JP4221086B2 - 遮光性の食品用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばヨーグルト、プリン、ゼリー等の容器として用いられる遮光性の食品用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ヨーグルト、プリン、ゼリー等の容器としては、有底円筒状に形成された合成樹脂よりなる容器が使用され、容器の外周面には遮光性を有するラベルが貼着されている。ラベルを構成する基材は、合成樹脂によってフィルム状に形成されるとともに、紫外線領域又は近紫外線領域の光によって容器の内容物が変質するのを防止するため、その表面には遮光層が形成されている。
【0003】
この遮光層は、黒色の塗料より形成され、遮光層表面には白色の塗料が塗工されている。そして、商品を示すための文字、絵等は白色の塗料よりなる装飾層の表面に描画又は印刷され、その商品を視認することができるようになっている。このようなラベルは、基材裏面に設けられた接着層によって容器の外周面に貼着されている。また、黒色の塗料に代えてアルミニウムを蒸着したり、アルミニウム箔を圧着したりすることによって遮光層を形成する方法も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の黒色の塗料よりなる遮光層においては、表面に文字、絵等を印刷する際、その色調が変化し、外観が低下してしまうという問題があった。また、アルミニウム薄膜よりなる遮光層は、蒸着や圧着という手段を必要とし、製造が容易ではなく、製造コストの低減を図りにくいという問題があった。加えて、基材表面に蒸着又は圧着された遮光層は、ラベルの貼着又はラベル表面の傷付き等の場合に基材表面から剥離するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明者らは、基材上にフレーク状のアルミニウムを含有する遮光塗料を塗工することによって遮光フィルムを形成し、この遮光フィルムを接着剤によって容器本体に貼着した遮光性の食品用容器を提案した。この遮光性の食品用容器によれば、遮光性を保持しつつ、外観が良好であり、製造を容易にして製造コストの低減を図ることができるとともに、廃棄における処理を容易にすることができる。
【0006】
しかしながら、この遮光性の食品用容器においても、所望とする遮光性を保持するためにはフレーク状のアルミニウムの使用量が増加するという問題があった。加えて、容器本体に遮光フィルムを貼着する際、遮光フィルム又は容器本体に接着剤を塗布しなければならず、このような作業が煩雑なものであるという問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、遮光性を保持しつつ、フレーク状のアルミニウムの使用量を低減させることができるとともに、遮光フィルムと容器本体とを接着剤を用いることなく接合可能な遮光性の食品用容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の遮光性の食品用容器の発明は、容器本体と同種のポリプロピレン樹脂からなるフィルム状の基材上に、合成紙からなる層と、該合成紙からなる層上にフレーク状のアルミニウムを含有する遮光塗料から形成される遮光層とを有する遮光フィルムを、ポリプロピレン樹脂製の容器本体の外周面に、基材が容器本体側となるように熱融着したものである。
【0009】
請求項2に記載の遮光性の食品用容器の発明は、請求項1に記載の発明において、前記遮光層の表面に白色塗料よりなる装飾層を形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、容器本体11はポリプロピレン樹脂により有底円筒状に形成されるとともに、上部開口の外周縁には、円環状をなすフランジ12が折り曲げ形成されている。そして、容器本体11の外周面上には、容器本体11の外周面全体を被覆するように、遮光フィルム13が貼着されている。
【0011】
図3に示すように、遮光フィルム13は、フィルム状の基材14と、その表面に形成された合成紙からなる層17と、この合成紙からなる層17の表面に設けられた遮光層15と、遮光層15の表面に設けられた装飾層16とから形成されている。この遮光フィルム13は、基材14が容器本体11側となるようにして容器本体11に熱融着されている。
【0012】
基材14は、遮光フィルム13が容器本体11に対して熱融着されることから、容器本体11と同種の材料が用いられる。さらに、基材14は、曲げた状態で使用するために曲面状に変形可能な柔軟性を有するポリプロピレン樹脂が用いられる。この基材14の厚さは、20〜100μm の範囲内となるように設定されている。厚さが20μm 未満の場合には、基材14の耐久性が低下し、100μm より厚い場合には、柔軟性が低下し、曲面をなす容器本体11の外周面に貼着する際、剥離するおそれがある。本実施形態の基材14は、延伸することによって厚さ60μm に形成された延伸ポリプロピレン製フィルム(OPP)が用いられている。
【0013】
合成紙からなる層17は、合成紙を基材14の表面側に熱融着することによって形成されている。合成紙は、熱可塑性樹脂を二軸延伸又は一軸延伸することによって形成されたフィルムよりなり、その内部に微細な空孔を有するとともに、無機微粉末又は有機充填材が5〜65重量%の割合で含有される。
【0014】
合成紙としては、例えば二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを基材層とし、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを紙状層とする複層合成紙、紙基材の表面に複数の熱可塑性樹脂層を設け、裏面に別の熱可塑性樹脂フィルムを設けた複層合成紙等が使用される。この合成紙は外部から容器本体11内部へ入り込む光を遮蔽するようになっている。本実施形態の合成紙としては、二軸延伸ポリプロピレン製フィルムが用いられている。
【0015】
無機微粉末としては、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム等が使用され、その粒径が0.03〜16μm のものが好ましい。
【0016】
合成紙の不透明度(JIS P−8138)としては、85%以上のものが好ましく、90%以上のものがより好ましい。合成紙の不透明度が85%未満の場合には所望とする遮光性が得られない。
【0017】
合成紙からなる層17の厚さとしては、30〜500μm の範囲内となるように設定されることが好ましく、50〜300μm の範囲内に設定されることがより好ましい。厚さが30μm 未満の場合には、合成紙の耐久性が低下するとともに、所望とする遮光性が得られない。また、厚さが500μm より厚い場合には、柔軟性が低下し、曲面をなす容器本体11の外周面に貼着する際、剥離するおそれがある。
【0018】
遮光層15は、遮光塗料を合成紙からなる層17の表面にスプレー、ローラ、ブラシ等の手段で塗工することによって形成される。この遮光塗料としては、ビヒクル樹脂としてのポリウレタン樹脂と、フレーク状のアルミニウム18と、有機溶剤とから構成されたものが使用される。そして、図3に矢印で示すように、内部に含有されるフレーク状のアルミニウム18によって、外部から入り込む紫外線領域又は近紫外線領域の光20を反射するようになっている。
【0019】
この遮光層15は、その厚さが0.5〜2.0μm の範囲内となるように形成されることが好ましい。遮光層15の厚さが0.5μm 未満の場合には、遮光層15としての機能を十分発揮することができず、2.0μm よりも厚い場合には、遮光層15が硬くなり、遮光フィルム13の柔軟性が損なわれる。
【0020】
フレーク状のアルミニウム18は薄片状に形成されたアルミニウムの細片よりなり、その長さが10〜15μm の範囲内に設定されていることが好ましい。この長さが10μm 未満の場合には、アルミニウム細片間の隙間が大きくなり、遮光層15としての機能を十分発揮することができない。また、15μm よりも長くした場合、遮光層15の効果は向上せず、かえって製造コストの上昇を招くことになる。
【0021】
さらに、フレーク状のアルミニウム18は、その幅が上記長さよりも小さくなるように設定されていることが好ましく、その厚さが遮光層15よりも薄くなるように設定されていることが好ましい。
【0022】
装飾層16は、白色の塗料を遮光層15表面に塗工することによって形成される。このとき、遮光層15が白銀色で、装飾層16が白色であり、遮光層15の色調が装飾層16を介して透過する場合においてもその色調は鮮明なものとなっている。また、色調の中でも白色は光を反射しやすく、白色の装飾層16によって遮光性が保持される。この装飾層16は、その厚さが0.5〜1.0μm の範囲内となるように設定されている。
【0023】
商品を示すための文字、記号、絵等は、装飾層16の表面に印刷され、その商品を視認することができるようになっている。また、遮光層15がフレーク状のアルミニウム18よりなることから、従来のアルミニウムよりなる遮光層の銀色と比較して白味を帯びた銀色となり、文字、記号、絵柄等が持つ本来の色調を充分に発揮させ、より美しい外観とすることができる。
【0024】
図1に示すように、遮光性の食品用容器は、容器本体11と、基材14を容器本体11側として容器本体11の外周面に熱融着された遮光フィルム13とから構成されている。この遮光性の食品用容器は、例えば、ヨーグルト、プリン、ゼリー等の容器として使用され、容器本体11のフランジ12に図示されないアルミニウムの薄膜等よりなる蓋が貼着されるようになっている。そして、遮光層15に含有されるフレーク状のアルミニウム18によって紫外線領域又は近紫外線領域の光が反射されるとともに、合成紙からなる層17によって光透過が遮断され、容器本体11の内容物が変質するのを防止するようになっている。
【0025】
さて、実施形態の遮光性の食品用容器を形成する際には、まず、厚さ60μm のOPP製フィルムよりなる基材14表面に二軸延伸ポリプロピレン製フィルムよりなる合成紙が熱融着され、合成紙からなる層17が形成される。
【0026】
次いで、合成紙からなる層17の表面に遮光塗料が塗工され、遮光層15が形成される。この遮光層15を乾燥し、硬化させた後、その表面に装飾層16が形成される。装飾層16表面には、食品用容器として必要な文字、記号、絵等が印刷される。
【0027】
このとき、合成紙の厚みに応じて、遮光層15の厚み及び遮光塗料中におけるフレーク状のアルミニウム18の含有量が調整される。また、装飾層16は、遮光層15が白銀色であることから、遮光層15の色調が装飾層16を通して透過した場合においても色調が鮮明なものとされる。
【0028】
次に、遮光フィルム13は予め射出成形法、インモールド成形法等によってほぼ有底円筒形状に形成された容器本体11の外周面に熱融着される。このようにして形成された遮光性の食品用容器は、その内部にヨーグルト、プリン、ゼリー等の食品が納められた後、容器本体11のフランジ12に図示されない蓋が貼着され、商品として出荷される。このとき、外部から容器本体11の内部へと透過しようとする紫外線領域又は近紫外線領域の光は、遮光フィルム13内に含有されるフレーク状のアルミニウム18により反射されるとともに、合成紙からなる層17によって遮光され、容器内の食品の変質が防止される。
【0029】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態の遮光性の食品用容器によれば、容器本体11を被覆する遮光性フィルムは、合成紙からなる層17を有するとともに、その内部にフレーク状のアルミニウム18が含有されている。このアルミニウム18が紫外線領域又は近紫外線領域の光20を反射し、これに加え合成紙からなる層17が光の透過を遮断するため遮光性を保持することができる。さらに合成紙に不透明度の高いものを用いたことから、合成紙の厚みに応じて、遮光層15の厚みを薄くしたり、遮光塗料中におけるフレーク状のアルミニウム18の含有量を低減したりすることができ、いずれの場合にもフレーク状のアルミニウム18の使用量を減少させることができる。また、基材14と容器本体11を形成する材料とが共にポリプロピレン樹脂であることから、容器本体11の外周面に遮光フィルム13を熱融着することにより、遮光フィルム13と容器本体11とを接着剤を用いることなく接合することができる。
【0030】
・ 実施形態の遮光性の食品用容器によれば、装飾層16を白色塗料により形成したことから、その表面において光を反射し、遮光性を保持するとともに、印刷される文字、記号、絵等を鮮明なものとし、外観をより良好なものとすることができる。
【0031】
・ 実施形態の遮光性の食品用容器によれば、合成紙の厚みを30〜500μm の範囲内に設定したことから、肉眼で容器内部が透けて見えないように遮光性をより効果的に保持しつつ、遮光フィルム13の耐久性及び柔軟性を保持することができる。
【0032】
・ 実施形態の遮光性の食品用容器によれば、合成紙を熱可塑性樹脂製のフィルムによって構成したことから、合成紙を基材14の表面に熱融着することができ、合成紙と基材14とを接着剤を用いることなく接合することができる。
【0033】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、ポリプロピレン製フィルムからなる基材14を紙製の基材に代え、この紙製の基材上にフレーク状のアルミニウム18を含有する遮光塗料を塗工し、遮光層15を形成することによって遮光フィルム13を構成すること。そして、その遮光フィルム13を、紙製の基材が容器本体11側となるように配置し、容器本体11の外周面に熱融着すること。紙製の基材として、例えば和紙等の紙を用いてもよい。
【0034】
このように構成した場合、遮光層15の厚みを薄くしたり、遮光性を保持しつつ、フレーク状のアルミニウム18の使用量を低減させることができる。さらに、容器本体を形成する溶融したポリプロピレン樹脂が紙の繊維内に侵入することによって、遮光フィルム13と容器本体11とを接着剤を用いることなく接合することができる。
【0035】
加えて、ポリプロピレン製フィルムよりなる基材14を省略したことから、遮光フィルム13の厚さを薄くすることができ、遮光フィルム13の柔軟性を向上することができるとともに、製造コストの低減を図ることができる。
【0036】
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、合成紙の材料となる熱可塑性樹脂として、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等を使用すること。なお、上に挙げた材料は、これらの中から1種又は2種以上を選択して使用することが好ましい。
【0037】
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、図4に示すように、基材14の表面側に遮光層15を形成し、この遮光層15の表面に、例えばポリスチレン系エマルジョン等の接着剤19を塗工し、合成紙を接着して合成紙からなる層17を形成すること。そして、遮光層15の厚みを薄くすることによって、フレーク状のアルミニウム18の使用量を減少させること。このとき用いられる接着剤19は、硬化した後でも柔軟性を有するものが好ましく、合成紙を形成する材料に合わせて適宜選択することが好ましい。
【0038】
このように構成した場合においても、本質的に本実施形態と同様の遮光効果を得ることができるとともに、遮光層15の色調が装飾層16を通して透過することを確実に防止し、装飾層16の色調をより鮮明なものとすることができる。
【0039】
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、遮光層15を形成する遮光塗料と、装飾層16を形成する白色塗料とをほぼ等量で混合し、遮光層15と装飾層16とを一層で形成すること。
【0040】
このように構成した場合、遮光フィルム13の構成を簡単なものとし、各層15,16を形成する塗料の調製を容易なものとすることができる。
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、装飾層16を例えば、透明塗料、蛍光塗料等の他の色調の塗料によって形成すること、又はこの装飾層16を省略すること。
【0041】
このように構成した場合、遮光フィルム13に様々な色調を与えることができるとともに、透明塗料又は蛍光塗料で形成した場合には、遮光層15が白銀色であることから装飾層16に光沢と虹彩色又は金属光沢感を与えることができる。なお、このとき遮光層15のビヒクル樹脂には、無色透明のものを使用することが望ましい。
【0042】
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、装飾層16を白色の塗料又は文字、記号、絵等のどちらか一方のみで形成すること。
このように構成した場合においても、本質的に本実施形態と同様の遮光効果を得ることができる。
【0043】
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、例えば、遮光層15と装飾層16との間に第2の合成紙からなる層を設ける等、少なくとも4層よりなる遮光フィルム13とすること。
【0044】
このように構成した場合、本質的に本実施形態と同様の遮光効果を得ることができるとともに、第2の合成紙からなる層を設けた場合には、遮光効果をより向上することができるとともに、その外観をさらに良好なものとすることができる。
【0045】
・ 本実施形態の遮光性の食品用容器において、例えば、合成紙を二軸延伸フィルムに一軸延伸フィルムを重ね合わせ互いに熱融着し、形成する等、少なくとも2層よりなる合成紙とすること。
【0046】
このように構成した場合、合成紙からなる層17による遮光効果をさらに向上させることができる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0047】
・ 前記遮光フィルムを容器本体に熱融着によって貼着した遮光性の食品用容器。
このように構成した場合、遮光フィルムの容器本体からの剥離を防止することができる。
【0048】
・ ポリプロピレン樹脂からなるフィルム状の基材及びその基材上に形成される合成紙からなる層と、フレーク状のアルミニウムを含有する遮光塗料よりなる遮光層とを有し、その内部に食品を収容するためのポリプロピレン樹脂製の食品用容器の外周面に貼着する遮光フィルム。
【0049】
このように構成した場合、貼着された食品用容器の内部を遮光しつつ、フレーク状のアルミニウムの使用量を低減させることができるとともに、遮光フィルムと容器本体とを接着剤を用いることなく接合することができる。
【0050】
・ 前記合成紙からなる層の厚みを30〜500μm の範囲に設定した遮光性の食品用容器。
このように構成した場合、遮光性をより効果的に保持しつつ、遮光フィルムの耐久性及び柔軟性を保持することができる。
【0051】
・ 前記合成紙をポリオレフィン系樹脂によって形成し、基材の表面側に貼着した遮光性の食品用容器。
このように構成した場合、合成紙と基材とを接着剤を用いることなく接合することができる。
【0052】
・ 前記遮光層の厚みを0.5〜2.0μm の範囲に設定した遮光性の食品用容器。
このように構成した場合、遮光性をより効果的に保持しつつ、遮光フィルムの柔軟性を保持することができる。
【0053】
・ 前記フレーク状のアルミニウムの長さを10〜15μm の範囲に設定した遮光性の食品用容器。
このように構成した場合、遮光性を効果的に保持しつつ、製造コストの低減を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の遮光性の食品用容器によれば、遮光性を保持しつつ、フレーク状のアルミニウムの使用量を低減させることができるとともに、遮光フィルムと容器本体とを接着剤を用いることなく接合することができる。
【0055】
請求項2に記載の発明の遮光性の食品用容器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、装飾層の表面において光を反射し、遮光性を保持するとともに、印刷される文字、記号、絵等を鮮明なものとし、外観をより良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の遮光性の食品用容器の製造過程を示す斜視図。
【図2】 遮光性の食品用容器を示す断面図。
【図3】 遮光フィルムを示す一部を拡大した断面図。
【図4】 別形態の遮光フィルムを示す一部を拡大した断面図。
【符号の説明】
11…容器本体、13…遮光フィルム、14…基材、15…遮光層、16…装飾層、17…合成紙からなる層、18…フレーク状のアルミニウム。
Claims (2)
- 容器本体と同種のポリプロピレン樹脂からなるフィルム状の基材上に、合成紙からなる層と、該合成紙からなる層上にフレーク状のアルミニウムを含有する遮光塗料から形成される遮光層とを有する遮光フィルムを、ポリプロピレン樹脂製の容器本体の外周面に、基材が容器本体側となるように熱融着した遮光性の食品用容器。
- 前記遮光層からなる層の表面に白色塗料よりなる装飾層を形成した請求項1に記載の遮光性の食品用容器。
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