JP4226894B2 - エレベータロープ用トラクション増加装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ乗りかごに接続されるロープとシーブ間のトラクション性能を増加させるエレベータロープ用トラクション増加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータ装置は、昇降路や機械室などに設置される巻上機等の出力軸に連結されるトラクションシーブに主ロープが掛け渡され、この主ロープの一端側には乗りかごが吊下げられ、また当該主ロープの他端側に釣合いおもりが取り付けられ、トラクションシーブの回転によって乗りかごと釣合いおもりが相反する方向に昇降する構成となっている。
【0003】
このようなエレベータ装置では、トラクションシーブと主ロープとの間の摩擦力(以下、トラクションと称する)は、シーブの回転力が主ロープに適切に伝達する観点からも所定の値以上である必要がある。一般に、釣合いおもりの重量は一定の値であるが、乗りかごの重量はエレベータ利用者の利用状況に応じて随時変化し、これら重量変化,つまり乗りかごと釣合いおもりとの重量差はトラクションで受け持つ必要がある。特に、乗りかごの重量を大幅に低減した場合、エレベータ利用者が全く利用しない0の積載重量と最大の利用者数を積載する最大積載重量との間に相当大きな重量差があり、0の積載重量と最大積載重量に対する釣合いおもりの重量比は非常に大きくなり、その結果、大きなトラクションが必要になってくる。
【0004】
すなわち、トラクションが小さい場合、トラクションシーブと主ロープの間で相対すべりが発生し、乗りかごが安定に走行できないなど,エレベータの運用に大きな支障をもたらす。その結果、ユーザの多くは、エレベータの安定運用を確保する観点から、トラクションを増加させる装置の実現が望まれている。
【0005】
そこで、従来、図9に示すようなトラクション増加装置が実現され、開示されている。
【0006】
このトラクション増加装置は、トラクションシーブ51に掛け渡された主ロープ52の各端部に乗りかご53及び釣合いおもり54が吊り下げられた構成において、主ロープ52が接触するトラクションシーブ51の円周付近に装着されている。このトラクション増加装置は、具体的には、トラクションシーブ51の最上部を挟んで左右方向円周近傍に、トラクションシーブ51の曲面になじむような形状の支持ボックス60A,60Bがエレベータの構成部材に固定され、各ボックス60a、60Bにはそれぞれ5個のローラ押付け機構61a〜61e、61f〜61jが取付けられている。
【0007】
各ローラ押付け機構61a,…は、トラクションシーブ51に掛け渡される主ロープ52と接触するローラ62と、このローラ62を回転可能に支持するアーム63と、このアーム63とボックス60a,60bの内側面間に介在され、ローラ62を主ロープ52に押し付けるためのばね64と、ボックス60a,60b外側からばね64に対する押付け力を調整するネジ機構65とによって構成されている。
【0008】
このようなトラクション増加装置では、各ローラ押付け機構61a〜61e、61f〜61jがそれぞれ独立に押付け力を調整できるので、トラクションシーブ51のロープ出入口に近い個所のローラ押付け機構61a,61jは大きな力でローラ62を押付け、トラクションシーブ51の最上部に近づくに従って押付け力を小さくし、最もトラクションシーブ51の最上部に近いローラ押付け機構61e,61fが最も小さい力でローラ62を押し付けるようにする。しかも、ねじ機構65を用いて押付け力を調整することにより、主ロープ52とトラクションシーブ51との全体の接触面圧を増加させ、トラクションを増加させるとともに、主ロープ52がトラクションシーブ51と接触する長さに沿って面圧がほぼ均等にできるので、各ローラ押付け機構61a〜61e、61f〜61jがない場合に比べて、面圧の最大値の増加を最小限にし、これに伴ってロープの摩耗を最小限に抑えることが可能であると記載されている。
【0009】
【特許文献】
特許第2865894号公報(図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のようなトラクション増加装置では、次のような問題が指摘されている。
【0011】
図10及び図11は、図9に示すトラクション増加装置を取付けない場合と取付けた場合の主ロープ52に作用する面圧の模式図である。つまり、トラクション増加装置を取付けない場合、図10に示すように主ロープ52による面圧は、ω0のごとく主ロープ52の入口及び出口では面圧が0になり、トラクションシーブ51の縦方向中心軸上が最大になる,いわゆる山型形状に分布している。
【0012】
一方、トラクション増加装置を取付けた場合、図11に示すように主ロープ52に作用する面圧は、前述する面圧ω0の分布に、各ローラ押付け機構61a〜61e、61f〜61jによって押し付けられたローラ62の面圧増加分ω1〜ωj0が重畳された状態となる。つまり、トラクションシーブ51の縦方向中心軸上の面圧最大値の増加を抑えることが可能であるが、各ローラ押付け機構61a〜61e、61f〜61jは少なくともローラ62の直径以上の間隔でしか配置できない為、どうしてもローラ押付け機構61a〜61e、61f〜61jによる面圧増加分ω1〜ωj0は不連続な分布状態となる。
【0013】
ところで、通常、主ロープ52の寿命は、素線の摩耗と、繰返し曲げによる素線の疲労度とによって決定される。特に素線の疲労破壊は、作用する最大面圧だけでなく、面圧が繰り返し作用する回数が大きく影響する。作用回数が増加すると、それに伴って主ロープ52を含むトラクションシーブ51の寿命が低下してくる。
【0014】
このことは、図11に示すように不連続な面圧分布が作用した状態で主ロープ52を駆動すると、トラクションが増加するものの、主ロープ52に作用する面圧の繰返し回数が増加するので、寿命が大幅に低下してしまう。
【0015】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたもので、主ロープによるトラクションを増加させるとともに、主ロープに作用する面圧の繰返し回数を低減し、主ロープの寿命を大幅に延長させ、トラクションシーブと主ロープの間で相対すべりをなくし、乗りかごを安定に走行可能とするエレベータロープ用トラクション増加装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、昇降路内又は機械室に配置されるトラクションシーブに掛け渡された主ロープの一端側に乗りかご、他端側に釣合いおもりを吊り下げ、当該乗りかごと当該釣合いおもりを相反する方向に昇降するエレベータ装置であって、トラクションシーブの最上部から所要距離隔てた当該シーブの左右円周近傍にそれぞれ回転自在に支持される第1及び第2のアイドラシーブと、これら第1及び第2のアイドラシーブに掛け回された無端ベルトと、前記アイドラシーブに変位力を与えて無端ベルトに所要の張力を付加する張力付加機構とを備えたロープ面圧増加装置を設け、付加される張力に応じて前記無端ベルトが前記トラクションシーブに掛け渡される主ロープに押付け力を付与するエレベータロープ用トラクション増加装置である。
【0017】
本発明は以上のような構成とすることにより、張力付加機構により変位軸側に回転自在に支持されるアイドラシーブに変位力を与えることにより、無端ベルトに所定の張力を付与し、無端ベルトにて主ロープを全体として押し付けるように作用させるので、主ロープに作用する面圧の最大値の増加を抑えつつ、主ロープに作用する面圧を連続的に増加させることが可能となり、主ロープに対する繰り返し作用する面圧変動の回数が少なくなり、主ロープの寿命を大幅に延長させることが可能である。
【0018】
(2) また、本発明は、無端ベルトが掛け回された複数のアイドラシーブを互いに相対変位するようにリンクで接合し、これらリンクの開き角度を変位させて無端ベルトに張力を付加する張力付加機構を設けてもよく、この場合には複数のアイドラシーブを互いに相対変位させることから、主ロープの面圧増加が最大となる個所の位置を常に一定にすることが可能となる。
【0019】
なお、吊り下げ荷重による主ロープのロープ面圧が最大となる個所以外の当該主ロープの個所にロープ面圧増加装置を配置すれば、主ロープ自身の作用による面圧の最大値を避けつつ、無端ベルトにて所要の増加分面圧を与えることが可能である。また、トラクションシーブの最上部から所要距離隔てた当該シーブの左右円周近傍にそれぞれロープ面圧増加装置を配置する場合も同様の作用効果を奏する。
【0020】
(3)さらに、本発明は、無端ベルトとして、弾性率の低い材料で形成された基材と、この基材に内装された強度の高い材料とで形成することにより、アイドラシーブの回転力を確実に伝達する機能と無端ベルトに張力を付加したときに強度的に十分対処可能な機能を併せもつことが可能である。
【0021】
また、本発明は、主ロープに接触する基材面部の長手方向に縦溝を形成すれば、無端ベルトの縦溝に主ロープを嵌合させて接触面積を増加させることが可能となり、主ロープの動きをスムーズに無端ベルトに伝達でき、さらに、主ロープに接触する基材面部の幅方向に横溝を形成すれば、無端ベルトと主ロープとの摩擦係数を増加させることができ、主ロープの動きをスムーズに無端ベルトに伝達できる。
【0022】
また、張力付加機構としては、無端ベルトの張力を調整可能な機構を備えることにより、ベルト張力や主ロープに作用する面圧を所定の値に調整可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
図1(a),(b)は本発明に係わるエレベータ装置の一部分の構成を含むトラクション増加装置の一実施の形態を示す正面図及びロープ面圧増加装置の構成図である。
【0025】
エレベータ装置は、昇降路や機械室等に設置される巻上機等の出力軸に連結されるトラクションシーブ1に主ロープ2が掛け回され、この主ロープ2の一端側には乗りかご3が吊り下げられ、また主ロープ2の他端側には釣合いおもり4が吊り下げられ、トラクションシーブ1の回転に伴って乗りかご3と釣合いおもり4が相反する方向に昇降する構成となっている。
【0026】
このトラクションシーブ1の上部側、つまり最上部より所要の距離を隔てて釣合いおもり側に寄ったシーブ上部領域と、最上部より反対側に同様の距離を隔てて乗りかご側に寄ったシーブ上部領域とにそれぞれロープ面圧増加装置5a,5bが配置され、これら2組のロープ面圧増加装置5a,5bがエレベータロープ用トラクション増加装置を構成する。
【0027】
これらロープ面圧増加装置5a,5bは、トラクションシーブ1の縦方向中心軸線上の最上部を挟んで互いに反対側に配置されるもので、各増加装置5a,5bの詳細な構成は同一であるので、以下、図示左側に配置されるロープ面圧増加装置5aについて説明し、図示右側に配置されるロープ面圧増加装置5bの説明を省略し、ロープ面圧増加装置5aの説明に譲る。
【0028】
このロープ面圧増加装置5aは、エレベータの適宜な構成体,例えばモータのフレームやトラクションシーブ1の支持構造体などに固定される軸6に回転自在に支持される第1のアイドラシーブ7と、この第1のアイドラシーブ7よりもシーブ1円周上に沿って下部近傍側,つまりトラクションシーブ1へのロープ出入口相当位置に配置される変位軸側に回転自在に支持される第2のアイドラシーブ8とを有し、この第2のアイドラシーブ8には張力付加機構10が設けられている。
【0029】
この張力付加機構10は、同図(b)に示すように、第2のアイドラシーブ8を回転自在に支持する変位軸となる軸11が取付けられている凹形状に形成される開口部分をもつアーム部材12と、このアーム部材12の開口部分とは反対側,つまり裏面側中央部分にばねなどの弾性部材13を介在させて配置される弾性体支持ベース14と、この弾性体支持ベース14より後端部側に突設されたねじ体15と、図示しない適宜な構造体,例えばモータのフレームやトラクションシーブ1の支持構造体等に固定され、ねじ体15の後端部側が貫通される孔部が形成された固定ベース16と、この固定ベース16の孔部から外側に貫通されているねじ体15に螺合し弾性部材13を伸縮させるナット等の締付け部材17とによって構成されている。この締付け部材17は、固定ベース16に接触した状態で所要の張力を付与するように締め付けるものであり、ねじ体15によって上方向への力を受けた場合でも、固定ベース16で支持されているので、変位しない構成となっている。
【0030】
さらに、第1のアイドラシーブ7と第2のアイドラシーブ8との間には無端ベルト20が掛け回されている。従って、無端ベルト20のトラクションシーブ対面側は、トラクションシーブ1に掛け渡されている主ロープ2の上面を所定の押付け力で当該トラクションシーブ1に押し付けるように働きをもっている。
【0031】
図2は無端ベルト20と主ロープ2とトラクションシーブ1との接触関係を説明する図1のA−A矢視断面を表わす図、図3は無端ベルト20の斜視図である。
【0032】
すなわち、トラクションシーブ1は、その円周方向に複数のロープ溝18が形成され、主ロープ2が当該ロープ溝18に沿って巻き掛けられている。一方、無端ベルト20は、天然ゴム・ブチルゴム・シリコンゴム・ポリウレタンなどのごとき、弾性率が比較的低く変形しやすいゴム系材料が使用された基材21と、この基材21内の長手方向に一巡するように埋め込まれた例えば金属ワイヤー・アラミド繊維・カーボンファイバーなどの繊維状若しくは糸状の高強度の材料からなる補強材22とで構成され、さらに主ロープ2と接触する基材21面部の長手方向には縦溝23が形成されている。従って、主ロープ2の下面側がトラクションシーブ1のロープ溝18に沿って嵌まり、かつ、主ロープ2の上面側が無端ベルト20を構成する縦溝23の内面が接触される構成となっている。
【0033】
次に、以上のようなエレベータロープ用トラクション増加装置の動作について説明する。
【0034】
先ず、締付け部材17を例えば右方向に回動するように締め付けると、ねじ体15が固定ベース16から後退する方向に移送するが、このとき、第1のアイドラシーブ7の軸6が固定されているので、弾性部材13−アーム部材12−軸11を介して第2のアイドラシーブ8には図4に示すように下部方向の力F1が作用し、一方、第1のアイドラシーブ7には該当軸6の反力F2が作用する。その結果、力F1,F2により無端ベルト20自体に張力が発生する。
【0035】
このとき、無端ベルト20の内側面長手方向に形成される縦溝23がトラクションシーブ1に巻き掛けられている主ロープ2の上面と円弧状に接触しているので、この主ロープ2に対するトラクションシーブ1への押付け力Fω2が発生する。
【0036】
この第2のアイドラシーブ8に作用する力F1は、弾性部材13の伸び量から容易に計測することが可能である。そして、力F1が求まれば、無端ベルト20に発生する張力やこの張力から主ロープ2がトラクションシーブ1を押し付ける力Fω2を求めることができる。つまり、弾性部材13の伸び量を計測することにより、無端ベルト20の張力、主ロープ2がトラクションシーブ1を押し付ける力を容易に調整できる。
【0037】
次に、主ロープ2に作用する面圧について説明する。
【0038】
図5は主ロープ2に作用する面圧分布を摸式的に表わした図である。この図から明らかなように、主ロープ2に作用する面圧は、ロープ面圧増加装置5a,5bが存在しない時の面圧がω0であるのに対し、ロープ面圧増加装置5a,5bが存在する時の面圧は、ロープ面圧増加装置5a,5bなしの面圧ω0の最大値を増加させることなく、当該最大値の現われる部位から所要距離離れた左右方向の面圧ω0にロープ面圧増加装置5a,5bによる面圧増加分ω2が重畳された状態となる。
【0039】
このロープ面圧増加装置5a,5bによる面圧増加分ω2は、前述したように面圧ω0の最大値を増加させることなく、無端ベルト20が主ロープ2と接触する長さに沿って連続的に分布し、その大きさはベルト接触部の両端では0となり、接触部中央部分で最大となる。この場合、ロープ面圧増加装置5a,5bを取付ける位置や主ロープ2がトラクションシーブ1を押し付ける力を適宜調整すれば、ロープ面圧増加装置5a,5bが無いときに比べ、主ロープ2に作用する面圧の最大値の増加を抑制しつつ、面圧を連続的に分布させることができる。
【0040】
さらに、トラクションシーブ1を駆動した時の主ロープ2と無端ベルト20との動き及び主ロープ2に作用する面圧変動について説明する。
【0041】
モータ(図示せず)によりトラクションシーブ1を駆動すると、当該シーブ1に掛け渡されている主ロープ2はトラクションシーブ1の円周に沿って移動する。主ロープ2の上面には無端ベルト20の縦溝23が嵌合されており、主ロープ2と無端ベルト20との接触面積が大きく、かつ、無端ベルト20の接触部にはゴム系材料が使用されているので、主ロープ2と無端ベルト20との間の摩擦係数は非常に大きい。その結果、主ロープ2の移動に連動して無端ベルト20がスムーズに移動する。
【0042】
無端ベルト20は、第1のアイドラシーブ7と第2のアイドラシーブ8とに掛け回されているので、主ロープ2に連動して移動した後、アイドラシーブに達すると、アイドラシーブ7,8の円周に沿って移動し、結局、第1のアイドラシーブ7と第2のアイドラシーブ8との間を循環して移動することになる。つまり、主ロープ2の移動に連動して、無端ベルト20が移動しつつ一方のアイドラシーブに巻き取られていくが、他方のアイドラシーブからは無端ベルト20の別の部分が送り出されるので、トラクションシーブ1を駆動しても、図5に示すような面圧分布が維持される。
【0043】
ここで、主ロープ2のある部分に着目し、トラクションシーブ1に巻き込まれてから送り出されるまで間にその部分が受ける面圧変動の履歴について考察する。例えば乗りかごが下降する場合、主ロープ2は図5の図示イ部でトラクションシーブ1に巻き込まれ、図示ロ部を経由し、図示ハ部で送り出されるので、図5のイ−ロ−ハの順にしたがってそれぞれの部分に対応する面圧を順次受けていく。図5に示した面圧分布には多少の変動はあるが、図11に示す従来の面圧分布と比較すれば、面圧変動分が非常に少なく、大きな面圧変動を受ける回数は大幅に低減させることができる。
【0044】
また、無端ベルト20には、(イ)アイドラシーブに容易に掛け回すことができる機能と、(ロ)無端ベルトに作用する張力に対して強度的に十分対抗できる機能の2つの機能が要求される。前記(イ)については、基材21には弾性率が低く変形しやすいゴム系の材料が使用されており、また補強材22に使用される高強度の材料は繊維状もしくは糸状であるので、容易に曲がることができ、この機能を満足することができる。また、(ロ)については、補強材22に繊維状もしくは糸状の高強度の材料が使用されるので、張力の大部分を補強材22で負担することができ、この機能も満足することができる。
【0045】
従って、以上のような実施の形態のロープ面圧増加装置5a,5bによれば、トラクションシーブ1の最上部を挟んで所要の間隔をおいて左右の円周付近に、回転自在に支持された複数のアイドラシーブ7,8と、これらアイドラシーブ7,8に掛け回された無端ベルト20と、一方のアイドラシーブ7を固定軸側支持回転のアイドラシーブとし、他方の変位軸側アイドラシーブ8に張力付加機構10を取付け、アイドラシーブ7,8間の無端ベルト20を、トラクションシーブ1に係合する主ロープ2に押し付けるようにしたので、主ロープ2に作用する面圧を連続的に増加させることができ、しかも主ロープ2が駆動した際に繰り返し作用する面圧変動の回数を大幅に低減でき、主ロープ2の寿命を大幅に延ばすことができる。
【0046】
また、主ロープ2に作用する面圧の最大値の部位を避けて、トラクションシーブ1の円周付近にロープ面圧増加装置5a,5bを配置することにより、主ロープ2に作用する面圧の最大値の増加も抑えることができ、同様に主ロープ2の寿命増に貢献する。
【0047】
また、使用される無端ベルト20においては、アイドラシーブ7,8に容易に掛け回し可能な機能と、無端ベルト20に作用する張力に対して強度的に十分対抗可能な機能をもっているので、主ロープ2の移動に連動して無端ベルト20をスムーズに移動させることができる。
【0048】
さらに、ロープ面圧増加装置5a,5bに張力付加機構10を取付けられるが、無端ベルト20の張力を可変しつつ主ロープ2に付与する押付け力も容易に調整でき、所要とする無端ベルトの張力や主ロープ2に作用する面圧に設定することが可能である。
【0049】
なお、上記実施の形態では、上部のアイドラシーブ7側は固定設置される軸6に回転可能に取付け、下部のアイドラシーブ8側に張力付加機構10を取付けたが、逆に下部のアイドラシーブ8側を固定軸側に設け、上部のアイドラシーブ7側に張力付加機構10を取付けてもよい。
【0050】
(第2の実施の形態)
図6は本発明に係わるエレベータ装置の一部分の構成を含むトラクション増加装置の他の実施の形態を示す正面図である。
【0051】
この実施の形態は、ロープ面圧増加装置による主ロープ2の面圧増加が最大となる個所の位置を常に一定にすることにある。つまり、第1の実施の形態では、固定軸側に支持される第1のアイドラシーブ7の位置は常に定位置であり、第2のアイドラシーブ8の位置は張力付加機構10で付加される力によって変化し、その結果、第1のアイドラシーブ7と第2のアイドラシーブ8間の中点に存在する主ロープ2の面圧増加の最大となる個所の位置が張力付加機構10で付加される力により多少変化する。
【0052】
これに対し、第2の実施の形態では、主ロープ2の面圧増加が最大となる個所の位置を常に一定とするものである。
【0053】
このエレベータ装置は、トラクションシーブ1に主ロープ2が掛け渡され、この主ロープ2の一端側には乗りかご3が吊り下げられ、また主ロープ2の他端側には釣合いおもり4が吊り下げられている点は図1と同様である。また、トラクションシーブ1の上部を挟んで左右に所要距離を隔ててトラクションシーブ1の円周近傍に、それぞれロープ面圧増加装置30a,30bを設ける点及びこれらロープ面圧増加装置30a,30bがエレベータロープ用トラクション増加装置を構成することについても図1と同様である。なお、ロープ面圧増加装置30a,30bの詳細構成は同一であるので、以下、図示左側に配置されるロープ面圧増加装置30aについて説明し、図示右側に配置されるロープ面圧増加装置30bの説明を省略し、ロープ面圧増加装置30aの説明に譲る。
【0054】
このロープ面圧増加装置30aは、トラクションシーブ1の円周近傍上部側に配置される第1のアイドラシーブ31と、トラクションシーブ1の円周近傍下部側に配置される第2のアイドラシーブ32とを有し、これらシーブ31,32は1つの張力付加機構33に回転自在に取付けられている。
【0055】
この張力付加機構33は、各アイドラシーブ31,32を回転自在に支持するための軸34,35が取付けられた第1のリンク36,第2のリンク37と、これら2つのリンク36,37を同一軸38上に回動可能に支持する第3のリンク39と、この第3のリンク39の両リンク36,37とは反対の裏面側中央部分にばねなどの弾性部材40を介して配置される弾性体支持ベース41と、この弾性体支持ベース41より後端部側に突設されたねじ体42と、図示しない適宜な構造体,例えばモータのフレームやトラクションシーブ1の支持構造体等に固定され、ねじ体42の後端部側が貫通される孔部が形成された固定ベース43と、この固定ベース43の孔部から外側に貫通されるねじ体42のうち、当該固定ベース43の内側に位置するねじ体42に螺合されるナット等の締付け部材44とによって構成されている。
【0056】
なお、各リンク36,37は、先端側をコ字型形状の部材を用いて軸34,35の両端部を支持するか、或いはそれぞれ対をなす2つの部材を所定距離隔てて同一軸38に支持し、当該2つの部材先端側に例えば軸34の両端を支持する構成であってもよい。
【0057】
さらに、第1のアイドラシーブ31と第2のアイドラシーブ32には無端ベルト45が掛け回されている。従って、無端ベルト45のトラクションシーブ対面側は、トラクションシーブ1に掛け渡されている主ロープ2の上面を所定の押圧力で当該トラクションシーブ1に押し付ける働きをもっている。この無端ベルト45の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明に譲り、ここでは省略する。
【0058】
次に、以上のような面圧増加装置の動作について説明する。
【0059】
今、締付け部材44を右側方向に回転させてねじ体42を右下方向に変位させると、弾性部材40が右下方向の圧縮力を受けて縮むとともに、第3のリンク39及び軸38を介して第1のリンク36と第2のリンク37との交差角度を広げる方向に力が付与される。このとき、第1のリンク36に第1のアイドラシーブ31、第2のリンク37に第2のアイドラシーブ32が取付けられており、さらに第1のアイドラシーブ31及び第2のアイドラシーブ32に無端ベルト45が掛け回されているので、前記第1のリンク36及び第2のリンク37に付与された力が無端ベルト45の張力を増加させるとともに、主ロープ2に対してトラクションシーブ1を押し付ける力を増加させる。
【0060】
その結果、この実施の形態においても、図6とに示すような面圧分布を得ることができ、締付け部材44の締め程度に応じて無端ベルト45の張力や主ロープ2に対するトラクションシーブ1への押付け力を容易に調整することができる。また、無端ベルト45の張力が増加すると、その弾性変形分だけ無端ベルト45が伸び、第1のアイドラシーブ31及び第2のアイドラシーブ32は共に変位するが、その変位量は双方とも等しくなる。そのため、主ロープ2の面圧増加が最大となる個所,つまり第1のアイドラシーブ31と第2のアイドラシーブ32との中点の位置を常に一定にすることができる。
【0061】
その他の動作については第1の実施の形態と同様であるので、当該実施の形態の説明に譲る。
【0062】
従って、以上のような実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に主ロープ2を駆動する際に繰り返し作用する面圧変動の回数を少なくでき、主ロープ2の寿命を大幅に延ばすことが可能である。また、ロープ面圧増加装置30a,30bを設けた場合でも、ロープ面圧増加装置30a,30b無しの場合の主ロープ2に作用する面圧の最大値の増加も抑制できる。さらに、主ロープ2の面圧増加が最大となる個所を常に一定とすることができる。
【0063】
(第3の実施の形態)
この実施の形態は、図7及び図8に示すように無端ベルト45の構成を異にするものである。図7は無端ベルト45と主ロープ2とトラクションシーブ1との接触関係を示す断面図、図8は無端ベルト45のみを表わす斜視図である。
【0064】
トラクションシーブ1は、図3と同様にそのシーブ円周方向に複数のロープ溝18が形成され、主ロープ2は当該ロープ溝18に沿って巻き掛けられている。
【0065】
一方、無端ベルト45は、天然ゴム・ブチルゴム・シリコンゴム・ポリウレタンなどのごとき、弾性率が比較的低く変形しやすいゴム系材料が使用された基材46と、この基材21内の長手方向に一巡するように埋め込まれた例えば金属ベルト、アラミド繊維布、カーボンファイバー布などのベルト状もしくは布状の高強度の材料からなる補強材47とで構成され、さらに主ロープ2と接触する基材46面部の幅方向,つまり当該主ロープ2の上面と交差する横溝48が形成されている。
【0066】
従って、以上のような無端ベルト45を用いた場合、モータ(図示せず)によりトラクションシーブ1を駆動すると、巻き掛けられている主ロープ2はトラクションシーブ2の円周に沿って移動する。このとき、主ロープ2の上面は、無端ベルト45に形成される横溝48と交差して接触するとともに、無端ベルト45の接触部にはゴム系の材料が使用されているので、主ロープ2と無端ベルト45との間の摩擦係数が非常に大きい。その結果、主ロープ2の移動に連動して無端ベルト45がスムーズに移動する。
【0067】
また、無端ベルト45としては、(イ)アイドラシーブに容易に掛け回すことができる機能と、(ロ)無端ベルトに作用する張力に対して強度的に十分対抗できる機能の2つの機能が要求される。前記(イ)については、基材46には弾性率が低く変形しやすいゴム系の材料が使用されており、また補強材47に使用される高強度の材料は繊維状もしくは糸状であるので、容易に曲がることができ、この機能を満足することができる。また、(ロ)については、補強材47に繊維状もしくは糸状の高強度の材料が使用されるので、張力の大部分を補強材47で負担することができ、この機能も満足することができる。
【0068】
従って、以上のような実施の形態によれば、無端ベルト45と主ロープ2との間の摩擦係数を増加させることができ、主ロープ2の動きを無端ベルト45にスムーズに伝達できる。また、無端ベルト45に作用する張力に対して強度的に十分対処できるとともに、無端ベルト45をアイドラシーブに掛け回すことができるベルト材料を合理的に選定することができる。
【0069】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。上記実施の形態では、無端ベルト20,45を構成する基材の面部に縦溝23,横溝48を形成したが、例えば基材の面部にランダムまたは規則性をもたせて凹部を形成し、或いは凸部を形成したものでもよい。
【0070】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トラクションを増加させるとともに、主ロープに作用する面圧の繰返し回数を低減することにより、主ロープの寿命が大幅に延長させることができる。
【0072】
また、トラクションの増加及び無端ベルトとの構成に基づき、トラクションシーブと主ロープの間で相対すべりをなくし、乗りかごが安定に走行させることができるエレベータロープ用トラクション増加装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エレベータ装置の一部の構成を含む本発明に係るエレベータロープ用トラクション増加装置の一実施の形態を説明する構成図及びロープ面圧増加装置の一例を示す構成図。
【図2】 図1に示すA−A断面図。
【図3】 無端ベルトの一例を説明する一部断面にて示す斜視図。
【図4】 ロープ面圧増加装置を構成するアイドラシーブに作用する力及び主ロープに対するトラクションシーブへの押付け力を説明する図。
【図5】 主ロープに作用する面圧分布を説明する図。
【図6】 エレベータ装置の一部の構成を含む本発明に係るエレベータロープ用トラクション増加装置の他の実施の形態を説明する構成図。
【図7】 本発明に係るエレベータロープ用トラクション増加装置の他の実施の形態を説明する構成図。
【図8】 無端ベルトの他の例を説明する一部断面にて示す斜視図。
【図9】 エレベータ装置の一部の構成を含む従来のトラクション増加装置の正面図。
【図10】 トラクション増加装置が存在しない場合の従来の主ロープに作用する面圧分布を説明する図。
【図11】 トラクション増加装置を設けた場合の従来の主ロープに作用する面圧分布を説明する図。
【符号の説明】
1…トラクションシーブ、2…主ロープ、3…乗りかご、4…釣合いおもり、5…エレベータロープ用トラクション増加装置、5a,5b,30a,30b…ロープ面圧増加装置、7,31…第1のアイドラシーブ、8,32…第2のアイドラシーブ、10,33…張力付加機構、12…アーム部材、13,40…弾性部材、14,41…弾性体支持ベース、15,42…ねじ体、16,43…固定ベース、17,44…締付け部材、20,45…無端ベルト、21,46…基材、22,47…補強材、23…縦溝、30a,30b…ロープ面圧増加装置、36…第1のリンク、37…第2のリンク、38…軸、39…第3のリンク、48…横溝

Claims (7)

  1. 昇降路内又は機械室に配置されるトラクションシーブに掛け渡された主ロープの一端側に乗りかご、他端側に釣合いおもりを吊り下げ、当該乗りかごと当該釣合いおもりを相反する方向に昇降するエレベータ装置において、
    前記トラクションシーブの最上部から所要距離隔てた当該シーブの左右円周近傍にそれぞれ回転自在に支持される第1及び第2のアイドラシーブと、これら第1及び第2のアイドラシーブに掛け回された無端ベルトと、前記第1及び第2のアイドラシーブの少なくともどちらか一方に変位力を与えて前記無端ベルトに所要の張力を付加する張力付加機構とを備えたロープ面圧増加装置を設け、
    前記付加される張力に応じて前記無端ベルトが前記トラクションシーブに掛け渡される主ロープに押付け力を付与することを特徴とするエレベータロープ用トラクション増加装置。
  2. 昇降路内又は機械室に配置されるトラクションシーブに掛け渡された主ロープの一端側に乗りかご、他端側に釣合いおもりを吊り下げ、当該乗りかごと当該釣合いおもりを相反する方向に昇降するエレベータ装置において、
    前記トラクションシーブの最上部から所要距離隔てた当該シーブの左右円周近傍にそれぞれ回転自在に支持される複数のアイドラシーブと、この複数のアイドラシーブに掛け回された無端ベルトと、前記複数のアイドラシーブを互いに相対変位するようにリンクで接合し、これらリンクの開き角度を変位させて前記無端ベルトに張力を付加する張力付加機構とを備えたロープ面圧増加装置を設け、
    前記付加される張力に応じて前記無端ベルトが前記トラクションシーブに掛け渡される主ロープに押付け力を付与することを特徴とするエレベータロープ用トラクション増加装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエレベータロープ用トラクション増加装置において、
    吊り下げ荷重による主ロープのロープ面圧が最大となる個所以外の当該主ロープの個所にロープ面圧増加装置を配置し、前記無端ベルトを介して所要の増加分面圧を与えるように前記主ロープに押付け力を付与することを特徴とするエレベータロープ用トラクション増加装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータロープ用トラクション増加装置において、
    前記張力付加機構は、前記無端ベルトの張力を調整可能な機構を備えたものであることを特徴とするエレベータロープ用トラクション増加装置。
  5. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータロープ用トラクション増加装置において、
    前記無端ベルトは、弾性率の低い材料で形成された基材と、この基材に内装された強度の高い材料とで形成したことを特徴とするエレベータロープ用トラクション増加装置。
  6. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータロープ用トラクション増加装置において、
    前記主ロープに接触する前記トラクションシーブ及び無端ベルトの基材面部の長手方向に縦溝を形成したことを特徴とするエレベータロープ用トラクション増加装置。
  7. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータロープ用トラクション増加装置において、
    前記主ロープに接触する無端ベルトの基材面部の幅方向に横溝を形成したことを特徴とするエレベータロープ用トラクション増加装置。
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