JP4244302B2 - 易開封包装袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物を密封するバリヤー性と、開封時にはさみやカッター等の道具を必要としない易開封性とを備えた包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱可塑性樹脂からなるシーラントフィルムと樹脂フィルムからなる基材フィルムとを積層し、必要に応じてアルミニウム箔等を挟持したシート材を、上記シーラントフィルム同士の熱融着により袋状に整形してなる包装袋は、軽量でバリヤー性に富み、廃棄時に折り畳んで小さくできることから、洗剤等の日用品や食品、薬品、日用雑貨等様々な物品の包装に用いられている。
【0003】
特に近年、はさみやカッター等の道具を用いず、手指で容易に開封できる易開封包装袋への要求が高まり、熱融着部にノッチを入れたり、シート材を引き裂き性に富む素材とした包装袋が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には熱融着部に複数の傷跡を形成した包装袋が、特許文献2及び3には基材フィルムの一部を粗面化した包装袋が、特許文献4には基材フィルムとして多孔質フィルムを用いた包装袋が、特許文献5には基材フィルムにレーザーにより切り溝を形成した包装袋が、それぞれ開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2731474号公報
【特許文献2】
特許第2703230号公報
【特許文献3】
特許第3348589号公報
【特許文献4】
特許第2716352号公報
【特許文献5】
特許第3306463号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の易開封包装袋は、易開封性付与のためのノッチや複数の傷を熱融着部や包装袋全体に形成したものである。熱融着部は実質的に膜厚が2倍で強度が増しているため、熱融着部に形成したノッチや傷から切れ目を形成した場合、該切れ目が熱融着されていない箇所に達した時点で急激に進むため、内容物が飛び出しやすく、特に内容物が液状の場合、周囲に飛び散って汚染するという問題を生じる。また、包装袋全体に傷を設けた場合には、包装袋のバリヤー性や包装袋全体の強度が低下する。
【0007】
さらに最近では、内容物を取り出し易いように、相対する包装材の2面において開口部となる切れ目が直線的に重なって形成されること(直線性)が求められているが、従来の易開封包装袋においては、熱融着部のノッチや傷から形成した切れ目が非熱融着部において異なる方向に進み、切れ目の終端部が一致しなかった。
【0008】
本発明の課題は、バリヤー性や強度を損なうことなく、包装袋に易開封性を付与することにあり、特に、非熱融着部より開封が容易な易開封包装袋を提供することにある。さらに、本発明の課題は、開封時の直線性に優れた易開封包装袋を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルムに設け、上記シーラントフィルムの、上記ノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った破線状切断部が、上記シーラントフィルム及び基材フィルムとに互い違いに形成されていることを特徴とする易開封包装袋である。
本発明の第2は、少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルム及びシーラントフィルムの両方に設け、上記基材フィルムのノッチが上記シーラントフィルムのノッチよりも長く、該シーラントフィルムに、基材フィルムのノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った切断部が形成されていることを特徴とする易開封包装袋である。
本発明の第3は、少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルム及びシーラントフィルムの両方に設け、上記基材フィルムのノッチが上記シーラントフィルムのノッチよりも長く、シーラントフィルムの、上記基材のノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った破線状切断部が、シーラントフィルムと基材フィルムとに互い違いに形成されていることを特徴とする易開封包装袋である。
本発明の第4は、少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルム及びシーラントフィルムの両方に設け、上記シーラントフィルムのノッチが上記基材フィルムのノッチよりも長く、基材フィルムの、上記シーラントフィルムのノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った破線状切断部が、基材フィルムとシーラントフィルムとに互い違いに形成されていることを特徴とする易開封包装袋である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の易開封包装袋は、少なくとも1辺の折り曲げ部を有し、該折り曲げ部の基材フィルム、或いは基材フィルムとシーラントフィルムとにノッチを有する。よって、該ノッチを中心にノッチの上下を互いに逆方向に引っ張ることにより、包装袋に容易に切れ目を形成し、開封することができる。
【0011】
さらに、本発明においては、上記ノッチの延長方向に沿って、シーラントフィルムに切断部を形成する、或いは、シーラントフィルムと基材フィルムとに互い違いに破線状切断部を形成することによって、ノッチによって形成された切れ目を上記延長方向に沿って延長させ、容易に開口部を広げることができる。特に、該切断部をノッチを形成した折り曲げ部に相対する端辺にまで形成しておくことにより、切れ目はノッチから直線的に形成され、相対する包装材の2面の切れ目は完全に重なり合って終端部が一致する。
【0012】
本発明の包装袋においては、基材フィルムに押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有することから、該押出樹脂層がノッチや切断部を良好に塞ぐため、包装材のバリヤー性及び強度が良好に維持される。
【0013】
以下に、本発明の構成を詳細に説明する。
【0014】
本発明の易開封包装袋は、少なくとも1辺の折り曲げ部を有し、開口部はシーラントフィルムの熱融着により封止してなる。従って、袋の形態としてはピロー包装袋や三方包装袋が挙げられる。その一例を図1に模式的に示す。図1は、本発明の包装袋内に物品を収納して密封した包装体を示し、物品については便宜上図示を省略する。
【0015】
図1中、(a−1)はピロー包装袋の正面図、(b−1)は三方包装袋の正面図であり、(a−2)は(a−1)のA−A’断面模式図、(b−2)は(b−1)のB−B’断面模式図である。また、図中、1aは包装袋の前面、1bは背面、2a〜2dは熱融着部、3a、3bは折り曲げ部、4はノッチ部を示す。尚、(b−1)、(b−2)において、相対する2面の包装材を便宜上前面1a、後面1bとしているが実質同じ構成である。
【0016】
図1に示すように、ピロー包装袋の場合、矩形の包装材の相対する2端辺が互いに接するように該2端辺に平行な内側の2辺を折り曲げ部3a、3bとして折り曲げ、該端辺同士及び上下の開口部を熱融着させて(熱融着部2a〜2c)包装体を構成する。また、三方包装袋の場合、矩形の包装材の中央で折り曲げ(折り曲げ部3a)、重なり合った三方の端辺を熱融着させて(熱融着部2a、2b、2d)包装体を構成する。
【0017】
本発明においては、包装袋の折り曲げ部3aにノッチ部4を形成する。折り曲げ部が3a、3bの2箇所存在するピロー包装袋の場合には、一方の折り曲げ部3aにのみ形成すれば本発明の効果が得られるが、3a、3bの2箇所に設けてもかまわない。尚、その場合、折り曲げ部3bに形成されるノッチ部は、折り曲げ部3aに形成したノッチ部4の延長線5上に形成し、後述する切断部14、15a、15bをノッチ間に形成しておくことが望ましい。
【0018】
図2に本発明の包装袋の実施形態のノッチ部4近傍の断面拡大模式図を示す。当該断面は、図1におけるノッチ部4及びその延長線5に沿った断面である。図中、4aは基材フィルムのノッチ、4bはシーラントフィルムのノッチ、11は基材フィルム、12は押出樹脂層、13はシーラントフィルムを示す。
【0019】
図2に示すように、本発明の包装袋においては、基材フィルム11、或いは基材フィルム11とシーラントフィルム13とにノッチを設ける。図2中(a)は基材フィルム11にのみノッチ4aを設けた構成、(b)は基材フィルム11及びシーラントフィルム13の両方にノッチ4a、4bを設けた構成である。当該ノッチ4a、4bは、折り曲げ部3aに直交し、折り曲げ部3aを跨いで形成され、その長さL1(折り曲げ部3aから端部まで)は1.5〜10mmが好ましい。ノッチの長さが1.5mm未満では折り曲げ部3aを跨いで形成する際の位置ずれが生じやすく、位置合わせが困難になり、好ましくない。また、ノッチの長さが10mmを超えると、包装袋の強度が低下するため、好ましくない。ノッチ4aと4bの長さは互いに異なっていてもかまわない。
【0020】
尚、図2においては、構成を明瞭化するため、便宜上、折り曲げ部3aを湾曲した形状で示しているが、上記L1は、包装材を折り曲げ部3aにおいて完全に折り曲げ、前面1aと背面1bとが接して重なり合い、ノッチ4a、4bが直線状となった状態での長さを指し、折り曲げ部3aにおける包装材の厚みは実質無視し得るものとする。
【0021】
さらに、本発明においては、上記のノッチ部4に加えて、該ノッチ部4の延長線5に沿った切断部をシーラントフィルム13、或いは基材フィルム11とシーラントフィルム13とに設けることにより、該ノッチ部4から直線状に開口部を形成することができる。図3、図4にその実施形態におけるノッチ部4近傍の、ノッチ部4及び延長線5に沿った断面拡大模式図を示す。図中、14、15a、15bは切断部であり、図1、図2と同じ部位には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0022】
図3(a)は基材フィルム11にノッチ4aを形成し、該ノッチ4aの端部相当部位より延長線5に沿った切断部14をシーラントフィルム13に形成した例である。図3(b)は基材フィルム11にノッチ4aを形成し、シーラントフィルム13の、該ノッチ4aの端部相当部位より始まり、延長線5に沿った破線状切断部15b、15aをシーラントフィルム13及び基材フィルム11に互い違いに形成した例である。
【0023】
図3(b)の構成において、各切断部15a、15bの長さL2、L3は、それぞれ対応するシーラントフィルム13、基材フィルム11の非切断部の長さに相当するように、互い違いに配置されている。また、切断部15aの長さL2が切断部15bの長さL3と同等或いは長くなるように形成することが好ましく、延長線5に沿った方向のずれは包装材の膜厚以下、延長線5に直交する方向の切断部15aと切断部15bのずれは包装材の膜厚以下がそれぞれ望ましい。
【0024】
また、図4は、基材フィルム11とシーラントフィルム13にそれぞれノッチ4a、4bを形成した構成例である。
【0025】
図4(a)は、基材フィルム11のノッチ4aがシーラントフィルム13のノッチ4bよりも長く、シーラントフィルム13に、基材フィルム11のノッチ4aの端部相当部位より延長線5に沿った切断部14を形成した例である。
【0026】
図4(b)は、基材フィルム11のノッチ4aがシーラントフィルム13のノッチ4bよりも長く、シーラントフィルム13の、基材フィルム11のノッチ4bの端部相当部位から始まり、延長線5に沿った破線状切断部15b、15aを、シーラントフィルム13と基材フィルム11に互い違いに形成した例である。
【0027】
さらに、図4(c)は、基材フィルム11のノッチ4aがシーラントフィルム13のノッチ4bよりも短く、基材フィルム11の、シーラントフィルム13のノッチ4bの端部相当部位より始まり、延長線5に沿った破断状切断部15a、15bを、基材フィルム11とシーラントフィルム13に互い違いに形成した例である。
【0028】
図4の構成において、ノッチ4a、4bの長さL1a、L1b、切断部15a、15bの長さL2、L3については、図2、図3の構成と同様である。
【0029】
また、図3、図4の構成において、切断部14、15a、15bはノッチ部4から連続して形成されていれば延長線5のいずれの箇所で終了しても良いが、ノッチ4aを形成した折り曲げ部3aに相対する端辺、即ち、図1(a−1)の折り曲げ部3b或いは(b−1)の非熱融着部端部6に達するまで形成しておくことにより、前面1a及び背面1bに、延長線5に沿って包装袋を横断する直線性の良い切れ目を形成することができる。尚、図1(a−1)の熱融着部2cには、強度を保つため、当該切断部14、15a、15bは形成しない。
【0030】
本発明の包装袋を構成する包装材は、少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、基材フィルムに押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する。
【0031】
本発明にかかる包装材を構成する基材フィルムとしては、樹脂フィルムが用いられ、具体的には例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)等のポリオレフィンフィルム、6,6−ナイロンや6−ナイロン等のポリアミドフィルムが好ましく用いられ、その厚さは10〜50μmが好ましく、さらに好ましくは20〜30μmである。
【0032】
また、上記基材フィルムに押出ラミネートされる押出樹脂層としては、上記基材フィルムと下記シーラントフィルム或いはアルミニウム箔との接着性に優れた熱可塑性樹脂が用いられ、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)、EMAAを金属イオンによって部分的に架橋したアイオノマー樹脂が好ましく用いられる。特に、後述するように包装材中にアルミニウム箔を用いる場合には、EMAAが好ましく用いられる。当該押出樹脂層の厚さは好ましくは15〜30μmである。
【0033】
さらに、開口部を熱融着するために用いられるシーラントフィルムには、一般の包装袋に用いられている熱可塑性樹脂が好ましく用いられ、例えば、LLDPEフィルムや無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムが好ましく用いられ、好ましい厚さは20〜50μmである。
【0034】
本発明にかかる包装材は、上記押出樹脂層とシーラントフィルムとの間に、さらに他の層を内側に配置してもかまわない。例えば、アルミニウム箔を介在させることにより、遮光性とさらなるバリヤー性を付与することができる。この場合、アルミニウム箔の厚さは5〜20μmが好ましく、押出樹脂層としてはEMAAが好ましく用いられる。また、アルミニウム箔とシーラントフィルムとの接着には、上記押出樹脂層と同様の樹脂を用いて押出ラミネートするか、或いは、接着剤を用いてドライラミネートすればよい。
【0035】
次に本発明にかかる包装材の製造方法について説明する。
【0036】
(1)基材フィルム/押出樹脂層/シーラントフィルム
▲1▼基材フィルムの内側となる面に意匠印刷を行い、同時にノッチ部の位置合わせマークを印刷する。
▲2▼基材フィルムに必要なノッチ及び/または切断部を形成する。
▲3▼別途シーラントフィルムに必要なノッチ及び/または切断部を形成する。
▲4▼基材フィルムとシーラントフィルムを熱可塑性樹脂により押出ラミネートし、押出樹脂層を形成する。
【0037】
(2)基材フィルム/押出樹脂層A/アルミニウム箔/押出樹脂層B/シーラントフィルム
▲1▼〜▲3▼上記(1)の構成の▲1▼〜▲3▼と同じ。
▲4▼’上記▲3▼で得られたシーラントフィルムとアルミニウム箔とを熱可塑性樹脂で押出ラミネートし、押出樹脂層Bを形成する。
▲5▼基材フィルムと上記▲4▼’で得られた積層体とを熱可塑性樹脂で押出ラミネートし、押出樹脂層Aを形成する。
【0038】
尚、当該構成において、押出樹脂層Aが本発明に必須の押出樹脂層であり、押出樹脂層Bは押出樹脂層Aに用いられる樹脂素材から選択される。本構成では、いずれもEMAAが好ましく用いられる。
【0039】
(3)基材フィルム/押出樹脂層/アルミニウム箔/ドライ接着層/シーラントフィルム
▲1▼〜▲3▼上記(1)の構成▲1▼〜▲3▼と同じ。
▲4▼”上記▲3▼で得られたシーラントフィルムとアルミニウム箔とをドライラミネートする。
▲5▼基材フィルムと上記▲4▼”で得られた積層体とを熱可塑性樹脂で押出ラミネートし、押出樹脂層を形成する。
【0040】
各製造方法において、基材フィルムと、シーラントフィルム或いはシーラントフィルムとアルミニウム箔との積層体とを押出ラミネートする際には、基材フィルム及びシーラントフィルムに印刷した位置合わせマークをセンサーにて読み取り、位置合わせを行う。
【0041】
上記包装材より包装袋を形成する工程は包装作業の形態にもよるが、例えば、該包装材を所定の寸法に切断し、シーラントフィルムを内側にして折り曲げ、少なくとも一方を残して開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止し、開口部を備えた三方包装袋或いはピロー包装袋とし、該開口部より包装袋内に物品を収納し、残る開口部を熱融着して封止し、包装体とする。或いは、上記包装材を長尺に形成し、シーラントフィルムを内側にして折り曲げながら物品を収納し、所定の領域を熱融着すると同時に切断分離して個々の包装体とする。即ち、後者においては物品の包装と同時に本発明の包装袋が形成される。
【0042】
よって、本発明の易開封包装袋は、物品包装前の開口部を有する状態、及び、物品包装後の開口部を全て熱融着させて密封した包装体の状態のいずれもを含むものとする。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の易開封包装袋は、基材フィルムに接して押出樹脂層を有し、折り曲げ部にノッチが形成されていることから、包装袋本来の強度やバリヤー性が維持された上で、手指にて容易に開封することができる。特に、切断部を他方の端部まで形成した形態においては、ノッチに続く切れ目が直線状にそろって形成される。よって、本発明によれば、液状成分や揮発成分を含む物品であっても、良好に包装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開封包装袋の実施形態を示す図である。
【図2】本発明の易開封包装袋の実施形態のノッチ近傍の断面拡大模式図である。
【図3】本発明の易開封包装袋の実施形態のノッチ近傍の断面拡大模式図である。
【図4】本発明の易開封包装袋の実施形態のノッチ近傍の断面拡大模式図である。
【符号の説明】
1a 前面
1b 背面
2a〜2d 熱融着部
3a、3b 折り曲げ部
4 ノッチ部
4a、4b ノッチ
5 ノッチ部の延長線
6 非熱融着部端部
11 基材フィルム
12 押出樹脂層
13 シーラントフィルム
14、15a、15b 切断部
Claims (5)
- 少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルムに設け、上記シーラントフィルムの、上記ノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った破線状切断部が、上記シーラントフィルム及び基材フィルムとに互い違いに形成されていることを特徴とする易開封包装袋。 - 少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルム及びシーラントフィルムの両方に設け、上記基材フィルムのノッチが上記シーラントフィルムのノッチよりも長く、該シーラントフィルムに、基材フィルムのノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った切断部が形成されていることを特徴とする易開封包装袋。 - 少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルム及びシーラントフィルムの両方に設け、上記基材フィルムのノッチが上記シーラントフィルムのノッチよりも長く、シーラントフィルムの、上記基材のノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った破線状切断部が、シーラントフィルムと基材フィルムとに互い違いに形成されていることを特徴とする易開封包装袋。 - 少なくとも基材フィルムとシーラントフィルムとの間に、少なくとも基材フィルムに接して押出ラミネートしてなる押出樹脂層を有する包装材からなり、少なくとも1辺の折り曲げ部を設けて袋状とし、開口部をシーラントフィルム同士の熱融着により封止してなる包装袋であって、
上記折り曲げ部に直交する方向に、該折り曲げ部を跨ぐノッチを基材フィルム及びシーラントフィルムの両方に設け、上記シーラントフィルムのノッチが上記基材フィルムのノッチよりも長く、基材フィルムの、上記シーラントフィルムのノッチの端部相当部位より始まり、該ノッチの延長方向に沿った破線状切断部が、基材フィルムとシーラントフィルムとに互い違いに形成されていることを特徴とする易開封包装袋。 - 上記切断部が、包装袋の非熱融着部の上記折り曲げ部に相対する端辺に達するまで形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の易開封包装袋。
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