JP4197084B2 - 浴用化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚に対し刺激性がなく、血行を促進して発汗作用を高め、保温効果に優れ、且つ保湿効果に優れた、均一に混合された浴用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の浴用化粧料は、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム等のいわゆる無機塩類を主成分とし、これに香料、油性成分、色素等の補助成分を適宜配合し、入浴時の気分を爽快にし、血行を促進させ、新陳代謝を高めるとして、多種多様のものが上市されている。
【0003】
また最近では、油性成分と界面活性剤成分とを主体とした自己乳化型、又は乳化型で浴槽に投入した際に白濁するミルク調のもので、保湿効果を高めた油溶性タイプの浴用化粧料が増加している。
【0004】
しかしながら、従来の浴用化粧料は、上記2つの効果を合わせ持つには不十分といった問題がある。
【0005】
無機塩類を主成分とする浴用化粧料において、その一般的な使用量は、浴槽のお湯200Lに対し25〜35gであるが、血行を促進し、新陳代謝を高め、十分な発汗作用、保温効果を得るためには、浴槽のお湯200Lに対しての使用量を増加するか、有効成分の1つである生薬成分の配合量を増加する等の方法が考えられる。しかしながら、使用量の増加や有効成分の配合量を増加すると、皮膚に対しての刺激が強かったり、無機塩類のアルカリ成分で脱脂されたり、肌がザラついたりするという欠点があり、また風呂釜や排水配管、又は自然環境に対する影響を考慮する必要が生じる。
【0006】
さらに、保湿効果を得るために油性成分の配合量を増加すると、入浴後肌がべたついたり、浴槽が汚れ掃除するのに手間がかかってしまう。また、粉末浴用化粧料の場合、組成物が固結してしまい流動性が悪くなり、製造時に扱いにくかったり、容器からスムーズに出にくく、さらに経日における安定性が悪くなり、製品の外観が悪くなる。
【0007】
一方、保湿性を高めた油溶性タイプの浴用化粧料では、血行を促進し、新陳代謝を高めることによる発汗効果、及び保温効果を得るには不十分である。
【0008】
このように、皮膚に対し刺激性がなく、血行を促進し、新陳代謝を高めることによる発汗作用、保温効果を十分に得て、且つ優れた保湿効果を得ることができる浴用化粧料が求められている。
【0009】
また最近では、浴槽に浸からずシャワーのみで全身を洗浄すること、又は浴槽にお湯を投入する時に泡立てて使用するバブルバス等の欧米型の生活様式や習慣が高まるとともに増加している。そんな中、シャワー時に全身に塗布し、洗い流すことで清涼感やしっとり感が得られる浴用化粧料の需要が高まりつつある。
【0010】
また高齢化社会が進む一方で寝たきりになり介護が必要とされる要介護人口が増加し、その中で入浴と同様重要視されている足浴の効果が注目され、普及しつつある。さらに最近の冷暖房の完備や仕事等日常のストレスによる脚のむくみを除去する方法として足浴の需要が高まり、足浴剤の開発が強く望まれている。
【0011】
したがって本発明は、皮膚に対し刺激性がなく、血行を促進して発汗作用を高め、保温及び保湿効果に優れ、且つ脚のむくみを改善する効果を有する浴用化粧料を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記問題点を解決するために鋭意研究した結果、無機塩類を用いる粉末浴用化粧料において、(a)粒径が4.75mm(4メッシュ)から1.7mm(10メッシュ)にて分級された粒塩10〜85質量%を含有し、(b)温熱物質及び/又は冷却物質から選択される少なくとも1種以上を含有する粒径が2.36mm(7.5メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級された顆粒を0.5〜10質量%を含有し、さらに(c)グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)からなる群より選択される1種以上を含有することを特徴とする浴用化粧料が上記欠点をことごとく解決することを見出し、本発明を完成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる無機塩類は、通常浴用化粧料に用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸、ほう砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、ミョウバン、硫酸水素ナトリウム等を挙げることができる。
【0014】
本発明に用いられる粒塩は、海塩、岩塩等の天然塩を飽和食塩水にて洗浄し、ごみ、砂等の不純物を除去し、これを乾燥し、4.75mm(4メッシュ)から1.7mm(10メッシュ)にて分級、さらに外観上不純物を含むものを選別したものが好ましい。原料となる食塩は、通常浴用化粧料に用いられるものであれば特に制限されないが、海塩、岩塩等の天然塩は、塩化ナトリウム以外の成分を含み、入浴効果が高まるので好ましい。また海塩は、オーストラリア、メキシコ、チリ、フランス等から輸入されたものを用いることができる。
【0015】
本発明に用いられる粒塩の配合量は、本発明の効果を発現させるためには当該浴用化粧料の総量を基準として、10〜85質量%が好ましく、特に40〜85質量%が好ましい。配合量が10質量%より少ないと、本発明の効果の発現性が十分でなく、粉末、顆粒との分離が起り易く、使用上及び外観上好ましくない。また配合量が85質量%より多いと、使用上及び外観上好ましくなく、さらに溶解性の点からも好ましくない。
【0016】
さらに顆粒を含有すると、本発明の浴用化粧料は、入浴効果が高められ、及び外観上も優れたものになるため好ましい。
【0017】
本発明に用いられる顆粒は、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム等の無機塩類(好ましくは30〜70質量%)と、ゼオライト、デキストリン、サイクロデキストリン、デンプン、ポリエチレングリコール類等の増量剤又は賦型剤(好ましくは20〜60質量%)、及びヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の粘結剤(好ましくは0.1〜3質量%)と、さらに好ましくは色素を用い造粒し、乾燥し、2.36mm(7.5メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級したものが好ましい。
【0018】
また本発明に用いられる顆粒は、温熱物質及び/又は冷却物質を含有したものが、発汗作用、保温効果をさらに得るために好ましい。温熱物質としては、トウガラシチンキ、トウガラシエキス、トウガラシ末、ショウキョウチンキ、ショウキョウエキス、ショウキョウ末、ウイキョウエキス、ウイキョウ末、カプサイシン、カプサイシン誘導体、イソバニリン誘導体、トコフェロール類、ニコチン酸類、バニリルアルキルエーテル、シナモン、ネギエキス、ニンニクエキス、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、海水乾燥物、活性化ゼオライト、乾燥ミョウバン、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、ノニル酸バニリルアミド、5−(ブトキシメチル)−2−メトキシフェノール、4−(ブトキシメチル)−2−エトキシフェノール、ブチル−〔(3,4−ジメトキシ)ベンジル〕エーテル、ブチル−〔(3,4−メチレンジオキシ)ベンジル〕エーテル、4−〔(2−エチルヘキシルオキシ)メチル〕−2−メトキシフェノール、2−メトキシ−4−〔(2−メトキシエトキシ)メチル〕フェノール、ショウガオール等を挙げることができる。
【0019】
また冷却物質については、l-メントール、ペパーミント油、スペアミント油、l-メンタン、dl-カンフル、樟脳、マルチトール、ソルビトール等を挙げることができる。
【0020】
これらの温熱物質及び/又は冷却物質の配合量は、それを配合する顆粒の総量を基準として、0.001〜10質量%が好ましい。
【0021】
本発明に用いられる顆粒の配合量は、当該浴用化粧料の総量を基準として、0.5〜10質量%が好ましく、特に2〜5質量%が好ましい。配合量が0.5質量%より少ないと、本発明の効果の発現性が十分でなく、また10質量%より多いと、製剤安定性の点、製造上の作業性、製剤の外観の点から好ましくない。
【0022】
本発明に用いられる油溶性物質としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)等が好ましい。その配合量は、当該浴用化粧料の総量を基準として、0.1質量%以上が好ましく、特に好ましくは0.1〜5質量%である。配合量が0.1質量%より少ないと、粉末浴用化粧料中で、粒塩及び顆粒が均一に分散された状態を維持することが難しく、5質量%より多いと、入浴後肌がべたついたりする場合がある。
【0023】
本発明において、粒塩は、粒径が4.75mm(4メッシュ)から1.7mm(10メッシュ)にて分級されたもの、及び顆粒は、粒径が2.36mm(7.5メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級されたものを用いるが、それぞれ粒径が範囲外のものを用いた場合、粉末浴用化粧料中で、粒塩及び顆粒が均一に分散された状態を維持することができず、外観上好ましくない。
【0024】
本発明における浴用化粧料の使用量としては、入浴剤の場合、一般浴槽200L当たり25〜35g、足浴剤の場合、5L当り2.5〜10gが好ましいがこれに限ったことではない。
【0025】
本発明におけるその他の浴用化粧料成分としては、通常浴用化粧料に使用されているものなら全て使用できるが、効能、効果に応じ以下の物質から適宜選択できる。
【0026】
1)無機酸類及びその塩
メタケイ酸、ホウ酸、珪酸等及びそれらの塩。
【0027】
2)有機酸類及びその塩
安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、サリチル酸等及びそれらの塩。
【0028】
3)油脂類
オリーブ油、大豆油、アーモンド油、ひまし油、やし油、パーム油、タートル油、ヌカ油、ホホバ油、ミンク油、卵黄油、スクワラン、アボガド油、ラノリン、流動パラフィン、白色ワセリン、DHA、EPA等。
【0029】
4)粘結剤類
カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、カゼイン、ぺクチン、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ローカストビーンガム、カラギナン、寒天、カーボポール、グルコマンナン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等。
【0030】
5)多価アルコール類、保湿剤
ポリエチレングリコール類、ビタミンC及びその誘導体、加水分解シルク、コラーゲン、コンドロイチン及びその蛋白複合体、グリチルリチン及びその誘導体、トレハロース、パラチノース、グルコース、ショ糖、ぶどう糖、白糖、水飴、還元麦芽糖等。
【0031】
6)香料類
ラベンダー油、ジャスミン油、ローズ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ウイキョウ油、スギ油、ヒバ油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ油、ゲラニオール、ミカン油、シトロネロール、ティトリー油等の天然及び合成香料等。
【0032】
7)植物粉末及び生薬類(エキス、粉末)
レモンの皮、海藻、スピルリナ、クロロフィル、ドナリエラ、ヒノキ、ヒバ、米ヌカ、シュウブ、カンゾウ、チンピ、トウヒ、トウキ、ニンジン、ケイヒ、ウバイ、ヨモギ、ドクダミ、モモノハ、カミツレ、アロエ、ジャスミン、ローズヒップ、ラベンダー、グァバ、オウゴン、クコ、レイシ、ニワトコ、アシタバ、ウコギ、ウコン、ゲットウ、ソバ、ニガソバ、ゴボウ、カンゾウ、コウカ、ゲンノショウコ、高麗人参、グァバ、お茶、ハマメリス、ユキノシタ、ブドウ、レモン、レモンバーム、キューリ、ケンポナシ、ビワの葉、トチュウ、トチュウの葉、ユズ、小麦胚芽等の粉砕物及びその水溶性又は油溶性抽出液。
【0033】
8)界面活性剤
グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン等。
【0034】
さらに、本発明の浴用化粧料は、上記のもの以外にも、必要に応じてその他の成分として、殺菌剤、ビタミン類、アミノ酸及び流動化剤、尿素、硫黄、医薬品、医薬部外品並びに化粧品用タール系色素等を適宜配合できる。
【0035】
【実施例】
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を詳細に説明する。
【0036】
粉末浴用化粧料は、通常の製法に準じて作成した。塩化ナトリウム8.5質量%、硫酸ナトリウム79.7質量%、塩化カリウム10質量%、青色1号0.02質量%を3分間混合し、1,3−ブチレングリコール0.2質量%、香料0.7質量%、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)0.1質量%、ウコン抽出液0.1質量%、高麗人参エキス0.1質量%、アロエエキス0.1質量%、ゴボウエキス0.1質量%、海藻粉末0.1質量%、シルクプロテインエキス0.1質量%、ショウブ根エキス0.1質量%を添加し15分間混合し、無水珪酸0.1質量%を加え2分間混合し粉末浴用化粧料を得た。(以下、粉末化粧料と記す)
【0037】
粒塩は、オーストラリア、メキシコから輸入された海塩1tをごみ、砂等の不純物を除去し、さらに13000ガウスのマグネットにて鉄等を取り除き、飽和食塩水にて洗浄し、脱水、乾燥し、4.75mm(4メッシュ)から1.7mm(10メッシュ)にて分級、さらに外観上不純物を含むものを選別したもの100kgを得た。(以下、粒塩Sと記す)
【0038】
顆粒は、硫酸ナトリウム34質量%、炭酸水素ナトリウム5質量%、デキストリン30質量%、ポリエチレングリコール6000、15質量%を5分間混合し、トウガラシチンキ10質量%、赤色106号0.01質量%を混合攪拌し、添加しさらに10分間混合、ヒドロキシプロピルセルロース5%水溶液6質量%を添加し5分間混合し、口径2mmのバケット式押出し造粒機にて造粒し、真空乾燥し、得られた顆粒を整粒し、2.00mm(8.6メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級し、トウガラシ顆粒(温熱顆粒A)を得た。
【0039】
同様に、硫酸ナトリウム40質量%、サイクロデキストリン25質量%、ポリエチレングリコール6000、10質量%を5分間混合し、ショウキョウチンキ10質量%、黄色4号0.1質量%を混合攪拌し、添加しさらに10分間混合、ヒドロキシプロピルセルロース5%水溶液10質量%を添加し5分間混合し、口径2mmのバケット式押出し造粒機にて造粒し、真空乾燥し、得られた顆粒を整粒し、2.00mm(8.6メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級し、ショウキョウ顆粒(温熱顆粒B)を得た。
【0040】
同様に、硫酸ナトリウム60質量%、炭酸ナトリウム5質量%、デンプン10質量%、ポリエチレングリコール6000、15質量%を5分間混合し、l−メントール粉砕物5質量%、青色1号0.01質量%を混合攪拌し、添加しさらに10分間混合、ヒドロキシプロピルセルロース10%アルコール溶液10質量%を添加し5分間混合し、口径2mmのバケット式押出し造粒機にて造粒し、真空乾燥し、得られた顆粒を整粒し、2.00mm(8.6メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級し、メントール顆粒(冷却顆粒)を得た。
【0041】
[実施例1、比較例1]
表1の組成からなる浴用化粧料について実施例1と比較例1とを比べ評価した。
【0042】
(製法)
実施例1は、粒塩S、粉末化粧料、及び温熱顆粒Aを回転混合機(糖衣パン)に投入し10分間混合し、さらに無水珪酸を加え、均一に分散させた。また、比較例1は、粒塩S、温熱顆粒Aを添加しないこと以外は実施例1と同様とした。
【0043】
Figure 0004197084
【0044】
評価方法は、冷え症及び乾燥肌で悩まされている社内パネラー10人に対し、入浴中の感触、入浴後の感触及び1週間連用した後の皮膚の状態について評価した。
【0045】
40℃のお湯を浴槽に約200L入れ、実施例1、比較例1の浴用化粧料を各々30gずつ投入し、5分間入浴、5分休憩、5分間入浴の反復浴をした。それぞれの評価項目について5段階で評価を行い点数を記入し、その平均を取った。点数が高いほど評価が高い。その結果を、表2に示す
【0046】
Figure 0004197084
【0047】
表2より、明らかに実施例1は、比較例1に比べ入浴中の皮膚に対する感触が良く、刺激も無く、入浴後のしっとり感(保湿性)を与え発汗作用、保温持続効果に優れていることは明らかである。また、連用試験による肌のしっとり感、乾燥肌解消度合い、冷え症解消度合いも実施例1は、比較例1よりも優れていた。
【0048】
[実施例2〜4、比較例2、3]
表3に示す組成の実施例2〜4、比較例2、3の浴用化粧料を、常法により作成した。そして実施例2〜4、比較例2、3及び浴槽に浴用化粧料を何も添加しない淡水浴について比較した。40℃のお湯を浴槽に約200L入れ、淡水浴はそのまま、実施例2〜4、比較例2、3は各々30gずつ投入し、入浴浴湯温度40℃にて、入浴時間は5分入浴、5分休憩、5分入浴の反復浴とし、25℃、60%の恒温恒湿室にて以下の効果を評価した。また、入浴後の皮膚のしっとり感について、実施例1と同様の評価方法で評価した。
【0049】
(1)発汗作用
発汗作用の評価は、額部の水分蒸散量を発汗量とし、フォーション社製ハイドログラフを用い、面積1cm2の換気カプセルを用い測定した。
(2)保温効果
保温効果の評価は、胸部の温度を日本電気三栄社製サーモグラフィーにて測定した。
【0050】
Figure 0004197084
【0051】
Figure 0004197084
【0052】
Figure 0004197084
【0053】
以上表4、5の結果より、実施例2〜4は、比較例2、3及び淡水浴と比較して、入浴後60分においても、水分蒸散量が多いことから発汗作用高く、また皮膚表面温度についても、比較例3及び淡水浴と比較して、高いことから保温性に優れている。
【0054】
実施例5 足浴用化粧料 (質量%)
粒塩S 44.5
粉末化粧料 50.0
温熱顆粒A 2.0
温熱顆粒B 2.5
無水珪酸 1.0
合計 100.0
【0055】
上記組成からなる足浴用化粧料を常法により作成し、20Lのポリバケツに10Lの40℃のお湯に対し5g溶かし、10分間両足をつけた。パネラー10名に対しアンケート調査を行い何も入れない場合と比較したところ体が暖かくなり、保温持続性及び脚のむくみ改善効果が何も入れない場合に比べ良いと全員が回答した。
【0056】
実施例6 バスリンス化粧料 (質量%)
粒塩S 64.5
粉末化粧料 30.0
温熱顆粒A 2.0
温熱顆粒B 2.5
無水珪酸 1.0
合計 100.0
【0057】
上記組成からなるバスリンス化粧料を常法により作成し、5Lのポリ洗面器に2Lの40℃のお湯に対し5g溶かし、湯上がり時全身にかけるようにし、1週間(7回)使用した。パネラー10名に対しアンケート調査を行い何も入れない場合と比較したところ1週間の連用の結果、しっとり感が得られ、保温持続性が何も入れない場合に比べ良いと全員が回答した。
【0058】
【発明の効果】
以上より、本発明の浴用化粧料は、従来の浴用化粧料に比べ、皮膚に対し刺激性がなく、血行を促進して発汗作用を高め、保温効果にも優れ、且つ保湿効果に優れた浴用化粧料を提供することは明らかである。

Claims (2)

  1. 無機塩類を用いる粉末浴用化粧料において、(a)粒径が4.75mm(4メッシュ)から1.7mm(10メッシュ)にて分級された粒塩10〜85質量%を含有し、(b)温熱物質及び/又は冷却物質から選択される少なくとも1種以上を含有する粒径が2.36mm(7.5メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級された顆粒を0.5〜10質量%を含有し、さらに(c)グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)からなる群より選択される1種以上を含有することを特徴とする浴用化粧料。
  2. 無機塩類を用いる粉末浴用化粧料において、(a)粒径が4.75mm(4メッシュ)から1.7mm(10メッシュ)にて分級された粒塩10〜85質量%を含有し、(b)温熱物質及び/又は冷却物質から選択される少なくとも1種以上を0.001〜10質量%含有する粒径が2.36mm(7.5メッシュ)から1.0mm(16メッシュ)にて分級された顆粒を0.5〜10質量%を含有し、さらに(c)グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)からなる群より選択される1種以上を含有することを特徴とする浴用化粧料。
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