JP4248788B2 - 成形ロール及び成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロール、特に電縫鋼管成形用のブレークダウンロールに関するものであり、低YR成形品を製造することのできる成形ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電縫鋼管、TIG溶接鋼管、レーザー溶接管等の成形鋼管、ロール成形によって成形する角コラム、同様の方法で成形するアルミ管やアルミコラムなどは、板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロールによって成形される。
【0003】
例えば電縫鋼管は、素材の帯鋼を一群の成形ロールによって連続的に円筒状のオープンパイプに成形したのち、その継目部を電気抵抗溶接法を用いて接合し、製造される。成形ロールは通常十数段のロール群で構成されている。ブレークダウンロールは、駆動された水平ロールで、帯鋼エッジ部の成形を含め半円までの初期成形を行う。サイドロールは非駆動の垂直ロールで、ブレークダウンロール間またはクラスタとして配置される。ブレークダウンロールとサイドロールによって帯鋼を成形した後、フィンパスロールで仕上成形し、スクイズロールによって溶接工程での帯鋼エッジの突き合せ形状をコントロールする。
【0004】
ブレークダウンロールは、通常3〜5組のロール群として構成され、帯鋼を連続的に内曲げ矯正して成形する。ロール群の前段から後段にかけて、ロール形状の曲率半径が徐々に小さくなるようにロールが配置されたタイプや、ロール群の前段においては帯鋼をW型に成形するWベンドロールが配置されたタイプ(図6(c))(例えば特開昭62−50019号公報)、ロール群の前段においては帯鋼の中央部を除く部分を矯正するロールが配置されたタイプ(例えば特開昭63−281713号公報)などがある。いずれのタイプにおいても、ブレークダウンロール群において帯鋼の幅中央部を含めて半円から円筒状に近い形状に成形するため、ロール群の後段においては帯鋼の幅中央部を内曲げ矯正するためのブレークダウンロール(図6(a)(b))が配置される。また、ブレークダウンロールは帯鋼を進行させるための駆動ロールとして機能させるため、上下ロールで帯鋼をピンチした上でロールに駆動回転力を付与している。
【0005】
電縫鋼管の成形用ロールにおいては、ロール取り替え頻度を極力少なくするため、同一の電縫鋼管外径については薄肉から厚肉までの帯鋼全肉厚について共通のロールを用いている。従って、ブレークダウンロールの下ロール表面形状の曲率半径がRLであれば、上ロール表面形状の曲率半径RUは、下ロール曲率半径RLから帯鋼の最大肉厚tmaxを引いた値としている。さらに、異なった電縫鋼管外径についても、ブレークダウンロールを兼用して使用することがある。この場合は、下ロールの曲率半径は外径の大きな電縫鋼管にあわせ、上ロールの曲率半径は外径の小さな電縫鋼管にあわせて定める。その結果、上ロール表面形状の曲率半径RUと下ロール曲率半径RLとの差は、帯鋼の最大肉厚tmaxよりも大きな値となることがある。
【0006】
建築物の構造材料として使用される電縫鋼管においては、地震発生時の電縫鋼管構造部の破断を防止するため、低YRであることが要求されている。又、ラインパイプにおいては、船上から海底まで曲げ変形を加えながらパイプを敷設する時にパイプ長手方向の変形性能が必要で低YRが要求される場合と、輸送流体から異常な圧力を受けた時に円周方向に変形能力を確保する為に低YRが要求される場合がある。
【0007】
自動車部品等において、電縫鋼管をハイドロフォ−ム法により成形した製品が採用され始めている。ハイドロフォ−ム加工法は、内部形状が最終製品形状である割型の内部に素管を入れ、素管の端部から素管内に液を導入して内圧をかけ、両側から押し込み用のシリンダ−で管軸方向に圧縮荷重を付加して押し込み、素管を最終形状に加工する方法である。
【0008】
ハイドロフォ−ム法による加工では、軽量かつ従来法では得られないような高加工度の複雑な形状のものまで成形可能であり、さらに加工時の軸力と内圧を高精度に制御することにより、複雑形状部品の一体成形と高精度化が可能なことから、自動車の軽量化およびコストダウンが可能な車体構造実現の技術として期待されている。
【0009】
ハイドロフォ−ム加工用素管には優れた成形性が要求される。電縫鋼管を素管としてハイドロフォ−ム加工を行った場合、加工度を高めると、局所的に伸びの限界を超え破断が生じることがある。そのため、複雑な形状の製品をハイドロフォ−ム加工するためには、電縫鋼管のどの部位においても低いYRを有し、また良好な延性を有することが必要とされる。
【0010】
電縫鋼管の電縫溶接部については、ポストアニーラと呼ばれる局部熱処理装置によって歪み取り焼きなましを行うことができ、これによって電縫溶接部の延性の改善や低YR化を図ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
電縫溶接後の電縫鋼管において、電縫溶接部を除く部分についてみると、電縫溶接部の円周方向反対側、すなわち帯鋼の幅中央部に相当する部分において、その他の部分に比較してYRが高く延性が低い部分が存在することがわかった。このような部分が存在すると、電縫鋼管を建築物の構造材料として使用した場合には、地震に際してYRの高い部分が破断の起点となりやすい。また、電縫鋼管をハイドロフォーム加工用素管に用いた場合には、加工度を高めるとやはりYRが高い部分において伸びの限界を超え破断が生じることとなる。従来からの電縫溶接部に適用するポストアニーラに加え、溶接部反対側の部分にまでポストアニーリングを実施しようとすると、新たなポストアニーラ設備を設置することが必要となり、造管の生産性を悪化させることともなる。
【0012】
本発明は、電縫鋼管をはじとめする、板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形するロール成形において、成形後において、溶接部を除くいずれの部分においても十分に低いYRを有する成形品を製造することのできる技術を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロールにおいて、該成形ロールの上ロール表面形状の曲率半径RUは、前述の通り下ロール曲率半径RLから板の最大肉厚tmaxを引いた値としている。そのため、成形する板の肉厚が最大肉厚tmaxより薄い場合には、図7に示すように、上ロール2と下ロール1とが表裏両側から板3を押し付けている部位は押し付け中心部10のみとなる。また、電縫鋼管製造において、異なった電縫鋼管外径についてブレークダウンロールを兼用して使用する場合においては、上ロール表面形状の曲率半径RUと下ロール曲率半径RLとの差は、板の最大肉厚tmaxよりも大きな値となることがある。この場合、たとえ成形する板の肉厚が最大肉厚tmaxであっても、上ロール2と下ロール1とが表裏両側から板3を押し付けている部位は押し付け中心部10のみとなる。
【0014】
成形ロールは板を移動するための駆動ロールとなっているので、所定の押し付け力を確保する必要がある。このため、押し付け中心部10においてはロールによる過大な圧下力によって板が塑性変形を受け、それが原因で押し付け中心部10のYRが上昇し、延性が低下し、さらに硬度が高くなることが明らかになった。特に熱延コイルの幅中央はクラウンの関係で板厚が0.3mm程度厚くなることが多いので、トリムによって熱延コイルの幅中央から採取した板においては板厚が厚く、そのため圧下力が増大して押し付け中心部10のYR上昇の程度がより大きくなる。
【0015】
図1に示すように、下ロール1の幅中央部の押し付け中心部10に凹部4を形成すれば、押し付け中心部10において上下ロールが板を押し付ける状況が解消され、ロールの圧下力は押し付け中心部10の両側に分散される。その結果、押し付け中心部10の局部圧下を防止することができ、当該部位のYR上昇を防止することができるので、低YRの金属成形品を製造することが可能になる。
【0016】
本発明は、以上の知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下のとおりである。
(1)板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロールにおいて、該成形ロールの下ロール1の形状は、押し付け中心部両側のロール形状が曲率半径R1であり、該押し付け中心部両側のロール形状に接する半径R1の仮想円11を描いたとき、押し付け中心部のロール表面位置Cは仮想円11の位置よりもロール中心側に位置しており、該成形ロールの上ロール2の形状は、押し付け中心部及び前記押し付け中心部両側のロール形状の曲率半径がR1から成形する板のうち最も厚い板厚を引いた値であり、第2の仮想円12は、その半径R2が成形する帯鋼のうち最も薄い板厚tminに上ロール押し付け中心部の表面曲率半径RUを加えた値であり、第2の仮想円12を押し付け中心部両側において下ロール表面に接するように配置したとき、押し付け中心部のロール表面位置Cは第2の仮想円12の位置と同位置あるいは該位置よりもロール中心側に位置していることを特徴とする成形ロール。
(2)板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロールにおいて、該成形ロールの下ロール1の形状は、押し付け中心部10のロール表面曲率半径R3が、押し付け中心部両側のロール表面曲率半径RLよりも小さく、押し付け中心部の下ロール表面曲率半径R3は、押し付け中心部の上ロール表面曲率半径RUに成形する板のうち最も薄い板厚tminを加えた値よりも小さい値であることを特徴とする成形ロール。
(3)前記成形ロールは、電縫鋼管成形用のブレークダウンロールであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の成形ロール。
【0017】
)上記(1)又は(2)に記載の成形ロールを用いることを特徴とする板の成形方法。
)上記()に記載のブレークダウンロールを用いることを特徴とする電縫鋼管の製造方法。
【0018】
)上記(1)又は(2)に記載の成形ロールを有することを特徴とする板の成形装置。
)上記()に記載のブレークダウンロールを有することを特徴とする電縫鋼管の製造装置。
【0019】
なお、本発明において、上ロールはロール表面の円弧形状が凸形状であり、下ロールはロール表面の円弧形状が凹形状である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明は、電縫鋼管、TIG溶接鋼管、レーザー溶接管等の成形鋼管、ロール成形によって成形する角コラム、同様の方法で成形するアルミ管やアルミコラムなど、板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形するあらゆる種類のロール成形に適用することができる。以下、電縫鋼管のブレークダウンロールを例にとって説明を行うが、本発明が電縫鋼管のブレークダウンロールに限定されないことはいうまでもない。
【0021】
電縫鋼管の成形用ブレークダウンロールにおいて、ブレークダウンロール群の前段から後段にかけてロール形状の曲率半径が徐々に小さくなるようにロールが配置されたタイプにおいては、各段のブレークダウンロールが本発明の対象となる。また、ロール群の前段においては図6(c)に示すような帯鋼をW型に成形するWベンドロールが配置されたタイプや、ロール群の前段においては帯鋼の中央部を除く部分を矯正するロールが配置されたタイプにおいては、ブレークダウンロール群後段の、図6(a)(b)に示すような帯鋼の幅中央部に位置する押し付け中心部10の両側を内曲げ矯正するためのブレークダウンロールが本発明の対象となる。押し付け中心部10は、ロールの幅中央に位置する。
【0022】
帯鋼の押し付け中心部の両側を内曲げ矯正するブレークダウンロールの断面形状は、図6(a)に示すようなロールの全幅で一定の曲率半径を有するもの、図6(b)に示すようなロールの幅中央と幅両側で異なった曲率半径を有するものなどがある。ロールの幅中央と幅両側で異なった曲率半径を有する場合において、従来、ロール幅中央部を含む一定範囲の領域においては、一定の曲率半径RL又はRUとすることが多い。上下ロールの幅中央におけるロール形状の曲率半径が一定である領域を、ここでは「中央一定曲率半径領域15」と呼ぶ。上ロール2と下ロール1との曲率半径の関係は、例えばロールの幅中央についていうと、上ロール2の曲率半径RUは下ロール1の曲率半径RLから帯鋼の最大板厚tmaxの分を差し引いた値としている。
【0023】
本発明の上記(1)においては、図1(b)に示すように、下ロール1の形状は、押し付け中心部10両側のロール形状が曲率半径R1(=RL)であり、該押し付け中心部両側のロール形状に接する半径R1の仮想円(第1の仮想円11)を描いたとき、押し付け中心部のロール表面位置Cは第1の仮想円11の位置よりもロール中心側に位置している。押し付け中心部10両側のロール形状が曲率半径R1であるとは、上記中央一定曲率半径領域15における下ロール断面形状の曲率半径RLがR1であるということである。そして、従来の下ロール1であれば、押し付け中心部のロール表面位置Cは第1の仮想円11の位置に一致する。本発明において、押し付け中心部のロール表面位置Cが第1の仮想円11の位置よりもロール中心側に位置しているということは、下ロール1の幅中央部に凹部4が形成されていると言うことである。
【0024】
上ロール2については、従来通り、中央一定曲率半径領域15では断面形状の曲率半径RUが一定である。通常は、下ロール1の曲率半径RLから帯鋼の最大板厚tmaxを差し引いた値の曲率半径RUを有している。従って、下ロール1の幅中央部に凹部4が形成された結果、この下ロール1をブレークダウンロールとして使用して帯鋼の成形を行う際において、上ロール2と下ロール1の圧下を受ける部位は押し付け中心部10に局部集中することがなくなり、押し付け中心部の両側、あるいは押し付け中心部を含めた広い領域に分散することとなる。その結果、ロール圧下によって帯鋼が受ける圧縮応力は当然のことながら小さくなり、圧縮による押し付け中心部の変形歪みが減少してYRの局部増大を抑えることができる。
【0025】
次に、本発明(1)の凹部の形状を規定するため、ここでは図2に示すような第2の仮想円12を想定する。第2の仮想円12の半径R2は、成形する帯鋼のうち最も薄い板厚tminに上ロール幅中央の表面曲率半径RUを加えた値である。第2の仮想円12は、最も薄い板厚tminの帯鋼3を成形する際に、帯鋼3が上ロール2に密着したと想定した際における帯鋼3の下表面の曲率半径を表している。上記の通り、通常はRU=R1−tmaxであるから、R2=RU+tmin=R1−(tmax−tmin)となり、第2の仮想円12の半径R2は第1の仮想円11の半径R1よりも小さい。
【0026】
本発明の上記(1)において、第2の仮想円12を下ロール1に接するように配置したときに第2の仮想円12が下ロール1の幅中央で接するような場合は、まだ下ロール幅中央の凹部4の凹み度合いが少なく、幅中央の圧下は存在する。しかし、従来に比較すると、下ロール1の幅中央における曲率半径が小さくなっているので、幅中央における圧下領域が幅方向に広がり、帯鋼が局部的に受ける応力は低減し、帯鋼幅中央におけるYRの低下効果を享受することができる。
【0027】
本発明の上記()においては、図2に示すように、第2の仮想円12を下ロール1に接するように配置したとき、第2の仮想円12は押し付け中心部両側の点Pにおいて下ロール表面に接する。そして、幅中央部のロール表面位置Cは第2の仮想円12の位置と同位置(図2(b))あるいは第2の仮想円12の位置よりもロール中心側(図2(a))に位置している。第2の仮想円12が押し付け中心部両側の点Pにおいて下ロール表面に接するということは、下ロール中央の凹部4の凹み具合が大きくなっていることを意味する。そして、同時に幅中央部のロール表面位置Cが第2の仮想円12の位置と同位置になる場合(図2(b))は、最低肉厚tminの帯鋼3を成形する場合において幅中央部の局部圧下がちょうど解消する位置に相当する。さらに幅中央部のロール表面位置Cが第2の仮想円12の位置よりもロール中心側に位置している場合(図2(a))は、最低肉厚tminの帯鋼3を成形する場合において幅中央部が上下ロールによって圧下されない状況となる。凹部4の凹み度合いをここまで大きくした場合には、ロール及びロール軸のたわみを考慮した場合においても押し付け中心部10の局部圧下をほぼ解消することができ、いずれの肉厚の帯鋼を用いた場合においても、造管後の鋼管円周方向のYR分布は、溶接部を除いてほぼ均一となり、局部的に高YRとなる部位は存在しなくなる。
【0028】
本発明()においては第2の仮想円が押し付け中心部両側の点Pにおいて下ロール表面に接する状況にあるので、当該接している2個所の点Pにおいて帯鋼3が高い圧下力を受けることとなる。従来は押し付け中心部10の1点でのみ圧下を受けていたのに対し、2点で圧下を受けることとなるので局部圧下力は低減している。ただし、局部圧下力をできるかぎり小さくしてYRの均一分布を実現するためには、第2の仮想円12が下ロール1と接する幅中央部両側の点P付近の部位において、下ロールの表面形状は極力滑らかであることが好ましい。具体的には、図4に示すように、当該部位に接する第4の仮想円14の曲率半径R4をできるだけ大きく取った断面形状とすることが好ましい。
【0029】
第2の仮想円12が押し付け中心部両側において下ロール表面に接する点Pの間の距離を図5に示すようにdPとする。dPの値が大きすぎると押し付け中心部10を内曲げ矯正するブレークダウンロールの成形機能を十分に発揮することができず、dPの値が小さすぎると押し付け中心部10の局部圧下を防止する本発明の効果が低減する。帯鋼の全幅を200%としたとき、点Pの位置を押し付け中心部10に対し±5%〜±30%の位置とすると好ましい。このとき、dPの値は10〜60%となる。点Pの位置を上記範囲とする理由は、通板するコイルの幅方向の蛇行を考えると、幅方向中央位置が±5%程移動する可能性があるため最低±5%以上が望ましいからである。また、複数段のセンターベンドの場合、圧下を受ける位置(点P)をずらす必要が有り、例えば4段の場合はコイルの蛇行を考えると1段目±25%、2段目±20%、3段目±15%、4段目±10%のピッチにする必要が有るため、最大30%程度とすることが望ましいからである。
【0030】
ブレークダウンロール群の中に押し付け中心部10の両側を内曲げ矯正するブレークダウンロールが複数配置される場合には、各ロールのdPが同じ値にならないように、極力異なった値となるようにロール形状を定めると好ましい。複数のロールにおいてdPの値がほぼ同一であると、帯鋼3の同じ部位が複数回圧下を受けることになるが、各ロールのdPが異なった値であれば帯鋼の同じ部位が複数回圧下を受けることがなくなる。その結果、局部圧下によるYRの局部異常はより一層解消されることとなる。通常は、第1の仮想円11の半径R1が小さくなる後段側ほど、dPを小さくすることとすると好都合である。
【0031】
図3に示すとおり、本発明においてブレークダウン下ロール1の幅中央に形成する凹部4の形状としては、本発明の上記()にあるように、押し付け中心部のロール表面曲率半径R3が、押し付け中心部両側のロール表面曲率半径R1(=RL)よりも小さいものであると表現することもできる。これにより、本発明(1)と同様に押し付け中心部における局部圧下を低減ないし解消することができる。
【0032】
また、本発明の上記()にあるように、押し付け中心部の下ロール表面曲率半径R3は、押し付け中心部の上ロール表面曲率半径RUに成形する帯鋼のうち最も薄い板厚tminを加えた値(R2)以下であることと表現することにより、本発明()とほぼ同等の発明とすることができる。図3(a)はR3がR2よりも小さな値である場合、図3(b)はR3がR2に等しい値である場合を示す。押し付け中心部の上ロール表面曲率半径RUに成形する帯鋼のうち最も薄い板厚tminを加えた値とは上記第2の仮想円12の半径R2のことであるから、本発明()の下ロール形状において第2の仮想円12を下ロール1に接するように配置すると、接する位置はロール幅中央とはならず、幅中央部の両側の位置Pとなる。
【0033】
本発明(2)においても、下ロール幅中央部の曲率半径部からその両側の曲率半径部に移行する部分においては、ロール形状を極力滑らかにすべき点は本発明(1)と同様である。また、本発明(2)で第2の仮想円が下ロールに接する点Pの距離dPについても、本発明(1)と同様の配慮を行うことによってより好適な結果を得ることができる。
【0034】
本発明の上記()は、本発明(1)〜()の成形ロールを電縫鋼管成形用のブレークダウンロールに限定したものである。
【0035】
本発明の上記()にあるように、本発明(1)〜()の成形ロールを用いることにより、押し付け中心部10の局部圧下を防止することができ、当該部位のYR上昇を防止することができるので、低YR成形品を製造することが可能になる。また、本発明()は、本発明()のブレークダウンロールを用いて電縫鋼管を製造することにより、押し付け中心部10の局部圧下を防止することができ、当該部位のYR上昇を防止することができるので、低YR電縫鋼管を製造することが可能になる。
【0036】
さらに、本発明の上記()にあるように、本発明(1)〜()の成形ロールを有する板の成形装置は、この装置を使用して板を成形することにより、押し付け中心部10の局部圧下を防止することができ、当該部位のYR上昇を防止することができるので、低YR成形品を製造することが可能になる。また、本発明()のブレークダウンロールを有する本発明()の電縫鋼管の製造装置は、この装置を使用して電縫鋼管を製造することにより、押し付け中心部10の局部圧下を防止することができ、当該部位のYR上昇を防止することができるので、低YR電縫鋼管を製造することが可能になる。
【0037】
【実施例】
24インチケージミルにおいて、直径609.6mm、肉厚22.0mm、品種50k級の電縫鋼管を製造するに際し、従来の電縫鋼管製造方法を用いて製造を行った。ブレークダウンロール群は合計で6台であり、最初の2台は特開昭62−50019号公報に記載されたようなWベンドタイプのロール(図6(c))、後半の4台は押し付け中心部両側を内曲げ矯正するタイプのロール(図6(a)(b))を用いている。後半4台(#3〜#6ロール)のロールについて、上記中央一定曲率半径領域15におけるロール表面形状の曲率半径は、下ロール1がそれぞれ#3:2476mm、#4:1121mm、#5:648mm、#6:466mm、上ロール2がそれぞれ#3:2498mm、#4:889mm、#5:405mm、#6:285mmである。このロールを用いた電縫鋼管の肉厚製造範囲は6.3mm〜22.0mmであり、成形中における#3〜#6ロールの垂直荷重は110トン程度である。
【0038】
造管後の鋼管の円周方向におけるYRの分布を図9(a)に示す。また、鋼管の円周方向における相当塑性歪みを計算によって求めた結果を図9(b)に示す。これらの図から明らかなように、溶接部と円周反対方向に位置する帯鋼の幅中央部、即ち押し付け中心部10において、局部的に高いYRを示すと共に同じ部位で相当塑性歪みが高い値となっている。このことから、成形時、特に#3〜6ブレークダウンロールによる成形時に帯鋼の幅中央部が局部的に圧下を受け、それが原因で当該部位において高いYRとなっていることがわかる。
【0039】
造管肉厚が製造可能範囲の最大肉厚tmaxであるにもかかわらず、帯鋼の幅中央部が局部的に圧下を受けている。本実施例に用いたブレークダウンロールは、異なった電縫鋼管外径について兼用して使用することを想定している。例えば#6ロールは609.6〜457.2mmφの外径について兼用している。その結果、上ロール表面形状の曲率半径RUと下ロール曲率半径RLとの差は帯鋼の最大肉厚tmaxよりも大きな値となっており、帯鋼の肉厚が最大肉厚であっても上ロール2と下ロール1とが表裏両側から帯鋼を押し付けている部位は帯鋼の幅中央部のみとなるからである。造管肉厚が最大肉厚tmaxより薄い場合には、帯鋼の幅中央部即ち押し付け中心部10におけるYRの増大は一層激しいものとなる。
【0040】
次に、同じ電縫鋼管製造用のブレークダウンロールに本発明を適用した。#3〜6ブレークダウンロールの下ロール幅中央に凹部4を形成した。下ロール1の凹部4の形状について以下のように定める。まず図8に示すように、中央部両側のロール形状に接する半径R1の第1の仮想円11を描いたとき、幅中央部のロール表面位置Cと第1の仮想円11の位置との距離をz1とおく。z1がマイナスであれば幅中央部のロール表面位置Cは図8に示すとおり第1の仮想円11の位置よりもロール中心側に位置している。次に、第2の仮想円12を押し付け中心部両側において下ロール表面に接するように配置したとき、第2の仮想円12と幅中央部のロール表面位置との距離をz2とおく。z2がマイナスであれば幅中央部のロール表面位置は図8に示すとおり第2の仮想円の位置よりもロール中心側に位置している。さらに幅中央部の下ロール表面曲率半径をR3とおく。#3〜6ブレークダウンロールのRL、RU、R3、z1、z2、dPを表1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0004248788
【0042】
ブレークダウン下ロール1に上記のような凹部4を形成した上で上記従来例と同じ品種の電縫鋼管を造管したところ、造管後の鋼管の円周方向におけるYRの分布は図10(a)に示すとおりとなり、鋼管の円周方向における相当塑性歪みを計算によって求めた結果は図10(b)に示すとおりとなった。即ち、従来造管方法において発生した押し付け中心部10の局部YR上昇部位、局部歪み部位は解消し、溶接部を除く円周方向全周において均一の品質を有し、YRの低い鋼管を製造することができた。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロール、例えば電縫鋼管成形用のブレークダウンロールであって、押し付け中心部両側を内曲げ矯正するブレークダウンロールにおいて、ブレークダウン下ロールの幅中央に凹部を形成することにより、電縫鋼管造管後において、電縫溶接部を除くいずれの部分においても十分に低いYRを有する電縫鋼管を製造することができる。これにより、建築物の構造材料として使用される電縫鋼管においては、地震発生時の電縫鋼管構造部の破断を防止することができる。また、電縫鋼管を素管としてハイドロフォ−ム加工を行う場合において、鋼管の破断を発生させずに複雑な形状の製品をハイドロフォーム加工することができるようになる。本発明は電縫鋼管のみならず、TIG溶接鋼管、レーザー溶接管等の成形鋼管、ロール成形によって成形する角コラム、同様の方法で成形するアルミ管やアルミコラムなど、板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形するあらゆる種類の金属板のロール成形において同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形ロールを示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は下ロールの凹部付近の部分断面図である。
【図2】本発明の下ロールにおける凹部付近の部分断面図である。
【図3】本発明の下ロールにおける凹部付近の部分断面図である。
【図4】本発明の下ロールにおける凹部付近の部分断面図である。
【図5】本発明の下ロールにおける凹部付近の部分断面図である。
【図6】従来の成形ロールを示す図であり、(a)(b)は押し付け中心部両側を内曲げ矯正する成形ロール、(c)は板をW型に成形するWベンドロールである。
【図7】従来の成形ロールにおける幅中央部付近の接触状況を示す図である。
【図8】本発明の下ロールにおける凹部付近の位置関係を示す図である。
【図9】従来法により製造した電縫鋼管の円周方向品質を示すものであり、(a)はYR分布、(b)は相当塑性歪みの分布を示すものである。
【図10】本発明法により製造した電縫鋼管の円周方向品質を示すものであり、(a)はYR分布、(b)は相当塑性歪みの分布を示すものである。
【符号の説明】
1 下ロール
2 上ロール
3 板(帯鋼)
4 凹部
10 押し付け中心部
11 第1の仮想円
12 第2の仮想円
13 第3の仮想円
14 第4の仮想円
15 中央一定曲率半径領域
1 第1の仮想円半径
2 第2の仮想円半径
3 第3の仮想円半径
4 第4の仮想円半径
L 下ロール曲率半径
U 上ロール曲率半径
max 帯鋼の最大肉厚
min 帯鋼の最小肉厚

Claims (7)

  1. 板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロールにおいて、
    該成形ロールの下ロールの形状は、押し付け中心部両側のロール形状が曲率半径R1であり、該押し付け中心部両側のロール形状に接する半径R1の仮想円を描いたとき、押し付け中心部のロール表面位置は該仮想円の位置よりもロール中心側に位置しており、
    該成形ロールの上ロールの形状は、押し付け中心部及び前記押し付け中心部両側のロール形状の曲率半径がR1から成形する板のうち最も厚い板厚を引いた値であり、
    第2の仮想円は、その半径が成形する板のうち最も薄い板厚に上ロール押し付け中心部の表面曲率半径を加えた値であり、該第2の仮想円を押し付け中心部両側において下ロール表面に接するように配置したとき、押し付け中心部のロール表面位置は第2の仮想円の位置よりもロール中心側に位置していることを特徴とする成形ロール。
  2. 板の上下面に表面円弧形状を持ったロールを押し付けて成形する成形ロールにおいて、該成形ロールの下ロールの形状は、押し付け中心部のロール表面曲率半径が、押し付け中心部両側のロール表面曲率半径よりも小さく、
    押し付け中心部の下ロール表面曲率半径は、押し付け中心部の上ロール表面曲率半径に成形する板のうち最も薄い板厚を加えた値よりも小さい値であることを特徴とする成形ロール。
  3. 前記成形ロールは、電縫鋼管成形用のブレークダウンロールであることを特徴とする請求項又は2に記載の成形ロール。
  4. 請求項1又は2に記載の成形ロールを用いることを特徴とする板の成形方法。
  5. 請求項に記載のブレークダウンロールを用いることを特徴とする電縫鋼管の製造方法。
  6. 請求項1又は2に記載の成形ロールを有することを特徴とする板の成形装置。
  7. 請求項に記載のブレークダウンロールを有することを特徴とする電縫鋼管の製造装置。
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