JP4210200B2 - 車両用電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電源の冗長化を図るための車両用電源システムに関するものであり、特に、ステアバイワイヤやブレーキバイワイヤなどのバイワイヤシステム、その他の装置における電源の冗長化を図るための車両用電源システムに関するものである。
車両用電源を冗長化させるための車両用電源システムとしては、例えば下記の特許文献1が開示されている。ここでは、車両の負荷に対して複数のバッテリ電源を並列接続した電源冗長方式をとり、メインバッテリの残存容量が所定の閾値を下回った場合はサブバッテリに切り換えることによって電源の冗長化を図っている。
また、車両におけるバイワイヤシステムの信頼性を向上させる技術としては、例えば、下記の特許文献2に記載の技術が開示されている。この技術では、車両のステアバイワイヤ(SBW)システムにおいて、車両の走行中に、万一、電源端子が外れたり、バッテリ劣化によって操舵装置への電源供給が困難になった場合でも、ホイールシャフトとラックシャフト間に設けたクラッチによってステアリング機構が接続される構成にして、メカ的なフェールセーフ機構を形成している。これによって、電源の劣化などで、ステアバイワイヤシステムが機能しないときにも、操舵不可能になることを回避できる。
特開2003−226207号公報(段落番号0018〜0051、および図1参照) 特開2001−171543号公報(段落番号0010〜0024、および図1〜図3参照)
しかしながら、特許文献1の技術においてはメインバッテリが劣化などをした場合には、負荷をサブバッテリへ自動的に切り換えるような対策が講じられているが、サブバッテリの電源状態が常に良好であるという保証はない。例えば自然放電などによってサブバッテリの容量が低下している場合にも、負荷が自動的にサブバッテリへ切り換えられてしまうので、切り換えられた後において常に安定した電源状態を保証することは不可能である。
特に、ステアバイワイヤ(SBW)やブレーキバイワイヤ(BBW)などのシステムにおいては電源に対して高い信頼性が求められているので、メインバッテリからバックアップ用のサブバッテリへ切り換えられた後も常に安定した電源供給が行われる必要があるが、特許文献1に開示された車両用電源システムでは常に安定した電源供給が行われる保証がない。
また、特許文献2の技術においては、ステアバイワイヤシステムに電力供給を行う際の電源の信頼性への懸念から、フェールセーフのためのホイールシャフトを設ける構造となっているので、構成が複雑になるとともに、電源の信頼性自体の問題を解決していない。
同様にして、ブレーキ系統についても、油圧配管による油圧制御に代わって、電動モータによって代替機能を行うブレーキバイワイヤシステムの技術が開発されているが、ここでもステアバイワイヤシステムの場合と同様に電源の信頼性が問題になっている。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、複数のバッテリによって電源の冗長性を持たせる場合、特にバックアップ用のバッテリが信頼性の高い状態にあるような冗長性を実現できる車両用電源システムを提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成するために創案されたものであり、請求項1に記載の発明が車両に搭載された負荷装置に接続する第1バッテリと、バックアップ電源としての第2バッテリと、前記第1バッテリと前記第2バッテリとを切り換え可能な切換手段と、前記第1バッテリの残存容量と前記第2バッテリの残存容量とを監視する容量監視手段と、前記容量監視手段の監視結果に基づいてバッテリの残存容量の劣化度合いを判定する手段と、前記バッテリの劣化度合いを判定する手段の判定結果に基づいて、前記第1バッテリよりも前記第2バッテリの方が劣化していると判断した場合、前記第1バッテリと前記第2バッテリとを切り換えるように前記切換手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
このような第1バッテリと第2バッテリとを備える車両用電源システムでは、第1バッテリの残存容量と第2バッテリの残存容量とを監視し、第1バッテリの残存容量より第2バッテリの残存容量が小さいとき、第1バッテリと第2バッテリとを切り換え、残存容量の大きいバッテリを第2バッテリとするから、バックアップ電源としての第2バッテリを常に良好な電源状態に保つことができる。
請求項2に記載の発明は、前記車両に搭載された発電機からの電力で、前記第1バッテリおよび第2バッテリへの充電を可能とし、前記第2バッテリヘ充電される充電量が前記第1バッテリヘ充電される充電量より多くなるように充電制御を行う充電制御手段を備えることを特徴とする。
第1バッテリよりも第2バッテリヘの充電量を増やすことによって、バックアップ電源としての第2バッテリの電力を優先的に確保できるとともに、第2バッテリの劣化を抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、前記充電制御手段が、前記車両の起動中において、前記発電機または前記第1バッテリから前記第2バッテリへ所定電力を継続的に供給することを特徴とする。
車両の起動中においても、発電機または第1バッテリから第2バッテリに所定電力が充電されるので、自然放電などにより残存容量の低下を防ぐことができ、バックアップ電源としての第2バッテリの残存容量を常に高く維持することができる。
請求項4に記載の発明は、前記充電制御手段が、前記第2バッテリから前記第1バッテリヘの充電を防止するための充電防止機能を備えていることを特徴とする。
第2バッテリから第1バッテリヘの電流の流れ込みを防止するようにしたので、第2バッテリには無駄な放電は生じない。バックアップ電源としての第2バッテリの残存容量を維持することができる。
請求項5に記載の発明は、前記第2バッテリよりも前記第1バッテリの方が劣化している状態において、前記第1バッテリと前記第2バッテリとを切換可能な緊急スイッチを備えていることを特徴とする。
これによって、例えば第1バッテリが劣化して負荷装置に対して電力供給ができなくなった場合、緊急スイッチを操作し第1バッテリと第2バッテリとを切り換えることによって、第2バッテリを用いて負荷装置へ電力供給を行うことができる。
請求項6に記載の発明は、前記負荷装置が、前記車両の機構部品を電気信号によって制御するためのバイワイヤシステムを含むことを特徴とする。
バックアップ電源としての第2バッテリの残存容量を第1バッテリよりも良好な状態に維持しているから、第1バッテリが劣化し、バックアップ電源としての第2バッテリによってバイワイヤシステムに電力供給を行うとき、第2バッテリの電源性能の悪化によってバイワイヤシステムが機能しないという事態を防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、第1バッテリと第2バッテリの残存容量を監視し、残存容量が大きな方を第2バッテリとすることにより、バックアップ電源としての第2バッテリの電源状態を常に信頼性の高い状態に保つことができ、例えば第1バッテリが劣化し、代わりに第2バッテリが負荷装置に対して電力供給を行う場合は、確実に電力供給ができる。このため、車両全体の信頼性が向上する。
請求項2に記載の発明によれば、第1バッテリよりもバックアップ電源としての第2バッテリヘの充電量を増やしているので、請求項1の効果に加えて、バックアップ電源としての第2バッテリの劣化を抑えながら、第2バッテリの電源状態を常に良好な状態に保つ効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、車両を起動中において、発電機または第1バッテリから第2バッテリに常に所定電力が充電されるので、請求項2の効果に加えて、バックアップ電源としての第2バッテリの電源状態を常に良好な状態に保つ効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、第2バッテリから第1バッテリヘの電流の流れ込みを防止しているので、請求項2または請求項3の効果に加えて、第2バッテリには無駄な放電は生じない。したがって、バックアップ電源である第2バッテリの電源状態を常に良好な状態に保つことができる。
請求項5に記載の発明によれば、緊急スイッチの操作によって、バックアップ電源としての第2バッテリと、第1バッテリとを切り換えることができるから、請求項1乃至請求項4の効果に加えて、例えば第1バッテリが劣化し残存容量が不足するなど緊急時において、バイクにおけるリザーブタンクなどと同様に、バックアップ電源としての第2バッテリを用いてエンジンを始動させ、車両を運転することができる。このとき、第2バッテリの電源状態が良いから、車両を確実に運転することができる。
請求項6に記載の発明によれば、負荷装置はバイワイヤシステムを含む構成となっているため、電源に対する高い信頼性が要求されるが、第1バッテリよりもバックアップ電源としての第2バッテリの信頼性が高く維持されているから、請求項1乃至請求項5の効果に加えて、第1バッテリの残存容量が不足しているとき、第2バッテリで、確実に電力供給を行うことが可能である。バックアップ電源としての第2バッテリの電力不足で、バイワイヤシステムが機能しない事態を防止することができる。バイワイヤシステムの信頼性が向上する。
<本発明の車両用電源システムの概要>
本発明の車両用電源システムは、メインバッテリとサブバッテリなど複数のバッテリ電源を備える車両において、常に、バックアップ用のバッテリとなるサブバッテリの電源状態をメインバッテリより良好な状態とするように構成している。
なお、以下の説明では、エンジンの始動、車両の各負荷、操舵装置に対して電源供給を行うためのバッテリをメインバッテリと称し、バックアップ電源として緊急時に使用するバッテリをサブバッテリと称することにする。このとき、メインバッテリとサブバッテリは固定的なものではなく、リレー回路の動作によってメインバッテリとサブバッテリを切り換えるようになっている。
すなわち、本発明の車両用電源システムは、従来の車両用電源におけるメインバッテリに対して冗長系のためのサブバッテリをバックアップ用バッテリとして搭載している。そして、メインバッテリとサブバッテリのそれぞれの出力端子がリレー回路によって切り換えられ、それぞれの負荷に対してメインバッテリとサブバッテリの電源切換ができるような構成となっている。
特に、本発明の車両用電源システムをバイワイヤシステム用電源システムとした場合は、サブバッテリのバックアップ電源の供給先は、主にステアバイワイヤシステム(SBW)のバックアップモータ(バックアップ操舵装置)およびブレーキバイワイヤシステム(BBW)などの各種アクチュエータとなっている。
メインバッテリとサブバッテリのそれぞれの残存容量について、テスト機能またはチェック機能を有し、定期的にメインバッテリとサブバッテリの残存容量を確認している。そして、残存容量が所定値以下である場合には、所定値以下となった回数をカウントし、その回数が所定値以上であれば、バッテリが劣化したとして、ドライバに対してバッテリの劣化警報を行う。さらに、バッテリの劣化警報を行った場合には、劣化した方をメインバッテリとし、劣化していない方をサブバッテリと決定する。
したがって、ステアバイワイヤシステムのバックアップモータ(バックアップ操舵装置)などには、常に信頼性の高いサブバッテリから電力供給が行われる。ステアバイワイヤシステムに異常が生じ、バックアップモータの作動が必要なとき、サブバッテリの劣化で、バックアップモータなどが機能しないという事態を回避することができる。ステアバイワイヤシステムの信頼性が向上する。
請求項2に対応する構成として、メインバッテリとサブバッテリの充電については、サブバッテリの劣化を遅らせるために両者の充電電圧を異ならせる。このとき、サブバッテリの充電電圧が高くなるように、常にサブバッテリへの充電を優先し、メインバッテリの残存容量よりサブバッテリの残存容量を高い状態に維持するとともに、常に車載の発電機またはメインバッテリから所定の電力をサブバッテリ側に供給することによって、自然放電などの原因でサブバッテリの残存容量が低下することを防いでいる。
さらに、緊急スイッチが設けられ、この緊急スイッチを操作することによって、メインバッテリの電力供給ができない緊急時にはサブバッテリを電源として、一時的にエンジンを始動させたり、ステアバイワイヤシステムに電力を供給したりして、車両操作を可能にする。
サブバッテリとメインバッテリは、車載の発電機によって充電されるが、サブバッテリは、昇圧回路を介してメインバッテリより高い充電電圧で充電される。昇圧回路には、メインバッテリの電圧が低下してもサブバッテリ側からメインバッテリ側へ電流が逆流しないような逆流防止機能が設けられている。
以下、図面を参照しながら、本発明における車両用電源システムの実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態では、好適な実施の形態としてステアバイワイヤシステム(SBW)に用いられるバイワイヤ用電源システムについて述べることにする。
<バイワイヤ用電源システムの構成>
図1は、本発明の車両用電源システムに適用されるバイワイヤ用電源システムの回路図であり、バッテリB1をメインバッテリとし、バッテリB2をサブバッテリとした場合の回路構成を示している。図1において、バイワイヤ用電源システム1は、従来の車両に搭載されている電源システムと同様な現用電源システム(図の破線囲み内)2と、バックアップ用電源となる冗長電源システム(図の実線囲み内)3とを備えたシステム構成となっている。
現用電源システム2は、車載の発電機ACG4と、車両のエンジンを始動させるスタータ5と、メインバッテリとなるバッテリB1と、電装などの通常負荷6と操舵装置7とからなり、スタータ5と、リレーRY1を介してバッテリB1と、通常負荷6および操舵装置7とが発電機ACG4に並列に接続されている。
冗長電源システム3は、サブバッテリとなるバッテリB2と、リレーRY2と、昇圧回路8とで構成された電源部3bおよび電源コントローラ9と、緊急スイッチSW2と、リレーRY1とで構成された電源制御部3aからなる。
バッテリB2は、リレーRY2と、昇圧回路8と、イグニッションスイッチSW1とを介して発電機ACG4に接続される。
サブバッテリであるバッテリB2には、負荷としてバックアップ操舵装置10がスイッチSW3を介して接続されている。
操舵装置7がステアバイワイヤシステムでその動作が監視されている。操舵装置7に異常があると、制御信号によってスイッチSW3が閉じ、バッテリB2からの電力供給でバックアップ操舵装置10が動作するようになっている。
なお、電源コントローラ9は、バッテリB1およびバッテリB2の残存容量や電圧をモニタしたりリレーRY1およびリレーRY2へ切換信号を送信したりする機能を有している。また、昇圧回路8は、発電機ACG4またはメインバッテリ(この場合はバッテリB1)の出力電圧を昇圧してサブバッテリ(この場合はバッテリB2)へ大きな充電電流を流す機能を有している。
図1のような回路構成において、電源コントローラ9からリレーRY1およびリレーRY2へ切換信号を出力することによってリレーRY1,RY2を共にa接点側に接続するようにすれば、バッテリB1をメインバッテリとし、バッテリB2をサブバッテリとするように回路を構成することができる。このとき、発電機ACG4からメインバッテリとなるバッテリB1へは発電機の電圧によって通常の充電電流を供給するが、サブバッテリとなるバッテリB2に対しては、発電機ACG4から昇圧回路8を介して高い電圧を印加し、バッテリB1よりも大きな充電電流を供給する。すなわち、発電機ACG4→イグニッションスイッチSW1→昇圧回路8→リレーRY2のa、c接点→バッテリB2のルートによって、サブバッテリとなるバッテリB2へ大きな充電電流を供給する。
ここでは、バッテリB1が、特許請求の範囲における第1バッテリとなり、バッテリB2が特許請求の範囲における第2バッテリとなる。
図2は、本発明の車両用電源システムに適用されるバイワイヤ用電源システムの回路図であり、バッテリB1をサブバッテリとし、バッテリB2をメインバッテリとした場合の回路構成を示している。図2の回路構成は、図1の回路構成と全く同じであるので詳細な説明を省略する。図2のようにバッテリB1をサブバッテリとして、バッテリB2をメインバッテリとする場合は、電源コントローラ9からリレーRY1およびリレーRY2へ切換信号を出力することによって、リレーRY1,RY2を共にb接点側に接続するようにすればよい。また、このようなリレーの接点の切り換えによって、発電機ACG4から昇圧回路8を介して、サブバッテリとなるバッテリB1に対して高い電圧を印加し、バッテリB2よりも大きな充電電流を供給する。すなわち、発電機ACG4→イグニッションスイッチSW1→昇圧回路8→リレーRY1のb、c接点→バッテリB1のルートによって、サブバッテリとなるバッテリB1へ大きな充電電流を供給する。
<バイワイヤ用電源システムの動作>
次に、図1および図2を用いてバイワイヤ用電源システムの動作を説明する。まず、図1のように、バッテリB1がメインバッテリとなり、バッテリB2がサブバッテリとなる場合について説明する。
メインバッテリとなるバッテリB1は、発電機ACG4からの電力によって充電されながら、車両の通常負荷6や操舵装置7へ所望の電力を供給する。このとき、バッテリB1は、通常負荷6や操舵装置7を操作できる範囲でバッテリ電圧が低下することもある。一方、発電機ACG4からの電圧は、昇圧回路8によって昇圧されてサブバッテリとなるバッテリB2に印加されるから、サブバッテリとなるバッテリB2へは、メインバッテリとなるバッテリB1よりも大きな充電電流が流れる。さらにイグニッションスイッチSW1がオン状態になっているときは、常時、発電機ACG4またはバッテリB1から所定の電力でバッテリB2への充電が行われる。これによって、サブバッテリとなるバッテリB2は常に安定して残存容量を高く維持することができる。
また、昇圧回路8にはダイオードなどのような逆流防止回路が設けられているので、メインバッテリであるバッテリB1が劣化して電圧低下を起こしても、サブバッテリであるバッテリB2からバッテリB1へ電流が流れ込むおそれはない。よって、バックアップ用のバッテリB2に無駄な放電が生じることはないので、サブバッテリであるバッテリB2は常に高い残存容量を維持することができる。
この逆流防止回路が、特許請求の範囲の請求項4における充電防止機能に相当する。
ここで、メインバッテリ(バッテリB1)の劣化で車両が停止するなどの緊急時において、緊急スイッチSW2をオンにすることによって、電源コントローラ9が、リレーRY1、RY2に切換信号を出力して、図2に示すようにそれぞれの可動接点cがb接点に切り換り、サブバッテリであるバッテリB2がメインバッテリ側に切り換えられ、バッテリB2からスタータ5、操舵装置7などに電力供給ができる。
バッテリB2は、常にバッテリB1よりよい電力状態に維持されているので、切り換え後に、確実にエンジン系統や操舵装置7に安定した電力を供給することができる。これによって、車両を例えば路肩などへ緊急避難させることができる。
次に、図2のように、バッテリB1がサブバッテリとなり、バッテリB2がメインバッテリとなる場合について説明する。なお、図1と重複する内容は説明を省略する。
発電機ACG4は、リレーRY2のb、c接点を介してメインバッテリとなるバッテリB2を充電し、車両の通常負荷6や操舵装置7へ所望の電力を供給するとともに、昇圧回路8を介してサブバッテリとなるバッテリB1に対しても充電を行う。サブバッテリであるバッテリB1への充電は、昇圧回路8によってメインバッテリであるバッテリB2より高い電圧が印加されるため、バッテリB1への充電電流はバッテリB2のそれよりも大きくなる。さらにイグニッションスイッチSW1がオン状態になっているときは、発電機ACG4またはバッテリB2から所定の充電電流が常時、バッテリB1に流れ、充電が行われる。これによって、サブバッテリとなるバッテリB1は常に高い残存容量の状態を維持することができる。
ここで、緊急時などの場合に緊急スイッチSW2をオンにすると、電源コントローラ9が、リレーRY1、RY2に切換信号を出力して、メインバッテリとサブバッテリとを切り換えさせる。これによって、サブバッテリであったバッテリB1がメインバッテリ側に切り換えられる。
したがって、バッテリB1の電力で、エンジンを始動させたり、操舵装置7を動作させたりして車両を、例えば路肩などへ緊急避難させることができる。
ここでは、バッテリB2が、特許請求の範囲に記載の請求項1における第1バッテリとなり、バッテリB1が第2バッテリとなる。
<通常動作時のバッテリ切換動作フロー>
次に、図1または図2を参照しつつ、図3のフローチャートを用いてバイワイヤ用電源システムによる通常動作時のメインバッテリとサブバッテリの切換動作について説明する。
図3は、本発明のバイワイヤ用電源システムにおいて、通常時にメインバッテリ/サブバッテリの切換動作を行う流れを示すフローチャートである。
まず、イグニッションスイッチSW1がオンになると(ステップS1)、メインバッテリまたはサブバッテリの何れかが劣化したことを示すバッテリの劣化警報が、前回イグニッションスイッチSW1がオンされたときに発せられていたか否かが判定される(ステップS2)。ここで、バッテリの劣化警報が発せられていなければ(ステップS2でNoの場合)、サブバッテリ容量の定期チェックを行うために、前回のバッテリの切り換えからイグニッションスイッチSW1がオンされた回数は所定のN回目に達した否かが判定される(ステップS3)。
ここで、イグニッションスイッチSW1のオン回数がN回目に達していれば(ステップS3でYesの場合)、N回に1回の割合でサブバッテリの残存容量をチェックするために、電源コントローラ9がリレーRY1、RY2に切換信号を出力して、メインバッテリとサブバッテリとの切り換えを行う(ステップS4)。そして、メインバッテリになったバッテリからの電力供給によってスタータ5が動作しエンジンの始動を行う(ステップS5)。その後、メインバッテリになったバッテリの電圧の落ち込みが規定値より下回っていないか否かをチェックして、バッテリの残存容量をチェックする(ステップS6)。
チェックの結果、メインバッテリの残存容量が所定値より低下していれば(ステップS7でYesの場合)、そのメインバッテリがバッテリB1であるか否かが判定される(ステップS8)。そして、メインバッテリがバッテリB1であれば(ステップS8でYesの場合)、バッテリB1のフェールカウンタをカウントアップする。すなわち、カウント値FB1+1を更新されたFB1とする(ステップS9)。
そして、更新されたカウント値FB1が劣化判定閾値K以上であるか否か(FB1≧K?)の判定を行う(ステップS10)。ここで、更新されたカウント値FB1が劣化判定閾値K以上でなければ、つまり、FB1<Kであれば(ステップS10でNoの場合)、通常走行を行い(ステップS18)、更新されたカウント値FB1が劣化判定閾値K以上であれば、つまり、FB1≧Kであれば(ステップS10でYesの場合)、バッテリB1の劣化警報をオンにした後(ステップS11)、通常走行を行う(ステップS18)。
一方、ステップS8において、メインバッテリがバッテリB1でなければ(ステップS8でNoの場合)、バッテリB2のフェールカウンタをカウントアップする。すなわち、カウント値FB2+1を更新されたFB2とする(ステップS12)。そして、更新されたカウント値FB2が劣化判定閾値K以上であるか否か(FB2≧K?)の判定を行う(ステップS13)。ここで、更新されたカウント値FB2が劣化判定閾値K以上でなければ、つまり、FB2<Kであれば(ステップS13でNoの場合)、通常走行を行い(ステップS18)、更新されたカウント値FB2が劣化判定閾値K以上であれば、つまり、FB2≧Kであれば(ステップS13でYesの場合)、バッテリB2の劣化警報をオンにした後に(ステップS14)、通常走行を行う(ステップS18)。
一方、ステップS7のチェックで、メインバッテリの残存容量が所定値より低下していなければ(ステップS7でNoの場合)、バッテリB1がメインバッテリであるか否かが判定され(ステップS15)、バッテリB1がメインバッテリであれば(ステップS15でYesの場合)、バッテリB1のフェールカウンタをリセットして、つまり、カウント値FB1を0にして(ステップS16)、車両の通常走行を行う(ステップS18)。
また、ステップS15で、バッテリB1がメインバッテリでなければ(ステップS15でNoの場合)、バッテリB2がメインバッテリのため、バッテリB2のフェールカウンタをリセットして、つまり、カウント値FB2を0にして(ステップS17)、車両の通常走行を行う(ステップS18)。
これは、すなわち、残存容量の低下の回数が連続して劣化判定閾値K以上であると電源コントローラ9によって検出された場合、バッテリの劣化と判断するが、そうでない場合には、一時的な残存容量の不足で、充電によって回復させることができるからである。
一方、ステップS2において、バッテリの劣化警報が発せられていれば(ステップS2でYesの場合)、どのバッテリが劣化したかを特定するため、バッテリB1のフェールカウンタのカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上であるか否か(FB1≧K?)の判定が行われる(ステップS19)。ここで、バッテリB1のカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上であれば、つまり、FB1≧Kであれば(ステップS19でYesの場合)、バッテリB1が劣化しているので、バッテリB1をメインバッテリにする(ステップS21)。
また、ステップS19で、バッテリB1のカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上でなければ、つまり、FB1<Kであれば(ステップS19でNoの場合)、バッテリB2が劣化しているので、バッテリB2をメインバッテリにする(ステップS20)。
このようにして劣化している方のバッテリをメインバッテリとし、前記のステップS4で切り換えたメインバッテリと同様に、そのメインバッテリを用いてエンジン始動を行う(ステップS5)。以後は、前記と同様で、スタータ5を動作させてエンジンの始動を行い、メインバッテリの残存容量のチェックを経て、通常走行を行う。
なお、前記のステップS3で、前回のバッテリの切り換えからイグニッションスイッチSW1がオンされた回数はN回目に達していなければ(ステップS3でNoの場合)、そのまま車両の通常走行を行う(ステップS18)。
<緊急時のバッテリ切換動作フロー>
次に、バイワイヤ用電源システムにおいて、図1または図2を参照しつつ図4を参照して車両に対して緊急アシストを行う場合の動作について説明する。図4は、本発明のバイワイヤ用電源システムにおいて、緊急アシストを行う場合の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、イグニッションスイッチSW1がオンされると(ステップS30)、ステップS31で、緊急スイッチSW2が押されてオンになったか否かがチェックされる。オンになっていないとき、通常モードに移行する(ステップS47)。
通常モードでは、前記図3のフローチャートで示したように、バッテリの状態をチェックして、残存容量の多いバッテリをサブバッテリに設定して通常走行を行う。
一方、緊急スイッチSW2がオンになったとチェックされると、メインバッテリが劣化して、車両が走行不能な状態に陥り、ドライバが緊急アシストを要求したとして、メインバッテリまたはサブバッテリの何れかが劣化したことを示す劣化警報が、前回のイグニッションスイッチSW1がオフ時に、発せられていたか否かが判定される(ステップS32)。ここで、前回のオフ時にバッテリの劣化警報が発せられていなければ(ステップS32でNoの場合)、メインバッテリには問題がないとして、通常モードに移行する(ステップS47)。
一方、ステップS32において、前回のイグニッションスイッチSW1のオフ時にバッテリ劣化を示す劣化警報が発せられていれば(ステップS32でYesの場合)、劣化したバッテリを特定するため、バッテリB1のカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上であるか否か(FB1≧K?)の判定が行われる(ステップS33)。
ここで、バッテリB1のカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上であれば、つまり、FB1≧Kであれば(ステップS33でYesの場合)、バッテリB1が劣化しているので、バッテリB1をメインバッテリにする(ステップS35)。また、ステップS33で、バッテリB1のカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上でなければ、つまり、FB1<Kであれば(ステップS33でNoの場合)、バッテリB2が劣化しているので、バッテリB2をメインバッテリにする(ステップS34)。これによって、劣化したバッテリがメインバッテリとなる。なおこれは、通常走行時と同様である。
次に、ステップS36で、車両状態をチェックし、車両に対して緊急アシストを行う必要があるか否かが判定される。すなわち、メインバッテリの劣化によって、車両が道路中に停車している可能性がある。このとき、スタータ5と、操舵装置7などに対して一時的に電力を供給し、路肩などへ車両を寄せることができるように緊急アシストを行う緊急回避モードに移行するか否かの判定を行う。
車両状態のチェックでは、(1)エンジンは停止しているか?(2)ボンネットが空いていて操舵不能な状態であって通常走行ができない状態か?(3)車両速度は極低速か?などの判定が行われる。判定の結果、緊急アシストを行う必要がない場合、(ステップS36でNoの場合)、通常モードに移行する(ステップS47)。
緊急アシストを行う必要がある場合は(ステップS36でYesの場合)、バッテリB1がメインバッテリか否かを特定するため、バッテリB1のフェールカウンタのカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上であるか否か(FB1≧K?)の判定を行う(ステップS37)。
バッテリB1がメインバッテリの場合は、リレーRY1、RY2に切換信号を出力して、メインバッテリとサブバッテリの切り換えを行う。すなわち、バッテリB1のフェールカウンタのカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上であれば(ステップS37でYesの場合)、バッテリB1が劣化しているので、劣化したバッテリB1をサブバッテリに、劣化していないバッテリB2をメインバッテリにする(ステップS39)。これによって、劣化していないバッテリB2で、スタータ5と操舵装置7などに電力供給ができ、エンジンの始動と操舵ができるようになる。
また、ステップS37で、バッテリB1のフェールカウンタのカウント値FB1が所定の劣化判定閾値K以上でなければ、バッテリB2が劣化しているので、劣化したバッテリB2をサブバッテリに、劣化していないバッテリB1をメインバッテリにする(ステップS38)。これによって、劣化していないバッテリB1で、スタータ5と操舵装置7などに電力供給ができ、同様にエンジンの始動と操舵ができるようになる。これによって、緊急回避モードに移行する(ステップS40)。
緊急回避モードでは、エンジンの始動と操舵ができるから、例えば、車両を路肩寄せなどの緊急作業を行うことができる。その後、エンジンが起動しているか否かを確認する(ステップS41)。
エンジンが起動していると確認された場合(ステップS41でYesの場合)、発電機ACG4からの電力供給で車両運転ができるので、劣化していないバッテリをサブバッテリにするようにバッテリの切り換えを行う。
すなわちバッテリB1がメインバッテリか否かのチェックが行われる(ステップS42)。
バッテリB1がメインバッテリの場合(ステップS42でYesの場合)は、バッテリB1をサブバッテリに、バッテリB2をメインバッテリにするようにバッテリの切り換えを行う(ステップS43)。
バッテリB1がメインバッテリでない場合(ステップS42でNoの場合)には、バッテリB2がメインバッテリになるので、バッテリB1をメインバッテリに、バッテリB2をサブバッテリにするようにバッテリの切り換えを行う(ステップS44)。ステップS43、ステップS44の後は、通常モードに移行する(ステップS47)。
このように、エンジンが起動した場合は、劣化していないバッテリをサブバッテリに、劣化したバッテリをメインバッテリにすることによって、サブバッテリの電力を確保することができる。
一方、ステップS41でエンジンが起動していないと確認された場合、手押しで車両を移動させることになり、このとき車両移動の終了を判断するため、ステアリングの操舵力がプラス、マイナスゼロN・mになって一定時間が経過したか否かのチェックを行う(ステップS45)。操舵力がある、あるいは操舵力がゼロになったが、未だ一定時間が経過していないとチェックされた場合(ステップS45でNoの場合)、手押し手で車両を移動中であるので、引き続き同様のチェックを行う。
ステップS45で、操舵力がゼロになって一定時間が経過したとチェックされた場合(ステップS45でYesの場合)には、車両を移動させる作業が終了したので緊急アシストを終了し、劣化していないバッテリをサブバッテリに戻すようにバッテリの切り換えを行うとともにアシスト終了警報を行って終了する(ステップS46)。
このように、エンジンが起動しない場合には、車両移動が終了すると、劣化していないバッテリをサブバッテリに、劣化したバッテリをメインバッテリにすることによって、不必要な電力供給が行われず、サブバッテリの電力を確保することができる。
そして、劣化したバッテリの交換を行うと、前記のようにバッテリの劣化がチェックされ、その結果、状態の良いバッテリが自動的にサブバッテリに回される。
なお、本実施の形態では、バッテリの劣化を検出し、劣化したバッテリを残存容量の少ないバッテリと見做してメインバッテリとし、劣化していないバッテリを残存容量の大きいバッテリと見做してサブバッテリとするようにしたが、バッテリの残存容量を直接に検出し、残存容量の検出値の大きいバッテリをサブバッテリとし、残存容量の検出値の少ないバッテリをメインバッテリとすることもできる。
以上述べた実施の形態は本発明を実現するための最良な形態ではあるが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。例えば電源に対して高い信頼性を要求するブレーキバイワイヤにも適用できる。この場合通常、メインバッテリから電力供給が行われる。そして、メインバッテリが劣化して残存容量が不足していると、バッテリ状態の良いサブバッテリが電力供給を行うため、ブレーキバイワイヤを確実に機能させることができる。
また、上記の実施の形態ではメインバッテリによって通常負荷6に電力を供給し、サブバッテリによってバックアップ操舵装置10に電力を供給する形態について説明したが、このようなバイワイヤシステムに限定されるものではない。
例えば、このようなメインバッテリとサブバッテリの切換方式は、パワーステアリングシステムの電源供給に適用することもできる。すなわち、メインバッテリが劣化してパワーステアリングモータが動作しなくなったとき、バッテリ状態の良好なサブバッテリをバックアップ電源とすることにより、パワーステアリングモータを動作させれば、緊急時においてもドライバは容易にパワーステアリングを操作することができる。
本実施の形態では、昇圧回路8が発電機ACG4またはメインバッテリの電圧を昇圧し、サブバッテリにはメインバッテリよりも高い電圧を印加するようにしたが、昇圧回路8にサブバッテリの充電状態を確認する機能を設け、サブバッテリが満充電時には、昇圧回路8が通常の充電時より低い電圧を出力し、サブバッテリの残存容量を維持するだけの充電を行うようにしても良い。
なお、本実施の形態では、メインバッテリが劣化して、緊急アシストを行う必要があるとき、リレーRY1、リレーRY2によってメインバッテリとサブバッテリとを切り換え、操舵装置7などに電力供給を行って車両移動を可能にしたが、これに限られず、例えばバッテリの切り換えの代わりに、スイッチSW3を閉じサブバッテリがバックアップ操舵装置10に直接に電力供給をして車両を移動させることもできる。
なお、通常負荷6と、操舵装置7と、電源コントローラ9と、スタータ5とが、特許請求の範囲における負荷装置を構成している。
図3におけるステップS19と、ステップS20と、ステップ21とが、特許請求の範囲における制御手段の動作を示している。
ステップS4と、ステップS5と、ステップS6と、ステップS7とが、特許請求の範囲における容量監視手段の動作を示している。
本発明の車両用電源システムに適用されるバイワイヤ用電源システムの回路図であり、バッテリB1をメインバッテリとし、バッテリB2をサブバッテリとした場合の回路構成である。 本発明の車両用電源システムに適用されるバイワイヤ用電源システムの回路図であり、バッテリB1をサブバッテリとし、バッテリB2をメインバッテリとした場合の回路構成である。 通常時にメインバッテリ/サブバッテリの切換動作を行う流れを示すフローチャートである。 緊急アシストを行う場合の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 バイワイヤ用電源システム
2 現用電源システム
3 冗長電源システム
4 ACG(発電機)
5 スタータ
6 通常負荷
7 操舵装置
8 昇圧回路(充電制御手段)
9 電源コントローラ
10 バックアップ操舵装置
B1,B2 バッテリ
RY1,RY2 リレー(切換手段)
SW1 イグニッションスイッチ
SW2 緊急スイッチ
SW3 スイッチ

Claims (6)

  1. 車両に搭載された負荷装置に接続する第1バッテリと、
    バックアップ電源としての第2バッテリと、
    前記第1バッテリと前記第2バッテリとを切り換え可能な切換手段と、
    前記第1バッテリの残存容量と前記第2バッテリの残存容量とを監視する容量監視手段と、
    前記容量監視手段の監視結果に基づいてバッテリの劣化度合いを判定する手段と、
    前記バッテリの劣化度合いを判定する手段の判定結果に基づいて、前記第1バッテリよりも前記第2バッテリの方が劣化していると判断した場合、前記第1バッテリと前記第2バッテリとを切り換えるように前記切換手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用電源システム。
  2. 前記車両に搭載された発電機からの電力で、前記第1バッテリおよび第2バッテリへの充電を可能とし、
    前記第2バッテリヘ充電される充電量が前記第1バッテリヘ充電される充電量より多くなるように充電制御を行う充電制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用電源システム。
  3. 前記充電制御手段は、前記車両の起動中において、前記発電機または前記第1バッテリから前記第2バッテリへ所定電力を継続的に供給することを特徴とする請求項2に記載の車両用電源システム。
  4. 前記充電制御手段は、前記第2バッテリから前記第1バッテリヘの充電を防止するための充電防止機能を備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用電源システム。
  5. 前記第2バッテリよりも前記第1バッテリの方が劣化している状態において、前記第1バッテリと前記第2バッテリとを切換可能な緊急スイッチを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用電源システム。
  6. 前記負荷装置は、前記車両の機構部品を電気信号によって制御するためのバイワイヤシステムを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の車両用電源システム。
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