JP4228506B2 - リレー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば安全確認等に関わる複数の入力条件が全て成立した場合に限り対象となる負荷を駆動する等の用途に好適な信頼性の高い安全機能付きのリレー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の安全機能付きのリレー装置としては、図4の回路図に示されたものが知られている。同図に示されるように、このリレー装置は、それぞれ外部無電圧接点が接続される2個の入力端子T11、T12並びにT21、T22と、前記入力端子の数に対応して設けられた2個の入力対応電磁リレー(以下、その一方を第1電磁リレー、他方を第2電磁リレーという)と、それらの入力対応電磁リレーのそれぞれに対して自己保持セット信号を出力する自己保持セット用リレーと、負荷に接続されるべき出力端子OUT1、OUT2を有している。
【0003】
なお、入力端子T11、T12並びにT21、T22にそれぞれ接続される第1スイッチS1、第2スイッチS2は、それぞれ外部無電圧接点を構成する、例えばリミットスイッチ等の接点である。また、K1は入力対応電磁リレーとして機能する第1電磁リレーのコイル、K2は入力対応電磁リレーとして機能する第2電磁リレーのコイル、K3は自己保持セット用リレーとして機能する第3電磁リレーのコイルである。
【0004】
入力対応電磁リレーとして機能する第1電磁リレーには、コイルK1と、出力用常開接点K1−2と、制御用常開接点K1−1と、制御用常閉接点K1−3とが設けられている。同様にして、入力対応電磁リレーとして機能する第2電磁リレーにも、コイルK2と、出力用常開接点K2−2と、制御用常開接点K2−1と、制御用常閉接点K2−3とが設けられている。更に、自己保持セット用リレーとして機能する第3電磁リレーには、前述した第1電磁リレー並びに第2電磁リレーに対し自己保持セット信号を出力する制御用常開接点K3−1、K3−2と、出力用常閉接点K3−3とが設けられている。
【0005】
入力端子Tll、T12に接続される外部無電圧接点である第1スイッチS1と、これに割り当てられた入力対応電磁リレーである第1電磁リレーの常開接点K1−1と、その第1電磁リレーのコイルK1とは、電源Eの端子間に直列に接続され、これにより第1スイッチS1をリセット用接点、制御用常開接点K1−1を保持用接点とする第1電磁リレーの自己保持回路が形成されている。
【0006】
同様にして、入力端子T21、T22に接続される外部無電圧接点である第2スイッチS2と、これに割り当てられた入力対応電磁リレーである第2電磁リレーの制御用常開接点K2−1と、第2電磁リレーのコイルK2とが、電源Eの端子間に直列に接続され、これにより第2スイッチS2をリセット用接点、制御用常開接点K2−1を保持用接点とする第2電磁リレーの自己保持回路が形成されている。
【0007】
入力対応電磁リレーである第1並びに第2電磁リレーの制御用常閉接点K1−3、K2−3は互いに直列接続されて電源Eを経由する閉回路に挿入されており、この閉回路には自己保持セット用リレーを構成する第3電磁リレーのコイル(入力回路)K3が更に挿入されており、この自己保持セット用リレーを構成する第3電磁リレーの制御用常開接点(出力回路)K3−1、K3−2は、先に述べた自己保持回路におけるセット用スイッチを構成している。
【0008】
更に、各入力対応電磁リレーである第1並びに第2電磁リレーの出力用常開接点K1−2、K2−2並びに自己保持セット用リレーである第3電磁リレーの出力用常閉接点K3−3は互いに直列接続されて出力端子OUT1、OUT2の間に接続され、これにより図示しない負荷を経由する閉回路を構成することとなる。
【0009】
なお、以上説明した第1、第2電磁リレー及び自己保持セット用リレーは、強制ガイド機構付きの電磁リレーで構成してある。ここで、強制ガイド機構付き電磁リレーとは、1つの常開接点が溶着(固着)した場合、コイル無励磁状態で、他の常閉接点は開路となり、また1つの常閉接点が溶着(固着)した場合でも、コイル励磁状態で他の常開接点は開路となるような機能を有する電磁リレーである。
【0010】
次に動作を説明すると、第1電磁リレー、第2電磁リレー、第3電磁リレーの全てが正常な場合には、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2の双方が閉路されていない限り、出力端子OUT1と出力端子OUT2の間は導通しない。換言すれば、第1スイッチS1若しくは第2スイッチS2のいずれか一方が開路すれば、出力端子0UT1と出力端子OUT2との間も開路される。
【0011】
また、第1電磁リレー、第2電磁リレー、第3電磁リレーのいずれか1つに接点の溶着(固着)故障が生じた場合には、それが当該リレー装置の作動中であっても、第1スイッチS1若しくは第2スイッチS2のいずれか一方が開路すると共に、出力端子OUT1と出力端子OUT2との間は正常に開路される。更に、このように安全機能付きのリレー装置内部において素子の故障が発生した場合には、その後、第1スイッチS1及ぴ第2スイッチS2の双方が閉路したとしても、出力端子OUT1と出力端子OUT2との間はもはや閉路しない。即ち、内蔵リレーのコイル若しくは接点に故障が発生した場合には、自動的に安全機能が働くこととなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリレー装置にあっては、入力対応電磁リレーとしての2個の電磁リレーの他に、更に自己保持セット用リレーとして1個の電磁リレーが必要であることから、装置全体が比較的大型化せざるを得ないという問題点があった。
【0013】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、安全機能を損ねることなく小型化が達成できるリレー装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るリレー装置は、それぞれ外部接点が接続される複数対の外部端子に対応して設けられた複数の自己保持用リレーと、自己保持用リレーのそれぞれに対応する発光ダイオードと、発光ダイオードのそれぞれに対応する受光トランジスタと、受光トランジスタの出力で駆動され自己保持用リレーのそれぞれに対して自己保持セット信号を出力する出力トランジスタと、を有するソリッドステートリレーと、リセットスイッチと、リセットスイッチのオン・オフ作動により作動するコイル及び当該コイルの作動により駆動されるリレー接点部を有する起動リレーと、起動リレーの駆動によるリレー接点部の切換えで蓄電し且つ起動リレーの駆動の終了により放電してソリッドステートリレーの発光ダイオードを駆動するコンデンサと、を有する起動手段と、自己保持用リレーの自己保持動作により作動して負荷に接続される出力端子に出力信号を出力する出力手段と、を備え、複数の自己保持用リレーは、それぞれにコイルと、出力用常開接点と、制御用常開接点と、制御用常閉接点とを有し、制御用常閉接点を互いに直列接続して電源を経由する閉回路に挿入し、閉回路に起動リレーのコイルを挿入すると共に、閉回路に、起動リレーのコイルに並列するようにして起動リレーのリレー接点部とソリッドステートリレーの発光ダイオードとを直列に挿入した、ことを特徴とする
【0015】
かかる構成により、外部接点が閉路され、起動リレーが励磁されることにより、起動信号出力部が駆動されて、自己保持用リレーのコイルに対して自己保持セット信号を出力する。これにより、自己保持用リレーが自己保持され、出力端子間が導通して、これに接続された負荷が駆動される。
【0016】
この場合、自己保持用リレーが強制ガイド機構付きの電磁リレーで構成すると共に、起動リレーが強制ガイド機構の無い切換型接点リレーで構成してあるために、リレー装置を、安全機能を損ねることなく小型化することができ、また、低コスト化することができる。
【0017】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るリレー装置は、それぞれ外部接点が接続される複数対の外部端子に対応して設けられた複数の自己保持用リレーと、自己保持用リレーのそれぞれに対して自己保持セット信号を出力する自己保持セット信号出力手段と、自己保持セット信号出力手段を起動する起動手段と、起動手段を操作する起動操作手段と、自己保持用リレーの自己保持動作により作動して負荷に接続される出力端子に出力信号を出力する出力手段とを備え、起動手段を、自己保持セット信号出力手段の入力部に起動信号を出力する起動信号出力部と起動信号出力部を駆動する起動リレーとで構成し、自己保持セット信号出力手段をソリッドステートリレーで構成し、前記ソリッドステートリレーは、入力回路として自己保持用リレーのそれぞれに対応する発光ダイオードを有し、且つ出力回路として発光ダイオードのそれぞれに対応して設けられた受光トランジスタ及び受光トランジスタの出力で駆動されて自己保持用リレーの各自己保持回路に自己保持セット信号を出力する出力トランジスタを有し、起動操作手段は、リセットスイッチであり、起動リレーは、リセットスイッチのオン・オフ作動により作動するコイルと、コイルの作動により駆動されるリレー接点部とで、構成し、起動手段の前記起動信号出力部は、起動リレーの駆動による前記リレー接点部の切換えで蓄電し且つ前記起動リレーの駆動の終了により放電してソリッドステートリレーの入力回路としての発光ダイオードを駆動するコンデンサで構成し、複数の自己保持用リレーは、それぞれにコイルと、出力用常開接点と、制御用常開接点と、制御用常閉接点とを有し、制御用常閉接点を互いに直列接続して電源を経由する閉回路に挿入し、閉回路に前記起動リレーのコイルを挿入すると共に、閉回路に、起動リレーのコイルに並列するようにして起動リレーのリレー接点部とソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードとを直列に挿入した、ことを特徴とする
【0018】
かかる構成により、外部接点が閉路され、起動リレーが励磁されることにより、起動信号出力部が駆動されて自己保持セット信号出力手段の入力回路に起動信号を出力し、この自己保持セット信号出力手段は、自己保持用リレーのコイルに対して自己保持セット信号を出力する。これにより、自己保持用リレーが自己保持され、出力端子間が導通して、これに接続された負荷が駆動される。
【0019】
この場合、自己保持用リレーが強制ガイド機構付きの電磁リレーで構成すると共に、自己保持セット信号出力手段がソリッドステートリレーで構成してあり、しかも、起動リレーが強制ガイド機構の無い切換型接点リレーで構成してあるために、リレー装置を、安全機能を損ねることなく小型化することができ、また、低コスト化することができる。
【0022】
また、かかる構成により、外部接点が閉路され、リセットスイッチがマニュアルセットされると、起動リレーのコイルが励磁されて、リレー接点部が切換えられてコンデンサに電荷が蓄えられる。そして、リセットスイッチがマニュアルリセットされると、起動リレーのコイルの励磁が解除されて、リレー接点部が復帰することにより、コンデンサに蓄えられた電荷が放出されて、ソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードに電流が流れる。
【0023】
したがって、発光ダイオードと光結合された受光トランジスタがオンされ、それらの出力を受けて出力トランジスタがオンして、自己保持用リレーのコイルに対して自己保持セット信号を出力する。これにより、自己保持用リレーが自己保持され、出力端子間が導通して、これに接続された負荷が駆動される。
【0024】
上記したように、リセットスイッチのオン作動時に電荷が蓄えられ、オフ作動により電荷を放出するコンデンサと、このコンデンサの電荷の放出により作動するソリッドステートリレーとを組み合わせることにより、起動リレーに強制ガイド機構の無い切換型接点リレーを用いることができる。
【0025】
したがって、自己保持用リレーに強制ガイド機構付きの電磁リレーを用いても、起動リレーが強制ガイド機構の無い切換型接点リレーで構成してあるために、リレー装置を、安全機能を損ねることなく小型化することができ、また、低コスト化することができる。
【0026】
しかも、リセットスイッチがマニュアルセットされている間、すなわち、作業者がリセットスイッチを押してオン作動させている間は、自己保持用リレーが自己保持されることなく負荷は駆動されず、作業者がリセットスイッチを押すことを止めると始めて、自己保持用リレーが自己保持されて負荷は駆動されるようになり、安全機能を一層高めることができる。
【0027】
また、本発明に係るリレー装置は、上記したリレー装置において、自己保持用リレーの自己保持回路に、(+)入力端子側からの外部入力により作動し、且つ自己保持用リレーに対応する一方及び他方の外部端子間を短絡させ又は開放して一方及び他方の外部端子間をオン・オフ作動させるトランジスタを設けたものである。
【0028】
かかる構成により、(+)入力端子側からの外部入力によりトランジスタを駆動したり、この駆動を停止したりすることにより、自己保持用リレーの自己保持回路の一方の外部端子と、他方の外部端子間を短絡させたり、開放したりして、すなわち、(+)入力端子側を電源の(+)側に接続したり、離したりすることで一方及び他方の外部端子間をオン・オフさせ、一方の外部端子と、他方の外部端子間にスイッチを設けたように作動させることができて、(+)(+)入力に対応することができる。
【0029】
また、本発明に係るリレー装置は、上記したリレー装置において、起動リレーのコイルの作動により駆動されるリレー接点部を、制御用常開接点と、制御用常開接点と交互に離接する制御用常閉接点とで構成し、制御用常開接点を一方の入力端子に、制御用常開接点を他方の入力端子にそれぞれ接続し、一方及び他方の入力端子間を開放することで、リレー接点部の接点切換えによるコンデンサの放電でのソリッドステートリレーの入力回路の駆動を可能にしてマニュアルリセット回路にし、且つ一方及び他方の入力端子間を短絡することでオートリセット回路にするようにしたものである。
【0030】
かかる構成により、オートリセット・マニュアルリセット切換え回路を用いて、一方及び他方の入力端子間を開放することでマニュアルリセット回路にし、一方及び他方の入力端子間を短絡することで、オートリセット回路にすることができる。
【0031】
なお、ここで、「強制ガイド機構付き電磁リレー」とは、1つの常開接点が溶着(固着)した場合、コイル無励磁状態で他の常閉接点が開路となり、更に1つの常閉接点が溶着(固着)した場合でも、コイル励磁状態で、他の常開接点が開路となるような電磁リレーのことである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
本発明の一実施形態であるリレー装置の構成を図1に示す。同図に示されるように、この安全機能付きのリレー装置は、それぞれ外部無電圧接点(外部接点)が接続される2個の入力端子(一方及び他方のリレー側入力端子)(外部端子)T11、T12並びにT21、T22と、前記入力端子T11、T12並びにT21、T22に対応して設けられた2個の入力対応電磁リレー(以下、第1電磁リレー、第2電磁リレーという)(自己保持用リレー)と、これらの入力対応電磁リレーのそれぞれに対して自己保持セット信号を出力する自己保持セット信号出力手段である自己保持セット用リレーと、この自己保持セット用リレーを起動する起動手段と、起動操作手段であるリセットスイッチS3と、外部入力がプラス接続及びマイナス接続可能な外部入力回路Fと、オートリセット・マニュアルリセット切換え回路Gと、負荷に接続される出力手段の出力端子OUT1、OUT2とを有している。
【0034】
そして、起動手段は、自己保持セット用リレーの入力回路に起動信号を出力する起動信号出力部としてのコンデンサ(帯電体)Cと、この起動信号出力部を駆動する起動リレーとで構成されている。
【0035】
そして、入力対応電磁リレーを構成する第1電磁リレー、第2電磁リレーは強制ガイド機構付きの電磁リレーで構成されており、この強制ガイド機構付き電磁リレーとは、1つの常開接点が溶着(固着)した場合、コイル無励磁状態で、他の常閉接点は開路となり、また1つの常閉接点が溶着(固着)した場合でも、コイル励磁状態で他の常開接点は開路となるような機能を有する電磁リレーである。
【0036】
そして、入力対応電磁リレーを構成する第1電磁リレーには、コイルK1と、出力用常開接点K1−2と、制御用常開接点K1−1と、制御用常閉接点K1−3とが設けてある。同様に、入力対応電磁リレーを構成する第2電磁リレーにも、コイルK2と、出力用常開接点K2−2と、制御用常開接点K2−1と、制御用常閉接点K2−3とが設けてある。
【0037】
また、自己保持セット用リレーとしては、2個の発光ダイオードPHD1、PHD2と、2個の受光トランジスタPHT1、PHT2と、2個のトランジスタTR1、TR2とからなるソリッドステートリレーが採用されている。
【0038】
そして、このソリッドステートリレーの入力回路は、各入力対応電磁リレーのそれぞれに対応する互いに直列接続された2個の発光ダイオードPHD1、PHD2を含んでいる。また、ソリッドステートリレーの出力回路は、それらの発光ダイオードPHD1、PHD2のそれぞれに対応して設けられた2個の受光トランジスタPHT1、PHT2と、これらの受光トランジスタPHT1、PHT2の出力で駆動されて各自己保持回路に自己保持セット信号を出力する2個の出力トタンジスタTR1、TR2を含んでいる。
【0039】
また、起動リレーは、強制ガイド機構の無い切換型接点リレーで構成されており、コイルKAと、このコイルKAの励磁により作動するリレー接点部KA−1を備えており、このリレー接点部KA−1は制御用常開接点KA−2と制御用常閉接点KA−3とで構成されている。
【0040】
また、入力端子T11、T12に接続された第1スイッチS1は、外部無電圧接点を構成するリミットスイッチ等の接点を意味しており、また入力端子T21、T22に接続される第2スイッチS2は、外部無電圧接点を構成するリミットスイッチ等の接点を意味している。
【0041】
入力端子T11、T12に接続される第1スイッチS1と、その入力端子に割り当てられた入力対応電磁リレーである第1電磁リレーの制御用常開接点K1−1と、この第1電磁リレーのコイルK1とは、電源Eの端子間に直列に接続されいて、これにより第1スイッチS1をリセット用接点、制御用常開接点K1−1を保持用接点とする第1電磁リレーの自己保持回路が形成されている。
【0042】
同様にして、入力端子T21、T22に接続される第2スイッチS2と、その入力端子に割り当てられた第2電磁リレーの常開接点K2−1と、この第2電磁リレーのコイルK2とは、電源Eの端子間に直列に接続され、これにより第2スイッチS2をリセット用接点、制御用常開接点K2−1を保持用接点とする第2電磁リレーの自己保持回路が形成されている。
【0043】
第1電磁リレー、第2電磁リレーの制御用常閉接点K1−3、K2−3は互いに直列接続されて電源Eを経由する閉回路に挿入されており、この閉回路には、第1電磁リレー、第2電磁リレーのそれぞれに対して自己保持セット信号を出力する自己保持セット用リレーの入力回路に起動信号を出力する起動手段の起動リレーのコイルKAが挿入してあり、また、閉回路には、コイルKAに並列するようにして、起動リレーのリレー接点部KA−1と、自己保持セット用リレーとしてのソリッドステートリレーの入力回路を構成する2個の発光ダイオードPHD1、PHD2とが直列にして挿入してある。
【0044】
そして、自己保持セット用リレーの出力回路は各入力対応電磁リレーの自己保持回路におけるセット用スイッチを構成している。
【0045】
更に、第1及び第2電磁リレーの出力用常開接点K1−2、K2−2は互いに直列接続されて出力端子OUT1、OUT2の間に挿入されており、これにより図示しない負荷を経由する閉回路からなる出力手段が形成される。
【0046】
また、オートリセット・マニュアルリセット切換え回路Gは、リレー接点部KA−1の制御用常閉接点KA−3に接続された一方の入力端子Aと、リレー接点部KA−1の制御用常開接点KA−2に接続された他方の入力端子Bとを備えており、一方及び他方の入力端子A、B間を開放することでマニュアルリセット回路にし、且つ一方及び他方の入力端子A、B間を短絡することでオートリセット回路にすることができる。
【0047】
また、入力対応電磁リレーを構成する第2電磁リレーの自己保持回路には外部入力回路Fが接続してある。この外部入力回路Fは、(+)入力端子T23側からの外部入力により駆動されるトランジスタTR3を備えている。このトランジスタTR3を駆動したり、この駆動を停止したりすることにより、第2電磁リレーの自己保持回路の一方の入力端子T22と、他方の入力端子T21間を短絡させたり、開放したりすることができる。
【0048】
すなわち、入力端子T23側を電源Eの(+)側に接続したり、離したりすることで一方及び他方の入力端子T22、T21間をオン・オフさせることができ、一方の入力端子T22と、他方の入力端子T21との間にスイッチを設けたように作動させることができる。
【0049】
次に、上記のように構成されたリレー装置の動作について説明する。
【0050】
第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が閉路され、リセットスイッチS3がマニュアルセットされると、起動リレーのコイルKAが励磁されて、リレー接点部KA−1において制御用常開接点KA−2が閉路され、制御用常閉接点KA−3が開路される。この場合、制御用常閉接点KA−3の開路動作と、制御用常開接点KA−2の閉路動作と、マニュアルリセットを実現すべく一方及び他方の入力端子A、B間が開いているために、コンデンサCに電荷が蓄えられる。
【0051】
そして、リセットスイッチS3がマニュアルリセットされると、起動リレーのコイルKAの励磁が解除されて、リレー接点部KA−1において制御用常開接点KA−2が開路され、制御用常閉接点KA−3が閉路される。この制御用常閉接点KA−3の閉路動作により、コンデンサCに蓄えられた電荷が放出されて、ソリッドステートリレーの入力回路を構成する2個の発光ダイオードPHD1、PHD2に電流が流れる。
【0052】
したがって、発光ダイオードPHD1、PHD2と光結合された2個の受光トランジスタPHT1、PHT2がオンされ、それらの出力を受けて出力トランジスタTR1、TR2がオンする。
【0053】
先に説明したように、これらの出力トランジスタTR1、TR2は、第1電磁リレー並びに第2電磁リレーのコイルK1、K2に対して自己保持セット信号を出力する。これにより、第1電磁リレー並びに第2電磁リレーが自己保持され、それらの出力用常開接点K1−2、K2−2が閉路され、出力端子OUT1と出力端子OUT2との間が導通して、これに接続された図示しない負荷が駆動される。
【0054】
これに対して、第1スイッチS1若しくは第2スイッチS2のいずれかが開路されると、第1電磁リレー若しくは第2電磁リレーの自己保持状態は解除され、その出力用常開接点K1−2若しくはK2−2のいずれかが開路されることにより、負荷の駆動は停止される。
【0055】
上記したように、本発明の実施の形態にあっては、リセットスイッチS3のオン作動時に電荷が蓄えられ、オフ作動により電荷を放出するコンデンサCと、このコンデンサCの電荷の放出により作動するソリッドステートリレーとを組み合わせることにより、起動リレーに強制ガイド機構の無い切換型接点リレーを用いることができる。
【0056】
したがって、入力対応電磁リレーに強制ガイド機構付きの電磁リレーを用いても、起動リレーが強制ガイド機構の無い切換型接点リレーで構成してあるために、リレー装置を、安全機能を損ねることなく小型化することができ、また、低コスト化することができる。
【0057】
そして、リセットスイッチS3がマニュアルセットされている間、すなわち、作業者がリセットスイッチS3を押してオン作動させている間は、第1電磁リレー及び第2電磁リレーが自己保持されることなく負荷は駆動されず、作業者がリセットスイッチS3を押すことを止めると始めて、第1電磁リレー及び第2電磁リレーが自己保持されて負荷は駆動されるようになり、安全機能を一層高めることができる。
【0058】
また、入力対応電磁リレーを構成する第2電磁リレーの自己保持回路に外部入力回路Fを接続して、(+)入力端子T23側からの外部入力によりトランジスタTR3を駆動したり、この駆動を停止したりすることにより、第2電磁リレーの自己保持回路の一方の入力端子T22と、他方の入力端子T21間を短絡させたり、開放したりして、すなわち、入力端子T23側を電源Eの(+)側に接続したり、離したりすることで一方及び他方の入力端子T22、21間をオン・オフさせ、一方の入力端子T22と、他方の入力端子T21間にスイッチを設けたように作動させることができる。
【0059】
このために、図2に示すように、(+)入力端子T11と、外部入力回路Fが接続された(+)入力端子T23との間に第2スイッチS2を接続することにより(+)(+)入力に対応することができる。
【0060】
また、オートリセット・マニュアルリセット切換え回路Gを用いて、一方及び他方の入力端子A、B間を開放することでマニュアルリセット回路にし、一方及び他方の入力端子A、B間を短絡することで、図3に示すオートリセット回路にすることができる。この場合には、オートリセット回路では起動リレーは働かない。
【0061】
このオートリセットの動作は次のように行われる。
【0062】
第1スイッチS1及び第2スイッチS2が閉路され、入力端子Bに入力が行われることにより、入力端子Aを経てソリッドステートリレーの入力回路を構成する2個の発光ダイオードPHD1、PHD2に電流が流れる。
【0063】
したがって、発光ダイオードPHD1、PHD2と光結合された2個の受光トランジスタPHT1、PHT2がオンされ、それらの出力を受けて出力トランジスタTR1、TR2がオンする。
【0064】
これらの出力トランジスタTR1、TR2は、第1電磁リレー並びに第2電磁リレーのコイルK1、K2に対して自己保持セット信号を出力する。これにより、第1電磁リレー並びに第2電磁リレーが自己保持され、それらの出力用常開接点K1−2、K2−2が閉路され、出力端子OUT1と出力端子OUT2との間が導通して、これに接続された図示しない負荷が駆動される。
【0065】
これに対して、第1スイッチS1若しくは第2スイッチS2のいずれかが開路されると、第1電磁リレー若しくは第2電磁リレーの自己保持状態は解除され、その出力用常開接点K1−2若しくはK2−2のいずれかが開路されることにより、負荷の駆動は停止される。
【0066】
次に、第1電磁リレー、第2電磁リレー、並びにソリッドステートリレーのいずれかに故障が生じた場合にどのように安全機能が働くかを説明する。
【0067】
(1)第1電磁リレーの出力用常開接点K1−2又は第2電磁リレーの出力用常開接点K2−2の溶着(固着)故障の場合、出力用常開接点K1−2並びにK2−2は、出力端子OUT1、OUT2間に直列接続されているため、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2がいずれも開路されて、コイルK1並びにK2が無励磁状態となれば、出力端子OUT1、OUT2間は正常に開路される。即ち、出力用常開接点K1−2又はK2−2のいずれかに溶着故障が生じたとしても、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0068】
また、出力用常開接点K1−2又はK2−2のいずれか1つに溶着故障が生じていると、強制ガイド機構の作用により、コイルK1並びにK2が無励磁状態であっても、その常閉接点K1−3又はK2−3のいずれか一方は開路状態に保持される。そのため、次回以降においては、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が双方閉路されたとしても、ソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードPHD1、PHD2には電流は流れない。
【0069】
その結果、ソリッドステートリレーの出力回路を構成する受光トランジスタPHT1、PHT2はオンしないことから、それらの出力用トランジスタTR1、TR2にも電流は流れない。そのため、第1電磁リレー並びに第2電磁リレーはいずれも自己保持されず、出力端子OUT1、OUT2間も開路された状態のままとなる。即ち、ひとたび出力用常開接点K1−2又はK2−2のいずれか1つに溶着故障が生じた後にあっては、もはや負荷は再駆動されない。
【0070】
(2)第1電磁リレーの制御用常閉接点K1−3又は第2電磁リレーの制御用常閉接点K2−3のいずれかに溶着(固着)故障が生じた場合、制御用常閉接点K1−3又はK2−3のいずれかに溶着故障が生ずると、強制ガイド機構の作用により、出力用常開接点K1−2又はK2−2のいずれか一方は開路状態に固定される。
【0071】
同時に、制御用常開接点K1−1又はK2−1のいずれか一方も同様にして開路状態に固定される。そのため、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が閉路されて、コイルK1並びにK2自己保持セット電流が供給されても、それらのリレーは自己保持状態とはならない。しかも、出力用常開接点K1−2又はK2−2のいずれか一方も開路状態に固定されているから、出力端子OUT1、OUT2間も開路状態に維持される。即ち、制御用常閉接点K1−3又はK2−3のいずれかに溶着故障が生じた場合、スイッチS1並びにS2が閉路されても、負荷は駆動されない。
【0072】
(2)ソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードPHD1、PHD2が故障(短絡、オープン)した場合、コイルK1並びにK2が励磁状態において、発光ダイオードPHD1並びにPHD2が故障しても、第1並びに第2電磁リレーの動作に何等支障はない。そのため、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が開路されれば、出力用常開接点K1−2並びにK2−2は正常に開路される。即ち、ソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードPHD1、PHD2のいずれかに故障が生じたとしても、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0073】
また、それらの発光ダイオードPHD1、PHD2のいずれかが故障すると、ソリッドステートリレーは作動しないから、第1並びに第2電磁リレーは、次回以降自己保持されることはない。即ち、発光ダイオードPHD1又はPHD2のいずれかに故障が生ずると、次回以降、負荷は駆動されることがない。
【0074】
(4)ソリッドステートリレーの出力回路を構成する受光トランジスタPHT1、PHT2のオープン故障が生じた場合、この場合にも、第1並びに第2電磁リレーは正常に動作するから、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が開路されれば、出力用常開接点K1−2又はK2−2は開路される。即ち、受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかにオープン故障が生じたとしても、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0075】
また、受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかにオープン故障が生ずると、コイルK1又はK2に自己保持セット電流が流れなくなり、そのコイルに関しては次回以降自己保持されなくなる。即ち、受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかにオープン故障が生ずると、もはや、次回以降、負荷は駆動されない。
【0076】
(5)受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかに短絡故障が生じた場合、受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかに短絡故障が生ずると、コイルK1又はK2には常時自己保持セット電流が流れ続ける。しかし、それらのコイルの出力用常開接点K1−2並びにK2−2は出力端子OUT1、OUT2間に直列接続(二重化)されている。そのため、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が開路されれば、出力端子OUT1、OUT2間も開路される。即ち、受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかに短絡故障が生じたとしても、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0077】
また、受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかに短絡故障が生じ、これによりコイルK1又はK2のいずれかが常時励磁状態とされると、その常閉接点K1−3又はK2−3はいずれか一方が開路状態とされる。そのため、次回以降、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が閉路されたとしても、ソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードPHD1、PHD2には電流が流れず、第1電磁リレー並びに第2電磁リレーは自己保持されない。即ち、受光トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかに短絡故障が生ずると、次回以降双方の電磁リレーを同時に自己保持させることはできない。そのため、受光用トランジスタPHT1又はPHT2のいずれかに短絡故障が生ずると、もはや、次回以降負荷は駆動されない。
【0078】
(6)出力用トランジスタTR1又はTR2のオープン故障が生じた場合、それらのトランジスタTR1、TR2にオープン故障が生じても、励磁状態にあるコイルK1、K2に関わる励磁リレーの動作に何等影響は与えない。そのため、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が開路されれば、第1並びに第2電磁リレーの自己保持は解除され、出力用常開接点K1−2、K2−2も同時に開路される。即ち、出力用トランジスタTR1、TR2のいずれかにオープン故障が生じたとしても、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0079】
また、出力用トランジスタTR1又はTR2のいずれかにオープン故障が生ずると、第1電磁リレー若しくは第2電磁リレーに対して自己保持セット電流が供給されなくなる。そのため、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が閉路されたとしても、第1電磁リレー若しくは第2電磁リレーのいずれか一方は励磁並びに自己保持されない。即ち、出力用トランジスタTR1又はTR2のいずれかにオープン故障が生ずると、もはや、次回以降負荷は駆動されなくなる。
【0080】
(7)出力用トランジスタTR1又はTR2の短絡故障が生じた場合、出力用トランジスタTR1又はTR2に短絡故障が生ずると、それに対応するコイルには常時自己保持セット電流が流れ続け、自己保持状態を解除不可能となる。しかし、コイルK1並びにK2に関わる出力用常開接点K1−2並びにK2−2は、先に説明したように二重化されている。そのため、このような自己保持セット電流が流れ続ける状態にあっても、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が開路されれば、出力用常開接点K1−2並びにK2−2のいずれか一方は開路される。即ち、出力用トランジスタTR1又はTR2のいずれかに短絡故障が生じたとしても、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0081】
また、出力用トランジスタTR1又はTR2に短絡故障が生じてそれに関するコイルK1又はK2のいずれかに電流が流れ続けると、それらの制御用常閉接点K1−3又はK2−3のいずれか一方は開路状態となる。そのため、第1スイッチS1並びに第2スイッチS2が閉路されても、ソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードPHD1並びにPHD2には電流が流れない。第1電磁リレー又は第2電磁リレーが自己保持されないことにより、出力用常開接点K1−2並びにK2−2は開路状態となる。即ち、出力用トランジスタTR1又はTR2のいずれか一方が短絡故障した場合には、もはや負荷は次回以降駆動されない。
【0082】
(8)第1スイッチS1又は第2スイッチS2がオープン故障を生じた場合、コイルK1並びにK2が励磁状態にある時、第1スイッチS1又は第2スイッチS2にオープン故障が生ずれば、直ちにそれら電磁リレーの自己保持は解除される。そのため、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0083】
また、第1スイッチS1又は第2スイッチS2にオープン故障が生ずれば、次回以降、ソリッドステートリレーの入力回路を構成する発光ダイオードPHD1並びにPHD2には電流が流れない。そのため、コイルK1並びにK2に自己保持セッ卜電流は供給されないから、次回以降、出力用常開接点K1−2並びにK2−2は開路状態となる。即ち、第1スイッチS1又は第2スイッチS2にオープン故障が生ずれば、次回以降、負荷は駆動されなくなる。
【0084】
(9)第1スイッチS1又は第2スイッチS2のいずれかに短絡故障が生じた場合、第1スイッチS1又は第2スイッチS2のいずれかに短絡故障が生ずると、コイルK1又はK2は常時励磁状態とされる。しかし、それらコイルK1並びにK2の出力用常開接点K1−2並びにK2−2は先に説明したように二重化されているため、双方のスイッチS1並びにS2が開路されれば、出力端子OUT1、OUT2間も開路される。即ち、第1スイッチS1又は第2スイッチS2のいずれかに短絡故障が生じたとしても、負荷の遮断に支障を来すことはない。
【0085】
また、第1スイッチS1又は第2スイッチS2のいずれかに短絡故障が生じたことにより、コイルK1又はK2のいずれかが励磁状態に保持されると、それらの制御用常閉接点K1−3並びにK2−3のいずれかは開路状態となるため、ソリッドステートリレーの入力回路を構成するPHD1並びにPHD2に電流を流すことができなくなる。そのため、次回以降、スイッチS1並びにS2が閉路されても、ソリッドステートリレーが動作しないことから、双方の電磁リレーを自己保持させることができず、出力端子OUT1、OUT2間は開路状態となる。即ち、第1スイッチS1若しくは第2スイッチS2を構成するリミットスイッチ等に短絡故障が生じた場合には、次回以降負荷は駆動されなくなる。
【0086】
以上説明したように、この実施の形態によれば、内部素子である第1電磁リレー、第2電磁リレー、ソリッドステートリレーのいずれかに故障が生じた場合のみならず、第1スイッチS1若しくは第2スイッチS2のいずれかに故障が生じた場合であっても、正常に安全機能を働かせることができ、即ち、負荷の遮断に支障を来すことがなく、しかも負荷の再起動を確実に禁ずることができるのである。
【0087】
なお、上記した本発明の実施の形態において、ソリッドステートリレーの構成として、フォトカプラと出力用トランジスタを組み合わせた構成を採用しているが、ソリッドステートリレーの構成はその他各種の半導体素子を用いた任意の構成を採用することができる。
【0088】
更に、本発明の実施の形態では、入力端子が2個の場合で説明したが、本発明は入力端子が3個以上の構成とすることもでき、その場合には入力端子の数に対応して電磁リレーを増加すればよい。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るリレー装置によれば、自己保持用リレーが強制ガイド機構付きの電磁リレーで構成してあり、また、起動リレーが強制ガイド機構の無い切換型接点リレーで構成してあるために、リレー装置を、安全機能を損ねることなく小型化することができ、また、低コスト化することができる。
【0090】
特に、リセットスイッチのオン作動時に電荷が蓄えられ、オフ作動により電荷を放出するコンデンサと、このコンデンサの電荷の放出により作動するソリッドステートリレーとを組み合わせることにより、起動リレーに強制ガイド機構の無い切換型接点リレーを用いることができて、リレー装置を、安全機能を損ねることなく小型化することができ、また、低コスト化することができる。
【0091】
しかも、リセットスイッチがマニュアルセットされている間、すなわち、作業者がリセットスイッチを押してオン作動させている間は、自己保持用リレーが自己保持されることなく負荷は駆動されず、作業者がリセットスイッチを押すことを止めると始めて、自己保持用リレーが自己保持されて負荷は駆動されるようになり、安全機能を一層高めることができる。
【0092】
また、本発明に係るリレー装置によれば、自己保持用リレーの自己保持回路に、(+)入力端子側からの外部入力により作動し、且つ自己保持用リレーに対応する一方及び他方の外部端子間を短絡させ、又は開放して一方及び他方の外部端子間をオン・オフ作動させるトランジスタを設けることにより、(+)入力端子側からの外部入力によりトランジスタを駆動したり、この駆動を停止したりすることにより、自己保持用リレーの自己保持回路の一方の外部端子と、他方の外部端子間を短絡させたり、開放したりして、すなわち、(+)入力端子側を電源の(+)側に接続したり、離したりすることで一方及び他方の外部端子間をオン・オフさせ、一方の外部端子と、他方の外部端子間にスイッチを設けたように作動させることができて、(+)(+)入力に対応することができる。
【0093】
また、本発明に係るリレー装置によれば、オートリセット・マニュアルリセット切換え回路を用いて、一方及び他方の入力端子間を開放することでマニュアルリセット回路にし、一方及び他方の入力端子間を短絡することで、オートリセット回路にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るリレー装置の回路図である。
【図2】本発明の係るリレー装置の他の実施の形態の回路図である。
【図3】本発明の係るリレー装置の別の他の実施の形態の回路図である。
【図4】従来のリレー装置の回路図である。
【符号の説明】
T11 入力端子(リレー側入力端子)(外部端子)
T12 入力端子(リレー側入力端子)(外部端子)
T21 入力端子(他方のリレー側入力端子)(外部端子)
T22 入力端子(一方のリレー側入力端子)(外部端子)
T23 入力端子((+)入力端子)
T31 入力端子
T32 入力端子
A 入力端子(一方の入力端子)
B 入力端子(他方の入力端子)
C コンデンサ(帯電体)(起動信号出力部)(起動手段)
E 電源
F 外部入力回路
G オートリセット・マニュアルリセット切換回路
K1 第1電磁リレーのコイル
K1−1 第1電磁リレーの制御用常開接点
K1−2 第1電磁リレーの出力用常開接点
K1−3 第1電磁リレーの制御用常閉接点
K2 第2電磁リレーのコイル
K2−1 第2電磁リレーの制御用常開接点
K2−2 第2電磁リレーの出力用常開接点
K2−3 第2電磁リレーの制御用常閉接点
KA 起動リレーのコイル(起動手段)
KA−1 起動リレーのリレー接点部(起動手段)
KA−2 起動リレーの出力用常開接点(起動手段)
KA−3 起動リレーの出力用常閉接点(起動手段)
S1 第1スイッチ(外部無電圧接点)(外部接点)
S2 第2スイッチ(外部無電圧接点)(外部接点)
S3 リセットスイッチ(起動操作手段)
PHD1 発光ダイオード(ソリッドステートリレーの入力回路)
PHD2 発光ダイオード(ソリッドステートリレーの入力回路)
PHT1 受光トランジスタ(ソリッドステートリレーの出力回路)
PHT2 受光トランジスタ(ソリッドステートリレーの出力回路)
TR1 出力トランジス夕(ソリッドステートリレーの出力回路)
TR2 出力トランジス夕(ソリッドステートリレーの出力回路)
OUT1 出力端子(出力手段)
OUT2 出力端子(出力手段)

Claims (4)

  1. それぞれ外部接点が接続される複数対の外部端子に対応して設けられた複数の自己保持用リレーと、
    前記自己保持用リレーのそれぞれに対応する発光ダイオードと、前記発光ダイオードのそれぞれに対応する受光トランジスタと、前記受光トランジスタの出力で駆動され前記自己保持用リレーのそれぞれに対して自己保持セット信号を出力する出力トランジスタと、を有するソリッドステートリレーと、
    リセットスイッチと、
    前記リセットスイッチのオン・オフ作動により作動するコイル及び当該コイルの作動により駆動されるリレー接点部を有する起動リレーと、前記起動リレーの駆動による前記リレー接点部の切換えで蓄電し且つ前記起動リレーの駆動の終了により放電して前記ソリッドステートリレーの前記発光ダイオードを駆動するコンデンサと、を有する起動手段と、
    前記自己保持用リレーの自己保持動作により作動して負荷に接続される出力端子に出力信号を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記複数の自己保持用リレーは、それぞれにコイルと、出力用常開接点と、制御用常開接点と、制御用常閉接点とを有し、前記制御用常閉接点を互いに直列接続して電源を経由する閉回路に挿入し、前記閉回路に前記起動リレーのコイルを挿入すると共に、前記閉回路に、前記起動リレーのコイルに並列するようにして前記起動リレーの前記リレー接点部と前記ソリッドステートリレーの前記発光ダイオードとを直列に挿入した、
    ことを特徴とするリレー装置。
  2. それぞれ外部接点が接続される複数対の外部端子に対応して設けられた複数の自己保持用リレーと、
    前記自己保持用リレーのそれぞれに対して自己保持セット信号を出力する自己保持セット信号出力手段と、
    前記自己保持セット信号出力手段を起動する起動手段と、
    前記起動手段を操作する起動操作手段と、
    前記自己保持用リレーの自己保持動作により作動して負荷に接続される出力端子に出力信号を出力する出力手段とを備え、
    前記起動手段を、前記自己保持セット信号出力手段の入力部に起動信号を出力する起動信号出力部と前記起動信号出力部を駆動する起動リレーとで構成し、
    前記自己保持セット信号出力手段をソリッドステートリレーで構成し、
    前記ソリッドステートリレーは、入力回路として前記自己保持用リレーのそれぞれに対応する発光ダイオードを有し、且つ出力回路として前記発光ダイオードのそれぞれに対応して設けられた受光トランジスタ及び前記受光トランジスタの出力で駆動されて前記自己保持用リレーの各自己保持回路に自己保持セット信号を出力する出力トランジスタを有し、
    前記起動操作手段は、リセットスイッチであり、
    前記起動リレーは、前記リセットスイッチのオン・オフ作動により作動するコイルと、コイルの作動により駆動されるリレー接点部とで、構成し、
    前記起動手段の前記起動信号出力部は、前記起動リレーの駆動による前記リレー接点部の切換えで蓄電し且つ前記起動リレーの駆動の終了により放電して前記ソリッドステートリレーの前記入力回路としての発光ダイオードを駆動するコンデンサで構成し、
    前記複数の自己保持用リレーは、それぞれにコイルと、出力用常開接点と、制御用常開接点と、制御用常閉接点とを有し、前記制御用常閉接点を互いに直列接続して電源を経由する閉回路に挿入し、前記閉回路に前記起動リレーのコイルを挿入すると共に、前記閉回路に、前記起動リレーのコイルに並列するようにして前記起動リレーの前記リレー接点部と前記ソリッドステートリレーの前記入力回路を構成する前記発光ダイオードとを直列に挿入した、
    ことを特徴とするリレー装置。
  3. 前記自己保持用リレーの自己保持回路に、(+)入力端子側からの外部入力により作動し、且つ前記自己保持用リレーに対応する前記一方及び他方の外部端子間を短絡させ又は開放して前記一方及び他方の外部端子間をオン・オフ作動させるトランジスタを設けた請求項に記載のリレー装置。
  4. 前記起動リレーの前記コイルの作動により駆動される前記リレー接点部を、制御用常開接点と、前記制御用常開接点と交互に離接する制御用常閉接点とで構成し、前記制御用常開接点を一方の入力端子に、前記制御用常開接点を他方の入力端子にそれぞれ接続し、
    前記一方及び他方の入力端子間を開放することで、前記リレー接点部の接点切換えによる前記コンデンサの放電での前記ソリッドステートリレーの前記入力回路の駆動を可能にしてマニュアルリセット回路にし、且つ前記一方及び他方の入力端子間を短絡することでオートリセット回路にするようにした請求項2又は3に記載のリレー装置。
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