JP2004260608A - カメラ装置、その起動方法及びプログラム - Google Patents

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泰士 前野
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Kenji Yoshizawa
賢治 吉沢
Hidetoshi Sumi
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Abstract

【課題】沈胴式の光学系を有するカメラ装置において、装置全体の制御開始以前における光学系の初期化の実施による起動時間の大幅な短縮化を可能とする。
【解決手段】電源オンによる起動時、CPU5に、フラッシュメモリ41に記憶されている所定のプログラムに基づく装置全体の制御に先立ち、ズームモータ14にレンズ群11の繰り出し動作を開始させる。その後、レンズ群11の繰り出し動作中に、それと並行して所定のプログラムのロード、及びそれに基づいた装置全体の制御準備を開始させる。その間、電池電圧が所定値以下となったときには、電源を管理するサブCPU44からCPU5に外部割り込みをかけさせ、外部割り込みに有無によってCPU5に電池残量の不足を認識させる。レンズ群11の駆動中における高い負荷がかかった状態での正しい電池残量の確認ができ、レンズ群11の初期化とそれ以外の他の初期化との並行処理が実施可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば沈胴式の光学系を有するカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子スチルカメラでは、CCD等の撮像素子によって被写体を撮像し、その画像を液晶表示装置にスルー画像として表示しながら、シャッター操作に応じて撮像した画像をデジタルデータとしてメモリカード等の記録媒体に記録している。したがって、撮影を目的として電子スチルカメラの電源を入れた起動時には、例えば記録媒体にデータの記録を可能とする準備、被写体を撮像するための準備、撮像した画像を表示するための準備、といったハードウェア及びソフトウェア双方における種々の初期化作業が不可欠となっており、電源オンから撮影が可能となるまでには一定の起動時間を要している。また、下記の特許文献1には、上記起動時間の短縮化を可能とするものとして、着脱自在なメモリカードから管理情報を読み出す時間をなくすものが記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−237977号公報(「0025」段落参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、撮影に先立ちズームレンズを繰り出す必要がある沈胴式の光学系を有する電子スチルカメラにあっては、起動時間中において光学系の繰り出しに要する時間が多くを占めている。そのため、仮に前述したもののようにメモリカードから管理情報を読み出す時間をなくしたとしても、その時間は全起動時間に対する割合がわずかに過ぎない。係ることから、次の方法が考えられるに至った。
【0005】
すなわち、起動時には、装置全体の制御に要するプログラムを立ち上げる以前に、光学系の繰り出し動作を開始させておき、その間に上記プログラムに基づく他の部分における初期化準備を並行して行わせ、それにより起動時を短縮するというものである。しかしながら、そのように光学系の初期化を行う場合においては、電源である電池の残量確認を前記プログラムによる制御を開始した後に行うこととなるため、光学系の駆動中における高い負荷がかかった状態での正しい電池残量の確認ができなくなる。そのため、装置全体の制御開始以前における光学系の初期化を実施することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、沈胴式の光学系を有する構成において、装置全体の制御開始以前における光学系の初期化の実施による起動時間の大幅な短縮化が可能なカメラ装置、及びその起動方法と、それらの実現に使用されるプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1の発明にあっては、撮影用の動作モードが設定された状態で起動したときの初期化に際し、光学系を所定位置へ駆動するカメラ装置において、前記光学系を駆動する駆動手段と、電源電圧を検出するとともに、検出値が所定値以下となったことを示す割り込み要求を発生する検出手段と、所定のプログラムに基づく装置全体の制御に先立ち、前記駆動手段に前記光学系の所定位置への駆動を開始させるとともに、前記検出手段の割り込み要求を受け付ける制御手段とを備えたものとした。
【0008】
かかる構成においては、光学系の所定位置への駆動を開始させた後、所定のプログラムに基づき装置全体の制御を開始する以前であっても、制御手段は、電源電圧が所定値以下になったことを外部割り込みによって認識することができる。したがって、光学系の駆動中における高い負荷がかかった状態での正しい電池残量の確認ができる。
【0009】
また、請求項2の発明にあっては、前記制御手段は、前記外部割り込みの発生に伴い、前記駆動手段に光学系の所定位置への駆動を中止させるものとした。
【0010】
かかる構成においては、電源電圧が所定値以下になったときには、光学系の駆動が中止されるため、それ以後の無用の電力消費を回避させることができる。
【0011】
また、請求項3の発明にあっては、前記制御手段は、前記外部割り込みの発生に伴い、前記駆動手段に光学系の所定位置への駆動を中止させ、所定のプログラムに基づき装置全体の制御を開始した後、前記外部割り込みの発生に対応する所定の処理を実施するものとした。
【0012】
かかる構成においては、起動時に電池残量が不足していたとき、それに対応した光学系を自動的に収納位置に戻す等の処理が可能となる。
【0013】
また、請求項4の発明にあっては、撮影用の動作モードが設定された状態で起動したときの初期化に際し、光学系を所定位置へ駆動するカメラ装置において、所定のプログラムに基づき装置全体を制御する制御手段に、その制御の開始に先立って準備段階で前記光学系の所定位置への駆動制御を開始させるとともに、電源電圧が所定値以下となったとき、それを外部割り込みにより前記制御手段に通知するようにした。
【0014】
かかる方法によれば、光学系の所定位置への駆動を開始させた後、所定のプログラムに基づき装置全体の制御を開始する以前であっても、制御手段に、電源電圧が所定値以下になったことを外部割り込みによって認識させることができる。したがって、光学系の駆動中における高い負荷がかかった状態での正しい電池残量の確認ができる。
【0015】
また、請求項5の発明にあっては、撮影用の動作モードが設定された状態で起動したときの初期化に際し、駆動手段により光学系を所定位置へ駆動するカメラ装置が有するコンピュータに、所定のプログラムに基づく装置全体の制御に先立ち、前記駆動手段に光学系の所定位置への駆動を開始させるとともに、電源電圧が所定値以下となったことを示す外部割り込みを受け付ける制御手段として機能させるためのプログラムとした。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示す電子スチルカメラの電気的構成を示すブロック図である。この電子スチルカメラは、ズーム機能とオートフォーカス機能とを備えたものであって、それを実現するためのレンズブロック1を有している。
【0017】
レンズブロック1には、光軸方向に移動可能に配置されたズームレンズ及びフォーカスからなる沈胴式のレンズ群11(本発明の光学系)と、このレンズ群11におけるズーム位置用及びフォーカス位置用の位置検出センサ12,13と、ズームレンズを移動するズームモータ14及びフォーカスレンズを移動するフォーカスモータ15と、図示しない絞りを開閉する絞り用アクチュエータ16と、機械式のシャッターを開閉するシャッター用アクチュエータ17とが設けられている。また、上記の各モータ及びアクチュエータ14〜17は、ドライバーブロック2に設けられたズーム用(ZOOM)、フォーカス用(Focus)、絞り用(Iris)、シャッター用(Shutter)の各種ドライバー21〜24によって駆動される。
【0018】
また、電子スチルカメラは、主として前記レンズ群11の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD31と、CDS(Correlated Double Sampling)/ADブロック32、TG(Timing Generator)33とからなるCCD撮像系ブロック3を有している。CCD31は、電子スチルカメラが記録モードに設定されているとき、レンズ群11によって結像された被写体の光学像を光電変換するとともに、TG33によって走査駆動され一定周期毎に光電変換出力を1画面分出力する。CDS/ADブロック32は、CCD31から出力された後、RGBの色成分毎に適宜ゲイン調整されたアナログの出力信号に対する相関二重サンプリングによるノイズ除去、及びデジタル信号への変換を行い、カラープロセス回路4に出力する。
【0019】
カラープロセス回路4は、入力した撮像信号に対し画素補間処理を含むカラープロセス処理を施し、デジタル値の輝度信号(Y)及び色差信号(Cb,Cr)を生成し、本発明の制御手段であって電子スチルカメラ全体を制御するCPU5へ出力する。なお、CPU5は、実際には内部メモリや各種の演算処理回路、データの入出力インターフェース等を備えたマイクロプロセッサーである。
【0020】
CPU5に送られたデジタル信号(画像信号)はDRAM6に一時保存されるとともに画像表示部7に送られる。画像表示部7は、ビデオエンコーダー、VRAM、液晶モニタ及びその駆動回路を含み、送られたデジタル信号に基づくビデオ信号をビデオエンコーダーによって生成し、それに基づく表示画像すなわちCCD31に撮像された被写体のスルー画像が液晶モニタにより表示される。
【0021】
キー入力部8は、電源キー、記録/再生のモード切替スイッチ、シャッターキー、メニューキー等の各種キーとから構成される。サブCPU44は、キー入力部8のいずれかのキーの入力に応じた操作信号をCPU5に送るとともに、モード切替スイッチの状態つまりモード設定状態を示す状態信号をCPU5へ送る。例えば記録モードにおいて、キー入力部8のシャッターキーが押されると、それに応じたトリガー信号(操作信号)をCPU5に出力する。また、サブCPU44は、電池を含む電源部45を制御して電子スチルカメラ全体の電源管理を行うとともに、本発明の検出手段として機能して電池電圧を検出する。そして、検出した電圧値が所定値以下となったときには、CPU5に外部割り込みをかけて、それをCPU5に通知する。
【0022】
そして、CPU5はサブCPU44からトリガー信号が入力すると、その時点でCCD31から取り込んだ1画面分の画像データをY,Cb,Crのコンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと称する基本単位毎に読み出しJPEG回路9に書き込む。さらにJPEG回路9によってDCT(離散拡散変換)、符号化によって圧縮された1画像分の圧縮データを読み出し、画像記録部42に記憶する。画像記録部42は、具体的にはカードインターフェース、及びそれを介してCPU5に接続され、かつカメラ本体に着脱自在に装着される不揮発性の各種メモリカードから構成される。
【0023】
また、記録モードにおいて、CPU5は、書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ41に記憶されている各種のプログラムや、キー入力部8からの前述した操作信号等に基づき、レンズコントロールブロック43に対して、前述したドライバーブロック2の各種ドライバー21〜24へ送る駆動信号を生成させ、それによりズームレンズやフォーカスの位置制御、絞りの開度、シャッターの開閉動作を制御する。その際、CPU5には、レンズコントロールブロック43を介して、ズーム位置用及びフォーカス位置用の位置検出センサ12,13によって検出したレンズの位置情報が逐次入力する。一方、画像記録部42に記録された画像データは、再生モードにおいてCPU5に読み出され、JPEG回路9によって伸張された後、画像表示部7へ送られ、液晶表示モニタによって表示される。
【0024】
図2は、前述したフラッシュメモリ41のデータ格納構造を示す模式図である。フラッシュメモリ41の内部には、レンズ情報領域41aとプログラム領域41bと各種メモリ領域41cとが確保されている。レンズ情報領域41aには、電子スチルカメラの工場出荷段階で取得されたデータであって、前述したレンズ群11(ズームレンズ及びフォーカスレンズ)の固体性能を示すとともに、それらの制御に不可欠な調整データである個体情報が記憶されている。なお、本実施の形態においてレンズ情報領域41aには、CCD31及びホワイトバランス特性等の撮像系の個体情報も記憶されている。
【0025】
プログラム領域41bには、CPU5が前述した各部の制御に必要なプログラム、及び制御に必要な各種データが記憶されている。特に、本実施の形態においては、図3に示すように、プログラム領域41bの先頭部分には、CPU5の動作に不可欠なOS(オペレーティングシステム)101と、後述する起動処理に必要な起動用LENZ制御モジュール、起動用起動要因判定モジュール、起動用個体情報アクセスモジュール、起動用プログラムロードモジュールからなる起動プログラム102が順に格納され、それに続いて、電子スチルカメラにおける種々の動作の実現に必要な複数のタスクモジュール(TASK1,2,3,・・・N)からなるメインプログラム103が格納されている。
【0026】
各種メモリ領域41cは、OS起動後にCPU5によって構築されるファイルシステムによって管理される領域であって、CPU5から必要に応じて読み出される上記以外の各種のデータが記憶されている。なお、この領域には、必要に応じて画像データを含む任意のデータも記憶される。
【0027】
次に、以上の構成からなる電子スチルカメラにおいて、電源スイッチのオン操作に伴う起動時における動作を説明する。図4及び図5は、CPU5の具体的な処理手順を示したフローチャートであり、図6は、起動時に撮影用の記録モードが設定されていたときの電子スチルカメラの主な動作内容を時系列で示した図である。
【0028】
以下、図4及び図5に従って説明すると、CPU5は、電源オンに伴い起動した後、ブートローダーによってフラッシュメモリ41のプログラム領域41bからOS101と前記起動プログラム102のみをロードし、それらを内部メモリに展開した後、OSを起動させる(ステップS1,S2:図6で▲1▼)。なお、前記ブートローダーはプログラムをロードするために読み込まれる小プログラムであり、起動と同時に自動的にCPU5がアクセスする、フラッシュメモリ41の所定のアドレス領域(各種メモリ領域41c以外)に格納されている。しかる後、CPU5は、前記起動プログラム102に基づき所定の割り込み処理ルーチンを実行することによりステップS24までのルートタスクを処理する。
【0029】
先ず、ポートの初期化等のハード設定を行い(ステップS3)、レンズ系割り込みハンドラの設定、すなわち前記レンズ群11の制御に必要な割り込み処理の設定を行う(ステップS4)。次に、キー入力部8のサブCPU44から状態信号を受け取り起動要因の判定を行う(ステップS5)。ここでは、設定されているモード状態が撮影用の記録モードであるか、記録画像の表示用の再生モード等その他のモードであるかの別を判定する。次に、前述したレンズブロック1、ドライバーブロック2、レンズコントロールブロック43といったレンズ系の電源をオン制御し(ステップS6)、フラッシュメモリ41から個体情報をロードする(ステップS7)。引き続き、ステップS5で取得した起動要因の判定結果に基づき、高速起動を行うか通常起動を行うかを判別する(ステップS8)。ここでは、設定されているモードが記録モードであれば高速起動とし、それ以外であれば通常起動とする。
【0030】
そして、起動要因が通常起動であったときには、それ以後のステップS9〜ステップS14の処理を行わず、直ちに残りの制御プログラムであるメインプログラム103のロードを開始する(ステップS15)。一方、高速起動であったときには、ステップ7で供給を開始したレンズ系の電圧が定常電圧となるまでの所定時間(例えば30ms以下)を待ってから(ステップS9)、レンズコントロールブロック43におけるハードウェアの初期化を行う(ステップS10)。さらに、シャッター用アクチュエータ17にシャッターの開駆動(SHUTTEROPEN)を開始させ(ステップS11:図6で▲2▼)、その時点でサブCPU44から送られたバッテリ電圧の検出結果を取得し、所定電圧を超えているか否かを判別する(ステップS12)。なお、シャッターの開駆動を開始してからバッテリ電圧のチェックまでの間にも若干の処理待ちを行う。ここで電圧値が所定値以下であって「バッテリなし」であれば、その時点で残りのプログラム(メインプログラム103)のロードを開始する(ステップS15)。
【0031】
一方、電圧値が所定値を超えており「バッテリOK」であれば、ステップS7でロードしておいた個体情報のうちのズームレンズ及びフォーカスレンズの調整データのチェックと初期化を行い(ステップS13)、レンズ群11の初期化のためのズームレンズの繰り出し(ZOOM OPEN)を開始させる(ステップS14:図6で▲3▼)。
【0032】
そして、CPU5は、以上のズームレンズの繰り出し処理を開始した後には、直ちに残りのプログラムのロードを開始する(ステップS15:図6で▲4▼)。つまり、レンズ群11の繰り出し動作の終了を待つことなく、それと並行してメインプログラム103をロードする。
【0033】
引き続き、ハードウェアの初期化、すなわち画像記録部42のメモリカード、メッセージバッファやDRAM6等の初期化(ステップS16,S17)、個体情報の残りのデータ(ズームレンズ及びフォーカスレンズの調整データ以外)のチェック、及びそれを用いたCCD撮像系ブロック3の初期化(ステップS18)、LED、表示系の初期化を行う(ステップS19,S20)。さらに、ソフトウェアの初期化、すなわちサブCPU44の初期化(各種設定)、メモリマネージャの初期化を行う(ステップS21,S22)。なお、サブCPU44の初期化については、ステップS5の起動要因の判定時おいてその一部が既に行われている。さらに、ロードを終えたメインプログラム103における、種々の動作を実現する各タスクを生成した後(ステップS23)、ルートタスクの終了処理を行う(ステップS24:図6で▲5▼)。
【0034】
しかる後、ルートタスクの終了処理したタイミングで、サブCPU44から電池電圧が所定値以下となった旨を知らせる割り込みの有無により、電池電圧が所定値以下であるか否かを判別する(ステップS25)。なお、それ以前の割り込み処理できない状態で割り込みがあったときには、係るタイミングまでその処理を保留しておく。そして、電池電圧が所定値以下であったときには(ステップS25で「バッテリなし」)、その時点で、電源をオフする処理を行う(ステップS26)。
【0035】
これに対し、サブCPU44からの割り込みがなく、電池電圧が所定値を超えている判断したときには(ステップS25で「バッテリOK」)、ステップS23で生成した複数のタスクの処理に基づく、記録及び再生の各モードに応じた処理の実行に移行する(ステップS26)。すなわち、CPU5は、メインプログラム103に従って各タスクを実行することにより、設定されている動作モードに応じた処理に移行し、記録モードや再生モードによる処理を行う。
【0036】
そして、記録モードが設定されていたときには、図6に示したように、まず、絞り用アクチュエータ16を駆動して絞りを開状態とした後(▲6▼)、フォーカスモータ15を駆動し、レンズ群11におけるフォーカスレンズの初期位置への移動(FOCUS OPEN)を開始させる(▲7▼)。また、その間には、絞りの制御と相前後し、CCD31及びホワイトバランス特性等の撮像系の初期化、画像表示部7における画像の表示準備といったスルー画像の起動準備を開始し、フォーカスモータ15の動作中にそれを完了する(▲8▼)。しかる後、フォーカスレンズが初期位置に達した時点で、画像表示部7にスルー画像を表示させ(▲9▼)、撮影待機状態となる。
【0037】
以上のように本実施の形態においては、CPU5が、メインプログラム103に基づいた電子スチルカメラの制御を開始する以前にズームレンズの繰り出し処理を開始し、その間にメインプログラム103のロードや、それに基づく他の部分における初期化準備を並行して行うことにより、撮影が可能となるまでの起動時間Tが短縮される。
【0038】
しかも、起動時における初期化に伴うズームレンズの繰り出し処理を開始させた後、メインプログラム103に基づく制御を開始する以前であっても、サブCPU44からの外部割り込みによって電池電圧が所定値以下となったことを認識することができる。つまりズームモータ14の駆動中における高い負荷がかかった状態での正しい電池残量の確認ができる。そのため、ズームレンズの初期化が終了した後において負荷がかかっていない状態で電池電圧を確認し、それに基づき電池残量が未だあると誤認することにより生ずる不具合、すなわち撮影途中による突然の動作停止や、ズームレンズの収納不能等の発生が未然に防止されることとなる。よつて、沈胴式のレンズ群11を備えた構成において、前述した並行処理を実施することによる起動時間の大幅な短縮化が可能である。
【0039】
ここで、本実施の形態では、メインプログラム103に基づく制御を開始する以前のズームレンズの繰り出し中に、電池電圧が所定値以下であったとき、直ちに電源をオフする処理を行わせるものとして説明したが、本発明に実施に際しては以下のようにした方がよい。すなわち、前述したステップS25で、電池電圧が所定値以下となったことが確認できたときには、電源はそのままの状態とし、ズームレンズの繰り出し動作を中止させ、メインプログラム103に基づく制御に移行してから、ズームレンズを収納させてから電源をオフとする処理を行わせる。その場合、ズームレンズの繰り出し動作を中止させることにより、それを続行させる場合に比べ無駄な電力消費を回避することができるため、ズームレンズの収納動作を含め、電池残量の不足をユーザーに知らせるための表示を画像表示部において行わせる等、その後の動作内容に自由度が広がることとなる。
【0040】
なお、本実施の形態では、CPU5に、メインプログラム103のタスク生成が終了した後のタイミングで電池電圧が所定値以下であるか否かを判別させたが、電池電圧が所定値以下となったときには、サブCPU44から逐次割り込み要求が発生するため、その割り込み受け付けが可能となった時点で、随時ズームレンズの繰り出し動作を中止させるようにしてもよい。
【0041】
また、ここで、電子スチルカメラに、例えば電源キーのオン操作が所定時間以上続いたとき、モード切替スイッチで設定される動作以外の他の動作モードに移行するようなモード切替機能を設ける場合、前述したステップS5のサブCPU44から受け取った状態信号に基づく起動要因の判定処理では、それに対処することができない。その場合には、電源キーのオン操作があったとき、前述したルートタスクにおいて操作時間の計測のみを開始させておき、メインプログラム103による制御を開始させた後、操作時間を確認させ、それによって前述した特定の操作による他の動作モードへの移行させるようにすればよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1及び請求項4の本発明においては、光学系の所定位置への駆動を開始させた後、所定のプログラムに基づき装置全体の制御を開始する以前であっても、制御手段に、電源電圧が所定値以下になったことを外部割り込みによって認識させることにより、光学系の駆動中における高い負荷がかかった状態での正しい電池残量の確認ができるようにした。よって、沈胴式の光学系を有する構成において、装置全体の制御開始以前における光学系の初期化の実施による起動時間の大幅な短縮化が可能となる。
【0043】
また、請求項2の発明においては、電源電圧が所定値以下になったときには、光学系の駆動が中止されるため、それ以後の無用の電力消費を回避させることができる用にした。よって、電源電圧が所定値以下になったときの対処方法の自由度を広げることができる。
【0044】
また、請求項3の発明においては、起動時に電池残量が不足していたとき、それに対応した光学系を自動的に収納位置に戻す等の処理が可能となる。よって、使い勝手を向上させることができる。
【0045】
また、請求項5の発明においては、そのプログラムを使用することにより請求項1及び請求項4の発明が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電子スチルカメラの概略を示すブロック図である。
【図2】フラッシュメモリのデータ格納構造を示す模式図である。
【図3】同フラッシュメモリのプログラム領域の格納データを示す模式図である。
【図4】起動時におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】起動時に記録モードが設定されていたときの主な動作内容を時系列で示した図である。
【符号の説明】
1 レンズブロック
2 ドライバーブロック
5 CPU
8 キー入力部
11 レンズ群
12 位置検出センサ
14 ズームモータ
15 フォーカスモータ
16 絞り用アクチュエータ
17 シャッター用アクチュエータ
31 CCD
41 フラッシュメモリ
43 レンズコントロールブロック
44 サブCPU
T 起動時間

Claims (5)

  1. 撮影用の動作モードが設定された状態で起動したときの初期化に際し、光学系を所定位置へ駆動するカメラ装置において、
    前記光学系を駆動する駆動手段と、
    電源電圧を検出するとともに、検出値が所定値以下となったことを示す割り込み要求を発生する検出手段と、
    所定のプログラムに基づく装置全体の制御に先立ち、前記駆動手段に前記光学系の所定位置への駆動を開始させるとともに、前記検出手段の割り込み要求を受け付ける制御手段と
    を備えたことを特徴とするカメラ装置。
  2. 前記制御手段は、前記外部割り込みの発生に伴い、前記駆動手段に光学系の所定位置への駆動を中止させることを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
  3. 前記制御手段は、前記外部割り込みの発生に伴い、前記駆動手段に光学系の所定位置への駆動を中止させ、所定のプログラムに基づき装置全体の制御を開始した後、前記外部割り込みの発生に対応する所定の処理を実施することを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ装置。
  4. 撮影用の動作モードが設定された状態で起動したときの初期化に際し、光学系を所定位置へ駆動するカメラ装置において、
    所定のプログラムに基づき装置全体を制御する制御手段に、その制御の開始委に先立って前記光学系の所定位置への駆動制御を開始させるとともに、電源電圧が所定値以下となったとき、それを外部割り込みにより前記制御手段に通知することを特徴とするカメラ装置の起動方法。
  5. 撮影用の動作モードが設定された状態で起動したときの初期化に際し、駆動手段により光学系を所定位置へ駆動するカメラ装置が有するコンピュータに、
    所定のプログラムに基づく装置全体の制御に先立ち、前記駆動手段に光学系の所定位置への駆動を開始させるとともに、電源電圧が所定値以下となったことを示す外部割り込みを受け付ける制御手段として機能させるためのプログラム。
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