JP4219568B2 - デジタルコンテンツのオンライン取引支援システム、方法、コンピュータプログラム、記録媒体 - Google Patents

デジタルコンテンツのオンライン取引支援システム、方法、コンピュータプログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルコンテンツの取引を支援するデジタルコンテンツのオンライン取引支援システムに関する。デジタルコンテンツは、例えば広告を伴う放送番組、デジタル画像データ(動画/静止画)、文章データ、音データあるいはこれらの組合せである。本発明は、特に、これらのデジタルコンテンツが複数の流通媒体を通じて流通する場合のオンライン取引形態を円滑にさせるための仕組みに関するものである。
【0002】
【発明の背景】
公衆向けに流通させる目的で作成されたコンテンツの1つに広告コンテンツがある。従来、公衆向けの広告コンテンツは、写真、映像、音声のようなアナログ素材により表現されたアナログコンテンツが殆どであった。アナログコンテンツは、例えば撮影装置で撮影した素材を広告目的に加工・編集したり、広告用に特定の音楽、音声、音を作成しているのが一般的である。
最近は、衛星放送(BS、CS)や地上波を用いたデジタル放送網、ブロードバンドインターネット網、次世代携帯電話網、カーナビゲーション、コンビニ端末、電子新聞、電子雑誌、デジタル・ビル・ボード(屋外広告媒体)、デジタル・シネマ・シアタ等のようなデジタルコンテンツの流通網が発達してきており、広告コンテンツも、デジタル化されるようになってきている。また、多チャンネルデジタル放送や、放送と類似のインフラ(ブロードバンドインターネット、モバイル等)も登場してきており、コンテンツの制作形態・流通形態が多様化してきている。
このような時代では、広告媒体の多様化・多チャンネル化に伴う広告費の分散化が問題になる。
【0003】
本発明は、上述した状況に鑑み、次のような課題を解決するものである。
(1)広告コンテンツを初めとする、流通対象となるデジタルコンテンツの表現形態の多様化及びこのようなコンテンツ制作の効率化を図り、コンテンツ取引の機会を拡大させることができる仕組みを提供する。
(2)異なる種類のインフラ・データ処理端末・通信端末の仕様に合わせたコンテンツ制作の手間を省いて、制作コストの低減させることができる仕組みを提供する。
(3)コンテンツ流通機関へのコンテンツ納品に際しては、準備のために、流通前に一定の時間をおく必要がある。そのため、コンテンツの流通の機会が制限される。特に、複雑な素材から構成されるコンテンツの場合には、納品後流通前までの保管が煩わしくなる。このような煩わしさを回避することができる仕組みを提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のようなデジタルコンテンツのオンライン取引支援システム、方法及びコンピュータプログラムを提供することにより、上記の課題を解決する。
【0005】
本発明のオンライン取引支援システムは、固有の流通媒体によるデジタルコンテンツの流通を、受注した所定のコンテンツ流通枠において行うコンテンツ流通機関に配備された第1通信端末、及び、前記コンテンツ流通枠によるコンテンツ流通を発注する発注機関に配備された第2通信端末とそれぞれ通信路を介して接続されるシステムであって、前記第1通信端末より受け付けた、前記コンテンツ流通機関において受注可能な前記コンテンツ流通枠の情報を登録する枠情報登録手段と、それぞれ前記コンテンツ流通枠において流通可能なデジタルコンテンツの基データとなる複数の素材マスタを保管する素材マスタ保管手段と、前記枠情報登録手段に登録されているコンテンツ流通枠および前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタを特定するための情報を表示内容として含む取引画面を生成し、この取引画面を前記第2通信端末において表示可能にする第1の制御手段と、前記取引画面を通じて、当該取引画面上のいずれかのコンテンツ流通枠を発注した第2通信端末による、当該コンテンツ流通枠で流通させるデジタルコンテンツに含める素材マスタの選定および選定された素材マスタの表現態様に関する設定入力を可能にする第2の制御手段と、前記第2通信端末により素材マスタが選定されたときに、選定された素材マスタを、前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタをコピーすることにより抽出する抽出手段と、抽出された素材マスタを当該第2通信端末により設定入力された表現態様のものに加工するとともに、加工された素材マスタを含んで構成されるデジタルコンテンツを前記コンテンツ流通枠における流通媒体に適合するデータ構造にエンコードするエンコード手段と、このエンコード手段でエンコードされたデジタルコンテンツを前記第2通信端末により発注されたコンテンツ流通枠により流通させるデジタルコンテンツとして前記第1通信端末へ配信するコンテンツ配信手段とを具えるものである。
【0006】
前記コンテンツ配信手段によるデジタルコンテンツの配信先となる前記第1通信端末が、それぞれ、互いに異なる種類の流通媒体を通じて前記デジタルコンテンツを流通させるコンテンツ流通機関に具えられる複数の通信端末のいくつかである場合、前記コンテンツ配信手段は、前記いくつかの通信端末の各々に、1つの前記素材マスタから当該配信先の流通媒体の種類に応じたデータ構造にエンコードされたデジタルコンテンツを同時期に配信できるように構成される。第2通信端末がディスプレイを具える場合、前記第1の制御手段は、登録されている複数の前記広告枠の報を、個々の広告枠の流通媒体の種類を含む属性を表す情報と共に第2通信端末に一覧表示させる。その際、第1の制御手段は、前記一覧表示の表示形態を、コンテンツ流通機関毎の受注可能な広告枠数に応じて変化させるようにする。表示形態の変化は、例えば、色の変化によって表現される。
【0007】
エンコード手段は、例えば、コピーされた前記素材マスタに対してデータ構造の変換を伴わない加工を施した後、予め流通媒体毎に定めた変換の手に従って、当該加工された素材マスタのデータ構造のエンコード処理を行うように構成する。さらに、エンコードされたコンテンツを前記コンテンツ流通機関が扱う流通媒体の種別毎にパッケージングするように構成する。「パッケージング」とは、1つの流通単位としてデータを纏める、あるいは纏めたものを保存することをいう。
【0008】
前記広告コンテンツを、予め保管されている素材マスタに所定の付加価値を付与するための手順を定めた1又は複数のテンプレートファイルを保持したテンプレートファイル保持手段をさらに具え、前記第1の制御手段が、このテンプレートファイル保持手段に保持されているテンプレートファイルのうち個々のコンテンツ流通枠において使用可能なテンプレートファイルの識別情報を当該コンテンツ流通枠の情報に対応付けて前記第2通信端末に表示させるようにオンライン取引支援システムを構成しても良い。これにより、付加価値のある、つまり高機能のデジタルコンテンツを取引の対象とすることができるようになる。この場合、前記第1の制御手段は、前記テンプレートファイル従って付与される付加価値の内容のサンプルを前記第2通信端末へ表示させることで、取引の際の安心感を発注側に与えることができる。発注側の便宜をより徹底する観点からは、前記付加価値が付与された広告コンテンツを前記第1通信端末へ配信する前に前記第2通信端末に表示させるようにする。
【0009】
取引の際の参考情報を発注側に与えるために、前記第1の制御手段は、前記付加価値が付与された広告コンテンツに対する注目度合いを直接的又は間接的に表す注目度合い情報を外部端末より入手し、入出した注目度合い情報を前記第2通信端末に表示させるようにしても良い。広告枠の受注および発注の状況を当該広告枠の識別情報毎に蓄積する蓄積手段と、第1通信端末から広告枠の識別情報を伴う前記広告コンテンツの流通終了の通知を受けとったときに当該識別情報により特定される当該広告枠についての発注の状況を表す情報を前記蓄積手段より抽出し、抽出した情報をもとに前記第2通信端末への流通終了の確認および流通終了に伴う請求に関わる通信処理を行う処理手段をさらに具えることにより、オンライン取引の際の受発注側の便宜を図ることができる。
【0010】
本発明は、また、固有の流通媒体によるデジタルコンテンツの流通を、受注した所定のコンテンツ流通枠において行うコンテンツ流通機関に配備された第1通信端末、前記コンテンツ流通枠によるコンテンツ流通を発注する発注機関に配備された第2通信端末、前記第1通信端末および前記第2通信端末とそれぞれ通信路を介して接続され、それぞれ前記コンテンツ流通枠において流通可能なデジタルコンテンツの基データとなる複数の素材マスタを保管するコンピュータシステムにより実行される方法であって、前記第1通信端末が、前記コンテンツ流通機関において受注可能な前記コンテンツ流通枠の識別情報を前記コンピュータシステムのデータベースに登録する過程と、前記コンピュータシステムが、前記データベースに登録されているコンテンツ流通機関毎のコンテンツ流通枠および保管されている前記素材マスタを特定するための情報を表示内容として含む取引画面を生成し、生成した取引画面を前記第2通信端末に表示させる過程と、前記第2通信端末が、前記取引画面を通じて、当該取引画面上のいずれかのコンテンツ流通枠を発注する過程と前記コンピュータシステムが、前記コンテンツ流通枠を発注した第2通信端末に当該コンテンツ流通枠で流通させるデジタルコンテンツを構成する素材マスタの選定および各々の素材マスタの表現態様に関する設定入力用画面を提示する過程と、前記第2通信端末が、前記設定入力用画面を通じて、素材マスタの選定および各々の素材マスタの表現態様に関する設定入力を行う過程と、前記コンピュータシステムが、前記第2通信端末により選定された素材マスタを、保管されている素材マスタをコピーすることにより抽出し、抽出た素材マスタを当該第2通信端末により設定された表現態様のもの加工するとともに、加工された素材マスタを含んで構成されるデジタルコンテンツを、前記コンテンツ流通枠における流通媒体に適合するデータ構造にエンコードし、エンコードたデジタルコンテンツを前記第2通信端末により発注されたコンテンツ流通枠により流通させるデジタルコンテンツとして前記第1通信端末へ配信する過程とを有することを特徴とする、コンピュータシステムで行うデジタルコンテンツのオンライン取引支援方法を提供する。
【0011】
本発明は、また、固有の流通媒体によるデジタルコンテンツの流通を、受注した所定のコンテンツ流通枠において行うコンテンツ流通機関に配備された第1通信端末、及び、前記コンテンツ流通枠によるデジタルコンテンツの流通を発注する発注機関に配備された第2通信端末とそれぞれ通信路を介して接続されるコンピュータシステムをデジタルコンテンツのオンライン取引支援システムとして動作させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータシステムを、固有の流通媒体によるデジタルコンテンツの流通を、受注した所定のコンテンツ流通枠において行うコンテンツ流通機関に配備された第1通信端末、及び、前記コンテンツ流通枠によるデジタルコンテンツの流通を発注する発注機関に配備された第2通信端末とそれぞれ通信路を介して接続されるコンピュータシステムをデジタルコンテンツのオンライン取引支援システムとして動作させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータシステムを、前記第1通信端末より受け付けた、前記コンテンツ流通機関において受注可能な前記コンテンツ流通枠の情報を登録する枠情報登録手段、それぞれ前記コンテンツ流通枠において流通可能なデジタルコンテンツの基データとなる複数の素材マスタを保管する素材マスタ保管手段、前記枠情報登録手段に登録されているコンテンツ流通枠および前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタを特定するための情報を表示内容として含む取引画面を生成し、この取引画面を前記第2通信端末において表示可能にする第1の制御手段、前記取引画面を通じて、当該取引画面上のいずれかのコンテンツ流通枠を発注した第2通信端末による、当該コンテンツ流通枠で流通させるデジタルコンテンツに含める素材マスタの選定および選定された素材マスタの表現態様に関する設定入力を可能にする第2の制御手段、前記第2通信端末により素材マスタが選定されたときに、選定された素材マスタを、前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタをコピーすることにより抽出する抽出手段、抽出された素材マスタを当該第2通信端末により設定入力された表現態様のものに加工するとともに、加工された素材マスタを含んで構成されるデジタルコンテンツを前記コンテンツ流通枠における流通媒体に適合するデータ構造にエンコードするエンコード手段、このエンコード手段でエンコードされたデジタルコンテンツを前記第2通信端末により発注されたコンテンツ流通枠により流通させるデジタルコンテンツとして前記第1通信端末へ配信するコンテンツ配信手段として機能させるための、コンピュータプログラム及びこのコンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用した広告取引支援システムの構成図である。
この広告取引支援システム1は、広域ネットワークの一例となるインターネットIN、専用通信回線OL、大容量デジタル回線DN1,DN2等に接続された外部の通信端末との間で通信を行う機能を有するコンピュータによって実現される。このコンピュータは、CPU(中央処理装置)と、半導体メモリないしハードディスク等の記憶装置とを具えた汎用のもので、記憶装置にロードされているコンピュータプログラムをCPUが適宜読み込んで実行することにより、後述するオンライン取引支援のための諸機能を形成するものである。
コンピュータプログラムは、CD−ROM等の可搬性の記録媒体に記録されて流通するものであっても良く、インターネットINないし図示しないLANを介して他のプログラムサーバから上記の記憶装置に直接ダウンロードされるものであっても良い。要は、CPUが稼働状態のときに上記の記憶装置に、コンピュータ読み取り可能な形態で記録されていれば良い。
【0013】
本実施形態では、外部の通信端末として、各々固有の流通媒体を用いて広告コンテンツを公衆に提供するコンテンツ流通者(個人/法人)に具えられるコンテンツ管理端末BT、流通媒体が放送メディアである場合の放送番組(ひいては広告コンテンツ)に対する注目度を表す視聴率の情報を提供する視聴率サービスセンタに具えられる視聴率配信端末ST、広告発注を行う広告発注者(個人/法人)に具えられる発注者端末RT、依頼に基づいて広告素材を制作する広告制作者(個人/法人:制作プロダクション)に具えられる制作者端末MTを想定する。視聴率サービスセンタ以外の者(機関)は、それぞれ複数の者(機関)である。
【0014】
以後の説明では、便宜上、コンテンツ流通者がデジタル放送を行う放送局であり、この放送局がCM(コマーシャルメッセージ)と共に放映する放送番組が取引の対象となる広告枠となるものとする。また、広告発注者は、広告主の依頼を受けた広告代理店であり、広告制作者は、広告主あるいは広告代理店の依頼を受けて広告素材を制作する制作プロダクションであるものとする。広告素材についての所有権、著作権等の権利処理、広告内容の審査については、予め広告主又は広告代理店の側で実施されているものとする。
【0015】
コンテンツ管理端末BTは、デジタルコンテンツ流通網DLに接続されている。デジタルコンテンツ流通網DLは、放送局(BS、CS、地上波利用)、ケーブルテレビ番組供給機関、ブロードバンドインターネット放送局、モバイルコンテンツサプライヤ、電子新聞/電子雑誌/ビルボード/シネマシアタ等の平面コンテンツサプライヤに具えられる通信端末の集合体によって構築される。
このようなデジタルコンテンツ流通網DLを利用するユーザの端末としては、BSCS共用チューナ、PVR機能付STB、デジタルテレビ、CATV用デジタルSTB、パーソナルコンピュータ、携帯電話、カーナビゲーションシステム等の、デジタルコンテンツの処理及び表示機能を具えた通信端末を想定する。
【0016】
コンテンツ管理端末BTは、大容量デジタル回線D1とインターネットINの2系統で、広告取引支援システム1に接続される。大容量デジタル回線D1は、広告取引支援システム1からコンテンツ管理端末BTに広告コンテンツを伝送するために使用される。インターネットINは、広告取引支援システム1とコンテンツ管理端末BTとの間の大容量コンテンツの伝送以外の通信に用いられる。
【0017】
視聴率配信端末STは、専用通信回線OLを介して広告取引支援システム1と通信を行うようになっている。但し、本発明を実施するうえで、専用通信回線OLでなければならないというものでもない。
【0018】
発注者端末RTは、大容量デジタル回線DN2とインターネットINの2系統で、広告取引支援システム1に接続される。大容量デジタル回線DN2は、発注者端末RTから広告取引支援システム1に広告素材を登録する場合、あるいは、放送する広告コンテンツの確認のために広告取引支援システム1から発注者端末RTに広告コンテンツを伝送する際に使用される。
制作者端末MTは、インターネットINを介して他の通信端末又は広告取引支援システム1と通信を行う際に使用される。
【0019】
広告取引支援システム1は、上記の各通信端末BT、MT、RT、STのうち、インターネットINを介した通信の制御を行う通信制御部11と、大容量デジタル回線D1,D2を介した通信の制御を行う通信制御部12と、専用回線OLを介した通信の制御を行う通信制御部13とを具え、さらに、放送対象となる広告コンテンツを生成するためのエンコード処理部14、広告コンテンツに対して付加価値を付与するための付加価値処理部15、各種データベース(以下、データベースを「DB」と略す)21〜27へのデータ記録及びその読み出しを管理するDB管理部20、システム内の動作を統括的に制御する主制御部10を具えている。
【0020】
エンコード処理部14には、コンテンツの流通媒体(デジタル放送用、アナログ放送用、静止画用(JPEG/GIF/TIF等)、動画用(MPEG/MPEG2等)、音出力用(PCM等)に対応して素材をエンコードする手順を定めた「素材フォーマット変換シナリオ」を媒体種毎に保持するとともに、ファイル形式変換及び素材要素変換のためのパラメータを保持する補助データベース141が具えられている。
【0021】
付加価値処理部15にも、付加価値の内容を定める各種パラメータを保持する補助データベース151が具えられている。
【0022】
DB管理20により管理されるDBとしては、利用者DB21、素材マスタDB22、素材属性DB23、テンプレートDB24、広告属性DB25、広告枠DB26、受発注DB27がある。
【0023】
利用者DB21は、本システムを利用するすべての利用者のプロフィール情報その他の情報を登録しておくものである。
プロフィール情報は、広告代理店については、広告代理店コード、その属性(名称、住所等)、担当者ID/パスワード、担当者の属性(名前、所属、メールアドレス等)である。制作プロダクションのプロフィール情報は、プロダクションコード、その属性(名称、住所等)、担当者ID/パスワード、担当者の属性(名前、所属、メールアドレス等)である。放送局のプロフィール情報は、放送局コード、その属性(名称、住所等)、担当者ID/パスワード、担当者の属性(名前、所属、メールアドレス等)である。
その他の情報には、例えば放送局であれば、放送番組の情報(番組タイトル、放送時間等)、放送用素材仕様(例:MPEG2)、当該放送番組の広告枠コード、広告料金、使用可能な高機能広告アプリケーションの識別コード等である。
【0024】
素材マスタDB22には、広告コンテンツの基データとなるデジタルの素材マスタがファイル形式で蓄積される。これらの素材マスタは、適宜コピーして利用できるもので、動画、静止画、文字データ、音源データ、あるいはこれらの組合せで構成される。素材マスタは、システム側で用意しておいても良いが、本実施形態では、広告主、広告代理店あるいは制作プロダクションが制作した素材マスタを、素材マスタDB22で委託保管するものとする。
【0025】
素材属性DB23には、素材マスタDB22に素材マスタが登録されたときにそれに連動して、素材属性が素材マスタ毎(素材コードによって識別可能)に登録されるようになっている。素材属性には、例えば、素材マスタの種別(静止画/動画/文字データ/音源データ/単独/組合せ)、数量、発注者承認情報等が含まれる。
「発注者承認情報」は、素材マスタ等の登録及び追加登録に際して必要となる情報で、広告主又は広告代理店のみが登録できる情報である。具体的には、承認ID/パスワード、登録を許容する制作プロダクションの識別コード(プロダクションコード)、制作担当者ID等が発注者承認情報に該当する。
【0026】
広告取引支援システム1では、保管されている素材マスタを基礎としてそれを高機能化した「高機能広告」をオプションとして表現することができる。
「高機能広告」の内容は、テンプレート・ファイルによって定義され、その内容が、適宜追加・変更・削除できるようになっている。このようなテンプレート・ファイルを「高機能広告テンプレート」という。高機能広告テンプレートによって表現される高機能広告は、以下のようなものである。
・保管されている複数の素材マスタを2次元的にレイアウトした広告(例えば、デジタル動画とテキストデータで構成されるデータ放送画面)
・保管されている複数の素材マスタを時間軸に沿って順次つなぎ合わせた広告(例えば、複数の素材マスタを連続的につなぎ合わせて構成されるCM(コマーシャルメッセージの略、以下同じ))
・保管されている素材マスタに、新たな情報/機能を付加した広告(例えば、クリックすると所定のURL(ホームページアドレス)にリンクする文字等を含むCM)
・これらを組み合わせた広告
テンプレートDB24には、このような高機能広告用テンプレートが複数種登録されるようになっている。
【0027】
広告属性DB25には、広告の属性(広告主、宣伝対象となる商品名等)が登録される。広告枠DB26には、上記の広告枠コードによって識別される広告枠、すなわち、放送局が広告コンテンツと共に提供可能な放送番組の枠についての情報が蓄積される。受発注DB27には、広告の取引に関するすべての情報が蓄積される。
【0028】
<運用形態>
次に、上記のように構成される広告取引支援システム1を用いた広告のオンライン取引の手順を説明する。
図2は、全体的な手順概要を示したものである。通常は、図2の(1)〜(10)で示した順序で広告取引支援システム1が、当事者間で行うオンライン取引に関わる。
なお、以後の説明では、広告コンテンツを生成するための素材マスタとその素材の属性とを区別する必要がない場合は、これらを総称して「広告素材」とし、広告属性と広告コンテンツとを区別する必要がない場合は、これを広告素材と区別するために「制作広告」と称する。
【0029】
広告のオンライン取引は、以下のような、利用者、広告素材、高機能広告テンプレート、広告枠の登録が前提となる。登録のための処理は、主制御部10がDB管理部20その他の関係機能ブロックと協働で行う。
(1)利用者登録(全利用者)
まず、主制御部10が、本システムの運用に関わるすべての者、すなわち、広告代理店、制作プロダクション、放送局についてのプロフィール情報と、各々に具えられる通信端末(発注者端末RT、制作者端末MT、コンテンツ管理端末BT)の端末コードその他の情報とを互いに対応付けて利用者DB21に登録する。登録は、通常は、利用者が操作する各々の通信端末BT,RT,MTを通じてオンラインにより行うが、バッチ処理であっても良い。視聴率サービスセンタのプロフィール情報(視聴率配信端末STのアドレスを含む)については、システム管理者が登録することになる。
【0030】
(2)広告素材登録(制作プロダクション、広告代理店)
広告素材の登録を広告代理店又は制作プロダクション側で行うようにしたことは、前述のとおりである。広告代理店から広告素材を登録する場合、大容量の素材マスタについては、大容量デジタル回線DN2経由で、ファイル転送機能を使って受け付ける。素材マスタについては素材マスタDB22に登録し、素材属性については、素材マスタを識別するための素材コードと対応付けて素材属性DB23に登録する。
【0031】
(3)高機能広告テンプレート登録(システム管理者)
システム管理者は、高機能広告テンプレートをテンプレートDB24に登録し、広告代理店や制作プロダクションが、発注者端末RT、制作者端末MTのディスプレイを介してその高機能広告テンプレートの内容を閲覧・選択できるようにしておく。登録した高機能広告テンプレートの内容は、事後的に修正することができる。
【0032】
(4)広告枠登録(放送局)
放送局から、広告代理店に提供できる広告枠の登録を受け付ける。
登録の対象となる広告枠には、例えば、以下のようなタイプのものがある。
(イ)時間依存型広告枠(例えば、放送番組中のCM枠)
このような広告枠では、放送番組タイトル、放送時間、放送内容説明等の広告枠条件(尺時間等)が、登録の対象となる。
(ロ)オンデマンド・コンテンツ挿入型広告枠(例えば、ビデオ素材に挿入されるCM枠)
このような広告枠では、コンテンツ・タイトル、コンテンツ種別、コンテンツ内容説明等の広告枠条件が、登録の対象となる。
(ハ)バナー型広告枠(例えば、Webページのバナー広告枠)
このような広告枠では、バナー挿入媒体名(Webサイト名等)、枠の位置及び大きさ等が、登録の対象となる。
(ニ)出版型広告枠(例えば、新聞や雑誌の紙面広告)
このような広告枠では、広告挿入ページ、枠の位置及び大きさ等が、登録の対象となる。
【0033】
なお、これらの広告枠についての共通の登録事項として、広告枠を識別するための番号(ユニーク・キー)、広告料金、広告媒体価値(視聴率、売上、発行部数等)、広告枠条件(尺時間、フォーマット等)も登録の対象となる。
広告枠毎に、上記の高機能広告テンプレートの検索コマンドを対応付けておく場合は、テンプレートを識別するためのコードを対応付けておく。各広告枠についての視聴率を閲覧できるようにする場合は、視聴率配信端末STへのアクセスパスを該当する広告枠と対応付けておく。
【0034】
(5)広告枠の取引(広告代理店、放送局)
上記の(1)〜(4)の手順を経て各種登録を行った後は、放送局(コンテンツ管理端末BT)と広告代理店(発注者端末RT)との間で、オンラインによる広告枠の取引が可能になる。以下、この場合の広告取引支援システム1(主制御部10)で実行される処理手順を図3及び図6〜図16を参照して説明する。
【0035】
広告枠の取引は、広告代理店の担当者が、発注者端末RTを操作して広告取引支援システム1にアクセスすることから始まる。
広告取引支援システム1の主制御部10は、図示しないプログラム記録領域から所定の画面表示用プログラムを起動させることにより、図6のような認証用画面をその発注者端末RTのディスプレイに表示させる。
担当者によってこの認証用画面の所定領域にデータが入力され、図の「ENTER」がクリックされたことを検知した場合は、このデータと利用者DB21に設定されている利用者認証用のデータとを照合して認証処理を行い、正当であれば、図7のような検索画面を発注者端末RTのディスプレイを通じて提示することによって、広告枠の検索受付を開始する(図3:ステップS101)。
図7の検索画面からは、「放送局コード番号」からの検索、「広告主コード番号」からの検索、「広告コード番号」からの検索等が可能になる。また、その広告代理店の過去の取引履歴も検索できるようになっている。
「放送局コード番号」、「広告主コード番号」、「広告コード番号」が不明ないし忘れた場合には、下段の「ヘルプ」キーをクリックして確認できるようになっている。それぞれ、画面右側の「GO」のボタンが操作されると、広告取引支援システム1(主制御部10)は、DB管理20の該当DBからデータを読み出して発注者端末RTのディスプレイに表示させるようにする。
【0036】
図8は、図7の検索画面において、放送局コード番号(「ABCDEFG」)によって特定される放送局が事前に登録している情報を、広告代理店の担当者に閲覧させる取引画面の例を示している。「放送期間」の入力欄には、広告掲示を希望する放送期間を入力することになる。「料金表案内」は、広告枠についての料金表を案内するものであり、「媒体資料」は当該放送局のコンセプトとその特徴、視聴者数、視聴者属性等を提示するものであり、「新着ニュース」は当該放送局のホットな情報を提示するものであり、「放送広告素材仕様について」は、当該放送局における広告素材の仕様を提示するものである。
【0037】
図8の取引画面において放送期間が特定されると、主制御部10は、その期間における広告枠(放送番組枠)の取引状況をビジュアルに表現した取引画面を発注者端末RTのディスプレイに表示させる。図9は、この取引画面の一例を示した図である。広告枠の取引状況は、例えばその広告枠が完売であって取引(購入)ができない場合は赤色、残数50%未満であれば黄色、残数50%以上であれば青色・・・のように、色によって表示形態を変えるようにし、広告代理店の担当者が、広告枠の取引状況を直感的に把握できるようにしてある。なお、色の変化だけでなく、メッセージも同時に表示するようにしても良いし、色以外の手段によって表示形態を変えるようにしても良い。個々の広告枠がクリックされると、その広告枠の詳細情報や取引情報が閲覧できるようになる。
この処理は、主制御部10がDB管理部20を介して広告枠DB26及び受発注DB27に蓄積されている情報を読み出すことによって実現される。
【0038】
図9の取引画面において、図右下の「日曜ナイター」の広告枠がクリックされた場合の取引画面の例を図10に示す。
図10からは、当該広告枠の残数が32%であり、購入がまだ可能であること、番組の詳細情報、広告料金、提供条件、掲示可能な広告素材の形式を確認することができる。また、「販売状況詳細状況」の右欄の「GO」キーをクリックすることにより、現在の販売状況と広告主の情報を閲覧できるようになっている。この処理は、主制御部10がDB管理部20を介して受発注DB27に蓄積されている現在の受発注の状況を参照することにより実現される。
【0039】
なお、図7〜図10の画面において、画面最下段の「視聴率」キーがクリックされた場合は、放送番組毎の視聴率の一覧が表示される。他方、図10のように広告枠である放送番組が決まった後に「視聴率表示」の右欄の「GO」キーをクリックすると、当該番組(日曜ナイター)の視聴率データが表示される。これらは、主制御部10が通信制御部11を介して視聴率配信端末STにアクセスして該当データを入手することにより実現される(図3:ステップS102:Yes、S103)。
【0040】
図10の画面中下段の「見積」キーは、広告主名が入った現時点までの操作内容に基づく見積書を発行する処理である。「契約」キーは、現時点での操作内容に基づく発注画面に移行させるためのキーであり、「キャンセル」キーは、表示画面を契約解除画面に移行させるためのキーである。
【0041】
ここで、図10(図7〜図9の場合も同じ)の取引画面において、「高機能広告」キーがクリックされた場合の処理について説明する。
主制御部10は、「高機能広告」キーがクリックされたことを検知すると、予めテンプレートDB24に記録されている情報をもとに高機能広告の紹介画面を生成し、発注者端末RTのディスプレイ上の画面を図11のように変化させる。図11では、3種類の高機能広告の紹介例が示されている。「APタイトル」は、提供可能な高機能広告アプリケーションのタイトルを表している。また、APタイトル中の「BML/HTML」キーは、利用可能な素材の形態を表している。図右側の「利用可能放送局」キーをクリックすると、そのAPタイトルを利用できる放送局の一覧が表示されるようになっている。「概要」の枠内をクリックすると、そのAPタイトルの詳細情報ないし具体的なサンプルが紹介されるようになっている。
【0042】
例えば、広告代理店の担当者が、発注者端末RTを操作して、APタイトルが「商品詳細情報提供サービス」の概要枠をクリックした場合、発注者端末RTのディスプレイには、図12のような紹介画面が表示される。図右下の「サンプル」キーがクリックされると、サンプル画像によって、実際に掲示される高機能広告のサンプルを表示させ、当該担当者に、高機能広告を観るユーザの立場を擬似体験させることができる。図右下の「このサービスを使う」キーがクリックされた場合は、発注者端末RTに表示されている画面を図13のサービス利用画面に切り替える。
【0043】
図13は、テンプレートや写真(静止画)を選択できること、広告代理店側で任意の文字入力を表示できることを示している。図13の中段の広告コード番号等は、アクセスした際の情報をもとに自動的に抽出され、表示される。
「プレビュー」キーは、制作広告のプレビューを表示させるためのものであり、「登録」は、この商品詳細情報提供サービスを利用する旨の登録処理を行うためのものである。この「登録」キーがクリックされると、当該高機能広告を利用する際の料金(付加料金)が自動計算されて表示される。
【0044】
図14は、図11の紹介画面において、NO.2の「URLリンクサービス」の概要枠がクリックされた場合の紹介画面例を示した図である。この「URLリンクサービス」についても、NO.1の「商品詳細情報の提供サービス」の場合とほぼ同様の手順で、利用することができる。
【0045】
以上のような高機能広告に関する処理は、主制御部10が、テンプレートDB24からこれらの画面と関連付けされている高機能広告テンプレートを読み出し、所要のアプリケーションプログラムを起動実行させることによって実現される(図3:ステップS104:Yes、S105)。
【0046】
図10の画面において、「契約」キーがクリックされた場合、主制御部10は、広告枠発注に関する処理を開始する(ステップS106:Yes,S107)。具体的には、発注を希望する制作広告の内容と契約した広告代理店の情報を含む発注情報を生成するとともに、取引番号を自動採番し、これらを受発注DB27に登録する。図10の画面において、「キャンセル」キーがクリックされた場合、あるいは他の手段によって広告発注を行わない旨が指示された場合は、この時点で広告取引のための処理を終える(ステップS106:No)。
【0047】
受発注DB27に取引番号と発注情報とが登録されると、主制御部10は、この取引番号を、その広告枠を登録した放送局の担当者に電子メールによって自動通知する(ステップS108)。放送局の担当者は、取引番号をキーにして受発注DB27より該当する発注情報の詳細内容を検索/閲覧する。そして、その内容を確認した後、取引番号を含む受注情報を記載した受注メールを広告取引支援システム1に送信する。
広告取引支援システム1(主制御部10)は、この受注情報を、先の発注情報と関連付けされた情報として受発注DB27に登録するとともに、受注取引番号及び受注情報を、発注した広告代理店の担当者宛に電子メールによって自動配信する(ステップS109:Yes、S110)。
【0048】
発注した広告代理店あるいは受注した放送局から取引情報の検索要求があった場合は、受発注DB27にアクセスし、受発注の内容を閲覧可能にする(ステップS111:Yes、S112)。その後、制作広告の設定の処理に移行する(ステップS113)。
【0049】
(6)制作広告の設定(広告代理店)
上述のようにして広告枠の受注が受け付けられた場合、広告代理店の担当者は、発注者端末RTを介して広告取引支援システム1にアクセスし、以下のようにして、その広告枠に適用させる制作広告の設定、すなわち、広告素材の選定及び適用上の諸設定を行う。まず、発注者端末RTを介して広告枠の属性の閲覧要求を広告取引支援システム1に行う。広告取引支援システム1(主制御部10)は、その広告枠に適用できる広告素材を広告枠DB26から抽出して発注者端末RTのディスプレイに表示させる。この表示された属性に従い、担当者が広告素材の適用に関する設定内容を入力する。広告取引支援システム1(主制御部10)は、その設定内容をDB管理部20を通じて広告属性DB25に登録する。広告属性DB25に登録される内容は、広告枠の識別番号、素材コード、素材のフォーマット、表示サイズ、表示時間等である。広告属性DB25への設定内容の登録が終了すると、その設定内容に基づく素材マスタの表現が可能になるので、担当者は、設定した制作広告のプレビューを観ることができる。
【0050】
(7)高機能広告の設定(広告代理店:オプション)
必要に応じて、受注済みの広告枠に上記の高機能広告を付加する場合、広告代理店の担当者は、以下の手順でその高機能広告の設定を行う。
まず、発注者端末RTを介して受注済みの広告枠について設定可能な高機能広告の属性の検索・閲覧要求を広告取引支援システム1に発出する。広告枠DB26に登録されている広告枠には、それに設定可能な高機能広告テンプレートが、テンプレートIDによって関連付けされているので、広告取引支援システム1(主制御部10)は、発注者端末RTのディスプレイに、広告枠の情報とその広告枠に設定されている高機能広告テンプレートの情報の双方を表示させる。また、素材属性DB23へのアクセスを許容する。
担当者は、閲覧した広告枠に設定可能な高機能広告の属性に見合う広告素材を素材属性DB23より検索/選定し、高機能広告テンプレートへの各素材の割付情報を、広告取引支援システム1に送出する。
広告取引支援システム1(主制御部10)は、この割付情報を広告属性DB25に登録する。
これによって、担当者は、素材マスタDB22及びテンプレートDB24より読み出された実際の素材マスタ、高機能広告テンプレートに基づく高機能広告を含む制作広告のプレビューを観ることができる。
【0051】
(8)制作広告の確認通知(広告代理店、放送局)
上述の制作広告及び高機能広告の設定後、主制御部10は、図15のような契約画面を発注者端末RTのディスプレイに表示させる。図15は、図10の取引画面において30秒の広告を13回放映し且つ高機能広告をその都度利用するという条件を入力した場合の例を示すものである。
「広告掲載料」は、放送局への支払額、「販売手数料」は広告取引(販売)時に広告代理店が支払う手数料、「システム利用料」は広告取引支援システム1の利用料である。広告代理店の担当者は、画面右下段の「広告素材プレビュー」キーをクリックすることで、上記の条件に基づく最終的な広告素材のプレビューを確認することができる。画面中央下段の「契約約款表示」キーをクリックして契約約款を表示させる。担当者が、その内容で了承する場合は、画面左下段の「契約」キーをクリックする。これにより、当該広告代理店によって契約内容の確認が確認されたことが広告取引支援システム1側で把握することができる。
主制御部10は、制作広告のプレビュー・リンクを含む上記の契約の情報を放送局の担当者宛に電子メールで通知する。放送局の担当者は、制作広告についての契約の情報を確認し、了承した場合には、承認処理を行う。この承認の情報は、広告取引支援システム1に伝達され、受発注DB27に登録される。
【0052】
(9)制作広告の配信(広告代理店、放送局)
広告代理店の担当者による制作広告及び契約内容の確認が済み、放送局からの承認の情報が受発注DB27に登録されると、主制御部10は、エンコード処理部14と付加価値処理部15とを起動し、プレビューで表示したものと同じ内容になるように制作広告を生成させる。そして、生成された制作広告を、大容量デジタル回線DN1を介して放送局にオンライン配信する。同時に、その放送局の担当者に制作広告コンテンツの配信を電子メールを用いて通知する。
【0053】
(10)放送確認書発行と請求(広告代理店、放送局)
放送局は、配信された制作広告を放送した後は、その旨を広告取引支援システム1に通知する。主制御部10は、通知された内容を受発注DB27に記録するとともに、広告枠DB26及び受発注DB27を参照して放送した広告についての情報を検索/閲覧し、図16に示すような放送確認書及び請求書を作成する。そして、これを受発注DB27に記録するとともに広告代理店の担当者宛に電子メールで配信する。
このようにして、広告取引支援システム1は、放送局と広告代理店との間で行われる広告のオンライン取引を支援する。
【0054】
<エンコード処理>
次に、上記のエンコード処理部14における処理について詳しく説明する。
本実施形態によるエンコード処理部14は、1つの素材マスタを用途に合わせて複数のデータ構造にエンコードする、いわゆるワンソース・マルチユースの形態で、広告素材の加工を行う点に主たる特徴がある。
ワンソース・マルチユースは、概念的には、図4に示されるものである。
【0055】
すなわち、上述の制作広告の設定の内容が確定すると、エンコード処理部14は、放送局が扱う媒体に応じた制作広告を形成するために、広告属性DB25から制作広告の属性(広告主、商品名等)を読み出し、使用する素材マスタ(ファイル)を素材マスタDB22から読み出すとともに、その素材マスタの属性(静止画等)を読み出して、その加工を行う(ステップS201)。この段階では、素材マスタのファイル形式変換を伴わない加工、例えば、素材マスタの部分切り出しや表示サイズの変更等のみを行う。
【0056】
完成時の制作広告のデータ構造と素材マスタのデータ構造とが異なる場合は、加工された素材マスタのデータ構造を制作広告のものに変換する(ステップS202)。変換は、素材マスタの要素分解(例えば、ビデオ素材を映像と音声に分解する)とファイル形式の変換(例えば、AVIファイルからMPEG2への変換)とを組み合わせて処理する。組み合わせの手法や要素分解の手続(使用する実行ファイル名、パラメータ、ビデオ・ファイルから動画部分と音声部分を分離コピーする等)は、予め補助DB141に媒体毎に保持されている素材フォーマット変換シナリオに定義されているので、当該媒体についてのすべての素材フォーマット変換シナリオの内容を読み込んで実行することにより、様々な変換方式を自動実行する。
制作広告に付加機能が設定されている場合は、付加機能の編集を行う(ステップS203)。高機能広告が設定されている場合は、付加価値処理部15と協働で高機能広告テンプレートを用いた処理、例えば、動画像へのリンク情報の埋めこみ、HTML、BML等のメタファイルの作成処理を行う。必要に応じてファイル形式の変換処理を併せて行う。
【0057】
その後、制作広告を指定の媒体向けにパッケージングする(ステップS204)。ここでいうパッケージングは、取引番号、広告コード等、複数の取引トランザクションの中で、制作広告を一意に識別できる情報を付加してとりまとめてシステムの記憶域(メモリ、ハードディスク等)に一時保管することをいう。
以上の処理ステップを、必要とする広告コンテンツ数、つまり媒体の数に達するまで繰り返す。
【0058】
このようにして素材マスタをエンコードすることにより、制作広告を生成するための素材マスタの種類を少なくすることができ、素材管理の効率化が可能になる。また、多目的な広告制作が可能となり、媒体仕様にあわせた高機能広告展開、新しい広告価値の創造、複雑な広告制作の際の管理作業が効率化される。
また、例えば、デジタルTV放送からインターネット放送への変換のような、媒体仕様にあわせたダイナミックな変換も、素材フォーマット変換シナリオにその手順を定義しておくことにより、容易に実現することができる。これにより、複数の媒体による制作広告の同時送出が可能になるので、より多くのエリアに、より厳選したターゲットに、より多くの回数を視聴してもらう、いわゆる「メディアミックス」も可能になる。
また、例えば音声媒体の1つであるトラックを分離活用することで、言語変更(日本語、英語、中国語等)も容易になる。
【0059】
上記のワンソース・マルチユースの概念を実際にエンコード処理部14で具現化する場合の手順は、図5のようになる。
すなわち、完成時の制作広告に関わる広告属性及び素材属性を取得し、使用する素材マスタのコピーと比較する(ステップS301)。広告属性として素材マスタの部分利用設定(例えば素材再生時間の先頭の5分間分だけ利用、あるいは表示領域の部分設定)がある場合は、素材トリムを行う(ステップS302)。具体的には、素材マスタのうち設定部分のみをコピーする。このとき、素材マスタのファイル形式の変換及び表示サイズの変更は行わない。また、素材マスタは一切の変更を受けない。
完成時の制作広告又は素材が、視覚的に異なるサイズになる場合は、完成時の制作広告のサイズに変更する(ステップS304:Yes、S305)。変更の対象となるのは、素材トリムの処理が実行された場合は、処理後の素材コピーファイル、素材トリムの処理がスキップされた場合は、全体の素材コピーファイルとなる。この時点でも素材マスタのファイル形式の変換は行わない。
【0060】
ステップS301で読み込んだ制作広告の広告属性及び素材属性(つまり、完成時の制作広告のイメージ)と素材マスタのファイル形式とが異なる場合は、完成時の制作広告の固有情報として指定されたファイル形式に変換する手順が記述された素材フォーマット変換シナリオを検索し、これを読み込んで、その内容を判別する(ステップS306)。例えば、MPEG1ビデオ(動画:MPEG1、音声:PCM)から、MPEG2(動画:MPEG2、音声:AAC)への変換手順の判別等を行う。そして、判別した素材フォーマット変換シナリオの定義内容に従い、素材マスタ(コピーファイル)のフォーマット変換処理を実行する。
【0061】
このステップS306及びステップS307の処理を、素材フォーマット変換シナリオの数分、繰り返す(ステップS308)。複数の素材マスタで成り立つ制作広告の場合には複数の変換処理が必要となるためである。付加機能設定がある場合は前述のようにして付加機能編集を行った後(ステップS309:Yes、S310)、制作広告を指定の媒体向けにパッケージングする(ステップS311)。他の媒体向けの制作広告をパッケージングする場合は、ステップS301以降の処理を繰り返す(ステップS312:No)。このように、素材マスタ自身は一切変更されていないことから上記処理を繰り返すことで、ワンソース・マルチユースが実現される。
【0062】
<本実施形態の広告取引支援システムによる利点>
本実施形態では、広告代理店と放送局のそれぞれが自由にアクセスできるネットワーク空間に広告枠のオンライン取引の場を提供するようにしたので、従来は不可能であった実時間での広告の取引が可能になる。特に、広告のデジタル流通網を構築することで、放送直前まで、広告取引の機会が与えられるようになり、広告発注側と広告流通側の双方に便利な取引形態の実現が可能になる。
【0063】
また、デジタルの素材マスタを扱うようにしたので、広告素材のデータベース化が容易になり、広告管理の効率化が可能となる。さらに、マルチメディア機能の活用幅が拡がるので、誰でも簡単に高機能広告を利用できるようになり、広告分野の活性化が図れるようになる。
さらに、視聴者DBとの組み合せで顧客属性にあわせた高機能な「属性別広告展開」が可能になる。例えば、新規顧客、休眠客、ヘビーユーザ別広告メッセージの変更、エリア別広告表示の切り替え(販売店告知の差し替え)が可能になる。
制作広告はデジタルの素材マスタを用いて生成されるため、動画像だけでなく、平面広告(電子新聞・電子雑誌等)にも流用ができ、より広範囲な広告展開(メディアミックス、ターゲットセグメンテーション等)が可能になる。
さらに、広告業務全般をEnd to Endでサポートする取引システムが可能になる。
本システムは、多くのデジタルコンテンツ関連の取引にも活用が可能になる。例えば、放送局の番組買付・販売、映画や音楽の販売、スポーツ放映権やキャラクタMD権等の各種権利販売も可能になる。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、当事者間で行われるデジタルコンテンツの取引を効率化させ、取引の機会ないし範囲を拡大させることができる仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態となる広告取引支援システムの全体構成図。
【図2】 広告オンライン取引の全体的な手順説明図。
【図3】 広告枠取引の手順説明図。
【図4】 本実施形態で採用するワンソース・マルチユースの概念図。
【図5】 ワンソース・マルチユースを具現化する場合の手順説明図。
【図6】 オンライン取引に際して利用者の通信端末に表示される初期画面の例を示した図。
【図7】 放送期間の入力を促すための画面例を示した図。
【図8】 広告枠を検索する場合の画面例を示した図。
【図9】 広告枠を提示する場合の画面例を示した図。
【図10】 広告枠の詳細内容を紹介する場合の画面例を示した図。
【図11】 高機能広告の選択用画面の例を示した図。
【図12】 高機能広告の詳細内容を紹介する場合の画面例を示した図。
【図13】 高機能広告の詳細内容を紹介する場合の画面例を示した図。
【図14】 高機能広告の詳細内容を紹介する場合の画面例を示した図。
【図15】 広告取引の際の契約内容を提示する場合の画面例を示した図。
【図16】 請求書とそれに添付される放送確認書の例を示した図。
【符号の説明】
1 広告取引支援システム
10 主制御部
11,12,13 通信制御部
14 エンコード処理部
141 エンコード処理部の補助DB
15 付加価値処理部
151 付加価値処理部の補助DB
20 DB管理部
21 利用者DB
22 素材マスタDB
23 素材属性DB
24 テンプレートDB
25 広告属性DB
26 広告枠DB
27 受発注DB
ST 視聴率配信端末
RT 発注者端末
MT 制作者端末
BT コンテンツ管理端末
DL デジタル流通網
OL 専用回線
DN1,DN2 大容量デジタル回線
IN インターネット

Claims (16)

  1. 固有の流通媒体によるデジタルコンテンツの流通を、受注した所定のコンテンツ流通枠において行うコンテンツ流通機関に配備された第1通信端末、及び、前記コンテンツ流通枠によるコンテンツ流通を発注する発注機関に配備された第2通信端末とそれぞれ通信路を介して接続されるシステムであって、
    前記第1通信端末より受け付けた、前記コンテンツ流通機関において受注可能な前記コンテンツ流通枠の情報を登録する枠情報登録手段と、
    それぞれ前記コンテンツ流通枠において流通可能なデジタルコンテンツの基データとなる複数の素材マスタを保管する素材マスタ保管手段と、
    予め保管されている素材マスタに所定の付加価値を付与するための手順を定めた1又は複数のテンプレートファイルを保持したテンプレートファイル保持手段と、
    前記枠情報登録手段に登録されているコンテンツ流通枠前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタを特定するための情報、および前記テンプレートファイル保持手段に保持されているテンプレートファイルのうち個々のコンテンツ流通枠において使用可能なテンプレートファイルの識別情報を表示内容として含む取引画面を生成し、この取引画面を前記第2通信端末において表示可能にする第1の制御手段と、
    前記取引画面を通じて、当該取引画面上のいずれかのコンテンツ流通枠を発注した第2通信端末による、当該コンテンツ流通枠で流通させるデジタルコンテンツに含める素材マスタの選定選定された素材マスタの表現態様、およびテンプレートファイルの識別情報に関する設定入力を可能にする第2の制御手段と、
    前記第2通信端末により素材マスタが選定されたときに、選定された素材マスタを、前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタをコピーすることにより抽出する抽出手段と、
    抽出された素材マスタを当該第2通信端末により設定入力された表現態様のものに加工し、当該第2通信端末により設定入力されたテンプレートファイルの識別情報に基づいて付加価値を付与するとともに、加工された素材マスタを含んで構成されるデジタルコンテンツを前記コンテンツ流通枠における流通媒体に適合するデータ構造にエンコードするエンコード手段と、
    このエンコード手段でエンコードされたデジタルコンテンツを前記第2通信端末により発注されたコンテンツ流通枠により流通させるデジタルコンテンツとして前記第1通信端末へ配信するコンテンツ配信手段とを具えることを特徴とする、
    デジタルコンテンツのオンライン取引支援システム。
  2. 前記コンテンツ配信手段によるデジタルコンテンツの配信先となる前記第1通信端末が、それぞれ、互いに異なる種類の流通媒体を通じて前記デジタルコンテンツを流通させるコンテンツ流通機関に具えられる複数の通信端末のいくつかであり、
    前記コンテンツ配信手段は、前記いくつかの通信端末の各々に、1つの前記素材マスタから当該配信先の流通媒体の種類に応じたデータ構造にエンコードされたデジタルコンテンツを同時期に配信できるように構成されている、
    請求項1記載のオンライン取引支援システム。
  3. 前記デジタルコンテンツが広告コンテンツであり、前記コンテンツ流通枠が当該広告コンテンツを流通させるための広告枠である、
    請求項2記載のオンライン取引支援システム。
  4. 前記広告枠が、時間依存型広告枠、オンデマンド・コンテンツ挿入型広告枠、バナー型広告枠、出版型広告枠のいずれかを含むものである、
    請求項3記載のオンライン取引支援システム。
  5. 前記第1の制御手段は、登録されている複数の前記広告枠の情報を、個々の広告枠の流通媒体の種類を含む属性を表す情報と共に、第2通信端末に一覧表示させるものである、
    請求項4記載のオンライン取引支援システム。
  6. 前記第1の制御手段は、前記一覧表示の表示形態を、コンテンツ流通機関毎の受注可能な広告枠数に応じて変化させる、
    請求項5記載のオンライン取引支援システム。
  7. 前記表示形態の変化が色の変化によって表現される、
    請求項6記載のオンライン取引支援システム。
  8. 前記エンコード手段は、コピーされた前記素材マスタに対してデータ構造の変換を伴わない加工を施した後、予め流通媒体毎に定めた変換の手順に従って、当該加工された素材マスタのデータ構造のエンコード処理を行うものである、
    請求項1記載のオンライン取引支援システム。
  9. 前記エンコード手段は、エンコードされたコンテンツを前記コンテンツ流通機関が扱う流通媒体の種別毎にパッケージングする、
    請求項8記載のオンライン取引支援システム。
  10. 前記第1の制御手段は、前記テンプレートファイルに従って付与される付加価値の内容のサンプルを前記第2通信端末へ表示させる、
    請求項記載のオンライン取引支援システム。
  11. 前記第1の制御手段は、前記付加価値が付与されたデジタルコンテンツを前記第1通信端末へ配信する前に前記第2通信端末に表示させる、
    請求項10記載のオンライン取引支援システム。
  12. 前記第1の制御手段は、前記付加価値が付与されたデジタルコンテンツに対する注目度合いを直接的又は間接的に表す注目度合い情報を外部端末より入手し、入出した注目度合い情報を前記第2通信端末に表示させる、
    請求項記載のオンライン取引支援システム。
  13. 前記コンテンツ流通枠の受注および発注の状況を当該コンテンツ流通枠の識別情報毎に蓄積する蓄積手段と、
    第1通信端末から前記コンテンツ流通枠の識別情報を伴う前記デジタルコンテンツの流通終了の通知を受けとったときに当該識別情報により特定される当該コンテンツ流通枠についての発注の状況を表す情報を前記蓄積手段より抽出し、抽出した情報をもとに前記第2通信端末への流通終了の確認および流通終了に伴う請求に関わる通信処理を行う処理手段とをさらに具える、
    請求項記載のオンライン取引支援システム。
  14. 固有の流通媒体によるデジタルコンテンツの流通を、受注した所定のコンテンツ流通枠において行うコンテンツ流通機関に配備された第1通信端末、前記コンテンツ流通枠によるコンテンツ流通を発注する発注機関に配備された第2通信端末、前記第1通信端末および前記第2通信端末とそれぞれ通信路を介して接続され、それぞれ前記コンテンツ流通枠において流通可能なデジタルコンテンツの基データとなる複数の素材マスタ及び予め保管されている素材マスタに所定の付加価値を付与するための手順を定めた1又は複数のテンプレートファイルを保管するコンピュータシステムにより実行される方法であって、
    前記第1通信端末が、前記コンテンツ流通機関において受注可能な前記コンテンツ流通枠の識別情報を前記コンピュータシステムのデータベースに登録する過程と、
    前記コンピュータシステムが、前記データベースに登録されているコンテンツ流通機関毎のコンテンツ流通枠保管されている前記素材マスタを特定するための情報、およびテンプレートファイルのうち個々のコンテンツ流通枠において使用可能なテンプレートファイルの識別情報を表示内容として含む取引画面を生成し、生成した取引画面を前記第2通信端末に表示させる過程と、
    前記第2通信端末が、前記取引画面を通じて、当該取引画面上のいずれかのコンテンツ流通枠を発注する過程と、
    前記コンピュータシステムが、前記コンテンツ流通枠を発注した第2通信端末に、当該コンテンツ流通枠で流通させるデジタルコンテンツを構成する素材マスタの選定各々の素材マスタの表現態様、およびテンプレートファイルの識別情報に関する設定入力用画面を提示する過程と、
    前記第2通信端末が、前記設定入力用画面を通じて、素材マスタの選定および各々の素材マスタの表現態様に関する設定入力を行う過程と、
    前記コンピュータシステムが、前記第2通信端末により選定された素材マスタを、保管されている素材マスタをコピーすることにより抽出し、抽出した素材マスタを当該第2通信端末により設定された表現態様のものに加工し、当該第2通信端末により設定入力されたテンプレートファイルの識別情報に基づいて付加価値を付与するとともに、加工された素材マスタを含んで構成されるデジタルコンテンツを、前記コンテンツ流通枠における流通媒体に適合するデータ構造にエンコードし、エンコードしたデジタルコンテンツを前記第2通信端末により発注されたコンテンツ流通枠により流通させるデジタルコンテンツとして前記第1通信端末へ配信する過程とを有することを特徴とする、
    コンピュータシステムで行うデジタルコンテンツのオンライン取引支援方法。
  15. 固有の流通媒体によるデジタルコンテンツの流通を、受注した所定のコンテンツ流通枠において行うコンテンツ流通機関に配備された第1通信端末、及び、前記コンテンツ流通枠によるデジタルコンテンツの流通を発注する発注機関に配備された第2通信端末とそれぞれ通信路を介して接続されるコンピュータシステムをデジタルコンテンツのオンライン取引支援システムとして動作させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータシステムを、
    前記第1通信端末より受け付けた、前記コンテンツ流通機関において受注可能な前記コンテンツ流通枠の情報を登録する枠情報登録手段、
    それぞれ前記コンテンツ流通枠において流通可能なデジタルコンテンツの基データとなる複数の素材マスタを保管する素材マスタ保管手段、
    予め保管されている素材マスタに所定の付加価値を付与するための手順を定めた1又は複数のテンプレートファイルを保持したテンプレートファイル保持手段、
    前記枠情報登録手段に登録されているコンテンツ流通枠前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタを特定するための情報、および前記テンプレートファイル保持手段に保持されているテンプレートファイルのうち個々のコンテンツ流通枠において使用可能なテンプレートファイルの識別情報を表示内容として含む取引画面を生成し、この取引画面を前記第2通信端末において表示可能にする第1の制御手段、
    前記取引画面を通じて、当該取引画面上のいずれかのコンテンツ流通枠を発注した第2通信端末による、当該コンテンツ流通枠で流通させるデジタルコンテンツに含める素材マスタの選定選定された素材マスタの表現態様、およびテンプレートファイルの識別情報に関する設定入力を可能にする第2の制御手段、
    前記第2通信端末により素材マスタが選定されたときに、選定された素材マスタを、前記素材マスタ保管手段に保管されている素材マスタをコピーすることにより抽出する抽出手段、
    抽出された素材マスタを当該第2通信端末により設定入力された表現態様のものに加工し、当該第2通信端末により設定入力されたテンプレートファイルの識別情報に基づいて 付加価値を付与するとともに、加工された素材マスタを含んで構成されるデジタルコンテンツを前記コンテンツ流通枠における流通媒体に適合するデータ構造にエンコードするエンコード手段、
    このエンコード手段でエンコードされたデジタルコンテンツを前記第2通信端末により発注されたコンテンツ流通枠により流通させるデジタルコンテンツとして前記第1通信端末へ配信するコンテンツ配信手段として機能させるための、コンピュータプログラム。
  16. 請求項15に記載されたコンピュータプログラムを記録してなる、
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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