JP4246807B2 - 電磁リレー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、透明樹脂製保護ケースを設けた電磁リレーに係り、特に、動作状態監視に必要なケース内特定部品の外観をケース外へと限定的に臨ませる透明な小窓、及びレーザマーキングされた文字等を有する透明樹脂製保護ケースを備えた電磁リレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電磁リレーは透明樹脂製保護ケースを設けたものがあり、この透明樹脂製保護ケースを通してリレーの内部例えばリレー接点の状態を視覚で確認できるようにしているものである。
【0003】
一方、透明樹脂製保護ケースはレーザ光の吸収率が悪いため、この透明樹脂製保護ケースに対し、レーザ照射によりレーザマーキングを行なうと背面部品(ケース内部品)までレーザエネルギーが到達して熱的悪影響が発生したりする。また、レーザマーキングされた文字等は、見る角度によって見やすさに著しく相違があった。
【0004】
ところで、レーザマーク(レーザマーキングされた文字等)の視認性を良好ならしめるため、樹脂表面に梨地加工等の処理を施す技術については種々提案がなされている。これらの多くは半導体等にマーキングする技術に関するもので、例えば特開平4−257246号公報、特開平5−166949号公報、特開平6−143360号公報、特開平8−153815号公報に開示されている。
【0005】
特に特開平6−143360号公報に開示されている技術は、樹脂成形品の表面を粗面状態にしてレーザマーキングを施す技術であるため、その技術を電磁リレーの透明樹脂製保護ケースに適用できると考えられよう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平6−143360号公報には、樹脂成形品が透明樹脂製保護ケースである場合にどのように対処すべきであるかについての記載がない。換言すれば、透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にしたいという要望に対処することができる技術についての開示がなされていない。
【0007】
よって、特開平6−143360号公報に開示された内容だけを利用して電磁リレーの透明樹脂製保護ケースに上記要望通りにレーザマーキングすることは実質的に不可能である。
【0008】
この発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、リレー部品組立体の状態を視覚で確認できるという透明樹脂製保護ケースの利点を考慮した条件下で、動作状態監視に必要なケース内特定部品(例えば、リレー接点)の状態を容易に視認でき、かつ透明樹脂製保護ケースの表面に明瞭なレーザマークを有する電磁リレーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の電磁リレーは、1つの上面と4つの側面とを有しかつ底部開口を有する直方体状の透明樹脂製保護ケースと、前記透明樹脂製保護ケースの前記底部開口を塞ぎかつケース外へと端子が突出するベースと、前記透明樹脂製保護ケースと前記ベースとで囲まれる空間内に収容されかつ電磁石、可動鉄片、可動接触片等のリレー部品を組み立ててなるリレー部品組立体とを設けた電磁リレーにおいて、前記透明樹脂製保護ケースの4つの側面の少なくとも1つからは、ケース内に収容された前記リレー部品組立体が透視可能とされ、さらに前記透明樹脂製保護ケースの上面には、動作状態監視に必要なケース内特定部品の位置に対応する小領域を不透明な梨地処理領域で取り囲むことにより、動作状態監視に必要なケース内特定部品の外観をケース外へと限定的に臨ませる透明な小窓が形成され、かつその梨地処理領域には、スキャニング方式レーザマーキング処理により形成されたレーザマークを有するものである。
【0010】
ここで、透明樹脂製保護ケースの材料である透明樹脂としては、以下のものが挙げられる。
[熱可塑性樹脂]
・ポリカーボネート(略称:PC)
・硬質塩化ビニル(略称:PVC)
・ポリプロピレン(略称:PP)
・ポリエチレン(略称:PE)
・ナイロン(略称:PA)
・アクリロニトル・ブタジエン・スチレン樹脂(略称:ABS)
・アクリロニトル・スチレン樹脂(略称:AS)
・メタクリル樹脂(略称:PMMA)
[熱硬化性樹脂]
・ユリア樹脂(略称:UF)
・メラミン樹脂(略称:MF)
【0011】
これらの透明樹脂のうち、PCについては梨地処理によるレーザエネルギー吸収率の向上を確認した。それ以外の樹脂についても同様のレーザエネルギー吸収率の向上が推定される。
【0012】
そして、この発明よれば、透明樹脂製保護ケースの4つの側面の少なくとも1つからは、ケース内に収容されたリレー部品組立体が透視可能とされているから、リレー部品組立体の状態をいつでも視覚で確認できるという透明樹脂製保護ケースの利点を十分に享受できることに加えて、透明樹脂製保護ケースの上面には、動作状態監視に必要なケース内特定部品の位置に対応する小領域を不透明な梨地処理領域で取り囲むことにより、動作状態監視に必要なケース内特定部品の外観をケース外へと限定的に臨ませる透明な小窓が形成されているため、ユーザは、垂直な盤面に多数隣接配置される通常のリレーレイアウトにあっても、個々のリレーに関して、ケース上面の透明な小窓を介してケース内特定部品(例えば、リレー接点)の状態を容易に視認できる。しかも、この透明な小窓は、透明樹脂製保護ケースの成形加工時に同時に形成が可能であることに加えて、透明樹脂製保護ケースの梨地処理が施されている領域はレーザエネルギー吸収率が向上されているので、レーザマーキングによるマーキング線幅が太くなり、透明樹脂製保護ケースの表面には明瞭なレーザマークが現れる。
【0013】
実際、上記スキャニング方式のレーザマーキングで塗り潰しマーキングを行ない、マーキング線幅を測定したところ、梨地なしの場合の線幅は約0.1mmであるのに対し、梨地深さ30μmの場合の線幅は約0.35mmとなり、3.5倍の線幅となった。よって梨地処理を施した部位は、梨地なしの部位と比べて少ない本数の線でマーキングできる。その結果、本発明のように梨地処理を施すことで従来よりもレーザマーキングの所要時間を大幅に短縮できる。
【0014】
また、その梨地処理が施されている部位は、梨地で不透明な状態になっているので背面部品の色具合いの影響を受けないものとなり、更にレーザ光吸収率が梨地なしの場合と比べて大幅に向上されるのでレーザマーキングによるマーキング文字の発色性(線の連続性)が良くなり、そのマーキング文字の視認性が格段に向上する。
【0015】
レーザ吸収率の測定を行なったところ、梨地なしの場合は9%、梨地深さ10μmの場合は12%、梨地深さ30μmの場合は15%であった。つまり、本発明のように梨地処理を施すことで、母材の色が変わり、更にマーキング文字の色が変わるので、その相乗効果でマーキング文字の視認性が格段に向上する。
【0016】
また、その梨地処理が施されている部位では、レーザエネルギー透過率が低減されるので、電気機器の作製後にレーザマーキングする場合において、背面部品(ケース内部品)までレーザエネルギーが僅かに到達するだけとなるので熱的悪影響をほとんど受けないで済む。
【0017】
この発明の好ましい一実施形態の電磁リレーによれば、キャビティ内面に粗面領域を形成した成形金型によって、レーザマーキングされる領域の表面に梨地処理が施された透明樹脂製保護ケースを作製できる。これにより透明樹脂製保護ケースの作製後に、梨地処理の後工程が不要となる。
【0018】
この発明の好ましい一実施形態の電磁リレーによれば、前記梨地処理領域の梨地深さは10〜30μmとされる。梨地深さが10〜30μmのとき、レーザ光並びにレーザエネルギーの吸収率が比較的大きいので、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる。
【0019】
しかも、成形性、金型寿命の観点からは、梨地深さが10〜30μmとなるようにキャビティ内面を粗面に形成した成形金型にて透明樹脂製保護ケースを成形すると同時に、梨地処理すると良いということが実験により確認されている。なお、梨地深さが30μmを越える深さになるように梨地処理したとしても、より大きな効果を期待できず、各種観点で不利となろう。
【0020】
この発明の好ましい一実施形態の電磁リレーによれば、前記動作状態監視に必要なケース内特定部品とはリレー接点とされる。これにより、リレー接点の状態を視覚で容易に確認できるという透明な小窓の利点を考慮した条件下で、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる電磁リレーを提供できる。
【0021】
この発明の好ましい一実施形態の電磁リレーによれば、前記動作状態監視に必要なケース内特定部品とは可動鉄片に連動されるインジケータとされる。これにより、可動鉄片に連動されるインジケータの状態を視覚で確認できるという透明な小窓の利点を考慮した条件下で、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる。
【0022】
この発明の好ましい一実施形態の電磁リレーによれば、前記動作状態監視に必要なケース内特定部品とは稼動状態報知用の発光ダイオードとされる。これにより、稼動状態報知用の発光ダイオードのオンオフ状態を視覚で確認できるという透明な小窓の利点を考慮した条件下で、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な一実施形態である電磁リレーにつき、図面(図7〜図9)に基づいて詳細に説明する。なお、図1により本発明の参考となる電磁リレーの概略を説明し、図2〜図5により本発明の参考となる電磁リレーの詳細について説明し、図6により本発明の参考となる他の電磁リレーの詳細について説明する。
【0024】
図1に示されるように、この電磁リレーは、電磁リレー本体1に透明樹脂製保護ケース2を設けており、この透明樹脂製保護ケース2には、予め選定された側面3の所定部位に梨地処理面(梨地処理領域)4が形成されている。
【0025】
梨地処理面4は、図示のようにレーザ光が照射されてレーザマーキングされる部位であって、ケース内部品5の状態を視覚で確認できるという透明樹脂製保護ケース2の利点を考慮して梨地処理が施されたものである。
【0026】
ここで、透明樹脂製保護ケース2の材料である透明樹脂としては、以下のものが挙げられる。
[熱可塑性樹脂]
・ポリカーボネート(略称:PC)
・硬質塩化ビニル(略称:PVC)
・ポリプロピレン(略称:PP)
・ポリエチレン(略称:PE)
・ナイロン(略称:PA)
・アクリロニトル・ブタジエン・スチレン樹脂(略称:ABS)
・アクリロニトル・スチレン樹脂(略称:AS)
・メタクリル樹脂(略称:PMMA)
[熱硬化性樹脂]
・ユリア樹脂(略称:UF)
・メラミン樹脂(略称:MF)
【0027】
これらの透明樹脂のうち、PCについては梨地処理によるレーザエネルギー吸収率の向上を確認した。それ以外の樹脂についても同様のレーザエネルギー吸収率の向上が推定される。
【0028】
レーザマーキングは、大別して、(1)絞り込んだレーザビームを2枚のミラーで任意の位置に照射してレーザ光を走査させるスキャニング方式と、(2)マーキングしたい文字等をくり抜いた金属板(マスク)に大面積のレーザ光をパルス照射し、マスクの文字をワークに投影するマスク方式と、がある。
【0029】
の電磁リレーが完成品構造とされた後、梨地処理面4に対しレーザマーキングを行なったところ、次のような効果が得られた。
【0030】
梨地処理面4はレーザエネルギー吸収率が向上されているので、梨地なしの部位と比較してレーザマーキングによるマーキング線幅が太くなる。
【0031】
詳しくは、上記スキャニング方式のレーザマーキングで塗り潰しマーキングを行ない、マーキング線幅を測定したところ、梨地なしの部位での線幅は約0.1mmであるのに対し、梨地深さ30μmとした梨地処理面4での線幅は約0.35mmとなり、3.5倍の線幅となった。よって、その梨地処理面4では梨地なしの部位と比べて少ない本数の線でマーキングでき、レーザマーキングの所要時間を大幅に短縮できる。
【0032】
また、その梨地処理面4は、梨地で不透明な状態になっているので背面部品(ケース内部品5)の色具合いの影響を受けないものとなり、更にレーザ光吸収率が梨地なしの場合と比べて大幅に向上されるのでレーザマーキングによるマーキング文字6の発色性(線の連続性)が良くなり、そのマーキング文字6の視認性が格段に向上する。
【0033】
レーザ光吸収率の測定を行なったところ、梨地なしの場合は9%、梨地深さ10μmの場合は12%、梨地深さ30μmの場合は15%であった。
【0034】
つまり、梨地処理面4では、母材の色が変わり、更にマーキング文字6の色が変わるので、その相乗効果でマーキング文字6の視認性が格段に向上する。
【0035】
また、その梨地処理面4では、レーザエネルギー透過率が低減されるので、電気機器の作製後にレーザマーキングする場合において、背面部品(ケース内部品5)までレーザエネルギーが僅かに到達するだけとなるので熱的悪影響をほとんど受けないで済む。
【0036】
前述の如く、梨地深さが10〜30μmのとき、レーザ光並びにレーザエネルギーの吸収率が比較的大きいので、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる。
【0037】
また、成形性、金型寿命の観点からは、梨地深さが10〜30μmとなるようにキャビティ内面を粗面に形成した成形金型にて透明樹脂製保護ケースを成形するとよい。
次に、本発明の参考となる電磁リレーの詳細について図2〜図5に基づき説明する。
【0038】
この電磁リレーは、梨地処理が施されたケース上面からケース内のリレー接点の状態を視覚で確認できるようにするため、図2に示されるような透明樹脂製保護ケース2を用いるものである。即ち、この透明樹脂製保護ケース2は、成形加工時に同時に梨地処理面4が形成されたもので、梨地処理面(梨地処理領域)4にはケース外側からケース内に収納されるリレー接点等の部品(図3、図4参照)の状態を視覚で確認できる透明な窓(透明な小窓)7が確保されているものである。
【0039】
また、この透明樹脂製保護ケース2を成形加工する成形金型として、キャビティ内面に粗面領域を形成した成形金型(不図示)を利用することにより、図示の如く上面に窓7を含む梨地処理面4が形成された透明樹脂製保護ケース2を作製できる。これにより透明樹脂製保護ケース2の作製後に、梨地処理の後工程が不要となるものである。
【0040】
一方、このような透明樹脂製保護ケース2を使用する電磁リレーは、図3及び図4に示されるように、鉄芯8を挿通したスプール9の周囲にコイル10を巻回すると共に、鉄芯8の後端とヨーク(不図示)の起立片11とを結合し、リレー接点12を駆動する可動ブロック13を鉄芯8の磁極面と直交方向に往復移動可能に設け、ベース14上に透明樹脂製保護ケース2を被せ、この透明樹脂製保護ケース2の開口部側にシール樹脂(不図示)を充填して構成されるものである。
【0041】
透明樹脂製保護ケース2の梨地処理面4に対するレーザマーキングは、図2に示されるようなケース単品状態の透明樹脂製保護ケース2、図3及び図4に示されるような電磁リレーの組み立て完成状態での透明樹脂製保護ケース2の何れを対象にしてもよいが、本実施形態では、ケース単品状態の透明樹脂製保護ケース2を対象としてその梨地処理面4にレーザマーキングを行い、図5に示される如くにマーキング文字6の書き込みを行なった。ここでの梨地処理面4に対するレーザマーキングの効果は、図1でのそれと同様にレーザ光並びにレーザエネルギーの吸収率が比較的大きいので、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる。
【0042】
更に、本では、梨地処理面4は、図5に示される如くケース外側からケース内に収納されるリレー接点12の状態を視覚で確認できる透明な窓7を確保して梨地処理が施されていることから、リレー接点12の状態を視覚で確認できるという透明樹脂製保護ケースの利点を生かすことができるものである。
【0043】
ここで監視対象となるリレー接点12は、固定片15に固着された固定接点17と、固定片16に固着された固定接触片18との間に、可動接点19を取り付けた可動接触片20が接点動作可能に配置されているものである。例えば可動接触片20が固定接触片18に接触した状態に復旧しなければならない場合に、その復旧がなされないといった故障が発生したとき、それを窓7を通して確認できる。
【0044】
なお、透明樹脂製保護ケース2は、上面が梨地処理面4になっているが、4つの側面は透明のままに維持されている。
【0045】
次に、本発明の参考となる電磁リレーの他の例について図6に基づき説明する。同図に示されるように、この電磁リレーは、梨地処理が施された部位(梨地処理領域4)を含むケース側面からケース内のリレー接点12等の部品の状態を視覚で確認できるようにするため、リレー接点12用の透明な窓(透明な小窓)7Aと、可動接触片21,可動鉄片22,復帰バネ23等の監視用の透明な窓(透明な小窓)7Bが確保されている。なお、前述の各実施形態と同様に梨地処理面4が形成されており、また梨地処理面4に対し前述の各実施形態と同様にレーザマーキングされてマーキング文字6が書き込まれているものである。
【0046】
このようなことから、本にあっても、リレー接点等の状態を視覚で確認できるという透明樹脂製保護ケースの利点を考慮した条件下で、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる電磁リレーを提供できる。
【0047】
次に、本発明の好適な一実施形態に係る電磁リレーについて図7〜9に基づき説明する。なお、図7は正面図、図8は上面図、図9は側面図である。
【0048】
この電磁リレーは、図7に示されるようにベース14上に搭載されたリレー接点12等の部品が透明樹脂製保護ケース2で覆われたもので、この点に関しては前述の各参考例と同様のものである。相違点は、可動鉄片22にインジケータ25及び復帰バネ23が取り付けられ、電磁石26の磁力により可動鉄片22が吸引されるとインジケータ25が追従し、その吸引時であることをインジケータ25の先端部25Aのスライド移動で指示できる構成等に対処した点にある。
【0049】
つまり、インジケータ透明樹脂製保護ケース2の上面には図8に示されるようにインジケータ動作確認用窓27、動作確認用LED表示窓28、銘板を貼るスペース(凹部)29が確保されて梨地処理面(梨地処理領域)4が形成されており、インジケータ動作確認用窓27を通してインジケータ25の先端部が視認できるか否かで可動鉄片22が動作状態にあるか否かを確認できると共に、稼動状態報知用の発光ダイオード(不図示)のオンオフ状態が動作確認用LED表示窓28を視認して確認できるものである。
【0050】
また、透明樹脂製保護ケース2の一方の側面は図9に示されるようにベース14の位置に対応される部分を除いて梨地処理面4とされており、この梨地処理面4にはリレー接点12の接点構成を示す接点マーク30や海外の規格等のロゴマーク31が前述の各実施形態と同様にレーザマーキングされて書き込まれているものである。
【0051】
このようなことから、本実施形態にあっても、リレー接点等の状態を視覚で確認できるという透明樹脂製保護ケースの利点を考慮した条件下で、この透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングしやすくすると同時にレーザマーキングされた文字等を視認容易にすることができる電磁リレーを提供できる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明で明かなように、本発明によれば、リレー部品組立体の状態をいつでも視覚で確認できるという透明樹脂製保護ケースの利点を十分に享受できることに加えて、動作状態監視に必要なケース内特定部品の状態を透明な小窓を介して個別に視認できると共に、透明樹脂製保護ケースの表面をレーザマーキングし易くし、併せて、レーザマーキングされた文字等を明瞭なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考となる電磁リレーの概略を示す斜視図である。
【図2】 本発明の参考となる電磁リレーで用いる透明樹脂製保護ケースの斜視図である。
【図3】 本発明の参考となる電磁リレーをケース切欠きで示す側面図である。
【図4】 本発明の参考となる電磁リレーをケース切欠きで示す平面図である。
【図5】 透明樹脂製保護ケースにレーザマーキングを施した状態を示す平面図である。
【図6】 本発明の参考となる他の電磁リレーを示す要部側面図である。
【図7】 本発明の好適な一実施形態に係る電磁リレーを示す正面図である。
【図8】 本発明の好適な一実施形態に係る電磁リレーを示す上面図である。
【図9】 本発明の好適な一実施形態に係る電磁リレーを示す側面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 透明樹脂製保護ケース
3 側面
4 梨地処理面(梨地処理領域)
5 部品
6 マーキング文字
7 透明な窓(透明な小窓)
7A 透明な窓(透明な小窓)
7B 透明な窓(透明な小窓)
8 鉄芯
9 スプール
10 コイル
11 起立片
12 リレー接点
13 可動ブロック
14 ベース
15 固定片
16 固定片
17 固定接点
18 固定接触片
19 可動接点
20 可動接触片
21 可動接触片
22 可動鉄片
23 復帰バネ
24 ベース
25 インジケータ
25A 先端部
26 電磁石
27 インジケータ動作確認用窓
28 動作確認用LED表示窓
29 銘板を貼るスペース
30 接点マーク
31 ロゴマーク

Claims (6)

  1. 1つの上面と4つの側面とを有しかつ底部開口を有する直方体状の透明樹脂製保護ケースと、前記透明樹脂製保護ケースの前記底部開口を塞ぎかつケース外へと端子が突出するベースと、前記透明樹脂製保護ケースと前記ベースとで囲まれる空間内に収容されかつ電磁石、可動鉄片、可動接触片等のリレー部品を組み立ててなるリレー部品組立体とを設けた電磁リレーにおいて、前記透明樹脂製保護ケースの4つの側面の少なくとも1つからは、ケース内に収容された前記リレー部品組立体が透視可能とされ、さらに前記透明樹脂製保護ケースの上面には、動作状態監視に必要なケース内特定部品の位置に対応する小領域を不透明な梨地処理領域で取り囲むことにより、動作状態監視に必要なケース内特定部品の外観をケース外へと限定的に臨ませる透明な小窓が形成され、かつその梨地処理領域には、スキャニング方式レーザマーキング処理により形成されたレーザマークを有することを特徴とする電磁リレー。
  2. 前記梨地処理領域は、前記透明樹脂製保護ケースの成形加工時に同時に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁リレー。
  3. 前記梨地処理領域の梨地深さは10〜30μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁リレー。
  4. 前記動作状態監視に必要なケース内特定部品とはリレー接点であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電磁リレー。
  5. 前記動作状態監視に必要なケース内特定部品とは可動鉄片に連動されるインジケータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電磁リレー。
  6. 前記動作状態監視に必要なケース内特定部品とは稼動状態報知用の発光ダイオードであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電磁リレー。
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