JP4205027B2 - マニュアルトランスミッションの潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的に自動車用マニュアルトランスミッションの潤滑装置に関し、特に、トランスミッションの被潤滑部にガタープレートを介して重力で潤滑用オイルを供給する自動車用マニュアルトランスミッションの潤滑装置に関する。
オートマチックトランスミッションは変速用の油圧クラッチや油圧ブレーキに作動油を供給するオイルポンプを備えており、トランスミッションの各被潤滑部はオイルポンプが吐出した作動油の一部を潤滑油として利用することにより潤滑される。
一方、油圧制御系を持たないマニュアルトランスミッションでは、ファイナルドリブンギヤが掻き揚げたオイルを樋状のガタープレートで被潤滑部に供給して潤滑するのが一般的である。
ファイナルドリブンギヤが掻き揚げたオイルはガタープレートで受けられて、重力によりガタープレートから流れ出たオイルは、カウンタシャフトの軸受けに供給されるとともに、ミッションケースのメンテナンス用の穴を経由してメインシャフトの軸受け及び軸内に供給され、これらの被潤滑部を潤滑する。
マニュアルトランスミッションの従来の潤滑装置としては、超低速走行時、ファイナルドリブンギヤ側面に連れまわっているオイルをオイルスクレーパで掻き取ることを特徴とする車両用変速機の潤滑装置が特許第2598299号公報に開示されている。
また、実公昭63−15642号公報には、オイル溜め部に温度で開閉する流量制御弁を設け、低温時はオイルの攪拌抵抗を低減するため制御弁を閉じ、高温時は開放することを特徴とする歯車変速装置の潤滑機構が開示されている。
さらに、特開2001−254811号公報には、車両走行時の加速Gに応じて、ボールを介して油路入り口の可動壁を回動させることを特徴とする変速機の潤滑機構が開示されている。
特許第2598299号公報 実公昭63−15642号公報 特開2001−254811号公報
引用文献1記載の車両用変速機の潤滑装置は超低速ギヤ段での使用に限定しており、1速や2速ギヤ等での低速走行では機能しない。また、シフトピースに取り付けられるスクレーパは高価であり、部品点数も多い等の問題がある。
特許文献2記載の歯車変速装置の潤滑機構は、温度により開閉する流量制御弁を備えているが、この流量制御弁はバイメタルやサーモワックス等から構成されて高価であり、流量制御弁をガタープレートへ取り付けるのは困難であると考えられる。
特許文献3記載の変速機の潤滑機構では、車両走行時の加速Gに応じて油路入り口の可動壁を回動するため、流量に応じた切り替えが困難であるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車速に応じてトランスミッションの各被潤滑部に最適量なオイルを供給することが可能なマニュアルトランスミッションの潤滑装置を提供することである。
請求項1記載の発明によると、ファイナルドリブンギヤが掻き揚げたオイルをトランスミッションの被潤滑部に供給するガタープレートを備えたマニュアルトランスミッションの潤滑装置において、該ガタープレートはトランスミッションのギヤ潤滑用の少なくとも一つの穴を底面に有しており、通常状態で該ギヤ潤滑用の穴を閉鎖するように断面コの字状のプレートを前記ガタープレート上にファイナルドリブンギヤの回転方向に回転可能に設け、低速走行時には、前記断面コの字状のプレートを通してトランスミッションのメインシャフトの軸内潤滑穴にオイルを供給し、高速走行時には、前記ファイナルドリブンギヤにより掻き揚げられたオイルの流速圧により、前記断面コの字状のプレートが回転して前記ギヤ潤滑用の穴を露出させ、該穴を介してギヤの歯面にオイルを供給することを特徴とするマニュアルトランスミッションの潤滑装置が提供される。
請求項2記載の発明によると、断面コの字状のプレートは回転付勢機構によりファイナルドリブンギヤの回転方向と反対方向に付勢されてガタープレートの底面に押し付けられており、掻き揚げられたオイルの流速による圧力が回転付勢機構の付勢力に打ち勝つことにより、断面コの字状のプレートが回転することを特徴とするマニュアルトランスミッションの潤滑装置が提供される。
請求項3記載の発明によると、ガタープレートは、トランスミッションのギヤ潤滑用の少なくとも一つの切欠をファイナルドリブンギヤから遠い側の側面に有していることを特徴とするマニュアルトランスミッションの潤滑装置が提供される。
請求項1記載の潤滑装置によると、低速走行時は、ファイナルドリブンギヤが掻き揚げるオイルは少ないため、ファイナルドリブンギヤの側面に連れまわっているオイルをコの字状プレートで掻き落とし、最短経路でメインシャフトの軸内潤滑穴へオイルを供給し、低速走行時に負荷の高い軸受けに積極的にオイルを供給して潤滑することができる。
高速走行時は高変速段ギヤの歯面損傷を防止するため、極力ギヤ歯面に潤滑を行う必要があるが、ファイナルドリブンギヤが掻き揚げた流速の早いオイルの圧力によりコの字状のプレートを回転させ、コの字状プレートで塞がれていたギヤ潤滑用の穴からギヤの歯面に積極的にオイルを供給することができる。
さらに、ガタープレート形状やギヤ潤滑用の穴の形状を最適に設定することにより、ガタープレート上にオイルを溜めておくことが可能となり、トランスミッションケースの底部に溜まるオイルが減少することから、高速走行時のオイル攪拌による抵抗或いはオイル温度の上昇を抑制することができる。
請求項2記載の潤滑装置によると、極低温時はオイルの粘性が高くコの字状のプレートを回転させる恐れがあるが、回転付勢機構をオイルの流速と粘性抵抗を考慮したバネ設定荷重とすることで、設定された車速でコの字状プレートを回転させ、潤滑油路を切り替えることが可能となる。
請求項3記載の潤滑装置によると、低速走行時及び高速走行時とも、ガタープレート上に掻き揚げられたオイルを切欠を介してギヤに供給し、ギヤを潤滑することができる。
図1を参照すると、本発明の潤滑装置を採用したマニュアルトランスミッションの縦断面図が示されている。図2はトランスミッションケースを取り外した状態の図1に示されたマニュアルトランスミッションの側面図である。
主に図1を参照すると、トランスミッションケース10とクラッチケース11は図示しないボルトにより一体的に締結されている。トランスミッションケース10にメインシャフト(入力シャフト)12及びカウンタシャフト(出力シャフト)14が回転自在に支持され、リバースシャフト16の両端が固定的に支持されている。メインシャフト12、カウンタシャフト14及びリバースシャフト16は互いに平行に配置されている。
符号18はクラッチを示しており、クラッチ18のフライホイール22はボルト24によりエンジンのクランクシャフト20に連結されている。クラッチカバー26はボルト28によりフライホイール22に固定されている。このクラッチカバー26にはプレッシャプレート30が図示しないリベットにより軸方向に移動可能に取り付けられている。
クラッチカバー26にはダイヤフラムスプリング32が取り付けられており、その外周端部がプレッシャプレート30を押圧するように付勢されている。フライホイール22とプレッシャプレート30の間にはクラッチディスク34が挟持されている。
図示したクラッチオン状態では、ダイヤフラムスプリング32の付勢力によりプレッシャプレート30がクラッチディスク34のフェーシングに強固に押し付けられ、フライホイール22の回転はクラッチディスク34を介してメインシャフト12に直接伝達される。
レリーズベアリング36は軸方向に摺動可能に取り付けられており、クラッチペダルを踏むと、レリーズホーク38がレリーズベアリング36を図1で右方向に摺動させる。これにより、ダイヤフラムスプリング32の付勢力は解除され、クラッチオフの状態となり、クラッチ18を介したクランクシャフト20の回転力のメインシャフト12への伝達が遮断される。
メインシャフト12には1速ドライブギヤ40及び2速ドライブ42が固設されるとともに、3速ドライブギヤ44、4速ドライブギヤ46、5速ドライブギヤ48が相対回転自在に支持されている。
一方、カウンタシャフト14には、1速ドライブギヤ40及び2速ドライブギヤ42にそれぞれ噛合する1速ドリブンギヤ52及び2速ドリブンギヤ54が相対回転自在に支持されるとともに、3速ドライブギヤ44、4速ドライブギヤ46、5速ドライブギヤ48にそれぞれ噛合する3速ドリブンギヤ56、4速ドリブンギヤ58、5速ドリブンギヤ60が固設されている。
各変速ギヤ段の切り替えは、三つのシンクロメッシュ機構64,66及び68によって行われる。第1のシンクロメッシュ機構64は、1速ドリブンギヤ52と2速ドリブンギヤ54との間におけるカウンタシャフト14上に設けられている。
第2のシンクロメッシュ機構66は、3速ドライブギヤ44と4速ドライブギヤ46との間におけるメインシャフト12上に設けられている。第3のシンクロメッシュ機構68は、5速ドライブギヤ48に隣接したメインシャフト12上に設けられている。
シフトチェンジ時を除いて、メインシャフト12の動力はシンクロメッシュ機構64,66及び68の操作によって選択された変速ギヤ段を介して、カウンタシャフト14へ伝達される。
そして、ファイナルドライブギヤ70及びファイナルドリブンギヤ72からなるファイナルリダクションギヤ列の終減速比によって減速された後、ディファレンシャル装置74に伝達される。これによって、左右の車軸76,78を介して左右の駆動輪が前進方向に回転する。
一方、後退時においては、まず全てのシンクロメッシュ機構64〜68が中立状態に設定される。メインシャフト12に固定的に取り付けられたリバースドライブギヤ80とシンクロメッシュ機構64の外周に相対回転不能に取り付けられたリバースドリブンギヤ82とは直接噛み合っていないが、一列に並んだ状態に配置されている。
この状態で、リバースシャフト16上に回転自在及び摺動自在に取り付けられたリバースアイドラギヤ84が、リバースシャフト16上を軸方向にスライドし、リバースドライブギヤ80及びリバースドリブンギヤ82の双方と噛み合う。
これにより、メインシャフト12の動力は、リバースドライブギヤ80、リバースアイドラギヤ84及びリバースドリブンギヤ82を介してカウンタシャフト14に伝達される。
後退時においては、リバースアイドラギヤ84を介してカウンタシャフト14に動力が伝達されるため、カウンタシャフト14の回転方向は前進時とは逆となり、駆動輪は後進方向に回転する。
なお、図1においては、リバースシャフト16及びリバースアイドラギヤ84の構造を明確にするため、これらをリバースドライブギヤ80及びリバースドリブンギヤ82の上方に図示しているが、実際には、リバースアイドラギヤ84はリバースドライブギヤ80及びリバースドリブンギヤ82の双方と噛み合い可能な位置に存在する点に留意されたい。
86はガタープレートであり、トランスミッションの上部空間に配置され、ファイナルドリブンギヤ72により掻き揚げられたオイルを上流側において受け止めて重力で下流側に流し、メインシャフト12の被潤滑部及びカウンタシャフト14の被潤滑部にオイルを供給して、これらを潤滑するために使用される。
図3及び図4を参照して、本発明実施形態の潤滑装置の詳細構造について説明する。図3は本発明実施形態の潤滑装置の平面図、図4はその正面図である。ガタープレート86の底面には、3速ドリブンギヤ56、4速ドリブンギヤ58及び5速ドリブンギヤ60に対応する位置にギヤの歯面潤滑用の三つの穴88が形成されている。
更に、ファイナルドリブンギヤ72から遠い側のガタープレート86の側面にも3速〜5速ドリブンギヤ56,58,60に対応してギヤ潤滑用の三つの切欠90が形成されている。
92は断面コの字状のプレート(以下、コの字プレートと略称する)であり、回転機構93及び回転付勢機構94により、ファイナルドリブンギヤ72の回転方向に回転可能(可倒可能)にガタープレート86上に設置されている。
通常状態では、回転付勢機構94の付勢力により、コの字プレート92はファイナルドリブンギヤ72の回転方向と反対方向に付勢されて、ガタープレート86の底面に押し付けられ、穴88を閉鎖している。
回転機構93はガタープレート86に固定された一対の支持部100と、コの字プレート92に連結し、支持部100に回転可能に取り付けられたピン一体連結部104とから構成される。
回転付勢機構94は回転機構93に類似しており、ガタープレート86に固定された一対の支持部100と、コの字プレート92に連結し、支持部100に回転可能に挿入されたピン一体連結部104と、コの字プレート92をファイナルドリブンギヤ72の回転方向と反対方向に付勢してガタープレート86の底面に押し付けるコイルスプリング106とから構成される。
図3及び図4から明らかなように、コの字プレート92はファイナルドリブンギヤ72の側面に非常に近接して配置されており、ファイナルドリブンギヤ72の側面に連れまわっているオイルをコの字プレート92の側面でスクレープし、コの字プレート92内にオイルを掻き落とすことができるようになっている。
低速走行時には、矢印96方向に回転するファイナルドリブンギヤ72で掻き揚げられたオイルの流速圧が低いため、コイルスプリング106の付勢力によりコの字プレート92は、図3〜図5に示すようにガタープレート86の底面に押し付けられて、潤滑用の穴88はコの字プレート92により閉鎖されている。
よって、ファイナルドリブンギヤ72により掻き揚げられたオイルの大部分はコの字プレート92で受け止められた後、矢印98で示すようにコの字プレート92を通して下流側に流れ、トランスミッションのメインシャフト12の軸内潤滑穴及び軸受けに潤滑用のオイルが供給される。
また、コの字プレート92を飛び越えてガタープレート86で受けられたオイルは、切欠90を介して3速〜5速ドリブンギヤ56,58,60の潤滑に供される。尚、1速及び2速用のドリブンギヤ52,54を潤滑するために、同様な切欠を1速及び2速ドリブンギヤ52,54に対応する位置に設けるようにしてもよい。
高速走行時には、ファイナルドリブンギヤ72が高速で回転され、ファイナルドリブンギヤ72により掻き揚げられたオイルの流速による圧力が大きくなる。これにより、オイルの流速圧がコイルスプリング106の付勢力に打ち勝って図6に示すようにコの字プレート92を回転させ(可倒させ)、ガタープレート86の底面に形成されたギヤ潤滑用の穴88を露出させる。
よって、掻き揚げられたオイルの一部は穴88を介して、他の一部は切欠90を介して3速〜5速用のドリブンギヤ56,58,60の歯面に供給され、これらを潤滑する。これにより、高変速段ギヤの歯面損傷を防止することができる。掻き揚げられたオイルの残部はガタープレート86を下流側に流れて、メインシャフト12の軸内潤滑穴に供給される。
極低温時はオイルの粘性が高く、掻き揚げられたオイルによりコの字プレート92を回転させる恐れがあるが、オイルの流速と粘性抵抗を考慮した最適のバネ定数にコイルスプリング106を設定することにより、予め設定された車速により潤滑油路を切り替えることが可能となる。
また、ガタープレート86の形状やギヤ潤滑用の穴88の形状を最適に設定することにより、ガタープレート86上に掻き揚げられたオイルを溜めておくことが可能となり、トランスミッションケースの底部に溜まるオイルが減少することから、高速走行時のオイル攪拌による抵抗、或いはオイルポンプの温度上昇を抑制することができる。
更に、後進走行時はファイナルドリブンギヤの回転方向が逆回転するため、ガタープレート86上に必要量のオイルが掻き揚げられない場合がある。コの字プレート92の位置設定により、高負荷な後進走行時も確実にメインシャフト軸内へオイルを供給可能となる。
本発明の潤滑装置は、以上詳述したように、車両の加速度や傾斜に左右されず、車速により切り替わる油路を設けることで、軸受け及びギヤの歯面への最適な潤滑が可能となり、高価な制御弁や複雑なリンク機構が必要なく、攪拌によるオイル劣化も少なく、油量削減し、安価に確実にマニュアルトランスミッションの被潤滑部を潤滑することができる。
本発明の潤滑装置を具備したマニュアルトランスミッションの縦断面図である。 トランスミッションケースを取り外した状態の図1に示したマニュアルトランスミッションの側面図である。 本発明実施形態の潤滑装置の平面図である。 図3に示した潤滑装置の正面図である。 低速走行時の作用を説明する図である。 高速走行時の作用を説明する図である。
符号の説明
12 メインシャフト
14 カウンタシャフト
18 クラッチ
52 1速ドリブンギヤ
54 2速ドリブンギヤ
56 3速ドリブンギヤ
58 4速ドリブンギヤ
60 5速ドリブンギヤ
72 ファイナルドリブンギヤ
86 ガタープレート
88 ギヤ潤滑用の穴
90 切欠
92 コの字プレート

Claims (3)

  1. ファイナルドリブンギヤが掻き揚げたオイルをトランスミッションの被潤滑部に供給するガタープレートを備えたマニュアルトランスミッションの潤滑装置において、
    該ガタープレートはトランスミッションのギヤ潤滑用の少なくとも一つの穴を底面に有しており、
    通常状態で該ギヤ潤滑用の穴を閉鎖するように断面コの字状のプレートを前記ガタープレート上にファイナルドリブンギヤの回転方向に回転可能に設け、
    低速走行時には、前記断面コの字状のプレートを通してトランスミッションのメインシャフトの軸内潤滑穴にオイルを供給し、
    高速走行時には、前記ファイナルドリブンギヤにより掻き揚げられたオイルの流速圧により、前記断面コの字状のプレートが回転して前記ギヤ潤滑用の穴を露出させ、該穴を介してギヤの歯面にオイルを供給することを特徴とするマニュアルトランスミッションの潤滑装置。
  2. 前記断面コの字状のプレートは回転付勢機構によりファイナルドリブンギヤの回転方向と反対方向に付勢されて前記ガタープレートの底面に押し付けられており、
    掻き揚げられたオイルの流速による圧力が前記回転付勢機構の付勢力に打ち勝つことにより、前記断面コの字状のプレートが回転することを特徴とする請求項1記載のマニュアルトランスミッションの潤滑装置。
  3. 前記ガタープレートは、トランスミッションのギヤ潤滑用の少なくとも一つの切欠をファイナルドリブンギヤから遠い側の側面に有していることを特徴とする請求項1又は2記載のマニュアルトランスミッションの潤滑装置。
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