JP4194267B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4194267B2
JP4194267B2 JP2001374293A JP2001374293A JP4194267B2 JP 4194267 B2 JP4194267 B2 JP 4194267B2 JP 2001374293 A JP2001374293 A JP 2001374293A JP 2001374293 A JP2001374293 A JP 2001374293A JP 4194267 B2 JP4194267 B2 JP 4194267B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
paper
image
roller
drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001374293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003170646A (ja
Inventor
光雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001374293A priority Critical patent/JP4194267B2/ja
Publication of JP2003170646A publication Critical patent/JP2003170646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4194267B2 publication Critical patent/JP4194267B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面印刷可能な印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1枚の用紙の両面に1回の給紙動作でそれぞれ画像を印刷する両面印刷可能な印刷装置が提案されている。例えば、特開平9−95034号公報には、第1画像と第2画像とが製版されたマスタがドラム外周面に巻着される印刷ドラムと、ドラム外周面に用紙を圧接して第1及び第2画像を用紙の表面と裏面にそれぞれ転写する第1及び第2印刷部を構成する第1及び第2の印圧手段とを有し、第1印刷部で画像転写された用紙の向きを用紙反転手段で反転して第2印刷部に向けて案内し、用紙両面に印刷する印刷装置が記載されている。この印刷装置に採用されている用紙反転手段は、第1画像を転写された用紙を取り込む搬送ベルトと、取り込まれた用紙の位置を規制するストッパ部材と、取り込まれた用紙を第2印刷部に向けて送り出す搬送ベルトと、コイルスプリング等の弾性部材とを有し、取り込まれた用紙の位置をストッパ部材で規制すると共に、弾性部材の弾性力によって飛ばして搬送している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような両面印刷可能な印刷装置においては次のような課題がある。
(1)第1画像が形成された用紙は用紙反転手段に送られて、第2印刷部へ送るための搬送ベルトに弾性部材の付勢力によって強制的に送られるので、用紙は必ず第2印刷部を通過しなければならない。このため、マスタの全域を使った片面印刷を実行した場合、片面画像が分割して用紙の両面に転写されることになり、構造的に片面印刷に対応することが困難である。
(2)用紙反転手段に送り込まれた用紙は、付勢手段の弾性力で第2印刷部への搬送ベルトへ搬送されるので、弾性部材の縮み加減で搬送ベルトに対する用紙の搬送位置にバラつきが出てしまい、第2印刷部への再給紙タイミングが不安定となる。用紙搬送速度を低くすることで、弾性部材の縮み方を少なくして搬送ベルトへの搬送位置の安定化を図ることも考えられるが、この場合、印刷時間が長くなるとともに、用紙反転のための所要時間が長くなるので印刷ドラム径を大きくする必要がある。
(3)第2印刷部での用紙に対する画像転写は、第1画像が転写されている用紙の第1面側から第2の印圧手段によってドラム外周面に用紙を圧接することで行われるので、画像のインキ乾燥が十分でない場合、第2印刷部で用紙と接触する第2の印圧手段の接触面に付着してしまい、この付着したインキが用紙に再転写して画像面が汚れてしまう。
【0004】
本発明は、画像面積を限定しない片面印刷をも可能として、印刷の多様化を図れる両面印刷可能な印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、片面印刷された用紙を安定した位置で停止させて反転再給紙を確実に行える両面印刷可能な印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、裏面印刷時におけるインキの再転写による画像面の汚れを低減する両面印刷可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その長さ方向に第1画像と第2画像とが並んで製版可能な製版領域をもち、少なくとも第1画像と第2画像とが製版されたマスタがドラム外周面に巻着される印刷ドラムと、用紙をドラム外周面に圧接して第1画像を用紙の第1面に転写する第1印刷部を構成する第1の印圧手段と、第1画像が転写された用紙をドラム外周面に圧接して第2画像を用紙の第2面に転写する第2印刷部を構成する第2の印圧手段と、第1印刷部で画像転写された用紙の向きを反転して第2印刷部に向けて案内する用紙反転手段とを有する両面印刷可能な印刷装置に適用するものであって、その特徴は次の構成にある。
【0006】
片面印刷モードと両面印刷モードとが選択可能であり、用紙反転手段よりも用紙搬送方向の下流側に配置したトレイと、用紙反転手段に近設され、第1印刷部を通過して導入される用紙の先端と当接する第1位置と用紙先端と当接しない第2位置とを占める揺動自在なストッパ部材と、片面印刷モードが選択されたときにストッパ部材を第1位置から第2位置へと変位させるストッパ駆動手段とを有する点。
【0007】
第2の印圧手段が、その直径が印刷ドラムの直径の1/3とされたローラ部材と、このローラ部材を印刷ドラムの回転速度の3倍で回転駆動する駆動手段とを有する点。
【0008】
ストッパ部材を、第1印刷部とストッパ部材との用紙搬送方向における距離を長短する方向に移動可能に設け、第1印刷部とストッパ部材との距離が第1印刷部を通過する用紙の長さよりも長くなるように、用紙サイズに応じてストッパ部材の位置を長短方向に変位する停止位置調整手段を有する点。
【0009】
用紙反転手段に近設され、第1印刷部を通過して導入される用紙の先端に当接する位置に選択的に置かれるストッパ部材を有し、第2の印圧手段が、駆動手段によって回転駆動される印圧ローラを有し、用紙反転手段が、複数のローラ間に掛け渡されて一方向に回転駆動され、用紙搬送案内面を構成する複数本の無端ベルトと、用紙搬送案内面上に吸着作用を与える吸着手段と、ストッパ部材に当接してその搬送を妨げられた用紙の後端を、所定のタイミングで前記印圧ローラに向かって押し上げて圧接させる再給紙手段とを有する点。
【0010】
ストッパ部材には、各無端ベルト間に形成される空間内に進入する櫛歯状の部位が形成されている点。
再給紙手段が、各無端ベルト間に形成される空間内に収納された待機位置と、空間から突出して用紙の後端を印圧ローラに押し付ける突出位置とに進退可能な再給紙ローラと、再給紙ローラを所定のタイミングで待機位置から突出位置へと変位する再給紙駆動手段とを有する点。
【0011】
再給紙駆動手段が、一端に再給紙ローラを回転自在に支持するとともに、この再給紙ローラを待機位置と突出位置とに位置させる揺動自在なアーム部材と、アーム部材の他端と当接し、印刷ドラムの回転に同期して回転するカムとを有する点。
【0012】
ストッパ部材を、用紙搬送方向における再給紙手段とストッパ部材との距離を長短する方向に移動可能に設け、用紙サイズに応じて、再給紙手段とストッパ部材との距離が第1印刷部を通過した用紙の再給紙可能な距離となるように、ストッパ部材の位置を長短方向に変位する給紙位置調整手段を有する点。
【0013】
ストッパ部材が、第1印刷部を通過して導入される用紙の先端と当接する第1位置と、用紙先端と当接しない第2位置とを占めるように揺動自在であり、片面印刷モードが選択されたときに、ストッパ部材を第1位置から第2位置へと変位させるストッパ駆動手段を有する点。
【0014】
ドラム外周面が、巻着されるマスタの第1及び第2画像がそれぞれ位置する第1及び第2の穿孔領域と、第1及び第2の穿孔領域の間に位置し、前記マスタの先端を保持するクランパが設けられた非穿孔領域とを有し、これら各領域がドラム回転方向においてその長さが略均等になるように構成されている点。
【0015】
第1の印圧手段が、ドラム外周面に対して接離可能な印圧ローラと、両面印刷モード時には第1の穿孔領域について印圧ローラの印圧動作を行い、片面印刷モード時には第1及び第2の穿孔領域の双方に対して印圧ローラの印圧動作を行う第1接離手段とを有する点。
【0016】
第2の印圧手段を、両面印刷モード時に第2の穿孔領域について印圧動作を行ように動作させる第2接離手段とを有する点。
ドラム外周面に巻着されるマスタが、ドラム外周面に設けられるクランパに保持される先端側には第2画像が製版され、後端側には第1画像が製版されている点。
【0017】
第2の印圧手段が、ローラ部材と、このローラ部材を回転駆動する駆動手段とを有し、ローラ部材の外周長が、ドラム外周面を第1画像領域、第2画像領域及び非画像領域に略等分割したときの、1つの領域の周長と略同じ長さであり、駆動手段が、ローラ部材をドラム外周面の線速度と同一の線速度で回転駆動する点。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用された印刷装置の一形態である製版一体型の孔版印刷装置を示す。この孔版印刷装置は、その長さ方向に第1画像と第2画像とが並んで製版可能な製版領域をもち、少なくとも第1画像と第2画像とが製版されたマスタ5がドラム外周面2に巻着される印刷ドラム1と、用紙11をドラム外周面2に圧接して第1画像を用紙11の第1面としての表面に転写する第1印刷部101を構成する第1の印圧手段73と、第1画像が転写された用紙11をドラム外周面2に圧接して第2画像を用紙11の第2面となる裏面に転写する第2印刷部102を構成する第2の印圧手段74と、第1印刷部で表面に画像転写された用紙11の向きを反転して第2印刷部に向けて案内する用紙反転手段70とを有し、両面印刷可能とされている。本形態では、給紙台6から給紙された用紙を用紙11とし、用紙反転手段70から再給紙された用紙を用紙11Aとする。
【0019】
印刷ドラム1は、円筒状支持体の外周面にメッシュスクリーンが巻かれ、その内部からドラム外周面2にインキを供給する周知の構成である。印刷ドラム1は、駆動源となるドラム駆動モータ90によって図1において時計周りに回転駆動される。印刷ドラム1は、その回転方向で大きく3つの領域に分けられている。すなわち、ドラム外周面2は、巻着されるマスタ5に形成される第1及び第2画像がそれぞれ位置する第1及び第2画像領域となる第1及び第2の穿孔領域C、Bと、第1及び第2の穿孔領域の間に位置し、マスタ5の先端5aを挟持して保持するクランパ4が設けられた非画像領域となる非穿孔領域Aとを有し、ドラム回転方向において各領域の長さが略均等とされている。
【0020】
印刷ドラム1の右斜め上方には、製版装置3が配設されている。この製版装置3では、ロール状の未製版マスタ3aに、両面印刷に対応する第1及び第2画像や片面印刷に対応する第3画像を、後述するモード選択手段により印刷モードが選択されてオペレータにより製版動作が促されることにより製版する。
【0021】
本形態では、図6(a)に示すように、両面印刷時の用紙裏面用の画像となる第2画像をB1、用紙表面用の画像となる第1画像をC1とした時、第2画像B1はクランパ4で挟持されるマスタ5の先端5a側に、第1画像C1はマスタ5の後端5b側に、それぞれドラム外周面2の穿孔領域B、Cに対応するように製版される。図6(b)に示すように、片面印刷時の表面画像となる第3画像をD1としたとき、第3画像D1はドラム外周面2の穿孔領域B、Cにまたがって製版される。
【0022】
本形態において、第2画像B1及び第1画像C1は、JIS規格A4サイズの用紙相当の大きさを有し、マスタ5の長手方向、すなわち、ドラム回転方向に2つの画像が横向きに並列する向きに製版される。第3画像D1は、JIS規格A3サイズの用紙相当の大きさを有し、マスタ5の長手方向に対して横長の向きに製版される。
【0023】
マスタ5に対する製版は、これら用紙サイズに限定されるものではなく、第2画像B1及び第1画像C1をJIS規格B5サイズの用紙相当の大きさとし、印刷ドラム1の回転方向に2つの画像が横向きに並列する向きに製版し、第3画像D1をJIS規格B4サイズの用紙相当の大きさとすることや、第3画像D1をJIS規格A4サイズ用紙相当の大きさとし、ドラム回転方向に対して横長の向きに製版する形態であっても良い。
【0024】
図1に示すように、印刷ドラム1の内部には2つのインキ供給手段39A、39Bが配設されている。インキ供給手段39Aは、クランパ4が図1において上方にくる位置を印刷ドラム1が占めたときに穿孔領域Cに、インキ供給手段39Bはクランパ4が上方にくる位置を印刷ドラム1が占めたときに穿孔領域Bに位置するように、互いにドラム回転方向に間隔を空けて配置されている。インキ供給手段39Aは、ドラム内周面に接触するインキローラ13と、これに僅かな間隙をもって対向配置されたドクタローラ14とを備え、インキローラ13とドクタローラ14とでインキ溜り15を形成してドラム内周面にインキ溜り15のインキを供給する周知の構成である。インキ供給手段39Bは、ドラム内周面に接触するインキローラ16と、これに僅かな間隙をもって対向配置されたドクタローラ17とを備え、インキローラ16とドクタローラ17とでインキ溜り18を形成してドラム内周面にインキ溜り18のインキを供給する周知の構成である。
【0025】
第1の印圧手段73は、ドラム外周面2に対して接離可能なローラ部材としての印圧ローラ12と、印圧ローラ12の印圧動作を行う第1接離手段79とを備えている。第1接離手段79は、両面印刷モード時には穿孔領域Cについて印圧ローラ12の印圧動作を行い、片面印刷モード時には穿孔領域B、Cの双方に対して印圧ローラ12の印圧動作を行う機能を有する。第1接離手段79は、図示しない装置フレームに支持された軸46を中心に揺動自在であり、その一端に印圧ローラ12を回転自在に支持する屈曲形状のアーム部材45と、アーム部材45の他端に設けられたカムフォロア47に選択的に当接して印圧ローラ12をドラム外周面2に対して接離動作させるカム48A,48Bとを備えている。アーム部材45には、付勢手段としてのバネ部材56が係止されている。このバネ部材56は、印圧ローラ12がドラム外周面2から離間する方向へアーム部材45を付勢している。カム48A,48Bは、印刷ドラム1の回転と同期して回転するカム軸148上に設けられていて、図示しない切換機構によってカムフォロア47との当接が選択的に切り換えられる構成となっている。この切換機構は、カム48A,48Bを、それぞれカム軸148上で軸線方向に移動させる機構や、カム軸148を軸線方向に移動させる周知の構成である。
【0026】
カム48Aは両面印刷時に選択されて利用されるもので、印圧ローラ12をドラム外周面2の穿孔領域Cにだけ圧接させるものである。カム48Bは片面印刷時に選択されて利用されるもので、印圧ローラ12をドラム外周面2の穿孔領域Bから穿孔領域Cまで連続して圧接させるものである。印圧ローラ12は、ドラム外周面2への圧接時にインキローラ13と対向するように配置されている。本形態において、第1印刷部101とは印圧ローラ12とドラム外周面2との対向部を指す。第1印刷部101よりも用紙搬送方向の下流側には、軸19によって揺動可能に支持された剥離爪20が配置されている。この剥離爪20は、第1印刷部101の通過に際しドラム外周面2に付着した用紙11をドラム外周面2から剥離するものである。
【0027】
印刷ドラム1の右方には、複数サイズの用紙11が積載可能な給紙台6が図1において上下方向に昇降可能に設けられている。給紙台6に積載された用紙11は、その上方に配設され図9に示す駆動系93によって時計周り方向に回転駆動される給紙コロ7及び分離コロ8と、分離コロ8に接触する分離パット9によって1枚ずつに分離されて給紙台6から送り出される。印刷ドラム1と分離コロ8との間の搬送経路には、図9に示す駆動系93によって断続的に回転駆動されるレジストローラ対10が配置されている。給紙台6から送り出された用紙11は、このレジストローラ対10によりタイミングを計られて第1印刷部101へ送り込まれる。
【0028】
印刷ドラム1の左方には、第2の印圧手段74、搬送手段43及び両面印刷用の排紙トレイ44が配設されている。排紙トレイ44は、用紙搬送方向に対して最小となる向きでJIS規格A4サイズの用紙11を収納できる大きさであり、後述する排紙トレイ53のおよそ1/2とされている。搬送手段43は、排紙トレイ44よりも用紙搬送方向の上流側に配置され、両面印刷された用紙11を吸着して排紙トレイ44に搬送排出するものである。搬送手段43は、駆動モータ92の駆動によって回転駆動される駆動ローラ43aと従動ローラ43bとに巻き掛けられた搬送ベルト43cと、搬送ベルト43cに吸引力を与える吸引ファン43dとを備えた周知の構成である。
【0029】
第2の印圧手段74は、駆動手段を構成するパルスモータ75と図示しない駆動伝達機構によって回転駆動されるとともにドラム外周面2に対して接離可能なローラ部材である印圧ローラ36と、印圧ローラ36の印圧動作を行う第2接離手段80とを備えている。第2接離手段80は、両面印刷モード時に穿孔領域Bに対して印圧ローラ36の印圧動作を行う機能を有する。第2接離手段80は、図示しない装置フレームに支持された軸50を中心に揺動自在であり、その一辺に印圧ローラ36を回転自在に支持する三角形状の支持板49と、支持板49の他辺に設けられたカムフォロア51に当接して印圧ローラ36をドラム外周面2に対して接離動作させるカム52とを備えている。支持板49には、付勢手段としてのバネ部材55が係止されている。このバネ部材56は、印圧ローラ36がドラム外周面2から離間する方向へ支持板49を付勢している。カム52は、印刷ドラム1の回転と同期して回転するカム軸152上に設けられている。カム軸152は、例えば電磁クラッチなどの周知の連断機構を介して印刷ドラム1の図示しない駆動伝達機構に連結されている。カム52は、両面印刷時に回転して印圧ローラ36をドラム外周面2の穿孔領域Bにだけ圧接させるものである。印圧ローラ36は、ドラム外周面2への圧接時にインキローラ16と対向するように配置されている。本形態において、第2印刷部102とは印圧ローラ36とドラム外周面2との対向部を指す。
【0030】
印圧ローラ36は、その外周長が、ドラム外周面2の分割された各領域A、B、Cの内の、1つの領域の周長と略同じ長さとされていて、パルスモータ75によってドラム外周面2の線速度と同一の線速度で回転駆動される。本形態では、印圧ローラ36の直径を印刷ドラム1の直径の1/3とし、パルスモータ75で印刷ドラム1の回転速度の3倍の速度で印圧ローラ36を回転駆動するように構成している。印圧ローラ36はゴムローラであって、その表面摩擦係数が大きく、その表面粗さを小さくされている。印圧ローラ36の回転速度は、パルスモータ75の回転速度ではなく、パルスモータ75と印圧ローラ36とを連結する歯車輪列、あるいはプーリとベルト等の組み合わせ等からなる駆動伝達機構のギア比やプーリ比を適宜調整して印刷ドラム1の周速度と同一の周速度としてもよい。
【0031】
第2印刷部102よりも用紙搬送方向の下流側には、軸41によって揺動可能に支持された剥離爪42が配置されている。この剥離爪42は、第2印刷部102の通過に際しドラム外周面2に付着した用紙11Aをドラム外周面2から剥離するものである。
【0032】
用紙反転手段70は、第1印刷部101と第2印刷部102の間に配設されている。用紙反転手段70よりも用紙搬送方向の下流側には、片面印刷用の排紙トレイ53が配設されている。排紙トレイ53は、孔版印刷装置で使用する最大サイズの用紙を収納可能な長さを有している。具体的には、用紙搬送方向に対して最長となる向きで、JIS規格A3サイズの用紙を収納できる大きさである。
【0033】
用紙反転手段70は、用紙搬送方向に間隔をもって斜めに配置されたローラ22,23と、ローラ22,23に掛け渡されて一方向に回転駆動され、用紙搬送案内面24Aを構成する複数本の無端ベルト24と、用紙搬送案内面24A上に吸着作用を与える吸着手段25と、ストッパ部材26に当接してその搬送を妨げられた用紙11の後端を、所定のタイミングで印圧ローラ36に向かって押し上げて圧接させる再給紙手段77とを有する。
【0034】
ローラ22,23は、図3に示すように、軸103,104で回転自在に支持され、軸線方向に間隔を空けて配置したローラ22a,22b,22cとローラ23a,23b,23cとから構成されている。これらローラの内、ローラ23は図1に示す駆動モータ91によって回転駆動される駆動ローラを構成し、ローラ22は従動ローラを構成している。搬送ベルト24は、各ローラ間に巻き掛けられた複数のベルト24a,24b,24cから構成され、各ベルト間に空間95,95を形成するとともに、図1において左斜め方向に下るように配置されている。搬送ベルト24は、図1において反時計周りにドラム外周面2の周速度と同程度の周速度で回転駆動され、片面印刷モード時の用紙11を排紙トレイ53に向かって吸着して搬送排出する。
【0035】
再給紙手段77は、空間95,95内に収納された待機位置と、図1に示すように、空間95,95から突出して用紙11の後端を印圧ローラ36に押し付ける突出位置とに進退可能な複数の再給紙ローラ33と、各再給紙ローラ33を所定のタイミングで待機位置から突出位置へと変位する再給紙駆動手段78とを有している。本形態では、図3に示すように、再給紙ローラ33が2つ設けられている。再給紙ローラ33の材質は、金属であっても良いが、回転時の慣性モーメントを小さくする観点から、本形態ではプラスチックで形成して軽量化を図っている。
【0036】
再給紙駆動手段78は、図1に示すように、一端に各再給紙ローラ33を玉軸受で回転自在に支持して回転抵抗を小さくするとともに、再給紙ローラ33を待機位置と図2に示す突出位置とに位置させる揺動自在なアーム部材34と、アーム部材34の他端に設けたカムフォロア37と当接し、印刷ドラム1の回転に同期して回転するカム38とを有する。アーム部材34には、付勢手段としてのバネ部材81が係止されている。このバネ部材81は、アーム部材34を再給紙ローラ33の待機位置方向へ付勢している。カム38は、印刷ドラム1の回転と同期して回転するカム軸138上に設けられている。カム軸138は、例えば電磁クラッチなどの周知の連断機構を介して印刷ドラム1の駆動伝達機構に連結されている。カム38は、両面印刷モード時に回転して、片面印刷された用紙11Aが第2印刷部102に到達するまで再給紙ローラ33を印圧ローラ36に圧接させるものである。
【0037】
本形態において、再給紙ローラ33は、印圧ローラ36と接触することで連れ回り回転するように構成しているが、駆動力を与える構成としても良い。例えば、再給紙ローラ33が押し付け動作をしていないときに、個別に設けた駆動ローラに接触させて摩擦抵抗によって第2印圧部102に向けて用紙11Aの後端を送り出す方向に回転駆動するようにしてもよい。
【0038】
図3に示すように、ローラ22,23の間には、下方からベルト24a,24b,24cを支える案内板54が配置されている。この案内板54の空間95,95と対向する部位には、穴54a,54aと、再給紙ローラ33を収納するための切欠き部54b,54bが形成されている。
【0039】
ストッパ部材26は、一方の傾斜部が短い略Y字形状であって、長傾斜部26cの端部が無端ベルト24の上方に配設されたラック27に、第1印刷部101を通過して導入される用紙11の先端と当接する第1位置と、用紙先端と当接しない第2位置とを占めるように、軸31によって揺動自在に支持されている。ストッパ部材26は、短傾斜部26bがラック27の端部に形成された係止部27bによって下方から支えられることにより、用紙11との当接面26aが搬送ベルト24の用紙搬送案内面24Aに対して略垂直状態に保持される。本形態において、搬送ベルト24は斜めに配置されているので、ストッパ部材26は自重によって短い傾斜部26bを係止部27b上に当接させている。当接面26aの下部は、空間95,95内に進入するように櫛歯状に形成されていて、ストッパ部材26が第1位置を占めているときには穴54a,54aに進入している。
【0040】
ストッパ部材26の位置や揺動動作はストッパ駆動手段71によって支配されている。ストッパ駆動手段71は、ラック27、駆動手段としてのパルスモータ28、ストッパ変位部材32を備えている。ラック27は、搬送ベルト24と略平行に配置された長手状部材であり、図示しない装置フレームに、矢印X,Yで示す長短方向に移動自在に支持されている。ラック27の一面である上面には、平面的に連続する歯部27aが形成されている。この歯部27aには、パルスモータ28の出力軸28aに装着されたピニオン歯車29が噛合している。このためラック27は、パルスモータ28が駆動されると、出力軸28aの回転方向に応じて、X方向あるいはY方向に移動して、用紙11と当接面26aとの当接位置を変位できるように構成されている。ストッパ変位部材32は、ラック27が解除方向となるX方向に所定量移動した際に、長傾斜部26cと当接してストッパ部材26を第1位置から第2位置へと押し上げる位置に配設されている。ストッパ変位部材32としては、軸やピンでも良いが、ストッパ部材26との当接時の抵抗を考慮すると、回転自在に支持したコロや軸受部材であるのが好ましい。
【0041】
本形態では、片面印刷モードが選択されると、ストッパ部材26がストッパ変位部材32に当接するまで、パルスモータ28が駆動される。このときの駆動時間、すなわち、ラック27の移動量は、ラック27の移動量を検出するセンサ30の出力から求めても良いし、パルスモータ28のステップ数から求めても良い。センサ30は、ラック27、即ちストッパ部材26の位置検出機能を有する。
【0042】
図4に示すように、ストッパ部材26は、第1印刷部101を通過した用紙11との当接位置が、再給紙ローラ33と印圧ローラ36とで構成されるニップ部99の中心から用紙11の後端が若干第1印刷部101側にはみ出す位置とされている。このはみ出し量Gは、およそ5〜20mm程度の範囲としている。再給紙時の用紙11の給紙性を考慮すると、このはみ出し量Gは用紙サイズに関わらず一定であることが望ましいので、ストッパ部材26の位置、即ち当接面26aの位置は用紙サイズに合わせて位置を決めるのが好ましい。仮に、はみ出し量Gを10mmの一定量とすると、当接面26aの位置は用紙11がA4サイズの場合200mmの位置になり、B5サイズの場合172mmの位置となる。このように用紙サイズが異なってもはみ出し量Gが一定となるように、ステップモータ28は、図9に示す制御手段100によってその駆動を制御される。用紙サイズの検知は、給紙台6上に周知の用紙サイズセンサを設けて、そのセンサからの出力に基づいて判断しても良いし、用紙サイズを選択するための用紙サイズ選択キーを設け、これらキーが操作された際の信号に基づいて判断しても良い。
【0043】
ストッパ部材26の基準位置は、第1印刷部101と当接面26aとの距離が第1印刷部101を通過する用紙11の長さよりも長くなり、かつ、上記はみ出し量Gを満たす位置とされている。つまり、本形態では、ストッパ部材26が、第1印刷部101と当接面26aとの用紙搬送方向における距離を長短する方向であるX、Y方向に移動可能に設けられ、ラック27、パルスモータ28、センサ30等によって用紙サイズに応じてストッパ部材26の位置を長短方向に変位する停止位置調整手段76を構成している。また、停止位置調整手段76は、用紙サイズに応じて、再給紙手段77とストッパ部材26との距離、すなわち、再給紙ローラ33と当接面26aの距離が第1印刷部101を通過した用紙11の再給紙可能な距離となるように、ストッパ部材26の位置をラック27の長手方向でもある矢印X,Yで示す長短方向に変位する給紙位置調整手段としての機能を有する。
【0044】
第2印刷部102の近傍には、印圧ローラ36が印圧位置を占めた時に、その外周面と接触する案内手段40が配置されている。この案内手段40は、図3に示すように、回転自在な複数のローラ対に複数の無端ベルトを巻き掛けた構成であって、搬送ベルト24a,24b,24cにそれぞれ対向配置されている。
【0045】
孔版印刷装置は、図7に示す操作部としての操作パネル60を備えている。操作パネル60には、片面印刷モードを選択する際に操作して片面印刷モードを選択設定するモード選択手段としての片面モード選択キー61、両面印刷モードを選択する際に操作して両面印刷モードを選択設定するモード選択手段としての両面モード選択キー62、装置の動作を停止する際に操作するストップキー63、製版/印刷動作を実行する際に操作するスタートキー64、印刷枚数などの数値情報を入力するテンキー65、片面モード選択キー61と両面モード選択キー62の選択状態を点灯あるいは点滅表示する表示部としてのLEDランプ66,67が設けられている。図7では、LEDランプ66が点灯状態にある。
【0046】
孔版印刷装置は、図9に示すように、制御手段100を備えている。この制御手段100は周知のコンピュータでその要部が構成されている。制御手段100には、製版装置3や給紙装置の駆動系93、センサ30、パルスモータ28,75、操作パネル60上の各キーやランプ類、ドラム駆動モータ90、駆動モータ91,92等が電気的に接続されている。制御手段100は、これら各部を制御する。
【0047】
このような構成の孔版印刷装置の動作を図10に示すフローチャートに沿って説明する。
図7のテンキー65により印刷枚数が入力指定されてスタートキー64がオン操作されると、制御手段100はステップS1において両面印刷モードか片面印刷モードかを判断する。この時、両面モード選択キー62の操作があって両面印刷モードが設定されているとステップS2に進む。ステップS2では、原稿データを基にして穿孔領域B,Cの2面に画像B1,C1が位置するように並んだ製版を製版装置3で行う。ステップS3ではドラム駆動モータ90を駆動して印刷ドラム1を回転させて製版されたマスタ5をドラム外周面2に巻装するとともに、パルスモータ75、駆動モータ91,92を駆動する。ステップS4では、用紙サイズに合わせてストッパ部材26を適正位置に移動させる。例えば、制御手段100に給紙台6等に配置される周知の用紙サイズセンサから用紙11がA4サイズである信号が入力されると、ステップモータ28を駆動してピニオンギヤ29を回転させてラック27を移動し、図4に示すように当接面26aとニップ部99の中心との距離が200mmとなる位置にストップ部材26を位置させる。
【0048】
ステップS5では、両面印刷に対応すべくカム48Bを選択するように切換機構を制御する。ステップS6では給紙コロ7、分離コロ8、レジストローラ対10などの給紙系93を駆動して、用紙11がドラム外周面2の穿孔領域Cの最初であるcポイントで第1印刷部101に到達するタイミングで送り込む。
【0049】
ステップS7では、カム48Bの回転によって印圧ローラ12が穿孔領域Cの範囲だけドラム外周面2に圧接され、用紙11の表面に第1画像C1が第1印刷部101で転写されて形成される。そして、第1印刷部101を通過した片面印刷された用紙11Aは、剥離爪20でドラム外周面2から剥離され、反時計周りで回転する搬送ベルト24に受け渡されて搬送ベルト24でストッパ部材26に向かって搬送される。ストッパ部材26は、平時、その当接面26aが用紙11Aの先端と当接する第1位置を占めているので、搬送ベルト24で搬送される用紙11Aの先端が当接面26aに当接すると、その搬送が確実に妨げられることになる。このため、用紙反転手段70、すなわち搬送ベルト24の用紙搬送案内面24A上の正確な位置に用紙11Aを一時ストックさせることができる。ストッパ部材26の位置は、第1印刷部101を通過する用紙11Aの長さよりも長くなるように移動されるので、用紙反転手段70にストッパ部材26で一時保存される用紙が、第1印刷部に係った状態で停止することがなく、用紙ジャムを低減することができる。
【0050】
ステップS8では、カム軸138の回転がカム38に伝達されてアーム部材34で再給紙ローラ33が図1に示す待機位置から図2に示す突出位置を占める。再給紙ローラ33が突出位置に向かって変位すると、一時ストックされていた用紙11Aの後端が押し上げられて、パルスモータ75で既にドラム外周面2の線速度と同一の線速度で回転している印圧ローラ36の外周面に押し付けられ、用紙11Aの後端が穿孔領域Bの最初であるbポイントに合わせて再給紙される。
【0051】
このため、一時ストックされた用紙11Aを、印圧ローラ36と再給紙ローラ33とで挟持して第2印刷部102に向かって正確なタイミングで再給紙でき、用紙11A裏面への印刷画像の位置ズレを最小に抑えられる。再給紙ローラ33の揺動動作は、印刷ドラム1の回転に同期して回転するカム38によって行われるため、印刷ドラム1の回転に確実に同期させることができ、第2画像B1の印刷が用紙11Aに対して正確な位置に高い精度で行われることになる。各搬送ベルト24間に空間95,95を形成し、再給紙ローラ33の待機位置を空間内としているので、再給紙ローラ33の動作ストロークを十分に確保でき、用紙11Aの後端を回転駆動される印圧ローラ36に確実に押し付けることができ、第2印刷部102に向かって正確なタイミングで再給紙することができる。このため、第2画像B1の印刷が用紙11Aに対して正確な位置に高い精度で行われることになる。
【0052】
ステップS9では、カム軸152の回転がカム5に伝達されて支持板49が揺動すると、印圧ローラ36を穿孔領域Bの範囲だけドラム外周面2に圧接して印圧オンとなり、再給紙された用紙11Aの裏面に第2画像B1が第2印刷部102で転写されて形成される。第2印刷部102を通過してその両面に画像印刷された用紙11Bは、剥離爪42でドラム外周面2から剥離され、反時計周りで回転する搬送ベルトを有する搬送手段43に受け渡され、排紙トレイ44に搬送排出される。
【0053】
ステップS10では、指定した印刷枚数の印刷が終了したか否かが判断され、指定枚数の印刷終了でなければステップS6に戻り、指定枚数となるまで印刷動作を繰り返し、指定枚数の印刷が終了すると装置を停止する。指定枚数の印刷終了は、排紙トレイ44に排紙された用紙11Bの枚数を図示しないセンサでカウントしてメモリ等の記憶部に記憶し、テンキー65で入力された指定枚数から逐次減算することで容易に知ることができる。
【0054】
ステップS1において、片面モード選択キー61の操作があって片面印刷モードが設定されているとステップS11に進む。ステップS11では、原稿データを基にして図6(b)に示す穿孔領域B,Cを含む穿孔領域Dに第3画像D1が位置するように製版装置3で製版を行う。ステップS12ではドラム駆動モータ90を駆動して印刷ドラム1を回転させて製版されたマスタ5をドラム外周面2に巻装するとともに駆動モータ91を駆動する。
【0055】
ステップS13では、図5に示すように、パルスモータ28を駆動してストッパ部材26を破線で示す第1位置から用紙11と当接しない実線で示す第2位置へと変位させて解除状態とする。すなわち、パルスモータ28を駆動すると、ラック27がX方向に移動し、ラック規制部材32に長傾斜部26cが当接する。このため、ストッパ部材26が、軸31を中心に短傾斜部26b側を係止部27aから離間する方向に揺動して、当接面26aの下端が搬送ベルト24よりも上部まで上昇し、搬送ベルト24と当接面26aの下端との間に通過経路98が形成される。
【0056】
ステップS14では、切換機構を制御して片面印刷に対応するカム48Aに切り換える。ステップS15では、再給紙コロ33が退避位置に、印圧ローラ36が離間位置にそれぞれ保持されるように、カム軸138,152への駆動力の伝達を断ち、アーム部材34と支持板49とを非動作状態とする。ステップS16では、給紙装置の駆動系93を駆動して、用紙11の先端がドラム外周面2の穿孔領域Bのbポイントに合わせるようなタイミングで第1印刷部101に再給紙されて送り込まれる。
【0057】
ステップS17では、カム軸148に駆動力が伝達されることでカム48Aが回転し、印圧ローラ12が穿孔領域Dの範囲だけドラム外周面2に圧接され、用紙11の表面に第3画像D1が第1印刷部101で転写されて形成される。そして、第1印刷部101を通過した用紙11は、剥離爪20でドラム外周面2から剥離され、反時計周りで回転する搬送ベルト24に受け渡される。受け渡された用紙11は、搬送ベルト24によって吸着搬送され、当接面26aによってその移動が妨げられることなく通過経路98を通って排紙トレイ53へと搬送排出される。つまり、片面印刷モードの場合には、両面印刷時よりも大きな画像面積を有する片面画像印刷が実施される。
【0058】
ステップS18では、指定した印刷枚数の印刷が終了したか否かが判断され、指定枚数の印刷終了でなければステップS16に戻り、指定枚数となるまで印刷動作を繰り返し、指定枚数の印刷が終了すると装置を停止する。
【0059】
このような構成によると、排紙トレイ53にはA3サイズの用紙が縦長で排出されるが、排紙トレイ44にはA4サイズの用紙が横向きで排出されるので、トレイの占有スペースが小さくて済む。
【0060】
片面モード選択キー61が押された場合には、製版装置3によって穿孔製版されたマスタ5は、図6(b)に示すように、穿孔領域B,Cにまたがるように形成されるので、両面印刷時の約2倍の画像面積を確保することができるとともに、用紙もA3サイズのような用紙搬送方向への寸法が大きいものを用いることができる。
【0061】
印圧ローラ36に対する再給紙コロ33の接離動作のタイミングは、印刷ドラム1の回転と同期して回転するカム38で決定されるので、常に一定のタイミングで行え、ストッパ部材26の当接面26aの位置を、再給紙コロ33と印圧ローラ36との間に形成されるニップ部99の中心(基準位置)に対して移動することで、第2印刷部102における用紙11Aに対する用紙搬送方向への第2画像B1の位置調整、すなわち天地調整を行える。例えば、はみ出し量Gを大にすれば、画像に対して用紙先端位置が前に移動することになり、画像位置を用紙搬送方向後ろ側にずらすことができる。逆に、はみ出し量Gを小にすれば、画像に対して用紙先端位置が後に移動することになり、画像位置を用紙搬送方向前側にずらすことができる。
【0062】
本形態では、マスタ5の後端5b側の穿孔領域Cに用紙11の表面に転写するための第1画像C1を製版し、マスタ5の後端5a側の穿孔領域Bに用紙11の裏面に転写するため第2画像B1を製版し、穿孔領域B、Cの間にクランパ4を有する非穿孔領域を配置している。このため、図8に示すように、片面印刷後には、第2画像B1が形成された穿孔領域Bではなく、非印刷領域となる非穿孔領域Aを介して第1画像C1が形成された穿孔領域Cとなるので、両面印刷の片面印刷終了後に用紙11を反転待機させる時間をドラム構成上の印刷できない時間を利用して作り出すことができ、反転させるためのロス時間を低減することができる。すなわち、最初のドラム1回転目の穿孔領域Cに合わせて1枚目の用紙11が送られて表面印刷が行われる。その用紙11は一時ストックされて反転再給紙の準備が行われるが、それはドラム2回転目の非穿孔領域Aの部分を利用して行えるので、用紙11を一時停止反転させても高速で両面印刷ができるようになる。
【0063】
印圧ローラ36に向けて、第1画像C1が印刷された用紙11Aがその画像面を印圧ローラ36側に向けて再給紙ローラ33によって押し付けながら搬送されるが、第2印刷部102において第1画像C1の未乾燥インキが、印圧ローラ36の表面に転移するのが避けられない。しかし、本形態では、印圧ローラ36の直径が印刷ドラム1の直径の1/3であり、しかも印刷ドラム1の周速度の3倍の周速度で回転駆動されるので、いつも同じ画像が同じ位置に転写されることになり、用紙11A上の画像汚れは見かけ上発生しなくなる。つまり、図8に示すように、ドラム2回転目の領域B(穿孔領域)で裏面印刷される時の印圧ローラ36の1回転は、丁度その4回転目に、再び全く同じドラム3回転目の穿孔領域Bにぴったり重なることになる。
【0064】
印圧ローラ36はゴムローラであって、その表面摩擦係数が大きく、その表面粗さを小さくされているので、用紙11Aとのスリップ量が小さくなり、安定した再給紙性を得られるとともに、インキのふき取りを容易に行える。
【0065】
第1印刷部101を通過した用紙11は、吸着手段25によって吸着作用が与えられている搬送ベルト24の用紙搬送案内面24Aで搬送されるので、用紙先端がストッパ部材26の当接面26aにぴったり押し当てられる。このため、用紙搬送案内面24A上での用紙11の停止位置精度が高まり、第2印刷部102に対する再給紙タイミングの精度が安定する。
【0066】
本形態では、第1印刷部101を通過した用紙を搬送ベルト24で搬送するが、このときの搬送性をより良くするためには、搬送ベルト24で搬送される用紙11の両側端をガイドする一対のサイドフェンスを、例えば、図3に示す搬送ベルト24aと搬送ベルト24cの外側近傍に設ける。装置で使用される用紙サイズは多種になることがあるので、用紙サイズに応じてこのサイドフェンスの間隔寸法を可変制御するようにしてもよい。
【0067】
当接面26aの下部は、ストッパ部材26が図1に示す第1位置を占めるときには、空間95,95に位置するので、用紙先端が通過経路98に入り込むというトラブルの発生を低減することができる。再給紙ローラ33は、片面印刷時には搬送ベルト24よりも下側に位置する待機位置を占めるので、第1印刷部101を通過した用紙11を受け入れる際に邪魔になることがなく、良好に用紙11を一時ストックしたり、排紙トレイ53へ搬送することができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、第1画像と第2画像とが並んで製版可能な製版領域をもつマスタを用いた両面印刷が可能な印刷装置において、片面印刷モードを選択すると、第1印刷部を通過して用紙反転手段に導入される用紙の先端と当接する第1位置から用紙先端と当接しない第2位置へとストッパ部材が変位する。このため、用紙反転手段に導入された片面印刷の用紙のサイズが両面印刷時の用紙サイズよりも大きな場合でも、この用紙が用紙反転手段を通過してトレイに排出されるので、画像面積を限定しない片面印刷を行えて印刷の多様化を図れる。
【0069】
本発明によれば、用紙の第2面に第2画像を転写する第2の印圧手段としてのローラ部材の直径寸法を印刷ドラム外径寸法の1/3とし、回転速度を3倍にして駆動するようにしたので、たとえ第1画像の未乾燥インキがローラ部材の外周面に転移したとしても、いつも同じ画像が同じ位置に転写されることになり、用紙上の画像汚れは見かけ上発生しないこととなり、両面印刷時の転写インキによる画像面汚れの発生を効果的に低減することができる。
【0070】
本発明によれば、ストッパ部材が第1印刷部を通過する用紙の長さよりも長くなるように停止位置調整手段で移動されるので、用紙反転手段にストッパ部材で一時保存される用紙が、第1印刷部に係った状態で停止することがなく、用紙ジャムを低減することができる。
【0071】
本発明によれば、両面印刷時において、第1面が印刷済みの用紙は、用紙搬送面を構成する複数本の無端ベルトで搬送されてストッパ部材に当接するので、正確な位置で一時停止させることができる。一時停止された用紙は回転駆動される第2の印圧手段の印圧ローラに再給紙手段により押し付けられるので、第2印刷部への用紙送り込み動作が確実で正確なタイミングで実施されることになり、用紙の第2面への印刷画像の位置ズレを最小限に抑えられる。
【0072】
本発明によれば、ストッパ部材の一部を搬送ベルトの空間に櫛歯状に入れ込んでいるので、用紙先端が搬送ベルトとストッパ部材のスキマに入り込むという不具合の発生を低減することができる。
【0073】
本発明によれば、ストッパ部材により一時保存された用紙の後端を印圧ローラの外周面に向けて押し付ける回転自在な再給紙ローラを、搬送ベルトの空間から突出するように設けたので、第1面に印刷された用紙が搬送ベルト上に沿って搬送されるときに再給紙ローラが邪魔にならず、ストッパ部材で確実に停止することができるとともに、搬送ベルトによる再給紙ローラの変位量が規制されないので、十分なストローク量を確保でき、用紙の後端を印圧ローラに確実に押し付けることができる。このため、第2印刷部への用紙送り込み動作が確実で正確なタイミングで実施されることになり、用紙の第2面への印刷画像の位置ズレを最小限に抑えられる。
【0074】
本発明によれば、ストッパ部材で一時保持された用紙の後端を印圧ローラの外周面に向けて押し付ける再給紙ローラの揺動動作が、印刷ドラムの回転に同期して回転するカムによって行われるので、印刷ドラムの回転に確実に同期させることができ、第2画像の印刷が用紙に対して正確な位置に高い精度で行える。
【0075】
本発明によれば、ストッパ部材の位置が、再給紙手段とストッパ部材との距離が長短する方向に移動するので、再給紙する際の用紙の後端位置を用紙サイズに応じて移動させることができ、第2画像の画像位置調整を行えるとともに、ストッパ部材に第2画像の印刷画像位置調整のための機能を持たせるので、特別な機構が不要になり、構造簡単で低コスト化を図れる。
【0076】
本発明によれば、ドラム外周面を回転方向で略均等に3分割して、クランパが設けられた非穿孔領域を、第1及び第2画像がそれぞれ位置する第1及び第2の穿孔領域に挟まれるように配置したので、両面印刷時には、この非穿孔領域を挟んで用紙の第1面と第2面に対して印刷が行われる。よって、非穿孔領域の長さは分の時間を用紙の一時停止反転のための時間に利用でき、印刷ドラムの回転速度を低減したり、反転のための特別なドラム停止時間が不要となり、両面印刷時に十分な時間的余裕を構造的に確保することができ、印刷速度を低下することなく両面印刷にも対応できる。
【0077】
本発明によれば、両面印刷モードの場合と片面印刷モードの場合とで、第1の印圧手段による印圧範囲を切り換えるので、片面印刷時には印刷ドラムの製版領域全体を利用した印刷が可能になり、印刷画像面積を両面印刷時と違って大きく拡大することができる。すなわち、両面印刷装置でも片面印刷時には画像面積の制約条件を取り除くことができ、印刷の多様化を図れる。
【0078】
本発明によれば、ドラム外周面に巻装されるマスタには一端側から順に第2の印圧手段で第2画像が形成される第2の穿孔領域、第1の印圧手段で第1画像が形成される第1の穿孔領域とが並んで製版されているので、印刷順序として用紙の一時停止反転のための時間をこれら2つの印刷工程の間に確保することができ、用紙を一時停止反転させても高速で両面印刷を行える。
【0079】
本発明によれば、用紙の第2面に第2画像を転写する第2の印圧手段としてのローラ部材の外周長を、ドラム外周面を第1画像領域、第2画像領域及び非画像領域に略等分割したときの、1つの領域の周長と略同じ長さとし、ドラム外周面の線速度と同一の線速度で回転駆動するようにしたので、たとえ第1画像の未乾燥インキがローラ部材の外周面に転移したとしても、いつも同じ画像が同じ位置に転写されることになり、用紙上の画像汚れは見かけ上発生しないこととなり、両面印刷時の転写インキによる画像面汚れの発生を効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である印刷装置の要部構成を示す拡大図である。
【図2】図1に示す印刷装置の両面印刷時の動作状態を示す図である。
【図3】用紙反転手段の構成を示す平面視図である。
【図4】用紙サイズに応じたストッパ部材と再給紙ニップ部との距離を説明する図である。
【図5】ストッパ部材の動作とストッパ駆動手段、停止位置調整手段及び給紙位置調整手段の構成を示す拡大図である。
【図6】(a)は両面印刷用のマスタに製版された画像と製版領域の関係を示す平面図、(b)は片面印刷用のマスタに製版された画像と製版領域の関係を示す平面図である。
【図7】印刷装置の操作部の一構成例を示す部分拡大断面図である。
【図8】印刷ドラムの回転と製版領域と用紙に印刷される画像の関係を示す図である。
【図9】制御手段の一構成例を示すブロック図である。
【図10】両面印刷時と片面印刷時の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 印刷ドラム
2 ドラム外周面
4 クランパ
5 マスタ
5a マスタの先端
22,23 複数のローラ
24 無端ベルト
25 吸着手段
26 ストッパ部材
33 再給紙ローラ
34 アーム部材
36 ローラ部材
38 カム
53 トレイ
70 用紙反転手段
71 ストッパ駆動手段
73 第1の印圧手段
74 第2の印圧手段
75 駆動手段
76 停止位置調整手段(給紙位置調整手段)
77 再給紙手段
78 再給紙駆動手段
79 第1接離手段
78 第2接離手段
95 空間
A 非穿孔領域
B 第2の穿孔領域(第2画像領域)
B1 第2画像
C 第1の穿孔領域(第1画像領域)
C1 第1画像
X、Y 長短する方向

Claims (3)

  1. その長さ方向に第1画像と第2画像とが並んで製版可能な製版領域をもち、少なくとも第1画像と第2画像とが製版されたマスタがドラム外周面に巻着される印刷ドラムと、用紙を前記ドラム外周面に圧接して第1画像を前記用紙の第1面に転写する第1印刷部を構成する第1の印圧手段と、第1画像が転写された用紙を前記ドラム外周面に圧接して第2画像を前記用紙の第2面に転写する第2印刷部を構成する第2の印圧手段と、第1印刷部で画像転写された用紙の向きを反転して第2印刷部に向けて案内する用紙反転手段とを有する両面印刷可能な印刷装置において、
    前記用紙反転手段に近設され、第1印刷部を通過して導入される用紙の先端に当接する位置に選択的に置かれるストッパ部材を有し、前記第2の印圧手段は、駆動手段によって回転駆動される印圧ローラを有し、前記用紙反転手段は、複数のローラ間に掛け渡されて一方向に回転駆動され、用紙搬送案内面を構成する複数本の無端ベルトと、前記用紙搬送案内面上に吸着作用を与える吸着手段と、前記ストッパ部材に当接してその搬送を妨げられた用紙の後端を、所定のタイミングで前記印圧ローラに向かって押し上げて圧接させる再給紙手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記再給紙手段は、各無端ベルト間に形成される空間内に収納された待機位置と、前記空間から突出して用紙の後端を前記印圧ローラに押し付ける突出位置とに進退可能な再給紙ローラと、前記再給紙ローラを所定のタイミングで前記待機位置から前記突出位置へと変位する再給紙駆動手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の印刷装置において、
    上記ストッパ部材は、用紙搬送方向における前記再給紙手段と前記ストッパ部材との距離を長短する方向に移動可能に設けられ、用紙サイズに応じて、前記再給紙手段と前記ストッパ部材との距離が第1印刷部を通過した用紙の再給紙可能な距離となるように、上記ストッパ部材の位置を前記長短方向に変位する給紙位置調整手段を有することを特徴とする印刷装置。
JP2001374293A 2001-12-07 2001-12-07 印刷装置 Expired - Fee Related JP4194267B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001374293A JP4194267B2 (ja) 2001-12-07 2001-12-07 印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001374293A JP4194267B2 (ja) 2001-12-07 2001-12-07 印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003170646A JP2003170646A (ja) 2003-06-17
JP4194267B2 true JP4194267B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=19182874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001374293A Expired - Fee Related JP4194267B2 (ja) 2001-12-07 2001-12-07 印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4194267B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5272222B2 (ja) * 2008-05-30 2013-08-28 株式会社リコー 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003170646A (ja) 2003-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060181015A1 (en) Device for releasing a pair of conveying members and image forming apparatus including the same
JP4340490B2 (ja) 両面印刷機
JP2008156064A (ja) 両面孔版印刷装置
JP4298003B2 (ja) 印刷装置
JP4194267B2 (ja) 印刷装置
JP2006224633A (ja) 両面印刷装置
JP3545861B2 (ja) 孔版印刷装置
JP3939786B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2006176303A (ja) 両面画像形成装置
JP4777671B2 (ja) 両面印刷方法および両面印刷装置
JP2005238774A (ja) 両面印刷装置
JP5009598B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4495810B2 (ja) 印刷装置
JP4824363B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2004085624A (ja) 画像形成装置
JP2003312862A (ja) 画像形成装置
JP5124830B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2001219538A (ja) 給紙装置及び印刷装置
JP5023337B2 (ja) 再給紙装置
JP2009190201A (ja) 孔版印刷装置
JP4672991B2 (ja) 両面印刷装置
JPH10291357A (ja) 両面印刷装置
JPH04159979A (ja) 給紙装置
JP2001226045A (ja) 印刷装置
JP2012006162A (ja) 孔版印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141003

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141003

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees