JP4207628B2

JP4207628B2 - Heat storage tank mounting structure

Info

Publication number: JP4207628B2
Application number: JP2003092991A
Authority: JP
Inventors: 正明飯沼
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 2003-03-31
Filing date: 2003-03-31
Publication date: 2009-01-14
Anticipated expiration: 2023-03-31
Also published as: JP2004300968A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄熱タンクの取付け構造に関し、とくに車両の前端衝突時に蓄熱タンクに阻害されることなく車両の前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）が容易に変形して衝突エネルギーを吸収できるようにする、蓄熱タンクの取付け構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特開平１０−８６６４４公報には、蓄熱タンクをエンジンルーム内に搭載する場合、その搭載位置が限られてしまうので、蓄熱タンクをエンジンルーム内のヘッドランプ近傍部位で、サイドメンバーに取り付けることが提案されている。そこでは、サイドメンバーに前側ブラケット、後側ブラケットを車両前後方向に前後させて取付け、前側ブラケットと後側ブラケットとの間に蓄熱タンクを保持する構造をとっている。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−８６６４４公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
サイドメンバーは車両前端衝突時に車両前方側端部から後方に向かって潰れていくことにより衝撃を吸収するエネルギー吸収部材も兼ねているので、冷却液で充填されて潰れにくくなっている蓄熱タンクがサイドメンバーの前端部近傍に取付けられている上記公報の構造では、車両前端衝突時にサイドメンバーのうち前側ブラケットと後側ブラケットとの間のサイドメンバー部分が、サイドメンバーより高剛性の蓄熱タンクにより車両前後方向に潰れにくくなり、衝突エネルギーを吸収しにくいという問題がある。
また、たとえ上記公報のように蓄熱タンクに変形促進部を設けて蓄熱タンク自体を潰れやすい構造にしても、潰れた蓄熱タンクは、依然、前側ブラケットと後側ブラケットとの間に位置しているので、サイドメンバーのうち前側ブラケットと後側ブラケットとの間のサイドメンバー部分の車両前後方向の変形を阻害する。
本発明の目的は、蓄熱タンクが取付けられる車両の前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）の、車両前端衝突時の変形を阻害しない、前後方向伸長部材への、蓄熱タンクの取付け構造を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
（１）車両の前後方向伸長部材に前側ブラケットと後側ブラケットを車両前後方向に前後させて取付け、蓄熱タンクを前記前側ブラケットと後側ブラケットの間に配置して前記前側ブラケットと後側ブラケットを介して前記前後方向伸長部材に支持し、前記後側ブラケットの前記前後方向伸長部材への取付け部または前記後側ブラケットに、車両前端衝突時に前記後側ブラケットを介しての前記蓄熱タンクの支持を車両前後方向において解除する支持解除構造を設けた蓄熱タンクの取付け構造。
（２）前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴を前方に開放する切欠きを含む（１）記載の蓄熱タンクの取付け構造。
（３）前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴を前方に開放する切欠きと、該切欠きを塞ぎ車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損する部材とを含む（１）記載の蓄熱タンクの取付け構造。
（４）前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴前方部分の強度を車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損するように弱める切欠きを含む（１）記載の蓄熱タンクの取付け構造。
（５）前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴前方部分の強度を車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損するように弱める切欠きと、該切欠きを塞ぎ車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損する部材とを含む（１）記載の蓄熱タンクの取付け構造。
（６）前記支持解除構造が、前記後側ブラケットに形成され車両前端衝突時に前側ブラケット、蓄熱タンクを介して後方向きの荷重がかかった時に前記後側ブラケットを後方に容易に変形または破損させる強度低減部を含む（１）記載の蓄熱タンクの取付け構造。
【０００６】
上記（１）〜（６）の蓄熱タンクの取付け構造では、車両の前端衝突時、車両の前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）が前端から潰れていき、潰れ部位が前側ブラケットに至ると、衝突荷重が前側ブラケットから高剛性の蓄熱タンクを介して後側ブラケットにかかり後側ブラケットを後方に押す。この時、支持解除構造が、後側ブラケットを介しての蓄熱タンクの支持を車両前後方向において解除するので、蓄熱タンクが後側ブラケットによって支持されずに後方に動き、前側ブラケットとその取付け部位も後方に移動する。その結果、前後方向伸長部材の前側ブラケットから後方の部分が蓄熱タンクによって変形を阻害されることがない。
上記（２）〜（６）は、蓄熱タンクの取付け構造の種々の態様を示す。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の蓄熱タンクの取付け構造を、図１〜図９を参照して、説明する。
まず、本発明の蓄熱タンクの取付け構造が適用される蓄熱タンク１を、図１、図２、図７〜図９を参照して説明する。
蓄熱タンク１は、液体（冷却液）を保温貯蔵するタンク本体１０を有する。蓄熱タンク１は、さらに、タンク本体１０の内部に連通するとともに液体が流通する流体通路が設けられたハウジング２０を有する。タンク本体１０はハウジング２０が挿入、嵌合されるタンク本体口部１３を有している。蓄熱タンク１は、軸芯を有し、その軸芯を上下方向に向けて車両の前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）５０に取付けられる。図示例では、蓄熱タンク１は、タンク本体口部１３を下側に向けて前後方向伸長部材５０に取付けられているが、蓄熱タンク１は、タンク本体口部１３を上側に向けて前後方向伸長部材５０に取付けられてもよい。図中、６０はバンパーリーンホースを示す。
【０００８】
タンク本体１０は、内側タンク１１と外側タンク１２を有している。内側タンク１１と外側タンク１２は、たとえば、ステンレス製である。内側タンク１１と外側タンク１２とは、タンク本体口部１３の下端で溶接されて（内側タンク１１と外側タンク１２との溶接部に符号１５を付してある）、内側タンク１１と外側タンク１２との間に密閉空間１４を形成している。密閉空間１４はほぼ真空とされている。密閉空間１４は、真空の断熱効果により、タンク本体１０内に流入された温められた冷却液を保温する。蓄熱タンク１が内燃機関（エンジン）の冷却装置に用いられる場合は、温められた冷却液は、ハウジング２０に設けられた流体通路を介して内側タンク１１内に流入されて貯蔵、保温され、エンジン始動前のプレヒート時などに蓄熱タンク１から流出される。
【０００９】
タンク本体１０の内部には、内側タンク１１内に、整流部材１６（混合防止板とも呼ばれる）が設けられている。整流部材１６は、エンジン始動前のプレヒート時などにおいて、流入した冷たい冷却液を均一に整流して整流部材上方に流し、整流部材上方にあった温かい冷却液を冷たい冷却液との混合を抑えて徐々に持ち上げる。整流部材１６には、単一のパイプ挿通用孔１７と、冷却液を均一に整流して通す多数の孔とが設けられている。
【００１０】
ハウジング２０は、ハウジング２０の一部で、タンク本体口部１３に、タンク本体口部１３の内周側に挿入、嵌合されており、タンク本体口部１３とハウジング２０との間は液洩れ防止用のシール材（Ｏリング）１９によってシールされている。ハウジング２０は、タンク本体１０の外部に位置する部分を有しており、この部分に温度センサ２３やドレーンプラグ２４が取付けられている。ハウジング２０は、たとえば、樹脂製である。タンク本体１０の内側タンク１１と外側タンク１２との溶接部１５は、タンク本体口部１３の半径方向に、ハウジング２０によって外側から囲まれておらず、タンク本体口部１３の半径方向外側方向に開放している。
【００１１】
ハウジング２０にはパイプ２５が挿入、固定されている。パイプ２５の一端はハウジング２０の流体通路に接続されており、パイプ２５の他端は内側タンク１１内の冷却液が充満した空間に開放している。パイプ２５は、整流部材１６のパイプ挿通用孔１７を挿通して延びている。
パイプ２５の途中部位には、パイプ２５の半径方向外側に延びるつば部２６が設けられている。つば部２６と整流部材１６のパイプ挿通用孔１７の周囲部１８とは、互いに固定されてはいない。
【００１２】
図１、図２、図７〜図９に示すように、タンク本体１０を有する蓄熱タンク１は、蓄熱タンク取付け部材３０によって前後方向伸長部材５０に取付けられ、支持される。
蓄熱タンク取付け部材３０は、たとえば、金属製である。また、蓄熱タンク取付け部材３０には。ハウジング２０をタンク本体１０に保持するためのハウジング支持装置４０が取付けられている。
【００１３】
蓄熱タンク取付け部材３０は、図８に示すように、タンク本体１０に、直接、溶接付けされてはいない。蓄熱タンク取付け部材３０は、タンク本体１０の胴部に巻付けられた弾性部材３９を介してタンク本体１０に取付けられている。
弾性部材３９は、弾性を有する帯状部材であり、その材料は、たとえば、ゴムである。
蓄熱タンク取付け部材３０は、バンド（バンド状ブラケット）３１を有する。蓄熱タンク取付け部材３０は、さらに、ブラケット３２を有する。ブラケット３２はバンド３１にたとえばスポット溶接などにより取付けられている。
【００１４】
バンド３１は、周上に１ヵ所切れ目を有し、バンド両端に形成されたフランジをボルト３３でタンク本体１０の周方向に締め付けることにより、タンク本体１０に溶接付けされずに、タンク本体１０に弾性部材３９を介して取付けられる。バンド３１に取り付けたブラケット３２を車両側ブラケット５１にゴムブッシュ（ゴム部を有するブッシュ）５５を介して支持し、車両側ブラケット５１をボルト５２などにより前後方向伸長部材５０に取付けることにより、タンク本体１０は、前後方向伸長部材５０に支持される。
【００１５】
ハウジング支持部材４０は、図３に示すように、吊り上げブラケット４１とボルト４２、ボルト４３を含む。吊り上げブラケット４１は、一端で、バンド３１にバンド周方向に複数箇所（たとえば、４ヵ所）でボルト４３にて取付けられ、他端で、ハウジング２０にボルト４２などで固定される。これにより、ハウジング２０は、吊り上げブラケット４１を介してタンク本体１０に保持される。
【００１６】
図１〜図６に示すように、本発明の蓄熱タンクの取付け構造では、車両の前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）５０に前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂが車両前後方向に前後させて取付けられる。前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂは、車両左右方向に延び、前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂとの間には、車両前後方向に、間隔が設けられる。前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂは車両側ブラケット５１を構成する。
蓄熱タンク１は、前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂの間に、軸芯を上下方向に向けて配置される。バンド３１に取付けたブラケット３２は、両端にねじ付金具をもつゴムブッシュ５５を介して、前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂの上に載せられ、ゴムブッシュ５５を介して前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂに締結される。
前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂは、それぞれ、ボルト穴５３を有し、ボルト５２をボルト穴５３に挿通させて前後方向伸長部材５０に取付けられる。これによって、蓄熱タンク１は、前側ブラケット５１Ａと後側ブラケット５１Ｂを介して前後方向伸長部材５０に支持される。
【００１７】
後側ブラケット５１Ｂの前後方向伸長部材５０への取付け部または後側ブラケット５１Ｂ自体に、車両前端衝突時に後側ブラケット５１Ｂを介しての蓄熱タンク１の支持を車両前後方向において解除する支持解除構造５４が設けられている。支持解除構造５４は、たとえば、車両前端衝突時に後側ブラケット５１Ｂの前後方向伸長部材５０への固定を解除し、後側ブラケット５１Ｂが前後方向伸長部材５０に対して後方へ移動可能とする構造からなる。
【００１８】
支持解除構造５４は種々の態様をとることができ、そのうちの数例を図１〜図６に示す。
図１、図２は第１の態様の支持解除構造５４を示す。この支持解除構造は、後側ブラケット５１Ｂの、ボルト５２を挿通させるボルト穴５３の前方部分（車両前後方向に見た場合のボルト穴５３の前方部分）に形成され、ボルト穴５３を車両前方に向かって開放する、貫通した、切欠き５６を含む。切欠き５６の幅はボルト５２の径より大で、後側ブラケット５１Ｂが後方に移動した時にボルト５２が切欠き５６を通してボルト穴５３から外れるようにする。
【００１９】
図３は第２の態様の支持解除構造５４を示す。この支持解除構造は、後側ブラケット５１Ｂの、ボルト５２を挿通させるボルト穴５３の前方部分（車両前後方向に見た場合のボルト穴５３の前方部分）に形成され、ボルト穴５３を車両前方に向かって開放する、貫通した、切欠き５６と、切欠き５６を塞ぎ車両前端衝突時にボルト５２が当たった時に容易に破損する部材５７とを含む。切欠き５６の幅はボルト５２の径より大で、後側ブラケット５１Ｂが後方に移動した時にボルト５２が切欠き５６を通してボルト穴５３から外れるようにする。
【００２０】
図４は第３の態様の支持解除構造５４を示す。この支持解除構造は、後側ブラケット５１Ｂの、ボルト５２を挿通させるボルト穴５３の前方部分に形成され該ボルト穴前方部分の強度を車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損するように弱める、非貫通の、切欠き５８を含む。
【００２１】
図５は第４の態様の支持解除構造５４を示す。この支持解除構造は、後側ブラケット５１Ｂの、ボルト５２を挿通させるボルト穴５３の前方部分に形成され該ボルト穴前方部分の強度を車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損するように弱める、非貫通の、切欠き５８と、切欠き５８を塞ぎ車両前端衝突時にボルト５２が当たった時に容易に破損する部材５７とを含む。
【００２２】
図６は第５の態様の支持解除構造５４を示す。この支持解除構造は、後側ブラケット５１Ｂに形成され車両前端衝突時に前側ブラケット５１Ａ、蓄熱タンク１を介して後方向きの荷重がかかった時に後側ブラケット５１Ｂを後方に容易に変形または破損させる強度低減部５９を含む。
この強度低減部５９は、図６に示すような後側ブラケット５１Ｂの車両左右方向に延びる部分に設けられた切欠きであってもよいし、あるいは後側ブラケット５１Ｂのボルト穴５３の前方部分の板厚を他の部分よりも薄くしておいてその部分が後側ブラケット５１Ｂに後方への荷重がかかった時に容易に破損する構造であってもよいし、あるいは後側ブラケット５１Ｂの車両左右方向に延びる部分に設けられた車両前後方向には容易に撓むが上下方向には撓みにくい板ばね構造等であってもよい。
【００２３】
つぎに、支持解除構造５４の作用を説明する。
車両の前端衝突時、車両の前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）５０が前端から後方に順次潰れていき、潰れ部位が前側ブラケット５１Ａに至ると、衝突荷重が前側ブラケット５１Ａから、前後方向伸長部材５０より高剛性の蓄熱タンク１を介して、後側ブラケット５１Ｂにかかり後側ブラケット５１Ｂを後方に押す。この時、支持解除構造５４が、後側ブラケット５１Ｂを介しての蓄熱タンク１の支持を車両前後方向において解除するので、蓄熱タンク１が後側ブラケット５１Ｂによって支持されずに後方に動き、前側ブラケット５１Ａと前側ブラケット５１Ａの前後方向伸長部材５０への取付け部位も後方に移動しようとする。その結果、前後方向伸長部材５０の前側ブラケット５１Ａから後方の部分が蓄熱タンク１によって変形を阻害されることがない。したがって、前後方向伸長部材５０の前側ブラケット５１Ａから後方の部分が、蓄熱タンク１が取付けられていない場合と同様に、順次潰れていくことができ、前端衝突のエネルギーを吸収することができる。
【００２４】
図１〜図６の各態様における支持解除構造５４の作用はつぎの通りである。
図１、図２の場合は、車両前端衝突時に前側ブラケット５１Ａを介して押された蓄熱タンク１が後方に動き後側ブラケット５１Ｂを後方に押すと、後側ブラケット５１Ｂが後方に動こうとし、ボルト５２がボルト穴５３から切欠き５６を通して後側ブラケット５１Ｂの前方に出て、外れる。そのため、後側ブラケット５１Ｂは、前後方向伸長部材５０から外れて後方へと動き、前後方向伸長部材５０の前側ブラケット５１Ａから後方の部分が、蓄熱タンク１によって変形を阻害されることなく、順次潰れていくことができる。
【００２５】
図３の場合は、車両前端衝突時に前側ブラケット５１Ａを介して押された蓄熱タンク１が後方に動き後側ブラケット５１Ｂを後方に押すと、後側ブラケット５１Ｂが後方に動こうとし、ボルト５２がボルト穴５３から切欠き５６を通して後側ブラケット５１Ｂの前方に向かって動き、部材５７を破損させて、外れる。そのため、後側ブラケット５１Ｂは、前後方向伸長部材５０から外れて後方へと動き、前後方向伸長部材５０の前側ブラケット５１Ａから後方の部分が、蓄熱タンク１によって変形を阻害されることなく、順次潰れていくことができる。
【００２６】
図４の場合は、車両前端衝突時に前側ブラケット５１Ａを介して押された蓄熱タンク１が後方に動き後側ブラケット５１Ｂを後方に押すと、後側ブラケット５１Ｂが後方に動こうとし、ボルト５２がボルト穴５３から後側ブラケット５１Ｂの前方に向かって動き、非貫通の切欠き５８を破損させて、外れる。そのため、後側ブラケット５１Ｂは、前後方向伸長部材５０から外れて後方へと動き、前後方向伸長部材５０の前側ブラケット５１Ａから後方の部分が、蓄熱タンク１によって変形を阻害されることなく、順次潰れていくことができる。
【００２７】
図５の場合は、車両前端衝突時に前側ブラケット５１Ａを介して押された蓄熱タンク１が後方に動き後側ブラケット５１Ｂを後方に押すと、後側ブラケット５１Ｂが後方に動こうとし、ボルト５２がボルト穴５３から後側ブラケット５１Ｂの前方に向かって動き、非貫通の切欠き５８と部材５７を破損させて、外れる。そのため、後側ブラケット５１Ｂは、前後方向伸長部材５０から外れて後方へと動き、前後方向伸長部材５０の前側ブラケット５１Ａから後方の部分が、蓄熱タンク１によって変形を阻害されることなく、順次潰れていくことができる。
【００２８】
図６の場合は、車両前端衝突時に前側ブラケット５１Ａを介して押された蓄熱タンク１が後方に動き後側ブラケット５１Ｂを後方に押すと、後側ブラケット５１Ｂが後方に動こうとし、ボルト５２がボルト穴５３から後側ブラケット５１Ｂの前方に向かって動き、強度低減部５９を破損または変形させる。そのため、後側ブラケット５１Ｂは、前後方向伸長部材５０に対して後方へと動き、前後方向伸長部材５０の前側ブラケット５１Ａから後方の部分が、蓄熱タンク１によって変形を阻害されることなく、順次潰れていくことができる。
【００２９】
【発明の効果】
請求項１〜６の蓄熱タンクの取付け構造によれば、支持解除構造を設けたので、車両の前端衝突時、支持解除構造が、後側ブラケットを介しての蓄熱タンクの支持を車両前後方向において解除するので、蓄熱タンクが後側ブラケットによって支持されずに後方に動き、前側ブラケットとその取付け部位も後方に移動でき、その結果、車両の前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）の前側ブラケットから後方の部分が蓄熱タンクによって変形を阻害されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の、第１の態様の支持解除構造を有する、蓄熱タンクの取付け構造の平面図である。
【図２】本発明の、第１の態様の支持解除構造を有する、蓄熱タンクの取付け構造の側面図である。
【図３】本発明の、第２の態様の支持解除構造を有する、蓄熱タンクの取付け構造の側面図である。
【図４】本発明の、第３の態様の支持解除構造を有する、蓄熱タンクの取付け構造の側面図である。
【図５】本発明の、第４の態様の支持解除構造を有する、蓄熱タンクの取付け構造の側面図である。
【図６】本発明の、第５の態様の支持解除構造を有する、蓄熱タンクの取付け構造の平面図である。
【図７】本発明の取付け構造が適用される蓄熱タンクの正面図である。
【図８】本発明の取付け構造が適用される蓄熱タンクの平面図である。
【図９】本発明の取付け構造が適用される蓄熱タンクの断面図である。
【符号の説明】
１蓄熱タンク
１０タンク本体
１１内側タンク
１２外側タンク
１３タンク本体口部
１４密閉空間（内側タンクと外側タンクとの間の空間）
１５溶接部（内側タンクと外側タンクとの溶接部）
１６整流部材（混合防止板）
１７パイプ挿通用孔
１８パイプ挿通用孔の周囲部
１９シール材（Ｏリング）
２０ハウジング
２３温度センサ
２４ドレーンプラグ
２５パイプ
２６つば部
３０蓄熱タンク取付け部材
３１バンド（バンド状ブラケット）
３２ブラケット
３３ボルト
３９弾性部材
４０ハウジング支持部材
４１吊り上げブラケット
４２ボルト
４３ボルト
５０前後方向伸長部材（たとえば、サイドメンバー）
５１車両側ブラケット
５１Ａ前側ブラケット
５１Ｂ後側ブラケット
５２ボルト
５３ボルト孔
５４支持解除構造
５５ゴムブッシュ
５６切欠き
５７部材
５８切欠き
５９強度低減部
６０バンパーリーンホース[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a heat storage tank mounting structure, and in particular, so that a longitudinally extending member (for example, a side member) of a vehicle can be easily deformed and absorb collision energy without being obstructed by the heat storage tank at the time of vehicle front end collision. The present invention relates to a heat storage tank mounting structure.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-86644 proposes that when a heat storage tank is mounted in an engine room, the mounting position is limited, so that the heat storage tank is attached to a side member near the headlamp in the engine room. Has been. In this case, a front bracket and a rear bracket are attached to the side member so as to be moved back and forth in the vehicle front-rear direction, and a heat storage tank is held between the front bracket and the rear bracket.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-86644
[Problems to be solved by the invention]
Since the side member also serves as an energy absorbing member that absorbs shock by collapsing from the front end of the vehicle toward the rear in the event of a vehicle front end collision, the heat storage tank that is filled with cooling liquid and is not easily crushed In the structure of the above publication, which is attached in the vicinity of the front end of the member, the side member portion between the front bracket and the rear bracket among the side members at the time of a vehicle front end collision is There is a problem that it is difficult to collapse in the direction and it is difficult to absorb collision energy.
Further, even if the heat storage tank is provided with a deformation promoting portion so that the heat storage tank itself is easily crushed as in the above publication, the crushed heat storage tank is still located between the front bracket and the rear bracket. Therefore, the deformation | transformation of the vehicle front-back direction of the side member part between a front side bracket and a rear side bracket among side members is inhibited.
The objective of this invention provides the attachment structure of the thermal storage tank to the longitudinal direction extension member which does not inhibit the deformation | transformation at the time of a vehicle front end collision of the longitudinal direction extension member (for example, side member) of the vehicle to which a thermal storage tank is attached. There is.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for achieving the above object is as follows.
(1) A front bracket and a rear bracket are attached to a longitudinally extending member of a vehicle by moving the front and rear brackets back and forth in the longitudinal direction of the vehicle, and a heat storage tank is disposed between the front bracket and the rear bracket so that the front bracket and the rear bracket are mounted. Supporting the heat storage tank via the rear bracket at the time of a vehicle front end collision to the attachment portion of the rear bracket to the front / rear extension member or the rear bracket. A heat storage tank mounting structure provided with a support releasing structure for releasing in the vehicle front-rear direction.
(2) The rear bracket is attached to the longitudinally extending member by a bolt, and the support release structure is formed in a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted, and the bolt hole is forwarded. The heat storage tank mounting structure according to (1), including a notch to be opened.
(3) The rear bracket is attached to the longitudinally extending member by a bolt, and the support release structure is formed at a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted, and the bolt hole is forwarded. The heat storage tank mounting structure according to (1), comprising: a notch that opens; and a member that closes the notch and easily breaks when a bolt hits the front end of the vehicle.
(4) The rear bracket is attached to the front-rear direction extending member with a bolt, and the support release structure is formed in a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted. The heat storage tank mounting structure according to (1), including a notch that weakens the strength so as to be easily damaged when a bolt hits the vehicle at the front end collision.
(5) The rear bracket is attached to the longitudinally extending member by a bolt, and the support release structure is formed at a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted. The heat storage according to (1), including a notch that weakens the strength so as to be easily damaged when a bolt hits the vehicle at the front end collision, and a member that closes the notch and easily breaks when the bolt hits the vehicle at the front end collision Tank installation structure.
(6) The support release structure is formed on the rear bracket, and can easily deform or break the rear bracket rearward when a rearward load is applied via the front bracket and the heat storage tank at the time of a vehicle front end collision. The mounting structure of the heat storage tank according to (1), including a reduction unit.
[0006]
In the heat storage tank mounting structure according to the above (1) to (6), when the front-end collision of the vehicle, the longitudinally extending member (for example, the side member) of the vehicle is crushed from the front end, and the collapsed portion reaches the front bracket. The collision load is applied from the front bracket to the rear bracket via the highly rigid heat storage tank, and pushes the rear bracket backward. At this time, since the support release structure releases the support of the heat storage tank via the rear bracket in the vehicle front-rear direction, the heat storage tank moves rearward without being supported by the rear bracket, and the front bracket and its attachment site also Move backwards. As a result, the rear portion of the front / rear direction extending member from the front bracket is not disturbed by the heat storage tank.
Said (2)-(6) shows the various aspects of the attachment structure of a thermal storage tank.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, the attachment structure of the thermal storage tank of this invention is demonstrated with reference to FIGS.
First, a heat storage tank 1 to which the heat storage tank mounting structure of the present invention is applied will be described with reference to FIGS. 1, 2, and 7 to 9.
The heat storage tank 1 has a tank body 10 for storing a liquid (coolant) in a warm state. The heat storage tank 1 further includes a housing 20 provided with a fluid passage that communicates with the inside of the tank body 10 and through which a liquid flows. The tank body 10 has a tank body opening 13 into which the housing 20 is inserted and fitted. The heat storage tank 1 has an axial core, and is attached to a longitudinally extending member (for example, a side member) 50 of the vehicle with the axial core directed in the vertical direction. In the illustrated example, the heat storage tank 1 is attached to the front-rear direction extending member 50 with the tank main body mouth portion 13 facing downward, but the heat storage tank 1 extends in the front-rear direction facing the tank main body mouth portion 13 upward. It may be attached to the member 50. In the figure, 60 indicates a bumper lean hose.
[0008]
The tank body 10 includes an inner tank 11 and an outer tank 12. The inner tank 11 and the outer tank 12 are made of stainless steel, for example. The inner tank 11 and the outer tank 12 are welded at the lower end of the tank main body mouth portion 13 (reference numeral 15 is attached to the welded portion between the inner tank 11 and the outer tank 12). A sealed space 14 is formed between the two. The sealed space 14 is almost vacuum. The sealed space 14 retains the warmed coolant that has flowed into the tank body 10 due to the heat insulating effect of the vacuum. When the heat storage tank 1 is used for a cooling device of an internal combustion engine (engine), the warmed coolant is introduced into the inner tank 11 through a fluid passage provided in the housing 20 and stored and kept warm. It flows out of the heat storage tank 1 at the time of preheating before starting.
[0009]
A rectifying member 16 (also referred to as a mixing prevention plate) is provided in the inner tank 11 inside the tank body 10. The rectifying member 16 uniformly rectifies the inflowing cold coolant and flows it over the rectifying member during preheating before starting the engine, and suppresses the mixing of the warm coolant above the rectifying member with the cold coolant. Lift up gradually. The rectifying member 16 is provided with a single pipe insertion hole 17 and a number of holes through which the coolant is uniformly rectified and passed.
[0010]
The housing 20 is a part of the housing 20, and is inserted and fitted to the tank main body mouth portion 13 on the inner peripheral side of the tank main body mouth portion 13, and liquid leakage occurs between the tank main body mouth portion 13 and the housing 20. It is sealed with a sealing material (O-ring) 19 for prevention. The housing 20 has a portion located outside the tank body 10, and a temperature sensor 23 and a drain plug 24 are attached to this portion. The housing 20 is made of resin, for example. The welded portion 15 between the inner tank 11 and the outer tank 12 of the tank body 10 is not surrounded by the housing 20 from the outside in the radial direction of the tank body mouth portion 13, and is radially outward of the tank body mouth portion 13. It is open.
[0011]
A pipe 25 is inserted and fixed in the housing 20. One end of the pipe 25 is connected to the fluid passage of the housing 20, and the other end of the pipe 25 is open to a space filled with the coolant in the inner tank 11. The pipe 25 extends through the pipe insertion hole 17 of the rectifying member 16.
A collar portion 26 extending outward in the radial direction of the pipe 25 is provided at an intermediate portion of the pipe 25. The collar portion 26 and the peripheral portion 18 of the pipe insertion hole 17 of the rectifying member 16 are not fixed to each other.
[0012]
As shown in FIG. 1, FIG. 2, and FIG. 7 to FIG. 9, the heat storage tank 1 having the tank body 10 is attached and supported by the heat storage tank attachment member 30 to the front-rear direction extending member 50.
The heat storage tank mounting member 30 is made of metal, for example. In addition, the heat storage tank mounting member 30 is provided. A housing support device 40 for holding the housing 20 on the tank body 10 is attached.
[0013]
As shown in FIG. 8, the heat storage tank mounting member 30 is not directly welded to the tank body 10. The heat storage tank attachment member 30 is attached to the tank body 10 via an elastic member 39 wound around the body of the tank body 10.
The elastic member 39 is a belt-like member having elasticity, and the material thereof is, for example, rubber.
The heat storage tank mounting member 30 has a band (band-shaped bracket) 31. The heat storage tank mounting member 30 further has a bracket 32. The bracket 32 is attached to the band 31 by, for example, spot welding.
[0014]
The band 31 has one cut on the circumference, and by tightening flanges formed on both ends of the band in the circumferential direction of the tank body 10 with bolts 33, the band 31 is not welded to the tank body 10. It is attached via an elastic member 39. The bracket 32 attached to the band 31 is supported on the vehicle-side bracket 51 via a rubber bush (bush having a rubber part) 55, and the vehicle-side bracket 51 is attached to the longitudinally extending member 50 with a bolt 52 or the like, thereby 10 is supported by the longitudinal extending member 50.
[0015]
As shown in FIG. 3, the housing support member 40 includes a lifting bracket 41, a bolt 42, and a bolt 43. The lifting bracket 41 is attached to the band 31 at one end by bolts 43 at a plurality of locations (for example, four locations) in the circumferential direction of the band, and is fixed to the housing 20 by bolts 42 at the other end. Thereby, the housing 20 is held by the tank body 10 via the lifting bracket 41.
[0016]
As shown in FIGS. 1 to 6, in the heat storage tank mounting structure of the present invention, a front side bracket 51 A and a rear side bracket 51 B are moved back and forth in the vehicle front-rear direction on a vehicle longitudinally extending member (for example, a side member) 50. Mounted. The front bracket 51A and the rear bracket 51B extend in the vehicle left-right direction, and a space is provided between the front bracket 51A and the rear bracket 51B in the vehicle front-rear direction. The front bracket 51A and the rear bracket 51B constitute a vehicle side bracket 51.
The heat storage tank 1 is disposed between the front bracket 51A and the rear bracket 51B with the shaft core directed in the vertical direction. The bracket 32 attached to the band 31 is placed on the front bracket 51A and the rear bracket 51B via a rubber bush 55 having screw fittings at both ends, and the front bracket 51A and the rear bracket via the rubber bush 55. Fastened to 51B.
The front bracket 51 A and the rear bracket 51 B each have a bolt hole 53, and are attached to the longitudinally extending member 50 by inserting the bolt 52 into the bolt hole 53. Thereby, the heat storage tank 1 is supported by the front-rear direction extending member 50 via the front bracket 51A and the rear bracket 51B.
[0017]
A support releasing structure 54 for releasing the support of the heat storage tank 1 via the rear bracket 51B in the vehicle front-rear direction when the rear bracket 51B is attached to the front-rear direction extending member 50 or the rear bracket 51B itself. Is provided. The support release structure 54 is, for example, a structure in which the rear bracket 51B is released from being fixed to the front-rear direction extending member 50 at the time of a vehicle front end collision, and the rear bracket 51B is movable rearward with respect to the front-rear direction extension member 50. Become.
[0018]
The support release structure 54 can take various forms, several examples of which are shown in FIGS.
1 and 2 show the support release structure 54 of the first embodiment. This support releasing structure is formed in the front portion of the rear bracket 51B in front of the bolt hole 53 through which the bolt 52 is inserted (the front portion of the bolt hole 53 when viewed in the vehicle front-rear direction). It includes a cut-out 56 that passes through and opens out. The width of the notch 56 is larger than the diameter of the bolt 52 so that the bolt 52 is removed from the bolt hole 53 through the notch 56 when the rear bracket 51B moves rearward.
[0019]
FIG. 3 shows the support release structure 54 of the second embodiment. This support releasing structure is formed in the front portion of the rear bracket 51B in front of the bolt hole 53 through which the bolt 52 is inserted (the front portion of the bolt hole 53 when viewed in the vehicle front-rear direction). It includes a notch 56 that is opened through, and a member 57 that closes the notch 56 and easily breaks when the bolt 52 hits the vehicle at the front end collision. The width of the notch 56 is larger than the diameter of the bolt 52 so that the bolt 52 is removed from the bolt hole 53 through the notch 56 when the rear bracket 51B moves rearward.
[0020]
FIG. 4 shows the support release structure 54 of the third embodiment. This support releasing structure is formed in the front portion of the bolt hole 53 through which the bolt 52 is inserted in the rear bracket 51B, and weakens the strength of the front portion of the bolt hole so as to be easily damaged when the bolt hits at the front end collision of the vehicle. A non-penetrating, notch 58 is included.
[0021]
FIG. 5 shows a support release structure 54 of the fourth embodiment. This support releasing structure is formed in the front portion of the bolt hole 53 through which the bolt 52 is inserted in the rear bracket 51B, and weakens the strength of the front portion of the bolt hole so as to be easily damaged when the bolt hits at the front end collision of the vehicle. , A non-penetrating notch 58 and a member 57 that closes the notch 58 and easily breaks when the bolt 52 hits the vehicle at the front end collision.
[0022]
FIG. 6 shows a support release structure 54 of the fifth aspect. This support release structure is formed on the rear bracket 51B and reduces the strength by which the rear bracket 51B is easily deformed or damaged rearward when a rearward load is applied via the front bracket 51A and the heat storage tank 1 in the event of a vehicle front end collision. Part 59.
The strength reducing portion 59 may be a notch provided in a portion of the rear bracket 51B extending in the left-right direction of the vehicle as shown in FIG. 6, or may be a front portion of the bolt hole 53 of the rear bracket 51B. The plate thickness may be made thinner than the other parts, and the part may be easily damaged when a rearward load is applied to the rear bracket 51B, or the vehicle side direction of the rear bracket 51B may be A leaf spring structure or the like that is easily bent in the vehicle front-rear direction and provided in a portion extending in the vertical direction but hardly bent in the vertical direction may be used.
[0023]
Next, the operation of the support release structure 54 will be described.
When the front end collision of the vehicle occurs, the longitudinally extending member (for example, side member) 50 of the vehicle is sequentially crushed backward from the front end, and when the collapsed portion reaches the front bracket 51A, the collision load extends from the front bracket 51A to the front and rear direction. The rear bracket 51B is pushed backward through the rear bracket 51B via the heat storage tank 1 having higher rigidity than the member 50. At this time, since the support release structure 54 releases the support of the heat storage tank 1 via the rear bracket 51B in the vehicle front-rear direction, the heat storage tank 1 moves backward without being supported by the rear bracket 51B, and the front bracket The attachment site | part to the front-back direction extending | stretching member 50 of 51A and 51 A of front side brackets also tends to move back. As a result, the rear portion of the front / rear direction extending member 50 from the front bracket 51 A is not inhibited from being deformed by the heat storage tank 1. Therefore, the rear part of the front-rear direction extending member 50 from the front bracket 51A can be crushed sequentially as in the case where the heat storage tank 1 is not attached, and the energy of the front end collision can be absorbed.
[0024]
The operation of the support release structure 54 in each embodiment of FIGS. 1 to 6 is as follows.
In the case of FIGS. 1 and 2, when the heat storage tank 1 pushed through the front bracket 51A moves backward and pushes the rear bracket 51B rearward at the time of the vehicle front end collision, the rear bracket 51B tries to move backward, The bolt 52 comes out from the bolt hole 53 through the notch 56 to the front of the rear bracket 51B and comes off. Therefore, the rear bracket 51B moves rearwardly away from the front / rear direction extending member 50, and the rear portion of the front / rear direction extending member 50 from the front bracket 51A is successively crushed without being prevented from being deformed by the heat storage tank 1. Can continue.
[0025]
In the case of FIG. 3, when the heat storage tank 1 pushed through the front bracket 51A at the time of a vehicle front end collision moves backward and pushes the rear bracket 51B backward, the rear bracket 51B tries to move backward, and the bolt 52 It moves toward the front of the rear bracket 51B through the notch 56 from the bolt hole 53, and the member 57 is damaged and detached. Therefore, the rear bracket 51B moves rearwardly away from the front / rear direction extending member 50, and the rear portion of the front / rear direction extending member 50 from the front bracket 51A is successively crushed without being prevented from being deformed by the heat storage tank 1. Can continue.
[0026]
In the case of FIG. 4, when the heat storage tank 1 pushed through the front bracket 51A at the time of a vehicle front end collision moves backward and pushes the rear bracket 51B backward, the rear bracket 51B tries to move backward, and the bolt 52 It moves toward the front of the rear bracket 51B from the bolt hole 53, breaks the non-penetrating notch 58, and comes off. Therefore, the rear bracket 51B moves rearwardly away from the front / rear direction extending member 50, and the rear portion of the front / rear direction extending member 50 from the front bracket 51A is successively crushed without being prevented from being deformed by the heat storage tank 1. Can continue.
[0027]
In the case of FIG. 5, when the heat storage tank 1 pushed through the front bracket 51A at the time of a vehicle front end collision moves backward and pushes the rear bracket 51B backward, the rear bracket 51B tries to move backward, and the bolt 52 It moves toward the front of the rear bracket 51B from the bolt hole 53, breaks the non-penetrating cutout 58 and the member 57, and comes off. Therefore, the rear bracket 51B moves rearwardly away from the front / rear direction extending member 50, and the rear portion of the front / rear direction extending member 50 from the front bracket 51A is successively crushed without being prevented from being deformed by the heat storage tank 1. Can continue.
[0028]
In the case of FIG. 6, when the heat storage tank 1 pushed through the front bracket 51A moves rearward and pushes the rear bracket 51B rearward at the time of the vehicle front end collision, the rear bracket 51B tries to move backward, and the bolt 52 It moves toward the front of the rear bracket 51B from the bolt hole 53, and breaks or deforms the strength reducing portion 59. Therefore, the rear bracket 51B moves rearward with respect to the front / rear extending member 50, and the rear portion of the front / rear extending member 50 from the front bracket 51A is sequentially crushed without being deformed by the heat storage tank 1. Can continue.
[0029]
【The invention's effect】
According to the heat storage tank mounting structure of claims 1 to 6, since the support release structure is provided, the support release structure supports the heat storage tank via the rear bracket in the vehicle front-rear direction when the front end of the vehicle collides. Since the heat storage tank is released, it moves backward without being supported by the rear bracket, and the front bracket and its attachment part can also move rearward. As a result, from the front bracket of the longitudinally extending member (eg, side member) of the vehicle The rear part is not disturbed by the heat storage tank.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a heat storage tank mounting structure having a support releasing structure according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of a heat storage tank mounting structure having the support release structure according to the first aspect of the present invention.
FIG. 3 is a side view of a heat storage tank mounting structure having a support releasing structure according to the second aspect of the present invention.
FIG. 4 is a side view of a heat storage tank mounting structure having a support releasing structure according to a third aspect of the present invention.
FIG. 5 is a side view of a heat storage tank mounting structure having a support release structure according to a fourth aspect of the present invention.
FIG. 6 is a plan view of a heat storage tank mounting structure having a support releasing structure according to a fifth aspect of the present invention.
FIG. 7 is a front view of a heat storage tank to which the mounting structure of the present invention is applied.
FIG. 8 is a plan view of a heat storage tank to which the mounting structure of the present invention is applied.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a heat storage tank to which the mounting structure of the present invention is applied.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Thermal storage tank 10 Tank main body 11 Inner tank 12 Outer tank 13 Tank main body opening part 14 Sealed space (space between an inner tank and an outer tank)
15 Welded part (welded part between inner tank and outer tank)
16 Rectification member (mixing prevention plate)
17 Pipe insertion hole 18 Surrounding part 19 of pipe insertion hole 19 Sealing material (O-ring)
20 housing 23 temperature sensor 24 drain plug 25 pipe 26 collar 30 heat storage tank mounting member 31 band (band-shaped bracket)
32 bracket 33 bolt 39 elastic member 40 housing support member 41 lifting bracket 42 bolt 43 bolt 50 longitudinally extending member (for example, side member)
51 Vehicle-side bracket 51A Front bracket 51B Rear bracket 52 Bolt 53 Bolt hole 54 Support release structure 55 Rubber bush 56 Notch 57 Member 58 Notch 59 Strength reduction part 60 Bumper lean hose

Claims

車両の前後方向伸長部材に前側ブラケットと後側ブラケットを車両前後方向に前後させて取付け、蓄熱タンクを前記前側ブラケットと後側ブラケットの間に配置して前記前側ブラケットと後側ブラケットを介して前記前後方向伸長部材に支持し、前記後側ブラケットの前記前後方向伸長部材への取付け部または前記後側ブラケットに、車両前端衝突時に前記後側ブラケットを介しての前記蓄熱タンクの支持を車両前後方向において解除する支持解除構造を設けた蓄熱タンクの取付け構造。A front bracket and a rear bracket are attached to a longitudinally extending member of the vehicle in a longitudinal direction, and a heat storage tank is disposed between the front bracket and the rear bracket so that the heat storage tank is interposed between the front bracket and the rear bracket. Supporting the heat storage tank via the rear bracket when the vehicle front end collides with the mounting portion of the rear bracket to the front / rear extension member or the rear bracket, supported by the front / rear extension member A structure for mounting a heat storage tank provided with a support releasing structure for releasing in the above.

前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴を前方に開放する切欠きを含む請求項１記載の蓄熱タンクの取付け構造。The rear bracket is attached to the longitudinally extending member by a bolt, and the support release structure is formed at a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted, and is opened to open the bolt hole forward. The heat storage tank mounting structure according to claim 1 including a notch.

前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴を前方に開放する切欠きと、該切欠きを塞ぎ車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損する部材とを含む請求項１記載の蓄熱タンクの取付け構造。The rear bracket is attached to the longitudinally extending member by a bolt, and the support release structure is formed at a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted, and is opened to open the bolt hole forward. The heat storage tank mounting structure according to claim 1, comprising a notch and a member that closes the notch and easily breaks when a bolt hits the front end of the vehicle.

前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴前方部分の強度を車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損するように弱める切欠きを含む請求項１記載の蓄熱タンクの取付け構造。The rear bracket is attached to the longitudinally extending member by a bolt, and the support release structure is formed at a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted, and the strength of the front portion of the bolt hole is increased. The heat storage tank mounting structure according to claim 1, further comprising a notch that weakens so as to be easily damaged when the bolt hits at the front end collision.

前記後側ブラケットが、前記前後方向伸長部材にボルトにより取付けられ、前記支持解除構造が、前記後側ブラケットの前記ボルトを挿通させるボルト穴の前方部分に形成され該ボルト穴前方部分の強度を車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損するように弱める切欠きと、該切欠きを塞ぎ車両前端衝突時にボルトが当たった時に容易に破損する部材とを含む請求項１記載の蓄熱タンクの取付け構造。The rear bracket is attached to the longitudinally extending member by a bolt, and the support release structure is formed at a front portion of a bolt hole through which the bolt of the rear bracket is inserted, and the strength of the front portion of the bolt hole is increased. The heat storage tank according to claim 1, further comprising: a notch that is weakened so as to be easily damaged when the bolt hits at the front end collision; and a member that closes the notch and easily breaks when the bolt hits at the front end of the vehicle. Construction.

前記支持解除構造が、前記後側ブラケットに形成され車両前端衝突時に前側ブラケット、蓄熱タンクを介して後方向きの荷重がかかった時に前記後側ブラケットを後方に容易に変形または破損させる強度低減部を含む請求項１記載の蓄熱タンクの取付け構造。The support release structure is formed on the rear bracket, and has a strength reducing portion that easily deforms or breaks the rear bracket rearward when a rearward load is applied via the front bracket and the heat storage tank at the time of a vehicle front end collision. The heat storage tank mounting structure according to claim 1.