JP4205602B2

JP4205602B2 - ２剤形態の染毛剤

Info

Publication number: JP4205602B2
Application number: JP2004024978A
Authority: JP
Inventors: 信博岩崎; 勉鎌田
Original assignee: Pola Chemical Industries Inc
Current assignee: Pola Chemical Industries Inc
Priority date: 2004-02-02
Filing date: 2004-02-02
Publication date: 2009-01-07
Anticipated expiration: 2024-02-02
Also published as: JP2005213232A

Description

本発明は、染毛剤に関し、更に詳細には、酸化型染料を含有する第１剤と、酸化剤を含有する第２剤とから構成される染毛剤に関する。

アミノフェノール類などの酸化型染料を含有する第１剤と、過酸化水素水などの酸化剤を含有する第２剤とから構成される２剤タイプの染毛剤は、毛髪に投与したアミノフェノール類を過酸化水素で酸化することにより、シッフの塩基型の染料を形成させ、これによって毛髪を染める機構で染毛を行う。毛髪が染料の生成の場になるので、この様なタイプの染毛剤では、染毛が堅牢であり、長時間染毛の効果が持続するメリットがある反面、毛髪が化学反応の場となり、少なからぬ酸化ストレスを受けるので、毛髪が損傷し、仕上がりにつややかさが無くなる場合が存した。この為、予め、染毛処置を行う前に、アミノ酸などを含有する前処置剤で前処置を行い、しかる後に染毛処置を行うような方法がとられていた（例えば、特許文献１を参照）。又、ヒマワリ油は、抗酸化作用のある油脂、或いは、保湿性のある油脂として、化粧料に配合されているが染毛剤に配合されたことはない（例えば、特許文献２、特許文献３、特許文献４を参照）。小麦タンパクの加水分解物は
、保湿の目的で化粧料に含有されているが、染毛剤に含有されたことはない（例えば、特許文献５、特許文献６，特許文献７を参照）。更に、これら３者を組み合わせて染毛剤に含有させた例もない。かかる３種を組み合わせて染毛剤に含有することにより、染毛処置しても、毛髪のダメージが著しく少なく、これにより、優れたツヤとしっとり感が得られることも全く知られていなかった。

特開２００２−１１４６４３号公報特開２００３−２１２７４９号公報特開２００１−１２２７３０号公報特開２００１−１１４６３４号公報特表２００２−５１６２６３号公報特表２００１−５２２７８６号公報特表２００１−５２２３５６号公報

本発明は、この様な状況下為されたものであり、染毛処置を行っても、毛髪に損傷をあまり与えず、仕上がりがつややかな２剤タイプの染毛剤を提供することを課題とする。

この様な状況に鑑みて、本発明者らは染毛処置を行っても、毛髪に損傷をあまり与えず、仕上がりがつややかな２剤タイプの染毛剤を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、２剤タイプの染毛剤であって、１）ヒマワリ油、ベニバナ油、ブドウ種子油から選択される植物性油脂と２）穀物タンパク及び／又はその加水分解物と３）アミノ酸及び／又はアミノ酸を側鎖に有するポリマーとを含有するものが、その様な特性を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
（１）酸化染料中間体を含有する第１剤と酸化剤を含有する第２剤とから構成される２剤タイプの染毛剤であって、第１剤中に、１）ヒマワリ油、ベニバナ油、ブドウ種子油から選択される植物性油脂と２）穀物由来タンパク及び／又はその加水分解物と３）脂肪族アミノ酸及び／又はポリメタクリロイルリジンとを含有すること特徴とする、染毛剤。
（２）前記穀物由来タンパク及び／又はその加水分解物が、小麦のタンパクの加水分解物であることを特徴とする、（１）に記載の染毛剤。
（３）前記脂肪族アミノ酸が、Ｌ−システイン又はＬ−アルギニンであることを特徴とす
る、（１）又は（２）に記載の染毛剤。

本発明によれば、染毛処置を行っても、毛髪に損傷をあまり与えず、仕上がりがつややかな２剤タイプの染毛剤を提供することができる。

（１）本発明の染毛剤の必須成分である植物性油脂
本発明の染毛剤は、酸化染料中間体を含有する第１剤と、酸化剤を含有する第２剤とから構成される２剤タイプの染毛剤であって、第１剤中に、植物性油脂を含有することを特徴とする。この様な植物性油脂としては、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ベニバナ油が挙げられ、中でも、ヒマワリ油が特に好ましい。かかる油脂は、通常種子などの、植物の重要な器官の周囲に存在し、前記器官を保護しているため、酸化ストレスなどからの保護作用を有する。特にヒマワリ油においては、この様な保護作用以外に、毛髪に潤いを与え、しっとり感を向上させる作用も有するので、特に好ましい。本発明の染毛剤においては、この様な植物性の油性成分は、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の染毛剤に於ける、かかる成分の好ましい含有量は、総量で、染毛剤全量に対して０．１〜１０質量％であり、より好ましくは、０．５〜５質量％である。またかかる成分は、２剤のうち、酸化剤を含有する剤形でない方に、言い換えれば、酸化染料中間体を含有する方の製剤に含有させる。これは、酸化剤を含有する製剤の方に含有させると、酸化されて効果を発揮しない場合が存するためである。尚、ここで、「染毛剤全量」とは、第１剤と第２剤とを混合した状態での全量を意味する。

（２）本発明の染毛剤の必須成分である穀物由来タンパク
本発明の染毛剤は、酸化染料中間体を含有する第１剤と酸化剤を含有する第２剤とから構成される２剤タイプの染毛剤であって、第１剤中に、穀物由来タンパク及び／又はその加水分解物を含有することを特徴とする。前記穀物由来タンパクとは、グルテンなどの小麦のタンパクやツェインなどのトウモロコシなどのタンパク、ダイズタンパクなどが好適に例示できる。特に小麦のタンパクが好ましい。又、かかるタンパクは、植物体より抽出した形態でそのまま使用することも出来るが、プロテアーゼなどの酵素を用いて、部分的或いは全体的に加水分解するなどの加工手段を経て、使用することも出来る。加水分解することにより、生体吸収性を向上することが出来る。かかる穀物由来タンパク及び／又はその加水分解物には、化粧料用の原料として既に市販されているものが存し、かかる市販品を利用することも出来る。好ましい市販品としては、小麦タンパクの加水分解物である、「プロモイスＷＧ」（成和化成株式会社製）が特に好適に例示できる。かかる成分は、染毛処置後の毛髪の水分保持量の低下を防ぐ作用を有する。本発明の染毛剤においては、かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の染毛剤に於ける、かかる成分の好ましい含有量は、総量で、染毛剤全量に対して、０．００１〜０．１質量％であり、更に好ましくは、０．００５〜０．０５質量％である。これは少なすぎると、効果を奏さない場合が存し、多すぎると染毛性を損なう場合が存するからである。この成分は、２剤のうち、酸化剤を含有する剤形でない方に、言い換えれば、酸化染料中間体を含有する方の製剤に含有させる。これは、酸化剤を含有する製剤の方に含有させると、酸化されて効果を発揮しない場合が存するためである。

（３）本発明の染毛剤の必須成分である脂肪族アミノ酸及び／又はポリメタクリロイルリジン
本発明の染毛剤は、酸化染料中間体を含有する第１剤と酸化剤を含有する第２剤とから構成される２剤タイプの染毛剤であって、第１剤中に、脂肪族アミノ酸及び／又はポリメタクリロイルリジンを含有することを特徴とする。ここで、脂肪族アミノ酸としては、システイン、アルギニン、特にＬ−システイン、Ｌ−アルギニンが好ましく例示できる。これらは酸との塩の形で含有させることも出来る。かかる成分は、染毛剤の処置により、毛髪が受けた損傷について、前記損傷部位に吸着し、損傷が更に広がるのを防ぐ作用を有する。本発明の染毛剤においては、かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の染毛剤に於ける、かかる成分の好ましい含有量は、染毛剤全量に対して、総量で０．０１〜１質量％であり、更に好ましくは０．０２〜０．５質量％である。これは少なすぎると効果を奏さない場合が存し、多すぎると変臭などを生ずる場合が存するからである。かかる成分は、２剤のうち、酸化剤を含有する剤形でない方に、言い換えれば、酸化染料中間体を含有する方の製剤に含有させる。これは、酸化剤を含有する製剤の方に含有させると、酸化されて効果を発揮しない場合が存するためである。

（４）本発明の染毛剤
本発明の染毛剤は、前記の必須成分を第１剤中に含有し、酸化染料中間体を含有する第１剤と酸化剤を含有する第２剤とから構成される２剤タイプの染毛剤であることを特徴とする。本発明の染毛剤には、かかる成分以外に、通常化粧料で使用される任意の成分を含有することができる。この様な任意成分としては、例えば、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−２−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−２−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−２−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−２−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−２−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−２−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変
性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン（ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等）、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤（２−ココイル−２−イミダゾリニウムヒドロキサイド−１−カルボキシエチロキシ２ナトリウム塩等）、ベタイン系界面活性剤（アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等）、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類（ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等）、グリセリン脂肪酸類（モノステアリン酸グリセリン等）、プロピレングリコール脂肪酸エステル類（モノステアリン酸プロピレングリコール等）、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ＰＯＥソルビタン脂肪酸エステル類（ＰＯＥソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等）、ＰＯＥソルビット脂肪酸エステル類（ＰＯＥ−ソルビットモノラウレート等）、ＰＯＥグリセリン脂肪酸エステル類（ＰＯＥ−グリセリンモノイソステアレート等）、ＰＯＥ脂肪酸エステル類（ポリエチレングリコールモノオレート、ＰＯＥジステアレート等）、ＰＯＥアルキルエーテル類（ＰＯＥ２−オクチルドデシルエーテル等）、ＰＯＥアルキルフェニルエーテル類（ＰＯＥノニルフェニルエーテル等）、プルロニック型類、ＰＯＥ・ＰＯＰアルキルエーテル類（ＰＯＥ・ＰＯＰ２−デシルテトラデシルエーテル等）、テトロニック類、ＰＯＥヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体（ＰＯＥヒマシ油、ＰＯＥ硬化ヒマシ油等）、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、１，３−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、１，２−ペンタンジオール、２，４−ヘキシレングリコール、１，２−ヘキサンジオール、１，２−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸，ローカストビーンガム，サクシノグルカン，カロニン酸，キチン，キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、２−（２'−ヒドロキシ−５'−ｔ−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、４−メトキシ−４'−ｔ−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンＡ又はその誘導体、ビタミンＢ６塩酸塩，ビタミンＢ６トリパルミテート，ビタミンＢ６ジオクタノエート，ビタミンＢ２又はその誘導体，ビタミンＢ１２，ビタミンＢ１５又はその誘導体等のビタミンＢ類、α−トコフェロール，β−トコフェロール，γ−トコフェロール，ビタミンＥアセテート等のビタミンＥ類、ビタミンＤ類、ビタミンＨ、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。これらの中で特に好ましいものは、安定性を向上できるアスコルビン酸及び／又はその塩であり、その好ましい含有量は０．１〜５質量％である。本発明の染毛剤は、前記必須成分と任意の成分を常法に従って処理することにより、製造することが出来る。

以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。

＜実施例１＞
下記に示す処方に従って、本発明の染毛剤を作成した。第１剤、第２剤ともに、イ、ロをそれぞれ７０℃に加熱し、攪拌下イに徐々にロを加え、攪拌冷却して作成した。これの２つのものをセットとし、本発明の染毛剤である、染毛剤１を得た。同時に、このもののヒマワリ油を流動パラフィンに置換した比較例１、「プロモイスＷＧ」を水に置換した比較例２、Ｌ−アルギニンとＬ−システイン塩酸塩を水に置換した比較例３も同様の操作で作成した。

（第１剤）
イ）
パラアミノフェノール０．１質量部
メタアミノフェノール０．１質量部
オルトアミノフェノール０．１質量部
パラフェニレンジアミン０．１質量部
セタノール１２質量部
固形パラフィン１．５質量部
流動パラフィン２質量部
ＰＯＥ（４０）セチルエーテル３質量部
ＰＯＥ（２０）ヒマシ油１．５質量部
ヒマワリ油３質量部
ロ）
Ｌ−システイン塩酸塩０．２質量部
Ｌ−アスコルビン酸ナトリウム０．２質量部
ＥＤＴＡ４酢酸塩０．２質量部
２８％アンモニア水６質量部
重炭酸アンモニウム３質量部
「プロモイスＷＧ」１０％水溶液０．４質量部
Ｌ−アルギニン０．１質量部
水６６．５質量部

（第２剤）
イ）
セタノール３．５質量部
ミリスチルアルコール４質量部
流動パラフィン１質量部
ＰＯＥ（４０）セチルエーテル１．４質量部
ＰＯＥ（１０）オレイルエーテル０．４質量部
ロ）
クエン酸ナトリウム１０％水溶液０．５質量部
リン酸０．２質量部
ＥＤＴＡ４酢酸塩０．２質量部
ＰＯＥ（１０）セチルエーテル０．６質量部
１６％過酸化水素水１７質量部
水７１．２質量部

＜試験例１＞
上記染毛剤１、比較例１〜３を用いて、毛束を処理し、非処理の毛束との引っ張り強度の低下の度合いを調べた。引っ張り強度は「テンシロン」を使用して求めた。低下率を表１に示す。これより、本発明の染毛剤は、毛髪を損傷しにくいことが判る。これは、必須成分３種の組合せ効果であることも判る。これは、水分付与効果により、毛髪がしなやかになっているためである。

＜試験例２＞
上記染毛剤１、比較例１〜３を用いて、毛束を処理し、摩擦感テスターを用いて、摩擦係数を測定した。結果を表２に示す。本発明の染毛剤においては、処理後にも摩擦係数が低下しており、つややかな仕上がりが得られていることが判る。

＜試験例３＞
上記染毛剤１、比較例１〜３を用いて、毛束を処理し、グロースメーターを用いて、ツヤを測定した。結果を表３に示す。これより、本発明の染毛剤はツヤ付与効果に優れ、以て、つややかな仕上がりを提供していることが判る。

＜実施例２＞
実施例１と同様に次に示す処方に従って、本発明の染毛剤である、染毛剤２を作成した。このもののグロースメーターでのツヤ測定値は、５．８であり、摩擦係数は０．５７であり、同様の効果が認められた。

（第１剤）
イ）
パラアミノフェノール０．１質量部
メタアミノフェノール０．１質量部
オルトアミノフェノール０．１質量部
パラフェニレンジアミン０．１質量部
セタノール１２質量部
固形パラフィン１．５質量部
流動パラフィン２質量部
ＰＯＥ（４０）セチルエーテル３質量部
ＰＯＥ（２０）ヒマシ油１．５質量部
ベニバナ油３質量部
ロ）
Ｌ−システイン塩酸塩０．２質量部
Ｌ−アスコルビン酸ナトリウム０．２質量部
ＥＤＴＡ４酢酸塩０．２質量部
２８％アンモニア水６質量部
重炭酸アンモニウム３質量部
「プロモイスＷＧ」１０％水溶液０．４質量部
Ｌ−アルギニン０．１質量部
水６６．５質量部

＜実施例３＞
実施例１と同様に次に示す処方に従って、本発明の染毛剤である、染毛剤３を作成した。このもののグロースメーターでのツヤ測定値は、５．９であり、摩擦係数は０．５７であり、同様の効果が認められた。

（第１剤）
イ）
パラアミノフェノール０．１質量部
メタアミノフェノール０．１質量部
オルトアミノフェノール０．１質量部
パラフェニレンジアミン０．１質量部
セタノール１２質量部
固形パラフィン１．５質量部
流動パラフィン２質量部
ＰＯＥ（４０）セチルエーテル３質量部
ＰＯＥ（２０）ヒマシ油１．５質量部
ブドウ種子油３質量部
ロ）
Ｌ−システイン塩酸塩０．２質量部
Ｌ−アスコルビン酸ナトリウム０．２質量部
ＥＤＴＡ４酢酸塩０．２質量部
２８％アンモニア水６質量部
重炭酸アンモニウム３質量部
「プロモイスＷＧ」１０％水溶液０．４質量部
Ｌ−アルギニン０．１質量部
水６６．５質量部

＜実施例４＞
実施例１と同様に次に示す処方に従って、本発明の染毛剤である、染毛剤４を作成した。このもののグロースメーターでのツヤ測定値は、５．８であり、摩擦係数は０．５６であり、同様の効果が認められた。

（第１剤）
イ）
パラアミノフェノール０．１質量部
メタアミノフェノール０．１質量部
オルトアミノフェノール０．１質量部
パラフェニレンジアミン０．１質量部
セタノール１２質量部
固形パラフィン１．５質量部
流動パラフィン２質量部
ＰＯＥ（４０）セチルエーテル３質量部
ＰＯＥ（２０）ヒマシ油１．５質量部
ベニバナ油３質量部
ロ）
Ｌ−システイン塩酸塩０．２質量部
Ｌ−アスコルビン酸ナトリウム０．２質量部
ＥＤＴＡ４酢酸塩０．２質量部
２８％アンモニア水６質量部
重炭酸アンモニウム３質量部
「プロモイスＷＧ」１０％水溶液０．４質量部
ポリメタクリロイルリジン０．１質量部
水６６．５質量部

本発明は、毛髪を痛めにくい、仕上がりに優れる染毛剤に応用できる。

Claims

酸化染料中間体を含有する第１剤と酸化剤を含有する第２剤とから構成される２剤タイプの染毛剤であって、第１剤中に、１）ヒマワリ油、ベニバナ油、ブドウ種子油から選択される植物性油脂と２）穀物由来タンパク及び／又はその加水分解物と３）脂肪族アミノ酸及び／又はポリメタクリロイルリジンとを含有すること特徴とする、染毛剤。
前記穀物由来タンパク及び／又はその加水分解物が、小麦のタンパクの加水分解物であることを特徴とする、請求項１に記載の染毛剤。
前記脂肪族アミノ酸が、Ｌ−システイン又はＬ−アルギニンであることを特徴とする、請求項１又は２に記載の染毛剤。