JP4247192B2 - 燃料供給所割当てシステムおよび移動体側表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料の供給が必要な移動体に所定の燃料供給所を割当てる燃料供給所割当て
システムおよびその割当て結果などを表示する移動体側表示装置に関する。
近年、燃料電池、水素エンジンなどの、水素を燃料とする車両の動力源が注目を集めて
いる。そのような水素自動車が世に出始める草創期には、採算(コストパフォーマンス)
を考慮した場合、水素ガス供給所が大規模なものにはなり得ないと考えられる。したがっ
て、施設数が少なく小規模な水素ガス供給所において、水素自動車に水素ガスを充填する
ことになると思われる。
水素ガス供給所が少ないことに対しては、様々な対応策が提案されている。例えば、特
許文献1には、燃料電池自動車の位置情報、水素ガス供給所の位置情報、燃料電池自動車
の現在の水素ガスの残量と燃費データに基づく可能航続距離から、現在地から到達可能な
水素ガス供給所の位置を利用者に表示する燃料電池自動車について開示されている。
特開2004−192863号公報(段落0105〜0107、図1 1)
ところで、水素ガス供給所が小規模である場合、そこに来た水素自動車に、水素ガスを
充填できなくなる恐れがある。このような小規模な水素ガス供給所であっても、水素の充
填を円滑に行う必要がある。
しかしながら、特許文献1の燃料電池自動車は、水素ガス供給所における水素ガスの貯
蔵量や製造能力、他の車両における燃料の残量などを把握していないため、その位置が表
示された水素ガス供給所に行っても水素ガスの補給が受けられない可能性がある。また、
水素ガス供給所の位置情報の表示だけでは、警告灯に慣れた従来のガソリン車の利用者に
とっては、違和感を受ける可能性がある。
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、水素ガス供給所などのように、インフラが少なく
、かつ、その各インフラが小規模である燃料供給環境であっても、利用者が安心して自動
車を運転することができる手段を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、複数の移動体のそれぞれに搭載され、自身を搭載した移動体に関する情報である移動体情報を保持し、その移動体情報を随時更新する移動体側装置と、前記移動体に燃料を供給する複数の燃料供給所のそれぞれに設置され、自身が設置された燃料供給所に関する情報である供給所情報を保持し、その供給所情報を随時更新する供給所側装置と、移動体側装置のそれぞれおよび供給所側装置のそれぞれにネットワークを介して接続され、移動体側装置のそれぞれから受信した移動体情報および供給所側装置のそれぞれから受信した供給所情報に基づいて、燃料の供給が必要な移動体に対し、燃料の供給を受けるべき燃料供給所を割当てるサーバと、を含んで構成される燃料供給所割当てシステムであって、
移動体情報が、前記移動体ごとに、その移動体が有する燃料残量と、その移動体が位置する移動***置と、その移動体が走行している道路の地形情報および渋滞情報と、を含んだ情報によって構成され、供給所情報が、前記燃料供給所ごとに、その燃料供給所の燃料貯蔵量と、燃料供給の予約状況と、その燃料供給所が位置する供給所位置と、を含んだ情報によって構成され、
前記サーバが、前記複数の移動体のうち、燃料の供給を受ける燃料供給所がすでに予約され、その予約状況が前記供給所情報に設定されている移動体を除いた前記移動体のそれぞれについて、前記移動体に搭載された移動体側装置から受信した前記移動体情報に含まれる地形情報および渋滞情報を含む情報に基づき、前記移動体の単位燃料量当たりの走行距離である燃費を求め、その求めた燃費と前記受信した移動体情報に含まれる前記移動体の燃料残量とにより、前記移動体の移動可能距離を算出し、前記複数の燃料供給所のそれぞれに設置された供給所側装置から受信した前記供給所情報に含まれる供給所位置と前記移動体情報に含まれる移動***置とから、前記複数の燃料供給所のうち前記移動***置に最も近い燃料供給所のまでの距離である供給所距離を算出し、前記移動可能距離から前記供給所距離を引いた値である距離差分値が所定の閾値より小さいとき、その移動体を燃料の供給が必要な移動体として抽出する処理を行い、前記抽出した燃料の供給が必要な移動体のそれぞれについて、その移動体の前記距離差分値が小さい順に、前記移動体の前記移動可能距離の範囲内にある燃料供給所を抽出し、前記抽出した燃料供給所のうち、その燃料供給所の燃料の貯蔵量から他の移動体に予約済みまたは割当て済み燃料の量を引いた量が前記移動体の最低限必要な燃料の量よりも多い燃料供給所を少なくとも1つ選択し、前記選択した燃料供給所を、前記移動体が燃料の供給を受けるべき燃料供給所として割当て、前記割当てた燃料供給所の識別情報を前記移動体の移動体情報に設定するとともに、前記移動体の識別情報および前記移動体への燃料供給の割当て量を前記選択した燃料供給所の供給所情報に設定する処理を行い、前記移動体に割当てた燃料供給所の識別情報を含む情報を、その移動体に対する供給所割当て情報として、その移動体に搭載された移動体側装置に送信し、
移動体側装置が、所定の情報を表示する表示装置と接続され、サーバから供給所割当て情報を受信したとき、その供給所割当て情報を表示装置に表示させることを特徴とする。
次に、本発明は、燃料供給所割当てシステムであって、サーバが移動体に割当てた燃料
供給所の数が所定の閾値より小さいとき、移動体側装置が、燃料切れの警告を示す表示を
表示装置に行わせることを特徴とする。
続いて、本発明は、燃料供給所割当てシステムであって、移動体情報が、前記移動体の目的地位置を更に含み、サーバが、移動体に燃料供給所を割当てるとき、各移動体について、移動***置からの目的地位置までの経路を抽出し、その抽出した経路およびその距離、供給所位置ならびに移動可能距離から、移動体に1以上の燃料供給所を割当てるとともに、各燃料供給所について移動体の割当て優先順位を設定することを特徴とする。
更に、本発明は、燃料供給所割当てシステムにおける移動体側装置と接続された移動体
側表示装置であって、移動体側装置がサーバから受信した供給所割当て情報の表示または
燃料切れの警告を示す表示を行うことを特徴とする。
本発明によれば、移動体情報および供給所情報の両方により移動体に燃料を供給可能な
供給所を割当てるので、水素ガス供給所のように、インフラが少なく、かつ、その各イン
フラが小規模である燃料供給環境であっても、利用者は安心して自動車を運転することが
できる。
また、本発明によれば、供給所割当て情報が表示装置に表示されるので、利用者は燃料の供給を受けられる供給所を知ることができる。
次に、本発明によれば、移動体に割当てられた燃料供給所の数が所定の閾値より小さい
ときに、燃料切れの警告が表示されるので、利用者に対して早急に燃料供給を受けるよう
に促すことができる。
続いて、本発明によれば、移動体が無駄な迂回を行うことなく、燃料の供給を受けられるので、移動体の運転者のわずらわしさを低減することができる。
更に、本発明によれば、移動体側表示装置に供給所割当て情報や燃料切れの警告が表示
されるので、利用者は安心して自動車を運転することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
≪システムの構成と概要≫
図1は、本発明の実施の形態に係る燃料供給所割当てシステムの構成を示す。燃料供給
所割当てシステム10は、1台以上の水素自動車(請求項では、移動体。以下および図面
においては、車両1という)、管理サーバ3(請求項では、サーバ)、1つ以上の水素ガ
ス供給所(請求項では、燃料供給所。以下および図面においては、供給所2という)が通
信回線網4または5を介して接続されて構成される。特に、車両1と、管理サーバ3とは
、通信回線網4を介して接続される。通信回線網4は、無線ネットワークによって実現さ
れる。また、供給所2と、管理サーバ3とは、通信回線網5を介して接続される。通信回
線網5は、有線ネットワークまたは無線ネットワークによって実現される。通信回線網4
および5は、専用回線であることが望ましいが、インターネットなどの公衆回線であって
もよい。
車両1は、水素ガスの残燃料や自車両の現在位置などの車両情報を保持し、その車両情
報を随時最新の値に更新している。そして、管理サーバ3から車両情報送信要求を受信し
たときには、そのときの最新の車両情報を管理サーバ3に送信する。また、管理サーバ3
から供給所割当て結果や燃料警告メッセージを受信したときには、それらをカーナビ画面
や燃料警告灯(請求項では、表示装置または移動体側表示装置)などに表示し、運転者に
通知する。更に、車両1は、燃料切れの緊急事態が発生したとき、その旨のメッセージを
管理サーバ3に送信し、管理サーバ3から供給所2の割当てを受けることがある。このよ
うな車両1の機能は、車両1に搭載されたコンピュータ装置(請求項では、移動体側装置
)によって実現される。
供給所2は、水素ガスの供給ステーションであり、水素ガスの貯蔵量やその供給所の位
置などの供給所情報を保持し、その供給所情報を随時最新の値に更新している。そして、
管理サーバ3から供給所情報送信要求を受信したときには、そのときの最新の供給所情報
を管理サーバ3に送信する。また、供給所2は、車両1から水素ガス供給の予約を受け付
けることがあり、その予約状況は、供給所情報に反映される。このような供給所2の機能
は、供給所2に設置されたコンピュータ装置(請求項では、供給所側装置)によって実現
される。
なお、車両1および供給所2は、水素自動車および水素ガス供給所を総称するものであ
り、個々の水素自動車および水素ガス供給所を指示するときには、アルファベットの添え
字を付与するものとする。例えば、車両1a、車両1b、供給所2a、供給所2bなどの
ように示す。
管理サーバ3は、燃料供給所割当てシステム10において集中管理ホストとしての機能
を果たすコンピュータであり、PC(Personal Computer)サーバなどによって実現され
る。管理サーバ3は、所定の時間ごとに、車両1に対して車両情報送信要求を発信し、ま
た、供給所2に対して供給所情報送信要求を発信する。そして、車両1から受信した車両
情報および供給所2から受信した供給所情報に基づいて、車両1に供給所2を割当て、そ
の供給所割当て結果や燃料警告のメッセージを車両1に送信する。更に、管理サーバ3は
、車両1から燃料切れの旨を示すメッセージを受信したときには、その車両1のために供
給所2を割当て、その供給所割当て結果を車両1に送信する。なお、管理サーバ3は、図
1に示すように車両1や供給所2から離れた場所に設置されてもよいし、車両1または供
給所2のいずれかに設置されてもよい。ここで、車両1に設置された場合、通信回線網5
は無線ネットワークによって実現されることになる。
図2は、本発明の実施の形態に係る管理サーバの構成を示す。図2を参照して、管理サ
ーバの構成について説明する(適宜図1、図2参照)。管理サーバ3は、主制御装置31
、通信装置32および記憶装置33を含んで構成される。主制御装置31は、管理サーバ
3全体を制御する機能(換言すれば、管理サーバ3の機能)を果たすものであり、CPU
(Central Processing Unit)やメモリを備える。そして、CPUがメモリに記憶された
プログラムを実行することによって、主制御装置31による管理サーバ3の機能が実現さ
れる。通信装置32は、管理サーバ3と車両1との間の通信、および、管理サーバ3と供
給所2との間の通信を行う装置であり、ネットワーク接続機器などによって実現される。
図2では、通信装置32を1つしか示していないが、車両1との間の通信回線網4および
供給所2との間の通信回線網5のそれぞれに対応して2つの通信装置32を備えるように
してもよい。記憶装置33は、主制御装置31が管理サーバ3の機能を果たすために必要
な情報を記憶するものであり、例えば、ハードディスク装置などの不揮発性記憶装置によ
って実現される。記憶装置33は、車両情報DB(Data Base)331および供給所情報
DB332を含んで構成される。
車両情報DB331は、車両1に関する車両情報を格納するDBである。その車両情報
は、車両1から通信回線網4および通信装置32を介して車両情報DB331に入力され
、格納される。その車両情報には、車両ID(Identification)、残燃料、現在位置、進
行方向、地形、渋滞状況、目的地などがある。車両IDは、車両1に固有の識別番号であり、ここでは、「車両」に付与された符号(1a、1bなど)を用いるものとする。残燃料(請求項では、燃料残量)は、そのとき車両1に残っている水素ガスの燃料の量を示す。現在位置(請求項では、移動***置)は、そのときの車両1の位置を示すものであり、例えば、GPS(Global Positioning Systems)の位置測定によって求められた緯度および経度などである。
進行方向は、文字通り、車両1の進行方向を示すものであり、車両1に供給所2を割当
てるときの基準データの1つとして用いられる。具体的には、できるだけ車両1の進行方
向に近い供給所2が割当てられる。地形は、そのとき車両1が走行している道路の状態を
示すものであり、例えば、車両1の前後方向の傾斜などである。これによって、平坦な道
路なのか、上り坂なのか、下り坂なのかなどが分かる。渋滞状況は、そのとき車両1が走
行している道路の交通状態を示すものであり、例えば、車両1の速度やブレーキを踏む頻
度などである。これによって、どの程度の渋滞状況であるかが分かる。なお、地形や渋滞
状況によれば、そのときの車両1がどのくらいの燃費で走行しているのかを推定すること
ができる。目的地(請求項では、目的地位置)は、車両1の目的地の位置を示すものであり、車両1に供給所2を割当てるときの基準データの1つとして用いられる。例えば、車両1の現在位置からの目的地までの経路になるべく近い供給所2が割当てられる。
供給所情報DB332は、供給所2に関する供給所情報を格納するDBである。その供
給所情報は、供給所2から通信回線網5および通信装置32を介して供給所情報DB33
2に入力され、格納される。その供給所情報には、供給所ID、貯蔵量、位置、製造能力
、予約状況などがある。供給所IDは、供給所2に固有の識別番号であり、ここでは、「
供給所」に付与された符号(2a、2bなど)を用いるものとする。貯蔵量(請求項では
、燃料貯蔵量)は、そのとき供給所2が貯蔵している水素ガスの量を示す。位置(請求項
では、供給所位置)は、供給所2の位置を示すものであり、例えば、GPS(Global Pos
itioning Systems)の位置測定によって求められた緯度および経度などである。製造能力
は、供給所2において製造可能な単位時間当たりの水素ガスの量を示す。ここで、位置や
製造能力は、供給所2にとって固有の情報であって、頻繁に変動するものではない。した
がって、それらの供給所情報は、供給所2から供給所IDとともに一旦管理サーバ3に受
信され、供給所情報DB332に格納された後は、その値に変動がなければ、供給所情報
を受信する度に更新する必要はない。
予約状況は、供給所2における燃料供給の予約に関する状況を示すものであり、例えば
、予約した車両1の車両ID、予約供給量や予約時刻などである。この予約は、車両1か
ら供給所2に直接行われるが、その方法は、コンピュータ装置同士の通信によるものであ
ってもよいし、車両1の搭乗者が所定の通信手段(例えば、携帯電話やメールなど)で供
給所2の従業員に連絡し、その連絡を受けた従業員がコンピュータ装置の保持する供給所
情報における予約状況を更新するようにしてもよい。
≪第1の実施の形態≫
<システムの処理>
次に、図3ないし図5を参照して、第1の実施の形態に係る燃料供給所割当てシステムの処理について説明する(適宜図1、図2参照)。主として管理サーバ3の処理を説明することによって、その説明に代えるものとする。図3は、本発明の実施の形態に係る管理サーバのメイン処理を示す図であり、第1および第2の実施の形態に共通する処理を示すものである。管理サーバ3は、このメイン処理を所定の時間ごとに行うことによって、水素ガスの供給が必要な車両1に供給所2を割当てる燃料供給所割当てシステム10を実現する。以下、管理サーバ3を動作主体として記載するが、実際の動作主体は主制御装置31であり、車両1や供給所2と通信を行うときには通信装置32を介して行い、車両情報DB331や供給所情報DB332にアクセスするときには記憶装置33に対して入出力の動作(データの読み出し、書き込み)を行うものとする。
まず、管理サーバ3は、その管理サーバ3が管轄するエリア(地理的範囲)に対して車
両情報送信要求(メッセージ)を発信する(ステップS301)。ここで、エリアとは、
例えば、所定の距離を半径とする円内などのような地理的範囲であり、その地理的範囲に
届くような電波によって車両情報送信要求のメッセージを発信するものとする。次に、そ
のメッセージを受けた車両1から車両情報を受信する(ステップS302)。そして、そ
の受信した車両情報によって車両情報DB331を更新する(ステップS303)。その
更新は、車両情報に含まれる車両IDに基づいて行う。
続いて、管理サーバ3は、その管理サーバ3が管轄するエリアに対して供給所情報送信
要求(メッセージ)を発信する(ステップS304)。ここで、エリアとは、例えば、所
定の距離を半径とする円内などのような地理的範囲である。したがって、通信回線網5が
無線ネットワークであるときには、その地理的範囲に届くような電波によって供給所情報
送信要求のメッセージを発信するものとする。また、通信回線網5が有線ネットワークで
あるときには、予め管轄するエリア内にある供給所2のネットワークアドレス(IP(In
ternet Protocol)アドレスなど)を調査しておいて、それらのネットワークアドレスに
メッセージをマルチキャストするものとする。次に、そのメッセージを受けた供給所2か
ら供給所情報を受信する(ステップS305)。そして、その受信した供給所情報によっ
て供給所情報DB332を更新する(ステップS306)。その更新は、供給所情報に含
まれる供給所IDに基づいて行う。
以上の処理によって、管理サーバ3が管轄するエリア内の、最新の車両情報および供給
所情報を各DBに格納したことになる。
管理サーバ3は、供給所2を予約済の車両1があるか否かをチェックする(ステップS
307)。具体的には、供給所情報DB332を検索して、予約状況に車両1の車両ID
が設定された供給所情報があるか否かを確認する。そして、供給所2を予約済の車両1が
あるときには(ステップS307のYes)、当該車両1に予約済の供給所2を割当てる
(ステップS308)。ここで、「車両1に供給所2を割当てる」とは、車両情報DB3
31の当該車両情報に割当てた供給所2の供給所IDを設定するとともに、供給所情報D
B332の当該供給所情報に割当てられた車両1の車両IDや予約供給量を設定すること
をいう(以下、同様)。なお、供給所2を予約済の車両1がないときには(ステップS3
07のNo)、ステップS308の処理をスキップする。
次に、管理サーバ3は、供給所2を予約済でない残りの車両1のうち、供給所2の割当
てが必要な車両1を抽出する(ステップS309)。ここで、車両1が「供給所2の割当
てが必要」であるか否かの判断を行うために、次のような処理を行う。まず、車両情報D
B331から車両1の残燃料、地形および渋滞状況を読み出し、その地形および渋滞状況
から燃費を求め、その燃費および残燃料から車両1の走行可能距離(請求項では、移動可
能距離)を算出する。そして、車両情報DB331から車両1の位置を読み出し、供給所
情報DB332から各供給所2の位置を読み出し、その車両1と、最寄りの供給所2との
間の距離を供給所最小距離(請求項では、供給所距離)として算出する。算出した値のう
ち、走行可能距離から供給所最小距離を引いた値(距離差分値)が所定の閾値より小さい
ときに、供給所2の割当てが必要であると判断する。なお、距離差分値が所定の閾値以下
であるときに、供給所2の割当てが必要であると判断してもよい。また、必ずしも最寄り
の供給所2との間の距離を用いる必要はなく、例えば、車両1の進行方向に対して適切な
供給所2との間の距離を用いてもよい。
抽出した車両1のうち、緊急度の高い車両1から優先して供給所2を割当てる(ステッ
プS310)。ここで、「緊急度が高い」とは、ステップS309で算出した距離差分値
が小さいことによって判断する。というのは、距離差分値が小さいほど、最寄りの供給所
2に行き着くのに残燃料の余裕がないことを意味するからである。この供給所割当て処理
の詳細は、後記する。これにより、車両1に対する供給所2の割当て処理が一旦完了する
ここで、管理サーバ3は、管轄するエリアに新たに入って来た車両1から、燃料切れ発
生のメッセージを受信しているか否かをチェックする(ステップS311)。これは、ス
テップS302で車両情報を受信した車両1以外の新たな車両1の燃料切れに対応するた
めの処置である。そのメッセージを受信していれば(ステップS311のYes)、新た
な車両1が到達可能な供給所2について、割当て済の車両1の到着時刻およびその供給所
2の製造能力によって、供給所2の割当てを調整する(ステップS312)。この供給所
割当て調整の詳細は、後記する。なお、燃料切れ発生のメッセージを受信していなければ
(ステップS311のNo)、ステップS312の処理をスキップする。
そして、管理サーバ3は、各車両1に供給所2の割当て結果や燃料警告メッセージを送
信する(ステップS313)。具体的には、まず、割当て結果を送信し、当該車両1に割
当てられた供給所2の数が所定の閾値より小さいときには、更に、燃料切れの警告を示す
燃料警告メッセージを送信する。これによると、例えば、所定の閾値を2とすれば、供給
所2の数が1であるときに燃料警告メッセージを送信することになり、その燃料警告メッ
セージは当該車両1が燃料の供給を受けられる供給所2が1箇所しかないという緊急事態
を示すことになる。なお、割当てられた供給所2の数が所定の閾値以下であるときに、更
に燃料警告メッセージを送信するようにしてもよい。割当て結果を受信した車両1は、そ
の割当て結果をカーナビ画面など(請求項では、表示装置または移動体表示装置)に表示
する。更に燃料警告メッセージを受信した車両1は、その燃料警告メッセージをメータパ
ネル内の燃料警告灯(請求項では、表示装置または移動体表示装置)の点灯に反映する。
このとき、残燃料による走行可能距離を表示するようにしてもよい。
これによって、車両1の運転者や搭乗者は、水素ガスの供給を受けられる供給所2を知
ることができ、更に、燃料警告灯の点灯によって緊急状態を知ることができる。また、燃
料に関する緊急状態を、従来のガソリン車と同じように燃料警告灯の点灯によって知るこ
とになるので、ガソリン車に慣れた運転者は、違和感なく対応することができる。
なお、車両1において燃料警告メッセージ受信による警告手段には、単なる燃料警告灯
の点灯以外にもいろいろなものが考えられる。例えば、同じ燃料警告灯の点灯であっても
、燃料がなくなった状態を示す場合と区別するために、異なる色によって点灯させたり、
または、点滅させたりしてもよい。また、カーナビ装置や携帯電話などによる音声通知、
メール通知、メール読み上げの機能を用いてもよい。
図4は、第1の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て処理を示す。この処理は
、図3のステップS310の処理を詳細化したものである。管理サーバ3は、緊急度の高
い車両1、つまり、距離差分値が小さい車両1から順番に供給所2を割当てる処理を開始
する(ステップS401)。まず、管理サーバ3は、その順番に従って最初に供給所2を
割当てるべき車両1を特定し、当該車両1が走行可能な距離範囲内の供給所2を抽出する
(ステップS402)。具体的には、車両情報DB331から読み出したその車両1の現
在位置および先に算出したその車両1の走行可能距離によって、車両1が走行可能な距離
範囲を特定する。そして、その距離範囲内に位置する供給所2を、供給所情報DB332
から検索し、抽出する。
続いて、管理サーバ3は、その抽出した供給所2の中から、当該車両1の進行方向およ
び供給所2の貯蔵量により最適な供給所2を割当てる(ステップS403)。具体的には
、車両1の進行方向に近い供給所2から順番に、その供給所情報の貯蔵量、予約状況およ
び割当て車両1の情報(ステップS308の説明参照)を供給所情報DB332から読み
出し、その貯蔵量から予約供給量の合計を差し引いた実効貯蔵量(新たに割当てる車両1
が使用できる燃料の量)が、車両1に最低限必要な燃料の量以上であるか否かをチェック
する。実効貯蔵量が最低限必要な燃料の量以上であれば、その供給所2に車両1を割当て
る。実効貯蔵量が最低限必要な燃料の量より小さければ、次の供給所2についてチェック
する。ここで、車両1に最低限必要な燃料の量とは、例えば、割当てられた供給所2で水
素ガスの供給を受けた後、更にその次の供給所2に行き着くのに必要な燃料の量である。
このようにして、抽出した供給所2のすべてに関して燃料の量のチェックがNGであっ
たときには、供給所2の割当てを見直したり、供給所2に水素ガスの製造を指示したりし
て調整を行う。この割当て調整処理の詳細については、図5と同様であるので、図5の説
明において記述する。そして、抽出した車両1のうち、すべての車両1について供給所2
の割当てが終了したか否かをチェックする(ステップS404)。割当てが終了していな
ければ(ステップS404のNo)、次に供給所2を割当てるべき車両1を特定し、ステ
ップS402およびステップS403の処理を行う。割当てが終了していれば(ステップ
S404のYes)、供給所割当て処理を終了する。
図5は、第1の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て調整処理を示す。この処理は、図3のステップS312の処理を詳細化したものであり、燃料切れが発生した車両1に供給所2を優先的に割当てるために、既存の割当てを調整するものである。まず、管理サーバ3は、新たな車両1の走行可能距離および進行方向から最適な供給所2を割当てる(ステップS501)。具体的には、図3のステップS309、図4のステップS402およびステップS403と同様に、新たな車両1の走行可能距離を求め、その走行可能距離の範囲内にある供給所2を抽出し、新たな車両1の進行方向に最適な供給所2を割当てる。ここでは、燃料切れという緊急事態になっている車両1を一旦優先的に割当てるので、供給所2の貯蔵量についてはチェックしない。貯蔵量が不十分であれば、供給所2に水素ガスの製造指示を発行すればよい。
次に、新たな車両1をその供給所2に割当てたとき、当該供給所2を割当て済の車両1
に供給可能か否かをチェックする(ステップS502)。これは、既に供給所2が割当て
られている車両1が、最低限必要な水素ガスの供給を受けることができるか否かを確認す
るものである。具体的には、供給所情報DB332から、その供給所2の貯蔵量を読み出
し、その貯蔵量が、新たな車両1および割当て済の車両1の最低限必要な水素ガスの合計
量以上であれば、供給可能であるということになる。供給可能であれば(ステップS50
2のYes)、供給所割当て調整処理を終了する。
供給可能でなければ(ステップS502のNo)、新たな車両1に供給可能な供給所2
があるか否かをチェックする(ステップS503)。これは、ステップS501の処理に
続いて、新たな車両1の進行方向に近い供給所2から貯蔵量のチェックを行いながら、新
たな車両1に供給可能な他の供給所2があるか否かを確認するものである。供給可能な他
の供給所2があれば(ステップS503のYes)、新たな車両1に他の供給所2を割当
てる(ステップS508)。供給可能な他の供給所2がなければ(ステップS503のN
o)、割当て済車両1が当該供給所2に到達する時刻(到達時刻)を予測する(ステップ
S504)。この到達時刻は、車両情報DB331から、その車両1の地形、渋滞状況な
どを読み出して、それらの車両情報から予測する。
そして、その予測した到達時刻までに、所要量の水素ガスが製造可能か否かをチェック
する(ステップS505)。これは、供給所情報DB332から読み出した供給所2の製
造能力および到達時刻までの時間を掛け合わせた値(水素ガスの予測製造量)が、ステッ
プS502における水素ガスの合計量から貯蔵量を引いた値(水素ガスの不足量)以上で
あるか否かにより確認する。所要量の水素ガスが製造可能であれば(ステップS505の
Yes)、当該供給所2に水素ガスの製造を指示する(ステップS507)。具体的には
、管理サーバ3が、当該供給所2に水素ガスの製造を指示するメッセージを送信する。そ
して、そのメッセージを受信した供給所2は、そのメッセージにしたがって所定の水素ガ
ス製造装置(請求項では、燃料製造装置)に水素ガスを製造させる。所要量の水素ガスが
製造可能でなければ(ステップS505のNo)、新たな車両1に当該供給所2を割当て
るとともに、割当て済車両1に次の供給所2を割当てる(ステップS506)。これによ
り、供給所割当て調整処理を終了する。
<適用例>
続いて、図6ないし図9を参照して、以上説明した燃料供給所割当てシステムの処理を適用した例について説明する。図6は、第1の実施の形態に係る車両および供給所の位置関係の例を示す。図6に示すように、車両1aないし1g(7台の水素自動車)および供給所2aないし2d(4つの水素ガス供給所)が地図上に存在している。これは、管理サーバ3が、所定の時刻において、車両1から受信して車両情報DB331に格納した車両情報(特に、車両1の現在位置)および供給所2から受信して供給所情報DB332に格納した供給所情報(特に、供給所2の位置)を地図データ上に表示したものである。この図6を参照しながら、図7ないし図9を用いて、第1の実施の形態に係る車両に供給所の割当ておよび調整を行う適用例について説明する(適宜図1、図2参照)。なお、図7ないし図9のフローチャートにおいて、小さいボックスは所定の処理を行う処理プロセスを示し、大きいボックスは事実確認や判断を行う認識プロセスを示す。
図7は、2つの車両に供給所を割当てる例を示すフローチャートである。最初に、管理
サーバ3は、図6において供給所2の割当てが必要な車両として、車両1aと車両1fを
抽出する(プロセスP701)。そして、車両1fの距離差分値が車両1aの距離差分値
より小さい(プロセスP702)ことにより、まず、車両1fに供給所2の割当てを行う
(プロセスP703)。車両1fが走行可能な距離範囲内にある供給所2は供給所2bだ
けである(プロセスP704)ことにより、車両1fに供給所2bを割当てる(プロセス
P705)。
次に、管理サーバ3は、車両1bに供給所2の割当てを行う(プロセスP706)。こ
こで、車両1aが走行可能な距離範囲内にある供給所2は、供給所2a、2cおよび2d
である(プロセスP707)。なお、供給所2bは、車両1fに割当て済であり、貯蔵量
を考慮したとき、更に供給所2bを車両1aに割当てることはできないので、除外してい
る。更に、車両1aの進行方向により、供給所2dが最適である(プロセスP708)。
これにより、車両1aに供給所2dを割当てる(プロセスP709)。
図8は、4つの車両に供給所を割当てる例を示すフローチャートである。最初に、管理
サーバ3は、図6において供給所2の割当てが必要な車両として、車両1b、1c、1d
および1eを抽出する(プロセスP801)。ここで、車両1cは供給所2aを予約済で
ある(プロセスP802)ことにより、車両1cに供給所2aを割当てる(プロセスP8
03)。そして、管理サーバ3は、残りの車両1について、距離差分値を比較することに
より、車両1d、1eおよび1bの順に供給所2を割当てる(プロセスP804)。まず
、車両1dが走行可能な距離範囲内にある供給所2は供給所2bだけである(プロセスP
805)ことにより、車両1dに供給所2bを割当てる(プロセスP806)。
次に、車両1eが走行可能な距離範囲内にある供給所2は供給所2bおよび2cである
(プロセスP807)。そして、車両1eの進行方向により、供給所2cが最適である(
プロセスP808)。これにより、車両1eに供給所2cを割当てる(プロセスP809
)。続いて、車両1bが走行可能な距離範囲内にある供給所2は供給所2a、2b、2c
および2dである(プロセスP810)。ただし、貯蔵量を考慮したとき、車両1bに供
給可能な供給所2は供給所2dだけである(プロセスP811)。これにより、車両1b
に供給所2dを割当てる(プロセスP812)。
図9は、一旦車両に供給所を割当てた後でその割当てを調整する例を示すフローチャー
トである。まず、管理サーバ3は、車両1aないし1fの車両情報を受信し、それらの車
両情報によって車両情報DB331を更新する(プロセスP901)。また、供給所2a
ないし2dの供給所情報を受信し、それらの供給所情報によって供給所情報DB332を
更新する(プロセスP902)。そして、供給所2の割当てが必要な車両1bに供給所2
bを割当てる(プロセスP903)。その後、プロセスP901では車両情報を受信して
いない、新たな車両1gから燃料切れが発生したことを示すメッセージを受信する(プロ
セスP904)。そこで、管理サーバ3は、その車両1gに対して、その現在位置および
進行方向により最適な供給所2dを割当てる(プロセスP905)。
ところが、車両1gに供給所2dを割当てると、先にプロセスP903で供給所2dを
割当てた車両1bに水素ガスを供給することができない(プロセスP906)。また、車
両1gに水素ガスを供給可能な供給所2は、供給所2d以外にない(プロセスP907)
。そこで、供給所2dは車両1bが到着するまでに所要量の水素ガスを製造可能か否かを
チェックしたところ、製造可能であることが分かる(プロセスP908)。これにより、
供給所2dを車両1bおよび1gに割当てたままにして、供給所2dに水素ガスの製造を
指示する(プロセスP909)。
≪第2の実施の形態≫
次に、第2の実施の形態に係る燃料供給所割当システムについて説明する。第2の実施の形態を第1の実施の形態と比較すると、システムの構成は同様であるが、システムの処理は一部異なる。異なる部分は、図3に示すステップS310の供給所割当て処理およびステップS312の供給所割当て調整処理である。車両1に供給所2を割当てる基準として、第1の実施の形態では、車両1の走行可能距離や進行方向を考慮していたが、第2の実施の形態では、走行可能距離に加えて、車両1の現在位置からの目的地までの最短経路を考慮する。なお、必ずしも最短経路でなくてもよく、例えば、地形や渋滞状況などに基づいて最短時間で目的地に到達できると推定される経路であってもよい。また、第2の実施の形態では、1つの供給所2を複数の車両1に割当てるとともに、各供給所2について各車両1の優先順位(請求項では、割当て優先順位)を設定する。以下、供給所割当て処理および供給所割当て調整処理について説明し、更に適用例について説明する。
<システムの処理>
図10のフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て処理について説明する(適宜図1、図2参照)。この処理は、図3に示すステップS310の供給所割当て処理を詳細化したものであり、図4に示す処理に代わるものである。まず、管理サーバ3は、距離計算を行う対象となる車両1を特定する(ステップS1001)。ここで、距離計算とは、所定の車両1について、次に続くステップS1002およびステップS1003の処理で行われる計算をいう。また、対象となる車両1は、図3において、供給所2を予約済の車両1ではなく(ステップS307のNo)、供給所2の割当てが必要であるとして抽出された車両1であり(ステップS309)、その中から1つずつ特定しつつ、その特定した車両1について距離計算を行う。なお、その順番については、特に限定せず、最終的に対象となる車両1について漏れなく距離計算ができればよい。
次に、管理サーバ3は、車両1の現在位置からの目的地までの最短経路を抽出し、その最短経路の距離を算出する(ステップS1002)。具体的には、まず、記憶装置33の車両情報DB331から現在位置および目的地を読み出す。次に、記憶装置33から地図データを読み出し、その地図データ上で現在位置からの目的地までの経路を探索し、その中から最短経路を抽出する。そして、その最短経路の距離を算出する。
続いて、管理サーバ3は、車両1と、ステップS1002で抽出した最短経路に沿って到達できる供給所2との間の距離を算出する(ステップS1003)。具体的には、まず、最短経路と、管轄のエリア内の各供給所2との位置関係をチェックし、各供給所2が最短経路に沿っているか否かを判断する。その判断は、例えば、最短経路上の地点のうち、供給所2に最も近い地点(以下、地点Xという)を特定し、地点Xと供給所2との間の距離が所定値以下であるか否かによって行う。また、地点Xと供給所2との間の距離の、最短経路の距離に対する割合が所定値以下であるか否かによって行うこともできる。なお、距離や割合が所定値より小さいか否かによって判断してもよい。次に、車両1と、最短経路に沿っていると判断された供給所2との間の距離を算出する。このとき、算出する距離としては、車両1の現在位置からの地点Xまでの距離および地点Xからの供給所2の位置までの距離の合計値でもよいし、車両1の現在位置からの供給所2の位置までの最短経路の距離でもよい。これによって、最短経路に沿って到達できる供給所2を特定することができ、車両1とそれらの供給所2との間の距離を算出することができる。更に、その算出した距離と、車両1の走行可能距離とを比較することによって、実際に車両1がその供給所2に到達できるか否かが分かる。
そして、管理サーバ3は、対象となるすべての車両1についてステップS1002およびステップS1003の距離計算が終了したか否かを判断する(ステップS1004)。終了していなければ(ステップS1004のNo)、ステップS1001に戻って次の車両1について距離計算を行う。すべての車両1について距離計算が終了していれば(ステップS1004のYes)、ステップS1005以降の車両1に供給所2を割当てる処理を行う。
まず、管理サーバ3は、目的地に到達できない車両1があるか否かをチェックする(ステップS1005)。このチェックでは、各車両1について、図3のステップS309で算出した走行可能距離が、ステップS1002で算出した目的地までの最短経路の距離以上であるか否かを判断する。目的地に到達できない車両1があれば(ステップS1005のYes)、それらの車両1には、最短経路に沿って到達できる供給所2があるか否かをチェックする(ステップS1006)。このチェックは、ステップS1003の処理結果を用いて行う。最短経路に沿って到達できる供給所2がない車両1があれば(ステップS1006のNo)、そのような車両1に対して最短経路から外れても到達できる供給所2を割当てる(ステップS1007)。ここでは、到達できる(走行可能距離の範囲内の)供給所2が複数あれば、それぞれを車両1に割当てるものとする。この場合、各車両1について処理を行うと、1つの供給所2が複数の車両1に割当てられることになるが、1つの供給所2における車両1の優先順位は、車両1と供給所2との間の距離が短いほど高いことにする。これは、次のステップS1008の処理についても同様である。
ステップS1007の処理の後、または、目的地に到達できない車両1に最短経路に沿って到達できる供給所2があれば(ステップS1006のYes)、管理サーバ3は、そのような車両1に対して最短経路に沿って到達できる供給所2を割当てる(ステップS1008)。ここでは、到達できる供給所2が複数あれば、それぞれを車両1に割当てるものとする。なお、ステップS1007の処理の後であって、最短経路に沿って到達できる供給所2がある車両1がない場合には、ステップS1008の処理をスキップする。
ステップS1008の処理の後、または、目的地に到達できない車両1がなければ(ステップS1005のNo)、管理サーバ3は、目的地に到達できる車両1について、最短経路に沿った距離が短い供給所2を、残燃料の少ない車両1に優先して割当てる(ステップS1009)。この場合、1つの車両1に対して最短経路に沿って到達できる供給所2を複数割当てることができるが、最寄りの供給所2を残燃料の少ない車両1に優先して割当てるものとする。このとき、1つの供給所2において、ステップS1007およびステップS1008で割当てた車両1より優先順位が高くなることはないものとする。というのは、目的地に到達できる車両1に対して念のために供給所2を割当てる処理だからである。また、例えば、車両1aについて最短経路に沿って到達できる供給所2aが1つだけであれば、その他に最短経路に沿って到達できる供給所2bがある車両1bに比べて、その供給所2aにおける車両1aの優先順位はより高くなる。なお、ステップS1008の処理の後であって、目的地に到達できる車両1がない場合には、ステップS1009の処理をスキップする。
図11のフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て調整処理について説明する(適宜図1、図2参照)。この処理は、図3に示すステップS312の供給所割当て調整処理を詳細化したものであり、図5に示す処理に代わるものである。まず、管理サーバ3は、管轄エリアに入って来た新たな車両1の優先度が最も高いか否かをチェックする(ステップS1101)。ここでいう優先度とは、図10のステップS1005以降の処理における優先度であり、まず、目的地に到達できない車両1であって、目的地までの最短経路に沿って到達できる供給所2がない車両1、その最短経路に沿って到達できる供給所2がある車両1、更に目的地に到達できる車両1という3段階の優先度がある。そして、各段階において、供給所2に近い車両1または残燃料が少ない車両1の優先度が高くなる。そこで、新たな車両1について図10のステップS1002およびステップS1003の処理を行い、既に供給所2の割当てが終了した車両1と比較していずれの車両1よりも優先度が高いか否かをチェックする。
新たな車両1の優先度が最も高いものでなければ(ステップS1101のNo)、管轄エリア内の供給所2の中から、次のステップS1103でチェックする供給所2を特定する(ステップS1102)。供給所2を特定する順序としては、例えば、新たな車両1からのその目的地までの最短経路に沿って到達できる供給所2であって、新たな車両1に近い供給所2を優先する。そして、当該供給所2で優先度の高い車両1に燃料を入れても、新たな車両1に更に供給可能であるか否かをチェックする(ステップS1103)。このチェックでは、当該供給所2の有効な貯蔵量から優先度の高い車両1に必要な燃料量の合計値を差し引いた値が、新たな車両1に必要な燃料量以上であるか否かを判断する。燃料供給が不可であれば(ステップS1103のNo)、すべての供給所2をチェックしたか否かを判断する(ステップS1104)。まだチェックしていない供給所2があれば(ステップS1104のNo)、ステップS1102に戻ってチェックを行う。すべての供給所2をチェックしたのであれば(ステップS1104のYes)、新たな車両1に割当てる供給所2がない、すなわち、新たな車両1には供給所2が割当てられないことになる(ステップS1105)。
当該供給所2で優先度の高い車両1に燃料を入れても、新たな車両1に更に供給可能であれば(ステップS1103のYes)、新たな車両1に当該供給所2を割当てる(ステップS1106)。また、ステップS1101で新たな車両1の優先度が最も高ければ(ステップS1101のYes)、新たな車両1に最適な供給所2を割当てる(ステップS1107)。ここでいう最適な供給所2には、新たな車両1からの目的地までの最短経路に沿って到達できる供給所2のうち最寄りの供給所2、または、その最短経路から外れた最寄りの供給所2が割当てられるものとする。なお、ステップS1106またはステップS1107の処理において、新たな車両1に供給所2を割当てた場合、その割当てられた供給所2において、新たな車両1より低い優先順位の車両1は、その順位を1つ下げることになる。
<適用例>
続いて、図12および図13を参照して、以上説明した燃料供給所割当てシステムの処理を適用した例について説明する。図12は、第2の実施の形態に係る車両、供給所および目的地の位置関係の例を示す図である。図12に示すように、車両1aないし1g(7台の水素自動車)、供給所2aおよび2b(2つの水素ガス供給所)ならびに目的地3aおよび3b(2つの目的地)が地図上に存在している。これは、管理サーバ3が、所定の時刻において、車両1から受信して車両情報DB331に格納した車両情報(特に、車両1の現在位置および目的地)ならびに供給所2から受信して供給所情報DB332に格納した供給所情報(特に、供給所2の位置)を地図データ上に表示したものである。
次に、各車両1および各供給所2に対応して表示されている円グラフは、車両1の残燃料および供給所2の貯蔵量を示している。この1つの円グラフが車両1台分の燃料量を示しており、黒の部分が燃料量、白の部分が空き容量になる。更に、車両1と目的地3とを結ぶ矢印付きの実線は、その目的地3が車両1の目的地であることを示すとともに、その実線のルートが車両1からの目的地3までの最短経路であることを示す。すなわち、車両1aおよび車両1fの目的地は、目的地3aである。また、車両1bおよび車両1gの目的地は、目的地3bである。なお、車両1hの目的地は、管理サーバ3の管轄エリア外であるため、最短経路のうち、管轄エリア内に含まれる部分が矢印付きの実線で示されている。
続いて、図13のフローチャートを用いて、車両に供給所の割当ておよび調整を行う適用例について説明する(適宜図1、図2、図12参照)。なお、図13において、小さいボックスは所定の処理を行う処理プロセスを示し、大きいボックスは事実確認や判断を行う認識プロセスを示す。また、供給所2の割当てを行う処理のボックスの右側に、供給所2における車両1の優先順位を示している。
最初に、管理サーバ3は、供給所2の割当てが必要な車両として、車両1a、1b、1f、1gおよび1hを抽出する(プロセスP1301)。図12では、抽出した車両1がハッチング表示されている。なお、供給所2の割当てが不要な車両1c、1dおよび1eは、白色に表示されている。このとき、抽出したすべての車両1が供給所2aに向かうと、供給所2aにおいて燃料貯蔵量の不足が発生してしまうので、適切に供給所2を割当てる必要がある。
抽出した車両1のうち、残燃料から見て目的地に到達できないのは、車両1gおよび1hである(プロセスP1302)。そして、車両1gおよび1hには、それぞれ最短経路に沿って到達できる供給所2がある(プロセスP1303)。なお、供給所2が最短経路に沿っているか否かの判断は、供給所2と地点X(最短経路上の地点のうち、供給所2に最も近い地点)との間の距離が2ブロック以内であるか否かによって行うものとする。そこで、管理サーバ3は、車両1gに供給所2aおよび2bを割当てる(プロセスP1304)。また、車両1hに供給所2bを割当てる(プロセスP1305)。この場合、供給所2aにおける優先順位は車両1gとなり、供給所2bにおける優先順位は車両1h、1gとなる。供給所2bにおいて、車両1hの優先順位が1gより高いのは、供給所2bと車両1hとの間の距離が車両1gとの間の距離より短いからである。
次に、目的地に到達できるのは、車両1a、1bおよび1fである(プロセスP1306)。そのうち、車両1bには最短経路に沿った供給所2aがあるが、車両1aおよび1fには最短経路に沿った供給所2がない(プロセスP1307)。そこで、管理サーバ3は、車両1bに供給所2aを割当てる(プロセスP1308)。この場合、供給所2aにおける優先順位は車両1g、1bとなる。その他の車両1fおよび1aについては、車両1fの残燃料が車両1aの残燃料より少ない(プロセスP1309)。そこで、管理サーバ3は、車両1aおよび1fに供給所2aおよび2bを割当てる(プロセスP1310)が、優先順位は車両1f、1aの順になる。この場合、供給所2aにおける優先順位は車両1g、1b、1f、1aとなり、供給所2bにおける優先順位は車両1h、1g、1f、1aとなる。
その後、管理サーバ3は、当初(図3のステップS302では)車両情報を受信していない、新たな車両1iから燃料切れが発生したことを示すメッセージを受信する(プロセスP1311)。この場合、新たな車両1iは、最も優先度が高いということができる(プロセスP1312)。というのは、車両1iの目的地が目的地3bであり、現在の残燃料では目的地3bに到達できず、それらと同じ条件である車両1gより供給所2aに近い位置にあるからである。そこで、管理サーバ3は、新たな車両1iに供給所2aを割当てる(プロセスP1313)。この場合、供給所2aにおける優先順位は、車両1i、1g、1b、1f、1aとなる。
なお、例えば、残燃料が充分ある車両1dが供給所2aに来た場合、既に割当てられている各車両1に燃料を入れたとしても、貯蔵量が充分残っていれば、車両1dに供給してもよい。貯蔵量が充分残っていなければ、車両1dに供給することはできない。
以上の説明によれば、車両情報および供給所情報の両方により、水素ガスの供給が必要
な車両1に対して、必要な貯蔵量の水素ガスを保有する供給所2を割当てるので、インフ
ラが少なく、かつ、そのインフラが小規模である燃料供給環境であっても、利用者は、燃
料切れに対する不安を解消し、安心して自由に自動車を運転することができる。また、水
素ガスの貯蔵量や製造量を最小化することができるので、省エネルギ効果を期待すること
ができる。
次に、複数の車両1から車両情報を受信することができるので、他の車両との調整を行
うことによって、確実な燃料供給を行うことができる。また、複数の供給所2から供給所
情報を受信することができるので、最適な供給所を選択することができる。例えば、車両
1の進行方向にある、または、その進行方向に近い供給所を選択することができる。
更に、車両1の現在位置からの目的地までの経路を考慮して、供給所2が割当てられるので、車両1が無駄な迂回を行うことなく、燃料の供給を受けられる。これによれば、車両1の運転者が感じる、目的地までの経路から外れた供給所2に行かなければならないといったわずらわしさを極力なくすことができる。また、供給所2ごとに割当てられた車両1の優先順位が設定されるので、周辺の各供給所2の燃料供給能力を懸念することなく、運転に集中することができる。というのは、優先度の低い車両1が燃料供給を行い、限られた燃料を必要以上に補給しないようにすることができるからである。これによれば、より優先度の高い車両1が燃料供給の機会を失うのを避けることができ、運転者の安心感を向上させる効果がある。
≪その他の実施の形態≫
以上本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形
態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下
のような実施の形態が考えられる。
(1)前記実施の形態では、管理サーバ3が、供給所割当て結果により車両1に割当てら
れた供給所2の数が所定の閾値より小さいとき(または所定の閾値以下であるとき)に、
燃料警告メッセージを送信するように記載したが、例えば、供給所割当て結果を受信した
車両1が、割当てられた供給所2の数が所定の閾値より小さい(または所定の閾値以下で
ある)か否かを判定し、その判定結果に応じて燃料警告灯を点灯するようにしてもよい。
これによれば、管理サーバ3の処理負担を削減することができるとともに、通信回線網4
におけるデータ通信量を節減することができる。
(2)前記実施の形態では、管理サーバ3が、管轄するエリアに対して車両情報送信要求
や供給所情報送信要求を発信することによって、その応答として車両情報や供給所情報を
受信するように記載したが、例えば、逆に、車両1や供給所2が、所定の時間ごとに所定
のエリアに対して車両情報や供給所情報を発信するようにしてもよい。これによれば、車
両1の運転者は、所定のエリア内に位置する管理サーバ3から供給所割当てのサービスを
受けることができる。また、通信回線網4、5におけるデータ通信量を節減することがで
きる。
(3)前記実施の形態では、水素ガスを燃料として記載したが、他の燃料に適用してもよ
い。例えば、ガソリン、軽油、天然ガスなどを燃料として適用してもよい。
(4)前記実施の形態では、車両を移動体として記載したが、他の移動体に適用してもよ
い。例えば、船舶や飛行機などを移動体として適用してもよい。
(5)車両1において、割当て結果である供給所3を表示する場合に、その供給所2に割当てられた当該車両1の優先順位を表示するようにしてもよい。その表示は、優先順位の番号であってもよいし、優先順位をイメージしたアイコンであってもよい。これによれば、運転者は、表示された複数の供給所3のうち優先順位の高い供給所3に行くことで、確実に燃料供給を受けられることになるので、供給所3だけを表示するのに比べて、より安心して運転を行うことができる。しかも、優先順位の高い供給所3は、現在位置からの目的地までの経路に近いところにあるので、運転者にとって都合よく燃料供給を受けることができる。
本発明の実施の形態に係る燃料供給所割当てシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る管理サーバの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る管理サーバのメイン処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て調整処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る車両および供給所の位置関係の例を示す図である。 第1の実施の形態に係る2台の車両に供給所を割当てる適用例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る4台の車両に供給所を割当てる適用例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る車両に対する供給所割当てを調整する適用例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る管理サーバの供給所割当て調整処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る車両、供給所および目的地の位置関係の例を示す図である。 第2の実施の形態に係る車両に供給所の割当ておよび調整を行う適用例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両(移動体、移動体側装置)
2 供給所(燃料供給所、供給所側装置)
3 管理サーバ(サーバ)
4、5 通信回線網(ネットワーク)
10 燃料供給所割当てシステム

Claims (4)

  1. 複数の移動体のそれぞれに搭載され、自身を搭載した移動体に関する情報である移動体情報を保持し、その移動体情報を随時更新する移動体側装置と、
    前記移動体に燃料を供給する複数の燃料供給所のそれぞれに設置され、自身が設置された燃料供給所に関する情報である供給所情報を保持し、その供給所情報を随時更新する供給所側装置と、
    前記移動体側装置のそれぞれおよび前記供給所側装置のそれぞれにネットワークを介して接続され、前記移動体側装置のそれぞれから受信した移動体情報および前記供給所側装置のそれぞれから受信した供給所情報に基づいて、燃料の供給が必要な移動体に対し、燃料の供給を受けるべき燃料供給所を割当てるサーバと、
    を含んで構成される燃料供給所割当てシステムであって、
    前記移動体情報は、前記移動体ごとに、その移動体が有する燃料残量と、その移動体が位置する移動***置と、その移動体が走行している道路の地形情報および渋滞情報と、を含んだ情報によって構成され、
    前記供給所情報は、前記燃料供給所ごとに、その燃料供給所の燃料貯蔵量と、燃料供給の予約状況と、その燃料供給所が位置する供給所位置と、を含んだ情報によって構成され、
    前記サーバは、
    前記複数の移動体のうち、燃料の供給を受ける燃料供給所がすでに予約され、その予約状況が前記供給所情報に設定されている移動体を除いた前記移動体のそれぞれについて、
    前記移動体に搭載された移動体側装置から受信した前記移動体情報に含まれる地形情報および渋滞情報を含む情報に基づき、前記移動体の単位燃料量当たりの走行距離である燃費を求め、その求めた燃費と前記受信した移動体情報に含まれる前記移動体の燃料残量とにより、前記移動体の移動可能距離を算出し、
    前記複数の燃料供給所のそれぞれに設置された供給所側装置から受信した前記供給所情報に含まれる供給所位置と前記移動体情報に含まれる移動***置とから、前記複数の燃料供給所のうち前記移動***置に最も近い燃料供給所までの距離である供給所距離を算出し、
    前記移動可能距離から前記供給所距離を引いた値である距離差分値が所定の閾値より小さいとき、その移動体を燃料の供給が必要な移動体として抽出する
    処理を行い、
    前記抽出した燃料の供給が必要な移動体のそれぞれについて、その移動体の前記距離差分値が小さい順に、
    前記移動体の前記移動可能距離の範囲内にある燃料供給所を抽出し、
    前記抽出した燃料供給所のうち、その燃料供給所の燃料の貯蔵量から他の移動体に予約済みまたは割当て済み燃料の量を引いた量が前記移動体の最低限必要な燃料の量よりも多い燃料供給所を少なくとも1つ選択し、
    前記選択した燃料供給所を、前記移動体に、その移動体が燃料の供給を受けるべき燃料供給所として割当て、前記割当てた燃料供給所の識別情報を前記移動体の移動体情報に設定するとともに、前記移動体の識別情報および前記移動体への燃料供給の割当て量を前記選択した燃料供給所の供給所情報に設定する
    処理を行い、
    前記移動体に割当てた前記燃料供給所の識別情報を含む情報を、その移動体に対する供給所割当て情報として、その移動体に搭載された前記移動体側装置に送信し、
    前記移動体側装置は、
    所定の情報を表示する表示装置と接続され、
    前記サーバから前記供給所割当て情報を受信したとき、その供給所割当て情報を前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする燃料供給所割当てシステム。
  2. 複数の移動体のそれぞれに搭載され、自身を搭載した移動体に関する情報である移動体情報を保持し、その移動体情報を随時更新する移動体側装置と、
    前記移動体に燃料を供給する複数の燃料供給所のそれぞれに設置され、自身が設置された燃料供給所に関する情報である供給所情報を保持し、その供給所情報を随時更新する供給所側装置と、
    前記移動体側装置のそれぞれおよび前記供給所側装置のそれぞれにネットワークを介して接続され、前記移動体側装置のそれぞれから受信した移動体情報および前記供給所側装置のそれぞれから受信した供給所情報に基づいて、燃料の供給が必要な移動体に対し、燃料の供給を受けるべき燃料供給所を割当てるサーバと、
    を含んで構成される燃料供給所割当てシステムであって、
    前記移動体情報は、前記移動体ごとに、その移動体が有する燃料残量と、その移動体が位置する移動***置と、その移動体が走行している道路の地形情報および渋滞情報と、その移動体の移動の目的地位置と、を含んだ情報によって構成され、
    前記供給所情報は、前記燃料供給所ごとに、その燃料供給所の燃料貯蔵量と、燃料供給の予約状況と、その燃料供給所が位置する供給所位置と、を含んだ情報によって構成され、
    前記サーバは、
    前記複数の移動体のうち、燃料の供給を受ける燃料供給所がすでに予約され、その予約状況が前記供給所情報に設定されている移動体を除いた前記移動体のそれぞれについて、
    前記移動体に搭載された移動体側装置から受信した前記移動体情報に含まれる地形情報および渋滞情報を含む情報に基づき、前記移動体の単位燃料量当たりの走行距離である燃費を求め、その求めた燃費と前記受信した移動体情報に含まれる前記移動体の燃料残量とにより、前記移動体の移動可能距離を算出し、
    前記複数の燃料供給所のそれぞれに設置された供給所側装置から受信した前記供給所情報に含まれる供給所位置と前記移動体情報に含まれる移動***置とから、前記複数の燃料供給所のうち前記移動***置に最も近い燃料供給所までの距離である供給所距離を算出し、
    前記移動可能距離から前記供給所距離を引いた値である距離差分値が所定の閾値より小さいとき、その移動体を燃料の供給が必要な移動体として抽出する
    処理を行い、
    前記抽出した燃料の供給が必要な移動体のそれぞれについて、
    前記移動***置から前記目的地位置までの最短経路を抽出し、その抽出した最短経路の距離を算出する
    処理を行い、
    前記燃料の供給が必要な移動体のうち、前記移動可能距離が前記最短経路の距離よりも短い移動体のそれぞれについて、
    前記複数の燃料供給所のうちに、前記移動***置から前記最短経路に沿ってその燃料供給所まで到達する距離が前記移動可能距離よりも短い燃料供給所が存在するか否かを判定し、
    前記判定の条件に該当する燃料供給所が存在しないときには、前記複数の燃料供給所のうちから、前記移動***置とその燃料供給所との距離が前記移動可能距離よりも短い燃料供給所を少なくとも1つ選択し、
    前記判定の条件に該当する燃料供給所が存在するときには、その該当する燃料供給所を少なくとも1つ選択し、
    前記選択した燃料供給所を、前記移動体に、その移動体が燃料の供給を受けるべき燃料供給所として割当て、前記選択した燃料供給所の識別情報を前記移動体の移動体情報に設定するとともに、前記移動体の識別情報および前記移動体への燃料供給の割当て量を前記選択した燃料供給所の供給所情報に設定する
    処理を行い、
    前記移動体に割当てた前記燃料供給所の識別情報を含む情報を、その移動体に対する供給所割当て情報として、その移動体に搭載された前記移動体側装置に送信し、
    前記移動体側装置は、
    所定の情報を表示する表示装置と接続され、
    前記サーバから前記供給所割当て情報を受信したとき、その供給所割当て情報を前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする燃料供給所割当てシステム。
  3. 前記受信した供給所割当て情報において、自身が搭載された移動体に割当てられた燃料供給所の数が所定の閾値より小さいとき、
    前記移動体側装置は、燃料切れの警告を示す表示を前記表示装置に行わせる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給所割当てシステム。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の燃料供給所割当てシステムにおける前記移動体側装置と接続された移動体側表示装置であって、
    前記移動体側装置が前記サーバから受信した供給所割当て情報の表示または燃料切れの警告を示す表示を行う
    ことを特徴とする移動体側表示装置。
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