JP4193986B2 - ガンマグルタミルシステインの生産方法 - Google Patents

ガンマグルタミルシステインの生産方法 Download PDF

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Description

本発明はグルタチオンからガンマグルタミルシステイン(γEC)を生成する反応を触媒する酵素タンパク質及びそれをコードする遺伝子に関する。また、本発明はかかる遺伝子を挿入した組換えベクター、かかる遺伝子を導入した組換え生物、並びにかかる組換え生物を用いたγECの効率的な生産方法に関する。
ガンマグルタミルシステイン(γEC)はアミノ酸の一種であるグルタミン酸(E)とシステイン(C)がガンマ結合したものであり、生活習慣病やアルツハイマー病の治療薬としての利用が期待されているチオール化合物の一つである。
しかしながら、γECは分子内にガンマ結合を有するため、化学的に合成することが困難である。また、γECは高等植物、酵母、真核藻類などの真核生物に広く存在する重金属抱合ペプチドであるファイトケラチン(PC)の生合成の反応中間体であるが、これらの生物の有するPC合成酵素を用いると、反応中間体であるγECは生産されるとほぼ同時に最終生成物であるPCに変換されるため、γEC自体を大量に得ることは不可能である(非特許文献1)。
したがって、生活習慣病やアルツハイマー病の治療薬として有用なγECを簡単に大量生産する方法は未だ知られていない。
Grill,E.,Loeffler,S.,Winnacker,E.L.,and Zenk,M.H.(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA.86,6838−6842.
本発明はかかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は生活習慣病やアルツハイマー病などの治療薬として有望視されるγECを簡単に大量生産する方法を提供することである。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、原核藻類に属する藍藻の一種であるシアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120のゲノム中にPC合成酵素遺伝子に相同性の高い配列(alr 0975)が存在することを意外にも見出した。そして、この配列によりコードされるタンパク質の機能を調査したところ、このタンパク質はPCの生合成反応のうち、出発物質であるグルタチオンからγECを生成させる反応のみを触媒することを見出し、遂に本発明を完成するに到った。
即ち、本発明の第1の態様によれば、配列番号2のアミノ酸配列、又は配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、グルタチオンからガンマグルタミルシステイン(γEC)を生成する反応を触媒する酵素の活性を有することを特徴とするタンパク質が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、配列番号1の塩基配列からなるDNA、又は配列番号1の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAによってコードされるタンパク質であって、グルタチオンからガンマグルタミルシステイン(γEC)を生成する反応を触媒する酵素の活性を有することを特徴とするタンパク質が提供される。
本発明の第3の態様によれば、配列番号2のアミノ酸配列、又は配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列をコードする遺伝子であって、前記アミノ酸配列からなるタンパク質がグルタチオンからガンマグルタミルシステイン(γEC)を生成する反応を触媒する酵素の活性を有することを特徴とする遺伝子が提供される。
また、本発明の第4の態様によれば、配列番号1の塩基配列からなるDNA、又は配列番号1の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAからなる遺伝子であって、前記遺伝子によってコードされるタンパク質がグルタチオンからガンマグルタミルシステイン(γEC)を生成する反応を触媒する酵素の活性を有することを特徴とする遺伝子が提供される。
本発明の第5の態様によれば、本発明の第3又は第4の態様の遺伝子が挿入されていることを特徴とする組換えベクターが提供される。
本発明の第6の態様によれば、本発明の第3又は第4の態様の遺伝子が導入されていることを特徴とする組換え生物が提供される。本発明の第6の態様による組換え生物の好ましい実施態様においては、遺伝子の導入は本発明の第5の態様の組換えベクターを用いて行われており、組換え生物は大腸菌である。
本発明の第7の態様によれば、本発明の第3又は第4の態様の遺伝子が発現する条件下で本発明の第6の態様の組換え生物を培養し、これにより前記組換え生物の体内にガンマグルタミルシステイン(γEC)を蓄積させ、そして前記組換え生物からガンマグルタミルシステイン(γEC)を回収することを特徴とするガンマグルタミルシステイン(γEC)の生産方法が提供される。
本発明のタンパク質は本発明の遺伝子を常法に従い適当なホスト生物に導入して発現させ、そこからタンパク質を回収することにより得ることができる。ホスト生物としては組換えタンパク質を生産するのに好適な生物であればいかなる生物をも用いることができ、例えば大腸菌を用いることができる。
本発明の遺伝子(配列番号1)はかずさDNA研究所のゲノムプロジェクトによりゲノム解読された数種のシアノバクテリアのうち、シアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120のゲノム中の塩基配列alr 0975に相当する。上記ゲノムプロジェクトはゲノムの全塩基配列を解読することを目的とするものであり、解読された個々の塩基配列の機能までは明らかにしていない。本発明の遺伝子であるシアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120の塩基配列alr 0975の機能(即ち、グルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有するタンパク質をコードする遺伝子としての機能)は本発明により初めて明らかにされたものである。なお、本発明の遺伝子の由来生物であるシアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120はフランスのパスツール研究所からPCC 7120のカタログ番号で一般に購入することができる。
本発明の遺伝子はシアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120の塩基配列alr 0975に相当する配列番号1の塩基配列からなるDNAのみならず、配列番号1の塩基配列からなるDNA、又は配列番号1の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAからなる遺伝子であって、前記遺伝子によってコードされるタンパク質がグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有する遺伝子をも包含する。また、本発明の遺伝子はシアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120の塩基配列alr 0975がコードするアミノ酸配列(配列番号2)をコードする遺伝子のみならず配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列をコードする遺伝子であって、前記アミノ酸配列からなるタンパク質がグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有する遺伝子をも包含する。これは遺伝子の塩基配列の一部に変異が生じたり、またその結果として遺伝子がコードするタンパク質のアミノ酸配列の一部に変異が生じても、機能的には同等のタンパク質を生ずることが多いからである。
これらのいわゆる均等の範囲に含まれる遺伝子は、対象とする遺伝子源生物のゲノム配列が公知となっており、かつデータベースに登録されている場合、かかるデータベースを用いて配列検索することにより得ることができるであろう。
実際、本発明者がNCBI−BLAST(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/blast/)を用いて配列検索したところ、シアノバクテリアNostoc punctiforme,Trichodesmium erythraeum IMS101,及びProchlorococcus marinus MIT9313においても本発明の遺伝子に類似する遺伝子が存在することが見出された(図6参照)。図6に示す通り、alr 0975タンパク質とこれらの三つの遺伝子によりコードされる推定されるタンパク質は真核生物のPC合成酵素のN末端領域と相同性が高く、かつ五つの保存的システインのうち一つしか有していないという共通の性質(後ほど詳細に説明する)を有する。従ってこれらの三つの遺伝子もグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有するタンパク質をコードする遺伝子である可能性が極めて高く、本発明の遺伝子に包含されうるものである。
対象とする遺伝子源生物のゲノム配列が公知となっていない場合、いわゆる均等の範囲に含まれる遺伝子は以下の手順により得ることができるであろう。
即ち、配列番号1の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAからなる遺伝子であって、前記遺伝子によってコードされるタンパク質がグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有する遺伝子は、配列番号1の塩基配列又はその一部をプローブとしてコロニー又はプラークハイブリダイゼーションを行うことにより得ることができる。なお、本明細書において用いる用語「ストリンジェントな条件」は、いわゆる特異的なハイブリッドが形成され、非特異的なハイブリッドが形成されない条件をいい、例えばある塩基配列と60%以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上の相同性を有するDNAのみが特異的にハイブリダイズする条件であることができる。ストリンジェントな条件はハイブリダイゼーション溶液の塩濃度、温度等を調節することにより作り出すことができる。
ハイブリダイゼーションの手順としては、先ず目的の遺伝子源から得たDNA(染色体DNA又はcDNA)のライブラリーを作製する。そのライブラリーをプレート上で培養し、生育したコロニー等をニトロセルロース等の膜に移し取り、変性処理によりDNAを膜に固定する。この膜を32P等で標識したプローブ(配列番号1の塩基配列又はその一部)を含む溶液中で保温し、膜上のDNAとプローブとの間でハイブリダイゼーションを行う。ハイブリダイゼーションはストリンジェントな条件下、例えば6×SSC、1% SDS、100μg/mlのサケ***DNA、5×デンハルツを含む溶液中で65℃で20時間行う。ハイブリダイゼーション後、非特異的に吸着したプローブを洗い流し、オートラジオグラフィー等によりプローブとハイブリッド形成したクローンを同定する。この操作をハイブリッド形成したクローンが単一になるまで繰り返す。こうして得られたクローンの中には目的の遺伝子が挿入されている。得られた遺伝子がグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有するタンパク質をコードする遺伝子であるかどうかは、例えば得られた遺伝子を大腸菌に導入し、形質転換体中のγECの蓄積をクロマトグラフィー等により測定することにより確認することができる。
また、配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列をコードする遺伝子であって、前記アミノ酸配列からなるタンパク質がグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有する遺伝子は、例えばサイトダイレクテドミュータジェネシスキット(タカラバイオ製)や、QuickChange Site−DirectedMutagenesis Kit(STRATAGENE製)等の市販キットを用いてDNA塩基配列を置換することにより得ることができる。得られた遺伝子がグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有するタンパク質をコードする遺伝子であるかどうかは、例えば得られた遺伝子を大腸菌に導入し、形質転換体中のγECの蓄積をクロマトグラフィー等により測定することにより確認することができる。
本発明のタンパク質はグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素の活性を有する。これはグルタチオンからのファイトケラチンの生合成反応の前半部分のみを触媒する酵素に相当する。
ファイトケラチン(PC)は高等生物、酵母、藻類などの真核生物に広く存在する重金属抱合ペプチドであり、重金属と強く結合することによってこれを無毒化し、細胞内に蓄積する働きを有する。PCの構造は(γEC)G(E=グルタミン酸、C=システイン、G=グリシン、n=2〜11)で表され、γECを基本骨格とし、末端にグリシンが結合したペプチドである。
高等植物等においてPCはグルタチオン(γECG)を基質としてPC合成酵素が触媒する以下の二段階の酵素反応により生合成される。
(1)γECG→γEC+G
(2)(γEC)G+γEC→(γEC)n+1
一段階目の反応は基質であるグルタチオンからグリシンを切り離してγECを生成する反応である。このγECを二段階目の反応においてアクセプターであるPCと結合させることによってPCn+1が合成される。この二つの反応を繰り返すことにより、重合度の高いPCが生合成される。
高等植物等において従来分離されているPC合成酵素はこのように一つの酵素タンパク質が二つの反応を触媒するため、一段階目の反応で生成したγECは直ちに二段階目の反応でPCと結合させるために用いられてしまう。従って、高等植物等において分離されているPC合成酵素を用いると、反応中間体であるγECを単独で取り出すことができない。
これに対し、本発明の酵素タンパク質は以下の実施例で示す通り、PC生合成反応の二段階の反応のうち、一段階目の反応を触媒する活性は高いが二段階目の反応を触媒する活性は極めて低く、実質的に一段階目の反応のみを触媒する。従って、本発明の酵素タンパク質を用いると、一段階目の反応で生成されるγECはPC合成に用いられることなく蓄積し、本来PC生合成反応の中間体であるγECを単独で取り出すことができる。
PC生合成反応の一段階目の反応のみを触媒するという本発明の酵素タンパク質の活性は高等植物等のPC合成酵素タンパク質の活性からは全く予想もしえないことである。そもそも、これまでPC合成酵素は真核生物にのみ存在すると考えられており、原核生物であるシアノバクテリアにPC合成酵素遺伝子と相同性の高い配列が存在するとは予想もされていなかった。また、真核生物のPC合成酵素はいずれも一つの酵素がPC合成の二つの反応を触媒するものであり、本発明の酵素のようにPC合成の一段階目の反応のみを触媒するものは未だ発見されていない。
アミノ配列を比較すると、以下の実施例及び図1に示す通り、本発明の酵素タンパク質はPC合成酵素ファミリーの保存領域であるN末端領域とは相同性が高いが、PC合成酵素ファミリーの可変領域であるC末端領域に相当する部分は本発明の酵素タンパク質では完全に欠損している(図1中、Alr 0975は本発明の酵素タンパク質のアミノ酸配列であり、AtPCS1,GmPCS,SpPCS及びCePCSはそれぞれシロイヌナズナ、ダイズ、***酵母及び線虫のPC合成酵素のアミノ酸配列である)。従って、本発明の酵素タンパク質はPC合成酵素ファミリーとはアミノ酸レベルの相同性こそ36%と高いがタンパク質の高次構造においてかなり異なるものと考えられる。
また、反応の依存性を比較すると、以下の実施例で示す通り、高等植物等のPC合成酵素は重金属依存性であり、PC合成酵素の活性化に重金属の存在が不可欠であるのに対し、本発明の酵素タンパク質は重金属非依存性であり、重金属がなくても活性化される。これは酵素タンパク質中のシステイン残基の数の相違によるものであると考えられる。即ち、図1からわかる通り、PC合成酵素ファミリーはN末端領域に五つの保存的システイン(C)を有するが、本発明の酵素タンパク質はこれら五つの保存的システインのうち一つしか有していない。タンパク質と重金属との相互作用はタンパク質中のシステイン残基を介して行われる。従って、五つの保存的システインのうち一つしか有さない本発明の酵素タンパク質は重金属との相互作用が極めて弱く、このため本発明の酵素タンパク質は活性化に重金属を必要としないものと考えられる。
以上、本発明の酵素タンパク質はその触媒活性、高次構造、重金属依存性の有無において従来公知のPC合成酵素ファミリーとは全く異なる新規のタンパク質である。特に、本発明の酵素タンパク質が重金属非依存性であることは本発明の酵素タンパク質をコードする遺伝子を導入した組換え生物を用いてγECを生産する際に生物にとって有毒な重金属を培地に添加する必要がないことを意味するので、極めて有利である。
本発明の酵素タンパク質を用いてγECを生産するには本発明の酵素タンパク質と基質であるグルタチオンをin vitroで反応させて化学的に生産する方法も考えられるが、基質として用いるグルタチオン自体が高価であるため、それほど実用的でない。それよりも本発明の酵素タンパク質をコードする遺伝子を導入した組換え生物によりin vivoでde novo合成する方法の方がグルチオンを基質として培地に添加する必要がなく、実用的である。
γECを生産させるために本発明の酵素タンパク質をコードする遺伝子を導入する生物としては取扱いが容易である限りいかなる生物をも対象とすることができるが、例えば大腸菌を対象とすることができる。本発明の酵素タンパク質をコードする遺伝子の生物への導入は生物の種類に応じた常法に従って行えばよい。先に挙げた大腸菌の場合、先ず遺伝子をプラスミド等の適当な組換えベクターに挿入し、次にこの組換えベクターを用いて大腸菌を形質転換すればよい。なお、生物に導入する遺伝子には所望によりプロモーター、ターミネーター等の制御配列を付加することはいうまでもない。また、遺伝子を導入する生物で使用されている遺伝暗号に応じて本発明の酵素タンパク質が適切に発現されるように導入する遺伝子を改変することもできる。
このようにして調製した組換え生物を生物に導入した本発明の酵素タンパク質をコードする遺伝子が発現する条件下で培養すれば前記組換え生物の体内にγECが蓄積するので、そこからγECを回収することによりγECをin vivoで生産することができる。この場合、本発明の酵素タンパク質の基質であるグルタチオンは培地中のSO 2−等から生物により合成されるので、高価なグルタチオンを基質として培地に添加する必要はない。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、実施例の記載は純粋に発明の理解のためのみに挙げるものであり、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
材料
使用株
Nostoc sp.PCC 7120(The Pasteur Culture Collectionより分与)
E.coli BL21(DE3)細胞(NOVAGENより購入)

培養方法
Nostoc sp.PCC 7120は以下に示す条件で培養を行った。
培地:BG11 培地
光照射条件:白色蛍光灯連続照射(10W/m
通気条件:1% CO連続通気(30ml/分)
培養温度:30℃
実施例1:alr 0975タンパク質の配列特性
最近、かずさDNA研究所のゲノムプロジェクトによりシアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120の全ゲノム配列が決定され、公表された。本発明者はこのNostoc sp.PCC 7120の配列データベースを検索することにより、真核生物において見出されるPC合成酵素の遺伝子と類似する予想される遺伝子alr 0975(配列表の配列番号1;DDBJ/EMBL/GenBank accession No.AP 003584)の存在を見出した。この遺伝子はシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)由来のAtPCS1遺伝子(accession No.AF 085230)に対してアミノ酸レベルで36%の相同性を有する仮想的なタンパク質をコードする。alr 0975タンパク質は242個のアミノ酸残基からなる(配列表の配列番号2)。
alr 0975の配列を真核生物のPC合成酵素ファミリーの配列とアラインメントした結果を図1に示す。図1中、Alr 0975はalr 0975のアミノ酸配列であり、AtPCS1,GmPCS,SpPCS及びCePCSはそれぞれシロイヌナズナ、ダイズ、***酵母及び線虫のPC合成酵素のアミノ酸配列である。図1からわかる通り、alr 0975のアミノ酸配列はPC合成酵素のN末端の保存領域と相同性が高いが、C末端の可変領域は欠損している。このことはシアノバクテリアNostoc sp.にはPC合成酵素様タンパク質が存在している可能性を示す。PC合成酵素は今まで原核生物で同定されたことがないので、この発見は実に驚くべきことである。
実施例2:Nostoc sp.の重金属感受性及びNostoc sp.におけるPC生産
alr 0975遺伝子をゲノム中に有するNostoc細胞が重金属によりPCを誘導生産するかどうか調べるため、Nostoc細胞を様々な濃度のCdCl及びZnClで処理して細胞中のPCの検出を試みた。
重金属の不在下で24時間培養したNostoc細胞(コントロール)、5μM CdClの存在下で24時間培養したNostoc細胞及び10μM ZnClの存在下で24時間培養したNostoc細胞のそれぞれについてPCを含むチオール化合物の含有量を以下の手順でHPLCシステムを用いて分析した。なお、このシステムはγEC、GSH及びPC(n=2〜5)の分離及び測定を可能にするものである。
チオール化合物測定方法
サンプルの調製:藻細胞を遠心分離(1,500×g,10分,4℃)により回収し、30mM Tris−HClバッファー(pH8.0)で再懸濁した。細胞懸濁液を凍結乾燥機(Freezone 1L,Labconco)を用いて24時間凍結乾燥後、1.0mLの0.5mg/mL NaBHを含んだ0.5N NaOH溶液に懸濁し、超音波破砕した(output:4.5,duty cycle:50%,4分)。遠心分離(10,000×g,10分,4℃)により得た上清を0.8mL回収し、塩酸によりタンパク質除去を行った。タンパク質除去は回収したサンプル0.8mLに0.16mLの3.6N HClを加え、ボルテックスにより撹拌し、氷上で15分間放置した後、遠心(10,000×g,10分,4℃)により上清を回収することにより行った。

測定方法:上記の操作によって得たサンプルを0.02%のトリフルオロ酢酸(TFA)及び5mMのオクタン硫酸で平衡化した逆相カラム(Hibar HPLC−cartridge 250−4 LiChrospher 100RP−18(5μM))を用いて、グラジエントプログラムによりアセトニトリルの濃度を上昇させて流速1.5mL/minで溶出した後、3mのサンプルループ中で流速1.5mL/分でEllman試薬と混合し、50℃で反応させ、412nmでの吸光度を測定した。
結果を図2Aに示す。図2A中、aは重金属の不在下で培養したコントロールの細胞のHPLCプロファイルであり、bは5μM CdClの存在下で培養した細胞のHPLCプロファイル、cは10μM ZnClの存在下で培養した細胞のHPLCプロファイルである。図2Aからわかる通り、いかなる濃度のCd2+又はZn2+の存在下で培養されたNostoc細胞においてもPCの蓄積は全く観測されなかった。このことはNostoc細胞は高等植物等とは異なり、たとえ重金属の存在下であってもPCを合成しないということを示す。GSHとγECのレベルは両方とも重金属処理により影響を受けなかった。
実施例3:Nostoc sp.におけるalr 0975のノーザン解析
Nostoc細胞におけるalr 0975遺伝子の発現を測定するため、alr 0975DNAフラグメントをプローブとして以下の手順でノーザン解析を行った。
ノーザン解析
5μM CdClもしくは10μM ZnClに12時間さらしたNostoc細胞を遠心分離し、全RNAをTRIzol(登録商標)LS reagent(Invitrogen Corp.,Carlsbad,CA USA)とガラスビーズによるボルテックスを用いた撹拌によって抽出した。また、ネガティブコントロールとして重金属で処理していないNostoc細胞から同様に全RNAを抽出した。得られた全RNA(各20μg)をAmershamのstruction manualsに従い、電気泳動による分離、ナイロン膜(Hybond N+,Amersham,Piscataway,NJ USA)への転写、ハイブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーションプローブとしては、Nostoc sp.PCC 7120より抽出したゲノムDNA をテンプレートとし、以下のプライマーを用いて行ったPCRによる増幅産物を用いた。
NsF2(5’−GTGATAGTTATGAAACTCTTTATC−3’:配列番号3)
NsR2(5’−CTAATCTTGTGTTTTACTTACGAA−3’:配列番号4)
結果を図2Bに示す。図2B中、レーン1は重金属処理をしなかったネガティブコントロールの細胞であり、レーン2は5μM CdClで処理した細胞、レーン3は10μM ZnClで処理した細胞、レーン4はプローブを変性処理したものをサンプルとして用いたポジティブコントロールである。図2Bからわかる通り、非処理のNostoc細胞から得たRNA(レーン1)及び重金属処理したNostoc細胞から得たRNA(レーン2,3)の両方においてプローブとのハイブリダイゼーションは検出されなかった。このことは構成的に発現される高等植物等のPC合成酵素遺伝子とは異なり、alr 0975はNostoc細胞中で構成的に発現されておらず、重金属の存在下でも誘導的に発現されないことを示す。実施例2及び3の結果からNostoc sp.PCC 7120におけるalr 0975遺伝子は偽遺伝子であり、Nostoc細胞においてPC合成酵素として機能していないと考えられる。
実施例4:組換えalr 0975タンパク質の機能解析
(1)alr 0975遺伝子のクローニング及び組換えalr 0975タンパク質の精製
PC合成酵素としてのalr 0975タンパク質の機能を調べるため、以下の手順でalr 0975遺伝子をクローニングし、組換えalr 0975タンパク質を精製した。
alr 0975遺伝子のクローニング
クローニングおよび発現ベクターの構築:Nostoc sp.PCC 7120から抽出したゲノムDNAをテンプレートとして、以下に示すプライマーを用いてalr 0975遺伝子をPCRにより増幅した。
NsF1 (5’−CTTCATATGATAGTTATGAAACTCTTTATC−3’:配列番号5)
NsR1 (5’−ATCGGATCCTAATCTTGTGTTTTACTTACG−3’:配列番号6)
得られたDNA断片を制限酵素NdeIとBamHIを用いて処理し、これをpET25b(+)ベクター(Novagenより購入)に挿入し(pET25b−alr 0975)、シークエンス解析を行い、alr 0975配列であることを確認した。得られたプラスミドを用いて、E.coli BL21(DE3)細胞を形質転換した。
組換えalr 0975タンパク質の精製
得られた形質転換体を50μg/mLカルベニシリンを含むLB培地にて液体培養し、対数増殖期に0.1mMになるようにイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)を添加することによって、タンパク質合成を誘導した。IPTG処理後、6時間培養した細胞を遠心分離により回収し、バッファー(1mM EDTA 及び 1mM β−メルカプトエタノールを含む100mM Tris−HCl バッファー(pH8.0))に懸濁した。細胞懸濁液を超音波破砕にかけ、可溶性画分を抽出し、これを1mM EDTAと1mM β−メルカプトエタノールを含む20mM Tris−HCl バッファー(pH8.0)を用いて、一晩かけて透析を行った。その後、サンプルをDEAE−Toyopearl column (5cmx15cm;Tosho,Tokyo,Japan)に供し、素通り画分を回収した。これを1mM EDTAを含む20mM リン酸バッファー(pH6.0)を用いて、一晩かけて透析を行った。得られたタンパク質画分をAEKTAタンパク質精製システムを備え付けたHiTrap SP column(Pharmacia Biotech,Uppsala,Sweden)に供し、精製を行った。20mM リン酸バッファー(pH6.0)中において0から10mM NaCl のグラジエントプログラムによって精製タンパク質を得た。
得られた精製組換えタンパク質はSDS−PAGEによりその純度及び分子量を確認した。その結果を図3に示す。図3中、レーン1はLMWマーカーであり、レーン2はalr 0975タンパク質である。図3からわかる通り、レーン2において一本の明確なバンドが得られた。このバンドの分子量は約26kDaであり、alr 0975によってコードされるタンパク質の予測された分子量に該当する。
(2)組換えalr 0975タンパク質のIn vitroでのPC合成酵素活性の調査
組換えalr 0975タンパク質のin vitroでのPC合成酵素活性は以下の手順で調査した。
PC合成酵素活性
(1)の操作によって得られた組換えタンパク質の濃度をBradford法により測定した。次に、200mM Tris−HCl バッファー(pH8.0)、10mM β−メルカプトエタノール、10mM グルタチオン、0.5mM CdCl、2μg 組換えalr 0975タンパク質を含む酵素反応溶液(125μl)を調製し、35℃で60分間反応させ、125μLの3.6N HClを添加することにより反応を停止させた。得られたサンプルについて実施例2で述べたHPLC法により、生成物を分離した。
結果を図4に示す。なお、図4中の各酵素反応生成物の同定はVoyager−DE STR(Applied Biosystems,Framingham,MA,USA)を用いた質量分析により行った(マトリックスとして、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸(CHCA)を含む0.1% TFA/MeCN+HO(1:1)溶液を用いて、MALDI−TOF MASSのネガティブチャージイオンスペクトルを得た)。図4中、Aは反応前のサンプルのHPLCプロファイルであり、Bは35℃で60分間反応させた後のサンプルのHPLCプロファイルである。図4からわかる通り、2μgの精製組換えalr 0975タンパク質の存在下、1.25μmolのグルタチオン(GSH)は60分でほぼ完全にγECに変換された。なお、PC及びγECの生成も検出されたがこれらの濃度は極めて小さく、変換されたγECの約4.9%に匹敵するのみであった。これらの結果は、alr 0975によってコードされるタンパク質はin vitroでPC合成酵素として作用するが、PC合成の二段階目の反応を触媒する活性は一段階目の反応を触媒する活性よりもずっと小さいことを示す。更に、驚くべきことに高等植物等のPC合成酵素は活性化に重金属の存在を必要とするのに対し、シアノバクテリアNostoc sp.PCC 7120のalr 0975タンパク質は重金属の不在下でもγEC(及びPC)を精製する活性を示した(in vitroでのデータは示さず。in vivoでのデータについては次の実施例5参照)。更に、β−メルカプトエタノールとCd2+の両者の存在下でのγEC生成と比較して74%のγECが両者の不在下でも生成された(データは示さず)。
実施例5:組換えalr 0975タンパク質を用いたin vivoでのγEC生産
組換えalr 0975タンパク質を用いたin vivoでのγEC生産を確認するため、実施例4の(1)で作成した組換え大腸菌(alr 0975遺伝子で形質転換された大腸菌)を100μM CdClの存在下及び不在下で8.5時間培養し、実施例2と同様の手順でチオール化合物を測定した。コントロールとしてシロイヌナズナのPC合成酵素遺伝子AtPCS1で形質転換した大腸菌を100μM CdClの存在下及び不在下で8.5時間培養し、同様にチオール化合物を測定した。また、ブランクとしてalr 0975遺伝子を挿入していない空のpET25b(+)ベクターを導入した大腸菌を100μM CdClの存在下及び不在下で8.5時間培養し、同様にチオール化合物を測定した。
結果を図5に示す。図5中、AはコントロールのHPLCプロファイルであり、Bはalr 0975遺伝子で形質転換された大腸菌のHPLCプロファイルであり、CはブランクのHPLCプロファイルである。A,B,Cとも上段はCdCl不在下でのHPLCプロファイルであり、下段はCdClの存在下でのHPLCプロファイルである。また、HPLCプロファイル中の数字1はGSHであり、1′はγEC、2はPC、3はPC、4はPC、5はPCを意味する。図5A,B,Cの下段同士の比較からわかる通り、空ベクターを導入した細胞(C)ではGSHはγEC等に変換されることがない。一方、シロイヌナズナのPC合成酵素遺伝子AtPCS1を発現する細胞(A)ではGSHは様々な重合度のPCに変換され、反応中間体であるγECは極く少量しか存在しない。これに対し、alr 0975を発現する細胞(B)ではGSHはγECに変換されるが、γECからのPC合成はほとんど進行せず、細胞中にγECが高レベルで蓄積される(図5Bの下段(及び上段)においては1′のピークは途中で切れており、図に示した範囲より遙かに上にあることに注意されたい)。また、図5A,Bそれぞれにおいて上段と下段を比較することにより、シロイヌナズナのPC合成酵素遺伝子AtPCS1を発現する細胞ではCd2+の不在下ではPC合成が起こらないのに対し、alr 0975を発現する細胞ではCd2+の不在下でもCd2+の存在下と同様にGSHはγECに変換され、細胞中にγECが高レベルで蓄積されることがわかる。
本発明によればグルタチオンからγECを生成する反応を触媒する酵素タンパク質を提供することができる。かかる酵素タンパク質を利用すれば生活習慣病やアルツハイマー病などの治療薬として有望視されるγECを簡単かつ大量に生産することが可能となる。
alr 0975の配列を真核生物のPC合成酵素ファミリーの配列とアラインメントした結果を示す。 図2Aは様々な条件下で培養したNostoc細胞のHPLCプロファイルを示す。図2Bは様々な条件下で培養したNostoc細胞のノーザン解析の結果を示す。 精製組換えalr 0975タンパク質のSDS−PAGEの結果を示す。 組換えalr 0975タンパク質のin vitroでのPC合成酵素活性を示すHPLCプロファイルである。 組換えalr 0975タンパク質を用いたin vivoでのγEC生産を示すHPLCプロファイルである。 alr 0975の配列と他のシアノバクテリアからの3種の遺伝子の配列とのアラインメント結果を示す。
配列番号3〜6はプライマーの配列である。

Claims (1)

  1. (i)配列番号2のアミノ酸配列、又は配列番号2において一又は数個のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列をコードする遺伝子であって、前記アミノ酸配列からなるタンパク質が、グルタチオンからガンマグルタミルシステイン(γEC)を生成する反応を触媒する酵素の活性を有する遺伝子、又は(ii)配列番号1の塩基配列からなるDNA、又は配列番号1の塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズするDNAからなる遺伝子であって、前記遺伝子によってコードされるタンパク質が、グルタチオンからガンマグルタミルシステイン(γEC)を生成する反応を触媒する酵素の活性を有する遺伝子、が導入されている組換え生物を、前記遺伝子が発現する条件下で培養し、これにより前記組換え生物の体内にガンマグルタミルシステイン(γEC)を蓄積させ、そして前記組換え生物からガンマグルタミルシステイン(γEC)を回収することを特徴とするガンマグルタミルシステイン(γEC)の生産方法。
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