JP4216495B2 - 画像編集装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラにおいて作成された画像ファイルから見出し用の縮小画像であるサムネイルを抽出して一覧を編集する画像編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラによって撮影した画像のデータは自動的にファイル名をつけてフラッシュメモリに記憶される。また、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称する)のハードディスクに画像データを記憶する場合にも同様にファイル名をつけて保存される。
【0003】
ところで、画像ファイルに付されたファイル名だけではどのような画像であるものか判断することが難しい。そこで、デジタルカメラには、撮影した複数枚の画像を一度に表示して視認性を高める再生機能を持っている。また、パソコンのアプリケーションソフトなどでも複数画像の一覧表示を行う機能を持っている。
【0004】
従来におけるこの種の技術としては、特開2000−92439号公報に記載されているものがある。この公報には、電子スチルカメラにおいて、電源スイッチをオフにした時点でHTMLファイル生成プログラムを起動して、HTML形式の画像一覧表示用ファイルを生成し、メモリーカードに記憶して電源をオフにする、といったことが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−92439号公報記載の技術においては、電子スチルカメラのメモリーカードをパソコンに装着して、パソコンにおいてHTML形式の画像一覧表示用ファイルを見るものであって、メモリーカードの画像ファイルを1つずつ開いて表示画像を作成するため、パソコンアプリケーションによる処理に時間がかかり、簡単に一覧画像を得ることが難しい。
【0006】
本発明は、複数の画像を一度に再生表示する機能を持つ必要なく、画像ファイルに対応する画像がどのようなものか判断できる画像編集装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ファイル名の少なくとも一部に番号が付与された画像ファイルを記憶した情報記憶媒体と、前記情報記憶媒体に記憶された画像ファイルから縮小画像データを抽出、または前記画像ファイルに基づいた前記縮小画像データを作成する縮小画像データ抽出作成手段と、前記縮小画像データ抽出作成手段が、抽出、または作成した前記縮小画像データを、所定数合成することで縮小画像の一覧ファイルを作成する縮小画像一覧ファイル作成手段と、前記縮小画像データに対応する前記情報記憶媒体に記憶された画像ファイルに付与された番号を抽出するファイル番号抽出手段と、前記縮小画像一覧ファイル作成手段が作成した前記縮小画像一覧ファイルにファイル名を付与するファイル名付与手段と、を備え、前記縮小画像一覧ファイル作成手段は、前記ファイル番号抽出手段が抽出した番号に基づき、該番号が前記縮小画像一覧ファイルに合成される最も小さい番号から合成する所定数まで連番となる縮小画像データを選択し、該番号に連続性が無い場合、欠落している番号に対応する縮小画像データを空白として、前記選択した縮小画像データを前記縮小画像一覧ファイルに合成し、前記ファイル名付与手段は、前記ファイル番号抽出手段が抽出した番号のうちの前記縮小画像一覧ファイル作成手段により合成される前記縮小画像データが対応する最小の番号と、該最小の番号に、前記縮小画像の一覧ファイルを作成する際に縮小画像データを合成可能な前記所定数を加算し、該加算した値から1を減算した番号を、前記縮小画像一覧ファイルのファイル名の少なくとも一部に用いることを特徴とする。このように構成したことにより、画像ファイルを再生する要領で一覧ファイルを再生することにより、複数の画像ファイルに対応するそれぞれの縮小画像を確認することが1回の再生によって可能になり、一覧ファイルのファイル名を見たときに、一覧の中に表示される画像のファイル名を推測することが可能になる。
【0008】
また本発明は、前記縮小画像一覧ファイル作成手段は、縮小画像の一覧ファイルを作成する際に、前記縮小画像一覧ファイルに合成される縮小画像データに対応する画像ファイルに記憶されているキャラクタデータを読み出し、前記対応する縮小画像データと一緒に合成するキャラクタデータ合成手段を有することを特徴とする。このように構成したことにより、画像ファイルに関する情報を提供することができる。
【0009】
また本発明は、前記キャラクタデータを、前記縮小画像一覧ファイルに合成される縮小画像データに対応する画像ファイルのファイル名としたことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記キャラクタデータを、前記縮小画像一覧ファイルに合成される縮小画像データに対応する画像ファイルに対応する撮影日付としたことを特徴とする。このように構成したことにより、画像ファイルのファイル名と画像とを対応させて使用者に表示することができる。
【0012】
また本発明は、一覧ファイルのレイアウトを選択するレイアウト選択手段を更に備え、前記縮小画像一覧ファイル作成手段は、前記レイアウト選択手段により選択されたレイアウトデザインに従って前記縮小画像一覧ファイルを作成することを特徴とする。このように構成したことにより、縮小画像の一覧を見易くすることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の画像編集機器を備えたパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
【0014】
パソコン1は、情報を記憶するハードディスクなどの外部記憶装置21と、画像や各種情報を表示する表示装置23と、外部からの入力を行う操作卓24と、パソコン1全体を制御する全体制御装置10とを有する。ここで、全体制御装置10は、CPU11、各種プログラムを記憶したROM12、編集メモリとしてのRAM13、入出力ポート14(I/Oポート)およびこれらを結ぶバスライン等により構成されている。
【0015】
次に、本実施形態の画像編集機器をパソコンに適用した場合のサムネイル一覧画像の作成例について説明する。ここで、デジタルカメラにおいて撮影した画像を記憶するフラッシュメモリのファイルフォーマットはEXIFフォーマットであり、見出し用縮小画像であるサムネイルとオリジナル画像である本画像と撮影情報等の付属情報とが1つの画像ファイルに記憶されている。
【0016】
ところで、デジタルカメラで撮影した画像を編集する場合、あるいはCD−ROMに保存したり、電子メールで送信する場合等には、デジタルカメラの画像ファイルをパソコン1に取り込む必要がある。この時、画像ファイルは、外部記憶装置21の所定のディレクトリに、デジタルカメラ側のファイル名がそのまま付与されて記憶される。なお、本画像ばかりではなくサムネイルと撮影情報等の付属情報もパソコン1に取り込まれる。
【0017】
図2はサムネイル一覧画像の作成例を示す説明図である。作成例では6つのサムネイル画像を合成して、作成例で示された画像イメージ自体の画像ファイルを作成する。
【0018】
図3はサムネイル一覧画像を作成する流れを示すフローチャートである。操作卓24よりサムネイル画像一覧作成の操作があると(S301のYES)、外部記憶装置21に記憶されているデータファイルから画像ファイルを検索し、未処理の画像ファイルを割り出す(S302)。ここで、未処理の画像ファイルとは後述するS303〜S308の処理が行われていない画像ファイルを指す。未処理の画像ファイルがあると、画像ファイルのヘッダーを読み込み(S303)、画像ファイルのデータからサムネイル画像を抽出する(S304)。画像ファイルにサムネイルがない場合には本画像に基づいてサムネイルを作成する。
【0019】
初めてサムネイル一覧画像を作成する場合は(S305のYES)、サムネイル一覧画像ファイルが無いので、RAM13を初期設定し、サムネイル一覧画像ファイルを生成する(S306)。図2の作成例では合成数が6個である。サムネイル一覧画像ファイルが既に6個合成済みであれば(S305のYES)、新規でサムネイル一覧画像ファイルを作成する(306)。生成ファイル名は、通常の画像ファイルがIMAGE001〜999で名前付けされているとすると、サムネイル一覧画像ファイル名は、LIST001〜999など、画像ファイル名の番号を用いて名前付けするとより判りやすくなる。なお、最大合成数は、6枚に限るものではなく、生成するサムネイル一覧画像ファイルの解像度や、レイアウトデザインなどで可変しても良く、現在の合成数/最大合成数などは、EXIFフォーマットのメーカノートなどを利用すると効率よく管理できる。
【0020】
そして、サムネイル一覧画像を編集メモリに展開しておき、S304で抽出したサムネイル画像をサムネイル一覧画像の所定の位置に貼り付ける(S307)。この時、外部記憶装置21の画像ファイルにおいて、画像データとともに記憶されている撮影日時、および画像ファイル名のキャラクタデータを読み出し、サムネイル画像とともに撮影日時および画像ファイル名を貼り付ける。貼り付け位置は、現在の合成数から割り出せる。図2の作成例では、左上から、1〜6の順番で合成することとなる。合成後、サムネイル一覧画像を外部記憶装置に保存して終了する(S308)。サムネイル一覧画像を保存した後、高速化の観点から、編集メモリを解放せずに、サムネイル一覧画像をそのまま保持する場合もある。この場合は、最大合成数の6個まで合成した時点で解放すれば良い。
【0021】
次に、サムネイル一覧画像ファイル名の付与の仕方について、その一例を示すならば、IMAGE001〜006の6枚の画像のサムネイルから作成された一覧画像であればL001_006というファイル名を付与し、IMAGE007〜012であればL007_012というファイル名を付与する。そして、例えば、外部記憶装置21に画像ファイルIMAGE001〜014が記憶された場合、行われてL001_006、L007_012、L013_018という3つのサムネイル一覧画像ファイルが作成される。その後、撮影が行われてIMAGE015、016、017と画像ファイルが増加した場合には、サムネイル一覧画像ファイルL013_018にIMAGE015、016、017のサムネイルが合成される。このようにファイル名を付与することにより、サムネイル一覧画像ファイル名からこの一覧に表示される画像ファイル名を類推することが可能になり、目的の画像ファイルの検索が簡単になり、しかも、画像ファイルが増加した場合にサムネイル一覧画像ファイルを全て更新する必要がなくなる。
【0022】
なお、取り込んだ画像ファイルのファイル名に付された番号に連続性がない場合、例えば、IMAGE001、003、005、006、007、008の場合には、L001_006、L007_012という2つのサムネイル一覧画像ファイルが作成される。ファイルL001_006においては、IMAGE001、003、005、006のサムネイルが含まれており、IMAGE002、004のサムネイルの位置は空白にする。
【0023】
レイアウトデザインは、操作卓24の操作によって予め指定しておくことが可能である。そして、S306にRAM13を初期化する場合において、指定された通りのレイアウトデザインに設定される。レイアウトデザインの設定内容としては、背景画の設定、解像度の指定、サムネイルのレイアウト、画像ファイル名/撮影日時の合成指定等がある。背景画の指定により、例えば、白画面/黒画面で初期化したり、外部記憶装置21の別ファイルに記憶されている別静止画ファイル/ビットマップファイルを背景画にするなどを選択する。また、解像度の指定で、指定値に応じた編集領域の大きさを設定する。そして、RAM13の編集領域に背景画を貼り付け、さらにサムネイル、画像ファイル名/撮影日時を貼り付けていくことにより、サムネイル一覧画像が編集領域に形成される。
【0024】
なお、ファイル名/撮影日時の合成指定は、サムネイル画像とファイル名/撮影日時の画像との和と解像度の指定による画面の大きさとを比較して、図3のS307の処理において合成する/しないを決定する。すなわち、サムネイル画像とファイル名/撮影日時の画像との和が大きければ、ファイル名/撮影日時の画像がサムネイル画像にS307の処理において合成されないように設定される。
【0025】
このように本実施形態によれば、外部記憶装置21に記憶されている画像ファイルのデータに基づいてサムネイル一覧画像を作成して、一覧画像ファイルを外部記憶装置21に保存することにより、一覧画像ファイルを必要なときに再生することで、外部記憶装置21に記憶されている画像ファイルを容易に確認することが可能になる。また、複数の画像ファイルおよびサムネイル一覧画像ファイルを、例えば、CD−ROMにコピーした場合、そのCD−ROMを受け取った者がサムネイル一覧画像ファイルを見ることにより、どのような画像が保存されているが容易に知ることができる。したがって、従来のように、必要な画像を見つけるために、複数画像を表示させる操作を行うごとに一覧画像を作成する、という制御が省略できるようになり、簡単な操作でかつ早くサムネイル一覧画像を表示させることが可能になる。
【0026】
【発明の効果】
以上、説明したように構成された本発明によれば、従来のように、必要な画像を見つけるために、複数画像を表示させる操作を行うごとに一覧画像を作成する、という制御が省略できるようになり、簡単な操作でかつ早く見出し用縮小画像の一覧を表示させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における画像編集機器を備えたパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図
【図2】サムネイル一覧画像の作成例を示す説明図
【図3】サムネイル一覧画像を作成する流れを示すフローチャート
【符号の説明】
1 パソコン
10 全体制御装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入出力ポート(I/Oポート)
21 外部記憶装置
23 表示装置
24 操作卓
Claims (5)
- ファイル名の少なくとも一部に番号が付与された画像ファイルを記憶した情報記憶媒体と、
前記情報記憶媒体に記憶された画像ファイルから縮小画像データを抽出、または前記画像ファイルに基づいた前記縮小画像データを作成する縮小画像データ抽出作成手段と、
前記縮小画像データ抽出作成手段が、抽出、または作成した前記縮小画像データを、所定数合成することで縮小画像の一覧ファイルを作成する縮小画像一覧ファイル作成手段と、
前記縮小画像データに対応する前記情報記憶媒体に記憶された画像ファイルに付与された番号を抽出するファイル番号抽出手段と、
前記縮小画像一覧ファイル作成手段が作成した前記縮小画像一覧ファイルにファイル名を付与するファイル名付与手段と、を備え、
前記縮小画像一覧ファイル作成手段は、前記ファイル番号抽出手段が抽出した番号に基づき、該番号が前記縮小画像一覧ファイルに合成される最も小さい番号から合成する所定数まで連番となる縮小画像データを選択し、該番号に連続性が無い場合、欠落している番号に対応する縮小画像データを空白として、前記選択した縮小画像データを前記縮小画像一覧ファイルに合成し、
前記ファイル名付与手段は、前記ファイル番号抽出手段が抽出した番号のうちの前記縮小画像一覧ファイル作成手段により合成される前記縮小画像データが対応する最小の番号と、該最小の番号に、前記縮小画像の一覧ファイルを作成する際に縮小画像データを合成可能な前記所定数を加算し、該加算した値から1を減算した番号を、前記縮小画像一覧ファイルのファイル名の少なくとも一部に用いることを特徴とする画像編集装置。 - 前記縮小画像一覧ファイル作成手段は、縮小画像の一覧ファイルを作成する際に、前記縮小画像一覧ファイルに合成される縮小画像データに対応する画像ファイルに記憶されているキャラクタデータを読み出し、前記対応する縮小画像データと一緒に合成するキャラクタデータ合成手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像編集装置。
- 前記キャラクタデータを、前記縮小画像一覧ファイルに合成される縮小画像データに対応する画像ファイルのファイル名としたことを特徴とする請求項2記載の画像編集装置。
- 前記キャラクタデータを、前記縮小画像一覧ファイルに合成される縮小画像データに対応する画像ファイルに対応する撮影日付としたことを特徴とする請求項2記載の画像編集装置。
- 一覧ファイルのレイアウトを選択するレイアウト選択手段を更に備え、前記縮小画像一覧ファイル作成手段は、前記レイアウト選択手段により選択されたレイアウトデザインに従って前記縮小画像一覧ファイルを作成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の画像編集装置。
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