JP4247853B2 - 相互貸借システムにおけるセンターサーバおよびその制御方法,ならびにセンターサーバを制御するプログラムを記録した媒体 - Google Patents

相互貸借システムにおけるセンターサーバおよびその制御方法,ならびにセンターサーバを制御するプログラムを記録した媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
この発明は、複数の図書館がネットワークを介して相互貸借を行うシステムにおけるセンターサーバ,およびその制御方法,ならびにセンターサーバを制御するプログラムを記憶した媒体に関する。
【0002】
ここで相互貸借とは、図書館の利用者の要求に応じて複数の図書館が相互に資料の貸し借りを行う活動を言う。
【0003】
この明細書において資料とは、図書館が所蔵する図書、雑誌、視聴覚資料などを含み、相互貸借の対象となるもの全般を指す。
【0004】
【従来技術とその問題点】
従来の相互貸借では、利用者が希望する資料の所在(何処の図書館に所蔵されているか)を図書館の職員が探し、所蔵図書館が判明した後、電話等により貸出可否を照会して、貸出可能な場合は借受申し込みをするという一連の作業を手作業にて行っていた。また、貸出可否照会の結果が貸出不可であった場合は、貸出可能な図書館が決定するまで同様の作業を続ける必要があった。
【0005】
そこで複数の図書館の蔵書に関する情報を、一つのデータベース上に一元的に収集、管理する総合目録データベースを構築し、各図書館から横断的に検索することを可能にする図書館情報ネットワークシステムが開発された。図書館情報ネットワークシステムでは、それぞれの図書館の所蔵する資料に関する書誌情報及び所蔵情報(何処の図書館が所蔵しているか)について、ネットワークを経由して相互に検索が可能であり、検索結果に連動して相互貸借の借受要求ができるようになった。
【0006】
ここで総合目録データベースとは、複数の図書館の蔵書に関する情報、つまり各図書館の所蔵している資料の書誌情報及び所蔵情報(各図書館における所蔵管理状態に関する情報)を一元的に集約したものであり、一つのデータベースとして構築され、複数の図書館からの検索や相互貸借等のために利用される。
【0007】
しかし、従来の図書館情報ネットワークシステムでは、借受要求図書館において相互貸借を希望する資料の借受要求は、1回につき1つの貸出候補図書館に対してしかできないため、貸出候補図書館が貸出不可と回答した場合は、再度他の貸出候補図書館に対して借受要求を行う必要があった。また、複数の貸出候補図書館が存在する場合、何処の貸出候補図書館が最も早く資料を貸出すことが可能かについて借受要求図書館側では判断できない等の非効率な面も見られた。
【0008】
また、従来の図書館情報ネットワークシステムでは、貸出候補図書館の職員が図書館クライアントを操作してセンターサーバに接続しない限り、自館宛に届いている貸出可否照会に関するメッセージを把握、確認することができないため、1回の借受要求から貸出までに予想以上に時間がかかることもあった。
【0009】
【発明の開示】
この発明の目的は、複数の貸出候補図書館が存在する場合に、最も早く貸出が可能な図書館を自動的に決定し、決定した時間順序にもとづいて借受要求を行うことができるようにすることにある。
【0010】
この発明の他の目的は、複数の貸出候補図書館が存在する場合に、借受要求図書館側の一度の借受要求によって、貸出可能な日時が早い貸出候補図書館の順に、自動的に貸出可否照会を行うことができるようにすることである。
【0011】
さらにこの発明の目的は、貸出候補図書館が貸出可否回答を行う場合に、実際に資料を貸出す貸出発送日や返却期限日について、自動的に設定することができるようにすることにある。
【0012】
この発明のさらに他の目的は、予約がキャンセルされた場合に図書館の職員が行う作業について、最も影響が少ないようにすることにある。
【0013】
この発明のさらに他の目的は、貸出候補図書館のクライアントが相互貸借システムにログイン中であれば、貸出可否照会に関するメッセージや予約キャンセルに関するメッセージを自動的に画面表示することができるようにすることにある。
【0014】
この明細書において、資料の借受を希望する図書館を借受要求図書館、貸出を要求される図書館を貸出候補図書館、貸出候補図書館のうち実際に資料を貸出すことを決定した図書館を貸出図書館と言う。なお、各図書館は借受も貸出も可能であり、状況によって借受要求図書館と貸出候補図書館の立場の両方を担い別ける。
【0015】
この明細書において、借受要求とは、借受要求図書館が資料の借受を希望し、相互貸借システム(センターサーバ)に対して借受を依頼することを言い、相互貸借システムから貸出候補図書館に対して実際の借受要求を問い合わせることを貸出可否照会、貸出可否照会に対する貸出候補図書館の相互貸借システムへの回答を貸出可否回答と言う。
【0016】
この明細書において、センターサーバとは、クライアント・サーバ型システムである図書館情報ネットワークシステム(相互貸借システム)のサーバコンピュータのことを言い、図書館クライアントとは図書館情報ネットワークシステムのクライアントコンピュータのことを言う。
【0017】
この明細書において、所蔵図書館とは、対象の資料を蔵書として所有している図書館を言う。実施例においては、貸出候補図書館と所蔵図書館は同じ図書館を指す。
【0018】
この発明による相互貸借システムにおけるセンターサーバは、借受要求図書館クライアントからの借受要求に応答して、まず総合目録データベースにおいて借受要求のあった資料を所蔵している図書館を検索し、貸出候補図書館を特定する。続いて、巡回車スケジュールデータベースを参照して、借受要求のあった資料を上記の検索により得られた所蔵図書館から貸出すことのできる時間順序を決定する。
【0019】
その後、借受要求図書館クライアントに対して、貸出候補図書館と、希望された資料を各貸出候補図書館が貸出すことができる日時に関する順序についてを通知する。
【0020】
従って、複数の貸出候補図書館が存在する場合に、最も早く貸出が可能な図書館や貸出可能な日時についてを把握することができる。
【0021】
好ましい実施形態においては、センターサーバはさらに、借受要求のあった資料の貸出の可否を、決定された貸出可否照会の順序に従って、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して順番に問い合わせる。
【0022】
また、センターサーバは貸出可否回答に応じて、貸出可の場合には貸出図書館を決定し、貸出不可の場合には時間順序における次の貸出候補図書館のクライアントへの問い合わせを行い、全ての貸出候補図書館のクライアントから貸出不可の応答があった場合に貸出図書館なしと決定する。
【0023】
従って、借受要求図書館側の一度の借受要求によって、貸出可能な日時が早い貸出候補図書館の順に、自動的に貸出可否照会を行うことができる。
【0024】
好ましい実施形態においては、センターサーバはさらに、貸出可否照会の際に巡回車スケジュールデータベースを参照して、貸出候補図書館が実際に資料を貸出す場合の貸出発送日と返却期限日を取得し、貸出候補図書館クライアントに通知する。
【0025】
従って、貸出候補図書館が貸出可否回答を行う際には、実際に資料を貸出す際の貸出発送日や返却期限日について、自動的に設定することができる。
【0026】
好ましい実施形態においては、センターサーバはさらに、複数の貸出候補図書館に対する貸出可否照会の際に、相互貸借データベースを参照して、予約問い合わせをするかどうかを判断し、既に予約を行っている場合には次の貸出候補図書館のクライアントコンピュータに予約了承の回答をできないようにする。
【0027】
従って、予約がキャンセルされた場合に図書館の職員が行う作業について、最も影響が少ないようにすることができる。
【0028】
好ましい実施形態においては、センターサーバはさらに、貸出可否照会や予約キャンセルの際に図書館データベースを参照し、貸出可否照会や予約キャンセルを行う貸出候補図書館がシステムにログイン中であるかどうかを判断し、システムにログイン中であれば貸出候補図書館クライアントに対して、自動的に貸出の可否の問い合わせや予約キャンセル手続きを促す情報に関する画面を表示させる。
【0029】
従って、貸出可否照会に関するメッセージや予約キャンセルに関するメッセージを自動的に画面表示することができる。
【0030】
この発明はまた、上記のセンターサーバを制御する方法、およびセンターサーバを制御するためのプログラムを記憶した媒体を提供している。
【0031】
【実施例】
以下に、この発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。まず、システムの構成と各種のデータの構成及び管理について説明する。
【0032】
図1は、図書館情報ネットワークシステムにおける相互貸借システムの構成を示す概略図である。図書館情報ネットワークシステムは、2館以上の複数の図書館の図書館クライアントがネットワークを介して接続することにより構成される。
【0033】
図書館情報ネットワークシステムは、複数の図書館含み、相互貸借における資料の運搬は、これらの図書館間を巡回車(後述する)が廻ることによって実現される。図書館間を廻る巡回車は一台以上存在し、2台以上ある場合はそれぞれの巡回車が各巡回車毎に決められた地域ブロックを廻ることになる。
【0034】
ここで地域ブロックとは、近隣の市町村の範囲でも良いし、都道府県を跨る範囲でも良い。つまり、複数の図書館をグループ化したものを地域ブロックと言い、図書館間の物理的な距離は特に拘らない。図書館情報ネットワークシステムに属する各図書館は、いずれか一つの地域ブロックに属し、巡回車によって他の図書館へ資料を借受けまたは貸出しを行うことができる。
【0035】
図書館情報ネットワークシステムに属する図書館のうち、ひとつの図書館にセンターサーバ10が設置される。また、図書館情報ネットワークシステムに参加するそれぞれの図書館には、少なくともひとつ以上の図書館クライアント21,22,23が設置される。センターサーバ10と図書館クライアント21,22,23を接続するネットワーク回線の種類は、特に問わない。
【0036】
ここで、センターサーバ10は、いずれの図書館に設けらても構わない。また、図書館以外の場所に設けても良い。また、センターサーバ10とひとつの図書館クライアント21,22または23を、1台のコンピュータによって兼ねる様にしても良い。
【0037】
図書館情報ネットワークシステムは、センターサーバ10上に構築された総合目録データベース12を利用して、検索、相互貸借、ウォンテッド等の業務を行っており、これらの業務をクライアント・サーバ型システムで実現している。
【0038】
センターサーバ10には、図書館データベース(DB)11、総合目録データベース(DB)12、相互貸借データベース(DB)13、巡回車スケジュールデータベース(DB)14等のデータベース(DB)が保持されている。図書館DB11には図書館情報ネットワークシステムに接続するクライアントを持つ各図書館に関する情報が保持されている。総合目録DB12には各図書館が所蔵する資料の書誌及び所蔵に関する情報が保持されている。相互貸借DB13には図書館間での資料の貸し借りに関する情報が保持されている。巡回車スケジュールDB14には相互貸借による資料の配送を行う巡回車が各図書館に立ち寄る日時等に関する情報が保持されている。
【0039】
ここで巡回車とは、図書館情報ネットワークシステムに参加する図書館を地域ブロック毎にグループ分けし、各地域ブロック毎に決まった日程で各図書館に立ち寄り、その図書館に資料を配達またはその図書館から資料を発送するための車である。
【0040】
各巡回車は決められた期間及びルートで担当の地域ブロックを一周するが、巡回の始点と終点はセンターサーバが設置されている図書館(センター図書館)となっている。従って、それぞれの巡回車はセンター図書館において運搬する資料を取り交わすことができ、地域ブロックに跨る資料の配送はセンター図書館を経由して行うことになる。
【0041】
図1において相互貸借の流れを簡単に説明する。まず、借受要求図書館クライアント21からセンターサーバ10に対して借受要求を行う。センターサーバ10は借受要求に関する貸出可否照会の順序に従って、最初の貸出可否照会先の図書館クライアント22に対して貸出可否照会を行う。貸出候補図書館クライアント22は、貸出可否照会に応じて、センターサーバ10に対して貸出可否回答を行う。貸出図書館が決定するまで、貸出可否照会と貸出可否回答が借受要求に関する貸出可否照会の順序にもとづいて行われる。
【0042】
図2は、図書館DB11のデータ構成を示す概略図である。図書館DB11には、図書館テーブルと職員テーブル等の情報がある。図書館テーブル及び職員テーブルは、図書館毎に設けられる。職員テーブルは、ひとつの図書館に対して複数設けても構わない。
【0043】
図書館テーブルは、各図書館について図書館ID、所属地域ブロックID、図書館名、標準貸出期間、その他の図書館情報を格納する。ここで図書館IDとは、本システムに参加する図書館毎にユニークな番号であり、図書館の識別に用いられる。所属地域ブロックIDは、巡回車スケジュールDB14の各テーブルの巡回車ID(後述する)にリンクしている。標準貸出期間は、当該の図書館が他の図書館へ資料を貸出す場合に、予め決められた貸出期間の標準値である。
【0044】
職員テーブルは、各図書館の職員について職員ID、パスワード、所属図書館ID、職員氏名、その他の職員情報、ログイン中状態フラグを格納する。ここで職員IDは本システムにおいてユニークなIDであり、各図書館の職員の識別に利用される。所属図書館IDは、図書館テーブルの図書館IDとリンクされている。
【0045】
なお、図書館DB11等の各種DBはRDBMS(Relational DataBase Managing System)で管理されている。
【0046】
図3は、総合目録DB12のデータ構成を示す概略図である。総合目録DB12には、書誌テーブルと所蔵テーブル等の情報がある。
【0047】
書誌テーブルは、各図書館の所蔵する資料の書誌タイトル毎について、書誌ID、書誌種別、資料種別、書名に関する情報、著者名に関する情報、出版に関する情報、内容に関する情報、形態に関する情報、分類に関する情報、その他の書誌情報、MARC種別、MARC番号、ISBNコード、ISSNコード、所蔵数などの書誌に関する情報を格納する。
【0048】
書誌IDとは、総合目録DBにおいて1つの資料の書誌情報毎にユニークな番号であり、資料の書誌情報の識別に用いられる。
【0049】
ここでMARCとは、Machine Readable Catalogの略であり、機械可読目録と訳される。ISBNとは、International Standard Book Numberの略であり、国際標準図書番号と訳される。ISSNとは、International Standard Serial Numberの略であり、国際標準逐次刊行物番号と訳される。MARC種別及びMARC番号、ISBNコード、ISSNコードは、個々の資料の識別に用いられるデータであるが、図書館情報ネットワークシステムでは主に検索や引用等の用途に用いられる。
【0050】
所蔵テーブルは、各図書館の所蔵する資料の一冊ずつについて、所蔵ID、書誌ID、図書館ID、所蔵番号、請求記号、禁帯出区分、その他の所蔵情報を格納する。ここで書誌IDは書誌テーブル、図書館IDは図書館テーブルと、それぞれリンクされており、書誌テーブルから任意の資料を所蔵している図書館とその所蔵に関する情報を把握することが可能となっている。
【0051】
所蔵IDとは、総合目録DBにおいて各図書館が所蔵する現物の資料毎にユニークなものであり、システム全体における所蔵資料自体の識別に用いられる。所蔵番号は図書館IDで示される図書館の所有する資料毎にユニークなものであり、当該図書館の中での資料の識別に用いられる。従って、図書館IDと所蔵番号の組み合わせが所蔵IDと一対一に対応することになる。
【0052】
図4は、相互貸借DB13のデータ構成を示す概略図である。相互貸借DB13には、借受要求テーブル、貸出可否照会順序テーブル、貸出可否回答テーブル、貸出予約テーブル等の情報がある。
【0053】
借受要求テーブルは、借受要求図書館の図書館クライアントが行う借受要求のそれぞれについて借受要求ID、書誌ID、書名、著者名、その他の借受希望資料情報、借受要求図書館ID、借受要求図書館職員ID、借受要求実行日時、予約可否フラグ、現在の貸出可否照会先図書館ID、貸出候補図書館の総数、現在の貸出可否照会順序、その他の借受要求に関する情報を格納する。
【0054】
書誌IDは、書誌テーブルにリンクしており、借受を希望している資料に関する書誌や所蔵、及び所蔵図書館に関する情報を把握することが可能である。借受要求テーブルにおいて書誌ID以外に書名や著者名、及び借受希望資料情報を格納できるエリアがあるのは、書誌テーブルに存在しない資料を借受要求する場合があるためである。
【0055】
借受要求図書館IDは図書館テーブルにリンクし、借受要求図書館職員IDは職員テーブルにリンクしており、各借受要求について何処の図書館の誰が借受要求を行っているのかを把握することが可能となっている。
【0056】
現在の貸出可否照会先図書館IDは、図書館テーブルにリンクしており、各借受要求について何処の図書館に対して借受要求を行っているのかを把握することができる。また、貸出候補図書館の総数は、借受要求の対象となる図書館数を表し、現在の貸出可否照会順序は、全貸出候補図書館のうち現時点で何館目の貸出候補図書館に対して借受要求を行っているかを表す順序番号である。
【0057】
貸出可否照会順序テーブルは、1つの借受要求について借受要求ID、貸出可否照会順序、貸出候補図書館ID、その他の貸出可否照会順序情報を格納する。借受要求IDは借受要求テーブルにリンクし、貸出候補図書館IDは図書館テーブルにリンクしている。貸出可否照会順序によって、各貸出候補図書館について借受要求を行う順番が決められている。
【0058】
貸出可否回答テーブルは、1つの借受要求に対する各貸出候補図書館の貸出可否回答毎に、借受要求ID、回答順序、貸出候補図書館ID、貸出候補図書館職員ID、回答日時、回答種別、貸出図書館フラグ、貸出発送日、返却期限日、自館蔵書の所蔵番号、自館蔵書の請求記号、その他の貸出(回答)情報を格納する。
【0059】
借受要求IDは借受要求テーブルに、貸出候補図書館IDは図書館テーブルに、貸出候補図書館職員IDは職員テーブルに、それぞれリンクしている。貸出可否回答テーブルは、各借受要求に対する各貸出候補図書館の回答及び貸出情報を把握できる。
【0060】
貸出予約テーブルは、借受要求ID、回答順序、貸出可能予定日、その他の予約情報、キャンセル状態区分、キャンセル情報確認日時、キャンセル処理完了日時、その他のキャンセル情報を格納する。
【0061】
借受要求IDは借受要求テーブルにリンクし、回答順序は貸出可否回答テーブルにそれぞれリンクしており、借受要求に対する貸出候補図書館の貸出可否回答における予約回答を把握し、予約に対するキャンセル処理が必要な場合にそのキャンセル処理の状態等を把握できる。
【0062】
図5は、巡回車スケジュールDB14のデータ構成を示す概略図である。巡回車スケジュールDB14には、巡回マスターテーブル、巡回車スケジュールテーブル等の情報がある。
【0063】
巡回マスターテーブルは、巡回車の台数分、つまり各地域ブロック毎に、巡回車ID、AA県立図書館の図書館ID、AA県立図書館に関する巡回の順序(標準値)、AA県立図書館に関する巡回の必要日数・時間(標準値)、AA県立図書館に関するその他の巡回条件等(標準値)、以下同様に当該地域ブロックにグルーピングされている図書館分だけ同様の情報を格納する。(AA県立図書館,AB市立図書館,CC町立図書館は一つの地域ブロックに属する図書館である)
【0064】
巡回車IDは、巡回車を一意に決定する番号であり、同時に地域ブロックを識別する番号となる。巡回車ID以外の情報は、当該地域ブロックにグルーピングされる各図書館の巡回に関する情報である。巡回の順序はその地域ブロックの中で、巡回車がセンター図書館を出発してから立ち寄る図書館の順序を、巡回の必要日数・時間は巡回車がセンター図書館を出発してからかかる必要所要時間を、それぞれ標準値で設定されている。この巡回マスターテーブルは、マスターデータとして予め登録されている。
【0065】
巡回スケジュールテーブルは、各巡回車毎に、巡回車ID、巡回ID、センター図書館出発日時、A図書館出発着日時、A図書館の巡回順序、以下同様に当該地域ブロックにグルーピングされている図書館分だけ同様の情報を格納する。
【0066】
巡回車IDは、巡回マスターテーブルにリンクしており、巡回IDは巡回車が地域ブロックを一周する物理的配送に対して一意に決定される番号である。(一台の巡回車が一つの地域ブロックを廻る)
【0067】
巡回スケジュールテーブルのセンター図書館出発日時は、センター図書館の職員が本システムの運用作業として、センター図書館出発日時の事前に登録される。また、巡回車スケジュールテーブルは、センター図書館の職員により必要に応じてデータの編集等が可能である。
【0068】
センター図書館出発日時が登録または変更された場合、センターサーバ側のプログラムが、巡回車マスターテーブルを参照し、各巡回車ID毎に設定されている各図書館の巡回の順序、および巡回の必要日数・時間の標準値を取得する。取得した各図書館に関する巡回の必要日数・時間(標準値)のデータと、センター図書館出発日時を加算することによって、各図書館の出発着日時を設定する。また、取得した各図書館に関する巡回の順序(標準値)をもとに、各図書館の出発着日時の順番を設定する。
【0069】
以下に、この発明の処理の流れについて、図6及び図7のフローチャートと図8〜11の画面例、上記で説明した各データベースの図を用いて詳細に説明する。
【0070】
図6及び図7は、本発明の実施例について、借受要求図書館クライアント21、センターサーバ10、貸出候補図書館クライアント22,23に関するそれぞれの処理の流れを、フローチャートで示した図である。
【0071】
ここで貸出候補図書館として1つだけ図6及び図7に示しているが、借受を希望する資料を所蔵する図書館が複数存在する場合は、図6及び図7に示す貸出候補図書館が所蔵図書館数分あることになる。
【0072】
まず、借受要求図書館の職員が相互貸借システムへログインする(ステップ31)。
【0073】
借受要求図書館の職員はログインする際に、職員ID、パスワード、所属図書館IDを入力する。入力されたデータは借受要求図書館クライアント21からセンターサーバ10側に送られ、センターサーバ10側のプログラムにおいて受け取ったデータと図書館テーブル及び職員テーブルのデータを照合しユーザの認証を行う。
【0074】
ユーザ認証の結果ログインが認められると、センターサーバ10側のプログラムでは、入力された図書館ID、職員IDに該当する職員テーブル中のデータのログイン中状態フラグをログイン中に更新する。また、入力された図書館ID、職員IDをセンターサーバ10のメモリに保持しておき、借受要求図書館クライアント21がシステムからログアウトするまで借受要求図書館との接続を維持する。
【0075】
センターサーバ10は、ログイン許可の旨を借受要求図書館クライアント21に通知する。
【0076】
借受要求図書館クライアント21はログイン許可の通知を受けると、図8の画面例で示す総合目録DB検索画面を、借受要求図書館クライアント21の画面に表示する。
【0077】
図8は総合目録DB12に対して資料の検索を行う画面の例を示す概略図である。検索の前提条件として、検索対象データ、項目間条件、内容細目、1ページ表示件数を設定できる。絞り込み条件として、所蔵図書館、資料種別を設定できる。また、検索条件として入力するキーワードとして、書名、著者名、出版者、件名、NDC分類、出版年、コードを指定できる。
【0078】
検索対象データは、検索の対象となる資料に関して、図書資料、雑誌(逐次刊行物)資料、視聴覚資料、新刊(新規出版)資料を任意に組み合わせて設定できる(チェックボックスをオンにする)。
【0079】
項目間条件は、キーワード入力する書名や著者名等の異なる各検索項目間に関して、AND条件またはOR条件を設定できる(いずれかのラジオボタンをオンにする)。
【0080】
内容細目は、検索の対象となる資料に関して、各資料の内容細目書名や内容細目書名等のデータまでを検索対象として含む,または含まないを設定できる(いずれかのラジオボタンをオンにする)。ここで内容細目書名や内容細目著者とは、文集等の資料における細目に関する書名や著者のデータを言う。
【0081】
1ページ表示件数は、検索の結果として一覧で画面表示する書誌情報の件数を予め設定することができる(コンボボックスから、10件、20件、50件、100件のいずれかを選択する)。
【0082】
所蔵図書館は、予め検索対象とする資料に関する所蔵図書館を特定しておく場合に、画面上に表示されている各図書館の部分をチェックしておく。なお、複数の所蔵図書館を任意に組み合わせて設定できる。
【0083】
資料種別は、予め検索対象とする資料の種別を特定しておく場合に、画面上に表示されている各資料種別の部分をチェックしておく。資料種別は、一般図書、児童書、郷土資料、録音図書、外国語資料、行政資料等がある。
【0084】
検索条件として入力する書名、著者名、出版者、件名、NDC分類の各キーワードは、最大3つまで入力できる(テキストボックスに入力)。また、複数キーワード入力する場合は、同一の各検索項目内で、AND条件またはOR条件を設定できる(コンボボックスから選択)。出版年は、西暦、平成、昭和、大正、明治の年号を選択することができ(コンボボックスから選択)、それぞれの年号に応じた年をキーワードとして指定する(テキストボックスに入力)。検索の対象となる開始年及び終了年のいずれか、または両方を入力する。コードは、ISBNコード、ISSNコード、MARC番号等のキーワードを選択し(コンボボックスから選択)、コードを入力する(テキストボックスに入力)。
【0085】
借受要求図書館クライアント21に表示された図8の画面例において、借受要求図書館の職員が借受を希望する資料の書誌情報に関する検索条件を入力し、検索実行ボタンを押す(ステップ32)。
【0086】
検索実行ボタンが押されると、入力された検索条件がセンターサーバ10側のプログラムに送られ、センターサーバ10側のプログラムが総合目録DB12に対して検索を実行する。総合目録DB検索の結果、入力された検索条件にマッチする書誌情報を表示用に整形し、借受要求図書館クライアント21側に返す(ステップ41)。
【0087】
借受要求図書館クライアント21は、センターサーバ10から送られた検索結果情報を受け取り、図9の画面例で示す検索結果画面を表示する(ステップ33)。
【0088】
図9は検索の結果、選ばれた資料の一覧を表示する画面の例を示す概略図である。例えば書名条件に“空”を入力して検索した場合の、検索結果例を図8に示している。検索結果には、書名、副書名、叢書名、巻次、著者名、出版社名、出版年、分類番号、資料種別、抄録等の書誌情報が、各資料毎に表示される。
【0089】
一覧の表示方法としてページ毎に表示を切り替えたり(ページ番号をクリックする)、書名や著者名等によるソート(並び替え)を行う(コンボボックスからソート条件を選び、昇順または降順のラジオボタンのいずれかをオンにし、ソートボタンを押す)こともできる。また、再度絞り込み検索を行う(絞り込み検索ボタンを押す)こともできる。
【0090】
借受要求図書館の職員は、検索結果を一覧で表示されている画面から借受を希望する資料を選択し、所蔵ボタンを押す(ステップ34)。
【0091】
所蔵ボタンが押されると、借受要求図書館クライアント21からセンターサーバ10へ当該資料に関する書誌IDが送られる。
【0092】
センターサーバ10側のプログラムは、受け取った書誌IDをもとに当該書誌にリンクしている所蔵データを所蔵テーブルから取得し、所蔵図書館を特定する。また、センターサーバ10上のプログラムはセンターサーバ10のコンピュータで管理している時間データを問い合わせ、現時点の日時データを取得する。
【0093】
続いて、取得した所蔵データの各図書館IDと現時点の日時をキーにして、巡回車スケジュールテーブルを参照し、それぞれの図書館IDで示す各図書館に関して、最も近い出発着日時、巡回順序、巡回車IDを取得する。
【0094】
取得した各図書館の出発着日時を早い順に並べることにより、貸出可否照会順序(標準値)を自動決定する。
【0095】
また、ログイン時に入力された職員ID及び所属図書館IDをもとに図書館テーブル及び職員テーブルを参照し、借受要求図書館及び職員に関するデータを取得する。
【0096】
センターサーバ側のプログラムは取得または自動決定した上記の各種データを表示用に整形し、借受図書館クライアント側に返す(ステップ42)。
【0097】
借受要求図書館クライアント21は、センターサーバ10から送られたデータを受け取り、図10の画面例で示す借受要求条件設定画面を表示する(ステップ35)。
【0098】
図10は、検索結果一覧において借受け希望として選んだ資料に対して、所蔵図書館への借受要求を行う画面の例を示す概略図である。
【0099】
借受要求条件設定画面には、借受を希望する資料の書誌情報及び所蔵に関する情報、貸出候補図書館の貸出可否照会順序(標準値)、借受要求図書館(自館)に関する情報が表示される。
【0100】
借受を希望する資料の書誌情報については、書名、副書名、巻次、著者名等が表示される。所蔵情報については、所蔵図書館名と所蔵図書館の属する巡回車ブロック、所蔵数、所蔵番号、請求記号、禁帯出区分等の情報が表示される。例えば画面例において、書名“空と海の特許”に関する資料の書誌情報と、その資料を所蔵するAA県立図書館、CC町立図書館、BB市立図書館、及び各所蔵図書館の属する巡回車ブロック、所蔵数、所蔵番号、請求記号、禁帯出区分等のそれぞれの所蔵に関する情報が表示されている。そして、借受要求図書館(自館)及び職員に関する情報として、○○町立図書館、書架金吾、電話番号等が表示されている。
【0101】
また、借受要求を行う際の標準の順序として、各所蔵図書館を順番に並べそれぞれの貸出発送予定日が表示される。例えば画面例においては、貸出可否照会順序の1番目がAA県立図書館であり、貸出発送予定日が99年4月1日木曜日と表示されている。
【0102】
なお、借受要求条件設定画面から、MARC情報や書誌詳細等の情報を参照できる。また、検索結果リストへ戻ることもできる。さらに、検索結果リストで順番に表示されていた前または次の書誌情報に関する借受要求条件設定画面を表示させることもできる。(それぞれ、MARC情報、書誌詳細情報、検索結果リストへ戻る、前の所蔵データへ、次の所蔵データへ、と表示されている部分をクリックする)
【0103】
借受要求図書館の職員は、必要に応じて借受要求を行う貸出候補図書館の選択、貸出候補図書館の貸出可否照会順序、自館の図書館の電話番号や職員名等の情報を編集できる(ステップ36)。
【0104】
貸出候補図書館の選択は、所蔵図書館名の左のチェックボックスをオンまたはオフにすることで、借受要求の対象とするかどうかを選択することができる。画面例においては、AA県立図書館、CC町立図書館、BB市立図書館全てに対して貸出可否照会を行うことになっている。所蔵図書館名の左横のチェックボックスをオフにすると、下部に表示されている貸出候補図書館の欄(コンボボックス中のデータ)から当該の所蔵図書館名が削除される。
【0105】
また、貸出候補図書館の貸出可否照会順序の変更は、貸出候補図書館として表示されているコンボボックスから貸出候補図書館を選択し直すことで行う。
【0106】
これらの画面上の操作は、借受要求図書館クライアント21のプログラム側で制御される。
【0107】
借受要求図書館の職員は、借受要求条件を確認後、借受要求実行ボタンを押す(ステップ37)。
【0108】
借受要求実行ボタン押下後、借受要求図書館クライアント21から借受要求データがセンターサーバ10側のプログラムに送られ、自動貸出可否照会処理が開始される。センターサーバ10側に送られる借受要求データは、書誌ID、借受要求図書館ID、借受要求図書館職員ID、貸出候補図書館IDとその貸出可否照会順序等のデータが含まれる。
【0109】
センターサーバ10側のプログラムは、受け取った借受要求データを借受要求テーブルと貸出可否照会順序テーブルに格納する(ステップ43)。
【0110】
借受要求テーブルには次のデータが格納される。借受要求IDはプログラムで自動的に付与される。借受要求図書館クライアント21から受け取ったデータをもとに、書誌ID、借受要求図書館ID、借受要求図書館職員IDがセットされる。書誌IDがない場合は、書名、著者名、その他の借受希望資料情報が受け取ったデータをもとに格納される。借受要求実行日時はデータを受け取った時点の日時を自動的にセットする。予約可否フラグは、当初は予約するに設定される。貸出候補図書館の現借受要求順序には初期値1がセットされ、現在の自動借受要求先図書館ID、貸出候補図書館の総数は、借受要求先IDと貸出可否照会順序が1であることをキーにして、貸出可否照会順序テーブルを参照して格納される。回答状態は初期値(未回答)にセットされる。
【0111】
貸出可否照会順序テーブルには、次のデータが格納される。借受要求IDとしては、リンク先の借受要求テーブルの借受要求IDがセットされる。貸出可否照会順序、貸出候補図書館IDには受け取ったデータ(借受要求条件)をもとに、貸出候補図書館数分のデータが格納される。
【0112】
借受要求図書館の職員は、借受要求実行ボタンを押下した後、システムからログアウトする(ステップ38)。
【0113】
ログアウトすると、借受要求図書館クライアント21からセンターサーバ10にログアウトデータが送られる。センターサーバ10側のプログラム側では、メモリに保持している図書館ID、職員IDをもとに、該当する職員テーブルのログイン中フラグをオフにセットし、同時にメモリ上に保持している借受要求図書館に関する図書館ID、職員ID等のデータをクリアする。
【0114】
なお、借受要求図書館の職員は、必要に応じて再度システムにログインすることによって、実行した自動借受要求の状態(その時点での貸出可否照会先の図書館名や、貸出候補図書館の回答状況等)についてを、確認することもできる。
【0115】
他方、貸出候補図書館22の職員がシステムにログインしたとする(ステップ61)。
【0116】
ログインする際には、借受要求図書館のログイン処理と同様に、職員ID、パスワード、所属図書館IDを入力し、入力されたデータはセンターサーバ10側に送られ、センターサーバ10側のプログラムにおいて入力されたデータと図書館テーブル及び職員テーブルのデータを照合しユーザの認証を行う。
【0117】
ユーザ認証の結果ログインが認められると、センターサーバ10側のプログラムでは、職員テーブルの入力された図書館ID、職員IDに該当するデータのログイン中状態フラグをログイン中に更新する。また、入力された図書館ID、職員IDをセンターサーバ10のメモリに保持しておき、貸出候補図書館クライアント22がシステムからログアウトするまで貸出候補図書館との接続を維持する。
【0118】
同時に、センターサーバ10側のプログラムでは、ログイン時に受け取った図書館IDをもとに借受要求テーブルを参照し、ログイン時に受け取った図書館IDと借受要求テーブルの貸出可否照会先図書館IDを照合する。
【0119】
照合の結果、マッチする借受要求データが存在する場合、該当する借受要求テーブルの借受要求ID、書誌ID、借受要求図書館ID、借受要求実行日時、予約可否フラグ等のデータを取得する。続いて、書誌IDをもとに書誌テーブル及び所蔵テーブルを参照し、書名、副書名、著者名、巻次、出版者等の書誌詳細情報と、自館所蔵に関する所蔵番号、請求記号、禁帯出区分等の所蔵詳細情報を取得する。また、借受要求図書館ID及び借受要求図書館職員IDをもとに図書館テーブル及び職員テーブルを参照し、借受要求図書館名や職員名等の必要な図書館や職員に関する情報を取得する。
【0120】
このときセンターサーバ10側のプログラムは、貸出候補図書館IDをキーにして巡回車スケジュールテーブルを参照し、当該図書館の図書館出発着日時を取得する。取得した出発着日時とその時点での日時を比較し、最も早い出発着日時を取得し貸出発送日(標準値)として自動的に決定する。
【0121】
また、同時に貸出候補図書館IDをキーにして図書館テーブルを参照し、当該の図書館IDで示す図書館に関する標準貸出期間を取得する。取得した標準貸出期間を自動決定した貸出発送日に足した日時を、返却期限日(標準値)として自動的に決定する。
【0122】
センターサーバ10側のプログラムは、取得或いは自動決定した各種のデータを表示用に整形し、貸出候補図書館クライアント22側に返す(ステップ44)。
【0123】
ここで、貸出候補図書館22の職員が能動的にシステムにログインしなくとも(ステップ61を踏まなくとも)、既にシステムにログインしている状態であれば、上記ステップ44の処理を行うことになる。
【0124】
センターサーバ10側のプログラムは、ステップ43で示す借受要求データが借受要求テーブルに格納された時点で、格納した借受要求データ中の貸出可否照会先図書館IDとセンターサーバ10側のメモリに保持している接続中の状態にある図書館IDとを照合する。照合の結果、同一の図書館IDがあれば、上記ステップ44の処理を行い、取得或いは自動決定した各種のデータを表示用に整形し、当該の図書館IDで示す貸出候補図書館クライアント22に返す。
【0125】
貸出候補図書館クライアント22は、センターサーバ10から送られたデータを受け取り、図11の画面例で示す貸出可否照会確認及び回答画面を表示する(ステップ62)。
【0126】
図11は、貸出候補図書館クライアント22側で貸出可否照会メッセージに対して回答を行う画面の例を示す概略図である。
【0127】
貸出可否照会確認及び回答画面には、借受を希望された資料の書誌情報、借受要求図書館及び職員に関する情報、借受を希望された資料の自館の所蔵に関する情報、標準値として自動的に決定された貸出発送日及び返却予定日、そして貸出候補図書館(自館)に関する情報が表示される。
【0128】
借受を希望された資料の書誌情報は、書名、副書名、巻次、著者名等が表示される。借受要求図書館及び職員に関する情報は、借受要求図書館名、職員氏名、電話番号等が表示される。自館の所蔵に関する情報は、所蔵番号、請求記号、禁帯出区分等の情報が表示される。貸出候補図書館(自館)に関する情報は、自館の図書館名、職員名、電話番号等の情報が表示される。
【0129】
例えば画面例において、書名“空と海の特許”に関する資料の書誌情報が表示されている。その資料の借受を希望する借受要求図書館及び職員情報として○○町立図書館、職員名として書架金吾等の情報が表示されている。その資料の自館の所蔵に関する情報として、所蔵番号11199999999、請求記号33.1/E/AA、禁帯出なし等の情報が表示されている。貸出候補図書館である自館に関する情報として、AA県立図書館、職員名として本田、電場番号等が表示されている。
【0130】
また、貸出可否回答データの入力用として、実際に貸出す場合の自館所蔵資料についての選択チェックボックス、貸出了承、貸出不可、予約了承の選択チェックボックスがある。
【0131】
なお、ステップ44で取得する予約可否フラグのデータ内容が、予約しないにセットされている場合は、図11の予約了承及び予約了承用チェックボックスは表示されない様にセンターサーバ10側からデータが送られる。つまりその場合、貸出候補図書館においては予約了承の回答を許さず、希望された資料を即座に貸出不可能な場合には、貸出不可と回答することになる。これは複数の図書館に対する予約申込を許可しないという制限を設けた場合に有効になる。
【0132】
貸出候補図書館の職員は、画面に表示された情報を確認後、借受を希望された資料についての状態を調べる。これは、貸出候補図書館に所蔵されている現物資料を実際に確認したり、自館図書館業務システムを利用する等をして、別途職員の手作業となる。
職員が調べる希望された資料の状態とは、即座に貸出可能か、或いは貸出中であり返却後に貸出可能つまり予約可能か、貸出は不可能である等の状態が挙げられる(ステップ63)。
【0133】
貸出候補図書館の職員は、希望された資料の状態を確認後、図11の画面例で示す貸出可否照会確認及び回答画面上で貸出可否回答データを入力する。
【0134】
入力する回答データは、貸出可否回答(即座に貸出可能な場合は貸出了承、予約の場合は予約了承、貸出不可)の選択をし、貸出了承または予約了承の回答をする場合には、実際に貸出す(予約の場合は貸出予定)自館資料の所蔵番号の選択を行う。また、必要に応じて自動決定された貸出発送日や返却期限日や、職員名や電場番号等の自館に関する情報を編集することもできる。
【0135】
回答データを入力後、回答送信ボタンを押すことによって、回答データがセンターサーバ10側に送信される(ステップ64)。
【0136】
センターサーバ10側に送られる回答データは、借受要求ID、貸出候補図書館ID、貸出候補図書館職員ID、貸出可否回答を示す回答種別データ、貸出発送日、返却期限日、選択された所蔵番号、請求記号等のデータが含まれる。
【0137】
貸出候補図書館の職員は、回答データを送信後システムからログアウトして構わない。予約キャンセル等が発生しなければ、回答送信した貸出発送日に到着する巡回車により、希望された資料を発送すれば良い。予約キャンセルの処理は後述する。
【0138】
なお、ログアウト時においてセンターサーバ側では、借受要求図書館のログアウト時と同様の処理が行われる。
【0139】
センターサーバ10側のプログラムは、貸出候補図書館クライアント22から回答データを受け取り、貸出可否回答テーブルに格納する。
【0140】
貸出可否回答テーブルには、次のデータが格納される。借受要求IDは受け取った回答データをもとにセットされる。なお、借受要求IDは借受要求テーブル中の当該借受要求データの借受要求IDとリンクされる。回答順序はリンク先の借受要求テーブルにおける貸出候補図書館の現借受要求順序を参照してセットされる。貸出候補図書館ID及び貸出候補図書館職員IDは受け取った回答データをもとにセットされる。回答日時は回答データを受け取った時点の日時を自動的にセットする。回答種別は受け取った回答データを参照して、貸出了承、予約了承、貸出不可のそれぞれの種別を識別する番号をセットする。貸出発送日、返却期限日、自館蔵書の所蔵番号、自館蔵書の請求記号、その他の貸出(回答)情報は、受け取った回答データをもとに格納される(ステップ45)。
【0141】
センターサーバ10側のプログラムは、貸出可否回答テーブル等に格納するために取得した各種データを付与したデータを回答データとして、貸出可否回答テーブル等に格納すると同時にメモリ上に保持しておく。また、メモリ上の回答種別データを判別し、予約了承の場合はステップ47に,貸出不可の場合はステップ48に、貸出了承の場合はステップ50にそれぞれ処理を遷移させる(ステップ46)。
【0142】
回答種別データが予約了承である場合、メモリに保持している回答データをもとに、貸出予約テーブルにデータを格納する。貸出予約テーブルに格納する借受要求IDおよび回答順序は、メモリ上に保持している回答データと同様のデータをセットする。貸出可能予定日は、メモリ上に保持している回答データ中の貸出発送日データをセットする。その他の予約情報には必要に応じて各種のデータを格納できる。キャンセル状態区分、キャンセル情報確認日時、キャンセル処理完了日時は、それぞれ初期値をセットする(ステップ47)。その後、ステップ48に処理を遷移させる。
【0143】
回答種別データが貸出不可である場合、メモリに保持している回答データ中の借受要求IDをキーにして借受要求テーブルを参照し、貸出候補図書館の総数と現在の貸出可否照会順序を取得する。取得したデータについて大小比較を行い、貸出候補図書館がまだ他に存在するかどうかを判別する。
【0144】
貸出候補図書館の総数が、現在の貸出可否照会順序より大きい数字の場合、未だ他に貸出候補図書館が存在することになり、ステップ54に処理を遷移させる。
【0145】
貸出候補図書館の総数が、現在の貸出可否照会順序と同一の数字の場合、既に全ての貸出候補図書館に対する貸出可否照会が終了したことになり、ステップ49に処理を遷移させる(ステップ48)。
【0146】
未だ他に貸出候補図書館が存在する場合は、引き続き貸出可否照会処理を続ける。その前にまず、メモリ上の保持している回答データ中の借受要求IDをキーにして貸出予約テーブルを参照し、データが存在するかどうか(次回の貸出可否照会の際に予約了承を認めるかどうか)を判断する。データが存在していれば、次回の貸出可否照会の際には予約を認めない。データが存在しなければ、次回の貸出照会の際も予約を認めるということになる(ステップ54)。判断の結果をメモリ上に保持しておき、ステップ43へ処理を遷移させる。
【0147】
ステップ43に処理が戻った時点で、次の処理を行う。メモリ上に保持している回答データ中の借受要求IDと借受要求テーブルの借受要求IDが一致する借受要求データを更新する。
【0148】
更新内容は次の通りである。予約可否フラグを上述した判断に基づきセットする。現在の貸出可否照会順序に1を加える。更新した現在の貸出可否照会順序の数字とメモリ上に保持している回答データ中の借受要求IDをキーにして、貸出可否照会順序テーブルを参照し、貸出候補図書館IDを取得する。取得した貸出候補図書館IDを借受要求テーブル中の当該データにおける現在の自動借受要求先図書館IDにセットする。必要に応じてその他の借受要求に関する情報をセットする(ステップ43)。
【0149】
その後、残りの貸出候補図書館に対して、前述した同様の処理(ステップ44以降の処理)を繰り返す。
【0150】
既に全ての貸出候補図書館に対する貸出可否照会が終了した場合は、最終的に貸出図書館は全くなかったのか、予約先の貸出図書館があるのかを判断するために、メモリ上に保持している回答データ中の借受要求IDをキーにして貸出予約テーブルを参照する(ステップ49)。
【0151】
貸出予約データが存在すれば、貸出図書館(予約先)の図書館が決定されたことを意味する。当該の貸出予約データの借受要求IDと回答順序が、同一の貸出可否回答テーブル中のデータにおける貸出図書館フラグをオンにして処理を終了する(ステップ51)。
【0152】
データが存在しなければ貸出図書館は無いとしてそのまま処理を終了する(ステップ53)。
【0153】
回答種別データが貸出了承である場合、当該の回答データを送信した貸出候補図書館が貸出図書館として決定されることを意味する。但し、今までの貸出可否照会の中で、予約された資料があれば予約キャンセルをする必要があるため、ステップ50の処理を行う。
【0154】
メモリに保持している回答データ中の借受要求IDをキーにして貸出予約テーブルを参照し、貸出予約データが存在するかどうかを判断する。貸出予約データが存在しなければ、ステップ52に処理を遷移させる。貸出予約データが存在すれば、予約キャンセルの処理を行うために、ステップ51に処理を遷移させる(ステップ50)。
【0155】
貸出予約データが存在しなければ,メモリ上に保持している回答データ中の借受要求IDと回答順序が、同一の貸出可否回答テーブル中のデータにおける貸出図書館フラグをオンにして処理を終了する(ステップ52)。
【0156】
貸出予約データが存在すれば、ステップ51,55の予約キャンセル処理を行う。ステップ51の処理が終了後、ステップ55の処理終了を待たずに、ステップ52に処理を遷移させて構わない。
【0157】
ステップ51の処理では貸出予約テーブルの当該データについて、キャンセル状態区分にキャンセルのフラグをオンに更新する。また、当該データの借受要求IDと回答順序が、同一の貸出可否回答テーブル中のデータにおける貸出図書館フラグにキャンセル状態をセットする。
【0158】
この後、当該データの借受要求ID及び回答順序が、同一の貸出可否回答テーブル中のデータにおける貸出候補図書館IDで示される図書館に対して、予約キャンセル処理を通知する。
【0159】
通知方法は次の通りである。当該図書館の職員がシステムにログインした時に、センターサーバ10側のプログラムが、入力される図書館IDと、貸出可否回答テーブルの貸出図書館フラグがキャンセル状態になっているデータの貸出可否図書館IDと照合し、マッチすれば当該の貸出可否回答データ及び貸出予約データを、予約キャンセル画面として表示用に整形し、図書館クライアントに送信する(ステップ51)。
【0160】
ここで、当該図書館の職員が能動的にシステムにログインしなくとも、既にシステムにログインしている状態であれば、上記ステップ51,65の処理を行うことになる。その場合、センターサーバ10側のプログラムにおいて、貸出予約テーブルの当該データのキャンセル状態区分にキャンセルのフラグがセットされた時点で、当該データ中の借受要求ID及び回答順序が、同一の貸出可否回答テーブル中のデータにおける貸出候補図書館IDを取得する。
【0161】
取得した貸出候補図書館IDとセンターサーバ10側のメモリに保持している接続中の状態にある図書館IDとを照合する。照合の結果、同一の図書館IDがあれば、マッチした図書館クライアントに対して、当該の貸出可否回答データ及び貸出予約データを、予約キャンセル画面として表示用に整形し、該当の図書館クライアント22または23に送信する。
【0162】
当該の図書館クライアントは、センターサーバ10から予約キャンセルデータを受け取り、画面に表示する(ステップ65)。
【0163】
予約キャンセル情報を受信した図書館の職員は、自館で必要な予約キャンセルの手続きを行い、予約キャンセルを確認した旨をセンターサーバ10側に送信する(ステップ66)。
【0164】
センターサーバ10側では、データを受け取り、貸出予約テーブル及び貸出可否回答テーブルの当該データを処理終了状態に更新する(ステップ55)。
【図面の簡単な説明】
【図1】図書館情報ネットワークシステムにおける相互貸借システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図書館データベースのデータ構成を示す。
【図3】総合目録データベースのデータ構成を示す。
【図4】相互貸借データベースのデータ構成を示す。
【図5】巡回車スケジュールデータベースのデータ構成を示す。
【図6】相互貸借処理の概略を示すフローチャートの前半の部分である。
【図7】相互貸借処理の概略を示すフローチャートの後半の部分である。
【図8】総合目録データベースに対して資料の検索を行う画面の例を示す概略図である。
【図9】検索の結果、選ばれた資料の一覧を表示する画面の例を示す。
【図10】選んだ資料に対して借受要求を行う画面の例を示す。
【図11】貸出候補図書館側で借受要求のメッセージに対して回答を行う画面の例を示す。
【符号の説明】
10 センターサーバ
11 図書館データベース
12 組合目録データベース
13 相互貸借データベース
14 巡回車スケジュールデータベース
21,22,23 図書館クライアント

Claims (15)

  1. 資料を図書館から図書館へ運搬する巡回車が、一定の順序で廻る複数の図書館のそれぞれに設けられたクライアントコンピュータとネットワークを介して接続されているセンターサーバであり、
    このセンターサーバは、各図書館が所蔵している資料を特定する情報を、所蔵している図書館の識別符号と対応させて記憶した総合目録データベースと、
    巡回車が各図書館を廻る日時に関するデータを含む巡回車スケジュールデータベースと、
    図書館識別符号と資料を特定する情報とを含むクライアントコンピュータからの借受要求に応答して、総合目録データベースにおいて借受要求のあった資料を所蔵している図書館を検索する手段と、
    巡回車スケジュールデータベースを参照して、借受要求のあった資料を上記の検索により得られた所蔵図書館から貸出すことのできる時間順序を決定する手段と、
    上記所蔵図書館の識別符号と決定した時間順序を、借受要求をしたクライアントコンピュータに通知する手段と,
    を備えた相互貸借システムにおけるセンターサーバ。
  2. 決定された時間順序に従って、上記所蔵図書館を貸出候補図書館として、借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせる手段と、
    貸出候補図書館のクライアントコンピュータからの応答に応じて、貸出可の場合には貸出図書館を決定し、貸出不可の場合には時間順序における次の貸出候補図書館への問い合わせを行い、全ての貸出候補図書館から貸出不可の応答があった場合に貸出図書館なしと決定する手段と、
    をさらに備えた請求項1に記載のセンターサーバ。
  3. 借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせる際に、巡回車スケジュールデータベースを参照して、貸出候補図書館が実際に資料を貸出す場合の貸出発送日と返却期限日を取得する手段と、
    貸出候補図書館のクライアントコンピュータに取得した貸出発送日と返却期限日を通知する手段とを、
    さらに備えた請求項1に記載のセンターサーバ。
  4. 借受要求図書館のクライアントコンピュータからの借受要求に関するデータと、貸出候補図書館のクライアントコンピュータからの応答に関するデータとを含む相互貸借データベースを持ち、
    借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせる際に、相互貸借データベースを参照して、予約問い合わせをするかどうかを判断する手段と、
    予約問い合わせをしないと判断したときに,貸出候補図書館のクライアントコンピュータへの予約問い合わせを禁止する手段と、
    をさらに備えた請求項1に記載のセンターサーバ。
  5. 各図書館の識別符号と図書館名を対応させて記憶し,システムにログインしているクライアントコンピュータに関するデータを含む図書館データベースを持ち、
    借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせるとき、または予約キャンセルの処理が必要になった場合に、予約可の回答をした貸出候補図書館のクライアントコンピュータに、予約キャンセルメッセージを通知するときに、図書館データベースを参照し、貸出候補図書館がシステムにログイン中であるかどうかを判断する手段と、
    貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して、自動的に貸出の可否の問い合わせまたは予約キャンセル手続きを促す情報に関する画面を表示させる手段と、
    をさらに備えた請求項1に記載のセンターサーバ。
  6. 資料を図書館から図書館へ運搬する巡回車が、一定の順序で廻る複数の図書館のそれぞれに設けられたクライアントコンピュータとネットワークを介して接続されているセンターサーバのためのプログラムであり、
    図書館識別符号と資料を特定する情報とを含むクライアントコンピュータからの借受要求に応答して、
    各図書館が所蔵している資料を特定する情報を、所蔵している図書館の識別符号と対応させて記憶した総合目録データベースにおいて、借受要求のあった資料を所蔵している図書館を検索し、
    巡回車が各図書館を廻る日時に関するデータを含む巡回車スケジュールデータベースを参照して、借受要求のあった資料を上記の検索により得られた所蔵図書館から貸出すことのできる時間順序を決定し、
    上記所蔵図書館の識別符号と決定した時間順序を、借受要求をしたクライアントコンピュータに通知するようにセンターサーバを制御するプログラムを記憶した媒体。
  7. 決定された時間順序に従って、上記所蔵図書館を貸出候補図書館として、借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせ、
    貸出候補図書館のクライアントコンピュータからの応答に応じて、貸出可の場合には貸出図書館を決定し、貸出不可の場合には時間順序における次の貸出候補図書館への問い合わせを行い、全ての貸出候補図書館から貸出不可の応答があった場合に貸出図書館なしと決定するように、
    センターサーバを制御するプログラムをさらに記憶した請求項6に記載の媒体。
  8. 借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせる際に、巡回車スケジュールデータベースを参照して、貸出候補図書館が実際に資料を貸出す場合の貸出発送日と返却期限日を取得し、取得した貸出発送日と返却期限日を貸出候補図書館のクライアントコンピュータに通知するように、
    センターサーバを制御するプログラムをさらに記憶した請求項6に記載の媒体。
  9. 借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせる際に、借受要求図書館のクライアントコンピュータからの借受要求に関するデータと、貸出候補図書館のクライアントコンピュータからの応答に関するデータとを含む相互貸借データベースを参照して、予約問い合わせをするかどうかを判断し、
    予約問い合わせをしないと判断したときに,貸出候補図書館のクライアントコンピュータへの予約問い合わせを禁止するように,
    センターサーバを制御するプログラムをさらに記憶した請求項6に記載の媒体。
  10. 借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせるとき、または予約キャンセルの処理が必要になった場合に、予約可の回答をした貸出候補図書館のクライアントコンピュータに、予約キャンセルメッセージを通知するときに、各図書館の識別符号と図書館名を対応させて記憶し、システムにログインしているクライアントコンピュータに関するデータを含む図書館データベースを参照し、貸出候補図書館がシステムにログイン中であるかどうかを判断し、
    貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して、自動的に貸出の可否の問い合わせ,または予約キャンセル手続きを促す情報に関する画面を表示させるように
    センターサーバを制御するプログラムをさらに記憶した請求項6に記載の媒体。
  11. 資料を図書館から図書館へ運搬する巡回車が、一定の順序で廻る複数の図書館のそれぞれに設けられたクライアントコンピュータとネットワークを介して接続されているセンターサーバにおいて借受順序を決定する方法であり、
    センターサーバに、各図書館が所蔵している資料を特定する情報を、所蔵している図書館の識別符号と対応させて記憶した総合目録データベースと、
    巡回車が各図書館を廻る日時に関するデータを含む巡回車スケジュールデータベースとを設け、
    図書館識別符号と資料を特定する情報とを含むクライアントコンピュータからの借受要求に応答して、総合目録データベースにおいて借受要求のあった資料を所蔵している図書館を検索し、
    巡回車スケジュールデータベースを参照して、借受要求のあった資料を上記の検索により得られた所蔵図書館から貸出すことのできる時間順序を決定し、
    上記所蔵図書館の識別符号と決定した時間順序を、借受要求をしたクライアントコンピュータに通知する,
    相互貸借システムにおけるセンターサーバの制御方法。
  12. 決定された時間順序に従って、上記所蔵図書館を貸出候補図書館として、借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせ、
    貸出候補図書館クライアントコンピュータからの応答に応じて、貸出可の場合には貸出図書館を決定し、貸出不可の場合には時間順序における次の貸出候補図書館への問い合わせを行い、全ての貸出候補図書館から貸出不可の応答があった場合に貸出図書館なしと決定する,
    請求項11に記載の相互貸借システムにおけるセンターサーバの制御方法。
  13. 借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせる際に、巡回車スケジュールデータベースを参照して、貸出候補図書館が実際に資料を貸出す場合の貸出発送日と返却期限日を取得して、取得した貸出発送日と返却期限日を貸出候補図書館のクライアントコンピュータに通知する,
    請求項11に記載の相互貸借システムにおけるセンターサーバの制御方法。
  14. 借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせる際に、借受要求図書館のクライアントコンピュータからの借受要求に関するデータと、貸出候補図書館のクライアントコンピュータからの応答に関するデータとを含む相互貸借データベースを参照して、予約問い合わせをするかどうかを判断し、
    予約問い合わせをしないと判断したときに、貸出候補図書館のクライアントコンピュータへの予約問い合わせを禁止する,
    請求項11に記載の相互貸借システムにおけるセンターサーバの制御方法。
  15. 借受要求のあった資料の貸出の可否を、貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して問い合わせるとき,または予約キャンセルの処理が必要になった場合に、予約可の回答をした貸出候補図書館のクライアントコンピュータに、予約キャンセルメッセージを通知するときに,各図書館の識別符号と図書館名を対応させて記憶し、システムにログインしているクライアントコンピュータに関するデータを含む図書館データベースを参照し、貸出候補図書館がシステムにログイン中であるかどうかを判断し、
    貸出候補図書館のクライアントコンピュータに対して、自動的に貸出の可否の問い合わせ,または予約キャンセル手続きを促す情報に関する画面を表示させる,
    請求項11に記載の相互貸借システムにおけるセンターサーバーの制御方法。
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