JP4243056B2

JP4243056B2 - 運動方向反転の際に枚葉紙状の材料の位置を適合させるための装置

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Publication number: JP4243056B2
Application number: JP2001364927A
Authority: JP
Inventors: ヘンアンドレアス
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 2000-11-29
Filing date: 2001-11-29
Publication date: 2009-03-25
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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば多色刷り輪転印刷機の複数の印刷装置の間で枚葉紙状の材料を反転させる場合のような運動方向反転の際に枚葉紙状の材料の位置を適合させるための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第４１１３４７８号明細書には、枚葉紙輪転印刷機における胴のための電気的な枚葉紙制御装置が記載されている。ＣＣＤアレイから成る検出エレメントと光源とにより、枚葉紙前縁部とその正確な位置とが、レジスタを備えた枚葉紙引き渡し装置のために検出される。このような装置により、印刷パラメータの変化により生じる恐れのあるエラーを有利には修正するために、湾曲された枚葉紙前縁部が検出される。このような紙位置制御により、印刷機の各印刷装置のグリッパシステムにおいて枚葉紙前縁部を、一方の胴から他方の胴へと枚葉紙を引き渡す際にグリッパシステムで生じる印刷枚葉紙位置の変更を検知するために、検出することができる。算出された測定値は、胴から評価装置に供給され、胴の静止状態で問い合わせのためにデータメモリに準備される。
【０００３】
ドイツ連邦共和国実用新案８５０３５７７第号明細書には、モータによって回転可能な調節ねじによる枚葉紙前縁の当接部のためのレジスタレールが記載されている。モータによって回転可能な調節ねじによって、レジスタレールは幾分湾曲され、これにより枚葉紙の加速時に、胴周面への当接を改善するために枚葉紙が幾分湾曲される。
【０００４】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第４４０６７４０号明細書により、輪転印刷機におけるレジスタ修正のための装置が公知である。この公知の装置では、枚葉紙保持装置が、枚葉紙の搬送方向で見て前方の枚用紙縁部領域を把持し、この場合、枚葉紙位置のための電気的な測定部材が設けられている。枚葉紙保持装置は摺動可能に配置されていて、測定エレメントによりモータにより制御される作動部材に接続されている。このような手段によれば、枚葉紙保持装置は、搬送方向および枚葉紙の搬送方向に対して横方向に可動であるようにガイドされている。枚葉紙位置を検出する測定部材の目標位置・実際位置比較による信号が、接触面における枚葉紙の位置に影響を与える所属の作動部材を制御する。
【０００５】
反転させたい枚葉紙状の材料の反転レジスタが、枚葉紙前縁部の位置によって常に規定されることが公知である。枚葉紙後縁部は、製造時に生じる印刷材料の裁断誤差に基づき参照縁部として使用することはできない。良好な、即ち許容製造誤差を含む反転レジスタのための条件は、引き渡しレジスタが許容誤差を含んでいることである。このことは、枚葉紙状の材料の個々の枚葉紙状の材料の前縁部を、例えば貯え胴または印刷材料を最後に前縁部で案内する機械構成部分のグリッパシステムにおいて、この枚葉紙状の材料の後縁部が引き取られる前に、引き渡しレジスタ許容誤差範囲内で位置決めすることを意味している。このために、枚葉紙は種々の方法で、枚葉紙案内胴の周面に後縁部で張設される。このために例えばサクションシステムが使用される。このサクションシステムは、各枚葉紙案内胴の周方向で相対運動することができ、枚葉紙状の材料に引張力を加える。これによりその都度把持される枚葉紙状の材料は完全に平らにされ、即ち張設されてから、印刷材料は、印刷材料後縁部を位置固定するグリッパシステムに引き渡される。
【０００６】
枚葉紙から枚葉紙へと常に同様に生じる張設エラーもしくは反転レジスタ、即ち、例えば枚葉紙から枚葉紙へと常に不規則に生じる張設エラーのような目標位置からのランダムなずれを考慮して、反転レジスタの状態、即ち各枚葉紙が目標位置からシステムによりどの程度ずれているかは、枚葉紙案内胴の周面における枚葉紙状の材料の張設の品質にかかっている。このような印刷品質基準は常に同じ形式で、張設部材の相対位置、例えば、周方向で周面上で摺動可能な張設部材の、位置固定した枚葉紙状の材料の後縁部を固定するグリッパシステムに対する相対位置によって規定される。この場合、反転レジスタは正確性によって規定される。即ち、反転レジスタは、再試行精度によって規定される。しかし両過程は、特に張設過程は、印刷速度が比較的高く、所定の印刷材料の場合に所望の精度で行われ得ない。従って、このようなことを、輪転印刷機の印刷装置間で枚葉紙状の材料を反転する際には考慮しなければならない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上述した先行技術と技術的問題を考慮して、本発明の課題は、反転された枚葉紙状の材料を、反転過程中に既に、最良に配置することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この課題は、本発明によれば請求項１および７の特徴により解決される。
【０００９】
【発明の効果】
本発明の手段により得られる利点は、とりわけ、速度とは無関係に測定するために機械角度で時間的なずれを算出することにより、枚葉紙前縁とグリッパシステムとの間の相対運動の開始が、枚葉紙後縁部における運動法則により予想される相対運動に対して算出されることにある。これにより、枚葉紙状の材料をガイドする、例えば貯え胴として構成された後続の第１の枚葉紙案内胴の上面における、必要な反転レジスタ修正のための基準が得られる。機械角度における時間的なずれの算出により、輪転印刷機の印刷速度とは無関係な算出が可能である。複数の印刷機を有する枚葉紙処理する多色刷り輪転印刷機の次の印刷機への経路において、このように算出された位置修正が、枚葉紙案内構成部分においてアクチュエータにより相応に調節される。このことは、例えば貯え胴の周面で枚葉紙の位置の修正が行えることを意味している。
【００１０】
本発明の根底を成す思想に基づく有利な構成では、第１の枚葉紙案内胴の周面に設けられたセンサエレメントにより、アクチュエータにより操作されるグリッパシステムの運動の開始と、枚葉紙状材料の、センサエレメントをカバーする縁部の運動の開始との間の時間的なずれを検出する。この時間的なずれの算出により、貯え胴として構成された、枚葉紙状の材料をガイドする第１の胴の後方に配置された胴の周面に設けられたアクチュエータ操作されるグリッパシステムの、制御ユニットを介して行われる位置修正として位置修正を行うことができる。
【００１１】
輪転印刷機の印刷速度とは無関係に時間的なずれを検出するために、時間的なずれを機械角度において測定する。機械角度における測定は特に簡単かつ、正確に行うことができる。
【００１２】
運動開始の時間的なずれの測定は、縁部センサとして形成されたセンサエレメントによって行うことができる。第１の枚葉紙案内胴の周面に配置されたセンサエレメントを縁部センサとして形成する以外に、これをＣＣＤアレイセンサとして形成することもできる。
【００１３】
透過光を検出するセンサを使用することも同様に可能である。このようなセンサにより、枚葉紙状の材料が第１の枚葉紙案内胴における所定の位置に存在しているか存在していなかを検知することができる。
【００１４】
枚葉紙状の材料の位置修正を、その前面から、後続の印刷すべき新たな前面となる裏面への反転過程中に算出するために、アクチュエータにより操作されるグリッパシステムの運動法則に基づき、反転された枚葉紙状の材料の後縁部が把持されている、貯え胴として構成された後続の枚葉紙案内胴において計算を行う。制御ユニットに設定された時間的なずれが超過された際には、枚葉紙状の材料の後縁部が、第１の枚葉紙案内胴に後続の、反転装置においては貯え胴として働く枚葉紙案内胴に設けられた、アクチュエータ操作されるグリッパシステムによって把持されていないことが推量される。枚葉紙前縁部及び枚葉紙後縁部の運動開始の時間的なずれを、本発明により提案されたように規定することにより、枚葉紙状の材料が、枚葉紙案内胴の周面に存在しているかいないかが推量できる。このようなエラー枚用紙検出のための基準は、既に公知のエラー枚用紙基準に付加的に加えることができ、これと組み合わせて誤差見込みは減じられる。またはエラー枚用紙制御のための唯１つのセンサシステムとして使用することができる。
【００１５】
上記課題は請求項７の特徴によっても解決される。本発明により提案された方法手段により、位置修正は高い精度と信頼性をもって行われる。何故ならば、反転させたい枚葉紙状の材料の張設に対して、センサエレメントと、枚葉紙状の材料の新たな枚葉紙前縁部、即ち以前の枚葉紙後縁部を把持する、アクチュエータ操作されるグリッパシステムとによって、反転中に既に直接に影響を与えることができるからである。枚葉紙縁部の位置を検出するセンサシステムを、第１の枚葉紙案内胴に配置し、アクチュエータ操作されるグリッパシステムを、後続の枚葉紙状材料を案内する胴に設けることにより、新たな枚葉紙前縁を収容するエレメントが、枚用紙状の材料の位置を修正するために、貯え胴として働く枚葉紙案内胴の周面に引き出される。次の印刷機への経路で、このように算出された位置修正は、枚葉紙案内構成部分の１つにおいて、アクチュエータ操作されるグリッパシステムを動かすアクチュエータによって相応に調節される。
【００１６】
本発明の根底を成す思想による有利な構成では、アクチュエータ操作可能なグリッパシステムのアクチュエータが直線駆動装置として形成されている。アクチュエータ部材を直線駆動装置として形成する他に、アクチュエータをピエゾアクチュエータとして形成することもできる。さらに、貯え胴として働く後続の枚葉紙案内胴に設けられたグリッパシステムの操作可能なアクチュエータが磁気ベアリングとして形成されていてもよい。第１の枚葉紙案内胴に設けられたセンサエレメントと、この胴に後続する、反転胴として働く枚葉紙案内胴の、アクチュエータ操作される保持装置とが、制御ユニットを介してデータラインおよび制御ラインを介して互いに接続されていて、制御ユニットが制御装置と特性線マップとを有していて、制御ユニットに、処理したい枚葉紙状の材料のパラメータがメモリされている。このようなパラメータは、例えば、重量、紙判、裁断縁部品質、これらの基準値の誤差などであってよい。
【００１７】
上述した特徴を有した装置は、有利には、枚葉紙状の材料を処理する輪転印刷機の反転装置で使用することができる。このような反転装置は有利には多色刷り輪転印刷機で使用され、多色刷り輪転機のほぼ中央に配置されている。例えば、精密加工ユニットを備えた４つの印刷装置の場合は、２つの印刷装置の後方に、精密加工ユニットを備えた６つの印刷装置の場合は、３つの印刷装置の後方に配置されている。しかしながら、反転ユニットが第２の印刷装置の後方に既に配置されているというような変化実施例も考えられる。有利には、多色刷り輪転印刷機では、枚葉紙状の材料のための反転装置が使用される。
【００１８】
【発明の実施の形態】
次に図面につき本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【００１９】
図１により、輪転印刷機の印刷装置の胴の配置構成が詳しく示されている。この輪転印刷機によれば、枚葉紙状の材料を表面から裏面へと裏返すことができる。例えば貯蔵胴として働く第１の枚葉紙案内胴１の周面３には、枚葉紙状の材料７が収容されている。保持装置５によって周面３に保持された枚葉紙状の材料７の上面８が外方に向いていて、枚葉紙状の材料７の下面９は、第１の枚葉紙案内胴１の周面３に接触している。図１に符号１１で示された枚葉紙状の材料の縁部は、枚葉紙状の材料７のこのような搬送状態では前縁部であって、符号１０では枚葉紙状の材料の後縁部が示されている。第１の枚葉紙案内胴１は回転軸線２を中心として、矢印で示した回転方向のように反時計回りに回転する。前縁部１１で周面３に保持された枚葉紙状の材料７は、回転軸２を中心として回転方向４で胴１が回転することにより、引き渡し中心１２を通過し搬送され、第１の枚葉紙案内胴１の周面の下半部に示された位置に到る。枚葉紙状の材料７の前縁部１１はさらに保持装置５によって把持され、この場合、枚葉紙状の材料７の前縁部の位置が、周面に対して相対的にセンサエレメント６によって検出される。センサエレメント６は、信号ライン３４を介して、制御ユニット３５（ここでは概略的にのみ示す）の入力側３５．１に接続されている。
【００２０】
図１に示した状態では、第１の枚葉紙案内胴の回転軸線２を通り、かつこの第１の枚葉紙案内胴に後置された、反転胴として働く枚葉紙案内胴１３の回転軸線１８とによって形成されている引き渡し中心１２上で、枚葉紙状の材料７の枚葉紙後縁部１０が、後置された枚葉紙案内胴１３の周面１４に収容された保持装置１６に引き渡される。この保持装置１６は例えば回転可能なサッカとして形成することができる。第１の枚葉紙案内胴１の周面３と、後置された枚葉紙案内胴１３の周面１４との間の引き渡し中心１２の領域では、サクション部材として形成された保持装置１６が枚葉紙状の材料の後縁部１０を引き取る。この状態では、枚葉紙状の材料７が、第１の枚葉紙案内胴１の周面３に、保持装置５によって前縁部１１で位置固定されていて、枚葉紙状の材料７の後縁部１０は既に、後続の枚葉紙案内胴１３の保持装置１６によって保持されている。図１に示したようにサクション部材として形成された保持装置１６には、ニッパ状グリッパの形状の旋回可能な保持部材１５が配属されている。この保持部材１５は枚葉紙状の材料７の後縁部１０を引き取るが、この後縁部１０は今や、枚葉紙状の材料の反転された枚葉紙状の材料３２の前縁部となっている。枚葉紙状の材料は、第１の枚葉紙案内胴１の保持装置５から解放される。センサエレメント６を覆う枚葉紙状の材料７の縁部の解放運動は、制御ユニット３５．１のデータライン３４により入力側で伝えられる。
【００２１】
反転胴として働く後続の枚葉紙案内胴１３が回転軸線１８を中心として時計回り２６で回転している間に、ニッパ状グリッパとして形成された保持装置１５は旋回軸線２１を中心として約１８０°回転し、これにより枚葉紙状の材料の後縁部２４（以前の前縁部１１）が、貯え胴として働く後続の枚葉紙案内胴１３の周面１４に関して旋回運動２７を行う。枚葉紙状の材料７は、矢印２５の方向で搬送方向の反転を行い、枚葉紙状の材料７の下面９が、貯え胴として働く枚葉紙案内胴１３の周面１４に面しており、上面８が外方を向いている。反転胴として働く後続の胴１３が回転軸線１８を中心として時計回り２６で回転している間に、枚葉紙前縁部２３の位置修正が行われる。位置修正は、枚葉紙状の材料７の前縁部２３を把持するグリッパシステム、即ちニッパ状グリッパ１５が、アクチュエータ１９によって、後続の枚葉紙案内胴１３の周面１４に関して運動方向２０で運動されることにより行われる。ニッパ状グリッパ１５の位置を周面１４に関して制御するアクチュエータ１９の起動制御は、制御ユニット３５の出力側３５．２を介して制御ライン３３によって行われる。この制御ユニット３５は図１では概略的にしか示されていない。
【００２２】
反転胴として働く後続の枚葉紙案内胴１３の回転軸線１８と、第３の枚葉紙案内胴２９の回転軸線３０とを通る引き渡し中心２８で、枚葉紙状の材料７が第３の枚葉紙案内胴２９の周面３１に引き渡される。引き渡し中心２８で行われる周面１４から周面３１への引き渡しの際には、枚葉紙状の材料のこれまでの上面８は、第３の枚葉紙案内胴の周面３１に面し、これまでの下面９は外方を向く。これにより今や裏返された状態３２で枚葉紙状の材料７の下面９に印刷することができる。
【００２３】
例えば縁部センサ部材として、またはＣＣＤアレイとして、または透過光センサとして形成することができるセンサエレメント６は、データライン３４を介して制御ユニット３５の入力側３５．１に接続されている。制御ユニット３５自体は、データライン３３を介してアクチュエータ１９に信号を与える。このアクチュエータ１９は、周方向２０で行われる、枚葉紙縁部２３を把持するニッパ状グリッパ１５の位置修正を作動させる。枚葉紙状の材料７の位置修正は、有利には機械角度で測定される時間的なずれの測定により、縁部センサ部材６の出力側で、例えば枚葉紙状の材料７の枚葉紙前縁部１１と、ニッパ状グリッパ１５によって把持される後縁部１０（新たな前縁部２３）の見込まれた相対運動との間の相対運動として行われる。制御ユニット３５によって算出された時間的なずれ、即ち、枚葉紙状の材料の、周面３もしくは１４に良好に接触していない枚葉紙状の材料は、反転胴として働く枚葉紙案内胴１３の周面１４で運動方向２０でアクチュエータ操作されたグリッパエレメント１５の移動による位置修正により相殺される。時間的なずれの大きさは、反転胴として働く後続の枚葉紙案内胴１３の周面１４に関して、アクチュエータ１９により行われる保持部材１５の移動２０の大きさである。
【００２４】
第１の枚葉紙案内胴１の周面３に収容されたセンサエレメント６（どのセンサエレメントの形式であっても同様である）によって、反転中の反転レジスタの調整を行うことができる。時間的なずれの測定、新たな枚葉紙前縁部２３を把持するニッパ状グリッパとして形成された保持システム１５の運動法則を考慮して、枚葉紙前縁部もしくは枚葉紙後縁部の相対運動の開始の測定から、アクチュエータ操作されるグリッパシステム１５の位置修正が算出される。反転胴として働く後続の枚葉紙案内胴１３の周面１４に関する、アクチュエータ操作される保持システム１５の周面位置の修正は、次の印刷装置への経路で、制御ユニット３５の出力３５．２に近傍でアクチュエータ１９を起動制御することにより行われる。
【００２５】
枚葉紙状の材料によって覆われているセンサエレメント６の信号は、反転レジスタの調節のために使用されるだけではなく、エラー枚用紙を検出するためにも適している。エラー枚用紙とは、後縁部１０（ニッパ状グリッパ１５においては新たな枚葉紙前縁部２３）が把持されず、ひいては印刷機によってさらに搬送できない枚葉紙状の材料７のことである。
【００２６】
所定の機械角度以上であってセンサエレメント６によって枚葉紙状の材料７または前縁部１１が検出されなければ、後続の枚葉紙案内胴１３、即ち反転胴における、ニッパ状グリッパ１５として形成されたグリッパシステムは、枚葉紙状の材料７を把持することはできない。これによりさらに、エラー枚用紙の検出が推量される。このようなエラー枚用紙の検出はそれ自体でも、または、搬送経路に沿った枚葉紙状の材料の存在または不在を検出するための別のシステムと組み合わせても利用することができる。
【００２７】
図２には、センサエレメントによって検出された信号に応じてアクチュエータを起動制御する制御装置が概略的に示されている。
【００２８】
センサエレメント６からはその信号が制御ユニット３５の入力側３５．１に与えられる。センサエレメント６からはその信号がデータ転送ライン３４を介して制御ユニット３５の入力側３５．１に達している。制御ユニット３５の出口側、即ち出力ポート３５．２では、起動制御ライン３３を介して保持装置１５のアクチュエータ１９へと起動制御信号の伝達が行われる。起動制御信号により、二重矢印２０に相当する周方向での保持装置１５の運動が、後続の枚葉紙案内胴１３の周面１４に対して相対的に行われる。
【００２９】
制御ユニット３５は概略的に示したように、入力値４１もしくは４２に、相応の印刷注文のために、紙判のコードもしくは予め調節されるデータが入力されるように形成されている。このような印刷注文には、枚葉紙状の材料が一方の面から、同様に印刷したい裏面へと裏返される裏返し作業が含まれている。使用される印刷材料のデータは、制御ユニット３５において特性線マップ３７に与えられる。即ち制御ユニット３５では特性線マップ３７には、印刷したい枚葉紙状の材料の紙判のためのデータが存在する（３７．１）。さらに特性線マップ３７（メモリ３７．２）には、枚葉紙状の材料の重量が記録されている。この重量は撓み剛性を規定するために必要である。さらに、符号３７．３もしくは３７．４で示したメモリ個所には、枚葉紙状の材料の前縁部位置もしくは後縁部位置のための情報が存在している。メモリ３９には、予調節の範囲内で、またはジョブチケットの入力に関するデータの範囲内で、反転装置に配属された制御ユニット３５にメモリされている。制御ユニット３５はさらに戻し段３８を有している。この戻し段により、システムのゼロ設定が行われる。さらにフィルタのさらなる処理の前に入力信号および出力信号がフィルタ段３６に与えられる。貯え胴として働く第１の枚葉紙案内胴１の周面３における枚葉紙状の材料の検出された実際値に対する必要な目標値と、枚葉紙状の材料の実際の位置との比較は、図２に示した２段階式に形成された比較段４０で行われる。起動制御ライン３３を介して起動制御可能なアクチュエータ１９は、直線駆動装置としてのピエゾアクチュエータまたは磁気ベアリングとして形成することができる。アクチュエータによって、反転胴として働く後続の胴１３の周面１４の周方向でニッパ状グリッパ１５がずらされる。制御ユニット３５の入力側３５．１を負荷するセンサエレメント６は、縁部センサ、ＣＣＤアレイ、または透過光センサとして形成され得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】枚葉紙状の材料を反転させるための胴であって、胴周面にそれぞれ１つのセンサエレメントと、アクチュエータ操作可能な保持装置とが設けられている胴を示す図である。
【図２】センサエレメントによって検出された信号に応じてアクチュエータを起動制御する制御ユニットを概略的に示した図である。
【符号の説明】
１第１の枚用紙案内胴、２回転軸線、３周面、４回転方向、５保持装置、６センサ装置、７枚葉紙状の材料、８上面、９下面、１０後縁部、１１前縁部、１２引き渡し中心、１３後続の枚用紙案内胴、１４周面、１５ニッパ状グリッパ、１６保持エレメント、１７支承部、１８回転軸線、１９アクチュエータ、２０運動方向、２１旋回軸線、２２反転された枚葉紙状の材料、２３前縁部、２４後縁部、２５搬送方向、２６回転方向、２７旋回開放運動、２８引き渡し中心、２９第３の枚用紙案内胴、３０回転軸線、３１周面、３２裏返された枚葉紙状の材料、３３制御ライン、３４データライン、３５制御ユニット、３６フィル多段、３７特性線マップ、３７．１紙判、３７．２位置、重量、３７．３前縁部、３７．４後縁部、３８戻り部、３９貯え部、４０比較段、４１基準値、４２予調節データ

Claims

枚葉紙案内胴（１，１３）の周面（３，１４）のような搬送部材上の枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための方法であって、枚葉紙状の材料（７）が、第１の枚葉紙案内胴（１）の周面（３）から、後続の第２の枚葉紙案内胴（１３）の周面（１４）へと移行する形式のものにおいて、
第１の枚葉紙案内胴（１）に収容されたセンサエレメント（６）によって、枚葉紙前縁部（１１）の実際位置を検出し、
センサエレメント（６）により、枚葉紙状の材料（７）の、センサエレメント（６）をカバーする縁部（１１，２４）の解放運動の開始を検出して、解放運動の開始を制御ユニット（３５）に伝え、制御ユニット（３５）によって、第２の枚葉紙案内胴（１３）においてアクチュエータ（１９）により操作されるグリッパシステム（１５）の運動の開始時点と、枚葉紙状材料（７）の、センサエレメント（６）をカバーする縁部（１１，２４）の解放運動の開始時点との間の時間的なずれを求め、
制御ユニット（３５）によって、枚葉紙状の材料（７）の目標位置と実際位置とを比較し、目標位置からずれている場合には、枚葉紙状の材料（７）を後続の第２の枚葉紙案内胴（１３）に枚葉紙状の材料（７）の後縁部（１０，２３）で位置固定するグリッパシステム（１５）を、アクチュエータ（１９）によって、前記時間的なずれに応じて運動させることによって、枚葉紙状の材料（７）の位置のずれの修正を行うことを特徴とする、枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための方法。
時間的なずれを機械角度において測定する、請求項１記載の方法。
運動の開始の時間的なずれを、縁部センサ（６）として形成されたセンサエレメントにより測定する、請求項１記載の方法。
運動開始の時間的なずれを、ＣＣＤアレイ（６）として形成されたセンサエレメントによって算出する、請求項１記載の方法。
枚葉紙状の材料（７）の位置修正を、アクチュエータにより操作されるグリッパシステム（１５）の運動法則に基づき、枚葉紙状の材料（７）の後縁部（１０，２３）が把持されている、後続の枚葉紙案内胴（１３）において行う、請求項１記載の方法。
制御ユニット（３５）で設定された時間的なずれを超過する場合に、枚葉紙状の材料（７）の後縁部（１０，２３）がアクチュエータ操作されるグリッパシステム（１５）によって把持されていないことを推量する、請求項１記載の方法。
反転装置（１，１３；１５，１６）において枚葉紙状の材料（７）の運動方向を反転する際に枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための装置であって、貯え胴として働く第１の枚葉紙案内胴（１）の保持装置（５）に、枚葉紙状の材料（７）の前縁部（１１）を検出するためのセンサエレメント（６）が配属されており、センサエレメント（６）から送られる枚葉紙状の材料（７）の位置の実際値と目標値との比較を行う制御ユニット（３５）が設けられている形式のものにおいて、
反転胴として働く第２の枚葉紙案内胴（１３）における枚葉紙状の材料（７）の後縁部（１０，２３）のための保持装置（１５）に、該保持装置（１５）の位置を修正するために、制御ユニット（３５）によって操作可能なアクチュエータ（１９）が配属されていることを特徴とする、反転装置（１，１３；１５，１６）において枚葉紙状の材料（７）の運動方向を反転する際に枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための装置。
操作可能なアクチュエータ（１９）が直線駆動装置として形成されている、請求項７記載の装置。
操作可能なアクチュエータ（１９）がピエゾアクチュエータとして形成されている、請求項７記載の装置。
操作可能なアクチュエータ（１９）が磁気ベアリングとして形成されている、請求項７記載の装置。
センサエレメント（６）と、反転胴として働く枚葉紙案内胴（１３）の保持装置（１５）とが、制御ユニット（３５）を介してデータラインおよび制御ライン（３３，３４）を介して互いに接続されていて、制御ユニット（３５）が制御装置と特性線マップ（３７）とを有していて、制御ユニット（３５）に、処理したい枚葉紙状の材料（７）のパラメータが記録されている、請求項７記載の装置。
運動方向反転の際に枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための装置を備えた枚葉紙処理機における枚葉紙状の材料のための反転装置であって、貯え胴として働く第１の枚葉紙案内胴（１）の保持装置（５）に、枚葉紙状の材料（７）の前方の縁部（１１）のためのセンサエレメント（６）が配属されており、センサエレメント（６）から送られる枚葉紙状の材料（７）の位置の実際値と目標値との比較を行う制御ユニット（３５）が設けられている形式のものにおいて、
反転胴として働く第２の枚葉紙案内胴（１３）に設けられた枚葉紙状の材料（７）の後続の縁部（１０，２３）のための保持装置（１５）に、該保持装置（１５）の位置修正を行うための、制御ユニット（３５）によって操作可能なアクチュエータ（１９）が配属されていることを特徴とする、枚葉紙処理機における枚葉紙状の材料のための反転装置。
反転装置（１，１３；１４，１６）における枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための装置を備えた印刷装置であって、貯え胴として働く第１の枚葉紙案内胴（１）の保持装置（５）に、枚葉紙状の材料（７）の前方の縁部（１１）のためのセンサエレメント（６）が配属されており、センサエレメント（６）から送られる枚葉紙状の材料（７）の位置の実際値と目標値との比較を行う制御ユニット（３５）が設けられている形式のものにおいて、
反転胴として働く第２の枚葉紙案内胴（１３）に設けられた枚葉紙状の材料（７）の後続の縁部（１０，２３）のための保持装置（１５）に、該保持装置（１５）の位置修正を行うための、制御ユニット（３５）によって操作可能なアクチュエータ（１９）が配属されていることを特徴とする、反転装置（１，１３；１４，１６）における枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための装置を備えた印刷装置。
反転装置（１，１３；１４，１６）における枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための装置を備えた、枚葉紙状の材料（７）を処理するための多色刷り輪転印刷機であって、貯え胴として働く第１の枚葉紙案内胴（１）の保持装置（５）に、枚葉紙状の材料（７）の前方の縁部（１１）のためのセンサエレメント（６）が配属されており、センサエレメント（６）から送られる枚葉紙状の材料（７）の位置の実際値と目標値との比較を行う制御ユニット（３５）が設けられている形式のものにおいて、
反転胴として働く第２の枚葉紙案内胴（１３）に設けられた枚葉紙状の材料（７）の後続の縁部（１０，２３）のための保持装置（１５）に、該保持装置（１５）の位置修正を行うための、制御ユニット（３５）によって操作可能なアクチュエータ（１９）が配属されていることを特徴とする、反転装置（１，１３；１４，１６）における枚葉紙状の材料（７）の位置を修正するための装置を備えた、枚葉紙状の材料（７）を処理するための多色刷り輪転印刷機。