JP4212332B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、透過型液晶表示装置や反射型液晶表示装置は、ディスプレイ表示のために、バックライト又はフロントライトとして、白色の冷陰極管や白色LED(発光ダイオード)を搭載している。図9は従来の液晶表示装置に用いられる発光装置の構成の一例を概略的に示している。図9において、白色LEDを配列した光源11に対向して、光源11からの光を導く導光板12が配置され、導光板12の他側に光センサ13を設けて導光板12を通過する光の強度を検出し、その検出結果を光源11にフィードバックして光源11の輝度を調整する。
【0003】
これら白色の冷陰極管やLEDは、どちらも発光効率が良く且つ消費電力が低く、特に冷陰極管は安価であるので汎用性がある。また、冷陰極管は大型のため小型化が困難であるのに対し、白色LEDは小型化が可能である。しかしながら、どちらも発光スペクトルがブロードなため、色純度が低いばかりでなく、ユーザーによる白色の色度の調節ができない。
【0004】
一方、白色の冷陰極管や白色LEDではなく、発光色が異なる数種類の光源を用いて白色光を得るようにした光源が公知である。例えば、特許文献1には、発光色がそれぞれ青、緑及び赤の3種類のLEDを平面状に配置して白色の面発光体を構成した光源が開示され、また、特許文献2には、発光色の異なる数種類の光源を時分割により切替えて白色の光源として用いるものが開示されている。これら青、緑及び赤のLEDの発光スペクトルはスペキュラー(急峻)なため、色純度を高くすることができ、また、それぞれのLEDの光量を増減することにより、白色の色度を調節することが可能になる。
【0005】
さらに、上記の各種の光源を適宜組み合わせて用いたものが知られている。例えば、発光色が異なる数種類の光源、具体的には青、緑及び赤のLEDと白色の冷陰極管の両方を用いて白色を調節することができるようにした光源がある。
【0006】
しかしながら、発光色がそれぞれ青、緑及び赤である3種類のLEDを組み合わせて白色の光源に用いた場合、色純度は高くなるが、発光効率が悪く消費電力が大きくなってしまう。逆に、前述のように、冷陰極管や白色LEDは発光効率は良いが色純度は低い。このように、色純度と発光効率はトレードオフの関係にある。
【0007】
また、白色LEDを光源にした液晶表示装置は、前述のように色純度が良くなく、輝度も低いうえ、周囲からの入射光によって白色の色度が変化してしまうという問題がある。例えば、この液晶表示装置を屋内で使用した後に屋外に持ち出すと、輝度が低くなって表示画像が認識されにくくなるため、見やすくするよう輝度調整をしなければならない。これを回避するための一つの手段として、表示画面をモニタしておいて、その結果を用いて電流値を変えることにより光源の輝度を変える方法が取られているが、現状ではその調整の幅は小さく、見やすい液晶表示装置であるとは言い難い。
【0008】
また、特許文献3には、前記の、発光色が青、緑及び赤のLEDと白色の冷陰極管とを組み合わせた光源を用いた液晶表示装置が開示されている。この特許文献3の液晶表示装置は、青、緑及び赤のLEDは冷陰極管の白色を調節するために設けられたものであるため、LEDを用いているからと言って表示の色純度が向上するものではない。
【0009】
【特許文献1】
実開昭63−43177号公報
【特許文献2】
特開平1−126622号公報
【特許文献3】
特開2001−135118号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みて提案されたものであり、本発明の目的は、ユーザーが自由に好みの色純度に調整することができ且つ高輝度から低輝度まで輝度調整することが出来る表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の技術手段は、白色光を用いて3原色を表示する表示パネルと、該表示パネルを照射する光を発光する発光装置と、前記表示パネルにより表示される3原色のうちの少なくとも1つの色純度を調整する色純度調整手段とを備えた表示装置であって、前記発光装置は、発光色が異なる複数種類の光源を有する第1の光源部と、白色光を発する第2の光源部とを備え、前記色純度調整手段は、ユーザーによる指示に応じて、前記第1の光源部と前記第2の光源部との少なくとも一方の発光強度を制御することにより、前記3原色のうちの少なくとも1つの色純度を可変することを特徴とする。
【0012】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記第1の光源部が、赤、緑及び青の3色の発光ダイオードを備えることを特徴とする。
【0013】
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記第2の光源部が、冷陰極管を備えることを特徴とする。
第4の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記第2の光源部が、発光ダイオードを備えることを特徴とする。
【0014】
また、上記の目的を達成するため、第5の技術手段は、白色光を用いて3原色を表示する表示パネルと、該表示パネルを照射する光を発光する発光装置と、前記表示パネルにより表示される3原色のうちの少なくとも1つの色純度を調整する色純度調整手段とを備えた表示装置であって、前記発光装置は、少なくとも発光色が赤色である光源を有する第1の光源部と、白色光を発する第2の光源部とを備え、前記色純度調整手段は、ユーザーによる指示に応じて、前記第1の光源部と前記第2の光源部との少なくとも一方の発光強度を制御することで、前記3原色のうちの少なくとも1つの色純度を可変することを特徴とする。
【0015】
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記第1の光源部が、赤色の発光ダイオードを備えることを特徴とする。
【0016】
第7の技術手段は、第5または第6の技術手段において、前記第2の光源部が、冷陰極管を備えることを特徴とする。
第8の技術手段は、第5または第6の技術手段において、前記第2の光源部が、発光ダイオードを備えることを特徴とする。
【0017】
第9の技術手段は、第1乃至第8のいずれか1の技術手段において、前記色純度調整手段は、少なくとも省エネモード、高色純度モードを含む複数の動作態様を有することを特徴とする。
【0018】
第10の技術手段は、第9の技術手段において、前記省エネモードにおいては、主として前記第2の光源部を動作させることを特徴とする。
【0019】
第11の技術手段は、第9または第10の技術手段において、前記高色純度モードにおいては、主として前記第1の光源部を動作させることを特徴とする。
【0020】
第12の技術手段は、第9乃至第11のいずれか1の技術手段において、前記複数の動作態様として、さらに高輝度モードを有することを特徴とする。
【0021】
第13の技術手段は、第12の技術手段において、前記高輝度モードにおいては、前記第1の光源部と前記第2の光源部とを同時に動作させることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る表示装置の一つの実施の形態について図1〜図6及び表1〜表2を用いて説明する。図1は、本発明に係る表示装置が備える発光装置の一つの実施の形態の構成を概略的に示す図である。図1において、発光装置1は、発光色が異なる少なくとも3種類の発光ダイオード(以下LEDと記す)が適宜配置された第1の光源ユニット2を備えている。第1の光源ユニット2の前に色混合部材3が配置され、第1の光源ユニット2から発せられる少なくとも3種類の光は、色混合部材3によって、色むら無く白色として認識させるよう混合される。
【0023】
第1の光源ユニット2と平行に、例えば冷陰極線管を備えた白色光光源である第2の光源ユニット4が設けられ、色混合部材3による混合の結果の白色光及び第2の光源ユニット4からの白色光は導光板5によって誘導され、液晶表示パネルのような被照射体全体を照射する。導光板5の適宜の個所には、導光板5を伝わってきた白色光の強度をモニタする光センサ6が設けられる。光センサ6は、モニタ結果を第1の光源ユニット2の各LEDにフィードバックし、色混合部材3から所定の白色光が発せられるよう第1の光源ユニット2内の各LEDの発光強度を調整する。
【0024】
更に、発光装置1は、第1の光源ユニット2の点灯、消灯と第2の光源ユニット4の点灯、消灯を独立に制御するとともに、第1の光源ユニット2を点灯させるときには第1の光源ユニット2内の各LEDの発光強度を制御するための発光制御ユニット7を備えている。発光制御ユニット7によるこれらの光源ユニットの発光制御は、マニュアルによって又は自動的に行うことができる。
【0025】
本実施の形態においては、光の3原色である赤、緑及び青を発光する3種類のLEDを備えた第1の光源ユニット2からの光は、色混合部材3を通過することによってミキシングされて白色光になった後、導光板5を通り、光センサ6で受光される。
【0026】
なお、図1においては、理解を容易にするために各構成要素を個々に分離して示しているが、実際には、これらの構成要素を密着させることが望ましい。また、各構成要素の大小関係も実際とは異なる。色混合部材3は必ずしも必要ではなく、第1の光源ユニット2と第2の光源ユニット4の配置を工夫することによって省略することができる。例えば、光源ユニット同士の間隔を狭めたり、光源ユニットと導光板5の発光面との距離を離したりすることにより、色混合部材3は省略可能である。
【0027】
図2は、図1に示す発光装置1をバックライトとして用いた液晶表示装置8の概略構成を示す図で、導光板5の前面に液晶パネル9が配置される。液晶表示装置8は例えば15V型(幅30.53:高さ22.90:対角38.16cm)の液晶テレビに用いることができ、液晶パネル9はそれに適する仕様になっている。
【0028】
以下、図3〜図8、表1ないし表3を用いて、図2に示す液晶表示装置8の種々の動作態様を説明する。なお、以降において言及される輝度や色純度などは、発光装置1をバックライトとして用いたときの15V型液晶テレビの表示部における測定値である。
【0029】
動作態様1・・高色純度モード
図2の液晶表示装置8を高い色純度で動作させるには、発光制御ユニット7により、白色光光源である第2の光源ユニット4を消灯させ、発光色の異なる少なくとも3種類のLEDが配置されている第1の光源ユニット2のみを点灯させる。このとき、第1の光源ユニット2内の各LEDからの光を適切な強度比に調整し、第1の光源ユニット2から発せられる赤、緑及び青の3種類の光が色混合部材3によって色むら無く白色として認識されるようにする。色混合部材3による混合により得られた白色光は、導光板5により液晶パネル9全体に誘導されるとともに、光センサ6で受光される。
【0030】
いま、液晶パネル9の輝度が300cd/m2になるように第1の光源ユニット2の各LEDの発光輝度を調整したとき、液晶表示装置8の消費電力は37Wであった。このときの色座標はそれぞれ図3に四角で示す位置にあり、これらを点線で結んでできる三角形は、実線で示された単波長の光の色度図の近くに位置する、一辺が長い大きな三角形である。色純度は、表1(後掲)の下段に示すように、赤ではu’=0.5175、v’=0.5130、緑ではu’=0.0958、v’=0.5742、青ではu’=0.1672、v’=0.2088となり、高色純度であることが分かる。
【0031】
動作態様2・・省エネモード
図2の液晶表示装置8を省エネモードで動作させるには、発光制御ユニット7により第2の光源ユニット4を点灯させ、第1の光源ユニット2を消灯させる。こうすると、第2の光源ユニット4から発光された白色光は導光板5を伝わって光センサ6で受光されるとともに液晶パネル9全体に誘導される。そこで、上で説明した動作態様1の場合と同じ輝度300cd/m2になるように第2の光源ユニット4の発光強度を調整したとき、液晶表示装置8の消費電力は10Wであった。また、このときの色座標は図4に三角で示す位置にあり、これらを実線で結んだ三角形は、単波長の光の色度図から離れて位置する、一辺が短い小さな三角形である。このときの色純度は、表1の上段に示すように、赤ではu’=0.4322、v’=0.5152、緑ではu’=0.1193、v’=0.5506、青ではu’=0.1770、v’=0.1659となり、色純度は低い。
【0032】
動作態様3・・高輝度モード
図2に示す液晶表示装置8を高い輝度で動作させるには、発光制御ユニット7により第1の光源ユニット2と第2の光源ユニット4とを同時に点灯させる。このとき、第1の光源ユニット2から発せられる赤、緑及び青の3種類の光が色混合部材2によって色むら無く白色として認識されるよう、第1の光源ユニット2内の各LEDからの光は適切な強度比に調整される。色混合部材3で混合された白色光及び第2の光源ユニット4からの白色光は導光板5を伝って光センサ6で受光されるとともに液晶パネル9全体に誘導される。そこで、第1の光源ユニット2からの白色光と第2の光源ユニット4からの白色光との発光強度を、液晶パネル9での輝度が1対1の割合になるように、それぞれ300cd/m2に調整したところ、液晶パネル9の輝度は約600cd/m2になり、消費電力は47Wになった。このときの色座標は図5に丸で示す位置にあり、これらを一点鎖線で結ぶと、単波長の光の色度図に近くに位置する、一辺が長い大きな三角形ができる。色純度は、表1の中段に示すように、赤ではu’=0.4803、v’=0.5164、緑ではu’=0.1093、v’=0.5632、青ではu’=0.1701、v’=0.1855となり、第2の光源ユニット4のみを点灯させたときに比べて色純度は高い。
【0033】
【表1】
Figure 0004212332
【0034】
以上、3つの動作態様について説明したところをまとめると、色座標は図6に示すようになり、動作態様1〜3における動作モードでの輝度、色純度評価及び消費電力は表2のようになる。
【0035】
【表2】
Figure 0004212332
【0036】
表2から分かるように、300cd/m2の輝度を得るのに、第2の光源ユニット4のみを点灯させ、第1の光源ユニット2を消灯させた場合(動作態様2)の消費電力は10Wであるのに対して、第1の光源ユニット2のみを動作させる場合(動作態様1)の消費電力は37Wである。この意味で、動作態様2は「省エネモード」と呼ぶことができる。
【0037】
また、同じ300cd/m2の輝度が得られる動作態様1と動作態様2の色座標を図6において比較すると、動作態様1の方が動作態様2よりも一辺の長い大きな三角形ができ、しかも単波長の色度図に一層近く位置するので、u’及びv’の値からも色純度が良く、動作態様1は「高色純度モード」と呼ぶことができる。一方、動作態様3の場合は、色純度が動作態様1と動作態様2との間にあるが、輝度は動作態様1及び動作態様2の2倍の値であり、「高輝度モード」と呼ぶことができる。
【0038】
したがって、ユーザーは、図2に示す液晶表示装置8の第1の光源ユニット2及び第2の光源ユニット4の点灯及び消灯を発光制御ユニット7によって制御して使用目的に応じた動作態様を選択し、その選択に応じて光源の発光強度の制御を行って好みの色や輝度を調整することができる。
【0039】
例えば、ワープロのように白黒表示でも構わない場合や、移動中のように電源が使用できない場合などは、色純度は低くてもよいので、液晶表示装置8は「省エネモード」で動作させればよい。周囲が暗い場合などにも、表示画面の輝度が高いことによる目の疲労を軽減するため、輝度が低めの「省エネモード」にした方が目に優しいといえる。また、液晶表示装置8を屋内から屋外へ持ち出して使用する場合、周囲が明るくなって表示が認識しにくくなるため、「高輝度モード」に切り替える方がよい。さらに、周囲光の色に合わせて、第1の光源ユニット2の複数種類のLEDの発光強度比を任意に変化させることにより、より見易くすることができる。さらに、高画質なカラー画面を見たい場合には、輝度を変えることなく色純度を上げる「高色純度モード」に切り替えればよい。
【0040】
以上、本発明に係る表示装置の一つの実施の形態を詳述したが、本発明はこうした実施の形態に限定されるものではない。以下、本実施の形態に対する変形例を説明する。
【0041】
(1)第2の光源ユニット4の白色光源として冷陰極管を用いたが、これに代えて、最近開発が目覚しい白色LEDを用いても、同様の効果を得ることができる。白色LEDを用いる場合、第1の光源ユニット2における3種類のLEDの中に白色LEDを適宜配置することにより、2つの光源ユニットを一体化することができ、色混合部材3を省略することができる。
【0042】
(2)第2の光源ユニット4の白色光源として冷陰極管を用いたが、これに代えて、最近開発されている紫外線LEDを用いても、同様の効果を得ることができる。白色LEDを用いる場合と同様に、第1の光源ユニット2における3種類のLEDの中に白色を発光するための紫外線LEDを適宜配置することにより、2つの光源ユニットを一体化することができ、色混合部材3を省略することができる。
【0043】
(3)発光制御ユニット7によって第1の光源ユニット2及び第2の光源ユニット4を点灯又は消灯させる代わりに、これらの光源ユニットから発される光の量を増減するのでもよい。つまり、点灯する代わりに発光量を増し、消灯する代わりに発光量を減らすのでもよい。
【0044】
(4)「動作態様3」の「高輝度モード」においては、第2の光源ユニット4からの白色光と、第1の光源ユニット2の赤、緑及び青のLEDからの光を混合した白色光との発光強度を、輝度が1対1の割合になるように調整したが、これに限られるわけではなく、他の割合であってもよい。例えば、1対9のように、第1の光源ユニット2の赤、緑及び青のLEDからの発光強度を多めにすると、1対1の割合である場合に比べて消費電力は多くなるが、色純度は良くなる。逆に、9対1のように、第2の光源ユニット4からの白色光の発光強度を大きくすると、少ない消費電力でほどほどの色純度を得ることができる。
【0045】
(5)これまで説明した実施の形態においては、光源として、赤、緑及び青のLEDを備えた第1の光源ユニット2と白色光の光源である第2の光源ユニット4とを組み合わせて用いたが、第2の光源ユニット4と赤色の単色光の光源ユニットとを組み合わせることによっても、「高輝度モード」を達成することが可能である。ここではLEDを使用した。
【0046】
図2に示す液晶表示装置8を高い輝度で動作させるには、発光制御ユニット7により第1の光源ユニット2と第2の光源ユニット4とを同時に点灯させる。このとき、第1の光源ユニット2には赤色のLEDのみを設置するため、色混合部材3は省略される。第1の光源ユニット2から発生された赤色光及び第2の光源ユニット4からの白色光は導光板5を伝って光センサ6で受光されるとともに液晶パネル9全体に誘導される。そこで、第1の光源ユニット2からの赤色光と第2の光源ユニット4からの白色光との発光強度を、液晶パネル9での輝度が0.5対1の割合になるように、それぞれ150cd/m2、300cd/m2に調整したところ、液晶パネル9の輝度は約450cd/m2になり、消費電力は22Wになった。動作態様1の、白色光光源である第2の光源ユニット4を消灯させ、発光色の異なる少なくとも3種類のLEDが配置されている第1の光源ユニット2のみを点灯させるときに比べ、消費電力は低い。また、動作態様2の、第1の光源ユニット2を消灯させ、第2の光源ユニット4のみを点灯させるときに比べ、高輝度である。このときの色座標は図7に丸で示す位置にあり、これらを破線で結ぶと、単波長の光の色度図に近くに位置する、一辺が長い大きな三角形ができる。色純度は、表3の下段に示すように、赤ではu’=0.4800、v’=0.5161、緑ではu’=0.1197、v’=0.5641、青ではu’=0.1851、v’=0.1709となり、第2の光源ユニット4のみを点灯させたときに比べて色純度は高い。これをまとめると、色座標は図8に示すようになる。
【0047】
【表3】
Figure 0004212332
【0048】
このとき、白色光の光源である第2の光源ユニット4は(1)及び(2)で記載するように冷陰極管以外に、LED及び紫外線LEDでも良い。冷陰極管の場合、冷陰極管は光の利用効率を上げるために幾つかの輝線を持つが、色の再現性はあまり良くなく、特に赤色の色再現が悪くなる。そのため、赤色の単色光として赤色発光ダイオードを組み合わせることによって、色純度が向上し、「高輝度モード」と同時に「高色純度モード」をも達成することが可能になる。
【0049】
またLEDの場合、LEDは青色の励起光とそれによって励起された黄色の光の混色による白色光であり、この黄色はブロードなスペクトルであるため、赤の色再現範囲が狭い。そのため、同様に赤色の単色光として赤色の単色LEDを組み合わせることによって、色純度が向上し、「高輝度モード」と同時に「高色純度モード」をも達成することが可能になる。
【0050】
また最近開発されている紫外線LEDの場合、紫外線LEDは蛍光体または高分子材料により白色光に変換するが、その効率はまだ良くない。そのため、長波長である赤色に関して、単色光のLEDを使用することにより、輝度・色純度共に向上し、「高輝度モード」と同時に「高色純度モード」をも達成することが可能になる。
【0051】
(6)また前述のように、冷陰極管もLEDも赤色の色再現が悪い為、赤色を含まないように青寄りの白色、すなわち青緑色がかった白色を出すようにし、赤色を補う為に単色光として赤色の単色LEDを組み合わせることによって、色純度が向上し、「高輝度モード」と同時に「高色純度モード」を達成することが可能になる。
【0052】
(7)これまで説明した実施の形態においては、光源として、赤、緑及び青のLEDを備えた第1の光源ユニット2と白色光の光源である第2の光源ユニット4とを組み合わせて用いたが、第2の光源ユニット4と青色の単色光または緑色の単色光の光源ユニットとを組み合わせることによっても、赤色の単色光と同様に「高輝度モード」「高色純度モード」を達成することが可能である。
【0053】
(8)第1の光源ユニット2に用いられる複数種類の光源として、赤、緑及び青の代わりに、他の発光色を持つ光源を使用することができる。さらに、第1の光源ユニット2における緑のLEDの代わりに、2種類の光のLEDからの光を混合して緑色光を得、こうして4種類のLEDを用いると、さらに色純度の高い発光装置1を得ることができる。
【0054】
(9)図1及び図2の実施の形態においては、光をパネル全体に誘導するため、第1の光源ユニット2と第2の光源ユニット4とに共通の導光板5を設けたが、各光源ユニット毎に導光板を設けるようにしてもよい。
【0055】
(10)図2の実施の形態においては、発光装置1を液晶パネル9の後方に配置してバックライトとして使用したが、液晶パネル9が反射型の場合には、発光装置1を液晶パネル9の前方に配置してフロントライトとして使用しても、同様の効果が得られる。
【0056】
(11)第1の光源ユニット2の各LEDの発光強度の制御は、導光板5を伝わってきた光の強度を光センサ6にてモニタし、そのモニタ結果に基づいて自動的に行うことができるが、ユーザーがマニュアルで好みに応じて発光強度の制御を行うようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、少なくとも2つの異なる動作モードを持ち、該動作モードの切り替えに応じて、発光色が異なる複数種類の光源を有する第1の光源部と、白色光源を有する前記第2の光源部との少なくとも一方の発光強度を制御することにより、3原色のうちの少なくとも1つの色純度を可変することが可能であるため、好みの色や輝度を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表示装置が備える発光装置の一つの実施の形態の概略構成を示す図である。
【図2】 図1の発光装置をバックライトとして用いた液晶表示装置の概略構成を示す図である。
【図3】 図2に示す液晶表示装置の一つの動作態様の色座標を示す図である。
【図4】 図2に示す液晶表示装置の他の動作態様の色座標を示す図である。
【図5】 図2に示す液晶表示装置の更に別の動作態様の色座標を示す図である。
【図6】 図3〜図5に示す色座標をまとめて示す図である。
【図7】 図2に示す液晶表示装置の更に別の動作態様の色座標を示す図である。
【図8】 図4と図7に示す色座標をまとめて示す図である。
【図9】 従来の発光装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1…発光装置、2…第1の光源ユニット、3…色混合部材、4…第2の光源ニット、5…導光版、6…光センサ、7…発光制御ユニット、8…液晶表示装置、9…液晶パネル。

Claims (13)

  1. 白色光を用いて3原色を表示する表示パネルと、
    該表示パネルを照射する光を発光する発光装置と
    前記表示パネルにより表示される3原色のうちの少なくとも1つの色純度を調整する色純度調整手段とを備えた表示装置であって、
    前記発光装置は、発光色が異なる複数種類の光源を有する第1の光源部と、白色光を発する第2の光源部とを備え、
    前記色純度調整手段は、ユーザーによる指示に応じて、前記第1の光源部と前記第2の光源部との少なくとも一方の発光強度を制御することにより、前記3原色のうちの少なくとも1つの色純度を可変することを特徴とする表示装置。
  2. 前記請求項1に記載の表示装置であって、
    前記第1の光源部が、赤、緑及び青の3色の発光ダイオードを備えることを特徴とする表示装置。
  3. 前記請求項1または2に記載の表示装置であって、
    前記第2の光源部が、冷陰極管を備えることを特徴とする表示装置。
  4. 前記請求項1または2に記載の表示装置であって、
    前記第2の光源部が、発光ダイオードを備えることを特徴とする表示装置。
  5. 白色光を用いて3原色を表示する表示パネルと、
    該表示パネルを照射する光を発光する発光装置と
    前記表示パネルにより表示される3原色のうちの少なくとも1つの色純度を調整する色純度調整手段とを備えた表示装置であって、
    前記発光装置は、少なくとも発光色が赤色である光源を有する第1の光源部と、白色光を発する第2の光源部とを備え、
    前記色純度調整手段は、ユーザーによる指示に応じて、前記第1の光源部と前記第2の光源部との少なくとも一方の発光強度を制御することで、前記3原色のうちの少なくとも1つの色純度を可変することを特徴とする表示装置。
  6. 前記請求項5に記載の表示装置であって、
    前記第1の光源部が、赤色の発光ダイオードを備えることを特徴とする表示装置。
  7. 前記請求項5または6に記載の表示装置であって、
    前記第2の光源部が、冷陰極管を備えることを特徴とする表示装置。
  8. 前記請求項5または6に記載の表示装置であって、
    前記第2の光源部が、発光ダイオードを備えることを特徴とする表示装置。
  9. 前記請求項1乃至8のいずれかに記載の表示装置であって、
    前記色純度調整手段は、少なくとも省エネモード、高色純度モードを含む複数の動作態様を有することを特徴とする表示装置。
  10. 前記請求項9に記載の表示装置であって、
    前記省エネモードにおいては、主として前記第2の光源部を動作させることを特徴とする表示装置。
  11. 前記請求項9または10に記載の表示装置であって、
    前記高色純度モードにおいては、主として前記第1の光源部を動作させることを特徴とする表示装置。
  12. 前記請求項9乃至11のいずれかに記載の表示装置であって、
    前記複数の動作態様として、さらに高輝度モードを有することを特徴とする表示装置。
  13. 前記請求項12に記載の表示装置であって、
    前記高輝度モードにおいては、前記第1の光源部と前記第2の光源部とを同時に動作させることを特徴とする表示装置。
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