JP4225564B2

JP4225564B2 - Crop shipment management system and shipment management method

Info

Publication number: JP4225564B2
Application number: JP2003118778A
Authority: JP
Inventors: 藤一生形
Original assignee: ふかや農業協同組合
Priority date: 2003-04-23
Filing date: 2003-04-23
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2023-04-23
Also published as: JP2004326345A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、残留農薬が所定値以下の農作物のみを出荷可能とする農産物の出荷管理システム及び出荷管理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ネギ、ほうれん草、キュウリ等の農作物の残留農薬が少ない方が良いことは、周知である。消費者は、通常、スーパーマーケット等の店舗で農作物を購入するものであるが、生産者と直接面識はない。その一方で、消費者は、農作物の残留農薬等購入する農作物に関する情報に関して関心は高いものの、店舗で農作物を購入するに当たって、生産者の情報を知ることはできない。
【０００３】
そこで、非特許文献１に示すように、農作物を購入した消費者が、購入した農作物を結束する結束具に印刷等された情報を元に、購入した農作物に関する情報を取得することができる出荷管理システムがある。この非特許文献１の出荷管理システムでは、農作物の生産者が農業協同組合等の管理組合に所属し、生産者は、所属する管理組合からの指導等によって、農薬散布等を行い、農作物を育成する。その一方で、農作物を結束する結束具には、農産物に関する情報を取得することができるＵＲＬ（Uniform Resource Locator）、生産者の識別コード等を記載しておく。農作物を購入した消費者は、農作物を結束具に印刷されたＵＲＬに、自らが所有するパーソナル・コンピュータ等を用いてアクセスし、購入した農作物を結束している結束具に印刷された生産者の識別コードを入力することによって、購入した農作物に関する情報を取得することができるようにしている。例えば、消費者は、このＵＲＬにアクセスすることで、購入した農作物に関する情報として、生産者名、使用した農薬名、農薬散布回数、残留農薬値、生産者から消費者へのコメント等を取得することができる。
【０００４】
【非特許文献１】
２００３年４月１日検索、インターネット＜http://www.ja-fukaya.com/index.html＞
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した結束具に印刷等された内容は、当該農作物を生産した生産者が所属する管理組合の識別標識でもあり、商標として機能する。すなわち、消費者は、結束具に印刷された内容によって、この農作物は一定の品質が保持され、安心して食べることができる農作物であると購入時に判断することができる。
【０００６】
しかしながら、生産者が当該農作物の生産能力以上の農作物を出荷してしまうような場合が生じることもある。例えば、管理組合からの指導に応じることなく、農作物を独自に大量に育成し、上述の結束具を用いて農作物を出荷してしまう場合等である。この場合、残留農薬が所定値より多い農作物が、上記農業組合の商標としても機能する結束具を用いて出荷されることになる。そうすると、消費者は、品質誤認をして、残留農薬が所定値以上の農作物を購入してしまうことになり、この結果、結束具を管理する管理組合の業務上の信用が害されることにもなる。
【０００７】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各生産者の農作物の生産能力に応じた量の結束具又は収納具を発行することで、所定の規格を満たしていない農作物が所定の結束具又は収納具を用いて出荷されてしまうことを防止する農作物の出荷管理システム及び出荷管理方法を提供することにある。
【０００８】
また、本発明の他の目的は、消費者が容易に自らが購入した農作物の生産者に関する情報を取得することができる出荷管理システム及び出荷管理方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る農作物の出荷管理システムは、農作物の生産者を識別する生産者識別コードと生産者の生産した農作物の残留農薬データと生産者が申告する申告出荷予定数量とを対応付けて蓄積するデータベースと、管理装置と、発行装置とを備える農作物の出荷管理システムであって、上記管理装置は、上記データベースに登録された上記残留農薬データが基準値以下であるかを判定する判定手段と、上記判定手段が基準値以下であると判定したとき、上記データベースに登録された上記申告出荷予定数量に作柄係数を乗じて上記農作物の生産予定データを生成して、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する生成手段と、上記生成手段で生成した生産予定データに基づいて、上記農作物を販売単位に結束又は収納する結束具又は収納具の全量データを算出し、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する算出手段と、上記データベースに登録された上記生産者識別コード及び上記生産者識別コードに対応する上記全量データを上記発行装置に出力する出力手段とを備え、上記発行装置は、上記管理装置から出力された上記全量データに応じた上記結束具又は収納具に上記生産者識別コードを印刷して発行する発行手段を備える。
【００１０】
また、本発明に係る農作物の出荷管理方法は、農作物の生産者を識別する生産者識別コードと上記生産者の生産した農作物の残留農薬データと上記生産者が申告する申告出荷予定数量とを対応付けて蓄積するデータベースと、管理装置と、発行装置とを備える農作物の出荷管理システムにおける農作物の出荷管理方法であって、上記管理装置が、上記データベースに登録された上記残留農薬データが基準値以下であるかを判定する判定ステップと、上記判定ステップにおいて基準値以下であると判定したとき、上記データベースに登録された上記申告出荷予定数量に作柄係数を乗じて上記農作物の生産予定データを生成して、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する生成ステップと、上記生成ステップにおいて生成した生産予定データに基づいて、上記農作物を販売単位に結束又は収納する結束具又は収納具の全量データを算出し、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する算出ステップと、上記データベースに登録された上記生産者識別コード及び上記生産者識別コードに対応する上記全量データを上記発行装置に出力する出力ステップとを実行し、上記発行装置が、上記管理装置から出力された上記全量データに応じた上記結束具又は収納具に上記生産者識別コードを印刷して発行する発行ステップを実行する。
【００１１】
本発明では、結束具又は収納具の全量データに基づいて結束具又は収納具が発行手段によって発行される。結束具又は収納具の発行量は、生産者毎の生産予定データに基づくものであるから、その生産者が生産した農産物を出荷するのに必要な量だけとなる。したがって、仮に、管理組合の指導に応じて生産した農作物とは別に、管理組合からの指導に応じることなく、農作物を独自に大量に育成し、農作物を出荷したときにも、この農作物に商標が施された結束具又は収納具が使用されることを防止することができる。
【００１２】
なお、生産予定データは、生産者が申告した出荷予定数量を元に、天候等を考慮したその年の作柄や生産者が生産した土地の土壌等を考慮した値となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した農作物の出荷管理システムを図面を参照して説明する。ここで、本発明の適用可能な農作物は、消費者に販売されるとき例えば結束される農作物であり、ネギ、ほうれん草、キュウリ等である。
【００１４】
先ず、本発明を適用した出荷管理システムの前提となる農作物が生産、出荷、販売されるまでのシステムについて説明する。
【００１５】
図１に示すように、このシステムは、ネギ、ほうれん草、キュウリ等の結束可能な農作物の残留農薬が所定値以下、例えば食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下の農作物を出荷販売するためのシステムであり、農業協同組合の指揮監督で運営され、残留農薬が食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下の農作物は、所定商標Ａが付された結束テープで結束されて出荷される。農業協同組合の構成員である生産者は、複数人でグループを構成している。このグループは、減化学合成農薬、減化学合成肥料栽培に取り組むグループであり、栽培方法、地域毎等の所定条件毎に存在している。
【００１６】
所定商標Ａを付して生産した農作物を出荷するには、ステップＳ１において、このグループ単位で農業協同組合に対して許可申請をし、ステップＳ２において、協定を締結する。この協定を締結するに当たっては、使用する化学合成農薬、化学合成肥料、使用回数等の栽培法が指定され、申請したグループがこれらの育成条件等の諸条件に合意したとき、協定が締結される。この協定では、食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下で農作物を生産するための方法、具体的に、耕種法、化学合成農薬、化学合成肥料の銘柄、使用量等が規定されており、農業協同組合は、ステップＳ３において、これらの規定を協定を締結したグループを構成する生産者が遵守するように指揮監督する。すなわち、農業協同組合は、この協定によって、栽培方法等の条件統一を行い、残留農薬検査工程等を簡素化できるようにしている。更に、この協定では、生産した農作物が食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０を超えているときは、所定商標Ａが付された結束具で結束して農作物を販売することができないことが規定されている。この協定を締結したグループの構成員である生産者は、生産者識別コードが付与され、農業協同組合が管理する管理装置１０のデータベースに登録される。これと共に、協定を締結したグループの構成員である各生産者は、栽培する品種名、播種期、栽培法、栽培面積、出荷予定数量等のデータを管理装置１０のデータベースに登録する。
【００１７】
なお、この協定を締結しないグループは、ステップＳ４に示すように、減化学合成農薬、減化学合成肥料栽培に取り組んでいるが、所定商標Ａが付された結束具を用いて農作物を販売することはできず、独自に農作物を販売することになる。
【００１８】
この協定を締結したグループの構成員は、ステップＳ５において、協定に基づいて、農作物の栽培を行う。栽培過程において、各生産者は、協定に基づいて、施肥、農薬の使用状況を農業協同組合に報告し、報告を受けた農業協同組合は、これらの情報を管理装置１０のデータベースに逐次登録する。収穫期において、各生産者は、栽培した農作物のサンプルを農業協同組合に提出し、農業協同組合は、ステップＳ６において、提出されたサンプルの残留農薬を検査し、検査結果を管理装置１０のデータベースに登録する。ここで、農業協同組合は、協定によって、生産者が使用する農薬、肥料等を指定しており既知であることから、残留農薬の検査を迅速に行うことができる。農業協同組合は、ステップＳ７において、管理装置１０のデータベースに登録された残留農薬値が食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下であるかどうかの判断し、この条件を満たしたとき、ステップＳ８において、生産した農作物を所定商標Ａを付して出荷販売する許可をし、この条件を満たしていないとき、ステップＳ９に示すように、所定商標Ａを付して出荷販売を禁止する。
【００１９】
農業協同組合は、ステップＳ１０において、農作物の出荷販売を許可した生産者の生産実績を、管理装置１０のデータベースに既登録の栽培面積、出荷予定数量等のデータ、更に、栽培期間の天候等の条件に基づいて算出し、算出した実績データに応じて出荷時に必要となる農作物の結束テープの全長を算出し、算出した長さの結束テープを発行する。農業協同組合は、インターネット上のウェブページに生産者識別コード毎に施肥、農薬の使用状況及び残留農薬データを公表する。農産物を出荷する生産者は、ステップＳ１１において、農業協同組合より発行された結束テープを用いて所定数の農作物を結束して出荷する。
【００２０】
結束テープには、生産者識別コードの他、出荷する農産物の残留農薬値を閲覧するためのＵＲＬが印刷してあり、消費者がこれらのデータを元にウェブページにアクセスして残留農薬データを閲覧することができるようにしている。
【００２１】
図２に示すように、結束テープ１は、例えば「○○野菜」といった商標Ａが記載される商標表示部１ａと農業協同組合名が記載される出荷者表示部１ｂが設けられ、更に、残留農薬データ等を閲覧するためのＵＲＬが印刷されたアドレス表示部１ｃが設けられ、更に、生産者識別コードを印刷する識別コード表示部１ｄが設けられている。このような結束テープ１は、一方の面に接着層が設けられ、生産者等によって結束に必要な長さに切断されて、図３に示すように、農作物の一又は複数箇所に巻回されて使用される。
【００２２】
次に、図４を参照して、以上のように生産された農作物の流通システムについて説明する。
【００２３】
食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下の農作物を生産した生産者は、ステップＳ２１において、販売単位毎に農作物を結束テープ１を用いて結束し、生産者によって集荷された農産物は、ステップＳ２２において、農業協同組合の集荷センタに集荷される。集荷センタに集荷された農作物は、ステップＳ２３において、卸売市場に出荷され、ステップＳ２４の仲卸を介してステップＳ２５でスーパーマーケット等の店舗に出荷される。このシステムでは、ステップＳ２６において、店舗で結束された農作物を購入した消費者は、自宅のパーソナル・コンピュータ等を用いて、結束テープ１に印刷されたＵＲＬに所在するウェブページにアクセスし、結束テープ１に印刷された生産者識別コードを入力することによって、購入した農産物の残留農薬値や生産者に関する情報を閲覧することができる。
【００２４】
以上のようなシステムでは、生産者は食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下の農作物といった付加価値の高い農作物を販売することができ、更に、購入した消費者は、購入した農作物を結束している結束テープ１に印刷された情報に基づいて購入した農作物の残留農薬データ等をパーソナル・コンピュータで構成された消費者端末装置２０を用いて確認することができる。更に、結束テープ１の発行量を、各生産実績に応じたものとしていることから、仮に生産者が協定に違反して残留農薬値が食品衛生法の規定値の１／１０以上の農作物を生産しても、結束テープ１で当該の農産物が結束され出荷販売されることを防止することができる。
【００２５】
ところで、図５に示すように、上記図１に示したステップＳ２において食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下の農作物を出荷販売するための協定を農業協同組合と締結したグループの構成員である生産者を管理する管理装置１０は、インターネット等のネットワーク２に接続されたサーバ装置とほぼ同様な構成を有する。すなわち、この管理装置１０は、ハードディスクドライブ等で構成され、データベースが構築される記憶部１１と、プログラムが格納されるＲＯＭ（Read Only Memory）１２と、記憶部１１やＲＯＭ１２に格納されたプログラムやデータがロードされるＲＡＭ（Random Access Memory）１３と、ネットワーク２に接続される通信インタフェース１４と、ＣＰＵ（Central Processing Unit）等で構成された制御部１５とを備える。
【００２６】
この管理装置１０では、記憶部１１等に、ネギ等の農作物の残留農薬が食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下の農作物を出荷販売するためのシステムに参加する生産者を管理するためのデータベースが構築されている。
【００２７】
このデータベースは、生産者毎に図６に示すようなレコードを有する。このレコードは、登録した生産者毎に付与された生産者識別コードに関連づけて、生産者を特定するためのデータとして生産者の氏名、住所、電話番号が記録され、更に、生産する農作物及び育成履歴を特定するために、品種名、播種期、定植期、栽培法、栽培面積、施肥の状況、農薬使用状況、収穫状況等が記録されている。施肥の状況については、具体的に、施肥年月日、肥料名、施肥量、施用面積、追肥の有無が記録されている。また、農薬使用状況については、施用年月日、農薬名、使用量及び濃度、施用面積が記録されている。更に、収穫状況としては、出荷始日、出荷終了日、出荷予定数量が記録されている。データベースは、上述した協定が生産者のグループと農業協同組合との間で締結されたとき、協定を締結したグループの構成員である生産者毎に生産者識別コードを付与し、施肥の状況の各項目、農薬使用状況の各項目、出荷始日、出荷終了日を除き、生産者の氏名、住所、電話番号等のデータを生産者識別コードと関連づけて登録する。施肥の状況の各項目、農薬使用状況の各項目、出荷始日、出荷終了日に関しては、収穫期までの間に生産者からの申請があったとき入力される。
【００２８】
なお、施肥の状況と農薬使用状況の項目は、ウェブページに公表する内容でもある。
【００２９】
また、データベースには、生産された農産物の残留農薬の検査結果を管理するためのレコードが設けられている。図７に示すように、このレコードでは、生産者を特定するため、生産者識別コードに関連づけて、生産者の氏名、住所、電話番号が記録され、更に、検査した農薬名と、食品衛生法に規定された残留農薬値と、検査結果である各生産者の残留農薬値が記録されている。データベースは、分析装置３から生産者識別コードに関連づけられた農作物の残留農薬値のデータが入力されると、入力された生産者識別コードに応じて入力された残留農薬値を保存し、更に、入力された残留農薬値が食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下であるかどうかを判定する。データベースは、残留農薬検査項目全てにおいて、この条件を満たしたときに限って、当該農産物の集荷販売を許可する。
【００３０】
例えば、図７の例では、食品衛生法に規定された残留農薬値が１．０ｐｐｍであるから、出荷販売を許可する閾値は、その１／１０の０．１ｐｐｍであり、データベースは、各生産者の農作物の残留農薬値が０．１ｐｐｍ以下であるとき、残留農薬の条件を満たしていると判定し、他の農薬の残留農薬もこの基準を満たしたときに、その農作物の出荷販売を許可する。
【００３１】
また、データベースは、図８に示すように、出荷販売が許可された生産者が生産した農作物を結束する結束テープ１を管理するレコードを有する。このレコードには、生産者を特定するため、生産者識別コードに関連づけて、生産者の氏名、住所、電話番号が記録され、更に、出荷予定数量と全結束テープ長が記録されている。ここでの出荷予定数量は、例えば図６に示した生産者が申告した出荷予定数量を元に、天候等を考慮したその年の作柄係数を乗じて算出したものである。更に、生産者が生産した土地の土壌等を考慮して算出するようにしてもよい。データベースは、出荷予定数量を算出すると、この出荷予定数量の農作物を結束するのに必要な結束テープ１の全長を算出し登録する。そして、データベースは、算出した発行する結束テープ１の全長データをテープ発行装置４に出力し、テープ発行装置４が、全長データに基づいた結束テープ１を発行することができるようにする。データベースは、全長データと共に、結束テープ１に印刷される生産者識別コードも出力する。
【００３２】
なお、生産者に対して生産者識別コードが付与された後は、生産者が自宅等に所有するパーソナル・コンピュータ等の生産者端末装置よりネットワーク２を介してデータベースに登録するデータを管理装置１０に送信するようにしてもよい。
【００３３】
管理装置１０は、データベースに登録された内容の一部は、ウェブページに公表される。具体的に、管理装置１０が公表するウェブページは、図９に示すように、作物名、生産者の氏名、品種名、播種期、定植期、収穫期が公表されると共に、使用した肥料名と時期及び農薬名と農薬散布回数と時期とが公表される。更に、ウェブページには、残留農薬値が参考データとなる食品衛生法の残留農薬値と共に公表される。
【００３４】
以上のような管理装置１０の処理手順について図１０を参照して説明すると、ステップＳ１０１において、管理装置１０は、生産者のグループと農業協同組合との間で協定が締結されると、データベースに、協定を締結したグループを構成する各生産者に対して生産者識別コードを付与し、生産者の氏名、住所、電話番号等のデータを生産者識別コードと関連づけて登録する。各生産者は、例えば農業協同組合からデータベースへの登録済み通知を、郵送で又はネットワーク２を介して生産者端末装置で受信すると、農産物の育成を、協定で指定された条件で開始する。
【００３５】
農作物の育成途中において、生産者から郵送又は生産者端末装置からネットワーク２を介して農薬の使用及び／又は施肥の報告を受け取ると、管理装置１０のデータベースには、ステップＳ１０２において、図６に示す施肥の状況及び／又は農薬の使用状況が登録される。具体的に、管理装置１０のデータベースには、施肥の状況として、施肥年月日、施肥量、施用面積、追肥であるか否かが登録され、農薬使用状況として、施用年月日、農薬名、使用量、施用濃度、施用面積が登録される。なお、これらの項目は、生産者から報告を受け取ると、逐次データベースに登録される。
【００３６】
農作物の収穫開始直前において、農業協同組合には、農作物の残留農薬検査のため、各生産者から育成した農作物のサンプルが提出される。農業協同組合は、残留農薬を分析する分析装置３を用いて、規定された農薬の残留農薬を検査する。そして、分析装置３は、検査結果を、管理装置１０に出力し、管理装置１０は、ステップＳ１０３において、分析装置３より入力された農薬毎の残留農薬データを、図７に示すようにデータベースに登録する。
【００３７】
なお、ここで、分析装置３が行う残留農薬の検査方法は、免疫化学測定法・抗原抗体法であり、協定で規定された農薬それぞれに一つの抗体（試薬）を用意し、農作物のサンプルをミキサーにかけて、ろ紙でこし取り、抗原となる水溶液を作り、抗体（試薬）の入った試験管に、希釈液・試料液をいれ、一定時間反応させた後、発色液を添加し安定させ、全自動比色計にかけ濃淡を数値化し、農作物中の残留濃度をｐｐｍ単位に数値化するものであり、このｐｐｍ単位に数値化された残留農薬データが管理装置１０に入力されることになる。
【００３８】
ステップＳ１０４において、管理装置１０は、各農薬の残留農薬データが、食品衛生法に規定される残留農薬値の１／１０以下であるかを判定し、検査項目となっている全ての農薬の残留農薬値が食品衛生法に規定される残留農薬値の１／１０以下であるとき、ステップＳ１０５において、生産者が生産した農作物の出荷販売を許可する。また、管理装置１０は、検査項目となっている全ての農薬の残留農薬値が食品衛生法に規定される残留農薬値の１／１０以下でないとき、ステップＳ１０６において、生産者が生産した農作物の結束テープ１を用いての出荷販売を禁止する。
【００３９】
農作物の出荷販売が許可されたとき、管理装置１０は、ステップＳ１０７において、各生産者が農作物を出荷するに当たって必要となる結束テープ１の全長を算出するため、各生産者の図８に示す出荷予定数量を算出する。例えば、管理装置１０は、データベースの図８に示す出荷予定数量を算出するに当たって、生産者から申告された図６に示した出荷予定数量を元に、その年の作柄係数を乗算することによって算出する。更に、管理装置１０は、生産者が生産した土地の土壌等を考慮して、図８に示す出荷予定数量を算出するようにしてもよい。
【００４０】
ステップＳ１０８において、管理装置１０は、ステップＳ７で算出した図８に示す出荷予定数量に基づいて、各生産者が農作物を出荷するに当たって必要となる結束テープ１の全長を算出する。具体的に、結束する農作物の本数が決まっていることから、販売単位毎に必要となる結束テープ１の長さが既知であり、図８に示す出荷予定数量に販売単位となる所定本数の農作物を結束するのに必要となる長さを乗じたものが各生産者が農作物を出荷するに当たって必要となる結束テープ１の全長データとなり、管理装置１０は、このようにして、各生産者が農作物を出荷するに当たって必要となる結束テープ１の全長データを算出する。
【００４１】
ステップＳ１０９において、管理装置１０は、算出した結束テープ１の全長データを当該生産者の生産者識別コードと共に結束テープ１のテープ発行装置４に出力する。テープ発行装置４は、入力された結束テープ１の全長データに応じた結束テープ１を発行する。この際、テープ発行装置４は、発行する結束テープ１に生産者識別コードも印刷する。
【００４２】
ステップＳ１１０において、管理装置１０は、消費者が、購入した農作物の結束テープ１に印刷されたＵＲＬや生産者識別コードを用いて、購入した農産物に関する残留農薬データ等を取得することができるように、ウェブページに生産者毎の残留農薬データを公表する。
【００４３】
以上のように構成される管理装置１０に対してネットワーク２を介してアクセス可能な消費者端末装置２０は、パーソナル・コンピュータと同様な構成を有している。具体的に、図５に示すように、消費者端末装置２０は、オペレーティングシステム、ブラウザ等の各種アプリケーションプログラムが格納されるハードディスクドライブ２１と、プログラムが格納されたＲＯＭ２２と、ハードディスクドライブ２１やＲＯＭ２２のプログラムやデータがロードされるＲＡＭ２３と、キーボード、マウス等で構成された入力部２４と、ウェブページ等を表示するＬＣＤ（Liquid Crystal Display）、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）等からなる表示部２５と、ネットワーク２と接続される通信Ｉ／Ｆ２６と、全体の動作を制御するＣＰＵ等からなる制御部２７とを備える。
【００４４】
消費者は、スーパーマーケット等の店舗で農産物を購入したとき、結束テープ１に印刷されたＵＲＬを入力部２４より入力し、所定のウェブページにアクセスし、結束テープ１に印刷された生産者識別コードを入力することによって、上述した図９に示したウェブページにアクセスし、購入した農作物の残留農薬値や生産者に関する情報を得ることができる。
【００４５】
具体的に、消費者が消費者端末装置２０を用いて購入した農作物に関する情報を取得するまでの手順を図１１を参照して説明する。
【００４６】
先ず、管理装置１０は、上述したステップＳ１１０に示すように、農産物に関する残留農薬データ等の情報をウェブページに公表している。消費者がスーパーマーケット等の店舗で数本結束テープ１で結束された農作物を購入し、購入した農作物に関する情報を取得したい場合、消費者は、所有する消費者端末装置２０に農作物を結束していた結束テープ１に印刷されたＵＲＬを入力し送信操作を行う。すると、ステップＳ１１１において、消費者端末装置２０は、ネットワーク２を介して入力されたＵＲＬに所在するウェブページをダウンロードし、ステップＳ１１２において、表示部２５にダウンロードしたウェブページを表示する。ここで、表示部２５に表示されるウェブページは、消費者が購入した農作物を結束していた結束テープ１に印刷された生産者識別コードを入力するための入力ページである。表示部２５に表示された生産者識別コードの入力ページに消費者が入力部２４を用いて結束テープ１に印刷された生産者識別コードを入力し送信操作をすると、消費者端末装置２０は、ステップＳ１１３において、生産者識別コードをネットワーク２を介して管理装置１０に送信する。管理装置１０は、ステップＳ１１４において、消費者端末装置２０から送信された生産者識別コードに基づいて該当する生産者識別コードの残留農薬データ等を検索し、データベースより抽出し、送信データを生成してネットワーク２を介して消費者端末装置２０に送信する。
【００４７】
ステップＳ１１５において、消費者端末装置２０は、管理装置１０から送信されたデータを受信すると、表示部２５にダウンロードしたデータを表示する。具体的に、表示部２５には、図９に示すような情報が表示される。これによって、消費者は、自分が購入した農産物が何時収穫され、どのような肥料が何回使用され、更に、どのような農薬が何回使用され、残留農薬がどれだけかを知ることができ、更に、生産者の顔写真やコメントを見ることができる。
【００４８】
以上のように構成された農産物の出荷管理システムでは、生産者が協定に基づいた農作物を出荷販売するとき、出荷直前に残留農薬検査を行い、残留農薬検査に合格した農作物のみが集荷され、更に、農作物の結束に用いられる結束テープ１は生産予定数量に応じて発行されるのみであるから、不正に結束テープ１を用いて結束した農作物が流通することを防止することができる。また、この農産物の出荷管理システムでは、集荷される農作物を結束するのに用いる結束テープ１に生産者識別コードを印刷していることから、消費者は、消費者端末装置２０を用いて購入した農作物に関す情報、すなわち生産者や残留農薬に関する情報を知ることができ、安全な野菜を安心して購入することができる。
【００４９】
以上の説明では、農作物を結束テープ１で結束する例を説明したが、本発明では、農作物を結束する結束具であれば、特に結束テープ１に限定されるものではない。
【００５０】
また、結束具に代えて又は結束具と共に、下記のように、農作物を収納する収納袋に、上記図２に示したような結束テープ１に記載した商標表示部１ａ、出荷者表示部１ｂ、アドレス表示部１ｃ、識別コード表示部１ｄを印刷するようにしてもよい。図１２は、ほうれん草を、商標表示部１ａ、出荷者表示部１ｂ、アドレス表示部１ｃ、識別コード表示部１ｄを印刷した収納袋４に収納した例を示す。この収納袋４は、例えば収納した農作物を透視することができるように透明なビニル袋が用いられる。農作物を収納袋４に収納する場合、管理装置１０は、算出した出荷予定数量に基づいて結束テープ１の全長データを算出する代わりに、出荷するのに必要な収納袋４の必要枚数を算出する。収納袋４を用いる場合には、結束可能なほうれん草等の農作物の他、結束する必要のないピーマン、なす等の農作物であってもよい。
【００５１】
以上の例では、出荷販売を許可するための残留農薬値の基準値を、食品衛生法に規定された残留農薬値の１／１０以下とした場合を説明したが、基準値はこれに限定されるものではない。更に、本発明では、生産者と管理装置１０との間のやり取りを、生産者が所有するパーソナル・コンピュータ等で構成された生産者端末装置を用い、ネットワーク２を介して行うようにしてもよい。
【００５２】
【発明の効果】
本発明によれば、生成した生産予定データに基づいて、農作物を販売単位に結束又は収納する結束具又は収納具の全量データを算出するようにし、生産した農作物を出荷するのに必要な分だけ結束具又は収納具を発行するようにしたので、例えば、管理組合からの指導に応じることなく、農作物を独自に大量に育成し、指定の結束具又は収納具を用いて農作物を出荷してしまうといった事態が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した出荷管理システムの前提となる農作物が生産、出荷、販売されるまでのシステムを説明する図である。
【図２】結束テープを説明する図である。
【図３】結束テープによって複数本のネギが結束された状態を示す斜視図である。
【図４】本発明を適用した出荷管理システムの前提となる農作物の流通システムを説明する図である。
【図５】本発明を適用した出荷管理システムの構成を説明する図である。
【図６】生産者毎に設けられるレコードを説明する図である。
【図７】農産物の残留農薬の検査結果を管理するレコードを説明する図である。
【図８】出荷販売が許可された生産者が生産した農作物を結束する結束テープを管理するレコードを説明する図である。
【図９】残留農薬値を公表するウェブページを説明する図である。
【図１０】管理装置が生産者を登録してから発行する結束テープの全長を算出するまでの処理を説明するフローチャートである。
【図１１】消費者端末装置で消費者が購入した農産物の残留農薬値を閲覧するまでの手順を説明するフローチャートである。
【図１２】ほうれん草が収納袋に収納された状態を示す図である。
【符号の説明】
１結束テープ、２ネットワーク、１０管理装置、２０消費者端末装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a shipment management system and a shipment management method for agricultural products that enable shipment of only agricultural crops having residual agricultural chemicals of a predetermined value or less.
[0002]
[Prior art]
It is well known that fewer pesticide residues in crops such as leek, spinach and cucumber are better. Consumers usually purchase crops at stores such as supermarkets, but have no direct contact with producers. On the other hand, consumers are highly interested in information on agricultural products to be purchased, such as residual agricultural chemicals of agricultural products, but they cannot know information on producers when purchasing agricultural products in stores.
[0003]
Therefore, as shown in Non-Patent Document 1, a consumer who has purchased a farm product can acquire information about the purchased farm product based on information printed on a binding tool that binds the purchased farm product. There is a system. In this shipment management system of Non-Patent Document 1, crop producers belong to management cooperatives such as agricultural cooperatives, and producers cultivate crops by applying agricultural chemicals, etc. under guidance from the management cooperatives to which they belong. To do. On the other hand, in a binding tool for binding agricultural products, a URL (Uniform Resource Locator) from which information on agricultural products can be obtained, a producer identification code, and the like are described. A consumer who purchases a crop accesses the URL printed on the binding tool using a personal computer, etc. that he owns, and the producer printed on the binding tool that binds the purchased crop. By inputting the identification code, it is possible to obtain information on the purchased crop. For example, by accessing this URL, the consumer obtains the name of the producer, the name of the agricultural chemical used, the number of applied agricultural chemicals, the number of residual agricultural chemicals, the value of the residual agricultural chemical, the comment from the producer to the consumer, etc. be able to.
[0004]
[Non-Patent Document 1]
Search on April 1, 2003, Internet <http://www.ja-fukaya.com/index.html>
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the content printed on the binding tool described above is also an identification mark of the management association to which the producer who produced the crop belongs, and functions as a trademark. That is, the consumer can determine at the time of purchase that this crop is a crop that can be eaten with peace of mind by maintaining a certain quality based on the contents printed on the binding tool.
[0006]
However, there may be a case where the producer ships a crop that exceeds the production capacity of the crop. For example, it is a case where a large number of crops are independently grown without responding to the guidance from the management association, and the crops are shipped using the above-described binding tool. In this case, crops with a residual agricultural chemical exceeding a predetermined value are shipped using a binding tool that also functions as a trademark of the agricultural association. If this happens, consumers will misidentify the quality and purchase agricultural products with residual pesticides exceeding the specified value, which may impair the business credibility of the management union that manages the binders. Become.
[0007]
The present invention has been made in view of the problems as described above, and its purpose is to issue a predetermined standard by issuing a binding tool or storage tool in an amount corresponding to the production capacity of each producer's crop. An object of the present invention is to provide a crop management system and a shipping management method for preventing crops that do not satisfy the requirements from being shipped using a predetermined binding tool or storage tool.
[0008]
Another object of the present invention is to provide a shipping management system and a shipping management method that allow a consumer to easily acquire information related to the producer of the crop that he / she purchased.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The crop shipment management system according to the present invention includes a producer identification code for identifying a crop producer, residual agricultural chemical data of the crop produced by the producer,Corresponding to the expected shipment quantity declared by the producerA database to accumulate,A crop shipment management system comprising a management device and an issuing device, wherein the management device is registered in the databaseWhen determining that the residual agricultural chemical data is below a reference value, and determining that the determination means is below a reference value,Multiplying the expected shipment quantity registered in the database by the design factorGenerate production schedule data for the above cropsIn association with the above producer identification codeBased on the production means to be registered in the database and the production schedule data generated by the production means, the whole amount data of the binding tool or storage tool for binding or storing the crops in sales units is calculated,In association with the above producer identification codeCalculating means for registering in the database;Output means for outputting the producer identification code registered in the database and the total amount data corresponding to the producer identification code to the issuing device, and the issuing device outputs the output from the management device. An issuing means for printing and issuing the producer identification code on the binding tool or storage tool corresponding to the total amount data is provided.
[0010]
In addition, the shipping management method for crops according to the present invention includes:A database for managing the producer identification code for identifying the producer of the crop, the residual agricultural chemical data of the crop produced by the producer, and the scheduled shipment quantity declared by the producer, a management device, and an issuing device A crop shipment management method in a crop shipment management system comprising: a determination step in which the management device determines whether the residual agricultural chemical data registered in the database is below a reference value; and the determination step When it is determined that the value is equal to or less than the reference value, the production planned data for the crop is generated by multiplying the planned shipment quantity registered in the database by a cropping coefficient, and the database is associated with the producer identification code. The farm products are sold based on the generation step registered in the production step and the production schedule data generated in the generation step. The calculation step of calculating the total amount data of the binding tool or storage tool to be united or stored in a unit, and registering it in the database in association with the producer identification code, the producer identification code registered in the database, and the production An output step of outputting the total amount data corresponding to the person identification code to the issuing device, and the issuing device generates the production in the binding tool or the storage tool according to the total amount data output from the management device. An issue step for printing and issuing a person identification code is executed.
[0011]
In this invention, a binding tool or a storage tool is issued by an issuing means based on the total amount data of a binding tool or a storage tool. Since the amount of the binding tool or storage tool issued is based on the production schedule data for each producer, it is only an amount necessary for shipping the agricultural products produced by the producer. Therefore, apart from the crops produced in accordance with the guidance of the management association, the trademark is not included in this crop even when the crop is cultivated in large quantities and shipped without the guidance from the management association. It is possible to prevent the applied binding tool or storage tool from being used.
[0012]
Note that the production schedule data is a value that takes into consideration the weather, etc., the pattern of the year, the soil of the land produced by the producer, etc. based on the planned shipment quantity declared by the producer.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a shipment management system for agricultural products to which the present invention is applied will be described with reference to the drawings. Here, the crops to which the present invention is applicable are, for example, crops that are bundled when sold to consumers, such as leek, spinach, cucumber, and the like.
[0014]
First, a system from the production, shipment, and sale of a crop that is a premise of a shipment management system to which the present invention is applied will be described.
[0015]
As shown in FIG. 1, this system ships agricultural products with a pesticide residue such as leek, spinach, cucumber, etc. that are less than a predetermined value, such as 1/10 or less of the pesticide residue value stipulated in the Food Sanitation Law. It is a system for selling and operated under the supervision of the agricultural cooperative. Agricultural crops with a residual pesticide value of 1/10 or less of the pesticide residue value stipulated in the Food Sanitation Law are bound with a binding tape with the prescribed trademark A. Shipped bundled. Producers who are members of agricultural cooperatives form a group of multiple people. This group is a group that works on cultivation of reduced chemical synthetic agricultural chemicals and reduced chemical synthetic fertilizers, and exists for each predetermined condition such as cultivation method and region.
[0016]
In order to ship the crop produced with the predetermined trademark A, in step S1, an application for permission is made to the agricultural cooperative in units of groups, and an agreement is concluded in step S2. In order to conclude this agreement, cultivation methods such as chemically synthesized pesticides, chemically synthesized fertilizers, and the number of times of use will be specified, and the agreement will be concluded when the applying group agrees to these conditions such as the growing conditions. . This agreement stipulates methods for producing agricultural crops with 1/10 or less of the residual pesticide value stipulated in the Food Sanitation Law, specifically, the cultivation method, chemical synthetic pesticides, brands of chemical synthetic fertilizers, usage, etc. In step S3, the agricultural cooperative conducts and supervises these regulations so that the producers constituting the group that has concluded the agreement comply. That is, the agricultural cooperative unifies the conditions of the cultivation method and the like by this agreement so that the residual agricultural chemical inspection process and the like can be simplified. Furthermore, according to this agreement, when the produced crop exceeds 1/10 of the pesticide residue value stipulated in the Food Sanitation Law, it is possible to sell the crop by bundling it with a tying tool attached with the prescribed trademark A. It is stipulated that it cannot be done. A producer who is a member of a group that has concluded this agreement is given a producer identification code and registered in the database of the management apparatus 10 managed by the agricultural cooperative. At the same time, each producer who is a member of the group that has concluded the agreement registers data such as the name of the cultivar to be cultivated, the sowing period, the cultivation method, the cultivation area, and the planned shipment quantity in the database of the management apparatus 10.
[0017]
In addition, as shown in step S4, the group that does not conclude this agreement is engaged in the cultivation of reduced chemical synthetic agricultural chemicals and reduced chemical synthetic fertilizers, but sells crops using a binding tool with the prescribed trademark A. It is not possible to sell crops independently.
[0018]
In step S5, the members of the group that has concluded the agreement cultivate crops based on the agreement. In the cultivation process, each producer reports the application status of fertilization and agrochemicals to the agricultural cooperative based on the agreement, and the agricultural cooperative that receives the report sequentially registers these information in the database of the management device 10. . In the harvesting period, each producer submits a sample of the cultivated crop to the agricultural cooperative, and the agricultural cooperative inspects the residual pesticide in the submitted sample in step S6, and the inspection result is stored in the database of the management apparatus 10. Register with. Here, the agricultural cooperative specifies the pesticides, fertilizers, etc. used by the producers by the agreement and is known, so it can quickly test for residual pesticides. In step S7, the agricultural cooperative determined whether the residual agricultural chemical value registered in the database of the management apparatus 10 is 1/10 or less of the residual agricultural chemical value stipulated in the Food Sanitation Law, and satisfied this condition. In step S8, permission is granted to ship and sell the produced crop with the predetermined trademark A, and when this condition is not satisfied, the shipping and sales are prohibited with the predetermined trademark A as shown in step S9. To do.
[0019]
In step S10, the agricultural cooperative records the production results of the producer who has permitted the shipment and sale of the crop, data such as the cultivation area already registered in the database of the management device 10, the planned shipment quantity, and the weather during the cultivation period. It calculates based on conditions, calculates the total length of the crop binding tape required at the time of shipment according to the calculated result data, and issues the calculated length of the binding tape. Agricultural cooperatives publish fertilizer, agricultural chemical use status and residual agricultural chemical data for each producer identification code on a web page on the Internet. In step S11, a producer who ships agricultural products binds and ships a predetermined number of farm products using a binding tape issued by an agricultural cooperative.
[0020]
In addition to the producer identification code, the binding tape is printed with a URL for viewing the residual pesticide value of the agricultural product to be shipped. The consumer accesses the web page based on these data to obtain the residual pesticide data. You can browse.
[0021]
As shown in FIG. 2, the binding tape 1 is provided with a trademark display portion 1a on which a trademark A such as “XX vegetable” is written, and a shipper display portion 1b on which the name of an agricultural cooperative is written. An address display unit 1c on which a URL for browsing agricultural chemical data and the like is printed is provided, and an identification code display unit 1d for printing a producer identification code is further provided. Such a binding tape 1 is provided with an adhesive layer on one side, cut to a length necessary for binding by a producer or the like, and wound around one or a plurality of places of a crop as shown in FIG. Used.
[0022]
Next, with reference to FIG. 4, the distribution system of the agricultural products produced as described above will be described.
[0023]
Producers who produce crops of 1/10 or less of the residual agricultural chemical value stipulated in the Food Sanitation Law bind the crops for each sales unit using the binding tape 1 in step S21, and the agricultural products collected by the producers Is collected at the collection center of the agricultural cooperative in step S22. The crops collected at the collection center are shipped to a wholesale market in step S23, and shipped to a store such as a supermarket in step S25 via intermediate wholesale in step S24. In this system, in step S26, the consumer who purchased the crops bound in the store uses a personal computer at home to access the web page located at the URL printed on the binding tape 1, and binds the binding tape. By inputting the producer identification code printed in 1, it is possible to view the information on the residual agricultural chemical value of the purchased agricultural product and the producer.
[0024]
In the system as described above, the producer can sell high value-added crops such as crops with 1/10 or less of the residual pesticide value stipulated in the Food Sanitation Law. Based on the information printed on the binding tape 1 that binds the agricultural products, the residual agricultural chemical data of the purchased agricultural products can be confirmed using the consumer terminal device 20 configured by a personal computer. Furthermore, since the amount of binding tape 1 issued is determined according to the production results, the producer temporarily violates the agreement and produces agricultural crops with a residual agricultural chemical value of 1/10 or more of the standard value of the Food Sanitation Law. Even so, it is possible to prevent the agricultural products from being bound and shipped and sold by the binding tape 1.
[0025]
By the way, as shown in FIG. 5, the group that has concluded an agreement with the agricultural cooperative to ship and sell agricultural products having 1/10 or less of the residual agricultural chemical value stipulated in the Food Sanitation Law in step S2 shown in FIG. The management apparatus 10 that manages the producer who is a member of the server has substantially the same configuration as the server apparatus connected to the network 2 such as the Internet. That is, the management device 10 is configured by a hard disk drive or the like, and includes a storage unit 11 in which a database is constructed, a ROM (Read Only Memory) 12 in which a program is stored, a program stored in the storage unit 11 or the ROM 12, A RAM (Random Access Memory) 13 into which data is loaded, a communication interface 14 connected to the network 2, and a control unit 15 including a CPU (Central Processing Unit) and the like are provided.
[0026]
In this management apparatus 10, producers participating in a system for shipping and selling agricultural products whose residual agricultural chemicals such as leeks are 1/10 or less of the residual agricultural chemical value stipulated in the Food Sanitation Law are stored in the storage unit 11 or the like. A database for management is built.
[0027]
This database has a record as shown in FIG. 6 for each producer. In this record, the name, address, and telephone number of the producer are recorded as data for identifying the producer in association with the producer identification code assigned to each registered producer. In order to identify the history, the cultivar name, sowing period, fixed planting period, cultivation method, cultivation area, fertilization situation, pesticide use situation, harvest situation, etc. are recorded. Regarding the status of fertilization, the date of fertilization, fertilizer name, fertilizer application amount, application area, and the presence or absence of additional fertilization are recorded. As for the use status of agricultural chemicals, the date of application, the name of agricultural chemicals, the amount and concentration used, and the area of application are recorded. Furthermore, as the harvest status, the shipping start date, the shipping end date, and the shipping scheduled quantity are recorded. When the above-mentioned agreement is concluded between a group of producers and an agricultural cooperative, the database assigns a producer identification code to each producer who is a member of the group that has concluded the agreement, and Except for each item, each item of pesticide use status, shipment start date, and shipment end date, data such as the producer's name, address, and telephone number are registered in association with the producer identification code. Each item of fertilization status, each item of pesticide use status, shipment start date, and shipment end date are entered when an application is received from the producer before the harvest season.
[0028]
The items of fertilization status and pesticide use status are also published on the web page.
[0029]
The database also has a record for managing the inspection results of the residual agricultural chemicals of the produced agricultural products. As shown in FIG. 7, in this record, in order to identify the producer, the name, address, and telephone number of the producer are recorded in association with the producer identification code. And the pesticide residue values of each producer as the test results are recorded. When the data of the residual agricultural chemical value of the crop associated with the producer identification code is input from the analysis device 3, the database stores the residual agricultural chemical value input according to the input producer identification code, It is determined whether the input residual agricultural chemical value is 1/10 or less of the residual agricultural chemical value specified in the Food Sanitation Law. The database permits the collection and sale of the agricultural products only when this condition is satisfied for all the pesticide residue inspection items.
[0030]
For example, in the example of FIG. 7, since the residual pesticide value stipulated in the Food Sanitation Law is 1.0 ppm, the threshold value for permitting shipping and selling is 0.1 ppm, which is 1/10 of the threshold value. When the residual agricultural chemical value of a person's crop is 0.1 ppm or less, it is judged that the conditions for residual agricultural chemicals are satisfied, and when the residual agricultural chemicals of other agricultural chemicals also meet this standard, the agricultural products are allowed to be shipped and sold. To do.
[0031]
Further, as shown in FIG. 8, the database has a record for managing the binding tape 1 for binding the crops produced by the producers permitted to ship and sell. In this record, in order to identify the producer, the name, address, and telephone number of the producer are recorded in association with the producer identification code, and the scheduled shipment quantity and the total binding tape length are further recorded. The planned shipment quantity here is calculated, for example, based on the planned shipment quantity declared by the producer shown in FIG. Furthermore, it may be calculated in consideration of the soil of the land produced by the producer. When the planned shipping quantity is calculated, the database calculates and registers the total length of the binding tape 1 necessary to bind the agricultural products of the planned shipping quantity. Then, the database outputs the calculated full length data of the binding tape 1 to be issued to the tape issuing device 4 so that the tape issuing device 4 can issue the binding tape 1 based on the full length data. The database also outputs the producer identification code printed on the binding tape 1 along with the full length data.
[0032]
After the producer identification code is given to the producer, the management device 10 stores data to be registered in the database via the network 2 from the producer terminal device such as a personal computer owned by the producer at home or the like. You may make it transmit to.
[0033]
The management apparatus 10 publishes a part of the contents registered in the database on a web page. Specifically, as shown in FIG. 9, the web page published by the management device 10, as shown in FIG. 9, announces the name of the crop, the name of the producer, the variety name, the sowing period, the fixed planting period, the harvest period, and the name of the fertilizer used. And the time, the name of the pesticide, the number of times and the time of the spraying of the pesticide are announced. In addition, the pesticide residue value is published on the web page along with the food pesticide residue residue value, which is the reference data.
[0034]
The processing procedure of the management apparatus 10 as described above will be described with reference to FIG. 10. In step S101, the management apparatus 10 stores the agreement in the database when an agreement is concluded between the group of producers and the agricultural cooperative. The producer identification code is assigned to each producer constituting the group that has concluded the agreement, and data such as the producer's name, address, and telephone number are registered in association with the producer identification code. When each producer receives a registered notification from the agricultural cooperative to the database, for example, by mail or via the network 2 at the producer terminal device, the producer starts farming under the conditions specified in the agreement.
[0035]
In the course of growing crops, when a report on the use and / or fertilization of agricultural chemicals is received from the producer by mail or from the producer terminal device via the network 2, the database of the management device 10 is shown in FIG. Status of fertilization and / or usage of pesticides is registered. Specifically, in the database of the management apparatus 10, the fertilization status is registered as the fertilization date, fertilization amount, application area, and additional fertilization, and the agrochemical usage status is the application date, the agrochemical name , Usage amount, application concentration, application area are registered. These items are sequentially registered in the database when a report is received from the producer.
[0036]
Immediately before the start of crop harvesting, agricultural cooperatives are submitted to the agricultural cooperatives with samples of crops grown by each producer for the inspection of residual agricultural chemicals in the crops. The agricultural cooperative uses the analyzer 3 for analyzing residual agricultural chemicals and inspects the residual agricultural chemicals of the specified agricultural chemicals. Then, the analysis device 3 outputs the inspection result to the management device 10, and the management device 10 stores the residual agricultural chemical data for each agricultural chemical input from the analysis device 3 in the database as shown in FIG. sign up.
[0037]
Here, the method for testing pesticide residues carried out by the analyzer 3 is an immunochemical measurement method / antigen-antibody method. Prepare one antibody (reagent) for each pesticide specified in the agreement, and prepare a crop sample. Using a mixer, scrape with filter paper to make an aqueous solution that will become the antigen. Put the diluted solution / sample solution in the test tube containing the antibody (reagent), let it react for a certain period of time, add the coloring solution to stabilize it, An automatic colorimeter is used to digitize the shade, and the residual concentration in the crop is digitized in ppm, and the residual pesticide data digitized in ppm is input to the management apparatus 10.
[0038]
In step S104, the management apparatus 10 determines whether the residual agricultural chemical data of each agricultural chemical is 1/10 or less of the residual agricultural chemical value stipulated in the Food Sanitation Law, and the residuals of all agricultural chemicals that are inspection items. When the agricultural chemical value is 1/10 or less of the residual agricultural chemical value stipulated in the Food Sanitation Law, in step S105, shipment and sale of the crop produced by the producer is permitted. In addition, when the residual agricultural chemical values of all the agricultural chemicals that are the inspection items are not 1/10 or less of the residual agricultural chemical values stipulated in the Food Sanitation Law, the management device 10 determines the crops produced by the producer in step S106. Shipment and sales using the binding tape 1 is prohibited.
[0039]
When the sale and sale of the agricultural products are permitted, the management apparatus 10 calculates the total length of the binding tape 1 that is necessary for each producer to ship the agricultural products in step S107. Calculate the planned quantity. For example, when calculating the planned shipment quantity shown in FIG. 8 in the database, the management apparatus 10 calculates the multiplication factor of the year based on the planned shipment quantity shown in FIG. 6 declared by the producer. To do. Furthermore, the management device 10 may calculate the planned shipment quantity shown in FIG. 8 in consideration of the soil of the land produced by the producer.
[0040]
In step S <b> 108, the management device 10 calculates the total length of the binding tape 1 that is necessary for each producer to ship the crop based on the planned shipment quantity shown in FIG. 8 calculated in step S <b> 7. Specifically, since the number of crops to be bound is determined, the length of the binding tape 1 required for each sales unit is known, and a predetermined number of crops that are sales units in the planned shipment quantity shown in FIG. Multiplying the length required to bind the product becomes the total length data of the binding tape 1 required for each producer to ship the crop, and the management device 10 thus allows each producer to produce the crop. The total length data of the binding tape 1 necessary for shipping is calculated.
[0041]
In step S109, the management device 10 outputs the calculated total length data of the binding tape 1 to the tape issuing device 4 of the binding tape 1 together with the producer identification code of the producer. The tape issuing device 4 issues the binding tape 1 according to the input full length data of the binding tape 1. At this time, the tape issuing device 4 also prints the producer identification code on the binding tape 1 to be issued.
[0042]
In step S110, the management device 10 allows the consumer to acquire residual agricultural chemical data and the like regarding the purchased agricultural product using the URL and the producer identification code printed on the binding tape 1 of the purchased agricultural product. Publish the pesticide residue data for each producer on the web page.
[0043]
The consumer terminal device 20 that can access the management device 10 configured as described above via the network 2 has the same configuration as a personal computer. Specifically, as shown in FIG. 5, the consumer terminal device 20 includes a hard disk drive 21 in which various application programs such as an operating system and a browser are stored, a ROM 22 in which the programs are stored, a hard disk drive 21 and a ROM 22. A RAM 23 into which programs and data are loaded, an input unit 24 composed of a keyboard, a mouse, and the like; a display unit 25 composed of an LCD (Liquid Crystal Display), a CRT (Cathode Ray Tube), etc. for displaying web pages, etc .; A communication I / F 26 connected to the network 2 and a control unit 27 including a CPU or the like for controlling the overall operation are provided.
[0044]
When a consumer purchases agricultural products at a store such as a supermarket, the consumer inputs the URL printed on the binding tape 1 from the input unit 24, accesses a predetermined web page, and the producer identification code printed on the binding tape 1 By inputting “”, it is possible to access the web page shown in FIG. 9 described above, and obtain information on the residual pesticide value of the purchased crop and the producer.
[0045]
Specifically, a procedure until the consumer acquires information related to the farm products purchased using the consumer terminal device 20 will be described with reference to FIG.
[0046]
First, as shown in step S110 described above, the management apparatus 10 publishes information such as residual agricultural chemical data on agricultural products on a web page. When a consumer purchases several crops bundled with a bundling tape 1 at a store such as a supermarket and wants to obtain information about the purchased crops, the consumer has bound the crops to the consumer terminal device 20 he / she owns. A URL printed on the binding tape 1 is input and a transmission operation is performed. Then, in step S111, the consumer terminal device 20 downloads the web page located at the URL input via the network 2, and displays the downloaded web page on the display unit 25 in step S112. Here, the web page displayed on the display unit 25 is an input page for inputting the producer identification code printed on the binding tape 1 that has bound the farm products purchased by the consumer. When the consumer inputs the producer identification code printed on the binding tape 1 using the input unit 24 to the input page of the producer identification code displayed on the display unit 25 and performs a transmission operation, the consumer terminal device 20 In step S113, the producer identification code is transmitted to the management apparatus 10 via the network 2. In step S114, the management device 10 searches for residual agricultural chemical data and the like of the corresponding producer identification code based on the producer identification code transmitted from the consumer terminal device 20, extracts it from the database, and generates transmission data. To the consumer terminal device 20 via the network 2.
[0047]
In step S <b> 115, when the consumer terminal device 20 receives the data transmitted from the management device 10, the consumer terminal device 20 displays the downloaded data on the display unit 25. Specifically, information as shown in FIG. 9 is displayed on the display unit 25. This allows consumers to know when the agricultural products they have purchased are harvested, what fertilizers are used, how many times, what pesticides are used, how many times, and how much pesticides remain. In addition, you can see the producer's face photo and comments.
[0048]
In the shipment management system for agricultural products configured as described above, when a producer ships and sells a crop based on the agreement, a pesticide residue inspection is performed immediately before shipment, and only the crops that have passed the residue pesticide inspection are collected. Since the binding tape 1 used for binding the crops is only issued according to the planned production quantity, it is possible to prevent the agricultural products that are bound using the binding tape 1 from being illegally distributed. Moreover, in this agricultural product shipment management system, since the producer identification code is printed on the binding tape 1 used for binding the collected crops, the consumer purchases using the consumer terminal device 20. You can know information about crops, that is, information about producers and pesticide residues, and you can purchase safe vegetables with peace of mind.
[0049]
In the above description, an example of binding agricultural products with the binding tape 1 has been described. However, the present invention is not limited to the binding tape 1 as long as it is a binding tool for binding agricultural products.
[0050]
Further, instead of or together with the binding tool, in the storage bag for storing the crops as described below, the trademark display part 1a, the shipper display part 1b described in the binding tape 1 as shown in FIG. You may make it print the address display part 1c and the identification code display part 1d. FIG. 12 shows an example in which spinach is stored in a storage bag 4 on which a trademark display portion 1a, a shipper display portion 1b, an address display portion 1c, and an identification code display portion 1d are printed. For example, a transparent vinyl bag is used as the storage bag 4 so that the stored crop can be seen through. When storing the crops in the storage bag 4, the management device 10 calculates the necessary number of storage bags 4 necessary for shipping instead of calculating the full length data of the binding tape 1 based on the calculated shipping scheduled quantity. . When the storage bag 4 is used, it may be an agricultural product such as pepper or eggplant that does not need to be bound, in addition to an agricultural product such as spinach that can be bound.
[0051]
In the above example, the case where the reference value of the residual agricultural chemical value for permitting shipment and sale is set to 1/10 or less of the residual agricultural chemical value stipulated in the Food Sanitation Law has been described, but the reference value is limited to this. It is not something. Furthermore, in the present invention, the exchange between the producer and the management device 10 may be performed via the network 2 using a producer terminal device configured by a personal computer or the like owned by the producer. .
[0052]
【The invention's effect】
According to the present invention, based on the generated production schedule data, the total amount data of the binding tool or storage tool for binding or storing the crops in the sales unit is calculated, and only the amount necessary for shipping the produced crops. Because the binding tool or storage tool is issued, for example, the farmer grows a large amount of the crop independently without responding to the guidance from the management association, and the agricultural product is shipped using the specified binding tool or storage tool. It is possible to prevent such a situation from occurring.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a diagram for explaining a system for producing, shipping, and selling a crop that is a premise of a shipment management system to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram illustrating a binding tape.
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which a plurality of leeks are bound by a binding tape.
FIG. 4 is a diagram for explaining a crop distribution system as a premise of a shipment management system to which the present invention is applied.
FIG. 5 is a diagram illustrating a configuration of a shipment management system to which the present invention is applied.
FIG. 6 is a diagram illustrating a record provided for each producer.
FIG. 7 is a diagram for explaining records for managing inspection results of residual agricultural chemicals in agricultural products.
FIG. 8 is a diagram illustrating a record for managing a binding tape for binding crops produced by a producer who is permitted to ship and sell.
FIG. 9 is a diagram for explaining a web page for publishing a residual pesticide value.
FIG. 10 is a flowchart for explaining processing from when a management apparatus registers a producer to when calculating the total length of a binding tape to be issued.
FIG. 11 is a flowchart for explaining a procedure until a residual agricultural chemical value of agricultural products purchased by a consumer is viewed on a consumer terminal device.
FIG. 12 is a view showing a state in which spinach is stored in a storage bag.
[Explanation of symbols]
1 Bundling tape 2 Network 10 Management device 20 Consumer terminal device

Claims

農作物の生産者を識別する生産者識別コードと上記生産者の生産した農作物の残留農薬データと上記生産者が申告する申告出荷予定数量とを対応付けて蓄積するデータベースと、管理装置と、発行装置とを備える農作物の出荷管理システムであって、
上記管理装置は、
上記データベースに登録された上記残留農薬データが基準値以下であるかを判定する判定手段と、
上記判定手段が基準値以下であると判定したとき、上記データベースに登録された上記申告出荷予定数量に作柄係数を乗じて上記農作物の生産予定データを生成して、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する生成手段と、
上記生成手段で生成した生産予定データに基づいて、上記農作物を販売単位に結束又は収納する結束具又は収納具の全量データを算出し、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する算出手段と、
上記データベースに登録された上記生産者識別コード及び上記生産者識別コードに対応する上記全量データを上記発行装置に出力する出力手段とを備え、
上記発行装置は、
上記管理装置から出力された上記全量データに応じた上記結束具又は収納具に上記生産者識別コードを印刷して発行する発行手段を備える
農作物の出荷管理システム。A database producer identifies a crop producers identification code and the producers of production the pesticide residue data and the producers of agricultural products to accumulate in association with return shipping schedule quantities to be reported, and a management device, issuing device A crop shipment management system comprising:
The management device
Determining means for determining whether the residual agricultural chemical data registered in the database is below a reference value;
When the determination means determines that the value is equal to or less than a reference value, the production planned data of the crop is generated by multiplying the planned shipment quantity registered in the database by a cropping coefficient and associated with the producer identification code a generating means for registering in the database Te,
Based on the production schedule data generated by the generating means, calculating the total amount data of the binding tools or storage tools for binding or storing the crops in sales units, and registering them in the database in association with the producer identification code Means ,
An output means for outputting the producer identification code registered in the database and the total amount data corresponding to the producer identification code to the issuing device;
The issuing device
An agricultural product shipment management system comprising issuing means for printing and issuing the producer identification code on the binding tool or storage tool corresponding to the total amount data output from the management device .

更に、上記管理装置は、ネットワークを介して、上記結束具又は収納具に印字された生産者識別コードに基づいて上記データベースの残留農薬データを閲覧させる閲覧手段を備える請求項１記載の農作物の出荷管理システム。Further, the management apparatus, shipped via network, of crops according to claim 1, further comprising a viewing means which causes viewing pesticide residues data of the database based on the producer identification code printed on the closure or storage equipment Management system.

上記結束具は、上記販売単位に上記農作物を結束できる長さにして使用される長尺のテープ体であり、上記算出手段は、上記生産予定データに基づいて上記テープ体の全長データを算出する請求項１記載の農作物の出荷管理システム。 The binding tool is a long tape body that is used in such a length that the crop can be bound to the sales unit, and the calculation means calculates the full length data of the tape body based on the production schedule data. The agricultural product shipment management system according to claim 1.

農作物の生産者を識別する生産者識別コードと上記生産者の生産した農作物の残留農薬データと上記生産者が申告する申告出荷予定数量とを対応付けて蓄積するデータベースと、管理装置と、発行装置とを備える農作物の出荷管理システムにおける農作物の出荷管理方法であって、
上記管理装置が、
上記データベースに登録された上記残留農薬データが基準値以下であるかを判定する判定ステップと、
上記判定ステップにおいて基準値以下であると判定したとき、上記データベースに登録された上記申告出荷予定数量に作柄係数を乗じて上記農作物の生産予定データを生成して、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する生成ステップと、
上記生成ステップにおいて生成した生産予定データに基づいて、上記農作物を販売単位に結束又は収納する結束具又は収納具の全量データを算出し、上記生産者識別コードと対応付けて上記データベースに登録する算出ステップと、
上記データベースに登録された上記生産者識別コード及び上記生産者識別コードに対応する上記全量データを上記発行装置に出力する出力ステップとを実行し、
上記発行装置が、
上記管理装置から出力された上記全量データに応じた上記結束具又は収納具に上記生産者識別コードを印刷して発行する発行ステップを実行する
農作物の出荷管理方法。 A database for managing the producer identification code for identifying the producer of the crop, the residual agricultural chemical data of the crop produced by the producer, and the scheduled shipment quantity declared by the producer, a management device, and an issuing device A crop shipment management method in a crop shipment management system comprising:
The management device is
A determination step of determining whether the residual agricultural chemical data registered in the database is below a reference value ;
When it is determined in the determination step that the value is equal to or less than a reference value, the production planned data of the crop is generated by multiplying the planned shipment quantity registered in the database by a cropping coefficient and associated with the producer identification code Generating step to register in the database,
Based on the production schedule data generated in the generation step, calculation is performed for calculating the total amount data of the binding tool or storage tool for binding or storing the crops in sales units, and registering the data in the database in association with the producer identification code. Steps,
An output step of outputting the producer identification code registered in the database and the total amount data corresponding to the producer identification code to the issuing device;
The issuing device is
An agricultural product shipment management method, wherein an issue step of printing and issuing the producer identification code on the binding tool or storage tool corresponding to the total amount data output from the management device is executed .

更に、上記管理装置が、ネットワークを介して、上記結束具又は収納具に印字された生産者識別コードに基づいて上記データベースの残留農薬データを閲覧させるステップを実行する請求項４記載の農作物の出荷管理方法。Furthermore, the said management apparatus performs the step which browses the residual agricultural chemical data of the said database based on the producer identification code printed on the said binding tool or storage tool via the network, The shipment of the agricultural products of Claim 4 Management method.

上記結束具は、上記販売単位に上記農作物を結束できる長さにして使用される長尺のテープ体であり、上記算出ステップは、上記生産予定データに基づいて上記テープ体の全長データを算出する請求項４記載の農作物の出荷管理方法。The binding tool is a long tape body that is used in such a length that the crop can be bound to the sales unit, and the calculation step calculates the total length data of the tape body based on the production schedule data. 5. The method for managing the shipment of agricultural products according to claim 4.