JP4218109B2 - 陰極線管のリサイクル方法とその装置 - Google Patents

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陰極線管(CRT)をリサイクルする方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
廃棄される映像機器(陰極線管を備えたテレビジョン受像機またはパソコンまたはディスプレイモニター等)は解体され、構成材料毎に分別再生処理(リサイクル)される。
陰極線管は、鉛を含むファンネルガラスと鉛を含まないパネルガラスとに分けられ、それぞれ別々に再利用される。
【0003】
陰極線管の再生処理方法としては例えば、特開平5−185064号公報、特開平9−103762号公報等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平5−185064号公報では乾式のゴム摩擦方式によりカレットガラスを洗浄しているので時間を要し研磨剤を構成するゴム片を回収しなければならない。
特開平9−103762号公報では破砕したカレットガラスをかき混ぜながら洗浄するため、短時間に処理できない恐れがあった。
【0005】
本発明は陰極線管のリサイクル処理を短時間で効率よく自動化し、処理装置の全長を短くすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明における陰極線管のリサイクル方法は、
(1)陰極線管の周囲にV字状の溝を切削加工した後、温水と冷水を交互にかけファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管の分離工程、または陰極線管の周囲に管を巻回し温水と冷水を交互に前記管内に供給してファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管の分離工程、または陰極線管の周囲に金属ワイヤーを巻回し通電加熱してファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管の分離工程、の内いずれか一つの工程と、
(2)陰極線管を構成するファンネル部とパネル部とをそれぞれ別々にカレットガラスに破砕する工程と
(3)さらに、金属と金属を含んだカレットガラスとを磁力選別する工程と、
(4)さらに、カレットガラスの重なりを解消し前記カレットガラスをコンベヤ上に平坦に並べる振動ふるい工程と、
(5)さらに、前記それぞれのカレットガラスを別々に洗浄する複数の低圧ブラスト洗浄工程とを備え、ブロワーの圧力を1Kgf/cm↑2以下、風速を150〜200m/秒とし、
(6)さらに、蛍光体を真空吸引して回収する蛍光体回収工程とを備えた構成とした。
【0007】
また、本発明における陰極線管のリサイクル処理装置は、
(1)陰極線管の周囲にV字状の溝を切削加工した後、温水と冷水を交互にかけファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管分離装置、または陰極線管の周囲に管を巻回し温水と冷水を交互に前記管内に供給してファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管分離装置、または陰極線管の周囲に金属ワイヤーを巻回し通電加熱してファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管分離装置の内いずれか一方と、
(2)ドラム円筒面に刃物を立設した回転刃により,分離したファンネル部を打撃して1〜5cm角の大きさに破砕するハンマー式破砕機と、プレート面に板状の刃物をプレート面に格子状に立設した格子状刃で,分離したパネル部を1〜5cm角の大きさに押圧破砕する押圧式破砕機とを備え、
(3)さらに、金属と金属を含んだカレットガラスとを磁力選別する磁力選別機を備え、
(4)さらに、カレットガラスの重なりを解消し前記カレットガラスをコンベヤ上に平坦に並べる振動ふるい機を備え、
(5)さらに、前記それぞれのカレットガラスを別々に洗浄する複数の低圧ブラスト洗浄機とを備え、ブロワーの圧力を1Kgf/cm↑2以下、風速を150〜200m/秒とし、
(6)さらに、蛍光体を真空吸引して回収する蛍光体回収装置を備えた構成とした。
【0008】
上記構成により、陰極線管のリサイクルを短時間で自動化できる。また、リサイクル装置の全長を短くできる。その結果、リサイクル率が向上し、環境保全、資源の有効活用に役立つ。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明における第1の発明は、陰極線管を構成するファンネル部とパネル部とをそれぞれ別々にカレットガラスに破砕する工程と、前記それぞれのカレットガラスを別々に研掃材を含んだ低圧のエヤーでブラスト洗浄する工程とを備えたことを特徴とする陰極線管のリサイクル方法としたもので、陰極線管のリサイクル処理を短時間で行える。
【0010】
さらに第2の発明は、陰極線管の周囲にV字状の溝を切削加工した後、温水と冷水を交互にかけファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管の分離工程、または陰極線管の周囲に管を巻回し温水と冷水を交互に前記管内に供給してファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管の分離工程の内いずれか一方の工程を備えたことを特徴とする第1の発明に記載の陰極線管のリサイクル方法としたもので、陰極線管を効率よく確実にファンネル部とパネル部とに分離できる。
【0011】
さらに、第3の発明は、陰極線管を構成するファンネル部とパネル部とをそれぞれ別々にカレットガラスに破砕する複数の破砕機と、前記それぞれのカレットガラスを別々に洗浄する複数の低圧ブラスト洗浄機とを備えたことを特徴とする陰極線管のリサイクル装置としたもので、陰極線管のリサイクル処理を自動化できる。
【0012】
さらに第4の発明は、陰極線管の周囲にV字状の溝を切削加工した後、温水と冷水を交互にかけファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管分離装置、または陰極線管の周囲に管を巻回し温水と冷水を交互に前記管内に供給してファンネル部とパネル部とに分離する陰極線管分離装置の内いずれか一方を備えたことを特徴とする第1〜3の発明のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル装置としたもので、陰極線管を効率よく確実にファンネル部とパネル部とに分離できる。
【0013】
さらに第5の発明は、ファンネル部の破砕機をドラム円筒面に刃物を立設したハンマー式とし、パネル部の破砕機をプレート面に板状の刃物を格子状に立設した構成とした第1〜4の発明のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル装置としたもので、各ガラスのカレット化を確実に実施できる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1〜図11に基づいて説明する。
【0015】
(実施例)
図1は本発明の一実施例における陰極線管のリサイクル工程の流れ図(フローチャート)、図2は本発明のもう一つの実施例における陰極線管のリサイクル工程の流れ図、図3は本発明のファンネル部またはパネル部のリサイクル工程の概念図、図4は本発明におけるファンネル部の破砕工程の概念図、図5は図4の概念斜視図ともう一つのファンネル部の破砕工程の概念斜視図、図6は本発明のブラスト洗浄機の概念斜視図、図7は本発明におけるパネル部の破砕機の概念側面図、図8は本発明の説明に用いる陰極線管のファンネル部/パネル部分離前の斜視図、図9は本発明の説明に用いる陰極線管のファンネル部/パネル部分離後の斜視図、図10は本発明の一実施例におけるファンネル/パネル接合部のフリットガラスを除去し、V溝加工するための装置の概略構成を示した模式的正面図、図11は本発明の一実施例におけるフリットガラスの除去方法を工程順に示したフリットガラス部の拡大断面図を示す。
【0016】
次に、陰極線管のリサイクル処理手順とその装置について図1の流れ図を中心に説明する。図8、図11に示す陰極線管81はファンネル部(ファンネルガラス)82とパネル部(パネルガラス)83とからなり、フリットガラス130により接合されている。
図10はフリットガラスの研削加工とV溝加工を行う装置の概念の模式的正面図を示す。図10、図11において、符号130はフリットガラス、131は平面、132は溝、200はフリットガラス除去装置、210は回転テーブル、211は回転方向、220は研削装置、221は研削砥石、222はモータ、223はアーム、224は移動方向、230は溝形成装置、231はバイト、233はアーム、234は移動方向をそれぞれ示す。
【0017】
陰極線管81はまず、ファンネル部82とパネル部83とに分離される。(S101)その手順を図11を参照しながら説明する。
陰極線管81のフリットガラス130の周面を研削砥石221により、H寸法が1.5〜2.5mm程度になるよう平らに研削加工する。研削砥石は直径100mm程度、砥石厚さ20mm程度、砥石回転数2,000〜5,000回転/分程度とした。
次に、超鋼バイト231によりV字状の溝132を深さ1.5〜2.5mm程度に切削加工する。超鋼バイト231の送り速度は2〜10cm/秒、好適には3〜5cm/秒とした。
【0018】
その後、温水(約50℃、40リットル/分、50秒程度)と冷水(約13℃、20リットル/分、10秒程度)と温水(約50℃、40リットル/分、10秒程度)を陰極線管のフェイス面より交互にかけファンネル部82とパネル部83とに分離する。分離後の状態を図9に示す(ステップ101)。
なお、陰極線管が温水や冷水で濡れるのを防止するため、予め数μm〜20μm程度の厚さの樹脂フイルムシートたとえば塩化ビニル、ナイロン、ポリエステル等の内いずれか一つを陰極線管に被せておいてもよい。また、ネック部84は分離前に予め折り取っておいてもよい。
【0019】
陰極線管を分離する工法としては上記の他に、陰極線管の周囲に管を巻回し温水(約60℃、60秒程度)と冷水(約10℃、20秒程度)と温水(約60℃、20秒程度)とを交互に前記管内に供給してファンネル部とパネル部とに分離する方法、または陰極線管の周囲に金属ワイヤーを巻回し通電加熱してファンネル部とパネル部とに分離する方法等(いずれも図示せず。)、任意の手段を用いてよい。
【0020】
次に、分離したファンネル部とパネル部とを、それぞれ別々に(別工程で)、最終形状が1cm〜5cmのカレットガラスに破砕する。(S103〜S104、S203〜S204)
ファンネル部とパネル部の破砕に当たっては一挙に1cm〜5cmの大きさに破砕してもよい。または、一次破砕で10cm角程度の大きさに破砕し、二次破砕で目的寸法にまで破砕するようにしてもよい。
一次破砕はハンマー等で手作業で実施してもよいし、破砕機を用いて自動的に破砕してもよい。
【0021】
ハンマー型破砕機の一例の概念図を図4、図5に示す。この場合はファンネル部の破砕工程(S203,S204)の例を示す。
図4に示す破砕機2は第1の回転刃2Aと第2の回転刃2Bとを備え、2段階で1cm〜5cmのカレットガラスに破砕する構成としている。ファンネル部82または10cm角程度に予め別工程で破砕されたファンネルガラス片(図示せず。)のいずれか一方が搬入コンベヤで破砕機に投入される。
第1の回転刃2Aは回転軸21の周囲(円筒面)に90度毎に螺旋状にピッチ40〜70mm間隔で立設されている。回転数は数十回転/分〜1000回転/分程度とした。なお、回転刃2Aは螺旋状に配置することに代え、90度毎に軸長方向に所定間隔毎に(ピッチ100mm程度)平行するごとく立設するようにしてよいことは言うまでもない。
【0022】
第2の回転刃2Bはカレット受け板2C上に落下してきたファンネルガラス片(大きな寸法のカレット)をスリット状スレッジとの間で1cm〜5cmのカレットガラスに破砕する。
第2の回転刃2Bは回転軸21の周囲(円筒面)に90度毎に螺旋状にピッチ30〜50mm間隔で立設されている。回転数は数十回転/分〜1000回転/分程度とした。第2の回転刃2Bの場合も螺旋状に配置することに代え、90度毎に軸長方向に所定間隔毎に(ピッチ50mm程度)平行するごとく立設するようにしてよい。
上記構成の破砕機は均一なカレットサイズに破砕でき、かつガラス微粉の発生量が少ない。
【0023】
図5の左側にもう一つの実施例におけるファンネル部の破砕方法の模式図を示す。この場合の装置は一対の多段クラッシュロールを用いる構成としたもので、カレットサイズのバラツキと粉末ガラスの発生量が図4の場合に較べ若干多い。なお、その他任意の破砕装置を用いてよいことは言うまでもない。
【0024】
1cm〜5cmの寸法に破砕されたカレットは搬出コンベヤ3により搬出され、振るい機4に投入される。
図3において、振るい機4は重なっているカレットに振動を加えることにより、カレットが平坦に並んだ状態で磁力選別コンベヤ6上に配列し、次工程の磁力選別機5へ搬送する。(S205)
磁力選別機5は磁力によりカレットに混入した金属片または金属を含むカレット片を吸引除去する。(S206)
その後、カレットは磁力選別(磁選)用コンベヤ6でブラスト洗浄機7へ搬送される。
【0025】
ブラスト洗浄機7は乾式を用いており模式的斜視図を図6に示す。ブラスト洗浄機7はブロワーからなる低圧空気供給手段と(図示せず。)、研掃材供給手段と、研掃材噴射ノズルと、カレット送りスクリューとからなる。
図6において、符号61は洗浄前のカレット投入口、62は螺旋形のカレット送りスクリュー、63は前記カレット送りスクリューを包囲するドラム、64は前記ドラムの底部に複数穿孔した開口で、カレットガラス粉末、ガラスビーズ、カレット表面から取り除いた除去物(例えば、ファンネル部に塗布した黒鉛、パネル部に塗布した蛍光体等)を排出する。
65は洗浄後のカレット搬出口、66は振るい機、67はガラスビーズストッカー、68は前記ガラスビーズ噴射ノズル、69はガラスビーズ等の回収ホッパーである。
【0026】
カレットが送りスクリュー62によって図6の左側から右側に送られる間に、カレット相互の摩擦と衝突、およびガラスビーズとカレットガラス粉末とを含んだ低圧エヤーがカレットに吹き付けられ、カレット表面に塗布または付着していた黒鉛等の非ガラス部材は除去・洗浄される。詳しくは、
カレット投入口61から供給されたカレットは、送りスクリュー62と、図示していないメッシュベルトとに挟持され送りスクリュー62の上部に搬送される。スクリュー62の上部には噴射ノズル68が直線上に配列されている。噴射ノズル68からはガラスビーズとカレットガラス粉末とを含んだエヤーが前記各噴射ノズル68からカレット上に噴射され、カレットを洗浄する。
【0027】
噴射ノズル68から噴射される低圧エヤーはゲージ圧1Kgf/cm↑2以下、好ましくは0.5Kgf/cm↑2程度、風速は100〜200m/秒、好ましくは180m/秒程度でブロワー送風される。
ガラスビーズの粒径は80μm〜100μmで、エヤーへの混入量は数十g〜数百g/分とした。
ドラム63の底部に落下した黒鉛、ガラスビーズ、カレットガラス粉末等は開口64(孔径約5mm程度)を通って回収ホッパー69内に落下し、図示しないフィルターと振動モーター等により分類される。
【0028】
分類された部材の内、ガラス微粉末と黒鉛粉末はエヤーを用いたサイクロン方式によりダストストッカーへ回収される。(図示せず。)
所定メッシュのフィルターを通過したカレットガラス粉末とガラスビーズはガラスビーズストッカー67へ研掃材としてエヤー搬送され再利用される。
洗浄済みカレットは搬出コンベア8により再利用カレットボックスへ収納されリサイクルされる。
【0029】
以上がファンネル部のリサイクル工程であるが、パネル部のリサイクル工程も基本的にはファンネル部の場合と同様である。
異なっている点は、パネル部の破砕工程で、破砕機の模式的正面図を図7に示す。該破砕機はハニカム形状や格子状に植立した刃を油圧駆動してパネル面を押圧し、最終形状が1cm〜5cmのカレットガラスに破砕する。
符号71は縦、横の植立ピッチが50〜100mm程度のプレート状刃で、先端を鋭利な角錐状に研削加工してなる。
72は刃の保持プレート、73は前記保持プレートを上下動させる油圧シリンダ、74はカレット受け板、75は破砕されたカレット、76は搬出コンベヤを示す。(S103〜S104)
所定寸法に破砕されたカレットは、受け板74を反転して搬出コンベヤ76により搬出される。その後、ファンネル部とは別の設備ライン、即ち、振るい工程(S105)、磁力選別工程(S106)、カレット洗浄工程(S107)を経てリサイクルされる。
カレット洗浄工程(S107)では当然のことながら、蛍光体が除去・回収される。洗浄方法や回収方法はファンネル部の場合と同様とした。
【0030】
なお、図1に示す工程順序は一実施例であって、適宜ステップを変更したり追加してよいことは言うまでもない。例えば、図2に示すように、パネル部を破砕する前に蛍光体を真空吸引、またはS207で説明した低圧ブラスト洗浄などを行い、その後、同様の工程を経るようにしてもよい。
勿論、ファンネル部についても、ステップS203の破砕工程の前に黒鉛を回転ブラシで研磨除去したりブラスト洗浄するようにしてもよい。
【0031】
さらに、ファンネル部とパネル部との分離(分割)に際し、フリットガラス130を平面131に研削する手段として、アルミナや鋼球等の研掃材を含んだショットブラスト加工により実施するようにしてよい。
ショットブラストの加工条件の一例を記すと、アルミナ粒子径300〜500μm、アルミナ粒子の供給量600〜650g/分、アルミナ噴射ノズルと陰極線管との距離30〜50mm、ノズルスキャン速度30〜50mm、噴射する際に使用する空気圧は0.5〜1.0Kgf/cm↑2好適には0.6〜0.8Kgf/cm↑2,150m/秒でブロワー送風等とした。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明の陰極線管のリサイクル方法によれば、リサイクル処理を短時間で効率よく自動化できる。特に、低圧ブロワーにより簡単な設備で洗浄効果を上げられる。また、温水と冷水を用い効率よく確実に陰極線管をファンネル部とパネル部とに分離(分割)する。その結果、設備ライン長さとコストの低減を図れ、リサイクルコストも低減できる。また、リサイクル率の向上と環境保全に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における陰極線管のリサイクル工程の流れ図
【図2】本発明のもう一つの実施例における陰極線管のリサイクル工程の流れ図
【図3】本発明の一実施例における陰極線管のリサイクル工程の概念図
【図4】本発明の一実施例におけるファンネル部の破砕機の模式的側面図
【図5】本発明の一実施例におけるファンネル部の破砕機の模式的斜視図
【図6】本発明の一実施例におけるブラスト洗浄機の模式的斜視図
【図7】本発明の一実施例におけるパネル部破砕機の模式的側面図
【図8】本発明の説明に用いる陰極線管のファンネル部/パネル部分離前の斜視図
【図9】本発明の説明に用いる陰極線管のファンネル部/パネル部分離後の斜視図
【図10】本発明の一実施例におけるファンネル/パネル接合部のフリットガラスを除去するための装置の概略構成を示した模式的正面図
【図11】本発明の一実施例におけるフリットガラスの除去方法を工程順に示したフリットガラス部の拡大断面図
【符号の説明】
1 搬入コンベヤ
2 破砕機
3 搬出コンベヤ
4 振るい機
5 磁力選別機
6 磁選用コンベヤ
7 ブラスト洗浄機
8 搬出コンベヤ
2A 第1の回転刃
2B 第2の回転刃
2C カレット受け板
21 回転軸
22 立設刃
25 第1のクラッシュロール
26 第2のクラッシュロール
61 カレット投入口
62 送りスクリュー
63 ドラム
64 開口
65 カレット搬出口
66 振るい機
67 ガラスビーズストッカー
68 噴射ノズル
71 格子状の刃
72 保持プレート
73 油圧シリンダ
74 カレット受け板
75 カレット
76 搬出コンベヤ
81 陰極線管
82 ファンネル部(ファンネルガラス)
83 パネル部(パネルガラス)
130 フリットガラス
131 平面
132 溝
200 フリットガラス除去装置
210 回転テーブル
211 回転方向
220 研削装置
221 研削砥石
222 モータ
223 アーム
224 移動方向
230 溝形成装置
231 バイト
233 アーム
234 移動方向

Claims (12)

  1. 陰極線管のファンネル部とパネル部とをそれぞれ別々に1〜5cm角のカレットガラスに破砕する工程と、前記それぞれのカレットガラスの重なりを別々に解消し前記カレットガラスを搬送路上に平坦に並べる振動ふるい工程と、前記それぞれのカレットガラスを別々にブラスト洗浄する工程とを備えたことを特徴とする陰極線管のリサイクル方法。
  2. 研掃材を含んだ低圧のエヤーを吹き付けるブラスト洗浄であって、ブロワーのエヤー圧力を1Kgf/cm以下、風速を150〜200m/秒としたたことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管のリサイクル方法。
  3. 前記カレットガラスの粉末を前記研掃材の一部として再利用することを特徴とする請求項記載の陰極線管のリサイクル方法。
  4. さらに、金属を含んだカレットガラスと金属とを磁力選別する工程を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル方法。
  5. さらに、蛍光体を真空吸引して除去、回収する蛍光体回収工程を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル方法。
  6. 陰極線管のファンネルガラスとパネルガラスとをそれぞれ別々に1〜5cm角のカレットガラスに破砕する複数の破砕機と、前記それぞれのカレットガラスの重なりを別々に解消し前記カレットガラスを搬送路上に平坦に並べる振動ふるい機と、前記それぞれのカレットガラスを別々に洗浄する複数のブラスト洗浄機とを備えたことを特徴とする陰極線管のリサイクル装置。
  7. 研掃材を含んだ低圧のエヤーを吹き付けるブラスト洗浄機であって、ブロワーの圧力を1Kgf/cm以下、風速を150〜200m/秒としたたことを特徴とする請求項に記載の陰極線管のリサイクル装置。
  8. 前記カレットガラスの粉末を前記研掃材の一部として再利用することを特徴とする請求項記載の陰極線管のリサイクル装置。
  9. ファンネルガラスの破砕機を、ドラム円筒面に刃物を立設した構成のハンマー式としたことを特徴とする請求項のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル装置。
  10. パネルガラスの破砕機がプレート面に板状の刃物を格子状に立設した構成としたことを特徴とする請求項のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル装置。
  11. さらに、金属を含んだカレットガラスと金属とを磁力選別する磁力選別機を備えたことを特徴とする請求項10のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル装置。
  12. さらに、蛍光体を真空吸引して回収する蛍光体回収装置を備えたことを特徴とする請求項11のいずれかに記載の陰極線管のリサイクル装置。
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