JP4218577B2 - 電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、流体制御用電磁弁に関し、例えば車両等の自動変速機などの油圧制御装置に供給する作動油を制御するスプール型電磁弁に適用して好適なものである。
流体制御用電磁弁としては、電磁駆動部の可動子としてのプランジャを駆動させることにより、プランジャとともにスプール弁を軸方向に往復移動、またはスプール弁の軸方向位置を可変にすることで、流体通路を開閉または流体通路を流れる流体流量を増減するものが知られている(特許文献1参照)。プランジャ914の往復移動方向の前後の空間916、917において、例えば空間917がほぼ閉塞されている場合には、電磁駆動部910に発生する電磁吸引力を利用してプランジャ914を往復移動させるとき、空間917における容積変化によるいわゆるダンパ効果によって、プランジャ914つまりスプール弁930の往復移動が妨げられる場合がある。そのため、この種の電磁駆動部910は、呼吸経路919を形成しているものがある(図9参照)。例えば、呼吸経路919は、図9に示すように、プランジャ914の両端部のうち、スプール弁とは反対側の端部に接する空間917を覆い、ヨーク911の後部に配置されたプレート950に明けられている。
特開2001−263521号公報
従来技術では、呼吸経路を貫通孔など直線的な経路形状に形成しているため、例えば電磁駆動部が配置される作動油中に異物が含まれていると、場合によっては呼吸経路を通じて異物がプランジャなどの電磁駆動部内へ侵入するおそれがある。
また、出願人は、例えば制御流体の高圧制御などを行なうため、スプール弁930の往復移動するストローク量を増やすことを検討している。しかしながら、このようなものに従来技術を適用すると、プランジャ914の往復移動による空間917の容積変化の大きさが呼吸経路の容積より大きく、不足容積分の作動油を呼吸経路を通じて外部から電磁駆動部内へ導くため、異物が侵入するおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、可動子と、呼吸経路とを有する電磁駆動部を備え、可動子の往復移動による容積変化の大きさに対応して呼吸経路の容積拡大が可能な流体制御用電磁弁を提供することにある。
また、別の目的は、可動子と、呼吸経路とを有する電磁駆動部を備え、電磁駆動部の体格の大型化をすることなく、可動子の往復移動による容積変化の大きさに対応して呼吸経路の容積拡大が可能な流体制御用電磁弁を提供することにある。
本発明の請求項1によると、流体通路を開閉する弁部材とを有する弁部と、弁部材と協働して往復移動可能な可動子、可動子を吸引する磁力を発生するコイル、略有底筒状に形成され、コイルの外周を覆う固定子、および外部の流体を導く呼吸経路とを有する電磁駆動部とを備え、固定子の底部と可動子との間に流体溜り部が形成され、可動子の移動による流体溜り部内の流体の容積変化の影響を呼吸経路内の流体で緩和する流体制御用電磁弁において、呼吸経路は、固定子の内周側に設けられ、外部の流体に開口する第1の呼吸通路と、流体溜り部に接続可能な第2の呼吸通路とを備えており、第1の呼吸通路と第2の呼吸通路は、略周方向に向かって所定の角度に離されて配置されていることを特徴とする。
これによると、可動子、コイル、コイルの外周を覆う固定子とを有する電磁駆動部に外部の流体を導く呼吸経路を備えるものであって、可動子の移動により生じる流体溜り部内の流体の容積変化の影響を呼吸経路内の流体で緩和する流体制御用電磁弁において、呼吸経路は、固定子の内周側に設けられ、外部の流体に開口する第1の呼吸通路と、流体溜り部に接続可能な第2の呼吸通路とを備えている。第1の呼吸通路と第2の呼吸通路の略周方向の配置位置が、所定の角度に離間した関係にある。これにより、呼吸経路内の流体によって、例えば容積変化した流体溜り部へその容積変化分の流体を補充するとき、第1の呼吸通路と第2の呼吸通路との間の所定の角度離間した経路分、従来の直線的な呼吸経路に比べて周方向にも経路長を長くすることができ、従って呼吸経路の容積拡大が図れる。したがって、例えば可動子の移動による容積変化の大きさに応じた所定の角度に設定することで、その容積変化の大きさに対応した呼吸経路の容積拡大が可能である。
本発明の請求項によると、第1の呼吸通路と第2の呼吸通路とを連通する第3の呼吸通路を備え、第3の呼吸通路は、コイルにおける弁部材とは反対側の端部と、底部との間に形成されていることを特徴とする。
これによると、第1の呼吸通路と第2の呼吸通路の間に形成される周方向の経路または迂回する経路として、第3の呼吸通路を備えている。第3の呼吸通路は、コイルにおける弁部材とは反対側の端部と、底部との間に形成されていることが好ましい。例えばコイルとコイルを覆う固定子などの電磁駆動部を構成する構成部材を組付ける場合において、コイルを固定子に挿入組付けすることで第3の呼吸通路を形成することが可能となり、組付性向上が図れる。
本発明の請求項によると、呼吸経路のうち、第3の呼吸通路内には複数の呼吸経路部が形成されており、これら呼吸経路部は、流体の流れが少なくとも一回は折り返すように配置されていることを特徴とする。
これによると、第3の呼吸通路内には複数の呼吸経路部が形成されている。これら呼吸経路部は、流体の流れが少なくとも一回は折り返すように配置されているため、第3の呼吸通路内を迷路構造にすることができる。したがって、例えば電磁駆動部の体格を大型化することなく、第3の呼吸通路の容積を大幅に増やすことができる。
本発明の請求項によると、呼吸経路部は、底部またはコイルに設けられていることを特徴とする。
これによると、呼吸経路部は、固定子の底部またはコイルに設けられていることが好ましい。これにより、部品点数の増加防止が図れるとともに、呼吸経路の容積拡大のための迷路構造の形成が容易となる。例えばコイルを構成する巻線および巻線を保持する保持する等の樹脂成形体に、第3の呼吸通路を一体樹脂成形することで、第3の呼吸通路を迷路構造に容易に形成できる。
本発明の請求項によると、コイルは、巻回された巻線と、巻線を保持する樹脂成形体とを備え、樹脂成形体の端面には、流体が少なくとも周方向に流通可能に、端面から底部側に延出する段差部が設けられていることを特徴とする。
これによると、コイルは、巻線と樹脂成形体とを備えており、樹脂成形体の端面には、流体が少なくとも略周方向に流通可能に、端面から底部側に向かって延出する段差部が設けられていることが好ましい。これにより、呼吸経路として、少なくとも略周方向に経路容積の拡大することが容易となる。
本発明の請求項によると、第1の呼吸通路および第2の呼吸通路は、内周に形成された呼吸溝であることを特徴とする。
これによると、第1の呼吸通路および第2の呼吸通路は、固定子の内周に形成された呼吸溝であるので、製造方法として特別な加工等をすることなく容易に形成でき、呼吸経路を有する電磁駆動部のコスト増加を抑えることが可能である。
以下、本発明の流体制御用電磁弁を、車両等の自動変速機の油圧制御装置に供給する作動油の油圧を制御するスプール型電磁弁に適用して、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の流体制御用電磁弁の構成を示す縦断面図である。図2は、図1における固定子の内周を示す側面図である。図3は、図2の固定子の断面図であって、図3(a)はIIIa−IIIaからみた縦断面図、図3(b)はIIIb−IIIbからみた縦断面図である。図4は、本実施形態の流体制御用電磁弁の電磁駆動部における呼吸経路内の流体の流れの一実施例を説明する図であって、図4(a)は流体制御用電磁弁を示す縦断面図、図4(b)は固定子の内周を示す側面図である。なお、図6は、比較例の流体制御用電磁弁を示す縦断面図である。図7は、図6における固定子の内周を示す側面図である。図8は、比較例の流体制御用電磁弁の電磁駆動部における呼吸経路内の流体の流れの一実施例を説明する図であって、流体制御用電磁弁を示す縦断面図である。
図1に示すように、流体制御用電磁弁(以下、電磁弁と呼ぶ)は、作動油通路27、28、22、23、24、25を開閉する弁部材(以下、スプールと呼ぶ)30と、スプール30を収容するとともにスプール30を操作可能な開口部が形成されたハウジング21を有する弁部20と、この弁部20を駆動操作し、各作動油通路27、28、22、23、24、25を開閉制御する電磁駆動部(以下、リニアソレノイドと呼ぶ)10と含んで構成されている。リニアソレノイド10は、図1に示すように、略有底円筒状のヨーク11と、ステータコア12、可動子(以下、プランジャと呼ぶ)14と、コイル13と、外部からコイル13へ電流供給を可能する外部接続端部(以下、コネクタと呼ぶ)15とを含んで構成されている。
ハウジング21は、図1に示すように、一端を開口する略円筒状体であって、スプール30を往復移動可能に収容している。ハウジング21には、出力ポート22、入力ポート23、フィードバックポート24が、リニアソレノイド10側に向かって形成されている。また、排出ポートとして、フィードバックポート24とリニアソレノイド10との間に、第1のドレンポート25が形成され、さらに、出力ポート22とリニアソレノイド10とは反対端との間に、リニアソレノイド10側に向かって第2のドレンポート27、第3のドレンポート28が形成されている。入力ポート23は、図示しないタンクからポンプ等によって供給される作動油が流入するポートである。出力ポート22は図示しない自動変速機の係合装置に作動油を供給するポートである。出力ポート22とフィードバックポート24とは電磁弁の外部で連通しており、出力ポート22から流出する作動油の一部がフィードバックポート24に導入される。フィードバック室29はフィードバックポート24と連通している。第1、第2、および第3のドレンポート25、27、28はタンクに作動油を排出するポートである。ハウジング21のリニアソレノイド10側には、スプール30が操作可能に開口する開口部が設けられている。
スプール30には、反リニアソレノイド10側から大径ランド37、大径ランド32、小径ランド33がこの順で形成されている。小径ランド33は大径ランド37、32よりも外径が小さい。スプール30のリニアソレノイド10側端部にはシャフト36がリニアソレノイド(詳しくは、プランジャ14)側に突出して形成されている。シャフト36の端面はプランジャ14の略中心部に当接している。シャフト36はスプール30と別体に形成されていてもよい。シャフト36のプランジャ14側の当接部36aは、図1に示すように、略球面状に形成されていることが好ましい。
なお、ここで、大径ランド37、大径ランド32、小径ランド33、フィードバック室29等は、ハウジング21に形成された作動油通路27、28、22、23、24を開閉する大径円筒状部を構成する。また、シャフト58は、プランジャ20に当接する小径円筒状部を構成する。なお、詳しくは、出力ポート22、入力ポート23に対向して各口径量を調整する第1の弁部を構成し、フィードバックポート24のリニアソレノイド10側に配置される第2の弁部を構成している。
スプール30の反プランジャ14側には、付勢手段としてのスプリング40が設けられている。スプリング40は、スプール30をプランジャ14側へ付勢している。スプール30は、スプリング40によりプランジャ14とともに図1の右方向へ付勢される。これにより、スプール30は、プランジャ14と同調してハウジング21内を往復移動することが可能である。なお、スプリング座部41は、スプール30を操作する開口部とは反端端の端部に螺合されており、スプリング40を支持している。
フィードバック室29は大径ランド32と小径ランド33との間に形成されており、ランドの外径差によりフィードバックされた作動油圧が作用する面積が異なる。そのため、フィードバック室29の作動油圧は反リニアソレノイド方向にスプール30を押圧するように作用する。電磁弁において出力される作動油圧の一部をフィードバックするのは、供給される作動油の圧力すなわち入力圧の変動により出力圧が変動することを防止するためである。スプール30は、スプリング40の付勢力と、コイル13に供給される電流によりヨーク11およびステータコア12に発生する電磁吸引力によってプランジャ14がスプール30を押す力と、フィードバック室29の作動油圧からスプール50が受ける力とがつり合う位置で静止する。
入力ポート23から出力ポート22へ流れる作動油量は、ハウジング21の内周壁と大径ランド32の外周壁との重なり部分の長さであるシール長によって決定される。シール長が短くなると入力ポート23から出力ポート22へ流れる作動油量が増大し、シール長が長くなると入力ポート23から出力ポート22へ流れる作動油量が減少する。同様に、出力ポート22から第1のドレンポート28へ流れる作動油量は、ハウジング60の内周壁と大径ランド37の外周壁とのシール長によって決定される。
次に、リニアソレノイド10について以下説明する。ヨーク11とステータコア12は固定子10を構成している。ヨーク11、ステータコア12、プランジャ20は磁性材で形成されている。ヨーク11はコイル13の外周を覆う外側固定子を構成し、ステータコア12はコイル13の内周側に配置される内周側固定子を構成している。なお、固定子は、ヨーク11とステータコア12とで別部材で形成されるものに限らず、例えば外周側固定子と内周側固定子とをヨーク11で一体的に構成されるものであってもよい。
ヨーク11はコイル13の外周を覆っており、かしめ部11aと、内周11b、11c、11dを有する底部と、切欠き部11kとを備えている。かしめ部11aは、丸かしめ等のかしめによりフランジ部12aとダイヤフラム70と側面部21aを結合する。なお、ダイヤフラム70は、外周側端部70aと内周側端部70bとを備え、外周側端部70aの全周を側面部21aに形成されている嵌合溝に、内周側端部70bの全周をシャフト36の嵌合溝36bに嵌合されている。ダイヤフラム70は、弁部20内を流通する作動油がリニアソレノイド20へ流入するのを防止するためのシール部材を構成する。
底部に形成された11c、11dは、それぞれコイル13の外周、ステータコア12(詳しくは筒状部12c)の外周に挿入可能である。内周11bは、プランジャ14の外周より小さく形成されている。これら内周11b、11c、11dは、内周11b、内周11c、内周11dの順で内径が大きくなっている。これらの内周11b、11c、11dは、底部の内部に各内周の長さに応じた所定の段差部が形成されている。
なお、本実施形態では、図2および図3(a)に示すように、かしめ部11aおよび内周11dには、切欠き部11kが形成されている。そして、切欠き部11kと内周11cの間には、呼吸経路としての呼吸通路(以下、第1の呼吸溝と呼ぶ)19が形成されている。図2および図3(b)に示すように、第1の呼吸溝19が形成される内周11dのほぼ180°にある内周11d側にある内周11cには、第2の呼吸溝19が形成されている。第1の呼吸溝19および第2の呼吸溝18は、それぞれコイル13の外周面、筒状部12cの外周面によって区画されることで、作動油が流通可能な呼吸通路を形成している。第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18との間には、第3の呼吸通路13dが配置されており、第3の呼吸通路13dは、コイル13の底部側の端面に延出された段差部13cとヨーク11の底部(詳しくは、内周11dの段差部)との間に設けられている。なお、ここで、第1の呼吸溝19、第2の呼吸溝18、および第3の呼吸通路13dは、プランジャ14の移動による空間18の容積変化の影響を、内部にある作動油の容積量で補充する呼吸経路を構成している。なお、切欠き部11k内には、ターミナル13jおよびコネクタ15aが配置されており、ターミナル13jおよびコネクタ15aは、ヨーク11の材料である軟磁性材と異なる材料からなる部材からなる。なお、ここで、図3(a)および図3(b)において、説明の簡便のため、コイル13とステータコア12をドットのハッチングで模式的に示している。
ステータコア12は、コイル13の内周側に配置されており、内部にプランジャ14を移動可能に収容している。ステータコア12のスプール30側の端部には、ハウジング21の開口部側にある側面部21aと当接するためのフランジ部12aが形成されている。そして、フランジ部12aの外周面が、ヨーク11から延設されたかしめ部11aに外嵌されている。さらに、かしめ部11aはハウジング21の側面部21aの外周面まで延設されている。かしめ部11aを側面部21aの外周面に丸かしめ等のかしめを行なうことによって、弁部20とリニアソレノイド10とが一体的に結合されている。
なお、本実施形態では、ステータコア12は、フランジ部12aと略筒状部12cとから構成され、筒状部12cの外周は、内周11cに挿入可能である。筒状部12cにおける内周11bに挿入される先端部には、内外を流通可能な連絡通路12kが設けられていることが好ましい。この連絡通路12kは、先端部を略径方向に切欠いた溝などの作動油が流通可能な経路であればよい。なお、プランジャ14のスプール30側端部に対向する筒状部12cの位置には、略環状溝に形成される磁気絞り部12bが設けられており、磁気絞り部12bは、コイル13に発生する電磁力によってヨーク11およびステータコア12に流れる磁束を、効率的にプランジャ14に流すように形成されている。
プランジャ14は、筒状部12cの内周に収容されており、固定子11、12の内部を軸方向に往復移動可能である。図1に示すプランジャ14の往復移動方向の前後には、空間16、17が形成されており、プランジャ14の移動により空間16、17の容積が変化する。なお、プランジャ14の内部には、空間16と空間17を連通する連通路14aが設けられていることが好ましい。この連通路14aはプランジャ14の外周面と筒状部12cの内周面との間の隙間で形成されていてもよい。なお、ここで、空間16、空間17はそれぞれ作動油の溜り部を構成する。
なお、ここで、空間17はプランジャ14とヨーク11の底部(詳しくは内周11b)とで区画され、プランジャ14の移動に応じた所定の容積に形成されている。空間16は、プランジャ14とダイヤフラム70とで区画され、プランジャ14の移動に応じた所定の容積に形成されている。空間16、17はプランジャ14が所定の移動位置にあるとき、いずれも筒状部12cの内周でも区画されており、プランジャ14がヨーク11の底部の端面に当接し、移動を規制されている場合には、空間17はプランジャ14と内周11bのみで区画される。
コイル13は、巻回される巻線13aと、巻線13aを支持する樹脂成形体(以下、ボビンと呼ぶ)13bとを備えており、ヨーク11とステータコア12との軸方向間に固定されている。コイル13は、ターミナル13jを介して外部から電流が供給される構成となっている。なお、ターミナル13jは巻線13aに電気的に接続されているとともに、コネクタ15aにインサート樹脂成形されている。なお、ボビン13bは巻線を支持するものであればよく、巻線13aを巻回されるものに限らず、巻回された巻線13aを封止するもの等であってもよい。例えばコネクタ15aを、巻線13aを巻回されたボビン13bに2次樹脂成形して、巻線13aを一体的に封止するようにしたもの、あるいは巻回された巻線13aをボビン12bの樹脂材で封止するように一体形成してもよい。
なお、本実施形態では、コイル13の段差部13cは、ボビン13bの端面からヨーク11の底部(詳しくは内周11cの段差部)側に向かって延出されている。段差部13cとボビン13bは一体樹脂成形されている。
なお、ここで、ターミナル13jおよびコネクタ15aは、外部からコイル13(詳しくは巻線13a)へ電流を供給するための外部接続端部15を構成している。コイル13は、外部から電流が供給されると、プランジャ14を吸引するための電磁力を発生する電磁力発生手段を構成している。なお、詳しくは、ターミナル13jを介してコイル13に外部から電流供給つまり通電されると、コイル13に電磁力が発生する。コイル13に発生した電磁力によりヨーク11、プランジャ14、ステータコア12に磁束が流れるため、ヨーク11、プランジャ14、ステータコア12には電磁力によって磁束が流れる磁気回路が形成される。この磁気回路に流れる磁束の流れによってステータコア12の内周面とプランジャ14との間に磁気吸引力が発生する。例えばプランジャ14およびスプール30は、スプリング70の付勢力に抗して図1の左方向に移動する。
次に、上述の構成を備えた本実施形態の作動について以下図1、図4および図5に従って、説明する。図1に示すように、コイル13が通電状態では、コイル13に電流が供給されて、コイル13に電磁力が発生する。そして電磁力に応じた磁気回路を流れる磁束の流れによって、ステータコア12がプランジャ14をスプール30側に吸引する。このとき、プランジャ14と協働するスプール30はスプリング40の付勢力に抗して図1の左方向に移動する。スプール30が左方向に移動すると、ハウジング21の内周壁とスプール30の大径ランド32とのシール長が長くなるとともに、内周壁と大径ランド37とのシール長が短くなる。そのため、入力ポート23から出力ポート22へ流通する作動油の流量が減少し、出力ポート22から第3のドレンポート28へ流通する作動油の流量が増大する。その結果、出力ポート22から流出する作動油の油圧が低下する。一方、コイル13が非通電状態では、コイル13への電流供給が停止され、コイル13は電磁力を失う。この状態では、入力ポート23から出力ポート22へ流通する作動油の流量が増大するとともに、第3のドレンポート28は大径ランド37によって閉鎖されることから、出力ポート22から流出する作動油の油圧が最大となる。
電磁弁は、コイル13に通電する電流値を制御することで、リニアソレノイド10がスプール30を反リニアソレノイド10方向へ押す力を調整し、出力ポート22から流出する作動油の油圧を調整する。コイル13に通電する電流値を増大させると、電流値に略比例してヨーク11およびステータコア12の電磁吸引力が増大し、プランジャ14がスプール30を反リニアソレノイド10方向に押す力が増大する。この電磁吸引力によりプランジャ14からスプール30に作用する力、スプリング40の付勢力、ならびにフィードバックされる作動油の圧力によってスプール30が反リニアソレノイド10方向へ押される力とがつり合う位置でスプール14が静止する。コイル13に通電する電流値に比例して出力ポート22から流出する作動油が低下する。
ここで、プランジャ14の移動による空間16、17の容積変化による呼吸経路19、18、13dの作動について、図4および図5に従って説明する。なお、弁部20からリニアソレノイド10への作動油の流れは、ダイヤフラム70のシールによって遮断さているため、弁部20内の作動油の流れの詳細説明は省略する。また、空間16はダイヤフラム70のシール機能によって閉塞されており、空間17に連通する連通路14aから、空間16の容積変化に伴う不足容積分などの流体が補充されるため、詳細説明は省略する。以下、本実施形態では、リニアソレノイド10内のプランジャ14の移動による空間17の流体の容積変化における呼吸経路19、18、13d内の流体の流れを説明する。図4および図5において、コイル13の通電状態を示しており、プランジャ14は図4のスプール30側に向かって左方向(図4に示す白抜きの矢印方向)に移動している状態を表しており、図4および図5に示す実線の矢印方向は呼吸経路19、18、13d内の作動油の流れ方向を示している。なお、コイル13の非通電状態では、プランジャ14は図4の右方向(図4に示す白抜きの矢印方向とは反対方向)に移動し、呼吸経路19、18、13d内の作動油の流れ方向は、実線の矢印方向とは反対方向となる。以下、説明の簡便のため、コイル13の通電状態(図4および図5参照)にて説明する。
コイル13に通電開始する前には、コイル13には電磁力が発生していないため、図4に示すように、プランジャ14はヨーク11の底部(詳しくは内周11cの段差部)の端面に規制されており、内周11bと連絡通路12kは遮断されており、空間17と、連通通路12kを介した第2の呼吸溝18とは連通していない。コイル13に通電が開始され、コイル13に電磁力が発生すると、プランジャ14が図4の左方向に動き出し、連絡通路12kを介して空間17と第2の呼吸溝18が連通する。第2の呼吸溝18と第1の呼吸溝19の間は、略180°の周方向の角度で離間されており、第3の呼吸通路を通じて、第1の呼吸溝19内の作動油を空間17へ、空間17の容積変化による不足容積分の作動油を補充することが可能である。
本実施形態では、図4および図5に示すように、第3の呼吸通路13dを、第2の呼吸溝18と第1の呼吸溝19の間を、略180°の周方向の角度で離間するので、所定の周方向の角度(本実施例では180°)分の週方向に延びる経路を設けられ、従来の直線的な呼吸経路に比べて、呼吸経路の長さを長くすることができる。この周方向に延びる経路は所定の周方向の角度に応じて長くなるので、例えばプランジャ14の往復移動のストローク量を増やしたい場合には、プランジャ14の往復移動による容積変化の大きさに応じて、所定の周方向の角度を有する第3の呼吸通路13dを設定することで、呼吸経路19、18、13dの容積拡大が図れる。
さらに、所定の周方向の角度による周方向に延びる経路を設定することで、プランジャ14の往復移動による容積変化の大きさつまり呼吸量に対して呼吸経路19、18、13dの容積を大きくすることが可能である。これにより、呼吸量に対して呼吸経路19、18、13d内の作動油の容積量で補充できるので、外部に開口する第1の呼吸溝19を介して呼吸経路19、18、13d内へ外部の作動油が流入するのを防止することができる。したがって、呼吸量に対して不足容積分の作動油を呼吸経路19、18、13dを通じて外部からリニアソレノイド10内に導く必要がないので、外部の作動油に含まれる異物が呼吸経路19、18、13dを通じてリニアソレノイド10内に侵入するのを防止できる。
なお、さらに、図6および図7に示す比較例のように第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18との間の所定の周方向角度が略零の場合には、第3の呼吸通路13dの有効な容積として、第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18の間をほぼ最短距離つまり直線で結ばれる経路となってしまい(図8参照)、呼吸経路19、18、13dの容積拡大の効果がわずかになる可能性がある。また、比較例のような場合では、第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18との間の第3の呼吸通路13dが作動油の流れの屈曲部となるため、天地方向(図6の上下方向)の下方にある第1の呼吸溝13では、第3の呼吸通路の手前で、比較的異物が堆積し易い。これに対して本実施形態では、所定の周方向角度の範囲で、第1の呼吸溝19および第2の呼吸溝18を第3の呼吸通路13dの両端に最大限に引き離すので、第3の呼吸通路13dの容積のほぼ全てを有効な容積として利用することができる。また、第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18の軸方向の作動油の流れに対して、第3の呼吸通路13d内の作動油の流れは、少なくとも周方向に流すことが可能であり、例えば天地方向、径方向など複雑な経路の形成が可能である。これにより、比較例に比べて例えば第1の呼吸溝13にて更に異物が堆積し易く、ニリアソレノイド10内部への異物侵入の防止が図れる。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)プランジャ14、コイル13、コイル13の外周を覆うヨークとを有するリニアソレノイド10に外部の流体を導く呼吸経路を備えるものであって、プランジャ14の移動により生じる空間17内の作動油の容積変化の影響を呼吸経路内の流体で緩和する電磁弁において、呼吸経路は、ヨーク11の内周側に設けられ、外部の流体に開口する第1の呼吸溝19と、空間17に接続可能な第2の呼吸溝18とを備えている。第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18の略周方向の配置位置が、所定の角度に離間した関係にある。これにより、呼吸経路19、18内の作動油によって、例えばコイル13が通電状態にあるとき、容積変化した空間17へその容積変化分の作動油を補充するとき、第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18との間の所定の角度(本実施例では、略180°)離間した経路分、従来の直線的な呼吸経路に比べて周方向にも経路長を長くすることができ、従って呼吸経路19、18の容積拡大が図れる。したがって、例えばプランジャ14の移動による容積変化の大きさに応じた所定の角度に設定することで、その容積変化の大きさに対応した呼吸経路19、18の容積拡大が可能である。
(2)なお、本実施形態では、所定の角度(本実施例では、略180°)離間した経路は、第3の呼吸通路13dである。第3の呼吸通路13dは、コイル13におけるスプール30側とは反対側つまりヨーク11の底部側の端部と、ヨーク11の底部(詳しくは、内周11cの段差部)との間に形成されていることが好ましい。例えばコイル13とコイル13を覆うヨーク11などのニリアソレノイド10を構成する構成部材を組付ける場合において、コイル13をヨーク11に挿入組付けすることで第3の呼吸通路11dを形成することが可能となり、組付性向上が図れる。
(3)なお、本実施形態では、第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18が略周方向へ離間する所定の角度は、略180°であることが好ましい。これにより、容積変化に対して呼吸経路内の作動油を補充するために、略周方向の経路長を効果的に増やすことができるので、呼吸経路19、18、13dの容積を効果的に拡大することができる。
(4)なお、この場合、第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18との配置位置関係は、第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝18の間には、空間17が配置されているように構成してもよい。例えば容積変化した空間17へその容積変化分の作動油を補充するとき、第1の呼吸溝19と、空間17を挟んでほぼ反対側にある第2の呼吸溝18との間を迂回する経路を有するので、従来の直線的な呼吸経路に比べて経路長を長くすることができる。したがって、例えばプランジャ14の移動による容積変化の大きさに対応した呼吸経路19、18、13dの容積拡大が可能である。
(5)なお、外部に開口する第1の呼吸溝19は天地方向(図1の上下方向)の下方にあるため、例え第1の呼吸溝19へ異物が侵入する場合があったとしても、少なくとも周方向に延びる経路を有する第3の呼吸通路による比較的複雑な経路により、第1の呼吸溝19に異物が堆積し、従ってニリアソレノイド10内部への異物侵入の防止が図れる。
(6)コイル13は巻線13aとボビン13bとを備えており、樹脂成形体としてのボビン13bの端面には、作動油が少なくとも周方向に可能に、端面から底部(詳しくは内周11cの段差部)側に向かって延出する段差部13cを設ける構成であることが好ましい。これにより、呼吸経路19、18、13dとして、少なくとも略周方向に経路容積の拡大することが容易となる。
(7)なお、本実施形態では、呼吸経路19、18、13dのうち、少なくとも外部に開口する第1の呼吸溝19は、ヨーク11の内周11b、11c、11dのうち、切欠き部11kから略軸方向に延長される範囲にある内周部の内壁に形成されている。
一般に、第1の呼吸溝19等の呼吸経路をヨーク11の内周側に設けるためには、コイル13の外周面およびヨーク11の内周面のうちの少なくとも一方に、例えば溝などを設ける必要がある。例えばコイル13に溝を設けるためには、コイル13つまり巻線13aを保持するボビン13bの肉厚を増やす必要があり、リニアソレノイド10の体格の大型化を招くおそれがある。一方、ヨーク11に不用意に溝を設けると、溝を設けた部分は他の部分に比べて薄肉となり磁気抵抗となるため、電流供給によりコイル13に発生する電磁力を、プランジャ14を吸引する電磁吸引力に利用する磁気効率が低下するおそれがある。
これに対して、切欠き部11k内は、コイル13に外部からの電流を供給するためのコネクタ15a等の外部接続部15によって占められている。なお、外部接続部15に限らず、空隙などの軟磁性材以外の材料からなり部材によって占められているものであればよい。このため、切欠き部11k内は磁束が流れにくい。切欠き部11kの軸方向に延長される範囲にある内周部の内壁も磁束の流れ方向となるため、切欠き部11kの影響によりその内周部の内壁は、磁束が流れにくくなる。本実施形態では、この切欠き部の軸方向に延長される範囲にある内周部の内壁に少なくとも第1の呼吸溝19を設けるので、呼吸経路を配置したとしても、呼吸経路によってリニアソレノイド10に磁気効率の低下等の悪影響を及ぼすことなく、リニアソレノイド10の体格の大型化を防止することができる。
(8)なお、呼吸経路を配置する部位としては、切欠き部11kの軸方向に延長される範囲にある内周部の内壁に限らず、磁束の流れにくい低磁気区域内に配置するものであれば、いずれの区域内または領域内であってもよい。
(9)本実施形態では、呼吸経路のうち、第1の呼吸溝19および第2の呼吸溝18は、ヨーク11の内周(詳しくは、内周11dと内周11c)に形成された呼吸溝としたが、第1の呼吸溝19および第2の呼吸溝18は、コイル13の外周を覆うヨーク11の内周側に設けられておれば、呼吸溝、呼吸通路のいずれであってもよく、作動油を空間17へ補充などが可能な呼吸経路であればよい。
(10)なお、本実施形態では、第1の呼吸溝19および第2の呼吸溝18は、ヨーク11の内周11dおよび内周11cに形成された溝であるので、製造方法として特別な加工等をすることなく容易に形成でき、呼吸経路19、18、11dを有するリニアソレノイド10のコスト増加を抑えることが可能である。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した第3の呼吸通路13dを、図5に示すように、第3の呼吸通路113内に複数の呼吸経路部113d、113e、113fを有するものとする。図5は、実施形態に係わる電磁駆動部を示す図であって、電磁駆動部における固定子の内周を示す側面図である。
図5に示すように、第3の呼吸通路113は、複数(本実施例では、第1および第2の呼吸溝19、18を通る図示あいない対称軸に対して図5の上下にそれぞれ3つ)の呼吸経路部113d、113e、113fを有している。呼吸経路部113d、113eはステータコア12の筒状部12cの外周側に配置され、周方向に延びる経路が形成されている。呼吸経路部113dの周方向に延びる半径の大きさは、呼吸経路部113eのものより大きい。呼吸経路部113fは呼吸経路部113d、113eの周方向の一端側に配置され、例えば図5に示すように、呼吸経路部113d内を流れる作動油の流れを、呼吸経路部113fを介して呼吸経路部113eに導いて、作動油の流れが折り返されるようにする。また、呼吸経路部113eは、筒状部12cの外周面との間に形成される経路に接続されるときに作動油の流れが再度折り返される。
なお、第3の呼吸通路113は、第1の実施形態と同様に、コイル13のボビン13bの端面から延出される段差部によって形成さている。この第3の呼吸通路113すなわち呼吸経路部113d、113e、113fは、ボビン13bの端面から延出される段差部から形成されるものに限らず、ヨーク11の底部から延出されるように形成されるものであっても、コイル13およびヨーク11とは別の部材から形成されるものであってもよい。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)第1の呼吸溝19と第2の呼吸溝22の間に形成される周方向の経路または迂回する経路として、第3の呼吸通路113を、その内部に複数の呼吸経路部113d、113e、113fを備える。さらに、これらの呼吸経路部113d、113e、113fは、作動油の流れが少なくとも一回は折り返すように配置されているので、第3の呼吸通路113内を迷路構造にすることができる。したがって、例えばリニアソレノイド10の体格を大型化することなく、第3の呼吸通路113の容積を大幅に増やすことができる。
(2)なお、本実施形態では、呼吸経路部113d、113e、113fは、コイル13のボビン13bから延出される段差部、およびヨーク11の底部(詳しくは内周11cの段差部)のうちのいずれかに設けられていることが好ましい。これにより、部品点数の増加防止が図れる。さらに、第3の呼吸通路113などの呼吸経路の容積拡大のための迷路構造の形成が容易となる。例えばコイル13を構成する巻線13aおよび巻線13aを保持する保持する等の樹脂成形体13bに、第3の呼吸通路113を一体樹脂成形することで、第3の呼吸通路113を迷路構造に容易に、つまり呼吸経路部113d、113e、113fを容易に形成できる。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態では、作動油を油圧制御する電磁弁で説明したが、作動油に限らず、流体通路を開閉することで流体の流体圧または流体流量を制御する電磁弁であれば、いずれの流体の流体圧または流体流量を制御する電磁弁に用いても好適である。
本発明の第1の実施形態の流体制御用電磁弁の構成を示す縦断面図である。 図1における固定子の内周を示す側面図である。 図2の固定子の断面図であって、図3(a)はIIIa−IIIaからみた縦断面図、図3(b)はIIIb−IIIbからみた縦断面図である。 第1の実施形態の流体制御用電磁弁の電磁駆動部における呼吸経路内の流体の流れの一実施例を説明する図であって、図4(a)は流体制御用電磁弁を示す縦断面図、図4(b)は固定子の内周を示す側面図である。 第2の実施形態に係わる電磁駆動部を示す図であって、電磁駆動部における固定子の内周を示す側面図である。 比較例の流体制御用電磁弁を示す縦断面図である。 図6における固定子の内周を示す側面図である。 比較例の流体制御用電磁弁の電磁駆動部における呼吸経路内の流体の流れの一実施例を説明する図であって、流体制御用電磁弁を示す縦断面図である。 従来の流体制御用電磁弁を示す縦断面図である。
符号の説明
1 電磁弁(流体制御用電磁弁)
10 リニアソレノイド(電磁駆動部)
11 ヨーク(外周側固定子、固定子)
11b、11c、11d 内周
11k 切欠き部
12 ステータコア(内周側固定子)
12c 筒状部
12k 連絡通路
13 コイル
13a 巻線
13b ボビン(樹脂成形体)
13c 段差部
13d 第3の呼吸通路
13j ターミナル
14 プランジャ(可動子)
14a 連通路
15 外部接続端部
15a コネクタ
16 空間
17 空間(流体溜り部)
18 第2の呼吸溝(第2の呼吸通路)
19 第1の呼吸溝(第1の呼吸通路)
20 弁部
22、23、24、28 作動油通路(流体通路)
21 ハウジング
30 スプール(弁部材)
36 シャフト(小径円筒状部)
40 スプリング
70 ダイヤフラム

Claims (4)

  1. 流体通路を開閉する弁部材とを有する弁部と、
    前記弁部材と協働して往復移動可能な可動子、前記可動子を吸引する磁力を発生するコイル、略有底筒状に形成され、前記コイルの外周を覆う固定子、および外部の流体を導く呼吸経路とを有する電磁駆動部とを備え、
    前記固定子の底部と前記可動子との間に流体溜り部が形成され、前記可動子の移動による前記流体溜り部内の流体の容積変化の影響を前記呼吸経路内の流体で緩和する流体制御用電磁弁において、
    前記呼吸経路は、前記固定子の内周側に設けられ、外部の流体に開口する第1の呼吸通路と、前記流体溜り部に接続可能な第2の呼吸通路と、前記第1の呼吸通路と前記第2の呼吸通路とを連通する第3の呼吸通路とを備えており、
    前記第1の呼吸通路と前記第2の呼吸通路は、略周方向に向かって所定の角度に離されて配置され
    前記第3の呼吸通路は、前記コイルにおける前記弁部材とは反対側の端部と、前記底部との間に形成され、
    前記呼吸経路のうち、前記第3の呼吸通路内には複数の呼吸経路部が形成されており、
    これら呼吸経路部は、流体の流れが少なくとも一回は折り返すように配置されていることを特徴とする流体制御用電磁弁。
  2. 前記呼吸経路部は、前記底部または前記コイルに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流体制御用電磁弁。
  3. 前記コイルは、巻回された巻線と、前記巻線を保持する樹脂成形体とを備え、
    前記樹脂成形体の端面には、流体が少なくとも略周方向に流通可能に、前記端面から前記底部側に延出する段差部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体制御用電磁弁。
  4. 前記第1の呼吸通路および前記第2の呼吸通路は、前記内周に形成された呼吸溝であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の流体制御用電磁弁。
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