JP4223338B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルプリント回路基板(以下、「FPC」と略称する)等の配線基板に備えられた電気部品の性能試験に適用される電気部品用ソケットに関し、詳しくは、配線基板の端部の平面電極を受け入れるゲート部を二つ備え、配線基板の平面電極に対するコンタクトピンの上当て及び下当てのいずれも可能とする電気部品用ソケットに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電気部品用ソケットには、基台に接近離間自在にアーム部を設け、このアーム部が離間位置にあるときに基台とアーム部の間にFPCの端部を挿入し、アーム部を接近位置とすることでアーム部に配設されたプローブがFPCの端部の表面に配設された平面電極に当接するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2557067号公報(第3頁、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の電気部品用ソケットにおいては、プローブの尖った先端部をFPCの平面電極に当接するようにしているため、平面電極に小さな点状の傷を残す虞があった。
【0005】
また、FPC付LCDモジュールの試験においては、例えば図11(a)に示すようにFPC1を真直ぐ延ばした状態で電気部品用ソケットに装着して行われる場合や、同図(b)に示すようにFPC1を折り曲げて装着して行われる場合がある。ここで、同図(a)の場合は、FPC1の平面電極2が上向きであるため平面電極2に対して上方からプローブ3を当接(上当て)させるのに対して、同図(b)の場合は平面電極2が下向きであるため下から当接(下当て)させなければならないこととなる。したがって、平面電極2に対して上方からプローブ3を当接させるようにした従来の電気部品用ソケットでは、下向き平面電極2への下当てには対応することができなかった。このような場合、従来の電気部品用ソケットにより、強いて対応しようとするならば、FPC1を捻じ曲げて平面電極2を上向きにして装着してやればよい。しかし、このような方法は、作業性が悪く、特にFPC1が短い場合には、適用できなかった。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、配線基板の平面電極に対するコンタクトピンの上当て及び下当てのいずれも可能とする電気部品用ソケットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による電気部品用ソケットは、配線基板の端部に形成された電極を受け入れるゲート部を備えたソケット本体部と、ソケット本体部に開閉自在に取り付けられゲート部側の端部を閉方向に付勢するソケットカバーと、ソケット本体部に植設されソケットカバーの閉動作により押圧されてゲート部に受け入れた配線基板の電極と接触する接触子を有するコンタクトピンとを備えた電気部品用ソケットであって、前記ゲート部を構成するガイド部材の下面及び上面にそれぞれ第1ゲート部及び第2ゲート部を形成し、前記コンタクトピンは、前記ソケット本体部に保持される基部から根本部をループ状に形成して前記ガイド部材方向に延設され、弾性力が略ゼロとなるように細長く形成されたアームの先端部に前記接触子を有し該接触子の下端部に前記第1ゲート部に挿入された前記配線基板の電極に対して上方から接触する第1接触部を設け、前記接触子の上端部に前記第2ゲート部に挿入された前記配線基板の電極に対して下方から接触する第2接触部を設けたものである。
【0008】
このような構成により、ガイド部材の第1ゲート部に挿入された配線基板の電極に対してコンタクトピンの、ソケット本体部に保持される基部から根本部をループ状に形成してガイド部材方向に延設され、弾性力が略ゼロとなるように細長く形成されたアームの先端部に有する接触子第1接触部で上方から接触する。また、ガイド部材の第2ゲート部に挿入された配線基板の電極に対して上記接触子第2接触部で下方から接触する。これにより、一つの電気部品用ソケットで配線基板の平面電極に対して上当て及び下当てのいずれにも対応する。
【0009】
さらに、前記コンタクトピンの第1接触部及び第2接触部は、前記ゲート部入り口側端部にて電極との間隔が広く、奥側に向かって狭くなるようにテーパー状に形成されたものである。これにより、配線基板の電極のゲート部に対する挿入性を良くし、コンタクトピンの破損を防止する。
【0011】
さらにまた、前記コンタクトピンは、ソケット本体部のゲート部の幅方向に複数並列配置されており、前記基部から前記ソケット本体部を貫通して外方に突出する各接続部を隣合う同士で位置がずれるように配設したものである。これにより、複数並列配置されたコンタクトピンの基部から前記ソケット本体部を貫通して外方に突出する各接続部の位置を隣合う同士でずらし、配列密度の高い電極部を有する回路基板に対応する。
【0012】
そして、前記コンタクトピンは、ソケット本体部のゲート部の幅方向に複数並列配置されており、アーム先端部の接触子を隣合う同士で位置がずれるように該アームの長さを変えたものである。これにより、複数並列配置されたコンタクトピンの各接触子の位置を隣合う同士でずらし、配線密度の高い配線基板の電極に対応する。
【0013】
さらに、前記ガイド部材は、前記ゲート部の奥側端部に接触子が挿入されるガイドスリットを形成したものである。これにより、ゲート部の奥側端部に形成したガイドスリットに接触子を挿入する。
【0014】
そして、前記ガイド部材は、ゲート部の幅を可変するゲート幅可変手段を備えたものである。これにより、ゲート幅可変手段でゲート部の幅を変更する。
【0015】
そして、前記ソケット本体部のゲート部近傍に、ソケットカバーの内面に当接して回動自在に設けたカムシャフト及びこのカムシャフトに連結されたレバーを有する操作手段を備え、この操作手段を操作して回動中心に対する距離の異なるカムシャフトの側面をソケットカバー内面に当接させてソケットカバーの開閉操作をするようにしたものである。これにより、カムシャフトをソケットカバーの内面に当接させ、レバーを操作して回動中心に対する距離の異なるカムシャフトのソケットカバー内面に当接する側面位置を変え、ソケットカバーの開閉操作をする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による電気部品用ソケットの第1実施形態を示す部分断面平面図であり、図2はその左側面図、図3はX−X線断面図であり、ソケットカバーを開いた状態を示している。この電気部品用ソケットは、FPC等の配線基板(以下、FPCと記載)に備えた電気部品の性能試験に適用されるものであり、ソケット本体部4と、コンタクトピン5と、ソケットカバー6とを備えている。
【0017】
ソケット本体部4は、電気部品用ソケットの本体部をなすものであり、図3に示すようにその上面の一側端部近傍に、FPCの端部を載置する載置部7と、載置部7上方に設けられたガイド部材8とを有しており、例えば樹脂成型されたものである。このガイド部材8は、FPCの端部に形成された平面電極を後述のゲート部内部に案内すると共に、平面電極と後述のコンタクトピン5の接触子5aとの位置決めをするものであり、図2に示すようにガイド部材8の下面及び上面に凹部を形成して第1及び第2ゲート部9a,9bとしている。そして、この第1及び第2ゲート部9a,9bが入り口から奥に向かって狭くなるように凹部を形成し(図1参照)、第1及び第2ゲート部9a,9bの奥の幅をFPC1の平面電極側端部の幅と略一致するように形成して、平面電極をコンタクトピン5の接触子5aに対して位置決め可能にしている。さらに、ガイド部材8は、第1及び第2ゲート部9a,9bの奥側端部に接触子5aを受け入れる複数のガイドスリット8aを、例えば0.5mmのピッチで形成しており(図1参照)、接触子5aを上下動可能に保持すると共に位置決め規制している。
【0018】
ソケット本体部4の略中央部には、図1に示すようにコンタクトピン5が複数並列して配置されている。このコンタクトピン5は、FPC1の平面電極と回路基板の電極部とを電気的に接続させるものであり、図3に示すようにソケット本体部4に保持された幅の広い基部5bと、この基部5bから根元部をループ状に形成してガイド部材8方向に延設され、先端部に接触子5aを有する細長いアーム5cと、基部5bからソケット本体部4を貫通して底面側に突出する接続部5dとを備えて、例えばベリリウム銅の導電材料で形成されており、ゲート部の幅方向に複数並列配置されている。なお、接続部5dは、ソケット本体部4の底面側に突出するものに限られず、例えば同図の右側面外方に突出させてもよい。
【0019】
そして、接触子5aは、上下端部にてFPC1の平面電極に対して上方から接触する第1接触部5e及び下方から接触する第2接触部5fをそれぞれ上述の二つの第1及び第2ゲート部9a,9bに突出させて有し、これら第1及び第2接触部5e,5fの頂部を円弧状に形成している。また、これらの第1及び第2接触部5e,5fは、第1及び第2ゲート部9a,9b入り口側端部にて平面電極との間隔が広く、奥側に向かって狭くなるようにテーパー状に形成されてFPC1の平面電極側端部を案内できるようにしている。なお、アーム5cは、弾性力が極めて小さくて略ゼロとなるように形成され、それ自身では平面電極に対する押圧力を殆ど発生しない構造とされている。さらに、隣接するコンタクトピン5の基部5bから突出する接続部5dは、図3に示すように隣合う同士で位置がずれるように設けられている。これにより、配列密度の高い電極部を有する回路基板に対応できるようにしている。
【0020】
また、ソケット本体部4上方には、ソケットカバー6が設けられている。このソケットカバー6は、閉動作により上方から押圧してFPC1の平面電極と接触子5aとを接触させるものであり、例えば樹脂成型されたものである。そして、シャフト10によってソケット本体部4に開閉自在に取り付けられ、第1及び第2ゲート部9a,9b側の端部が常時閉方向に付勢されるように、反対側端部に例えば弦巻ばね等の弾性部材11を、一端部をソケット本体部4に固定して備えている。また、第2ゲート部9bに対応した下面部位を突出させて押圧部12を形成している。
【0021】
次に、このように構成された電気部品用ソケットの動作について説明する。
まず、電気部品用ソケットが回路基板18上に設置され、図3に示すコンタクトピン5の接続部5dが回路基板18の対応する電極部に、例えば半田付け等により接続される。
【0022】
次に、ソケットカバー6の反対側端部を弾性部材11の付勢力に抗して、例えば指先等で矢印A方向に押圧して弾性部材11を圧縮変形させ、ソケットカバー6に開動作をさせる。これにより、ソケットカバー6の押圧部12を接触子5aから離間させ、FPC1の端部を第1ゲート部9aまたは第2ゲート部9bに受け入れ可能にする。
【0023】
このような状態において、第1デート部9aまたは第2ゲート部9bにFPC1の平面電極側端部を挿入する。この場合、例えば平面電極を上向きにして電気部品用ソケットに装着するときには、図4(a)に示す下側の第1ゲート部9aにFPC1の端部1aを矢印B方向に挿入する。これにより、同図(b)に示すように平面電極2に対して接触子5aの第1接触部5eが上方から接触可能となる(上当て)。また、平面電極2を下向きにして電気部品用ソケットに装着するときには、同図(a)に示す上側の第2ゲート部9bにFPC1の端部1aを矢印C方向に挿入する。これにより、同図(c)に示すように平面電極2に対して接触子5aの第2接触部5fが下方から接触可能となる(下当て)。
【0024】
したがって、例えばFPC1を接続したLCDの駆動検査に本発明の電気部品用ソケットを適用する場合に、図11(a)に示すようにFPC1を真直ぐ延ばした状態で装着する場合、平面電極2がFPC1の表面側に形成されているときには、図4(a)の第1ゲート部9aにFPC1の端部1aを挿入して上当てにて使用し(同図(b)参照)、平面電極2がFPC1の裏面側に形成されているときには、第2ゲート部9bにFPC1の端部1aを挿入して下当てにて使用する(同図(c)参照)。また、図11(b)に示すようにFPC1を折り曲げた状態で装着する場合、平面電極2がFPC1の表面側に形成されているときには、図4(a)の第2ゲート部9bにFPC1の端部1aを挿入して下当てにて使用し(同図(c)参照)、平面電極2がFPC1の裏面側に形成されているときには、第1ゲート部9aにFPC1の端部1aを挿入して上当てにて使用する(同図(b)参照)。
【0025】
次に、図3に示すソケットカバー6に対する矢印A方向の押圧を解除すると、ソケットカバー6は、弾性部材11の復元力によりシャフト10を中心に回動して閉動作をする。これにより、押圧部12でコンタクトピン5の接触子5aまたはFPC1の端部1aを下方に押圧し、接触子5aと平面電極2とを電気的に接触させる。具体的には、図4(b)に示すような上当ての場合は、押圧部12が接触子5aの第2接触部5fを押圧して第1接触部5eを平面電極2に押し当てて接触させる。また、図4(c)に示すような下当ての場合は、押圧部12がFPC1の端部1aを押圧して平面電極2を接触子5aの第2接触部5fに押し当てて接触させる。これにより、FPC1の平面電極2と回路基板の電極部とをコンタクトピン5を介して電気的に接続する。
【0026】
このように構成された第1実施形態の電気部品用ソケットによれば、ソケット本体部4に二つの第1及び第2ゲート部9a,9bを設けてそれぞれFPC1の端部1aを受け入れ可能とし、コンタクトピン5の細長いアーム5cの先端部に有する接触子5aをFPC1の平面電極2に対して上方及び下方のいずれの方向からも接触させることができるので、例えばFPC付LCDモジュール等において平面電極2がFPC1の表面または裏面のいずれに形成されていても、また電気部品用ソケットに対するFPC1の装着方法が、FPC1を真直ぐ延ばした状態または折り曲げた状態のいずれの場合であっても一つの電気部品用ソケットで対応することができる。これにより、FPC1を捻じ曲げる等せずに、例えばLCDモジュール等の観察面を常に上方に向けた状態で電気部品用ソケットに装着することができる。したがって、FPC1の電気部品用ソケットに対する装着の作業性を向上することができる。
【0027】
また、コンタクトピン5の接触子5aとFPC1の平面電極2との接触圧は、ソケットカバー6を付勢する弾性部材11の弾性力により殆ど決まるため、この弾性部材11の弾性力を適宜選択するだけで接触圧の調整を容易に行うことができる。
【0028】
さらに、接触子5aの第1及び第2接触部5e,5fが円弧状に形成されているため、平面電極2に対する傷付きを抑制することができる。特に、平面電極2に対する傷付状態を見ながら弾性部材11の弾性力を選択すれば、電気的接触を確保して傷付きをなくすこともできる。
【0029】
そして、コンタクトピン5のアーム5cは、細く形成されてそれ自体弾性力を有しないようにされており、接触子5aと平面電極2との接触圧は、ソケットカバー6を付勢する弾性部材11により得るようにしているため、コンタクトピン5には耐久性を低下させるような負荷がかかることがない。したがって、コンタクトピン5の耐久性を向上することができる。
【0030】
図5は、コンタクトピン5の変形例である。図5(a)及び(b)に示すように複数並列配置されたコンタクトピン5のアーム5cの長さを変えて接触子5aを隣合う同士で位置がずれるようにしている。これにより、配線密度の高いFPC1の平面電極2に対しても適用することができる。
【0031】
次に、本発明に係る電気部品用ソケットの第2実施形態を、図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7に示す第2実施形態の電気部品用ソケットにおいて、第1実施形態と異なる点は、ガイド部材8の第1及び第2ゲート部9a,9b入り口にゲート幅を変更するゲート幅可変手段としての可動式ガイド13を左右に一対設けていることである。
【0032】
この可動式ガイド13は、図7に示すように略コ字状に形成され、ガイド部材8の上下面に係止して設けられており、図6に示すように上面にゲート幅方向に長い貫通する長孔13aを形成してこの長孔13aを通してねじ14によりガイド部材8に固定できるようになっている。これにより、FPC1の端部1aの幅に合わせて可動式ガイド13の間隔Lを調整することができる。
【0033】
このように構成された第2実施形態によれば、平面電極2の配列ピッチが同じであれば、可動式ガイド13の間隔を調整することにより、端部1a幅の異なる各種FPC1に対応することができる。
【0034】
なお、可動式ガイド13は、一対設ける必要はなく、いずれか一方のみ設けても良い。この場合、端部1aは、ガイド部材8に設けた第1及び第2ゲート部9a,9bのいずれか一方の側面に片寄せされて位置決めされることになる。
【0035】
次に、本発明に係る電気部品用ソケットの第3実施形態を、図8〜図11を参照して説明する。図8及び図9に示す第3実施形態の電気部品用ソケットにおいて、第1実施形態と異なる点は、ソケットカバー6の開閉操作を行う操作手段15を備えたことである。この操作手段15は、ソケット本体部4の第1及び第2ゲート部9a,9b近傍に設けられ、図9に示すようにソケットカバー6の内面6aに当接して回動自在に設けられたカムシャフト16と、このカムシャフト16の一端部に連結されたレバー17とで構成されている(図8参照)。
【0036】
このカムシャフト16は、図9に示すように円柱状のシャフトの側面を軸心に沿って平面状にカットしたカット部16aを設けており、通常は、このカット部16aをソケットカバー6の内面6aに当接させてソケットカバー6を閉じている。
【0037】
ここで、FPC1を電気部品用ソケットに装着する際には、図10に示すようにレバー17を例えば起立方向に操作してカムシャフト16を回動し、カムシャフト16の円柱側面16bをソケットカバー6の内面6aに当接させる。これにより、ソケットカバー6がシャフト10を中心に回動して弾性部材11を矢印D方向に押し縮め、開状態とされる。このとき、押圧部12がコンタクトピン5の接触子5aから離間して第1及び第2ゲート部9a,9bがFPC1の端部1aを受け入れ可能状態に保持される。
【0038】
次に、FPC1を電気部品用ソケットに装着し、レバー17を上述と逆方向に回動操作してカムシャフト16のカット部16aがソケットカバー6の内面6aに当接するようにソケットカバー6を閉じると(図9参照)、図4(b)または(c)と同様に押圧部12がコンタクトピン5の接触子5aまたはFPC1の端部1aを押圧して接触子5aと平面電極2とを電気的に接触させる。これにより、LCD等の電気部品がFPC1とコンタクトピン5を介して回路基板に接続され、電気部品の試験が可能となる。
【0039】
このように構成された第3実施形態によれば、ソケットカバー6の開閉操作を操作手段15により行うようにしているので、操作性を向上することができる。特に、実装密度を向上するために、第1及び第2ゲート部9a,9bを上方に向けて電気部品用ソケットを立てた状態で複数配列して試験を行う場合には、ソケットカバー6の開閉操作が容易となり、有効である。
【0040】
また、操作手段15のカムシャフト16の円柱側面16bをソケットカバー6の内面6aに当接させた状態にすれば、第1及び第2ゲート部9a,9bをFPC1の端部1aを受け入れ可能状態に保持することができ、FPC1を電気部品用ソケットに装着する際に、ソケットカバー6の押圧部12と反対側の端部を常時、指先等で押圧している必要がなく、作業性を向上することができる。なお、カムシャフト16は、上述の円柱の側面をカットしたものに限られず、偏心シャフトであってもよい。
【0041】
また、上述の電気部品は、LCDに限定されず、例えばDVD装置等を含む各種の電子部品モジュールであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る発明によれば、ガイド部材の第1ゲート部に挿入された配線基板の平面電極に対してコンタクトピンの、ソケット本体部に保持される基部から根本部をループ状に形成してガイド部材方向に延設され、弾性力が略ゼロとなるように細長く形成されたアームの先端部に有する接触子第1接触部を上方から接触させることができる。また、ガイド部材の第2ゲート部に挿入された配線基板の平面電極に対して上記接触子第2接触部を下方から接触させることができる。したがって、一つの電気部品用ソケットで配線基板の平面電極に対して上当て及び下当てのいずれにも対応し、作業性を向上することができる。さらに、アームは、弾性力が略ゼロとなるように細長く形成されているので、コンタクトピンには耐久性を低下させるような負荷がかかることがない。したがって、コンタクトピンの耐久性を向上することができる。
【0043】
また、請求項2に係る発明によれば、配線基板の平面電極のゲート部に対する挿入性を良くし、コンタクトピンの破損を防止することができる。
【0045】
さらに請求項3に係る発明によれば、複数並列配置されたコンタクトピンのソケット本体部を貫通して外方に突出する各接続部の位置を隣合う同士でずらすことができる。したがって、配列密度の高い電極部を有する回路基板に対応することができる。
【0046】
そして、請求項4に係る発明によれば、複数並列配置されたコンタクトピンの各接触子の位置を隣合う同士でずらすことができる。したがって、配線密度の高い配線基板の平面電極に対応することができる。
【0047】
また、請求項5に係る発明によれば、ゲート部の奥側端部に形成したガイドスリットに接触子を挿入することができる。したがって、接触子をガイドスリットで位置規制することができる。
【0048】
さらに、請求項6に係る発明によれば、ゲート幅可変手段でゲート部の幅を変更することができる。したがって、平面電極の配列ピッチが等しい場合には、端部幅の異なる各種配線基板に対応することができる。
【0049】
そして、請求項7に係る発明によれば、カムシャフトをソケットカバーの内面に当接させ、レバーを操作して回動中心に対する距離の異なるカムシャフトのソケットカバー内面に当接する側面位置を変え、ソケットカバーの開閉操作をすることができる。したがって、ソケットカバーの開閉操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電気部品用ソケットの第1実施形態を示す平面図であり、中心線より上側半分はソケットカバーを省略して示す図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 図1のX−X線断面図であり、ソケットカバーを開いた状態を示す図である。
【図4】 配線基板の平面電極と接触子との異なる接触状態を示す説明図である。
【図5】 コンタクトピンの変形例を示す説明図であり、(a)は要部拡大平面図、(b)は断面で示す要部拡大側面図である。
【図6】 本発明による電気部品用ソケットの第2実施形態を示す平面図である。
【図7】 図6のY−Y線断面図である。
【図8】 本発明による電気部品用ソケットの第3実施形態を示す平面図であり、中心線より上側半分はソケットカバーを省略して示す図である。
【図9】 図8のZ−Z線断面図である。
【図10】 第3実施形態において、ソケットカバーを開いた状態を示す断面図である。
【図11】 電気部品を接続した配線基板を電気部品用ソケットに装着する場合の異なる二つの例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…FPC
2…平面電極
4…ソケット本体部
5…コンタクトピン
5a…接触子
5b…基部
5c…アーム
5d…接続部
5e…第1接触部
5f…第2接触部
6…ソケットカバー
8…ガイド部材
8a…ガイドスリット
9a…第1ゲート部
9b…第2ゲート部
11…弾性部材
12…押圧部
13…可動式ガイド
15…操作手段
16…カムシャフト
17…レバー
18…回路基板

Claims (7)

  1. 配線基板の端部に形成された電極を受け入れるゲート部を備えたソケット本体部と、ソケット本体部に開閉自在に取り付けられゲート部側の端部を閉方向に付勢するソケットカバーと、ソケット本体部に植設されソケットカバーの閉動作により押圧されてゲート部に受け入れた配線基板の電極と接触する接触子を有するコンタクトピンとを備えた電気部品用ソケットであって、
    前記ゲート部を構成するガイド部材の下面及び上面にそれぞれ第1ゲート部及び第2ゲート部を形成し、
    前記コンタクトピンは、前記ソケット本体部に保持される基部から根本部をループ状に形成して前記ガイド部材方向に延設され、弾性力が略ゼロとなるように細長く形成されたアームの先端部に前記接触子を有し該接触子の下端部に前記第1ゲート部に挿入された前記配線基板の電極に対して上方から接触する第1接触部を設け、前記接触子の上端部に前記第2ゲート部に挿入された前記配線基板の電極に対して下方から接触する第2接触部を設けたことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記コンタクトピンの第1接触部及び第2接触部は、前記ゲート部入り口側端部にて電極との間隔が広く、奥側に向かって狭くなるようにテーパー状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記コンタクトピンは、ソケット本体部のゲート部の幅方向に複数並列配置されており、前記基部から前記ソケット本体部を貫通して外方に突出する各接続部を隣合う同士で位置がずれるように配設したことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記コンタクトピンは、ソケット本体部のゲート部の幅方向に複数並列配置されており、アーム先端部の接触子を隣合う同士で位置がずれるように該アームの長さを変えたことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記ガイド部材は、前記ゲート部の奥側端部に接触子が挿入されるガイドスリットを形成したことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  6. 前記ガイド部材は、ゲート部の幅を可変するゲート幅可変手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  7. 前記ソケット本体部のゲート部近傍に、ソケットカバーの内面に当接して回動自在に設けたカムシャフト及びこのカムシャフトに連結されたレバーを有する操作手段を備え、この操作手段を操作して回動中心に対する距離の異なるカムシャフトの側面をソケットカバー内面に当接させてソケットカバーの開閉操作をするようにしたことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
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