JP4241814B2 - 画像補正装置及び方法並びに電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、対象画像に補正処理を施して補正画像を生成する画像補正装置及び画像補正方法に関する。また、本発明は、そのような画像補正装置を備えた、撮像装置等の電子機器に関する。
手ぶれ補正技術は、撮影時における手ぶれを軽減する技術であり、デジタルスチルカメラ等の撮像装置における差別化技術として重要視されている。手ぶれ補正技術は、補正対象が静止画像であるか動画像であるかに関わらず、手ぶれを検出する要素技術と、その検出結果に基づいて画像を補正する要素技術と、に分けて考えることができる。
手ぶれを検出する方法には、角速度センサや加速度センサ等のセンサを用いる方法と、画像を解析して手ぶれを検出する電子式の方法とがある。画像の補正には、光学系の駆動により補正を行う光学式手ぶれ補正と、画像処理により補正を行う電子式手ぶれ補正とがある。
静止画像に対する手ぶれ補正方法としては、センサで手ぶれを検出しその検出結果に基づいて光学式手ぶれ補正を行う方法と、センサで手ぶれを検出しその検出結果に基づいて電子式手ぶれ補正を行う方法と、画像を解析して手ぶれを検出しその検出結果に基づいて電子式手ぶれ補正を行う方法と、がある。
これらの内、センサで手ぶれを検出しその検出結果に基づいて電子式手ぶれ補正を行う方法について説明する。この方法では、撮影中の手ぶれをセンサで検出して手ぶれ情報を作成しておき、撮影後にその手ぶれ情報に基づいて撮影画像に含まれる画像のぶれを低減して補正画像を生成する。この方法に基づく手ぶれ補正は、画像復元式手ぶれ補正とも呼ばれる。画像復元式手ぶれ補正に関する技術として、既に様々な技術が提案されている(例えば、下記特許文献1〜3参照)。
画像復元式手ぶれ補正は、光学系に対する駆動機構が必要とならないため、光学式補正方法と比べて、コスト、サイズ及び消費電力の面でメリットがある一方、補正時間が多くかかるというデメリットがある。補正対象画像の画像サイズにもよるが、1枚の補正対象画像からぶれを低減した1枚の補正画像を得るために、例えば、数秒かかる。
図10を参照して、この種の画像復元式手ぶれ補正を採用した撮像装置における、補正画像の生成の流れを説明する。この撮像装置には、表示部と補正ボタンが備えられる。再生モードにおいて、ユーザは補正前の撮影画像(原画像)を表示画面で確認した後、必要であれば補正ボタンを押下する。この押下後、撮像装置は手ぶれ補正処理(画像復元処理)を実行開始し、手ぶれ補正処理が完了したら補正画像を表示画面に表示する。
上述したように補正画像を得るための補正時間はかなり長いのであるが、ユーザは、補正画像が表示されるまで待たなければならない。この問題は、ユーザに時間的負担を与え、撮像装置の操作性を悪くするものであるため、改善するための技術開発が急務である。
また、下記特許文献4には、撮影画像の縮小画像を手ぶれ補正して得られる画像を仮表示しておき、その仮表示中に実際の撮影画像に対して手ぶれ補正を行う技術が開示されている。この技術は、ユーザに補正処理時間を意識させないようにすることを目的としている。但し、この技術は、画像復元式手ぶれ補正とは全く異なる、いわゆる加算式手ぶれ補正技術に関するものであるゆえ、撮影直後に補正を行うことしか想定されていない。加算式手ぶれ補正では、シャッタ速度を早くして複数の分割露光画像を連続撮影し、この複数の分割露光画像を加算合成することにより1枚の静止画像を得る。
特開昭62−127976号公報 特開2004−88567号公報 特開2006−129236号公報 特開2006−186764号公報
上述の如く、画像復元式手ぶれ補正において、ユーザからの補正指示(補正ボタンの押下等)があってから補正画像を得るまでの時間を短縮することは重要である。また、手ぶれ補正処理の実行は電力の消費を伴うが、補正画像を得るまでの時間を短縮するために消費電力の増大を招きうる場合には、その抑制をも留意する必要がある。
そこで本発明は、補正指示を与えてから補正画像が得られるまでの時間の短縮に寄与する画像補正装置及び画像補正方法を提供することを目的とする。また本発明は、その時間を短縮するために必要となる消費電力増大の抑制に寄与することも目的とする。また本発明は、そのような画像補正装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る第1の画像補正装置は、外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、前記補正指示の付与に先立って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を行わせる事前補正制御を実行可能な補正制御手段と、を備え、前記補正制御手段は、前記ぶれ情報に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定することを特徴とする。
事前補正制御を実行可能とすることにより、補正指示を与えてから補正画像が得られるまでの時間が短縮される。また、ぶれ情報に基づいて、事前補正制御を行うか否かを決定するようにすることにより、事前補正の実行/不実行が適切に判断され、事前補正に由来する消費電力増大の抑制効果が得られる。
具体的には例えば、第1の画像補正装置において、前記ぶれ情報は、前記対象画像に含まれる画像のぶれの量を特定するぶれ量情報を含み、前記補正制御手段は、前記ぶれ量情報に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定する。
また例えば、第1の画像補正装置は、複数の入力画像の夫々を、順次、対象画像として取り扱い、前記補正制御手段は、前記ぶれ量情報にて特定される前記ぶれの量と所定の基準ぶれ量との比較に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定し、補正指示がなされた過去の対象画像についての前記ぶれの量に応じて、現在の対象画像に対する前記基準ぶれ量が設定される。
これにより、事前補正に由来する消費電力増大を更に抑制することが可能となる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る第2の画像補正装置は、外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、前記補正指示の付与に先立って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を行わせる事前補正制御を実行可能な補正制御手段と、を備え、当該画像補正装置は、複数の入力画像の夫々を、順次、対象画像として取り扱い、前記補正制御手段は、過去の対象画像に対する補正指示の有無の履歴に基づいて、現在の対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定することを特徴とする。
事前補正制御を実行可能とすることにより、補正指示を与えてから補正画像が得られるまでの時間が短縮される。また、上記履歴に基づいて、事前補正制御を行うか否かを決定するようにすることにより、事前補正の実行/不実行が適切に判断され、事前補正に由来する消費電力増大の抑制効果が得られる。
具体的には例えば、第2の画像補正装置において、前記履歴によって、過去の対象画像に対する補正指示の頻度が表され、前記補正制御手段は、前記頻度に基づいて、現在の対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定する。
また、上記目的を達成するために本発明に係る第3の画像補正装置は、外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、前記対象画像の表示手段への表示を制御するとともに、前記対象画像の表示時に前記補正指示が付与された際には生成された前記補正画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えた画像補正装置において、前記対象画像の表示時に、前記補正指示の付与に先立って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を行わせるための補正制御手段と、を備えたことを特徴とする。
これによっても、補正指示を与えてから補正画像が得られるまでの時間が短縮される。
また、上記目的を達成するために本発明に係る第4の画像補正装置は、外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、夫々が前記対象画像の候補となる複数の対象候補画像を記憶する第1記憶手段と、第2記憶手段と、 前記複数の対象候補画像を順位付けして、前記補正指示の有無に関わらず、順位付けの順番で各対象候補画像を前記対象画像と取り扱って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を実行させ、これによって得られた補正画像を前記第2記憶手段に記憶させる補正制御手段と、を備え、前記補正制御手段は、各対象候補画像についてのぶれ情報に基づいて、前記順位付けを行うことを特徴とする。
これにより、ぶれ情報に基づいて、補正指示が与えられそうな画像から優先的に補正することが可能となる。このため、補正指示を与えてから補正画像が得られるまでの時間の実質的な短縮が見込める。
そして具体的には例えば、第4の画像補正装置は、前記補正指示が与えられた際、その補正指示に従って生成されるべき補正画像が前記第2記憶手段に記憶されているかを検索し、記憶されている場合は、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正画像を表示手段に表示させる一方、記憶されていない場合は、前記補正指示後に得られる前記補正画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段を、更に備えている。
そして、上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、上記の何れかに記載の画像補正装置と、撮影によって前記対象画像を生成する撮像手段および前記補正画像を表示可能な表示手段の少なくとも一方と、を備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明に係る第1の画像補正方法は、外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する画像補正方法において、前記補正指示の付与に先立って前記ぶれ補正処理を行う事前補正を実行可能とし、前記ぶれ情報に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正を行うか否かを決定することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明に係る第2の画像補正方法は、外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する画像補正方法において、前記補正指示の付与に先立って前記ぶれ補正処理を行う事前補正を実行可能とし、複数の入力画像の夫々を、順次、対象画像として取り扱い、過去の対象画像に対する補正指示の有無の履歴に基づいて、現在の対象画像に対して前記事前補正を行うか否かを決定することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明に係る第3の画像補正方法は、外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成し、前記対象画像の表示手段への表示を制御するとともに、前記対象画像の表示時に前記補正指示が付与された際には生成された前記補正画像を前記表示手段に表示させる画像補正方法において、前記対象画像の表示時に、前記補正指示の付与に先立って前記ぶれ補正処理を実効可能とすることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明に係る第4の画像補正方法は、外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する画像補正方法において、夫々が前記対象画像の候補となる複数の対象候補画像を受け、前記複数の対象候補画像を順位付けして、前記補正指示の有無に関わらず、順位付けの順番で各対象候補画像を前記対象画像と取り扱って前記ぶれ補正処理を実行し、各対象候補画像についてのぶれ情報に基づいて、前記順位付けを行うことを特徴とする。
本発明によれば、補正指示を与えてから補正画像が得られるまでの時間の短縮に寄与する画像補正装置及び画像補正方法を提供することができる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。
後に第1〜第3実施例を説明するが、まず、各実施例に共通する事項又は各実施例にて参照される事項について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置1の全体ブロック図である。撮像装置1は、静止画像を撮影可能なデジタルスチルカメラ、又は、静止画像及び動画像を撮影可能なデジタルビデオカメラである。但し、撮像装置1は、静止画像に対する手ぶれ補正処理に関して特徴的な機能を有しているため、以下、本明細書において特に記述しない限り、静止画像に関する説明を行うものとする。
撮像装置1は、撮像部11と、AFE(Analog Front End)12と、主制御部13と、内部メモリ14と、表示部15と、記録媒体16と、操作部17と、手ぶれ検出部18と、手ぶれ補正処理部23と、を備えている。主制御部13は、表示部15の表示内容を制御する表示制御手段としての機能をも備え、表示に必要な制御を行う。
図2に撮像部11の内部構成図を示す。撮像部11は、ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31を含む複数枚のレンズを備えて構成される光学系35と、絞り32と、撮像素子33と、ドライバ34を有している。ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31は光軸方向に移動可能である。
モータ等から成るドライバ34は、主制御部13からの制御信号に基づいて、ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31の移動を制御し、光学系35のズーム倍率や焦点距離を制御する。また、ドライバ34は、主制御部13からの制御信号に基づいて絞り32の開度(開口部の大きさ)を制御する。
被写体からの入射光は、光学系35を構成する各レンズ及び絞り32を介して、撮像素子33に入射する。光学系35を構成する各レンズは、被写体の光学像を撮像素子33上に結像させる。
撮像素子33は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサからなる。撮像素子33は、光学系35及び絞り32を介して入射した光学像を光電変換し、該光電変換によって得られた電気信号をAFE12に出力する。より具体的には、撮像素子33は、マトリクス状に二次元配列された複数の画素(受光画素;不図示)を備え、各撮影において、各画素は露光時間に応じた電荷量の信号電荷を蓄える。蓄えた信号電荷の電荷量に比例した大きさを有する各画素からの電気信号は、タイミングジェネレータ(不図示)からの駆動パルスに従って、後段のAFE12に順次出力される。
AFE12は、撮像部11(撮像素子33)から出力されるアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE12は、このデジタル信号を、順次、主制御部13に出力する。
主制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、映像信号処理部としても機能する。主制御部13は、AFE12の出力信号に基づいて、撮像部11によって撮影された画像(以下、「撮影画像」ともいう)を表す映像信号を生成する。
主制御部13は、撮影画像中のフォーカス検出領域内のコントラスト量に応じたAF評価値を検出するAF評価値検出部21、及び、撮影画像の明るさに応じたAE評価値を検出するAE評価値検出部22を含む。主制御部13は、AF評価値に応じて図2のドライバ34を介してフォーカスレンズ31の位置を調節することにより、被写体の光学像を撮像素子33の撮像面に結像させる。また、主制御部13は、AE評価値に応じて図2のドライバ34を介して絞り32の開度を調節することにより、撮影画像の明るさを制御する。
図1の内部メモリ14は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等にて形成され、撮像装置1内で生成された各種データを一時的に記憶する。表示部15は、液晶ディスプレイパネル等から成る表示装置であり、主制御部13の制御の下、直前のフレームにて撮影された画像や記録媒体16に記録されている画像などを表示する。記録媒体16は、SD(Secure Digital)メモリカード等の不揮発性メモリであり、主制御部13による制御の下、撮影画像などを記憶する。
操作部17は、シャッタボタン17a、補正ボタン17b及び表示画像送りボタン17c等から成り、外部からの操作を受け付ける。操作部17に対する操作内容は、主制御部13に伝達される。シャッタボタン17aは、静止画像の撮影を指示するためのボタンである。補正ボタン17bは、手ぶれ補正処理(詳細は後述)の実行を指示するためのボタンである。表示画像送りボタン17cは、表示部15に表示される画像を変更するためのボタンである。
撮像装置1の動作モードには、静止画像(及び動画像)の撮影が可能な撮影モードと、記録媒体16に記録された静止画像(及び動画像)を表示部15に再生表示する再生モードと、が含まれる。操作部17に対する操作に応じて、各モード間の遷移は実施される。
撮影モードにおいて、撮像部11は、所定のフレーム周期(例えば、1/60秒)にて順次撮影を行うが、シャッタボタン17aが押下された際、合焦処理を経た後の1枚の撮影画像を表す画像データを、記録媒体16に格納する(即ち、記憶させる)。
この撮影画像は、手ぶれに起因するぶれを含みうる画像であり、後に補正されうる。このため、以下、撮影時に記録媒体16に格納される画像データを原画像データと呼び、原画像データにて表される撮影画像を原画像とよぶ。
図3は、記録媒体16の記憶内容を示す概念図である。記録媒体16には、シャッタボタン17aの押下による撮影回数に応じた個数の画像ファイル25が格納されている。1つの画像ファイル25には、1つの原画像データが格納されていると共に該原画像データに関連付けられた付加情報が格納されている。付加情報には、原画像の撮影時における動きベクトルを表す情報、原画像についての手ぶれ量(詳細は後述)を表す情報、原画像の撮影時における光学系35の焦点距離を表す情報などが含まれる。
各画像ファイル25には、ファイル名が付されており、異なる画像ファイル25間でファイル名は異なる。今、第1、第2、第3、・・・、第mの原画像がこの順番で撮影され、第1、第2、第3、・・・、第mの原画像についての画像ファイル25に対して、夫々、ファイル名FILE1、FILE2、FILE3、・・・、FILEmが付されているものとする(mは、2以上の整数)。ファイル名FILEmに対応する第mの原画像は、最新の撮影によって得られた原画像である。
原画像の撮影時における動きベクトルは、図1の手ぶれ検出部18にて生成される手ぶれ信号に基づいて生成され、それは、原画像に含まれる画像のぶれの量及びぶれの方向を特定する。
[動きベクトルの生成]
1枚の原画像に対応する動きベクトルの生成手法について説明する。手ぶれ検出部18は、図4に示す如く、角速度センサ18a及び18bから成る。角速度センサ18aは、撮像装置1のパン方向(水平方向)の角速度を検出し、角速度センサ18bは、撮像装置1のチルト方向(垂直方向)の角速度を検出する。パン方向とチルト方向は、互いに直交し、且つ、光軸にも直交する。パン方向は画像の水平方向に対応し、チルト方向は画像の垂直方向に対応する。
角速度センサ18aは、原画像の撮影開始から撮影終了時点まで、即ち、原画像を撮影するための露光期間中、所定のサンプリング周期(1周期の長さをdtで表す)にてパン方向の角速度を計測して、その計測した角速度を表す角速度データを出力する。角速度センサ18bは、同じ露光期間中、所定のサンプリング間隔dtにてチルト方向の角速度を計測し、その計測した角速度を表す角速度データを出力する。
角速度センサ18aが出力する角速度データによって表されるパン方向の角速度をθx’にて表し、1つのサンプリング周期dtにおけるパン方向の回転角をθx(単位は[度])にて表す。そして、このサンプリング周期dtの間、角速度一定で撮像装置1が回転すると仮定すると、下記式(1a)が成立する。ここで、fは、サンプリング周波数であって、f=1/dt(単位は[Hz])が成立する。また、角速度センサ18bが出力する角速度データによって表されるチルト方向の角速度をθy’にて表すと共に、1つのサンプリング周期dtにおけるチルト方向の回転角をθy(単位は[度])にて表し、同様に考えると、下記式(1b)が成立する。
θx=θx’/f ・・・(1a)
θy=θy’/f ・・・(1b)
r(単位は[mm](ミリメートル))を35mmフィルム換算時における焦点距離とすると、下記式(2a)及び(2b)に示す如く、回転角θxによる画像上の水平方向の移動量dx及び回転角θyによる画像上の垂直方向の移動量dyが求まる。
x=r・tanθx ・・・(2a)
y=r・tanθy ・・・(2b)
x及びdyは、夫々、35mmフィルム換算時におけるパン方向(水平方向)及びチルト方向(垂直方向)の手ぶれの大きさを表し、それらの単位は[mm]である。35mmフィルム換算時では、画像の横及び縦は36[mm]及び24[mm]と定まっている。従って、原画像の横の画素数及び縦の画素数を、夫々X及びYとし、回転角θxによる水平方向のぶれ量をx[画素]、回転角θyによる垂直方向のぶれ量をy[画素]にて表すと、下記式(3a)及び(3b)が成立する。
x=dx・(X/36)=r・tanθx・(X/36)
=r・tan(θx’/f)・(X/36) ・・・(3a)
y=dy・(Y/24)=r・tanθy・(Y/24)
=r・tan(θy’/f)・(Y/24) ・・・(3b)
式(3a)及び(3b)を用いることにより、角速度データを、画像のぶれを表す動きベクトルに変換することができる。動きベクトルは、画像の動きをベクトルとして表現した二次元量であり、1つの動きベクトルの水平成分及び垂直成分は夫々x及びyで表される。
原画像の露光期間中にサンプリングされる角速度データの数だけ、原画像についての動きベクトルが得られ、得られた動きベクトルの始点と終点を順番に結んでいくことで、画像上の手ぶれの軌跡が得られる。また、動きベクトルの大きさは、その動きベクトルに対応するサンプリング時点における手ぶれの速度を表す。
図5(a)に、得られた画像上の手ぶれの軌跡の例を示す。図5(a)において、符号MV1、MV2、・・・、MVpは、夫々、原画像の露光期間中における1番目、2番目、・・・、p番目の角速度データによって特定される動きベクトルを表す(pは2以上の整数)。符号100は、画像上における動きベクトルMV1の始点を表し、符号101は、画像上における動きベクトルMVpの終点を表す。画像上において、動きベクトルMV1の終点を動きベクトルMV2の始点に結び、動きベクトルMV2の終点を動きベクトルMV3の終点に結ぶ。同様に、他の動きベクトルも始点と終点を順番に結んでいくことで、始点100から終点101を結ぶ手ぶれの軌跡が得られる。
画像上における始点100から終点101までの距離は、原画像の撮影時に生じた手ぶれ量を表す。この手ぶれ量は、手ぶれに起因して原画像に含まれることになった画像のぶれの量を表す。上記の距離、手ぶれ量及び画像のぶれ量は、何れも、画素を単位として表現される。
他方、シャッタボタン17aが押下された際、主制御部13は、合焦処理を行って合焦レンズ位置を求め、フォーカスレンズ31の位置を該合焦レンズ位置に配置させてから原画像の撮影を行わせる。例えば、シャッタボタン17aが押下された際、フォーカスレンズ31の位置を所定間隔で移動させながらAF評価値算出部21を用いて順次AF評価値を算出し、AF評価値が最大となるフォーカスレンズ31の位置を合焦レンズ位置として特定する。合焦レンズ位置が定まれば、自動的に撮像部11の光学系35の焦点距離は定まる。この焦点距離は、原画像データと関連付けられつつ、その原画像データが格納された画像ファイル25に格納される。
角速度センサ18a及び18bが出力する角速度データは、手ぶれ信号として、主制御部13に送られる。主制御部13は、この手ぶれ信号と、原画像の撮影時における光学系35の焦点距離から、動きベクトルを生成する。この際、主制御部13は、手ぶれ信号と焦点距離以外の、動きベクトルを生成するために必要な情報(Xなど)を、既知の情報として参照する。原画像の露光期間中における動きベクトル、即ち、原画像の撮影中における動きベクトルは、原画像データと関連付けられつつ、その原画像データが格納された画像ファイル25に格納される。また、原画像の露光期間中における動きベクトルに基づいて算出された手ぶれ量も併せて画像ファイル25に格納される。
尚、原画像について得られた動きベクトルを点広がり関数(Point Spread Function;以下、PSFと呼ぶ)に変換し、この点広がり関数から手ぶれ量を算出するようにしてもよい。理想的な点像が撮像装置1のぶれによって画像上で描く軌跡(手ぶれの軌跡に対応)にあわせて重み付けがなされたオペレータ或るいは空間フィルタは、PSFと呼ばれ、手ぶれの数学モデルとして一般的に使用される。
動きベクトルをPSFに変換する手法は公知であるため、詳細な説明を割愛する。例えば、上記特許文献3に記載の手法を用いて動きベクトルをPSFに変換すればよい。即ち、動きベクトルに基づいて、PSFの重みをかける要素(即ち、0ではない有意な重みが付与される要素)を決定する共にそれらの要素にかける重みを決定し、これによってPSFを得る。図5(b)に、得られたPSFを示す。手ぶれの軌跡102に沿った、実線四角枠で示される各要素に0ではない有意な重みが付与され、それ以外の要素に対する重みは0とされる。そして、PSFにおいて、重みがかけられた要素の全てを含む最小の長方形(図5(b)における破線長方形103)を求め、その長方形の対角線の長さを手ぶれ量として算出すればよい。PSFから求められる手ぶれ量も、図5(a)の始点100と終点101間の距離に相当する手ぶれ量も、等価である。
再生モードにおいて、本実施形態に係る撮像装置1は、原画像に対して手ぶれ補正処理を実行し、これによって得られた補正画像を表示部15に表示する機能を備える。手ぶれ補正処理は、図1の手ぶれ補正処理部23によって実行される。通常、この手ぶれ補正処理は、図1の補正ボタン17bの押下に従って実施されるが、主制御部13は、「補正ボタン17bの押下に先立って手ぶれ補正処理部23に手ぶれ補正処理を実行(実行開始)させる事前補正制御」を実行可能である。補正ボタン17bの押下に先立って実行する手ぶれ補正処理を、以下「事前補正」と呼び、事前補正を行う機能を「事前補正機能」と呼ぶ。主制御部13は、事前補正を含む、手ぶれ補正処理部23による手ぶれ補正処理の実行を制御する補正制御手段としての機能を備える。
補正画像は、原画像に含まれる画像のぶれが除去或いは低減された画像である。原画像から手ぶれ補正処理によって補正画像を得る手法(画像復元式手ぶれ補正)は公知であるため、詳細な説明を割愛する。例えば、上記特許文献1〜3の何れかに記載の手法を用いればよい。本実施形態の例の場合、或る原画像に対する手ぶれ補正処理は、画像ファイル25に格納された、その原画像についての動きベクトル(ぶれ情報)に基づいて実行される。この動きベクトルから、例えば特許文献3のように画像劣化関数としてのPSFを生成し、このPSFを用いて原画像をフィルタリングすることにより補正画像が得られる。
以下、この事前補正機能に着目した実施例として、第1〜第3実施例を説明する。或る実施例にて述べた事項は、矛盾なき限り、他の実施例にも適用可能である。尚、本実施形態の説明において、単に「表示」といった場合、それは、表示部15における表示を指すものとする。
<<第1実施例>>
まず、第1実施例について説明する。記録媒体16に格納された全ての原画像に対して事前補正を実施すると、撮像装置1の消費電力の増大を招く。また、事前補正によって得られた多くの補正画像を記憶しておこうとすると必要メモリ容量も増大する。そのため、第1実施例では、表示されている原画像に対して補正指示が与えられるか否かを予測し、補正指示が与えられる確率が高いと判断される場合にのみ事前補正を実施する。補正指示は、補正ボタン17bの押下によって実現される。「補正指示」と「補正ボタン17bの押下」は同意義である。
図6を参照して具体的に説明する。図6は、第1実施例に係る撮像装置1の、再生モードにおける動作のフローチャートである。
撮影モードにおいて、図3に示す如く複数の画像ファイル25が記録媒体16に格納された後、再生モードに移行すると(ステップS1)、ステップS2において、補正確率変数Pに0.5が代入される。
続くステップS3において、主制御部13は、記録媒体16から必要な原画像を読み出し、それを表示部15に表示させる。再生モードに移行後、初めてステップS3に至った場合は、最新の撮影によって得られた原画像が読み出され、表示される。即ち、ファイル名FILEmが付された画像ファイル25中の原画像データが読み出され、その原画像データによって表される原画像が表示部15に表示される。
ステップS3に続くステップS4において、主制御部13は、事前補正機能が有効となっているかを確認する。事前補正機能は、操作部17に対する所定操作によって、有効にすることも無効にすることもできる。尚、この場合、操作部17は、事前補正の実行を禁止又は許可するための指示を受け付ける指示受付手段として機能する。
事前補正機能が無効となっている場合はステップS10に移行して、ユーザによる補正ボタン17bの押下(即ち、補正指示)又は表示画像送り指示を待つことになる。事前補正機能が有効となっている場合はステップS5に移行して、主制御部13は、現在表示している原画像についての手ぶれ量を画像ファイル25から取得する。ここで取得された手ぶれ量をLにて表す。手ぶれ量Lの単位は、「画素」である。
ステップS5に続くステップS6において、主制御部13は、手ぶれ量Lと最小手ぶれ量についての閾値TH1とを比較する。閾値TH1には、当初、予め定められた初期値(例えば3画素)が設定されている。そして、不等式「L>TH1」が成立する場合はステップS7に移行するが、成立しない場合は、事前補正を行うための各ステップをスキップしてステップS10に移行する。手ぶれ量Lが閾値TH1以下の場合は、原画像に含まれる画像のぶれが小さいため、それに手ぶれ補正処理を行っても、視覚的に殆ど補正効果が得られないためである。
ステップS7において、主制御部13は、手ぶれ量Lと最大手ぶれ量についての閾値TH2とを比較する。閾値TH2は、手ぶれ補正処理部23による手ぶれ補正処理の能力に応じて予め定められる。但し、TH2>TH1が成立し、例えば、閾値TH2は100画素とされる。不等式「L<TH2」が成立する場合はステップS8に移行するが、成立しない場合は、事前補正を行うための各ステップをスキップしてステップS10に移行する。手ぶれ量Lが閾値TH2以上の場合は、原画像に含まれる画像のぶれが大きすぎるため、それに手ぶれ補正処理を行っても、有効な手ぶれ補正を実現できないからである。
ステップS8において、主制御部13は、補正確率変数Pと閾値TH3とを比較する。閾値TH3には、当初、予め定められた初期値(例えば0.5)が設定されている。後述の説明からも明らかとなるが、補正確率変数Pは、ユーザが補正ボタン17bを押下して補正画像を表示部15に表示させる確率を表し、その確率は、過去の補正ボタン17bの押下状況に応じて変化する。不等式「P≧TH3」が成立する場合はステップS9に移行するが、成立しない場合は、事前補正を行うためのステップS9をスキップしてステップS10に移行する。補正確率変数Pが閾値TH3未満の場合は、ユーザが補正ボタン17bを押下する確率が低いと推測されるからである。
尚、操作部17に対する操作によって、閾値TH1及びTH3の夫々を、個別に且つ任意に変更することが可能である。但し、閾値TH1を、閾値TH2以上の値に設定することはできない。
ステップS8からステップS9に移行すると、補正ボタン17bが押下されたか否かに関わらず、現在、表示部15に表示されている原画像に対して事前補正が開始される。つまり、主制御部13の制御の下、手ぶれ補正処理部23が、その原画像から補正画像を得るための手ぶれ補正処理の実行を開始する。事前補正の開始後、ステップS10に移行する。
ステップS10において、主制御部13は、補正ボタン17bが押下されているか否かを確認し、押下されている場合はステップS12に移行して、現在、事前補正を実行中であるか或いは事前補正が終了したかを確認する。即ち、ステップS9にて事前補正が開始されており、且つ、その事前補正が行われている最中であるか或いはその事前補正が終了しているかを確認する。事前補正の実行中であるか或いは事前補正が終了している場合は、ステップS12からステップS14に直接移行し、そうでない場合は、ステップS13に移行して、主制御部13は、現在表示されている原画像に対する手ぶれ補正処理の実行を開始させ、その後、処理はステップS14に移行する。
ステップS14において、主制御部13は、ステップS9又はS13にて開始された手ぶれ補正処理が終了したか否かを確認し、終了していない場合はステップS14の処理を繰り返す一方、終了している場合はステップS15に移行する。手ぶれ補正処理の終了と同時に補正画像が生成され、この補正画像(補正画像を表す補正画像データ)は、一時的に内部メモリ14に格納される。
内部メモリ14には、補正画像格納用のメモリ領域が設けられ、本実施例において、そのメモリ領域は、例えば補正画像を1枚分だけ格納可能とされる。従って、新たに補正画像が生成された場合、それより前に生成された補正画像は内部メモリ14から消去される。勿論、複数枚の補正画像を格納可能なように、補正画像格納用のメモリ領域を大きくしても良い。
ステップS15において、主制御部13は、内部メモリ14に一時的に格納された補正画像を表示部15に表示させる。この後、ステップS16にて、今回表示した原画像に対して補正指示がなされたことを補正確率変数Pに反映してから(Pを増加させてから)、ステップS17に移行し、ユーザからの指示を待つ。
また、ステップS10において、補正ボタン17bが押下されていないと判断された場合は、ステップS11に移行して、主制御部13は、表示画像送りボタン17cが押下されているか否かを確認する。表示画像送りボタン17cが押下されていない場合はステップS10に戻るが、表示画像送りボタン17cが押下されている場合は、ステップS18に移行する。この際、事前補正が実行中である場合は、その事前補正は中断される。
ステップS18では、今回表示した原画像に対して補正指示がなされなかった(即ち補正ボタン17bが押下されなかった)ことを補正確率変数Pに反映してから(Pを減少させてから)ステップS3に戻り、現在表示されている原画像と異なる原画像を、新たに表示部15に表示させる。例えば、ファイル名FILEmに対応する原画像が表示されていた場合は、ファイル名FILEm-1に対応する原画像が新たに表示されるようにする。
ステップS17にて、表示画像送りボタン17cが押下された場合も、ステップS3に戻り、現在表示されている補正画像の基となる原画像と異なる原画像(例えば、ファイル名FILEm-1に対応する原画像)を、新たに表示部15に表示させる。この後、新たに表示された原画像に対して、上述の各ステップの処理が実行されることになる。ステップS17において、再生モードの終了の指示がなされた場合は図6に示す処理を終了する。
このように、記録媒体16に記憶された複数の原画像の夫々が、順次、手ぶれ補正処理の対象画像として取り扱われ、主制御部13は、各対象画像に対して事前補正を行うか否かを判断する(ステップS6〜S8参照)。
補正確率変数Pについて説明を加える。例えば、確率評価用原画像10枚中における、補正指示がなされた原画像の枚数をPAとした場合、Pは、P=PA/10、にて表される。10枚の確率評価用原画像は、直近に表示部15に表示された10枚の原画像に相当する。従って、補正画像は、確率評価用原画像に含まれない。また、或る1つの原画像が、他の原画像の表示を挟んで2度以上表示された場合、2度目以降に表示された該原画像は、確率評価用原画像に含めない。これは、表示画像送りボタン17cの押下によって(例えば、左右キーの交互押下によって)同一の原画像が何度も表示されうることを考慮したものである。
例えば、「第1、第2、第3、第4、第5、第6の原画像、第6の原画像に対応する補正画像、第7、第8、第7、第8、第9、第10、第11の原画像」の順で表示がなされた際、第11の原画像に対するステップS8の処理における確率補正変数Pは、第1〜第10の原画像を10枚の確率評価用原画像と取り扱って算出され、その値は1/10となる。尚、確率評価用原画像の枚数を表す10は、勿論、例示であって、それは10以外であっても構わない。
上述したように、従来の撮像装置では、図10に示す如く、補正ボタンが押下されてから手ぶれ補正処理が実行されるため、補正指示から補正画像の表示までの時間が長くかかっていた。一方、本実施例によれば、原画像が表示されると、補正指示がなされる前に、その原画像に対して事前補正が実行される(但し、手ぶれ量L及び補正確率変数Pによっては実行されない)。このため、図7に示す如く、補正画像を得るための待ち時間が大幅に短縮され、操作性が向上する。
また、事前補正によって消費電力の増大が懸念されるが、全ての原画像に対して無条件に事前補正を行うのではなく、補正指示がなされる確率を予想して補正指示が与えられる確率が高いと判断される場合にのみ事前補正を実施する。これにより、消費電力増大の抑制効果が得られる。上述の如く、この判断は、手ぶれ量Lと補正確率変数Pに基づいて行われる。
ユーザは、通常、原画像のぶれ状態を表示画面で確認した後に、その確認結果に応じて補正指示を出す。このため、ステップS6を設けて手ぶれ量Lに応じて補正指示がなされるか否かを予測し、事前補正を行うか否かを決定する。また、異常に大きい手ぶれ量に対して手ぶれ補正処理は有効に機能しないこともあるため、ステップS7も設ける。
また、直近に表示された原画像に対して頻繁に補正指示がなされていた際、現在表示している原画像に対しても補正指示がなされる可能性が高い。これを考慮し、補正確率変数Pを導入して、上述の如く事前補正を行うか否かを決定する。
尚、ステップS6、S7及びS8の何れか1つ又は2つのステップを省略することも可能である。例えば、ステップS6が省略された場合は、ステップS5から直接ステップS7に移行することになる。ステップS7又はS8が省略された場合も同様である。
また、手ぶれ補正処理を実行する際、表示部15の表示画面上に、補正画像の生成が完了するまでの残り時間(或いは、残り時間の目安)を表す映像(例えば、バー表示)を表示するようにしてもよい。
また、図6のフローチャートでは、原画像が表示された(ステップS3)後に、ステップS4〜S8の処理を経て該原画像に対する事前補正が実施される例を示したが、原画像の表示を、ステップS4〜S8の処理の間又はステップS9の処理の直後に行うようにしてもよい。つまり、事前補正の対象画像である原画像が表示部15に表示されるのと同時期に(換言すれば、その原画像の表示に同期して)、事前補正による手ぶれ補正処理が実行開始されればよい(但し、手ぶれ量L等によっては実行されない)。ここにおける「同時期」は、或る程度の時間的幅を有した概念である。
また、ステップS6にて用いる閾値TH1を、以下のように更新していくことも可能である。今、図6の各ステップの処理が繰り返し実行された後を想定する。この際、例えば、補正指示がなされた直前の原画像についての手ぶれ量Lに基づいて閾値TH1を更新設定する(例えば、閾値TH1を、その手ぶれ量Lから所定値を差し引いた値とする)。また例えば、補正指示がなされた直近の複数の原画像についての手ぶれ量Lの平均値に基づいて閾値TH1を更新設定する(例えば、閾値TH1を、その平均値から所定値を差し引いた値とする)。
補正指示を施そうと考え始める画像の最低ぶれ量には、個人差がある。例えば、手ぶれ量が20画素であっても画像のぶれが気にならないユーザも存在する。このようなユーザに対して、閾値TH1を低く抑えておくと(例えば3画素)、事前補正が無駄に行われて消費電力が浪費される。そこで、上述の如く、過去に表示され且つ補正指示がなされた原画像の手ぶれ量に基づいて、閾値TH1を更新設定する。これにより、ユーザに合わせた、最適な事前補正の実行/不実行の決定が可能となり、消費電力増大の更なる抑制効果が見込める。
<<第2実施例>>
ところで、原画像の表示からユーザによる補正指示までの時間が短い場合、事前補正による手ぶれ補正処理が追いつかず、補正指示を与えてから補正画像が表示されるまでに比較的長い時間がかかってしまう。これを改善した実施例として、第2実施例を説明する。
第2実施例では、複数の原画像に対して事前補正を実施しておき、これによって得られた複数の補正画像を一時的に内部メモリ14に記憶させる。そして、補正ボタン17bの押下に応じて、所望の補正画像の表示を行う。但し、記録媒体16に格納された全ての原画像に対して事前補正を実施すると、消費電力の増加及び補正画像を一時的に格納するための必要メモリ容量の増大を招くため、近い将来に補正指示がなされる確率が高いと予想される原画像に対して優先的に事前補正を行うようにする。
図8を参照して具体的に説明する。図8は、第2実施例に係る撮像装置1の、再生モードにおける動作のフローチャートである。
撮影モードにおいて、図3に示す如く複数の画像ファイル25が記録媒体16に格納された後、再生モードに移行すると(ステップS21)、ステップS22において、主制御部13は、事前補正機能が有効となっているかを確認する。
事前補正機能が無効となっている場合はステップS24に移行して、ユーザによる補正ボタン17bの押下(即ち、補正指示)又は表示画像送り指示を待つことになる。事前補正機能が有効となっている場合はステップS23に移行して、主制御部13は、事前補正タスクを起動する。この事前補正タスクは、図8に示すステップS21〜S33から成るメインタスクと並行して実行される。
図9に、事前補正タスクの処理のフローチャートを示す。上述したように、第1、第2、第3、・・・、第mの原画像がこの順番で撮影され、それらの原画像が記録媒体16に記録されているものとする(mは2以上の整数)。主制御部13は、ステップS40において、変数L1〜Lmを定義し、第1〜第mの原画像についての手ぶれ量を記録媒体16から取得して、第1〜第mの原画像についての手ぶれ量を、それぞれ変数L1〜Lmに代入する。但し、既に手ぶれ補正処理がなされた原画像は除外して考える。そして、各手ぶれ量を表す変数L1〜Lmを閾値TH1と比較して、閾値TH1以下の手ぶれ量に対応する変数Liに0を代入する。例えば、第3の原画像についての手ぶれ量が閾値TH1以下の場合、補正不要と判断して、変数L3に0を代入する。
第2実施例では、事前補正によって得られた複数の補正画像を一時的に格納するための事前補正画像リストが用意される。事前補正画像リストは、内部メモリ14(又は記録媒体16)内に確保された所定メモリサイズのメモリ領域から成り、事前補正によって得られた補正画像を最大格納枚数CMAXまで記憶することができる。
主制御部13は、ステップS40の処理を経て移行するステップS50において、変数L1〜Lmの大きい順に原画像をソートする。例えば、m=5とし、不等式「L2>L4>L1>L5>L3」が成立する場合、第1〜第5の原画像を、第2、第4、第1、第5及び第3の原画像の順にソートする。
そして、主制御部13は、事前補正画像リストに1枚以上の補正画像を格納するに足る空き(空きメモリ領域)があるかを確認し、空きがある場合は、ソートされた順番で原画像に対して事前補正を実施する。例えば、m=5とし、不等式「L2>L4>L1>L5>L3」が成立する場合、第2、第4、第1、第5及び第3の原画像の順番で事前補正を順次実施し、順次得られる補正画像を事前補正画像リストに格納していく。
但し、1枚の補正画像が生成される度に事前補正画像リストに空きがあるかを確認し、空きがない場合、即ち、事前補正画像リストに最大格納枚数CMAXの補正画像が格納されている場合は、事前補正タスクを終了する。例えば、m=5且つCMAX=3とし、不等式「L2>L4>L1>L5>L3」が成立する場合、第2、第4及び第1の原画像の順番で事前補正を順次実施することにより順次得られる合計3枚の補正画像が事前補正画像リストに格納されると、第5及び第3の原画像に対する事前補正を行うことなく、事前補正タスクを終了する。
図8に示すメインタスクの説明に戻る。ステップS23にて事前補正タスクが起動された後、ステップS24において、主制御部13は、記録媒体16から必要な原画像を読み出し、それを表示部15に表示させる。再生モードに移行後、初めてステップS24に至った場合は、最新の撮影によって得られた原画像が読み出され、表示される。
ステップS24に続くステップS25において、主制御部13は、補正ボタン17bが押下されているか否かを確認し、押下されている場合はステップS27に移行して、現在表示されている原画像についての補正画像が事前補正画像リストに登録(格納)されているかを検索する。そして、登録されている場合は(ステップS28のY)、その補正画像を事前補正画像リストから読み込んで(ステップS31)、表示部15に表示させる(ステップS32)。一方、登録されていない場合は(ステップS28のN)、主制御部13は、現在表示されている原画像に対する手ぶれ補正処理の実行を開始させ、それによって補正画像が生成された後に該補正画像を表示部15に表示させる(ステップS29、S30及びS32)。この後、ステップS33にて、ユーザからの指示を待つ。
また、補正画像を事前補正画像リストから読み込んだ場合(ステップS31)、読み込んだ補正画像を事前補正画像リストから削除し、事前補正タスクを再度起動するようにする。
また、ステップS25において、補正ボタン17bが押下されていないと判断された場合は、ステップS26に移行して、主制御部13は、表示画像送りボタン17cが押下されているか否かを確認する。表示画像送りボタン17cが押下されていない場合はステップS25に戻るが、表示画像送りボタン17cが押下されている場合は、ステップS24に移行して、現在表示されている原画像と異なる原画像を、新たに表示部15に表示させる。例えば、ファイル名FILEmに対応する原画像が表示されていた場合は、ファイル名FILEm-1に対応する原画像が新たに表示されるようにする。
ステップS33にて、表示画像送りボタン17cが押下された場合も、ステップS24に戻り、現在表示されている補正画像の基となる原画像と異なる原画像(例えば、ファイル名FILEm-1に対応する原画像)を、新たに表示部15に表示させる。尚、ステップS33において、再生モードの終了の指示がなされた場合は図8及び図9に示す処理を終了する。
本実施例によれば、手ぶれ量が大きく、補正指示が与えられる確率が高いと推測される原画像から優先的に事前補正が実行される。事前補正によって得られた補正画像は事前補正画像リストに一時格納される。そして、補正ボタン17bが押下された際、必要な補正画像が事前補正画像リストに格納されているならば、それを直ちに表示する。このため、補正画像を得るための待ち時間が大幅に短縮され、操作性が向上する。また、補正指示が与えられる確率が高いと推測される原画像から優先的に事前補正が実行されるため、待ち時間の実質的な短縮が見込める。
また、全ての原画像に対して無条件に事前補正を行うのではなく、補正指示が与えられる確率が高いと判断される、所定数以下の原画像だけを事前補正するので、消費電力増大の抑制効果が得られると共に補正画像格納用の必要メモリ容量の増大が抑制される。
<<第3実施例>>
上述の例では、手ぶれ量のみに基づいて各原画像の順位付け(ソート)を行っているが、この順位付けに原画像の表示順序を考慮するようにしてもよい。このような変形を施した実施例を第3実施例として説明する。第3実施例は、第2実施例の一部を変形した実施例に相当し、特に記述しない部分は、第2実施例と同様である。
表示画像送りボタン17cが、左ボタンと右ボタン(何れも不図示)から成るものとする。そして、現在表示されている原画像が第mの原画像である場合、図8のステップS26(又はステップS33)において、左ボタンの押下が確認される度に表示される原画像が、第(m−1)、第(m−2)、第(m−3)・・・の原画像の順番で更新され、右ボタンの押下が確認される度に表示される原画像が、第1、第2、第3・・・の原画像の順番で更新されるものとする。つまり、表示画像送りボタン17cの押下に伴って各原画像が更新表示されていく順番は、各原画像が格納された画像ファイル25に付されたファイル名の連続番号数値(例えば、File1における「1」;図3参照)に依存する。
表示画像送りボタン17cの押下によって、より近い将来に表示される原画像に対しては、より早い時期に補正指示が与えられる可能性が高い。そこで、より近い将来に表示される原画像に対して、より大きな重み値を付与する。第iの原画像に付与する重み値をWiで表す。現在表示されている原画像が第mの原画像である場合、各重み値は、不等式「Wm>Wm-1>Wm-2>Wm-3・・・」及び「Wm>W1>W2>W3・・・」を満たすように設定される。
そして、図9のステップS50において、変数L1〜Lmの大きい順に原画像をソートするのではなく、変数W1・L1〜Wm・Lmの大きい順に原画像をソートする。例えば、m=5とし、不等式「W2・L2>W4・L4>W1・L1>W5・L5>W3・L3」が成立する場合、第1〜第5の原画像を、第2、第4、第1、第5及び第3の原画像の順にソートする。
このソート後の事前補正タスクの処理は、第2実施例のそれと同様である。即ち、主制御部13は、事前補正画像リストに1枚以上の補正画像を格納するに足る空き(空きメモリ領域)があるかを確認し、空きがある場合は、ソートされた順番で原画像に対して事前補正を実施する。上述の例の場合、第2、第4、第1、第5及び第3の原画像の順番で事前補正を順次実施し、順次得られる補正画像を事前補正画像リストに格納していく。但し、事前補正画像リストに空きがない場合は、事前補正タスクを終了する。
本実施例によれば、より近い将来に表示される原画像に対してより早く事前補正が実施されるようになるため、補正画像を得るための待ち時間が、より実質的に短縮される。
<<変形等>>
上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈6を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
[注釈2]
手ぶれ検出部18を角速度センサにて構成する例を上述したが、撮像装置1の加速度を検出する加速度センサ又は撮像装置1の角加速度を検出する角加速度センサにて、手ぶれ検出部18を形成するようにしてもよい。この場合、加速度センサ又は角加速度センサが検出した加速度又は角加速度によって手ぶれ信号が形成され、この手ぶれ信号と焦点距離に基づいて動きベクトルが算出される。また、撮像装置1の動きを表す別の物理量のデータに基づいて動きベクトルを算出するようにしてもよい。
[注釈3]
撮影時に手ぶれ量そのものを表す情報を画像ファイル25に格納しておく例を上述したが、本発明はこれに限定されない。つまり、手ぶれ量の算出の基となる情報(動きベクトルや手ぶれ信号)を画像ファイル25に格納しておき、手ぶれ量を参照する必要がある時に、その情報から手ぶれ量を計算するようにしてもよい。
[注釈4]
撮像装置1内にて手ぶれ補正処理(画像復元処理)を行う例を上述したが、この手ぶれ補正処理を、撮像装置1の外部機器(不図示)にて実施することも可能である。つまり、コンピュータ等の外部機器に、図1に示される、主制御部13、内部メモリ14、表示部15及び手ぶれ補正処理部23を設け、その外部機器に、記録媒体16に格納された情報を読み込ませて上記と同様の手ぶれ補正処理を行わせ、これによって補正画像を生成するようにしてもよい。
[注釈5]
また、撮像装置1は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。特に、図1に示される、主制御部13及び手ぶれ補正処理部23の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。
ソフトウェアを用いて撮像装置1を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。また、主制御部13及び手ぶれ補正処理部23にて実現される機能の全部または一部を、プログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部または一部を実現するようにしてもよい。
[注釈6]
本実施形態において、図1の手ぶれ補正処理部23は、原画像に手ぶれ補正処理(ぶれ補正処理)を施して補正画像を生成する補正画像生成手段として機能する。主制御部13は、この補正画像生成手段の動作を制御する補正制御手段としての機能と、表示部15の表示内容を制御する表示制御手段としての機能を備える。本発明に係る画像補正装置は、例えば、補正画像生成手段と補正制御手段を含み、更に表示制御手段をも含みうる。
記録媒体16に格納された複数の原画像の夫々は、画像補正装置に対する入力画像として捉えることができると共に手ぶれ補正処理の対象画像又は対象候補画像として捉えることもできる。
また本発明の適用範囲は撮像装置に限定されない。例えば、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等の電子機器(該電子機器は、撮像装置を含む)に広く適用される。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の全体ブロック図である。 図1の撮像部の内部構成図である。 図1の記録媒体の記憶内容を示す概念図である。 図1の手ぶれ検出部の内部構成図である。 図1の撮像装置に関する、画像上の手ぶれの軌跡(a)及び該軌跡に対応する点広がり関数(b)を表す図である。 本発明の第1実施例に係る撮像装置の、再生モードにおける動作を表すフローチャートである。 本発明の第1実施例に係る撮像装置における、補正画像の生成の流れを表す概念図である。 本発明の第2実施例に係る撮像装置の、再生モードにおける動作(メインタスク)を表すフローチャートである。 本発明の第2実施例に係る撮像装置の、再生モードにおける動作(事前補正タスク)を表すフローチャートである。 従来の撮像装置における、補正画像の生成の流れを表す概念図である。
符号の説明
1 撮像装置
11 撮像部
12 AFE
13 主制御部
14 内部メモリ
15 表示部
16 記録媒体
17 操作部
18 手ぶれ検出部
23 手ぶれ補正処理部

Claims (11)

  1. 外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、
    前記補正指示の付与に先立って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を行わせる事前補正制御を実行可能な補正制御手段と、を備え、
    前記補正制御手段は、前記ぶれ情報に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定する
    ことを特徴とする画像補正装置。
  2. 前記ぶれ情報は、前記対象画像に含まれる画像のぶれの量を特定するぶれ量情報を含み、
    前記補正制御手段は、前記ぶれ量情報に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像補正装置。
  3. 当該画像補正装置は、複数の入力画像の夫々を、順次、対象画像として取り扱い、
    前記補正制御手段は、前記ぶれ量情報にて特定される前記ぶれの量と所定の基準ぶれ量との比較に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定し、
    補正指示がなされた過去の対象画像についての前記ぶれの量に応じて、現在の対象画像に対する前記基準ぶれ量が設定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像補正装置。
  4. 外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、
    前記補正指示の付与に先立って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を行わせる事前補正制御を実行可能な補正制御手段と、を備え、
    当該画像補正装置は、複数の入力画像の夫々を、順次、対象画像として取り扱い、
    前記補正制御手段は、過去の対象画像に対する補正指示の有無の履歴に基づいて、現在の対象画像に対して前記事前補正制御を行うか否かを決定する
    ことを特徴とする画像補正装置。
  5. 外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、
    前記対象画像の表示手段への表示を制御するとともに、前記対象画像の表示時に前記補正指示が付与された際には生成された前記補正画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えた画像補正装置において、
    前記対象画像の表示時に、前記補正指示の付与に先立って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を行わせるための補正制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする画像補正装置。
  6. 外部から当該画像補正装置に与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する補正画像生成手段と、
    夫々が前記対象画像の候補となる複数の対象候補画像を記憶する第1記憶手段と、
    第2記憶手段と、
    前記複数の対象候補画像を順位付けして、前記補正指示の有無に関わらず、順位付けの順番で各対象候補画像を前記対象画像と取り扱って前記補正画像生成手段に前記ぶれ補正処理を実行させ、これによって得られた補正画像を前記第2記憶手段に記憶させる補正制御手段と、を備え、
    前記補正制御手段は、各対象候補画像についてのぶれ情報に基づいて、前記順位付けを行う
    ことを特徴とする画像補正装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の画像補正装置と、
    撮影によって前記対象画像を生成する撮像手段および前記補正画像を表示可能な表示手段の少なくとも一方と、を備えた
    ことを特徴とする電子機器。
  8. 外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する画像補正方法において、
    前記補正指示の付与に先立って前記ぶれ補正処理を行う事前補正を実行可能とし、
    前記ぶれ情報に基づいて、前記対象画像に対して前記事前補正を行うか否かを決定する
    ことを特徴とする画像補正方法。
  9. 外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する画像補正方法において、
    前記補正指示の付与に先立って前記ぶれ補正処理を行う事前補正を実行可能とし、
    複数の入力画像の夫々を、順次、対象画像として取り扱い、
    過去の対象画像に対する補正指示の有無の履歴に基づいて、現在の対象画像に対して前記事前補正を行うか否かを決定する
    ことを特徴とする画像補正方法。
  10. 外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成し、
    前記対象画像の表示手段への表示を制御するとともに、前記対象画像の表示時に前記補正指示が付与された際には生成された前記補正画像を前記表示手段に表示させる画像補正方法において、
    前記対象画像の表示時に、前記補正指示の付与に先立って前記ぶれ補正処理を実効可能とする
    ことを特徴とする画像補正方法。
  11. 外部から与えられる補正指示に従って、対象画像についてのぶれ情報に基づき前記対象画像に対してぶれ補正処理を施して補正画像を生成する画像補正方法において、
    夫々が前記対象画像の候補となる複数の対象候補画像を受け、
    前記複数の対象候補画像を順位付けして、前記補正指示の有無に関わらず、順位付けの順番で各対象候補画像を前記対象画像と取り扱って前記ぶれ補正処理を実行し、
    各対象候補画像についてのぶれ情報に基づいて、前記順位付けを行う
    ことを特徴とする画像補正方法。
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