JP5362135B1 - 融雪システム、およびそれを採用した融雪方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 発熱体を配設した主融雪部10および準融雪部20とを備え、その主融雪部10を、複数の主融雪ブロック11,12,13に分割、形成すると共に、当該準融雪部20は、各主融雪ブロック11,12,13の間か、または各主融雪ブロック11,12,13の中か、あるいはまた各主融雪ブロック11,12,13の間およびその中の両方かの何れかに配設してなる1または複数の編み込み領域21を有したものとなし、それら主融雪ブロック11,12,13、および準融雪部20を個別に運転、制御して融雪するようにした融雪システム。
【選択図】図2
Description
道路や駐車場等の舗装表面上の雪を除去するシステムの一つに、舗装表面近傍に発熱体を埋設し、それに電力を供給して加熱することによって融雪するロードヒーティング法を利用した融雪システムがある。このような電気式による融雪システムは、簡便であり、かつ、他のシステムに比べて長期的なコストが安いという特徴を有している。しかし、電気式による融雪システムにおいても、長期にわたるランニングコストを考えた場合、融雪能力を低下させることなく、更にコストダウンを図ることが望まれている。
例えば、従来行われている最も標準的な方式は、融雪部全体に発熱体を埋設し、融雪が完了するまで全体に通電を行うものである。この方式によれば、融雪時間が短いというメリットはあるものの、ランニングコストが高いというデメリットがある。
また、融雪部を優先部と非優先部に分割し、主に優先部の融雪を行い、非優先部は優先部が停止している時だけ融雪を行う方式の優先・非優先方式もあり、この方式による場合、ランニングコストを安くできるという利点はあるものの、効率が悪く、融雪時間が長くなるだけではなく、優先部が中心となるために、どうしても非優先部には雪が残り易いという問題が残る。
また、融雪部を4分割し、一定時間毎に1ブロックを順次停止してしまい、3ブロックだけ運転させるという順次停止方式もあり、この方式の場合は、ランニングコストが安く、且つ優先・非優先方式や交互運転方式に比較し、融雪時間が短くて済むという有利な点はあるものの、広範囲のブロック分けをしているため、融雪に大きなムラを生じ易くしてしまうと共に、標準方式に比べると、その融雪時間は長くなってしまうという難点を有している。
特許文献1には、第1、第2および第3の発熱体を有し、第1から第3の発熱体の中の何れか1本と、残りの2本の組み合わせを選択して、残りの2本を直列に接続し、所定の時間間隔で選択する1本の発熱体を順次変えるようにした融雪システムが記載されており、第1、第2および第3の発熱体は、互いに略同一の配設面積となっていて配設面積全体的に均質な融雪を実現化するものとなっているが、ランニングコストを低く抑えることはできるが低発熱量であるため、主要範囲をより効果的に短時間で融雪することは困難であり、永年に亘り、融雪システムの設置に携わり、様々な市場ニーズに対応した融雪設備の開発、提供を続けてきている中、それらから得られた様々な知見、およびユーザーからの情報などに基づき、より短時間の加熱で効率的に融雪可能とする上、ランニングコストを大幅に削減でき、その有効性や経済性にも秀でた、新たな融雪技術開発の必要性を痛感するに至ったものである。
そこで、この発明は、短時間の中に効率的に融雪することができ、しかもランニングコストを大幅削減でき、より経済性に秀れた新たな融雪技術の開発はできないものかとの判断から、逸早くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の融雪システムおよび融雪方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の融雪システムは、基本的に次のような構成からなりたっている。
即ち、この発明の融雪システムは、夫々発熱体を配設してなる主融雪部および準融雪部と、これら主融雪部および準融雪部の運転を制御する制御部とを備え、主融雪部をほぼ同容量の複数のブロックに分割、配設したものにすると共に、準融雪部は、各主融雪ブロックの間か、またはそれら各主融雪ブロックの中か、あるいはまた、それら各主融雪ブロックの間および中の両方かの何れかに配設してなる1または複数の編み込み領域を有したものとし、それら各編み込み領域の面積を、各主融雪ブロックの面積よりも小さく規制して形成した上、それら各主融雪ブロックと準融雪部とを制御部によって個別、自動的に運転、制御するようにした構成を要旨とする融雪システムである。
上記したこの発明の基本をなす融雪システムに関連し、この発明には、それを採用した融雪方法も包含している。
即ち、夫々発熱体を配設してなる主融雪部と準融雪部とを形成し、主融雪部は、ほぼ同容量の複数のブロックに分割、形成すると共に、準融雪部は、それら各主融雪ブロックの間か、または、それら各主融雪ブロックの中か、あるいはまた、それら各主融雪ブロックの間および中の両方かの何れかに配設した1または複数の編み込み領域を有するように構成し、それら準融雪部編み込み領域の面積は、各主融雪ブロックの面積よりも小さく規制して形成した上、それら各主融雪ブロックと準融雪部とを個別、自動的に制御、運転して融雪するようにした構成を要旨とする、この発明の融雪システムを採用した融雪方法である。
制御部は、主融雪部と準融雪部とを個別且つ統合的に制御し、エネルギー消費量を抑えながら、効率的な融雪を実現可能とする機能を担い、各主融雪ブロックおよび準融雪部の中の何れか一つを順番に停止し、それ以外を運転するように制御する順次停止制御手段を有するものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
なお、図2では、主融雪部10と準融雪部20とを区別し易くするために、主融雪部10の発熱体の配置を太線で表し、準融雪部20の発熱体の配置を細線で表している。
準融雪部20は、等間隔で平行に配した発熱体からなり、各主融雪ブロック11,12,13の間および中の両方に配設するようにしてあって、編み込み領域21を形成している。その主融雪部10において、各編み込み領域21の面積は、主融雪ブロック11,12,13の面積よりも小さくなるように構成してある。
例えば、融雪センサーによって降雪が検出された場合には、各ブロック毎を運転するようにすることができ、それらは自動的に運転することができる。各主融雪ブロック11,12,13の間およびその中の両方に準融雪部20の編み込み領域21を配置しているので、一部が自動的に停止しても保温効果が周辺に及んでいることから、高い融雪効果を得ることができ、全体としては、そのランニングコストを低下させることに繋がることとなる。
以下の表1に、順次停止制御手段31による運転表を示してある。
このように構成すれば、各主融雪ブロック11,12,13の何れかを停止している間は、その間およびその中に挿入、形成してある準融雪部20を運転し、準融雪部20を停止している間には、各主融雪ブロック11,12,13を運転するようにするので、ランニングコストを低下させつつ、高い融雪効果を得ることができる。
叙述の如く、この発明の融雪システム、およびそれを採用した融雪方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、従来方式では、ランニングコストと融雪効果とは連動し、そのランニングコストを抑えようとすると、肝心の融雪効果を低下させてしまうという問題を払拭できないでいたものが、ランニングコストを大幅に削減しながら、より短時間の加熱で効率的に融雪機能を発揮可能とするものを実現し、その有効性や経済性の点で従来技術では達成できなかった融雪機能を発揮することが可能になり、広い範囲でもムラのない経済的な融雪を可能にすることから、一般向けの融雪システムとしては勿論のこと、特に、公共施設の駐車場や歩道、車道といった箇所での融雪システムとなって卓越した実効をもたらす融雪システム、およびそれを採用した融雪方法と認められ、長年の課題として取り組んで来た建設業界は固よりのこと、冬期間の雪害対策に苦しめられて来た寒冷地における一般住民や企業をはじめ、冬期間の住民サービスに多額の出費を余儀なくされて来た自治体からも高く評価されることとなって、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
10 主融雪部
11 主融雪ブロック
12 主融雪ブロック
13 主融雪ブロック
14 すだれ状主融雪発熱体部
20 準融雪部
21 編み込み領域
22 すだれ状準融雪発熱体部
30 制御部
31 順次停止制御手段
Claims (5)
- 夫々発熱体を配設してなる主融雪部および準融雪部と、これら主融雪部および準融雪部の運転を制御する制御部とを備え、主融雪部を複数の主融雪ブロックに分割、配設したものにすると共に、準融雪部は、各主融雪ブロックの間か、またはそれら各主融雪ブロックの中か、あるいはまた、それら各主融雪ブロックの間および中の両方かの何れかに配設してなる1または複数の編み込み領域を有したものとし、それら準融雪部編み込み領域の面積を、各主融雪ブロックの面積よりも小さく規制して形成した上、それら各主融雪ブロックと準融雪部とを制御部によって個別、自動的に運転、制御するようにしたことを特徴とする融雪システム。
- 制御部は、各主融雪ブロックおよび準融雪部の中の何れか一つを順番に停止し、それ以外を運転するように制御するようにした順次停止制御手段を有するものとした、請求項1記載の融雪システム。
- 主融雪部の各主融雪ブロックの間か、またはそれらの中か、あるいはまたそれらの間および中の両方かの何れかには、各主融雪ブロックよりも面積が小さい準融雪部の編み込み領域を形成し、主融雪部の1ブロックと準融雪部とは、夫々1から複数の融雪回路で構成され、1回路は1本の発熱体を用い、準融雪部は主融雪部の1ブロックとほぼ同容量とし、準融雪部の発熱体と主融雪部の発熱体とを等間隔で平行に編み込んで、すだれ状に形成されるようにした、請求項1または2何れか一記載の融雪システム。
- 夫々発熱体を配設してなる主融雪部と準融雪部とを形成し、主融雪部は、複数の主融雪ブロックに分割、形成すると共に、準融雪部は、それら各主融雪ブロックの間か、または、それら各主融雪ブロックの中か、あるいはまた、それら各主融雪ブロックの間および中の両方かの何れかに配設した1または複数の編み込み領域を有するように構成し、それら準融雪部編み込み領域の面積は、各主融雪ブロックの面積よりも小さく規制して形成した上、それら各主融雪ブロックと準融雪部とを個別、自動的に制御、運転して融雪するようにしたことを特徴とする、請求項1ないし3何れか一記載の融雪システムを採用した融雪方法。
- 各主融雪ブロックおよび準融雪部の中の何れか一方を順番に停止し、それ以外を運転するようにして融雪する、請求項4記載の融雪方法。
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