JP4248971B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents
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Description
特許文献1に係る車両用サンバイザは、車室天井面に取付けられる取付部材と、その取付部材に取付けられるバイザ本体を有していた。そして取付部材は、車室天井面に沿った水平部と、ガラス面に沿った垂直部を有していた。そして水平部に照明具などのアクセサリーが設けられており、垂直部にミラーが設けられていた。
そしてバイザ本体は、取付部材を覆うことがないように退避部を有し、退避部は、収納位置において水平部を避ける構成であった。そして遮光位置において垂直部を避けるとともに、垂直部が退避部内に入り込んで退避部が垂直部によって覆われる構成であった。
そこで本発明は、車室天井面側にアクセサリーを有する場合において、バイザ本体とアクセサリーの使用勝手の良い車両用サンバイザを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明によると、車室天井面側に取付けられたアクセサリーを覆わないようにアクセサリーを避ける退避部がバイザ本体に形成されている。そして退避部によって不足となる遮光面積を補うために、遮光位置において退避部を覆う遮光板がバイザ本体に回動可能またはスライド可能に取付けられている。
一方アクセサリーは、バイザ本体の形状等に影響を受けることなく所望の位置に設けることができる。そのためアクセサリーは、使用勝手の良い位置に設けられ得る。
またバイザ本体に設けられた退避部は、遮光位置において遮光板によって覆われる。したがって退避部によって不足となる遮光面積は、遮光板によって補われる。かくしてバイザ本体とアクセサリーは、使用勝手が良くなる。
したがって退避部は、バイザ本体を遮光位置にすることで自動的に遮光板によって覆われる。かくしてサンバイザの使用勝手が良くなる。
そしてバイザ本体は、遮光位置から収納位置に移動する際、遮光板を回動軸として移動し、かつ遮光位置における乗員側の面が収納位置において下面側になるように移動する構成になっている。
したがってバイザ本体は、遮光板を回動軸として遮光位置から収納位置に移動する。そして遮光板は、遮光位置において退避部を覆う。そのため遮光板は、回動軸としての役割と、退避部を覆って遮光面積を補う役割とを兼ねている。かくして車両用サンバイザは、容易な構成になる。
すなわち車両用サンバイザは、取付部材とバイザ本体とアクセサリーを一体に有する。そのためバイザ本体とアクセサリーは、取付部材を介して一度に車室天井面に取付けられる。したがってこれらを車室天井面に取付ける取付作業が容易になる。
またバイザ本体は、退避部を有する(請求項1参照)。したがってアクセサリーは、バイザ本体に近接させた位置に設けられる。好ましくはアクセサリーは、退避部内に設けられる。そのため車両用サンバイザは、コンパクトな構成になる。
本発明の実施の形態1を図1〜8にしたがって説明する。
実施の形態1に係る車両用サンバイザ1は、図1に示すように板状のバイザ本体2と遮光板3を有する。そして車両用サンバイザ1は、車室天井面11に取付けられる取付部材4と、アクセサリー5をも一体に有する。
そしてバイザ本体2は、図2〜5に示すように遮光位置から収納位置へ移動する際、遮光位置において上端縁となる部分が車室天井面11に沿って除々に車両後方に移動する。そして遮光位置において乗員側となる面が収納位置において下側面になる。
したがってバイザ本体2は、収納位置にした際、退避部20によってアクセサリー5を覆わずに露出させる。そしてアクセサリー5は、退避部20内に収められる。
すなわち遮光板3の下端辺とバイザ本体2の間には、これらを回動可能に連結する回動支持構造30が設けられている。そして遮光板3の上端辺と取付部材4との間には、これらを回動可能に連結する回動支持構造40が設けられている。
レール41は、バイザ本体2の上端縁側をスライド可能に支持する構造であって、バイザ本体2の上端縁側に形成されたガイドピン21を案内支持する。
照明具50は、左右両端側に設けられており、マップランプ等に利用される構成になっている。表示部52は、液晶パネル等であって外部からの信号を受けて文字や映像を表示する。スイッチ51は、照明具50あるいは表示部52への電力供給の入り切りをするためのスイッチである。
付勢構造6は、図8に示すように引張りバネ60を有する。引張りバネ60の一端は、取付部材4の裏面に形成された取付部61に掛止められている。そして他端は、遮光板3の回動軸40bに取付けられた取付部62に掛止められている。
そして引張りバネ60は、遮光板3をフロントガラス(12)に沿う位置から車室天井面(11)に沿う位置へ移動させることで弾性的に引張られる。したがって引張りバネ60は、遮光板3を付勢し、遮光板3を介してバイザ本体2を遮光位置へ付勢する。
ロック装置22は、プッシュロック装置で構成されており、係止部23と支持部31を有する。係止部23は、バイザ本体2の裏面下端部においてバイザ本体2に対して立設する。支持部31は、取付部材4の前端に設けられており、係止部23が抜き差しされる。そして支持部31に係止部23を押し込むことで支持部31が係止部23を支持する。そして再度支持部31を係止部23に押し込むことで支持部31が係止部23を開放する。かくしてロック装置22は、バイザ本体2を収納位置において脱着可能に保持する。
バイザ本体2を遮光位置から収納位置へ配置切換えする場合は、図2〜5に示すようにバイザ本体2の上端を車室天井面11に沿って車両後方へスライドさせる。そしてそれと同時にバイザ本体2は、遮光板3を中心に回動される。かくしてバイザ本体2は、遮光位置において乗員側となる面が収納位置において下面側の面になる。
また遮光板3は、図1に示すように収納位置においてバイザ本体2の退避部20を開放する。かくしてアクセサリー5は、バイザ本体2などによって覆われず、バイザ本体2の位置に影響を受けることなく利用され得る。
そして図2〜5に示すように遮光板3は、バイザ本体2に連動してフロントガラス12に沿う位置へ移動する。すなわち遮光板3は、回動支持構造30,40によって構成される連動構造によって、退避部20を覆わない位置から覆う位置へと自動的に移動する。
したがってバイザ本体2は、退避部20を有するために、収納位置にした際においてアクセサリー5を覆わない(図1参照)。そのためアクセサリー5は、バイザ本体2を収納位置にした際においても利用することができる。
またバイザ本体2に設けられた退避部20は、遮光位置において遮光板3によって覆われる。したがって退避部20によって不足となる遮光面積は、遮光板3によって補われる。かくしてバイザ本体2とアクセサリー5は、使用勝手が良くなる。
したがって退避部20は、バイザ本体2を遮光位置にすることで自動的に遮光板3によって覆われる。かくしてサンバイザ1の使用勝手が良くなる。
またバイザ本体2は、退避部20を有する。したがってアクセサリー5は、バイザ本体2に近接させた位置に設けられる。好ましくはアクセサリー5は、退避部20内に設けられる。そのためサンバイザ1は、コンパクトな構成になる。
実施の形態2を図9,10にしたがって説明する。
実施の形態2に係るサンバイザ101は、図9に示すようにバイザ本体102と遮光板103を有するとともに、取付部材104とアクセサリー105を一体に有する。
そしてバイザ本体102は、退避部120を有する。退避部120は、バイザ本体102の下端辺の一部に設けられ、バイザ本体102の下端辺中央部から上端辺に向けて凹設されている。そして退避部120は、バイザ本体2を収納位置にした際、アクセサリー105を露出させる。そしてアクセサリー105が退避部120内に収められる。
したがって遮光板103は、バイザ本体102を収納位置にする際にバイザ本体102内に収納される。そしてバイザ本体102を遮光位置にする際には、バイザ本体102から引出され、図10に示すように退避部120を覆う。かくして遮光板103は、退避部120によって不足となる遮光面積を補う。
そしてバイザ本体102と遮光板103の間には、バイザ本体102を収納位置から遮光位置にすることで遮光板103を自動的に退避部120を覆う位置に移動させる連動構造が設けられていることが好ましい。
実施の形態3を図9,11,12にしたがって説明する。
実施の形態3は、実施の形態2とほぼ同様に形成されている。しかし図10に示す遮光板103に代えて図11,12に示す遮光板108を有する点が実施の形態3と異なっている。以下、相違点を中心に実施の形態3について説明する。
なおバイザ本体102と遮光板108の間には、バイザ本体102を収納位置から遮光位置にさせることで遮光板108を自動的に退避部120を覆わない位置から覆う位置へと移動させる連動構造が設けられていることが好ましい。
実施の形態4を図13にしたがって説明する。
実施の形態4は、実施の形態2とほぼ同様に形成されるが、バイザ本体と遮光板の構造が異なっている。以下、相違点を中心に実施の形態4について説明する。
バイザ本体202は、下側半分が退避部220である。そして退避部220は、アクセサリー205を避ける構造になっている。したがって退避部220は、バイザ本体202を収納位置にした際にアクセサリー205を覆わずアクセサリー205を露出する。
実施の形態5を図14にしたがって説明する。
実施の形態5は、実施の形態4とほぼ同様に形成されるが、アクセサリーとバイザ本体と遮光板の構造が異なっている。以下、相違点を中心に実施の形態5について説明する。
バイザ本体302は、遮光位置における下端縁の左右両端隅を凹設させた退避部320を有する。そして退避部320は、アクセサリー305を避ける構造になっている。
遮光板303は、バイザ本体302が遮光位置の際に退避部320を覆う構造である。そして遮光板303は、図10に示す構造と同様にバイザ本体302に対してスライド可能に取付けられている。あるいは図11,12に示す構造と同様にバイザ本体302に対し回動可能に取付けられている。
実施の形態6を図15にしたがって説明する。
実施の形態6は、実施の形態4とほぼ同様に形成されるが、アクセサリーとバイザ本体と遮光板の構造が異なっている。以下、相違点を中心に実施の形態6について説明する。
そしてバイザ本体402は、中央位置に開口窓状に形成された退避部420を有する。そして退避部420は、アクセサリー405とほぼ同形状に形成され、アクセサリー405を避ける構造になっている。したがって退避部420は、バイザ本体402を収納位置にした際、アクセサリー405を覆わず露出する。
実施の形態7を図16にしたがって説明する。
実施の形態7は、実施の形態4とほぼ同様に形成されるが、アクセサリーとバイザ本体と遮光板の構造が異なっている。以下、相違点を中心に実施の形態7について説明する。
そしてバイザ本体502は、遮光位置における上端中央部に凹設された退避部520を有する。そして退避部520は、アクセサリー505とほぼ同形状に形成され、アクセサリー505を避ける構造になっている。したがって退避部520は、バイザ本体502を収納位置にした際、アクセサリー505を覆わず露出する。
本発明は、実施の形態1〜7に限定されず、以下の形態であってもよい。
(1)すなわち実施の形態1は、退避部がバイザ本体の上端縁中央部に設けられていた。しかし退避部がバイザ本体の上端縁の左端あるいは右端に設けられる形態であってもよい。
(2)また実施の形態1〜7に係るアクセサリーは、照明具、表示部、スイッチを有する構造であった。しかしアクセサリーが照明具のみ、表示部のみ、あるいはスイッチのみを有する構造でもよい。またはサングラス等を収納するポケットを有する構造、あるいはこれらを組合わせた構造などでもよい。
(3)また実施の形態1〜7に係るアクセサリーは、取付部材に取付けられ、取付部材を介して車室天井面に取付られていた。しかしアクセサリーが車室天井面に直接取付けられる形態であってもよい。
2,102,202,302,402,502…バイザ本体
3,103,108,203,303,403,503…遮光板
4,104,204,304,404,504…取付部材
5,105,205,305,405,505…アクセサリー
6…付勢構造
11…車室天井面
12…フロントガラス(ガラス面)
20,120,220,320,420,520…退避部
22…ロック装置
Claims (3)
- 車室天井面に沿った収納位置と、ガラス面に沿った遮光位置とに配置切換えされるバイザ本体を有する車両用サンバイザであって、
前記車室天井面側に取付けられたアクセサリーを覆わないように前記アクセサリーを避ける退避部が前記バイザ本体に形成されており、前記退避部によって不足となる遮光面積を補うために、前記遮光位置において前記退避部を覆う遮光板が前記バイザ本体に回動可能またはスライド可能に取付けられ、
前記退避部は、前記バイザ本体を前記遮光位置にした際の上端縁の一部を凹設することで形成されており、前記遮光板は、下端辺が前記バイザ本体の前記退避部の凹部底辺に回動可能に取付けられ、かつ上端辺が前記車室天井面側に回動可能に取付けられており、
前記バイザ本体は、前記遮光位置から前記収納位置に移動する際、前記遮光板を回動軸として移動し、かつ前記遮光位置における乗員側の面が前記収納位置において下面側になるように移動する構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザ。 - 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
バイザ本体と遮光板との間には、前記バイザ本体を収納位置から遮光位置に移動させることで、前記遮光板の退避部を覆わない位置から覆う位置へと移動させる連動構造が設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。 - 請求項1または2に記載の車両用サンバイザであって、
バイザ本体が取付けられる取付部材と、その取付部材に取付けられるアクセサリーとを一体に有し、前記バイザ本体と前記アクセサリーが前記取付部材を介して車室天井面に取付けられる構成になっていることを特徴とする車両用サンバイザ。
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