JP4196696B2 - 電子カメラ、及び電子カメラの起動方法、プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、沈胴式の光学系を有するカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子スチルカメラでは、CCD等の撮像素子によって被写体を撮像し、その画像を液晶表示装置にスルー画像として表示しながら、シャッター操作に応じて撮像した画像をデジタルデータとしてメモリカード等の記録媒体に記録している。したがって、撮影を目的として電子スチルカメラの電源を入れた起動時には、例えば記録媒体にデータの記録を可能とする準備、被写体を撮像するための準備、撮像した画像を表示するための準備、といったハードウェア及びソフトウェア双方における種々の初期化作業が不可欠となっており、電源オンから撮影が可能となるまでには一定の起動時間を要している。また、下記の特許文献1には、上記起動時間の短縮化を可能とするものとして、着脱自在なメモリカードから管理情報を読み出す時間をなくすものが記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−237977号公報(「0025」段落参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撮影に先立ちズームレンズを繰り出す必要がある沈胴式の光学系を有する電子スチルカメラにあっては、起動時間中において光学系の繰り出しに要する時間が多くを占めている。そのため、仮に前述したもののようにメモリカードから管理情報を読み出す時間をなくしたとしても、その時間は全起動時間に対する割合が極めてわずかであり、起動の削減効果が未だ満足が行くものではないという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、沈胴式の光学系を有する構成において起動時間を大きく削減することができる電子カメラ、及び電子カメラの起動方法と、それらの実現に使用されるプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
前記課題を解決するために請求項1の発明にあっては、沈胴式の光学系と、この光学系を介して被写体を撮像する撮像素子と、この撮像素子により撮像した被写体の画像を撮影待機状態でスルー画像として表示する表示手段と、機械式のシャッターとを備えた電子カメラにおいて、撮影用の動作モードが設定された状態での起動に際し、前記シャッターを開状態に制御した後、前記光学系を初期化により所定位置へ移動させる第1の起動制御手段と、前記第1の起動制御手段によって前記光学系を前記所定位置へ移動させている間に、前記スルー画像の表示準備をする第2の起動制御手段とを備えたものとした。
【0007】
かかる構成においては、起動時におけるスルー画像の表示準備、すなわち撮像素子や表示手段における初期化処理を、光学系の初期化処理と並行して行うことができる。
【0008】
また、請求項2の発明にあっては、前記第1の起動制御手段により、前記シャッターが開状態に制御されたときの電池電圧を検出する検出手段と、この検出の検出結果に基づき電池残量の状態を判断する判断手段とを備えたものとした。
【0009】
かかる構成においては、シャッターの駆動によって降下した電池電圧に基づき電池残量の状態が判断される。つまり光学系の駆動前において、電池負荷が最も大きい時点で電池残量の状態が判断される。ため、光学系の初期化中に電池寿命が尽きてしまうことがなく、光学系の初期化中における電池残量の確認処理を不要とすることができる。
【0010】
また、請求項3の発明にあっては、沈胴式の光学系と、この光学系を介して被写体を撮像する撮像素子と、この撮像素子により撮像した被写体の画像を撮影待機状態でスルー画像として表示する表示手段と、機械式のシャッターとを備えた電子カメラにおける撮影用の動作モードが設定された状態での起動方法であって、撮影用の動作モードが設定された状態での起動に際し、前記シャッターを開状態に制御した後、前記光学系を初期化により所定位置へ移動させさせている間に、前記スルー画像の表示準備をする方法とした。
【0011】
かかる方法によれば、起動時におけるスルー画像の表示準備、すなわち撮像素子や表示手段における初期化処理を、光学系の初期化処理と並行して行うことができる。
【0012】
また、請求項4の発明にあっては、沈胴式の光学系と、この光学系を介して被写体を撮像する撮像素子と、この撮像素子により撮像した被写体の画像を撮影待機状態でスルー画像として表示する表示手段と、機械式のシャッターとを備えた電子カメラが有するコンピュータを、撮影用の動作モードが設定された状態での起動に際し、前記シャッターを開状態に制御した後、前記光学系を初期化により所定位置へ移動させる第1の起動制御手段、前記第1の起動制御手段によって前記光学系を前記所定位置へ移動させている間に、前記スルー画像の表示準備をする第2の起動制御手段、として機能させるプログラムとした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示す電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック図である。この電子スチルカメラは、ズーム機能とオートフォーカス機能とを備えたものであって、それを実現するためのレンズブロック1を有している。
【0014】
レンズブロック1には、光軸方向に移動可能に配置されたズームレンズ及びフォーカスからなる沈胴式のレンズ群11(本発明の光学系)と、このレンズ群11におけるズーム位置用及びフォーカス位置用の位置検出センサ12,13と、ズームレンズを移動するズームモータ14及びフォーカスレンズを移動するフォーカスモータ15と、図示しない絞りを開閉する絞り用アクチュエータ16と、機械式のシャッターを開閉するシャッター用アクチュエータ17とが設けられている。また、上記の各モータ及びアクチュエータ14〜17は、ドライバーブロック2に設けられたズーム用(ZOOM)、フォーカス用(Focus)、絞り用(Iris)、シャッター用(Shutter)の各種ドライバー21〜24によって駆動される。
【0015】
また、電子スチルカメラは、主として前記レンズ群11の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD31と、CDS(Correlated Double Sampling)/ADブロック32、TG(Timing Generator)33とからなるCCD撮像系ブロック3を有している。CCD31は、電子スチルカメラが記録モードに設定されているとき、レンズ群11によって結像された被写体の光学像を光電変換するとともに、TG33によって走査駆動され一定周期毎に光電変換出力を1画面分出力する。CDS/ADブロック32は、CCD31から出力された後、RGBの色成分毎に適宜ゲイン調整されたアナログの出力信号に対する相関二重サンプリングによるノイズ除去、及びデジタル信号への変換を行い、カラープロセス回路4に出力する。
【0016】
カラープロセス回路4は、入力した撮像信号に対し画素補間処理を含むカラープロセス処理を施し、デジタル値の輝度信号(Y)及び色差信号(Cb,Cr)を生成し、本発明の制御手段であって電子スチルカメラ全体を制御するCPU5へ出力する。なお、CPU5は、実際には内部メモリや各種の演算処理回路、データの入出力インターフェース等を備えたマイクロプロセッサーである。
【0017】
CPU5に送られたデジタル信号(画像信号)はDRAM6に一時保存されるとともに画像表示部7に送られる。画像表示部7は、ビデオエンコーダー、VRAM、液晶モニタ及びその駆動回路を含み、送られたデジタル信号に基づくビデオ信号をビデオエンコーダーによって生成し、それに基づく表示画像すなわちCCD31に撮像された被写体のスルー画像が液晶モニタにより表示される。
【0018】
キー入力部8は、電源キー、記録/再生のモード切替スイッチ、シャッターキー、メニューキー等の各種キーと、それらからの入力を受け付け、それに応じた操作信号をCPU5に送るサブCPU81とから構成されている。サブCPU81は、必要に応じモード切替スイッチの状態つまりモード設定状態を示す状態信号をCPU5へ送る。また、サブCPU81は、図示しない電池を含む電源回路を制御するとともに、本発明の検出手段として機能し、電池電圧を検出してその検出結果をCPU5に送る。そして、前述した記録モードにおいてシャッターキーが押されると、キー入力部8からトリガー信号(操作信号)がCPU5に出力される。
【0019】
CPU5は、トリガー信号が入力すると、その時点でCCD31から取り込んだ1画面分の画像データをY,Cb,Crのコンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと称する基本単位毎に読み出しJPEG回路9に書き込む。さらにJPEG回路9によってDCT(離散拡散変換)、符号化によって圧縮された1画像分の圧縮データを読み出し、画像記録部42に記憶する。画像記録部42は、具体的にはカードインターフェース、及びそれを介してCPU5に接続され、かつカメラ本体に着脱自在に装着される不揮発性の各種メモリカードから構成される。
【0020】
また、記録モードにおいて、CPU5は、書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ41に記憶されている各種のプログラムや、キー入力部8からの前述した操作信号等に基づき、レンズコントロールブロック43に対して、前述したドライバーブロック2の各種ドライバー21〜24へ送る駆動信号を生成させ、それによりズームレンズやフォーカスの位置制御、絞りの開度、シャッターの開閉動作を制御する。その際、CPU5には、レンズコントロールブロック43を介して、ズーム位置用及びフォーカス位置用の位置検出センサ12,13によって検出したレンズの位置情報が逐次入力する。一方、画像記録部42に記録された画像データは、再生モードにおいてCPU5に読み出され、JPEG回路9によって伸張された後、画像表示部7へ送られ、液晶表示モニタによって表示される。
【0021】
図2は、前述したフラッシュメモリ41のデータ格納構造を示す模式図である。フラッシュメモリ41は本発明の記憶手段であって、その内部には、レンズ情報領域41aとプログラム領域41bと各種メモリ領域41cとが確保されている。レンズ情報領域41aには、電子スチルカメラの工場出荷段階で取得されたデータであって、前述したレンズ群11(ズームレンズ及びフォーカスレンズ)の固体性能を示すとともに、それらの制御に不可欠な調整データである個体情報が記憶されている。なお、本実施の形態においてレンズ情報領域41aには、CCD31及びホワイトバランス特性等の撮像系の個体情報も記憶されている。
【0022】
プログラム領域41bには、CPU5が前述した各部の制御に必要なプログラム、及び制御に必要な各種データが記憶されている。特に、本実施の形態においては、図3に示すように、プログラム領域41bの先頭部分には、CPU5の動作に不可欠なOS(オペレーティングシステム)101と、後述する起動処理に必要な起動用LENZ制御モジュール、起動用起動要因判定モジュール、起動用個体情報アクセスモジュール、起動用プログラムロードモジュールからなる起動プログラム102が順に格納され、それに続いて、電子スチルカメラにおける種々の動作の実現に必要な複数のタスクモジュール(TASK1,2,3,・・・N)からなるメインプログラム103が格納されている。
【0023】
各種メモリ領域41cは、OS起動後にCPU5によって構築されるファイルシステムによって管理される領域であって、CPU5から必要に応じて読み出される上記以外の各種のデータが記憶されている。なお、この領域には、必要に応じて画像データを含む任意のデータも記憶される。
【0024】
次に、以上の構成からなる電子スチルカメラにおいて、電源スイッチのオン操作に伴う起動時における動作を説明する。図4及び図5は、CPU5の具体的な処理手順を示したフローチャートであり、図6は、起動時に撮影用の記録モードが設定されていたときの電子スチルカメラの主な動作内容を時系列で示した図である。
【0025】
以下、図4及び図5に従って説明すると、CPU5は、電源オンに伴い起動した後、ブートローダーによってフラッシュメモリ41のプログラム領域41bからOS101と前記起動プログラム102のみをロードし、それらを内部メモリに展開した後、OSを起動させる(ステップS1,S2:図6で▲1▼)。なお、前記ブートローダーはプログラムをロードするために読み込まれる小プログラムであり、起動と同時に自動的にCPU5がアクセスする、フラッシュメモリ41の所定のアドレス領域(各種メモリ領域41c以外)に格納されている。しかる後、CPU5は、前記起動プログラム102に基づきステップS24までのルートタスクを処理する。
【0026】
先ず、ポートの初期化等のハード設定を行い(ステップS3)、レンズ系割り込みハンドラの設定、すなわち前記レンズ群11の制御に必要な割り込み処理の設定を行う(ステップS4)。次に、キー入力部8のサブCPU81から状態信号を受け取り起動要因の判定を行う(ステップS5)。ここでは、設定されているモード状態が撮影用の記録モードであるか、記録画像の表示用の再生モード等その他のモードであるかの別を判定する。次に、前述したレンズブロック1、ドライバーブロック2、レンズコントロールブロック43といったレンズ系の電源をオン制御し(ステップS6)、フラッシュメモリ41から個体情報をロードする(ステップS7)。引き続き、ステップS5で取得した起動要因の判定結果に基づき、高速起動を行うか通常起動を行うかを判別する(ステップS8)。ここでは、設定されているモードが記録モードであれば高速起動とし、それ以外であれば通常起動とする。
【0027】
そして、起動要因が通常起動であったときには、それ以後のステップS9〜ステップS14の処理を行わず、直ちに残りの制御プログラムであるメインプログラム103のロードを開始する(ステップS15)。一方、高速起動であったときには、ステップ7で供給を開始したレンズ系の電圧が定常電圧となるまでの所定時間(例えば30ms以下)を待ってから(ステップS9)、レンズコントロールブロック43におけるハードウェアの初期化を行う(ステップS10)。さらに、シャッター用アクチュエータ17にシャッターの開駆動(SHUTTEROPEN)を開始しさせ(ステップS11:図6で▲2▼)、その時点でサブCPU81から送られるバッテリ電圧の検出結果をチェックし、所定電圧を超えているか否かを判別する(ステップS12)。なお、シャッターの開駆動を開始してからバッテリ電圧のチェックまでの間にも若干の処理待ちを行う。ここで電圧値が所定値以下であって「バッテリなし」であれば、その時点で残りのプログラム(メインプログラム103)のロードを開始する(ステップS15)。
【0028】
一方、電圧値が所定値を超えており「バッテリOK」であれば、ステップS7でロードしておいた個体情報のうちのズームレンズ及びフォーカスレンズの調整データのチェックと初期化を行い(ステップS13)、レンズ群11の初期化のためのズームレンズの繰り出し(ZOOM OPEN)を開始させる(ステップS14:図6で▲3▼)。
【0029】
そして、CPU5は、以上のズームレンズの繰り出し処理を開始した後には、直ちに残りのプログラムのロードを開始する(ステップS15:図6で▲4▼)。つまり、レンズ群11の繰り出し動作の終了を待つことなく、それと並行してメインプログラム103をロードする。
【0030】
引き続き、ハードウェアの初期化、すなわち画像記録部42のメモリカード、メッセージバッファやDRAM6等の初期化(ステップS16,S17)、個体情報の残りのデータ(ズームレンズ及びフォーカスレンズの調整データ以外)のチェック、及びそれを用いたCCD撮像系ブロック3の初期化(ステップS18)、LED、表示系の初期化を行う(ステップS19,S20)。さらに、ソフトウェアの初期化、すなわちサブCPU81の初期化(各種設定)、メモリマネージャの初期化を行う(ステップS21,S22)。なお、サブCPU81の初期化については、ステップS5の起動要因の判定時おいてその一部が既に行われている。さらに、ロードを終えたメインプログラム103における、種々の動作を実現する各タスクを生成した後(ステップS23)、ルートタスクの終了処理を行う(ステップS24:図6で▲5▼)。
【0031】
これ以後、生成した複数のタスクの処理に基づく、記録及び再生の各モードに応じた処理の実行に移行する(ステップS25)。すなわち、CPU5は、メインプログラム103に従って各タスクを実行することにより、以下の処理を実行する。すなわち、前述したステップS12の判別結果が「バッテリなし」であったときには、所定の終了処理を行う。
【0032】
また、「バッテリOK」であったときには、設定されている動作モードに応じた処理に移行し、記録モードや再生モードによる処理を行う。そして、記録モードが設定されていたときには、図6に示したように、まず、絞り用アクチュエータ16を駆動して絞りを開状態とした後(▲6▼)、フォーカスモータ15を駆動し、レンズ群11におけるフォーカスレンズの初期位置への移動(FOCUS OPEN)を開始させる(▲7▼)。また、その間には、絞りの制御と相前後し、CCD31及びホワイトバランス特性等の撮像系の初期化、画像表示部7における画像の表示準備といったスルー画像の起動準備を開始し、フォーカスモータ15の動作中にそれを完了する(▲8▼)。しかる後、フォーカスレンズが初期位置に達した時点で、画像表示部7にスルー画像を表示させ(▲9▼)、撮影待機状態となる。
【0033】
以上のように、本実施の形態においては、従来、スルー画像の表示準備の直前に行っていたシャッター・オープンを、ズームレンズの繰り出し動作よりも先に行うことにより、前述したようにスルー画像の表示準備とフォーカスレンズの初期位置への移動(初期化)を並行して行うことが可能となっている。したがって、本実施の形態における電子スチルカメラにおいては、記録モードが設定されていたときの起動時にレンズ群11(ズームレンズやフォーカスレンズ)の初期化が必要であり、かつ機械式のシャッターを備えた構成であったとしても、撮影が可能となるまでの起動時間Tが短縮される。
【0034】
なお、本実施の形態においては、CPU5に、起動に伴いOS101と起動プログラム102とだけを先にロードさせ、その段階で、いったんズームレンズの繰り出し制御を開始させ、それと並行してメインプログラム103のロード、その実行準備といったソフトウェア的な初期化処理を行わせ、それによっても、起動時間Tの短縮化を図るようにしたものについて説明したが、以下のようにしてもよい。すなわち、起動プログラム102を使用することなく、CPU5に、メインプログラム103をロードしてから、それに従いシャッター・オープンを行った後、ズームレンズの繰り出し制御を開始させる処理を行わせるようにしてもよい。その場合においても、スルー画像の表示準備とフォーカスレンズの初期化を並行して行うことができ、起動時間の短縮化が可能となる。
【0035】
また、上記とは別に、本実施の形態においては、シャッター・オープンを行った時点の電池電圧に基づき電池残量の状態を確認するため、以下の効果がある。すなわち、一般にシャッター・オープン時における電池負荷は、他の処理を行っているときとよりも大きいため、レンズ群11(ズームレンズやフォーカスレンズ)の駆動中に電池寿命が尽きてしまう心配がない。そのため、その間における電池残量の確認処理が不要となり、レンズ群11の駆動と並行した他の処理を行う間におけるCPU5の処理負担を軽減させることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1及び請求項3の発明においては、起動時におけるスルー画像の表示準備、すなわち撮像素子や表示手段における初期化処理を、光学系の初期化処理と並行して行うことができるようにした。よって、起動時に光学系の初期化処理を必要とし、かつ機械式のシャッターを備えた構成においても、撮影が可能となるまでの起動時間を短縮することが可能となる。
【0037】
また、請求項2の発明においては、光学系の駆動前において、電池負荷が最も大きい時点で電池残量の状態が判断するようにした。よって、光学系の初期化中に電池寿命が尽きてしまうことがなく、光学系の初期化中における電池残量の確認処理を不要とすることができる。その結果、光学系の初期化と、スルー画像の表示準備等の他のソフトウェア的な初期化処理とを並行して行う間における制御手段の負担を軽減させることができる。
【0038】
また、請求項4の発明においては、それを用いることにより請求項1の発明が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電子スチルカメラの概略を示すブロック図である。
【図2】フラッシュメモリのデータ格納構造を示す模式図である。
【図3】同フラッシュメモリのプログラム領域の格納データを示す模式図である。
【図4】起動時におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】起動時に記録モードが設定されていたときの主な動作内容を時系列で示した図である。
【符号の説明】
1 レンズブロック
2 ドライバーブロック
5 CPU
8 キー入力部
11 レンズ群
12 位置検出センサ
14 ズームモータ
15 フォーカスモータ
16 絞り用アクチュエータ
17 シャッター用アクチュエータ
31 CCD
41 フラッシュメモリ
43 レンズコントロールブロック
81 サブCPU
T 起動時間
Claims (4)
- 沈胴式の光学系と、この光学系を介して被写体を撮像する撮像素子と、この撮像素子により撮像した被写体の画像を撮影待機状態でスルー画像として表示する表示手段と、機械式のシャッターとを備えた電子カメラにおいて、
撮影用の動作モードが設定された状態での起動に際し、前記シャッターを開状態に制御した後、前記光学系を初期化により所定位置へ移動させる第1の起動制御手段と、
前記第1の起動制御手段によって前記光学系を前記所定位置へ移動させている間に、前記スルー画像の表示準備をする第2の起動制御手段と
を備えたことを特徴とする電子カメラ。 - 前記第1の起動制御手段により、前記シャッターが開状態に制御されたときの電池電圧を検出する検出手段と、
この検出の検出結果に基づき電池残量の状態を判断する判断手段と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。 - 沈胴式の光学系と、この光学系を介して被写体を撮像する撮像素子と、この撮像素子により撮像した被写体の画像を撮影待機状態でスルー画像として表示する表示手段と、機械式のシャッターとを備えた電子カメラにおける撮影用の動作モードが設定された状態での起動方法であって、
撮影用の動作モードが設定された状態での起動に際し、前記シャッターを開状態に制御した後、前記光学系を初期化により所定位置へ移動させさせている間に、前記スルー画像の表示準備をする
ことを特徴とする電子カメラの起動方法。 - 沈胴式の光学系と、この光学系を介して被写体を撮像する撮像素子と、この撮像素子により撮像した被写体の画像を撮影待機状態でスルー画像として表示する表示手段と、機械式のシャッターとを備えた電子カメラが有するコンピュータを、
撮影用の動作モードが設定された状態での起動に際し、前記シャッターを開状態に制御した後、前記光学系を初期化により所定位置へ移動させる第1の起動制御手段、
前記第1の起動制御手段によって前記光学系を前記所定位置へ移動させている間に、前記スルー画像の表示準備をする第2の起動制御手段、
として機能させるプログラム。
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