JP4249724B2 - レベル・ホールド回路 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号の最大値又は最小値を保持するレベル・ホールド回路に関するものである。
信号伝達を行う送信回路ならびに受信回路においては、温度等の各種要因によって信号レベルが変動し、伝送特性が劣化する。この信号レベルの変動を補償し安定した送信信号あるいは受信信号を得るために、信号レベルの変動量をモニタし、利得制御回路等のレベル補償回路により信号レベルを制御する。レベル・ホールド回路は、特に上記信号レベルのモニタに用いられるもので、入力信号の最大値あるいは最小値を検出して、その値を保持するものである(例えば、特許文献1参照)。
図11に、特許文献1に開示された従来のレベル・ホールド回路の構成を示す。図11に示すレベル・ホールド回路は、入力信号の最大値を保持するトップ・ホールド回路である。信号入力端子100からバッファアンプ回路103の非反転入力端子101に入力された信号は、バッファアンプ回路103の持つ利得により反転入力端子102の電位を中心に増幅され、ダイオード104で整流され、ピーク保持用のホールド容量105に与えられる。レベル・ホールド回路をダイオード104とホールド容量105のみで構成すると、ダイオード104の閾値電圧により入出力のレベル差(電位差)が生じてしまう。そこで、入出力が同電位となるように、入力バッファとして差動バッファアンプ回路103を用いた構成が使われる。ダイオード104とホールド容量105により整流した出力信号をバッファアンプ回路103の反転入力端子に入力することにより、バッファアンプ回路103は、負帰還により入力電圧と出力電圧とが一致するように動作する。
入力信号のレベルが上昇する場合、入力電圧が信号出力端子106の出力電圧(ホールド容量105によるホールド電位)とダイオード104の閾値電圧とを加えた電位を超えると、ダイオード104がオンし、ホールド容量105に電荷が蓄積され、入力電圧に対応した出力電圧が得られる。一方、ダイオード104がオンするまで入力信号レベルが上昇した後に信号レベルが低下する場合、入力電圧が出力電圧とダイオード104の閾値電圧とを加えた電位より低くなると、ダイオード104がオフになる。このため、ホールド容量105への充電が停止するが、ホールド容量105に電荷が蓄積されているため、入力信号の最大値に対応した出力電圧を維持することができる。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開平11−122196号公報
図11に示した従来のレベル・ホールド回路では、バッファアンプ回路103へのフィードバックパスとレベル・ホールド回路の出力とが同一経路であった。このため、従来のレベル・ホールド回路では、バッファアンプ回路103の非反転入力端子101に漏洩してしまう入力信号のAC成分が、信号出力端子106に漏洩して出力電圧に重畳されるため、本来DC成分のみとなることが理想的な出力電圧のリップルが大きくなってしまうという問題点があった。
この従来のレベル・ホールド回路の問題点を図12(A)〜図12(E)を用いて説明する。図12(A)は信号入力端子100に入力される入力信号の波形図、図12(B)はバッファアンプ回路103の出力信号の波形図、図12(C)はダイオード104の出力信号の波形図、図12(D)はバッファアンプ回路103の非反転入力端子101から反転入力端子102を経て信号出力端子106に漏洩するリップル成分の波形図、図12(E)は信号出力端子106から出力される出力信号の波形図である。信号出力端子106に出現するリップル成分の経路としては、図11の破線で示す107と108がある。経路108を伝わるリップル成分は図12(D)に示す波形となる。このリップル成分が信号出力端子106に漏洩するために、出力電圧のリップルが大きくなってしまう。
リップル経路108が形成される理由を図13を用いて説明する。図13は、バッファアンプ回路103の入力段の構成を示す回路図である。バッファアンプ回路103の入力段は差動増幅回路で構成され、この差動増幅回路は、増幅素子201,202と、負荷抵抗203,204と、定電流源205とから構成される。増幅素子201,202には、寄生容量206,207,208,209が必ず存在する。増幅素子201,202が電界効果トランジスタであっても、あるいはバイポーラトランジスタであっても、これらの寄生容量206〜209を零にすることはできない。このため、バッファアンプ回路103の非反転入力端子101から入力された信号のAC成分の一部が寄生容量206,208を経由して、本来は入力端子である反転入力端子102に出現する。こうして、バッファアンプ回路103の入力段には、リップル経路108が形成される。
レベル・ホールド回路の信号出力端子106に現れるリップル成分を減少させるには、図11のホールド容量105の容量値を、図13の寄生容量206,208に比べて十分に大きくする手法が一般的である。しかしながら、ホールド容量105の容量値を大きくすると、ホールド容量105の充電に要する時間が長くなるため、ピーク保持の過渡的な動作時間(すなわち、ピーク電圧値を保持するのに必要な時間)が長くなり、レベル・ホールド回路の応答特性が悪化するという問題点があった。
図14は従来のレベル・ホールド回路の等価回路図である。図14に示すように、等価回路上ではダイオード104は抵抗R1と容量Cとからなる。このレベル・ホールド回路の充電の時定数は、抵抗R1とホールド容量105とで決まる。ホールド容量105の容量値を大きくしたときのレベル・ホールド回路の応答特性の変化を図15に示す。Vinは信号入力端子100に入力される入力信号、Voutは信号出力端子106から出力される出力信号である。ホールド容量105の容量値を大きくすると、充電の時定数が大きくなるため、出力信号Voutは図15の破線の特性から実線の特性へと変化する。したがって、出力信号Voutは、図12(E)の場合に比べて図16のように立ち上がり時間が長くなる。
図17に、図11に示した従来のレベル・ホールド回路のシュミュレーション結果を示す。このシュミュレーション結果は、レベル・ホールド回路の応答特性を考慮してホールド容量105の値を定めたものである。図17によれば、従来のレベル・ホールド回路では、入力信号Vinに素早く追従する高速応答特性を求めようとすると、出力信号Voutに非常に大きなリップルが重畳してしまうことが分かる。
したがって、図20に示したレベル・ホールド回路をディジタル伝送システムの受信回路に適用すると、レベル・ホールド回路の次段の増幅回路の閾値電圧に不要なリップル成分が重畳することになる。この増幅回路の閾値電圧は、変動せずに一定であることが望ましい。しかし、閾値電圧に意図しないリップルが発生すると、増幅後の信号に不要な歪みが発生することになり、出力信号のジッタ成分が増加し、アイパターンの開口面積が低下する。その結果、受信回路のエラーレートが悪化したり、伝送可能な光ファイバの距離が低下したりすることになる。なお、以上の説明ではレベル・ホールド回路の1例としてトップ・ホールド回路の場合を例に挙げて説明しているが、以上の問題点は、入力信号の最小値を保持するボトム・ホールド回路においても同様に発生する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、高速応答が可能で、かつ出力電圧のリップルが少ないレベル・ホールド回路を提供することを目的とする。
本発明のレベル・ホールド回路は、非反転入力端子に信号が入力されるバッファアンプ回路と、入力端子が前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、この出力端子から出力された信号の最大値又は最小値を保持する2つのホールド回路部とを有し、第1のホールド回路部の出力端子が前記バッファアンプ回路の基準電圧入力端子に接続され、第2のホールド回路部の出力端子が信号出力端子に接続されることを特徴とするものである。
また、本発明のレベル・ホールド回路の1構成例は、さらに、前記第1のホールド回路部及び前記第2のホールド回路部の保持レベルを初期化するリセット回路を有するものである。
また、本発明のレベル・ホールド回路の1構成例において、前記第1のホールド回路部は、アノードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、カソードが前記基準電圧入力端子に接続された第1のダイオードと、第1の端子が前記基準電圧入力端子及び前記第1のダイオードのカソードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第1のホールド容量とからなり、前記第2のホールド回路部は、アノードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、カソードが前記信号出力端子に接続された第2のダイオードと、第1の端子が前記信号出力端子及び前記第2のダイオードのカソードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第2のホールド容量とからなるものである。
また、本発明のレベル・ホールド回路の1構成例において、前記第1のホールド回路部は、カソードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、アノードが前記基準電圧入力端子に接続された第1のダイオードと、第1の端子が前記基準電圧入力端子及び前記第1のダイオードのアノードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第1のホールド容量とからなり、前記第2のホールド回路部は、カソードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、アノードが前記信号出力端子に接続された第2のダイオードと、第1の端子が前記信号出力端子及び前記第2のダイオードのアノードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第2のホールド容量とからなるものである。
また、本発明のレベル・ホールド回路の1構成例は、さらに、前記第1のダイオードと並列に接続された抵抗を有するものである。
また、本発明のレベル・ホールド回路の1構成例は、前記第1のダイオードと前記第2のダイオードの代わりに、それぞれトランジスタを設け、これらのトランジスタのベースとコレクタを接続した端子を前記アノードとし、エミッタを前記カソードとして用いるものである。
本発明によれば、従来のレベル・ホールド回路のようなバッファアンプ回路の非反転入力端子から反転入力端子を経て信号出力端子に漏洩するリップルの経路をなくすことができるので、レベル・ホールド回路の出力電圧のリップルを大幅に減少させることができる。また、出力電圧のリップルが小さいことから、ホールド回路部のホールド容量の容量値を大きくしてリップルを除去する必要がなくなる。これにより、本発明では、入力信号に対する応答特性を悪化させることなく、出力電圧のリップルを減少させることができる。したがって、本発明のレベル・ホールド回路をディジタル伝送システムの受信回路に適用すれば、受信回路において高感度、広ダイナミックレンジかつバーストデータに対応した高速応答が可能となる。また、複雑な調整や高価な受光素子を用いずに高感度な特性が得られるため、伝送装置の低コスト化が可能となる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。本実施の形態のレベル・ホールド回路は、非反転入力端子5に信号が入力されるバッファアンプ回路1と、入力端子がバッファアンプ回路1の出力端子7に接続され、この出力端子7から出力された信号の最大値を保持する第1のホールド回路部2及び第2のホールド回路部3とから構成される。
第1のホールド回路部2は、第1のダイオード10と、第1のホールド容量11とから構成され、第2のホールド回路部3は、第2のダイオード12と、第2のホールド容量13とから構成される。バッファアンプ回路1の非反転入力端子5は、レベル・ホールド回路の信号入力端子4に接続され、出力端子7は、第1のホールド回路部2の入力端子(ダイオード10のアノード)と第2のホールド回路部3の入力端子(ダイオード12のアノード)とに接続される。
ダイオード10のカソードとホールド容量11の第1の端子との接続点である、第1のホールド回路部2の出力端子8は、バッファアンプ回路13の反転入力端子(基準電圧入力端子)6に接続される。ホールド容量11の第2の端子には第1の電位(本実施の形態では接地電位)が与えられる。一方、ダイオード12のカソードとホールド容量13の第1の端子との接続点である、第2のホールド回路部3の出力端子は、レベル・ホールド回路の信号出力端子9に接続される。ホールド容量13の第2の端子には接地電位が与えられる。
図2は、図1のレベル・ホールド回路の各部の信号を示す信号波形図であり、図2(A)は信号入力端子4に入力される入力信号の波形図、図2(B)は第1のホールド回路部2の出力端子8から出力される信号の波形図、図2(C)は信号出力端子9から出力される出力信号の波形図である。
本実施の形態では、バッファアンプ回路13の出力端子7に、同一構成のホールド回路部を2つ接続したので、図2(B)に示す第1のホールド回路部2の出力端子8のピーク電位と、図2(C)に示す第2のホールド回路部3の出力端子(レベル・ホールド回路の信号出力端子9)のピーク電位とが一致する。
そして、本実施の形態では、第1のホールド回路部2の出力端子8をバッファアンプ回路13の基準電圧入力端子6に接続し、第2のホールド回路部3の出力端子をレベル・ホールド回路の信号出力端子9とした。これにより、第1のホールド回路部2はバッファアンプ回路13の入力段の寄生容量の影響を受けるが、第2のホールド回路部3はこの寄生容量の影響を受けない。したがって、従来のレベル・ホールド回路のようなバッファアンプ回路の非反転入力端子から反転入力端子を経て信号出力端子に漏洩するリップルの経路をなくすことができるので、レベル・ホールド回路の出力電圧のリップルを大幅に減少させることができる。また、出力電圧のリップルが小さいことから、ホールド容量11,13の容量値を大きくしてリップルを除去する必要がなくなる。その結果、本実施の形態では、入力信号に対する応答特性を悪化させることなく、出力電圧のリップルを減少させることができる。
したがって、本実施の形態のレベル・ホールド回路をディジタル伝送システムの受信回路に適用すれば、バースト的にデータを伝送するディジタル伝送システムにおいてバーストの先頭に存在するトレーニングビットもしくはプリアンブル期間を、伝送距離やエラーレートを犠牲にすることなく短くすることが可能となり、システム全体のデータ伝送効率を向上させることができる。また、トレーニングビットもしくはプリアンブル期間を短くすることは、単位時間あたりの伝送可能なデータ量を増加させることになり、必要なデータ伝送量が一定の場合は、システム全体の伝送レートを下げることが可能になる。一般的に伝送レートが低い部品は価格が安くなることから、システムコスト低減の効果も期待することができる。
以上説明したように、本実施の形態のレベル・ホールド回路をディジタル伝送システムの受信回路に適用すれば、受信回路において高感度、広ダイナミックレンジかつバーストデータに対応した高速応答が可能となる。また、高価なアバランシェフォトダイオードを用いずに高感度な特性が得られるため、伝送装置の低コスト化が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の具体例を示すものである。バッファアンプ回路1は、ゲートが非反転入力端子5となるNチャネル電界効果トランジスタ14と、ゲートが反転入力端子6となるNチャネル電界効果トランジスタ15と、ゲート及びソースがトランジスタ14のドレインと接続され、ドレインに第2の電位(本実施の形態では電源電圧VDD)が与えられた、アクティブ負荷となるPチャネル電界効果トランジスタ16と、ゲートがトランジスタ14のドレインと接続され、ドレインに電源電圧VDDが与えられ、ソースがトランジスタ15のドレインと接続された、アクティブ負荷となるPチャネル電界効果トランジスタ17と、一端がトランジスタ14,15のソースと接続され、他端が接地された定電流源18とから構成される。
図4に、本実施の形態のレベル・ホールド回路のシュミュレーション結果を示す。Vinは信号入力端子4に入力される入力信号、Vout0は第1のホールド回路部2の出力端子8から出力される信号、Voutは信号出力端子9から出力される出力信号である。図4から明らかなように、第1のホールド回路部2の出力端子8の信号Vout0では、ピーク電圧の保持が終了した以降も大きなリップルが現れているが、信号出力端子9の出力信号Voutでは、Vout0に比べてピーク保持後のリップルが非常に小さく抑えられていることが分かる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態のレベル・ホールド回路は、バッファアンプ回路1と、第1のホールド回路部2aと、第2のホールド回路部3とから構成される。
第1のホールド回路部2aは、第1の実施の形態で説明した第1のホールド回路部2において、ダイオード10に抵抗19を並列に接続したものである。
図6は第1のホールド回路部2aの等価回路図である。図14で説明したとおり、等価回路上ではダイオード10は抵抗R1と容量Cとからなる。これに対して、ダイオード10に並列に抵抗19を接続すると、第1のホールド回路部2aの充電の時定数は、抵抗R1と抵抗19とを並列にした値と、ホールド容量11とで決まることになる。したがって、本実施の形態では、第1の実施の形態に比べて第1のホールド回路部2aの充電の時定数が小さくなるので、入力信号に対する応答をより高速化することができ、レベル・ホールド回路の出力電圧の立ち上がり時間を短くすることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第4の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態のレベル・ホールド回路は、バッファアンプ回路1と、第1のホールド回路部2bと、第2のホールド回路部3bとから構成される。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、NPNバイポーラトランジスタのベース−エミッタ間をダイオードの代わりとして用いたものである。すなわち、第1のホールド回路部2bは、ホールド容量11と、ベースがバッファアンプ回路1の出力端子7に接続され、コレクタに電源電圧VDDが与えられ、エミッタがホールド容量11の第1の端子に接続されたNPNバイポーラトランジスタ20とから構成される。同様に、第2のホールド回路部3bは、ホールド容量13と、ベースがバッファアンプ回路1の出力端子7に接続され、コレクタに電源電圧VDDが与えられ、エミッタがホールド容量13の第1の端子に接続されたNPNバイポーラトランジスタ21とから構成される。
なお、第3、第4の実施の形態の具体例として、第2の実施の形態と同様に、バッファアンプ回路1を、トランジスタ14〜17と定電流源18とから構成してもよいことは言うまでもない。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第5の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態のレベル・ホールド回路は、バッファアンプ回路1と、第1のホールド回路部2と、第2のホールド回路部3と、リセット回路22とから構成される。リセット回路22は、第1のホールド回路部2のホールド容量11に並列に接続されたスイッチ23と、第2のホールド回路部3のホールド容量13に並列に接続されたスイッチ24とから構成される。
スイッチ23,24をオン状態にすると、ホールド容量11、13の電荷が放電され、信号出力端子9が接地電位となる。これにより、レベル・ホールド回路のピーク保持をリセットすることができる。一方、スイッチ23,24をオン状態からオフ状態にすると、レベル・ホールド回路は、ピーク保持を再開する。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第6の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図であり、図1、図8と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第5の実施の形態の具体例を示すものである。図8で説明したスイッチ23は、アノードがホールド容量11の第1の端子に接続されたダイオード25と、ゲートがリセット信号入力端子29に接続され、ドレインがダイオード25のカソードに接続され、ソースが接地されたNチャネル電界効果トランジスタ26とから構成される。同様に、図8のスイッチ24は、アノードがホールド容量13の第1の端子に接続されたダイオード27と、ゲートがリセット信号入力端子29に接続され、ドレインがダイオード27のカソードに接続され、ソースが接地されたNチャネル電界効果トランジスタ28とから構成される。
リセット信号入力端子29にハイレベルのリセット信号を入力することにより、トランジスタ26,28がオン状態となる。これにより、第5の実施の形態で説明したスイッチ23,24のオン状態を実現することができる。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。図10は、本発明の第7の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図であり、図1、図8、図9と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態のレベル・ホールド回路は、バッファアンプ回路1と、第1のホールド回路部2cと、第2のホールド回路部3cと、リセット回路22cとから構成される。
本実施の形態は、第6の実施の形態において、NPNバイポーラトランジスタのベース−エミッタ間をダイオードの代わりとして用いたものである。すなわち、第1のホールド回路部2cは、ホールド容量11と、ベース及びコレクタがバッファアンプ回路1の出力端子7に接続され、エミッタがホールド容量11の第1の端子に接続されたNPNバイポーラトランジスタ30とから構成される。第2のホールド回路部3cは、ホールド容量13と、ベース及びコレクタがバッファアンプ回路1の出力端子7に接続され、エミッタがホールド容量13の第1の端子に接続されたNPNバイポーラトランジスタ31とから構成される。
リセット回路22cは、Nチャネル電界効果トランジスタ26,28と、ベース及びコレクタがホールド容量11の第1の端子に接続され、エミッタがトランジスタ26のドレインに接続されたNPNバイポーラトランジスタ32と、ベース及びコレクタがホールド容量13の第1の端子に接続され、エミッタがトランジスタ28のドレインに接続されたNPNバイポーラトランジスタ33とから構成される。
なお、第1〜第7の実施の形態では、レベル・ホールド回路の1例としてトップ・ホールド回路を例に挙げて説明しているが、これに限るものではなく、ダイオードの極性を全て逆にすることで、入力信号の最小値を保持するボトム・ホールド回路が構成可能なことは言うまでもない。
本発明は、例えば入力データがバースト状のパケットデータでその振幅がパケット毎に異なるような光アクセス用光受信器において、高速なレベル変動の検出に用いられるレベル・ホールド回路に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 図1のレベル・ホールド回路の各部の信号を示す信号波形図である。 本発明の第2の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 図3のレベル・ホールド回路のシュミュレーション結果を示す図である。 本発明の第3の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態における第1のホールド回路部の等価回路図である。 本発明の第4の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 本発明の第7の実施の形態となるレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 従来のレベル・ホールド回路の構成を示す回路図である。 図11のレベル・ホールド回路の各部の信号を示す信号波形図である。 図11のレベル・ホールド回路におけるバッファアンプ回路の入力段の構成を示す回路図である。 図11のレベル・ホールド回路の等価回路図である。 ホールド容量の容量値を大きくしたときのレベル・ホールド回路の応答特性の変化を示す図である。 図11のレベル・ホールド回路においてホールド容量の容量値を大きくしたときの各部の信号を示す信号波形図である。 図11のレベル・ホールド回路のシュミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
1…バッファアンプ回路、2、2a、2b、2c…第1のホールド回路部、3、3b、3c…第2のホールド回路部、4…信号入力端子、5…バッファアンプ回路の非反転入力端子、6…バッファアンプ回路の反転入力端子、7…バッファアンプ回路の出力端子、8…第1のホールド回路部の出力端子、9…信号出力端子、10、12、25、27…ダイオード、11、13…ホールド容量、14、15…Nチャネル電界効果トランジスタ、16、17…Pチャネル電界効果トランジスタ、18…定電流源、19…抵抗、20、21、30〜33…NPNバイポーラトランジスタ、22、22c…リセット回路、23、24…スイッチ、26、28…Nチャネル電界効果トランジスタ、29…リセット信号入力端子。

Claims (6)

  1. 非反転入力端子に信号が入力されるバッファアンプ回路と、
    入力端子が前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、この出力端子から出力された信号の最大値又は最小値を保持する2つのホールド回路部とを有し、
    第1のホールド回路部の出力端子が前記バッファアンプ回路の基準電圧入力端子に接続され、
    第2のホールド回路部の出力端子が信号出力端子に接続されることを特徴とするレベル・ホールド回路。
  2. 請求項1記載のレベル・ホールド回路において、
    さらに、前記第1のホールド回路部及び前記第2のホールド回路部の保持レベルを初期化するリセット回路を有することを特徴とするレベル・ホールド回路。
  3. 請求項1又は2記載のレベル・ホールド回路において、
    前記第1のホールド回路部は、アノードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、カソードが前記基準電圧入力端子に接続された第1のダイオードと、第1の端子が前記基準電圧入力端子及び前記第1のダイオードのカソードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第1のホールド容量とからなり、
    前記第2のホールド回路部は、アノードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、カソードが前記信号出力端子に接続された第2のダイオードと、第1の端子が前記信号出力端子及び前記第2のダイオードのカソードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第2のホールド容量とからなることを特徴とするレベル・ホールド回路。
  4. 請求項1又は2記載のレベル・ホールド回路において、
    前記第1のホールド回路部は、カソードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、アノードが前記基準電圧入力端子に接続された第1のダイオードと、第1の端子が前記基準電圧入力端子及び前記第1のダイオードのアノードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第1のホールド容量とからなり、
    前記第2のホールド回路部は、カソードが前記バッファアンプ回路の出力端子に接続され、アノードが前記信号出力端子に接続された第2のダイオードと、第1の端子が前記信号出力端子及び前記第2のダイオードのアノードに接続され、第2の端子に第1の電位が与えられた第2のホールド容量とからなることを特徴とするレベル・ホールド回路。
  5. 請求項3又は4記載のレベル・ホールド回路において、
    さらに、前記第1のダイオードと並列に接続された抵抗を有することを特徴とするレベル・ホールド回路。
  6. 請求項3又は4記載のレベル・ホールド回路において、
    前記第1のダイオードと前記第2のダイオードの代わりに、それぞれトランジスタを設け、これらのトランジスタのベースとコレクタを接続した端子を前記アノードとし、エミッタを前記カソードとして用いることを特徴とするレベル・ホールド回路。
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