JP4211152B2 - ディスクドライブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク状記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD−DA(Compact Disc-Digital Audio)やCD−ROMなどのディスク状光学記録媒体が広く普及している。これらCD−DAやCD−ROMは、その製造時においてプラスチック基板表面上に微少な凹部としてのエンボスピットを形成し、このピット列によって情報が記録されている。また、このピット列自体がトラックとされており、信号再生のために照射される光ビームスポットは、このピット列によるトラックをトレースするようにされている。
即ち、CD−DAやCD−ROM等のメディアは再生専用であり、製造後において情報の追記や書き換えを行うことができるものではない。
【0003】
これに対して、近年、追記型のCD−R(Recordable)や書き換え型のCD−RW(Rewritable)など、データを記録再生可能なディスクが普及してきている。これらの記録媒体には、記録領域において光りビームスポットが適正にトラックをトレースできるように、製造工程において案内溝としてのグルーブが記録されている。
データの記録はCD−Rであれば光ビームスポットの強度変調を行うことで、上記グルーブ状の記録層を変形させてピットを形成することにより行われる。また、CD−RWであれば、いわゆる相変化方式により相ピットを形成することにより行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これまで、例えばCD−ROM等を再生可能な再生専用のディスクドライブ装置では、通常の1倍速よりも高速な倍速度で再生を行えるものが広く普及している。
そこで、上記CD−RCD−RWなどのディスクに対応して記録が可能なディスクドライブ装置としても、1倍速よりも高速に記録を行えるようにすることが要求されている。
【0005】
但し、例えば上記したCD−R及びCD−RWのように、同じ記録可能なディスクであっても種別が異なる場合、例えばディスクの物理的な記録層の違いなどによって、適正な記録が可能な記録倍速度(記録速度)に差が生じる可能性のあることが分かっている。なお、ここでいう記録倍速度とは、ディスク回転駆動速度と、これに伴って変更されるディスクへのデータ書込速度をいうものである。
【0006】
このため、例えば、異なる種別のディスクに対応して記録が可能なディスクドライブ装置として、或る1種のディスクに適合する記録倍速度を固定的に設定したとすれば、或る他の種別のディスクでは、その記録倍速度では高速すぎて適正な記録が行われず、書き込みエラーが生じたり、規格以下の品質のデータが記録されてしまう可能性がある。また、逆に、他の種別のディスクでは更に高速な記録倍速度でも適正な記録が可能な場合には、上記のようにして固定された記録倍速度では余裕が在りすぎるにも関わらず、それ以上、記録速度を上げることが出来ないという不都合が生じる。また、そのときの適正な記録が可能な記録倍速度は、上記したディスク自体の特性だけではなく、例えば偏芯量や偏重心量などの条件によっても違ってくるものである。そして、このような問題は、異なる種別のディスクを倍速再生する場合にも同様に生じ得る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記した課題を考慮して、主としては、装填されたディスク状記録媒体を再生する際に、そのディスク種別、及び偏芯や偏重心などのディスクが装填されるごとに変化し得る条件に関わらず、最適とされる記録倍速度(または再生倍速度)を設定して安定して記録再生動作が得られるようにすることを目的とする。
【0010】
このため、ディスク状記録媒体に対応してデータ記録又はデータ再生を行うデータ記録再生手段と、ディスク状記録媒体の記録トラックに対して蛇行形状として形成された情報信号を検出する情報信号検出手段と、この情報信号検出手段により検出された情報信号についてのエラー状況を検出するエラー状況検出手段と、エラー状況検出手段により検出されたエラー状況に基づいて、少なくとも、データ記録又はデータ再生のために回転駆動されるディスクの回転駆動速度を設定する回転駆動速度設定手段と、上記回転駆動速度設定手段が設定した回転駆動速度に応じて設定されたデータ記録速度により、上記データ書き込み手段がデータの記録を開始した後において、ディスク状記録媒体に照射したレーザ光の反射光に基づいて得られる信号のアシンメトリ量を検出するアシンメトリ検出手段と、上記アシンメトリ検出手段により検出されたアシンメトリ量に基づいて、データ記録速度を変更するデータ記録速度変更手段とを備えることとした。
【0011】
この構成では、ディスクにトラックの蛇行形状として形成(記録)されている情報のエラー状況を、記録再生の安定性を見る要素としており、この情報のエラー状況に基づいて、ディスク回転駆動速度を変更することで、データ記録再生の安定性を図るようにされる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のディスクドライブ装置について説明する。
本実施の形態のディスクドライブ装置は、CD−R、CD−RWに対応して記録再生が可能とされる。また、CD−DAやCD−ROMなどのCDフォーマットに準拠した再生専用のメディアに対応しての再生も可能とされる。
【0015】
ここで先ず、本実施の形態のディスクドライブ装置が対応する記録可能なディスクについて説明しておく。
図8は、CD−Rの物理的層構造を示している。CD−Rでは、この図に断面図として示すように、ポリカーボネートによる透過層94、スピンコートされた有機色素の記録層93、金蒸着した反射膜92、及びUV硬化樹脂の保護膜91から形成されている。
なお、CD−RWについての図示は省略するが、CD−RWは、レーザ光が照射されることで、相変化によりピット(記録マーク)が形成される技術を用いることでデータ書き換え可能なメディアとされている。
【0016】
これらCD−R、CD−RWの記録可能なディスクメディアにあっては、その記録層に対して、図9に示すようにプリグルーブGVとランドLDが形成される。ここで、トラックピッチtpは、例えばランドLDを挟んで隣り合うプリグルーブGVのセンター位置間の距離となる。例えばCD−R、CD−RWのトラックピッチは1.6μmとされる。
プリグルーブGVは図に示すようにわずかに蛇行(ウォブリング)されており、かつこの蛇行はアドレスがFM変調された信号に基づいて形成される。従って、この蛇行の情報を抽出すれば、ディスク上の絶対アドレス(時間情報)が判別できる。この蛇行の情報は後述するようにして、ディスクに照射したレーザ光の反射光に基づいて得られる信号として抽出されるが、以降、本明細書では、この信号についてATIP信号ともいうことにする。
また、このATIP信号にはアドレス情報の他、各種制御信号も発生させることができるようになっている。この制御信号としては、リードイン/リードアウトの各開始時間と、そのディスクについて推奨されるデータ書込のための記録レーザパワー値、及びディスクアプリケーションコードなどが含まれる。
【0017】
図1は、本実施の形態のディスクドライブ装置の構成を示している。
この図において、ディスク90は先に当該ディスクドライブ装置が対応可能であるとしたCD−R、CD−RW、CD−DA、CD−ROMの何れかとされる。
【0018】
ディスク90は、ターンテーブル7に積載されチャッキングされた状態で、記録/再生動作時においてスピンドルモータ6によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光学ピックアップ1によってディスク90上のピットデータ(相変化ピット、或いは有機色素変化(反射率変化)によるピット)の読み出しが行なわれる。なおCD−DAやCD−ROMなどの場合はピットとはエンボスピットのこととなる。
また、スピンドルモータ6に対しては、その回転周期を検出するためのFG(Frequency Generator)6aが備えられる。このFG6aは、スピンドルモータ6の所定回転角度ごとに1つのパルスを出力するようにされている。
【0019】
ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォトディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系(図示せず)が形成される。
またレーザダイオード4からの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22も設けられる。
【0020】
対物レンズ2は二軸機構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ1全体はスレッド機構8によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
【0021】
ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてRFアンプ9に供給される。
RFアンプ9には、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを生成する。
RFアンプ9から出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボプロセッサ14へ供給される。
なおRF信号及びトラッキングエラー信号TEは、トラバースカウンタ23にも供給される。トラバースカウンタ23では、このトラッキングエラー信号TEの波形に基づいて、後述するようにして、ディスク90に対して照射されたレーザスポットが横断したトラック数を検出し、この横断トラック数の情報をサーボプロセッサ14に対して出力する。
この横断トラック数の情報は、例えばシーク時の移動距離を判定するために用いられる他、本実施の形態では、後述するようにして偏芯量を検出するのにも用いられる。
【0022】
また、CD−R、CD−RWとしてのディスク90上は、図8、図9で説明したように記録トラックのガイドとなるグルーブ(溝)が予め形成されており、しかもその溝はディスク上の絶対アドレスを示す時間情報がFM変調された信号によりウォブル(蛇行)されたものとなっている。従って記録動作時には、グルーブの情報からトラッキングサーボをかけることができるとともに、グルーブのウォブル情報から絶対アドレスを得ることができる。RFアンプ9はマトリクス演算処理によりウォブル情報WOB(ATIP信号)を抽出し、これをアドレスデコーダ24に供給する。
アドレスデコーダ24では、供給されたウォブル情報WOB(ATIP信号)を復調することで、絶対アドレス情報を得、システムコントローラ10に出力する。また、アドレスデコーダ24では、ウォブル情報WOB(ATIP信号)に含まれる、各種制御情報も抽出してシステムコントローラ10に対して出力することができる。
またグルーブ情報をPLL回路に注入することで、スピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力する。
【0023】
RFアンプ9で得られた再生RF信号は2値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部12に供給される。
また、2値化回路11にて得られた2値化された再生RF信号は、アシンメトリ検出回路25に対しても供給され、ここでアシンメトリ量の検出が行われる。アシンメトリとは、再生RF信号のセンター値のずれに対応し、これは2値化された再生RF信号(EFM信号)としては、ピット長の誤差として現れる。アシンメトリ検出回路25では、例えばクロックと2値化されたEFM信号のピット長とを比較することで、例えばアシンメトリ量を検出し、このアシンメトリ量の情報をシステムコントローラ10に対して供給する。
【0024】
エンコード/デコード部12は、再生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとしての記録部位を備える。
再生時にはデコード処理として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインターリーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−ROMフォーマットデータに変換された再生データを得る。
またエンコード/デコード部12は、ディスク90から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCやアドレス情報等をシステムコントローラ10に供給する。
さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行することになるが、その再生クロックからスピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力できる。
【0025】
再生時には、エンコード/デコード部12は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ20に蓄積していく。
このドライブ装置からの再生出力としては、バッファメモリ20にバファリングされているデータが読み出されて転送出力されることになる。
【0026】
インターフェース部13は、外部のホストコンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80との間で記録データ、再生データや、各種コマンド等の通信を行う。実際にはSCSIやATAPIインターフェースなどが採用されている。そして再生時においては、デコードされバッファメモリ20に格納された再生データは、インターフェース部13を介してホストコンピュータ80に転送出力されることになる。
なお、ホストコンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマンドその他の信号はインターフェース部13を介してシステムコントローラ10に供給される。
【0027】
一方、記録時には、ホストコンピュータ80から記録データ(オーディオデータやCD−ROMデータ)が転送されてくるが、その記録データはインターフェース部13からバッファメモリ20に送られてバッファリングされる。
この場合エンコード/デコード部12は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォーマットデータにエンコードする処理(供給されたデータがCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを実行する。
【0028】
エンコード/デコード部12でのエンコード処理により得られたEFM信号は、イコライザ21でライトイコライゼーションと呼ばれる処理が施された後、ライトデータWDATAとしてレーザードライバ18に送られ、ディスクに書き込まれる。つまりレーザドライバ18ではライトデータWDATAにより変調されたレーザドライブパルスをレーザダイオード4に与え、レーザ発光駆動を行うことで、ディスク90にライトデータWDATAに応じたピット(相変化ピットや色素変化ピット)が形成されることになる。
【0029】
APC回路(Auto Power Control)19は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する回路部である。レーザー出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、レーザ出力レベルが、その目標値になるようにレーザドライバ18を制御する。
なお、本実施の形態としては、このレーザ出力レベルのコントロールは、後述するようにして、アシンメトリ検出回路25にて検出されたアシンメトリ量に基づいて行われる。
【0030】
サーボプロセッサ14は、RFアンプ9からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレスデコーダ20からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
【0031】
またシステムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、二軸ドライバ16に対してジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
【0032】
サーボプロセッサ14はさらに、スピンドルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号SPEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給する。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行させる。またサーボプロセッサ14はシステムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
【0033】
またサーボプロセッサ14は、例えばトラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動が行なわれる。
【0034】
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホストコンピュータ80から、ディスク90に記録されている或るデータの転送を求める再生コマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセッサ14に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュータ80に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出/デコード/バファリング等を行って、要求されたデータを転送する。
【0035】
またホストコンピュータ80から書込命令(記録コマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1を移動させる。そしてエンコード/デコード部12により、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータについて上述したようにエンコード処理を実行させ、EFM信号とさせる。
そして上記のようにイコライジングされたライトデータWDATAがレーザドライバ18に供給されることで、記録が実行される。
【0036】
ここで、システムコントローラ10はサーボプロセッサ14に対して基準速度情報を設定することができ、サーボプロセッサ14は設定された基準速度情報とデコーダ12からの回転速度情報を比較してスピンドルエラー信号SPEを生成する。さらに、基準速度情報の設定を変えることにより、ディスク回転駆動速度を変更設定することが可能とされる。つまり再生であれば、ディスク回転駆動速度を1倍速よりも高速な所定倍速で再生することが可能になる。このときには、エンコード/デコード部12においてPLL回路が動作することで得られる再生クロックもその設定された倍速度に応じた周波数とされることで、倍速再生に対応した信号処理を実行するようにされる。
また、記録時においてディスク回転駆動速度を1倍速よりも高速な倍速度とした場合には、記録のためのクロックとして、その設定された倍速度に対応した周波数を設定する。エンコード/デコード部12におけるエンコード処理、及びイコライザ21における信号処理はこのクロックに従って実行されるようにする。そして、このようにして処理されたデータWDATAをレーザドライブバ18に対して供給することで、設定されたディスク回転駆動速度に対応した書き込みレートによってディスクへの記録が行われるものである。なお、本明細書においては、特に記録時のディスク回転駆動速度及びこれに伴って変更設定されるディスクへの書き込みレートとを合わせて、記録速度(データ記録速度)ということにする。
【0037】
また、システムコントローラ10に対しては、ROM26及びRAM27が備えられる。
ROM26には、例えばシステムコントローラ10が実行すべきプログラムの他、システムコントローラ10が各種動作制御を行うのに必要とされる情報が格納されている。
RAM27には、システムコントローラ10が実行する各種制御処理に従って得られた各種情報が保持される。
【0038】
また、このディスクドライブ装置に対しては、加速度センサ28が備えられている。この加速度センサ28は、例えば実際には、機器内において、光学ピックアップ1のフォトディテクタ5にて得られた受光信号を処理してRFアンプ9に対して出力するまでの回路部のうち、所定の回路が実装される所定の基板に対して設けられる。そして、この基板に伝わる、機器内の物理的振動を検出してその振動量を検出するものである。
このようにして検出された振動量は、本実施の形態では、ディスクの偏重心量を検出するのに用いられる。ここでいうディスクの偏重心とは、ディスクが回転駆動されるときの動的なチルト誤差(つまり、ディスク信号面の接線と、レーザ光軸とのずれ)をいうものである。ディスクが回転駆動されるときには、そのときの偏重心の作用によって振動が発生する。この振動量は偏重心量にほぼ対応することから、加速度センサ28により振動量を検出すれば偏重心量を数値化してほぼ正確に得ることが可能になるものである。このようにして加速度センサ28にて検出された振動量は、システムコントローラ10に対して供給される。
【0039】
上記構成による本実施の形態のディスクドライブ装置では、詳しくは後述するようにして、ディスクの偏芯量、偏重心量、ATIP信号のエラー状況、及びアシンメトリ量の4つの要素に基づいて、現在装填されて記録が行われるべきディスクについて、最適とされる記録速度(回転駆動速度及びデータ書込レート)を設定するようにされる。また、現在装填されて再生が行われるべきディスクであれば、最適とされる再生回転駆動速度を設定する。ここでいう最適な記録速度又は再生回転駆動速度とは、ディスクに対する適正な記録又は再生が保証される記録速度又は再生回転駆動速度のうち、最高速とされる記録速度又は再生回転駆動速度をいうものである。
【0040】
そこで、この記録速度又は再生回転駆動速度設定に必要な条件のうち、先ず、ディスクの偏芯量の検出方法について説明する。
図2はディスク90のトラックピッチとトラバースパルスの関係を説明する摸式図であり、図2(a)はディスク90の一部を拡大して半径方向に断面とした状態でグルーブとランドを示す図、図2(b)は図2(a)に示されているディスクに対して半径方向に光学ピックアップを移動させた状態で得られるトラッキングエラー信号の摸式図、図2(c)はトラッキングエラー信号に基づきトラバースカウンタ20で生成されるトラバースパルスを示している。
【0041】
図2(a)に示すように、ディスク90を半径方向に沿って断面的に見た場合には、ランド30とグルーブ31が交互に位置する状態となっている。例えば、この場合にはグルーブ31部分がデータピットの記録されるトラックとされ、従って、図のようにディスク半径方向において互いに隣り合う2つのグルーブ31、31の各中心位置間の距離がトラックピッチtpとなる。
ここで、対物レンズ2が、ディスク面に対する相対的な位置関係として図2(a)の移動軌跡33に示すように移動しながら、つまりディスク半径方向を横切るように移動しながらレーザ光を照射したとすると、トラッキングエラー信号TEとしては、図2(b)に示す波形が得られることが分かっている。つまり、ランド30とグルーブ31の中心にレーザ光が照射されたときに0レベルが得られる正弦波状の波形が得られる。
【0042】
本実施の形態のトラバースカウンタ23としては、トラッキングエラー信号TEを入力して、例えば0レベルを基準としてコンパレートしたパルス信号をコンパレートパルスとして出力するコンパレータと、このコンパレートパルスのパルス数をカウントすることのできるカウンタとを備えて構成するものとされる。
例えば、トラバースカウンタ23のコンパレータにより、前記図2(b)に示したトラッキングエラー信号TEをコンパレートした場合には、図2(c)に示すパルス波形のトラバースパルスが得られることになる。この図2(c)に示す波形と、図2(a)に示すディスク断面図を比較すると、トラバースパルスの1周期が、1トラック分を横断した状態に相当することが分かる。従って、トラバースパルスのHレベル又はLレベルのパルス本数が、トラック横断数に相当することになる。
トラバースカウンタ23では、例えばコンパレートパルスのパルス本数をカウントし、このカウント値の情報をシステムコントローラ10に出力する。システムコントローラ10では、入力されたコンパレートパルスのカウント値に基づいて、次に説明するようにしてディスク90の偏芯量を算出することができる。
【0043】
先ず、偏芯量を算出するためには、ディスク90を回転駆動させた状態としたうえで、フォーカスサーボループはオンとし、トラッキングサーボループをオフとしてトラッキングドライブ信号を印加しないようにすることで、対物レンズ2の移動をトラッキング方向では固定させた状態とする。この状態では、例えばディスクが1回転するごとに、その偏芯の程度に応じて、対物レンズ2のレーザ光はある決まった本数のトラックを横切ることになる。従って、このとき1回転周期毎にトラバースカウンタ23にて得られたトラバースパルスのカウント値は、ディスク偏芯量に対応することになる。そこで、システムコントローラ10は、次のような原理によってディスクの偏芯量を求めることができる。
【0044】
ここで、図3は、ディスク90の1回転周期に対応して検出されるディスク偏芯量の変化を示すものであり、縦軸が偏芯量hs、横軸がディスク90の回転角度を示している。
システムコントローラ10において算出すべき偏芯量hsとして、例えばディスク901回転に対応する絶対量(図3におけるP−P(Peak to Peak)の範囲)を求めるのであれば、ディスク1D回転に対応して得られたトラバースパルスのカウント値をN、トラックピッチをTp(図2(a)参照)として、
hs=N×Tp/2 (P−P) ・・・・(式1)
により求めることができる。つまり、カウント値Nは1回転で横断することになるトラック数を往復しているので、カウント値N/2により偏芯量hsに応じた実際のトラック横断数を算出する。そして、このカウント値N/2に対してトラックピッチtpを乗算すれば物理的に偏芯量情報を得ることができる。
また、0レベルを基準とする偏倚量としての偏芯量hsを求めるのであれば、
hs=N×Tp/4 (0−P) ・・・・(式2)
により求めることができる。なお、偏芯量hsを求める場合は前記式1、式2のどちらを使用しても良い。
【0045】
続いて、本実施の形態の構成のもとでのアシンメトリの扱いについて説明する。
先ず、前提として、再生RF信号のアシンメトリ量はレーザ出力パワーに依存して変化することが分かっている。このことに基づき、本実施の形態のディスクドライブ装置にあってはレーザ出力パワーのコントロールは、アシンメトリ検出回路25にて得られるアシンメトリ量に基づいて行うように構成される。
【0046】
図4は、レーザパワーとアシンメトリとの関係を示している。
例えば現在の制御値としてのレーザパワーをPwとし、最適レーザパワーをPとすれば、Pw<Pの関係が得られている場合には、図4(a)に示すようにして、正方向のピークレベルA1と負方向のピークレベルA2に対して、センター値0はピークレベルA1側に寄る現象が得られる。
また、Pw=Pとなって、現在の制御値としてのレーザパワーPwと最適レーザパワーPとがほ等しい場合には、図4(b)に示すようにして、ピークレベルA1とピークレベルA2に対して、センター値0はその中間にある状態となる。これが制御値としてのレーザパワーPwとしては最適な状態とされ、記録再生動作の信頼性としても最も高いものが得られる。
これに対して、Pw>Pの関係が得られている場合には、図4(c)に示すようにして、正方向のピークレベルA1と負方向のピークレベルA2に対して、センター値0はピークレベルA2側に寄る。
【0047】
そして、このようなアシンメトリは、例えば次に示すようにして数値化することができる。
つまり、アシンメトリ値をβとして、上記したピークレベルA1,A2を利用して、
β=(A1+A2)/(A1−A2)・・・(式3)
により求めることができるものである。これは、先に述べたセンター値0として、図4(b)に示す状態を基準としての誤差量に対応する。
【0048】
例えば、先に述べたATIP信号に含まれる記録レーザパワーの推奨値は、このアシンメトリ値βとして記録されている。つまり、ターゲットとなるアシンメトリ値βの値を記録しておき、記録時においては、再生RF信号について、このATIP信号に記録されたアシンメトリ値βが得られるように、レーザ出力パワーを制御するものである。
【0049】
また、例えばCD−Rを例に採ると、同一メーカのCD−Rであっても、色素膜の色強度が強いものと弱いものとで2つの種類が製造されている場合がほとんどとされている。そして、上記したアシンメトリ値βも、この色素膜の色強度に応じて異なってくることが分かっている。
このため、CD−RにおいてATIP信号として記録される上記記録レーザパワーの推奨値としては、その色素膜の色強度に応じた値が記録されている。
ここで、色素膜の色強度の強いディスクに適合するアシンメトリ値βをhigh β category(+)とし、色素膜の色強度の弱いディスクに適合するアシンメトリ値βを low β category(−)とすると、規格上は、
high β category(+):β-range=0〜+12%
low β category(−):β-range=-4〜+8%
として定められている。そして、この規格の範囲内で予め設定された一義的な値が、上記記録レーザパワーの推奨値としてATIP信号に記録される。つまり、色素膜の色強度が強いタイプのディスクであれば、high β category(+)に基づいた値が記録され、色強度が弱いタイプのディスクであればlow β category(−)に基づいた値が記録される。
【0050】
そして、ここまでの説明から分かるように、記録再生時に検出されるアシンメトリ量は、記録時であればディスクに書き込むデータの品質の程度に対応し、再生時であればディスクから読み出したデータ品質の程度に対応しているものとされる。つまり、リアルタイムでのデータ記録再生の安定性を図る要素とすることができるものである。
【0051】
そして、本実施の形態にあっては、記録速度又は再生回転駆動速度設定の設定のために、アシンメトリ検出回路25にて検出されるアシンメトリ量と、所定の比較対象値との比較を行うようにされる。
そして、この比較対象値は、CD−Rに関すればATIP信号に記録されている記録レーザパワーの推奨値としての、high β category(+)またはlow β category(−)を読み出し、これを利用するものとされる。
また、ここでは、CD−RWにも記録レーザパワーの推奨値がアシンメトリβの値として記録されているものとする。
また、CD−ROM、CD−DAに関しては、記録レーザパワーの推奨値は記録されていないものとされる。そこで、CD−ROM、CD−DAに対応しては、再生信頼性が保証されるアシンメトリ量を予め試験等により求めておき、このアシンメトリ量に基づいて設定されるアシンメトリβの値の値を比較対象値としてROM26に対して格納しておくようにされる。
【0052】
ここで、上記記述により説明したのは、記録速度又は再生回転駆動速度設定に必要とされる4条件のうち、偏芯量の検出とアシンメトリ量についてであるが、残る偏重心量とATIP信号のエラー状況に関すれば、偏重心量については図1にて説明したようにして加速度センサ28により検出されるものであり、ATIP信号のエラー状況は、アドレスデコード24による信号WOB(ATIP信号)のデコード結果をシステムコントローラ10が監視することで判定可能である。
【0053】
以降、これまでの説明を前提として、本実施の形態のディスクドライブ装置における記録速度と再生回転駆動速度設定のための処理動作について説明する。 ここで、本実施の形態のディスクドライブ装置において設定されている記録速度は、1倍速、2倍速、4倍速、8倍速で変更設定が可能なものとされる。また、再生回転駆動速度は、16倍速、32倍速で変更設定が可能とされる。但し16倍速より低い倍速度を設定することも可能である。
【0054】
記録速度と再生回転駆動速度設定のために、先ず、ステムコントローラ10は、ディスク装填時において図5のフローチャートに示す準備処理を行う。
この図に示す処理にあっては、先ずステップS101において、当該ディスクドライブ装置に対してディスクが装填されるのを待機している。そして、ディスクが装填されたことが判別されると、ステップS102の処理に移行する。
【0055】
ステップS102においては、4倍速でディスクを回転駆動させる。ここで回転速度として4倍速を設定するのは、4倍速であれば、例えばディスクの種別に関わらず、また、偏芯、偏重心などが或る程度大きいとされる記録再生が比較的不安定な条件にあるときでも、適正なデータの読み出し(TOCの読み出し)が可能とされることによる。
そして、この4倍速でディスクが回転駆動された状態で、TOCエリアにアクセスしてTOC情報の読み出しを行う。また、このディスクがCD−R又はCD−RWであれば、TOCを読み出すときに、TOC領域のトラックにウォブルとして記録されたATIP信号を読み出すことができるので、このATIP信号から、レーザ記録パワーの推奨値を読み出し、これを比較対象値cmpとしてRAM26に記憶保持させる。
このようにしてTOCエリアにアクセスして情報の読み出しを行った後では、ディスク種別についての判定が行える。そこで、ステップS105においては、ディスク種別の判定を行い、この判定結果として、記録可能なCD−R又はCD−RWの何れかであることが判別されれば、ステップS106以降の処理に進む。これに対して、再生専用のCD−DA,CD−ROMの何れかであることが判別された場合には、ステップS112以降の処理に進む。
【0056】
ステップS106以降の処理は、記録可能なディスクに対応して偏心量と偏重心量を求めるための処理となる。
このために、先ずステップS106においては、記録速度として最高速度に対応する8倍速でディスクを回転駆動するための制御処理を実行する。これは、以降の処置により求められる偏心量と偏重心量が、記録時の条件として最も厳しい条件に対応したものとなるようにすることを目的としている。
【0057】
そして、次のステップS107においては、トラッキングサーボ制御はオフとして、フォーカスサーボはオンとする。これにより、レーザ光は、ディスク信号面に合焦した状態とされ、かつ、トラックには追随せずに或る位置で固定した状態が得られる。
この状態の下で、次のステップS108において、このときトラバースカウンタ23にて得られるトラバースカウント値に基づいて、図2及び図3にて説明したようにして偏心量を測定する。そして次のステップS109において、この測定された値を記録可能ディスクの偏心量whsとしてRAM27に保持する。
【0058】
次のステップS110においては、この8倍速で回転駆動されている状態の下で、加速度センサ28から得られる情報に基づいて、偏重心量を測定する。そして続くステップS111により、この測定して得られた値を記録可能ディスクの偏重心量whzとしてRAM27に保持する。
【0059】
一方、ステップS112以降の処理は、再生専用ディスクに対応して偏心量と偏重心量を求めるための処理となる。
ステップS112においては、再生回転駆動速度として最高速度である32倍速でディスクを回転駆動するための制御処理を実行する。
そして、次のステップS113において、トラッキングサーボ制御はオフとして、フォーカスサーボはオンとし、ステップS114において偏心量を測定する。そして次のステップS115において、この測定された値を再生専用ディスクの偏心量phsとしてRAM27に保持する。
【0060】
次のステップS116においては偏重心量を測定する。そして続くステップS117により、この測定して得られた値を記録可能ディスクの偏重心量phzとしてRAM27に保持する。
上記ステップS111、S117の処理が終了した後は、例えばこの時点で記録コマンド又は再生コマンドが得られていなければ、ステップS118にてディスク回転駆動を停止させる。なお、このときには、例えばステップS107、S113でオンとされていたフォーカスサーボ制御もオフとする。
【0061】
上記準備処理の後、CD−R又はCD−RWに対して記録を実行する場合には、次に図6のフローチャートに示すようにして記録速度の変更設定が行われる。
先ず、ステップS201において、システムコントローラ10は、ホストコンピュータ80から送信される記録コマンドの受信を待機しており、記録コマンドの受信が行われたとすると、ステップS202の処理に進む。
ステップS202においては、先の準備処理によってRAM27に保持されている偏心量whsを読み出し、ステップS203に進む。
【0062】
ここで、ROM26には、予め、記録時に対応した偏心量についての閾値THwhsが保持されているものとされる。この閾値は、例えば8倍速(記録時の最高倍速度)のときに安定した記録が保証される上限の偏心量に基づいて設定された値とされる。
そこで、ステップS203においては、上記ステップS202によりRAM27から読み出した、現ディスクの偏心量whsと、ROM26に記憶されている閾値THwhsとについて比較を行って、
whs≦THwhs
で示される関係が成立するか否かを判別する。ここで、現ディスクの偏心量whsのほうが閾値THwhsよりも大きく、否定結果が得られる場合とは、現ディスクは、8倍速記録では安定したデータ記録が望めない可能性が高いとみなされる場合に対応する。そこでこの場合には、後述するステップS210の処理に進む。
これに対して、上記関係が成立したとして肯定結果が得られたのであれば、ステップS204の処理に進む。
【0063】
ステップS204では、先の準備処理によってRAM17に保持された偏重心whzをRAM27から読み出す。そして、この場合にも、ROM26には、予め、記録時に対応した偏重心量についての閾値THwhzが保持されているものとされる。この閾値も、8倍速(記録時の最高倍速度)のときに安定した記録が保証される上限の偏重心量に基づいて設定された値である。そして、ステップS205においては、現ディスクの偏重心whzと閾値THwhzとについて、
whz≦THwhz
が成立するか否かについて判別を行い、偏心量whzのほうが閾値THwhzよりも大きいとして否定結果が得られれば、ステップS210の処理に進み、上記関係の成立を以て肯定結果が得られた場合には、ステップS206に進む。
【0064】
ステップS206においては、8倍速によりディスクを回転駆動させる。そしてこの状態の下で、所定の信号面上のエリア(トラック)にアクセスして、このときに得られるATIP信号についての検出を行う。
ここで、検出結果として、ステップS208では、ATIP信号についてエラーが発生したか否かについて判別する。
ここで、ATIP信号についてエラーが発生していないとされる場合は、先の処理(S203,S205)により、現ディスクについては8倍速で発生する偏心、偏重心としては閾値以下であることが判定され、このうえで、ATIP信号も適正に読み出しが行われているものとされる。つまり、8倍速によって記録を行うのにあたり、安定したデータ記録を妨げる要因はないものとされる。
そこで、この場合には、ステップS209に進むことで、8倍速の記録速度を設定してデータ記録を開始するための制御処理を実行する。つまり、前述もしたように、ディスクを8倍速によって回転駆動させるとともに、クロック周波数を8倍速に設定することで、記録データの信号処理速度及びディスクへのデータ書き込みレートも8倍速となるように制御し、その上でディスクへのデータ記録を開始させるものである。
【0065】
これに対して、ステップS208においてATIP信号についてエラーが発生したことが判別された場合は、現ディスクについては、8倍速で発生する偏心、偏重心は閾値以下ではあるが、ATIP信号は適正な読み出しが行なわれていない状態にあるものとされる。ここでは、このような状態であっても、8倍速による記録を行った場合には、適性でない記録結果が得られる可能性を有するものとしてあつかう。そして、この場合には、ステップS210に進む。
【0066】
ステップS210においては、4倍速の記録速度を設定したデータ記録が開始されるための制御を実行する。ここで4倍速を設定するのは、例えば、本実施の形態におけるディスクドライブ装置としては、4倍速であれば、CD−R,CD−RWの何れであっても、適正なデータ記録がほぼ保証されるという試行結果が得られていることに基づく。つまりは、本実施の形態のディスクドライブ装置にあって、8倍速では適正な記録ができない可能性があるとされた場合、それよりも低速な4倍速、2倍速、1倍速のうちから記録速度を設定することになるが、このうちから、適正な記録が保証される回転速度としてもっとも高速な4倍速を設定するものである。
【0067】
上記のようにして、ステップS209又はステップS210の処理によってデータ記録が開始された後は、ステップS211に進む。
ステップS211においては、まず、記録終了の状態とされたか否かが判別され、記録終了ではないと判別された場合には、ステップS212〜ステップS214の処理を実行してステップS211に戻るようにされる。つまり、記録が終了されないかぎりは、ステップS212〜ステップS214の処理を常時、もしくは所定タイミングで行うようにされる。
【0068】
ステップS212では、アシンメトリ検出回路25にて検出される現在のアシンメトリ量asを取り込むようにされる。ここで、RAM27には、先のステップS104にてディスクのATIP信号から読み出した記録レーザパワー値が比較対象値cmpとして保持されている。そして、ステップS213においては、このアシンメトリ量asと比較対象値cmpとについて比較を行うようにされる。
比較対象値cmpは、記録レーザパワーの推奨値に対応するアシンメトリの値であり、従って、この比較対象値cmpと現在のアシンメトリ量asとを比較することで、現在のアシンメトリ量が適正値に対してどの程度の誤差を有しているのかを判定することができる。
【0069】
次のステップS214においては、上記ステップS213にて得られた比較結果に基づいて、記録速度を変更するための制御処理を実行する。ここで、具体的なアシンメトリ量asと比較対象値cmpとの数値関係は実際の各種条件に応じて適宜異なっても構わないためその説明は省略するが、例えば、比較結果として、現在の記録速度の状態では記録動作に十分な安定性が得られているとみなせる場合には、例えば現在の記録速度の維持、もしくは、現在の記録速度から、より高速な記録速度に変更する。また逆に、比較結果として、現在の記録速度の状態では記録動作の安定性が得られない可能性があると見なせる場合には、現在の記録速度よりも低速な記録速度を設定する。
また、記録速度を変更する際には、例えば一旦ディスクへのデータ書き込み動作を停止させて、ディスク回転駆動速度とクロック周波数を変更し、この後ディスクへのデータ書き込みを再開させるようにすればよい。ディスクへのデータ書き込みが中断されている間は、ホストコンピュータ80から転送されるデータは、バッファメモリ20に蓄積されるため、このバッファメモリがオーバーフローしないかぎりは、上記のようにして間欠的にディスクへのデータ書き込みが行なわれても、ディスクに記録されるデータの連続性は失われない。。
【0070】
上記のようにして本実施の形態では、記録が行なわれている期間中においては、アシンメトリ量asを監視して比較対象値cmpとの比較を行い、その比較結果に応じて記録速度を変更するものである。つまり、記録前の記録速度設定に加えて、記録中においても記録速度を変更設定することで、より安定した記録動作を得ることができるものである。
【0071】
そして、ステップS211において、例えばホストコンピュータ80から送信されてくる記録終了コマンドの受信により記録終了すべきであることが判別された場合にはステップS215に進み、記録終了のための所要の処理を実行してこのルーチンを抜ける。
【0072】
また、図5に示した準備処理後において、ディスクに対して再生を行う場合の再生速度設定のための処理について、図7を参照して説明する。なお、本実施の形態のディスクドライブ装置ではCD−DA、CD−ROMの再生専用ディスクに加え、記録可能ディスクであるCD−R、CD−RWも再生可能とされるのであるが、ここでは、説明の便宜上、図5に示した準備処理でその偏芯量phsと偏重心量phzとが測定されたCD−R又はCD−RWが再生される場合に限定した処理であるものとする。
【0073】
また、図7に示す処理は、さきに図6に示した記録時における記録速度設定のための処理にほぼ準じて行なわれるため、処理として図6と異なる点を述べる形で以降の説明を行う。また、以降の説明を行うのにあたり、ROM26には、記録に対応した場合に準じて、再生時に対応した偏心量についての閾値THphsと、再生時に対応した偏重心量についての閾値THphzが保持されているものとする。
これら閾値THphs,THphzも、32倍速(再生時の最高倍速度)のときに安定した記録が保証される上限の偏芯量、偏重心量に基づいて設定された値とされる。
【0074】
図7に示す処理にあっては、ステップS301において、ホストコンピュータ80から送信される再生コマンドの受信を待機している。そして再生コマンドの受信が行われればステップS302以降の処理に進む。、先の準備処理によってRAM27に保持されている偏心量phsを読み出す。
【0075】
ステップS302→ステップS303の処理は、図6に示したステップS202→ステップS203の処理に準じ、RAM27から読み出した現ディスクの偏心量phsと、ROM26に記憶されている閾値THphsとについて、
phs≦THphs
で示される関係が成立するか否かを判別するものである。そして否定結果が得られればステップS310の処理に進み、肯定結果が得られたのであれば、ステップS304の処理に進む。
【0076】
また、ステップS304→ステップS305の処理は、図6に示したステップS204→ステップS205の処理に準ずるもので、RAM27から読み出した現ディスクの偏重心量phzと、閾値THphzについて、
phz≦THphz
が成立するか否かについて判別を行う。そして否定結果が得られればステップS310の処理に進み、肯定結果が得られた場合にはステップS306に進む。
【0077】
この場合には、再生時における処理であることから、ステップS306においては、32倍速によりディスクを回転駆動させ、このうえで次のステップS307において、ATIP信号についての検出を行い、ステップS308により、ATIP信号についてエラーが発生したか否かについて判別する。
ここでは、ATIP信号についてエラーが発生していないとされれば、32倍速によっても安定したデータ再生が行われるものとされることになる。そこで、この場合にはステップS309に進んで、32倍速のディスク回転駆動速度を設定してデータ再生を開始するための制御処理を実行する。
【0078】
これに対して、ステップS308においてATIP信号についてエラーが発生したことが判別された場合は、現ディスクについては、32倍速では、安定したデータ読みだし動作が行なわれない可能性を有するものとしてあつかい、ステップS310に進む。
【0079】
ステップS310においては、16倍速の記録速度を設定したうえでデータ再生が開始されるための制御を実行する。ここでも16倍速を設定しているのは、本実施の形態のディスクドライブ装置では16倍速であれば安定したデータ読み出しがほぼ保証されるということを前提としている。
【0080】
ステップS311では、例えばホストコンピュータ80から再生終了コマンドが送信されることで、再生終了であるか否かが判別され、再生終了であれば、ステップS315に進んで再生終了処理を実行してこのルーチンを終了する。これに対して、再生終了ではないと判別された場合には、ステップS312〜ステップS314の処理を実行してステップS311に戻るようにされる。
【0081】
このステップS312〜ステップS314の処理も、図6に示したステップS212〜ステップS214の処理に準ずる。
つまり、再生動作中において、アシンメトリ検出回路25にて検出される現在のアシンメトリ量asと、RAM27に保持されている比較対象値cmpとについて比較を行い、この比較結果に基づいて、ディスク回転駆動速度を変更するための制御処理を実行する。但し、比較対象値cmpは、これまでの説明から分かるように記録レーザパワーの推奨値に対応しているものなので、これが必ずしも、再生時に適合しているとは限らない。そこで、再生時にあっては、例えば予めの試行によって得た、再生時に対応して適正とされる比較対象値cmpをROM26に記憶させておき、この再生時に対応する比較対象値cmpを利用するようにしてよいものである。
【0082】
なお、記録可能ディスクであるCD−R,CD−RWを再生する場合には、再生時においても再生専用ディスクとは異って、例えばより低速な回転駆動速度が適正とされる場合が有り得る。このような場合には、上記図7に示した処理に準じ、例えばステップS309,S310にて設定する回転駆動速度を、記録可能ディスクであるCD−R,CD−RWに適合して予め決定した速度に設定した上で、再生動作中においてステップS312〜S314の処理を実行すればよい。
【0083】
また、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、各種変更が可能とされる。例えば上記図5〜図7に示した処理動作にあっては、偏芯量、偏重心量、ATIP信号のエラー状況については、記録再生開始以前の段階において記録速度又は再生時のディスク回転駆動速度を設定するのに利用し、アシンメトリ量は記録再生中において設定変更を行うのに利用しているが、これは一例であって、これら偏芯量、偏重心量、ATIP信号のエラー状況、及びアシンメトリ量の4つの要素をどの段階で設定のために利用するのかは、適宜変更されて構わない。つまり、例えば偏芯量、偏重心量、ATIP信号のエラー状況の少なくともいずれか1つを記録再生中において利用するように構成しても構わないものである。
【0084】
また、本実施の形態としては、偏芯量、偏重心量、ATIP信号のエラー状況、及びアシンメトリ量の4つの全ての要素に基づいて、記録速度又は再生時のディスク回転駆動速度を設定するようにしているが、これらのうちの少なくとも1つを利用して設定を行うように構成しても構わない。
また、これらの要素の何れに基づいて記録速度又は再生時のディスク回転駆動速度を設定を行う場合でも、結果的に、記録又は再生の安定性が判定できればよく、上記処理動作に示した判定処の仕方のみに限定されるものではない。
さらに、本発明としてはCD−R,CD−RW,CD−DA,CD−ROMに対応するディスクドライブ装置だけではなく、一例としてDVD−ROMやDVD−RWなどのほか、光磁気ディスクなど、他の種別のディスクに対応するディスクドライブ装置に対しても適用は可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように本発明はディスクのトラックに対して蛇行形状として形成された情報信号(ATIP信号)を読み出したときのエラー状況に基づいて、再生時又は記録時のディスクの回転駆動速度を設定するようにされる
上記のようにして記録速度又はディスク回転駆動速度を設定することで適正な記録速度又はディスク回転駆動速度を設定することが可能になり、安定した記録再生動作を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのディスクドライブ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】トラバースパルスについて説明する摸式図である。
【図3】ディスクの1回転(360°)当たりの偏心量を説明する摸式図である。
【図4】アシンメトリについての説明図である。
【図5】記録速度又は再生回転駆動速度設定のための準備処理を示すフローチャートである。
【図6】記録速度設定のための処理動作を示すフローチャートである。
【図7】再生回転駆動速度設定のための処理動作を示すフローチャートである。
【図8】CD−Rの層構造の説明図である。
【図9】本実施の形態が対応する記録可能ディスク(CD−R、CDーRW)のトラック構造の説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4 レーザダイオード、9 RFアンプ、10 システムコントローラ、12 エンコード/デコード部、13 インターフェース部、14 サーボプロセッサ、16 二軸ドライバ、19 APC回路、20 バッファメモリ、25 アシンメトリ検出回路、26ROM、27 RAM、80 ホストコンピュータ、90 ディスク

Claims (2)

  1. ディスク状記録媒体に対応してデータ記録又はデータ再生を行うデータ記録再生手段と、
    上記ディスク状記録媒体の記録トラックに対して蛇行形状として形成された情報信号を検出する情報信号検出手段と、
    上記情報信号検出手段により検出された情報信号についてのエラー状況を検出するエラー状況検出手段と、
    上記エラー状況検出手段により検出されたエラー状況に基づいて、少なくとも、データ記録又はデータ再生のために回転駆動されるディスクの回転駆動速度を設定する回転駆動速度設定手段と、
    上記回転駆動速度設定手段が設定した回転駆動速度に応じて設定されたデータ記録速度により、上記データ書き込み手段がデータの記録を開始した後において、ディスク状記録媒体に照射したレーザ光の反射光に基づいて得られる信号のアシンメトリ量を検出するアシンメトリ検出手段と、
    上記アシンメトリ検出手段により検出されたアシンメトリ量に基づいて、データ記録速度を変更するデータ記録速度変更手段と、
    を備えるディスクドライブ装置。
  2. 上記データ記録速度設定手段は、
    上記記録トラックに対して蛇行形状として形成された情報信号として記録されている、アシンメトリ値に対応した記録レーザパワー推奨値に基づいた比較対象値と、上記アシンメトリ検出手段により検出されたアシンメトリ量とを比較した結果に基づいて、データ記録速度を変更するデータ記録速度を変更する、
    請求項に記載のディスクドライブ装置。
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