JP4234033B2 - 自動車の操作ペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は,車体の一部を構成するダッシュボードの前面に取り付けられた作動機器を作動すべく,それの入力杆を前方に押動するための操作ペダルを,ダッシュボードに連なるペダルブラケットに枢軸を介して前後揺動可能に取り付けた,自動車の操作ペダル装置に関し,特に,車両の正面衝突時,ダッシュボードの後方移動に伴なう操作ペダルの踏み部の後方移動を抑制するようにしたものゝ改良に関する。
車両の正面衝突時,ダッシュボードの後方移動に伴なう操作ペダルの後方移動を抑制する自動車の操作ペダル装置として,ペダルブラケットを,所定値以上の衝撃荷重を受けると塑性変形するように構成する一方,このペダルブラケットの後方に,車体の一部を構成する支持部材に固設された高剛性の作動部材を対置し,車両の正面衝突時,前記ペダルブラケットの後方移動に伴ない前記作動部材が衝撃荷重を加えることで,ペダルブラケットを塑性変形させて操作ペダルの後方移動を抑えるものが特許文献1に開示されている。
特許第3267182号公報
特許文献1に記載のものでは,車両の正面衝突時,ペダルブラケットの後方移動に伴ない作動部材が衝撃荷重を加えることで,ペダルブラケットを塑性変形させるものであるため,操作ペダルに対するペダルブラケットの支持剛性を充分に高めることが制約されたり,作動部材を支持する支持部の剛性を充分に強化する必要から車体の重量増を招いたりし,しかもペダルブラケットの塑性変形特性の安定化を図ることが困難である等の欠点がある。
そこで本発明は,上記従来の欠点を解消しつゝ,車両の正面衝突時,ダッシュボードの後方移動に伴なう操作ペダルの,特に踏み部の後方移動を抑制し得る,自動車の操作ペダル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,車体の一部を構成するダッシュボードの前面に取り付けられた作動機器を作動すべく,それの入力杆を前方に押動するための操作ペダルを,ダッシュボードに連なるペダルブラケットに第1枢軸を介して前後揺動可能に取り付けた,自動車の操作ペダル装置において,前記第1枢軸の下方で操作ペダルに第2枢軸を介してヨークレバーを前後揺動可能に支持し,このヨークレバーに前記入力杆を連結軸を介して相対回動可能に連結し,このヨークレバーに,これを後方へ揺動付勢する回動ばねを接続すると共に該ヨークレバーを前記回動ばねの付勢力に抗して所定の通常位置に保持するロック手段を連結し,前記ダッシュボードが一定量後方へ変位したときにこのロック手段を前記ヨークレバーと分離させて該ロック手段による前記ヨークレバーの保持を解除させるロック解除部材を,前記ロック手段の後方で車体の一部を構成する支持部材に支持して該ロック手段に対置させ,前記ロック手段が前記ヨークレバーと分離して前記ヨークレバーの保持が解除されると,前記ヨークレバーが,前記回動ばねの付勢力で前記通常位置から前記第2枢軸周りに後方へ揺動することにより前記入力杆に対して操作ペダルを前方に揺動させることを第1の特徴とする。
尚,前記支持部材は,後述する本発明の実施例中のステアリングハンガビーム1bに対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記連結軸の軸線を前記第2枢軸の軸線から上下方向にオフセットしたことを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,操作ペダルの踏込み操作中,自動車の正面衝突により,ダッシュボードが後方に一定量以上変位すると,ロック解除部材によりロック手段がヨークレバーと分離して該ヨークレバーの保持が解除され,回動ばねによりヨークレバーが通常位置から第2枢軸周りに後方へ揺動することで,入力杆に対して操作ペダルを前方に揺動させるので,操作ペダルの踏み部の後方移動を抑制することができる。したがって,ペダルブラケットを塑性変形させる必要がないから,操作ペダルに対するペダルブラケットの支持剛性を充分に高めることができ,またロック解除部材を支持する支持部材の強度を特別増大させる必要もなく,その軽量化を図ることができる。しかも操作ペダルの前記前方揺動作用は,車体の変形のバラツキに左右されず,さらに各部材の寸法選定により,その揺動量を自由に設定することができる。またこのとき,ヨークレバーは,ロック手段と分離することで該ロック手段から解放されると,回動ばねの付勢力により,揺動端を通常位置から後方へ回動させながらスムーズに揺動して,操作ペダルを確実に前方に揺動させることができる。
また本発明の第2の特徴によれば,ヨークレバーは,ロック手段から解放されると,入力杆の反力と前記回動ばねの付勢力とにより,ヨークレバーが,連結軸を第2枢軸周りに後方へ回動するように更にスムーズに揺動して,操作ペダルを確実に前方に揺動させることができる。
本発明の実施の形態を,図面に示す本発明の好適な実施例に基づき以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る自動車の操作ペダル装置の正面図,図2は図1の2−2線断面図,図3は図1の3−3線拡大断面図,図4は図3の4−4線拡大断面図,図5は図3の5−5線断面図,図6は正面衝突時の,図2に対応する作用説明図,図7は本発明の第2実施例に係る自動車の操作ペダル装置の正面図,図8は図7の8−8線断面図,図9は図8の要部拡大図,図10は図9の10−10線断面図,図11は正面衝突時の,図8に対応する作用説明図である。
先ず,図1〜図6に示す本発明の第1実施例の説明から始める。図1〜図3において,符号1aは,自動車の車体1の一部を構成するダッシュボードで,エンジンルーム2と,その後側の車室3との間を仕切るように配置される。このダッシュボード1aの前面に負圧ブースタ4がボルト結合され,この負圧ブースタ4の前端には,これによって倍力作動されるブレーキマスタシリンダ5が取り付けられる。負圧ブースタ4は,その内部の制御弁に首振り可能に連結した入力杆4aを備えており,この入力杆4aを前進させることにより負圧ブースタ4は作動して,ブレーキマスタシリンダ5を倍力作動させ,自動車の前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを作動することができる。入力杆4aは,ダッシュボード1aを貫通して後端部を車室3に突出せるように配置される。
ダッシュボード1aの後面に固設されたペダルブラケット7には,下端に踏み部8aを有するブレーキペダル8が前後に揺動し得るよう,その上端部が自動車の左右方向に延びる第1枢軸9を介して取り付けられる。また負圧ブースタ4には,入力杆4aを介してブレーキペダル8の後退限を規制するストッパ手段(図示せず)が内蔵されており,その後退限に向かってブレーキペダル8を付勢する,コイルばねからなる戻しばね11がペダルブラケット7及びブレーキペダル8間に張設される。尚,図中10は,ブレーキペダル8が上記後退限に戻ったとき,ブレーキランプ(図示せず)を消灯すべくオフ状態となるブレーキスイッチである。
ブレーキペダル8に前記入力杆4aの後端部がヨークレバー12を介して連結される。ヨークレバー12は,前記第1枢軸9の下方で,第1枢軸9と平行な第2枢軸13を介してブレーキペダル8に前後揺動可能に取り付けられるもので,第2枢軸13の前方且つ上方に延びる第1アーム12aと,第2枢軸13の上方に延びる第2アーム12bとかなっており,その第1アーム12aの先端部に入力杆4aの後端部が第2枢軸13と平行な連結軸15を介して相対回動可能に連結される。ヨークレバー12は,第2枢軸13に装着された,捩じりコイルばねよりなる回動ばね16によって後方へ揺動付勢される。
上記回動ばね16の付勢力に抗してヨークレバー12を前方の通常位置Aに保持するロックレバー27が第2枢軸13と平行な第3枢軸28を介してブレーキペダル8に回動可能に取り付けられる。このロックレバー27は,第3枢軸28の後方へ延出する水平アーム27aと,第3枢軸28の上方へ延出する垂直アーム27bとを備えたベルクランク型をなしている。その水平アーム27aの先端には連結筒部29が一体に形成されており,これを前記第2アーム12bの上端部に抜き差し可能に嵌合することで,ロックレバー27は,ヨークレバー12を所定の通常位置Aに保持するようになっている。その保持状態では,連結軸15の軸線Rは第2枢軸13の軸線Nから前方且つ上方にオフセットして配置され,また水平アーム27a及び第2アーム12bは,互いに略直角をなすように配置される。そして通常,このロックレバー27を,ヨークレバー12の保持状態に固定すべく,垂直アーム27bがシャーピン30(図3及び図4参照)を介してブレーキペダル8に連結される。そのシャーピン30は,垂直アーム27b及びブレーキペダル8間で規定値以上の剪断荷重を受けると剪断されて,垂直アーム27b及びブレーキペダル8間の連結を解除するようになっている。上記ロックレバー27及びシャーピン30により本発明のロック手段26が構成される。
垂直アーム27bは,上端部がペダルブラケット7の上方まで延出している。この垂直アーム27bの上端部後方において,ペダルブラケット7の上端には,ブレーキペダル8の後方に張り出すガイド部材18が連設される。このガイド部材18は,図3及び図5に示すように,ペダルブラケット7に連結した下段部18aと,それに上向きの段部18bを介して連結して後方に延びる上段部18cとを備えており,下段部18aから上段部18cに亙り前記垂直アーム27bの上端部に向かって開口するガイド溝20が形成される。このガイド溝20は,上段部18cに設けられた部分20aでは溝幅が狭く後端を閉じており,また段部18b及び下段部18aに設けられた部分20bでは溝幅が広くなっている。
車室3には,ペダルブラケット7の上方且つ後方において,車体1の一部を構成してステアリングコラム(図示せず)を支持するステアリングハンガビーム1bが配置されており,これにステー23を介してロック解除部材22がボルト24により固着される。
このロック解除部材22は,自動車の正面衝突に伴なうダッシュボード1aの後方移動時に,前記垂直アーム27bの上端部を相対的に押動するものであって,前記上段部18cの上面を前方に向かって摺動し得るように配置される。そして,このロック解除部材22は,ガイド溝20の幅狭部20aを貫通するボルト24と,それに螺合するナット25とで所定の緊締力をもって上段部18cに締結され,ガイド部材18及びロック解除部材22間に所定値以上の前後方向荷重が加えられると,ロック解除部材22及び上段部18cが相互に前後方向に滑るようになっている。その際,ボルト24は,その頭部を下向きに配置され,前記ガイド溝20の幅広部20bの溝幅は,上記ボルト24の頭部の最大直径より大きくなっている。したがって,ロック解除部材22及び上段部18cが相互に前後方向に大きく摺動したとき,ボルト24の頭部がガイド溝20の幅広部20bに干渉されないようになっている。
次に,この第1実施例の作用について説明する。
図2に示すように,通常時には,ブレーキペダル8及び入力杆4aの間を連結するヨークレバー12は,ロックレバー27により,第1アーム12aを第2枢軸13の前方且つ上方に向けた通常位置Aに保持されている。
いま,ブレーキマスタシリンダ5を倍力作動すべく,ブレーキペダル8を戻しばね11のセット荷重に抗して前方に踏み込むと,ブレーキペダル8はヨークレバー12及びロックレバー27を伴って前方に揺動し,入力杆4aを前方へ作動して,負圧ブースタ4を作動状態にすることができる。その際,入力杆4aの反力がヨークレバー12に後方への揺動力として作用するが,互いに嵌合,連結したヨークレバー12の第2アーム12bとロックレバー27の水平アーム27aとは略直角をなしているため,上記後方への揺動力の殆どは,第2アーム12bから水平アーム27aへ引張荷重として作用することになり,したがってロックレバー27の第3枢軸28周りのモーメントは極めて小さいから,このときシャーピン30に加わる剪断荷重は極めて小さく,シャーピン30が剪断されることはない。
このようなブレーキペダル8の操作中もしくは非作動中に,自動車の正面衝突により,ダッシュボード1aが後向きの過大な衝撃力を受けて,車室3側に移動を始めると,上記過大衝撃力がペダルブラケット7を介してガイド部材18及びロック解除部材22間に伝達するので,ボルト24の締結力に抗してその両者18,22間に滑りが発生する。そして,ダッシュボード1a及びペダルブラケット7の上記過大衝撃力による後方移動の当初は,ブレーキペダル8はロックレバー27を伴ってペダルブラケット7と共に後方へ移動するが,その移動量が所定値を超えると,図6に示すように,ロックレバー27の垂直アーム27bの上端部がロック解除部材22の前端に強く突き当たるので,その反作用によりシャーピン30は規定値以上の剪断荷重を受けて剪断される。その結果,ダッシュボード1a及びペダルブラケット7の更なる後方移動によるも,ロックレバー27の垂直アーム27bがロック解除部材22に後方への移動を阻まれることで,ロックレバー27は第3枢軸28周りに図6で反時計方向に回動され,水平アーム27aの連結筒部29をヨークレバー12の第2アーム12bから引き抜き,ヨークレバー12を解放する。
ヨークレバー12は,ロックレバー27から解放されると,入力杆4aからの反力と回動ばね16の付勢力とにより,第2枢軸13周りに図6で時計方向に回動すると共に,連結軸15に関しても時計方向に回動する。その結果,ヨークレバー12を支持する第2枢軸13は連結軸15の下方を通って,その前方へ引き込まれるので,それに伴ないブレーキペダル8は第1枢軸9周りに前方へ揺動されることになり,踏み部8aの後方移動は抑制されることになる。
このように,正面衝突によるダッシュボード1aの後方移動時には,ロック解除部材22がシャーピン30を剪断して,ロックレバー27のヨークレバー12に対する保持状態を解除するので,ペダルブラケット7を塑性変形させる必要がなく,したがってブレーキペダル8に対するペダルブラケット7の剛性を充分に高めることができる。しかもシャーピン30は,ブレーキペダル8の通常作動時には,大なる荷重を受けないから,その剪断荷重を充分小さく設定して,その剪断特性,即ちロックレバー27の解除特性を安定させることができる。即ち,ロックレバー27の解除特性は,車体の変形のバラツキに左右されない。しかもブレーキペダル8の前方引き込み量は,各部材の寸法選定により自由に設定することができる。
またガイド部材18及びロック解除部材22間に滑りを発生させることで,過大衝撃力がロック解除部材22を支持するステー23やステアリングハンガビーム1bに伝達することが回避されるので,ステー23及びステアリングハンガビーム1bの剛性を特別に強化する必要もなく,それらの軽量化を図ることができる。
次に,図7〜図11に示す本発明の第2実施例について説明する。
図7〜図9に示すように,この第2実施例では,ブレーキペダル8に第2枢軸13を介して取り付けられるヨークレバー112は,第2枢軸13の前方且つ下方に延る第1アーム112aと,第2枢軸13の後方及び上方に延びる第2アーム112bとからなっており,第2アーム112bの先端部側面には連結ピン19が,また同先端部背面には係止爪31がそれぞれ形成されている。このヨークレバー112は,第2アーム112bが第2枢軸13の後方位置から前方へ揺動することができる。
一方,ロックレバー127は,第1枢軸9を利用してブレーキペダル8に揺動可能い取り付けられ,その第1枢軸9の後方且つ下方に延びる傾斜アーム127aと,第1枢軸9の上方へ延びる垂直アーム127bとからなっており,傾斜アーム127aの先端部には,前記第2アーム112bが後方揺動位置にあるとき,前記連結ピン19に抜き差し可能に係合する連結溝21と,前記係止爪31と係合するフック32とが形成され,そのフック32は,係止爪31から規定値以上の荷重を受けると変形若しくは破壊して係止機能を失うように,比較的脆弱に構成されている。連結ピン19及び連結溝21を互いに係合させたヨークレバー112の通常位置Aでは,連結軸15の軸線Rは,第2枢軸13の軸線Nから前方且つ下方にオフセットして配置される。また第2アーム112b及び傾斜アーム127aは,互いに直角をなして配置される。上記ロックレバー127及びフック32により本発明のロック手段126が構成される。
図9及び図10示すように,第1枢軸9には,ロックレバー127を連結溝21及び連結ピン19の係合方向に付勢する,捩じりコイルばねからなる保持ばね17と,ヨークレバー112の第2アーム112bを前方へ回動付勢する,同じく捩じりコイルばねからなる回動ばね116とが装着される。その他の構成は,前実施例と略同様であるから,図中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
この第2実施例の作用について説明すると,図8に示すように,通常時には,ブレーキペダル8及び入力杆4aの間を連結するヨークレバー112は,ロックレバー127により,第1アーム112aを第2枢軸13の前方且つ下方に向けた通常位置Aに保持されている。
いま,ブレーキマスタシリンダ5を倍力作動すべく,ブレーキペダル8を戻しばね11のセット荷重に抗して前方に踏み込むと,ブレーキペダル8はヨークレバー112及びロックレバー127を伴って前方に揺動し,入力杆4aを前方へ作動して,負圧ブースタ4を作動状態にすることができる。その際,入力杆4aの反力がヨークレバー112に,図11で反時計方向の揺動力として作用するが,互いに連結ピン19及び連結溝21を係合させたヨークレバー112の第2アーム112bとロックレバー127の傾斜アーム127aとは略直角をなしているため,上記揺動力の殆どは,第2アーム112bから傾斜アーム127aへ圧縮荷重として作用することになり,したがってロックレバー127の第3枢軸28周りのモーメントは極めて小さいから,第2アーム112bの係止爪31から傾斜アーム127aのフック32に作用する荷重はゼロ若しくは極めて軽微である。
このようなブレーキペダル8の操作中もしくは非作動中に,自動車の正面衝突により,ダッシュボード1aが後向きの過大な衝撃力を受けて,車室3側に移動すると,図11に示すように,前実施例の場合と同じく,上記過大衝撃力によりガイド部材18及びロック解除部材22間に滑りが発生し,ロックレバー127の垂直アーム127bの上端部がロック解除部材22の前端に強く突き当たる。すると,ロックレバー127は,ロック解除部材22から図11で反時計方向の大なる回動力を受けるので,ヨークレバー112の係止爪31に係合していたロックレバー127のフック32が規定値以上の荷重を受けて破壊され,該フック32から離脱することになる。
こうして,ヨークレバー112はロックレバー127から解放されると,入力杆4aからの反力と回動ばね116の付勢力とにより第2枢軸13周りに図11で反時計方向に回動すると共に,連結軸15に関しても反時計方向に回動する。その結果,ヨークレバー112を支持する第2枢軸13は連結軸15の上方を通って,その前方へ引き込まれるので,それに伴ないブレーキペダル8は第1枢軸9周りに前方へ揺動されることになり,その分,踏み部8aの後方移動は抑制されることになる。
このように,第2実施例では,正面衝突によるダッシュボード1aの後方移動時には,ロック解除部材22の押圧作用により,ロックレバー127のフック32を破壊して,ロックレバー127のヨークレバー112に対する保持状態を解除するので,ペダルブラケット7を塑性変形させる必要がなく,したがってブレーキペダル8に対するペダルブラケット7の剛性を充分に高めることができる。しかも破壊されるフック32は,ブレーキペダル8の通常作動時には,大なる荷重を受けないから,その破壊荷重を充分小さく設定して,その破壊特性,即ちロックレバー127の解除特性を安定させることができる。
また前実施例と同様に,ガイド部材18及びロック解除部材22間に滑りを発生させることで,過大衝撃力がロック解除部材22を支持するステー23やステアリングハンガビーム1bに伝達することが回避されるので,ステー23及びステアリングハンガビーム1bの剛性を特別に強化する必要もなく,それらの軽量化を図ることができる。
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,ガイド部材18及びロック解除部材22間を,ボルト24に代えて,一定値以上の剪断荷重により剪断されるシヤーピンで連結することもできる。またロックレバー27,127に対向するロック解除部材22の横幅を大きめに設定すれば,ガイド部材18を用いなくても,ダッシュボード1aの後方移動時,ロック解除部材22によるロックレバー27,127の前方揺動が可能である。また本発明は,クラッチペダルの踏み部の後退抑制のためにも適用可能である。
本発明の第1実施例に係る自動車の操作ペダル装置の正面図。 図1の2−2線断面図。 図1の3−3線拡大断面図。 図3の4−4線拡大断面図。 図3の5−5線断面図。 正面衝突時の,図2に対応する作用説明図。 本発明の第2実施例に係る自動車の操作ペダル装置の正面図。 図7の8−8線断面図。 図8の要部拡大図。 図9の10−10線断面図。 正面衝突時の,図8に対応する作用説明図。
符号の説明
1・・・・・・車体
1a・・・・・ダッシュボード
1b・・・・・支持部材(ステアリングハンガビーム)
4・・・・・・作動機器(負圧ブースタ)
4a・・・・・入力杆
7・・・・・・ペダルブラケット
8・・・・・・操作ペダル(ブレーキペダル)
8a・・・・・踏み部
9・・・・・・第1枢軸
11・・・・・戻しばね
12,112・・・・ヨークレバー
13・・・・・第2枢軸
15・・・・・連結軸
16,116・・・・回動ばね
22・・・・・ロック解除部材
26・・・・・ロック手段
A・・・・・・ヨークレバー12,112の通常位置
N・・・・・・第2枢軸13の軸線
R・・・・・・連結枢軸15の軸線

Claims (2)

  1. 車体(1)の一部を構成するダッシュボード(1a)の前面に取り付けられた作動機器(4)を作動すべく,それの入力杆(4a)を前方に押動するための操作ペダル(8)を,ダッシュボード(1a)に連なるペダルブラケット(7)に第1枢軸(9)を介して前後揺動可能に取り付けた,自動車の操作ペダル装置において,
    前記第1枢軸(9)の下方で操作ペダル(8)に第2枢軸(13)を介してヨークレバー(12,112)を前後揺動可能に支持し,このヨークレバー(12,112)に前記入力杆(4b)を連結軸(15)を介して相対回動可能に連結し,このヨークレバー(12,112)に,これを後方へ揺動付勢する回動ばね(16,116)を接続すると共に該ヨークレバー(12,112)を前記回動ばね(16,116)の付勢力に抗して所定の通常位置(A)に保持するロック手段(26,126)を連結し,前記ダッシュボード(1a)が一定量後方へ変位したときにこのロック手段(26,126)を前記ヨークレバー(12,112)と分離させて該ロック手段(26,126)による前記ヨークレバー(12,112)の保持を解除させるロック解除部材(22)を,前記ロック手段(26,126)の後方で車体(1)の一部を構成する支持部材(1b)に支持して該ロック手段(26,126)に対置させ,前記ロック手段(26,126)が前記ヨークレバー(12,112)と分離して前記ヨークレバー(12,112)の保持が解除されると,前記ヨークレバー(12,112)が,前記回動ばね(16,116)の付勢力で前記通常位置(A)から前記第2枢軸(13)周りに後方へ揺動することにより前記入力杆(4b)に対して操作ペダル(8)を前方に揺動させることを特徴とする,自動車の操作ペダル装置。
  2. 請求項1記載の自動車の操作ペダル装置において,
    前記連結軸(15)の軸線(R)を前記第2枢軸(13)の軸線から上下方向にオフセットしたことを特徴とする,自動車の操作ペダル装置。
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