JP4237168B2 - ヒーティング設備および路面ヒータ - Google Patents

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Description

本発明は、ヒーティング設備および路面ヒータに関する。さらに詳しくは、道路や種々の面状物の凍結防止や融雪等のために用いられるヒーティング設備および路面ヒータに関する。
従来の路面ヒータとしては、カーボンフアイバーで格子状に織った網状体、あるいはカーボンフアイバーと耐熱性繊維との混紡糸で格子状に織った網状体の両面を熱可塑性樹脂で被覆し、網状体に通電して発熱せしめる路面ヒータがある(特許文献1)。
路面ヒータの発熱量は供給電力量で制御するが、供給電力量の制御技術としては、つぎの交流電力調整装置が一般的である(非特許文献1)。
負荷に供給される交流電力を調整するための基本回路は、図9(A)のようにサイリスタを逆並列接続したものである。サイリスタを二つ使う代りに、サイリスタとダイオードを逆並列接続したものや、トライアックや逆導通素子を1個使う方式もある。
同図(B)に示すように、素子に流れる電流は、交流電源電圧の極性の移り変わりによって自然に零になる。したがって、サイリスタはこの時ターンオフになる。このように、サイリスタの電流の自然消滅(自然消弧)の作用を利用して、負荷の交流電力を位相制御またはオンオフスイッチング制御すると、電力波形の山の一つ一つを部分的に切り取ることができ、切り取り量に応じて供給電力量を増減することができる。
ところが、上記のような交流電力調整技術は、図5(B)に示すように、負荷電流の山が飛々になる。この場合、負荷電流の山と山の間でヒータの温度が低下することになるので、その低下分を上昇させることが必要となり、結局は消費電力が多くなり、維持費(電気料金)が高くなるという問題がある。
特開平7‐34425号 カラー版電気百科事典362頁 昭和57年8月10日 (株)オーム社
本発明は上記事情に鑑み、より一層消費電力が少なくてすむ道路ヒーティング設備および路面ヒータを提供することを目的とする。
第1発明の路面ヒータは、ヒーティング設備を構成する路面ヒータであって、該路面ヒータを、複数本の第1発熱線材と複数本の第2発熱線材とを互いに直交するように配置して構成し、前記第1発熱線材には、一定電力を供給し、前記第2発熱線材には加温目標温度からの温度低下を防止するに必要な電力のみ供給する電力制御装置を備えており、該電力制御装置は、路面の目標温度と検出温度の差である差動電圧を求め、該差動電圧を、0Vを基準に、0Vより下廻った電圧を極性反転させた反転増幅電圧を出力し、該反転増幅電圧と交流電源を整流した脈流整流とを比較し、前記反転増幅電圧が前記脈流整流を超える部分でのみ、比較出力を出力し、前記比較出力が出力されている間でのみ、負荷電力として脈流整流を供給することを特徴とする。
第2発明の路面ヒータは、ヒーティング設備を構成する路面ヒータであって、該路面ヒータを、複数本の第1発熱線材と複数本の第2発熱線材とを互いに直交するように配置して構成し、前記第1発熱線材および前記第2発熱線材に、加温目標温度に路面の検出温度を一致させるのに必要な電力を供給する電力制御装置を備えており、該電力制御装置は、路面の目標温度と検出温度の差である差動電圧を求め、該差動電圧を、0Vを基準に、0Vより下廻った電圧を極性反転させた反転増幅電圧を出力し、該反転増幅電圧と交流電源を整流した脈流整流とを比較し、前記反転増幅電圧が前記脈流整流を超える部分でのみ、比較出力を出力し、前記比較出力が出力されている間でのみ、負荷電力として脈流整流を供給することを特徴とする。
第1発明によれば、路面ヒータを構成する発熱線材のうち一部の発熱線材で温度制御することになるので、供給電力の変動幅が小さくなり、電力消費量も小さくなる。また、昇温制御する際に、検出温度が低いときほど、検出温度が高いときに比べて、通電時間帯が広くなる。なぜなら、検出温度が低いときは、反転増幅電圧が高くなり脈流整流の山と交差する位置が高くなって、谷間の幅が広がり、電力供給量が多くなる。これに対し、検出温度が高目のときは、逆に通電時間帯が狭くなり、電力供給量が少なくなる。このように、検出温度が目標温度より下廻っているときでも、下廻る度合いに比例させて通電時間を増減しているので、昇温に無駄な電力を使うことなく滑らかな温度制御が可能となる。
発明によれば、路面ヒータを構成する発熱線材の全部で温度制御するので、昇降温速度が早く、目標温度を維持しやすい。また、昇温制御する際に、検出温度が低いときほど、検出温度が高いときに比べて、通電時間帯が広くなる。なぜなら、検出温度が低いときは、反転増幅電圧が高くなり脈流整流の山と交差する位置が高くなって、谷間の幅が広がり、電力供給量が多くなる。これに対し、検出温度が高目のときは、逆に通電時間帯が狭くなり、電力供給量が少なくなる。このように、検出温度が目標温度より下廻っているときでも、下廻る度合いに比例させて通電時間を増減しているので、昇温に無駄な電力を使うことなく滑らかな温度制御が可能となる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(路面ヒータの構成)
図1は本実施形態の路面ヒータ10の平面図である。同図に示すように、本実施形態の路面ヒータ10は、長方形であり、上下の短辺に電極1,1が設けられ、左右の長辺に電極2,2が取付けられたものである。電極1,2は、例えば真鋳であるが、銅板や銅箔あるいはアルミニウム製のもの等であってもよい。
上下の電極1,1の間には第1発熱線材3が適数本、例えば10本が並列に取付けられている。左右の電極2は、その長さが前記電極1の3倍の長さである。なお、この電極2は電極1と同じものを3本直列につないだものでもよく、3倍の長さの1本物でもあってもよい。そして、電極2,2の間には、第2発熱線材4が適数本、例えば30本が並列に取付けられている。各発熱線材3,4は、その交点において接着剤や圧着、融着等により互いに接着されている。このように、交点で互い違いに重ね合わされ、かご編されているので、ばらばらに分かれるのを防止できる。なお、各発熱線材3,4は、かご編されていなくても、単に重ね合わされたものであってもよい。
交差する発熱線材3,3と発熱線材4,4とで囲まれた井桁状の空間は、路面に施工する際に路面基材と表層材を接着する接着用間隙として機能する。
上記の路面ヒータ10の幅と長さは、前記電極1,2の長さと数にほぼ比例するので、短辺の幅Wが1m、長辺の長さLが3mとなっている。これは、道路の幅が、一般に3.5mであることに合わせたもので、短辺の幅1mであると、3枚の路面ヒータ10を並列に並べると片側車線の設置が可能だからである。長辺が3mとしたのは、路面への施工の便宜上である。余り短いと施工工数が増えるだけだし、長すぎると扱いに不便であり、湾曲した道路への適用が困難になる。
路面ヒータ10の施工対象としては、舗装道路のほか、舗装駐車場、舗装駐輪場、コンクリート壁、建築床、建築壁材、屋根材、鋼材、看板、標識など、種々の路面物をとくに制限なく採択しうる。また、これらの適用対象に合わせて、路面ヒータ10の縦横の長さや第1,第2発熱線材3,4の本数を任意に変えるとよい。
(発熱線材)
前記第1,第2発熱線材3,4は、いずれも通電により遠赤外線を放射する極細の炭素繊維を束ねた発熱線材である。炭素繊維は、例えば1本が7μmのものであって、これを5万本近く束ねたものが、本発明の発熱線材3,4として用いられる。この炭素繊維には、一方向に整流した脈流電流を流して発熱させる。すなわち、炭素繊維は、逆方向に電流を流すと分子の流れが一定にならないため発熱しにくい特性があるので、交流ではなく整流して脈流を使う必要がある。
前記各発熱線材3,4は、炭素繊維の束の周りを、ビニル樹脂等の合成樹脂の保護膜で被覆している。この被覆は、砕石等から保護するためであり、保護膜は例えばゴム等が使える。なお、物理的特性としては、引張力に対して非常に強く、路面に敷設した後、自動車の走行による衝撃を受けても切れにくいという利点がある。
第1発熱線材3は、炭素繊維の束の周りをニッケル、錫、銅、アルミニウム等の金属膜で被膜している。この場合、金属膜により電気抵抗が低くなるので、長さは第2発熱線材4の3倍あるが、金属膜被覆をしていない第2発熱線材4と同レベルの抵抗値にできる。このように抵抗値を同レベルにすることで、同一電流を流すのに、同一電圧を印加することでよいので、同一電源が使え、設備が簡単となる。
(給電系統)
縦方向の第1発熱線材3と横方向の第2発熱線材4とは、別個独立した電力制御装置CD1,CD2で給電される。
第1発熱線材3の電極1,1には、第1電力制御装置CD1を介して電源13がつながれており、第1発熱線材3には一定電圧が供給され、一定の発熱量を路面に与えるようになっている。
第2発熱線材4の電極2,2には、第2電力制御装置CD2を介して電源13がつながれている。第2電力制御装置CD2は、天候や外気温の変動により生ずる実際の路面温度の上下に合わせて供給電力量を加減し、一定温度に保つよう調整するようになっている。すなわち、加温目標温度からの温度低下を防止するのに必要な電力を供給する。
(電力制御装置)
つぎに、温度調整を行う電力制御装置CD2を説明する。
図2は電力制御装置CD2のブロック図である。温度センサ31は、実際の路面温度を検出温度Bとして検出するものである。この温度センサ31は、検出対象である舗装道路等の表面などに設けられる。電源13は、電池やソーラー、風力発電などが用いられ、電源の種類には、特に限定はない。
本実施形態の電力制御装置CD2は、温度センサ31で検出した検出温度Bと設定された目標温度Aとの間の差が0になるように、路面ヒータ10に印加する電圧を制御して、供給電力を加減する制御装置である。
図2に示すように、電力制御装置CD2は、差動増幅器41、反転増幅器42、整流同期回路43、比較回路45および電力制御素子46から構成されたものである。電力制御素子46は、サイリスタや電界効果トランジスタ、IGBT(insulated gate bipolar transistor )等、種々のトランジスタにより構成される。
以下、図2に図3および図4を併せ参照しながら説明する。
差動増幅器41には、設定された目標温度Aと、温度センサ31で検出された検出温度B(図3(I)参照)が入力される。そして、差動増幅器41は、以下の演算により目標温度Aを超えた部分と検出温度との差を差動電圧Cとして出力する(図3(II)参照)。
差動電圧C=(検出温度B−目標温度A)
なお、凍結防止のための路面等の設定温度(目標温度A)は、一般的に5℃位に設定される。したがって、実際の路面温度が2℃〜6℃の間で変動すると、差分温度−3〜+1℃位の間で制御することになる。
反転増幅器42は、前記差動増幅器41より出力される差動電圧Cを、0Vを基準に、0Vより下廻った電圧を極性反転させた反転増幅電圧Eを出力する(図3(III)参照)。
整流同期回路43は、電源13から交流電圧F(図4(IV)参照)の供給を受け、一方向へ流れるように整流した脈流整流G(図4(V)参照)を出力するものである。この結果、炭素繊維が発熱しやすい同一方向の電流を供給できることになる。
比較回路45は、前記反転増幅器42より出力される反転増幅電圧Eと、前記整流同期回路43より出力される脈流整流Gとを対比し(図4(VI)参照)、以下の演算により比較出力Iを出力するものである。
反転増幅電圧Eが脈流整流Gを超える部分では、比較出力Iを矩形波で出力(ON)し、反転増幅電圧Eが脈流整流Gより下廻る場合には、比較出力Iを0(OFF)とする。この結果、比較出力Iの幅は、反転増幅電圧Eが脈流整流Gを超えている時間に一致する。換言すれば、比較出力が0の時間は、反転増幅電圧Eが脈流整流Gを下廻っている時間に一致する(図4(VII)参照)。
電力制御素子46は、前記比較回路45より出力される比較出力Iと、前記整流回路43より出力される脈流整流Gとから、次の演算により負荷電圧Jを出力するものである。
比較出力IがONのときには、負荷電圧Jを供給し、比較出力IがOFFのときには、負荷電圧Jを出力しない(図4(VIII)参照)。
上記のように制御された結果、反転増幅電圧Eが脈流整流Gを上廻っているときは、路面ヒータ10に電力を供給し、路面の実際温度が目標温度に一致するように制御する。そして、負荷電力の供給は、脈流の山の途中ではなく、隣り合う山のすそ野同士の部分(図4(VIII)参照)で電力供給することになる。
(温度制御方法)
つぎに、温度制御方法を説明する。
図4(VIII)において、Hiは、実際の検出温度Bが目標温度Aを上廻っている領域を示し、Loは検出温度が目標温度を下廻っている領域を示している。そして、符号aは電力供給時間帯を示し、符号aの付いていない領域は非供給時間帯を示している。
検出温度Bが目標温度Aを上廻っている領域Hiでは、電力は全く供給しないので、路面ヒータ10の発熱量は減少していき、路面温度も追随して下降していく。そして、目標温度Aに落ち着くことになる。
なお、目標温度Aより下廻ってくると、つぎのように昇温制御される。
検出温度Bが目標温度Aより下廻っているときは、符号aで示す時間帯に電力が供給され、路面ヒータ10の発熱量が増大していき、路面温度も上昇していき、ついには目標温度Aに到達することになる。
また、このように昇温制御する際に、検出温度Bが低いときほど、検出温度Bが高いときに比べて、通電時間帯a(θa〜θbに相当)が広くなる。なぜなら、検出温度Bが低いときは、反転増幅電圧Eが高くなり脈流整流Gの山と交差する位置が高くなって、谷間の幅が広がるからである。この場合、電力供給量が多くなる。
このことは、検出温度Bが高目のときは、逆に通電時間帯aが狭くなることを意味する。この場合電力供給量が少ない。
このように、検出温度Bが目標温度Aより下廻っているときでも、下廻る度合いに比例させて通電時間を増減しているので、昇温に無駄な電力を使うことなく滑らかな温度制御が可能となる。
本発明の制御方法は、つぎの利点がある。
1)利点1
第1発熱線材3には通常の電力制御装置CD1によって一定量の電力を定常的に供給しておき、温度差が生ずると、第2発熱線材4に前記実施形態の温度制御装置CD2によって、保温調整を行えばよい。このように、路面ヒータ10を構成する発熱線材のうち一部の発熱線材のみで温度制御をしているので、供給電力量の変動幅が小さくなる。このため電力消費量の変動が小さくなって、省エネルギー化が可能となる。
しかし、本発明ではこのタイプに限らず、第1発熱線材3と第2発熱線材4の両方を、前記実施形態の温度制御装置CD2によって保温調整するようにしてもよい。
2)利点2
本発明の制御によると、ヒータの温度低下を防止しやすいという利点がある。図5の(A)図は本発明による給電状態を示し、(B)図は従来技術の制御による給電状態を示し、いずれもハッチング部が給電時間帯である。
(B)図に示すように、従来技術の制御であれば、非給電帯bの間隔が広く、この非給電帯bの間にヒータ自体あるいは路面の温度低下が起こりやすい。これに対し、(A)図に示すように、本発明の制御では、給電帯a自体が隣り合う二つの山に分けられているが、電力波形の前半の山が下って、0電圧になっても、すぐ後半の山が、電力供給を再開している。この場合、電力供給が0になった瞬間でも温度そのものは0には低下せず、ある程度の温度を保っており、その温度に再度後半に加温することになるので、大きく温度低下してから加温するよりも、電力消費量が少なくて済むという利点がある。よって本発明によれば、電気料金を安くすることができ、省エネルギー化が可能である。
3)利点3
同期電圧Hとの比較を、差動電圧Cそのものにせず、あえて反転増幅電圧Eとしたのは、つぎの理由からである。
図6に示すように、正弦波を描く同期電圧Hと、差動電圧Cと比較すると、目標温度を超えているときほど、差動電圧Cが高くなり、隣り合う正弦波の間の谷の幅が広がる((VI)参照)ので、比較出力Iの幅が広がり((VII)参照)、余計に電力を供給することになる。このため、目標温度へ下降しないで、ますます温度差が広がることになる。これに対し、本発明のように反転増幅電圧Eを同期電圧Hに重ねると、すそ野付近で交差する((VI)参照)ので、谷の幅が狭くなり比較出力Iの幅が狭くなる((VII)参照)。このため、検出温度Bが目標温度Aを超えている程度が高いほど、比較出力Iの幅が狭くなる。このため、目標温度へ下降させることができ、結果として、使用電力量の低減が計れる。
(道路用ヒーティング設備)
図7に示すように、本発明の路面ヒータ10は、複数枚、例えば3枚が、道路面の幅RW方向において並列に設置される。
また、道路の長さ方向には、同じ要領で、路面ヒータ10が繰返して設置され、所望の距離にわたって融雪道路を形成することができる。
(通電順序制御)
図7に示すような並列設置した路面ヒータ10の群、例えば、No.1からNo.3の3枚の路面ヒータ10には、通電順序制御を行うことが好ましい。
図8は通電順序制御の制御回路を示している。電力制御装置CD2の基本構成は図2と変わらず、符号Kで示す回路が付加されている。
電力制御素子46は、3枚の路面ヒータ10(No.1〜No.3)のそれぞれの第1,第2発熱線材3,4に合わせて、6個が設けられている。また、この電力制御素子46は、比較回路45からの出力に対し、AND回路48を介して並列に設けられている。整流同期回路43と各AND回路48の間には、リングカウンタ47が介装されている。リングカウンタ47は整流脈流Gの一山一山を区切って、個別の路面ヒータ10に送る機能を有している。すなわち、整流脈流Gの最初の山をNo.1路面ヒータ10に送り、2番目の山をNo.2路面ヒータ10に送り、3番目の山をNo.3路面ヒータ10に送り、以後この順を繰返す機能を有している。
AND回路48は、比較出力I(図4のVII参照)と負荷電力J(図4のVIII参照)を同期させるため設けている。この同期があることにより、大電力を有効に取り出すことができる。
上記の構成により、No.1からNo.3の路面シート10に順次に、かつ間欠的に電力が供給される。例えば、No.1に電力供給し、供給を断つと直ちに次のNo.2に供給し、そのNo.2への供給を断つと、直ちに次のNo.3に電力供給する。このNo.3への供給を断つと、再度No.1への供給が開始され、次後はこの動作を繰返す。
供給時間は、商用電源の50Hz地域では1回当たり10msec、60Hz地域では1回当たり8.33msecである。
以上のように順次通電しても、道路面は直ちに温度低下することがないので、路面温度を維持することができる。よって、電力消費量が少なくなり経済的である。
本発明の一実施形態に係る路面ヒータの概略平面図である。 本発明の一実施形態に係る路面ヒータの電力制御装置の回路図である。 図1の電力制御装置による制御動作I〜IIIの説明図である。 同電力制御装置による制御動作IV〜VIIIの説明図である。 本発明の電力制御と従来の電力制御を対比した説明図である。 本発明において、反転増幅電圧を使った場合と使わない場合の対比説明図である。 本発明の路面ヒータの道路面への配置パターンの説明図である。 通電順序制御回路の回路図である。 従来の交流電力調整装置の説明図である。
符号の説明
1 電極
2 電極
3 第1発熱線材
4 第2発熱線材
10 路面ヒータ
13 電源
CD1 第1電力制御装置
CD2 第2電力制御装置
41 差動増幅器
42 反転増幅器
43 整流同期回路
45 比較回路
46 電力制御素子
47 リングカウンタ
48 AND回路

Claims (2)

  1. ヒーティング設備を構成する路面ヒータであって、
    該路面ヒータを、複数本の第1発熱線材と複数本の第2発熱線材とを互いに直交するように配置して構成し、
    前記第1発熱線材には、一定電力を供給し、
    前記第2発熱線材には加温目標温度からの温度低下を防止するに必要な電力のみ供給する電力制御装置を備えており、
    該電力制御装置は、
    路面の目標温度と検出温度の差である差動電圧を求め、
    該差動電圧を、0Vを基準に、0Vより下廻った電圧を極性反転させた反転増幅電圧を出力し、
    該反転増幅電圧と交流電源を整流した脈流整流とを比較し、前記反転増幅電圧が前記脈流整流を超える部分でのみ、比較出力を出力し、
    前記比較出力が出力されている間でのみ、負荷電力として脈流整流を供給する
    ことを特徴とする路面ヒータ。
  2. ヒーティング設備を構成する路面ヒータであって、
    該路面ヒータを、複数本の第1発熱線材と複数本の第2発熱線材とを互いに直交するように配置して構成し、
    前記第1発熱線材および前記第2発熱線材に、加温目標温度に路面の検出温度を一致させるのに必要な電力を供給する
    電力制御装置を備えており、
    該電力制御装置は、
    路面の目標温度と検出温度の差である差動電圧を求め、
    該差動電圧を、0Vを基準に、0Vより下廻った電圧を極性反転させた反転増幅電圧を出力し、
    該反転増幅電圧と交流電源を整流した脈流整流とを比較し、前記反転増幅電圧が前記脈流整流を超える部分でのみ、比較出力を出力し、
    前記比較出力が出力されている間でのみ、負荷電力として脈流整流を供給する
    ことを特徴とする路面ヒータ。
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