JP4199897B2 - Icソケット用コンタクト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICソケット用コンタクト、詳しくは実装されたICパッケージの通電検査等を行なうICソケットに用いられるコンタクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のICソケット用コンタクトには、図5に示すように、ICソケットに植装される水平状の支持辺部21に、上片アーム22と下片アーム23とにより横向き略U形を呈するバネ辺部24の基幹部25を連接し、このバネ辺部24を介して端子接点部26を一体に形成したコンタクト20が多く使用されている。
また、他のコンタクト30として、図6に示すように、互いに離間し延在する第1バネ部32と第2バネ部33を具備し、その第1及び第2バネ部の基端を互いに連結して基端連結部35aを、第1及び第2バネ部の先端を互いに連結して先端連結部35bをそれぞれ形成してバネ辺部34を構成し、前記基端連結部35aを支持辺部31に連接するとともに、前記先端連結部35bに端子接点部36を形成した構造が知られている(特開平5−94856号公報、実開平5−17973号公報)。
上記コンタクト20,30は、ICソケットのパッケージ搭載部外周に多数を植装して並置され、それらの各端子接点部26,36にICパッケージのリード端子27,37を載接し加圧することによって、各接点部26,36がバネ辺部24,34を撓ませながら下方へ変位し、その反力によりリード端子27,37と接点部26,36との接圧を得るようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記コンタクト20においては、端子接点部26を加圧により下方へ変位させる際に、接点部26とリード端子27との接触位置C’が載接時の接触位置Cから前後方向のズレ(ワイピング)を生じることとなる。このワイピングによって前記接点部26がICパッケージのリード端子27から外れてしまう不具合があり、また、摩擦によりリード端子を変形させ、あるいはリード端子から剥離したメッキ材料が接点部26に付着し酸化して導通不良の原因になる等の不具合があった。
一方、上記コンタクト30は、そのバネ辺部34の平行リンク形状により接点部36をできるだけ垂直になるよう下方変位させることで、前記コンタクト20の不具合を解消せんとするものである。
【0004】
しかしながら、この従来コンタクト30にあっては、基端連結部35aを支点としてバネ辺部34が下方変位する、すなわち第1及び第2バネ部32,33は片側支点とした固定リンク方式であるために、前記ワイピング現象を防止するには必ずしも十分ではない。
また、従来コンタクト30においては、バネ辺部34が固定リンク方式であるために、接点部36とリード端子37とを接圧させる押圧荷重が比較的に高くなってしまい操作性及び耐久寿命すなわち耐用接圧回数が低下する問題がある。
この問題を解決するためには、バネ辺部34の長さ(バネ長さ)L2を長くするか、第1及び第2バネ部のバネ幅(面積)b2を極細にしなければならないが、もともとコンタクトの板厚が薄い(一般に0.25mm程度)ので、さらにバネ幅を極細とすることは実質的に製作が困難であることから、実用上は前記バネ長さL2を長くする必要がある。そのためにICパッケージに比してICソケットの外形が大型化する不具合を生じる。しかも、バネ長さL2に対比して該バネ辺部34に発生する最大発生応力が抑制されず、耐久寿命性の改善が望めない。
【0005】
さらに、従来コンタクト30においては、第1及び第2バネ部32,33の基端を連結部35aにより連結するばかりでなく、先端を連結部35bにより連結しているので、接点部36を下方変位させる際のストロークが小さい、すなわち、前記接点部36にかける荷重に対するバネ辺部34の撓み量が小さい(縦軸を荷重、横軸を撓み量とした荷重−撓み曲線の傾斜角が大きい)。そのために、接点部36とリード端子37とを接圧させる際の操作性に劣るばかりでなく、各リード端子どうしに高さのバラツキ(高さ誤差)がある場合に、その高さ誤差を吸収することができず検査精度が低下する不具合がある。
【0006】
本発明は、上記従来コンタクトの不具合、問題点を解消して、前記ワイピング現象を極減させることにより、通電検査を確実にするとともにリード端子を保護し、バネ長さの短縮によりICソケットを小型化した場合でも、リード端子と端子接点部との接圧時における押圧荷重を抑制し、最大発生応力を小さくして操作性、耐久寿命性及び検査精度を向上させることが可能なコンタクトを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯る本発明のコンタクトは、基幹部を支持辺部に連接したバネ辺部を介して端子接点部を一体に形成したICソケット用コンタクトにおいて、前記バネ辺部は、連結部から前記端子接点部へ延びる上片アームと前記基幹部へ延びる下片アームとにより構成される横向き略U形を呈し、その上片アームが、それぞれ互いに離間し並行状に延在する第1バネ部、第2バネ部により構成され、前記下片アームが、それぞれ互いに離間し並行状に延在する第3バネ部、第4バネ部により構成され、さらに、前記バネ辺部が、前記連結部から基幹部側ヘ向けて下る傾斜状とする。
すなわち、バネ辺部を第1バネ部〜第4バネ部からなる4本のバネ部と連結部及び基幹部とにより構成し、端子接点部を加圧したときに前記基幹部を支点として撓むが連結部を可動状にし、しかも前記バネ辺部を水平ではなく傾斜状としたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、端子接点部が下方変位するときに、第1バネ部と第2バネ部によりリンク機構を形成する上片アーム、第3バネ部と第4バネ部によりリンク機構を形成する下片アームが、それぞれ連結部の下降を伴って変位し、さらに、上片アームの第1バネ部と第2バネ部、下片アームの第3バネ部と第4バネ部はそれぞれ連結部における異なる位置に可動支点を有する。
しかるに、シミュレーションによる分析結果によれば、バネ長さを短縮させた場合で、上記バネ辺部の上片アームと下片アームを支持辺部に対して単に水平に配置させただけでは、端子接点部が下方変位するときの前記ワイピングが改善されず、バネ辺部を傾斜させる場合に従来コンタクトに較べて大きく改善されることが判明した。
【0009】
しかも、上記バネ辺部を単に水平状とした場合において、端子接点部を下方変位させたときのズレ量(ワイピング量)から算出された偏位角θを考慮して、好ましいバネ辺部の傾斜角度αを設定する。
すなわち、端子接点部の下方偏位量をSとし、端子接点部の当初位置から変位位置への垂線間のズレ量すなわちワイピング量をYとすると、
θ=tan-1Y/S
であるから、ワイピング量Yを最小とするためには、前記偏位角θに基づき、さらに押圧荷重、発生応力や製作上の誤差等を考慮して前記偏位角θの近傍にバネ辺部の傾斜角度αを設定することが好ましい(請求項2)。
【0010】
また、上記バネ辺部は、リード端子と端子接点部との接圧時における押圧荷重を抑制及び最大発生応力のより減少を考慮すると、上記上片アームと下片アームの板幅を同一幅にし、かつ前記連結部の板幅を前記アームより狭幅にすることが好ましい(請求項3)。
さらに、上記支持辺部は、その下面に突出させた端子部をICソケットのベース部材に圧入して植装されるが、前記接点部を加圧したときに前記端子部にかかる応力を小さくすることがコンタクトの耐久性を向上させる上で好ましい。そのために、上記端子接点部の下方に前記基幹部を配置させ、それぞれの軸線を近接させて(請求項4)、前記接点部を加圧したときに、支持辺部の端子部にかかる曲げモーメントを最小ならしめるようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1及び図2は、図示しないICソケットのベース部材に植装されるコンタクト10であって、金属薄板をプレス成型により打ち抜き一体に成形されたものであり、符号1は支持辺部である。
支持辺部1は、横方向へ略水平に延びた矩形状薄板であり、その底面に通電検査装置に接続される端子部1aが下向きに突出される。
このコンタクト10は、各支持辺部1の端子部1aをベース部材に圧入することにより、多数本がICパッケージの搭載部外周に並置して植装される。
【0012】
支持辺部1の上面には、その一側寄りに基幹部5を有する横向き略U形のバネ辺部4が配置され、該バネ辺部4を介して端子接点部6が配置される。
バネ辺部4は、一側端に形成した連結部8より互いに平行に延在する上片アーム2と下片アーム3とからなる横向き傾斜状の略U形を呈し、その下片アーム3に基幹部5を介して支持辺部1に連接されるとともに、上片アーム2の自由端に上向き状に端子接点部6が連接される。上片アーム2と下片アーム3は、連結部8から互いに離間して前記接点部6、基幹部5側へ向けて傾斜角度αで下る傾斜状に延びる。
なお、実施の形態において、バネ辺部4は、そのバネ長さL1を図6に示した従来コンタクト30のバネ長さL2より短縮させたものであり、また、前記傾斜角度αは10度とする。
【0013】
上片アーム2は、前記接点部6と連結部8との間に長尺孔を打ち抜き形状とした、第1バネ部2aと第2バネ部2bとにより構成され、その第1バネ部2a,第2バネ部2bは、互いに等幅であって平行に離間する。
下片アーム3も同様に、前記基幹部5と連結部8との間に長尺孔を打ち抜き形状とした、第3バネ部3aと第4バネ部3bとにより構成され、その第3バネ部3a,第4バネ部3bは、互いに等幅であって平行に離間する形態とする。
なお、上片アーム2及び下片アーム3は、互いに等幅、詳しくは、第1バネ部2a,第2バネ部2b,第3バネ部3a,第4バネ部3bのすべてを等しい板幅b1とした場合を例示している。
【0014】
上記基幹部5と端子接点部6との位置関係は、基幹部5を接点部6の下方に位置させ、好ましくは接点部6の載接点と基幹部5との軸心とが近接するように配置する。すなわち、上記端子接点部6には、ICパッケージのリード端子7が載置されて接触するが、その載接時の接触中心を結ぶ軸心xと前記基幹部5との軸心x’とを近接状に配置する。
【0015】
上記コンタクト10は、図示しないICソケットに装着された状態で、該ソケットに搭載されたICパッケージのリード端子7が端子接点部6上に載接され、その上方から加圧することによりリード端子7と端子接点部6との接圧操作がなされる。
すなわち、接圧操作により、上記コンタクト10は、端子接点部6がバネ辺部4の弾性に抗して下方変位し、その反力により接点部6がリード端子7に加圧接触する(図2参照)。
【0016】
而して上記コンタクト10は、前記リード端子7の加圧によってバネ辺部4が基幹部5を支点として下方へ変位するが、その下方変位は前記連結部8の下降を伴う。
しかも、下片アーム3が下方へ変位する際に、第3バネ部3aに生ずる引張り作用が第4バネ部3bにより抑制されるとともに、上片アーム2が下方へ変位する際に、第1バネ部2aに生ずる引張り作用が第2バネ部2bによって抑制されるので、端子接点部6は微小距離を前方向(図における左方向)へ移動するだけの略垂直状態に所定ストロークを下方変位する。
詳しくは、連結部8には、第1バネ部2aと第2バネ部2bとの中心線上に可動支点Pが、また第3バネ部3aと第4バネ部3bとの中心線上に可動支点Qが存在するが、可動支点Pにその垂線より基幹部5側に向いたベクトルV1が作用するのに対し、可動支点Qには反基幹部5側に向いたベクトルV2が作用するので、上片アーム2すなわち端子接点部6の前方向の移動量が矯正されて短縮されるものと推測される。
したがって、前記接点部6の下方変位時に生じるワイピング現象を極減させることができる。
【0017】
また、上記コンタクト10によれば、連結部8が基幹部5を支点として下降するので、リード端子7すなわち接点部6を加圧したときの最大発生応力を小さくすることができる。そのため、バネ辺部4の長さ(バネ長さ)L1を短く設定した場合でも接圧操作時における押圧荷重を小さくすることが可能である。
さらに、バネ辺部4は連結部8を下降可能とし、かつ連結部と反対側を開放状としたので、接圧操作時において小さな押圧荷重でもって端子接点部6の撓み量すなわちストロークを大きく設定することができる。
【0018】
図3は、他の実施の形態を説明するコンタクト10’を示す。
コンタクト10’は、バネ辺部4’の一部を構成する連結部8’の詳細が前述したコンタクト10と相違する点を除いて該コンタクト10と同一である。
すなわち、コンタクト10’は、連結部8’の板幅e’をコンタクト10における連結部8の板幅eよりも小さくし、それによって、連結部8’におけるバネ性すなわち上片アーム2と下片アーム3との間の撓み特性を若干高めたものである。
【0019】
次に、図4は前述したコンタクト10に到達する前の試行例であるコンタクト10aを示す。
コンタクト10aは、バネ片部4aを傾斜させることなく水平状に配置させたものであり、その点を除いてコンタクト10と同一である。
このコンタクト10aのシミュレーション分析によれば、後述する表1に示すように、0.3mmの撓み量(下方変位ストローク)のときに未だワイピング量が0.048mmであり、その場合における偏位角θが9.1度である。
したがって、バネ辺部4aの傾斜角度αを前記偏位角θに設定すれば、ワイピング量は限りなく零に近づけることが可能であるが、製作上の誤差や実用性等を考慮すれば9度の近傍、具体的には、前述したコンタクト10においては傾斜角度αを10度に設定したものである。
【0020】
【実施例】
上記コンタクト10及び10’について、その特性を図4に示した試行例コンタクト10a及び図6に示した従来コンタクト30との対比において説明する。
コンタクト10,10’及び10a,ト30は、いずれも材質、板厚を同一にした金属薄板を用い、その材質はコンタクトとして一般に使用されているベリリウム(Be)を含む銅合金、板厚は0.25mmである。
上記コンタクトのバネ常数に関連するものとして、本発明のコンタクト10及び10’と試行例のコンタクト10aは、バネ長さL1を6.2mm(有効長さL14.2mm)、上片アームと下片アームの全体幅B1を同一にし、その全体幅B1を0.75mm、その中の第1〜第4バネ部の各バネ幅b1をそれぞれ同一にして0.25mmとした。
また、コンタクト10は、その連結部8の板幅eを0.75mmとし、コンタクト10’は、その連結部8’の板幅e’を0.62mmとした。
一方、従来コンタクト30は、バネ長さL2を8mm(有効長さL2’6mm)とし、全体幅B2を1.7mm、第1及び第2バネ部の各バネ幅b2をそれぞれ前記バネ幅b1と同一にして0.25mmとした。
【0021】
そして、上記コンタクト10、10’、10a,30の端子接点部6、36に荷重をかけて、下方変位量(ストローク)を0.3mmに撓ませた場合の押圧荷重P(N)、最大発生応力δ(MPa)及びワイピング(ズレ)量Y(mm)をシミュレーションの有限要素法解析により測定した結果は表1のとおりであった。
【0022】
【表1】
Figure 0004199897
【0023】
表1より知れるように、本発明のコンタクト10及び10’は、そのバネ長さL1を従来コンタクト30に比べて短くしたにも拘らず、一定の下方変位量(ストローク)を得るための押圧荷重が、従来コンタクト30と略同等又はそれ以下でよく、特に、最大発生応力δが小さくなるとともにワイピング量Yも小さく改善されることが確認される。
また、本発明のコンタクト10及び10’は、試行例のコンタクト10aに対して、特にワイピング量Yが改善されることが確認された。
【0024】
なお、上述した実施の形態においては、バネ辺部4,4’は、その上片アーム2及び下片アーム3共に、第1バネ部2aと第2バネ部2b,第3バネ部3aと第4バネ部3bをそれぞれ平行に延在させた場合を例示し、また、それら各バネ部のバネ幅を同一にした場合を説明したが、より適正なバネ常数を得るために、一対のバネ部を若干先細状や拡開状に変更し、あるいは各バネ部のバネ幅を違えるように変更することも任意である。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、バネ辺部を第1バネ部〜第4バネ部からなる4本のバネ部と連結部及び基幹部とにより構成し、端子接点部を加圧したときに前記基幹部を支点として撓むが連結部を可動状にし、さらに、前記バネ辺部が、前記連結部側から基幹部側へ向けて下る傾斜状としたので、バネ辺部の長さを従来のコンタクト30に較べて短く設定した場合でも、端子接点部が下方変位するときに、第1バネ部と第2バネ部によりリンク機構を形成する上片アーム、第3バネ部と第4バネ部によりリンク機構を形成する下片アームが、それぞれ連結部の下降を伴って変位し、端子接点部はその姿勢変化を矯正されて垂直度をより正確に維持したまま下方へ変位する。したがって、前記バネ辺部の長さの短縮によりICソケットの外形が小型なコンタクトを提供することができるとともに、接圧操作による前記接点部の下方変位時に生じる前後方向のズレ、すなわちワイピング現象を極減させて通電検査を確実にし、かつリード端子を保護することができる。
【0026】
また、上記連結部が基幹部を支点として下降するので、接圧操作により接点部が加圧されたときの発生応力を小さくすることができる。したがって、コンタクトの耐久寿命すなわち耐用接圧回数を増大させることができる。
さらに、バネ辺部は連結部を下降可能とし、かつ連結部と反対側を開放状としたので、接圧操作時において小さな押圧荷重でもって端子接点部の撓み量すなわちストロークを大きく設定することができる。したがって、接圧操作の操作性を円滑にし、コンタクトの耐久性を高めるばかりでなく、リード端子に高さのバラツキがある場合でも、その高さ誤差を吸収し得て検査精度を向上させることができる。
【0027】
また、上記端子接点部の下方に前記基幹部を配置させ、それぞれの軸線を近接させることにより、前記接点部を加圧したときに、支持辺部の端子部にかかる曲げモーメントを最小ならしめコンタクトの耐久性を高めて長期間の使用を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のICソケット用コンタクトを示す正面図である。
【図2】 同コンタクトの変位動作を示す正面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態を示すコンタクトの正面図である。
【図4】 試行例のコンタクトを示す正面図である。
【図5】 従来のコンタクトを示す正面図である。
【図6】 他の従来コンタクトを示す正面図である。
【符号の説明】
10,10’:コンタクト 1:支持辺部 2:上片アーム
2a:第1バネ部 2b:第2バネ部 3:下片アーム
3a:第3バネ部 3b:第4バネ部 4,4’:バネ辺部
5:基幹部 6:端子接点部 7:リード端子
8,8’:連結部

Claims (4)

  1. 基幹部を支持辺部に連接したバネ辺部を介して端子接点部を一体に形成したICソケット用コンタクトにおいて、
    前記バネ辺部は、連結部から前記端子接点部へ延びる上片アームと前記基幹部へ延びる下片アームとにより構成される横向き略U形を呈し、
    その上片アームが、それぞれ互いに離間し並行状に延在する第1バネ部、第2バネ部により構成され、前記下片アームが、それぞれ互いに離間し並行状に延在する第3バネ部、第4バネ部により構成され、
    さらに、前記バネ辺部が、前記連結部側から基幹部側へ向けて下る傾斜状であることを特徴とするICソケット用コンタクト。
  2. 上記バネ辺部の傾斜角度αが、tan-1Y/S(但し、Sはバネ辺部が水平な場合における端子接点部の下方変位量、Yはそのときのズレ量)の近傍であることを特徴とする請求項1記載のICソケット用コンタクト。
  3. 上記上片アームと下片アームの板幅を同一幅にし、かつ前記連結部の板幅を前記アームより狭幅にしたことを特徴とする請求項1又は2記載のICソケット用コンタクト。
  4. 上記端子接点部の下方に前記基幹部を配置させ、それぞれの軸線を近接させたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のICソケット用コンタクト。
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