JP4223767B2 - クロスオーバ検出方法、レーダ装置及びクロスオーバ検出プログラム - Google Patents

クロスオーバ検出方法、レーダ装置及びクロスオーバ検出プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FM−CW(Frequency Modulation−Continuous Wave:周波数変調−連続波)タイプの電波レーダ装置の信号処理に関し、特に、クロスオーバ(誤計測)を軽減させることが可能なクロスオーバ検出方法、レーダ装置及びクロスオーバ検出プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
目標物体との相対速度と距離を計測するレーダ装置の代表的なものとして、FM−CWレーダ装置がある。このFM−CWレーダ装置は、簡単な信号処理回路により先方車両との相対速度および距離を測定でき、また送受信機も簡単に構成できるため、自動車の衝突防止用レーダとして用いられている。
【0003】
図11は、電波レーダ装置の使用例を説明するための図である。
図11において、電波レーダ装置1101は車両1102に搭載され、先行する車両1103、1104との距離、相対速度を計測し、その情報に基づいて、車両1102は先行車両(例えば、車両1104)の追尾、緊急ブレーキなどを行うことができる。
【0004】
図12は、FM−CW電波レーダ装置の概略を説明するための図である。
電波送信器1201から電波を発信し、計測対象物1202で反射した電波を電波受信器1203で受信する。受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号を信号処理することにより、発信してから受信するまでの電波の飛行時間とドップラシフトとを計測し、それらを距離(D)、相対速度に変換する。
【0005】
例えば数百Hzの三角波等によりFM変調したFM変調波を送信し、計測対象物1202からの反射信号を受信しFM変調波をローカルとして受信信号をFM検波する。計測対象物1202からの反射波は、FM−CW電波レーダ装置と計測対象物1202との間の距離に応じて、また、相対速度によるドップラシフトに応じて送信信号とのずれ(ビート)を起こす。従って、この周波数のずれから計測対象物1202との距離と相対速度を計測することができる。
【0006】
FM−CWレーダ装置においては、変調用信号として三角波が用いられる場合が多く、以下の記載では変調用信号として三角波を用いた場合について説明するが、三角波の他にものこぎり波や台形波等の三角波以外の変調波を用いることができる。
【0007】
図13は、FM−CW方式を説明するための図である。
この図13は、横軸が時間t、縦軸が周波数fのグラフである。実線で示した三角波は、発信された電波の周波数を示し、鎖線で示した三角波は、ある移動しない距離Dにあるものからの受信電波の周波数を示し、電波の飛行時間分のずれが生じることがわかる。この飛行時間を直接測定するよりも、飛行時間に比例した送信波と受信波の差を求めるほうが簡便である。
【0008】
図14は、計測対象物との相対速度が0の場合のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。
送信波は三角波で図14(a)の実線に示すように周波数が変化する。図14(b)に示すように送信と受信の周波数差fr信号(ビート信号)を生成し、三角波の上昇区間、下降区間に分けビート信号をサンプリングし、それぞれをフーリエ変換し電力を得る。その結果、周波数差frに電力のピークが現れる(図14(c))ので、ピークを検出し、frより距離Dを求める。
【0009】
図15は、計測対象物との相対速度がVの場合のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。
飛行時間分のずれとドップラシフト分のずれfdが生じることが図15からわかる。
【0010】
三角波の上昇区間、下降区間に分けビート信号をサンプリングし、それぞれをフーリエ変換し電力を得る。その結果、上昇区間の飛行時間により生ずる周波数差frからドップラシフト分のずれfdを引いた周波数値ピークfupと、下降区間の飛行時間により生ずる周波数差frにドップラシフト分のずれfdを加えた周波数値ピークfdownを得る。このfup、fdownを加算することで飛行時間により生ずる周波数差2×frを得、fup、fdownを減算でドップラシフト分のずれ2×fdを得、それらを定数の乗算することにより距離及び相対速度に変換する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のFM−CW電波レーダでは誤計測を行うことが多々ある。
【0012】
図16及び図17は、従来のFM−CW電波レーダにおける問題点を説明するための図である。
図16中の(b)は、図16中の(a)と比較してドップラシフト成分が大きい。図16を見る限りでは、ドップラシフトの違いはわかるが、図17に示すようにビート信号でのfup1とfup2の違いは、正負の違いであるが、この正負の違いは位相の違いになり、フーリエ変換の電力結果では差がでない。すなわち、電力結果だけでは誤計測が発生する。このような現象は、比較的距離が近く、比較的相対速度が大きい場合に起こりやすい。
【0013】
位相を比較する方法も考えられるが、基準の位相が存在しないため位相比較ができない。なお、このような誤計測をクロスオーバと呼ぶ。
本発明は、上述のような実状に鑑みたものであり、FM−CWタイプの電波レーダでのクロスオーバ(誤計測)を軽減させることが可能なクロスオーバ検出方法、レーダ装置及びクロスオーバ検出プログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置または、レーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法若しくはクロスオーバ検出プログラムであって、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報と上記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、類似度情報を算出し、上記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様によれば、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置または、レーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法若しくはクロスオーバ検出プログラムであって、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報と上記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、上記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一態様によれば、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置または、レーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法若しくはクロスオーバ検出プログラムであって、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、上記算出した距離情報と上記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出し、予め定めた距離推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差とから、類似度情報を算出し、上記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の一態様によれば、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置または、レーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法若しくはクロスオーバ検出プログラムであって、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、上記算出した距離情報と上記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出し、速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、上記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の一態様によれば、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置または、レーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法若しくはクロスオーバ検出プログラムであって、上記ビート信号の周波数変調が上昇する期間における周波数上昇区間の電力のピークがある周波数と下降する期間における周波数下降区間の電力のピークがある周波数のうち、小さい周波数値の正負を反転させた場合ならびに反転させない場合のそれぞれについて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、上記算出したそれぞれの距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報をそれぞれ算出し、上記それぞれ算出した距離情報及び相対速度情報と上記それぞれ算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、それぞれの距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、上記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とする。
【0019】
また、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、上記類似度情報の算出が、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス(Mahalanobis)距離を算出することが望ましい。
【0020】
また、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、上記類似度情報の算出が、速度正負それぞれにおいて、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することが望ましい。
【0021】
また、本発明のクロスオーバ検出方法、レーダ装置またはクロスオーバ検出プログラムは、上記レーダ装置が、FM−CWレーダ装置であることが望ましい。
このように誤計測を検出することにより、正しい計測に直すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の概要を説明するための図で、同一の距離、相対速度のグラフに同一対象物からの計測点を時系列にプロットしたものである。
【0023】
ここで正常の計測点をCとし、そのときの距離、相対速度をPc(t)、
【0024】
【数1】
Figure 0004223767
【0025】
とする。また、クロスオーバの計測点をEとし、そのときの距離・速度をPe(t)、
【0026】
【数2】
Figure 0004223767
【0027】
とする。
現在のサンプリングデータの時刻をtとすると、1つ過去のサンプリングデータの時刻をt-1と表し、n個過去のサンプリングデータの時刻をt−nと表す。また、距離、相対速度の推定を、例えば時刻t−2の計測距離、計測相対速度を用いて、現在の距離、相対速度を推定した場合(図1のC2(t)参照)の式を以下に示す。
【0028】
【数3】
Figure 0004223767
【0029】
ただし、(t|t−2)は、時刻t−2の値で時刻tのデータを生成したことを表す。
また、クロスオーバの計測点での推定した場合(図1のE2(t)参照)の式は以下となる。
【0030】
【数4】
Figure 0004223767
【0031】
このとき、計測値と推定値の誤差をとると、
【0032】
【数5】
Figure 0004223767
【0033】
この誤差は、時刻tと時刻t−2との間の値であるが、同様な手法で時刻tと時刻t−1との値の間、時刻t−1と時刻t−2との値の間など、複数の時刻間での距離、相対速度の推定誤差を作成する。
【0034】
ここで、図1からも明らかなようにクロスオーバを起こした時の推定誤差は、正常に比べ大きくなる。
図2は、推定誤差をプロットした図である。
【0035】
図2において、正常計測点の推定誤差の平均21は、ほぼ0の付近に存在するが、クロスオーバの計測点の推定誤差の平均22は、0から離れた別の位置に存在する。それぞれの平均から距離を測り、どちらに近いかを判断することにより、“クロスオーバした計測点か”、“正しい計測点か”を判断することができる。
【0036】
本発明の第1の実施の形態について説明する。
本発明の第1の実施の形態は、FM−CW電波レーダ装置の信号処理において、電波レーダ装置より得られた距離、相対速度を時系列に蓄積し、過去にサンプリングされた距離、相対速度データから現時間の距離、相対速度を推定し、現サンプリングの距離、相対速度データとの距離誤差、相対速度誤差を生成し、予め用意した正常時の誤差中心と誤差の分散共分散と誤計測時の誤差中心と誤差の分散共分散とを用いてマハラノビスの距離を求めることにより誤計測を検出する、というものである。
【0037】
まず、予め正常計測点の距離の推定誤差、相対速度の推定誤差をまとめた平均ベクトルCc=[dac0,vac0,dac1,vac1,・・・]および、複数の距離推定誤差、相対速度推定誤差の分散共分散行列Scを求めておく。また、クロスオーバ時の計測点の距離推定誤差および速度の推定誤差をまとめた平均ベクトルCe=[dae0,vae0,dae1,vae1,・・・]および、分散共分散行列Seも求めておく。求め方については、多変量解析関係の本の判別分析やマハラノビスの距離などの章や項に詳しく書かれている。
【0038】
ここで、例えば時系列データ数が3点の場合、時刻tと時刻t−1の距離推定誤差、相対速度推定誤差、時刻tと時刻t−2の距離推定誤差、相対速度推定誤差、時刻t−1と時刻t−2の距離推定誤差、相対速度推定誤差の6次元で行う。ただし、時刻t−1と時刻t−2の距離推定誤差、相対速度推定誤差の2次元を除いた4次元で行ってもかまわない。
【0039】
図3は、本発明の第1の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
このクロスオーバ検出処理は、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置、例えばFM−CW(Frequency Modulation−Continuous Wave:周波数変調−連続波)レーダ装置において実行される。
【0040】
まず、ステップS31において、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、メモリに蓄積する。
【0041】
ステップS32において、上記算出した距離情報及び相対速度情報をメモリから読み出し、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報と上記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出する。
【0042】
そして、ステップS33において、クロスオーバグループについて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差
【0043】
【数6】
Figure 0004223767
【0044】
とから、クロスオーバグループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列Seとを用いてマハラノビス距離
【0045】
【数7】
Figure 0004223767
【0046】
を算出する。
また、ステップS34において、正常グループについて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差
【0047】
【数8】
Figure 0004223767
【0048】
とから、正常グループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列Scとを用いてマハラノビス距離
【0049】
【数9】
Figure 0004223767
【0050】
を算出する。
そして、ステップS35において、ステップS33で求めたクロスオーバグループのマハラノビス距離DeとステップS34で求めた正常グループのマハラノビス距離Dcとを比較し、正常グループのマハラノビス距離Dcの方がクロスオーバグループのマハラノビス距離Deより大きいか否かを判断し、クロスオーバグループのマハラノビス距離Deの方が小さい場合(ステップS35:Yes)は、クロスオーバを起こしたデータと認識し(ステップS36)、正常グループのマハラノビス距離Dcの方が小さい場合(ステップS35:No)は、正常と認識する(ステップS37)。
【0051】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態は、FM−CW電波レーダ装置の信号処理において、電波レーダ装置より得られた距離、相対速度を時系列に蓄積し、過去にサンプリングされた距離、相対速度データから現時間の距離、相対速度を推定し、現サンプリングの距離、相対速度データとの距離誤差、相対速度誤差を生成し、予め用意した速度正負それぞれの正常時の誤差中心と誤差の分散共分散と誤計測時の誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、速度の正負に分けマハラノビスの距離を求めることにより誤計測を検出する、というものである。
【0052】
まず、予め正常計測点の相対速度の正負により距離の推定誤差、相対速度の推定誤差をまとめた平均ベクトルCcp=[dacp0,vacp0,dacp1,vacp1,・・・](正の速度用)とCcm=[dacm0,vacm0,dacm1,vacm1,・・・](負の速度用)および、複数の距離推定誤差、相対速度推定誤差の分散共分散行列Scp(正の速度用)とScm(負の速度用)を求めておく。また、クロスオーバ時の計測点の相対速度の正負により、距離推定誤差および速度の推定誤差をまとめた平均ベクトルCep=[daep0,vaep0,daep1,vaep1,・・・](正の速度用) とCem=[daem0,vaem0,daem1,vaem1,・・・](負の速度用)および、分散共分散行列Sep(正の速度用)と分散共分散行列Sem(負の速度用)も求めておく。
【0053】
図4は、本発明の第2の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
このクロスオーバ検出処理も、上述の第1の実施の形態と同様、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置、例えばFM−CWレーダ装置において実行される。
【0054】
まず、ステップS41において、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、メモリに蓄積する。
【0055】
ステップS42において、上記算出した距離情報及び相対速度情報をメモリから読み出し、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、上記算出した距離情報及び相対速度情報と上記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出する。
【0056】
そして、ステップS43において、上記相対速度が正の値であるか負の値であるかを判断する。
ステップS43で正の値であると判断された場合(ステップS43:+)は、ステップS44において、また、ステップS43で負の値であると判断された場合(ステップS43:−)は、ステップS46において、クロスオーバグループについて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差Epe(
【0057】
【数10】
Figure 0004223767
【0058】
)とから、相対速度正負それぞれにおけるクロスオーバグループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列SepまたはSemとを用いて、マハラノビス距離De(
【0059】
【数11】
Figure 0004223767
【0060】
)を算出する。
また、ステップS45(相対速度が正の場合)またはステップS47(相対速度が負の場合)において、正常グループについて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差Epc(
【0061】
【数12】
Figure 0004223767
【0062】
)とから、正常グループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列Scp(正の場合)またはScm(負の場合)とを用いてマハラノビス距離Dc(
【0063】
【数13】
Figure 0004223767
【0064】
)を算出する。
そして、ステップステップS48において、ステップS44又はステップS46で求めたクロスオーバグループのマハラノビス距離DeとステップS45またはステップS47で求めた正常グループのマハラノビス距離Dcとを比較し、正常グループのマハラノビス距離Dcの方がクロスオーバグループのマハラノビス距離Deより大きいか否かを判断し、クロスオーバグループのマハラノビス距離Deの方が小さい場合(ステップS48:Yes)は、クロスオーバを起こしたデータと認識し(ステップS49)、正常グループのマハラノビス距離Dcの方が小さい場合(ステップS48:No)は、正常と認識する(ステップS50)。
【0065】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本発明の第3の実施の形態は、FM−CW電波レーダ装置の信号処理において、電波レーダ装置より得られた距離、相対速度を時系列に蓄積し、過去にサンプリングされた距離、相対速度データから現時間の距離を推定し、現サンプリングの距離データとの距離誤差を生成し、予め用意した正常時の誤差中心と誤差の分散共分散と誤計測時の誤差中心と誤差の分散共分散とを用いてマハラノビスの距離を求めることにより誤計測を検出する、というものである。
【0066】
本第3の実施の形態は、上述の第1の実施の形態と類似しているが、その違いは、推定相対速度誤差を用いずに推定距離誤差のみを用いることである。これにより、認識率は多少落ちるが計算量が格段に少なくなる。計算リソースで制限がかかる場合に用いる方法である。
【0067】
まず、予め正常計測点の距離の推定誤差の平均ベクトルCc=[dac0、dac1,・・・]および、複数の距離推定誤差の分散共分散行列Scを求めておく。また、クロスオーバ時の計測点の距離推定誤差を平均ベクトルCe=[dae0,dae1,・・・]および、分散共分散行列Seも求めておく。
【0068】
ここで、例えば時系列データ数が3点の場合、時刻tと時刻t−1の距離推定誤差、時刻tと時刻t−2の距離推定誤差、時刻t−1と時刻t−2の距離推定誤差の3次元で行う。ただし、時刻t−1と時刻t−2の距離推定誤差の1次元を除いた2次元で行ってもかまわない。
【0069】
図5は、本発明の第3の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
このクロスオーバ検出処理も、上述の第1の実施の形態と同様、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置、例えばFM−CWレーダ装置において実行される。
【0070】
まず、ステップS51において、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、メモリに蓄積する。
【0071】
ステップS52において、上記算出した距離情報及び相対速度情報をメモリから読み出し、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、上記算出した距離情報と上記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出する。
【0072】
そして、ステップS53において、クロスオーバグループについて、予め定めた距離推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差
【0073】
【数14】
Figure 0004223767
【0074】
とから、クロスオーバグループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列Seとを用いてマハラノビス距離
【0075】
【数15】
Figure 0004223767
【0076】
を算出する。
また、ステップS54において、正常グループについて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差
【0077】
【数16】
Figure 0004223767
【0078】
とから、正常グループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列Scとを用いてマハラノビス距離
【0079】
【数17】
Figure 0004223767
【0080】
を算出する。
そして、ステップS55において、ステップS53で求めたクロスオーバグループのマハラノビス距離DeとステップS54で求めた正常グループのマハラノビス距離Dcとを比較し、正常グループのマハラノビス距離Dcの方がクロスオーバグループのマハラノビス距離Deより大きいか否かを判断し、クロスオーバグループのマハラノビス距離Deの方が小さい場合(ステップS55:Yes)は、クロスオーバを起こしたデータと認識し(ステップS56)、正常グループのマハラノビス距離Dcの方が小さい場合(ステップS55:No)は、正常と認識する(ステップS57)。
【0081】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本発明の第4の実施の形態は、FM−CW電波レーダ装置の信号処理において、電波レーダ装置より得られた距離、相対速度を時系列に蓄積し、過去にサンプリングされた距離、相対速度データから現時間の距離を推定し、現サンプリングの距離データとの距離誤差を生成し、予め用意した速度正負それぞれの正常時の誤差中心と誤差の分散共分散と誤計測時の誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、速度の正負に分けマハラノビスの距離を求めことにより誤計測を検出する、というものである。
【0082】
本第4の実施の形態は、上述の第2の実施の形態と類似しているが、その違いは、推定相対速度誤差を用いずに推定距離誤差のみを用いることである。これにより、認識率は多少落ちるが計算量が格段に少なくなる。計算リソースで制限がかかる場合に用いる方法である。
【0083】
まず、予め正常計測点の相対速度の正負により距離の推定誤差の平均ベクトルCcp=[dacp0,dacp1,・・・](正の速度用)とCcm=[dacm0,dacm1,・・・](負の速度用)および、複数の距離推定誤差の分散共分散行列Scp(正の速度用)とScm(負の速度用)を求めておく。また、クロスオーバ時の計測点の距離推定誤差の推定誤差の平均ベクトルCep=[daep0,daep1,・・・] (正の速度用)とCem=[daem0,daem1,・・・](負の速度用)および、分散共分散行列Sep(正の速度用)と分散共分散行列Sem(負の速度用)も求めておく。
【0084】
図6は、本発明の第4の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
このクロスオーバ検出処理も、上述の第1の実施の形態と同様、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置、例えばFM−CWレーダ装置において実行される。
【0085】
まず、ステップS61において、上記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出し、メモリに蓄積する。
【0086】
ステップS62において、上記算出した距離情報及び相対速度情報をメモリから読み出し、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、上記算出した距離情報と上記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出する。
【0087】
そして、ステップS63において、上記相対速度が正の値であるか負の値であるかを判断する。
ステップS63で正の値であると判断された場合(ステップS63:+)は、ステップS64において、また、ステップS63で負の値であると判断された場合(ステップS63:−)は、ステップS66において、クロスオーバグループについて、予め定めた距離推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差Epe(
【0088】
【数18】
Figure 0004223767
【0089】
)とから、速度正負それぞれにおけるクロスオーバグループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列SepまたはSemとを用いてマハラノビス距離De(
【0090】
【数19】
Figure 0004223767
【0091】
)を算出する。
また、ステップS65(相対速度が正の場合)またはステップS67(相対速度が負の場合)において、正常グループについて、予め定めた距離推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差Epc(
【0092】
【数20】
Figure 0004223767
【0093】
)とから、正常グループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列Scp(正の場合)またはScm(負の場合)とを用いてマハラノビス距離Dc(
【0094】
【数21】
Figure 0004223767
【0095】
)を算出する。
そして、ステップステップS68において、ステップS64又はステップS66で求めたクロスオーバグループのマハラノビス距離DeとステップS65またはステップS67で求めた正常グループのマハラノビス距離Dcとを比較し、正常グループのマハラノビス距離Dcの方がクロスオーバグループのマハラノビス距離Deより大きいか否かを判断し、クロスオーバグループのマハラノビス距離Deの方が小さい場合(ステップS68:Yes)は、クロスオーバを起こしたデータと認識し(ステップS69)、正常グループのマハラノビス距離Dcの方が小さい場合(ステップS68:No)は、正常と認識する(ステップS70)。
【0096】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
本発明の第5の実施の形態は、FM−CW電波レーダ装置の信号処理において、電波レーダ装置より得られた周波数変調が上昇時の周波数ピークと下降時の周波数ピークを用い、距離、相対速度データと周波数が小さい周波数値の正負を反転し距離、相対速度データを求め、時系列に両方を蓄積し、過去にサンプリングされた距離、相対速度データと正負を反転し、距離、相対速度データからそれぞれ現時間の距離、相対速度を推定し、現サンプリングの距離、相対速度データとの距離誤差、相対速度誤差をそれぞれ生成し、予め用意した相対速度正負それぞれの正常時の誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、相対速度の正負に分けマハラノビスの距離を求め、距離が小さいほうを正しいとして誤計測を検出するというものである。
【0097】
まず、予め正常計測点の相対速度の正負により距離の推定誤差、相対速度推定誤差の平均ベクトルCcp=[dacp0,vacp0,dacp1,vacp1,・・・](正の速度用)とCcm=[dacm0,vacm0,dacm1,vacm1,・・・](負の速度用)および、複数の距離推定誤差,相対速度の分散共分散行列Scp(正の速度用)とScm(負の速度用)を求めておく。
【0098】
図7は、本発明の第5の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートであり、図8は、本発明の第5の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理を説明するための図である。
【0099】
このクロスオーバ検出処理も、上述の第1の実施の形態と同様、受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置、例えばFM−CWレーダ装置において実行される。
【0100】
まず、ステップS71において、図15を用いて説明したように、計測対象物からの距離、相対速度を計測する信号処理時に、上記ビート信号の周波数変調が上昇する期間における周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupと、下降する期間における周波数下降区間の電力のピークがある周波数fdownを得る。
【0101】
ステップS72において、これら周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupと周波数下降区間の電力のピークがある周波数fdownとの大きさを比較する、すなわち、周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupの方が周波数下降区間の電力のピークがある周波数より大きいか否かを判断する。
【0102】
そして、小さい周波数値の正負を反転させた場合ならびに反転させない場合のそれぞれについて、異なる複数の時刻における上記距離を示す距離情報及び上記相対速度を示す相対速度情報を算出する。具体的には、ステップS72で周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupの方が大きいと判断された場合(ステップS72:Yes)は、ステップS73において、周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupと周波数下降区間の電力のピークがある周波数fdownとの組み合わせ(fup,fdown)の距離d0と相対速度v0と、周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupの正負を反転させたものと周波数下降区間の電力のピークがある周波数fdownとの組み合わせ(−fup,fdown)の距離d1・速度v1を生成し、ステップS72で周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupの方が大きくないと判断された場合(ステップS72:No)は、ステップS74において、周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupと周波数下降区間の電力のピークがある周波数fdownとの組み合わせ(fup,fdown)の距離d0と相対速度v0と、周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupと周波数下降区間の電力のピークがある周波数fdownの正負を反転させたものとの組み合わせ(fup,−fdown)の距離d1・速度v1を生成する。これは、図17を用いて説明したように、クロスオーバを起こしているデータは、周波数上昇区間の電力のピークがある周波数fupと周波数下降区間の電力のピークがある周波数fdownのどちらか小さい値の位相が逆になることである。したがって、位相が逆のものは、周波数の負領域にあることと等価であるため、上記のようにどちらかの符号を反転させると、クロスオーバのデータは正常の値に変換できる。
【0103】
次に、ステップS75において、ステップS73またはステップS74で生成した複数の時系列データを(d0,v0)グループと(d1,v1)グループとに分け蓄積する。
【0104】
ステップS76において、それぞれの複数の時系列データの組み合わせにより、(d0,v0)グループの複数の距離の推定誤差・速度の推定誤差と(d1,v1)グループの複数の距離推定誤差及び相対速度推定誤差を、それぞれ算出した距離情報及び相対速度情報と上記それぞれ算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより求める。
【0105】
そして、ステップS77において、上記相対速度が正の値であるか負の値であるかを判断する。
ステップS77で正の値であると判断された場合(ステップS77:+)は、ステップS78において、(d1,v1)グループの正の相対速度について、また、ステップS77で負の値であると判断された場合(ステップS77:−)は、ステップS80において、(d1,v1)グループの負の相対速度について、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差Epc1(
【0106】
【数22】
Figure 0004223767
【0107】
)とから、相対速度正負それぞれにおける(d1,v1)グループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列ScpまたはScmとを用いて、マハラノビス距離De82(
【0108】
【数23】
Figure 0004223767
【0109】
)を算出する。
また、ステップS79(相対速度が正の場合)において、(d0,v0)グループの正の相対速度について、また、ステップS81(相対速度が負の場合)において、(d0,v0)グループの負の相対速度について、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、上記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差Epc0(
【0110】
【数24】
Figure 0004223767
【0111】
)とから、相対速度正負それぞれにおける(d0,v0)グループの類似度情報、例えば誤差中心と誤差の分散共分散行列ScpまたはScmとを用いて、マハラノビス距離Dc83(
【0112】
【数25】
Figure 0004223767
【0113】
)を算出する。
そして、ステップステップS82において、ステップS78又はステップS80で求めた(d1,v1)グループのマハラノビス距離De82とステップS79またはステップS81で求めた(d0,v0)グループのマハラノビス距離Dc83とを比較し、(d0,v0)グループのマハラノビス距離Dc83の方が(d1,v1)グループのマハラノビス距離De82より大きいか否かを判断し、(d0,v0)グループのマハラノビス距離Dc83の方が小さい場合(ステップS82:No)は、(d0,v0)グループが正常であると認識し(ステップS83)、(d1,v1)グループのマハラノビス距離De82の方が小さい場合(ステップS82:Yes)は、(d1,v1)グループが正常であると認識する(ステップS84)。
【0114】
なお、以上の説明では、マハラノビス距離DcとDeとを比較することにより正常であるか否かを判断してきたが、何れかのマハラノビス距離DcあるいはDeのみを求め、所定の値と比較するようにしても良い。その場合、他方のマハラノビス距離を求めるステップを省略することができるのは言うまでもない。
【0115】
また、
【0116】
【数26】
Figure 0004223767
【0117】
(但し、f:未知ベクトル、g:標準ベクトル、C:共分散行列、m:重み)と表わせるマハラノビス距離の代わりに、
シティブロック距離
【0118】
【数27】
Figure 0004223767
【0119】
ユークリッド距離
【0120】
【数28】
Figure 0004223767
【0121】
重みつきユークリッド距離
【0122】
【数29】
Figure 0004223767
【0123】
類似度
【0124】
【数30】
Figure 0004223767
【0125】
を用いても良い。
上述のように、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明してきたが、本発明が適用されるレーダ装置は、その機能が実行されるのであれば、上述の実施の形態に限定されることなく、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であっても、LAN、WAN等のネットワークを介して処理が行なわれるシステムであってもよいことは言うまでもない。
【0126】
また、図9に示しように、バス909に接続されたCPU901、ROMやRAMのメモリ902、入力装置903、出力装置904、外部記録装置905、媒体駆動装置906、可搬記録媒体910、ネットワーク接続装置907で構成されるシステムでも実現できる。すなわち、前述してきた実施の形態のシステムを実現するソフトェアのプログラムコードを記録したROMやRAMのメモリ902、外部記録装置905、可搬記録媒体910を、レーダ装置に供給し、そのレーダ装置のコンピュータがプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0127】
この場合、可搬記録媒体910等から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した可搬記録媒体910等は本発明を構成することになる。
【0128】
プログラムコードを供給するための可搬記録媒体910としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROMカード、電子メールやパソコン通信等のネットワーク接続装置907(言い換えれば、通信回線)を介して記録した種々の記録媒体などを用いることができる。
【0129】
また、図10に示すように、コンピュータ1000がメモリ1001上に読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ1000上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
【0130】
さらに、可搬型記録媒体1010から読み出されたプログラムコードやプログラム(データ)提供者から提供されたプログラム(データ)が、コンピュータ1000に挿入された機能拡張ボードやコンピュータ1000に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリ1001に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0131】
すなわち、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
ここで、上述した実施の形態の特徴を列挙すると、以下の通りである。
【0132】
(付記1) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、
前記算出した距離情報及び相対速度情報と前記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、
予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、類似度情報を算出し、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
【0133】
(付記2) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、
前記算出した距離情報及び相対速度情報と前記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
【0134】
(付記3) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、
前記算出した距離情報と前記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出し、
予め定めた距離推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差とから、類似度情報を算出し、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
【0135】
(付記4) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、
前記算出した距離情報と前記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出し、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
【0136】
(付記5) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
前記ビート信号の周波数変調が上昇する期間における周波数上昇区間の電力のピークがある周波数と下降する期間における周波数下降区間の電力のピークがある周波数のうち、小さい周波数値の正負を反転させた場合ならびに反転させない場合のそれぞれについて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
前記算出したそれぞれの距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報をそれぞれ算出し、
前記それぞれ算出した距離情報及び相対速度情報と前記それぞれ算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、それぞれの距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
【0137】
(付記6) 前記類似度情報の算出は、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする付記1または3に記載のクロスオーバ検出方法。
【0138】
(付記7) 前記類似度情報の算出は、速度正負それぞれにおいて、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする付記2、4または5に記載のクロスオーバ検出方法。
【0139】
(付記8) 前記レーダ装置は、FM−CW(Frequency Modulation−Continuous Wave:周波数変調−連続波)レーダ装置であることを特徴とする付記1乃至7の何れか1項に記載のクロスオーバ検出方法。
【0140】
(付記9) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報算出手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報推定手段と、前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報と前記距離情報相対速度情報推定手段によって算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を求める距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段と、
予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段によって算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、類似度情報を算出する類似度情報算出手段と、
前記類似度情報算出手段によって算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断するクロスオーバ判断手段と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。
【0141】
(付記10) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報算出手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報推定手段と、前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報と前記距離情報相対速度情報推定手段によって算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を求める距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段と、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段によって算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出する類似度情報算出手段と、
前記類似度情報算出手段によって算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断するクロスオーバ判断手段と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。
【0142】
(付記11) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報算出手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出する距離情報推定手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報と前記距離情報推定手段によって算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を求める距離推定誤差算出手段と、
予め定めた距離推定誤差の平均と、前記距離推定誤差算出手段によって算出した距離推定誤差とから、類似度情報を算出する類似度情報算出手段と、
前記類似度情報算出手段によって算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断するクロスオーバ判断手段と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。
【0143】
(付記12) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報算出手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出する距離情報推定手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報と前記距離情報推定手段によって算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を求める距離推定誤差算出手段と、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均と、前記距離推定誤差算出手段によって算出した距離推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出する類似度情報算出手段と、
前記類似度情報算出手段によって算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断するクロスオーバ判断手段と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。
【0144】
(付記13) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において、
前記ビート信号の周波数変調が上昇する期間における周波数上昇区間の電力のピークがある周波数と下降する期間における周波数下降区間の電力のピークがある周波数のうち、小さい周波数値の正負を反転させた場合ならびに反転させない場合のそれぞれについて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報算出手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出したそれぞれの距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報をそれぞれ算出する距離情報相対速度情報推定手段と、
前記距離情報相対速度情報算出手段によってそれぞれ算出した距離情報及び相対速度情報と前記距離情報相対速度情報推定手段によってそれぞれ算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、それぞれの距離推定誤差及び相対速度推定誤差を求める距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段と、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段によって算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出する類似度情報算出手段と、
前記類似度情報算出手段によって算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断するクロスオーバ判断手段と、
を備えることを特徴とするレーダ装置。
【0145】
(付記14) 前記類似度情報算出手段は、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする付記9または11に記載のレーダ装置。
【0146】
(付記15) 前記類似度情報算出手段は、速度正負それぞれにおいて、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする付記10、12または13に記載のレーダ装置。
【0147】
(付記16) 前記レーダ装置は、FM−CW(Frequency Modulation−Continuous Wave:周波数変調−連続波)レーダ装置であることを特徴とする付記9乃至15の何れか1項に記載のレーダ装置。
【0148】
(付記17) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出プログラムであって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報及び相対速度情報と前記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出する機能と、
予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、類似度情報を算出する機能と、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断する機能と、
を実現させるためクロスオーバ検出プログラム。
【0149】
(付記18) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出プログラムであって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報及び相対速度情報と前記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出する機能と、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出する機能と、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断する機能と、
を実現させるためクロスオーバ検出プログラム。
【0150】
(付記19) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出プログラムであって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報と前記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出する機能と、
予め定めた距離推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差とから、類似度情報を算出する機能と、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断する機能と、
を実現させるためクロスオーバ検出プログラム。
【0151】
(付記20) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出プログラムであって、
前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出する機能と、
前記算出した距離情報と前記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出する機能と、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出する機能と、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断する機能と、
を実現させるためクロスオーバ検出プログラム。
【0152】
(付記21) 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出プログラムであって、
前記ビート信号の周波数変調が上昇する期間における周波数上昇区間の電力のピークがある周波数と下降する期間における周波数下降区間の電力のピークがある周波数のうち、小さい周波数値の正負を反転させた場合ならびに反転させない場合のそれぞれについて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する機能と、
前記算出したそれぞれの距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報をそれぞれ算出する機能と、
前記それぞれ算出した距離情報及び相対速度情報と前記それぞれ算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、それぞれの距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出する機能と、
速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出する機能と、
前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断する機能と、
を実現させるためクロスオーバ検出プログラム。
【0153】
(付記22) 前記類似度情報の算出は、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする付記17または19に記載のクロスオーバ検出プログラム。
【0154】
(付記23) 前記類似度情報の算出は、速度正負それぞれにおいて、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする付記18、20または21に記載のクロスオーバ検出プログラム。
【0155】
(付記24) 前記レーダ装置は、FM−CW(Frequency Modulation−Continuous Wave:周波数変調−連続波)レーダ装置であることを特徴とする付記17乃至23の何れか1項に記載のクロスオーバ検出プログラム。
【0156】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、電波レーダ装置、特に、FM−CWタイプの電波レーダ装置でのクロスオーバ(誤計測)を軽減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明するための図で、同一の距離、相対速度のグラフに同一対象物からの計測点を時系列にプロットしたものである。
【図2】推定誤差をプロットした図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第5の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第5の実施の形態にかかるクロスオーバ検出処理を説明するための図である。
【図9】本発明におけるレーダ装置の構成図である。
【図10】本発明におけるクロスオーバ検出プログラムのコンピュータへのローディングを説明するための図である。
【図11】電波レーダ装置の使用例を説明するための図である。
【図12】FM−CW電波レーダ装置の概略を説明するための図である。
【図13】FM−CW方式を説明するための図である。
【図14】計測対象物との相対速度が0の場合のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。
【図15】計測対象物との相対速度がVの場合のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。
【図16】従来のFM−CW電波レーダにおける問題点を説明するための図(その1)である。
【図17】従来のFM−CW電波レーダにおける問題点を説明するための図(その2)である。
【符号の説明】
21 正常の平均(中心)
22 クロスオーバ時の平均(中心)
81 正常の平均(中心)
82 正常中心から(d1,v1)グループの距離De
83 正常中心から(d0,v0)グループの距離Dc
901 CPU
902 メモリ
903 入力装置
904 出力装置
905 外部記録装置
906 媒体駆動装置
907 ネットワーク接続装置
909 バス
910 可搬記録媒体
1000 コンピュータ
1001 メモリ
1010 可搬型記録媒体
1101 電波レーダ装置
1102、1103、1104 車両
1201 電波送信器
1202 計測対象物
1203 電波受信器

Claims (10)

  1. 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
    前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報と前記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、
    予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、類似度情報を算出し、
    前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
  2. 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
    前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出し、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報と前記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、
    速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、
    前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
  3. 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
    前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、
    前記算出した距離情報と前記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出し、
    予め定めた距離推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差とから、類似度情報を算出し、
    前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
  4. 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
    前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報を算出し、
    前記算出した距離情報と前記算出した推定距離情報との差を算出することにより、距離推定誤差を算出し、
    速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、
    前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
  5. 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出方法であって、
    前記ビート信号の周波数変調が上昇する期間における周波数上昇区間の電力のピークがある周波数と下降する期間における周波数下降区間の電力のピークがある周波数のうち、小さい周波数値の正負を反転させた場合ならびに反転させない場合のそれぞれについて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出し、
    前記算出したそれぞれの距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報をそれぞれ算出し、
    前記それぞれ算出した距離情報及び相対速度情報と前記それぞれ算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、それぞれの距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出し、
    速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出し、
    前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断することを特徴とするクロスオーバ検出方法。
  6. 前記類似度情報の算出は、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする請求項1または3に記載のクロスオーバ検出方法。
  7. 前記類似度情報の算出は、速度正負それぞれにおいて、誤差中心と誤差の分散共分散とを用いて、類似度情報としてのマハラノビス距離を算出することを特徴とする請求項2、4または5に記載のクロスオーバ検出方法。
  8. 前記レーダ装置は、FM−CW(Frequency Modulation−Continuous Wave:周波数変調−連続波)レーダ装置であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のクロスオーバ検出方法。
  9. 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において、
    前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報算出手段と、
    前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出する距離情報相対速度情報推定手段と、
    前記距離情報相対速度情報算出手段によって算出した距離情報及び相対速度情報と前記距離情報相対速度情報推定手段によって算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を求める距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段と、
    予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記距離推定誤差相対速度推定誤差算出手段によって算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、類似度情報を算出する類似度情報算出手段と、
    前記類似度情報算出手段によって算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断するクロスオーバ判断手段と、
    を備えることを特徴とするレーダ装置。
  10. 受信信号に送信信号をミキシングして得られたビート信号に基づいて計測対象物との距離および相対速度を求めるレーダ装置において実行されるクロスオーバ検出プログラムであって、
    前記ビート信号に基づいて、異なる複数の時刻における前記距離を示す距離情報及び前記相対速度を示す相対速度情報を算出する機能と、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報から、所定時間経過後の計測対象物との距離を推定した推定距離情報及び相対速度を推定した推定相対速度情報を算出する機能と、
    前記算出した距離情報及び相対速度情報と前記算出した推定距離情報及び推定相対速度情報との差を算出することにより、距離推定誤差及び相対速度推定誤差を算出する機能と、
    速度正負それぞれにおいて、予め定めた距離推定誤差の平均及び相対速度推定誤差の平均と、前記算出した距離推定誤差及び相対速度推定誤差とから、速度正負それぞれにおける類似度情報を算出する機能と、
    前記算出した類似度情報に基づいて、クロスオーバか否かを判断する機能と、
    コンピュータに実現させるためクロスオーバ検出プログラム。
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