JP4198256B2 - Button hole sewing machine - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気的な制御により、左右の側縫い部および上下の閂止め縫い部（閂止め部）からなるボタン孔かがり縫目を形成すると共に両側縫い部および両閂止め縫い部の間に布切りナイフによりボタン孔を形成する、ボタン孔かがり縫いミシンに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ボタン孔を囲むように左右の側縫い部と上下の閂止め縫い部からなるボタン孔かがり縫いを行うボタン孔かがり縫いミシンは従来より知られている。
このようなボタン孔かがり縫いミシンでは、機械的な構成により縫い目形状等が決定されており、主カムに形成された凹凸と調節ネジにより基線位置および振り幅の調整を行っていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、基線の調整は、左側縫い部および右側縫い部それぞれの基線位置の２カ所のみであり、上下の閂止め縫い部の基線位置についても、側縫い部の２カ所の基線位置と共通となっていた。つまり、閂止め縫い部右端部の基線位置についてのみ調整することはできなかった。
また、振り幅も左右の側縫い部共通の振り幅量と、上下の閂止め縫い部共通の２種類しか調整できなかった。このため、閂止め縫い部の左側の針落ち位置（振り幅側）の調整を行う時は、右側縫い部基線位置からの振り幅量を変化させることで行っていた。
【０００４】
ところで、ボタン孔かがり縫いミシンにより形成される縫い目には、ウィップ縫いとパール縫いと呼ばれる縫い目があり、ウィップ縫いとは、側縫い部と閂止め縫い部共に、上下の布のほぼ中心で上糸と下糸が結接される縫い目のことをいう。またパール縫いとは、上糸の張力を上げて下糸を上側の布の上に引き上げて布上で結接される縫い目のことをいう。
通常、パール縫いは、側縫い部のみ上糸の張力を上げて縫製するため閂止め縫い部の幅を、両側縫い部全体の左右幅と同じ値にしても実際に縫製すると、側縫い部の張力が強いため、布が中央に引っ張られ、閂止め縫い部より細く見えてしまう。このため、見栄えが悪くなってしまうことがあった。
これを解消するためには、縫い目の基線位置や振り幅位置といった針落ち位置を閂止め縫い部あるいは側縫い部について自在に変更できればよいが、上記のように、従来の機械式のボタン穴かがり縫いミシンでは針落ち位置の変更はかなり制限されたものであり、変更できたとしても調整作業にはドライバ等を要し、簡単なものではなかった。
【０００５】
一方、従来、電気的な制御により所望の縫い目を形成する、一般的なミシンが知られている。
このようなミシンは、縫目を決定する複数種類のデータが入力可能な操作パネルを備え、この操作パネルを操作して入力された複数種類のデータに基づき縫製が行われるようになっている。
【０００６】
従来のミシンの操作パネル２００は、図１２に示すように、データ値を入力するデータ値入力操作部（マイナスキー２０３、プラスキー２０４）、データ値を表示する７セグメント表示器などのデータ値表示部２０２、複数のデータ項目の中から入力するデータ項目を変更するデータ項目選択操作部（ダウンキー２０５、アップキー２０６）、選択されたデータ項目を表示する７セグメント表示器などのデータ項目表示部２０１等を備えている。
【０００７】
上記複数のデータ項目には通し番号（データナンバー）が割り当てられており、データ項目表示部はこのデータナンバーを表示することで選択されたデータ項目を示すようになっている。
そして、このような従来のミシンの操作パネル２００では、所定のデータ項目にデータ値の入力を行いたい場合、先ず、アップキー２０６とダウンキー２０５を適宜操作して、データ項目表示部２０１に表示されるデータナンバーを１つずつ変更することにより、所望のデータ項目に対応するデータナンバーをデータ項目表示部２０１に表示させ、その状態で、データ値入力操作部によるデータ値の入力が可能となる。
【０００８】
しかしながら、一般に、複数種類あるデータ項目の中には変更頻度の高い項目と低い項目とがあり、変更頻度の高いデータ項目を選択するたびに、つまりデータ項目表示部２０１に表示させるたびに、いちいちアップキー２０６とダウンキー２０５を何度も操作しなければならず、非常に操作性が悪いものであった。
【０００９】
また、上記操作パネル２００では、データ項目がデータナンバーにより表されるので、データ入力時、オペレータはどのデータナンバーがどのデータ項目を表しているのかをマニュアル等を参照して確かめる必要があり、データ入力の作業性が悪かった。
また、データ項目がデータナンバーにより表されるので、所望のデータ値を間違ったデータ項目に入力してしまうと云う操作ミスが生じ易かった。そのため、データ入力を行った後は、試し縫いを何度も行って、間違ったデータ入力が行われていないか確かめる必要があった。
【００１０】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、縫い方等に合わせて針落ち位置を微妙に変更可能であり見栄えの良い縫い目を得ることができ、さらに、操作性よくデータ入力が行えると共に、所定のデータ項目の選択を分りやすく間違いなく行うことが可能である、ボタン孔かがり縫いミシンを提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項１に記載の発明は、
電気的な制御により、左右の側縫い部および上下の閂止め縫い部からなるボタン孔かがり縫目を形成すると共に両側縫い部および両閂止め縫い部の間に布切りナイフによりボタン孔を形成する、ボタン孔かがり縫いミシンにおいて、
前記両閂止め縫い部のうち少なくとも一方の左右両端部の針落ち位置を、前記両側縫い部の針落ち位置に関わらず独立して入力できる閂止め部針落ちデータ入力手段と、
前記閂止め部針落ちデータ入力手段によって入力された閂止め部針落ち位置データに基づいてボタン孔かがり縫い目の閂止め縫い部を形成する制御手段とを備え、
前記両側縫い部の針落ち位置に対して独立した位置に、閂止め縫い部の左右両端部の針落ち位置を設定可能とする構成とした。
【００１２】
請求項１に記載の発明によれば、上下の閂止め縫い部の少なくとも一方の左右両端部の針落ち位置は、両側縫い部の針落ち位置に対して独立した位置に設定できるので、縫い方等に合わせて針落ちの位置を微妙に変更することができ、側縫い部と閂止め縫い部とでは異なる張力で縫うような場合も、見栄えの良い縫い目を形成することができる。
【００１３】
さらに、請求項１に記載の発明は、前記閂止め部針落ちデータ入力手段を、前記両側縫い部の針落ち位置の延長線又はボタン孔溝を基準線として、前記基準線に対する距離を入力することにより前記左右両端部の針落ち位置を設定するように構成した。
【００１４】
請求項１に記載の発明によれば、閂止め部の左右両端部の針落ち位置が、閂止め部針落ちデータ入力手段により、両側縫い部の針落ち位置の延長線を基準線として、前記基準線に対する距離を入力することにより設定されるので、この距離の値として０以外のデータ値を入力することによって、前記基準線から外れた位置に変更できることから、縫い方等に合わせて針落ちの位置を微妙に変更することができ、側縫い部と閂止め縫い部とでは異なる張力で縫うような場合も、見栄えの良い縫い目を形成することができる。
また、ボタン孔溝を基準線として、基準線に対する距離を入力することにより間止め部の左右両端部の針落ち位置を設定することもできる。
【００１５】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載のボタン孔かがり縫いミシンにおいて、前記基準線が、前記左右の側縫い部の外側端部の針落ち位置の延長線であることを特徴とする。
【００１６】
上記で述べたようにパール縫いなどの場合には、閂止め縫い部の幅を両側縫い部全体の幅と同じに見えるように設定する必要があるが、請求項２に記載の発明によれば、比較の対象である左右の側縫い部の外側を直接基準としているので、視認性がよく簡単に正確な設定ができる。
【００１７】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は２のいずれかに記載のボタン孔かがり縫いミシンにおいて、前記閂止め部針落ちデータ入力手段を、前記両閂止め縫い部のうち少なくとも一方の左右両端部の針落ち位置のデータ値を入力する第１操作手段と、前記ボタン孔かがり縫目を形成するために必要な各種設定データ項目の中から、前記左右両端部の針落ち位置を指定する第２操作手段から構成した。
【００１８】
請求項３に記載の発明によれば、第２操作手段により閂止め部の左右両端部の針落ち位置を指定し、第１操作手段により左右両端部の針落ち位置のデータ値を入力すればよいので、従来のアップキーとダウンキーとを何回も操作して選択する処理に較べて、操作性が顕著に向上する。
【００１９】
請求項４に記載の発明は、請求項３に記載のボタン孔かがり縫いミシンにおいて、前記閂止め部針落ち位置データは、前記閂止め縫い部の左端部の針落ち位置を指定する閂止め幅左補正データと、前記閂止め縫い部の右端部の針落ち位置を指定する閂止め幅右補正データとからなり、前記第２操作手段は、前記閂止め幅左補正データを指定する左補正データ指定操作部と、前記閂止め幅右補正データを指定する右補正データ指定操作部からなる構成とした。
【００２０】
請求項４に記載の発明によれば、前記閂止め部針落ち位置データを入力する場合、閂止め幅左補正データを指定する左補正データ指定操作部と、閂止め幅右補正データを指定する右補正データ指定操作部とを操作すればよいので、操作性の向上とともに、左右それぞれについて指定することができることから、縫い方等に合わせて、針落ち位置をより一層微妙に変更することかできる。
【００２１】
請求項５に記載の発明は、請求項４に記載のボタン穴かがり縫いミシンにおいて、前記左補正データ指定操作部と前記右補正データ指定操作部は、何れも１回の操作で、前記閂止め幅左補正データと前記閂止め幅右補正データとを指定できる構成とした。
【００２２】
請求項５に記載の発明によれば、左補正データ指定操作部と右補正データ指定操作部を１回操作することで、閂止め幅左補正データと閂止め幅右補正データとを指定できるので、より一層操作性が向上する。
【００２３】
請求項６に記載の発明は、請求項１〜５のいずれかに記載のボタン孔かがり縫いミシンにおいて、上下の閂止め縫い部について同一の閂止め部針落ち位置データに基づいて縫い目を形成する構成とした。
【００２４】
請求項６に記載の発明によれば、１種類の閂止め部針落ち位置データを入力すれば上下の閂止め縫い部の左右端の針落ち位置を設定することができ、オペレータによる操作がより簡単なものとなる。
また、請求項７に記載の発明は、請求項１から６のいずれか一項に記載のボタン孔かがり縫いミシンにおいて、側縫い部と閂止め部の縫いを行う際の糸調子による糸張力を設定する糸調子操作部を備える構成とした。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図１〜図１１の図面を参照しながら説明する。
図１は、この発明の実施の形態のボタン孔かがり縫いミシン１の概観を示す斜視図、図２は、ボタン孔かがり縫いミシン１の布送りと針の昇降機構を主に示す透視図、図３は、ボタン孔かがり縫いミシン１の針の昇降機構と針振り機構を主に示す透視図である。
【００２６】
この実施の形態のボタン孔かがり縫いミシン１は、昇降動作と左右への針振り動作を行うミシン針９、布（被縫製物）を押さえる布押さえ１５、下側で布を保持すると共に布送り方向に前後動する布保持板１４、布押さえ１５の上側で上糸を切断する上糸切り鋏み８０、布を切断してボタン孔を形成する布切りメス１６、各設定データ等の入力を行う設定入力手段としての操作パネル１４０（図４）、並びに、該ボタン孔かがり縫いミシン１を制御する制御回路９０（図５）等を備えてなる。
【００２７】
上記布押さえ１５および布保持板１４は、縫製中を通して布を保持すると共に、布送り方向に前後動して布を前後に送るようになっている。図２に示すように、布押さえ１５は連結アーム２４を介して布送り部材２３に連結される一方、布保持板１４は直接に布送り部材２３に連結されている。この布送り部材２３は、ラック２２ａを有する送り軸２２に固定されており、Ｙ送りパルスモータ２０の駆動により前後動して、布押さえ１５と布保持板１４とを前後動させる。
【００２８】
ミシン針９を昇降させる昇降機構は、図２と図３に示すように、上軸６、ミシンモータ５、クランクカム７等から構成され、ミシンモータ５の回転駆動をクランクカム７により昇降運動に変換して針棒８に伝達することで、ミシン針９を昇降運動させる。上軸６は、傘車１０ａ，１０ｂを上下端に配した連結軸１０を介して下軸１１とリンクしており、該下軸１１に連結された釜１２と連動するようになっている。
【００２９】
ミシン針９を左右に振る針振り機構は、ある基線を原点として所定の振り幅でミシン針９を振る主針振り機構と、この針振り幅を変更する振り幅変更機構、並びに、上記基線を左右方向に変更する基線変更機構等から構成される。
【００３０】
図３に示すように、主針振り機構は、針棒揺動台１８、針振り腕４９、連結軸４８、連結レバー４７、針振りカムレバー４６、三角カム５４、ギヤ５１，５２等から構成され、ミシンの上軸６の回転運動を三角カム５４に伝達することで、針振りカムレバー４６を所定の振り幅で揺動させ、この揺動を伝達して針棒揺動台１８を支点１８ａを中心に回動させることでミシン針９を左右方向に振るようになっている。主針振り機構の針振り動作は、上軸６を介してミシン針９の昇降運動とリンクしており、ミシン針９が一回目に降りるタイミングで針棒８を基線上にもって行き、２回目に降りるタイミングで針棒８を基線から所定の振り幅量の位置にもって行くようになっている。
【００３１】
振り幅変更機構は、針振り送りパルスモータ４１の回転により、リンク５５，５６を介して針振りカムレバー４６の振り幅量を変更することでミシン針９の振り幅量を変更する。基線変更機構は、基線送りパルスモータ４０の回転により、基線変更用レバー４３を支点４３ａを中心に回動させて、針振りカムレバー４６の揺動運動の原点を決定している支点４４ａの位置を変更することで、ミシン針９の針振りの基線位置を変更する。
なお、このミシンにおいては、設定された基線に対して左方（図３手前側）へ設定された振り幅量で針棒８が振られるようになっている。
【００３２】
図４は、本実施の形態のボタン孔かがり縫いミシン１に備わる操作パネル１４０を示す図である。
操作パネル１４０は、各種の縫製パラメーターを設定入力したり、設定値の表示出力や縫製制御上のエラーの表示出力を行ったりするもので、例えば、ボタン孔かがり縫いミシン１が載置されるミシンテーブル上に設けられる。
操作パネル１４０は、大きく分けて上半分の第１操作部と、下半分の第２操作部１５０とに分けられる。
第１操作部には、スタート操作部１４１、データ項目操作部１４２、データ値入力操作部（第１操作手段）１４３、モード切替操作部１４４、および、糸調子操作部１４５等が設けられている。
【００３３】
スタート操作部１４１には、オペレータが縫製準備が整った旨を入力するための準備キー１４１Ａと、その状態を表示するＬＥＤ（Light Emitting Diode）などの表示部１４１ａとが設けられている。
データ項目操作部１４２には、データ項目表示部１４２Ａ、ダウンキー１４２Ｂおよびアップキー１４２Ｃが設けられている。データ項目表示部１４２Ａは、例えば２桁の７セグメント表示器からなり、データ値を入力するデータ項目をデータナンバーや図形表示で表示する。ダウンキー１４２Ｂは、データ値を入力するデータ項目のデータナンバーを１つ繰り下げるキー、アップキー１４２Ｃは１つ繰り上げるキーである。データ項目の種類と内容については後に詳述する。
【００３４】
データ値入力操作部１４３には、データ値表示部１４３Ａ、マイナスキー１４３Ｂ、プラスキー１４３Ｃが設けられている。データ値表示部１４３Ａは、例えば４桁の７セグメント表示器からなり、各データ項目のデータ値を表示する。マイナスキー１４３Ｂとプラスキー１４３Ｃは、データ値を所定の単位値ずつ増減させるキーである。後述するように各データ項目毎に所定の単位値と設定可能範囲とが決められており、マイナスキー１４３Ｂを押すとデータ値が単位値ずつ小さくなっていき、プラスキー１４３Ｃを押すとデータ値が単位値ずつ大きくなっていく。また、データ値が設定可能範囲を超えないように、マイナスキー１４３Ｂ又はプラスキー１４３Ｃを押しても、設定可能範囲の下限または上限を超えないようになっている。
【００３５】
モード切替操作部１４４には、パターンナンバーの設定モードに切り替えるパターンナンバキー１４４Ａと、データ入力モードに切り替えるデータキー１４４Ｂとが設けられている。なお、このボタン孔かがり縫いミシン１では、ボタン孔かがり縫目の形状パターンが複数設定登録可能になっており、これら複数設定されるパターンを上記パターンナンバーにより区別している。パターンナンバキー１４４Ａおよびデータキー１４４Ｂ上には、それぞれＬＥＤなどの表示器１４４ａ，１４４ｂが設けられており、これらの点灯によりパターンナンバー設定モードかデータ入力モードかをオペレータに知らせることが出来るようになっている。
【００３６】
糸調子操作部１４５には、側縫い部糸調子キー１４５Ａと閂止め部糸調子キー１４５Ｂとが設けられると共に、その下側に糸調子（糸張力）の設定に関わることを示す「糸調子」の文字表示がなされている。データ入力モードにおいて、側縫い部糸調子キー１４５Ａを押すとデータ入力可能なデータ項目が「側縫い部糸張力データ項目」に、閂止め部糸調子キー１４５Ｂを押すとデータ入力可能なデータ項目が「閂止め部糸張力データ項目」に一回の操作で切り替えられる。側縫い部糸調子キー１４５Ａ上には、側縫い部を強調表示したボタン孔かがり縫目の模式図が、閂止め糸調子キー１４５Ｂ上には、閂止め部を強調表示したボタン孔かがり縫目の模式図が、それぞれ描画されている。
【００３７】
また、これら側縫い部糸調子キー１４５Ａおよび閂止め部糸調子キー１４５Ｂには、それぞれＬＥＤ等の表示器１４５ａ，１４５ｂが設けられており、側縫い部糸調子キー１４５Ａや閂止め部糸調子キー１４５Ｂが押された時、または、データ入力モードで選択されたデータ項目が「側縫い部糸張力データ項目」あるいは「閂止め部糸張力データ項目」になった場合に、それぞれ、表示器１４５ａ，１４５ｂが点灯し、どのデータ項目が選択されているか分るようになっている。
【００３８】
第２操作部１５０は、データ入力モードの時に、データ入力可能なデータ項目を一回の操作で切り替えるキーを複数種類備えた操作部である。第２操作部１５０には、中央に第１表示部１５１が設けられており、この第１表示部１５１にボタン孔かがり縫目の全体模式図が表示（描画）されている。また、第１表示部１５１の周りには、第２操作手段を構成する左補正データ指定操作部としての閂止め幅左キー１５２と右補正データ指定操作部としての閂止め幅右キー１５３、かがり幅キー１５４、平行部ピッチキー１５５、すきまキー１５６、布切り長さキー１５７、メス溝幅左キー１５８、および、メス溝幅右キー１５９等が設けられている。
【００３９】
これら閂止め幅左キー１５２、閂止め幅右キー１５３、かがり幅キー１５４、平行部ピッチキー１５５、すきまキー１５６、布切り長さキー１５７、メス溝幅左キー１５８、および、メス溝幅右キー１５９は、それぞれデータ入力可能なデータ項目を、「閂止め幅左補正データ項目」「閂止め幅右補正データ項目」「かがり幅データ項目」「平行部ピッチデータ項目」「すきまデータ項目」「布切り長さデータ項目」「メス溝幅左データ項目」「メス溝幅右データ項目」に一回の操作で切り替えるキーである。
【００４０】
これら閂止め幅左キー１５２、閂止め幅右キー１５３、かがり幅キー１５４、平行部ピッチキー１５５、すきまキー１５６、布切り長さキー１５７、メス溝幅左キー１５８、および、メス溝幅右キー１５９には、それぞれどこの部分の長さかを示すボタン孔かがり縫目の該当箇所の部分図と、該当する箇所を示す矢印の図とが描画されている。つまり、閂止め幅左キー１５２および閂止め幅右キー１５３上の部分図が閂止め端部表示部になっている。
また、これら各キーの下側には、どの部分かを示す「閂止め幅左」「閂止め幅右」「かがり幅」「ピッチ」「すきま」「布切り長さ」「メス溝幅左」「メス溝幅右」の文字表示がなされている。また、これら各キーがボタン孔かがり縫目のどの部分の長さなのかを示すべく、第１表示部１５１の全体模式図の該当部分と各キーとを結ぶ対応線Ｌ…が描かれている。
【００４１】
また、これら閂止め幅左キー１５２、閂止め幅右キー１５３、かがり幅キー１５４、平行部ピッチキー１５５、すきまキー１５６、布切り長さキー１５７、メス溝幅左キー１５８、および、メス溝幅右キー１５９には、それぞれＬＥＤ等の表示器１５２ａ〜１５９ａが設けられており、データ入力モードで選択されたデータ項目がそれぞれ「閂止め幅左補正データ項目」「閂止め幅右補正データ項目」「かがり幅データ項目」「平行部ピッチデータ項目」「すきまデータ項目」「布切り長さデータ項目」「メス溝幅左データ項目」「メス溝幅右データ項目」になった場合に、該当するキーの表示器１５２ａ〜１５９ａが点灯し、どのデータ項目が選択されているのかが分るようになっている。
【００４２】
図５には、ボン孔かがり縫いミシン１の制御回路９０のブロック図を示す。
ボタン孔かがり縫いミシン１の制御回路９０は、図５に示すように、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ ）１００、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）１０１、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）１０２、各パルスモータの回転量をカウントする、Ｙ送りカウンタ１０３、基線送りカウンタ１０４、および針振り送りカウンタ１０５、各パルスモータの駆動を行う、Ｙ送りパルスモータドライバ１１１、基線送りパルスモータドライバ１１２、および針振り送りパルスモータドライバ１１３、各種センサーや各駆動部のドライバおよび操作パネル１４０等とＣＰＵ１００とを接続するＩ／Ｏインターフェース１０９、ミシンモータ５の駆動制御を行うミシンモータドライバ１１５、ミシンモータ５の回転量を上軸６の回転角度としてコード化するミシンモータエンコーダ１１９、布押さえ１５を上昇させる押さえ上昇ソレノイド１２２を駆動する押さえ上昇ソレノイド駆動回路１２１、布切りメス１６を下降させる布切りメス下降シリンダ３０を駆動する布切りメス下降シリンダ駆動回路１２３、並びに、所定の割り込み条件（各パルスモータの回転量を示すカウンタ値、布の送り位置、上軸６の回転角度など）によりＣＰＵ１００に割り込み信号を出力する割り込みコントローラ１０８等から構成される。
【００４３】
上記ミシンモータドライバ１１５には、ミシンモータ５の他、ミシン針９が上方位置にあることを検出する針上位置センサ１１６、布押さえ１５や布保持板１４の基準位置を検出する送り基準位置センサ１１７、上軸６の回転角度を検出するＴＧ（タコジェネレーター）発生器１１８等が接続されている。
Ｉ／Ｏインターフェース１０９には、操作パネル１４０や各駆動部のドライバや駆動回路のほか、布押さえ１５の上昇・下降を指示する押えスイッチ１２４、並びに、ミシンモータ５の駆動スタートを指示するスタートスイッチ１２５などが接続されている。
【００４４】
ＣＰＵ１００は、ＲＡＭ１０２の所定領域を作業領域として、ＲＯＭ１０１に記憶されている制御プログラムに従い、操作パネル１４０からのデータや、接続された各種センサーからの検出信号に基づいて、各ドライバを介して各種駆動部の制御を行うものである。
ＲＯＭ１０１には、操作パネル１４０からの入力処理や、操作パネル１４０を介して入力された各種縫製データに基づいてボタン孔かがりの縫製パターン（縫い始めから縫い終わりまでの全ての針落ち位置）を演算するパターン演算処理、演算された縫製パターンに従って縫製動作を行わせる縫製処理等が含まれる制御プログラムが記憶されている。
ＲＡＭ１０２は、ＣＰＵ１００の作業領域のほか、操作パネル１４０を介して入力されたボタン孔かがり縫目の各種縫製データを記憶する記憶手段を有する。
【００４５】
ここで、操作パネル１４０から入力可能で、ボタン孔かがり縫目の縫製パターンを決定する縫製データの種類と内容について説明する。
図６には、操作パネルから入力可能なデータ項目を示すデータテーブルのチャート図を、図７には、図６の各データ項目が、ボタン孔かがり縫いのどの部分の長さを表すかを説明する図を示す。図７には、ボタン孔かがり縫目ｕ０の各部に、データ項目名とデータナンバーを記載してある。
【００４６】
ボタン孔かがり縫目ｕ０（図７）の各部の長さに関して、操作パネル１４０から入力可能なデータ項目は、図６のデータテーブルに示すとおりである。
即ち、ボタン孔長さデータである布切り長さデータ（ボタン孔溝ｕ１の長さ）、メス溝幅右データ（ボタン孔溝ｕ１と右側縫い部ｕ２の左端との距離）、メス溝幅左データ（ボタン孔溝ｕ１と左側縫い部ｕ２の右端との距離）、かがり幅データ（側縫い部ｕ２の左右幅長）、閂止め長さデータ（閂止め部ｕ３の縦長さ）、すきま長さデータであるすきまデータ（上閂止め部ｕ３の下端とボタン孔溝ｕ１の上端との距離）および第２すきまデータ（下閂止め部ｕ３の上端とボタン孔溝ｕ１の下端との距離）、平行部ピッチデータ（側縫い部ｕ２の２針間の縦方向の距離）、閂止め部ピッチデータ（閂止め部ｕ３の２針間の縦方向の距離）、右補正データとしての閂止め幅右補正データ（閂止め部ｕ３の右端と右側縫い部ｕ２の右端とのずれ長さ）、左補正データとしての閂止め幅左補正データ（閂止め部ｕ３の左端と左側縫い部ｕ２の左端とのずれ長さ）、更に、糸張力に関するデータである、左側縫い部糸張力データ（左側縫い部ｕ２の縫製時の糸張力）、右側縫い部糸張力データ（右側縫い部ｕ２の縫製時の糸張力）、第１閂止め部糸張力データ（上閂止め部ｕ３の縫製時の糸張力）、第２閂止め部糸張力データ（下閂止め部ｕ３の縫製時の糸張力）、並びに、１／２重データ（側縫い部ｕ２の重ね縫いの回数）、最高速制限データ（ミシン回転数の最高制限数）等の各項目である。
【００４７】
上記のように、このボタン孔かがり縫いミシン１では、上下の閂止め部ｕ３の左右端部の針落ちの位置は、左側縫い部ｕ２の左端、右側縫い部ｕ２の右端の針落ち位置の延長線が基準線として設定される。そして、左端部および右端部それぞれについて、前記基準線からの左右方向の距離を設定できるようになっていて、この距離として閂止め幅右補正データおよび閂止め幅左補正データを入力するようになっている。
つまり、閂止め幅右補正データおよび閂止め幅左補正データを０に設定すれば、上下の閂止め部ｕ３の左右端部の針落ち位置は、左右の側縫い部ｕ２の外側端部の延長線上となる。しかし、０以外の値を入力すると、閂止め部ｕ３の端部の針落ち位置は、側縫い部の延長線上からずれた位置となる。
【００４８】
そして、図６のデータテーブルに示すように、上記データ項目のそれぞれに対応して、データ項目の通しナンバーであるデータナンバー（図６中の「Ｎｏ」の列に示す）、設定可能なデータ値の上限下限を示す設定範囲、マイナスキー１４３Ｂとプラスキー１４３Ｃの１操作で増減し得るデータの単位値、標準のデータ値等が、ＲＯＭ１０１中に記憶されている。
また、標準のデータ値のセットは、ボタン孔かがり縫いの形状パターンごとに、複数登録可能であり、これらはパターンナンバー（図６中の「パターンＮｏ．」の項に示す）により識別される。
【００４９】
次に、上記構成のボタン孔かがり縫いミシン１の操作パネル１４０を用いた縫製データの設定の仕方について説明する。
先ず、縫製データを入力する前に、縫製データを登録するパターンナンバーを選択する。パターンナンバーを選択するには、パターンナンバキー１４４Ａをオン操作して、パターンナンバー設定モードに切り替える。この切り替えによりパターンナンバキー１４４Ａの表示器１４４ａが点灯し、該設定モードになったことが認識できる。次いで、ダウンキー１４２Ｂとアップキー１４２Ｃを操作してデータ項目表示部１４２Ａに表示されるパターンナンバーを所望の値に変更する。
【００５０】
パターンナンバーを設定したら、データキー１４４Ｂをオン操作してデータ入力モードに切り替える。この切り替えにより、パターンナンバキー１４４Ａの表示器１４４ａが消灯すると共にデータキー１４４Ｂの表示器１４４ｂが点灯し、該設定モードになったことが認識できる。
データ入力モードになったら、次にデータ入力するデータ項目の選択を行う。データ項目の選択はデータ項目操作部１４２のみの操作による方法と、本発明の特徴をなす第２操作部１５０や糸調子操作部１４５の操作による方法とがある。
【００５１】
先ず、データ項目操作部１４２の操作による選択方法の説明をする。この方法では、アップキー１４２Ｃとダウンキー１４２Ｂとを操作することで、データ項目表示部１４２Ａに表示されるデータナンバーを「１」ずつ変更していく。そして、データ入力したいデータ項目のデータナンバーが表示されれば選択完了である。このアップキー１４２Ｃとダウンキー１４２Ｂの操作により選択データ項目が変更されていく過程において、選択されたデータ項目が、糸調子操作部１４５の各キーや第２操作部１５０の各キーに対応するデータ項目になると、該当するキー上の表示器１４５ａ，１４５ｂ，１５２ａ〜１５９ａが点灯する一方、該当しない表示器１４５ａ，１４５ｂ，１５２ａ〜１５９ａが消灯する。オペレータは、データ項目表示部１４２Ａに表示されるデータナンバーおよび表示器１４５ａ，１４５ｂ，１５２ａ〜１５９ａの点灯／消灯によっても、何のデータ項目が選択されているか認識できる。
【００５２】
次に、糸調子操作部１４５や第２操作部１５０を用いた選択方法を説明する。この方法では、選択したいデータ項目に対応するキー（閂止め幅左キー１５２、閂止め幅右キー１５３、かがり幅キー１５４、平行部ピッチキー１５５、すきまキー１５６、布切り長さキー１５７、メス溝幅左キー１５８、メス溝幅右キー１５９、側縫い部糸調子キー１４５Ａ、および、閂止め部糸調子キー１４５Ｂ）のうち、該当するキーをオン操作するだけで選択が完了する。即ち、選択したいデータ項目に対応する上記キーをオン操作することで、データ項目表示部１４２Ａに表示されるデータナンバーがキー操作に対応するデータ項目のナンバーに変更される。更に、当該キー上に設けられた表示器が点灯し、その他のキー上の表示器が消灯する。
【００５３】
データ入力を行うデータ項目が選択されると、該データ項目に予め入力されていた標準のデータ値がデータ値表示部１４３Ａに表示出力される。この状態で、マイナスキー１４３Ｂとプラスキー１４３Ｃとを操作することで、図６のデータテーブルに示した単位値ずつデータ値が更新されていき所望のデータ値まで変更すればデータ値入力の完了である。この変更はすぐに設定データ値として反映され、ＲＡＭ１０２中の所定の記憶領域に記憶される。
【００５４】
以上のように、データ値入力が済んだら、また、データ項目の選択からデータ値入力までの処理を繰り返す。また、複数の形状パターンのデータ値を入力する場合には、パターンナンバーの選択からデータ項目の選択、データ値の入力を繰り返す。
【００５５】
そして、データ値の入力設定が完了したら、準備キー１４１Ａをオン操作することで、設定された縫製データから針落ち位置が演算され、スタートスイッチ１２５（図５）を操作することで、この針落ち位置に針が落ちるように布送り機構と針振り機構が制御されて所望の縫製パターンでボタン孔かがり縫目の縫製が行われていく。また、縫製の途中で布切りメス１６が落とされて設定された布切り長さのボタン孔溝が形成される。
【００５６】
以下に、ボタン孔かがり縫いミシン１におけるボタン孔かがり縫い処理の処理手順について詳述する。
図８は、ボタン孔かがり縫いミシン１の制御回路９０により行われるボタン孔かがり縫い処理のゼネラルフローの処理手順を示すフローチャートである。
このボタン孔かがり縫い処理は、例えば、ボタン孔かがり縫いミシン１の電源の投入とともに開始される。ボタン孔かがり縫いミシン１に電源が投入されると、先ず、ステップＳ１において、操作パネル設定処理のサブルーチン処理を行ってステップＳ２に移行する。
【００５７】
ステップＳ２では、操作パネル１４０の準備キー１４１Ａがオン状態か否かを判定してオン状態であればステップＳ３に移行するが、オフ状態であればステップＳ１に戻って操作パネル設定処理を繰り返す。
準備キー１４１Ａが押されてステップＳ３に移行すると、前記ステップＳ１で設定された縫製データに基づき縫製パターンの針落ち位置の演算処理を行って、ステップＳ４に移行する。
ステップＳ４では、準備キー１４１Ａのオン操作が行なわれたか判定して、オン状態であればステップＳ１に戻り、オフ状態であればステップＳ５に移行する。
【００５８】
ステップＳ５において作業者による縫製物のミシンテーブル２上へのセットが行われ、ステップＳ６に移行してスタートスイッチ１２５（図５）がオンされたか否かを判定する。そして、スタートスイッチ１２５がオン状態でなければステップＳ４からの処理を繰り返し、オン状態であればステップＳ７に移行する。
ステップＳ７では，ステップＳ３で作成された縫製パターンに従い、ミシンモータ５、Ｙ送りパルスモータ２０、基線送りパルスモータ４０および針振り送りパルスモータ４１を駆動して１個のボタン孔かがり縫目の始めから終わりまでの縫製、および、布切りメス１６の駆動を行う縫製処理を行い、縫製処理の終了後、ステップＳ４に戻る。
つまり、一旦、縫製データの設定が済んだら、スタートスイッチ１２５のオン操作を繰り返すことで縫製処理が繰り返される。また、縫製データの設定に戻りたい場合には、再び準備キー１４１Ａをオン操作することで、ステップＳ１の操作パネル設定処理に戻ることが出来る。
【００５９】
図８のゼネラルフローにおいて、ステップＳ３の縫製パターン演算処理は、縫い始め位置、左側縫い部、上閂止め部、右側縫い部、下閂止め部、縫い終わりの各部に分けて、これら各部ごとに針落ち位置を求めるようになっていて、具体的な演算方法は特に限定されず、既知の方法を用いることができる。ただし、上下の閂止め部の端部が側縫い部の端部の延長線を基準線として設定されることは、従来にはない本発明の特徴であり、上下の閂止め部の針落ち演算処理については、以下において詳細に説明する。
【００６０】
上閂止め部ｕ３（図７）の縫製は、図９（ａ）の矢印に示す方向で左側縫い部ｕ２を縫った後、これに連続するように、Ｐ₁から縫い始める。そして、上閂止め部ｕ３の縫製手順は、図９（ａ）に示す、Ｐ₁〜Ｐ₅に至る前半と、同じく（ｂ）に示すＰ₅〜Ｐ₉までの後半に分けられる。なお、図７においては、Ｐ₂〜Ｐ₅までの縫い目は、Ｐ₅〜Ｐ₉までの縫製により縫い目が重なり隠れるため、省略されている。
図１０は、ゼネラルフロー（図８）のステップＳ３で行われる、縫製パターン演算処理の中の上閂止め部ｕ３の縫製パターンを求める処理手順を示すフローチャートである。フロー中、Ｙ（Ｙ’）はＹ送りの長さ、Ｎ（Ｎ’）は針落ちの繰り返し回数（針数）、Ｋ（Ｋ’）は基線側の針落ち位置の１針毎の移動量、Ｈ（Ｈ’）は振り幅側の針落ち位置の１針毎の移動量、Ｔ（Ｔ’）は糸張力値をそれぞれ示している。Ｙ、Ｎ、Ｋ、Ｈ、ＴはＰ１〜Ｐ５縫製時の値であり、Ｙ’、Ｎ’、Ｋ’、Ｈ’、Ｔ’はＰ₅〜Ｐ₉縫製時の値である。また、ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｆ、ｇ、ｈは、図７におけるメス溝幅左、メス溝幅右、閂止め長さ、かがり幅、閂止め部ピッチ、閂止め幅左補正、および閂止め幅右補正それぞれの仮のデータ値として用いたものである。
【００６１】
先ず、ステップＳ９０で、Ｙ＝ｆをセットし、続いて、次のステップＳ９１で、Ｎ＝ｃ÷ｆを演算し、続いて、次のステップＳ９２で、Ｋ＝（ａ＋ｂ＋ｄ＋ｈ）÷Ｎを演算し、続いて、次のステップＳ９３で、Ｈ＝（ａ＋ｂ＋ｄ＋ｈ＋ｇ）÷Ｎを演算する。
続いて、次のステップＳ９４で、Ｔ＝「閂止め部張力」をセットしてから、次のステップＳ９５で、Ｙ’＝ｆをセットし、続いて、次のステップＳ９６で、Ｎ’＝ｃ÷ｆを演算する。
そして、次のステップＳ９７で、Ｋ’＝０をセットし、続いて、次のステップＳ９８で、Ｈ’＝０をセットし、続いて、次のステップＳ９９で、Ｔ’＝「閂止め部張力」をセットした後、図８のフローの前記ステップＳ４に進む。
【００６２】
上記のように、上閂止め部ｕ３のＰ₁からＰ₅にかけては、ステップＳ９２やステップＳ９３でＫやＨを求めたように、基線の位置や振り幅が移動していく。Ｐ₁からＰ₅に至る前半部分の針落ち位置を決定する際の原理について、図１１に基づいて説明する。なお、この図１１では、閂止め幅左補正データ値ｇ、閂止め幅右補正データ値ｈはいずれも０としている。図中、Ｈ０は左側縫い部のかがり幅である。
先ず、前述したように、前記針振り機構により、前記針９の針振り方向は基線より左側に振られるように設定されている。従って、前記針９が左右２箇所に針落ちされる際、基線変更機構による設定された基線位置が常に右側の針落ち位置であり、基線を基準にして前記主針振り機構により設定された所定の針振り量だけ左側に振られた位置が左側の針落ち位置である。
即ち、図１１において、右側の針落ち点Ｐ₁は、基線上に位置し、次の左側の針落ち点Ｐ₂は、基線が変化しない限り、前記主針振り機構により決定される針振り量だけ前記針落ち点Ｐ₁よりも左側に位置することになる。針落ち点Ｐ₂においては、図示のように、基線はＫだけ右に移動しｋ₁線上に移るので、針落ち点Ｐ₂までの針振り量は、Ｈ０＋Ｈとなる。
そして、左側の前記針落ち点Ｐ₂から次の針落ち点Ｐ₃になるときは、基線の設定により位置が決まる。即ち、前記針落ち点Ｐ₂の基線よりもＫだけ右側に移動しているので、そのＫだけ移動した基線位置そのものが針落ち点Ｐ₃となる。
同様に、右側の前記針落ち点Ｐ₃から次の左側の針落ち点Ｐ₄になるときは、基線はｋ₂線上に移るので、基線からの針振り量は、Ｈ０＋Ｈ＋Ｈ＋Ｈとなる。
さらに、左側の前記針落ち点Ｐ₄から次の針落ち点Ｐ₅になるときは、基線がＫ分移動し、その移動した基線位置そのものが針落ち点となるのである。
以上の原理に従い、Ｐ₁〜Ｐ₅にかけての針落ち位置は決定される。
【００６３】
なお、下閂止め部ｕ３についても、上記の上閂止め部の演算処理と同様の手順で針落ち位置が求められる。
【００６４】
以上のように、この実施の形態のボタン孔かがり縫いミシン１によれば、上下の閂止め部ｕ３の左端部および右端部の針落ちの位置は、左側縫い部ｕ２の左端、右側縫い部ｕ２の右端の延長線を基準線として設定され、閂止め幅右補正データおよび閂止め幅左補正データとして０以外のデータ値を入力することによって、従来できなかった閂止め部右端部の針落ち位置の補正ができるとともに、基準線から左右方向に変更できることから、縫い方等に合わせて針落ちの位置を微妙にずらすことができ、パール縫いなどの側縫い部と閂止め部とでは異なる張力で縫う場合等においても、見栄えの良い縫い目を得ることができる。
【００６５】
また、データ入力を行う場合、閂止め幅左キー１５２、又は、閂止め幅右キー１５３をワンタッチで操作することで、閂止め幅左補正データ項目又は閂止め幅右補正データ項目がすぐに選択されるので、従来のアップキー１４２Ｃとダウンキー１４２Ｂとを何回も操作して選択する処理に較べて、操作性が顕著に向上し、簡単で間違いのないデータ入力を行うことが出来る。したがって、データ入力ミスがないかどうか試し縫いをする必要もない。
さらに、１組の補正データ値を入力すれば上下の閂止め部の左右端の針落ち位置を設定することができ、オペレータによる操作が簡単なものとなる。
【００６６】
また、第２操作部１５０の中央（第１表示部１５１）にボタン孔かがり縫目の全体模式図が描かれる一方、閂止め幅左キー１５２上に閂止め部の左端部を示す部分図が、閂止め幅左キー１５２上に閂止め部の右端部を示す部分図が、それぞれ描かれているので、閂止め幅左キー１５２により指定されるデータ項目が閂止め幅左補正データ項目であること、並びに、閂止め幅右キー１５３により指定されるデータ項目が閂止め幅右補正データ項目であることを、直感的に分り易く示すことが出来るので、データ値を間違えたデータ項目に入力してしまうといったミスを未然に防ぐことが出来る。
【００６７】
また、閂止め幅左キー１５２と閂止め幅右キー１５３の図形表示は、第１表示部１５１に表示されたボタン孔かがり縫目の全体形状に対応線Ｌ…で結ばれて表示されているので、閂止め部幅左補正と閂止め部幅右補正とが、ボタン孔かがり縫目の中のどの部分に関わるかを間違いなく認識させることが出来る。延いては、データ入力の操作性の向上、データ入力ミスの軽減が図られ、それにより試し縫いの必要を省くことが出来る。
【００６８】
なお、本発明は、この実施の形態のボタン孔かがり縫いミシンに限らない。
例えば、上記実施の形態では、閂止め部端部の補正に関して、側縫い部の外側を基準線としたが、側縫い部の内側や、ボタン孔溝位置を基準線としてもよい。
また、データ値を入力するデータ値入力操作部は、プラスキーとマイナスキーによる単位値ごとの変更による入力のほか、テンキーにより直接数値を入力するタイプにしても良いし、その他、データ値が入力できればどのような形態にしても良い。また、閂止め幅端部表示部として、この実施の形態では閂止め幅左キー１５２上の部分図や閂止め幅右キー１５３上の部分図を例示したが、キー上に設けるのでなく、キーの近傍に設けても良いし、キーから離れた箇所に表示部（例えば部分図）を設けてキーと対応線で結ぶようにしても良い。その他、操作パネル１４０のその他のキーや、これらキーの操作方法や処理内容など、この実施の形態に示した具体的な構成および処理方法などは、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【００６９】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明によれば、上下の閂止め縫い部の少なくとも一方の左右両端部の針落ち位置は、両側縫い部の針落ち位置に対して独立した位置に設定できる。したがって、従来の技術では実現できなかった閂止め部の基線側（右側）の針落ち位置も含めて、閂止め部両端部の針落ち位置について自在に設定できるようになり、縫い方等に合わせて針落ちの位置を微妙に変更することができ、側縫い部と閂止め縫い部とでは異なる張力で縫うような場合も、見栄えの良い縫い目を形成することができる。
【００７０】
さらに、請求項１に記載の発明によれば、閂止め部の左右両端部の針落ち位置が、閂止め部針落ちデータ入力手段により、両側縫い部の針落ち位置の延長線を基準線として、前記基準線に対する距離を入力することにより設定されるので、この距離の値として０以外のデータ値を入力することによって、前記基準線から外れた位置に変更できることから、縫い方等に合わせて針落ちの位置を微妙に変更することができ、側縫い部と閂止め縫い部とでは異なる張力で縫うような場合も、見栄えの良い縫い目を形成することができる。
また、ボタン孔溝を基準線として、基準線に対する距離を入力することにより間止め部の左右両端部の針落ち位置を設定することもできる。
【００７１】
パール縫いなどの場合には、閂止め縫い部の幅を両側縫い部全体の幅と同じに見えるように設定する必要があるが、請求項２に記載の発明によれば、比較の対象である左右の側縫い部の外側を直接基準としているので、視認性がよく簡単に正確な設定ができる。
【００７２】
請求項３に記載の発明によれば、請求項１又は２に記載の発明の効果に加えて、第２操作手段により閂止め部の左右両端部の針落ち位置を指定し、第１操作手段により左右両端部の針落ち位置のデータ値を入力すればよいので、従来のアップキーとダウンキーとを何回も操作して選択する処理に較べて、操作性が顕著に向上する。
【００７３】
請求項４に記載の発明によれば、請求項３に記載の発明の効果に加えて、前記閂止め部針落ち位置データを入力する場合、閂止め幅左補正データを指定する左補正データ指定操作部と、閂止め幅右補正データを指定する右補正データ指定操作部とを操作すればよいので、操作性の向上とともに、左右それぞれについて指定することができることから、縫い方等に合わせて、針落ち位置をより一層微妙に変更することかできる。
【００７４】
請求項５に記載の発明によれば、請求項４に記載の発明の効果に加えて、左補正データ指定操作部と右補正データ指定操作部を１回操作することで、閂止め幅左補正データと閂止め幅右補正データとを指定できるので、より一層操作性が向上する。
【００７５】
請求項６に記載の発明によれば、請求項１〜５に記載の発明の効果に加えて、１種類の閂止め部針落ち位置データを入力すれば上下の閂止め縫い部の左右端の針落ち位置を設定することができ、オペレータによる操作がより簡単なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態のボタン孔かがり縫いミシンの概観を示す斜視図である。
【図２】同、ボタン孔かがり縫いミシンの布送りと針の昇降機構を主に示す透視図である。
【図３】同、ボタン孔かがり縫いミシンの針の昇降機構と針振り機構を主に示す透視図である。
【図４】本実施の形態のボタン孔かがり縫いミシンに備わる操作パネルを示す図である。
【図５】同、ボタン孔かがり縫いミシンの回路構成を示すブロック図である。
【図６】操作パネルから入力可能なパラメータを示すデータテーブルのチャート図である。
【図７】図６の各データ項目と、ボタン孔かがり縫いの各部との対応を説明する図である。
【図８】ボタン孔かがり縫いミシンの制御回路により行われるボタン孔かがり縫い処理のゼネラルフローの処理手順を示すフローチャートである。
【図９】上閂止め部の縫製順序を示す図である。
【図１０】上閂止め部の縫製パターンを求めるサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図１１】上閂止め部の演算処理の原理を説明するための図である。
【図１２】従来の一般的なミシンに備わる操作パネルを示す図である。
【符号の説明】
１ ボタン孔かがり縫いミシン
５ ミシンモータ
９ 針
１５ 布押え
１６ 布切りメス
２０ Ｙ送りパルスモータ
４０ 基線送りパルスモータ
４１ 針振送りパルスモータ
８０ 糸切り鋏
１４０ 操作パネル
１４１ スタート操作部
１４２ データ項目操作部
１４２Ａ データ項目表示部
１４２Ｂ ダウンキー
１４２Ｃ アップキー
１４３ データ値入力操作部
１４３Ａ データ値表示部
１４３Ｂ マイナスキー
１４３Ｃ プラスキー
１４４ モード切替操作部
１４４Ａ パターンナンバキー
１４４Ｂ データキー
１４５ 糸調子操作部
１４５Ａ 側縫い部糸調子キー
１４５Ｂ 閂止め部糸調子キー
１５０ 第２操作部（第２操作手段）
１５１ 第１表示部
１５２ 閂止め幅左キー（左補正データ指定操作部）
１５３ 閂止め幅右キー（右補正データ指定操作部）
１５４ かがり幅キー
１５５ 平行部ピッチキー
１５６ すきまキー
１５７ 布切り長さキー
１５８ メス溝幅左キー
１５９ メス溝幅右キー
１４４ａ，１４４ｂ，１４５ａ，１４５ｂ，１５２ａ〜１５９ａ 表示器
Ｌ，Ｌ… 対応線
ｕ０ ボタン孔かがり縫目
ｕ１ ボタン孔溝
ｕ２，ｕ２ 側縫い部
ｕ３，ｕ３ 閂止め部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
According to the present invention, a buttonhole stitch formed of left and right side stitching parts and upper and lower tacking stitching parts (barking tacking parts) is formed by electrical control, and between the both side stitching parts and the both tacking stitching parts. The present invention relates to a buttonhole sewing machine that forms a buttonhole with a cloth cutting knife.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art A buttonhole sewing machine that performs buttonhole stitching that includes left and right side stitching portions and upper and lower bark stitching portions so as to surround the buttonhole is conventionally known.
In such a buttonhole overlock sewing machine, the stitch shape and the like are determined by a mechanical configuration, and the base line position and the swing width are adjusted by the unevenness and the adjusting screw formed on the main cam.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
That is, the base line is adjusted only at the two base positions of the left and right stitches, and the base line positions of the upper and lower bark stitch portions are the same as the two base line positions of the side stitch portions. It was. That is, it was not possible to adjust only the base line position of the right end portion of the tack-fastening portion.
In addition, only two types of swing widths, which are common to the left and right side sewing parts, and common to the upper and lower bark sewing parts, can be adjusted. For this reason, when adjusting the needle drop position (the swing width side) on the left side of the tack-fastening portion, the swing width amount from the right sewing portion base line position is changed.
[0004]
By the way, the seams formed by buttonhole sewing machines include seams called whip stitches and pearl stitches, and the whip stitches are the upper thread at the center of the upper and lower fabrics at both the side stitches and the tack stitches. And the seam where the lower thread is connected. The pearl stitching means a seam that is connected on the cloth by raising the tension of the upper thread and pulling the lower thread on the upper cloth.
Normally, pearl stitching is performed by increasing the upper thread tension only at the side stitching part, so that the width of the tack stitching part is set to the same value as the left and right width of the entire side stitching part. Since the tension is strong, the cloth is pulled in the center, and looks thinner than the tacked seam. For this reason, the appearance may deteriorate.
In order to solve this problem, the needle drop position such as the base line position and the swing width position of the seam can be changed freely for the tack-fastened or side stitched part. However, as described above, the conventional mechanical buttonhole In the sewing machine, the change of the needle entry position is considerably limited, and even if it can be changed, adjustment work is required and it is not easy.
[0005]
On the other hand, a general sewing machine that forms a desired seam by electrical control is conventionally known.
Such a sewing machine is provided with an operation panel capable of inputting a plurality of types of data for determining a stitch, and sewing is performed based on the plurality of types of data input by operating the operation panel.
[0006]
As shown in FIG. 12, a conventional sewing machine operation panel 200 has a data value display such as a data value input operation unit (minus key 203, plus key 204) for inputting a data value, and a 7-segment display for displaying the data value. Data item display unit such as a unit 202, a data item selection operation unit (down key 205, up key 206) for changing a data item input from a plurality of data items, and a 7-segment display for displaying the selected data item 201 etc. are provided.
[0007]
A serial number (data number) is assigned to the plurality of data items, and the data item display section displays the data item selected by displaying the data number.
In such a conventional sewing machine operation panel 200, when it is desired to input a data value to a predetermined data item, first, the up key 206 and the down key 205 are appropriately operated to display on the data item display unit 201. By changing the data numbers one by one, the data number corresponding to the desired data item is displayed on the data item display unit 201, and in that state, the data value can be input by the data value input operation unit. .
[0008]
However, in general, there are a plurality of types of data items that have a high change frequency and a low change item. Every time a data item with a high change frequency is selected, that is, every time it is displayed on the data item display unit 201, the data item is displayed. The up key 206 and the down key 205 must be operated many times, and the operability is very poor.
[0009]
In the operation panel 200, since data items are represented by data numbers, when inputting data, the operator needs to confirm which data item represents which data item by referring to a manual or the like. The input workability was poor.
In addition, since the data item is represented by the data number, an operation error that a desired data value is input to the wrong data item is likely to occur. For this reason, after inputting data, it is necessary to perform trial sewing many times to check whether incorrect data is input.
[0010]
The present invention has been made in view of the above-described actual situation. The needle entry position can be slightly changed according to the sewing method and the like, and a good-looking seam can be obtained. Further, data can be input with good operability. It is an object of the present invention to provide a buttonhole sewing machine that can easily select a predetermined data item and can definitely perform selection.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 of the present invention provides:
By electrical control, buttonhole stitches consisting of left and right side stitching parts and upper and lower bark stitching parts are formed, and buttonholes are formed between both side seam parts and both bark stitching parts with a cloth cutting knife. In the buttonhole sewing machine,
A barbed part needle drop data input means capable of independently inputting the needle drop positions of the left and right ends of at least one of the both barb stitched parts regardless of the needle drop positions of the both side stitched parts,
Control means for forming a barbed seam portion of a buttonhole stitch based on the barbed portion needle drop position data input by the barbed portion needle drop data input means,
The configuration is such that the needle drop positions at the left and right end portions of the tack-fastened stitch portion can be set at positions independent of the needle drop positions at the both-side stitch portions.
[0012]
According to the first aspect of the present invention, the needle drop positions at the left and right end portions of at least one of the upper and lower bark stitched portions can be set to positions independent of the needle drop positions of the both side stitch portions. The position of the needle drop can be slightly changed according to the above, and a seam having a good appearance can be formed even when the side stitching portion and the tacking stitching portion are sewn with different tensions.
[0013]
  Furthermore, the invention of claim 1The bar clamp portion needle entry data input means is connected to an extension line of the needle entry position of the both-side stitched portion.Or buttonhole grooveAs a reference line, the distance between the reference line and the distance between the reference lines is input to set the needle drop positions at the left and right ends.
[0014]
  Claim 1According to the invention described in the above, the needle drop positions at both the left and right ends of the barbed portion are determined by the barbed portion needle drop data input means with respect to the reference line with the extension line of the needle drop position of the both-side stitched portion as the reference line. Since it is set by inputting the distance, it can be changed to a position deviating from the reference line by inputting a data value other than 0 as the value of this distance. Even when the side stitching portion and the tack-fastening stitching portion are sewn with different tensions, a good-looking stitch can be formed.
  Further, the needle drop positions at both the left and right ends of the stop portion can be set by inputting a distance from the reference line with the button hole groove as a reference line.
[0015]
  Claim 2The invention described inClaim 1In the buttonhole overlock sewing machine according to claim 1, the reference line is an extension line of a needle drop position at an outer end portion of the left and right side sewing portions.
[0016]
  As mentioned above, in the case of pearl stitching, etc., it is necessary to set the width of the tack stitched portion so that it looks the same as the width of the entire side stitched portion,Claim 2According to the invention described in (1), since the outside of the left and right side sewing parts to be compared is directly used as a reference, the visibility can be easily and accurately set.
[0017]
  Claim 3The invention described inClaim 1 or 2In the buttonhole sewing machine according to any one of the above, the first data for inputting the needle drop position data at the left and right ends of at least one of the two hook stitch parts is input to the hook stopper needle drop data input means. The operation means and second operation means for designating the needle drop positions at both the left and right ends from various setting data items necessary for forming the buttonhole stitches.
[0018]
  Claim 3According to the invention described in the above, it is only necessary to specify the needle drop positions at both the left and right ends of the tacking portion by the second operation means and to input the data values of the needle drop positions at the left and right ends by the first operation means. The operability is remarkably improved as compared with the conventional process of selecting and selecting the up key and the down key many times.
[0019]
  The invention according to claim 4 is the invention according to claim 3.In the buttonhole overlock sewing machine according to claim 1, the barbed portion needle drop position data includes barbed width left correction data for specifying a needle drop position at the left end portion of the barbed stitch portion, and a right end of the barbed stitch portion. The second operation means includes a left correction data designating operation unit for designating the tacking width left correction data, and the tacking width right correction data. The configuration includes a right correction data designation operation unit for designating.
[0020]
  Claim 4According to the invention described in the above, when inputting the tacking portion needle drop position data, the left correction data designation operation unit for designating the tacking width left correction data and the right correction data for designating the tacking width right correction data Since it is only necessary to operate the designation operation unit, it is possible to designate the left and right sides together with the improvement in operability, so that the needle entry position can be changed more delicately according to the sewing method and the like.
[0021]
  Claim 5The invention described inClaim 4In the buttonhole sewing machine according to claim 1, the left correction data specifying operation unit and the right correction data specifying operation unit are both operated in a single operation, and the tacking width left correction data and the tacking width right correction data It can be specified.
[0022]
  Claim 5According to the invention described in the above, it is possible to specify the tacking width left correction data and the tacking width right correction data by operating the left correction data specifying operation unit and the right correction data specifying operation unit once. Operability is improved.
[0023]
  Claim 6The invention described inClaims 1-5In the buttonhole overlock sewing machine according to any one of the above, the stitches are formed on the upper and lower tack-fastening parts based on the same tack-fastening needle drop position data.
[0024]
  Claim 6According to the invention described in the above, by inputting one type of bar-tacking part needle drop position data, the needle drop positions at the left and right ends of the upper and lower bark stitching parts can be set, which is easier for the operator to operate. It becomes.
  According to a seventh aspect of the present invention, in the buttonhole sewing machine according to any one of the first to sixth aspects, the thread tension due to the thread tension at the time of sewing the side sewing portion and the tacking portion is determined. It was set as the structure provided with the thread tension operation part to set.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings of FIGS.
FIG. 1 is a perspective view showing an overview of a buttonhole overlock sewing machine 1 according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a perspective view mainly showing a cloth feed and a needle lifting mechanism of the buttonhole overlock sewing machine 1. 3 is a perspective view mainly showing a needle lifting mechanism and a needle swinging mechanism of the buttonhole sewing machine 1.
[0026]
The buttonhole overlock sewing machine 1 according to this embodiment includes a sewing needle 9 that performs an up-and-down operation and a left-and-right needle swinging operation, a cloth presser 15 that presses down a cloth (a sewing object), a cloth that holds the cloth on the lower side, and a cloth feed The cloth holding plate 14 that moves back and forth in the direction, the upper thread trimming scissors 80 that cuts the upper thread on the upper side of the cloth presser 15, the cloth cutting knife 16 that cuts the cloth to form the button hole, and inputs each setting data. An operation panel 140 (FIG. 4) as setting input means, and a control circuit 90 (FIG. 5) for controlling the buttonhole overlock sewing machine 1 are provided.
[0027]
The cloth presser 15 and the cloth holding plate 14 hold the cloth during sewing and move back and forth in the cloth feeding direction to feed the cloth back and forth. As shown in FIG. 2, the cloth presser 15 is connected to the cloth feed member 23 via the connecting arm 24, while the cloth holding plate 14 is directly connected to the cloth feed member 23. The cloth feed member 23 is fixed to a feed shaft 22 having a rack 22 a and is moved back and forth by driving the Y feed pulse motor 20 to move the cloth presser 15 and the cloth holding plate 14 back and forth.
[0028]
As shown in FIGS. 2 and 3, the lifting mechanism for raising and lowering the sewing needle 9 includes an upper shaft 6, a sewing machine motor 5, a crank cam 7, and the like, and the rotational drive of the sewing machine motor 5 is moved up and down by the crank cam 7. By converting and transmitting to the needle bar 8, the sewing needle 9 is moved up and down. The upper shaft 6 is linked to the lower shaft 11 via a connecting shaft 10 in which the umbrella wheels 10 a and 10 b are arranged at the upper and lower ends, and is interlocked with the shuttle 12 connected to the lower shaft 11.
[0029]
The needle swinging mechanism that swings the sewing needle 9 left and right includes a main needle swinging mechanism that swings the sewing needle 9 with a predetermined swing width with a certain base line as an origin, a swing width changing mechanism that changes the needle swing width, and the base line It consists of a baseline changing mechanism that changes in the left-right direction.
[0030]
As shown in FIG. 3, the main needle swinging mechanism is composed of a needle bar swinging base 18, a needle swinging arm 49, a connecting shaft 48, a connecting lever 47, a needle swinging cam lever 46, a triangular cam 54, gears 51, 52 and the like. By transmitting the rotational motion of the upper shaft 6 of the sewing machine to the triangular cam 54, the needle swing cam lever 46 is swung with a predetermined swing width, and this swing is transmitted so that the needle bar rocking base 18 is moved to the fulcrum 18a. The sewing needle 9 is swung left and right by rotating to the center. The needle swinging operation of the main needle swinging mechanism is linked to the lifting / lowering movement of the sewing needle 9 via the upper shaft 6, and the needle bar 8 is brought up to the base line when the sewing needle 9 descends for the first time, and the second time. The needle bar 8 is moved from the base line to a position of a predetermined swing width at the timing of getting off.
[0031]
The swing width changing mechanism changes the swing width amount of the sewing needle 9 by changing the swing width amount of the needle swing cam lever 46 via the links 55 and 56 by the rotation of the needle swing feed pulse motor 41. The base line change mechanism rotates the base line change lever 43 around the fulcrum 43a by the rotation of the base line feed pulse motor 40, and determines the position of the fulcrum 44a that determines the origin of the swing motion of the needle swing cam lever 46. By changing, the base line position of the needle swing of the sewing needle 9 is changed.
In this sewing machine, the needle bar 8 is swung with a swing amount set to the left (front side in FIG. 3) with respect to the set base line.
[0032]
FIG. 4 is a diagram showing an operation panel 140 provided in the buttonhole overlock sewing machine 1 according to the present embodiment.
The operation panel 140 is used to set and input various sewing parameters, to display set values and to output errors for sewing control. For example, the sewing machine on which the buttonhole sewing machine 1 is placed. Provided on the table.
The operation panel 140 is broadly divided into a first operation unit in the upper half and a second operation unit 150 in the lower half.
The first operation unit includes a start operation unit 141, a data item operation unit 142, a data value input operation unit (first operation means) 143, a mode switching operation unit 144, a thread tension operation unit 145, and the like. .
[0033]
The start operation unit 141 is provided with a preparation key 141A for inputting that the operator is ready for sewing, and a display unit 141a such as an LED (Light Emitting Diode) for displaying the state.
The data item operation unit 142 is provided with a data item display unit 142A, a down key 142B, and an up key 142C. The data item display unit 142A is composed of, for example, a two-digit 7-segment display, and displays data items for inputting data values in a data number or graphic display. The down key 142B is a key for decrementing the data number of the data item for inputting a data value by one, and the up key 142C is a key for incrementing by one. The types and contents of data items will be described in detail later.
[0034]
The data value input operation unit 143 is provided with a data value display unit 143A, a minus key 143B, and a plus key 143C. The data value display unit 143A is composed of, for example, a 4-digit 7-segment display and displays the data value of each data item. The minus key 143B and the plus key 143C are keys for increasing / decreasing the data value by a predetermined unit value. As will be described later, a predetermined unit value and a settable range are determined for each data item. When the minus key 143B is pressed, the data value is decreased by the unit value, and when the plus key 143C is pressed, the data value is changed. The unit value increases. Moreover, even if the minus key 143B or the plus key 143C is pressed so that the data value does not exceed the settable range, the lower limit or the upper limit of the settable range is not exceeded.
[0035]
The mode switching operation unit 144 is provided with a pattern number key 144A for switching to the pattern number setting mode and a data key 144B for switching to the data input mode. In the buttonhole overlock sewing machine 1, a plurality of buttonhole stitch patterns can be set and registered, and the plurality of patterns set are distinguished by the pattern number. Indicators 144a and 144b such as LEDs are provided on the pattern number key 144A and the data key 144B, respectively, so that the operator can be informed whether the pattern number setting mode or the data input mode is lit. ing.
[0036]
The thread tension operating section 145 is provided with a side stitching section thread tension key 145A and a tacking section thread tension key 145B, and “thread tension” indicating that the thread tension (thread tension) is related to the lower side. Is displayed. In the data input mode, pressing the side stitching part thread tension key 145A causes the data items that can be entered to be "side stitching part thread tension data item", and pressing the bar-tacking part thread tension key 145B includes data items that can be entered. It can be switched to “Nail clamp thread tension data item” with a single operation. A schematic diagram of the buttonhole stitching with the side stitching portion highlighted on the side stitching portion thread tension key 145A, and the buttonhole stitching with the highlighting portion highlighted on the tacking thread tension key 145B. These schematic diagrams are drawn respectively.
[0037]
Further, the side stitching part thread tension key 145A and the tacking part thread tension key 145B are respectively provided with indicators 145a and 145b such as LEDs, and the side stitching part thread tension key 145A and the tacking part thread tension key 145B. When 145B is pressed, or when the data item selected in the data input mode is “side stitching part thread tension data item” or “fastening part thread tension data item”, the display 145a, 145b is turned on so that it can be seen which data item is selected.
[0038]
The second operation unit 150 is an operation unit that includes a plurality of types of keys for switching data items that can be input by one operation in the data input mode. The second operation unit 150 is provided with a first display unit 151 in the center, and an overall schematic diagram of buttonhole stitches is displayed (drawn) on the first display unit 151. Further, around the first display portion 151, a tacking width left key 152 as a left correction data designation operation unit constituting the second operation means, a tacking width right key 153 as a right correction data designation operation unit, and an edge A width key 154, a parallel part pitch key 155, a clearance key 156, a cloth cutting length key 157, a female groove width left key 158, a female groove width right key 159, and the like are provided.
[0039]
These bar stop width left key 152, bar stop width right key 153, overlock key 154, parallel part pitch key 155, clearance key 156, cloth cutting length key 157, female groove width left key 158, and female groove width right key 159 is a data item that can be entered as data, “claw width left correction data item”, “claw width right correction data item”, “overhead width data item”, “parallel part pitch data item”, “clearance data item”, “cloth”. This is a key for switching to “cutting length data item”, “female groove width left data item”, and “female groove width right data item” in one operation.
[0040]
These bar stop width left key 152, bar stop width right key 153, overlock key 154, parallel part pitch key 155, clearance key 156, cloth cutting length key 157, female groove width left key 158, and female groove width right key In 159, a partial view of a corresponding portion of a buttonhole stitch indicating the length of each portion and a diagram of an arrow indicating the corresponding portion are drawn. That is, a partial view on the tacking width left key 152 and the tacking width right key 153 is the tacking end display portion.
Also, on the lower side of each of these keys, “Leading width left”, “Rightening width right”, “Warning width”, “Pitch”, “Gap”, “Cloth cutting length”, “Female groove width left” The characters “Female groove width right” are displayed. In addition, in order to indicate the length of the buttonhole stitch of each key, a corresponding line L... Connecting the corresponding portion of the overall schematic diagram of the first display unit 151 and each key is drawn. .
[0041]
Further, these bar clamp width left key 152, bar clamp width right key 153, over-width key 154, parallel part pitch key 155, clearance key 156, cloth cutting length key 157, female groove width left key 158, and female groove width The right key 159 is provided with indicators 152a to 159a such as LEDs, respectively, and the data items selected in the data input mode are “barrier width left correction data item” and “barrier width right correction data item”, respectively. Applicable when “Bag width data item” “Parallel part pitch data item” “Gap data item” “Cloth cutting length data item” “Female groove width left data item” “Female groove width right data item” The key indicators 152a to 159a are lit, so that it can be seen which data item is selected.
[0042]
FIG. 5 shows a block diagram of the control circuit 90 of the bobbin overlock sewing machine 1.
As shown in FIG. 5, the control circuit 90 of the buttonhole sewing machine 1 includes a CPU (Central Processing Unit) 100, a ROM (Read Only Memory) 101, a RAM (Random Access Memory) 102, and a rotation amount of each pulse motor. The Y feed counter 103, the baseline feed counter 104, and the needle swing feed counter 105 that count, the Y feed pulse motor driver 111, the baseline feed pulse motor driver 112, and the needle swing pulse motor driver 113 that drive each pulse motor are counted. The I / O interface 109 for connecting the various sensors and drivers of the drive units and the operation panel 140 to the CPU 100, the sewing machine motor driver 115 for controlling the driving of the sewing machine motor 5, the sewing machine Sewing machine motor encoder 119 that encodes the rotation amount of the motor 5 as the rotation angle of the upper shaft 6, presser raising solenoid drive circuit 121 that drives the presser raising solenoid 122 that raises the cloth presser 15, and cloth that lowers the cloth cutting knife 16 CPU 100 according to cloth cutting knife lowering cylinder drive circuit 123 for driving cutting knife lowering cylinder 30 and predetermined interrupt conditions (counter value indicating rotation amount of each pulse motor, cloth feed position, rotation angle of upper shaft 6 and the like). And an interrupt controller 108 for outputting an interrupt signal.
[0043]
The sewing machine motor driver 115 includes, in addition to the sewing machine motor 5, a needle upper position sensor 116 that detects that the sewing needle 9 is in the upper position, and a feed reference position sensor that detects the reference positions of the cloth presser 15 and the cloth holding plate 14. 117, a TG (tacho generator) generator 118 for detecting the rotation angle of the upper shaft 6 is connected.
In the I / O interface 109, in addition to the operation panel 140 and drivers and drive circuits of each drive unit, a presser switch 124 for instructing raising and lowering of the cloth presser 15, and a start switch for instructing driving start of the sewing machine motor 5 125 or the like is connected.
[0044]
The CPU 100 uses a predetermined area of the RAM 102 as a work area and performs various driving operations via each driver based on data from the operation panel 140 and detection signals from various connected sensors in accordance with a control program stored in the ROM 101. It controls the part.
The ROM 101 calculates buttonhole stitching patterns (all needle drop positions from the start of sewing to the end of sewing) based on input processing from the operation panel 140 and various sewing data input via the operation panel 140. A control program including a pattern calculation process to be performed and a sewing process for performing a sewing operation in accordance with the calculated sewing pattern is stored.
In addition to the work area of the CPU 100, the RAM 102 has storage means for storing various sewing data of buttonhole stitches input via the operation panel 140.
[0045]
Here, the types and contents of the sewing data that can be input from the operation panel 140 and determine the sewing pattern of the buttonhole stitching will be described.
FIG. 6 is a chart of a data table showing data items that can be input from the operation panel, and FIG. 7 is a diagram for explaining which part of the buttonhole stitching each data item of FIG. 6 represents. Figure to show. In FIG. 7, the data item name and the data number are described in each part of the buttonhole stitching u0.
[0046]
Regarding the length of each part of the buttonhole stitch u0 (FIG. 7), the data items that can be input from the operation panel 140 are as shown in the data table of FIG.
That is, the cloth cutting length data (the length of the button hole groove u1), the female groove width right data (the distance between the button hole groove u1 and the left end of the right sewing portion u2), and the female groove width left. Data (distance between the button hole groove u1 and the right end of the left stitching portion u2), overlock width data (left and right width length of the side stitching portion u2), tacking length data (vertical length of the tacking portion u3), clearance length Clearance data (distance between the lower end of the upper tacking stop u3 and the upper end of the button hole groove u1) and second clearance data (distance between the upper end of the lower tacking stop u3 and the lower end of the button hole groove u1), parallel Part pitch data (vertical distance between the two stitches of the side stitching part u2), tacking part pitch data (vertical distance between the two stitches of the tacking part u3), and tacking width right correction as right correction data Data (Length of deviation between the right end of the tacking portion u3 and the right end of the right sewing portion u2 , Left correction data as left correction data (left shift of the left end of the fixing portion u3 and the left end of the left sewing portion u2), and left stitching portion thread tension data (left side) which is data relating to thread tension Thread tension at the time of sewing of the sewing part u2), Thread tension data at the right side of the sewing part (thread tension at the time of sewing of the right side sewing part u2), Thread tension data at the first barracking part (Thread tension at the time of sewing of the upper barbing part u3) ), Second bartacking part thread tension data (thread tension at the time of sewing the lower barbing part u3), 1/2 data (number of times of overlap stitching at the side sewing part u2), maximum speed limit data (sewing machine rotation) Number of items).
[0047]
As described above, in the buttonhole overlock sewing machine 1, the needle drop positions at the left and right end portions of the upper and lower barbed portions u3 are extended from the left end of the left stitch portion u2 and the needle drop position at the right end of the right stitch portion u2. A line is set as the reference line. And, for each of the left end and the right end, it is possible to set the distance in the left-right direction from the reference line, and the tack width right correction data and the tack width left correction data are input as this distance. ing.
In other words, if the bar clamp width right correction data and bar clamp width left correction data are set to 0, the needle drop positions at the left and right ends of the upper and lower barbs u3 are the extension of the outer ends of the left and right side seams u2. On the line. However, if a value other than 0 is input, the needle drop position at the end of the barbed portion u3 is shifted from the extension line of the side stitching portion.
[0048]
Then, as shown in the data table of FIG. 6, corresponding to each of the data items, a data number (shown in the “No” column in FIG. 6), which is a serial number of the data item, and a settable data value The ROM 101 stores a set range indicating the upper and lower limits, a unit value of data that can be increased or decreased by one operation of the minus key 143B and the plus key 143C, a standard data value, and the like.
In addition, a plurality of standard data value sets can be registered for each shape pattern of buttonhole stitching, and these are identified by a pattern number (indicated by “pattern No.” in FIG. 6).
[0049]
Next, a method of setting sewing data using the operation panel 140 of the buttonhole stitch machine 1 having the above-described configuration will be described.
First, before inputting sewing data, a pattern number for registering sewing data is selected. To select the pattern number, the pattern number key 144A is turned on to switch to the pattern number setting mode. By this switching, the display 144a of the pattern number key 144A is turned on, and it can be recognized that the setting mode has been entered. Next, the down key 142B and the up key 142C are operated to change the pattern number displayed on the data item display unit 142A to a desired value.
[0050]
After setting the pattern number, the data key 144B is turned on to switch to the data input mode. By this switching, the display 144a of the pattern number key 144A is turned off and the display 144b of the data key 144B is turned on, so that it can be recognized that the setting mode has been entered.
When in the data input mode, the next data item to be input is selected. The selection of the data item includes a method by operating only the data item operation unit 142 and a method by operating the second operation unit 150 and the thread tension operation unit 145 that characterize the present invention.
[0051]
First, the selection method by the operation of the data item operation unit 142 will be described. In this method, the data number displayed on the data item display unit 142A is changed by “1” by operating the up key 142C and the down key 142B. When the data number of the data item to be input is displayed, selection is complete. In the process in which the selected data item is changed by operating the up key 142C and the down key 142B, the selected data item is data corresponding to each key of the thread tension operating unit 145 or each key of the second operating unit 150. When an item is entered, the indicators 145a, 145b and 152a to 159a on the corresponding key are turned on, while the indicators 145a, 145b and 152a to 159a which are not applicable are turned off. The operator can recognize what data item is selected by the data number displayed on the data item display unit 142A and the lighting / extinguishing of the indicators 145a, 145b, and 152a to 159a.
[0052]
Next, a selection method using the thread tension operation unit 145 and the second operation unit 150 will be described. In this method, the keys corresponding to the data item to be selected (the tacking width left key 152, the tacking width right key 153, the overburden width key 154, the parallel part pitch key 155, the clearance key 156, the cloth cutting length key 157, the female groove, Of the width left key 158, the female groove width right key 159, the side stitching part thread tension key 145A, and the tacking part thread tension key 145B), the selection is completed simply by turning on the corresponding key. That is, by turning on the key corresponding to the data item to be selected, the data number displayed on the data item display unit 142A is changed to the number of the data item corresponding to the key operation. Furthermore, the indicator provided on the key is turned on, and the indicators on the other keys are turned off.
[0053]
When a data item for data input is selected, a standard data value previously input to the data item is displayed and output on the data value display unit 143A. In this state, by operating the minus key 143B and the plus key 143C, the data value is updated by the unit value shown in the data table of FIG. 6, and if the data value is changed to a desired data value, the data value input is completed. is there. This change is immediately reflected as a setting data value and stored in a predetermined storage area in the RAM 102.
[0054]
As described above, when the data value input is completed, the processing from the selection of the data item to the data value input is repeated. In addition, when inputting data values of a plurality of shape patterns, the selection of data items from the selection of pattern numbers and the input of data values are repeated.
[0055]
When the data value input setting is completed, the preparation key 141A is turned on to calculate the needle entry position from the set sewing data. By operating the start switch 125 (FIG. 5), this needle entry is performed. The cloth feed mechanism and the needle swing mechanism are controlled so that the needle falls to the position, and buttonhole stitches are sewn in a desired sewing pattern. Further, a buttonhole groove having a cloth cutting length set by the cloth cutting knife 16 being dropped during sewing is formed.
[0056]
Hereinafter, the processing procedure of the buttonhole stitching process in the buttonhole stitching machine 1 will be described in detail.
FIG. 8 is a flowchart showing a general flow processing procedure of the buttonhole stitching process performed by the control circuit 90 of the buttonhole stitching machine 1.
The buttonhole stitching process is started, for example, when the buttonhole stitching machine 1 is turned on. When the buttonhole stitching machine 1 is powered on, first, in step S1, a subroutine process of an operation panel setting process is performed, and the process proceeds to step S2.
[0057]
In step S2, it is determined whether or not the preparation key 141A of the operation panel 140 is on. If it is on, the process proceeds to step S3. If it is off, the process returns to step S1 and the operation panel setting process is repeated.
When the preparation key 141A is pressed and the process proceeds to step S3, the calculation process of the needle drop position of the sewing pattern is performed based on the sewing data set in step S1, and the process proceeds to step S4.
In step S4, it is determined whether or not the preparation key 141A is turned on. If the preparation key 141A is turned on, the process returns to step S1.
[0058]
In step S5, the operator sets the sewing product on the sewing machine table 2, and proceeds to step S6 to determine whether or not the start switch 125 (FIG. 5) is turned on. If the start switch 125 is not in the on state, the processing from step S4 is repeated, and if it is in the on state, the process proceeds to step S7.
In step S7, according to the sewing pattern created in step S3, the sewing machine motor 5, Y feed pulse motor 20, baseline feed pulse motor 40 and needle swing feed pulse motor 41 are driven to start one buttonhole stitch. The sewing process from the sewing to the end and the sewing process of driving the cloth cutting knife 16 is performed. After the sewing process is completed, the process returns to step S4.
That is, once the sewing data has been set, the sewing process is repeated by repeating the ON operation of the start switch 125. If it is desired to return to the setting of the sewing data, it is possible to return to the operation panel setting process in step S1 by turning on the preparation key 141A again.
[0059]
In the general flow of FIG. 8, the sewing pattern calculation process in step S3 is divided into the sewing start position, the left sewing part, the upper tacking part, the right sewing part, the lower tacking part, and the sewing end part. The needle drop position is obtained, and a specific calculation method is not particularly limited, and a known method can be used. However, it is a feature of the present invention that the end portions of the upper and lower barbs are set using the extended line of the end of the side stitching as a reference line. The processing will be described in detail below.
[0060]
Sewing of the upper tacking portion u3 (FIG. 7) is performed so that the left stitching portion u2 is sewed in the direction shown by the arrow in FIG.₁Start sewing. And, the sewing procedure of the upper tack stop portion u3 is shown in FIG.₁~ P_FiveAnd the first half of the_Five~ P₉Until the second half. In FIG. 7, P₂~ P_FiveThe seam up to P is_Five~ P₉Since the seam overlaps and is hidden by sewing up to, it is omitted.
FIG. 10 is a flowchart showing a processing procedure for obtaining the sewing pattern of the upper tacking stopper u3 in the sewing pattern calculation processing performed in step S3 of the general flow (FIG. 8). In the flow, Y (Y ′) is the length of Y feed, N (N ′) is the number of needle drop repetitions (number of stitches), and K (K ′) is the amount of movement per needle at the needle drop position on the base line side. , H (H ′) represents the amount of movement of each needle drop position on the swing width side, and T (T ′) represents the yarn tension value. Y, N, K, H and T are values at the time of sewing P1 to P5, and Y ′, N ′, K ′, H ′ and T ′ are P._Five~ P₉This is the value at the time of sewing. Further, a, b, c, d, f, g, and h are the female groove width left, female groove width right, barb length, overlock width, barb portion pitch, barb width left correction in FIG. These are used as provisional data values for the tacking width right correction.
[0061]
First, in step S90, Y = f is set, then, in the next step S91, N = c / f is calculated, and in the next step S92, K = (a + b + d + h) / N is calculated. Subsequently, in the next step S93, H = (a + b + d + h + g) / N is calculated.
Subsequently, in the next step S94, T = “tacking portion tension” is set, and then in the next step S95, Y ′ = f is set, and then in the next step S96, N ′ = c. ÷ f is calculated.
In the next step S97, K ′ = 0 is set. Subsequently, in the next step S98, H ′ = 0 is set. Subsequently, in the next step S99, T ′ = “tacking portion tension”. ”Is set, the process proceeds to step S4 in the flow of FIG.
[0062]
As above, P of the upper tacking stop u3₁To P_FiveFrom step S92 to step S93, the base line position and swing width move as K and H are obtained. P₁To P_FiveThe principle at the time of determining the needle drop position in the first half part leading to is described with reference to FIG. In FIG. 11, both the tacking width left correction data value g and the tacking width right correction data value h are 0. In the figure, H0 is the overhang width of the left stitching portion.
First, as described above, the needle swinging direction of the needle 9 is set to swing leftward from the base line by the needle swinging mechanism. Therefore, when the needle 9 is dropped at two locations on the left and right, the baseline position set by the baseline changing mechanism is always the right needle drop position, and the predetermined setting set by the main needle swing mechanism with reference to the baseline. The left hand drop position is the position swung to the left by the amount of needle swing.
That is, in FIG. 11, the right needle drop point P₁Is on the baseline and the next left needle entry point P₂As long as the baseline does not change, the needle drop point P is equal to the needle swing amount determined by the main needle swing mechanism.₁It will be located on the left side. Needle entry point P₂As shown, the baseline moves to the right by K and₁Since it moves on the line, the needle entry point P₂The amount of needle swing until is H0 + H.
And the needle drop point P on the left side₂To the next needle entry point P_ThreeThe position is determined by the baseline setting. That is, the needle drop point P₂Since the base line is moved to the right by K from the base line, the base line position moved by K is the needle drop point P._ThreeIt becomes.
Similarly, the needle entry point P on the right side_ThreeTo next left needle entry point P_FourThe base line is k₂Since it moves on the line, the amount of swing from the base line is H0 + H + H + H.
Further, the needle drop point P on the left side_FourTo the next needle entry point P_FiveThe base line moves by K, and the moved base line position itself becomes a needle drop point.
In accordance with the above principle, P₁~ P_FiveThe needle entry position is determined.
[0063]
Note that the needle drop position is also obtained for the lower tacking stop u3 by the same procedure as the calculation process of the upper tacking stop.
[0064]
As described above, according to the buttonhole overlock sewing machine 1 of the present embodiment, the positions of the needle drop at the left end and the right end of the upper and lower tacking portions u3 are the left end of the left sewing portion u2 and the right sewing portion u2. The extension line at the right end of the needle is set as a reference line, and by inputting a data value other than 0 as the tacking width right correction data and the tacking width left correction data, the needle entry position at the right end of the tacking portion that could not be achieved before Since it can be corrected from the reference line to the left and right directions, the position of the needle entry can be slightly shifted according to the sewing method, etc. Even when sewing, a good-looking seam can be obtained.
[0065]
In addition, when inputting data, the tack width left correction data item or the tack width right correction data item can be selected immediately by operating the tack width left key 152 or the tack width right key 153 with one touch. Therefore, the operability is remarkably improved and data can be input easily and without mistakes as compared with the process of selecting and selecting the up key 142C and the down key 142B many times. Therefore, there is no need to perform trial sewing for data input errors.
Furthermore, if a set of correction data values are input, the needle drop positions at the left and right ends of the upper and lower barbs can be set, and the operation by the operator is simplified.
[0066]
Further, an overall schematic diagram of the buttonhole stitching is drawn at the center of the second operation unit 150 (first display unit 151), while a partial view showing the left end portion of the tacking portion on the tacking width left key 152 is shown. Since the partial views showing the right end portion of the tacking portion are respectively drawn on the tacking width left key 152, the data item specified by the tacking width left key 152 is the tacking width left correction data item. In addition, it is possible to intuitively indicate that the data item specified by the tacking width right key 153 is the tacking width right correction data item, so that the data value is input to the wrong data item. It is possible to prevent mistakes such as
[0067]
In addition, the graphic display of the tacking width left key 152 and the tacking width right key 153 is displayed by connecting the entire shape of the buttonhole stitch displayed on the first display unit 151 with a corresponding line L. Therefore, it is possible to definitely recognize which part of the buttonhole stitches the correction of the left side of the tacking portion width and the right correction of the tacking portion width is related to. As a result, it is possible to improve the operability of data input and reduce data input errors, thereby eliminating the need for trial sewing.
[0068]
The present invention is not limited to the buttonhole overlock sewing machine of this embodiment.
For example, in the above-described embodiment, the outer side of the side stitching portion is used as the reference line for the correction of the end portion of the tacking portion, but the inner side of the side sewing portion and the button hole groove position may be used as the reference line.
In addition, the data value input operation section for inputting data values may be of a type in which numerical values are directly input with the numeric keypad, in addition to input by changing the unit value with the plus key and minus key, and other data values are input. Any form is possible if possible. Further, as the tacking width end display portion, in this embodiment, a partial view on the tacking width left key 152 and a partial view on the tacking width right key 153 are illustrated, but not provided on the key. It may be provided near the key, or a display part (for example, a partial view) may be provided at a location away from the key and connected to the key by a corresponding line. In addition, the specific configuration and processing method shown in this embodiment, such as other keys on the operation panel 140, and the operation method and processing contents of these keys, can be changed as appropriate without departing from the spirit of the invention. is there.
[0069]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the needle drop positions at the left and right ends of at least one of the upper and lower tack-fastening portions can be set to positions independent of the needle drop positions of the both-side stitch portions. Therefore, it is possible to freely set the needle drop positions at both ends of the bar clamp part, including the needle drop position on the base line side (right side) of the bar clamp part, which could not be realized with conventional technology. Thus, the stitching position can be finely changed, and even when the side stitching portion and the tackle stitching portion are sewn with different tensions, a good-looking stitch can be formed.
[0070]
  Further, in claim 1According to the described invention, the needle drop positions at both the left and right ends of the tacking portion are distances from the reference line by using the extension line of the needle drop position of the both-side stitched portion as a reference line by the tacking portion needle drop data input means. Therefore, by inputting a data value other than 0 as the distance value, it can be changed to a position that is off the reference line. Even in the case where the side stitching portion and the tackle stitching portion are sewn with different tensions, it is possible to form a seam having a good appearance.
  Further, the needle drop positions at both the left and right ends of the stop portion can be set by inputting a distance from the reference line with the button hole groove as a reference line.
[0071]
  In the case of pearl sewing, etc., it is necessary to set the width of the tack-fastening part so that it looks the same as the width of the whole side part.Claim 2According to the invention described in (1), since the outside of the left and right side sewing parts to be compared is directly used as a reference, the visibility can be easily and accurately set.
[0072]
  According to the invention described in claim 3, claim 1 or 2In addition to the effects of the invention described in (2), the needle operating positions of the left and right ends of the tacking portion may be designated by the second operating means, and the data values of the needle dropping positions of the left and right ends may be input by the first operating means. Therefore, the operability is remarkably improved as compared with the process of selecting and selecting the up key and the down key many times.
[0073]
  According to invention of Claim 4, Claim 3 is provided.In addition to the effects of the invention described in (2), when inputting the bar stop portion needle drop position data, a left correction data specifying operation unit for specifying the bar stop width left correction data and a right for specifying the bar stop width right correction data Since it is only necessary to operate the correction data specifying operation unit, it is possible to specify both the left and right sides while improving the operability, so that the needle entry position can be changed more delicately according to the sewing method and the like.
[0074]
  According to the invention of claim 5, claim 4In addition to the effects of the invention described in the above, by operating the left correction data specifying operation unit and the right correction data specifying operation unit once, it is possible to specify the tack width left correction data and the tack width right correction data, The operability is further improved.
[0075]
  According to invention of Claim 6, Claims 1-5In addition to the effects of the invention described in 1), if one kind of barbed portion needle drop position data is input, the needle drop positions at the left and right ends of the upper and lower barbed stitched portions can be set, and the operation by the operator is easier. It will be something.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an overview of a buttonhole overlock sewing machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view mainly showing a cloth feed of a buttonhole over stitch sewing machine and a needle lifting mechanism.
FIG. 3 is a perspective view mainly showing a needle lifting / lowering mechanism and a needle swinging mechanism of a buttonhole overlock sewing machine.
FIG. 4 is a diagram showing an operation panel provided in the buttonhole overlock sewing machine according to the present embodiment.
FIG. 5 is a block diagram showing a circuit configuration of the buttonhole overlock sewing machine.
FIG. 6 is a chart of a data table showing parameters that can be input from the operation panel.
7 is a diagram for explaining the correspondence between each data item in FIG. 6 and each part of buttonhole stitching.
FIG. 8 is a flowchart showing a general flow processing procedure of buttonhole stitching processing performed by a control circuit of the buttonhole stitching machine.
FIG. 9 is a diagram showing a sewing order of the upper tacking portion.
FIG. 10 is a flowchart showing a processing procedure of a subroutine for obtaining a sewing pattern for an upper tacking portion.
FIG. 11 is a diagram for explaining the principle of calculation processing of the upper tacking stop.
FIG. 12 is a diagram showing an operation panel provided in a conventional general sewing machine.
[Explanation of symbols]
1 Button hole sewing machine
5 Sewing machine motor
9 stitches
15 Work clamp
16 Cloth cutting knife
20 Y feed pulse motor
40 Baseline feed pulse motor
41 Needle swing pulse motor
80 Thread trimmer
140 Operation panel
141 Start operation section
142 Data item operation section
142A Data item display section
142B Down key
142C Up key
143 Data value input operation section
143A Data value display section
143B Minus key
143C Plus key
144 Mode switching operation section
144A Pattern number key
144B data key
145 Thread tension operation unit
145A Side stitching part thread tension key
145B Thread stop key
150 2nd operation part (2nd operation means)
151 1st display part
152 Lattice width left key (Left correction data designation operation section)
153 Barrier width right key (Right correction data designation operation section)
154 Overhead key
155 Parallel part pitch key
156 Clearance key
157 Cloth cutting length key
158 Female groove width left key
159 Female groove width right key
144a, 144b, 145a, 145b, 152a-159a Display
L, L ... Corresponding line
u0 Button hole stitching
u1 Button hole groove
u2, u2 side stitching
u3, u3 tack stop

Claims (7)

電気的な制御により、左右の側縫い部および上下の閂止め縫い部からなるボタン孔かがり縫目を形成すると共に両側縫い部および両閂止め縫い部の間に布切りナイフによりボタン孔を形成する、ボタン孔かがり縫いミシンにおいて、
前記両閂止め縫い部のうち少なくとも一方の左右両端部の針落ち位置を、前記両側縫い部の針落ち位置に関わらず独立して入力できる閂止め部針落ちデータ入力手段と、
前記閂止め部針落ちデータ入力手段によって入力された閂止め部針落ち位置データに基づいてボタン孔かがり縫い目の閂止め縫い部を形成する制御手段とを備え、
前記閂止め部針落ちデータ入力手段を、前記両側縫い部の針落ち位置の延長線又はボタン孔溝を基準線として、前記基準線に対する距離を入力することにより前記左右両端部の針落ち位置を設定するように構成することで、前記両側縫い部の針落ち位置に対して独立した位置に、閂止め縫い部の左右両端部の針落ち位置を設定可能としたことを特徴とするボタン孔かがり縫いミシン。By electrical control, buttonhole stitches consisting of left and right side stitching parts and upper and lower bark stitching parts are formed, and buttonholes are formed between both side seam parts and both bark stitching parts with a cloth cutting knife. In the buttonhole sewing machine,
A barbed part needle drop data input means capable of independently inputting the needle drop positions of the left and right ends of at least one of the both barb stitched parts regardless of the needle drop positions of the both side stitched parts,
Control means for forming a barbed seam portion of a buttonhole stitch based on the barbed portion needle drop position data input by the barbed portion needle drop data input means,
By inputting the distance to the reference line with the hooking portion needle drop data input means using the extension line of the needle drop position of the both-side stitched portions or the button hole groove as the reference line, the needle drop positions at the left and right ends are set. By configuring so as to be able to set the needle drop positions at both the left and right ends of the tack-fastening stitched portion at positions independent of the needle drop positions at the both-side stitched portions, Sewing machine. 前記基準線が、前記左右の側縫い部の外側端部の針落ち位置の延長線であることを特徴とする請求項１に記載のボタン孔かがり縫いミシン。2. The buttonhole sewing machine according to claim 1 , wherein the reference line is an extension line of a needle drop position at an outer end portion of the left and right side sewing portions. 前記閂止め部針落ちデータ入力手段を、前記両閂止め縫い部のうち少なくとも一方の左右両端部の針落ち位置のデータ値を入力する第１操作手段と、前記ボタン孔かがり縫目を形成するために必要な各種設定データ項目の中から、前記左右両端部の針落ち位置を指定する第２操作手段から構成したことを特徴とする請求項１又は２のいずれかに記載のボタン孔かがり縫いミシン。The button stop stitches are formed by the first operation means for inputting the data values of the needle drop positions at the left and right end portions of at least one of the hook-stopped stitching portions, 3. The buttonhole stitching according to claim 1 , further comprising second operation means for designating needle drop positions at the left and right ends from various setting data items necessary for the operation. sewing machine. 前記閂止め部針落ち位置データは、前記閂止め縫い部の左端部の針落ち位置を指定する閂止め幅左補正データと、前記閂止め縫い部の右端部の針落ち位置を指定する閂止め幅右補正データとからなり、前記第２操作手段は、前記閂止め幅左補正データを指定する左補正データ指定操作部と、前記閂止め幅右補正データを指定する右補正データ指定操作部からなることを特徴とする請求項３に記載のボタン孔かがり縫いミシン。The bar-tacking portion needle drop position data includes bar-tacking width left correction data for specifying the needle-falling position at the left end portion of the bar-tacking stitching portion and the bar-tacking designating the needle-falling position at the right end portion of the bar-tacking sewing portion. The second operation means includes a left correction data specifying operation unit for specifying the tacking width left correction data and a right correction data specifying operation unit for specifying the tacking width right correction data. The buttonhole sewing machine according to claim 3 , wherein 前記左補正データ指定操作部と前記右補正データ指定操作部は、何れも１回の操作で、前記閂止め幅左補正データと前記閂止め幅右補正データとを指定できることを特徴とする請求項４に記載のボタン孔かがり縫いミシン。The left-correcting said right compensation data specifying operation unit and the data specifying operation unit are all in one operation, claims, characterized in that you can specify the said bartacking width left correction data the bartacking width right compensation data The buttonhole sewing machine according to 4. 上下の閂止め縫い部について同一の閂止め部針落ち位置データに基づいて縫い目を形成することを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載のボタン孔かがり縫いミシン。6. The buttonhole sewing machine according to any one of claims 1 to 5, wherein a seam is formed on the upper and lower hook-and-loop sewing portions based on the same hook-and-loop portion needle drop position data. 側縫い部と閂止め部の縫いを行う際の糸調子による糸張力を設定する糸調子操作部を備えることを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載のボタン孔かがり縫いミシン。  The buttonhole sewing machine according to any one of claims 1 to 6, further comprising a thread tension operation section that sets a thread tension by a thread tension when sewing the side stitching portion and the tacking portion. .

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