JP4225414B2 - 画像色補正装置、方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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白熱電球のように太陽光と異なるスペクトルを持った光によって照明された物体は、標準的な太陽光の下での照明と異なる見かけの色を呈する。本発明は、例えば太陽光の下で撮影した画像に色補正を施して白熱電球の下での画像に変換してCRT等に表示するときに、太陽光の下での色感覚と同じ感覚で見えるようにするカラーアピアランス画像技術に関する。ここでカラーアピアランス画像とは、第一照明光の下で物体を観察した人が感じる色感覚と同じ感覚を、第二照明光の下で生じさせるための画像である。
Nayatami Y., Takahama K., Sobagaki H. and Hashimoto K., "Color-appearance model and chromatic adaptation transform", Color Research and Application, 15, 210-221 (1990) Hunt R.W.G., "Revised color-appearance model for related and unrelated colors", Color Research and application, 16, 146-165 (1991) Kuriki I. and Uchikawa K., "Adaptive Shift of Visual Sensitivity Balance under Ambient Illuminant Change", Journal of the Optical Society of America A, 15, 2263-2274 (1998)
照明環境が異なる際に見かけの色を合わせるために用いる代表的な色補正式として、国際照明委員会(CIE)はCIE Color Appearance Model97s(以下、CIECAM97sと表記)を標準式として提案している。これは過去に提案された様々な色補正式を総合したものである。CIECAM97sの元となった色補正式を導出するためのデータは、左右の眼を別々の照明空間に順応させる装置を用いて(両眼隔壁等色法)、左右の視野の間でカラーマッチングを行う方法によって取得していた(非特許文献1及び非特許文献2参照)。しかしながら左右の眼が異なる照明光の空間に順応するという状態は非日常的であり、むしろ、観察者が一つの光によって照明された空間の中で過ごすことの方が多い。非日常的な実験環境において測定された感度変化が、必ずしも人間の日常的な視覚メカニズムの特性を反映しているとは考えられず、視覚感度の測定は単一照明光の環境下で行われるべきである。
また色の変化に対して最も敏感であるのは無彩色の周辺である。非特許文献3では、呈示刺激の色を無彩色に調整する方法によって感度の変化を客観的に測定することが紹介されている。しかしながらある照明条件下で無彩色に見えるとCIECAM97sが予測する光の色度の軌跡をプロットすると、心理物理学的に測定した無彩色点と異なる軌跡を描く。
図5は、各明度/照明光の条件下において、この点から、少しでも外れると色がついて見えるという色光(無彩色点)の軌跡を示したものである。横軸にL錐体(長波長錐体)とM錐体(中波長錐体)の応答の比L/(L+M)、縦軸にS錐体(短波長錐体)とL,M錐体応答の比S/(L+M)を取ったMacLeod-Boynton座標系という、3次元色空間におけるベクトルを輝度平面に射影した色度図である。3つのパネルSl,S2,S3は被験者の違いを示している。シンボルの形状の違いは、環境照明光の色度の違いを示している。S1とS2は5条件、S3は3条件の環境照明光で実験を行った。照明光の色度はグレイのシンボルが示されており、それぞれの照明条件に対応する被験者の無彩色点を同じ形状の白シンボルで示した。白シンボルが複数存在するのは、5段階の輝度において無彩色点調整を行ったためであり、輝度の効果については図6に示す。
各点の条件について25回ずつ繰り返し測定を行い、その平均値を示した。図の見易さの都合から図6にのみ標準偏差を示すエラーパーを示している.黒シンボルは,それぞれ対応するシンボル形状の照明条件においてCIECAM97sが予測する無彩色点であり.対象物の明度(輝度)に関係なく一定の色度を予測している。
図5からは、人間が無彩色と知覚する光の色度(白シンボル)が観察対象の明度に伴って変化するにもかかわらず、CIECAM97s(黒シンボル)はその変化を予測していないことが読み取れる。図6は、同じデータを観察対象の相対的輝度を横軸とし、縦軸に反対色応答φ(=L/M)を取って再プロットしたものである。無彩色と感じられる光の色度(白シンボル)が明度に応じて変化する一方で、CIECAM97s(黒シンボル+破線)の予測する無彩色点が明度に関係なく一定値を予測している様子が明らかに示されている.図5、図6において、無彩色と見えるべき光が白シンボルに示した心理物理実験結果の軌跡から逸脱すると、色がついて見える、という現象が生じてしまい、色の見え方の予測として不完全であることになる。この点において従来技術には大きな誤りがある。
以上のように過去の技術において、照明光が変化したときに発生する見かけの色の変化を近似する式として、非日常的な観察環境である両眼隔壁等色法を用いていたために、実環境に適用するには不適切であるという問題がある。また無彩色点が対象物の明度に応じて変化することが明示的に考慮されていないために、色をつけるべきでない物体に色をつけてしまうという問題がある。
本発明は上記の問題を解決し、CRT等に表示される異なる照明光の下での画像に色補正を施して、視覚に近いカラーアピアランス画像に変換することを目的とする。
本発明は、画像の測光値である三刺激値ベクトル(X, Y, Z)と視覚感度を表す錐体応答ベクトル(L, M, S)とが線形の関係にあることを利用する。そして2つの異なる照明光の色情報と、一方の照明光の下での標準白色板の輝度から、その照明光の下で観察、撮影した画像に色補正を施すことにより、他方の照明光の下での視覚に近いカラーアピアランス画像を求めるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、人間の視覚感度と線形変換の関係にあるパラメータを用いて、一方の照明光の下で観察した画像に色補正を施して他方の照明光の下でのカラーアピアランス画像を求めている。従ってCRT等に異なる照明光の下での画像を、高速に表示することができる。
特に、非標準白色照明光の下で観察した画像を標準白色光の下での画像に変換するときに色をつけるべきでない物体に色をつけてしまうという問題も解決され、より人間の色感覚に近い画像を求めることができる。
画像を観察、撮影した照明光と、画像を変換しようとする照明光それぞれの色情報から錐体応答ベクトルを求めておく。そして前記の照明光の下で観察、撮影した画像の各画素の色情報を錐体応答ベクトルに変換し、各照明光の錐体応答ベクトルを利用して補正を施すことにより、後者の照明光の下でのカラーアピアランス画像を得る。
三刺激値ベクトル(X, Y, Z)は、国際照明委員会CIEが1931年に制定した光に関する測定値である。図7に示す等色関数
Figure 0004225414
を用いて、測定対象の分光放射輝度I(λ)に対する三刺激値ベクトル(X, Y, Z)は(1)〜(3)式のように定義されている。
Figure 0004225414
Figure 0004225414
はJISなどの工業規格で定義されている最大視感度という定数である。この三刺激値ベクトル(X, Y, Z)は人間の視覚感度と線形変換の関係にある。
また錐体応答ベクトル(L, M, S)は、図8に示す人間の錐体分光感度
Figure 0004225414
を用いて、(4)〜(6)式のように定義されている。
Figure 0004225414
三刺激値ベクトル(X, Y, Z)は、SmithとPokorny (1975)による次の(7)式により錐体応答ベクトル(L, M, S)に変換できる。
Figure 0004225414

L、M、Sはそれぞれ長波長、中波長、短波長に最大感度を持つ視細胞の応答量を表している。この錐体応答ベクトルを用いて、画像色の補正を行なう。
図1に本発明の一実施例である画像色補正装置のブロック図を示す。これは錐体応答ベクトルを利用して、非標準白色照明光の下で撮影した入力画像1を、標準白色照明光の下での出力画像22(
カラーアピアランス画像)に変換するものである。
入力画像1を撮影した非標準白色照明光の色情報、即ち三刺激値ベクトルを、環境照明光色情報得部7で錐体応答ベクトル(CL,CM,CS)に変換する。このとき(7)式を用いる。また非標準白色照明光の下での標準白色板からの反射光から、参照輝度取得部8を通じて参照輝度SBを求めておく。
非標準白色照明光の下で撮影した入力画像1のある点における画素の色情報、即ち三刺激値ベクトルを、画素情報入力部6で錐体応答ベクトル(IL, IM, IS)に変換する。このときも(7)式を用いる。そして(8)式に示すように長波長及び中波長に最大感度をもつ視細胞の応答量の和をとることにより、上記の点における輝度IBを求めることができる。
Figure 0004225414
この輝度IBから、輝度コントラストICを輝度コントラスト算出部11において求める。
Figure 0004225414
輝度コントラストICは、輝度コントラスト比較部17において色補正を行なうべきか否かを判断するときに利用される。輝度コントラストICがモード係数kmodを超える場合は、色補正係数ベクトル(kL, kM, kS)を (1.0, 1.0, 1.0)とする。モード係数kmodは、表面反射率100%の白色表面からの反射光強度を1.0としたときに反射物が発光体に見え始めるための最小輝度の比を表したもので、2.0〜3.0の値をとる。
輝度コントラストICの値がモード係数kmod以下のときは、非線形感度変化算出部21において以下の計算を行なって色補正係数ベクトル (kL, kM, kS)を求める。まず非標準白色照明光の錐体応答ベクトル(CL, CM, CS)と標準白色照明光の錐体応答ベクトル(SL, SM, SS)それぞれを、反対色座標(φobj、ζobj)、(φstd、ζstd)に変換する。即ち、
Figure 0004225414
次に係数aφ、bφ、aζ、bζを算出する。
Figure 0004225414
ここでDは画像中の輝度ダイナミックレンジの対数値を表している。通常2.0〜3.0の値を用いる。これらの係数から、色補正係数ベクトル(kL, kM, kS)を求めるのに必要な中間補正係数kφ、kζを計算する。
Figure 0004225414
図4は中間補正係数(kφ, kζ)を算出するための概念図である。(kφ, kζ)は、非標準白色照明光の反対色座標(φobj, ζobj)と標準白色照明光の反対色座標(φstd, ζstd)との間の値をとり、それは輝度コントラストICによって決定される。仮にkmod=2.0とすると、輝度コントラストICが0.2%〜200%の間にあるときに、ICの対数値に対して線形に決定する。
色補正係数ベクトル(kL, kM, kS)は、上記の中間補正係数を利用した(20)〜(22)式を用いて求める。
Figure 0004225414
色補正係数ベクトル(kL, kM, kS)の各成分を入力画像1のある点での錐体応答ベクトル(IL, IM, IS)の各成分それぞれに掛けることにより、補正後の錐体応答ベクトル(OL, OM, OS)を求める。即ち、
Figure 0004225414
補正後の錐体応答ベクトル(OL, OM, OS)に、(7)式に示した錐体変換行列の逆行列を掛けて刺激値のベクトルに変換し、更に表示媒体の特性に適合した汎用の画像信号に変換することにより、出力画像22の画素を得る。
入力画像1の全ての画素に対して上記の操作を繰り返すことにより、標準白色照明光の下でのカラーアピアランスに変換された出力画像22を得る。
図2に、図1の画像色補正装置を基に、非標準白色照明光の下で撮影した入力画像1を標準白色照明光の下での出力画像(カラーアピアランス画像)に変換する方法を示す。
変換を開始した(ステップS101)直後、環境照明光色情報取得部7で非標準白色照明光の色情報を錐体応答ベクトルに変換する(ステップS102)。また参照輝度取得部8で、非標準白色照明光の下での標準白色板の反射光5から参照輝度を求める(ステップS103)。更に標準白色照明光色情報取得部24で、標準白色照明光を錐体応答ベクトルに変換する(ステップS104)。
その後入力画像1の最初の画素を選択し(ステップS105)、画素情報入力部6で選択した画素の色情報を錐体応答ベクトルに変換する(ステップS106)。輝度コントラスト算出部11で、選択した画素の輝度とステップS103で求めた参照輝度とから、選択した画素の輝度コントラストを求める(ステップS107)。
コントラスト比較部17で、輝度コントラストとモード係数とを比較する(ステップS108)。輝度コントラストがモード係数以下のときは、非線形補正係数算出部21で3つの色補正係数を計算する(ステップS110)。計算方法は図1で説明したとおりである。その後、画素情報出力部14でステップS106で求めた画素の錐体応答ベクトルの各成分に色補正係数を掛けることにより補正する(ステップS111)。
ステップS108で輝度コントラストがモード係数よりも大きいとき、またはステップS111を終了したときは、ステップS112に移る。ここでは輝度コントラストがモード係数よりも大きいときは画素の錐体応答ベクトルを、そうでないときは補正された錐体応答ベクトルを表示媒体の特性に適合した汎用の画像信号に変換する。
その後、全ての画素について変換が終了したか否か判断する(ステップS113)。変換していない画素が有るときは次の画素を選択し(ステップS114)、ステップS106に移って同じ操作を繰り返す。全ての画素について変換を終了したときは、変換を終了する(ステップS115)。
図2に示した画像色補正方法を実行するプログラム、及びこのプログラムを記録した記録媒体は本願発明の範囲内に包含される。
図3に本発明の他の実施例である画像補正装置のブロック図を示す。これは標準白色照明光の下で撮影した入力画像1を、非標準白色照明光の下での出力画像22(カラーアピアランス画像)に変換するものである。
入力画像1の各画素の色信号から輝度コントラストを求める方法は、実施例1と同じである。補正係数出力部23は、例えば記憶装置で構成する。この記憶装置では、対象としている非標準白色照明光の下での各輝度コントラスト値に対する色補正係数ベクトル(kL, kM, kS)がテーブルとして記録されている。画素情報出力部14は、読み出された色補正係数ベクトル(kL, kM, kS)を利用し、次の(26)〜(28)の演算を実行して非標準白色照明光の下での錐体応答ベクトルを求める。
Figure 0004225414
以下実施例1と同じ方法で汎用の画像信号に変換して、非標準白色照明光の下での出力画像22(カラーアピアランス画像)を得る。
補正係数出力部23は記憶装置に限らず、第1図で示したようにコントラスト比較部 11、非線形補正係数算出部21、環境照明光色情報取得部7、標準白色照明光色情報取得部24で構成して、色補正係数ベクトルを非標準白色照明光と標準白色照明光の錐体応答ベクトルから求めるようにしてもよい。
第一の非標準白色照明光の下で撮影した入力画像を、第二の非標準白色照明光の下でリアルな視覚を生じさせる出力画像(カラーアピアランス画像)に変換する。このときは図1と類似の装置、図3と同じ装置、或いはこれらを組み合わせた装置を用いればよい。図1と同じ装置を用いる場合は、第一及び第二の非標準白色照明光の錐体応答ベクトルを求めるために、環境照明光色情報取得部7が2つの錐体応答ベクトルを求める必要がある。
入力画面のある画素に対する第一の非標準白色照明光の色補正係数ベクトルを(k1L, k1M, k1S)、第二の非標準白色照明光の色補正係数を(k2L, k2M, k2S)とおいたとき、画素の錐体応答ベクトルの補正式は(29)〜(31)となる。
Figure 0004225414
これらの式を利用して各画素の錐体応答ベクトルに補正を施した後、汎用の画像信号に変換することにより、第二の非標準白色照明光の下での出力画像(カラーアピアランス画像)を得る。
実施例1と同様に、実施例2と実施例3に対応する画像色補正方法、プログラム及び記録媒体も本願発明の範囲内に包含される。
本発明の実施例1による画像色補正装置のブロック図である。 本発明の実施例1による画像色補正装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2による画像色補正装置のブロック図である。 図1の非線形補正係数算出部21で色補正係数ベクトル算出する方法を示す概念図である。 CIECAM97sが無彩色に見えると予測する光の色度の軌跡と、心理物理学的に測定した軌跡の違いを示すグラフで、横軸はL錐体とM錐体の応答の比L/(L+M)、縦軸はS錐体とL、M錐体の応答の比S/(L+M)にしている。 CIECAM97sが無彩色に見えると予測する光の色度の軌跡と、心理物理学的に測定した軌跡の違いを示すグラフで、横軸は相対的輝度、縦軸は反対色応答φ=L/Mにしている。 三刺激値ベクトルを求めるときに使用する等色関数のグラフである。 人間の錐体分光感度を示すグラフである。

Claims (8)

  1. 第一の照明光の下で撮影した入力画像から第二の照明光の下での出力画像を得る画像色補正装置であって、
    第一の照明光の色情報である三刺激値ベクトルをL錐体の応答量C L とM錐体の応答量C M とS錐体の応答量C S から構成される第一の照明光の錐体応答ベクトル(C L ,C M ,C S )に変換する環境照明光色情報取得部と、
    該第一の照明光の下での標準白色板からの反射光から参照輝度S B を算出する参照輝度取得部と、
    前記入力画像のある点における画素の色情報である三刺激値ベクトルをL錐体の応答量I L とM錐体の応答量I M とS錐体の応答量I S から構成される画素の錐体応答ベクトル(I L ,I M ,I S )に変換し、前記I L とI M とを加算して輝度I B を算出する画素情報入力部と、
    前記I B を前記参照輝度S B で除して輝度コントラストI C を算出する輝度コントラスト算出部と、
    該輝度コントラストI C と、表面反射率100%の白色表面からの反射光強度を1.0としたときに反射物が発光体に見え始めるための最小輝度の比を表すモード係数とを比較し、前記輝度コントラストI C が前記モード係数を超える場合にはL錐体の応答量に対する色補正係数k L とM錐体の応答量に対する色補正係数k M とS錐体に対する色補正係数k S とをそれぞれ1.0とする輝度コントラスト比較部と、
    前記輝度コントラストI C が前記モード係数以下の場合には、前記C L を前記C M で除することでφ obj を算出し、前記C L を前記C M との加算値で前記C S を除することでζ obj を算出して第一の照明光の反対色座標(φ obj , ζ obj )を求め、前記第二の照明光のL錐体の応答量S L を前記第二の照明光におけるM錐体の応答量S M で除することでφ std を算出し、前記第二の照明光のL錐体の応答量S L と前記第二の照明光のM錐体の応答量S M との加算値で前記第二の照明光におけるS錐体の応答量S S を除することでζ std を算出して第二の照明光の反対色座標(φ std , ζ std )を求め、前記第一の照明光の反対色座標と前記第二の照明光の反対色座標との間で、輝度コントラストI C の対数値に対して線形になるように中間補正係数(k φ ,k ζ )を算出し、該中間補正係数と前記第一の照明光の錐体応答ベクトルとから各錐体の応答量に対する色補正係数ベクトル(k I ,k M ,k S )を算出する非線形感度変化算出部と、
    各錐体の応答量に対する該色補正係数ベクトルの各要素と、第一の照明光の下でのある点における画素の錐体応答ベクトルの各要素とをそれぞれ掛けることにより、第二の照明の下での補正後の錐体の応答ベクトル(O L ,O M ,O S )を算出し、該補正後の各錐体応答ベクトルを汎用の画像信号に変換することにより前記第二の照明光の下での出力画像の画素を得る画像情報出力部と、
    を有することを特徴とする画像色補正装置。
  2. 標準白色照明光の下で撮影した入力画像から非標準白色照明光の下での出力画像を得る画像色補正装置であって、
    該標準白色照明光の下での標準白色板からの反射光から参照輝度S B を算出する参照輝度取得部と、
    前記入力画像のある点における画素の色情報である三刺激値ベクトルをL錐体の応答量I L とM錐体の応答量I M とS錐体の応答量I S から構成される標準白色照明光の錐体応答ベクトル(I L ,I M ,I S )に変換し、前記I L と前記I M とを加算して輝度I B を算出する画素情報入力部と、
    該輝度I B を前記参照輝度S B で除して輝度コントラストI C を算出する輝度コントラスト算出部と、
    L錐体の応答量に対する補正係数k L とM錐体の応答量に対する補正係数k M とS錐体の応答量に対する補正係数k S とから構成される前記非標準白色照明光の下での各輝度コントラスト値に対する色補正係数ベクトル(k L ,k M ,k S )を記憶した記憶部を有し、該記憶部から輝度コントラストに対応する色補正係数ベクトルを読み出す補正係数出力部と、
    読み出された該色補正係数ベクトルの各要素の逆数と、入力画像のある点における画素の錐体応答ベクトル(I L ,I M ,I S )の各要素をそれぞれ掛けることにより非標準白色照明光の下での錐体応答ベクトル(O L ,O M ,O S )を求め、該錐体応答ベクトル(O L ,O M ,O S )を汎用の画像信号に変換することにより前記非標準白色照明光の下での出力画像の画素を得る画素情報出力部と、
    を有することを特徴とする画像色補正装置。
  3. 第一の照明光の下で撮影した入力画像から第二の照明光の下での出力画像を得る画像色補正装置であって、
    前記第一の照明光の錐体応答ベクトル及び色補正係数ベクトルと、前記第二の照明の錐体応答ベクトル及び色補正係数ベクトルを算出する環境照明光色情報取得部と、
    前記入力画像のある点における画素の色情報である三刺激値ベクトルを錐体応答ベクトルに変換し、該錐体応答ベクトルの各要素に対して、第一照明光の色補正係数ベクトルの各要素を第二照明光の色補正係数ベクトルの各要素で除したものをそれぞれ掛けることによって各画素の補正後の錐体応答ベクトルを算出し、汎用の画像信号に変換することにより第二の照明光の下での出力画像の画素を得る画素情報出力部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像色補正装置。
  4. 第一の照明光の下で撮影した入力画像から第二の照明光の下での出力画像を得る画像色補正装置であって、
    第一の照明光の色情報である三刺激値ベクトルをL錐体の応答量C L とM錐体の応答量C M とS錐体の応答量C S から構成される第一の照明光の錐体応答ベクトル(C L ,C M ,C S )に変換する第一照明光の錐体応答ベクトル変換工程と、
    該第一の照明光の下での標準白色板からの反射光から参照輝度S B を算出する参照輝度算出工程と、
    前記入力画像のある点における画素の色情報である三刺激値ベクトルをL錐体の応答量I L とM錐体の応答量I M とS錐体の応答量I S から構成される画素の錐体応答ベクトル(I L ,I M ,I S )に変換し、前記I L とI M とを加算して輝度I B を算出する画素情報算出工程と、
    前記I B を前記参照輝度S B で除して輝度コントラストI C を算出する輝度コントラスト算出工程と、
    該輝度コントラストI C と、表面反射率100%の白色表面からの反射光強度を1.0としたときに反射物が発光体に見え始めるための最小輝度の比を表すモード係数とを比較し、前記輝度コントラストI C が前記モード係数を超える場合にはL錐体の応答量に対する色補正係数k L とM錐体の応答量に対する色補正係数k M とS錐体に対する色補正係数k S とをそれぞれ1.0とする輝度コントラスト比較工程と、
    前記輝度コントラストI C が前記モード係数以下の場合には、前記C L を前記C M で除することでφ obj を算出し、前記C L を前記C M との加算値で前記C S を除することでζ obj を算出して第一の照明光の反対色座標(φ obj , ζ obj )を求め、前記第二の照明光のL錐体の応答量S L を前記第二の照明光におけるM錐体の応答量S M で除することでφ std を算出し、前記第二の照明光のL錐体の応答量S L と前記第二の照明光のM錐体の応答量S M との加算値で前記第二の照明光におけるS錐体の応答量S S を除することでζ std を算出して第二の照明光の反対色座標(φ std , ζ std )を求め、前記第一の照明光の反対色座標と前記第二の照明光の反対色座標との間で、輝度コントラストI C の対数値に対して線形になるように中間補正係数(k φ ,k ζ )を算出し、該中間補正係数と前記第一の照明光の錐体応答ベクトルとから各錐体の応答量に対する色補正係数ベクトル(k I ,k M ,k S )を算出する非線形感度変化算出工程とを有し、
    各錐体の応答量に対する該色補正係数ベクトルの各要素と、第一の照明光の下でのある点における画素の錐体応答ベクトルの各要素とをそれぞれ掛けることにより、第二の照明の下での補正後の錐体の応答ベクトル(O L ,O M ,O S )を算出し、該補正後の各錐体応答ベクトルを汎用の画像信号に変換することにより前記第二の照明光の下での出力画像の画素を得ることを特徴とする画像色補正方法。
  5. 標準白色照明光の下で撮影した入力画像から非標準白色照明光の下での出力画像を得る画像色補正方法であって、
    該標準白色照明光の下での標準白色板からの反射光から参照輝度S B を算出する参照輝度算出工程と、
    前記入力画像のある点における画素の色情報である三刺激値ベクトルをL錐体の応答量I L とM錐体の応答量I M とS錐体の応答量I S から構成される標準白色照明光の錐体応答ベクトル(I L ,I M ,I S )に変換し、前記I L と前記I M とを加算して輝度I B を算出する画素情報算出工程と、
    該輝度I B を前記参照輝度S B で除して輝度コントラストI C を算出する輝度コントラスト算出工程とを有し、
    L錐体の応答量に対する補正係数k L とM錐体の応答量に対する補正係数k M とS錐体の応答量に対する補正係数k S とから構成される前記非標準白色照明光の下での各輝度コントラスト値に対する色補正係数ベクトル(k L ,k M ,k S )を記憶した記憶部を有し、該記憶部から輝度コントラストに対応する色補正係数ベクトルを読み出す補正係数出力部と、
    読み出された該色補正係数ベクトルの各要素の逆数と、入力画像のある点における画素の錐体応答ベクトル(I L ,I M ,I S )の各要素をそれぞれ掛けることにより非標準白色照明光の下での錐体応答ベクトル(O L ,O M ,O S )を求め、該錐体応答ベクトル(O L ,O M ,O S )を汎用の画像信号に変換することにより前記非標準白色照明光の下での出力画像の画素を得ることを特徴とする画像色補正方法。
  6. 第一の照明光の下で撮影した入力画像から第二の照明光の下での出力画像を得る画像色補正方法であって、
    前記第一の照明光の錐体応答ベクトル及び色補正係数ベクトルと、前記第二の照明の錐体応答ベクトル及び色補正係数ベクトルを算出する環境照明光色情報算出工程を有し、
    前記入力画像のある点における画素の色情報である三刺激値ベクトルを錐体応答ベクトルに変換し、該錐体応答ベクトルの各要素に対して、第一照明光の色補正係数ベクトルの各要素を第二照明光の色補正係数ベクトルの各要素で除したものをそれぞれ掛けることによって各画素の補正後の錐体応答ベクトルを算出し、汎用の画像信号に変換することにより第二の照明光の下での出力画像の画素を得ることを特徴とする請求項4記載の画像色補正方法。
  7. 請求項乃至のいずれか1項記載の画像色補正装置をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項に記載したプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。
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