JP4231937B2 - コインホッパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は貯留されている複数個のコインを水平方向に一個ずつ放出するためのコインホッパに関する。
とくに本発明はバラ積みで収納された複数個のコインを一個ずつ水平方向に送り出すホッパ装置に関する。
本発明は具体的には両替機を含む自動販売機やゲーム機に使用されるコインホッパ装置に関する。
なお本明細書に使用される用語「コイン」には通貨である硬貨や疑似硬貨を含むことは勿論である。
【0002】
また本明細書の用語「コイン」にはゲーム用の円板形メダルやトークンなどを含むことも勿論である。
【従来の技術】
これまで水平式コインホッパ装置としては種々のものが開発されて来ている。
たとえば本件出願人による特願平11−223480号には水平式の大形コインホッパが開示されている。
なお特願平11−223480号は特開2001−52228号として公開されている。
この公開されたコインホッパの概略を添付の図7と図8を参照しつつ説明する。
【0003】
図7は水平式大形コインホッパの上部を構成している角鍋形タンクの概略的な断面図である。
図8は図7に示された角鍋形タンクの一部を切り欠いて示した斜面図である。
ここで特願平11−223480号に示された水平式大形コインホッパの構造を要約する。
このコインホッパは複数個のコインを収納するために、角鍋形になるタンク(11)が備えられている。
タンク(11)の内底には、コインを一個ずつ外部に放出するためのディスク(21)が水平に且つ回転自在に備えられている。
【0004】
なおタンク(11)は合成樹脂製の成形品である。
またタンク(11)の上部である開口部(12)は大きな角筒形である。
またタンク(11)の下部である開口部(13)は小さな円リング形である。
これら上下の開口部(12と13)との間には鍋底のようなスロープ部(14と15)が連成されている。
また下の開口部(13)内には円形のディスク(21)が水平に且つ回転自在に収納されている。
言い換えると下の開口部(13)は回転自在なディスク(21)によって閉じられている。
【0005】
ディスク(21)を水平に収納する開口部(13)の内周壁は高さが高い壁(H)と低い壁(L)とで形成されている。
上述したがディスク(21)はコインを一個ずつタンク(11)の外部に押し出すためのものである。
したがって下の開口部(13)の一部にはコインの出口(16)が連通して形成されている。
すなわち下の開口部(13)の一部が切欠されてコインの出口(16)が形成されている(図7を参照)。
またディスク(21)は中央部に回転軸(22)が貫入されている。
【0006】
この回転軸(22)によってディスク(21)が回転される。
ディスク(21)全体にはコインを受け入れる貫通孔(23)が周方向に等間隔で形成されている。
なおディスク(21)の下面にはコインを出口(16)に送り出すための突起(24)が形成されている(図7を参照)。
また下の開口部(13)の出口(16)に近い内周壁は高い壁(H)に形成されている。
そして開口部(13)の他の残りの内周壁は主として低い壁(L)に形成されている(図7を参照)。
【0007】
なお低い壁(L)は広くて緩やかなスロープ部(14)に連成されている。
また高い壁(H)は狭くて急なスロープ部(15)に連成されている。
なお二個のスロープ部(14と15)は段差部Sを介在して連成されている。
この水平式ホッパはタンク(11)内に多数個のコインがあっても、コインはスムーズに出口(16)から払い出される。
底の開口部(13)の内周壁の約半分が低い壁(L)であるからである。
このため多数個のコインがディスク(21)上に起立して安定することが無い。ディスク(21)上のコインは起立しないで倒れ貫通孔(23)内に落ち込む。この結果、コインは出口(16)にスムーズに払い出される。
【0008】
上述の例ではタンク(11)内部のコインが少数個であっても、コインはスムーズに出口(16)から払い出される。
底の開口部(13)の内周壁の約半分が高い壁(H)であるからである。
このため大きなタンク(11)の内底をコインが大きく踊り回ることが無い。
この結果、タンク(11)内のコインが小量であっても、コインはスムーズに出口(16)から払い出される。
上述のように簡単な構成の付加によってタンク内のコインを最後の一個までスムーズに放出することができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながらタンク内にコインが大量にあると、タンク内の上部に多数コインのブリッジが発生するという問題点があった。
言い換えるとタンク内に多数コインのブリッジが発生すると、コインがスムーズに払い出されないという問題点があった。
加えてコインが大きくなると、払い出しディスクの上に複数コインが起立して倒れないという問題点があった。
ディスクの上に複数コインが起立して倒れないと、コインがスムーズに払い出されないことは勿論である。
コインが更に大形になると厚みがあるため、払い出しディスクの上に複数コインが起立し安定するという問題点もあった。
【0010】
ディスクの上に大形コインが起立し安定して倒れることが無いと、大形コインがスムーズに払い出されないことは勿論である。
本発明はコインの量ならびに大きさに関係なく、コインの水平払い出しをスムーズにする目的から開発されたものである。
言い換えると本発明はコイン量の多少に関係なく、コインの水平払い出しをスムーズにする目的から開発されたものである。
加えて本発明はコインの大中小の大きさに関係なく、コインの水平払い出しをスムーズにする目的から開発されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、複数個のコインをバラ積み状態で貯留するためのタンク(T)と、前記タンク(T)の内底に水平かつ回転自在に配設されてコインを一個ずつ放出するためのディスク(32)と、前記ディスク(32)の回転中心に起立固定されているコイン撹拌用の弾性棒(51)と、 前記弾性棒(51)の中央に外装され其の上端が当該弾性棒(51)に固定されているコイン撹拌用の螺旋スプリング(53)と、前記螺旋スプリング(53)の下で、前記弾性棒(51)の基端部に回転自在に外装され、前記ディスク(32)上のコインの起立を防止するように設けられているローラ(79)と、を備えて
いることを特徴としたコインホッパである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を其の実施について添付の図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明による一実施例を示した斜面図である。
図2は図1を右サイドから見た断面図である。
図3は図1を上から見た平面図である。
図4は本発明による他の実施例を示す一部切欠の斜面図である。
図5は図4の角鍋形タンクを取り除いて示した斜面図である。
図6は本発明による別の実施例を示す要部拡大断面図である。
図1には本発明による一実施例の水平式コインホッパが示されている。
【0013】
【実施例1】
このホッパはコイン払い出し用のホッパHと其の上のコイン貯留用のタンクTとに大きく分解できる(図5を参照)。
「ホッパ」コイン払い出し用のホッパHは矩形の少し高い台板11上に形成されている。この台板11の各サイドには角リング形のサイド板12がそれぞれ起立して固定されている。そして此等一対のサイド板12と台板11の一端部には矩形のフロント板13が起立固定されている。このフロント板13の上縁部ならびに其の両端部はそれぞれ内向きに屈曲されてフック部15が形成されている。
【0014】
またフロント板13の中央上方にはコインの払い出し口16が形成されている。この払い出し口16はU形の切り込みと其の切り込み片の内側上方向への折り曲げによって形成されている。
一対のサイド板12の間にはほぼ矩形の基板17が水平に掛け渡されて固定されている(図5を参照)。
言い換えると一対になるサイド板12の各上縁部に基板17の各サイドがそれぞれ固定されている。
そして基板17の下面には減速ギア機構19を持つ電気モータ20が垂下して取り付けられている(図2を参照)。
【0015】
なお減速ギア機構19の突出している駆動軸21は基板17を回転自在に貫通していることは勿論である。
また基板17の払い出し口16の近くにはコインをガイドするための二個の規制ピン22(図2)が配設されている。
これら二個の規制ピン22は基板17下面の板バネを介在して突出自在に配設されている。
さらに払い出し口16近くの基板17にはコインを払い出すための二個のローラ23(図5)が配設されている。
図5には強いスプリングで引っ張った固定ローラ23の一部が図示されている。
【0016】
なお弱いスプリングで引っ張った可動ローラ23は図示が省略されている。
ローラ23と払い出し口16との間には払い出されるコインをガイドするための傾斜板25が固定されている。
そして水平な基板17の上には駆動軸21を中心にしてC形のやや大きなリング26(図5)が固定されている。
このリング26は後記するように基板17上面をスライドされるコインをガイドするためのもである。
またリング26は基板17の上にタンク部Tを設置するときに位置決めとして使用されている。
【0017】
なおリング26の一端部には調整用の円弧片27が取り付けられている(図5を参照)。
加えてリング26内の基板17には複数個の小さい孔29が開口されている。
これらの小さい孔29は上からの塵埃などの異物を取り除くためのものである。電気モータ20の駆動軸21には筒形のスペイサ31が外装されて固定されている(図2の中央を参照)。
そしてスペイサ31の上面と基板17の上面とは同じ平面上にあるように形成されている。
スペイサ31から突出した駆動軸21にはやや大きなディスク32が外装されて固定されている。
【0018】
言い換えるとC形のやや大きなリング26内にやや大きなディスク32が回転自在に取り付けられている。
このディスク32には円周方向であって等間隔に開口された複数個の貫通孔33が形成されている。
この貫通孔33はコインを受け入れてコインを基板17の上に平らに載置し払い出しに備える。
ディスク32の下面にはコインを押し出すための複数個の突起35が形成されている。
これらの突起35は基板17の上に載置されたコインをスライドするためのものである。
【0019】
またディスク32の周辺上面にはコインを撹拌するための爪36が形成されている。
さらにディスク32の中央上面にはコインを撹拌するための山峰37が形成されている。
ディスク32の山峰37にやや高く起立されているのはコインを撹拌するための弾性棒51である。
この弾性棒51は例えばウレタン合成ゴムなどのゴムによって形成されている。弾性棒51の下端はボルト52(図2)の頭部である筒部内に挿入されてスプリング・ピンなどで固定される。
【0020】
そしてボルト52の脚部であるネジ部は後記するように駆動軸21の上端部内に螺着で固定される。
弾性棒51の中央部には糸巻き形の螺旋スプリング53が外装されている。
そして螺旋スプリング53の上端は押圧によって弾性棒51に固定されている。また螺旋スプリング53の下端はフリーであってワッシャ(図示略)を介在してボルト52を少し押圧している。
螺旋スプリング53の下端が自由であると、弾性棒51がコインの重みで曲げられても損傷が生じない。
また螺旋スプリング53をもつ弾性棒51はボルト52にカラー55を外装して駆動軸21に固定される(図2の中央を参照)。
【0021】
このカラー55は上下のワッシャ(図示略)を介在してボルト52に回転自在に外装されている。
カラー55が回転自在であるため、タンクTの内壁とボルト52との間に多数コインが噛み込みことは無い。
言い換えるとタンクT内壁とボルト52との間に多数コインが起立して噛み込み、ディスク32が停止されるときがある。
ボルト52にカラー55を回転自在に外装すると、コインがスリップして上記の噛み込みが無くなる。
「タンク」
【0022】
上述したコイン払い出し用のホッパHの上にはコイン貯留用のタンクTが取り付けられている。
このタンクTは合成樹脂の成形品でありほぼ角鍋形に形成されている。
タンクTの上部には大きな角筒形の開口61が形成されている。
そしてタンクTの底部には小さな円リング形の開口62が形成されている。
これら上下の開口61と62との間には鍋底のようなスロープ63と64と65が連成されている。
そして底の開口62内には前述した円形のディスク32が回転自在に収納されている(図3を参照)。
【0023】
言い換えると底開口62は回転自在なディスク32によって閉じられている。
なおディスク32は前記したようにコインを一個ずつタンクTの外に押し出すためのものである。
また底開口62の一部は切り欠かれてコインの出口66(図2)が形成されている。
このコイン出口66は払い出し口16と連通することは勿論である。
図2の断面図から明らかなように底開口62の内周壁はコイン出口66近くが低い壁に形成されている。
そして底開口62の他の残りの内周壁は高い壁とやや高い壁に形成されている。
【0024】
すなわち高い壁は主として中央の緩やかなスロープ63に連成されている。
また低い壁は主として急峻なスロープ65と急なスロープ64とに連成されている。
そして底開口62の内周壁の高い壁と低い壁とはやや高い壁によって連成されている。
また二個のスロープ63と64とは段差Sを介在して連成されている。
またタンクT上部の大きな開口61には樋形のシュート67が斜めに取り付けられている。
この長手のシュート67はタンクTの中からタンクTの外に向けて斜めに貫通して配置されている。
【0025】
タンクT内にコインが溢れてオーバ・フロウする前にタンクTの外にコインを放出するためである。
またタンクTの底開口62の外周はほぼ角筒形の台座71に形成されている。
そしてコインの出口66を挟む台座71の各角部にはやや大きな突起72が一対に形成されている。
これら一対になる突起72はホッパHのフック部15内に挿入自在になっている(図2の右サイドを参照)。
またコイン出口66の反対側の台座71には比較的に大きな窪み73が形成されている。
【0026】
そして窪み73の底板部には摘みネジ75が抜け止め且つ回転自在に取り付けられている。
この摘みネジ75は後記するようにタンクTをホッパHに取り付けて固定するときに使用される。
上述したコイン貯留用のタンクTはコイン払い出し用のホッパHに簡単に組み込むことが出来る。
すなわちタンクTの底の開口62内に螺旋スプリング53付きの弾性棒51を挿入する。
そしてタンクTの一対の突起72をホッパHのフック部15内に挿入しつつタンクTを下方向にやや回転する。
【0027】
かくしてタンクTの底開口62はディスク32を囲み、このタンクTは予め設定された位置に安定される。タンクTが設定された位置に安定されると、摘みネジ75はホッパH基板17のネジ孔に螺着され得る。この結果、タンクTは図1のようにホッパHに固定される。
上述した実施例はディスク32が回転されるとコインが貫通孔33内に落ち込んで基板17の上に平らに重なる。平らに重なった一番下のコインは突起35によって基板17の上面をスライド自在に移動される。
【0028】
そして基板17上をスライドされるコインはリング25によってガイドされる。リング25によってガイドされたコインは最終的に規制ピン22によってローラ23間に押し込まれる。
ローラ23間に押し込まれたコインはスプリングの作用によって払い出し口16に弾き出される(図5を参照)。
払い出し口16に弾き出されたコインはタンクTの外に放出される。
この実施例の場合、タンクT内部のコインが大量であってもコインはスムーズに払い出し口16から放出される。
言い換えるとタンクTを深くしてコインの収容枚数を多くしてもコインはスムーズに放出されることになる。
【0029】
タンクTを深くするとタンクT底部のディスク32の上方には多数コインによるブリッジが発生する。
多数コインによるブリッジが発生するとタンクT内にコインが残留してスムーズに放出されなくなる。
しかしながら本実施例の場合、ディスク32に高く起立された螺旋スプリング53付きの弾性棒51が回転する。
螺旋スプリング53付きの弾性棒51が回転するとタンクT内の多数コインは撹拌される。
言い換えると螺旋スプリング53付きの弾性棒51の回転によってコイン・ブリッジの発生が防止されることになる。
【0030】
この結果、タンクT内に多量のコインがあってもコインはスムーズに払い出し口16から放出されることになる。
さらに回転自在なカラー55が有るためコインの噛み込みが無くスムーズに払い出し口16から放出される。
加えて此の実施例ではタンクT内のコインが小量であってもスムーズに払い出し口16から払い出される。
前述したように底開口62の内周壁に高い壁と低い壁があるからである。
大きなタンクTの内底をコインが大きく踊り回ること無くスムーズに払い出し口16から払い出される。
【0031】
上述のように本実施例の場合、タンク内のコインを最後の一個までスムーズに放出することができる。
【実施例2】
本発明による別の実施例の要部を示した拡大断面図が図6に示されている。
この実施例ではディスク32の山峰37に高く起立されたコイン撹拌用の弾性棒91がやや太く形成されている。
この弾性棒91も例えばウレタン合成ゴムなどのゴムによって形成されている。弾性棒91の下端も長いボルト92の頭部である長い筒部内に挿入されて固定されている。
【0032】
なおボルト92の長い筒部の上端部は肉薄の筒部94に形成されている。
またボルト92の脚部であるネジ部も駆動軸21の上端部内に螺着にて固定されている。
弾性棒91の中央部にも両端が細くなった糸巻き形状の螺旋スプリング93が外装されている。
そして螺旋スプリング93の上端も押圧によって弾性棒91に固定されている。また螺旋スプリング93の下端もフリーであるものの筒部94にスライド自在に外装されている。
したがって弾性棒91がコインの重みで曲げられても螺旋スプリング93の下端は筒部94をスライドすることになる。
【0033】
螺旋スプリング93の下端が筒部94をスライドするため弾性棒91は保護されることになる。
言い換えると弾性棒91がコインの重みで曲げられてネジ切れるなどの損傷が生じないことになる。
なお螺旋スプリング93をもつ弾性棒91もボルト92にカラー95を外装して駆動軸21に固定される。
このカラー95も上下のワッシャ(図示略)を介在してボルト92に回転自在に外装されている。
前述したようにカラー95が回転自在であると、タンクT内壁とボルト92との間に複数コインが噛み込まない。
【0034】
ボルト52にカラー55を回転自在に外装すると、コインがスリップしてコインの噛み込みが無くなる。
【実施例3】
上述した各実施例においては比較的に小さなコインの場合について述べている。具体的にはコインの直径が約25ミリメートル以内の場合について述べた。
これより大きなコイン場合には払い出しディスク32の上にコインが起立することがある。
たとえばコインの直径が約30ミリメートル以上になるとディスク32の上にコインが起立する。
【0035】
ディスク32の上に複数コインが起立して倒れないとコインがスムーズに払い出されないことになる。
この問題を解消するために図2の右サイドに示されるように、長い弾性棒76がタンクT内に固定されている。
すなわち弾性棒76は其の下端が基板17の上面と接触するようにタンクT内に固定されている。
たとえば弾性棒76は其の上端部がU形の金具77によってタンクT内にネジ止めされている。
金具77は弾性棒76の上端部を保持して急峻なスロープ65の上方にあるタンクT内壁に固定されている。
【0036】
なお此の弾性棒76も例えばウレタン合成ゴムなどのゴムによって形成されている。
ディスク32が回転されると弾性棒76の下端部が動くためコインはディスク32上に起立しないことになる。
言い換えるとディスク32が回転すると弾性棒76の下端部が貫通孔33などで跳ねるためコインは起立しないことになる。
【実施例4】
さらにコインが大形になると重みと厚さがあるため、ディスク32の上にコインが起立し安定するという問題があった。
【0037】
とくにディスク32の山峰37近くにコインが起立すると弾性棒76がとどかないという問題があった。
この場合、大形コインがスムーズに払い出し出来ないことは勿論である。
この問題を解消するために図4の中央に示されるように回転自在なカラー55にローラ79を固定した。
ローラ79の直径は山峰37の上半分を覆うような大きさに形成されている。
かくしてディスク32に大形コインが起立しようとしても、回転自在なローラ79によって落とされることになる。
なおローラ79も例えばウレタン合成ゴムなどのゴムによって形成されている。
【0038】
また此のローラ79は例えば超小形のタイアのような中空であっても良いことは勿論である。
【発明の効果】
上述のように本発明は簡単な構成の付加によって、コインの量ならびに大きさに関係なくコインをスムースに払い出すことができる。
とくに本発明によるとコイン量の多少に関係なくコインの水平払い出しをスムーズにできるという大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による一実施例を示した斜面図である。
【図2】図2は図1を右サイドから見た断面図である。
【図3】図3は図1を上から見た平面図である。
【図4】図4は本発明による他の実施例を示す一部切欠の斜面図である。
【図5】図5は図4の角鍋形タンクを取り除いて示した斜面図である。
【図6】図6は本発明による別の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図7】 図7は水平式大形コインホッパの上部を構成している角鍋形タンクの概略的な断面図である。
【図8】 図8は図7に示された角鍋形タンクの一部を切り欠いて示した斜面図である。
【符号の説明】
T: タンク。
32:ディスク。
51:弾性棒。
53:螺旋スプリング。
Claims (1)
- 複数個のコインをバラ積み状態で貯留するためのタンク(T)と、前記タンク(T)の内底に水平かつ回転自在に配設されてコインを一個ずつ放出するためのディスク(32)と、前記ディスク(32)の回転中心に起立固定されているコイン撹拌用の弾性棒(51)と、 前記弾性棒(51)の中央に外装され其の上端が当該弾性棒(51)に固定されているコイン撹拌用の螺旋スプリング(53)と、前記螺旋スプリング(53)の下で、前記弾性棒(51)の基端部に回転自在に外装され、前記ディスク(32)上のコインの起立を防止するように設けられているローラ(79)と、を備えていることを特徴とするコインホッパ。
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