JP4227037B2 - 撮像システム及び校正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固定撮像手段及び移動撮像手段の校正を行う撮像システム及び校正方法に関するものである。
従来のカメラの校正手法としては、ストロングキャリブレーションとウィークキャリブレーションとがある。ストロングキャリブレーションでは、3次元座標(X,Y,Z)が既知な3次元空間中の点であるマーカー(ランドマークポイント)とその画像上での観測座標(u,v)との組み合わせからワールド座標系と画像座標系との射影関係として射影変換行列を推定し、推定した射影変換行列からカメラの内部変数と外部変数を求めるものである。この場合、我々が存在するワールド座標系と画像座標系との射影関係を推定するため、推定結果を直感的に理解及び評価し易く、一般的にワールド座標系においてデザインされるCG(Computer Graphics)モデルとの親和性が高いという利点がある。たとえば、非特許文献1には、サッカースタジアム規模の大空間においてストロングキャリブレーションを行うことが開示されている。
一方、ウィークキャリブレーションは、2枚の画像上における対応点の組合せから画像間の射影関係であるエピポーラ方程式(F行列)を算出し、算出したエピポーラ方程式からカメラの内部変数と相対的な位置関係とを推定するものである(例えば、非特許文献2参照)。この場合、2枚の画像間における対応点の情報のみから射影関係の推定を行うため、対象世界の制約が少なく、また、校正時の作業が比較的少ないという利点がある。
アイ キタハラ(I. Kitahara)他、「大規模仮想現実のための大規模空間におけるマルチ映像記録」(Recording of Multiple Videos in Large-scale Space for Large-scale Virtualized Reality)、国際ディスプレイワークショップ会報(Proc. of International Display Workshops (AD/IDW'01))、2001年、p.1377−p.1380 キュー ロン(Q. Luong)他、「対応点及びF行列からの移動カメラの自己校正」(Self-calibration of a Moving Camera from Point Correspondence and Fundamental Matrix)、コンピュータビジョンインターナショナルジャーナル(International Journal Computer Vision)、1997年、Vol.22,No.3,p.261−p.289
しかしながら、前者のストロングキャリブレーションでは、正確な校正を実現するために、全てのカメラに対して3次元座標及び画像座標上における正確な観測座標の組み合わせが多数必要となり、撮影に用いるカメラ台数の増加及び撮影対象エリアの拡大に伴い、正確なデータ収集が困難になるとともに、データ処理量が膨大となる。そのため、刻々と位置、姿勢が変化する移動撮影においてストロングキャリブレーションを実現するのは困難である。
一方、後者のウィークキャリブレーションは、作業が少ないため移動撮影手段への適正が高いが、2次元情報から3次元情報を推定する逆問題を解くことになるため、推定結果に誤差が発生し易い。また、ウィークキャリブレーションの結果のみでは、ワールド座標系との射影関係を得ることができない。
本発明の目的は、移動撮像手段のワールド座標系との対応付けを行うことができるとともに、簡便な校正作業で固定撮像手段及び移動撮像手段の校正を高精度に行うことができる撮像システム及び校正方法を提供することである。
本発明に係る撮像システムは、空間内の所定位置に固定された複数の固定撮像手段と、前記空間内において任意の位置に移動可能な移動体に装着され、前記移動体の移動に伴い、前記空間内において任意の位置に移動可能な移動撮像手段と、ストロングキャリブレーションにより、前記複数の固定撮像手段によって予め撮影されたマーカーの画像上の既知の観測座標及び前記マーカーの既知の3次元座標から前記複数の固定撮像手段の射影変換行列を算出する固定用射影変換行列算出手段と、前記複数の固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式を算出するエピポーラ方程式算出手段と、前記射影変換行列と前記エピポーラ方程式とから前記移動撮像手段の射影変換行列を算出する移動用射影変換行列算出手段と、前記移動用射影変換行列算出手段により算出された前記移動撮像手段の射影変換行列を取得し、前記移動撮像手段の校正を行う校正手段とを備え、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段は、前記空間内の所定位置に配置された複数のマーカーを撮影し、前記エピポーラ方程式算出手段は、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段により撮影されたマーカーの、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段の各画像上の対応点を検出し、検出した対応点の画像上の観測座標を用いて前記エピポーラ方程式を算出し、前記移動用射影変換行列算出手段は、前記固定撮像手段の射影変換行列をP、前記固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式をF、前記空間内の任意の3次元座標をMとしたとき、前記空間内の任意の3次元座標Mを代入して(m FPM=0を解くことにより、前記空間内の任意の3次元座標Mに対応する、前記移動撮像手段の画像上の観測座標m を算出し、前記3次元座標M及び前記観測座標m から前記移動撮像手段の射影変換行列を算出する。
本発明に係る撮像システムでは、複数の固定撮像手段の射影変換行列が算出されるので、複数の固定撮像手段を高精度に校正することができる。また、移動撮像手段のワールド座標系との対応付けを行うことができるとともに、2次元情報から3次元情報を推定する逆問題を解く処理が必要なくなり、推定誤差の影響を受けずに移動撮像手段の射影変換行列を高精度に求めることができ、移動撮像手段を高精度に校正することができる。この結果、移動撮像手段のワールド座標系との対応付けを行うことができるとともに、簡便な校正作業で固定撮像手段及び移動撮像手段の校正を高精度に行うことができる。
また、複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段により撮影されたマーカーの対応点を検出し、検出した対応点を用いてエピポーラ方程式を高精度に算出することができる。
また、射影変換行列とエピポーラ方程式とから空間内の任意の3次元座標に対応する、移動撮像手段により撮像された画像上の観測座標を算出し、3次元座標及び観測座標から移動撮像手段の射影変換行列を算出しているので、2次元情報から3次元情報を推定する逆問題を解く必要がなくなり、推定誤差の影響を受けずに移動撮像手段の射影変換行列を高精度に求めることができ、移動撮像手段の位置及び姿勢を高精度に校正することができる。
前記移動撮像手段は、パン方向及びチルト方向に撮像方向を変更可能な可動撮像手段を含み、前記撮像システムは、前記移動撮像手段の回転中心位置を算出する回転中心算出手段をさらに備え前記校正手段は、前記回転中心算出手段により算出された回転中心位置と、前記回転中心位置に対する前記移動撮像手段の移動時のパン値及びチルト値から、前記移動撮像手段の移動時の剛体変換行列を求め、求めた剛体変換行列を前記移動用射影変換行列算出手段により算出された射影変換行列に掛け合わせて前記移動撮像手段の移動時の射影変換行列を算出し、前記移動撮像手段のパン方向及びチルト方向の校正を行う移動時射影変換行列算出手段備えることが好ましい。
この場合、複数の固定撮像手段により撮影された画像を用いて移動撮像手段の回転中心位置を算出し、算出した回転中心位置に対する移動撮像手段の移動時のパン値及びチルト値から移動撮像手段の移動時の射影変換行列を算出しているので、射影変換行列の分解による外部パラメータ推定処理が必要なくなり、推定誤差の影響を受けずに移動撮像手段の移動時の射影変換行列を高精度に求めることができ、移動撮像手段のパン方向及びチルト方向の校正を高精度に行うことができる。
前記回転中心算出手段は、前記複数の固定撮像手段により撮影されたマーカーの3次元位置を算出するとともに、前記マーカーが画像中心に位置するときの前記移動撮像手段のパン値及びチルト値を取得し、前記3次元位置と前記パン値及びチルト値とから前記移動撮像手段の回転中心位置を算出することが好ましい。
この場合、複数の固定撮像手段により撮影されたマーカーの3次元位置を算出するとともに、マーカーが画像中心に位置するときの移動撮像手段のパン値及びチルト値を取得し、算出した3次元位置と対応するパン値及びチルト値とから移動撮像手段の回転中心位置を算出しているので、移動撮像手段の回転中心位置を高精度に求めることができる。
前記移動時射影変換行列算出手段は、前記可動撮像手段の撮影位置と前記可動撮像手段のパン値及びチルト値との関係を規定する制御行列C、前記マーカーの3次元位置を(X,Y,Z)、前記マーカーを画像の中心で撮影したときのパン値をpan、チルト値をtilt、任意の実数をλとしたとき、λ〔pan tilt 1〕 =C〔X Y Z 1〕 を満たす前記可動撮像手段の制御行列Cを最小二乗法により算出し、前記撮像システムは、前記可動撮像手段の撮影対象領域の入力を受け付け、前記撮影対象領域として与えられた3次元空間中で注目すべき位置(X,Y,Z)と、前記移動時射影変換行列算出手段により算出された制御行列Cとを用いて、λ〔pan tilt 1〕 =C〔X Y Z 1〕 から、受け付けた撮影対象領域に応じたパン値及びチルト値を算出するパン値及びチルト値算出手段と、前記パン値及びチルト値算出手段により算出されたパン値及びチルト値に応じて前記可動撮像手段を制御する制御手段とをさらに備えることが好ましい。
この場合、撮影を希望する撮影対象領域に適したパン値及びチルト値に可動撮像手段を自動的に制御することができる。
本発明に係る校正方法は、複数の固定撮像手段が所定位置に固定された空間内における任意の位置に移動可能な移動体に装着され、前記移動体の移動に伴い、前記空間内において任意の位置に移動可能な移動撮像手段の校正方法であって、ストロングキャリブレーションにより、前記複数の固定撮像手段によって予め撮影されたマーカーの画像上の既知の観測座標及び前記マーカーの既知の3次元座標から前記複数の固定撮像手段の射影変換行列を算出するステップと、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段により撮影されたマーカーの、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段の各画像上の対応点を検出し、検出した対応点の画像上の観測座標を用いて、前記複数の固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式を算出するステップと、前記固定撮像手段の射影変換行列をP、前記固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式をF、前記空間内の任意の3次元座標をMとしたとき、前記空間内の任意の3次元座標Mを代入して(m FPM=0を解くことにより、前記空間内の任意の3次元座標Mに対応する、前記移動撮像手段の画像上の観測座標m を算出し、前記3次元座標M及び前記観測座標m から前記移動撮像手段の射影変換行列を算出し、前記移動撮像手段の校正を行うステップとを含むものである。
本発明によれば、移動撮像手段のワールド座標系との対応付けを行うことができるとともに、簡便な校正作業で固定撮像手段及び移動撮像手段の校正を高精度に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態による撮像システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態による撮像システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す撮像システムは、2台以上の固定カメラ11〜1m(mは2以上の整数)、2台以上の固定カメラ用校正処理部21〜2m、ネットワーク31、1台以上の移動カメラ41〜4n(nは1以上の整数)及び移動カメラ用校正処理部51〜5nを備える。固定カメラ11〜1mの各々は、対応する固定カメラ用校正処理部21〜2mに接続され、移動カメラ41〜4nの各々は、対応する移動カメラ用校正処理部51〜5nに接続される。固定カメラ用校正処理部21〜2m及び移動カメラ用校正処理部41〜4nは、ネットワーク31を介して相互に通信可能に接続される。ネットワークとしては、有線又は無線のLAN(Local Area Network)等を用いることができる。
固定カメラ11は、空間内の所定位置、例えば、部屋又は廊下等の天井又は壁等に固定され、所定の撮影方向の画像を撮影して画像データを固定カメラ用校正処理部21へ出力する。他の固定カメラ12〜1mも固定カメラ11と同様に構成され、同様に動作する。固定カメラ11〜1mとしては、例えば、ソニー株式会社製高速パン・チルト・ズーム一体型カラーカメラEVI−D100を固定モードで用いることができる。
固定カメラ用校正処理部21では、全体の処理を開始する前に、固定カメラ11が撮影した画像上でのマーカーの観測位置の2次元座標情報と3次元空間中でマーカーが存在する3次元座標情報との組み合わせを用いて固定カメラ11(射影変換行列の算出)を予め行ってあるものとする。移動カメラの射影変換行列を求めるステップでは、移動カメラ用校正処理部51〜5nの要求に応じて、ネットワーク31を介して校正結果(射影変換行列)を出力する。同時に、固定カメラ11で撮影した画像上でマーカーの追跡処理を行い、マーカーの2次元座標情報もネットワーク31を介して移動カメラ用校正処理部51〜5nに出力する。移動カメラの首振り移動の校正を行うステップでは、他の固定カメラ12〜1mが撮影した画像(少なくとも2台以上の固定カメラの画像)を用いて空間中のマーカーの3次元位置を推定し、移動カメラ用校正処理部51〜5nの要求に応じて、ネットワーク31を介してマーカーの3次元位置情報を出力する。他の固定カメラ用校正処理部22〜2mも固定カメラ用校正処理部21と同様に構成され、同様に動作する。固定カメラ用校正処理部21〜2mとしては、ROM(リードオンリメモリ)、CPU(中央演算処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、外部記憶装置、入力装置、通信装置及び表示装置等を備える通常のコンピュータを用いることができるが、専用のハードウエア回路により構成してもよい。なお、マーカーとしては、蛍光体を用いた印となるものを用いることができるが、この例に特に限定されず、画像中の特徴を取りやすい部分、物体の角、境界等の検出しやすい部分等を用いてもよい。
移動カメラ41は、空間内において任意の位置に移動可能な移動体、例えば、移動する自律走行型ロボット又は人間等に装着され、装着者の移動に伴い空間内の任意の位置に移動可能で且つパン方向及びチルト方向に撮影方向を変更可能な可動カメラから構成され、撮影方向の画像を撮影して画像データを移動カメラ用校正処理部51へ出力する。他の移動カメラ42〜4nも移動カメラ41と同様に構成され、同様に動作する。移動カメラ41〜4nとしては、例えば、ソニー株式会社製高速パン・チルト・ズーム一体型カラーカメラEVI−D100を可動モードで用いることができる。
移動カメラ用校正処理部51は、ネットワーク31を介して、固定カメラ用校正処理部21〜2m(少なくとも2台以上)で獲得した校正結果(射影変換行列)と固定カメラ11〜1mが撮影した画像上でマーカーの追跡処理結果を取得し、それらの情報と、移動カメラ41が撮影した画像上でマーカーの追跡処理を行った結果(マーカーの2次元座標)を用いて、移動カメラ41の校正(射影変換行列の算出)を行う。他の移動カメラ用校正処理部52〜5nも移動カメラ用校正処理部51と同様に構成され、同様に動作する。移動カメラ用校正処理部51〜5nとしては、ROM、CPU、RAM、外部記憶装置、入力装置、通信装置及び表示装置等を備える通常のコンピュータを用いることができるが、専用のハードウエア回路により構成してもよい。
図2は、2台の固定カメラ及び1台の移動カメラを用いた場合における図1に示す撮像システムの詳細な構成を示すブロック図である。図2では、固定カメラ11,12及び移動カメラ41を用いて校正する例を示しており、また、図示及び説明を容易にするため、固定カメラ13〜1m、固定カメラ用校正処理部22〜2m、ネットワーク31、移動カメラ42〜4n及び移動カメラ用校正処理部52〜5nの図示を省略している。
図2に示すように、固定カメラ用校正処理部21は、所定の校正処理プログラムを実行することにより、固定用射影変換行列算出部61及び3次元位置計測部62として機能する。移動カメラ用校正処理部51は、所定の校正処理プログラムを実行することにより、対応点検出部71、エピポーラ方程式算出部72、観測座標算出部73、移動用射影変換行列算出部74、移動カメラ制御部75、パン値及びチルト値取得部76、回転中心算出部77及び首振り移動時射影変換行列算出部78として機能する。
固定用射影変換行列算出部61は、ストロングキャリブレーションにより固定カメラ11,12の射影変換行列を算出(固定カメラ11,12の校正)を行う。また、固定用射影変換行列算出部61は、算出した射影変換行列を観測座標算出部73へ出力する。
固定カメラ11,12及び移動カメラ41は、空間内の所定位置に配置された複数のマーカーを撮影し、対応点検出部71は、固定カメラ11,12及び移動カメラ41により撮影されたマーカーの対応点を検出してエピポーラ方程式算出部72へ出力する。エピポーラ方程式算出部72は、検出された対応点を用いて固定カメラ11,12と移動カメラ41との間のエピポーラ方程式を算出して観測座標算出部73へ出力する。観測座標算出部73は、射影変換行列とエピポーラ方程式とから空間内の任意の3次元座標に対応する移動カメラ41により撮像された画像上の観測座標を算出し、3次元座標及び観測座標の組み合わせを移動用射影変換行列算出部74へ出力する。移動用射影変換行列算出部74は、3次元座標及び観測座標から移動カメラ41の射影変換行列を算出する。
3次元位置計測部62は、固定カメラ11,12により撮影されたマーカーの3次元位置をステレオ法を用いて回転中心算出部77へ出力する。移動カメラ制御部75は、移動カメラ41のパン方向及びチルト方向の位置を制御し、マーカートレース撮影時にマーカーが画像中心に位置するように移動カメラ41のパン方向及びチルト方向の位置を制御する。パン値及びチルト値取得部76は、固定カメラ11,12により撮影されたマーカーが画像中心に位置するときの移動カメラ41のパン値及びチルト値を移動カメラ制御部75から取得して回転中心算出部77へ出力する。回転中心算出部77は、3次元位置と対応するパン値及びチルト値とから移動カメラ41のパン方向及びチルト方向の回転中心位置を算出して首振り移動時射影変換行列算出部78へ出力する。
移動カメラ41が首振り運動により移動したとき、パン値及びチルト値取得部76は、移動時のパン値及びチルト値を移動カメラ制御部75から取得して首振り移動時射影変換行列算出部78へ出力する。首振り移動時射影変換行列算出部78は、上記の位置及び姿勢の校正処理により移動用射影変換行列算出部74が推定した射影変換行列を取得し、取得した射影変換行列及び回転中心位置に対する移動カメラ41の首振り移動時のパン値及びチルト値から移動カメラ41の首振り移動時の射影変換行列を算出し、移動カメラ41のパン方向及びチルト方向の校正(首振り運動後の移動カメラ41の校正)を行う。
本実施の形態では、固定カメラ11〜1mが固定撮像手段の一例に相当し、移動カメラ41〜4nが移動撮像手段及び可動撮像手段の一例に相当し、固定用射影変換行列算出部61が固定用射影変換行列算出手段の一例に相当し、対応点検出部71及びエピポーラ方程式算出部72がエピポーラ方程式算出手段の一例に相当し、観測座標算出部73及び移動用射影変換行列算出部74が移動用射影変換行列算出手段の一例に相当する。また、3次元位置計測部62、回転中心算出部77及びパン値及びチルト値取得部76が回転中心算出手段の一例に相当し、首振り移動時射影変換行列算出部78が移動時射影変換行列算出手段の一例に相当する。
次に、上記のように構成された撮像システムによる校正処理について説明する。図3は、図2に示す撮像システムによる校正処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明では、固定カメラ11,12及び移動カメラ41の校正処理を例に説明するが、他の固定カメラ13〜1m及び移動カメラ42〜4nの校正処理も同様である。
まず、ステップS1において、固定用射影変換行列算出部61は、公知のストロングキャリブレーションにより以下のようにして固定カメラ11,12の射影変換行列を算出して固定カメラ11の校正を行う。また、固定用射影変換行列算出部61は、算出した射影変換行列を観測座標算出部73へ出力する。
図4は、ストロングキャリブレーションを説明するための模式図である。図4に示すように、画像座標系とワールド座標系との射影変換を求める手がかりとなる固定カメラC,C(例えば、固定カメラ11,12)を設定し、ストロングキャリブレーションにより既知の3次元座標M(X,Y,Z)及び既知の観測位置m(u,v),m(u,v)を用いて固定カメラC,Cの射影変換行列P,Pを算出する。なお、本校正処理では、固定カメラの台数が多いほど、移動カメラの校正精度を向上することができるが、処理コストが増加するので、校正精度及び処理コストを考慮して校正に使用される固定カメラの台数は適宜決定される。
次に、移動カメラ41を新たな撮影場所に移動させる。このとき、移動カメラ41が固定カメラ11,12と共通の領域を撮影することができるように、移動カメラ41の位置及び姿勢を設定する。この条件を満たす限り、移動カメラ41の姿勢は任意であってよい。この位置をステップS6以降のパン値及びチルト値の校正処理における基本姿勢とする。ステップS2において、固定カメラ11,12及び移動カメラ41は、撮影場所の空間内の所定位置に配置された複数のマーカーを撮影し、対応点検出部71は、固定カメラ11,12及び移動カメラ41が撮影したマーカーの画像を取得し、固定カメラ11,12と移動カメラ41との間の対応点を検出してエピポーラ方程式算出部72へ出力する。
次に、ステップS3において、エピポーラ方程式算出部72は、検出された対応点を用いて固定カメラ11,12と移動カメラ41との間のエピポーラ方程式を算出して観測座標算出部73へ出力する。
次に、ステップS4において、観測座標算出部73は、ステップS1で算出された射影変換行列とステップS3で算出されたエピポーラ方程式とから空間内の任意の3次元座標に対応する移動カメラ41の画像上の観測座標を仮想的に獲得し、3次元座標及び観測座標の組み合わせを移動用射影変換行列算出部74へ出力する。
次に、ステップS5において、移動用射影変換行列算出部74は、獲得した3次元座標及び観測座標の組み合わせからストロングキャリブレーションと同様の処理により移動カメラ41の射影変換行列を算出する。上記の処理により、移動カメラ41の位置及び姿勢が高精度に校正される。
ここで、上記の移動カメラ41の校正処理についてさらに詳細に説明する。3次元空間中の点Mは、射影変換行列Pにより、移動カメラC(例えば、移動カメラ41)が撮影した画像上の点mに射影される。
=PM … (1)
3次元座標が既知な3次元空間中の点とその画像上での観測座標との組み合わせが最低6点あれば、上記の固定カメラと同様にストロングキャリブレーションにより移動カメラCの射影変換行列Pを推定することができるが、本実施の形態では、固定カメラC,Cと移動カメラCとの間におけるエピポーラ方程式(以下、F行列ともいう)F,Fと、固定カメラC,Cの射影変換行列P,Pとを用いて移動カメラCの射影変換行列Pを求める。
図5は、対応点からF行列を算出する処理を説明するための模式図である。図5に示すように、固定カメラC,Cと移動カメラCとの間で観測される対応点を8個以上獲得し、この対応点の情報を用いて固定カメラC,Cと移動カメラCとの間のF行列F,Fを推定する。ここで、F行列の算出には3次元情報は不要であるため、マーカーの3次元位置を測定する必要はない。
一方、移動カメラCの画像上における対応点の情報からF行列を推定する処理は、画像ノイズの影響を大きく受けるため、安定的に求めることは難しいが、図6に示すように、2台のカメラが相互に投影し合うような組み合わせがあれば、写り込んだカメラの投影像として画像中からエピポール情報を直接獲得し、F行列を安定的に求めることができる。
本実施の形態では、移動カメラCは、移動カメラ制御部75によりその姿勢を制御することができるので、2台のカメラが相互に投影し合うような状態を容易に作り出すことができ、図6に示すような位置関係に固定カメラC,C及び移動カメラCを設定し、F行列F,Fを安定的に推定している。
図7は、3次元座標M(X,Y,Z)と観測座標m(u,v)との組み合わせを取得する処理を説明するための模式図である。図7に示すように、移動カメラCの画像上の点m(u,v)に対する固定カメラC,Cの画像上における対応点をm,mとすると、対応点m,mは、以下のエピポーラ方程式F,Fを満たす。
(m=0 … (2)
(m=0 … (3)
このとき、3次元空間中の点Mと固定カメラC,Cの画像上の観測点m,mとの関係は、固定カメラC,Cの射影変換行列P,Pにより以下のように表される。
=PM … (4)
=PM … (5)
上記の式(2)及び(4)、式(3)及び(5)から、3次元空間中の点Mに対応する
移動カメラCの画像上の2本のエピポーラ線が、以下のように求められる。
(mM=0 … (6)
(mM=0 … (7)
上記の式(6)及び(7)に任意の3次元座標M(X,Y,Z)を代入し、それらを解くことにより、3次元座標値M(X,Y,Z)と画像上の観測座標m(u,v)との組み合わせが獲得される。以降、上記のストロングキャリブレーションと同様の処理により移動カメラCの射影変換行列Pを推定する。このように、ステップS1〜S5の処理では、2次元情報から3次元情報を推定する逆問題を解く必要がなくなり、推定誤差の影響を受けずに移動カメラ41の射影変換行列を高精度に求めることができ、移動カメラ41の位置及び姿勢を高精度に校正することができる。
次に、ステップS6において、固定カメラ11,12は、撮影場所の空間内の所定位置に配置されたマーカーを撮影し、3次元位置計測部62は、固定カメラ11,12により撮影されたマーカーの観測位置からステレオ法によりマーカーの3次元位置を計測して回転中心算出部77へ出力する。
次に、ステップS7において、移動カメラ制御部75は、固定カメラ11,12により撮影されたマーカーが画像中心に位置するように移動カメラ41のパン方向及びチルト方向の位置を制御し、パン値及びチルト値取得部76は、マーカーが画像中心に位置するときの移動カメラ41のパン値及びチルト値を移動カメラ制御部75から取得して回転中心算出部77へ出力する。
次に、ステップS8において、回転中心算出部77は、マーカーの3次元位置とパン値及びチルト値との組み合わせを所定数、例えば、2つ取得したか否かを判断し、所定数取得していない場合(ステップS8でNO)はステップS6に戻ってマーカートレース撮影を行って新たな3次元位置とパン値及びチルト値との組み合わせを取得し、所定数取得した場合(ステップS8でYES)はステップS9へ処理を移行する。
3次元位置とパン値及びチルト値との組み合わせを所定数取得した場合(ステップS8でYES)、ステップS9において、回転中心算出部77は、取得した3次元位置とパン値及びチルト値との組み合わせから移動カメラ41のパン方向及びチルト方向の回転中心位置(首振り回転の中心位置)を算出して首振り移動時射影変換行列算出部78へ出力する。
次に、移動カメラ41が首振り運動によりパン方向及びチルト方向に移動したとき、ステップS10において、パン値及びチルト値取得部76は、移動時のパン値及びチルト値を移動カメラ制御部75から取得して首振り移動時射影変換行列算出部78へ出力し、首振り移動時射影変換行列算出部78は、入力された移動カメラ41の移動時のパン値及びチルト値及び回転中心位置から移動カメラ41の移動時の剛体変換行列を算出し、算出した剛体変換行列を上記の位置及び姿勢の校正処理で推定した射影変換行列に掛け合わせ、移動時(首振り後)の射影変換行列を算出する。
ここで、上記の移動カメラ41の首振り運動の校正処理についてさらに詳細に説明する。図8は、基本姿勢から首振り運動により移動した状態における射影変換行列の算出処理を説明するための模式図である。まず、上記の移動カメラ41の位置及び姿勢の校正処理により基本姿勢の状態における射影変換行列Pを求める。次に、3次元空間中を移動するマーカーが常に画像の中心で観測されるように、移動カメラ41のパン値及びチルト値を制御するマーカートレース撮影を行い、各マーカー撮影時の移動量であるパン値及びチルト値Rを求める。同時に、このマーカーを校正済の固定カメラ11,12により撮影し、マーカーの3次元座標(X,Y,Z)とパン値及びチルト値Rとから下記の式(8)の連立方程式を解くことにより、移動カメラ41の回転中心位置T(t,t,t)を算出する。
〔X−t−t−t=R〔X−t−t−t … (8)
ここで、(X,Y,Z)は基本姿勢におけるマーカーの3次元座標、Rはパン値及びチルト値Rから与えられる3×3の回転行列である。このとき、未知数は3であるから、基本姿勢以外の姿勢でマーカーを最低1点撮影すれば、移動カメラ41の回転中心位置Tを求めることができる。
また、下記の式(9)に示すように、複数回の撮影から算出した値T(txn,tyn,tzn)の重み付き平均を取ることにより、信頼性を向上させるようにしてもよい。この場合、基本姿勢からの移動量が大きいほど高い精度の推定を行うことができるため、パン値及びチルト値を要素とするベクトルのノルムを計測マーカー全体で正規化したものを重みとして用いることが好ましい。
次に、上記のようにして求めた回転中心位置Tとパン値及びチルト値Rとから、移動カメラ41の移動時の剛体変換行列を求め、求めた剛体変換行列を基本姿勢の射影変換行列Pに掛け合わせ、移動カメラ41の移動時(首振り後)の射影変換行列Pを獲得する。この場合、射影変換行列の分解による外部パラメータ推定処理が必要なくなり、推定誤差の影響を受けずに移動カメラ41の移動時の射影変換行列を高精度に求めることができる。
同時に、マーカートレース撮影により獲得したマーカーの3次元座標(X,Y,Z)と、このマーカーを画像の中心で撮影したときのパン値及びチルト値(pan_n,tilt_n)との組み合わせから(ここで、n=1,…,N)、以下の式(10)を満たす移動カメラ41の制御行列Cを最小二乗法により求める。ここで、λは任意の実数である。
λ〔pan tilt 1〕=C〔X Y Z 1〕 … (10)
なお、移動物体を撮影するときには、撮影を希望する領域の3次元座標(X,Y,Z)を式(10)の右辺に代入することにより、移動カメラ41の制御値(pan,tilt)を計算して制御及び撮影を行う。具体的には、首振り移動時射影変換行列算出部78は、上記のようにして式(10)の制御行列Cを算出し、算出した制御行列Cを移動カメラパン値及びチルト値算出部81へ出力する。移動カメラパン値及びチルト値算出部81において、撮影命令85として与えられた3次元空間中で注目すべき位置(X,Y,Z)と首振り移動時射影変換行列算出部78から出力された制御行列Cとを用いて式(10)から移動カメラのパン値及びチルト値を算出し、移動カメラ制御部75に制御命令を渡す。移動カメラ制御部75は、受け取ったパン値及びチルト値に移動カメラを制御する。この場合、移動カメラパン値及びチルト値算出部81がパン値及びチルト値算出手段の一例に相当し、移動カメラ制御部75が制御手段の一例に相当し、撮影を希望する撮影対象領域に適したパン値及びチルト値に移動カメラを自動的に制御することができる。
拡張現実感映像生成部82では、移動カメラ41で撮影した映像にコンピュータグラフィックスデータ83を重畳することで、現実世界の映像が持つ情報を拡張する処理を行う。首振り移動時射影変換行列算出部78で算出した射影変換行列を用いて、コンピュータグラフィックスデータ83を移動カメラ41の位置及び姿勢からの見え方に変換した後、撮影映像に重畳することで、実写映像とコンピュータグラフィックスの見え方変化を一致させ、拡張現実感映像84を生成する。
上記の処理により、本実施の形態では、複数の固定カメラ11〜1mの射影変換行列を算出して複数の固定カメラ11〜1mを高精度に校正することができるとともに、複数の固定カメラ11〜1mと移動カメラ41〜4nとの間のエピポーラ方程式を算出し、算出したエピポーラ方程式と固定カメラ11〜1mの射影変換行列とから移動カメラ41〜4nの射影変換行列を算出しているので、移動カメラ41〜4nのワールド座標系との対応付けを行うことができるとともに、2次元情報から3次元情報を推定する逆問題を解く処理が必要なくなり、推定誤差の影響を受けずに移動カメラ41〜4nの射影変換行列を高精度に求めることができ、移動カメラ41〜4nを高精度に校正することができる。この結果、移動カメラ41〜4nのワールド座標系との対応付けを行うことができるとともに、簡便な校正作業で固定カメラ11〜1m及び移動カメラ41〜4nの校正を高精度に行うことができる。また、移動カメラ41〜4nの可動性を活用して、固定カメラ11〜1mだけではカバーしきれない領域の校正済映像を獲得することができるとともに、固定カメラ11〜1mの高い精度と移動カメラ41〜4nの広い視野を両立したシステムを実現することができる。
さらに、本撮像システムでは、3次元位置センサ(例えば、磁気センサ、赤外線センサ)等の電磁波を能動的に発するアクティブセンサを使用しないため、電磁波の使用が制限される病院や、広すぎて電磁波が届かない野外等においても使用可能であり、さらに、病院及び野外等では目立つマーカーの設置が困難な場合があるが、使用するマーカーは単に三次元位置を計測可能なものであればよいため、壁や天井等の空間内に蛍光塗料等で着色された目立つ画像マーカーを設置する必要がなく、この点においても病院及び野外等に好適に用いることができる。
最後に、上記の校正方法の有効性について説明する。図9は、撮影を行ったCG空間におけるカメラ配置を示す模式図である。図9に示すように、ワールド座標系の原点の周囲90cm立法の空間にマーカー(ランドマークポイント)を10cm間隔で格子状に配置して2台の固定カメラC,Cによる撮影を行い、マーカーの3次元座標及びその観測位置の情報から固定カメラC,Cの射影変換行列P,Pを推定した。次に、固定カメラC,Cのレンズ中心が画像中に写り込むように移動カメラCを配置して撮影を行い、移動カメラCの画像におけるマーカーの観測位置との固定カメラC,Cの投影像(エピポール)の座標値から、固定カメラC,Cと移動カメラCとの間のエピポーラ方程式F,Fを算出した。
図10は、移動カメラCの画像上で獲得されたエピポールと式(6)及び(7)により算出されたマーカーのエピポール線とを重畳した結果を示す図であり、図11は、図10に示す結果を用いて移動カメラCの射影変換行列Pを推定し、マーカーを移動カメラCの画像上に逆投影した結果を示す図である。図11に示す○は撮影されたマーカーを示し、×は逆投影された結果を示しており、図11から固定時において正確な射影変換が行われたことがわかる。
次に、マーカーの位置(X,Y,Z)を(0,45,0)から(0,45,−90)まで10cm間隔で移動させ、その投影像が画像中心で観測されるように移動カメラCの姿勢を制御しながら撮影を行った。同時に、固定カメラC,Cにおけるマーカーの観測情報からその3次元位置を推定した。次に、移動カメラCの回転中心位置を算出し、移動カメラCの基本姿勢時の射影変換行列を剛体変換することにより、パン値及びチルト値から各姿勢の射影変換行列を求めた。
図12は、(X,Y,Z)=(0,45,0)のマーカーが中心に移るように移動カメラCを制御した撮影時の射影変換行列を推定し、マーカーを移動カメラCの画像上に逆投影した結果を示す図である。図12に示す○は撮影されたマーカーを示し、×は逆投影された結果を示しており、図12から移動時においても正確な射影変換が行われたことがわかる。
なお、上記の説明では、固定カメラ及び移動カメラ毎に固定カメラ用校正処理部及び移動カメラ用校正処理部を設けたが、校正部の構成はこの例に特に限定されず、固定カメラ用校正処理部及び移動カメラ用校正処理部の全ての機能を1台のコンピュータで実行したり、複数のコンピュータで分散して実行する等の種々の変更が可能である。
本発明の一実施の形態による撮像システムの構成を示すブロック図である。 2台の固定カメラ及び1台の移動カメラを用いた場合における図1に示す撮像システムの詳細な構成を示すブロック図である。 図2に示す撮像システムによる校正処理を説明するためのフローチャートである。 ストロングキャリブレーションを説明するための模式図である。 対応点からF行列を算出する処理を説明するための模式図である。 2台のカメラが相互に投影し合うような組み合わせを説明するための模式図である。 3次元座標M(X,Y,Z)と観測座標m(u,v)との組み合わせを取得する処理を説明するための模式図である。 基本姿勢から首振り運動により移動した状態における射影変換行列の算出処理を説明するための模式図である。 撮影を行ったCG空間におけるカメラ配置を示す模式図である。 移動カメラの画像上で獲得されたエピポールとマーカーのエピポール線とを重畳した結果を示す図である。 図10に示す結果を用いて移動カメラの射影変換行列を推定してマーカーを移動カメラの画像上に逆投影した結果を示す図である。 マーカーが中心に移るように移動カメラを制御した撮影時の射影変換行列を推定してマーカーを移動カメラの画像上に逆投影した結果を示す図である。
符号の説明
11〜1m 固定カメラ
21〜2m 固定カメラ用校正処理部
31 ネットワーク
41〜4n 移動カメラ
51〜5n 移動カメラ用校正処理部
61 固定用射影変換行列算出部
62 3次元位置計測部
71 対応点検出部
72 エピポーラ方程式算出部
73 観測座標算出部
74 移動用射影変換行列算出部
75 移動カメラ制御部
76 パン値及びチルト値取得部
77 回転中心算出部
78 首振り移動時射影変換行列算出部

Claims (5)

  1. 空間内の所定位置に固定された複数の固定撮像手段と、
    前記空間内において任意の位置に移動可能な移動体に装着され、前記移動体の移動に伴い、前記空間内において任意の位置に移動可能な移動撮像手段と、
    ストロングキャリブレーションにより、前記複数の固定撮像手段によって予め撮影されたマーカーの画像上の既知の観測座標及び前記マーカーの既知の3次元座標から前記複数の固定撮像手段の射影変換行列を算出する固定用射影変換行列算出手段と、
    前記複数の固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式を算出するエピポーラ方程式算出手段と、
    前記射影変換行列と前記エピポーラ方程式とから前記移動撮像手段の射影変換行列を算出する移動用射影変換行列算出手段と
    前記移動用射影変換行列算出手段により算出された前記移動撮像手段の射影変換行列を取得し、前記移動撮像手段の校正を行う校正手段とを備え
    前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段は、前記空間内の所定位置に配置された複数のマーカーを撮影し、
    前記エピポーラ方程式算出手段は、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段により撮影されたマーカーの、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段の各画像上の対応点を検出し、検出した対応点の画像上の観測座標を用いて前記エピポーラ方程式を算出し、
    前記移動用射影変換行列算出手段は、前記固定撮像手段の射影変換行列をP、前記固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式をF、前記空間内の任意の3次元座標をMとしたとき、前記空間内の任意の3次元座標Mを代入して(m FPM=0を解くことにより、前記空間内の任意の3次元座標Mに対応する、前記移動撮像手段の画像上の観測座標m を算出し、前記3次元座標M及び前記観測座標m から前記移動撮像手段の射影変換行列を算出することを特徴とする撮像システム。
  2. 前記移動撮像手段は、パン方向及びチルト方向に撮像方向を変更可能な可動撮像手段を含み、
    前記移動撮像手段の回転中心位置を算出する回転中心算出手段をさらに備え
    前記校正手段は、前記回転中心算出手段により算出された回転中心位置と、前記回転中心位置に対する前記移動撮像手段の移動時のパン値及びチルト値から、前記移動撮像手段の移動時の剛体変換行列を求め、求めた剛体変換行列を前記移動用射影変換行列算出手段により算出された射影変換行列に掛け合わせて前記移動撮像手段の移動時の射影変換行列を算出し、前記移動撮像手段のパン方向及びチルト方向の校正を行う移動時射影変換行列算出手段備えることを特徴とする請求項記載の撮像システム。
  3. 前記回転中心算出手段は、前記複数の固定撮像手段により撮影されたマーカーの3次元位置を算出するとともに、前記マーカーが画像中心に位置するときの前記移動撮像手段のパン値及びチルト値を取得し、前記3次元位置と前記パン値及びチルト値とから前記移動撮像手段の回転中心位置を算出することを特徴とする請求項記載の撮像システム。
  4. 前記移動時射影変換行列算出手段は、前記可動撮像手段の撮影位置と前記可動撮像手段のパン値及びチルト値との関係を規定する制御行列をC、前記マーカーの3次元位置を(X,Y,Z)、前記マーカーを画像の中心で撮影したときのパン値をpan、チルト値をtilt、任意の実数をλとしたとき、λ〔pan tilt 1〕 =C〔X Y Z 1〕 を満たす前記可動撮像手段の制御行列Cを最小二乗法により算出し、
    前記可動撮像手段の撮影対象領域の入力を受け付け、前記撮影対象領域として与えられた3次元空間中で注目すべき位置(X,Y,Z)と、前記移動時射影変換行列算出手段により算出された制御行列Cとを用いて、λ〔pan tilt 1〕 =C〔X Y Z 1〕 から、受け付けた撮影対象領域に応じたパン値及びチルト値を算出するパン値及びチルト値算出手段と、
    前記パン値及びチルト値算出手段により算出されたパン値及びチルト値に応じて前記可動撮像手段を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項記載の撮像システム。
  5. 複数の固定撮像手段が所定位置に固定された空間内における任意の位置に移動可能な移動体に装着され、前記移動体の移動に伴い、前記空間内において任意の位置に移動可能な移動撮像手段の校正方法であって、
    ストロングキャリブレーションにより、前記複数の固定撮像手段によって予め撮影されたマーカーの画像上の既知の観測座標及び前記マーカーの既知の3次元座標から前記複数の固定撮像手段の射影変換行列を算出するステップと、
    前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段により撮影されたマーカーの、前記複数の固定撮像手段及び前記移動撮像手段の各画像上の対応点を検出し、検出した対応点の画像上の観測座標を用いて、前記複数の固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式を算出するステップと、
    前記固定撮像手段の射影変換行列をP、前記固定撮像手段と前記移動撮像手段との間のエピポーラ方程式をF、前記空間内の任意の3次元座標をMとしたとき、前記空間内の任意の3次元座標Mを代入して(m FPM=0を解くことにより、前記空間内の任意の3次元座標Mに対応する、前記移動撮像手段の画像上の観測座標m を算出し、前記3次元座標M及び前記観測座標m から前記移動撮像手段の射影変換行列を算出し、前記移動撮像手段の校正を行うステップとを含むことを特徴とする校正方法。
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