JP4213350B2 - 複合補強材を備えた脈管カテーテル - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、脈管カテーテルに関する。より詳細に述べると、本発明は、補強材を有した脈管カテーテルに関する。
【0002】
(発明の背景)
脈管カテーテルは、比較的に非侵襲であるような、様々な医学的処置において使用されている。このような脈管カテーテルは、診断、或いは治療の目的において使用される。一般的に、脈管カテーテルは、カテーテルを患者の血管系の容易に到達可能な位置に挿入した後、所望の目標箇所までそのカテーテルを誘導することにより、医師が医学的処置を遠隔的に行うことを可能とさせる。この方法により、冠動脈、脳、及び末梢の脈管構造を含む、患者の血管系のほとんどあらゆる目的箇所に対して、遠隔操作的に到達可能である。
【0003】
接近箇所と目標箇所の距離は、多くの場合において100cmを超える。接近箇所における脈管構造の内径は、多くの場合において2cm未満であり、目標箇所における脈管構造の内径は、多くの場合において0.5cm未満である。そのため、脈管カテーテルは、比較的長く、細いことを要する。さらに、患者の蛇行した血管系を通過して誘導するためには、脈管カテーテルは柔軟性を有する必要がある。血管組織を損傷する可能性を最小化するためには、脈管カテーテルは比較的軟質であることも望ましい。
【0004】
脈管カテーテルは、典型的には放射線不透過性部分を有し、X線透視術の補助により患者の血管を通過して誘導される。医師はカテーテルの近位端を操作し、カテーテルの遠位端における対応の動作をX線透視法により観察する。このように脈管カテーテルは、血管の接近箇所から血管の目標箇所まで進められるカテーテルの進度を医師が明確に監視することが可能であるように、その全長にわたり、特に遠位端において、十分な放射線不透過性を有することが望ましい。
【0005】
脈管カテーテルは、その遠位端が目標箇所に隣接するように患者の血管系を通って誘導された後、多様な診断、及び/又は治療上の目的のために使用される。診断、及び治療の技術は多くの場合においてカテーテル内の輸液を必要とする。例えば、放射線造影剤をカテーテルに注入して、診断目的においてX線透視法により視覚的に向上させることや、治療目的において目標箇所に対して医薬液(即ち薬剤)を注入することが望ましい。流路を維持するためには、脈管カテーテルがねじれに対して十分な耐性を有することが望ましい。さらに、このような流体は加圧された状態で送達されるため、脈管カテーテルは破裂に対しても十分な耐性を有することが望ましい。
【0006】
これらの望ましい特性のいくつかを満足するために、従来技術の脈管カテーテルは内部円筒形ポリマー層と外部円筒形ポリマー層との間に配置された、例えばブレード又はコイルのような補強構造を使用していた。ブレード補強構造は、破裂に対して高い耐性を示し、個々のシャフトセグメント間における連結の完全性を向上させる。しかし、ブレード補強構造は、ねじれの前駆体である楕円形化に対し限られた耐性を与える。これに対して、コイル補強構造は、楕円形化及びねじれに対して適切な耐性を提供するが、個々のシャフトセグメント間における連結の完全性を十分に向上しない。
【0007】
このように、高い耐破裂性を有し、個々のシャフトセグメント間における連結の完全性が向上され、楕円形化及びねじれに対して十分な耐性を備えたカテーテルを提供することが望ましい。
【0008】
従来技術の脈管カテーテルのいくつかの種類は、カテーテルシャフトに堅さを付与するべく長手方向、即ち軸方向の部材を使用する。例えば、ウェブスター(Webster)の米国特許第5,057,092号は、ブレード補強メッシュ及び長手方向縦糸部材を有する脈管カテーテルを記載している。長手方向縦糸部材は、屈伸に対して増強された堅さを与えるためのものであり、そのため内部及び外部チューブに対して壁厚の減少、及び/又はより柔らかい材料を利用可能とさせる。縦糸部材は、ブレードメッシュの上下を交互に通るように、ブレードに織り込まれる。ブレード補強メッシュが、内部ポリマー層と外部ポリマー層との間に配置されるため、長手方向縦糸部材の一部は、ブレード補強メッシュ及び隣接するポリマー層の間に配置される。
【0009】
この構造により、隣接するポリマー層は長手方向縦糸部材に一致して、カテーテルの長さ方向に沿って径方向に突起を形成する。カテーテルの内面に沿った突起は、その中に挿入される装置(例えばガイドワイヤ)と摩擦、又は偏りを生じる可能性があるため望ましくない。カテーテルの外面に沿った突起は、カテーテルを挿入する装置(例えば、導入シース、圧縮フィッティング等)と摩擦や偏りを生じ、又は適切な密閉の妨害を生じる可能性があるため望ましくない。
【0010】
この構造においては、隣接するポリマー層は、長手方向縦糸部材に合致することに伴いこれに固定されるようになる。長手方向縦糸部材の、隣接するポリマー層に対する固定は、これらの間の相対的な移動及び湾曲を制限する可能性があるため、望ましくない。相対的な移動及び湾曲の制限は、湾曲の1つ以上の平面における過剰な堅さを生じる可能性がある。このことは、蛇行した脈管構造を通過してカテーテルを操作し、誘導することに困難を生じ、明らかに望ましくない。
【0011】
従って、突起を形成せず、軸方向部材を隣接するポリマー層に固定することなく、長手方向、即ち軸方向部材の有利な点を有するカテーテルを提供することも望ましい。
【0012】
(発明の概要)
本発明は、優れた柔軟性、軟質さ、放射線不透過性、耐久性、高い破裂強度、及び楕円形化/ねじれに対する抵抗性を示す脈管カテーテルを提供することにより、これらの望ましい特性に対応する。
【0013】
本発明の一実施形態による脈管カテーテルは、近位領域、遠位領域、及びその間を延伸する内腔を有する長尺状のシャフトを有する。シャフトの近位領域は、内部平滑ポリマー層、補強層及び外部層を有する。補強層は、少なくとも1つの金属部材と、複数のポリマー部材とを有するブレードからなり、各ポリマー部材は複数のモノフィラメントからなる。モノフィラメントは、ほぼ円形の断面を有するLCPから形成され、融着されているか、或いは静電気により固結されていてもよい。モノフィラメントは、シャフトの長さ方向に沿って編み込まれる平坦なケーブルを集合的に規定するように、並行して配置されていてもよい。1つ以上の金属部材は、高度に放射線不透過性を有する材料からなる。ブレード補強材は、高い破裂強度、及び耐性を付与する。ブレードのポリマー部材は向上された柔軟性や軟質さを与え、金属部材は向上された放射線不透過性や、楕円形化やねじれに対する耐性を与える。これらの組み合わせの特性は従来技術において見られなかった。
【0014】
本発明の他の実施形態による脈管カテーテルは、近位領域、遠位領域、及びその間に延伸する内腔を有する長尺状のシャフトを有する。シャフトの近位領域は、内部平滑ポリマー層、補強層、及び外部層を有する。外部層は、第1のデュロメータを有する第1の材料からなる近位部分と、第1のデュロメータより小さい第2のデュロメータを有する第2の材料からなる遠位部分とを有する。補強層は、1つ以上の金属部材と、複数のポリマー部材とを有するブレードからなり、各ポリマー部材は複数のモノフィラメントからなる。シャフトの遠位領域は、補強層を包囲する放射線不透過性マーカーバンドと、放射線不透過性マーカーバンド及び補強層を包囲する非外傷性尖端層とを有する。尖端層は、第2のデュロメータよりも小さい第3のデュロメータを有する第3の材料からなる。尖端層は、内部層及び補強層の遠位端の領域を超えて延伸する遠位部分を有し、非外傷性の軟質遠位尖端を形成する。
【0015】
本発明のさらなる他の実施形態による脈管カテーテルは、ブレードを形成するらせん形部材の間に配置された、1つ以上の軸方向ワイヤ又はファイバを備えたブレード補強材を有する。1つ以上の軸方向部材は、カテーテルのシャフトの伸長を防止することにより、シャフトに張力が加えられるときにおいても、カテーテルの操作における1対1の対応が維持される。1つ以上の軸方向部材をらせん形部材の間に配置することにより、この軸方向部材はブレードのどちら側にも突起を形成しない。さらに、軸方向部材は、ブレードに隣接するあらゆるポリマー層にも固定されない。従って、本発明の本実施形態は、軸方向部材の有利な点を保持するが、軸方向の突起によって生じる摩擦による不利な影響を引き起こさず、かつ隣接するポリマー層が軸方向部材に固定されるようになることにより生じる湾曲の制限による不利な影響を引き起こさない。
【0016】
上記の不利な影響の回避に加えて、本発明の本実施形態は、複数の軸方向部材を随意に使用することにより、他のいくつかの利点を提供する。第一に、カテーテルの周囲に軸方向部材を均等に配置することにより、シャフトは湾曲のいくつかの平面において均一な柔軟性を維持して、蛇行状の脈管構造を通って誘導されるときにカテーテルの正確なコントロールを容易にさせる。第二に、単一の軸方向部材に比較して、カテーテルの周囲に対する均等な軸方向部材の配置は、カテーテルの内腔が閉塞し、カテーテルが加圧されたときの、カテーテルのまきこみやすさを低減させる。第三に、隣接するシャフトセグメント間における連結の強度が有意に増加される。第四に、カテーテルの堅さは、均一に増加されることによって、壁面の強度、及び/又はポリマー層の硬さを減少可能とすることにより、カテーテルの外形が潜在的に縮小される。第五に、カテーテルの破裂強度は、シャフトの径方向の拡張を限定する軸方向部材のため、有意に増加される。
【0017】
軸方向部材は、シャフトの周囲に均等に配置されることが望ましい。特定の望ましい特性によって、ほぼ任意の数の軸方向部材を使用してもよい。例えば、軸方向部材が、シャフトの周囲において90°、又は45°ごとに均等に配置される場合は、それぞれ4本、又は8本の軸方向部材を使用してもよい。さらに、シャフトの一部のみが複数の軸方向部材を有していてもよい。例えば、遠位シャフト部がより柔軟性を有するように、近位シャフト部よりも少数の軸方向部材を有していてもよい。軸方向部材はポリマー材料、金属材料、又はこれらの組み合わせからなっていてもよい。ポリマー材料が使用される場合は、各部材は、複数のモノフィラメント、例えばLCPからなっていてもよい。モノフィラメントは静電気により固結されることにより、このようにしない場合には、部材の外形に対する付加となりうる結束材料を要しない。さらに外形を最小化させるため、モノフィラメントは集合的に平坦なリボン又はケーブルを形成するように並設されていてもよい。
【0018】
本発明は、このようなカテーテルを形成する方法も提供する。製造方法は、軸方向部材がらせん形部材の間に配置されるように、1つ以上の軸方向部材に2つ以上のらせん形部材を編みこむ工程を有する。軸方向部材は、シャフトの周囲に均等に配置されることが望ましい。らせん形部材は、後で取り去られる、例えばマンドレルのようなキャリア上、又は、カテーテルシャフトの内部層になる、ポリマー円筒形部材上に編みこまれる。キャリアに補強層が織り込まれた後、この補強層に他のポリマー円筒形部材が配置されて、カテーテルシャフトの外部層になる。
【0019】
(発明の詳細な説明)
以下の詳細な説明は、異なる図面における同一の部材に同一の番号を付した図面を参照して読まれるものである。必ずしも一定の割合に拡大していない図面は、実施形態の例を示し、本発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明による脈管カテーテル10を示す。カテーテル10は、近位領域14及び遠位領域16を有する長尺状のシャフト12を有する。カテーテル10は、シャフト12の遠位端20における開口に至る、長尺状のシャフト12の全長にわたって延伸する内腔18(図3に最も明確に示される)を有する。カテーテル10は、80〜150cmの長さを有し、約3Fの外部直径を有する。
【0020】
マニホールド24がシャフト12の近位端22に連結され、これは長尺状のシャフト12の内腔18に液体を通じさせるインテリア(図示せず)を有する。マニホールド24は、例えばシリンジのような流体源に連結するための標準的連結器具26を有する。シャフトのねじれやすさを軽減させるため、歪み緩衝材28が、マニホールド24とシャフト12の近位端22との間に配置される。長尺状のシャフト12の近位端22は、マニホールド24との連結のため、歪み緩衝材28を貫通して延伸する。代替手段として、歪み緩衝材28の遠位端が長尺状のシャフト12の近位端22に連結され、歪み緩衝材12の近位端がマニホールド24に連結されていてもよい。
【0021】
いずれの配置においても、脈管カテーテル10は、マニホールド24のインテリア(図示せず)及び長尺状のシャフト12の内腔18を経由して、マニホールド24の連結器具26から長尺状のシャフト12の遠位端まで流路を提供する。この脈管カテーテル10は、ガイドワイヤ上を進行されて、診断用、及び/又は治療用の液体の望ましい脈管目標箇所に対する、従来の技術を使用した送達に使用される。
【0022】
図2は、図1に示された脈管カテーテル10の長尺状のシャフト12の一部を詳細に示す平面図である。シャフト12の上部においては、外部層30を除去して、補強層32及び軸方向部材34を露出している。下部においては、シャフト12の多様な層30,32,36,38を示すため、シャフト12は、切断されている。
【0023】
長尺状のシャフト12は、近位領域14及び遠位領域16を有する。近位領域14及び遠位領域16の一部の双方は、補強層32で囲まれる内部平滑ポリマー層36を有し、これはさらに外部層30により囲まれる。外部層30は、例えば硫酸バリウムのような放射線造影剤を、望ましくは30重量%において備えている。補強層32と内部平滑層36との間には結合層38が設けられていてもよい。これらの層のそれぞれは、図2に示されたシャフト12の下部、及び図3に示される直線3−3における断面図において、最も明確に示されている。
【0024】
内部層36は、例えばPTFEやHDPEのような平滑なポリマーにより形成され、外形を最小化するために相対的に薄い壁面を有することが望ましい。内部層26は、従来のガイドワイヤを収容するため、及び十分な流速において内部を通過する液体の送達を許容するために、十分に大きな内径を有する。例えば、内部層36の内径は、約0.069cm(約0.027インチ)であり、内部層36の壁厚は約0.0013cm(約0.0005インチ)であってもよい。内部層36は、例えば除去可能なマンドレル上にPTFEのような平滑なポリマーをコーティングし、又は押し出し成形することにより、或いは他の公知の製造技術を使用して、形成される。
【0025】
既に記載したように、補強層32を内部平滑層36に固定させるために、結合層38が使用されてもよい。結合層38は、内部平滑層36、補強層32、及び外部層30の間の固着を高める。結合層38は、内部層36に発生するあらゆる微小な孔を塞ぐため、破裂強度を増加させる。さらに、結合層38は、製造プロセスにおいて、補強層32の位置を内部層の上に保持する。結合層38の厚さは、これに対応して外形が増加することを低減させるため、約0.00076cm(約0.0003インチ)である。結合層38に適合する材料の例はポリウレタンであり、これは内部平滑層36上にコーティングされる。
【0026】
補強層32は、複数のらせん形ポリマー部材、及び1つ以上のらせん形金属部材42を含むブレードからなる。例えば、合計8個の部材を有するブレード形状である補強層32は、6つのポリマー部材40、及び2つの金属部材42からなっていてもよい。本発明の範囲から逸脱することなく、ブレード補強層32が、形状、ストランドの数量、ピック・カウンタ等において異なっていてもよいことに、当業者は容易に想到する。
【0027】
それぞれのポリマー部材40は、複数のモノフィラメント41からなり、図5A,5Bにそれぞれ示される、ケーブル40A,40Bを集合的に規定する。図5A,5Bは、補強層のポリマーケーブル40A,40Bの断面図を示す。図5Aは、円形のケーブル40Aを示し、図5Bは、平坦なケーブル40Bを示す。
【0028】
モノフィラメント41は、望ましい特性に応じて融着されていても、いなくてもよい。融着されていないモノフィラメント41は静電気により固結されることにより、このようにしない場合には部材の外形に対する追加となりうる、結束材料を必要としない。さらに外形を最小化させるため、モノフィラメント41は集合的に平坦なリボン又はケーブルを形成するように並設されていてもよい。モノフィラメント41が融着される場合は、ポリマー部材40は、固体のロッドに類似した機械特性を有する。モノフィラメント41が融着されない場合は、ポリマー部材40は、ケーブルに類似した機械特性を有する。ケーブルは固体のロッドと異なり、より柔軟であり、繰り返される曲折による疲労により耐久性を有することが可能である。このように、複数の融着されていないモノフィラメント41からなる、ブレードポリマー部材40を使用した補強層32は、より柔軟で、より耐久性を有するシャフト12を提供する。カテーテル10が蛇行状の血管構造を通過し、苛酷な操作条件に耐久可能であることを要するため、これらの特性は有意である。
【0029】
モノフィラメント41は、商標名ベクトラン(VECTRAN)として入手可能な液晶ポリマー(LCP)からなっていてもよい。各モノフィラメントは、約0.0018cm(0.0007インチ)の直径を有する円形の断面を有する。各ポリマー部材40は、2〜10個、望ましくは5個のモノフィラメント41からなり、これらは上記のように、融着、又は静電気により固着(即ち融着されていない)されていてもよい。モノフィラメント41が静電気により固着されている場合は、ポリマー部材40のモノフィラメントは、典型的には図5Bに示される平坦なケーブル40Bをほぼ形づくるように、並行して配置される。しかし、モノフィラメントは、集合的に平坦なケーブル40B、円形ケーブル40A、又は他の望ましい図形を形づくるようなあらゆる方式に配置可能である。
【0030】
さらに、モノフィラメントが集合的に平坦なケーブル40Bを形づくるように配置されている場合は、平坦なケーブル40Bはカテーテルシャフト12の長さ方向にツイスト、即ち織り込まれていてもよい。特に、平坦なケーブル40Bは、1組の長面43、及び1組の短面45を有する。各長面43は、シャフト12の長さ方向に沿った多数のポイントにおいて内腔18に対向する。平坦なケーブルは、製造条件によって、ランダムなツイスト、又は7.5インチごとのツイストを有していてもよい。平坦なケーブル40Bのツイストは、内側層36の内面上に形成されたリッジにより、ガイドワイヤの一層良好な移動を保証する。
【0031】
金属部材42は、ステンレススチール、又は放射線不透過性が高い材料、例えば金、タングステン、イリジウム、又はこれらの合金により形成されてもよい。複数の金属部材42が使用される場合は、強度を向上させるために1つ以上の金属部材42がステンレススチールからなり、放射線不透過性を向上させるために1つ以上の金属部材42が、放射線不透過性が高い材料からなっていてもよい。ステンレススチールはほとんどのポリマーよりも高い放射線不透過性を有するが、上記されたような、さらに高密度な材料が、放射線透視術の目的においては望ましい。金属部材42は、望ましい機械特性によって、矩形又は円形の断面を有する。金属部材42は、外形を最小化させるため、約0.0041cm(約0.0016インチ)の直径を有した円形の断面を有していてもよい。
【0032】
軸方向部材34は、補強層32と結合層38との間に配置されて、カテーテル10が患者の体内から除去される際の伸長に対する抵抗性が向上される。軸方向部材34は、ケーブル40Bに類似したLCPの平坦なケーブルであってもよい。軸方向部材34は、図6,7を参照して記載される、1つ以上の軸方向部材64により置換されてもよい。
【0033】
ポリマー部材40及び1つ以上の金属部材42が編みこまれるときは、補強層32は、1つ以上の金属部材42による優れた放射線不透過性及びねじれに対する抵抗性に加えて、ポリマー部材40による優れた柔軟性及び軟質さを提供する。これらの組み合わせによる特性は、従来技術の脈管装置には見られなかった。
【0034】
本明細書において援用する、ワン(Wang)による米国特許第5,622,665号に記載された、断続性層同時成形(ILC:interrupted layer coextrusion)により形成された外部層30をシャフト12の近位領域14が有する。外部層30のILC部44は、比較的高いデュロメータのポリマーにより形成される近位部分47と、比較的低いデュロメータのポリマーにより形成される遠位部分49とを有する。ILCプロセスにより、近位領域14は、比較的高いデュロメータのポリマー47から比較的低いデュロメータのポリマー49へと徐々に変化する。比較的高いデュロメータのポリマー47から比較的低いデュロメータのポリマー49への変化は変化線46により、図形的に示される。しかし、変化線46は、典型的にはILCプロセスにおけるポリマーの混合により視認されない。ILC部44は、約0.0064cm(約0.0025インチ)の壁厚を有するポリエーテルブロックアミドのような、適合するポリマーにより形成される。例えば、近位ILC部47は、72Dのデュロメータを有するペバックス(PEBAX、商標)7233により形成され、遠位ILC部49は、35Dのデュロメータを有するペバックス(商標)3533により形成されていてもよい。
【0035】
外部層30の近位領域14は、外部層30の遠位領域16に対して、接合線48において接する。シャフト12の遠位領域16は、近位部分50及び遠位部分52を有する。遠位領域16の近位部分50及び遠位部分52は、双方共にILC部44の遠位部分49よりも小さいデュロメータを有し、同一又は異なったポリマーにより形成されていてもよい。遠位領域16の遠位部分52は、近位部分50のデュロメータと比較して、同一又はより低いデュロメータを有する。近位領域50及び遠位領域52は、例えば25Dのデュロメータを有するペバックス(商標)2533のような、ポリエーテルブロックアミドポリマーから形成される。近位部分50は、放射線不透過性マーカーバンド60を密閉する。
【0036】
放射線不透過性マーカーバンド60は、金、タングステン、イリジウム、又はこれらの合金により形成されていてもよい。放射線不透過性マーカーバンド60は、補強層32を覆って配置され、随意に補強層32に対してスエージ加工されていてもよい。放射線不透過性マーカーバンド60は、随意に補強層32に接着され、又は包囲する近位部分50により定位置に固定されていてもよい。
【0037】
遠位領域16の遠位部分52は、多様な層36,38,32の遠位端に接し、接合線54に沿って近位部分50に対して重ね継ぎを形成する。外部層30の近位部分50と遠位部分52との間の接合線54は、近位部分50及び遠位部分が同一の材料から形成される場合、即ち近位部分50及び遠位部分52が単一の部品を形成する場合は存在しない。密閉されたマーカーバンド60は、約1.0mmの長さを有し、シャフト12の遠位端よりも約0.5〜1.5mm近位に配置されていてもよい。非外傷性の軟質な尖端を形成するため、遠位部分52は、内部層36、結合層38、及び補強層32を約0.5〜1.0mm超えて延伸していてもよい。
【0038】
図4は、図2に示された長尺状のシャフト12の代替の実施形態である。特に、図4は、長尺状のシャフト12の遠位領域16の外部層30の代替の配置を示す。本明細書に記載されている他は、図4に示された実施形態の全ての点は、図2に示された実施形態を参照して記載された点と同一である。
【0039】
遠位領域16は、近位部分70及び遠位部分72を有する。近位部分70及び遠位部分72は、図2を参照して記載された近位部分50及び遠位部分52のそれぞれと同一の材料により形成されていてもよい。遠位部分72は、マーカーバンド60の外面及び遠位面を密閉する。遠位部分72及び近位部分70は、接合線74により規定される重ね継ぎにより連結される。近位部分70と遠位部分72との間の接合線74は、近位部分70及び遠位部分72が同一若しくは類似する材料により形成される場合は存在しない。遠位部分72は、約2.5〜3.0mmの長さを有し、非外傷性の軟質の尖端を形成するため、内部層36、結合層38、及び補強層32の遠位端よりも約1.0mmだけさらに遠位側に延伸している。
【0040】
図2に示された実施形態、及び図4に示された実施形態を含む長尺状のシャフト12は、以下に記載されるプロセスを含む、多数の適合する製造プロセスにより製造される。内部層36及び結合層38は、例えばエイチブイテクノロジー(H.V.Technologies)のような適切な業者から既製の状態で入手してもよく、不連続なチューブ、又は連続したチューブの巻き線として提供される。そして軸方向部材34が、内部層36及び結合層38上に配置される。軸方向部材34は、随意に編みこみ工程において取り付けられてもよい。その後、補強層32が軸方向部材34、及び内部層36と結合層38との円筒の上に編みこまれる。編みこまれたサブアッセンブリは、その後所望の長さに切断される。マーカーバンド60は、長尺状のシャフト12の遠位端20に隣接した位置まで補強層32上において摺動される。遠位領域16の近位部分50,70は、マーカーバンド60に隣接する補強層32上を摺動される。既製のILCチューブ44からなる近位領域14は、長尺状のシャフト12の近位端22上を摺動される。熱収縮チューブ(例えば、FEP)がその後シャフト12部材上に配置され、複合サブアッセンブリは加熱されたダイを通過される。ダイは、約190〜220℃(380〜220°F)に加熱され、シャフト12の部品を熱及び径方向の力の組み合わせにより融着、及び互いに圧縮させる。熱収縮チューブが除去され、完成されたシャフト12のサブアッセンブリが現れる。その後マニホールド24及び歪み緩衝材28が、従来技術を使用して長尺状のシャフト12の近位端22に取り付けられる。その後カテーテル10には、破裂圧力を含む、最小限の性能基準の試験がなされる。長尺状のシャフト12の遠位端20は、所望の長さに切断され、そこに遠位領域16の遠位部分52,72が例えばマンドレルを内腔18に挿入し、尖端20を約177℃(350°F)で26秒間加熱することにより、熱により融着される。その後、カテーテルシャフト12の外部に対して平滑なコーティングが塗布される。
【0041】
上記のように、軸方向部材34は、図6,7に示された1つ以上の軸方向部材64により置換されてもよい。以下に記載される事項の他は、図6,7に示された実施形態は図2に示された実施形態と同一である。図6は、図1の3−3線における断面図であり、図7は、シャフト12の一部を部分的に示す。図7において、らせん形部材62(それぞれ62A、62Bとして示される)、及び軸方向部材64(それぞれ64A,64B,64C,64Dとして示される)からなるブレード補強層60を露出するべく、外部層30が除去されている。軸方向部材64は、らせん形部材62A,62Bの間に配置され、シャフト12の周囲に均等に配置されることが望ましい。本実施形態において、内部平滑ポリマー層36はブレード補強層60に包囲され、これがさらに外部層30により囲まれている。補強層60と内部平滑層36との間に結合層38が設けられていてもよい。この多層構造は、プッシャビリティ、トラッカビリティ、及び各領域に所望されるその他の特性によって、近位領域14に、又は近位領域14及び遠位領域16の双方に、使用されていてもよい。
【0042】
図6,7から明らかなように、らせん形部材62は、円筒形ブレードを形成するように織り合わされている。例示の目的のため、2つのらせん形部材62A,62Bのみが2組のLCPモノフィラメントの形態において示されている。当業者は、編みこまれたらせん形部材62は、材料、数量、形状、ピック・カウンタ等において本発明の範囲から逸脱することなく変化してもよいことを認識する。らせん形部材62は、らせん形部材40,42について上記されたように、ポリマー材料、金属材料、又はこれらの組み合わせからなっていてもよい。ポリマーらせん形部材62は、優れた柔軟性及び軟質さを与え、金属らせん形部材62は、優れた放射線不透過性及びねじれに対する抵抗性を与え、ポリマーと金属との組み合わせのらせん形部材62は、これらの特性の組み合わせを与える。
【0043】
1つ以上の軸方向部材64を使用してよい。望ましい特定の特性に応じて、ほぼ任意の数量の軸方向部材64を使用してよい。例えば、軸方向部材がシャフト12の周囲において90°、又は45°ごとに均等に配置される場合は、それぞれ4本、又は8本の軸方向部材を使用してもよい。さらに、シャフト12の一部のみが複数の軸方向部材を有していてもよい。例えば、遠位シャフト部分16がより柔軟性を有するように、近位シャフト部分14よりも少数の軸方向部材を有していてもよい。
【0044】
軸方向部材64は、らせん形部材62と同一又は類似する、あらゆる構造及び材料からなっていてもよい。示されているように、軸方向部材64は、それぞれ1組のものフィラメントからなり、これらは所望の特性によって、融着されていても、されていなくてもよい。融着されていないモノフィラメントは、静電気により固結されることにより、このようにしない場合には、部材の外形に対する追加となりうる結束材料を必要としない。さらに外形を最小化させるため、モノフィラメントは集合的に平坦なリボン又はケーブルを形成するように並設されていてもよい。図6に最も明確に示されているように、各軸方向部材64は、平坦なケーブルとして並設された複数のLCPモノフィラメントからなっていることが望ましい。
【0045】
軸方向部材64は、カテーテル10が張力が加わるときに、シャフト12の伸長を制限する。カテーテル10は、近位方向に引き込まれ、又は患者の血管系から除去され、この動作に対して何らかの抵抗に遭遇したときに、張力が加えられる。動作に対する抵抗が近位端22の遠位に遭遇した場合はカテーテルシャフト12には張力が加えられる。シャフト12に対して有意の張力が加わったときに、軸方向部材64はシャフトの伸長を制限する。さらに、軸方向部材64は、カテーテル10に張力が加わるときにおいても、近位端の軸方向操作とシャフト12の遠位端20の軸方向の移動との間の1対1の対応を維持する。軸方向操作における1対1対応を維持することにより、軸方向部材64はカテーテル10の正確な制御を維持する。
【0046】
軸方向部材64をらせん形部材32A,32Bの間に配置することにより、軸方向部材64は、共に望ましくない影響をきたす、径方向の突起の形成、或いは隣接するポリマー層に対する固定がされない。特に、軸方向部材64がらせん形部材62の上、又は下に配置された場合は、内部層36、又は外部層30に沿って径方向の突起が延伸する。カテーテル10の内面に沿ったこのような突起は、内腔18に挿入される装置と摩擦、又は偏向を生じるため、望ましくない。さらに、カテーテル10の外面に沿った突起は、カテーテル10を挿入する装置と摩擦、偏向を生じ、或いは適切な密閉を阻害するため、望ましくない。軸方向部材64をらせん形部材62A,62Bの間に配置することにより、突起が形成されず、小さい摩擦及び適切な密閉が保持される。
【0047】
さらに、軸方向部材64がらせん形部材62A,62Bの下、又は上に配置された場合は、内部層36、又は外部層30は軸方向部材64に対して固定されることにより、これらの間の動作、及び湾曲を限定している。動作や湾曲の限定は、湾曲の1つ以上の平面において過剰の堅さを生じる。このことは、蛇行した脈管構造を通ってカテーテル10を操作し、誘導する際に困難を生じる。軸方向部材64をらせん形部材62A,62Bの間に配置することにより、これらの間の相対的な動作が可能となり、そのためいくらかの程度の柔軟性を保持する。
【0048】
単に1つの軸方向部材64を使用することも、シャフト12の軸方向の伸長を防止し、カテーテル10の軸方向の操作において1対1対応を保持する。複数の軸方向部材64の使用は、他の多数の利点を提供する。軸方向部材64をシャフト12の周囲において均等に配置することにより、シャフト12は使用された軸方向部材の数量に対応して、湾曲のいくつかの面において均一な柔軟性を保持する。軸方向部材の数が多い程、均一な柔軟性の面が増加する。均一な柔軟性は、蛇行した血管構造を通って誘導される際に、カテーテル10の正確な制御を提供する。
【0049】
1つの軸方向部材に比較して、複数の軸方向部材64をシャフト12の周囲において均等に配置することは、カテーテル10の内腔18が閉塞し、圧力が加えられたときのカテーテルの巻きつきやすさを減少させる。このことは、例えばカテーテル10が内腔18を意図せずに閉塞させる塞栓物質を送達することに使用された場合に生じうる。巻きつきやすさを減少させることにより、血管壁面の内部に外傷を生じる可能性を減少させる。
【0050】
軸方向部材64は、隣接するシャフトセグメント間の連結強度や、シャフト12の破裂強度を増加させる。さらに軸方向部材は、ポリマー層30,36の壁厚、及び/又は硬さが減少されるように、カテーテルシャフト12に対してさらなる堅さを提供する。
【0051】
らせん形部材62の間に配置された1つ以上の軸方向部材64を有するカテーテル10を提供するために、カテーテル10は編みこむ工程にいくらかの変更を加えて、上記のように形成してもよい。らせん形部材を編みこむことはこの技術分野において公知であるが、軸方向部材をらせん形部材の間に配置することには従来の編みこみの技術に対していくらかの変更を必要とする。例えば、従来のスティーガー(Steeger)編みこみ機械は、ホーンギアシャフトを貫通して軸方向部材64を供給する個々のボビンキャリアを具備するように変更されてもよい。軸方向部材64キャリアは、ホーンギアに対して改装される。この構造において、一方のらせん形部材62Aのキャリアは、軸方向部材64の下を通過し、他方のらせん形部材62Bのキャリアは上を通過することが可能とされている。最終的な結果は、2つ以上の互いに織り込まれたらせん形部材62と、これらの間に配置された1つ以上の軸方向部材64とを備えたブレード補強構造60である。
【0052】
本明細書に記載され、想定された特定の実施例の他の多様な形態においても、本発明が顕在することに、当業者は想到する。従って、添付された請求の範囲に記載されたような本発明の範囲及び逸脱することなく、形態及び詳細における変更をしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の脈管カテーテルの平面図。
【図2】 図1に示されたカテーテルの長尺状のシャフトの一部を詳細に示す平面図。
【図3】 図1の3−3線における断面図。
【図4】 シャフトの代替の実施形態を示す平面図。
【図5A】 補強層のポリマー部材の断面図。
【図5B】 補強層のポリマー部材の断面図。
【図6】 シャフトの他の代替の実施形態を示す図1の3−3線における断面図。
【図7】 図6に示されたシャフトの一部の部分的断面図。

Claims (11)

  1. 近位領域、遠位領域、及びこれらの間を延伸する内腔を有する長尺状のシャフトと、この近位領域は内部平滑ポリマー層、補強層及び外部層を有することと、それぞれの層は遠位端を有することと、前記補強層はらせん形金属部材、及び前記らせん形金属部材に編みこまれた複数のらせん形ポリマー部材からなるブレードからなることと、各らせん形ポリマー部材は複数のモノフィラメントの集合によって形成されることとを有する脈管カテーテル。
  2. 前記モノフィラメントはLCPからなる請求項1に記載の脈管カテーテル。
  3. 前記モノフィラメントは集合的に平坦なケーブルを画成するように並行して配置され、前記平坦なケーブルは第1の長面、前記第1の長面に対向する第2の長面、第1の短面、前記第1の短面に対向する第2の短面を有し、前記第1及び第2の長面のうちの一方は前記シャフトの内腔に対向する請求項2に記載の脈管カテーテル。
  4. 前記補強層に沿って延伸する軸方向部材をさらに有する請求項1に記載の脈管カテーテル。
  5. 前記軸方向部材は複数のモノフィラメントからなる請求項4に記載の脈管カテーテル。
  6. 前記軸方向部材はポリマーからなる請求項5に記載の脈管カテーテル。
  7. 前記軸方向部材はLCPからなる請求項6に記載の脈管カテーテル。
  8. 前記軸方向部材の複数のモノフィラメントは、第1の面及び第2の面を有する平坦なケーブルを集合的に画成すべく並行して配置され、これらの面のうちの一方はシャフトの内腔に対向する請求項7に記載の脈管カテーテル。
  9. 前記平坦なケーブルは前記長尺状のシャフトの長さ方向に沿ってねじれている箇所がある結果、前記シャフトの第1の領域では前記第1の長面がシャフトの内腔に対向し、前記シャフトの第2の領域では前記第2の長面がシャフトの内腔に対向している、請求項8に記載の脈管カテーテル。
  10. 前記遠位領域は前記補強層を包囲する放射線不透過性マーカーバンドを有することと、この遠位領域は放射線不透過性マーカーバンドの一部及び前記補強層の一部を包囲する非外傷性尖端層を有することと、この尖端層は前記内部層及び補強層の遠位端を越えて遠位方向に延伸する遠位部分を有することとを有する請求項1に記載の脈管カテーテル。
  11. 前記補強層に沿って延伸する複数の軸方向部材をさらに備え、前記長尺状のシャフトの遠位領域は近位領域よりも少数の軸方向部材を備えている、請求項1に記載の脈管カテーテル。
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