JP4216800B2 - 表示方法及び表示装置 - Google Patents

表示方法及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4216800B2
JP4216800B2 JP2004374530A JP2004374530A JP4216800B2 JP 4216800 B2 JP4216800 B2 JP 4216800B2 JP 2004374530 A JP2004374530 A JP 2004374530A JP 2004374530 A JP2004374530 A JP 2004374530A JP 4216800 B2 JP4216800 B2 JP 4216800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
gradation
luminance
display
screen area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004374530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006184305A (ja
Inventor
秀明 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eizo Nanao Corp
Original Assignee
Eizo Nanao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eizo Nanao Corp filed Critical Eizo Nanao Corp
Priority to JP2004374530A priority Critical patent/JP4216800B2/ja
Publication of JP2006184305A publication Critical patent/JP2006184305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4216800B2 publication Critical patent/JP4216800B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

本発明は、画像信号に基づく画像を表示部に表示させる表示方法、及び該表示方法を適用した表示装置に関し、特に表示部に表示させる画像の輝度ムラを補正する表示方法及び表示装置に関する。
LCD(Liquid Crystal Display)モニタ、CRT(Cathode Ray Tube)モニタ、PDP(Plasma Display Panel)モニタ、プロジェクタ等の表示装置の表示部(表示デバイス)は、その製造品質のバラツキで輝度ムラが生じてしまうという問題がある。例えばLCDモニタの表示部である液晶パネルの場合、液晶層の厚みのバラツキ、駆動用トランジスタの動作特性のバラツキ及びバックライトの発光分布のバラツキを輝度ムラの原因として例示することができる。
従来、表示装置内部の画像処理回路において、輝度ムラの生じる箇所の階調を個別に調整する方法が提案されている。図8は、従来の表示装置に適用される画像処理方法を概念的に示す説明図である。図8(a)は、パーソナルコンピュータ(PC)から表示装置へ出力される画像信号を表示される画像のイメージとして示しており、図8(b)は、図8(a)に示す画像信号を表示部から表示した場合に表示される画像のイメージを示している。また図8(c)は、表示装置が備える画像処理回路にて行われる階調修正処理を画像のイメージとして示しており、図8(d)は、図8(c)に示す階調修正処理後の画像信号を表示される画像のイメージとして示している。パーソナルコンピュータから図8(a)に示すイメージの画像信号の入力を受け付けた表示装置が、階調修正処理を行わずに表示した画像が図8(b)である。図8(b)に示す様に、図8(b)に向かって左上部及び右下部の領域に表示された画像は、他の領域に表示された画像より輝度が高くなっており、画面全体に輝度ムラが生じている。そこで表示装置では、図8(a)に示す入力された画像信号に対し、図8(c)に示す階調修正処理を行う。図8(c)に示す階調修正処理では、輝度が高くなる左上部及び右下部の領域に表示される画像に対してのみ、階調を下げる階調修正処理を行っている。図8(c)に示す様に階調修正処理を行った画像信号に基づく画像を表示部に表示させると、表示部の輝度ムラと、階調修正処理による階調の修正とが相殺されて、図8(d)に示す様に入力された図8(a)のイメージを再現する画像が表示部から表示されることになる。
次に階調の修正による輝度補正について説明する。図9は、入力階調と出力輝度との関係を示す階調特性図である。図9に示す階調特性図は、横軸に入力される画像信号の階調をとり、縦軸に表示部から表示される画像の輝度をとってその関係を実線にて示したガンマ曲線である。図9に示す様に入力階調と出力輝度との関係は、1:1ではないため、例えば輝度ムラにより輝度が10%上昇した場合、単に階調を10%低下させても所望の輝度とはならず、輝度ムラを解消することはできない。そこで入力階調と出力輝度との関係を示す下記の式aのガンマ曲線式を用いて輝度ムラを補正するための階調値を算出する。
Figure 0004216800
式a中のγは、表示部固有の定数で、例えばLCDモニタは、γ=2.2となるように設計されている。式aを変形することにより、輝度値を補正するための階調値を導出する下記の式bが導出される。そして式bを用いて階調修正処理を行うことにより、輝度ムラを補正することが可能となる。
Figure 0004216800
なお表示部に表示される画像の輝度ムラを補正する技術としては、例えば下記の特許文献1に開示されている。
特開平3−18822号公報
しかしながら従来の数式を用いて輝度ムラを補正するための階調値を算出する処理の場合、式bに示す程度の簡単な数式に基づいて階調値を算出することは容易であるが、複雑な数式を用いる場合、階調値の算出に要する計算負荷が大きくなるという問題がある。
階調値を算出する複雑な数式の例として、医療用LCDモニタに適用される階調特性を示すDICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)曲線を示す数式がある。DICOM曲線とは、医療用画像機器用の規格で、人間が識別可能な輝度差である0.05(cd/m2)を考慮して導出された曲線であり、DICOM曲線式として以下の式cにより示される。
Figure 0004216800
なお式c中、jとして示したJND INDEXとは、上述した人間が識別可能な輝度差としてDICOMにて定義された値であり、輝度値から下記の式dにて算出される。
Figure 0004216800
そして式c及び式dとして示した数式を医療用モニタに適用する場合、最大輝度Lmax 及び最小輝度Lmin からJND INDEXの最大値及び最小値を算出し、入力信号の解像度、即ち階調値に等分して割り当てた数式が下記の式eである。
Figure 0004216800
式c、式d及び式eを用いて示した様にDICOM曲線から導出される数式は、ガンマ曲線から導出される数式と比べて複雑となるため、従来の数式を用いて輝度ムラを補正するための階調値を算出する処理では、計算負荷が大きくなるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、輝度値の補正に用いる、修正した階調値に関する値を記録手段に記録し、記録している値を用いて修正した階調値を算出することにより、計算負荷を軽減することが可能であり、しかも表示部の表示画面を複数の領域に区分した各画面領域について、階調値に基づき表示される表示画像を測定して得られた輝度値に関する値を予め記録しておき、記録している値を用いて画面領域毎の修正した階調値を算出することにより、輝度ムラに対して表示部の特性に応じた修正した階調値を算出することが可能な表示方法、及び該表示方法を適用した表示装置の提供を主たる目的とする。
さらに本発明は、補正する輝度値の目標となる値を、使用者が任意に設定することにより、使用者の使用環境に対応した輝度の画像を表示し、しかも表示部の経年変化にも対応することが可能な表示装置等の提供を他の目的とする。
また輝度ムラの分布は、表示部の温度分布によって変化することが知られている。表示部の姿勢を変えることのできる表示装置が存在するが、表示部の姿勢によって温度分布が変化し、輝度ムラ分布も変化するという問題がある。そこで本発明は、表示部の姿勢に応じて用いる記録手段を選択することにより、姿勢の変化に関わらず輝度ムラを補正することが可能な表示装置等の提供を更に他の目的とする。
そして本発明は、表示部の温度及び起動からの経過時間に基づいて修正した階調値を算出することにより、温度変化及び時間経過に関わらず輝度ムラを補正することが可能な表示装置等の提供を更に他の目的とする。
第1発明に係る表示方法は、入力された画像信号の階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させる表示装置を用いた表示方法において、前記表示装置は、表示部の表示画面を複数の領域に区分した各画面領域について、階調値に基づき表示される表示画像の輝度値に関する値を夫々記録している第1記録手段から、各画面領域の輝度値に関する値を抽出し、輝度値に対する所定率の補正に用いる、階調値の修正に関する値を記録する第2記録手段から、修正に関する値を抽出し、入力を受け付けた各画面領域の画像信号の階調値、第1記録手段から抽出した各画面領域の輝度値に関する値、及び第2記録手段から抽出した修正に関する値に基づいて、補正した輝度値の表示画像を各画面領域の表示部に表示させる、修正した階調値を画面領域について算出し、各画面領域について、修正した階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させるようにしてあり、前記第1記録手段に記録されている表示画像の輝度値に関する値は、各画面領域についての階調値に対応する輝度値に関する値として、階調値に基づき表示される各画面領域の輝度値の中の最大値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された所定の画面領域の輝度値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された目標輝度値及び測定された輝度値の比に基づく値、並びに測定により得られた輝度値のいずれかであり、前記第2記録手段に記録されている階調値の修正に関する値は、表示画像の輝度値を所定率分補正するために階調値の修正に要する修正係数、又は任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差から、所定輝度の補正量を階調補正量に変換する修正係数であることを特徴とする。
第2発明に係る表示装置は、入力された画像信号の階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させる表示装置において、表示部の表示画面を複数の領域に区分した各画面領域について、階調値に基づき表示される表示画像の輝度値に関する値を夫々記録する第1記録手段と、輝度値に対する所定率の補正に用いる、階調値の修正に関する値を記録する第2記録手段と、入力を受け付けた各画面領域の画像信号の階調値、第1記録手段に記録されている各画面領域の輝度値に関する値、及び第2記録手段に記録されている修正に関する値に基づいて、補正した輝度値の表示画像を各画面領域の表示部に表示させる、修正した階調値を各画面領域について算出する算出手段と、各画面領域について、修正した階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させる手段とを備え、前記第1記録手段は、各画面領域についての階調値に対応する輝度値に関する値として、階調値に基づき表示される各画面領域の輝度値の中の最大値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された所定の画面領域の輝度値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された目標輝度値及び測定された輝度値の比に基づく値、並びに測定により得られた輝度値のいずれかを記録してあり、前記第2記録手段は、階調値に対応付けて、表示画像の輝度値を所定率分補正するための階調値の修正に要する修正係数、又は任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差から、所定輝度の補正量を階調補正量に変換する修正係数を記録してあることを特徴とする。
発明に係る表示装置は、第2発明において、異なる階調値に対応付けられた複数の第1記録手段と、入力を受け付けた階調値に基づいて、前記算出手段による算出に用いる第1記録手段を選択する手段とを更に備えることを特徴とする。
発明に係る表示装置は、第発明において、入力を受け付けた画像信号の階調値に対応する第1記録手段の有無を判定する手段と、対応する第1記録手段が無いと判定した場合に、受け付けた階調値に対応する表示画像の輝度値に関する値を、他の階調値に対応する第1記録手段に記録されている輝度値に関する値から算出する手段とを更に備えることを特徴とする。
発明に係る表示装置は、第2発明乃至第発明のいずれかにおいて、前記算出手段は、入力を受け付けた階調値に対し、第1記録手段に記録されている輝度に関する値及び第2記録手段に記録されている修正に関する値を用いた数式による演算を行うことにより、目標値として予め設定されている輝度値の画像を表示させるべく、各画面領域の修正した階調値を算出するように構成していることを特徴とする。
発明に係る表示装置は、第発明において、輝度値の目標値の入力を受け付ける手段を更に備えることを特徴とする。
発明に係る表示装置は、第2発明乃至第発明のいずれかにおいて、前記表示部の姿勢に対応付けた複数の第1記録手段と、前記表示部の姿勢を検出する手段と、検出した姿勢に基づいて、第1記録手段を選択する手段とを備え、前記算出手段は、選択した第1記録手段に基づいて算出するように構成してあることを特徴とする。
発明に係る表示装置は、第2発明乃至第発明のいずれかにおいて、前記表示部に関する温度を検出する手段を更に備え、前記算出手段は、検出した温度に基づいて、修正した階調値を算出するように構成してあることを特徴とする。
発明に係る表示装置は、第2発明乃至第発明のいずれかにおいて、起動からの経過時間を計時する手段を更に備え、前記算出手段は、計時した経過時間に基づいて、修正した階調値を算出するように構成してあることを特徴とする。
第1発明乃至第発明では、LCDモニタ等の表示装置が備えるLCDパネル等の表示部の各画面領域について、特定の階調に対して出力される画像を測定して得られた輝度値に関する値を記録する第1記録手段を用いることにより、入力される階調値に対して実際に出力される画像の輝度の測定値に基づき、画面領域毎の輝度補正を行うことができるので、画像出力時の輝度ムラを補正することが可能である。しかも輝度値を所定率分補正するための階調値に関する修正係数を記録する第2記録手段を用いることにより、輝度値と階調値との関係がどのような関係であろうと複雑な数式を用いることなく修正した階調値を算出することができるので、例えばDICOM等の複雑な階調特性を示す表示装置に対しても計算負荷を増大することなく対応することが可能となる。
発明では、使用者が目標値を任意に設定することにより、使用者の使用環境に対応した輝度の画像を出力することが可能であり、しかも表示部の経年変化にも目標値の変更で容易に対応することが可能である。
発明では、例えばジャイロセンサを用いて表示部の設置角度等の姿勢を検出し、検出した姿勢に応じて第1記録手段を選択することにより、表示部の姿勢に応じて変化する輝度ムラに容易に対応することが可能である。
発明では、検出した温度に応じた係数を、算出した修正後の階調値に乗じることにより、表示部の温度に応じて変化する輝度ムラに対応することが可能である。
発明では、起動からの経過時間に応じた係数を、算出した修正後の階調値に乗じることにより、起動からの経過時間に応じて変化する輝度ムラに対応することが可能である。
本発明に係る表示方法及び表示装置は、表示部の表示画面を複数の領域に区分した各画面領域について、例えば階調値に基づき表示される表示画像を測定した各輝度値の中の最大値が「1」等の基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値を記録する第1記録手段と、階調値に対応付けて、表示画像の輝度値を所定率分補正するために階調値の修正に要する修正係数を記録する第2記録手段とを用い、入力を受け付けた各画面領域の画像信号の階調値、第1記録手段に記録されている正規化された輝度値、及び第2記録手段に記録されている修正係数を用いた所定の数式により、修正した階調値を各画面領域について算出し、算出した修正した階調値に基づいて画像を表示部に表示させる。
第1記録手段を用いることにより、入力される階調値に対して実際に出力される画像の輝度の測定値に基づき、画面領域毎の輝度補正を行うことができるので、画像出力時の輝度ムラを補正することが可能である等、優れた効果を奏する。
第2記録手段を用いることにより、輝度値と階調値との関係がどのような関係であろうと複雑な数式を用いることなく修正した階調値を算出することができるので、例えばDICOM等の複雑な階調特性を示す表示装置に対しても計算負荷を増大することなく対応することが可能となる等、優れた効果を奏する。
また本発明では、使用者が目標値を任意に設定することにより、使用者の使用環境に対応した輝度の画像を出力することが可能であり、しかも表示部の経年変化にも目標値の変更で容易に対応することが可能である等、優れた効果を奏する。
さらに本発明では、例えばジャイロセンサを用いて表示部の設置角度等の姿勢を検出し、検出した姿勢に応じて第1記録手段を選択することにより、表示部の姿勢に応じて変化する輝度ムラに容易に対応することが可能である等、優れた効果を奏する。
そして本発明では、表示部の近傍の温度又は起動からの経過時間に応じて決定される計数を算出した修正した階調値に乗じることにより、表示部の温度変化及び起動からの経過時間に応じて変化する輝度ムラに対応することが可能である等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の表示装置の外観を示す斜視図である。図1中1は、LCDモニタ等の表示装置であり、表示装置1は、パーソナルコンピュータ等の処理装置2に接続されており、処理装置2から出力される画像信号の入力を受け付け、受け付けた画像信号の階調値に基づく輝度値の表示画像を液晶パネル等の表示部10に表示させる。なお表示装置1としては、LCDモニタに限らず、CRTモニタ、PDPモニタ、プロジェクタ等の装置を用いてもよく、また処理装置2としては、パーソナルコンピュータに限らず、テレビ用チューナ、DVDプレーヤ、ゲーム機等の装置を用いてもよい。
図1に示す様に表示装置1は、例えば机上に載置するための台座体1aと、長方形状の表示部10を有する表示体1bとを備えている。表示体1bは、台座体1aに回動自在に枢支されており、図1(a)に示す様に表示部10の長辺が水平になるように設置しても、また図1(b)に示す様に長辺が垂直になるように設置してもよい。
図2は、本発明の表示装置1の構成を示すブロック図である。表示装置1は、処理装置2から画像信号の入力を受け付ける入力部11、及び入力部11から受け付けた画像信号に対する変換処理等の処理を実行し、変換処理後の画像信号を出力する画像コントローラ等の画像処理部12を備えており、画像処理部12から出力された画像信号は、表示部10から表示画像として出力される。表示装置1が処理装置2から入力を受け付ける画像信号とは、画像を構成する複数の画素の夫々について、輝度を0〜255の256段階の離散値に分級して示す階調値を示したデータであり、階調値に基づく輝度値の画素を表示部10に表示させることにより、使用者は画素の集合体である表示画像を視認することができる。
さらに表示装置1は、表示部10の姿勢を検出するジャイロセンサ等の姿勢検出部13、表示部10の温度を検出する温度計等の温度検出部14、表示装置1の起動からの経過時間を計時するタイマ等の計時部15、使用者の操作の入力を受け付ける押釦等の操作入力部16を備えている。姿勢検出部13が検出する姿勢とは、例えば台座体1aと表示体1bとの角度であり、姿勢検出部13により、図1(a)に示す様に表示部10の長辺が水平であるか、図1(b)に示す様に表示部10の長辺が垂直であるかを検出し、検出した姿勢を姿勢信号として画像処理部12へ出力する。なお姿勢検出部13としては、ジャイロセンサに限るものではなく、表示部10の設置角度を検出することができるのであれば、例えば電気的センサ、機械的センサ等の他のセンサであっても良い。温度検出部14は、表示部10の裏面又はその近傍に配設され、検出した温度を示す温度信号を画像処理部12へ出力する。計時部15は、起動からの経過時間を計時し、計時した時間を示す時間信号を画像処理部12へ出力する。操作入力部16は、OSD(On Screen Display) 等の機能と併用することにより、表示部10に表示される画像の輝度の目標値等の様々な設定の入力を受け付ける。
画像処理部12は、画像処理部12全体を制御するMPU(Micro Processor Unit)等の制御手段120と、入力部11が受け付けた画像信号の入力を受け付ける画像信号入力手段121と、画像信号入力手段121にて入力を受け付けた画像信号を一時的に記録し、記録した画像信号に対する変換処理を行う画像信号変換手段122と、画像信号変換手段122にて変換された画像信号を表示部10へ出力する画像信号出力手段123とを備えている。なお入力部11から受け付けた画像信号がアナログ信号である場合には、画像信号入力手段121にてアナログ/デジタル変換を行い、画像信号出力手段123にてデジタル/アナログ変換が行われる。
さらに画像処理部12は、画像信号の変換に要する各種演算処理を実行する演算手段124と、演算手段124の演算時に使用する各種データを記録する揮発性メモリ、不揮発性メモリ等の記録手段125とを備えており、画像信号変換手段122に記録された画像信号は、演算手段124の演算結果に基づいて変換処理がなされる。なお記録手段125の記録領域には、後述する画像処理に要する第1テーブル(第1記録手段)125a、第2テーブル(第2記録手段)125b等の各種テーブル及びデータが予め記録されている。なおここでは第1テーブル125a及び第2テーブル125bとの表現を用いているが、本発明の無数にある記録形式の一例として表現しているだけであり、記録される各種情報は必ずしもテーブル形式で記録する必要なく、表示装置1に係るハードウェア、ソフトウェア、目的及びその他の要因に応じて適宜設計されるものである。
本発明の表示装置1は、表示部10に表示される表示画面を複数の領域に区分し、画面領域毎に表示画像の輝度を調整することにより、輝度ムラを解消する。ここでいう輝度ムラとは、表示部10の各画面領域に同じ階調値の画像を表示させた時に表示される各画面領域間の輝度の差を示す。従って輝度ムラについては、表示部10に表示される各画面領域の輝度を、測定器を用いて事前に測定しておくことで把握することができる。
図3は、輝度ムラの測定例を概念的に示す斜視図である。図3に示す表示装置1の表示部10には、全面に特定の階調の画像が表示されており、表示されている画像の輝度を測定器3により測定する。図3に示す例では、表示部10の画面は縦3列×横3列の9個の画面領域に区分されており、測定器3では、各画面領域についての輝度を測定する。
図4は、本発明の表示装置1に記録されている第1テーブル125aの記録内容の一例を概念的に示す図表である。第1テーブル125aは、図3に示す様に測定器3を用いて測定した輝度に基づき作成されるテーブルであり、各画面領域について、階調値に基づき表示される各画面領域の輝度値に関する値を記録している。図4(a)は、第1テーブル125aに記録する正規化した値を求めるために必要な各画面領域について測定した輝度値を示している。図4(a)に示す様に同じ階調値に基づく画像を表示した時であっても、表示された画像の輝度の測定値は、480〜336(cd/m2 )のバラツキをもって分布している。図4(b)は、図4(a)に示した輝度の測定値を正規化した値であり、第1テーブル125aの記録内容の一例を示している。測定値を正規化した値とは、各画面領域の夫々の測定値の中で最大値をとる測定値が「1.00」等の基準値となるように測定値を変換した値である。図4に示す例では、図4(a)に示した測定値の中で最大値をとる測定値は、中央の画面領域の輝度480(cd/m2)であるので、各画面領域の測定値を480にて除することにより、図4(b)に示す正規化した値を求めることができる。なお第1テーブル125aは、階調値毎に、また表示部10の姿勢毎に複数記録されており、入力された画像信号が示す階調値及び姿勢に応じて、使用する第1テーブル125aが適宜選択される。ただし全ての階調値に対応する第1テーブル125aを記録しておく必要はなく、例えば階調値が0,10,20,…というように10おきの階調値に対応する第1テーブル125aのみを記録しておく様にしても良く、その場合、第1テーブル125aが対応していない階調値を受け付けた場合、他の階調値に対応する第1テーブル125aに示された輝度値に関する値を加重平均して、受け付けた階調値に対応する値を算出する。なお図4(a)に示す測定値を第1テーブル125aに記録する様にしても良い。また図4では、表示部10の画面を9個の画面領域に区分する形態を示したが、本発明はこれに限らず、9以外の数、例えば10以上の多数の画面領域に区分することも可能であり、更には画素毎に区分することも可能である。そして区分する画面領域の数が多い程、高精度の輝度ムラ補正が可能となる。
図5は、本発明の表示装置1に記録されている第2テーブル125bの記録内容の一例を概念的に示す図表である。第2テーブル125bは、階調値に対応付けて、表示画像の輝度値を所定率分補正するために階調値の修正に要する修正係数LUT_vin を記録するテーブル(Look Up Table) である。図5に例示した第2テーブル125bは、修正係数LUT_vin として、任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差を算出し、算出した階調差に基づき求められる修正係数を記録しているテーブルであり、入力階調、修正係数が対応付けて記録されている。入力階調とは、処理装置2から入力される画像信号の階調に対応しており、0〜255の256段階の離散値である。擬似階調とは、後述する修正係数の算出誤差をなくすため、入力階調の1階調を4階調に細分化した値である。理論輝度とは、階調値と輝度値との関係を示すガンマ曲線式、DICOM曲線式等の式を用いて擬似階調の値から算出される計算上の輝度値であり、予め算出された結果が第2テーブル125bに記録されている。修正係数は、ある入力階調における輝度を所定率分補正するために階調値の修正に要する係数である。なお経験上、輝度ムラは10%前後で分布するため、輝度を10%低下させる補正を行う第2テーブル125bのみを記録しておく様にしても良いが、更に精度を高めるのであれば輝度を補正する率に応じて複数記録しておき、補正する率に応じて、使用する第2テーブル125bを適宜選択する様にしても良い。例えば輝度を5%低下させる補正を行う第2テーブル125b、10%低下させる第2テーブル125b及び20%低下させる第2テーブル125bを予め記録しておき、5%、10%及び20%以外の率の補正を行う場合、夫々の第2テーブル125bに記録されている値を加重平均して補間する。
階調差に基づく修正係数の求め方について具体的に説明する。階調差に基づく修正係数は、任意の入力階調における輝度が所定割合低下する時の階調差を修正係数とする。即ち入力階調から所定輝度低下する階調を減じることにより求められる。但し0〜255の数値を用いて所定輝度低下した階調を算出する場合、誤差が大きくなる場合が考えられる。そこで擬似階調を用いて精度を向上させる。図5に例示した第2テーブル125bは、輝度を10%低下させる補正を行う場合の数値を示したものであり、例えば入力階調が255である時の修正係数は、下記の式1にて求められる。
修正係数LUT_vin(255) =(1023−1004)/4≒4.75 …式1
式1において、1023とは、入力階調255に対応する擬似階調を示している。1004とは、入力階調255に対応する理論輝度479.86(cd/m2 )が10%低下した場合の理論輝度432.23(cd/m2)に対応する擬似階調を示している。そして擬似階調の差を、4で割ることにより、細分化されていない256段階の入力階調に対する修正係数である4.75を求めることができる。なお図5中の矢印は、理論輝度を10%低下させる場合の入力階調に対応する理論輝度、修正係数及び補正後の理論輝度の関係を示したものである。例えば入力階調に対応する理論輝度が469.83(cd/m2)である場合、修正係数は、5.00であり、補正後の理論輝度は、423.01(cd/m2 )となる。
次に本発明の表示装置1の処理について説明する。図6は、本発明の表示装置1にて実行される画像処理を示すフローチャートである。表示装置1が備える画像処理部12では、制御手段120の制御により、画像信号入力手段121にて画像信号の入力を受け付け(ステップS1)、画像信号として受け付けた各画面領域に含まれる画素の階調値を判別し(ステップS2)、判別した階調値に対応する第1テーブル125aの有無を判定する(ステップS3)。ステップS3において、階調値に対応する第1テーブル125aが有ると判定した場合(ステップS3:YES)表示装置1が備える画像処理部12では、制御手段120の制御により、ステップS2にて判別した階調値、及び姿勢検出部13から受け付けている姿勢信号が示す姿勢に基づいて、第1テーブル125aを選択し(ステップS4)、選択した第1テーブル125aに記録されている各画面領域について輝度値を正規化した値を読み取り(ステップS5)、判別した階調値に対応する修正係数を第2テーブル125bから読み取る(ステップS6)。
そして表示装置1が備える画像処理部12では、制御手段120の制御により、各画面領域の階調値、各画面領域について輝度値を正規化した値、及び階調値に対応する修正係数に基づいて、下記の式2による演算を行うことにより、各画面領域の修正した夫々の階調値を算出する(ステップS7)。
各画面領域の修正した夫々の階調値
=階調値−[{基準値−(Tgt /Bu_Para )}/補正する所定率]×LUT_vin …式2
但し、 Tgt :予め設定されている正規化された輝度値の目標値
Bu_Para :正規化した測定値
LUT_vin :階調値に対応する修正係数
式2において、{基準値−(Tgt /Bu_Para )}とは、輝度の補正量であり、基準値である1から目標値、例えば0.8を正規化した測定値Bu_Para にて除した値を減じることにより求められる。目標値は、使用者が操作入力部16から適宜設定することが可能である。従って例えば経年変化により表示部10の特性が変化したとしても、操作入力部16から目標値を再設定することにより、特性変化後の輝度を所望の輝度に変更することができる。正規化した測定値Bu_Para は、第1テーブル125aから抽出した値である。
補正する所定率とは、輝度値を補正する所定率、即ち輝度低下率であり、例えば10%輝度値を低下させる補正を行う場合、輝度値を補正する所定率は0.1となる。また5%輝度を低下させる場合は、0.05となり、20%輝度を低下させる場合は、0.2となる。LUT_vin とは、第2テーブル125bから抽出した修正係数である。式2に対し具体的な数値として、基準値に1、輝度値の目標値Tgt に0.8、第1テーブル125aから抽出した正規化した測定値Bu_Paraに0.9、輝度値を補正する所定率に0.1、及び階調値に対応する修正係数LUT_vin に5.75を代入し、修正した階調値を算出した例が下記の式3である。
修正した階調値=253−[{1−(0.8/0.9)}/0.1]×5.75
≒246.67 …式3
そして表示装置1が備える画像処理部12では、制御手段120の制御により、算出した各画面領域の画素について修正した夫々の階調値を、出力に係る階調値とする画像信号を画像信号出力手段123から表示部10へ出力し、表示部10では、受け付けた画像信号に基づく階調値、即ち各画面領域の画素について修正した夫々の階調値に基づく輝度の表示画像を、各画面領域で表示する(ステップS7)。
ステップS3において、ステップS2にて判別した階調値に対応する第1テーブル125aが無いと判定した場合(ステップS3:NO)、所定の条件、例えば当該階調値の前後の階調値に対応する複数の第1テーブル125aを選択し(ステップS9)、選択した複数の第1テーブル125aに記録されている各画面領域について輝度値を正規化した値を夫々読み取り(ステップS10)、読み取った値から、ステップS5における各画面領域について輝度値を正規化した値に相当する代替値を算出し(ステップS11)、ステップS6へ進み、以降の処理を実行する。例えば階調値が0,10,20,…というように10おきの階調値に対応する第1テーブル125aのみを記録していた場合で、第1テーブル125aが対応していない243等の階調値を受け付けた場合、その前後の階調値である240及び250に対応する第1テーブル125aに示された輝度値に関する値を読み取り、加重平均することにより、判別した階調値に対応する輝度値を正規化した値の代替値を算出する。
なお表示装置1が備える画像処理部12では、温度検出部14から温度信号の入力を受け付けている場合及び/又は計時部15から時間信号の入力を受け付けている場合、温度信号が示す温度及び/又は時間信号が示す経過時間に対応付けて予め記録手段125に記録している重み係数を用いて修正した階調値を補正する。具体的には、式2を下記の式4に変換して用いる。なお温度及び/又は計時時間を修正した階調値に換算する関数を用いて重み係数を求める様にしても良い。
各画面領域の修正した夫々の階調値
=階調値−[{基準値−(Tgt /Bu_Para )}/補正する所定率]×LUT_vin×重み係数 …式4
上述した処理は、図1に例示した表示装置1の画像処理部12内の各種ハードウェア及びソフトウェアが協同して、適宜処理を分担して実行されるが、パーソナルコンピュータ等の処理装置を接続し、接続した処理装置とも協同して実行する様にしても良い。
前記実施の形態では、図4を用いて説明した様に、第1記録手段(第1テーブル)には、階調値に基づき表示される各画面領域の輝度値に関する値として、階調値に基づき表示される各画面領域の輝度値の中の最大値が基準値となる様に、夫々の輝度値を正規化した値を記録する形態を示したが、本発明はこれに限らず、適宜輝度値に関する値を設定することが可能である。例えば輝度値の中の最大値を基準値とするのではなく、中央の画面領域の輝度値が基準値となる様に、夫々の輝度値の値を正規化した値を記録する様にしても良い。また例えば操作入力部から受け付けた輝度値の目標値と測定した輝度値との比率に基づく値、具体的には、(1−輝度値の目標値/測定した輝度値)等の数式にて示される値を記録する様にしても良い。更には測定した輝度値そのものを記録する等、適宜設定することが可能である。
また前記実施の形態では、図5を用いて説明したように、第2記録手段(第2テーブル)には、修正係数として、任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差を算出し、算出した階調差に基づき求められる修正係数を記録する形態を示したが、本発明は、これに限らず、修正係数を求める方法を適宜設定することが可能である。例えば階調特性より、任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差から、所定輝度の補正量を階調補正量に変換する修正係数を算出し、記録する等、様々な修正係数を定義することが可能である。
以下に、任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差から、所定輝度の補正量を階調補正量に変換する修正係数(以下、輝度階調変換係数という)を求める方法を説明する。図7は、本発明の表示装置に記録されている第2テーブルの記録内容の一例を概念的に示す図表である。図7に例示した第2テーブルは、修正係数LUT_vin として、任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差から、所定輝度の補正量を階調補正量に変換する修正係数を記録しているテーブルであり、入力階調、擬似階調、理論輝度及び修正係数が対応付けて記録されている。図7に示す輝度階調変換係数の求め方について具体的に説明する。図7に示す修正係数(輝度階調変換係数)LUT_vin は、下記の式5にて求められる。
修正係数LUT_vin
=(1−低下階調/入力階調)/(1−低下階調に係る輝度/入力階調に係る輝度) …式5
式5において、入力階調とは、入力を受け付けた信号の階調値であり、入力階調に係る輝度とは、受け付けた階調値に対応する輝度を示している。そしてその輝度を所定の割合、例えば10%低下させる場合の階調が低下階調であり、低下階調に係る輝度とは、輝度を所定の割合低下させた場合の階調に対応する輝度を示している。なお修正係数の計算においては、精度を向上させるため擬似階調として示した数値を用いて計算する。例えば入力を受け付けた信号の階調値が255である場合で、輝度を10%低下させるときの修正係数を算出する計算が以下の式6である。
修正係数LUT_vin(255)
=(1−1004/1023)/(1−432.23/479.86)
=0.187 …式6
式6において、1023とは、入力階調255に対応する擬似階調であり、擬似階調255に対応する理論輝度が479.86(cd/m2 )である。そして理論輝度479.86(cd/m2 )が10%低下した場合の理論輝度432.23(cd/m2)に対応する擬似階調が1003である。この場合、式6に示す様に修正係数は、0.187となる。なお修正係数として式5に示す輝度階調変換係数を用いた場合、図6に示すフローチャートを用いて説明したステップS7の各画面領域の修正した夫々の階調値を算出する数式は、式2ではなく、下記の式7を用いることとなる。
各画面領域の修正した夫々の階調値
=階調値×[1−{基準値−(Tgt /Bu_Para )}×LUT_vin ] …式7
但し、 Tgt :予め設定されている正規化された輝度値の目標値
Bu_Para :正規化した測定値
LUT_vin :階調値に対応する修正係数
式7における目標値Tgt 及び正規化した測定値Bu_Para は、式2と同様であり、従って{基準値−(Tgt /Bu_Para )}とは、輝度の補正量となる。なお修正係数LUT_vinは、輝度階調変換係数である。式7に対し具体的な数値として、階調値に255、輝度の補正量に5(0.05%)、及び輝度階調変換係数である修正係数に0.185を代入し、修正した階調値を算出した例が下記の式8である。
修正した階調値=255×(1−0.05×0.185)
≒252.6 …式8
さらに前記実施の形態では、1種類の階調により示されるモノクローム画像に適用する形態を示したが、本発明はこれに限らず、複数の色成分の刺激値(輝度)により表現されるカラー画像に適用することも可能であり、その場合、Red成分の刺激値を示す階調、Green成分の刺激値を示す階調及びBlue成分の刺激値を示す階調の夫々に対し、本発明の表示方法による補正処理がなされる。
本発明の表示装置の外観を示す斜視図である。 本発明の表示装置の構成を示すブロック図である。 輝度ムラの測定例を概念的に示す斜視図である。 本発明の表示装置に記録されている第1テーブルの記録内容の一例を概念的に示す図表である。 本発明の表示装置に記録されている第2テーブルの記録内容の一例を概念的に示す図表である。 本発明の表示装置にて実行される画像処理を示すフローチャートである。 本発明の表示装置に記録されている第2テーブルの記録内容の一例を概念的に示す図表である。 従来の表示装置に適用される画像処理方法を概念的に示す説明図である。 入力階調と出力輝度との関係を示す階調特性図である。
符号の説明
1 表示装置
10 表示部
11 入力部
12 画像処理部
13 姿勢検出部
14 温度検出部
15 計時部
16 操作入力部
2 処理装置
3 測定装置

Claims (9)

  1. 入力された画像信号の階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させる表示装置を用いた表示方法において、
    前記表示装置は、
    表示部の表示画面を複数の領域に区分した各画面領域について、階調値に基づき表示される表示画像の輝度値に関する値を夫々記録している第1記録手段から、各画面領域の輝度値に関する値を抽出し、
    輝度値に対する所定率の補正に用いる、階調値の修正に関する値を記録する第2記録手段から、修正に関する値を抽出し、
    入力を受け付けた各画面領域の画像信号の階調値、第1記録手段から抽出した各画面領域の輝度値に関する値、及び第2記録手段から抽出した修正に関する値に基づいて、補正した輝度値の表示画像を各画面領域の表示部に表示させる、修正した階調値を画面領域について算出し、
    各画面領域について、修正した階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させるようにしてあり、
    前記第1記録手段に記録されている表示画像の輝度値に関する値は、各画面領域についての階調値に対応する輝度値に関する値として、階調値に基づき表示される各画面領域の輝度値の中の最大値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された所定の画面領域の輝度値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された目標輝度値及び測定された輝度値の比に基づく値、並びに測定により得られた輝度値のいずれかであり、
    前記第2記録手段に記録されている階調値の修正に関する値は、表示画像の輝度値を所定率分補正するために階調値の修正に要する修正係数、又は任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差から、所定輝度の補正量を階調補正量に変換する修正係数である
    ことを特徴とする表示方法。
  2. 入力された画像信号の階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させる表示装置において、
    表示部の表示画面を複数の領域に区分した各画面領域について、階調値に基づき表示される表示画像の輝度値に関する値を夫々記録する第1記録手段と、
    輝度値に対する所定率の補正に用いる、階調値の修正に関する値を記録する第2記録手段と、
    入力を受け付けた各画面領域の画像信号の階調値、第1記録手段に記録されている各画面領域の輝度値に関する値、及び第2記録手段に記録されている修正に関する値に基づいて、補正した輝度値の表示画像を各画面領域の表示部に表示させる、修正した階調値を各画面領域について算出する算出手段と、
    各画面領域について、修正した階調値に基づく輝度値の表示画像を表示部に表示させる手段と
    を備え、
    前記第1記録手段は、各画面領域についての階調値に対応する輝度値に関する値として、階調値に基づき表示される各画面領域の輝度値の中の最大値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された所定の画面領域の輝度値が基準値となるように、夫々の輝度値を正規化した値、予め設定された目標輝度値及び測定された輝度値の比に基づく値、並びに測定により得られた輝度値のいずれかを記録してあり、
    前記第2記録手段は、階調値に対応付けて、表示画像の輝度値を所定率分補正するための階調値の修正に要する修正係数、又は任意の入力階調における輝度が所定の割合低下する時の階調差から、所定輝度の補正量を階調補正量に変換する修正係数を記録してある
    ことを特徴とする表示装置。
  3. 異なる階調値に対応付けられた複数の第1記録手段と、
    入力を受け付けた階調値に基づいて、前記算出手段による算出に用いる第1記録手段を選択する手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 入力を受け付けた画像信号の階調値に対応する第1記録手段の有無を判定する手段と、
    対応する第1記録手段が無いと判定した場合に、受け付けた階調値に対応する表示画像の輝度値に関する値を、他の階調値に対応する第1記録手段に記録されている輝度値に関する値から算出する手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  5. 前記算出手段は、入力を受け付けた階調値に対し、第1記録手段に記録されている輝度に関する値及び第2記録手段に記録されている修正に関する値を用いた数式による演算を行うことにより、目標値として予め設定されている輝度値の画像を表示させるべく、各画面領域の修正した階調値を算出するように構成している
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項のいずれかに記載の表示装置。
  6. 輝度値の目標値の入力を受け付ける手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  7. 前記表示部の姿勢に対応付けた複数の第1記録手段と、
    前記表示部の姿勢を検出する手段と、
    検出した姿勢に基づいて、第1記録手段を選択する手段と
    を備え、
    前記算出手段は、選択した第1記録手段に基づいて算出するように構成してある
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項のいずれかに記載の表示装置。
  8. 前記表示部に関する温度を検出する手段を更に備え、
    前記算出手段は、検出した温度に基づいて、修正した階調値を算出するように構成してある
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項のいずれかに記載の表示装置。
  9. 起動からの経過時間を計時する手段を更に備え、
    前記算出手段は、計時した経過時間に基づいて、修正した階調値を算出するように構成してある
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項のいずれかに記載の表示装置。
JP2004374530A 2004-12-24 2004-12-24 表示方法及び表示装置 Active JP4216800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004374530A JP4216800B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 表示方法及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004374530A JP4216800B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 表示方法及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006184305A JP2006184305A (ja) 2006-07-13
JP4216800B2 true JP4216800B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=36737503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004374530A Active JP4216800B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 表示方法及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4216800B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5092201B2 (ja) * 2005-04-01 2012-12-05 ソニー株式会社 温度ムラ補正量決定方法、表示装置、温度ムラ補正量決定装置、温度ムラ補正装置及びプログラム
JP4542988B2 (ja) * 2005-12-21 2010-09-15 株式会社ナナオ 補正方法及び表示装置
KR100838872B1 (ko) * 2006-09-08 2008-06-16 엘지전자 주식회사 영상표시기기의 휘도제어장치 및 방법
US10499029B2 (en) 2007-01-09 2019-12-03 Capso Vision Inc Methods to compensate manufacturing variations and design imperfections in a display device
US8994757B2 (en) 2007-03-15 2015-03-31 Scalable Display Technologies, Inc. System and method for providing improved display quality by display adjustment and image processing using optical feedback
JP4870609B2 (ja) * 2007-04-17 2012-02-08 株式会社ナナオ 調整方法、調整システム、表示装置、調整用装置及びコンピュータプログラム
JP4789874B2 (ja) * 2007-06-18 2011-10-12 株式会社ナナオ 補正方法、表示装置及びコンピュータプログラム
JP5268146B2 (ja) * 2009-02-11 2013-08-21 Eizo株式会社 表示ムラの再現方法及び表示装置
WO2011125374A1 (ja) * 2010-04-09 2011-10-13 シャープ株式会社 表示パネルの駆動方法、表示パネルの駆動回路、表示装置
JP5783692B2 (ja) * 2010-08-09 2015-09-24 キヤノン株式会社 映像表示装置及びその制御方法、プログラム
JP5779359B2 (ja) 2011-02-15 2015-09-16 浜松ホトニクス株式会社 空間光変調装置および空間光変調方法
JP5779360B2 (ja) * 2011-02-15 2015-09-16 浜松ホトニクス株式会社 空間光変調装置および空間光変調方法
JP5881184B2 (ja) * 2011-05-18 2016-03-09 Necディスプレイソリューションズ株式会社 表示装置及び表示方法
JP6222939B2 (ja) * 2012-04-06 2017-11-01 キヤノン株式会社 ムラ補正装置及びその制御方法
EP3135189A1 (en) * 2015-08-25 2017-03-01 Capso Vision, Inc. Methods to compensate manufacturing variations and design imperfections in a display device
JP6593210B2 (ja) * 2016-02-08 2019-10-23 コニカミノルタ株式会社 表示制御装置、医用画像調整方法、プログラム及び医用画像管理システム
KR102662600B1 (ko) * 2019-05-23 2024-04-30 에이조 가부시키가이샤 화상 표시 장치, 화상 표시 시스템, 화상 표시 방법 및 컴퓨터 프로그램
CN113467739B (zh) * 2021-07-05 2024-02-13 京东方科技集团股份有限公司 一种图像处理方法、装置、电子设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006184305A (ja) 2006-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4216800B2 (ja) 表示方法及び表示装置
JP4490899B2 (ja) 調整方法及び表示装置
JP3974630B2 (ja) 輝度調整方法、液晶表示装置、およびコンピュータプログラム
JP4934621B2 (ja) 補正方法、表示装置及びコンピュータプログラム
JP4555259B2 (ja) 平板表示装置及びその画質制御方法
US7486417B2 (en) Apparatus for driving liquid crystal display device and driving method using the same
EP2367348B1 (en) Method for generating a lookup table for color correction for an image display device
JP4542988B2 (ja) 補正方法及び表示装置
US8767128B2 (en) Image display device and method for adjusting correction data in look-up table
US8098932B2 (en) Color correction method and apparatus of display apparatus
WO2010013308A1 (ja) グレースケール表示装置
WO2021169613A1 (zh) 灰阶数据补偿方法、装置和驱动芯片
JP5618574B2 (ja) 調整方法及び表示装置
JP5651419B2 (ja) 補正方法、表示装置及びコンピュータプログラム
US8519927B2 (en) Display control apparatus and method of determining driving parameter for overdrive
JP4870609B2 (ja) 調整方法、調整システム、表示装置、調整用装置及びコンピュータプログラム
JP2015232689A (ja) 画像表示装置及びその制御方法
JP2008008949A (ja) 画像表示装置における画面補正データの作成方法
US20230139387A1 (en) Ir drop compensation apparatus and method for display panel and display driving apparatus
JP5903283B2 (ja) 画像処理装置、画像表示システム、および画像表示方法
JP2005070080A (ja) 階調補正方法およびプログラム
JP5177584B2 (ja) 表示装置、表示装置の輝度値測定方法及びコンピュータプログラム
JP6548516B2 (ja) 画像表示装置、画像処理装置、画像表示装置の制御方法、及び、画像処理装置の制御方法
JP5447058B2 (ja) 階調補正装置、ディスプレイおよび階調補正方法
CN113270064B (zh) 显示面板的驱动方法及其驱动装置、电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4216800

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250