JP4206086B2 - 窒化物半導体発光素子および窒化物半導体発光素子を製造する方法 - Google Patents

窒化物半導体発光素子および窒化物半導体発光素子を製造する方法 Download PDF

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Description

本発明は、窒化物半導体発光素子および窒化物半導体発光素子を製造する方法に関する。
文献1(特開平2001−237455号公報)には、紫外発光素子が記載されている。紫外発光素子は、第1のInAlGaN層と第2のInAlGaN層とが交互に配置された量子井戸構造を有するものである紫外域の短波長域において発光するInAlGaNを用いている。第1のInAlGaN層の組成比は第2のInAlGaN層の組成比と異なる。
特開平2001−237455号公報
InAlGaN井戸層およびInAlGaNバリア層を含む量子井戸構造を有する発光素子では、発明者らの知見によれば、量子井戸構造のバリア層と同じ組成のInAlGaN緩衝層を量子井戸構造とn型AlGaN半導体層との間に設ける場合、該発光素子の発光強度が向上する(特願2003−296474号出願)。
このInAlGaN緩衝層は、AlGaN層が量子井戸構造に加える歪みを緩和すると考えられている。また、可視領域の波長成分の光を発生する発光領域に用いられるInGaN系半導体に基づく類推により、紫外線領域の波長成分の光を発生する発光素子では、発光効率を高める点で、発光領域のためのInAlGaN半導体のインジウム組成は大きいことが好ましいと考えられている。発明者らの実験によれば、あるインジウム組成の範囲では、インジウム組成が高くなるにつれてInAlGaN緩衝層の歪み緩和能力も高くなる。
発明者らの実験によれば、これまでの発光領域のインジウム組成よりも小さいインジウム組成を有するInAlGaN半導体を発光領域のために用いる発光素子では、発光素子の発光効率がさらに向上することを示しており、また、所望の波長の光を発生する発光領域を得るために必要なInAlGaN半導体のアルミニウム組成が小さくできることを示している。低温でのアルミニウムの小さいマイグレーションのため、アルミニウムの組成が小さいInAlGaN半導体を発光領域に用いると、発光領域のInAlGaN半導体の結晶性が良好になり、発光素子の発光効率が向上する。
本発明は、上記の事項を鑑みて為されたものであり、発光効率を向上できる窒化物半導体発光素子を提供することを目的としており、またこの窒化物半導体発光素子を製造する方法を提供することを目的としている。
本発明の一側面は、紫外線領域の波長成分を含む光を発生する窒化物半導体発光素子である。この窒化物半導体発光素子は、(a)支持基体上に設けられた第1導電型窒化物半導体層と、(b)支持基体上に設けられた第2導電型窒化物半導体層と、(c)前記第1導電型窒化物半導体層と前記第2導電型窒化物半導体層との間に設けられており、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層(1>X1>0、1>Y1>0)およびInX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層(1>X2>0、1>Y2>0)を含む発光領域と、(d)前記発光領域と前記第1導電型窒化物半導体層との間に設けられているInX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層(1>X3>0、1>Y3>0)とを備え、前記発光領域は、前記In X3 Al Y3 Ga 1−X3−Y3 N緩衝層の直上に、接して形成されており、前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のインジウム組成X1は、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層のインジウム組成X3より小さく、前記InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層のインジウム組成X2は、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層のインジウム組成X3より小さい。
この窒化物半導体発光素子によれば、緩衝層のインジウム組成X3が、井戸層のインジウム組成X1およびバリア層のインジウム組成X2より大きいので、緩衝層による歪み緩和の能力が優れる。また、井戸層のインジウム組成X1およびバリア層のインジウム組成X2が緩衝層のインジウム組成X3より小さいので、発光領域の結晶品質が優れる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層のエネルギギャップは、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層のエネルギギャップとほぼ等しいようにしてもよい。
この窒化物半導体発光素子では、緩衝層およびバリア層が四元化合物半導体からなるので、アルミニウム組成をインジウム組成から独立して変更することによって、四元AlInGaN半導体のバンドギャップを制御することができる。これ故に、バリア層のエネルギギャップが緩衝層のエネルギギャップとほぼ等しくできる。緩衝層の組成がバリア層の組成と異なる窒化物半導体発光素子において、キャリアの閉じ込めは、緩衝層の組成がバリア層の組成と同じ窒化物半導体発光素子と実質的に変わらない。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層と前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層との間のエネルギギャップ差が1.92×10−20ジュール以下であることが好ましい。
この窒化物半導体発光素子では、緩衝層の組成とバリア層の組成との違いが1.92×10−20ジュール程度あれば、緩衝層の緩衝能力とキャリアの閉じ込めとを両立することができる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のインジウム組成X1が、0より大きく0.03未満であり、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層のインジウム組成X3は、0.10より小さいことが好ましい。
この窒化物半導体発光素子によれば、井戸層のインジウム組成X1が0<X1<0.03を満たせば、所望の波長を実現するために必要なアルミニウム組成を減らすことが可能である。また、緩衝層のインジウム組成X3がX1<X3<0.10を満たせば、緩衝層の歪み緩和能力を向上できる共に、発光領域の結晶品質を向上できる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のアルミニウム組成Y1が0.05より大きく、前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のアルミニウム組成Y1が0.15未満であり、前記発光領域は、340ナノメートル以上360ナノメートル以下の波長領域内の波長の光を発生する量子井戸構造を有することが好ましい。
この窒化物半導体発光素子では、このアルミニウム組成の範囲は、井戸層のインジウム組成X1の条件(0<X1<0.03)と整合しており、340ナノメートル以上360ナノメートル以下の波長領域内にピーク波長を有する発光スペクトルを有する量子井戸構造を形成できる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層の厚みが10ナノメートル以上であることが好ましく、これによりInX3AlY3Ga1−X3−Y3N半導体層が緩衝能力を発揮する。また、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層の厚みが100ナノメートル以下であることが好ましく、これによりInX3AlY3Ga1−X3−Y3N半導体層の結晶品質が良好になる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第2導電型窒化物半導体層はp導電型を有しており、前記第2導電型窒化物半導体層のバンドギャップエネルギは、前記発光領域が発生する光の波長に対応するエネルギより大きいようにしてもよい。
この窒化物半導体発光素子では、p型窒化物半導体層のバンドギャップエネルギが上記のように大きいので、該p型半導体層による光吸収を小さくできる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子は、(e)一または複数の第1のAlGaN半導体層と、(f)一または複数の第2のAlGaN半導体層とをさらに備え、前記第1のAlGaN半導体層および前記第2のAlGaN半導体層の少なくともいずれかはp導電型を示しており、前記第2のAlGaN半導体層の組成は、前記第1のAlGaN半導体層の組成と異なり、前記第2導電型窒化物半導体層はp導電型AlGaN半導体層であり、前記第1のAlGaN半導体層と第2のAlGaN半導体層とは、超格子構造を形成するように配置されていることが好ましい。
この窒化物半導体発光素子によれば、第1のAlGaN半導体層および第2のAlGaN半導体層が超格子構造を構成するので、この超格子構造のホール濃度が高められる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子は、(g)電極が設けられており前記発光領域からの光が出射される出射面を有する別の第2導電型窒化物半導体層をさらに備え、前記支持基体はサファイア支持基体であり、前記第1導電型窒化物半導体層、前記発光領域、前記第2導電型窒化物半導体層および別の第2導電型窒化物半導体層は、前記サファイア支持基体の第1の面上に順に搭載されており、前記第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップに対応するエネルギは、前記発光領域が発生する光の波長に対応するエネルギより大きいようにしてもよい。
この窒化物半導体発光素子では、発光領域によって発生された光は、該別の第2導電型窒化物半導体層の出射面から出射する。第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップのエネルギが上記のように大きいので、発光領域によって発生された光の第1導電型窒化物半導体層による光吸収を小さくできる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記支持基体はサファイア支持基体であり、前記第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップのエネルギは、前記発光領域が発生する光の波長に対応するエネルギより大きく、前記サファイア支持基体は、前記第1導電型窒化物半導体層、前記第2導電型窒化物半導体層および前記発光領域が搭載された第1の面と、前記発光領域からの光が出射する第2の面を有することが好ましい。
この窒化物半導体発光素子では、発光領域とサファイア支持基体の第2の面との間には、発光領域からの該光を透過可能な半導体領域が位置する。故に、発光領域からの該光はサファイア支持基体の第2の面から出射し、上記の第2導電型窒化物半導体層上に設けられた電極での吸収を低減できる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子は、(h)電極が設けられており前記発光領域からの光が出射される出射面を有する別の第2導電型窒化物半導体層をさらに備え、前記支持基体がGaAl1−ZN(Zは0以上であり1以下である)からなり、前記第1導電型窒化物半導体層、前記発光領域、前記第2導電型窒化物半導体層および前記別の第2導電型窒化物半導体層は、前記支持基体の第1の面上に順に搭載されているようにしてもよい。
この窒化物半導体発光素子は、GaAl1−ZNの熱伝導率がサファイアの熱伝導率に比べて大きいので、優れた放熱特性を有する。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記支持基体がGaAl1−ZN(Zは0以上であり1未満である)支持基体であり、前記発光領域は、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長より小さい第1の波長成分を含む光を発生することができ、前記第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップのエネルギは、前記第1の波長成分に対応するエネルギより大きく、前記GaAl1−ZN支持基体は、前記第1導電型窒化物半導体層、前記第2導電型窒化物半導体層および前記発光領域が搭載された第1の面と、前記発光領域からの光が出射する第2の面とを有するようにしてもよい。
この窒化物半導体発光素子では、発光領域とGaAl1−ZN支持基体の第2の面との間には、発光領域からの該光を透過可能な半導体領域が設けられている。故に、発光領域からの該光はGaAl1−ZN支持基体を通して、その第2の面から出射し、上記第2導電型窒化物半導体層上に設けられた電極での吸収を低減できる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記支持基体はGaN支持基体であることが好ましい。支持基体が低転位GaN(例えば、貫通転位密度<10cm−2)から成るので、発光領域における貫通転位密度を小さくでき、発光効率が向上する。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記支持基体はAlN支持基体であることが好ましい。この窒化物半導体発光素子は優れた放熱特性を有する。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記支持基体は金属製支持基体であり、前記第2導電型窒化物半導体層、前記発光領域および前記第1導電型窒化物半導体層は、前記金属製支持基体の第1の面上に順に搭載されているようにしてもよい。この窒化物半導体発光素子では、窒化物半導体発光素子のための支持基体は、第2導電型窒化物半導体層、発光領域および第1導電型窒化物半導体層といった窒化物半導体領域を成長するための基板の材料とは別に設けられている。この支持基体は、第2導電型窒化物半導体層、発光領域、第1導電型窒化物半導体層および電極を含む構造物を搭載している。例えば、発光に関係する半導体膜を低転位密度のGaN基板上に形成できると共に、放熱性に優れた金属製支持基体を用いることができ、紫外線領域を吸収するGaN半導体を発光素子の支持基体として用いなくてもよい。
本発明の別の側面は、紫外線領域の波長成分を含む光を発生する窒化物半導体発光素子を製造する方法である。この方法は、(a)第1導電型窒化物半導体膜を基板上に形成する工程と、(b)緩衝膜を形成する工程と、(c)発光領域のための井戸膜を形成する工程と、(d)前記発光領域のためのバリア膜を形成する工程と、(e)前記発光領域上に第2導電型窒化物半導体膜を形成する工程と
を備え、前記発光領域は、前記緩衝膜の直上に、接して形成されており、井戸膜を形成する前記工程では、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N(1>X1>0、1>Y1>0)半導体膜を第1の温度で形成しており、バリア膜を形成する前記工程では、InX2AlY2Ga1−X2−Y2N(1>X2>0、1>Y2>0)半導体膜を第2の温度で形成しており、緩衝膜を形成する前記工程では、InX3AlY3Ga1−X3−Y3N(1>X3>0、1>Y3>0)緩衝膜を第3の温度で形成しており、前記第1及び第2の温度は前記第3の温度より高い。
この方法によれば、バリア膜および井戸膜は、緩衝膜より高い温度で成長されるので、良好な結晶品質を示すと共に低いインジウム組成を有する。一方、緩衝膜は、バリア膜および井戸膜より低い温度で成長されるので、大きなインジウム組成を有しており、このため優れた歪み緩和能力を有する。
本発明に係る方法は、(f)前記第2導電型窒化物半導体膜および金属製基板の一方を他方に接着する工程と、(g)接着した後に、前記基板および前記第1導電型窒化物半導体膜の一方から他方を分離する工程とをさらに備え、前記基板はGaN基板であることが好ましい。この方法よれば、紫外線を吸収するGaN支持基体を用いることなく、優れた放熱特性を有する金属製支持基体を含む窒化物半導体発光素子を製造することができる。
本発明に係る方法は、(h)前記第1導電型窒化物半導体膜を基板上に形成することに先だって、前記基板上に犠牲膜を形成する工程と、(i)前記第2導電型窒化物半導体膜を前記発光領域上に形成した後に、前記第1導電型窒化物半導体膜から前記基板を前記犠牲膜を用いてリフトオフする工程を備えることが好ましい。この方法によれば、犠牲膜を溶融することにより、第1導電型窒化物半導体膜および基板の一方が他方からリフトオフされる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、発光効率を向上できる窒化物半導体発光素子が提供されることができ、またこの窒化物半導体発光素子を製造する方法が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の窒化物半導体発光素子、および、この窒化物半導体発光素子を製造する方法に係わる実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。この窒化物半導体発光素子11は、第1導電型窒化物半導体層13と、第2導電型窒化物半導体層15と、発光領域17と、緩衝層19とを備える。第1導電型窒化物半導体層13および第2導電型窒化物半導体層15は、支持基体21上に設けられている。発光領域17は、第1導電型窒化物半導体層13と第2導電型窒化物半導体層15との間に設けられており、InAlGaN半導体からなる。好適な実施例では、発光領域17は、量子井戸構造23を有することができ、この量子井戸構造23は、一又は複数のInX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層25(1>X1>0、1>Y1>0)および複数のInX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層27(1>X2>0、1>Y2>0)を含む。井戸層25はバリア層27の間に設けられている。緩衝層19は、第1導電型窒化物半導体層13と発光領域17との間に設けられており、InX3AlY3Ga1−X3−Y3N(1>X3>0、1>Y3>0)半導体からなる。InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層25のインジウム組成X1はInX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層19のインジウム組成X3より小さい。また、InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層27のインジウム組成X2はInX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層19のインジウム組成X3より小さい。
この窒化物半導体発光素子11によれば、緩衝層19のインジウム組成X3が、井戸層25のインジウム組成X1およびバリア層27のインジウム組成X2より大きいので、緩衝層19による歪み緩和の能力が優れる。また、井戸層25のインジウム組成X1およびバリア層27のインジウム組成X2が緩衝層19のインジウム組成X3より小さいので、発光領域17の結晶品質が優れる。したがって、発光効率を向上できる窒化物半導体発光素子が提供される。
好適な実施例では、第1導電型窒化物半導体層13はn導電型を有している。また、窒化物半導体発光素子11は、支持基体21と第1導電型窒化物半導体層13との間に設けられた窒化物層29とを含む。支持基体21は、例えばサファイア、III族窒化物等から成ることができる。また、窒化物層29は、例えばGaN半導体から成ることができる。一実施例の窒化物半導体発光素子11は、紫外線領域の波長成分を含む光を発生するものであり、また発光領域17の量子井戸構造23は360ナノメートル以下の波長の光を発生することが好ましい。
図2(A)は、いくつかの窒化物半導体発光素子のフォトルミネッセンス波長を示す図面である。横軸は波長(ナノメートル)を示し、縦軸はフォトルミネッセンス強度(任意単位)を示す。図2(B)は、3つのフォトルミネッセンス・スペクトルA、B、Cに関するバリア層および緩衝層のインジウム組成を示す図面である。
窒化物半導体発光素子A、B、Cは、第2導電型窒化物半導体層15に替えてアンドープのキャップ層を用いている単一量子井戸構造を有しており、以下の構造:
・第1導電型窒化物半導体層13:
Siドープn型Al0.18Ga0.82N、30ナノメートル、摂氏1080度にて成膜
・キャップ層:
アンドープ型Al0.18Ga0.82N、10ナノメートル、摂氏1030度にて成膜
・発光領域17: InAlGaN、
井戸層2.7ナノメートル
バリア層(InU1AlU2Ga1−U1−U2N)15ナノメートル
・緩衝層19:
InV1AlV2Ga1−V1−V2N、35ナノメートル
・支持基体21:
サファイア、摂氏1100度でHクリーニング10分
・窒化物層29:
GaN半導体、25ナノメートル、摂氏475度にて成膜
Siドープn型GaN半導体、3.5マイクロメートル、摂氏1080度にて成膜
を有している。
インジウム組成0.05のInAlGaN半導体は、例えば摂氏780度で成長され、インジウム組成0.02のInAlGaN半導体は、例えば摂氏830度で成長される。バリア層のインジウム組成は井戸層のインジウム組成とほぼ等しい。バリア層および緩衝層のバンドギャップは、例えば3.76エレクトロンボルト(6.02×10−19ジュール、1エレクトロンボルトは1.6×1−19ジュールにより換算される)である。窒化物半導体発光素子A、B、Cにおける井戸層のアルミニウム組成は、発光波長が350ナノメートル付近になるように調整されている。
図2(A)に示されるように、窒化物半導体発光素子B(U1=0.02、V1=0.02)のピーク強度は、窒化物半導体発光素子A(U1=0.05、V1=0.05)のピーク強度の約1.8倍である。窒化物半導体発光素子C(U1=0.02、V1=0.05)は窒化物半導体発光素子Bのピーク強度の約2.3倍である。スペクトル強度の測定結果は、インジウム組成の低い発光領域17とインジウム組成が高い緩衝層19との組み合わせが最も良い発光特性を有することを示している。
(第2の実施の形態)
図3(A)は、第2の実施の形態に係る窒化物半導体素子を示す図面である。窒化物半導体素子11aは、第1導電型窒化物半導体層13と第2導電型窒化物半導体層15との間に設けられた発光領域17aを有する。緩衝層19は、第1導電型窒化物半導体層13と発光領域17aとの間に設けられており、InX3AlY3Ga1−X3−Y3N(1>X3>0、1>Y3>0)半導体からなる。第1の実施の形態の窒化物半導体発光素子11と同様に、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層25aのインジウム組成X1はInX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層19のインジウム組成X3より小さい。また、InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層27aのインジウム組成X2はInX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層19のインジウム組成X3より小さい。窒化物半導体素子11aは、導電性窒化物支持基体20と、コンタクト層33とを含む。第1導電型窒化物半導体層13、緩衝層19、発光領域17a、第2導電型窒化物半導体層15およびコンタクト層33は、窒化物半導体支持基体20の一表面20a上に搭載されている。窒化物半導体支持基体20の他表面20b上には電極35が設けられており、コンタクト層33上には電極37が設けられている。導電性窒化物支持基体20としては、例えばn型GaN製支持基体を使用できる。GaN支持基体は、優れた熱伝導性および放熱性を有する。支持基体20として、低転位GaN(例えば、貫通転位密度<10cm−2)から成るGaN支持基体を使用できるので、発光領域における貫通転位密度を小さくできる。
この窒化物半導体発光素子11aは、歪み緩和の能力が優れる緩衝層19と結晶品質が優れる発光領域17aとを有する。これ故に、窒化物半導体発光素子11aの発光効率は向上される。
一実施例の窒化物半導体発光素子11aは、
・支持基体20:n型GaN半導体
・窒化物層29:
n型GaN半導体、2マイクロメートル
・第1導電型窒化物半導体層13:
Siドープn型Al0.18Ga0.82N半導体、100ナノメートル、摂氏1080度
・緩衝層19:
InAlGaN半導体(インジウム組成5パーセント)、35ナノメートル
・発光領域17a:
InAlGaN量子井戸構造(インジウム組成2パーセント)
井戸層:2.7ナノメートル、バリア層:15ナノメートル
・第2導電型窒化物半導体層15:
Mgドープp型Al0.27Ga0.73N半導体、25ナノメートル
・コンタクト層33:
Mgドープp型Al0.18Ga0.82N半導体、100ナノメートル
である。バリア層および緩衝層のバンドギャップは、3.76エレクトロンボルトである。この窒化物半導体発光素子を“D”として参照する。窒化物半導体発光素子Dに400ミリアンペアの電流を連続して加えた場合でも、窒化物半導体発光素子Dの発光出力の劣化は小さく、窒化物半導体発光素子Dは安定して動作する。また、井戸層およびバリア層のインジウム組成が5パーセントである窒化物半導体発光素子を“E”として参照する。発光波長350ナノメートルにおいて、窒化物半導体発光素子Dの発光パワーは窒化物半導体発光素子Eの発光パワーの2.5倍である。
窒化物半導体素子11a(窒化物半導体素子11でも同じく)において、InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層27aのエネルギギャップは、InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層19のエネルギギャップとほぼ等しいようにしてもよい。緩衝層19およびバリア層27aが四元化合物半導体からなるので、アルミニウム組成をインジウム組成から独立して変更することによって、四元AlInGaN半導体のバンドギャップを調整できる。これ故に、バリア層27aのエネルギギャップが緩衝層19のエネルギギャップとほぼ等しくできる。緩衝層19の組成がバリア層27aの組成と異なる窒化物半導体発光素子11aにおいて、キャリアの閉じ込めは、緩衝層19の組成がバリア層27aの組成と同じ窒化物半導体発光素子と実質的に変わらない。
図3(B)および図3(C)に示されるように、窒化物半導体発光素子11aでは、バリア層27aと緩衝層19との間のエネルギギャップ差が0.12エレクトロンボルト(1.92×10−20ジュール)以下であることが好ましい。エネルギギャップ差が0.12エレクトロンボルト程度あれば、緩衝層の緩衝能力とキャリア閉じ込めを両立することができる。
窒化物半導体発光素子11aにおいて、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層25aのインジウム組成X1がゼロより大きく0.03未満(0<X1<0.03)であれば、所望の発光波長17aを実現するために必要なアルミニウム組成を減らすことが可能である。発光領域の表面モフォロジがより良好になる。また、InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層19のインジウム組成X3がInX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層25aのインジウム組成より大きく、さらにInX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層19のインジウム組成X3が0.10より小さいことが好ましい。緩衝層19のインジウム組成X3がX1<X3<0.10であれば、発光領域17aの結晶品質および緩衝層19の歪み緩和能力を共に向上できる。
窒化物半導体発光素子11aでは、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層25aのアルミニウム組成Y1が0.05より大きく、このアルミニウム組成は0.15未満であることが好ましい。低温度でマイグレーションが小さいアルミニウムの組成を発光領域17aの成長において小さくすることによって、発光領域11aの結晶品質を向上できる。また、このアルミニウム組成の範囲は、井戸層25aのインジウム組成X1の条件(0<X1<0.03)とほぼ整合している。このアルミニウム組成を有する窒化物半導体発光素子は、340ナノメートル以上360ナノメートル以下の波長領域内にピーク波長が位置する発光スペクトルを有する。
窒化物半導体発光素子11aでは、緩衝層19の厚みが10ナノメートル以上であることが好ましく、これによりInX3AlY3Ga1−X3−Y3N半導体層が緩衝能力を示す。また、緩衝層19の厚みが、100ナノメートル以下であことが好ましく、これによりInX3AlY3Ga1−X3−Y3N半導体層の結晶品質が良好になる。
好適な実施例では、第2導電型窒化物半導体層15はp導電型を有しており、またコンタクト層33もp導電型を有している。発光領域17aが、紫外線領域の第1の波長成分を含む光を発生する。第1の波長成分は、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長より短い。p型窒化物半導体層15およびp型コンタクト層33が第1の波長成分に対応するエネルギより大きいバンドギャップエネルギを有することが好ましく、これによりp型窒化物半導体層15およびp型コンタクト層33による該光の吸収量は小さい。
引き続いて、窒化物半導体発光素子を製造する方法を説明する。図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)および図4(F)は窒化物半導体発光素子を製造する工程を示す図面である。図5(A)および図5(B)は窒化物半導体発光素子を製造する工程を示す図面である。本実施例では、発光ダイオードを窒化物半導体発光素子として作製する。
図4(A)に示されるように、GaN基板41上にバッファ膜43を成長する。バッファ膜43は、例えばSiドープn型窒化ガリウム膜であり、その厚さ例えば2マイクロメートルである。本実施例においては、窒化ガリウム系半導体膜は、例えば有機金属気相成長法を用いて堆積される。第1のバッファ膜43の形成に先立って、摂氏1050度においてアンモニア及び水素の雰囲気にGaN基板41を10分間置いてGaN基板41の表面のサーマルクリーニングを行うことが好ましい。
図4(B)に示されるように、第1導電型窒化物半導体膜45を基板41上に形成する。第1導電型窒化物半導体膜45は、例えばAlGaN膜であることができる。一例では、このAlGaN膜はSiドープn型Al0.18Ga0.82N膜であり、その厚さは例えば100ナノメートルであることができる。
図4(C)に示されるように、InX3AlY3Ga1−X3−Y3N(1>X3>0、1>Y3>0)緩衝膜47を第1導電型窒化物半導体膜45上に成長する。緩衝膜47は、第1の温度T1で形成される。緩衝効果に必要なインジウム組成を確保するために温度T1は摂氏750度以上880度以下が好ましい。一実施例では、第1の温度T1は、例えば摂氏780度であり、緩衝膜47の厚さは、例えば35ナノメートルである。
図4(D)に示されるように、InAlGaN発光領域49を緩衝膜47上に成長する。発光領域49の形成には、バリア膜51を形成する工程および井戸膜53を形成する工程がある。バリア膜51を形成する工程では、InX2AlY2Ga1−X2−Y2N(1>X2>0、1>Y2>0)半導体膜を第2の温度T2で形成する。マイグレーションを促進し結晶性を高めるために、温度T2は、摂氏800度以上が好ましく、また、発光特性を向上するために必要なインジウム組成を確保するために摂氏930度以下が好ましい。井戸膜53を形成する工程では、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N(X1>0、Y1>0)半導体膜を第3の温度T3で形成する。マイグレーションを促進し結晶性を高めるために、温度T3は、それぞれ、摂氏800度以上が好ましく、また、発光特性を向上するために必要なインジウム組成を確保するために摂氏930度以下が好ましい。第2の温度T2および第3の温度T3は第1の温度T1より高い。この方法によれば、バリア膜51および井戸膜53は、緩衝膜47の成膜温度T1より高い温度T2、T3で成長されるので、良好な結晶品質を示すと共に低いインジウム組成を有する。一方、緩衝膜47は、バリア膜51および井戸膜53の成膜温度T2、T3より低い温度T1で成長されるので、大きなインジウム組成を有しており、このため優れた歪み緩和能力を有する。
本実施例の発光領域49は、2MQWの量子井戸構造を有しており、井戸膜53の厚さは例えば2.7ナノメートルであり、バリア膜51の厚さは例えば15ナノメートルである。一実施例では、バリア膜51および井戸膜53は摂氏830度で堆積されており、この温度は緩衝膜37の成膜温度である摂氏780度より高い。井戸膜53およびバリア膜51のインジウム組成は2パーセントであり、一方、緩衝膜47のインジウム組成が5パーセントである。
図4(E)に示されるように、発光領域49上に第2導電型窒化物半導体膜55を形成する。第2導電型窒化物半導体膜55は、例えばAlGaN膜である。一例では、このAlGaN膜は、Mgドープp型Al0.27Ga0.73N膜であり、その厚さは例えば25ナノメートルであることができる。第2導電型窒化物半導体膜55は、電子をブロックのために設けられる。
図4(F)に示されるように、第2導電型窒化物半導体膜55上にコンタクト膜57を形成する。コンタクト膜57のバンドギャップは第2導電型窒化物半導体膜55のバンドギャップより小さい。また、コンタクト膜57のキャリア濃度は第2導電型窒化物半導体膜55のキャリアの濃度より大きいことが好ましい。コンタクト膜57は、例えばMgドープp型Al0.18Ga0.82N膜であり、その厚さは例えば100ナノメートルであることができる。
図5(A)に示されるように、GaN基板41の裏面に第1の電極59を形成する。一実施例では、第1の電極59はカソード電極として働く。図5(B)に示されるように、コンタクト膜57上に第2の電極61を形成する。第2の電極61はアレイ状に配列されており、一実施例では、アノード電極として働く。第1および第2の電極59、61を形成した後に、破線CUT1およびCUT2に沿って半導体基板生産物63を切断して、複数の窒化物半導体発光素子11aを得る。
以上説明したように、本実施の形態によれば、発光効率を向上できる窒化物半導体発光素子を製造する方法が提供される。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態に係る窒化物半導体素子を示す図面である。窒化物半導体素子11bは、コンタクト層33に替えてコンタクト領域65を含む。第2導電型窒化物半導体層15は発光領域17aとコンタクト領域65との間に設けられる。コンタクト領域65は、複数の第1のAlGaN層67と、複数の第2のAlGaN層69とを含む。第1のAlGaN層67の組成は第1のAlGaN層69の組成と異なる。第1のAlGaN層67および第2のAlGaN層69は超格子構造を形成するように交互に配置されている。好適な実施例では、第1のAlGaN層67および第2のAlGaN層69の少なくともいずれか一方はp導電性を示す。このコンタクト領域65が超格子構造を有するので、このコンタクト領域65のホール濃度が高められる。また、窒化物半導体発光素子11bは、歪み緩和の能力が優れる緩衝層19と結晶品質が優れる発光領域17aとを有する。これ故に、窒化物半導体発光素子11bの発光効率は向上される。
一実施例では、第1のAlGaN層67は、例えばp型Al0.24Ga0.76N半導体からなり、例えば摂氏1030度で形成される。また、第2のAlGaN半導体層69は、例えばp型Al0.17Ga0.83N半導体からなり、例えば摂氏1030度で形成される。第1のAlGaN層67および第2のAlGaN層69の厚さは例えば3.8ナノメートルであり、コンタクト領域65は8周期の第1のAlGaN層67および第2のAlGaN層69を有する。
この窒化物半導体発光素子を“F”として参照する。窒化物半導体発光素子Fに電流を加えて、コンタクト領域65を介して発光領域17aから出力された光L0のパワーを測定する。窒化物半導体発光素子Fの発光パワーは、発光波長350ナノメートルで、窒化物半導体発光素子Dの発光強度の1.4倍である。
(第4の実施の形態)
図7(A)は、第4の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。窒化物半導体発光素子11cは、サファイア製支持基体71といった絶縁性支持基体と、バッファ層73と、第1導電型窒化物半導体層75と、緩衝層77と、発光領域17bと、第2導電型窒化物半導体層79と、コンタクト層81とを有する。バッファ層73上には、第1導電型窒化物半導体層75と、緩衝層77と、発光領域17bと、第2導電型窒化物半導体層79と、コンタクト層81とを含む窒化物半導体領域が形成される。サファイア製支持基体71は絶縁性支持基体の一例である。
好適な実施例では、窒化物層の形成に先立って、摂氏1200度において水素雰囲気中にサファイア製支持基体71となる基板表面を10分間曝してクリーニングを行う。バッファ層73は、例えば窒化アルミニウム層であり、その厚さは例えば30ナノメートルであり、窒化アルミニウム層は例えば摂氏500度で形成される。第1導電型窒化物半導体層75は、例えばAlGaN層である。一例では、このAlGaN層は、例えばSiドープn型Al0.18Ga0.82N半導体からなり、その厚さは例えば2.5マイクロメートルであり、n型Al0.18Ga0.82N半導体層は例えば摂氏1080度で形成される。緩衝層77はInAlGaN半導体から成り、そのインジウム組成は5パーセントであり、既に説明された条件で形成されることができる。発光領域17bは、例えばInAlGaN井戸層25bおよびInAlGaNバリア層27bを含む量子井戸構造を有しており、井戸層25bおよびバリア層27bのインジウム組成は2パーセントであり、既に説明された条件で形成されることができる。第2導電型窒化物半導体層79は、例えばAlGaN層である。一例では、AlGaN層は、Mgドープp型Al0.27Ga0.73N半導体からなり、その厚さは例えば25ナノメートルであり、Mgドープp型Al0.27Ga0.73N半導体層は例えば摂氏1030度で形成される。コンタクト層81は、例えばAlGaN層である。一例では、このAlGaN層は、p型Al0.18Ga0.82N半導体からなり、その厚さは例えば100ナノメートルであり、Mgドープp型Al0.18Ga0.82N半導体層は例えば摂氏1030度で形成される。
窒化物層の形成が完了した後に、窒化物層(緩衝層77、発光領域17b、第2導電型窒化物半導体層79、コンタクト層81)を部分的にエッチング(例えば反応性イオンエッチング)して第1導電型窒化物半導体層75の一部を露出させる。コンタクト層81上に、第1の電極(例えば、アノード電極)を形成すると共に、第1導電型窒化物半導体層75の露出した領域上に第2の電極85を形成する。これらの工程の後に得られる窒化物半導体発光素子を“G”として参照する。また、発光領域のインジウム組成が5パーセントである窒化物半導体発光素子Hを作製している。
図7(B)および図7(C)は、窒化物半導体発光素子11cおよび支持体87を含む発光装置88a、88bを示す図面である。図7(B)を参照すると、窒化物半導体発光素子11cが支持体87上に搭載されている。支持体87は、サファイア製支持基体71を支持している。サファイア製支持基体71のサイズは、例えば400マイクロメートル×400マイクロメートルであり、窒化物構造物のサイズと実質的に同じである。
窒化物半導体発光素子11cでは、コンタクト層81は、発光領域17bからの光L1が出射される出射面81aを有している。第2導電型窒化物半導体層79およびコンタクト層81バンドギャップのエネルギは、発光領域17bによって発生される光L1の第1の波長成分に対応するエネルギより大きい。第1導電型窒化物半導体層75のバンドギャップのエネルギは、第1の波長成分に対応するエネルギより大きい。よって、発光領域によって発生された光の第1導電型窒化物半導体層および第2導電型窒化物半導体層における吸収を低減することができる。図7(B)に示される発光装置88aでは、窒化物半導体発光素子Gの発光強度は、窒化物半導体発光素子Hの発光強度の2.5倍である。
図7(C)を参照すると、窒化物半導体発光素子11cが支持体87上に搭載されている。窒化物半導体発光素子Gは、支持体87上にフリップチップ様式で搭載されている。
窒化物半導体発光素子11cでは、サファイア支持基体71は、第1の面71aおよび第2の面71bを有する。第1の面71a上には、第1導電型窒化物半導体層75、緩衝層77、発光領域17b、および第2導電型窒化物半導体層79が搭載されている。発光領域からの光L2は、第2の面71bを介して出射する。この窒化物半導体発光素子11cでは、発光領域17bとサファイア支持基体71の第2の面71bとの間には、発光領域17bからの光L2が透過可能な窒化物領域73、75、77が位置する。故に、光L2はサファイア支持基体71の第2の面71bから出射する。図7(C)に示される窒化物半導体発光素子Gの発光強度は、図7(B)に示される窒化物半導体発光素子Gの発光強度の2.5倍である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、発光効率を向上された窒化物半導体発光素子が提供される。
(第5の実施の形態)
図8(A)は、第5の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。窒化物半導体発光素子11dは、窒化アルミニウム製支持基体91といった絶縁性支持基体と、バッファ層93と、第1導電型窒化物半導体層75と、緩衝層77と、発光領域17bと、第2導電型窒化物半導体層79と、コンタクト層81とを有する。バッファ層93上には、第1導電型窒化物半導体層75と、緩衝層77と、発光領域17bと、第2導電型窒化物半導体層79と、コンタクト層81とを含む窒化物半導体領域が形成される。窒化アルミニウム製支持基体91は優れた熱伝導性を有するので、窒化物半導体発光素子11dは優れた放熱特性を有する。窒化アルミニウム製支持基体91は絶縁性支持基体の一例であり、絶縁性支持基体に替えて、GaAl1−ZN(Zは0以上であり1未満)製支持基体を用いることができる。
好適な実施例では、窒化物層の形成に先立って、支持基体91になる窒化アルミニウム製基板の表面を摂氏1050度においてアンモニアおよび水素の雰囲気中に10分間曝してクリーニングを行う。バッファ層73は、例えば窒化アルミニウム層であり、その厚さは例えば100ナノメートルであり、窒化アルミニウム層は例えば摂氏1150度で形成される。第1導電型窒化物半導体層75は、例えばSiドープn型Al0.18Ga0.82N半導体からなり、その厚さは例えば2.5マイクロメートルであり、n型Al0.18Ga0.82N半導体層は例えば摂氏1150度で形成される。引き続く窒化物層の形成は、これに限定されるものではなく、第4の実施の形態における好適な実施例と同様に行うことができる。
窒化物層の形成が完了した後に、窒化アルミニウム製基板の表面上に設けられた窒化物層(緩衝層77、発光領域17b、第2導電型窒化物半導体層79、コンタクト層81)の部分的にエッチング(例えば反応性イオンエッチング)して第1導電型窒化物半導体層75の一部を露出させる。コンタクト層81上に、第1の電極(例えば、アノード電極)を形成すると共に、第1導電型窒化物半導体層75の露出した領域上に第2の電極85を形成する。これらの工程の後に得られる窒化物半導体発光素子を“I”として参照する。また、発光領域のインジウム組成が5パーセントである窒化物半導体素子Jを作製している。
図8(B)および図8(C)は、窒化物半導体発光素子11dおよび支持体87を含む発光装置88c、88dを示す図面である。図8(B)に示されるように、窒化物半導体発光素子11dを支持体87上に搭載することができる。発光領域17bからの光L3は、コンタクト層81の出射面81aから出射する。図8(B)に示される窒化物半導体発光素子Iの発光強度は、窒化物半導体発光素子Jの発光強度の2.5倍である。
また、図8(C)に示されるように、窒化物半導体発光素子11dを支持体87上に搭載することができる。発光領域17bからの光L4は、発光領域17bと窒化アルミニウム製支持基体91との間に設けられた窒化物領域を透過して、窒化アルミニウム製支持基体91の第2の面91bから出射する。図8(C)に示される窒化物半導体発光素子Iの発光強度は、図8(B)に示される窒化物半導体発光素子Iの発光強度の2.5倍である。
さらに、窒化物半導体発光素子11dは、GaAl1−ZNの熱伝導率がサファイアの熱伝導率に比べて大きいので、優れた放熱特性を有する。図8(B)および図8(C)に示される何れの搭載形態でも、窒化物半導体発光素子Iに400ミリアンペアの電流を連続して加えて場合でも、窒化物半導体発光素子Iの発光出力の劣化は小さく、窒化物半導体発光素子Iは安定して動作する。
図9は、第6の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。窒化物半導体発光素子11eは、金属製支持基体97を含む。金属製支持基体97上には、順に、コンタクト層33、第2導電型窒化物半導体層15、発光領域17a、緩衝層19および第1導電型窒化物半導体層13が設けられている。コンタクト層33と金属製支持基体97との間には、電極99が設けられている。発光領域17aは、紫外線領域の波長成分を含む光L5、L6を発生する。光L6は、電極99によって反射されて光L7になる。光L5およびL7は、第1導電型窒化物半導体層13の出射面13aから出射される。第1導電型窒化物半導体層13の出射面13a上には、電極101が設けられている。窒化物半導体発光素子11eでは、第2導電型窒化物半導体層15、発光領域17a、緩衝層19および第1導電型窒化物半導体層13を成長するための基板(例えばGaN基板)の材料とは異なっており窒化物半導体発光素子11eのための金属製支持基体97上に、コンタクト層33、第2導電型窒化物半導体層15、発光領域17a、緩衝層19および第1導電型窒化物半導体層15および電極99から成る構造物が搭載されている。
この半導体発光素子によれば、発光に関係する半導体膜を低転位密度のGaN基板上に形成できると共に、紫外線領域を吸収するGaN半導体を支持基体として用いること無く、放熱性に優れた金属製支持基体97を用いることができる。金属製支持基体97の材料としては、例えばCuW合金、FeNi合金を用いることができる。高反射率を示す電極99の材料としては、Ni/Au半透明電極とAg合金層との組み合わせまたは白金(Pt)電極膜を用いることができる。
引き続いて、窒化物半導体発光素子を製造する方法を説明する。図10(A)、図10(B)、図10(C)、図10(D)、図10(E)および図10(F)は窒化物半導体発光素子を製造する工程を示す図面である。図11(A)および図11(B)は、製造工程中の窒化物半導体発光素子の断面を示す図面である。本実施例では、発光ダイオードを窒化物半導体発光素子として作製する。
図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)、図4(F)、図5(A)および図5(B)に示される一連の工程と類似の工程を用いて、窒化物半導体発光素子11eのためのエピタキシャルウエハEを製造する。この結果、図10(A)に示されるようなエピタキシャルウエハEが得られる。図11(A)に示されるように、エピタキシャルウエハEは、バッファ膜43と第1導電型窒化物半導体膜45との間に設けられた犠牲膜103を含む。犠牲膜103は、基板41およびバッファ膜43のバンドギャップより小さいバンドギャップを有する窒化物半導体層であり、例えば、InGaN半導体からなることができる。また、エピタキシャルウエハEは、コンタクト膜57上に設けられた導電体膜105を含む。導電体膜105は、発光領域からの光の反射およびキャリアの供給のために用いられる。導電体膜105の材料としては、Ni/Au半透明電極膜とAg合金膜との組み合わせまたは白金(Pt)電極膜を用いることができる。
図10(B)に示されるように、金属製基板107を準備する。金属製基板107のサイズは、基板41のサイズ以上であることが好ましい。金属製基板107の形状は、図10(B)に示される円板形状に限定されるものではない。金属製基板107の一面107aを導電体膜105に接着する。必要に応じて、この接着のために導電性接着剤を用いることができる。導電性接着剤としては、例えばAuSn,PbSn等を用いることができる。
図10(C)および図11(B)に示されるように、基板107の一面107aにエピタキシャルウエハEが接着された基板生産物Fが提供される。
図10(D)に示されるように、第2導電型窒化物半導体膜57上に金属製基板107を接着した後に、GaN基板41を第1導電型窒化物半導体膜45から分離する。この分離は、例えば犠牲膜103を用いて第1導電型窒化物半導体膜45からGaN基板41をリフトオフすることによって実現される。好適な方法では、GaN基板41に向けてレーザ光109を照射する。レーザ光109は、GaN基板41およびバッファ膜43を通過して、犠牲膜103によって吸収される。レーザ光109の吸収により犠牲膜103は溶融して、第1導電型窒化物半導体膜45からGaN基板41がリフトオフされる。この結果、基板生産物Fは、第1の部分F1および第2の部分F2に分離される。第1の部分F1の溶融面S1には、溶融した犠牲膜が残っている。溶融面S1を研磨して、第1導電型窒化物膜45を露出する。第2の部分F2の溶融面S2にも溶融した犠牲膜が残っている。溶融面S2を研磨してバッファ膜43を露出し、必要に応じてエピタキシャルウエハを作製するために再利用される。
図10(E)に示されるように、第1導電型窒化物膜45の露出面45a上に導電膜111を形成する。次いで、フォトリソグラフィ法を用いて導電膜111から複数の電極111aを作製する。図10(F)に示されるように、電極111aは、第1導電型窒化物膜45の露出面上にアレイ状に配列されている。この後に、第1の部分F1を破線CUT3およびCUT4に沿って切断して、窒化物半導体発光素子11eを得る。
この方法よれば、紫外線を吸収するGaN支持基体を用いることなく、優れた放熱特性を有する金属製支持基体を含む窒化物半導体発光素子を製造することができる。また、バリア膜および井戸膜は、緩衝膜より高い温度で成長されるので、良好な結晶品質を示すと共に低いインジウム組成を有する。一方、緩衝膜は、バリア膜および井戸膜より高い温度で成長されるので、大きなインジウム組成を有しており、このため優れた歪み緩和能力を有する。
いくつかの実施の形態を参照しならが、半導体発光素子およびその製造方法を説明してきた。InAlGaN発光素子を作製するためには、発光領域のInAlGaN半導体バリア層はInAlGaN半導体緩衝層と同じ成膜条件で形成される。この紫外線発光素子Xの発光波長は、例えばバリア層(In:5%、Al:24%)および井戸層(In:6%、Al:19%)を用いると、350ナノメートル程度になる。しかしながら、摂氏780度程度の温度で、アルミニウム組成が19〜24パーセント程度であるInAlGaN半導体を成長することは難しい。
発光領域を形成する成膜温度を摂氏830度程度まで上げると、バリア層および井戸層のインジウム組成およびアルミニウム組成を低くすることができる。例えば、バリア層(In:2%、Al:22%)および井戸層(In:2%、Al:9%)を用いると、350ナノメートル程度になる。この半導体発光素子Yの量子井戸構造フォトルミネッセンスのピーク強度は、上記の半導体発光素子Xの量子井戸構造のフォトルミネッセンスのピーク強度に比べて大きい。
さらに発光領域およびInAlGaN緩衝層も摂氏830度で半導体発光素子Zを形成している。この半導体発光素子Zの量子井戸構造フォトルミネッセンスのピーク強度は、半導体発光素子Yの量子井戸構造のフォトルミネッセンスのピーク強度に比べて小さい。つまり、成長温度を比較的高めること(或いは、インジウム組成を比較的低くすること)によって、発光領域のInAlGaN半導体の結晶性が優れたものになり、この結果、発光強度が向上される。一方、成長温度を比較的低めること(或いは、インジウム組成を比較的高めること)によって、発光領域のInAlGaN半導体の歪み緩和特性が優れたものになる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、第1の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。 図2(A)は、いくつかの窒化粒半導体発光素子のフォトルミネッセンス波長を示す図面である。図2(B)は、3つのフォトルミネッセンス・スペクトルA、B、Cに関するバリア層および緩衝層のインジウム組成を示す図面である。 図3(A)は、第2の実施の形態に係る窒化物半導体素子を示す図面である。図3(B)および図3(C)は、窒化物半導体発光素子におけるバンドダイアグラムを示す図面である。 図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)および図4(F)は窒化物半導体発光素子を製造する工程を示す図面である。 図5(A)および図5(B)は窒化物半導体発光素子を製造する工程を示す図面である。 図6は、第3の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。 図7(A)は、第4の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。図7(B)および図7(C)は、窒化物半導体発光素子および支持体を含む発光装置を示す図面である。 図8(A)は、第5の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。図8(B)および図8(C)は、窒化物半導体発光素子および支持体を含む発光装置を示す図面である。 図9は、第6の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す図面である。 図10(A)、図10(B)、図10(C)、図10(D)、図10(E)および図10(F)は窒化物半導体発光素子を製造する工程を示す図面である。 図11(A)および図11(B)は窒化物半導体発光素子を製造する工程を示す図面である。
符号の説明
11、11a、11b、11c、11d、11e…窒化物半導体発光素子、13…第1導電型窒化物半導体層、15…第2導電型窒化物半導体層、17、17a、17b…発光領域、19…緩衝層、21…支持基体、23…量子井戸構造、25…井戸層、27…バリア層、29…窒化物層、20…導電性窒化物支持基体、33…コンタクト層、35、37…電極、41…GaN基板、43…バッファ膜、45…第1導電型窒化物半導体膜、47…緩衝膜、49…発光領域、51…バリア膜、53…井戸膜、55…第2導電型窒化物半導体膜、57…コンタクト膜、59…第1の電極、61…第2の電極、63…半導体基板生産物、65…コンタクト領域、67…第1のAlGaN層、69…第2のAlGaN層、71…サファイア製支持基体、73…バッファ層、75…第1導電型窒化物半導体層、77…緩衝層、79…第2導電型窒化物半導体層、81…コンタクト層、83…第1の電極、85…第2の電極、87…支持体、88a、88b、88c、88d…発光装置、91…窒化アルミニウム製支持基体、97…金属製支持基体、99…電極、103…犠牲膜、105…導電体膜

Claims (17)

  1. 紫外線領域の波長成分を含む光を発生する窒化物半導体発光素子であって、
    支持基体上に設けられた第1導電型窒化物半導体層と、
    支持基体上に設けられた第2導電型窒化物半導体層と、
    前記第1導電型窒化物半導体層と前記第2導電型窒化物半導体層との間に設けられており、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層(1>X1>0、1>Y1>0)およびInX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層(1>X2>0、1>Y2>0)を含む発光領域と、
    前記発光領域と前記第1導電型窒化物半導体層との間に設けられているInX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層(1>X3>0、1>Y3>0)と
    を備え、
    前記発光領域は、前記In X3 Al Y3 Ga 1−X3−Y3 N緩衝層の直上に、接して形成されており、
    前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のインジウム組成X1は、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層のインジウム組成X3より小さく、
    前記InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層のインジウム組成X2は、前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層のインジウム組成X3より小さい、ことを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記InX2AlY2Ga1−X2−Y2Nバリア層と前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層との間のエネルギギャップ差が1.92×10−20ジュール以下である、ことを特徴とする請求項1に記載された窒化物半導体発光素子。
  3. 前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のインジウム組成X1が、0より大
    きく0.03未満であり、
    前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層のインジウム組成X3は、0.10より小さい、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された窒化物半導体発光素子。
  4. 前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のアルミニウム組成Y1が、0.05より大きく、
    前記InX1AlY1Ga1−X1−Y1N井戸層のアルミニウム組成Y1が、0.15未満であり、
    前記発光領域は、340ナノメートル以上360ナノメートル以下の波長領域内の波長の光を発生する量子井戸構造を有する、ことを特徴とする請求項3に記載された窒化物半導体発光素子。
  5. 前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層の厚みが、10ナノメートル以上であり、
    前記InX3AlY3Ga1−X3−Y3N緩衝層の厚みが、100ナノメートル以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  6. 前記第2導電型窒化物半導体層はp導電型を有しており、
    前記発光領域は、窒化ガリウムのバンドギャップに対応する波長より小さい第1の波長成分を含む光を発生することができ、
    前記第2導電型窒化物半導体層のバンドギャップエネルギは、前記第1の波長成分に対応するエネルギより大きい、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  7. 一または複数の第1のAlGaN半導体層と、
    一または複数の第2のAlGaN半導体層と
    をさらに備え、
    前記第1のAlGaN半導体層および前記第2のAlGaN半導体層の少なくともいずれかはp導電型を示しており、
    前記第2のAlGaN半導体層の組成は、前記第1のAlGaN半導体層の組成と異なり、
    前記第2導電型窒化物半導体層はp導電型を有し、
    前記第1のAlGaN半導体層と前記第2のAlGaN半導体層とは、超格子構造を形成するように配置されている、ことを特徴とする請求項6に記載された窒化物半導体発光素子。
  8. 電極が設けられており前記発光領域からの光が出射される出射面を有する別の第2導電型窒化物半導体層をさらに備え、
    前記支持基体はサファイア支持基体であり、
    前記第1導電型窒化物半導体層、前記発光領域、前記第2導電型窒化物半導体層および別の第2導電型窒化物半導体層は、前記サファイア支持基体の第1の面上に順に搭載されており、
    前記第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップに対応するエネルギは、前記発光領域が発生する光の波長に対応するエネルギより大きい、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  9. 前記支持基体はサファイア支持基体であり、
    前記第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップのエネルギは、前記発光領域が発生する光の波長に対応するエネルギより大きく、
    前記サファイア支持基体は、前記第1導電型窒化物半導体層、前記第2導電型窒化物半導体層および前記発光領域が搭載された第1の面と、前記発光領域からの光が出射する第2の面とを有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  10. 電極が設けられており前記発光領域からの光が出射される出射面を有する別の第2導電型窒化物半導体層をさらに備え、
    前記支持基体がGaAl1−ZN(Zは0以上1以下である)からなり、
    前記第1導電型窒化物半導体層、前記発光領域、前記第2導電型窒化物半導体層および前記別の第2導電型窒化物半導体層は、前記支持基体の第1の面上に順に搭載されている、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  11. 前記支持基体がGaAl1−ZN(Zは0以上1未満である)からなり、
    前記第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップのエネルギは、前記発光領域が発生する光の波長に対応するエネルギより大きく、
    前記GaAl1−ZN支持基体は、前記第1導電型窒化物半導体層、前記第2導電型窒化物半導体層および前記発光領域が搭載された第1の面と、前記発光領域からの光が出射する第2の面とを有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  12. 前記支持基体はGaN支持基体である、ことを特徴とする請求項10に記載された窒化物半導体発光素子。
  13. 前記支持基体はAlN支持基体である、ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載された窒化物半導体発光素子。
  14. 前記支持基体は金属製支持基体であり、
    前記第2導電型窒化物半導体層、前記発光領域および前記第1導電型窒化物半導体層は前記金属製支持基体の第1の面上に順に搭載されており、前記第1導電型窒化物半導体層のバンドギャップエネルギは、前記発光領域が発生する光の波長に対応するエネルギより大きい、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  15. 紫外線領域の波長成分を含む光を発生する窒化物半導体発光素子を製造する方法であって、
    第1導電型窒化物半導体膜を基板上に形成する工程と、
    緩衝膜を形成する工程と、
    発光領域のための井戸膜を形成する工程と、
    前記発光領域のためのバリア膜を形成する工程と、
    前記発光領域上に第2導電型窒化物半導体膜を形成する工程と
    を備え、
    前記発光領域は、前記緩衝膜の直上に、接して形成されており、
    井戸膜を形成する前記工程では、InX1AlY1Ga1−X1−Y1N(1>X1>0、1>Y1>0)半導体膜を第1の温度で形成しており、
    バリア膜を形成する前記工程では、InX2AlY2Ga1−X2−Y2N(1>X2>0、1>Y2>0)半導体膜を第2の温度で形成しており、
    緩衝膜を形成する前記工程では、InX3AlY3Ga1−X3−Y3N(1>X3>0、1>Y3>0)緩衝膜を第3の温度で形成しており、
    前記第1の温度および前記第2の温度は前記第3の温度より高いことを特徴とする方法。
  16. 前記第2導電型窒化物半導体膜および金属製基板の一方を他方に接着する工程と、
    接着した後に、前記基板および前記第1導電型窒化物半導体膜の一方から他方を分離する工程と
    をさらに備え、
    前記基板はGaN基板であることを特徴とする請求項15に記載された方法。
  17. 前記第1導電型窒化物半導体膜を基板上に形成することに先だって、前記基板上に犠牲膜を形成する工程と、
    前記第2導電型窒化物半導体膜を前記発光領域上に形成した後に、前記第1導電型窒化物半導体膜から前記基板を前記犠牲膜を用いてリフトオフする工程を備えることを特徴とする請求項15に記載された方法。
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