JP4210635B2 - ローヤルゼリー溶液の製造方法 - Google Patents

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本発明は、透明なローヤルゼリー溶液の製造方法に関する。
ローヤルゼリーは若い働き蜂の分泌腺(下咽頭腺、大腮腺)より分泌される、蛋白質に富む乳白色を帯びた強い酸味のある粘稠物質であり、健康食品、医薬品、化粧品等の成分として利用されている。ローヤルゼリーは水への溶解性が低く、水と混合したときには白濁を生じたり、分離析出したりするため、水溶液形態で透明性が要求される用途にはそのまま適用することができない。
このような問題を解決するため、古くから、ローヤルゼリーを酵素処理する方法が広く知られており、特許文献1には、ローヤルゼリーの懸濁液を蛋白質分解酵素で処理して不溶化成分を可溶化する方法が提案されている。しかし、ローヤルゼリー中の蛋白質が普通の食品蛋白質に比べてプロテアーゼにより分解されにくいという性質があることから、この酵素処理法では、分解率を上げるために多量の酵素を使用したり、ローヤルゼリーを希薄溶液にして処理する必要がある。
特開平4−200355号公報 特許第2623044号公報 特許第2958358号公報
特許文献1記載の方法を改善する方法として、特許文献2、3の方法がある。特許文献2では、基質であるローヤルゼリーに対する作用部位の異なる二種類以上のプロテアーゼを作用させる方法が開示されており、特許文献3では、ローヤルゼリーにプロテアーゼとカルボキシペプチダーゼを作用させる方法が開示されている。
しかし、このように2種類以上の酵素を併用した場合、例えば、特許文献2の実施例1にも記載されているとおり、酵素ごとに至適pHに調整する必要が生じるため製造工程が複雑化するほか、酵素自体が高価であることから、製造コストが引き上げられる。
またローヤルゼリーを酵素処理する際、ローヤルゼリーの10倍量(質量基準)程度の水と共に酵素処理するため、その後の濃縮処理に多くの時間と大きなエネルギーを要する点でも改善の余地がある。
更に従来技術では、酵素を失活処理させた後に濾過処理のみを行っているが、一度の濾過処理では十分な透明度を得ることができず、通常は精密濾過を含む複数回の濾過処理を行っており、処理量が多い場合には、濾過の完了までに長時間を要する。
本発明は、簡便な方法により、ローヤルゼリーを可溶化し、淡黄色で透明なローヤルゼリー溶液を得ることができるローヤルゼリー溶液の製造方法、及び固形状のローヤルゼリーの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、酵素と酵素活性剤を併用することにより、2種類の酵素を併用した場合と同等以上の透明度を有するローヤルゼリー溶液が得られ、製造工程を大きく簡略化することができ、製造コストも引き下げられることを見出し、本発明を完成したものである。
即ち本発明は、課題の解決手段として、
ローヤルゼリー、水、1種類の酵素及び酵素活性剤を混合し、pH7〜11未満で、30〜65℃で加熱する第1工程、
必要に応じて、第1工程よりも高いpHで、かつpH12.5未満に調整した後、30〜65℃で加熱する第2工程、並びに
pHを7未満に調整し、加熱することにより酵素を失活させる第3工程、
を備えているローヤルゼリー溶液の製造方法を提供する。
また本発明は、他の解決手段として、第3工程の後に、反応液を冷却後、SOD酵素を添加する第4工程を備えているローヤルゼリー溶液の製造方法を提供する。
本発明におけるローヤルゼリー溶液は、水溶液、又は水と他の溶媒との混合溶液であり、他の溶媒を用いるときは、ローヤルゼリー溶液の用途(食品、医薬品、化粧品等)に応じて適宜選択することができる。
また本発明は、別の課題の解決手段として、上記の製造方法で得られたローヤルゼリー溶液を10〜20時間静置後、上澄液に賦形剤を加えて賦形する工程を含む、固形状のローヤルゼリーの製造方法を提供する。
固形状のローヤルゼリーの具体的な形状は用途に応じて決定されるものであり、粉末状、顆粒状、錠剤状、シート状等の所望形状にすることができる。
本発明の製造方法によれば、簡便な方法で、しかも低コストで、淡黄色で透明なローヤルゼリー溶液、及び固形状のローヤルゼリーを得ることができる。
(1)第1の実施形態
以下、請求項1記載の発明のローヤルゼリー溶液の製造方法を工程ごとに説明する。第2工程は、必須ではなく、必要に応じて付加することができる。なお、更に必要に応じて、他の公知の処理工程を適宜付加することができる。
第1工程において、ローヤルゼリー、水、1種類の酵素及び酵素活性剤を混合し、pH7〜11未満で、30〜65℃で加熱する。
第1工程では、適当な反応容器内に、ローヤルゼリー、水及び酵素活性剤を添加し、更に攪拌混合した後、pH及び温度を所定範囲に設定し、酵素を添加することが望ましい。酵素活性剤は、酵素と共に添加してもよい。このような手順で処理することにより、より効果の高い酵素処理をすることができ、第1工程の時間短縮にも有効である。
ローヤルゼリーと水の質量比は、ローヤルゼリー100質量部に対して、水100〜800質量部が好ましく、150〜500質量部がより好ましく、200〜400質量部が更に好ましい。このように、従来技術に比べて水の量を少なくすることができるため、濃縮が不要になるか、又は短時間で、かつ小さなエネルギー消費量で濃縮することができる。なお、水に代えて、本発明の製造方法により得られたローヤルゼリー水溶液を用いることもできる。
酵素は1種類のみであり、2種類併用する方法は本発明には含まれない。酵素は蛋白質を分解できるものであればよく、プロテアーゼ製剤、例えばトリプシン、ビオプラーゼ(エンドペプチダーゼ,アルカリプロテアーゼ)等を挙げることができる。
酵素活性剤は、カルシウム、マンガン及びマグネシウムから選ばれる1つ、2つ又は3つを含むものであり、ドロマイト(主成分は炭酸マグネシウムカルシウム)、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム等を単独で、又は組み合わせて用いることができる。具体的には、SOD〔スーパー オキシド ディスミューターゼ(ユメディカ(株)製)〕、市販品であるクロレラCGFエキスを挙げることができる。
酵素の割合は、ローヤルゼリー、水、1種類の酵素及び酵素活性剤の合計量中、0.1〜2.0質量%が好ましく、0.5〜1.2質量%がより好ましい。
酵素活性剤の割合は、ローヤルゼリー、水、1種類の酵素及び酵素活性剤の合計量中、0.01〜0.5質量%が好ましく、0.05〜0.1質量%がより好ましい。
pHは7〜11未満に調整するが、pH8〜11未満が好ましく、pH8.5〜10.5がより好ましい。pHをアルカリ側にすることにより、酵素による分解が促進されると共に、ローヤルゼリー中の蛋白質自体がアルカリ側で分解されやすい性質を有しているため、全体としても分解が促進される。pHは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸、塩酸、硫酸等の鉱酸を用いて調整する。
処理系溶液(ローヤルゼリー、水、酵素及び酵素活性剤を含む系)の温度は、30〜65℃の範囲に設定するが、45〜60℃が好ましく、45〜55℃がより好ましい。
第1工程では、処理系溶液を上記したpH及び温度範囲に維持した状態で、2〜5時間程度保持して、酵素処理を行う。第2工程を設けない場合には、前記時間は4〜7時間程度にすることが望ましい。なお、酵素処理時においても、必要に応じて攪拌することができる。
第2工程において、第1工程よりも高いpHで、かつpH12.5未満に調整した後、30〜65℃で加熱する。pHを調整するときには、必要に応じて水を加え、第1工程と同じ方法で行う。第2工程は、第1工程の反応を更に促進する工程である。
このように第2工程において、処理系溶液のpHを第1工程よりも高いpHに調整することにより、ローヤルゼリー中の蛋白質がより分解されやすくなり、pH12.5未満にすることにより、処理系溶液が着色して(主として褐変して)、最終製品の品質が低下することが抑制される。
pHは上記範囲内であるが、pH10.5〜12.0が好ましく、pH10.5〜11.5がより好ましい。温度は、第1工程と同じ温度範囲に設定する。
第2工程では、処理系溶液を上記したpH及び温度範囲に維持した状態で、1〜5時間程度保持して、更に酵素処理を行う。なお、酵素処理時においては、必要に応じて攪拌することができ、温度は上記温度範囲内で適宜変動させることができる。
第3工程において、pHを7未満に調整し、加熱することにより酵素を失活させる。pHは6以下が好ましく、加熱温度は酵素を失活させることができる温度であり、70℃以上が好ましい。
このような第1工程から第3工程の処理により、淡黄色で透明なローヤルゼリー溶液が得られる。本発明の製造方法では、使用する酵素が1種類であるため、2種類の酵素を併用する場合と比べるとpHの調整が容易である。更に、酵素と酵素活性剤を併用しているため、1種類の酵素のみを使用する場合と比べると、同条件であればローヤルゼリーをより迅速に分解することができるので製造時間を半減できるほか、分解性も高いため、淡黄色で透明度の高いローヤルゼリー溶液を得ることができる。
第3工程の処理終了後、所望形態のローヤルゼリーを得るため、当業者において常用される各種処理を行うことができるが、以下においては、最終的に固形状(粉末状)のローヤルゼリーを得るための処理方法を説明する。
第3工程の処理終了後、30〜40℃程度まで冷却した後、室温で約10〜20時間、好ましくは13〜17時間静置する。その後、上澄液と沈殿物とを分離し、沈殿物は遠心分離処理等により液体と固体に分離し、液体(遠心分離液)は上澄液に加える。
この遠心分離液は、静置処理後の上澄液と比べると透明度が劣る。このため、ローヤルゼリーの製造法として2つの製造ライン(例えば、第1製造ラインと第2製造ライン)を並行に行い、第1製造ラインを先行させ、第2製造ラインを1工程分遅くすれば、第1製造ラインで得た遠心分離液を、第2製造ラインの静置処理前の溶液に添加して静置処理することができるので、遠心分離液を上澄液に添加することによる透明度の低下の問題も防止できる。
このように静置処理をして上澄液を得ることで、大量処理ができるようになる。このため、特に大量のローヤルゼリー溶液を処理する場合には、濾過処理のみを適用した場合に比べて全体の製造時間を大幅に短縮することができるほか、消費エネルギーも殆ど不要となる。
次に、上澄液に対して、用途に応じて許容される賦形剤(デンプン、デキストリン、乳糖等)を添加して、攪拌混合した後、主として異物除去の目的で濾過する。
本発明では、透明度〔市販のアサヒスーパードライ(登録商標)からガスを抜いた状態のものを基準として(以下「基準品」という)、目視により対比した)が基準品と同程度のローヤルゼリー溶液を得ることができる。この透明度の範囲は、上記した静置処理後の上澄液の透明度とほぼ同じである。
次に、濾過液を、例えば、約70℃で約10分加熱した後、又は約105℃で約1分間加熱した後(プレートヒーター又は他の熱交換器等を用いる)、約40℃以下にまで冷却する。この処理は、ローヤルゼリー溶液の褐変を防止して品質を保持すると共に、殺菌処理をするものである。
その後、フリーズドライ法又はスプレードライ法等を適用して粉末化し、必要に応じて粒径を揃えるために粉砕又は造粒して、最終製品である粉末状のローヤルゼリーを得ることができる。この粉末状のローヤルゼリーは、水に溶解させることで透明なローヤルゼリー溶液となる。
(2)第2の実施形態
以下、請求項2記載の発明のローヤルゼリー溶液の製造方法を工程ごとに説明する。第2工程は、必須ではなく、必要に応じて付加することができる。なお、更に必要に応じて、他の公知の処理工程を適宜付加することができる。
第1工程、第2工程及び第3工程は、上記した第1の実施形態と同じ方法にて処理し、第3工程の後に第4工程を付加する。なお、第3工程と第4工程を一つの工程とすることもできる。第4工程以降は、第1の実施形態と同様にすることができる。
第4工程において、第3工程で加熱した反応液を冷却した後、SOD酵素を添加し、必要に応じて攪拌混合する。
SOD酵素は、第1工程において酵素活性剤としても使用することができるものであり、具体的にはSOD〔スーパー オキシド ディスミューターゼ(ユメディカ(株)製)〕である。
SOD酵素の添加割合は、ローヤルゼリー100質量部に対して、20〜66質量部が好ましく、40〜66質量部がより好ましく、50〜66質量部が更に好ましい。
このようにして第4工程においてSOD酵素を添加することにより、SOD酵素が製造工程に伴う熱等の外的要因による経時変化を受けることがないので、得られるローヤルゼリー溶液の抗酸化性を高めることができる。
本発明の製造方法で得られたローヤルゼリー溶液は水溶液形態であるが、用途(食品、栄養補助食品、各種飲料品、医薬品、化粧品等)に応じて要求される他の溶媒、例えば、エタノールを配合することができる。
本発明の製造方法で得られた固形状のローヤルゼリーは、用途に応じて、粉末状、顆粒状、錠剤状、シート状等の所望形状にすることができる。
また本発明の製造方法で得られたローヤルゼリー溶液及び固形状のローヤルゼリーは、単独で、又は必要に応じて公知の飲料品、栄養成分、薬効成分、着色料、各種添加剤と共に混合した混合物として、各種の食品、栄養補助食品、医薬品、及び化粧品等に配合することができる。
実施例1
(第1工程)
反応容器内にローヤルゼリー(生ローヤルゼリー原料,デセン酸2.0%以上含有)90kg、水道水270kgを添加し、室温で5分間攪拌混合した。次に、水酸化ナトリウムを用いてpHを10に調整した後、反応容器の外部から加温して液温を48℃に維持した。その後、酵素としてビオプラーゼ(ナガセケムテックス(株)製)を2.7kg、及び酵素活性剤としてSODを200g添加し、48℃で3時間維持した。第1工程の処理により、酵素によりローヤルゼリー中の蛋白質が分解される。
(第2工程)
次に、更に水道水15kgを添加し、水酸化ナトリウムによりpHを11に調整した後、液温48℃で2時間維持した。第2工程の処理により、ローヤルゼリー中の蛋白質は、引き続き酵素による分解を受けると共に、pHを高めたことによって、より分解し易くなる。
(第3工程)
次に、クエン酸を添加してpHを5.5に調整した後、反応容器の外部から加温して液温を70℃に上昇させた状態で10分間維持して酵素を失活させ、ローヤルゼリー水溶液を得た。このローヤルゼリー水溶液の透明度は、基準品と同程度であった。
第3工程終了後、液温が40℃になるまで冷却した後、室温で15時間静置した。静置後、上澄液と沈殿物を分離した。沈殿物を遠心分離器により遠心分離して、液体と固体に分け、液体は上澄液に加えた。上澄液の合計は355kgであった。上澄液の透明度は、基準品と同程度で淡黄色であった。
次に、上澄液に賦形剤としてデキストリン(商品名アミコール6H,日澱化学社製)を60kg添加し、攪拌混合した後、濾過して、濾過液を採取した。
次に、濾過液を70℃で10分間加熱殺菌処理し、40℃まで冷却した後、フリーズドライ法により、粉末化した。この粉末を80メッシュ(JIS標準篩い)に通して粒径を揃え、粉末状のローヤルゼリーを得た。
この粉末状のローヤルゼリー50gを水道水150gに添加し溶解させたところ、淡黄色で透明な水溶液(透明度は基準品と同程度であった)が得られた。スーパーオキシド消去活性〔電子スピン共鳴(ESR)法〕は3.2×10単位/gであった。
スーパーオキシド消去活性は、一般に活性酸素消去能で評価される。即ち、スーパーオキシドは活性酸素の一種で、酸素分子に電子が一つ入った状態の物質であり、このラジカル消去能をもって消去活性が評価される。例えば、植物には多くのスーパーオキシド消去物質が含まれており、一般には次のようなものがよく知られている。
(1)ビタミン類:ビタミンC、ビタミンE
(2)カロチノイド類:β−カロチン
(3)ポリフェノール類:エピガロカテキン、ガロカテキン
(4)アミノ酸類:システィン
これらの消去物質は電子を豊富に持ち、電子不足のスーパーオキシドに電子を与えることによって、スーパーオキシドを消去する。生体内には、特にスーパーオキシド消去能を持つスーパーオキシドディスミューターゼ(SOD)があり、一般的なスーパーオキシド消去物質の能力は、このSODの能力と比較し、換算される。よって、スーパーオキシド消去能は「SOD活性」と言われて、その活性力は同条件で分析測定された2種類以上の測定結果で高い、低いを表現できる。単位も酵素単位である「単位/g」で表される。
本発明では、第1工程において、ローヤルゼリーと水の質量比は1:3であり、従来技術に比べて非常に少なくなっているので、その後の工程において特に濃縮処理をする必要がなくなる。
本発明では、第3工程終了後において、15時間の静置法を適用しているため、実質的にエネルギーを使用することなく、高い透明度の上澄液を得ることができた。
比較例1
酵素活性剤を使用しないほかは、実施例1の第1工程〜第3工程までの処理と同じ処理をして、ローヤルゼリー水溶液を得た。このローヤルゼリー水溶液の透明度は、基準品と同程度であった。この結果から、酵素活性剤を併用しない場合は蛋白質の分解が不十分であり、酵素活性剤なしに十分に蛋白質を分解するためには、より長い時間を要するものと考えられる。
実施例2
第1工程〜第3工程は、実施例1と同様に処理した。
(第4工程)
第3工程終了後、液温が40℃になるまで冷却した。その後、SODを66kg添加し、混合攪拌した後、室温で15時間静置した。静置後、上澄液と沈殿物を分離した。沈殿物を遠心分離器により遠心分離して、液体と固体に分け、液体は上澄液に加えた。上澄液の合計は355kgであった。上澄液の透明度は、基準品と同程度で淡黄色であった。
第4工程の終了後、上澄液に賦形剤としてデキストリン(商品名アミコール6H,日澱化学社製)を60kg添加し、攪拌混合した後、濾過して、濾過液を採取した。
次に、濾過液を70℃で10分間加熱殺菌処理し、40℃まで冷却した後、フリーズドライ法により、粉末化した。この粉末を80メッシュ(JIS標準篩い)に通して粒径を揃え、粉末状のローヤルゼリーを得た。
この粉末状のローヤルゼリー50gを水道水150gに添加し溶解させたところ、淡黄色で透明な水溶液(透明度は基準品と同程度であった)が得られた。スーパーオキシド消去活性〔電子スピン共鳴(ESR)法〕は1.5×10単位/gであり、実施例1のものの2倍以上の活性を示した。
本発明では、第1工程において、ローヤルゼリーと水の質量比は1:3であり、従来技術に比べて非常に少なくなっているので、その後の工程において特に濃縮処理をする必要がなくなる。
本発明では、第3工程終了後において、15時間の静置法を適用しているため、実質的にエネルギーを使用することなく、高い透明度の上澄液を得ることができた。

Claims (5)

  1. ローヤルゼリー、水、1種類の蛋白質分解酵素としてアルカリプロテアーゼ、酵素活性剤としてSOD酵素を混合し、pH7〜11未満で、30〜65℃で加熱する第1工程、
    第1工程よりも高いpHで、かつpH12.5未満に調整した後、30〜65℃で加熱する第2工程、並びに
    pHを7未満に調整し、加熱することにより蛋白質分解酵素であるアルカリプロテアーゼを失活させる第3工程、
    を備えているローヤルゼリー溶液の製造方法。
  2. 第3工程の後に、反応液を冷却後、SOD酵素を添加する第4工程を備えている請求項1に記載のローヤルゼリー溶液の製造方法。
  3. 1種類の蛋白質分解酵素がビオプラーゼである、請求項1又は2記載のローヤルゼリー溶液の製造方法。
  4. ローヤルゼリー、水、1種類の蛋白質分解酵素及び酵素活性剤の合計量中、蛋白質分解酵素の含有割合が0.1〜2.0質量%であり、酵素活性剤の含有割合が0.01〜0.5質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のローヤルゼリー溶液の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項の製造方法で得られたローヤルゼリー溶液を10〜20時間静置後、上澄液に賦形剤を加えて賦形する工程を含む、固形状のローヤルゼリーの製造方法。
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