JP4232748B2 - 識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置 - Google Patents

識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4232748B2
JP4232748B2 JP2005055112A JP2005055112A JP4232748B2 JP 4232748 B2 JP4232748 B2 JP 4232748B2 JP 2005055112 A JP2005055112 A JP 2005055112A JP 2005055112 A JP2005055112 A JP 2005055112A JP 4232748 B2 JP4232748 B2 JP 4232748B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer peripheral
substrate
code
thickness
flat portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005055112A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006243845A (ja
Inventor
宏宣 長谷井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005055112A priority Critical patent/JP4232748B2/ja
Priority to TW095105633A priority patent/TWI285564B/zh
Priority to US11/362,578 priority patent/US7527368B2/en
Priority to KR1020060017999A priority patent/KR100754443B1/ko
Priority to CNA2006100549372A priority patent/CN1828638A/zh
Publication of JP2006243845A publication Critical patent/JP2006243845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4232748B2 publication Critical patent/JP4232748B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K1/00Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion
    • G06K1/12Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion otherwise than by punching
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/06009Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking
    • G06K19/06037Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking multi-dimensional coding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K1/00Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion
    • G06K1/12Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion otherwise than by punching
    • G06K1/121Methods or arrangements for marking the record carrier in digital fashion otherwise than by punching by printing code marks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/06009Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking
    • G06K19/06046Constructional details
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K2019/06215Aspects not covered by other subgroups
    • G06K2019/06271Relief-type marking

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置に関する。
従来、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)等の電気光学装置には、画像を表示するための透明ガラス基板(以下単に、基板という。)が備えられている。この種の基板には、品質管理や製造管理を目的として、その製造元や製品番号等の製造情報をコード化した識別コード(例えば、2次元コード)が形成されている。こうした識別コードは、配列された多数のパターン形成領域(データセル)の一部に、パターンとしてのコードパターン(例えば、有色の薄膜や凹部)を備え、そのコードパターンの有無によって前記製造情報をコード化している。
その識別コードの形成方法には、金属箔にレーザ光を照射してコードパターンをスパッタ成膜するレーザスパッタ法や、研磨材を含んだ水を基板等に噴射してコードパターンを刻印するウォータージェット法が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
しかし、上記レーザスパッタ法では、所望するサイズのコードパターンを得るために、金属箔と基板の間隙を、数〜数十μmに調整しなければならない。つまり、基板と金属箔の表面に対して非常に高い平坦性が要求され、しかも、これらの間隙をμmオーダの精度で調整しなければならない。その結果、識別コードを形成できる対象基板が制限されて、その汎用性を損なう問題を招いていた。また、ウォータジェット法では、基板の刻印時に、水や塵埃、研磨剤等が飛散するため、同基板を汚染する問題があった。
近年、こうした生産上の問題を解消する識別コードの形成方法として、インクジェット法が注目されている。インクジェット法は、金属微粒子を含む微小液滴を液滴吐出装置から吐出し、その液滴を乾燥させることによってコードパターンを形成する。そのため、識別コードを形成する基板の対象範囲を拡大することができ、同基板の汚染等を回避して識別コードを形成することができる。
特開平11−77340号公報 特開2003−127537号公報
しかしながら、インクジェット法で形成したコードパターンは、基板に対する密着力が弱く剥離し易かった。そのため、識別コードが搬送ステージ等の表面に接触して擦れると、コードパターンが剥離し、基板の製造情報を損なう問題があった。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、識別情報の損傷を困難にする識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置を提供することである。
本発明の識別コードは、基板の一側面に設けられたコード形成領域を分割する複数のデータセルと、前記データセル内に堆積されたコードパターンとを備えた識別コードにおいて、前記コードパターンは、パターン形成材料を含む液滴が前記データセルに吐出されて乾燥されたものであって中心位置近傍に前記一側面に沿う平坦部を備え、同平坦部から連続する外周部が前記平坦部よりも厚いことにより前記平坦部から***しており、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、前記外周部の厚さと前記平坦部の厚さとの比率であるH1/H2が、4<H1/H2を満たして、前記コードパターンが擦れる際に前記外周部の倒れを前記平坦部が抑える値である。
本発明の識別コードによれば、コードパターンが物等に接触して擦れるときに、同コードパターンの外周部が中心位置側よりも優先的に擦れる。そのため、中心位置近傍の剥離を抑制することができ、外周部の一部が擦れにより無くなる場合であれ、外周部及び中心位置近傍の双方、すなわちコードパターン全体をデータセル内に残すことができ、また過剰な***による外周部の倒れ(倒壊)を回避することもできる。その結果、外周部が***する分だけ、データセルに対するコードパターンの面積比率を維持することができる。従って、識別情報の損失を困難にすることができる。
の識別コードにおいて、前記コードパターンは、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、H1/H2<7を満たす。
この識別コードによれば、コードパターンがH1/H2<7を満たす分だけ、外周部の過剰な厚膜化、すなわち過剰な***を抑制することができる。その結果、過剰な***による外周部の倒れ(倒壊)等を確実に回避することができ、その倒壊によるコードパターンの剥がれを回避することができる。ひいては、データセルに対するコードパターンの面積比率を、より確実に維持することができる。
本発明の識別コード形成方法は、基板の一側面に設けられたコード形成領域を分割する
複数のデータセル内にパターン形成材料を含む液滴を吐出して、前記データセル内に着弾した液滴を乾燥することによってコードパターンを形成するようにした識別コード形成方法において、前記コードパターンの中心位置近傍に前記一側面に沿う平坦部が形成されて同平坦部から連続する外周部が前記平坦部よりも厚くなることにより前記外周部が前記平坦部から***されるとともに、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、前記外周部の厚さと前記平坦部の厚さとの比率であるH1/H2が、4<H1/H2を満たして、前記コードパターンが擦れる際に前記外周部の倒れを前記平坦部が抑える値になるように、前記液滴が着弾するときの前記基板の温度を所定の温度まで昇温するようにした。
本発明の識別コード形成方法によれば、基板の温度を所定の温度まで昇温することによって、コードパターンの外周部を***させることができ、外周部の厚さと平坦部の厚さとの比率が、コードパターンが擦れる際に外周部の***形状を補償する値になる。その結果、コードパターンを形成した後に、同コードパターンの外周部を厚くする、あるいは同コードパターンの中心位置を薄くする工程を要することなく、外周部の***するコードパターンを形成することができる。そして、コードパターンが物等に接触して擦れるときに、***した外周部が中心位置近傍よりも優先的に擦れるため、中心位置近傍の剥離を抑制することができ、外周部の一部が擦れにより無くなる場合であれ、外周部及び中心位置近傍の双方、すなわちコードパターン全体をデータセル内に残すことができ、また過剰な***による外周部の倒れ(倒壊)を回避することもできる。従って、識別コードの製造工程数を増加させることなく、識別情報の損失を困難にすることができる。
この識別コード形成方法において、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、H1/H2<7を満たすように、前記基板の温度を所定の温度まで昇温する。
この識別コード形成方法によれば、コードパターンの厚さ分布がH1/H2<7を満たすように基板を昇温するため、識別コードの製造工程数を増加させることなく、識別情報の損失を、さらに困難にすることができる。
本発明の液滴吐出装置は、基板の一側面に設けられた識別コードのコード形成領域を分割する複数のデータセル内にパターン形成材料を含む液滴を吐出する液滴吐出手段を備えた液滴吐出装置において、前記基板を加熱することにより前記データセル内に着弾した液滴を乾燥してコードパターンを形成する加熱手段と、前記基板の温度を検出する温度検出手段と、前記液滴が前記データセルに着弾する前に前記温度検出手段の検出した温度に基づいて前記加熱手段を制御して、前記コードパターンの中心位置近傍に前記一側面に沿う平坦部が形成されて同平坦部から連続する外周部が前記平坦部よりも厚くなることにより前記外周部が前記平坦部から***されるとともに、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、前記外周部の厚さと前記平坦部の厚さとの比率であるH1/H2が、4<H1/H2を満たして、前記コードパターンが擦れる際に前記外周部の倒れを前記平坦部が抑える値になるように、前記基板の温度を所定の温度まで昇温する温度制御手段とを備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、温度制御手段が加熱手段を制御し、基板の温度を所定の温度に昇温することによって、コードパターンの外周部を***させることができ、外周部の厚さと平坦部の厚さとの比率が、コードパターンが擦れる際に外周部の***形状を補償する値になる。その結果、液滴を吐出する工程で、外周部の***するコードパターンを形成することができる。そして、コードパターンが物等に接触して擦れるときには、***した外周部が中心位置近傍よりも優先的に擦れるため、中心位置近傍の剥離を抑制することができ、外周部の一部が擦れにより無くなる場合であれ、外周部及び中心位置近傍の双方、すなわちコードパターン全体をデータセル内に残すことができ、また過剰な***による外周部の倒れ(倒壊)を回避することもできる。従って、識別コードの製造工程数を増加させることなく、識別情報の損失を困難にすることができる。
この液滴吐出装置において、前記加熱手段は、前記基板を載置する載置台である。
この液滴吐出装置によれば、基板を載置する載置台を加熱するため、液滴が着弾するときに、確実に基板を加熱することができる。その結果、識別コードの製造工程数を増加させることなく、識別情報の損失を確実に困難にすることができる。
この液滴吐出装置において、前記加熱手段は、前記基板に光を照射する光源である。
この液滴吐出装置によれば、光を照射することによって基板を加熱するため、加熱源を基板に接触させることなく加熱することができる。その結果、基板の形状に依存することなく、同基板を、所定の温度まで、確実に加熱することができる。従って、識別コードの製造工程数を増加させることなく、確実に識別情報の損失を困難にすることができる。
まず、本発明を具体化した電気光学装置としての液晶表示装置について説明する。図1は、液晶表示装置を示す正面図である。
図1に示すように、液晶表示装置1は、表示用基板としての透明ガラス基板(以下単に、基板2という。)を備えている。基板2の表面2aには、液晶分子を封入した四角形状の表示部3が形成され、その表示部3の外側には、走査線駆動回路4及びデータ線駆動回路5が形成されている。そして、液晶表示装置1は、走査線駆動回路4の供給する走査信号とデータ線駆動回路5の供給するデータ信号に基づいて前記液晶分子の配向状態を制御し、図示しない照明装置から照射された平面光を、前記液晶分子の配向状態で変調するこ
とによって、表示部3に、所望の画像を表示するようになっている。
次に、前記基板2に形成される前記基板2の識別コードについて説明する。図2及び図3は、液晶表示装置の裏面に形成された識別コードを示す正面図及び側断面図であって、図4は、同識別コードの構成を説明するための説明図である。
図1に示すように、基板2の裏面2bの右側上端には、該液晶表示装置1の製造元や製造番号等の製造情報をコード化した識別コード10が形成されている。図2に示すように、識別コード10は、コード形成領域Z内に形成された複数のコードパターン11によって構成されている。
コード形成領域Zは、図4に示すように、正方形の領域であって、16行×16列のパターン形成領域(データセルC)に、均等に仮想分割されている。そのコード形成領域Zのサイズは、1.12mm×1.12mmであって、データセルCのサイズは、70μm×70μmで形成されている。尚、本実施形態では、各データセルCに対して、図4の上側から順に、1行目のデータセルC、2行目のデータセルC、・・・、16行目のデータセルCとする。
コードパターン11は、図2に示すように、平面視方向からみて略円形に形成されるパターンである。このコードパターン11は、パターン形成材料としの金属微粒子(例えば、マンガン微粒子)を含む機能液L(図8参照)の微小液滴35(図8参照)を、対応するデータセルCに吐出し、同データセルCに着弾した微小液滴35(図8に示す2点鎖線)を乾燥・焼成することによって形成されている。
そして、前記製造情報のコード化に基づいて選択された各データセルC内に、所定のサイズ(例えば、データセルCの面積の70%以上を占有する大きさ)のコードパターン11が形成されることによって、前記製造情報を読み取り可能にした識別コード10が形成されている。つまり、本実施形態における識別コード10は、コードパターン11の形成されたデータセルC(黒セルC1)と、コードパターン11の形成されないデータセルC(白セルC0)とからなる、いわゆる2次元コードである。
図3に示すように、このコードパターン11は、その外周部近傍に、中心位置近傍の平坦部11cの膜厚(平坦膜厚H2)よりも厚い膜厚(***膜厚H1)からなる***部11eを、同コードパターン11全周にわたり有している。つまり、コードパターン11(裏面2b)は、物等と接触して擦れるときに、その外側(***部11e)が、内側(平坦部11c)よりも先に擦れるように形成されている。
これによって、平坦部11cの剥離を***部11eによって抑制することができ、コードパターン11が擦れる場合であっても、***部11e及び平坦部11cの双方を、対応するデータセルC内に残すことができる。従って、コードパターン11全体の密着性を向上することができ、前記製造情報の損失を困難にすることができる。
そして、本発明者は、前記微小液滴35が着弾するときの基板2の実温度(実基板温度Ta)を所定の温度に昇温する(予備的に乾燥する)ことによって、着弾した微小液滴35(図8における2点鎖線)の外周部の乾燥速度を増加させ、前記外周部に向かって金属微粒子を流動させることにより、これら***膜厚H1と平坦膜厚H2の比を所望の値に制御できることを見出した。
表1は、その実基板温度Taと、平坦膜厚H2に対する***膜厚H1の比(膜厚比R:H1/H2)の関係を示す。尚、表1に示すコードパターン11は、それぞれ等しい重量
の微小液滴35を異なる実基板温度Taで予備的に乾燥することによって、総膜厚が等しく、膜厚比Rの異なるコードパターン11を形成している。
表1に示すように、実基板温度Taを増加すると、外周部の乾燥速度を増加した分だけ、***膜厚H1が大きくなり(平坦膜厚H2が小さくなり)、膜厚比Rが増加する。つまり、実基板温度Taを増加する分だけ、平坦膜厚H2を薄くして、***膜厚H1を厚くすることができる。
そして、本実施形態では、表1に示す各膜厚比R(2.4〜8.2)のコードパターン11のスクラッチ試験に基づいて、予め密着性が最も高くなる膜厚比Rを調査し、同膜厚比Rのコードパターン11を、対応する実基板温度Taによって形成している。表1における、×印、△印、○印は、それぞれスクラッチ試験の結果に基づく密着性の度合いを示すものであって、×印、△印、○印の順に密着性が高くなる。
表1に示すように、コードパターン11の密着性は、膜厚比Rが2.4から大きくなるに連れて向上し、同膜厚比Rが7を超えると、急激に劣化する。つまり、***部11eが突出するに連れて密着性が向上し、膜厚比Rが、4<膜厚比R<7を満たす範囲において、その密着性が最も高くなる。そして、膜厚比Rが7を超えると、平坦膜厚H2が過剰に薄くなり、***部11eが容易に倒れる(倒壊する)ようになる。
そこで、本実施形態では、膜厚比Rが、4<膜厚比R<7となるコードパターン11を、同膜厚比Rに対応する実基板温度Ta(目標基板温度Tp:本実施形態では30〜50℃)で形成している。
従って、識別コード10が擦れる場合であっても、データセルC内にコードパターン11全体を残すことができ、データセルCに対するコードパターン11の面積比を保持して、確実に前記製造情報の損失を困難にすることができる。
Figure 0004232748
次に、上記識別コード10の形成方法について以下に説明する。まず、識別コードを形成するために使用する液滴吐出装置20の構成について説明する。図5は、液滴吐出装置を示す斜視図であって、図6は、図5のA−Aに沿う概略断面図である。
図5に示すように、液滴吐出装置20は、支持台21を有し、この支持台21には、搬送台22が設けられている。搬送台22は、支持台21の長手方向(図5に示すY矢印方向)に、Y軸駆動機構(Y軸モータMY:図9参照)によって往復直線移動するようになっている。その搬送台22の上面(載置面22a)には、基板2が、その裏面2b、すなわちコード形成領域Zを上側にして載置されている。尚、裏面2bに形成されたコード形成領域Zは、各データセルCの列方向がY矢印方向に沿うように設定され、かつ1行目のデータセルCが最もY矢印方向側となるように配置形成されている。
図6に示すように、その載置面22a上であってコード形成領域Zの直下には、温度検出手段としての基板温度検出器23が配設され、基板2(コード形成領域Z)の温度を検出するようになっている。また、搬送台22の内部には、加熱手段としての加熱ヒータ24が備えられ、搬送台22(載置面22a)を介して、載置された基板2(コード形成領域Z)を加熱するようになっている。
そして、この搬送台22が、基板2を載置した状態で、同基板2(コード形成領域Z)を加熱しながら、Y矢印方向及び反Y矢印方向に搬送するようになっている。尚、本実施形態では、搬送台22の配置位置であって、図5に示すように、支持台21の最も手前側に配置する位置を往動位置とし、最も奥側に配置する位置(図5及び図6に示す2点鎖線)を復動位置とする。
図5に示すように、支持台21には、門形の支持フレーム25が、Y矢印方向(反Y矢印方向)に移動する搬送台22を跨ぐように、Y矢印方向と直交する方向(X矢印方向)に沿って架設されている。支持フレーム25には、X矢印方向に延びる上下一対のガイドレール26a,26bが配設されている。上下一対のガイドレール26a,26bには、キャリッジ27が摺動可能に設けられ、X軸駆動機構(X軸モータMX:図9参照)により、同ガイドレール26a,26bに沿って往復直線移動するようになっている。このキャリッジ27の下面には、液滴吐出手段としての液滴吐出ヘッド28が一体的に設けられている。また、支持フレーム25の上側には、前記金属微粒子を分散媒に分散させた機能液L(図8参照)を収容する収容タンク25tが配設され、前記液滴吐出ヘッド28内に機能液Lを供給するようになっている。
図7は、前記液滴吐出ヘッド28の下面を上側にした斜視図であって、図8は、液滴吐出ヘッド28の概略断面図である。液滴吐出ヘッド28は、その下側にノズルプレート29を備え、その下面が、搬送台22に載置した基板2の裏面2b(コード形成領域Z)に対して平行に対峙するように配設されている。そのノズルプレート29には、コードパターン11を形成するための16個の液滴吐出ノズル30が長手方向(X矢印方向:識別コード10の行方向)に一列となって等間隔に貫通形成されている。
尚、本実施形態の液滴吐出ノズル30は、そのピッチ幅が、データセルCの形成ピッチ(本実施形態では70μm)と同じ大きさで形成されている。つまり、各液滴吐出ノズル30は、基板2(コード形成領域Z)がY矢印方向に沿って往復直線移動するときに、それぞれ列方向に沿うコードパターン11と対峙するように配置形成されている。
図8に示すように、ノズルプレート29の上側であって各液滴吐出ノズル30と相対する位置には、前記収容タンク25tに連通して、機能液Lを各液滴吐出ノズルに供給可能にするキャビティ31が形成されている。キャビティ31の上側には、上下方向に振動してキャビティ31内の容積を拡大縮小する振動板32と、上下方向に伸縮して振動板32を振動させる圧電素子33が配設されている。
そして、液滴吐出ヘッド28が圧電素子33を駆動制御するための信号(吐出信号)を受けると、対応する圧電素子33が伸張してキャビティ31内の容積を縮小し、縮小した容積分の機能液Lが、対応する液滴吐出ノズル30から微小液滴35として吐出される。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置20の電気的構成を図9に従って説明する。
図9において、温度制御手段としての制御部40は、CPU、RAM、ROM等を備え、ROM等に格納された制御プログラム、識別コード作成プログラムに従って、搬送台22を移動させて基板2の搬送処理動作及び液滴吐出ヘッド28(圧電素子33)を駆動させて液滴吐出処理動作を行う。
ROMには、基板2に識別コード10を作成するためのビットマップデータBMDが予め格納されている。このビットマップデータBMDは、製造元や製造番号等の製造情報を、公知の方法で16行×16行の2次元コード形式にコード化し、そのコード化したデータを、16本の液滴吐出ノズル30に相対させてビットマップ化したデータである。すな
わち、ビットマップデータBMDは、基板2(コード形成領域Z)がY矢印方向に移動するときに、各液滴吐出ノズル30が対峙する列方向16個のデータセルCに対して、それぞれ微小液滴35を吐出するか否かを示すデータである。
ROMには、前記目標基板温度Tpが予め格納されている。尚、本実施形態の目標基板温度Tpは、コードパターン11の膜厚比Rが、4<膜厚比R<7を満たすように、30〜50℃に設定しているが、微小液滴35の分散媒の沸点等によって異なるため、これに限られるものではない。
制御部40は、X軸モータ駆動回路41が接続されて、X軸モータ駆動回路41にX軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。X軸モータ駆動回路41は、制御部40からのX軸モータ駆動制御信号に応答して、前記キャリッジ27を往復移動させるX軸駆動機構中のX軸モータMXを正転又は逆転させるようになっている。そして、例えば、X軸モータMXを正転させると、キャリッジ27はX矢印方向に移動し、逆転させるとキャリッジ27は反X矢印方向に移動するようになっている。
制御部40は、Y軸モータ駆動回路42が接続されて、Y軸モータ駆動回路42にY軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。Y軸モータ駆動回路42は、制御部40からのY軸モータ駆動制御信号に応答して、前記搬送台22を往復移動させるY軸駆動機構中のY軸モータMYを正転又は逆転させるようになっている。例えば、Y軸モータMYを正転させると、搬送台22はY矢印方向に移動し、逆転させると搬送台22は反Y矢印方向に移動する。
制御部40は、ノズル駆動回路43が接続されている。制御部40は、微小液滴35を吐出する所定のタイミングで吐出タイミング信号を生成し、同タイミング信号に基づいて、ノズル駆動回路43に吐出信号を出力する。ノズル駆動回路43は、制御部40からの吐出信号に基づいて、液滴吐出ヘッド28に設けた各圧電素子33のうち、吐出信号に応じた圧電素子33を通電して駆動させる。そして、その圧電素子33に対応する液滴吐出ノズル30から微小液滴35を吐出させる。
制御部40は、加熱ヒータ駆動回路44が接続されて、加熱ヒータ駆動回路44に加熱ヒータ駆動制御信号Shを出力する。加熱ヒータ駆動回路44は、制御部40からの加熱ヒータ駆動制御信号Shに基づいて、加熱ヒータ24を通電して駆動させ、搬送台22(載置面22a)に載置された基板2(コード形成領域Z)を加熱する。
制御部40には、入力装置45が接続されている。入力装置45は、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有し、各スイッチの操作による操作信号を制御部40に出力する。
制御部40には、X軸モータ回転検出器46が接続されて、X軸モータ回転検出器46からの検出信号が入力される。制御部40は、X軸モータ回転検出器46からの検出信号に基づいて、X軸モータMXの回転方向及び回転量を検出し、液滴吐出ヘッド28に対する基板2のX矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。
制御部40には、Y軸モータ回転検出器47が接続されて、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号が入力される。制御部40は、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号に基づいて、Y軸モータMYの回転方向及び回転量を検出し、液滴吐出ヘッド28に対する基板2のY矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。
制御部40には、基板位置検出器48が接続されている。基板位置検出器48は、基板
2の端縁を検出可能な撮像機能等を備え、制御部40によって液滴吐出ヘッド28の直下を通過する基板2の位置を算出する際に利用される。
制御部40は、基板温度検出器23が接続されて、基板温度検出器23の検出信号Stに基づいて基板2(コード形成領域Z)の実基板温度Taを算出する。また、制御部40は、算出した実基板温度TaとROMに格納する目標基板温度Tpに基づいて、実基板温度Taを目標基板温度Tpにするための前記加熱ヒータ駆動制御信号Shを生成する。
次に、液滴吐出装置20を使って識別コード10を形成する方法について説明する。
まず、図5に示す状態、すなわち搬送台22が往動位置に位置する状態で、基板2を、その裏面2bが上側になるように搬送台22に配置固定する。この状態から、入力装置45に識別コード10を形成するための操作信号を入力すると、制御部40は、ROMに格納した識別コード作成プログラムを読み出し、基板温度検出器23の検出信号Stに基づいて、基板2の実基板温度Taを算出する。続いて、制御部40は、ROMに格納した目標基板温度Tpを読み出し、算出した実基板温度Taと読み出した目標基板温度Tpに基づいて、基板2の温度(実基板温度Ta)を目標基板温度Tpにするための加熱ヒータ駆動制御信号Shを生成して加熱ヒータ駆動回路44に出力する。そして、制御部40は、加熱ヒータ駆動回路44を介して、基板2の実基板温度Taを目標基板温度Tpにする。
尚、制御部40は、コード形成領域Zの全黒セルC1に微小液滴35が着弾し終わるまで、上記加熱ヒータ駆動制御信号Shを生成し、こうした基板2の温度制御によって、実基板温度Taを目標基板温度Tpに維持する。
実基板温度Taが目標基板温度Tpになると、制御部40は、Y軸モータMYを駆動制御し、搬送台22(基板2)をY矢印方向に搬送させる。やがて、基板位置検出器48が基板2のY矢印方向側の端縁を検出すると、制御部40は、X軸モータMXを駆動制御し、キャリッジ27(液滴吐出ノズル30)をコード形成領域Zの移動経路直上(Y矢印方向直上)に配置する。また、制御部40は、ROMに格納した当該基板2に対するビットマップデータBMDを読み出し、同ビットマップデータBMDに基づいた吐出信号を出力するためのタイミングを待つ。すなわち、制御部40は、基板2をY矢印方向に搬送させながら、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号に基づいて、コード形成領域Z(1行目のデータセルC)が液滴吐出ヘッド28(液滴吐出ノズル30)の直下に搬送されたか否かを判断する。
そして、制御部40は、1行目のデータセルCが液滴吐出ノズル30の直下に搬送されるタイミングで吐出タイミング信号を生成し、前記ビットマップデータBMDの中から1行目のデータセルCに相対するデータを抽出する。そして、黒セルC1と対峙する液滴吐出ノズル30に微小液滴35を吐出させる吐出信号を生成してノズル駆動回路43に出力する。これによって、1行目のデータセルCであって黒セルC1にのみ微小液滴35が吐出される。
このとき、実基板温度Taが目標基板温度Tpに維持されるため、黒セルC1に吐出された微小液滴35は、その膜厚比Rが、4<膜厚比R<7を満たすような***部11e及び平坦部11cを有した状態で、予備的に乾燥されて当該黒セルC1内に定着する。
以後同様にして、制御部40は、各行のデータセルCが液滴吐出ノズル30の直下に搬送されるタイミングで吐出タイミング信号を生成し、順次各行に相対する吐出信号をノズル駆動回路43に出力して、全黒セルC1に微小液滴35を吐出する。これによって、全黒セルC1内に、***部11eを有して予備的に乾燥されたコードパターン11が形成される。
予備的に乾燥されたコードパターン11を形成すると、液滴吐出装置20による識別コード10を形成するための液滴吐出動作を終了する。そして、制御部40は、Y軸モータMYを制御して、基板2を、液滴吐出ヘッド28の下方位置から往動位置に退出する。
液滴吐出工程を終了すると、基板2を所定の乾燥・焼成炉等に移載し、コードパターン11を本乾燥して、金属微粒子を焼成させる。これによって、膜厚比Rが、4<膜厚比R<7を満たすような***部11e及び平坦部11cを有したコードパターン11を黒セルC1内に形成することができ、識別コード10を基板2上に形成することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、コードパターン11の外周部近傍に、中心位置近傍の平坦膜厚H2よりも厚い***膜厚H1からなる***部11eを、そのコードパターン11全周にわたり形成した。その結果、識別コード10(コードパターン11)が物等と接触して擦れるときに、コードパターン11の***部11eが平坦部11cよりも先に擦れるため、平坦部11cの剥離を***部11eによって抑制することができる。従って、コードパターン11が擦れる場合であっても、***部11e及び平坦部11cの双方、すなわちコードパターン11全体を、対応するデータセルC内に残すことができ、基板2の製造情報の損失を困難にすることができる。
(2)上記実施形態では、密着性の最も高くなる膜厚比Rを予め調査し、その膜厚比Rが、4<膜厚比R<7となるコードパターン11によって、識別コード10を形成するようにした。従って、膜厚比Rを最適化した分だけ、基板2の製造情報の損失を、さらに困難にすることができる。
(3)上記実施形態では、実基板温度Taを昇温し、微小液滴35を予備的に乾燥することによって、膜厚比Rが、4<膜厚比R<7を満たすようにした。その結果、コードパターン11を形成した後に、同コードパターン11の外周部を厚くする、あるいは同コードパターン11の中心位置近傍を薄くする工程を要することなく、4<膜厚比R<7を満たす***部11e及び平坦部11cを形成することができる。従って、識別コード10の製造工程数を増加させることなく、基板2の製造情報の損失を困難にすることができる。
(4)上記実施形態では、搬送台22に加熱ヒータ24を設けることによって、基板2(コード形成領域Z)を目標基板温度Tpするようにした。その結果、微小液滴35が着弾するときに、確実にコード形成領域Zを目標基板温度Tpすることができ、4<膜厚比R<7を満たす***部11e及び平坦部11cを、より確実に形成することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、膜厚比Rが、4<膜厚比R<7を満たす構成にした。これに限らず、密着性を最も高くする膜厚比Rは、例えばコードパターン11の構成材料や形状等によって変動するため、***部11eを有して密着性を向上可能な範囲の膜厚比Rであればよい。
・上記実施形態では、加熱手段を加熱ヒータ24に具体化した。これに限らず、例えば、基板2によって光熱変換可能な波長の光(例えば、赤外波長領域の光)を、ランプ(例えば、赤外線ランプ)やレーザ光源(例えば、赤外線レーザ)によってコード形成領域Zに照射するようにしてもよい。
これによれば、コード形成領域Zを非接触で加熱することができるため、基板2の形状(例えば、裏面2bや表面2aの凹凸形状)に依存することなく、コード形成領域Zを、
目標基板温度Tpまで、確実に昇温することができる。従って、黒セルC1に整合したコードパターン11を、より確実に形成することができる。
・上記実施形態では、液滴吐出動作を終了した後に、基板2を所定の乾燥・焼成炉等に移載して、微小液滴35の本乾燥と、金属微粒子の焼成を行うようにした。
これを変更し、微小液滴35を乾燥して金属微粒子を焼成可能なレーザ光(例えば、波長が800nm近傍のレーザ光)を照射するレーザ光源をキャリッジ27に搭載し、同レーザ光を、1行目の黒セルC1(微小液滴35)から16行目の黒セルC1に対して順次照射し、コードパターン11を形成するようにしてもよい。
これによれば、基板2を移載する時間等を省くことができ、識別コード10の生産性を、さらに向上することができる。
・上記実施形態では、コードパターン11を金属微粒子で構成するようにしたが、これに限らず、例えば顔料で形成してもよく、コードリーダで読み取ることができるものであればよい。
・上記実施形態では、各コードパターン11を一滴の微小液滴35で形成する構成にしたが、これに限らず、複数滴の微小液滴35で形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、コードパターン11を平面視方向から見て円形状に形成したが、これに限らず、例えば楕円形状や線状であってもよく、外周部近傍が***する形状であればよい。
・上記実施形態では、識別コード10を2次元コードに具体化したが、これに限らず、例えばバーコード、文字、数字、記号等であってもよい。
・上記実施形態では、液滴吐出動作の前に裏面2bの表面処理を施さない構成にしたが、これに限らず、例えばコードパターン11と裏面2bの密着性を向上させる表面処理(酸素プラズマ等による洗浄処理等)を施すようにしてもよい。これによれば、コードパターン11の密着性を、より確実に向上することができる。
・上記実施形態では、識別コード10を形成するための基板を透明ガラス基板2に具体化したが、これに限らず、例えば液晶表示装置1に使用するフレキシブル基板やリジッド回路基板等であってもよい。
・上記実施形態では、電気光学装置を液晶表示装置1に具体化した。これに限らず、例えば有機エレクトロルミネッセンス表示装置であってもよく、あるいは平面状の電子放出素子を備え、同素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSED等)を備えた電気光学装置であってもよい。
液晶表示装置を示す正面図。 識別コードを示す正面図。 識別コードを示す側断面図。 識別コードの構成を説明する説明図。 液滴吐出装置を示す概略斜視図。 液滴吐出装置を示す概略断面図。 液滴吐出ヘッドを示す概略斜視図。 液滴吐出ヘッドを示す概略断面図。 液滴吐出装置の電気的構成を説明するブロック図。
符号の説明
1…液晶表示装置、2…基板、10…識別コード、11…コードパターン、20…液滴吐出噴射装置、C…データセル、Z…コード形成領域。

Claims (6)

  1. 基板の一側面に設けられたコード形成領域を分割する複数のデータセルと、前記データセル内に堆積されたコードパターンとを備えた識別コードにおいて、
    前記コードパターンは、パターン形成材料を含む液滴が前記データセルに吐出されて乾燥されたものであって中心位置近傍に前記一側面に沿う平坦部を備え、同平坦部から連続する外周部が前記平坦部よりも厚いことにより前記平坦部から***しており、
    前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、前記外周部の厚さと前記平坦部の厚さとの比率であるH1/H2が、4<H1/H2を満たして、前記コードパターンが擦れる際に前記外周部の倒れを前記平坦部が抑える値であることを特徴とする識別コード。
  2. 請求項1に記載の識別コードにおいて、
    前記コードパターンは、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、H1/H2<7を満たすことを特徴とする識別コード。
  3. 基板の一側面に設けられたコード形成領域を分割する複数のデータセル内にパターン形成材料を含む液滴を吐出して、前記データセル内に着弾した液滴を乾燥することによってコードパターンを形成するようにした識別コード形成方法において、
    前記コードパターンの中心位置近傍に前記一側面に沿う平坦部が形成されて同平坦部から連続する外周部が前記平坦部よりも厚くなることにより前記外周部が前記平坦部から***されるとともに、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、前記外周部の厚さと前記平坦部の厚さとの比率であるH1/H2が、4<H1/H2を満たして、前記コードパターンが擦れる際に前記外周部の倒れを前記平坦部が抑える値になるように、前記液滴が着弾するときの前記基板の温度を所定の温度まで昇温するようにしたことを特徴とする識別コード形成方法。
  4. 請求項3に記載の識別コード形成方法において、
    前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、H1/H2<7を満たす所定の温度まで前記基板の温度を昇温することを特徴とする識別コード形成方法。
  5. 基板の一側面に設けられた識別コードのコード形成領域を分割する複数のデータセル内にパターン形成材料を含む液滴を吐出する液滴吐出手段を備えた液滴吐出装置において、
    前記基板を加熱することにより前記データセル内に着弾した液滴を乾燥してコードパターンを形成する加熱手段と、
    前記基板の温度を検出する温度検出手段と、
    前記液滴が前記データセルに着弾する前に前記温度検出手段の検出した温度に基づいて前記加熱手段を制御して、前記コードパターンの中心位置近傍に前記一側面に沿う平坦部が形成されて同平坦部から連続する外周部が前記平坦部よりも厚くなることにより前記外周部が前記平坦部から***されるとともに、前記外周部の厚さをH1とし、前記平坦部の厚さをH2とすると、前記外周部の厚さと前記平坦部の厚さとの比率であるH1/H2が、4<H1/H2を満たして、前記コードパターンが擦れる際に前記外周部の倒れを前記平坦部が抑える値になるように、前記基板の温度を所定の温度まで昇温する温度制御手段と
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液滴吐出装置において、
    前記加熱手段は、前記基板に光を照射する光源であることを特徴とする液滴吐出装置。
JP2005055112A 2005-02-28 2005-02-28 識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置 Expired - Fee Related JP4232748B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005055112A JP4232748B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置
TW095105633A TWI285564B (en) 2005-02-28 2006-02-20 Identification code, formation method of identification code, liquid droplet ejection apparatus, and electro-optic apparatus
US11/362,578 US7527368B2 (en) 2005-02-28 2006-02-24 Identification code, formation method of identification code, liquid droplet ejection apparatus, and electro-optic apparatus
KR1020060017999A KR100754443B1 (ko) 2005-02-28 2006-02-24 식별 코드, 식별 코드 형성 방법, 액적 토출 장치, 및전기 광학 장치
CNA2006100549372A CN1828638A (zh) 2005-02-28 2006-02-27 识别码、识别码形成方法、液滴喷出装置以及电光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005055112A JP4232748B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006243845A JP2006243845A (ja) 2006-09-14
JP4232748B2 true JP4232748B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=36931584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005055112A Expired - Fee Related JP4232748B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7527368B2 (ja)
JP (1) JP4232748B2 (ja)
KR (1) KR100754443B1 (ja)
CN (1) CN1828638A (ja)
TW (1) TWI285564B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104332113B (zh) * 2014-10-30 2017-02-15 友达光电(厦门)有限公司 显示面板、其彩色滤光基板的出厂来源的识别***与方法
KR101669962B1 (ko) * 2014-11-26 2016-11-09 아주대학교산학협력단 랜덤 모자이크 식별 코드
JP7311831B2 (ja) 2014-12-09 2023-07-20 秋吉 神村 情報表示ラベル

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1177340A (ja) 1997-09-10 1999-03-23 Miyachi Technos Corp マーキング方法
JPH11226269A (ja) 1998-02-13 1999-08-24 Yoshiro Tanaka 磁石つき円盤回転機
JPH11271983A (ja) 1998-03-25 1999-10-08 Ye Data Inc レーザビーム露光マーキング装置
JP3010293B1 (ja) 1999-01-28 2000-02-21 一男 佐藤 二次元コ―ドの形成方法
JP2001083665A (ja) * 1999-09-16 2001-03-30 Konica Corp バーコード形成方法およびapsフィルムカートリッジ
DE10127036B4 (de) * 2001-06-02 2004-07-01 Koch, Andreas Vorrichtung und Trägerblatt zur ertastbaren punktförmigen Darstellung von grafischen Informationen sowie Verfahren zur Herstellung des Trägerblattes
CN1288502C (zh) * 2001-10-25 2006-12-06 东丽工程株式会社 利用激光束的识别码的打印装置
JP2003127537A (ja) 2001-10-29 2003-05-08 Optrex Corp マーキング方法
JP4281342B2 (ja) * 2001-12-05 2009-06-17 セイコーエプソン株式会社 パターン形成方法および配線形成方法
JP4128402B2 (ja) 2002-07-16 2008-07-30 理想科学工業株式会社 印刷装置
JP2004200221A (ja) 2002-12-16 2004-07-15 Toray Eng Co Ltd レーザマーキング方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20060095473A (ko) 2006-08-31
CN1828638A (zh) 2006-09-06
TW200635672A (en) 2006-10-16
JP2006243845A (ja) 2006-09-14
KR100754443B1 (ko) 2007-09-03
US7527368B2 (en) 2009-05-05
US20060192806A1 (en) 2006-08-31
TWI285564B (en) 2007-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006239899A (ja) パターン形成方法、識別コード形成方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法及び電気光学装置
JP4363435B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2007289837A (ja) 液滴吐出装置及び識別コード
KR100824610B1 (ko) 액적 토출 장치
JP5741078B2 (ja) 印刷装置
JP2008522794A (ja) プリントヘッドおよびプリントヘッドを用いるシステム
JP4151652B2 (ja) 識別コード描画方法
JP4232748B2 (ja) 識別コード、識別コード形成方法、及び液滴吐出装置
JP2007117922A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP4525559B2 (ja) 液滴吐出装置
JP4407684B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2006192320A (ja) 識別コード描画方法、基板及び表示モジュール
JP4400540B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2006272293A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP4400542B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2006212577A (ja) パターンの描画方法及び液滴吐出装置
JP2007136303A (ja) 液滴吐出装置
JP4696587B2 (ja) 表示装置、製造装置及び表示装置の製造方法
JP2006215899A (ja) パターン、パターン形成方法
JP2006330192A (ja) アライメントマーク刻印方法及びアライメントマーク刻印装置
JP2006263560A (ja) 液滴吐出方法及び液滴吐出装置
JP2006192323A (ja) 基板、識別コード描画方法及び表示モジュール
JP2006213019A (ja) パターン、パターン形成方法、基板、表示モジュール、電子機器及びパターン読取方法
JP2011189307A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2007098281A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees