JP4194858B2 - レーザ手術用角膜コンタクト・システム - Google Patents

レーザ手術用角膜コンタクト・システム Download PDF

Info

Publication number
JP4194858B2
JP4194858B2 JP2003045281A JP2003045281A JP4194858B2 JP 4194858 B2 JP4194858 B2 JP 4194858B2 JP 2003045281 A JP2003045281 A JP 2003045281A JP 2003045281 A JP2003045281 A JP 2003045281A JP 4194858 B2 JP4194858 B2 JP 4194858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cornea
contact lens
laser beam
light source
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003045281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003339759A (ja
Inventor
ビレ ヨゼフ
バオマイスター クラウス
ローセル フリーダー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
20/10
Original Assignee
20/10
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 20/10 filed Critical 20/10
Publication of JP2003339759A publication Critical patent/JP2003339759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4194858B2 publication Critical patent/JP4194858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • A61F9/007Methods or devices for eye surgery
    • A61F9/008Methods or devices for eye surgery using laser
    • A61F9/009Auxiliary devices making contact with the eyeball and coupling in laser light, e.g. goniolenses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • A61F9/007Methods or devices for eye surgery
    • A61F9/008Methods or devices for eye surgery using laser
    • A61F9/00825Methods or devices for eye surgery using laser for photodisruption
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • A61F9/007Methods or devices for eye surgery
    • A61F9/008Methods or devices for eye surgery using laser
    • A61F2009/00861Methods or devices for eye surgery using laser adapted for treatment at a particular location
    • A61F2009/00872Cornea
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F9/00Methods or devices for treatment of the eyes; Devices for putting-in contact lenses; Devices to correct squinting; Apparatus to guide the blind; Protective devices for the eyes, carried on the body or in the hand
    • A61F9/007Methods or devices for eye surgery
    • A61F9/008Methods or devices for eye surgery using laser
    • A61F2009/00878Planning
    • A61F2009/0088Planning based on wavefront

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Laser Surgery Devices (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概ね、眼科レーザ手術のシステムおよび処置に関する。より詳細には、本発明は、患者の眼の角膜内の所定の位置に手術用レーザの焦点を精密に合わせる外科的処置に関連して使用するコンタクト・レンズに関する。本発明は特に、これだけに限らないが、患者の角膜形状を変化させることによって患者の視力を改善する、後の外科的処置で使用できる、角膜皮弁の形成に有用である。
【0002】
【従来の技術】
レーザ・ビームの焦点を患者の角膜内の所定の位置に精密かつ精確に合わせることができることが望ましい、多くの外科的処置がある。そのような外科的処置の1つは、基質組織を露出させるために持ち上げることのできる角膜皮弁を形成するものである。露出させた後、角膜を再形成するために、レーザを用いて基質組織を蒸発させることができる。患者の角膜内の所定の位置に焦点を合わせたレーザ・ビームを使用する処置の一例が、Bille他の「Method forReshaping the Eye」という名称の米国特許第4,907,586号に開示されている。さらに詳細には、前述のBilleの特許は、基質内組織の表面下フォトアブレージョンのためのパルス状レーザ・ビームの使用を開示している。Billeが開示するように、パルス状レーザ・ビームは、エキシマ・レーザとは異なり、角膜組織を貫通し、角膜表面より下の点に焦点を合わせて、基質組織を焦点のところでフォトアブレージョンすることができる。物理的な経路を必ずしも設けずに表面下の位置に到達できれば、破壊される組織の総量を最小限に抑えて、複雑な形状の大量の基質組織が精確にフォトアブレージョンされることができる。
【0003】
表面下フォトアブレージョンを考えるときには、角膜の一般的な解剖学的知識が役立つ。詳細には、ヒトの角膜は、構造的に識別される組織の様々な層を含む。眼の外側から眼の内側に向かって、後ろの方向に順に、角膜内には様々な層:上皮層、ボーマン膜、基質、デスメ膜、および内皮層がある。これらの様々な構造の中で、基質が最も広範囲に及び、一般に厚さが約400ミクロンである。偶然にも、基質組織の治癒反応は、一般にその他の角膜層より速い。基質組織の相対量が多く、その治癒反応が速いので、基質組織は、一般に屈折矯正処置において除去するものとして選択される。
【0004】
詳細には、眼の基質は、識別可能で区別可能な約200のラメラ層で構成される。これら、基質中の各ラメラ層は、一般に角質自体と同様にドーム形であり、直径約9ミリメートルの円形領域を横切って延びている。特定のラメラがその中にある層とは異なり、層中の各ラメラは、わずか約0.1mm〜約1.5mmの短い距離を延びる。したがって、各層はいくつかのラメラを含んでいる。各ラメラが、互いにほぼ平行な多くの原線維をその中に含むことが重要である。ただし、あるラメラ内の原線維は、一般に他のラメラ内の原線維と平行ではない。これは、同一層内のラメラ間、ならびに異なる層のラメラ間でも同様である。最後に、各ラメラ個々の厚さが、層に垂直な方向でわずか約2ミクロンであることに留意されたい。
【0005】
基質の他の重要な特徴は、基質組織の強度である。さらに詳細には、ラメラ内の組織の強度は、ラメラ層を一緒に保持する接着性組織によって与えられる強度のおよそ50倍である。したがって、あるラメラ層を他層から分離する(すなわち剥離する)のに必要なレーザ・エネルギーは、ラメラを切開するのに必要なエネルギーよりはるかに少ない。この方向で、2001年2月14日出願のBilleの「A Method for Separating Lamellae」という名称の同時係属米国特許出願第09/783,665号は、効果的なフォトアブレージョンのためのラメラ層間の境界面を見つけるための方法を開示している。同時係属出願第09/783,665号(以後、Bille’665とする)に開示のように、LASIKタイプの処置のための角膜皮弁形成時に、レーザ・ビームの焦点をラメラ層間の境界面上に維持するために、波面解析器を偏光解析器(ellipsometer)と併せて使用することができる。この技術を使用して、皮弁のために内表面全体をフォトアブレージョンすることは、Bille’665に開示されている。
【0006】
LASIKタイプの皮弁を形成するためのやや類似の方法が、2001年11月28日出願のBilleの「A Method for Creating a Corneal Flap」という名称の同時係属米国特許出願第09/997,167号に開示されている。同時係属出願第09/997,167号に開示のように、ラメラ層間の境界面に沿った表面下フォトアブレージョンを用いて、皮弁のための外周部を形成することができる。次に、その外周部を開始点として使用して、単に皮弁を把持して角膜の残部から剥離することによって、ラメラ層を境界面に沿って互いに機械的に分離させることができる。
【0007】
境界面に沿ったフォトアブレージョンが望まれるこれらの方法のいずれでも、レーザ焦点の全移動は、実質的に、角膜前面からほぼ一定の深度にある湾曲経路に沿っている。したがって、実質的にこの湾曲経路に沿ってレーザ焦点を動かすためのシステムを提供することが必要である。焦点が実質的に湾曲経路に沿って移動するので、波面解析器と偏光解析器を使用して、ラメラ層間の境界面上でフォトアブレージョンしていることを定期的に確認することができる。フォトアブレージョン応答が、フォトアブレージョンがもはや境界面上にないことを示すときには、フォトアブレージョンを境界面上で再開するために、わずかな調整がレーザ焦点深度に対してなされ得る。
【0008】
このことを念頭において、本発明は、主に、レーザ焦点を湾曲経路に沿って(すなわち、角膜前面に実質的に平行な経路に沿って)移動させるためのシステムおよび方法の提供に重点をおいている。一方、同時係属出願第09/783,665号および同第09/997,167号は、レーザ焦点をラメラ層間の境界面上に維持するようにレーザ焦点深度をわずかに調整するためのシステムおよび方法を提供している。したがって、同時係属出願第09/783,665号および同第09/997,167号の内容を参照により本明細書に組み込む。前述のことから、湾曲経路に沿ってレーザ焦点を移動させるためのシステムおよび方法は、レーザ焦点をラメラ層間の境界面上に維持するために使用する場合、きわめて精確(すなわち±2μm程度の確度)でなければならないことになる。
【0009】
表面下基質フォトアブレージョンによる角膜皮弁形成時に考慮しなければならない他のファクタは、角膜中のラメラの弾性圧縮率である。具体的には、ラメラの弾性圧縮率が、角膜の中心近くで最大になるように角膜内で変化することが知られている。弾性圧縮率のこのばらつきの結果は、表面下基質フォトアブレージョン時に角膜が過度に平坦化された場合に顕著になる。角膜をひどく平坦にすると、角膜内のラメラの3次元アーキテクチャが歪む。この歪みの結果、角膜がひどく平坦になっているときに形成された切開の形状が、角膜の弛緩時に予測不能に変わることになる。
【0010】
表面下基質フォトアブレージョンによる角膜皮弁形成時に考慮しなければならない他のファクタは、レーザ・ビームのビーム経路である。角膜前面でのレーザ・ビームの屈折に起因する複雑さをなくすために、皮弁形成のために使用するすべてのビーム経路を、角膜前面に垂直な向きにするのが理想的である。残念ながら、典型的なレーザ供給システムは、前面に垂直な向きのビーム経路上にレーザ・ビームを維持するのに十分な機敏性をもたない。したがって、高い精度が必要とされる処置では、屈折によるビーム経路中のこれらの偏差をある程度補償しなければならない。さらに、角膜密度や複屈折など、角膜の光学特性は、角膜内の位置によって異なる。これらの光学特性は、手術用レーザ・ビームのビーム経路を変化させることもあり、したがってビーム経路内のこれらの偏差を補償することも望ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことに照らして、本発明の目的は、角膜再形成処置で使用するのに適した角膜皮弁を形成するためのシステムおよび方法を提供することである。本発明の他の目的は、ラメラ層間の境界面など、角膜内の所定の湾曲経路に沿ってレーザ焦点を精確に案内するためのシステムおよび方法を提供することである。本発明の他の目的は、角膜ラメラの3次元アーキテクチャを乱さずに角膜を安定化する、表面下基質フォトアブレージョン処置で使用するためのコンタクト・レンズを提供することである。本発明の他の目的は、角膜前面に既知の曲率半径を与えて、レーザ焦点を角膜前面に対して角膜内の経路に沿って案内する、表面下基質フォトアブレージョン処置で使用するためのコンタクト・レンズを提供することである。本発明の他の目的は、レーザ光源を眼の光軸に平行な方向に選択的に移動させることによってビーム屈折を補償する、角膜内の所定経路に沿ってレーザ焦点を精確に案内するためのシステムおよび方法を提供することである。本発明の他の目的は、レーザ光源を眼の光軸に平行な方向に選択的に移動させることによって角膜の光学特性のばらつきを補償する、角膜内の所定経路に沿ってレーザ焦点を精確に案内するためのシステムおよび方法を提供することである。本発明の他の目的は、角膜の光学特性のばらつきを補償して、角膜内の所定経路に沿ってレーザ焦点を精確に案内する、屈折率勾配を有するコンタクト・レンズを提供することである。本発明の他の目的は、ビーム屈折を補償して、角膜内の所定経路に沿ってレーザ焦点を精確に案内する、屈折率勾配を有するコンタクト・レンズを提供することである。本発明の他の目的は、使用が容易で、比較的費用効果の高い、角膜皮弁を形成するためのシステムおよび方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、角膜の基質内の所定経路に沿って、レーザ焦点を精確に案内するためのシステムおよび方法に向けられている。本発明では、このシステムは、患者の角膜前面を既知の曲率半径に一致させるコンタクト・レンズを含む。詳細には、コンタクト・レンズは、後面と前面を有する。コンタクト・レンズが、その前面がその後面から約0.2mmの距離に配置され、ほぼ一定の厚さを有することが好ましい。コンタクト・レンズ後面が約8.3mmのほぼ均一な曲率半径
Figure 0004194858
を有することが重要である。
【0013】
本発明では、手術用レーザ・ビームがコンタクト・レンズを通過できるように、コンタクト・レンズをプラスチックなどの透明材料製にすることが好ましい。本発明の第1の実施形態では、コンタクト・レンズと角膜の間の境界面での屈折を最小限に抑えるために、コンタクト・レンズは、典型的な角膜の屈折率に厳密に合致するほぼ均一な屈折率を有する。この第1の実施形態に関する例示的なコンタクト・レンズは、約1.4の均一な屈折率(ヒトの角膜に関する典型的な屈折率は、約1.37)を有するように作成される。
【0014】
本発明によれば、コンタクト・レンズは、吸引リング内に取り付けられる。使用時には、角膜前面がコンタクト・レンズ後面に一致するまで、コンタクト・レンズ後面を角膜前面に対してそっと押し付ける。次に、コンタクト・レンズを角膜に接して保持するために、吸引リングによって強膜を吸引する。典型的な角膜前面の曲率半径が約7.8mmであるので、コンタクト・レンズ後面を角膜に押し付けると、角膜前面がコンタクト・レンズ
Figure 0004194858
後面に一致する。望むなら、レーザ処置時に眼を安定化するために、吸引リングをレーザ光源基部などの固定構造に取り付けることができる。重要なことは、角膜のこのわずかな平坦化が、患者に最小限の不快感しか与えず、角膜ラメラの3次元アーキテクチャを乱さないことである。
【0015】
本発明によれば、手術用レーザ・ビームを発生するために、レーザ光源を設ける。レーザ光源には、基質組織をフォトアブレージョンする目的で、角膜内の表面下焦点にレーザ・ビームの焦点を合わせるための切断レンズが含まれる。レーザ光源は、レーザ・ビームを発生し、眼の光軸(以後、z軸と呼ぶ)と同一線上にある第1ビーム経路に沿ってレーザ・ビームを方向設定できるように、患者の眼に対して相対的に位置決めされる。この第1ビーム経路がコンタクト・レンズ前面を通過する入射点では、第1ビーム経路がコンタクト・レンズ前面にほぼ垂直であることを理解されたい。
【0016】
本発明では、レーザ光源は、レーザ・ビームの焦点を角膜内の所定経路に沿って走査できるように、走査機構の上に取り付けられる。さらに詳細には、走査機構は、レーザ光源を光軸に垂直な平面内で移動させることができる。レーザ光源が平面内を移動するとき、レーザ・ビームは、連続したビーム経路上にきて、各ビーム経路がコンタクト・レンズ前面上の様々な入射点を通過する。
【0017】
コンタクト・レンズ前面が湾曲しているので、表面上の各点は、固有の垂直面を定義する。前述の構造と協働して、各軸外ビーム経路は、入射点で定義される垂直面からある角度をもってコンタクト・レンズ前面を通過する。この角度のために、軸外ビーム経路を進むレーザ・ビームは、コンタクト・レンズ前面で屈折する。しかし、レーザ光源がz軸からある距離の位置にあるときは、走査機構がレーザ・ビームをさらにいくらか傾ける。より具体的には、レーザ光源がz軸から離れて径方向に移動するにつれて、z軸に対するレーザ・ビームの傾きが増加する。通常、この傾きは、レーザ光源が光軸から移動した径方向距離1mm当たり約1°の割合で生じる。より具体的には、レーザ・ビームは、角膜の外周部では、z軸から径方向に約4mm移動し、z軸から約3°の角度で傾く。
【0018】
本発明によれば、走査機構はまた、レーザ光源をz軸に平行な方向に選択的に移動させることができる。レーザ光源がz軸に平行な方向に移動すると、それに対応してレーザ・ビームの焦点がz軸に平行な方向に移動することを理解されたい。焦点が角膜内の湾曲経路に沿って移動するので、システムは、焦点のz軸移動によって焦点深度(角膜前面から測定)を制御することができる。焦点が湾曲経路に沿って移動するときに焦点深度を制御するのに必要なz軸の移動の大きさzは、3つの成分:z1、z2、z3を含む。第1成分z1は、幾何学的なものであり、屈折の影響を含まない。この第1成分z1は、コンタクト・レンズの形状、ならびに光軸に対するレーザ・ビームの傾きによる寄与に依存する。第2成分z2は、コンタクト・レンズの表面で起こる屈折を補償する。第3成分z3は、角膜の解剖学的構造に起因する屈折を補償する。
【0019】
例えば、2つのラメラ間の境界面に沿ったフォトアブレージョンが望まれる場合を考える。角膜前面がコンタクト・レンズ
Figure 0004194858
に一致している場合、ラメラ間の境界面も、曲率半径が約8.3mmの湾曲経路に沿っていると予想される。したがって、焦点がラメラ層間の境界面に沿って移動するときに焦点を境界面上に維持するために、レーザ焦点のz1移動が必要になる。具体的には、焦点を角膜前面から一定の深度(すなわち角膜内深度)に維持するには、焦点が、z軸上の点から角膜の外周部に近いz軸から約4mmの点まで移動するときに、約1.5mmのz1移動をしなければならない。
【0020】
焦点をレンズの曲率半径に沿って進ませるのに必要なz1移動に加えて、z2移動を使用して、コンタクト・レンズの表面で起こる屈折が焦点深度に及ぼす影響を補償することができる。z2補正の大きさは、光軸上での0から、角膜の外周部に近いz軸から約4mmの点での約7μmまで変化する。
【0021】
前述のように、第3成分z3は、角膜の解剖学的構造に起因する屈折を補償する。具体的には、角膜の密度および複屈折特性が、角膜内の位置によって異なることが知られている。焦点が角膜内の経路に沿って移動するので、角膜の密度および複屈折特性のばらつきが焦点深度に影響を及ぼす。しかし、これら、角膜の密度および複屈折特性のばらつきは、z3移動によって補償することができる。より具体的には、角膜の密度は波面解析器を用いて、角膜の複屈折特性は偏光解析器を用いて測定しマッピングすることができる。次いで、このマップを使用して、これらの角膜特性のばらつきを補償するz3移動を計算することができる。z3補正に関する典型的な値は、5〜8μmの範囲である。
【0022】
本発明の他の実施形態では、不均一な屈折率を有するコンタクト・レンズを使用して、コンタクト・レンズの表面で起こる屈折および角膜特性のばらつきが焦点深度に及ぼす影響を補償する。したがって、この実施形態では、レーザ光源のz2およびz3移動を低減または排除することができる。本発明では、不均一な屈折率は、マスキング技術を用いたプラスチック・レンズのイオン注入によって得ることができる。コンタクト・レンズ表面で起こる屈折が焦点深度に及ぼす影響を補償するために、屈折率プロフィルを有するコンタクト・レンズを使用する。この屈折がレンズの形状に特有のものであるので、屈折率プロフィルは、同一形状のすべてのレンズについて同一である。具体的には、この実施形態では、コンタクト・レンズのz軸上にある部分の屈折率が最も高く、コンタクト・レンズの外周部の屈折率は、約3パーセント低い。
【0023】
角膜の解剖学的構造が焦点深度に及ぼす影響を補償するために、まず、前述のように、角膜の密度および複屈折特性の角膜マッピングを行う。マッピングによって、角膜特性のばらつきを補償するために、イオン注入によってコンタクト・レンズを選択的に変化させることができる。したがって、必要なコンタクト・レンズは、患者ごとに異なる。ただし、すべての角膜を約20の解剖学的に類似の群に分類できることが企図されている。したがって、角膜の解剖学的構造を妥当な確度で補償するのに、わずか約20の異なるコンタクト・レンズがあればよい。
【0024】
本発明の新規の特徴ならびに本発明自体については、その構造および動作に関して添付の図面を添付の説明と併せて読めば最もよく理解されよう。図面では、同様の参照番号は同様の部品を指す。
【0025】
【発明の実施の形態】
初めに図1を参照すると、本発明によるシステムが、概略的に示され、概ね10で示されている。示されるごとく、システム10は、レーザ・ビームを発生するレーザ光源12を備えている。示されるごとく、レーザ光源12は、レーザ・ビームを眼14の光軸16と同一線上にあるビーム経路に沿って方向設定できるように、眼14に対して相対的に配置されている。さらに、レーザ光源12は、レーザ・ビームを眼14の角膜18内の焦点に合わせるための切断レンズを備える。レーザ焦点が角膜18内で移動する本発明の応用例についてここに説明するが、弾力性のある透明材料内でレーザ焦点を移動させることが望ましい他の応用例でも本発明を使用できることが、当業者には理解されよう。レーザ・ビームを使用して基質組織をフォトアブレージョンすることが望ましい本発明の特定の応用例では、レーザ光源12は、レーザ光源12が超短波パルスの列を発生し、その各パルスが約1ピコ秒のパルス持続時間を有するフォトアブレージョンモードを有することが好ましい。具体的には、各パルスが、基質組織のフォトアブレージョンに必要な閾値より高い(すなわち、直径10ミクロンのスポット・サイズ当たり約1.5マイクロジュールより高い)エネルギー・レベルを有する必要がある。
【0026】
次に引き続き図1を参照すると、システム10がさらに、レーザ光源12を眼14に対して相対的に移動させる走査機構20を備えていることがわかる。以下でさらに詳細に述べるように、レーザ光源12が走査機構20によって移動されると、角膜18に入る連続したビーム経路上にレーザ・ビームがきて、レーザ・ビームの焦点を所定経路に沿って移動させることができる。図1にさらに示すように、システム10には、また、基質組織内の複屈折特性を決定できる偏光解析器22も設けることができる。本発明の目的に適したタイプの偏光解析器が、Billeの「Ellipsometer」という名称の米国特許第5,822,035号に開示され請求されている。さらに図1によれば、システム10は、波面をモデル化できるHartmann−Shackセンサなどの波面検出器24を含むことができる。さらに、示されるごとく、システム10は、好ましくは専用コンピュータである処理装置26を備える。処理装置26は、データを処理し、走査機構20を含めてシステム10の他のコンポーネントを制御するために設けられる。また図1は、システム10が、角膜18に一致し、レーザ処置時に眼14を安定化する、コンタクト・レンズ28を備えることを示している。以下でさらに詳細に述べるように、システム10のこれらのコンポーネントは、互いに協働して、角膜18内の所定経路に沿ってレーザ焦点を精確に案内する。
【0027】
図2を参照すると、コンタクト・レンズ28をよりよく理解することができる。示されるごとく、コンタクト・レンズ28は、後面30と前面32を有する。コンタクト・レンズ28が、ほぼ一定の厚さtを有し、その前面32がその後面30から約0.2mmの厚さtで離隔していることが好ましい。コンタクト・レンズ28の後面30が、約8.3mmのほぼ均一な曲率半径
Figure 0004194858
を有することが重要である。レーザ・ビームがコンタクト・レンズ28を通過できるように、コンタクト・レンズ28を、レーザ・ビームを透過する材料製にすることが重要である。本発明の第1の実施形態では、コンタクト・レンズ28と角膜18の間の境界面での屈折を最小限に抑えるために、コンタクト・レンズ28は、典型的な角膜の屈折率
Figure 0004194858
に厳密に合致するほぼ均一な屈折率
Figure 0004194858
を有するプラスチック製である。この第1の実施形態に関する例示的なコンタクト・レンズは、約1.4の均一な屈折率
Figure 0004194858
(ヒトの角膜に関する典型的な屈折率は、約1.37)を有するように作成される。
【0028】
引き続き図2を参照すると、コンタクト・レンズ28を吸引リング34内に取り付けるのが好ましいことがわかる。示されるごとく、吸引リング34は、コンタクト・レンズ28を囲み、吸引リング34を眼14の強膜38に接して保持するように配置された1つまたは複数の吸引ポート36を備える。使用時には、角膜18の前面40がコンタクト・レンズ28の後面30に一致するまで、コンタクト・レンズ28の後面30を患者の角膜18の前面40にそっと押し付ける。したがって、コンタクト・レンズ28は、角膜18の前面40を既知の曲率半径に一致させるために使用される。次に、コンタクト・レンズ28を角膜18に接して保持するために、吸引リング34を介して強膜を吸引する。典型的な角膜18の前面40の曲率半径
Figure 0004194858
が約7.8mmであるので、コンタクト・レンズ28の後面30を角膜18に押し付けると、角膜18の前面40がコンタクト・レンズ28
Figure 0004194858
の後面30に一致する。望むなら、レーザ処置時に眼14を安定化するために、吸引リング34を固定構造に取り付けることができる(取付け器具は図示せず)。重要なことには、角膜18をコンタクト・レンズ28に一致させたときに、患者に最小限の不快感しか与えず、角膜ラメラの3次元アーキテクチャが乱されない。
【0029】
角膜18内の所定経路42に沿ってレーザ焦点を精確に案内するためにシステム10を使用することについては、図1および図3を相互参照すれば最もよく理解することができる。説明のために、図3に示すような例示的な所定経路42を考える。示されるごとく、所定経路42は、光軸16上の点から始まり、角膜18の前面40からほぼ一定の深度で角膜18内を延びている。このような所定経路42は、LASIKタイプの皮弁の内表面を形成するのに必要な外科的切開の一部分でありうる。また、所定経路42が、角膜18の前面40からほぼ一定の深度にある、ラメラ層間の境界面に沿った経路を表す場合があることを理解されたい。図に示す例示的な所定経路42は、本発明の説明に有用であるが、角膜18の前面40からほぼ一定の深度にない所定経路、光軸16を通らない所定経路、ならびに全体が角膜18の基質部分にはない所定経路を含めて、角膜18内の他の所定経路にも本発明を適用可能であることを理解されたい。
【0030】
引き続き図1および図3を相互参照すると、焦点44が所定経路42に沿って移動するように、レーザ光源12を角膜18に対して相対的に移動できることがわかる。具体的には、光軸16に垂直なX−Y平面内でレーザ光源12を移動させる能力を有する走査機構20を使用して、レーザ光源12を移動させる。さらに、走査機構20は、光軸16に平行な方向(すなわちZ方向)にレーザ光源12を移動させることができる。走査機構20は、次には処理装置26からの指令に応答してこれらの移動を実行する。処理装置26への入力は、所定経路42の座標、コンタクト・レンズ28のジオメトリおよび屈折率、ならびに以下で説明する他の入力を含むことができる。
【0031】
図3は、初めに、レーザ・ビームを光軸16と同一線上にあるビーム経路46に沿って方向設定するように配向したレーザ光源12を示す。示されるごとく、レーザ・ビームは、コンタクト・レンズ28の前面32を入射点48で通過して、所定経路42上にある焦点44に進む。示されるごとく、ビーム経路46は、入射点48において前面32にほぼ垂直であり、したがって前面32ではレーザ・ビームが屈折しない。
【0032】
さらに図3は、レーザ光源12をX−Y平面内で平行移動した後のレーザ光源の位置(12’で表示)を示している。示されるごとく、レーザ光源12’からのレーザ・ビームは、入射点48’でコンタクト・レンズ28の前面32を通過するビーム経路46’に沿って進み、所定経路42上にない焦点44’に進む。入射点48’でコンタクト・レンズ28の前面32に直交する、垂直面50が示されている。示されるごとく、ビーム経路46’は、垂直面50に対して角度β’で前面32を通過する。この角度β’があるので、ビーム経路46’を進むレーザ・ビームは、コンタクト・レンズ28の前面32で屈折する。示されるごとく、この屈折が焦点44’の深度に影響を及ぼし、その結果、所定経路42に達する前にレーザ・ビームが焦点を結ぶ。しかし、レーザ光源12’が光軸16からある距離に位置するときには、示されるごとく、走査機構20は、レーザ・ビームを光軸16に対してある角度α’に傾ける。より具体的には、図3から、レーザ光源12が光軸16から離れて径方向に移動するにつれて、光軸16に対するレーザ・ビームの傾きが増加することがわかる。通常、この傾きは、レーザ光源12が光軸16から移動した径方向距離1mm当たり約1°の割合で生じる。より具体的には、レーザ・ビームは、角膜18の外周部では、光軸16から径方向に約4mm移動し、光軸16から約3°の角度αに傾く。レーザ・ビームのこのわずかな傾き、コンタクト・レンズ28の前面32でのレーザ・ビームの屈折低減するけれども依然としてコンタクト・レンズ28の前面32大きな屈折が残る
【0033】
屈折の影響に加えて、レーザ光源12’から発せられたレーザ・ビームが所定経路42に達する前に焦点を結ぶ理由は、他にもいくつかある。まず、所定経路42は、示されるごとく、角膜18の前面40の曲率に沿って、X−Y平面から離れてZ方向に湾曲している。一方、レーザ光源12’は、依然として元のX−Y平面内に位置する。さらに、光軸16に対するレーザ・ビームの傾きが、焦点44’の深度を減少させる。したがって、光軸16に対するレーザ・ビームの傾きが大きくなるにつれて、前面40からの焦点44’の深度が小さくなる。また、角膜18の解剖学的構造に起因する屈折が、焦点44’の深度に影響を及ぼすこともある。具体的には、角膜18の密度および複屈折特性が、角膜18内の位置によって異なることが知られている。レーザ・ビームが角膜18内を移動するので、角膜18の密度および複屈折特性のばらつきが焦点44’の深度に影響を及ぼす。
【0034】
本発明にとって重要なことには、所定経路42の曲率、コンタクト・レンズ28による屈折、レーザ・ビームの傾き、ならびに角膜18の解剖学的構造に起因する屈折の影響を補償するために、走査機構20が、光軸16に平行な方向にレーザ光源12を選択的に移動させることができることである。図3は、X−Y平面内で平行移動し、光軸16に平行に距離z移動した後のレーザ光源の位置(12”で表示)を示している。示されるごとく、レーザ光源12”からのレーザ・ビームは、入射点48”でコンタクト・レンズ28の前面32を通過するビーム経路46”に沿って進み、所定経路42上にある焦点44”に続いている。
【0035】
前述のことから、焦点44”を所定経路42上に置くための、レーザ光源12”のZ方向移動の大きさzは、3つの成分:z1、z2、z3 の和である。第1成分z1は、幾何学的なものであり、屈折の影響を含まない。この第1成分z1は、所定経路42の形状(一般に、コンタクト・レンズ28の形状の影響を受ける)、ならびに光軸16に対するレーザ・ビームの傾きに依存する。すなわち、前述したように、所定経路42は、角膜18の前面40の曲率に沿って、X−Y平面から離れてZ方向に湾曲しているので、レーザ光源12がX−Y平面内を移動した時に焦点44を所定経路42に位置させるにはレーザ光源12をZ方向に移動させなければならない。所定経路の形状は分かっているので、X−Y平面からZ方向に移動させなければならない距離は幾何学的に算出できる。さらに、光軸16に対するレーザ・ビームの傾きが、焦点44の深度を減少させるので、焦点44を所定経路42に位置させるにはレーザ光源12をZ方向に移動させなければならない。これも幾何学的、例えば、ピタゴラスの定理を用いて算出できる。これらから求めたものがz 1 成分である。焦点44を角膜18の前面40から一定の深度に維持するには、焦点44が、光軸16上の点から角膜18の外周部に近い光軸16から約4mmの点まで移動するときに、z1が約1.5mmなければならない。z1補正を計算するための処理装置26への入力は、所定経路42の座標、コンタクト・レンズ28のジオメトリ、および光軸16に対するレーザ・ビームの傾きを含むことができる。
【0036】
第2成分z2は、コンタクト・レンズ28の表面で起こる屈折を補償するためのものであるコンタクト・レンズ28の表面で起こる屈折によって焦点44の位置は変化する。コンタクト・レンズ28の曲率、材質、屈折率は既知であり、コンタクトレンズ28に対するレーザ・ビームの傾きから前記位置変化もわかる。通常、z2補正の大きさは、光軸16上での0から、角膜18の外周部に近い光軸16から約4mmの位置での約7μmまで変化する。z2補正を計算するための処理装置26への入力は、所定経路42の座標、コンタクト・レンズ28のジオメトリおよび屈折率、ならびに光軸に対するレーザ・ビームの傾きを含むことができる。
【0037】
第3成分z3は、角膜18の解剖学的構造に起因するレーザ・ビームの屈折を補償するためのものである。具体的には、角膜18の密度および複屈折特性は、角膜18内の位置によって異なることが知られている。焦点44が角膜18内の所定経路42に沿って移動するので、角膜18の密度および複屈折特性のばらつきが、前面40からの焦点44の深度に影響を及ぼす。しかし、これら、角膜18の密度および複屈折特性のばらつきは、z3移動によって補償することができる。より具体的には、角膜18の密度は波面検出器24を用いて、角膜18の複屈折特性は偏光解析器22を用いて測定しマッピングすることができる。次いでこれらのマップを処理装置26に入力して、これらの角膜特性のばらつきを補償するz3移動を計算することができる。z3補正に関する典型的な値は、5〜8μmの範囲である。
【0038】
前述の説明は、レーザ焦点44を所定経路42に沿って移動させるためのシステムおよび方法を提供するものである。ラメラ層間の境界面に沿ったフォトアブレージョンが望まれるときには、これらのシステムおよび方法を、2001年2月14日出願のBilleの「A Method for Separating Lamellae」という名称の同時係属米国特許出願第09/783,665号、ならびに2001年11月28日出願のBilleの「A Method for Creating a Corneal Flap」という名称の同時係属米国特許出願第09/997,167号のシステムおよび方法で増補することができる。より具体的には、同時係属出願第09/783,665号および同第09/997,167号は、レーザ焦点44をラメラ層間の境界面上に維持するために、レーザ焦点44の深度をわずかに調整する、フィードバック・タイプのシステムおよび方法を提供する。
【0039】
本発明の他の実施形態では、不均一な屈折率を有するコンタクト・レンズ28を使用して、コンタクト・レンズ28からの屈折および角膜特性のばらつきが焦点深度に及ぼす影響を補償する。したがって、この実施形態では、レーザ光源12のz2およびz3移動を低減または排除することができる。不均一な屈折率は、関連技術で公知のマスキング技術を用いたプラスチック・レンズのイオン注入によって達成することができる。
【0040】
コンタクト・レンズ28の後面30および前面32で起こる屈折が焦点深度に及ぼす影響を補償するために、屈折率プロフィルを有するコンタクト・レンズ28を使用する。この屈折がコンタクト・レンズ28の形状に特有のものであるので、屈折率プロフィルは、同一形状のすべてのレンズについて同一である。具体的には、この実施形態では、コンタクト・レンズ28の光軸16上にある部分の屈折率が最も高く、コンタクト・レンズ28の外周部の屈折率は、約3パーセント低い。
【0041】
角膜18の解剖学的構造が焦点深度に及ぼす影響を補償するために、まず、前述のように、角膜18の密度および複屈折特性の角膜マッピングを行う。マッピングによって、角膜特性のばらつきを補償するために、イオン注入によってコンタクト・レンズ28を選択的に変化させることができる。したがって、必要なコンタクト・レンズ28は、患者ごとに異なる。ただし、すべての角膜を約20の解剖学的に類似の群に分類できることが企図されている。したがって、角膜18の解剖学的構造を妥当な確度で補償するのに、わずか約20の異なるコンタクト・レンズでよい。コンタクト・レンズ28の屈折特性を選択的に変化させると、レーザ光源12のz位置の微調整に関する要件が低減されるという利点があり、所望の基質内切開の深度プロフィルの術前精度管理が可能になる。加えて、コンタクト・レンズ28の前面は、複製技術とボール形の鋳型によって容易に製造できる球形にすることができる。個々のすべての特徴は、マイクロリソグラフ技術におけるマスキング技術によって実施することができる。
【0042】
本明細書で示し詳細に開示した特定のレーザ手術用角膜コンタクト・システムは、言うまでもなく、十分に本発明の目的を達成し利点を提供できるものであるが、単に本発明の現時点での好ましい実施形態を説明するものにすぎず、頭記の特許請求の範囲に記載のこと以外、本明細書に示す構造または設計の詳細だけに限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシステムの動作コンポーネントを示す、簡略化した略図である。
【図2】角膜に係合させる直前のコンタクト・レンズを示す、角膜と、本発明での使用に適したコンタクト・レンズの拡大断面図である。
【図3】レーザ光源の様々な移動がレーザ焦点に及ぼす影響を示す、レーザ光源と、角膜およびコンタクト・レンズの一部分の簡略化した略図である。
【符号の説明】
10 角膜コンタクト・システム
12 レーザ光源
14 眼
16 光軸
18 角膜
20 走査機構
22 偏光解析器
24 波面検出器
26 処理装置
28 コンタクト・レンズ
30 コンタクト・レンズ後面
32 コンタクト・レンズ前面
34 吸引リング
36 吸引ポート
38 強膜
40 角膜前面
42 所定経路
44 焦点
46 ビーム経路
48 入射点
50 垂直面

Claims (3)

  1. 眼の角膜内の所定経路に沿ってレーザ・ビームの焦点を移動させるためのシステムであって、システムが、
    前面と後面を備えて形成されたコンタクト・レンズであって、前記後面が曲率半径Rを有し、角膜前面が前記コンタクト・レンズの前記後面に一致するように角膜に係合可能なコンタクト・レンズと、
    レーザ・ビームを発生するレーザ光源であって、レーザ・ビームが前記コンタクト・レンズを通る方向を向くように配向され、レーザ・ビームを角膜内の所定の深度にある焦点に合わせる手段を有するレーザ光源と、
    前記コンタクト・レンズのジオメトリおよび前記レーザ光源の位置および角膜密度のマップを含入力データを受け取る処理装置であって、前記入力データに基づいて作動して、前記焦点が前記所定経路に沿って前進するときに、角膜前面からの焦点深度を維持するのに必要なレーザ光源の目の光軸に垂直な移動および平行な移動を計算する処理装置と、
    前記処理装置に応答し、レーザ光源を前記コンタクト・レンズに対して相対的に移動させて、レーザ・ビームの焦点を前記所定経路に沿って移動させる手段とを備えるシステム。
  2. 眼の角膜内の所定経路に沿ってレーザ・ビームの焦点を移動させるためのシステムであって、該システムが、
    前面と後面を備えて形成されたコンタクト・レンズであって、前記後面が曲率半径Rを有し、角膜の前面が前記コンタクト・レンズの前記後面に一致するように角膜に係合可能なコンタクト・レンズと、
    レーザ・ビームを発生するレーザ光源であって、レーザ・ビームが前記コンタクト・レンズを通る方向を向くように配向され、レーザ・ビームを角膜内の所定の深度にある焦点に合わせる手段を有するレーザ光源と、
    前記コンタクト・レンズのジオメトリおよび前記レーザ光源の位置および角膜複屈折特性のマップを含む入力データを受け取る処理装置であって、前記入力データに基づいて作動して、前記焦点が前記所定経路に沿って前進するときに、角膜前面からの焦点深度を維持するのに必要なレーザ光源の目の光軸に垂直な移動および平行な移動を計算する処理装置と、
    前記処理装置に応答し、レーザ光源を前記コンタクト・レンズに対して相対的に移動させて、レーザ・ビームの焦点を前記所定経路に沿って移動させる手段とを備えるシステム。
  3. 眼の角膜内の所定経路に沿ってレーザ・ビームの焦点を移動させるためのシステムであって、該システムが、
    前面と後面を備えて形成されたコンタクト・レンズであって、前記後面が曲率半径Rを有し、角膜の前面が前記コンタクト・レンズの前記後面に一致するように角膜に係合可能なコンタクト・レンズにして、該コンタクト・レンズが不均一な屈折率を有し、該屈折率が前記コンタクト・レンズ内で選択的に変更され、角膜内の複屈折特性のばらつきを補償するコンタクト・レンズと、
    レーザ・ビームを発生するレーザ光源であって、レーザ・ビームが前記コンタクト・レンズを通る方向を向くように配向され、レーザ・ビームを角膜内の所定の深度にある焦点に合わせる手段を有するレーザ光源と、
    前記コンタクト・レンズのジオメトリおよび前記レーザ光源の位置を含む入力データを受け取る処理装置であって、前記入力データに基づいて作動して、前記焦点が前記所定経路に沿って前進するときに、角膜前面からの焦点深度を維持するのに必要なレーザ光源の目の光軸に垂直な移動および平行な移動を計算する処理装置と、
    前記処理装置に応答し、レーザ光源を前記コンタクト・レンズに対して相対的に移動させて、レーザ・ビームの焦点を前記所定経路に沿って移動させる手段とを備えるシステム。
JP2003045281A 2002-05-24 2003-02-24 レーザ手術用角膜コンタクト・システム Expired - Fee Related JP4194858B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/155,810 US6730074B2 (en) 2002-05-24 2002-05-24 Cornea contact system for laser surgery
US155810 2002-05-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003339759A JP2003339759A (ja) 2003-12-02
JP4194858B2 true JP4194858B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=29400590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003045281A Expired - Fee Related JP4194858B2 (ja) 2002-05-24 2003-02-24 レーザ手術用角膜コンタクト・システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6730074B2 (ja)
EP (1) EP1364632B1 (ja)
JP (1) JP4194858B2 (ja)
AT (1) ATE447911T1 (ja)
DE (2) DE60329950D1 (ja)
ES (1) ES2333857T3 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011516130A (ja) * 2008-04-04 2011-05-26 カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフト 眼の手術のための制御データ生成方法、および眼の手術治療装置および治療方法
US10624787B2 (en) 2009-07-10 2020-04-21 Alcon Inc. Apparatus for cutting a tissue section of an eye by laser radiation

Families Citing this family (67)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7083609B2 (en) * 2002-06-13 2006-08-01 Visx, Incorporated Corneal topography-based target warping
DE10353264B4 (de) * 2003-11-14 2022-07-07 Carl Zeiss Meditec Ag Adapter zum Koppeln einer Laserbearbeitungsvorrichtung mit einem Objekt
US7481536B2 (en) * 2004-02-19 2009-01-27 Amo Manufacturing Usa, Llc Methods and systems for differentiating left and right eye images
DE102004009212B4 (de) 2004-02-25 2015-08-20 Carl Zeiss Meditec Ag Kontaktelement für Laserbearbeitung und Laserbearbeitungsvorrichtung
US7402159B2 (en) * 2004-03-01 2008-07-22 20/10 Perfect Vision Optische Geraete Gmbh System and method for positioning a patient for laser surgery
US7238176B2 (en) * 2004-04-29 2007-07-03 20/10 Perfect Vision Optische Geraete Gmbh Method for intrastromal photodisruption of dome-shaped surfaces
US20080287927A1 (en) * 2004-12-02 2008-11-20 Sie Ag Surgical Instrument Engineering Protective device for ophthalmic laser treatment
US20050143718A1 (en) * 2004-12-02 2005-06-30 Sie Ag Surgical Instrument Engineering Method for surgical treatment of a patient's eye by means of a laser
US8394084B2 (en) 2005-01-10 2013-03-12 Optimedica Corporation Apparatus for patterned plasma-mediated laser trephination of the lens capsule and three dimensional phaco-segmentation
US7390089B2 (en) * 2005-02-25 2008-06-24 20/10 Perfect Vision Optische Geraete Gmbh Device and method for aligning an eye with a surgical laser
US20070027438A1 (en) * 2005-07-26 2007-02-01 Frieder Loesel System and method for compensating a corneal dissection
US7955324B2 (en) * 2005-10-21 2011-06-07 Technolas Perfect Vision Gmbh Cornea contact system
US20070173796A1 (en) * 2006-01-25 2007-07-26 Ralf Kessler Device and method for calibrating a laser system
US20070219541A1 (en) * 2006-03-14 2007-09-20 Intralase Corp. System and method for ophthalmic laser surgery on a cornea
US8182471B2 (en) * 2006-03-17 2012-05-22 Amo Manufacturing Usa, Llc. Intrastromal refractive correction systems and methods
GB2436068A (en) * 2006-03-18 2007-09-19 Ernest Mark Talbot Surgical contact lens
ES2367315T3 (es) * 2006-07-04 2011-11-02 Wavelight Gmbh Elemento de contacto con el ojo mejorado.
DE102006036800A1 (de) 2006-08-07 2008-02-14 Carl Zeiss Meditec Ag Vorrichtung zur individuellen Therapieplanung und positionsgenauen Modifikation eines optischen Elements
US20080082088A1 (en) 2006-09-05 2008-04-03 Intralase Corp. System and method for resecting corneal tissue
US20080082086A1 (en) 2006-09-05 2008-04-03 Kurtz Ronald M System and method for resecting corneal tissue
US8685006B2 (en) * 2006-11-10 2014-04-01 Carl Zeiss Meditec Ag Treatment apparatus for surgical correction of defective eyesight, method of generating control data therefore, and method for surgical correction of defective eyesight
US8088124B2 (en) 2007-01-19 2012-01-03 Technolas Perfect Vision Gmbh System and method for precise beam positioning in ocular surgery
EP3466379B1 (en) 2007-03-13 2021-02-17 AMO Development, LLC Apparatus for creating ocular surgical and relaxing incisions
DE102007019813A1 (de) 2007-04-26 2008-10-30 Carl Zeiss Meditec Ag Vorrichtung und Verfahren zum Erzeugen von Schnittflächen in der Hornhaut eines Auges zur Fehlsichtigkeitskorrektur
EP2033605B1 (de) * 2007-08-31 2012-03-28 Schwind eye-tech-solutions GmbH & Co. KG Lasersystem zum Ablatieren von Hornhaut an einem Patientenauge
JP5623907B2 (ja) * 2007-09-05 2014-11-12 アルコン レンゼックス, インコーポレーテッド レーザ手術におけるレーザ誘起保護シールド
JP2010538699A (ja) * 2007-09-06 2010-12-16 アルコン レンゼックス, インコーポレーテッド 水晶体の光破壊治療
JP2010538700A (ja) * 2007-09-06 2010-12-16 アルコン レンゼックス, インコーポレーテッド 外科的光破壊の精密な目標設定
US9456925B2 (en) * 2007-09-06 2016-10-04 Alcon Lensx, Inc. Photodisruptive laser treatment of the crystalline lens
EP2194904A4 (en) * 2007-09-10 2013-03-13 Alcon Lensx Inc DEVICE, SYSTEMS AND TECHNIQUES AS AN INTERFACE CONNECTION WITH AN EYE IN LASER SURGERY
JP2010538704A (ja) * 2007-09-10 2010-12-16 アルコン レンゼックス, インコーポレーテッド 重力場における有効なレーザ光破壊手術
US20090137991A1 (en) * 2007-09-18 2009-05-28 Kurtz Ronald M Methods and Apparatus for Laser Treatment of the Crystalline Lens
EP2200549A4 (en) * 2007-09-18 2013-01-23 Alcon Lensx Inc METHODS AND DEVICES FOR INTEGRATED CATARACT SURGERY
EP2211802B1 (en) * 2007-11-02 2012-06-27 Alcon LenSx, Inc. Apparatus for improved post-operative ocular optical peformance
ES2757628T3 (es) 2008-01-09 2020-04-29 Alcon Inc Fragmentación de tejido curvada mediante láser fotodisruptivo
US20090299345A1 (en) * 2008-05-27 2009-12-03 Bille Josef F System and method for reshaping a cornea using a combination of liob and structural change procedures
US8529557B2 (en) * 2008-05-30 2013-09-10 Technolas Perfect Vision Gmbh System and method for stray light compensation of corneal cuts
CA2735264C (en) * 2008-08-25 2014-10-14 Wavelight Ag Coupling of an eye to a laser device
US8366701B2 (en) * 2009-01-27 2013-02-05 Technolas Perfect Vision Gmbh System and method for correcting higher order aberrations with changes in intrastromal biomechanical stress distributions
US8483991B2 (en) * 2009-05-15 2013-07-09 Fluke Corporation Method and system for measuring thermal radiation to determine temperature and emissivity of an object
AU2010295571B8 (en) * 2009-09-18 2015-10-08 Amo Development, Llc Registration of corneal flap with ophthalmic measurement and/or treatment data for lasik and other procedures
US9492322B2 (en) 2009-11-16 2016-11-15 Alcon Lensx, Inc. Imaging surgical target tissue by nonlinear scanning
US20110144629A1 (en) * 2009-12-10 2011-06-16 Rupert Veith Method for Complementing Conventional Vision Correction with Laser Correction of the Cornea
DE102010004696B4 (de) 2010-01-15 2022-04-28 Schwind Eye-Tech-Solutions Gmbh Vorrichtung zum Behandeln eines Patientenauges mit Laserstrahlung sowie Verfahren zum Positionieren
US8265364B2 (en) * 2010-02-05 2012-09-11 Alcon Lensx, Inc. Gradient search integrated with local imaging in laser surgical systems
US8414564B2 (en) * 2010-02-18 2013-04-09 Alcon Lensx, Inc. Optical coherence tomographic system for ophthalmic surgery
US8398236B2 (en) 2010-06-14 2013-03-19 Alcon Lensx, Inc. Image-guided docking for ophthalmic surgical systems
US20160074221A1 (en) * 2010-06-14 2016-03-17 Marie-Jose B. Tassignon Femtosecond laser apparatus for plasma induced vitreous ablation in the eye
US8845624B2 (en) 2010-06-25 2014-09-30 Alcon LexSx, Inc. Adaptive patient interface
US9532708B2 (en) 2010-09-17 2017-01-03 Alcon Lensx, Inc. Electronically controlled fixation light for ophthalmic imaging systems
US20120240939A1 (en) * 2011-03-24 2012-09-27 Jochen Kandulla Apparatus and Method for Control of Refractive Index Changes in a Material
US8459794B2 (en) 2011-05-02 2013-06-11 Alcon Lensx, Inc. Image-processor-controlled misalignment-reduction for ophthalmic systems
US9089401B2 (en) 2011-05-06 2015-07-28 Alcon Lensx, Inc. Adjusting ophthalmic docking system
EP2522318A1 (en) * 2011-05-12 2012-11-14 Sanofi-Aventis Deutschland GmbH Guide device for intraocular injection
US9622913B2 (en) 2011-05-18 2017-04-18 Alcon Lensx, Inc. Imaging-controlled laser surgical system
US8939967B2 (en) 2011-08-03 2015-01-27 Alcon Lensx, Inc. Patient interface defogger
US8398238B1 (en) 2011-08-26 2013-03-19 Alcon Lensx, Inc. Imaging-based guidance system for ophthalmic docking using a location-orientation analysis
US9023016B2 (en) 2011-12-19 2015-05-05 Alcon Lensx, Inc. Image processor for intra-surgical optical coherence tomographic imaging of laser cataract procedures
US9066784B2 (en) 2011-12-19 2015-06-30 Alcon Lensx, Inc. Intra-surgical optical coherence tomographic imaging of cataract procedures
US9044304B2 (en) 2011-12-23 2015-06-02 Alcon Lensx, Inc. Patient interface with variable applanation
US8807752B2 (en) 2012-03-08 2014-08-19 Technolas Perfect Vision Gmbh System and method with refractive corrections for controlled placement of a laser beam's focal point
US9603744B2 (en) 2012-11-09 2017-03-28 Technolas Perfect Vision Gmbh Adaptable patient interface
US10335315B2 (en) * 2013-02-01 2019-07-02 Alcon Lensx, Inc. Bi-radial patient interface
US9398979B2 (en) 2013-03-11 2016-07-26 Technolas Perfect Vision Gmbh Dimensional compensator for use with a patient interface
US10219948B2 (en) 2016-02-24 2019-03-05 Perfect Ip, Llc Ophthalmic laser treatment system and method
EP3323393B1 (en) * 2016-11-18 2020-05-13 Ziemer Ophthalmic Systems AG Ophthalmological patient interface
EP3723681A2 (en) * 2017-12-12 2020-10-21 Alcon Inc. Patient interface for ophthalmic surgery

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0030210B1 (fr) 1979-11-28 1984-08-29 Lasag Ag Dispositif pour l'observation en vue du traitement de l'oeil
US4772115A (en) 1986-09-02 1988-09-20 Computed Anatomy Incorporated Illuminated ring keratometer device
US4907586A (en) 1988-03-31 1990-03-13 Intelligent Surgical Lasers Method for reshaping the eye
DE3838253A1 (de) 1988-11-11 1990-05-23 Krumeich Joerg H Saugring fuer operationen am menschlichen auge
US6099522A (en) 1989-02-06 2000-08-08 Visx Inc. Automated laser workstation for high precision surgical and industrial interventions
US5098426A (en) * 1989-02-06 1992-03-24 Phoenix Laser Systems, Inc. Method and apparatus for precision laser surgery
IL89874A0 (en) * 1989-04-06 1989-12-15 Nissim Nejat Danon Apparatus for computerized laser surgery
JP3206923B2 (ja) * 1991-01-30 2001-09-10 株式会社ニデック 眼科用レーザ手術装置
US5647865A (en) * 1991-11-01 1997-07-15 Swinger; Casimir A. Corneal surgery using laser, donor corneal tissue and synthetic material
US6325792B1 (en) * 1991-11-06 2001-12-04 Casimir A. Swinger Ophthalmic surgical laser and method
US5984916A (en) 1993-04-20 1999-11-16 Lai; Shui T. Ophthalmic surgical laser and method
WO1994009849A1 (en) 1992-10-26 1994-05-11 Swinger Casimir A Method of performing ophthalmic surgery
US5336215A (en) * 1993-01-22 1994-08-09 Intelligent Surgical Lasers Eye stabilizing mechanism for use in ophthalmic laser surgery
CA2127029C (en) * 1993-11-12 2003-08-19 Tibor Juhasz Intrastromal photorefractive keratectomy
CA2233062C (en) * 1995-09-29 2002-11-12 Polyvue Bahamas, Ltd. Contact lens and process for fitting
US5822035A (en) 1996-08-30 1998-10-13 Heidelberg Engineering Optische Messysteme Gmbh Ellipsometer
US6271914B1 (en) 1996-11-25 2001-08-07 Autonomous Technologies Corporation Objective measurement and correction of optical systems using wavefront analysis
US5920373A (en) * 1997-09-24 1999-07-06 Heidelberg Engineering Optische Messysteme Gmbh Method and apparatus for determining optical characteristics of a cornea
US20020013577A1 (en) * 1998-03-06 2002-01-31 Frey Rudolph W. Laser beam delivery and eye tracking system
US6224211B1 (en) * 1999-06-08 2001-05-01 Medjet, Inc. Super vision
US6451006B1 (en) * 2001-02-14 2002-09-17 20/10 Perfect Vision Optische Geraete Gmbh Method for separating lamellae
EP1389070A4 (en) 2001-04-19 2004-05-12 Intralase Corp METHOD AND SYSTEM FOR PHOTOCAUTERIZATION OF THE EYE TISSUE
US20030014042A1 (en) * 2001-07-13 2003-01-16 Tibor Juhasz Method of creating stromal pockets for corneal implants
US6641577B2 (en) * 2001-11-28 2003-11-04 20/10 Perfect Vision Optische Geraete Gmbh Apparatus and method for creating a corneal flap

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011516130A (ja) * 2008-04-04 2011-05-26 カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフト 眼の手術のための制御データ生成方法、および眼の手術治療装置および治療方法
US10624787B2 (en) 2009-07-10 2020-04-21 Alcon Inc. Apparatus for cutting a tissue section of an eye by laser radiation
US11717446B2 (en) 2009-07-10 2023-08-08 Alcon Inc. Apparatus for cutting a tissue section of an eye by laser radiation

Also Published As

Publication number Publication date
EP1364632A1 (en) 2003-11-26
ES2333857T3 (es) 2010-03-02
US6730074B2 (en) 2004-05-04
JP2003339759A (ja) 2003-12-02
ATE447911T1 (de) 2009-11-15
DE60329950D1 (de) 2009-12-24
US20030220629A1 (en) 2003-11-27
EP1364632B1 (en) 2009-11-11
DE20321423U1 (de) 2007-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4194858B2 (ja) レーザ手術用角膜コンタクト・システム
EP2585014B1 (en) Device to guide a cataract procedure by corneal imaging
JP4128783B2 (ja) 眼の動きを補正しながらレーザビームを眼中の目標に導くための制御方法およびシステム
US7892225B2 (en) Devices and methods for separating layers of materials having different ablation thresholds
EP2211802B1 (en) Apparatus for improved post-operative ocular optical peformance
US7238176B2 (en) Method for intrastromal photodisruption of dome-shaped surfaces
EP2804571B1 (en) Adjusting laser energy in accordace with optical density
US6641577B2 (en) Apparatus and method for creating a corneal flap
RU2498789C2 (ru) Устройство для воздействия на глаз лазерным излучением
US10195084B2 (en) Centering technique for a cutting laser for refractive ophthalmic surgery
US7662148B2 (en) Systems and methods for intrastromal scanning patterns

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080522

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4194858

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees