JP4235125B2 - ナースコール親機 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば病院や介護施設で使用されるナースコールシステムにおいて、ナースステーションに設置されるナースコール親機に関する。
一般に、ナースコールシステムは、各病室に呼出ボタンを有する呼出子機をそれぞれ設置すると共に、ナースステーションにナースコール親機を設置している。そして、患者が呼出ボタンを操作した場合に、呼出子機からナースコール親機へ呼出信号を送信し、ナースコール親機で鳴音を発生したり呼出子機を表すアイコンを変色表示させることにより呼出の発生を報知し、さらに呼出元の患者の氏名や属性等を表示器に表示するように構成されている。
このため看護師は、ナースステーションにおいて上記呼出報知と患者の氏名等により呼出の発生と呼出元の患者を認識することができる。そして、ナースコール親機と呼出元の呼出子機との通話機能を使用して患者の要求を聞き出すことができ、その上で必要な看護処置を実施することができる(例えば、特許文献1を参照。)。
特許第2887552号公報
ところが、従来のこの種のシステムでは、看護師は患者から呼出しが発生するまでは患者の要求を知ることができず、看護処置も行われない。換言すれば、患者からの呼出しが発生してはじめて、患者の要求が分かり看護処置が可能になる。このため、例えば容体が急変して呼出操作を行えなくなった患者に対する対応が遅れ勝ちになるという問題がある。また、一般に痛み等に対し我慢強い患者や性格的に遠慮深い患者は呼出操作を行わないことが多く、呼出しが発生したときには既に容体が相当悪化しているような場合もあり、非常に好ましくない。このような状況に対応するには、医師や看護師等の医療スタッフが頻繁に病室に出向いて容体を確認するかまたは尋ねる必要があり、医療スタッフの負担がきわめて大きくなる。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、長期間にわたって呼出しが発生しない患者又は被介護者を的確に把握できるようにし、これにより容体の悪化等に対し迅速かつ適切な対応を可能にしたナースコール親機を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、呼出者の呼出操作に応じて呼出子機から送信される呼出信号を受信して呼出報知動作を行う機能を備えるナースコール親機にあって、呼出者ごとに上記呼出信号を最後に受信してから次に受信するまでの空白期間を計時し、この計時された空白期間を呼出者を表す情報に対応付けて表示するように構成したものである。
したがってこの発明によれば、患者又は被介護者ごとに呼出しが発生していない空白期間が計時されて表示される。このため、医師や看護師等の医療スタッフは、上記表示される空白期間をもとに患者又は被介護者の容体を推測することができ、これにより遅滞なく適切な対応が可能となる。例えば、呼出しが発生してしかるべき患者から長期間にわたって呼出しが発生しない場合に、これを異常と判断して当該患者に対し迅速な対応を行うことが可能となる。このため、容体が急変して呼出操作を行えなくなった患者や、呼出しを行っても然るべき容体であるにもかかわらず遠慮等により呼出しを行わない患者に対し、遅滞なく適切な処置を行うことができる。また、医療スタッフは患者ごとの呼出し発生状況を自身で把握しておく必要がなくなるので、その分負担が軽減される。
また、この発明は次のような各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、管理者、例えば医師又は看護師の入力操作に応じて呼出者ごとに空白期間の判定しきい値を設定する手段を備え、呼出者ごとに計時された空白期間を上記判定しきい値と比較して、空白期間が判定しきい値を超えた場合に要注意メッセージを出力するものである。
このように構成すると、空白期間が判定しきい値を超えた時点で自動的に要注意メッセージが出力される。このため、医療スタッフの意識が例えば多忙等の理由により患者から一時的に離れていたとしても、上記要注意メッセージにより該当する患者に対する注意を引き戻すことができる。しかも、上記判定しきい値は患者ごとに医師又は看護師が任意に設定できるので、患者ごとに最適な要注意判定を行うことができる。
第2の構成は、呼出者の性格、容体及び処置内容等のような呼出しの傾向性を決定する要素を含む個人情報を記憶する手段と、上記記憶された個人情報に基づいて呼出者ごとに空白期間の判定しきい値を適応的に設定する手段とを備え、呼出者ごとに、計時された空白期間を上記判定しきい値と比較して、空白期間が判定しきい値を超えた場合に要注意メッセージを出力するようにしたものである。
このように構成すると、患者の性格や容体等の個人情報をもとに判定しきい値が適応的に設定される。このため、医療スタッフが判定しきい値の設定操作を行わなくても、患者ごとに最適な異常判定処理が可能となる。
第3の構成は、呼出者に対応付けて呼出信号の受信履歴を作成する手段と、判定しきい値の適応設定手段とを備える。そして、呼出者ごとに、上記作成された呼出信号の受信履歴をもとに呼出者の呼出しの傾向性を抽出して、この抽出された呼出しの傾向性をもとに呼出者ごとに空白期間の判定しきい値を適応的に設定し、計時された空白期間を上記設定された判定しきい値と比較して空白期間が判定しきい値を超えた場合に要注意メッセージを出力するようにしたものである。
このように構成すると、呼出信号の受信履歴、つまり患者の過去の呼出履歴をもとに判定しきい値が適応的に設定され、この判定しきい値をもとに空白期間の異常判定が行われる。例えば、通常の容体であれば一定時間置き又は特定の時間帯に高い確率で呼出しが発生する患者から、上記1時間が経過しても或いは特定の時間帯が過ぎても呼出しが発生しない場合に、この呼出しの空白期間の長さは要注意であると判定され、医療スタッフに報知される。したがって、この構成においても、医療スタッフが特に判定しきい値の設定操作を行わなくても、患者ごとに最適なタイミングで呼出空白期間の異常報知を行うことができる。
第4の構成は、空白期間を表示する際に、空白期間の長さに比例して強調度が高くなるように空白期間の表示形態を制御する機能を備えるものである。このように構成すると、空白期間が長くなるに従い強調された表示が行われる。このため、空白期間が長い患者に対し特に注意を喚起することができる。
要するにこの発明では、呼出者の呼出操作に応じて呼出子機から送信される呼出信号を受信して呼出報知動作を行う機能を備えるナースコール親機にあって、呼出者ごとに上記呼出信号を最後に受信してから次に受信するまでの空白期間を計時し、この計時された空白期間を呼出者を表す情報に対応付けて表示するようにしている。
したがってこの発明によれば、長期間にわたって呼出しが発生しない患者又は被介護者を的確に把握できるようになり、これにより容体の悪化等に対し迅速かつ適切な対応を可能にしたナースコール親機を提供することができる。
図1は、この発明に係わるナースコール親機を含むナースコールシステムの一実施形態を示す概略構成図である。なお、この実施形態では病棟に設置される看護支援用のナースコールシステムを例にとって説明する。
ナースコールシステムは、各病室にそれぞれ設置される病室ユニット11〜1nと、ナースステーションに設置されるセンタ装置としてのナースコール親機2とを備える。これらの病室ユニット11〜1nとナースコール親機2との間はそれぞれ通信線路を介して接続される。またナースコールシステムは、例えば病院内の通信センタに設置されるハンディナースコール主装置3及び構内交換機(PBX:Private Branch Exchange)4を備える。ハンディナースコール主装置3には無線ユニット6が接続され、またPBX4は公衆網5に接続される。
さらに、上記ナースコール親機2は、例えばLAN(Local Area Network)7を介して看護支援サーバ9に接続される。看護支援サーバ9は、看護支援のための種々情報を記憶し管理する。なお、10は上記看護支援サーバ9に記憶されたデータをプリントアウトするために使用されるプリンタ、8は上記看護支援サーバ9及びプリンタ10をLAN7に接続するためのハブである。
病室ユニット11〜1nは、病室の天井等に設置されたマイクロホン101及びスピーカ102と、トイレ・浴室用押しボタン103と、代表廊下灯104と、復旧ボタン105とを備え、これらはI/Oユニット106を介して個別情報廊下灯107に接続される。また病室ユニット11〜1nは、ハンド型子機109及び握り押しボタン110を備え、これらは病床の壁に設けられた壁埋め込み型子機108を介して上記個別情報廊下灯107に接続される。
このうち、握り押しボタン110及びトイレ・浴室用押しボタン103は患者が看護師を呼び出す際に使用するもので、その操作信号はそれぞれ壁埋め込み型子機108又はI/Oユニット106を介して個別情報廊下灯107に伝えられる。また、壁埋め込み型子機108に設けられた押しボタンが押下された場合にも、操作信号が個別情報廊下灯107に伝えられる。個別情報廊下灯107は、上記各押しボタンの操作信号を受信すると、自身の表示部に呼出しの発生を表示する。またそれと共に、呼出信号を生成してナースコール親機2へ送信する。呼出信号には、押しボタンの番号またはアドレス情報が挿入される。
マイクロホン101とスピーカ102、ハンド型子機109及び壁埋め込み型子機108は、患者が呼出しに対し応答した看護師と通話を行うために使用するもので、その通話信号は通話路を介してナースコール親機2へ送信される。通話路は、ナースコール親機2において看護師が患者の呼出しに対し応答操作することにより確立される。なお、復旧ボタン105は上記呼出しをリセットする場合に使用される。
ハンディナースコール主装置3は、例えば構内PHS(Personal Handyphone System)対応の交換装置からなるもので、交換制御部やタイムスイッチの他に、複数の内線インタフェースと、局線インタフェースと、保守インタフェースとを備える。各内線インタフェースにはそれぞれ無線ユニット6の無線基地局61,62が接続される。無線基地局61,62はそれぞれ無線エリアを形成し、この無線エリア内に存在する携帯端末71〜7mに対し無線回線を介して接続される。局線インタフェースには上記PBX4が接続される。
ところで、ナースコール親機2は次のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、ナースコール親機2は、制御部として例えばマイクロコンピュータを使用する中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)20を備える。このCPU20には、プログラムメモリ21及びデータメモリ22が接続されており、さらに通信インタフェース23,24と、ネットワークインタフェース25と、通話インタフェース26と、入力表示インタフェース27がそれぞれ接続されている。
このうち通信インタフェース23は、CPU20の制御の下、上記各病室ユニット11〜1nとの間で信号の伝送を行う。同様に通信インタフェース24は、CPU20の制御の下、上記ハンディナースコール主装置3との間で信号の送受信を行う。ネットワークインタフェース25は、CPU20の制御の下、上記LAN7を介して看護支援サーバ9及びプリンタ10との間で信号の送受信を行う。
通話インタフェース26には、看護師が患者との間で通話を行うために使用するマイクロホン261及びスピーカ262が接続されている。通話インタフェース26は、病室ユニット11〜1nとの間に通話路が形成された状態で、マイクロホン261から出力された話者の送話信号を符号化してCPU20へ出力すると共に、CPU20から供給された受話データを復号して受話信号を再生し、この受話信号をスピーカ262から拡声出力する。またスピーカ262は、患者から呼出が発生した時に鳴音やメロディを出力する際にも使用される。
入力表示インタフェース27には、タッチパネル/表示器271が接続される。タッチパネル/表示器271は、例えばCRT又はLCDからなる表示器の表示画面上に透明の感圧シートを貼付したもので、情報の表示機能と入力機能とを併せ持っている。入力表示インタフェース27は、CPU20から供給された表示情報を上記タッチパネル/表示器271に表示すると共に、タッチパネル/表示器271において入力された操作情報をCPU20に供給する。
データメモリ22には、患者情報データベース22a及びコール履歴データベース22bが設けられている。患者情報データベース22aには、患者の識別コードに対応付けて、病名、容体、検査又は処置のスケジュールとその内容、患者の年齢や性別、体重、体質、性格等を表す個人情報が記憶される。コール履歴データベース22bには、患者の識別コードに対応付けて、患者から到来した呼出し(ナースコールNC)の受信履歴を表すデータが記憶される。この呼出受信履歴データは、呼出し発生順にその受信時刻を記載したものからなる。なお、呼出受信履歴データには、上記呼出時刻に加え、呼び出した患者の氏名、病室番号及び別途番号、応対者名、呼出理由を含めるようにしてもよい。
プログラムメモリ21には、この発明の一実施形態を実現するためのアプリケーション・プログラムとして、コール履歴管理制御プログラム21aと、空白期間計測制御プログラム21bと、空白期間報知制御プログラム21cが格納されている。
コール履歴管理制御プログラム21aは、患者から呼出しが発生するごとに図示しない内蔵時計から受信時刻を取得し、この取得された受信時刻を患者識別コードに対応付けてコール履歴データベース22bに記憶する。
空白期間計測制御プログラム21bは、患者ごとに、呼出しが発生するごとに当該最新の呼出しの受信時刻から次の呼出しが発生するまでの空白期間を例えばソフトウエアタイマにより計時する。
空白期間報知制御プログラム21cは、上記空白期間計測制御プログラム21bにより計時された空白期間の長さを表す直線状の表示パターンを生成し、この生成された表示パターンを患者一覧画面中の該当する患者の表示エリアに表示する。またそれと共に空白期間報知制御プログラム21cは、上記計時された空白期間を定期的に判定しきい値と比較し、空白期間が判定しきい値を超えた時点で、要注意メッセージを生成して上記患者表示エリアに表示する。判定しきい値は、医師又は看護師が予めタッチパネル/表示器271において入力し設定した値を使用する。なお、上記判定しきい値が入力設定されていない場合には、上記コール履歴データベース22bに記憶された患者の呼出し受信履歴データをもとに判定しきい値を生成し、この生成された判定しきい値を使用する。
次に、以上のように構成されたナースコール親機2において行われる呼出空白期間の報知動作を説明する。図3はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
医師又は看護師は、例えば呼出しが定期的に発生して然るべき容体の患者や、遠慮して呼出しをほとんど行わない患者について、呼出空白期間の判定しきい値を入力設定する。
この呼出空白期間の判定しきい値の入力設定は次のように行われる。すなわち、先ず図4に示すようにタッチパネル/表示器271に表示される患者の一覧画面において、該当患者を指定する。そして、この指定操作により開かれるしきい値設定用のウィンドウにおいて、呼出空白期間の判定しきい値を表すデータをメニューの中から選択するか又は入力する。例えば、いま患者のうち「山田恵美」さんについて呼出空白期間の判定しきい値を設定する場合には、図4に示す患者一覧画面において上記「山田恵美」を指定したのち、この指定操作により開かれるしきい値設定用のウィンドウにおいて、上記呼出空白期間の判定しきい値を入力する。
ナースコール親機2は、CPU20により、図3に示すようにステップ3aで判定しきい値の入力操作を監視している。この状態で、タッチパネル/表示器271に表示された患者一覧画面において設定対象の患者が指定されたのち判定しきい値が入力されると、ステップ3bにより上記入力された判定しきい値を取り込み、この取り込まれた判定しきい値を患者識別コードと共に患者情報データベース22aに記憶する。
さて、上記判定しきい値の設定終了操作を行うと、ナースコール親機2はステップ3cからステップ3dに移行して以後ナースコール待ち受け動作を次のように実行する。
すなわち、ナースコール親機2は、ステップ3dにおいて呼出し(ナースコール)の発生を監視している。そして、この状態である患者の呼出子機から呼出信号が到来すると、CPU20は患者からの呼出しを報知するために鳴音データを通話インタフェース26に与える。この結果、スピーカ262から鳴音が発生される。またそれと共に、ステップ3eにより入力表示インタフェース27に表示制御データを与える。この結果、タッチパネル/表示器271の患者一覧表示エリアにおける該当する患者の部屋番号及び氏名が待機時とは異なる色で点灯又は点滅する。
上記呼出しを確認した看護師が、呼出応答操作を行ったとする。そうするとCPU20は、呼出元の患者の呼出子機との間に通話リンクを形成する。かくして、以後看護師は呼出元の患者との間で通話が可能となり、この通話により患者の要求を聞き出すことが可能となる。なお、呼出応答操作に応じて、患者情報データベース22aから該当する患者に関する年齢や病名、病状等の個人情報を読み出し、この読み出された個人情報を上記タッチパネル/表示器271の患者一覧表示エリアに表示することも可能である。
さて、上記したように呼出しが発生すると、CPU20はステップ3fにおいて、コール履歴データベース22bに記憶されている該当する患者のコール履歴データに、上記最新の呼出しの受信時刻を追加記憶する。次にCPU20は、ステップ3gにより該当する患者に対応する呼出空白期間の計時値を一旦リセットしたのち、ステップ3hにより改めて計時を開始する。そして、以後同じ患者から次の呼出しが発生するまで、上記呼出空白期間の計時を続ける。
また、この計時動作中にCPU20は、ステップ3iにおいて、上記呼出空白期間の計時値の長さを表す直線状の表示パターンを生成し、この生成された表示パターンを図4に示す患者一覧画面中の該当する患者の表示エリアに表示する。図5(a),(b),(c)に示すASはこの表示パターンの表示例を示すものである。図5(a)は空白期間の計時が開始されて間もないときの表示パターンを示し、図5(b)は空白期間の計時が開始されてからある程度の時間が経過したときの表示パターンを示している。また、図5(c)は空白期間の計時が開始されてから長い間呼出しが発生していないときの表示パターンを示している。これらの表示例に示したように、表示パターンは空白期間が長くなるに従い段階的に表示色が変化するように設定される。
またそれと共にCPU20は、ステップ3jにおいて、上記空白期間の計時値を患者情報データベース22aに記憶されている判定しきい値と比較する。このとき使用される判定しきい値は、医師又は看護師が予めタッチパネル/表示器271において入力設定した値である。なお、判定しきい値が入力設定されていない患者については、コール履歴データベース22bに記憶された呼出しの受信履歴データをもとに判定しきい値を設定する。すなわち、CPU20は上記コール履歴データベース22bに記憶された該当患者の呼出受信履歴データから過去の呼出しの傾向性を抽出する。そして、この抽出された呼出しの傾向性をもとに判定しきい値を生成し、この生成された判定しきい値を使用する。
上記判定の結果、空白期間が判定しきい値を超えていなければ、CPU20はステップ3dに戻って以後上記呼出監視制御を繰り返す。一方、ある患者からの呼出しが長時間にわたって発生せず、その空白期間の計時値が判定しきい値を超えたとする。そうするとCPU20は、ステップ3kに移行してここで要注意メッセージを生成し、この生成された要注意メッセージを該当する患者の表示エリアに表示する。例えば、図5(c)に示す「豊増義弘」さんの呼出空白期間の計時値が判定しきい値を超えたとすると、表示パターンASの全体が点滅表示される。なお、上記表示パターンASの点滅表示に加えて、或いは代わりに、長期間にわたり呼出しが発生していない旨の文字メッセージ又はアイコンをポップアップ表示したり、併せて鳴音や音声メッセージを出力するようにしてもよい。
以上述べたようにこの実施形態では、ナースコール親機2において、空白期間計測制御プログラム21bにより、患者ごとに呼出しを最後に受信してから次に受信するまでの空白期間を計時してこの計時された空白期間を直線状の表示パターンにより患者表示エリアに表示すると共に、空白期間報知制御プログラム21cにより、上記空白期間の計時値を医療スタッフが入力設定した判定しきい値と比較して、空白期間が判定しきい値を超えた場合に要注意メッセージを出力するようにしている。
したがって、医師や看護師等の医療スタッフは、上記患者ごとに表示される空白期間の長さを示す情報と、要注意メッセージにより、呼出しが発生してしかるべき患者から長期間にわたって呼出しが発生しない場合に、これを異常と判断して当該患者に対し迅速な対応を行うことが可能となる。この結果、容体が急変して呼出操作を行えない患者や遠慮して呼出しを行わない患者に対し、遅滞なく適切な処置を行うことができる。
また、空白期間の異常判定に使用するしきい値を医療スタッフが患者ごとに任意に入力設定することができるので、患者ごとに最適な要注意判定を行うことができる。さらに、医療スタッフにとっては患者ごとの呼出し発生状況を自身で記憶する必要がないので、その分負担が軽減される。
またこの実施形態では、医療スタッフが判定しきい値を入力設定していない場合に、コール履歴データベース22bに記憶された該当患者の呼出受信履歴データから過去の呼出しの傾向性を抽出し、この抽出された呼出しの傾向性をもとに判定しきい値を生成し使用するようにしている。このため、医療スタッフが特に判定しきい値の設定操作を行わなくても、患者ごとに最適なタイミングで呼出空白期間の異常報知を行うことができる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では医療スタッフが判定しきい値を入力設定していない場合に、コール履歴データベース22bに記憶された該当患者の呼出受信履歴データをもとに判定しきい値を生成するようにした。しかし、入院初日の患者のように呼出履歴データが存在しない場合や、データは存在しても呼出しの傾向性を抽出する上で必要なデータ量が十分にない場合には、患者情報データベース22aに記憶された該当する患者の個人情報をもとに判定しきい値を生成する。これは、例えば患者の個人情報に患者の性格、容体及び処置内容等のような呼出しの傾向性を決定する要素を含めておき、該当する患者の個人情報から上記呼出しの傾向性を決定する要素を読み出して、この要素をもとに判定しきい値を生成することにより実現可能である。
また、判定しきい値は、医療スタッフが入力設定したしきい値と、患者の呼出受信履歴データをもとに生成した判定しきい値と、患者の個人情報に含まれる呼出しの傾向性を決定する要素をもとに生成した判定しきい値の中から、任意の一つを選択して使用するようにしてもよい。どのしきい値を使用するかについては、医療スタッフによる入力指定、上記3種類のしきい値の平均値を求める方法、上記3種類のしきい値の中から一つを多数決で選択する方法等を使用できる。
さらに、前記実施形態では、空白期間が長くなるに従い段階的に表示パターンASの表示色を変化させるようにしたが、それに限らず空白期間が長くなるに従い段階的に表示濃度を変化させるようにしてもよい。要するに、空白期間が長くなるに従いその長さが強調されるような表示手段であれば如何なるものを採用してもよい。
さらに、ナースコール親機2において呼出空白期間の異常報知が行われてから一定時間内に医師又は看護師による確認操作が行われない場合に、上記呼出空白期間の異常報知情報をナースコール親機2からハンディナースコール主装置3を介して担当医師又は担当看護師が携帯する携帯端末71〜7mへ送信するようにしてもよい。このようにすると、ナースステーションに担当医師又は看護師が存在しない場合でも、上記呼出空白期間の異常を担当医師又は看護師に対し即時確実に報知することが可能となる。
なお、上記呼出空白期間の異常報知情報は、ナースコール親機2に表示すると同時に、携帯端末71〜7mへ送信するようにしてもよい。このようにすると、病室を巡回中の看護師がいち早く該当患者の病室に向かうことが可能となる。
また、上記呼出空白期間の異常報知情報を携帯端末71〜7mに送信する場合には、患者の重要度に応じて異なる送信方式を使用するようにしてもよい。例えば、重要度が高い患者についての呼出空白期間の異常報知情報を送信する場合には、通話呼出しと同じプロトコルにより携帯端末を呼び出して報知情報を送信する。このようにすると、携帯端末71〜7mに報知情報をリアルタイムに表示させることができる。これに対し重要度が低い患者についての呼出空白期間の異常報知情報を送信する場合には、当該報知情報を電子メールに挿入又は添付して携帯端末へ送信する。このようにすると看護師は、一つの看護業務が一段落したときに、上記電子メールにより受信された報知情報を確認することができる。
さらに前記実施形態では、患者情報データベース及びコール履歴データベースをナースコール親機に設けた場合を例にとって説明した。しかしそれに限らず、患者情報データベース及びコール履歴データベースを看護支援サーバ9に設け、ナースコール親機が必要に応じて看護支援サーバ9の上記患者情報データベース及びコール履歴データベースをアクセスすることにより、患者の個人情報や受信履歴データを取得するようにしてもよい。また、同様にその他のデータベースについても看護支援サーバ9に設けることが可能である。
その他、ナースコール親機の構成や、呼出空白期間の表示手段、呼出空白期間の異常判定手段の手順と内容、判定しきい値の設定手段等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わるナースコール親機を含むナースコールシステムの一実施形態を示す概略構成図。 図1に示したシステムにおけるナースコール親機の機能構成を示すブロック図。 図2に示したナースコール親機による呼出空白期間の表示制御手順とその制御内容を示すフローチャート。 図2に示したナースコール親機における患者一覧画面の表示例を示す図。 図2に示したナースコール親機における呼出空白期間の表示例を示す図。
符号の説明
11〜1n…病室ユニット、2…ナースコール親機、3…ハンディナースコール主装置、4…構内交換機(PBX)、5…公衆網、6…無線ユニット、7…LAN、8…ハブ、9…看護支援サーバ、10…プリンタ、20…中央処理ユニット(CPU)、21…プログラムメモリ、21a…コール履歴管理制御プログラム、21b…空白期間計測制御プログラム、21c…空白期間報知制御プログラム、22…データメモリ、22a…患者情報データベース、22b…コール履歴データベース、23,24…通信インタフェース、25…ネットワークインタフェース、26…通話インタフェース、261…マイクロホン、262…スピーカ、27…入力表示インタフェース、271…タッチパネル/表示器、61,62…無線基地局、71〜7m…携帯端末、101…スピーカ、102…マイクロホン、103…トイレ・浴室用押しボタン、104…代表廊下灯、105…復旧ボタン、106…I/Oユニット、107…個別情報廊下灯、108…壁埋め込み型子機、109…ハンド型子機、110…握り押しボタン。

Claims (5)

  1. 呼出者の呼出操作に応じて呼出子機から送信される呼出信号を受信し、この呼出信号の受信に応じて呼出報知動作を行う機能を備えたナースコール親機であって、
    呼出者ごとに、前記呼出信号を最後に受信してから次に受信するまでの空白期間を計時する手段と、
    前記計時された空白期間を呼出者を表す情報に対応付けて表示する手段と
    を具備することを特徴とするナースコール親機。
  2. 管理者の入力操作に応じ、呼出者ごとに空白期間の判定しきい値を設定する手段と、
    呼出者ごとに、前記計時された空白期間を前記判定しきい値と比較して、空白期間が判定しきい値を超えた場合に要注意メッセージを出力する手段と
    を、さらに具備することを特徴とする請求項1記載のナースコール親機。
  3. 呼出者の呼出しの傾向性を決定する要素を含む個人情報を記憶する手段と、
    前記記憶された個人情報に基づいて、呼出者ごとに空白期間の判定しきい値を適応的に設定する手段と、
    呼出者ごとに、前記計時された空白期間を前記判定しきい値と比較して、空白期間が判定しきい値を超えた場合に要注意メッセージを出力する手段と
    を、さらに具備することを特徴とする請求項1記載のナースコール親機。
  4. 呼出者ごとに呼出信号の受信履歴を作成する手段と、
    呼出者ごとに、前記作成された呼出信号の受信履歴をもとに呼出者の呼出しの傾向性を抽出し、この抽出された呼出しの傾向性をもとに空白期間の判定しきい値を適応的に設定する手段と、
    呼出者ごとに、前記計時された空白期間を前記判定しきい値と比較して、空白期間が判定しきい値を超えた場合に要注意メッセージを出力する手段と
    を、さらに具備することを特徴とする請求項1記載のナースコール親機。
  5. 前記空白期間を表示する手段は、空白期間の長さに比例して強調度が高くなるように空白期間の表示形態を制御することを特徴とする請求項1記載のナースコール親機。
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