JP4247990B2 - 制御基板及び遊技機用制御基板 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板上に複数の電源電圧を必要とする集積回路や個別電気部品等のデバイスを搭載した制御基板に関し、特にパチンコ機又はスロットマシン等の遊技機に使用される制御基板に関する。
近年のパーソナルコンピュータやゲーム機等の電子機器は、文字データのみならずディジタル信号化された音声データや動画を含む画像データを処理する各種機能を備えるようになっている。
これらの電子機器の内、特にパチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、遊技内容の高度化と複雑化に呼応して、液晶等の表示装置、多数のLEDを含むランプ装置及び高音質のスピーカ装置等の電子モジュールが設置され、遊技内容を高度に演出できるように構成されている。
このため、これらの電子機器を制御する制御基板には、CPUやメモリ装置と共に、ディジタル信号化された画像データを処理するレンダリング用集積回路や音声データを高速に処理するDSP用集積回路等の専用IC、液晶表示装置やスピーカ装置を駆動するためのドライブデバイス(本願では、これらを総称して「デバイス」という)を数多く搭載することとなる。
ところで、このような制御基板に搭載されるデバイスの種類の増加に伴って、要求される電源電圧の種類も増加することとなる。また、プリント基板上に搭載されるデバイス数の増加に伴って、デバイスの各端子間を相互に接続する信号線や電源線の配線密度が高くなり、配線距離も長くなることとなる。
従来、このような電子機器に搭載される電源装置は、プリント基板上の所定の1箇所(通常は、基板側面)で複数のデバイスが要求する複数種類の安定化電圧(例えば、DC12V、DC5V等)を生成するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
図9は、このようなプリント基板の1箇所で複数種類の電圧を生成する従来の制御基板上の回路構成例を示すものである。図9において、符号Enx(nは、デバイスのシリアル番号、xは、当該デバイスが必要とする電圧値を示す)は、x〔V〕の電源が必要なデバイスnを示す。
図9に示すように、従来の制御基板においては、電源装置91が、電圧値が異なる複数の出力端子A乃至Sを備え、制御基板内の各デバイスが必要とする電源電圧は、この出力端子から各デバイスに配線される。このため、出力端子から各デバイスの端子までは、プリント基板上で電源配線パターンが引き回されることとなる。
特開2002−253771号公報
しかし、このような従来の電子機器の制御基板においては、前述したとおり、搭載されるデバイスの種類の増加に伴って必要な電源電圧の種類が増加してきている。また、プリント基板上に搭載されるデバイス数の増加に伴って、デバイスの各端子間を相互に接続する信号線や電源線の配線密度が高くなることから、配線パターンの幅が狭く且つ配線距離が長くなっている。
特に電源配線用パターンは、信号配線パターンとは異なり比較的大きな電流が流れるために、電源配線用パターンの幅が狭く配線距離が長くなるとインピーダンスが高いことから、電源の送電端と受電端間における電圧降下によってデバイスの受電端子側において電源電圧が許容される電圧変動範囲内から外れてしまうという問題が生じていた。特に、電源電圧としてDC1.25VやDC1.6V等の低電圧を必要とする集積回路にとっては、その分許容できる電圧変動範囲が小さいことから、このような電源線における電圧降下は電子機器の正常な動作に深刻な悪影響を与えることとなる。
さらに、配線距離が長くなると発振回路や高周波信号を伝送するパターンから輻射ノイズを拾うこととなり、電源配線用パターンにノイズが乗ることとなり、制御回路の誤動作の原因となる。
このため、本発明は、プリント基板上に複数の電源電圧を必要とする多くのデバイスが搭載された制御基板において、個々のデバイスが必要とする電源電圧をその変動許容範囲内で供給すると共に、電源配線パターンを極力短くすることにより、電源配線パターン上に重畳されるノイズのレベルを低減させた制御基板を提供することを目的とする。
このため、請求項1に記載された発明は、プリント基板上に、複数の集積回路又は個別電気部品(デバイス)と当該デバイスが必要とする所定の電源電圧を供給する複数の安定化電圧供給手段により構成された電源装置と、が搭載された制御基板であって、前記デバイスはその電源電圧の種類毎にグループ化され、当該グループ化されたデバイスと当該デバイスが必要とする電源電圧を供給する個別の安定化電源供給手段とが前記プリント基板上に分散配置されるとともに、前記安定化電圧供給手段の夫々が、その電源電圧を必要とする夫々のグループ化されたデバイスとともに1つのグループを構成することを特徴とする。
この請求項1に記載された発明によれば、各デバイスは、その必要とする電源電圧の種類毎にグループ化され、当該グループ化されたデバイスと当該デバイスが必要とする電源電圧を供給する個別の安定化電源供給手段とがプリント基板上に分散配置されるとともに、前記安定化電圧供給手段の夫々が、その電源電圧を必要とする夫々のグループ化されたデバイスとともに1つのグループを構成するので、安定化電源供給手段と当該安定化電源供給手段が生成する電源電圧によって動作するデバイスの距離が短くなり電源電圧の変動が小さい電源供給が可能となる。また、安定化電源供給手段とデバイス間の距離が近くなるので配線パターンが短くなり、配線パターンの上に重畳されるノイズレベルを低減させることができるのである。
また、請求項2に記載された発明は、使用するプリント基板が複数の回路パターン層と複数の絶縁層とが交互に積層された多層基板であって、前記複数の回路パターン層の最上層を電源層とし、最下層をGND層とし、他の回路パターン層を信号線層とし、前記信号線層の一部の領域にも電源電圧パターンが形成されたことを特徴とする。
この請求項2に記載された発明によれば、専用の電源層が設けられて信号線と分離されるので、信号線からの輻射ノイズを拾いにくくすると共に、電源層上の配線パターンの幅を広く取ることができるので、インピーダンスが低くなり電圧降下をさらに小さくすることができるのである。
また、請求項3に記載された発明は、前記安定化電圧供給手段の夫々は、前記プリント基板上に分散配置された夫々のグループ化されたデバイスの基板領域の中央付近に設けられたことを特徴とする。
この請求項3に記載された発明によれば、各安定化電圧供給手段は、プリント基板上に分散配置された夫々のグループ化されたデバイスの基板領域の中央付近に設けられるので、各デバイスと安定化電圧供給手段との距離が近くなるので、各デバイスと安定化電圧供給手段間の配線パターンのインピーダンスが低くなり電圧降下をさらに小さくすることができるのである。
また、請求項4に記載された発明は、電源装置が所定の電圧変動範囲内に安定化された少なくともDC5VとDC3.3Vを含む複数種類の直流電圧を個別に供給する複数の安定化電圧供給手段とから構成されたことを特徴とする。
この請求項4に記載された発明によれば、電源装置が、複数種類の直流電圧を個別に供給する複数の安定化電圧供給手段により構成されているので、分散配置を可能にしたのである。
また、請求項5に記載された発明は、前記複数の安定化電圧供給手段は、スイッチングレギュレータ方式又はシリーズレギュレータ方式であり、その出力段には平滑用コンデンサが接続されたことを特徴とする。
この請求項5に記載された発明によれば、比較的大きな電流容量を必要とする電源電圧を発生させる安定化電源装置の場合は、スイッチングレギュレータ方式によりDC/DCコンバータの高効率化を確保し、小さな電流容量を必要とする電源電圧を発生させる安定化電源装置の場合は、3端子レギュレータ等のシリーズレギュレータを採用することにより、装置の小型化を確保するのである。また、その出力段に平滑用コンデンサを接続することにより高周波の出力変動を低減させることができるのである。
また、請求項6に記載された発明は、本制御基板に搭載されるデバイスには、遊技機に搭載される液晶表示装置により表示される画像データを処理するための集積回路、遊技機に搭載される複数のスピーカ装置から出力される音声データを処理するための集積回路、及び遊技機に搭載される複数のランプ及びLEDを演出的に駆動するための集積回路を含み、複数種類の遊技機に共通使用されることを特徴とする。そして、前記遊技機はパチンコ機またはスロットマシンであることを特徴とする。
これにより、遊技内容の高度化と複雑化に呼応して液晶等の表示装置と数多くのLEDを含むランプ装置及び高音質のスピーカ装置等の電子モジュールが設置され遊技内容を高度に演出できるように構成された遊技機用の制御基板においても、請求項1乃至6に記載された発明の作用効果を生じさせることができるのである。
本発明の制御基板においては、そこに搭載される各デバイスは、その必要とする電源電圧の種類毎にグループ化され、当該グループ化されたデバイスと当該デバイスが必要とする電源電圧を供給する個別の安定化電源供給手段とがプリント基板上に分散配置されるので、安定化電源供給手段と当該安定化電源供給手段が生成する電源電圧によって動作するデバイスの距離が短くなり電源電圧の変動が小さい電源供給が可能となる。また、安定化電源供給手段とデバイス間の距離が近くなるので配線パターンが短くなり、配線パターンの上に重畳されるノイズレベルを低減させることを実現したのである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る制御基板が搭載される電子機器の第1の例として、遊技機であるスロットマシン1の外観の例を示すものである。図1に示すように、このスロットマシン1は、遊技媒体としてコイン、メダル又はトークンなどを用いる。スロットマシン1を構成するキャビネット2の正面には、略垂直面を成す例えば15インチの液晶表示部2aが形成されている。この液晶表示部2aには、遊技に関連する情報や演出表示としてのアニメーション等が表示される。また、液晶表示部2aを通じて複数本の入賞ラインも表示される。この場合、後述するBETスイッチの特定の操作(例えば1回の押し操作)又はメダル投入口22からコインを1枚投入することにより1本の入賞ラインが有効化され、前記BETスイッチの特定の操作(例えば2回の押し操作)又はコインを2枚投入することにより3本の入賞ラインが有効化され、後述する最大BETスイッチ13の操作又はコインを3枚投入することにより5本の入賞ラインが有効化される。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれ且つレバー6の操作により回転を開始する3個のリールが回転自在に横一列に設けられている。なお、これらのリールは、液晶表示部2aを通じて視認できるようになっている。各リールの回転は、一定時間経過後自動的に又は遊技者の停止操作によって個別に停止制御される。全てのリールが停止し、液晶表示部2a内におけるリール表面に表示された図柄が所定の組み合わせの入賞態様になった場合には、入賞の報酬としてメダル払出用のホッパーから所定枚数の遊技メダルが払い戻される。なお、メダルは、キャビネット2の正面下部のメダル払出し口15から払い出され、払い出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。
液晶表示部2aの片側の領域Sには、WINランプ、払出表示部、遊技状態を示す複数のランプ、ボーナス遊技情報表示部等が設けられている。前記WINランプは、ボーナスに入賞したときに点灯するが、ボーナスに内部抽選で当選した場合は、所定確率で点灯する。前記払出表示部は、7セグメントLEDから成り、入賞時のコインの払出枚数を表示する。前記ボーナス遊技情報表示部は、7セグメントLEDから成り、ボーナスゲーム可能回数及びボーナスゲーム入賞可能回数を表示する。
液晶表示部2aの下方には水平面の台座部10が形成され、この台座部10上に、前述した最大BETスイッチ13および他のBETスイッチ(図示せず)とコイン投入口22とが設けられている。例えば前記他のBETスイッチが1回押し操作されることにより、クレジットされているコインのうちの1枚がゲームに賭けられ、前記他のBETスイッチが2回押し操作されることにより、クレジットされているコインのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13が1回押し操作されることにより、ゲームに賭けることが可能な最大枚数のコインが賭けられる。これらのBETスイッチを操作することで、前述のとおり、所定の入賞ライン8が有効化される。なお、最大BETスイッチ13の図中左側には、非遊技状態中に各種遊技情報を液晶表示部2aに表示させるための選択ボタン11と、その選択を決定するための決定ボタン12とが設けられている。
台座部10の前面部の片側には、遊技者の操作により前記リールを回転させて液晶表示部2a内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個のリールの回転をそれぞれ個別に停止させるための3個の停止ボタン7L、7C、7Rが設けられている。
キャビネット2の上方の左右には、音声出力装置としての第1および第2のスピーカ21L、21Rが設けられ、また、スロットマシン1の背面には、音声出力装置としての第3および第4のスピーカ22L,22Rが設けられている。これらのスピーカ21L,21R,22L,22Rは、遊技状態を演出する効果音を出力するようになっている。また、第1および第2のスピーカ21L、21Rの間には、入賞となる図柄組み合せ及びコインの配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。
図2は、本発明に係る制御基板が搭載される電子機器の第2の例として、遊技機のパチンコ機30の外観の例を示すものである。図示のように、パチンコ機30は、矩形枠状の本体枠の窓枠31に組み込まれた矩形板状の遊技盤32と、遊技盤32の下方に設けられた上皿33及び下皿34と、同下皿34の右側に設けられた発射ハンドル35とを有している。
また、遊技盤32の前面側には通常複数の障害釘が打ちこまれている。しかし、釘を打ち込むような構成とせず、遊技盤32を樹脂素材で成形し、この樹脂素材の遊技盤32に金属製の棒状体を遊技盤32の前方向に突出するように植設しても良い。
さらに、発射ハンドル35は本体枠に対して回動自在に設けられており、遊技者は、発射ハンドル35を操作することにより、遊技球を遊技盤32上に発射してパチンコ遊技を行なう。発射ハンドル35の裏側には、遊技玉発射用のモータ(図示せず)が設けられており、発射ハンドル35が遊技者によって時計回り方向へ回動操作されたときには、発射モータに電力が供給され、上皿33に貯留された遊技球が遊技盤32に順次発射される。発射された遊技球は、遊技盤32上に設けられたガイドレール36に案内されて遊技盤32の上部に移動し、その後、前述した複数の障害釘等との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤32の下方に向かって落下する。
遊技盤32の前面は、例えば20インチの液晶表示部32Aを形成しており、遊技状況に応じて遊技者に遊技情報を提供するための画像又は文字を表示するようになっている。遊技球が遊技盤32における所定位置を通過したことが検出されたときには、液晶表示部32Aにおいて普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間経過した後、普通図柄の変動表示が停止される。
この普通図柄は、数字や記号等からなる情報であり、例えば「0」〜「9」の数字や「$」等の記号である。この普通図柄が所定の図柄、例えば「7」となって停止して表示されたときには、始動口40の左右両側に設けられている可動片41a、41bを駆動するために、遊技盤32の裏面側に設けられたソレノイドに電流が供給される。そして、始動口40に遊技球が入りやすくなるように可動片41a、41bが駆動され、始動口40が開放状態となるように制御される。なお、始動口40を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、可動片41a、41bを駆動して始動口44を閉塞状態とし、遊技球が入りにくくなるようにしている。
また、パチンコ遊技機30の上部の両サイドには、遊技状態を有効に演出する効果音を音声出力する音声出力装置としてのスピーカ46L、46Rと、演出表示のためのランプ表示装置77等が設けられている。さらに、遊技盤32の下部には大当たり入賞装置42が設けられている。この大当たり入賞装置42の大入賞口43には、シャッタ44が配設されている。シャッタ44は、遊技者に有利な状況の一つである「大当たり」と呼ばれる遊技状態になった場合に、開放状態となるように遊技盤32の裏面側に設けられたソレノイドにより駆動される。そして、遊技球が所定時間或いは所定入賞球数に至るまで大入賞口42に入って、所要個数の賞球が出されると、シャッタ44が閉塞される。しかし、シャッタ44の開放時にそのうちの1球が特定領域に入球すると、シャッタ44は所定時間経過後或いは所定数入球後においても次の開放が約束され、これが所定限度回数まで繰り返えされることによって、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
また、遊技盤32上には、この他、一般入賞口又は特別入賞口45、47等が設けられている。このようにして、上述した大入賞口43、始動口40、一般入賞口又は特別入賞口45、47等に遊技球が入ったときには、入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が賞球として上皿33に払い出されるようになっている。さらに、遊技盤32上には、遊技状態の応じて遊技者に視覚的に情報を点灯するランプが設けられている。
このように、電子機器、特にスロットマシンやパチンコ機等の遊技機は、動画表示可能な比較的大型の液晶表示装置、2チャンネル又は4チャンネル出力の高音質オーディオ装置、遊技の進展状況に応じてランプやLEDを高度に演出する発光装置を備えている。このため、これらの電子機器を制御する制御基板には、CPUやメモリ装置と共に、ディジタル信号化された画像データや音声データを高速に処理する専用のIC、液晶表示装置やスピーカ装置を駆動するための駆動デバイスを数多く搭載することとなり、複数種類の安定化された電源電圧を必要としているのである。
以下、図3乃至8においては、必要とされる安定化された電源電圧の種類を、DC12V、DC5V、DC3.3V、DC2.5V、DC1.6V、DC1.26V及びDC1.25Vの7種類の場合に本願発明の制御基板を適用した例について詳しく説明する。
図3は、本発明に係る制御基板100の概念を説明するための概念図を示す。
図3において、符号Enx(nは、デバイスのシリアル番号、xは、当該デバイスが必要とする電圧値を示す)は、制御基板100内において、x〔V〕の電源が必要なデバイスnを示す。また、符号Pxは、x〔V〕の電圧を生成する安定化電源供給手段を示す。これにより、符号E1aは、a〔V〕の電源が必要なデバイス1を示す。
このデバイス1(E1a)は、アルファベットaに対応する符号Aの領域に配設されている。a〔V〕安定化電源供給手段を示す符号Paのアルファベットaも、符号Aの領域に対応することを示しているが、後述するように、a〔V〕の安定化電源供給手段は、必ずしも制御基板100内に配設する必要はない。
図3に示すように、本制御基板100における複数の安定化電源供給手段により構成された電源装置は、制御基板100の基板領域A〜S内に配設されたx〔V〕デバイスn(Enx)と、制御基板100の基板領域A〜Sに対応するx〔V〕の電圧を生成する安定化電源供給手段(Px)と、を備えて構成されている。
図3において、制御基板100の基板領域A〜S内に配設されたx〔V〕デバイスn(Enx)には、電源配線により、制御基板100の基板領域A〜Sに対応するx〔V〕用の安定化電源供給手段(Px)からの電源電圧が供給される。
この実施形態では、制御基板100の基板領域A〜Sに対応するx〔V〕用の安定化電源供給手段(Px)は、制御基板100の基板領域A〜S内に配設されたx〔V〕デバイスn(Enx)の中心付近に配設しているが、一般に、本発明では、制御基板100の基板領域A〜Sに対応するx〔V〕用の安定化電源供給手段(Px)は、制御基板100の基板領域A〜S内に配設されたx〔V〕デバイスn(Enx)の中心付近が望ましいが、その近辺に配置するようにしてもよい。
ところで、x〔V〕用の安定化電源供給手段(Px)は、交流入力の場合は、通常、周知のスイッチング方式のレギュレータによるAC/DCインバータにより構成される。また、直流入力の場合は、スイッチングレギュレータ方式又はシリーズレギュレータ方式によるDC/DCコンバータにより構成することが可能である。
このように、安定化電源供給手段は、スイッチングレギュレータ方式とシリーズレギュレータ方式があるが、比較的大きな電流容量を必要とする電源電圧を発生させる安定化電源供給手段の場合は、スイッチングレギュレータ方式を採用することによりDC/DCコンバータの高効率化を確保し、小さな電流容量を必要とする電源電圧を発生させる安定化電源装置の場合は、3端子レギュレータ等のシリーズレギュレータ方式を採用することにより装置の小型化を確保するのである。ところで、何れの場合も、安定化電源供給手段の出力段には、平滑用コンデンサを接続することにより高周波の出力変動を低減させる。
図4は、本制御基板を構成するプリント基板101の断面構成を示す側面図であり、図4(a)はプリント基板101のみの構成、図4(b)はプリント基板101上にx〔V〕用の安定化電源供給手段(Px)が搭載されている構成をそれぞれ示す。
図4に示すように、本制御基板100を構成するプリント基板101は、複数の配線パターン層と複数の絶縁層が積層された多層構造とすることができる。そして、図4の例では、最上層を電源層11、中間は複数の信号パターン層(第i層)12、最下層はGND層13である。従って、第i層(12)のiの数は2以上の任意の数とすることができる。
図5は、本発明の実施形態に係る制御基板100の表面を複数の基板領域に区分けした例を示す。図5に示す例では、プリント基板101を、大まかに、DC2.5〔V〕基板領域、DC3.3〔V〕基板領域、DC5〔V〕基板領域及びDC12〔V〕基板領域の4つの領域に区分けしている。当然のことながら、このように区分けしても、ある基板領域に区分けされるべき電源電圧のデバイスが、他の基板領域に配置されるようにしてもよい。また、例えば、DC3.3〔V〕基板領域とDC5〔V〕基板領域が重複するように区分けしてもよい。
ところで、図6及び図7に示すように、図5で示した4つの電源電圧基板領域以外の、DC1.6〔V〕、DC1.26〔V〕及びDC1.25〔V〕の電源電圧で駆動される比較的数の少ないデバイスは、図6及び図7に示すように、図5で示した4つの基板領域に重なるように配置されることとなる。
このように、本制御基板100においては、プリント基板101に搭載される各デバイスはその電源電圧の種類毎にグループ化され、グループ化されたデバイスと当該デバイスが必要とする電源電圧を供給する個別の安定化電源供給手段[Px]とがプリント基板101上に分散配置されるのである。そして、同じ電源電圧で駆動されるデバイス同士は、なるべく近接した位置に配設されるようにするのである。
図8は、図1に示したスロットマシン及び図2に示したパチンコ機30に共通して使用される制御基板100の例であって、本発明に従って各デバイスが電源電圧の種類毎にグループ化されてプリント基板101上に分散配置された制御基板100の具体例を示すものである。
図8に示すように、遊技機を制御する制御基板100には、全体の制御を統括するCPUやプログラムやデータを格納するメモリと共に、ディジタル信号化された画像データを処理するレンダリングICや、音声データを高速に処理するDSPIC等の専用集積回路、液晶表示装置やスピーカ装置を駆動するためのドライブデバイスを数多く搭載している。
図8に示すように、これらのデバイスの内、例えば、DSPICは、DC3.3VとDC1.26Vによって動作する。また、SDRAMは、DC3.3Vで動作する。また、CPUは、DC3.3VとDC1.6Vで動作し、レンダリングICは、DC3.3VとDC2.5Vで動作する。この他、TTL等のバイポーラトランジスタ仕様のICは、DC5Vで動作する。また、スピーカを駆動するパワーアンプには、DC12Vが必要である。また、特殊仕様の専用ICの中には、DC1.26VやDC1.25Vの電圧により動作するものもある。
このため、本発明の制御基板100においては、同一の電源電圧で動作するデバイスをなるべくプリント基板上の同一の基板領域内に配置するようにしている。そして、このように同一の電源電圧で動作するデバイス郡を配置した基板領域内に、この電源電圧を生成する安定化電源供給手段を配置するのである。
このように、本発明の制御基板100においては、そこに搭載される各デバイスは、その必要とする電源電圧の種類毎にグループ化され、当該グループ化されたデバイスと当該デバイスが必要とする電源電圧を供給する個別の安定化電源供給手段とがプリント基板上に分散配置されるので、安定化電源供給手段と当該安定化電源供給手段が生成する電源電圧によって動作するデバイスの距離が短くなり電源電圧の変動が小さい電源供給が可能となる。また、安定化電源供給手段とデバイス間の距離が近くなるので配線パターンが短くなり、配線パターンの上に重畳されるノイズレベルを低減させることを実現したのである。
本発明は、プリント基板上に複数の電源電圧を必要とする集積回路や個別電気部品等のデバイスを搭載した制御基板であって、個々のデバイスが必要とする電源電圧をその変動許容範囲内で供給すると共に、電源配線パターンを短くすることによりこれに重畳されるノイズレベルを極力低減させた制御基板に関するものであり、産業上に利用可能性を有する。
本発明に係る制御基板が搭載される電子機器の第1の例としてスロットマシン1の外観の例を示す。 本発明に係る制御基板が搭載される電子機器の第2の例としてパチンコ機の外観を示す。 本発明に係る制御基板100の概念を説明するための概念図を示す。 本制御基板を構成するプリント基板の断面構成を示す。 本発明の実施形態に係る制御基板の表面を複数の基板領域に区分けした例を示す。 図5に示した基板領域に配置されたデバイスとは異なる電源電圧で動作するデバイスのため基板領域(重複配置領域)の例を示す。 図5及び図6に示した基板領域に配置されたデバイスとは異なる電源電圧で動作するデバイスのため基板領域(重複配置領域)の例を示す。 電子機器である遊技機に共通使用される本制御基板100の具体例を示す。 従来の遊技機の電源装置の基板での電源装置の例を示す。
符号の説明
1:スロットマシン(遊技機)
2a:スロットマシンの液晶表示部
21L,21R,46L,46R:スピーカ(モジュール)
30:パチンコ機(遊技機)
32A:パチンコ機の液晶表示部
100:制御基板
101:プリント基板
110:電源パターン層
120:信号パターン層(複数)
130:GND層
Px:x〔V〕用の安定化電源供給手段
Enx:x〔V〕の電源を必要とするデバイスn

Claims (7)

  1. プリント基板上に、複数の集積回路又は個別電気部品(以下、「デバイス」という)と当該デバイスが必要とする所定の電源電圧を供給する複数の安定化電圧供給手段により構成された電源装置と、が搭載された制御基板であって、
    前記デバイスはその電源電圧の種類毎にグループ化され、当該グループ化されたデバイスと当該デバイスが必要とする電源電圧を供給する個別の安定化電源供給手段とが前記プリント基板上に分散配置されるとともに、前記安定化電圧供給手段の夫々が、その電源電圧を必要とする夫々のグループ化されたデバイスとともに1つのグループを構成することを特徴とする制御基板。
  2. 前記プリント基板は、複数の回路パターン層と複数の絶縁層とが交互に積層された多層基板であって、前記複数の回路パターン層の最上層を電源層とし、最下層をGND層とし、他の回路パターン層を信号線層とし、
    前記信号線層の一部の領域にも電源電圧パターンが形成されたことを特徴とする請求項1に記載の制御基板。
  3. 前記安定化電圧供給手段の夫々は、前記プリント基板上に分散配置された夫々のグループ化されたデバイスの基板領域の中央付近に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の制御基板。
  4. 前記電源装置は、所定の電圧変動範囲内に安定化された少なくともDC5VとDC3.3Vを含む複数種類の直流電圧を個別に供給する複数の安定化電圧供給手段とから構成されたことを特徴とする請求項1又は3に記載の制御基板。
  5. 前記複数の安定化電圧供給手段は、スイッチングレギュレータ方式又はシリーズレギュレータ方式であり、その出力段には平滑用コンデンサが接続されたことを特徴とする請求項4に記載の制御基板。
  6. 前記デバイスには、遊技機に搭載される液晶表示装置により表示される画像データを処理するための集積回路、遊技機に搭載される複数のスピーカ装置から出力される音声データを処理するための集積回路、及び遊技機に搭載される複数のランプ及びLEDを演出的に駆動するための集積回路を含み、複数種類の遊技機に共通使用されることを特徴とする請求項1乃至5に記載の遊技機用制御基板。
  7. 前記遊技機はパチンコ機またはスロットマシンであることを特徴とする請求項6に記載の遊技機用制御装置。
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