JP4211309B2 - 分電盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DIN規格のブレーカを収納した分電盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の分電盤として、特開2001−28810号公報に開示されたものが存在する。この公報に開示された分電盤は、図15ないし図17に示すように、箱本体10の内部に、内器取付用の所謂DINレール40が配設されている。DINレール40は、断面コ字状であって両脚片の各先端縁から互いに離れる向きに張出片41,41が延設されている。これに対し、DINレール40に取り付けられる分岐ブレーカ7は、器体の後面にDINレール40の一部が嵌入可能な嵌入溝部72が形成されており、嵌入溝部72の一方の内側面にはDINレール40の一方の張出片41を係止する係止溝73が形成され、嵌入溝部72の他方の内側面には嵌入溝部72内に進退自在に突出してDINレール40の他方の張出片41を係止するスライダ(図示せず)が配設されており、DINレール40に取り付けることができるようになっている。ところで、主幹ブレーカ6もDINレール40に取り付ける構造として分岐ブレーカ7と同様の嵌入溝部、係止溝、スライダが設けられている。なお、この種のスライダは、例えば特開平8−138517号公報に開示されている。この公報では、図18および図19に示すように、主幹ブレーカ6’の後面に嵌入溝部62が形成され、嵌入溝部62の一方の内側面にはDINレール40の一方の張出片41を係止する係止溝63が形成され、嵌入溝部62の他方の内側面には嵌入溝部62内に進退自在に突出してDINレール40の他方の張出片41を係止するスライダ64が配設されている。
【0003】
上述の箱本体10内に配設される各分岐ブレーカ7は、それぞれの入力端子79aに、主幹ブレーカ6の電源側出力端子69dに電源側送り線97を介して接続された導電バー100’が接続されている。また、主幹ブレーカ6の接地側出力端子69cには、箱本体10内の電線接続部81bに接続された接地側送り線96が接続されており、負荷に電気を供給するには、負荷を分岐ブレーカ7の出力端子79bに接続するとともに電線接続部81a,81bに接続することで行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した分電盤では、DINレール40を用いて主幹ブレーカ6および複数の分岐ブレーカ7を取り付けているので、各ブレーカ6,7をDINレール40から外すときには、スライダを操作してスライダをDINレール40の一方の張出片41から解除し、器体の後面においてスライダがある側をDINレール40から持ち上げた状態でDINレール40の他方の張出片41を解除する方向にブレーカ6,7を移動させなければならない。
【0005】
しかしながら、各分岐ブレーカ7の入力端子(電源側端子)79aを1つの導電バー100’で接続しているので、分岐ブレーカ7を個々に外す場合、導電バー100’が邪魔になって分岐ブレーカ7を外し難く、また、分岐ブレーカ7をDINレール40に再度取り付ける場合にも導電バー100’が邪魔になってしまって、分岐ブレーカ7を個々に取り付けることが困難であった。
【0006】
なお、分岐ブレーカ7の端子に電線を接続した場合にも、スライダを操作してスライダをDINレール40の一方の張出片41から解除し、器体の後面においてスライダがある側をDINレール40から持ち上げた状態でDINレール40の他方の張出片41を解除する方向に分岐ブレーカ7を移動させなければならないので、電線が変形してしまう。この時、比較的太い電線を用いている場合には電線が変形しにくくなって分岐ブレーカ7をDINレール40から外しにくくなり、仮に電線を変形できたとしても分岐ブレーカ7を再度取り付ける場合には電線を変形前の状態に戻す必要があり、分岐ブレーカを個々に着脱する作業が煩わしいという不具合があった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ブレーカを個々に着脱しやすくすることができる分電盤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、器体の後面にDINレールが嵌入される嵌入溝部が形成され且つ器体の長手方向の一端面側に嵌入溝部内に進退自在に突出するスライダが配設されるとともに器体の他端面に引掛孔が形成された複数のブレーカと、引掛孔に引掛けられる引掛爪が形成されるとともに引掛孔に引掛爪を引掛けた状態でスライダにより係止される張出片が形成され複数のブレーカが取り付けられる取付板と、取付板に取り付けられた複数のブレーカの上記他端面側の端子同士を接続する導電バーとを備え、取付板には、ブレーカを引掛爪から引掛孔が外れる向きに移動させる際に張出片および引掛爪からスライダおよび引掛孔が外れない位置でブレーカの前記一端面が当接する弾性抜止部材が設けられてなることを特徴とするものであり、ブレーカを引掛爪から引掛孔が外れる方向に移動させる際、張出片および引掛爪からスライダおよび引掛孔が外れない位置で弾性抜止部材がブレーカの前記一端面に当接するので、導電バーに接続された端子を緩めるだけで個々にブレーカを外すことができ、また、個々に取り付けることができ、ブレーカの着脱が容易になる。また、前記弾性抜止部材は、前記スライダの両側で前記ブレーカの前記一端面に当接する一対の当接片と、当該一対の当接片を連結してスライダの後面に対向する連結片とを有するので、一対の当接片が前記スライダの両側で前記ブレーカの前記一端面に当接するので、前記取付板に取着した前記ブレーカのがたつきを少なくすることができ、前記ブレーカを前記取付板に強固に取着することができる。さらに、前記連結片は、前記スライダを前記張出片から解除する方向へ操作する際に前記スライダの後面が当接して前記ブレーカの前記一端面側を前記取付板から離す解除面が設けられているので、前記スライダを前記張出片から解除する方向に操作すると前記スライダの後面が解除面に乗り上げて前記ブレーカの前記一端面側が前記取付板から外れるから、前記ブレーカを前記取付板から外す作業が容易になる。
【0011】
請求項の発明は、請求項の発明において、前記解除面は、前記ブレーカの前記一端面から離れるにつれて前記取付板の前面からの高さ位置が徐々に高くなるように傾斜しているので、前記スライダを前記張出片から解除する方向に移動させる際、解除面に徐々に乗り上げることとなり、前記スライダを前記張出片から解除する方向に移動させる力を弱くすることができ、前記ブレーカを前記取付板から外す作業がさらに容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本実施形態の分電盤を図1ないし図14を参照しながら説明する。
【0013】
本実施形態の分電盤は、図1ないし図3に示すように、1つの主幹ブレーカ6と複数の分岐ブレーカ7とを内器として箱体1の中に配置したものであって、主幹ブレーカ6および複数の分岐ブレーカ7は横1列に並設されている。箱体1は、前面開口した金属製の箱本体10と、箱本体10の開口を塞ぐ形で箱本体10に結合される蓋体20とで構成される。なお、箱本体10は壁面などの造営面に埋込配置される。
【0014】
箱本体10は、矩形状の背板11および背板11の周縁から前方に立設された側板12とで構成され、左右両側の側板12の前端縁から支持片13,13が互いに近づく向きに延設されている。ここに、各支持片13にはねじ孔14,14が形成されており、左右の支持片13,13間には、主幹ブレーカ6および複数の分岐ブレーカ7を取り付ける取付板30が架設されている。
【0015】
取付板30は、板金(鉄板)により形成されたものであり、外形が細長の矩形状に形成された主片31の左右両端部に段差部32を介して耳片33,33が延設されている。各耳片33,33には、取付ねじ51の頭部の直径よりも大きい丸孔状の大径部の一部に取付ねじ51の頭部の直径よりも幅狭の溝部が連続する鍵穴状の取付孔34,34がそれぞれ形成されている。したがって、各支持片13,13のねじ孔14,14に取付ねじ51,51を緩く螺入した状態で、取付ねじ51,51の頭部を取付孔34,34の大径部に通し、取付ねじ51,51の頭部を溝部に対する部位までスライドさせた後に取付ねじ51,51を締め付けることにより箱本体10に取付板30を容易に取り付けることができる。
【0016】
また、図4における左側の耳片33は取付孔34の下側に止めねじ孔35が形成され、右側の連結片33は取付孔34の上側に止めねじ孔35が形成されており、止めねじ孔35,35に螺合する固定ねじ52,52を用いて蓋体20が取り付けられている。
【0017】
一方、蓋体20は、上下方向および左右方向それぞれの外形寸法が箱本体10より大きく設定され取付板30に固定ねじ52,52を用いて結合されるカバー21と、後述の扉22とで構成されている。ここにおいて、カバー21の前面の中央部には周部よりも後面側へ凹んだ凹部23が形成されており、凹部23の中央部にはさらに後面側へ凹んだ凹部24が形成されており、凹部24の奥面に、主幹ブレーカ6や分岐ブレーカ7などの内器の一部を露出させる矩形状の窓孔25が形成されている。なお、カバー21は、上述の固定ねじ52,52が挿通される止め孔26,26が凹部23の奥面の左右両端部に形成されており、箱本体10の各支持片13,13には、固定ねじ52,52の干渉を避けるための切欠部13aが形成されている。
【0018】
窓孔25は、取付板30に取り付けられた主幹ブレーカ6および複数の分岐ブレーカ7それぞれのハンドル6a,7aを一括して露出させることができるように開口寸法が設定されている。上述の扉22は、凹部23を覆う位置と凹部23を開放する位置との間で開閉自在となるようにカバー21に軸着されている。なお、扉22は当該扉22を閉じた状態で左右両側面の上端部となる部分に軸部が設けられている。
【0019】
扉22が凹部23を覆う位置においては扉22の前面とカバー21の前面とがほぼ面一になる。一方、扉22が凹部23を開放する位置においては、各ブレーカ6,7のハンドル6a,7aを操作することができる。なお、扉22を閉じたい状態で簡単に開かないように、扉22において軸部から遠い一端部の後面にはロック突起27(図1参照)が突設され、カバー21にはロック突起27を受けるキャッチ28(図1参照)が設けられている。この種のキャッチ28は周知の機構であって、扉22の下部を押し込むことでロック突起27が挿入されるとロック突起27が抜けないようにロックし、扉22の下部を押し込むことでロック突起27をキャッチ28に押し込んで離すとロック突起27のロック状態が解除されるように構成されている。
【0020】
ところで、取付板30に取り付けられている分岐ブレーカ7は1P(単極)型のブレーカであって、分岐ブレーカ7の器体70の寸法は、例えば電灯分電盤協約形配線遮断器の単位寸法の大きさに形成されている。一方、主幹ブレーカ6の器体60の寸法は、上記単位寸法の大きさの2倍の大きさ(2個分の大きさ)に形成されている。すなわち、主幹ブレーカ6の器体60は1P型の分岐ブレーカ7の器体70を幅方向に2個並べた大きさに形成されている。なお、後述の分岐ブレーカ7’(図13および図14参照)は2P(2極)型のブレーカであって、分岐ブレーカ7’の器体70’の寸法は、主幹ブレーカ6の器体60と同様に、上記単位寸法の大きさの2倍の大きさ(2個分の大きさ)に形成されている。
【0021】
分岐ブレーカ7は、器体70の後面に、従来例にて説明したDINレール40に取り付けるための嵌入溝部72が形成されており、嵌入溝部72の一方の内側面にはDINレール40(図15ないし図17参照)の一方の張出片41を係止可能な係止溝73が形成され、他方の内側面側には当該内側面から進退自在に突出してDINレール40の他方の張出片41を係止可能なスライダ74が保持されている。また、主幹ブレーカ6,分岐ブレーカ7’にも同様の嵌入溝部、係止溝が形成され、スライダが保持されている。なお、以上説明した各ブレーカ6,7,7’の構造は周知なので詳細な説明は省略する。
【0022】
一方、取付板30の主片31は、断面逆L字状の張出片36が前面側に切り起こされた形で形成されており、張出片36が切り起こされた部位は矩形状の開口窓31aとなっている。また、取付板30は、各ブレーカ6,7,7’の入力側の端面に形成された引掛孔77(図10および図13参照)に挿入可能な多数の逆L字状の引掛爪37(図5、図10および図13参照)が主片31の上端縁から延設されている。ここに、引掛爪37は、主片31の長手方向において等ピッチで形成されている。また、主片31の短手方向において引掛爪37と張出片36との間の距離は、図10に示すように、引掛爪37が引掛孔77に挿入係止された状態で張出片36が嵌入溝部72に臨んでスライダ74により係止されるように設定してある。また、取付板30の下部前面側にはブレーカ(主幹ブレーカ6、分岐ブレーカ7,7’)の出力側の端面が当接する複数の弾性抜止部材130aが左右方向に連結された合成樹脂製の弾性抜止ブロック130が配設されている。
【0023】
ここにおいて、弾性抜止部材130aは、例えば図5および図9および図10に示すように、分岐ブレーカ7のスライダ74の両側で分岐ブレーカ7の出力側の端面(図9における下面)が当接する一対の当接片131,131と、当該一対の当接片131,131を連結してスライダ74の後面に対向する連結片132とを有している。したがって、一対の当接片131,131が分岐ブレーカ7の幅方向においてスライダ74の両側で分岐ブレーカ7の出力側の端面に当接するので、分岐ブレーカ7のがつきを少なくでき、分岐ブレーカ7を取付板30に強固に取着することができるのである。なお、連結片132には、スライダ74が張出片36を係止している状態(図9および図10参照)から解除する方向(図9であれば下向き)に図11および図12に示すように分岐ブレーカ7をずらした際に、スライダ74の後面が当接して分岐ブレーカ7の長手方向においてスライダ74を保持している側の端部を取付板30の主片31から離すように傾斜した解除面133が形成されているので、分岐ブレーカ7を取付板30から取り外す作業が容易となる。また、解除面133は、分岐ブレーカ7の端面から離れるほど取付板30の表面からのの高さ位置が徐々に高くなるように傾斜しているので、スライダ74を張出片36から解除する方向に分岐ブレーカ7を移動させる際に、傾斜面133に徐々に乗り上げることとなり、スライダ74を張出片36から解除する方向に移動させる力を弱くすることができ、分岐ブレーカ7を取付板30から取り外す作業がさらに容易となる。
【0024】
したがって、引掛爪37を分岐ブレーカ7の引掛孔77に係止するとともに、スライダ74によって張出片36を係止することによって、分岐ブレーカ7を取付板30に容易に取り付けることができ、また、スライダ74を張出片36から解除する方向に分岐ブレーカ7を移動させることによって、分岐ブレーカ7を取付板30から容易に取り外すことができる。なお、上述の主幹ブレーカ6および分岐ブレーカ7’についても同様にして取付板30に取り付けたり、取付板30から取り外したりすることができる。
【0025】
ところで、各分岐ブレーカ7の各入力端子79aは、主幹ブレーカ6の電源側出力端子69dに電源側送り線97を介して電気的に接続された導電バー100に接続される。
【0026】
箱本体10の上側の側板12および下側の側板12には切除可能な複数の円形状のノックアウト部16が左右方向に並設され、ノックアウト部16を適宜切除して形成した配線孔に電線を挿通できるようになっており、主幹ブレーカ6の電源側入力端子69aには箱本体10の外部から上記配線孔を通して箱本体10内に導入された電源線が接続され、接地側入力端子69bには、同様にして箱本体10内に導入された接地線が接続される。ここにおいて、主幹ブレーカ6の接地側入力端子69aは、周知のように、器体60内に収納された断面ロ字形の端子金具(図示せず)と、端子金具の上片に螺挿した引締ねじ66(図4参照)と、引締ねじ66の下端に当接する端子板(図示せず)とを備えており、器体60の前面に形成したねじ操作孔68(図5参照)にドライバなどの先端部を挿入して引締ねじ66を回転させると、端子金具の下片と端子板との距離を変えることができる。
【0027】
したがって、器体60の周壁に貫設された接続用孔65(図5参照)を通して電線やブスバーのような配線部材を端子金具と端子板との間に挿入し、引締ねじ66を回転させて端子金具の下片を端子板に近づけることで配線部材を端子金具と端子板との間に挟持し、配線部材との電気的接続が行えるのである。なお、主幹ブレーカ6の電源側入力端子69b、接地側出力端子69c、電源側出力端子69dの構造は接地側入力端子69aと同様である。また、分岐ブレーカ7の入力端子79aおよび出力端子79bの構造も主幹ブレーカ6の電源側入力端子69bの構造と同様であって、器体70の周壁に貫設された接続用孔75(図5参照)を通して電線やブスバーのような配線部材を端子金具と端子板との間に挿入し、引締ねじ76を回転させて端子金具の下片を端子板に近づけることで配線部材を端子金具と端子板との間に挟持し、配線部材との電気的接続が行えるようになっている。
【0028】
導電バー100は、帯板状のバー本体101と、バー本体101の短手方向(幅方向)の一側縁から複数のL字状の分岐接続片102が突設されている。ここに、分岐接続片102は、バー本体101の短手方向に沿って突設された接続片102aと、接続片102aの先端縁から接続片102aに対して直交方向に延長された挿入端子片102bとが連続一体に形成されている。ここに、挿入端子片102bは取付板30の主片31に対向するように接続片102aに対して直交方向に延長されている。また、分岐接続片102には、バー本体101から当該分岐接続片102を切断可能とするための切断溝103がバー本体101近傍に設けられている。切断溝103については後述する。なお、本実施形態では、分岐接続片102がバー本体101の幅方向の一端部から延設されて分岐ブレーカ7の入力端子に接続される分岐接続部を構成し、切断溝103が切断補助部を構成している。
【0029】
また、導電バー100は、図5および図6に示すように、バー本体101の長手方向の一端部において上記一側縁から挿入端子片102bとは反対向きに端子片104が延設され、端子片104には端子ねじ107が挿通される端子孔105が形成されている。ここに、端子ねじ107は中継端子台90の凹所91の底部に設けたナット108に螺合し、これによって電源側送り線97と導電バー100とを電気的に接続することができる。なお、中継端子台90は図4における左側と下側とが開放されている。また、中継端子台90には、端子ねじ107の前面側を開放する位置(図6参照)と端子ねじ107の前面側を覆う位置(図1参照)との間で開閉自在な扉93が設けられている。
【0030】
ところで、箱本体10の内部において上側の側板12の近傍には、各ブレーカ6,7,7’などの内器や外部からの電線を接続するための端子台80が配設されている。
【0031】
端子台80は絶縁性を有する合成樹脂製の基台80aに導電性材料からなる細長の2個の電線接続部(端子板)81a,81bが長手方向を左右方向として横並びに配設されている。電線接続部81a,81bの前面には、端子ねじ85が螺合する多数のねじ穴(図示せず)が長手方向(左右方向)に並設されており、電線接続部81a,81bの下面には各ねじ穴と一体一で連通する多数の配線挿入孔(図示せず)が形成されている。しかして、端子台80においては、配線挿入孔に電線などの配線部材を挿入して当該配線挿入孔に対応したねじ穴の端子ねじ85を締め付けることにより、電線接続部81a,81bに配線部材が接続される。なお、端子台80は、箱本体10の左右の支持片13,13の上端部間に連結ねじ53,53(図4参照)を用いて架設され中央部が両端部に比べて凹んだ取付金具120の中央部の前面側に配設される。なお、一方の電線接続部81aは、固定ねじ86を用いて基台80aとともに取付金具120に取り付けられ、取付金具120を介して箱本体10に接地される。また、他方の電線接続部81bは箱本体10と電気的に絶縁されている。ここに、主幹ブレーカ6の電源側入力端子69bには箱本体10内に外部から導入された電源線(図示せず)が接続され、接地側出力端子69cは、接地側送り線96を介して電線接続部71bに接続される。また、主幹ブレーカ6の電源側出力端子69dは電源側送り線97を介して導電バー100に接続されており、導電バー100は分岐ブレーカ7の入力端子(電源側端子)79aに接続されている。そして、各分岐ブレーカ7の出力端子(負荷側端子)79bと、電線接続部81bの各端子ねじ85との間に負荷が接続される。また、負荷からのアース線は箱本体10に接地された電線接続部81aに接続される。
【0032】
なお、接地側送り線96は、各ブレーカ6,7の後面側の嵌入溝部の内側を通して図4の左側から右側へ引き回してある。ここに、図8に示すように、接地側送り線96の外径H1は、取付板30の主片31に主幹ブレーカ6および分岐ブレーカ7を取り付けた状態で主片31の前面から嵌入溝部の内底面までの寸法H2よりも小さくしてある。また、取付板30の主片31の両端部から延設された段差部32には、主片31に形成された開口窓31aに連通する切欠部38(図5参照)が形成してあり、この切欠部38は主片31に各ブレーカ6,7を取り付けた状態で各ブレーカ6,7の嵌入溝部の内底面と同じ高さ位置まで切り欠いてあるので、段差部32にいては切欠部38に接地側送り線96を通すことができる。したがって、接地側送り線96を各ブレーカ6,7の嵌入溝部の内底面に当接する形で配設すれば、接地側送り線96が取付板30の主片31の後面側に露出することがなくなり、各分岐ブレーカ7の各出力端子79bに接続される分岐用の電線を主片31の後面と箱本体10の背板11との間に挿通させる形で分岐ブレーカ7の入力端子79a側に引き回すときに接地側送り線96が邪魔にならず、もって分岐用の電線を引き回す作業が容易となる。
【0033】
ところで、本実施形態では、分岐接続部たる分岐接続片102を各分岐ブレーカ7の入力端子79aに接続した状態(分岐接続片102を接続用孔75に挿入して引締ねじ76を締め付けた状態)で分岐接続片102の露出した部分を覆う絶縁カバー110が導電バー100のバー本体101に取着されている。ここにおいて、絶縁カバー110は、複数個の分岐接続片102を一括して覆うことができるように左右方向の寸法が設定してあり、本実施形態では、14個の分岐接続片102を3個の絶縁カバー110で覆っている。
【0034】
ここにおいて、分岐接続片102とバー本体101との繋がっている部分には、上述の切断補助部たる切断溝103(図5および図10参照)が形成されているので、導電バー100のうち使用しない分岐接続片102を切断溝103の位置で容易に切断することができる。さらに、絶縁カバー110には、分岐接続片102に沿って切断溝103と略同一位置まで延びる切溝113が形成されているので、絶縁カバー110のうち切断した分岐接続片102に対応する部分を切溝103の位置で簡単に切断することができる。しかして、取付板30から1P型の分岐ブレーカ7のいくつかを取り外して図13および図14に示すような2P型の分岐ブレーカ7’を取り付ける際には、同各図のように2P型の分岐ブレーカ7’の2つの入力端子のうち導電バー100を接続しない方の入力端子に対応する分岐接続片102を切断するとともに絶縁カバー110において当該分岐接続片102に対応する部分を切断して挿通溝116を形成すれば、導電バー110を接続しない方の入力端子に例えば電線98等の他の導体を絶縁カバー110に形成された挿通溝116を通して簡単に接続することができる。要するに、本実施形態の分電盤では、1P型の分岐ブレーカ7から2P型の分岐ブレーカ7’への変更作業が容易となる。
【0035】
また、導電バー100は、上述のように、バー本体101の幅方向の一端部から分岐接続片102が延設されているが、絶縁カバー110は、バー本体101の幅方向の他端部を挟持する形で取着される断面コ字状の取付部111と、取付部111から回転自在に連設されバー本体101の上記一端部側の端面に係止されるカバー本体112とを有するので、図8に示すように絶縁カバー110の取付部111をバー本体101に取着してから、カバー本体112を同図中の時計回りに回動させることで、図7に示すようにカバー本体112を導電バー100の表面に被せて導電バー100のバー本体101に係止することができる。しかして、導電バー100を分岐ブレーカ7に接続した状態で絶縁カバー110を後付けすることができ、絶縁カバー110を導電バー100に取着する作業が容易となる。なお、カバー本体112には、導電バー100のバー本体101において隣り合う分岐接続片102の間の部位に係止される係合突起115が連続一体に突設されるとともに、バー本体101に当接する当てリブ114が連続一体に突設されている。
【0036】
また、本実施形態の分電盤では、導電バー100をバー本体101の幅方向が取付板30の主片31の前面に直交するように配設されているので、箱本体10の前面側から見て分岐ブレーカ7からの導電バー100の突出量が少なくなり、箱本体10の小型化を図れる。すなわち、図4における上下方向に関して箱本体10の外形寸法を図17に示した従来構成に比べて小さくすることができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発明は、器体の後面にDINレールが嵌入される嵌入溝部が形成され且つ器体の長手方向の一端面側に嵌入溝部内に進退自在に突出するスライダが配設されるとともに器体の他端面に引掛孔が形成された複数のブレーカと、引掛孔に引掛けられる引掛爪が形成されるとともに引掛孔に引掛爪を引掛けた状態でスライダにより係止される張出片が形成され複数のブレーカが取り付けられる取付板と、取付板に取り付けられた複数のブレーカの上記他端面側の端子同士を接続する導電バーとを備え、取付板には、ブレーカを引掛爪から引掛孔が外れる向きに移動させる際に張出片および引掛爪からスライダおよび引掛孔が外れない位置でブレーカの前記一端面が当接する弾性抜止部材が設けられてなるものであり、ブレーカを引掛爪から引掛孔が外れる方向に移動させる際、張出片および引掛爪からスライダおよび引掛孔が外れない位置で弾性抜止部材がブレーカの前記一端面に当接するので、導電バーに接続された端子を緩めるだけで個々にブレーカを外すことができ、また、個々に取り付けることができ、ブレーカの着脱が容易になるという効果がある。また、前記弾性抜止部材は、前記スライダの両側で前記ブレーカの前記一端面に当接する一対の当接片と、当該一対の当接片を連結してスライダの後面に対向する連結片とを有するので、一対の当接片が前記スライダの両側で前記ブレーカの前記一端面に当接するので、前記取付板に取着した前記ブレーカのがたつきを少なくすることができ、前記ブレーカを前記取付板に強固に取着することができるという効果がある。さらに、前記連結片は、前記スライダを前記張出片から解除する方向へ操作する際に前記スライダの後面が当接して前記ブレーカの前記一端面側を前記取付板から離す解除面が設けられているので、前記スライダを前記張出片から解除する方向に操作すると前記スライダの後面が解除面に乗り上げて前記ブレーカの前記一端面側が前記取付板から外れるから、前記ブレーカを前記取付板から外す作業が容易になるという効果がある。
【0040】
請求項の発明は、請求項の発明において、前記解除面は、前記ブレーカの前記一端面から離れるにつれて前記取付板の前面からの高さ位置が徐々に高くなるように傾斜しているので、前記スライダを前記張出片から解除する方向に移動させる際、解除面に徐々に乗り上げることとなり、前記スライダを前記張出片から解除する方向に移動させる力を弱くすることができ、前記ブレーカを前記取付板から外す作業がさらに容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における分電盤の側断面図である。
【図2】同上の分電盤の分解斜視図である。
【図3】同上の分電盤の断面図である。
【図4】同上の分電盤において蓋体を取り外した状態の正面図である。
【図5】同上の分電盤の要部分解斜視図である。
【図6】同上の分電盤における要部分解斜視図である。
【図7】同上の分電盤における導電バーへの絶縁カバーの取り付け方の説明図である。
【図8】同上の分電盤における導電バーへの絶縁カバーの取り付け方の説明図である。
【図9】同上の分電盤における一部破断した要部正面図である。
【図10】同上の分電盤における要部断面図である。
【図11】同上の分電盤における取付板からの分岐ブレーカの取り外し方の説明図である。
【図12】同上の分電盤における取付板からの分岐ブレーカの取り外し方の説明図である。
【図13】同上の分電盤における2P型の分岐ブレーカの配設方法の説明図である。
【図14】同上の分電盤における2P型の分岐ブレーカの配設方法の説明図である。
【図15】従来例を示す分電盤の断面図である。
【図16】同上の分電盤の側断面図である。
【図17】同上の分電盤の要部正面図である。
【図18】他の従来例におけるブレーカの斜視図である。
【図19】同上におけるブレーカの斜視図である。
【符号の説明】
7 分岐ブレーカ
30 取付板
31 主片
36 張出片
37 引掛爪
72 嵌入溝部
74 スライダ
100 導電バー
101 バー本体
102 分岐接続片
130a 弾性抜止部材

Claims (2)

  1. 器体の後面にDINレールが嵌入される嵌入溝部が形成され且つ器体の長手方向の一端面側に嵌入溝部内に進退自在に突出するスライダが配設されるとともに器体の他端面に引掛孔が形成された複数のブレーカと、引掛孔に引掛けられる引掛爪が形成されるとともに引掛孔に引掛爪を引掛けた状態でスライダにより係止される張出片が形成され複数のブレーカが取り付けられる取付板と、取付板に取り付けられた複数のブレーカの上記他端面側の端子同士を接続する導電バーとを備え、取付板には、ブレーカを引掛爪から引掛孔が外れる向きに移動させる際に張出片および引掛爪からスライダおよび引掛孔が外れない位置でブレーカの前記一端面が当接する弾性抜止部材が設けられ、前記弾性抜止部材は、前記スライダの両側で前記ブレーカの前記一端面に当接する一対の当接片と、当該一対の当接片を連結してスライダの後面に対向する連結片とを有し、前記連結片は、前記スライダを前記張出片から解除する方向へ操作する際に前記スライダの後面が当接して前記ブレーカの前記一端面側を前記取付板から離す解除面が設けられてなることを特徴とする分電盤。
  2. 前記解除面は、前記ブレーカの前記一端面から離れるにつれて前記取付板の前面からの高さ位置が徐々に高くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の分電盤
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