JP4197654B2 - ヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドスライダが搭載されるヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置に関し、特に、圧電アクチュエータによってヘッドスライダを変位させる装置に関する。
ハードディスク等の記録媒体に磁気情報を記録及び再生する薄膜磁気ヘッドは、いわゆるヘッドスライダに形成されている。このヘッドスライダを、サスペンションの先端領域に搭載することにより、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)が構成される。一般的に、このサスペンションは、SUS等で形成されたロードビームに可撓性のフレクシャを重ねたものであり、フレクシャには薄膜磁気ヘッドの記録/再生用の配線が施されている。また、このようなサスペンションの基端側は、ボイスコイルモータ(VCM)で駆動されるアクチュエータアームに連結される。そして、サスペンションとアクチュエータアームを連結したものにVCMコイル等を取り付けることにより、所謂ヘッドスタックアセンブリ(HSA)が構成されている。
ところで、近年のハードディスクの高記録密度化、特にトラック幅の狭小化に伴い、ヘッドスライダを高精度で微小量駆動させる技術が求められている。そこで従来、下記特許文献1に示すように、上記サスペンションとアクチュエータアームとの連結部分に、圧電素子を利用した圧電アクチュエータを配置するヘッドジンバルアセンブリが提案されていた。これは所謂2段変動式のアセンブリであり、第1段階として、薄膜磁気ヘッドの比較的大きな移動はボイスコイルモータによるアクチュエータアームの駆動で制御し、第2段階として、トラッキング補正等の微小な移動は圧電アクチュエータによるサスペンションの駆動により制御しようとするものである。
ところが、このような2段変動式のヘッドジンバルアセンブリでは、圧電アクチュエータによって長尺のサスペンション全体を駆動させる必要があるため、トラッキングの高精度化に限界があった。
このため、例えば下記特許文献2に開示されているように、ヘッドスライダとサスペンションの間に薄膜圧電アクチュエータを設ける装置が提案されている。この装置によれば、圧電アクチュエータは長尺サスペンションそのものを駆動させる必要が無いため、より高精度のトラッキングを実現することができる。
特開2002−134807号公報(図18) 特開2002−203384号公報
しかしながら、上記従来のヘッドジンバルアセンブリでは、薄膜圧電アクチュエータがヘッドスライダの下に配されているため、何らかの要因で不意の振動等が起こった際に、ヘッドスライダが圧電アクチュエータに衝撃力を加えることになる。その結果、圧電アクチュエータが損傷を受け、以後の動作に悪影響を及ぼすおそれがあった。
本発明の目的は、圧電アクチュエータの損傷を防止することができるヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置を提供することにある。
本発明のヘッドジンバルアセンブリは、記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダと、ヘッドスライダが搭載されており、基端側がアクチュエータアームに接続される支持ビーム部、及び、この支持ビーム部に重ねられると共に可撓性を有するフレクシャを有するサスペンションと、サスペンションの搭載面に搭載され、ヘッドスライダをサスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータとを備え、ヘッドスライダと圧電アクチュエータとは、フレクシャに接すると共にサスペンションの搭載面と平行な方向において離隔しており、フレクシャは、薄膜磁気ヘッドに電気的に接続される配線が施されると共に可撓性を有する配線基板、及び、この配線基板の少なくとも一部を支持する支持板を有しており、圧電アクチュエータは、フレクシャにおける配線基板が設けられた側に配されており、配線基板における支持板が位置する側の面には、配線基板を挟んで圧電アクチュエータ及びヘッドスライダと重なるプレートが設けられていることを特徴とするものである。
このヘッドジンバルアセンブリでは、圧電アクチュエータはヘッドスライダと重ならない位置に設けられているため、ヘッドスライダからの衝撃によって損傷する事態を防止することができる。
また、上記サスペンションは、基端側がアクチュエータアームに接続される支持ビーム部、及び、この支持ビーム部に重ねられると共に可撓性を有するフレクシャを有しており、ヘッドスライダ及び圧電アクチュエータは、フレクシャに接しているように構成している。
このような構成を採用した場合、可撓性を有するフレクシャを通じて、圧電アクチュエータの変位をヘッドスライダへ的確に伝達することができる。
また、本発明のヘッドジンバルアセンブリにおいて、フレクシャは、薄膜磁気ヘッドに電気的に接続される配線が施されると共に可撓性を有する配線基板、及び、この配線基板の少なくとも一部を支持する支持板を有しており、圧電アクチュエータは、フレクシャにおける配線基板が設けられた側に配されており、配線基板における支持板が位置する側の面には、配線基板を挟んで圧電アクチュエータ及びヘッドスライダと重なるプレートが設けられている。
このような構成を採用した場合、プレートを通じて、圧電アクチュエータの変位をヘッドスライダへ的確に伝達することができる。
更に、上記プレートは、上記支持板と同一材料で形成されていることが好ましい。
フレクシャを製造するにあたり、配線基板に支持板を構成する材料を重ね合わせた状態で、エッチングにより支持板をパターニングする手法を採ることができる。この際、プレートを支持板と同一材料で形成する場合は、支持板と同時にプレートも形成することができるため、製造プロセスの簡略化を図ることができる。
また、本発明のヘッドジンバルアセンブリは、記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダと、ヘッドスライダが搭載されたサスペンションと、サスペンションの搭載面に搭載され、ヘッドスライダをサスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータと、一方の面側が圧電アクチュエータに対向すると共に、他方の面側がヘッドスライダに対向しており、圧電アクチュエータの変位をヘッドスライダに伝達する伝達板とを備え、ヘッドスライダと圧電アクチュエータとは、サスペンションの搭載面と平行な方向において、離隔していることを特徴とするものである。
この場合、圧電アクチュエータとヘッドスライダが上記方向で離隔していても、伝達板を通じて圧電アクチュエータの変位をヘッドスライダに効率良く伝達することができる。
本発明のハードディスク装置は、記録媒体と、記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダ、ヘッドスライダが搭載されており、基端側がアクチュエータアームに接続される支持ビーム部、及び、この支持ビーム部に重ねられると共に可撓性を有するフレクシャを有するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリと、サスペンションの搭載面に搭載され、ヘッドスライダを前記サスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータとを備え、ヘッドスライダと圧電アクチュエータとは、フレクシャに接すると共にサスペンションの搭載面と平行な方向において離隔しており、フレクシャは、薄膜磁気ヘッドに電気的に接続される配線が施されると共に可撓性を有する配線基板、及び、この配線基板の少なくとも一部を支持する支持板を有しており、圧電アクチュエータは、フレクシャにおける配線基板が設けられた側に配されており、配線基板における支持板が位置する側の面には、配線基板を挟んで圧電アクチュエータ及びヘッドスライダと重なるプレートが設けられていることを特徴とするものである。
本発明のハードディスク装置は、記録媒体と、記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダ、及び、ヘッドスライダが搭載されたサスペンションを有するヘッドジンバルアセンブリと、サスペンションの搭載面に搭載され、ヘッドスライダをサスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータと、一方の面側が圧電アクチュエータに対向すると共に、他方の面側がヘッドスライダに対向しており、圧電アクチュエータの変位をヘッドスライダに伝達する伝達板とを備え、ヘッドスライダと圧電アクチュエータとは、サスペンションの搭載面と平行な方向において、離隔していることを特徴とするものである。このハードディスク装置では、圧電アクチュエータはヘッドスライダと重ならない位置に設けられているため、ヘッドスライダからの衝撃によって損傷する事態を防止することができる。
本発明に係るヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置によれば、圧電アクチュエータが損傷を受ける事態を防止することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るヘッドジンバルアセンブリ及びハードディスク装置の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態のハードディスク装置を示す概略構成図である。ハードディスク装置1は、筐体5内に、記録媒体としてのハードディスク10と、これに磁気情報を記録及び再生するヘッドスタックアセンブリ(HSA)20とを備えている。ハードディスク10は、図示を省略するモータによって回転させられる。更に、ハードディスク装置1には、ハードディスク10への情報の記録及び再生等の各種制御を行う制御部15、及び、薄膜磁気ヘッドをハードディスク10上から退避させておくためのランプ機構16が内蔵されている。
ヘッドスタックアセンブリ20は、ボイスコイルモータ(VCM)により支軸21周りに回転自在に支持されたアクチュエータアーム22と、このアクチュエータアーム22に接続されたヘッドジンバルアセンブリ(以下、「HGA」と称す)30とから構成される組立て体を、図の奥行き方向に複数個積層したものである。HGA30には、ハードディスク10に対向するようにヘッドスライダ32が取り付けられている。
次に、図2〜図4を参照して、HGA30の各要素の構成について説明する。図2は、HGA30のハードディスク10に対向する側から見た分解斜視図であり、図3は、図2におけるヘッドスライダ32近傍の拡大図であり、図4は、HGA30を組み立てた状態の斜視図である。
HGA30は、サスペンション40に、薄膜磁気ヘッド31を有するヘッドスライダ32を搭載したものである。薄膜磁気ヘッド31は、図示は省略するが、記録用の誘導型電磁変換素子と、再生用の磁気抵抗効果素子を積層した構成となっている。ヘッドスライダ32には、電磁変換素子の記録動作に利用する記録パッド33,34、及び、磁気抵抗効果素子の再生動作に利用する再生パッド35,36が設けられている。
サスペンション40は、基端側がアクチュエータアーム22に接続される支持ビーム部50と、この支持ビーム部50に重ねられると共に可撓性を有するフレクシャ60とによって構成されている。
HGA30は、薄膜磁気ヘッド31を2段階で変動させる形式を採用しており、この形式を実現するために、薄膜圧電アクチュエータ70が設けられている。薄膜圧電アクチュエータ70は、ヘッドスライダ32を支持ビーム部50に対して相対的に変位させるものである。また、薄膜圧電アクチュエータ70は、サスペンション40の搭載面S(図3参照)に搭載されている。ヘッドスライダ32の比較的大きな移動はボイスコイルモータによるサスペンション40及びアクチュエータアーム22の全体の駆動で制御し、微小な移動は圧電アクチュエータ70により制御する。
図2に示すように、支持ビーム部50は、ベースプレート51と、これに張り付けられた連結板52と、ロードビーム53とを備えている。連結板52は、ベースプレートよりも薄く且つ柔軟性が高くなっており、側方に突出した長方形状の突出部52aと、互いに離隔して延びる一対の連結片52b,52bとが形成されている。各連結片52b,52bには、ロードビーム53が揺動自在に連結されている。ロードビーム53の先端には、ヘッドスライダ32がランプ機構16に退避している際にスロープに乗り上がるタブ53aが形成されている。尚、ベースプレート51におけるロードビーム53が設けられた側の反対側が、アクチュエータアーム22に接続される側である。また、連結板52とロードビーム53とは一体的に形成してもよい。
フレクシャ60は、ポリイミド等で形成された可撓性を有する配線基板61を有している。また、図5に示すように、この配線基板61の底面、すなわち支持ビーム部50に対向する面には、配線基板61の少なくとも一部を支持する薄板状の支持板69が設けられている。図5は、支持ビーム部50に取り付けられる側から見たフレクシャ60の平面図である。支持板69は、例えばステンレス鋼等の金属等によって形成することができる。薄膜圧電アクチュエータ70は、フレクシャ60における配線基板61が設けられた側に配されている。フレクシャ60は、レーザスポット溶接によって支持ビーム部50に接着される。
図2に示すように、フレクシャ60における配線基板61の後端側には、パッド搭載領域61bが形成されており、このパッド搭載領域61bは、連結板52の突出部52a上に敷かれる形になる。パッド搭載領域61bには、記録用の電極62b,63b、薄膜圧電アクチュエータ用の電極64b〜66b、再生用の電極67b,68bが搭載されている。一方、図2及び図3に示すように、フレクシャ60の先端側には、4つの電極62a,63a,67a,68aが配列されている。また、フレクシャ60のスライダが搭載される領域の後方には、3つの電極64a〜66aが配列されている。電極62a〜68aと電極62b〜68bは、それぞれ配線62c〜68cで電気的に接続されている。各配線62c〜68cは、実際は絶縁膜で覆われている。
電極62a,63aはヘッドスライダ32の記録パッド33,34にそれぞれ接続され、電極67a,68aは再生パッド35,36にそれぞれ接続される。これらの電極同士の接続には、図4に示すようにゴールドボールボンディングが用いられる。
ここで、図3を参照して、薄膜圧電アクチュエータ70の詳細について説明する。薄膜圧電アクチュエータ70は、伸縮方向が互いに異なるように構成された第1領域70a及び第2領域70bを有している(一点鎖線で示す領域)。各領域70a,70bは、PZT等の薄膜の圧電素子で構成されており、その周囲は樹脂コーティングされている。尚、薄膜の圧電素子には、厚膜の素子と比較して、軽量、振動に対する周波数特性が良好、設置場所の幅が広い、低電圧で制御可能という様々な利点がある。
第1領域70aと第2領域70bは、根元付近は樹脂によって一体化されているが、先細になる先端側は互いに離間している。また、第1領域70a及び第2領域70bの外側の各辺は並行になっており、対向する内側の辺が先端に向けて外に広がっている。更に、薄膜圧電アクチュエータ70の図中底面側には、プラスの電圧が印加される電極71a、マイナスの電圧が印加される71b、グランド電位にされる電極71cが設けられている。そして、これらの電極71a,71b,71cは、直接的に、又は、導電部材を介して間接的に、フレクシャ60上の電極65a,64a,66aに電気的に接続される。尚、薄膜圧電アクチュエータ70の電極71a,71b,71cをフレクシャ60側に向ける構成としているが、フレクシャ60とは反対側(図3の上面側)に設けてもよい。このような構成にする場合は、電極71a〜71cとフレクシャ60上の電極64a〜66aとは、ワイヤボンディング等で接続すればよい。
また、薄膜圧電アクチュエータ70の電極71a〜71c付近の根元領域は、フレクシャ60の配線基板61に接着される。一方、この根元領域よりも先端側の領域は、フレクシャ60の開口領域に位置するため、ロードビーム53と対面する形になる。
次に、伝達板80について説明する。伝達板80は、薄膜圧電アクチュエータ70の変位をヘッドスライダ32に伝達するものであり、一方の面(図3の下面)が薄膜圧電アクチュエータ70に対向し、他方の面がヘッドスライダ32に対向している。伝達板80は、例えばステンレス鋼等の金属製とされ、図3に示すように、幅方向に延びる帯状の後部83と、幅細で長尺の連結部84を介して後部83に接続された前部85とを有している。前部85の両側には、細長で後部83に向かって平行に延在する可撓性のアーム部86,87が形成されている。
ここで、図6を参照して、ヘッドスライダ32、薄膜圧電アクチュエータ70、及び、伝達板80の位置関係を説明する。同図は、ヘッドスライダ32がハードディスク10に対向する所謂エアベアリング面から見た図である。ヘッドスライダ32は、伝達板80の前部85上に載置されている。薄膜圧電アクチュエータ70は、伝達板80の下に位置しており、電極71a〜71bが位置する根元部分が伝達板80の後部83と重なり、第1領域70a及び第2領域70bの先端部分がそれぞれアーム部86,87と重なるように接着されている。
また、ヘッドスライダ32と薄膜圧電アクチュエータ70とは、サスペンション40の上記の搭載面S(図3参照)と平行な方向において、離隔している。換言すれば、薄膜圧電アクチュエータ70はヘッドスライダ32の下に位置しておらず、薄膜圧電アクチュエータ70のサスペンション40への投影とヘッドスライダ32のサスペンション40への投影が重ならないような位置関係に設定されている。
以上がHGA30の各要素の構成である。次に、このようなHGAの組立て過程の一例を説明する。
まず、フレクシャ60をレーザスポット溶接にてロードビーム53に接着する。一方、薄膜圧電アクチュエータ70と伝達板80とを接合する。この際、図3中のポイントX,Y,Zの3箇所において、伝達板80と薄膜圧電アクチュエータ70を接着剤等で点接着する。次に、伝達板80と接合された薄膜圧電アクチュエータ70の根元付近をフレクシャ60に接着することで、サスペンション40を得る。この際、薄膜圧電アクチュエータ70の底面の電極71a,71b,71cと電極65a,64a,66aを電気的に接続し、薄膜圧電アクチュエータ70への配電ラインを確立する。尚、ヘッドスライダ32を伝達板80に接着するに際しては、両者の重心が重なるようにすることが好ましい。次いで、伝達板80の前部85にヘッドスライダ32を接着することにより、本実施形態のHGA30が得られる。
また、このようにして得られたHGA30にアクチュエータアーム22を連結してヘッドスタックアセンブリ20を構成し、これをハードディスク10上に移動可能に組み立てることで、本実施形態のハードディスク装置1を作製することができる。
また、HGA30の組立て手順は上記のものに限られず、次のような変形例も実施することができる。例えば、ヘッドスライダ32、伝達板80、及び薄膜圧電アクチュエータ70を一体に組み立てた後に、これをフレクシャ60上に載せてもよい。或いは、フレクシャ60に薄膜圧電アクチュエータ70を接着した後に、伝達板80を薄膜圧電アクチュエータ70に取り付けるようにしてもよい。
そして、フレクシャ60のパッド搭載領域61b(図2参照)の電極64bにプラスの電圧を印加し、電極65bにマイナスの電圧を印加し、電極66bをグランド電位にすると、例えば、薄膜圧電アクチュエータ70の第1領域70aは図3の矢印A方向に縮小し、第2領域70bは矢印B方向に伸長する。これにより、薄膜圧電アクチュエータ70に固定されたヘッドスライダ32を、ハードディスク上で微小変動させることができる。
本実施形態のHGA30及びハードディスク装置1では、次のような効果が得られる。すなわち、上記のように薄膜圧電アクチュエータ70とヘッドスライダ32とは、搭載面Sと平行な方向において離隔し、互いに重ならない位置に設けられている。このため、薄膜圧電アクチュエータ70がヘッドスライダ32から受ける衝撃を著しく減少させることができ、薄膜圧電アクチュエータ70が損傷する事態を防止することができる。また、薄膜圧電アクチュエータ70とヘッドスライダ32が離隔していても、伝達板80を通じて薄膜圧電アクチュエータ70の変位をヘッドスライダ32に効率良く伝達することができる。
[第2実施形態]
次に、図7及び図8を参照して、本発明に係るHGA及びハードディスク装置の第2実施形態を説明する。図7は、ハードディスク装置1に内蔵されたHGA30を、エアベアリング面側から見た平面図である。図8は、図7に示すHGA30のサスペンション部分のみを示す図である。
本実施形態では、ヘッドスライダ32及び薄膜圧電アクチュエータ70は、フレクシャ60の配線基板61に直接接するように接着剤等によって取り付けられている。また、薄膜圧電アクチュエータ70とヘッドスライダ32とは、サスペンションにおける搭載面Sと平行な方向において離隔している。
更に、配線基板61における支持板69が位置する側の面には、プレート90が設けられている。プレート90は、図8の斜線で示すように第1実施形態で用いられた伝達板80と同一形状をなしており、支持板69と同一材料で形成されている。また、プレート90は、図7に示すように、配線基板61を間に挟んで、伝達板80のアーム部86,87(図3参照)に相当する領域90a,90bが薄膜圧電アクチュエータ70の第1領域70a及び第2領域70bと重なっている。一方、プレート90における伝達板80の後部83に相当する領域93aは、配線基板61を間に挟んで、薄膜圧電アクチュエータ70の根元付近と重なっている。
また、フレクシャ60におけるプレート90が存在する領域は、該プレート90を構成するSUS等の層と、配線基板61のポリイミド等の柔軟な層との2層構造となっている。一方、プレート90の周囲の領域は、ポリイミド等で形成された配線基板61のみが存在する一層構造である。更に、プレート90の領域90aと領域93aとの間、及び、領域90bと領域93aとの間には、図8に示すように間隙S及び間隙Sが形成されている。
このような構成にした場合、第1実施形態と同様に、ヘッドスライダ32は、薄膜圧電アクチュエータ70と重ならない位置に設けられているため、ヘッドスライダ32からの衝撃によって損傷する事態を防止することができる。また、プレート90を通じて、薄膜圧電アクチュエータ70の変位をヘッドスライダ32へ的確に伝達することができる。しかも、上記の間隙S,Sを設けることにより、この伝達効率が著しく向上されている。
また、フレクシャ60を製造するにあたり、配線基板61に支持板69を構成する材料を重ね合わせた状態で、エッチング等により支持板69をパターニングする手法を採ることができる。上記のようにプレート90を支持板69と同一材料で形成する場合は、支持板69と同時にプレート90も形成することができるため、製造プロセスの簡略化を図ることができる。尚、このような利点を必要としない場合は、プレート90を支持板69と異なる材料にしてもよい。
[第3実施形態]
次に、図9及び図10を参照して、本発明に係るHGA及びハードディスク装置の第3実施形態を説明する。図9は、ハードディスク装置1に内蔵されたHGA30を、エアベアリング面側から見た平面図である。図10は、図9に示すHGA30のサスペンション部分のみを示す図である。
本実施形態のHGA30及びハードディスク装置1では、第2実施形態と同様に、ヘッドスライダ32及び薄膜圧電アクチュエータ70は、フレクシャ60の配線基板61に、接着剤等によって直接取り付けられている。また、薄膜圧電アクチュエータ70とヘッドスライダ32とは、サスペンションにおける搭載面Sと平行な方向において離隔している。
更に、配線基板61における支持板69が位置する側の面には、一対のプレート91,92が設けられている(図10に斜線で示す領域)。プレート91,92は、支持板69と同一材料で形成されており、図9に示すように、配線基板61を挟んで一端91a,92aが薄膜圧電アクチュエータ70の第1領域70a及び第2領域70bと重なり、他端91b,92bがヘッドスライダ32と重なっている。
プレート91はポリイミド等で形成された長尺状の橋部60a,60bによって支持され、プレート92は同じくポリイミド等で形成された橋部60c,60dによって支持されている。図10に示すように、橋部60a〜60dの周囲には間隙S〜Sが形成されている。
このような構成を採用した場合、第1実施形態と同様に、ヘッドスライダ32は、薄膜圧電アクチュエータ70と重ならない位置に設けられているため、ヘッドスライダ32からの衝撃によって損傷する事態を防止することができる。また、プレート91,92を通じて、薄膜圧電アクチュエータ70の変位をヘッドスライダ32へ的確に伝達することができる。しかも、上記の間隙S〜Sを設けることにより、この伝達効率が著しく向上されている。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、記録媒体に対して記録及び再生の双方を行う薄膜磁気ヘッドに代えて、記録又は再生の一方のみを行う薄膜磁気ヘッドを用いてもよい。
第1実施形態のハードディスク装置を示す図である。 第1実施形態のヘッドジンバルアセンブリ(HGA)の分解斜視図である。 図2のヘッドスライダ近傍の拡大図である。 HGAを組み立てた状態の斜視図である。 支持ビームに取り付けられる側から見たフレクシャの平面図である。 HGAをエアベアリング面側から見た図である。 第2実施形態のHGAをエアベアリング面側から見た平面図である。 図7に示すHGAにおけるサスペンションを示す図である。 第3実施形態のHGAを支持ビーム部側から見た平面図である。 図9に示すHGAにおけるサスペンションを示す図である。
符号の説明
1…ハードディスク装置、5…筐体、10…ハードディスク(記録媒体)、15…制御部、20…ヘッドスタックアセンブリ、22…アクチュエータアーム、30…ヘッドジンバルアセンブリ、31…薄膜磁気ヘッド、32…ヘッドスライダ、40…サスペンション、50…支持ビーム部、51…ベースプレート、52…連結板、53…ロードビーム、60…フレクシャ、61…配線基板、69…支持板、70…薄膜圧電アクチュエータ、71a,71b,71c…電極、80…伝達板、90,91,92…プレート、S…搭載面。

Claims (5)

  1. 記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダが搭載されており、基端側がアクチュエータアームに接続される支持ビーム部、及び、この支持ビーム部に重ねられると共に可撓性を有するフレクシャを有するサスペンションと、
    前記サスペンションの搭載面に搭載され、前記ヘッドスライダを前記サスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータとを備え、
    前記ヘッドスライダと前記圧電アクチュエータとは、前記フレクシャに接すると共に前記サスペンションの前記搭載面と平行な方向において離隔しており
    前記フレクシャは、前記薄膜磁気ヘッドに電気的に接続される配線が施されると共に可撓性を有する配線基板、及び、この配線基板の少なくとも一部を支持する支持板を有しており、
    前記圧電アクチュエータは、前記フレクシャにおける前記配線基板が設けられた側に配されており、
    前記配線基板における前記支持板が位置する側の面には、前記配線基板を挟んで前記圧電アクチュエータ及び前記ヘッドスライダと重なるプレートが設けられていることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  2. 前記プレートは、前記支持板と同一材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  3. 記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダが搭載されたサスペンションと、
    前記サスペンションの搭載面に搭載され、前記ヘッドスライダを前記サスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータと、
    一方の面側が前記圧電アクチュエータに対向すると共に、他方の面側が前記ヘッドスライダに対向しており、前記圧電アクチュエータの変位を前記ヘッドスライダに伝達する伝達板とを備え、
    前記ヘッドスライダと前記圧電アクチュエータとは、前記サスペンションの前記搭載面と平行な方向において、離隔していることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  4. 記録媒体と、
    記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダと、前記ヘッドスライダが搭載されており、基端側がアクチュエータアームに接続される支持ビーム部、及び、この支持ビーム部に重ねられると共に可撓性を有するフレクシャを有するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリと、
    前記サスペンションの搭載面に搭載され、前記ヘッドスライダを前記サスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータとを備え、
    前記ヘッドスライダと前記圧電アクチュエータとは、前記フレクシャに接すると共に前記サスペンションの前記搭載面と平行な方向において離隔しており、
    前記フレクシャは、前記薄膜磁気ヘッドに電気的に接続される配線が施されると共に可撓性を有する配線基板、及び、この配線基板の少なくとも一部を支持する支持板を有しており、
    前記圧電アクチュエータは、前記フレクシャにおける前記配線基板が設けられた側に配されており、
    前記配線基板における前記支持板が位置する側の面には、前記配線基板を挟んで前記圧電アクチュエータ及び前記ヘッドスライダと重なるプレートが設けられていることを特徴とするハードディスク装置。
  5. 記録媒体と、
    記録媒体に対して記録又は再生の少なくとも一方を行う薄膜磁気ヘッドを有するヘッドスライダ、及び、前記ヘッドスライダが搭載されたサスペンションを有するヘッドジンバルアセンブリと、
    前記サスペンションの搭載面に搭載され、前記ヘッドスライダを前記サスペンションに対して相対的に変位させる圧電アクチュエータと、
    一方の面側が前記圧電アクチュエータに対向すると共に、他方の面側が前記ヘッドスライダに対向しており、前記圧電アクチュエータの変位を前記ヘッドスライダに伝達する伝達板とを備え、
    前記ヘッドスライダと前記圧電アクチュエータとは、前記サスペンションの前記搭載面と平行な方向において、離隔していることを特徴とするハードディスク装置。
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