JP4211688B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯水と燃焼ガスとの間で熱交換を行う給湯器用熱交換器に用いて好適な熱交換器に関するものである。
従来の熱交換器として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。即ち、この熱交換器は、いわゆるドロンカップタイプの熱交換器であり、チューブ(特許文献1中では冷媒流通部)とフィンとが交互に積層されて形成されている。
更に詳述すると、チューブは、細長の2枚のプレート部材が重ね合わされて形成されており、内部流体が流通する流体流路が設けられると共に、長手方向の端部側には開口部を有するタンク部が設けられている。そして、互いのタンク部が当接するようにチューブが複数積層されて、開口部によって、複数の流体流路が互いに連通するようにしている。尚、タンク部は、主に円筒形あるいはそれに準ずる形状で形成されている。
特開2001−27491号公報
しかしながら、タンク部を円筒状に形成するとフィンの配置が困難となるデッドスペースが残るので、熱交換器としての熱交換性能をできる限り確保するために、本出願人は、タンク部を扁平状にしてフィンの配置領域を大きくすることを考えたが、扁平状のタンク部は円筒状のものと比べて、内部流体の内圧に対して変形しやすくなるという問題が生じた。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、チューブのタンク部が扁平状に形成されるものでも、内部流体の内圧に対して変形しにくい熱交換器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、対向接合される一対のチューブプレート(111、112)から成り、内部流体が流通する扁平状の流体流路(110a)と、流体流路(110a)の扁平面の外方に膨出すると共に、流体流路(110a)に対して内部流体の流入側、流出側と成る一対のタンク部(110b、110c)と、タンク部(110b、110c)の膨出側で開口する開口部(111f、112f)とを有するチューブ(110)が、タンク部(110b、110c)同士が当接するように複数積層されて、開口部(111f、112f)によって、複数の流体流路(110a)が互いに連通し、複数のチューブ(110)の間には、フィン(120)が介在されて、内部流体とフィン(120)の領域を流通する外部流体との間で熱交換する熱交換器において、
タンク部(110b、110c)の外周形状は、扁平状に形成され、少なくとも一方のチューブプレート(111、112)のタンク部(110b、110c)のうち少なくとも一方の開口部(111f、112f)には、扁平状のタンク部(110b、110c)の長辺側同士を接続する接続部(111g、112g)が設けられ
内部流体は、液相流体であって、
一対のタンク部(110b、110c)のうち、一方のタンク部(110b)を介して液相流体を流体流路(110a)に流入させる流入部(130)と、
他方のタンク部(110c)を介して液相流体を流体流路(110a)から流出させる流出部(140)とを有し、
流入部(130)は、複数のチューブ(110)の最下端側に配置され、
流出部(140)は、複数のチューブ(110)の最上端側に配置され、
複数のチューブ(110)は、外形が細長に形成されると共に、水平方向に積層され、チューブ(110)の長辺(110d、110e)が水平方向に対して傾斜しており、
一対のタンク部(110b、110c)は、チューブ(110)の長手方向の両端側で、チューブ(110)の短辺に沿うようにそれぞれ設けられ、
チューブ(110)の下側となる長辺(110d)は、他方のタンク部(110c)側から一方のタンク部(110b)側に向けて下側に傾斜しつつ、一方のタンク部(110b)との接続位置(a)が、流入部(130)の最下端位置(b)、あるいはそれより上側となるように形成され、
チューブ(110)の上側となる長辺(110e)は、一方のタンク部(110b)側から他方のタンク部(110c)側に向けて上側に傾斜しつつ、他方のタンク部(110c)との接続位置(c)が、流出部(140)の最上端位置(d)、あるいはそれより下側となるように形成されたことを特徴としている。
これにより、フィン(120)を有効に配置可能とする領域を拡大することができるので、熱交換性能に優れる熱交換器(100)とすることができると共に、接続部(111g、112g)によって、タンク部(110b、110c)の長辺側が内部流体の内圧によって太鼓状に変形しようとするのを抑制することができるので、耐圧強度を向上させることができる。
また、チューブ(110)は、外形が細長に形成され、一対のタンク部(110b、110c)は、チューブ(110)の長手方向の両端側で、チューブ(110)の短辺に沿うようにそれぞれ設けられているので、より効果的にフィン(120)の配置可能領域を大きくすることができる。
また、流入部(130)は、複数のチューブ(110)の最下端側に配置され、流出部(140)は、複数のチューブ(110)の最上端側に配置されているので、この熱交換器(100)の未使用時においてチューブ(110)内の液相流体を排出する必要がある場合には、最下端側に配置される流入部(130)から容易に排出させることができる。また、熱交換器(100)の使用時においてチューブ(110)内に混入する空気は、複数積層されるチューブ(110)の一番上側に集まるので、最上端側に配置される流出部(140)から液相流体の流れと共に容易に排出させることができる。
また、チューブ(110)の下側となる長辺(110d)は、他方のタンク部(110c)側から一方のタンク部(110b)側に向けて下側に傾斜しつつ、一方のタンク部(110b)との接続位置(a)が、流入部(130)の最下端位置(b)、あるいはそれより上側となるように形成され、チューブ(110)の上側となる長辺(110e)は、一方のタンク部(110b)側から他方のタンク部(110c)側に向けて上側に傾斜しつつ、他方のタンク部(110c)との接続位置(c)が、流出部(140)の最上端位置(d)、あるいはそれより下側となるように形成されているので、チューブ(110)内の液相流体を排出する際に、チューブ(110)の下側となる長辺(110d)の全体に液相流体が溜まること無く、流入部(130)に向けて流すことができ、流入部(130)からの液相流体の排出性を向上することができる。
また、チューブ(110)内部に混入した空気は、チューブ(110)の上側となる長辺(110e)の全体に溜まること無く、流出部(140)に向けて流すことができ、流出部(140)からの空気の排出性を向上することができる。
また、流入部(130)および流出部(140)は、チューブ(110)の対角位置に配置されることになるので、液相流体はチューブ(110)の一方側から他方側に向けて全領域に渡って流通でき、熱交換性能の向上が図れると共に、チューブ(110)内における空気溜まり領域を無くして、更に空気の排出性を向上することができる。
上記接続部(111g、112g)は、請求項2に記載の発明のように、タンク部(110b、110c)と一体的に形成されるようにすると良く、これにより、部品点数を増加させること無く、タンク部(110b、110c)の耐圧強度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、開口部(111f、112f)は、タンク部(110b、110c)の外周形状に沿うように内周側に開口されており、接続部(111g、112g)は、開口部(111f、112f)の中央部に1つ設けられたことを特徴としている。
これにより、最小限の接続部(111g、112g)の設定でタンク部(110b、110c)の長辺側の変形を効果的に抑制することができる。
また、上記請求項3に記載の発明に対して、請求項4に記載の発明のように、接続部(111g、112g)は、開口部(111f、112f)を当分するように複数設けられるようにしても良く、これにより、開口部(111f、112f)を流通する内部流体の流通抵抗を過度に悪化させない範囲で、タンク部(110b、110c)の変形抑制効果を向上させることができる。
請求項5に記載の発明では、互いに当接するタンク部(110b、110c)の開口部(111f、112f)のうち、一方側の開口部(111f)の全周上の一部には、他方側の開口部(112f)に挿入されるバーリング部(111h)が形成されており、バーリング部(111h)とバーリング部(111h)の形成されない領域との境界部には、切込み部(111i)が形成されたことを特徴としている。
これにより、バーリング部(111h)を他方側の開口部(112f)に挿入することで、チューブ(110)を積層する際の位置決めとすることができると共に、切込み部(111i)によってバーリング部(111h)の加工を容易にすることができる。
また、上記請求項5に記載の発明に対して、請求項6に記載の発明では、互いに当接するタンク部(110b、110c)の開口部(111f、112f)のうち、一方側の開口部(111f)の接続部(111g)を含む全周上には、他方側の開口部(112f)に挿入されるバーリング部(111h)が形成されたことを特徴としている。
これにより、接続部(111g)の剛性を上げることができるので、タンク部(110b、110c)の変形抑制効果を向上させることができる。
請求項7に記載の発明では、扁平状のタンク部(110b、110c)の長辺側には、内側にへこむ凹部(111j、112j)が設けられたことを特徴としている。
これにより、タンク部(110b、110c)の長辺側となる平面部を小さくすることができるので、更にタンク部(110b、110c)の変形を抑制することができる。
請求項8に記載の発明では、凹部(111j、112j)の設けられる位置は、接続部(111g、112g)の位置と一致するようにしたことを特徴としている。
これにより、接続部(111g、112g)の効果に凹部(111j、112j)の効果を加えることができるので、タンク部(110b、110c)の変形を効果的に抑制できる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に示す図面に基づいて説明する。尚、図1は給湯器用熱交換器100を示す平面図、図2は図1のA方向から見た矢視図、図3はチューブ110を示す平面図、側面図、図4は図3の第2タンク部110c近傍を示す拡大図である。
本発明の熱交換器は、ガス給湯器(図示せず)に使用されて、チューブ110内を流通する給湯水(本発明における内部流体および液相流体に対応)と、アウターフィン120の領域を流通する燃焼ガス(本発明における外部流体に対応)との間で熱交換を行う給湯器用熱交換器(以下、熱交換器)100に適用したものである。この熱交換器100は、図1に示すように、複数のチューブ110をアウターフィン(以下、フィン)120と共に積層して構成される所謂ドロンカップタイプと呼ばれる熱交換器である。
因みに、ガス給湯器には1次熱交換器が設けられており、本熱交換器100は、この1次熱交換器の上側に配置され、2次熱交換器として機能する。即ち、ガスバーナによって発生され、1次熱交換器を通過した後の燃焼ガスが、熱交換器100に供給されるようになっており、また、給湯水は熱交換器100を流通した後に1次熱交換器に供給されるようになっている。よって、給湯水は、熱交換器100で予め加熱され、1次熱交換器で更に加熱されて、湯として使用されることに成る。尚、熱交換器100を流通した燃焼ガスは、ガス給湯器の本体部に設けられたガス排出口から外部へ排出される。
熱交換器100は、図1、図2に示すように、チューブ110の積層方向が水平方向と成る姿勢で使用されるようにしており(図2の上下方向が天地方向)、燃焼ガスは、図2中の上側から下側に向けて供給される。また、この熱交換器100を構成する各部材(以下で説明)は、ここでは、すべてステンレス系の材料としており、各部材が熱交換器100の形状に組み立てられた後に、一体的にろう付けされている。
チューブ110は、図3、図4に示すように、一対のチューブプレート111、112を互いに対向させて接合することで形成されている。両チューブプレート111、112は、細長で矩形状の外形を成し(長辺が水平方向となる)、絞り加工によって全体に浅い絞り部111a、112aが形成されており、その外周部にはフランジ部111b、112bが設けられている。
また、両チューブプレート111、112の長手方向の両端側には、両チューブプレート111、112の短辺に沿って外周形状が扁平状を成して、絞り部111a、112aから更に絞られた(外方に膨出する)第1打出し部111c、112cおよび第2打出し部111d、112dがそれぞれ設けられており、各打出し部111c、112c、111d、112dの平坦部111e、112e(膨出側)には、これらの各打出し部111c、112c、111d、112dの外周形状に沿うようにして、内周側に連通口(本発明における開口部に対応)111f、112fがそれぞれ設けられている。
更に、各開口部111f、112fの中央部には、扁平状の各打出し部111c、112c、111d、112dの長辺側同士を接続するように、それぞれ1つずつ接続部111g、112gが一体的に形成されている。これは各開口部111f、112fを設ける(打ち抜き加工する)際に、中央部に細長の肉部を残すことで形成されるものである。
そして、チューブプレート111側の開口部111fの全周上の一部(接続部111g近傍を除く領域)には、チューブ110を積層した際に相手側となるチューブプレート112側の開口部112fに挿入されるバーリング部111hが設けられている。尚、バーリング部111hとバーリング部111hの形成されない領域との境界部には、半円形状の切込み部111iが形成されている。
上記両チューブプレート111、112から成るチューブ110においては、絞り部111a、112aによって扁平状の流路と成る扁平管部(本発明における流体流路に対応)110aが形成される。また、扁平管部110aは、第1打出し部111c、112cによって形成される第1タンク部(本発明におけるタンク部に対応)110bの内部空間に連通しており、同様に、第2打出し部111d、112dによって形成される第2タンク部(本発明におけるタンク部に対応)110cの内部空間とも連通している。
尚、チューブ110の扁平管部110aの内部には、伝熱面積を増大すると共に内部を流通する給湯水に乱流効果を与える断面凹凸状のインナーフィン(図示せず)が挿入されている。因みに、このインナーフィンは、凹凸状断面がオフセットされて並ぶように形成されるいわゆるオフセット型フィンである。
複数のチューブ110は、図1に示すように、互いの第1タンク部110b、第2タンク部110c同士が当接するように水平方向に積層され、バーリング部111hが連通口112fに挿入されて、各平坦部111e、112e同士が接合される。これにより、第1タンク部110b同士が各連通口111f、112fによって互いに連通し、扁平筒状の入口タンク部101が形成され、同様に、第2タンク部110c同士が各連通口111f、112fによって互いに連通し、扁平筒状の出口タンク部102が形成される。そして、複数の扁平管部110a(チューブ110)は、入口タンク部101、出口タンク部102にそれぞれ連通することになる。
フィン120は、燃焼ガスの流通方向から見た形状が波形に形成されたコルゲートタイプのフィンであり、各チューブ110の扁平管部110a間に介在されている。扁平管部110aとフィン120とによって、コア部(熱交換部)100aが形成される。
そして、チューブ積層方向の一方の端部側となるチューブ(図1中の下側のチューブ)110には、それぞれ給湯口(本発明における流入部に対応)130および出湯口(本発明における流出部に対応)140が設けられるようにしており、給湯口130は第1タンク部110b(入口タンク部101)の最下端側に連通するように接続され、また、出湯口140は第2タンク部110c(出口タンク部102)の最上端側に連通するように接続されている(図2)。また、積層方向の両端に配置されるチューブ110には、補強プレート150が接合されている。
次に、上記構成に基づく熱交換器100の作動およびその作用効果について説明する。給湯水は、熱交換器100の給湯口130から入口タンク部101に流入し、各チューブ110の扁平管部110aを流れて、出口タンク部102から出湯口140を通って流出する。
一方、燃焼ガスは、図2に示すように、熱交換器100の上側から下側へ向かって流れ、コア部100aを通過する際に給湯水との熱交換を行い、給湯水を加熱する。この時、燃焼ガス(例えば200℃でコア部100aに流入)は、少なくともコア部100aの出口側で露点温度以下(例えば30〜50℃)まで温度低下して凝縮する。即ち、この熱交換器100は、燃焼ガスの顕熱だけでなく、燃焼ガスが凝縮する際に放出される潜熱をも吸収して給湯水を加熱することができる。
本発明においては、チューブ110の両タンク部110b、110cを長手方向の両端側にそれぞれ配置し、その形状をチューブ110の短辺に沿うように、扁平状となるようにしているので、フィン120を有効に(より効果的に)配置可能とする領域を拡大することができ、熱交換性能に優れる熱交換器100とすることができる。
ここで、熱交換器100内を流通する給湯水によって、チューブ110には内圧が負荷されることになる。本発明では両タンク部110b、110cを扁平状に形成しているため、内圧によって両タンク部110b、110cの長辺側が太鼓状に変形しやすくなるが(図4中の一点鎖線)、各連通口111f、112fに各接続部111g、112gを設けるようにしているので、その変形を抑制することができ(図4中の二点鎖線)、耐圧強度を向上させることができる。
そして、この各接続部111g、112gは、それぞれのタンク部110b、110cと一体的に形成されるようにしているので、新たに部品点数を増加させることが無い。
また、各接続部111g、112gを各連通口111f、112fの中央部にそれぞれ1つ設けることで、最小限の各接続部111g、112gの設定で両タンク部110b、110cの長辺側の変形を効果的に抑制することができる。
また、連通口111fの周りの一部にバーリング部111hを設け、このバーリング部111hを当接する側の連通口112fに挿入するようにしているので、チューブ110を積層する際の位置決めとすることができる。尚、バーリング部111hの形成されない領域との境界部に切込み部111iを設けるようにしているので、この切込み部111iによってバーリング部111hの加工を容易にすることができる。
更に、給湯口130をチューブ110の最下端側に配置し、出湯口140をチューブ110の最上端側に配置するようにしているので、この熱交換器100の未使用時においてチューブ110内の給湯水を排出する必要がある場合には、最下端側となる給湯口130から容易に排出させることができ、例えば冬期の未使用時における熱交換器100の内部凍結(給湯水の体積膨張)による変形を防止できる。また、熱交換器100の使用時においてチューブ110内に混入する空気は、複数積層されるチューブ110の一番上側に集まるので、最上端側となる出湯口140から給湯水の流れと共に容易に排出させることができ、空気による熱交換器100の内部腐食を防止することができる。
尚、給湯口130および出湯口140は、チューブ110の対角位置に配置されることになるので、給湯水はチューブ110の一方側から他方側に向けて全領域に渡って流通でき、熱交換性能の向上が図れると共に、チューブ110内における空気溜まり領域を無くして、更に空気の排出性を向上することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、連通口111fの全周に(即ち、接続部111gにも)バーリング部111hを設けるようにしたものである。
これにより、接続部111gの剛性を上げることができるので、両タンク部110b、110cの変形抑制効果を向上させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6に示す。第3実施形態は、上記第2実施形態に対して、各接続部111g、112gを複数設けるようにしたものである。ここでは、各連通口111f、112fを当分するように各接続部111g、112gをそれぞれ2つずつ設けるようにしている。
これにより、各連通口111f、112fを流通する給湯水の流通抵抗を過度に悪化させない範囲で、両タンク部110b、110cの変形抑制効果を向上させることができる。
尚、バーリング部111hは、上記第1実施形態と同様に、連通口111fの全周上の一部に設けるものとしても良い。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図7に示す。第4実施形態は、上記第3実施形態に対して、両タンク部110b、110cの外方となる長辺側に、それぞれ内側にへこむ凹部111j、112jを設けたものとしている。そして、各凹部111j、112jの設けられる位置は、各接続部111g、112gの位置とそれぞれ一致するようにしている。
これにより、両タンク部110b、110cの長辺側となる平面部を小さくすることができるので、更に給湯水の内圧による両タンク部110b、110cの変形を抑制することができる。そして、各接続部111g、112gの効果に上記各凹部111j、112jの効果を加えることができるので、両タンク部110b、110cの変形を効果的に抑制できる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図8に示す。第5実施形態は、上記第4実施形態に対して、チューブ110の使用姿勢および外形形状を変更したものである。
ここでは、上記第1〜第4実施形態と同様に、両タンク部110b、110cは、チューブ110の長手方向の両端側に設けられ、チューブ110の最下端側に給湯口130、最上端側に出湯口140が設けられているが、チューブ110が、水平方向に対して傾斜した姿勢で使用されるようにしている。傾斜の方向は、給湯口130が下側にずれ、出湯口140が上側にずれる方向である。
そして、上記第1〜第4実施形態で説明した本来のチューブ110の長辺(図8中の二点鎖線)に対して、チューブ110の下側となる長辺110dは、タンク部110bとの接続位置aが、給湯口130の最下端位置b、あるいはそれより上側となるようにタンク部110c側から下側に傾斜するように形成されている。
また、チューブ110の上側となる長辺110eは、タンク部110cとの接続位置cが、出湯口140の最上端位置d、あるいはそれより下側となるようにタンク部110b側から上側に傾斜するように形成されている。
これにより、チューブ110が傾いて使用される場合において、チューブ110内の給湯水を排出する際に、下側となる長辺110dの全体に給湯水が溜まること無く、給湯口130に向けて流すことができ、給湯口130からの給湯水の排出性を向上することができる。
また、チューブ110内部に混入した空気は、上側となる長辺110eの全体に溜まること無く、出湯口140に向けて流すことができ、出湯口140からの空気の排出性を向上することができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態においては、チューブ110の両タンク部110b、110cに形成される各連通口111f、112fのすべて(1つのチューブ110について4つ)に接続部111g、112gが設けられるものとして説明したが、給湯水の内圧によっては接続部111g、112gの設定数を減らすことが可能であり、また、タンク部110b、110cは積層されて当接部が互いに接合される構造であるので、当接部における接続部111g、112gの共用化も可能であり、総じて4つの連通口111f、112fの少なくとも1つに接続部(111g、112g)が設けられるものとしても良い。
また、接続部111g、112gは、両タンク部110b、110c(各打出し部111c、112c、111d、112d)に一体で形成されるものとして、説明したが、別部材をろう付け等で接合して形成されるものとしても良い。
また、チューブ110(チューブプレート111、112)の積層時に外周部(フランジ部111b、112b)等で位置決めを行うようにすれば、バーリング部111hは、不要としても良い。
また、熱交換器100の使用姿勢として、チューブ110の積層方向を水平方向にしたものとして説明したが、これに限らず、垂直方向としたものとしても良い。この場合、給湯水、内部空気の排出性を考慮するならば、給湯口130は最下段のチューブに設け、出湯口140は最上段のチューブに設けるようにすれば良い。
更に、上記各実施形態では本発明の熱交換器を給湯器用熱交換器100に適用したものとして説明したが、これに限らず、その他にも例えばオイルクーラ、インタークーラ、エバポレータ等に適用するようにしても良い。
第1実施形態における給湯器用熱交換器を示す平面図である。 図1におけるA方向から見た矢視図(側面図)である。 チューブを示す(a)は平面図、(b)は側面図である。 図3における第2タンク部近傍を示す拡大図である。 第2実施形態における第2タンク部近傍を示す拡大図である。 第3実施形態におけるチューブを示す側面図である。 第4実施形態におけるチューブを示す側面図である。 第5実施形態における給湯器用熱交換器を示す側面図である。
符号の説明
100 給湯器用熱交換器(熱交換器)
110 チューブ
110a 扁平管部(流体流路)
110b 第1タンク部(タンク部)
110c 第2タンク部(タンク部)
110d 下側となる長辺
110e 上側となる長辺
111 チューブプレート
111f 連通口(開口部)
111g 接続部
111h バーリング部
111i 切込み部
111j 凹部
112 チューブプレート
112f 連通口(開口部)
112g 接続部
112j 凹部
120 アウターフィン(フィン)
130 給湯口(流入部)
140 出湯口(流出部)

Claims (8)

  1. 対向接合される一対のチューブプレート(111、112)から成り、
    内部流体が流通する扁平状の流体流路(110a)と、
    前記流体流路(110a)の扁平面の外方に膨出すると共に、前記流体流路(110a)に対して前記内部流体の流入側、流出側と成る一対のタンク部(110b、110c)と、
    前記タンク部(110b、110c)の膨出側で開口する開口部(111f、112f)とを有するチューブ(110)が、前記タンク部(110b、110c)同士が当接するように複数積層されて、前記開口部(111f、112f)によって、複数の前記流体流路(110a)が互いに連通し、
    複数の前記チューブ(110)の間には、フィン(120)が介在されて、
    前記内部流体と前記フィン(120)の領域を流通する外部流体との間で熱交換する熱交換器において、
    前記タンク部(110b、110c)の外周形状は、扁平状に形成され、
    少なくとも一方の前記チューブプレート(111、112)の前記タンク部(110b、110c)のうち少なくとも一方の前記開口部(111f、112f)には、扁平状の前記タンク部(110b、110c)の長辺側同士を接続する接続部(111g、112g)が設けられ
    前記内部流体は、液相流体であって、
    一対の前記タンク部(110b、110c)のうち、一方のタンク部(110b)を介して前記液相流体を前記流体流路(110a)に流入させる流入部(130)と、
    他方のタンク部(110c)を介して前記液相流体を前記流体流路(110a)から流出させる流出部(140)とを有し、
    前記流入部(130)は、複数の前記チューブ(110)の最下端側に配置され、
    前記流出部(140)は、複数の前記チューブ(110)の最上端側に配置され、
    複数の前記チューブ(110)は、外形が細長に形成されると共に、水平方向に積層され、前記チューブ(110)の長辺(110d、110e)が水平方向に対して傾斜しており、
    一対の前記タンク部(110b、110c)は、前記チューブ(110)の長手方向の両端側で、前記チューブ(110)の短辺に沿うようにそれぞれ設けられ、
    前記チューブ(110)の下側となる長辺(110d)は、前記他方のタンク部(110c)側から前記一方のタンク部(110b)側に向けて下側に傾斜しつつ、前記一方のタンク部(110b)との接続位置(a)が、前記流入部(130)の最下端位置(b)、あるいはそれより上側となるように形成され、
    前記チューブ(110)の上側となる長辺(110e)は、前記一方のタンク部(110b)側から前記他方のタンク部(110c)側に向けて上側に傾斜しつつ、前記他方のタンク部(110c)との接続位置(c)が、前記流出部(140)の最上端位置(d)、あるいはそれより下側となるように形成されたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記接続部(111g、112g)は、前記タンク部(110b、110c)と一体的に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記開口部(111f、112f)は、前記タンク部(110b、110c)の外周形状に沿うように内周側に開口されており、
    前記接続部(111g、112g)は、前記開口部(111f、112f)の中央部に1つ設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記開口部(111f、112f)は、前記タンク部(110b、110c)の外周形状に沿うように内周側に開口されており、
    前記接続部(111g、112g)は、前記開口部(111f、112f)を当分するように複数設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  5. 互いに当接する前記タンク部(110b、110c)の開口部(111f、112f)のうち、一方側の開口部(111f)の全周上の一部には、他方側の開口部(112f)に挿入されるバーリング部(111h)が形成されており、
    前記バーリング部(111h)と前記バーリング部(111h)の形成されない領域との境界部には、切込み部(111i)が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱交換器。
  6. 互いに当接する前記タンク部(110b、110c)の開口部(111f、112f)のうち、一方側の開口部(111f)の前記接続部(111g)を含む全周上には、他方側の開口部(112f)に挿入されるバーリング部(111h)が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱交換器。
  7. 扁平状の前記タンク部(110b、110c)の長辺側には、内側にへこむ凹部(111j、112j)が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の熱交換器。
  8. 前記凹部(111j、112j)の設けられる位置は、前記接続部(111g、112g)の位置と一致するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の熱交換器。
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