JP4199358B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラジエータ用冷却ファン等の屋外の空気を取り入れる送風装置に関するもので、特に凍結によるファンロックを防止するためのシュラウドの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は車両に搭載されたラジエータを冷却するための送風装置の配置を示す図で、図7(a)は上記送風装置をP方向から見た図(背面図)、図7(b)はそのA−A断面図である。同図において、20は車両、21はエンジン室、22は上記エンジン室21の前部に配置されたコンデンサ、23はラジエータ、24は車両20の前方に設けられた吸い込みグリル、10Aは上記ラジエータ23の片面側に対向するファン1と、上記ラジエータ23を外周部から覆うシュラウド2Aと、上記ファン1を駆動するモータ3と、上記モータ3を支承する複数本のモータステイ4とを備えた送風装置である。この送風装置10Aは、吸い込みグリル24から車両20外部の空気を取込みラジエータ23を冷却するもので、送風装置10Aのファン1はその中心でモータ3の回転軸3aと連結され、上記モータ3は上記回転軸3aとは反対側に設けられたモータ取付足3bを介してとモータステイ4に取付けられている。なお、図7(a),(b)において符号5で示すファン1の羽根部1Fの先端部1Kとシュラウド2Aの上記羽根部1Fに対向する面2Kとの間隙の大きさ(以下、チップクリアランスという)が保たれている箇所を、以下クリアランス部という。
ところで、送風装置においては、上記チップクリアランスの大きさは、効率や騒音等のファン性能に大きな影響を与える。このチップクリアランスの大きさは小さい程良く、ファンやシュラウドの寸法精度及びそれらの組立精度から、ファンとシュラウドの干渉に至らない最小寸法で設計するのが理想的である。また、近年、加工技術の向上に伴って上記チップクリアランスの大きさは小さくなる傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チップクリアランスを小さくすると、リアランス部5、特にファン1の羽根部1F直下のリアランス部5Zに異物が挟まり、ファン1の回転が止まる現象(ファンロック)が発生することがある。
特に、送風装置10Aが、車両用ラジエータの送風装置のように屋外の空気を取り入れるような送風装置である場合には、凍結によるファンロックが発生する場合がある。すなわち、ファン1の羽根部1Fの先端部1Kとシュラウド2Aの上記羽根部1Fに対向する面2Kとの間隙が狭いため、特にファン1の羽根部1Fの停止位置が最下方の位置に近い場合には、図7(b)に示すように、水滴がファン1とシュラウド2Aとにまたがって付着するため排水性が悪くなる。したがって、夜間の車両停止中にファン1の羽根部1Fの先端部1Kから水滴が滴下する際に、この水滴が外気温の低下により冷却され、ファン1とシュラウド2Aとの間に貯まった状態で凍結してしまい、この氷結によりファンロックが発生することがある。
【0004】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、全体としてチップクリアランスを小さく保ちながら、ファンロックの発生を防止することのできるシュラウド構造を有する送風装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の送風装置は、ファンの羽根部の先端と、上記ファンの外周を囲むように形成された筒状のシュラウドの内壁との隙間がファンの下方側において大きく、かつ、上記隙間の間隔が滑らかに変化するように上記シュラウドを形成するとともに、上記隙間を、ファンの羽根部の直下位置で最大となるようにしたものである。
【0007】
請求項に記載の送風装置は、上記隙間が、ファン下方側において、ファンの前面に向かう方向に徐々に大きくなるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
実施の形態1.
図1(a),(b)は、本発明の実施の形態1に係わる送風装置10の構成を示す図で、(a)図は正面図、(b)図はそのA−A断面図である。この送風装置10は、ファン1と、このファン1の外周を覆うように形成された筒状のシュラウド2と、上記ファンの裏面側に取付けられ上記ファンを駆動するモータ3と、半径方向に延長してこのモータ3を支承する複数本のモータステイ4とを備え、ファン1の前面側から屋外の空気を導入するものである。
本実施の形態1の送風装置10は、ファン1の羽根部1Fの先端部Kとシュラウド2の上記羽根部1Fに対向する面2Kとの間隙の大きさ(チップクリアランス)を全体として小さくなるように設計するとともに、ファン1の羽根部1F直下のチップクリアランス大きくなるようにシュラウド2を形成したものである。すなわち、シュラウド2の内壁側の断面形状を、図1(a)に示すように、下部に台形状のリアランス部5Zを設けた円形状に形成し、ファン1の羽根部1F直下のチップクリアランスのみを広げるようにしている。詳細には、リアランス部5Zを除く部分のクリアランスの大きさをdとすると、ファン1の羽根部1Fの先端部Kから距離dz(dz>d)だけ離した水平な底部2aを形成するとともに、上記底部2aから斜め上方に延長する斜面部2bを設け、上記斜面部2bで上記クリアランスdを保持するように形成されたシュラウド2の円形部2cと連結させて台形状のリアランス部5Zを構成することにより、ファン1の下方側のクリアランスを大きくなるようにしている。
【0009】
このように、本実施の形態1の送風装置10では、ファン1の羽根部1Fとシュラウド2との隙間をファン1の下方側において大きくなるようにシュラウド2を形成したので、図1(b)に示すように、冬場の昼間にファン1に付着した雨水等の水滴がファン1の羽根部1Fの先端部1Kから滴下した場合でも、上記水滴が羽根部1Fの先端部1Kと上記底部2aとにまたがって付着することがないので、羽根部1Fの先端部1Kから滴下した水滴は速やかにシュラウドの下方から排水される。したがって、外気温の低下により上記水滴が冷却され氷結した場合でも、上述したように、水滴がファン1とシュラウド2とにまたがって付着していないので、凍結によるファンロックの発生を確実に防止することができる。また、水滴によるファンロックの他、泥水の付着等に起因するファンロックの発生も防止することができる。
【0010】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、シュラウド2の内周側の下部に台形状のリアランス部5Zを設けファン1とシュラウド2との隙間をファン1の下方側において大きくなるようにしたが、図2に示すように、上記リアランス部5Zの形状をファン1の羽根部1Fの直下位置でクリアランスが最大dmaxとなるU字形に形成してもよい。これにより、ファン1とシュラウド2との間隔が滑らかに変化するので、凍結によるファンロックの発生を確実に防止することができるとともに、クリアランス部5Zでの空気の乱れを小さくすることができ、騒音の悪化を抑制することができる。
【0011】
また、図3に示すように、シュラウド2の内周側の形状を、下半分だけ楕円状としてファン1とシュラウド2との隙間をファン1の下方側において大きくするようにすれば、チップクリアランスの変化を更に滑らかにすることができ、送風効率を向上させることができるとともに、騒音の悪化を抑制することができる。
【0012】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3に係わる送風装置10の構成を示す図で、本実施の形態3では、ファン1の下方側の隙間を、ファン1の前面方向(モータ3と反対側の方向)に向かって大きくなるようにシュラウド2を形成し、ファン1に付着した雨水等の水滴の排水性を向上させ、水滴がファン1とシュラウド2とにまたがって付着することがないようにしたものである。すなわち、シュラウド2のファン1下方側の内壁形状を、ファン1の下方側との隙間がファン1の前面方向に向かって大きくなるように傾斜を付けた形状とすることより、ファン1の羽根部1Fの先端部1Kからシュラウド2の傾斜部2Zに落下してきた水滴を速やかに排水することができるので、凍結によるファンロックの発生を確実に防止することができる。
【0013】
なお、上記実施の形態1〜3では、バンドのないファンを備えた送風装置について説明したが、図5に示すように、バンド付きのファン6を備えた送風装置においても、上記実施の形態1と同様に、下部に台形状のリアランス部5Zを設け、ファン6Fの外周側に取付けられたバンド6Bとシュラウドとの隙間dzをファンの下方側において大きくすることにより、凍結によるファンロックの発生を防止することができる。更に、上記実施の形態2のようにリアランスを滑らかに変化させるとともに、上記実施の形態3のようにシュラウド2のファン1下方側の内壁に傾斜を付けることにより、ファンロックの防止効果を更に向上させることができる。
なお、従来のバンド付きのファンでは、ファンの停止位置に関わらずファンの下方側の隙間は一定なので、バンド付きのファンに対して本発明を適用することは特に有効である。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ファンの羽根部とシュラウドとの隙間をファンの下方側において大きく、かつ、上記隙間の間隔が滑らかに変化するようにシュラウドを形成するとともに、上記隙間が、ファンの羽根部の直下位置で最大となるようにしたので、ファンから滴下した水滴を速やかに排水することができる。したがって、外気温の低下により上記水滴が冷却され氷結した場合でも、凍結によるファンロックの発生を確実に防止することができる。また、上記隙間の間隔が滑らかに変化しているので、騒音悪化の抑制を図ることができる。
【0016】
請求項に記載の発明によれば、上記隙間が、ファン下方側において、ファンの前面に向かう方向に徐々に大きくなるようにしたので、シュラウドに落下してきた水滴を速やかに排水することができ、凍結によるファンロックの発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる送風装置の構成を示す図である。
【図2】 本実施の形態2に係わる送風装置の構成を示す図である。
【図3】 本実施の形態2に係わる送風装置の他の構成を示す図である。
【図4】 本実施の形態3に係わる送風装置の構成を示す図である。
【図5】 ラジエータ用送風装置の配置を示す図である。
【図6】 ラジエータを冷却するための送風装置の配置を示す図である。
【図7】 従来の送風装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ファン、1F ファンの羽根部、1K 羽根部の先端部、2 シュラウド、
2a シュラウドの底部、2b シュラウドの斜面部、2c シュラウドの円形部、
2Z シュラウドの傾斜部、3 モータ、4 モータステイ、5 クリアランス部、
5Z 羽根部の直下に位置するリアランス部、10 送風装置。

Claims (2)

  1. ファンと、上記ファンを回転させるモータと、上記ファンの外周を囲むように形成され上記モータを支承するモータステイを介して上記ファンを鉛直方向に支持する筒状のシュラウドとを備えた送風装置において、ファンの羽根部の先端とシュラウドの内壁との隙間がファンの下方側において大きく、かつ、上記隙間の間隔が滑らかに変化するように上記シュラウドを形成するとともに、上記隙間を、ファンの羽根部の直下位置で最大となるようにしたことを特徴とする送風装置。
  2. 上記隙間が、ファン下方側において、ファンの前面に向かう方向に徐々に大きくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
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